JP5566223B2 - ダイバーシティ受信装置及びダイバーシティ受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式に準拠したディジタル変調信号をダイバーシティ受信して復調するダイバーシティ受信装置及びダイバーシティ受信方法に関する。
OFDM変調はマルチパス妨害に対する耐性が高い変調方式として知られており、欧州のDVB−Tや、日本のISDB−Tなど、各国の地上波ディジタル放送規格において採用されている。
放送局から送出されたOFDM変調波は、伝送経路において、インパルス雑音、スプリアス妨害、同一チャンネルNTSC妨害等の様々な妨害波が重畳された形で受信されることがある。OFDM受信装置の構成においては、こうした様々な妨害波に対する耐性の向上が重要な課題となっている。特に、多様な受信環境での使用が想定される車載型受信装置や携帯型受信装置等の移動可能な受信装置においては、インパルス雑音に代表される時間領域雑音、スプリアス妨害に代表される周波数選択性雑音の双方に対する高い耐性が必要とされる。
車載型受信装置の構成においては、ダイバーシティ受信技術の適用が必須である。ダイバーシティ受信技術は、複数のアンテナで受信した信号を合成することで、受信性能を向上させるものである。特にOFDM変調においては、送信データ信号が多数のキャリアに分散されて伝送されるため、受信装置側で、これらの各々のキャリアを適切に合成することにより、大幅な性能の向上が可能である(特許文献1〜3参照)。
図1は一般的なダイバーシティOFDM受信装置の構成を概略的に示している。図1の受信装置においてはダイバーシティの受信系統(以降ブランチ)の数は2としている。
図2は図1の受信装置の受信対象信号であるOFDM信号のフォーマット例を示している。OFDM信号は図2に示すように、キャリア周波数方向の複数のサブキャリア位置とシンボル時間方向の複数のシンボル位置とで表現されるデータキャリア(図2の白丸)とパイロットキャリア(図2の二重丸)とからなる。パイロットキャリアは既知の値の信号であり、周期的に挿入されている。
この図1のダイバーシティOFDM受信装置は、ブランチ毎に検波部1,2を備え、更に復調部3及び復号部4を備えている。各ブランチの検波部1,2は、アンテナ1a,2aから入力されるRF信号を、受信OFDMシンボルに順次的に変換して、出力する。個々のOFDMシンボルは、所定サブキャリア数の受信値Y,Yで構成される。
検波部1,2は、RFフィルタリング、IF信号への周波数変換、IFフィルタリング、A/D変換、サンプリング周波数変換、FFT窓抽出、FFTなどの処理を行うことが一般的である。
復調部3には、2つの検波部1,2が出力する受信OFDMシンボルが順次的に入力される。復調部3は、受信OFDMシンボルに含まれる受信値Y,Yに対して復調処理を行って復調値Vと、当該復調値Vの信頼度Qを算出する。
復号部4は、復調値Vに対して、ビタビ復号、デインターリーブ、RS復号等からなる処理を行って、送信情報系列を復元する。前述した信頼度Qは、ビタビ復号において利用される。信頼度Qが低い復調値Vに対応するメトリックの重みを小さくすることにより、雑音耐性の高いビタビ復号が達成される。
復調部3は、図3に示すように、伝送路推定部21,22、雑音電力推定部23,24、合成等化部25、及び送信値推定部26を備えている。
伝送路推定部21,22各々は、受信値Y,Yの伝達特性を推定する。伝達特性の推定精度は、受信装置の性能に大きく影響するため、様々な推定方法が考案されている。ISDB−T規格に対応する受信装置の場合には、同規格で規定されるパイロットキャリアを利用して、伝送路推定を行うことが一般的である。なお、伝送路推定の具体的な方法については、本発明と直接的に関連しないため詳細な説明を省略する。
雑音電力推定部23,24は、受信値Y,Yに含まれる雑音成分の電力(以降、雑音電力)を推定する。雑音電力推定部23,24の詳細については後述する。
合成等化部25は、推定伝達特性と推定雑音電力に基づいて、各ブランチの受信値Y,Yを合成等化することで、復調値Vを算出するとともに、復調値Vの信頼度Qを算出する。具体的には、次式(1),(2)にしたがって、復調値Vと、これに対応する信頼度Qを算出する。
V= (Y /Z +Y /Z)/Q …(1)
ここで、xはxの複素共役を表す。
Q= |H|/Z + |H|/Z …(2)
上式(1),(2)において、Hは伝送路推定部21によって推定された受信値Yの伝達特性、Hは伝送路推定部22によって推定された受信値Yの伝達特性、Zは雑音電力推定部23によって推定された受信値Yの雑音電力、Zは雑音電力推定部24によって推定された受信値Yの雑音電力を表している。なお、上記の合成等化手法は、最大比合成として広く知られるものである。
式(1)では、各ブランチの推定雑音電力を考慮した合成が行われている。その式(1)から明らかなように、推定雑音電力が大きいブランチの受信値は、合成結果への寄与を減ぜられる。これにより、雑音の影響が抑圧される。また、式(2)の各項は、各ブランチのCN比を表しており、その総和として算出される信頼度Qは、合成後のCN比に他ならない。
このように、合成等化および信頼度算出は、推定雑音電力に基づいて行われるため、その推定精度は非常に重要である。各種の雑音に対する耐性は、雑音電力の推定精度により決定されるといってもよい。
送信値推定部26は、復調値Vに基づいて送信値を推定して出力する。送信値の推定には、いわゆるスライサが用いられることが多い。一般的に、送信値は、QPSK、16QAM等のディジタル変調方式を特徴付ける規定のコンスタレーション点のいずれかである。スライサは、規定のコンスタレーション点集合の中から、復調値にもっとも距離の近い点を選択することにより、送信値を推定する。推定送信値は雑音電力推定部23,24に供給される。なお、復調値Vがパイロット信号に対応する場合には、推定の必要はなく、既知の送信値を出力する。
次に、雑音電力推定部23,24について詳細に説明する。各ブランチの雑音電力推定部23,24各々は図4に示すように、瞬時雑音電力算出部31と、シンボル方向フィルタ32とを備えている。瞬時雑音電力算出部31は、受信値Yqに含まれる雑音成分の瞬時電力(以降、瞬時雑音電力)Eqを算出する。瞬時雑音電力Eqは、次式(3),(4)にしたがって算出される。なお、qはブランチインデックスである(1又は2)。
Wq = Yq−D・Hq …(3)
Eq = |Wq| …(4)
式(3)において、Dは送信値推定部26から出力される推定送信値であり、推定送信値Dに推定伝達特性Hqを乗じることで、雑音が無い状態での受信値を求め、これを実際の受信値Yqから減算することで、受信値Yqに含まれる雑音成分Wqを求めることが行われる。式(4)では、この雑音成分Wqの絶対値の2乗として瞬時雑音電力Eqが算出される。
こうして算出された瞬時雑音電力Eqはあくまで雑音電力の標本に過ぎず、そのまま合成等化処理に使用することはできない。雑音電力を推定するには、瞬時雑音電力に対して、なにかしらの平均化を行う必要がある。図4のシンボル方向フィルタ32は、瞬時雑音電力Eqをシンボル時間方向にフィルタリングすることにより、推定雑音電力Zqを算出する。
シンボル方向フィルタ32は例えば、図5のサブキャリア変調信号のフォーマットにおいて同一サブキャリア周波数の◆で示される受信値の瞬時雑音電力Eqを平均化することで、●で示される受信値の推定雑音電力Zqを算出する。
ここで、推定雑音電力Zqは過去のシンボルの瞬時雑音電力Eqに基づいて算出され、現在のシンボルの瞬時雑音電力Eqは推定雑音電力Zqに反映されない。これは、瞬時雑音電力Eqの算出には推定送信値Dが必要であり、推定送信値Dの算出には推定雑音電力Zqを用いた合成等化処理が必要であるからである。
図6(a)及び(b)は、実際の車載受信環境で算出された推定雑音電力を示すグラフである。図6(a)はブランチB1の推定雑音電力Z1を示し、図6(b)は、ブランチB2の推定雑音電力Z2を示している。図6(a)及び(b)からは、ブランチB1,B2各々で異なる、周波数選択性雑音の電力分布が、良く推定されていることが分かる。このように、ブランチ毎と、かつサブキャリア周波数毎に算出された推定雑音電力に基づいて、合成等化処理を行うことにより、周波数選択性雑音に対して非常に高い耐性を発揮することができる。
以上のように、従来の受信装置は、周波数選択性雑音に対しては非常に高い耐性を有する。しかしながら、これとは対照的に、インパルス雑音に代表される時間領域雑音に対する耐性は低い。これは、特定のシンボルのみに大きなインパルス雑音が重畳されている場合を考えてみれば明らかである。その特定のシンボルにおいて、推定雑音電力は通常時に比較して高く算出されるべきであるが、このような仕組みを従来の受信装置は持っていない。その特定のシンボルにおいて、瞬時雑音電力には、高い値が観測されるであろうが、これが推定雑音電力の上昇として反映されるのは次のシンボルにおいてであり、その時点ではインパルス雑音の影響は既に無くなってしまっている。
特許4367276号公報 特許4396423号公報 再表2005/109711号公報
OFDM信号の移動受信や車載受信においては、周波数選択性雑音及び時間領域雑音の双方に対しての対策が必要である。しかしながら、従来のダイバーシティ受信装置において、時間領域雑音に対する対策が為されておらず、充分な受信品質を確保することができないという問題点があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題には、上記の欠点が一例として挙げられ、周波数選択性雑音及び時間領域雑音の双方に対する耐性が高いダイバーシティ受信装置及びダイバーシティ受信方法を提供することが本発明の目的である。
本願の請求項1に係る発明のダイバーシティ受信装置は、シンボル毎に1以上のパイロットキャリアを含む複数のキャリアからなるOFDM信号を受信系統毎に受信処理して合成するダイバーシティ受信装置であって、受信した前記OFDM信号を前記受信系統毎に周波数領域のOFDM信号に変換して前記複数のキャリア各々の受信値を出力する検波手段と、前記検波手段の出力受信値の伝達特性を前記受信系統毎に推定する伝送路推定手段と、前記検波手段の出力受信値、前記伝送路推定手段によって推定された推定伝達特性及び推定送信値に基づいて前記出力受信値の雑音電力を前記受信系統毎に推定する雑音電力推定手段と、前記受信系統毎の前記検波手段の出力受信値、前記伝送路推定手段による推定伝達特性、及び前記雑音電力推定手段による推定雑音電力を合成等化して復調値を算出する合成等化手段と、前記復調値を復号処理して送信情報系列を復元する復号手段と、前記復調値から送信値を推定して前記推定送信値を出力する送信値推定手段と、を備え、前記雑音電力推定手段は、前記受信系統毎に、前記出力受信値、前記出力受信値に対応する前記推定伝達特性、及び前記出力受信値に対応する前記推定送信値に基づいて前記出力受信値の瞬時雑音電力を算出する第1瞬時雑音電力算出手段と、前記第1瞬時雑音電力算出手段によって算出された前記瞬時雑音電力をシンボル時間方向にフィルタリングしてキャリア周波数毎の第1仮雑音電力を出力するシンボル方向フィルタ手段と、前記出力受信値のうちの前記パイロットキャリアに対応するパイロット受信値、前記パイロット受信値に対応する前記推定伝達特性、及び前記パイロット受信値に対応する既知の送信値に基づいて前記パイロット受信値の瞬時雑音電力を算出する第2瞬時雑音電力算出手段と、前記第1仮雑音電力を前記第2瞬時雑音電力算出手段によって算出された前記パイロット受信値の瞬時雑音電力に基づいて補正して前記推定雑音電力を出力する雑音電力補正手段と、を有することを特徴としている。
本願の請求項10に係る発明のダイバーシティ受信方法は、シンボル毎に1以上のパイロットキャリアを含む複数のキャリアからなるOFDM信号を受信系統毎に受信処理して合成するダイバーシティ受信装置のダイバーシティ受信方法であって、受信した前記OFDM信号を前記受信系統毎に周波数領域のOFDM信号に変換して前記複数のキャリア各々の受信値を出力する検波ステップと、前記検波ステップの出力受信値の伝達特性を前記受信系統毎に推定する伝送路推定ステップと、前記検波ステップの出力受信値、前記伝送路推定ステップによって推定された推定伝達特性及び推定送信値に基づいて前記出力受信値の雑音電力を前記受信系統毎に推定する雑音電力推定ステップと、前記受信系統毎の前記出力受信値、前記伝送路推定ステップによる推定伝達特性、及び前記雑音電力推定ステップによる推定雑音電力を合成等化して復調値を算出する合成等化ステップと、前記復調値を復号処理して送信情報系列を復元する復号ステップと、前記復調値から送信値を推定して前記推定送信値を出力する送信値推定ステップと、を備え、前記雑音電力推定ステップは、前記受信系統毎に、前記出力受信値、前記出力受信値に対応する前記推定伝達特性、及び前記出力受信値に対応する前記推定送信値に基づいて前記出力受信値の瞬時雑音電力を算出する第1瞬時雑音電力算出ステップと、前記第1瞬時雑音電力算出ステップによって算出された前記瞬時雑音電力をシンボル時間方向にフィルタリングしてキャリア周波数毎の第1仮雑音電力を出力するシンボル方向フィルタリングステップと、前記出力受信値のうちの前記パイロットキャリアに対応するパイロット受信値、前記パイロット受信値に対応する前記推定伝達特性、及び前記パイロット受信値に対応する既知の送信値に基づいて前記パイロット受信値の瞬時雑音電力を算出する第2瞬時雑音電力算出ステップと、前記第1仮雑音電力を前記第2瞬時雑音電力算出ステップによって算出された前記パイロット受信値の瞬時雑音電力に基づいて補正して前記推定雑音電力を出力する雑音電力補正ステップと、を有することを特徴としている。
ダイバーシティ受信装置の一般的な構成を示すブロック図である。 受信OFDM信号のフォーマットを示す図である。 図1の受信装置内の復調部の構成を示すブロック図である。 図4の復調部内の雑音電力推定部の構成を示すブロック図である。 シンボル方向フィルタの動作を説明するための説明図である。 ブランチ毎の推定雑音電力を示す図である。 本発明の第1の実施例として雑音電力推定部の構成を示すブロック図である。 キャリア方向フィルタの動作を説明するための説明図である。 時間領域雑音が含まれていない場合の第1及び第2仮雑音電力を例示する図である。 時間領域雑音が含まれている場合の第1及び第2仮雑音電力を例示する図である。 図7の雑音電力推定部内の雑音電力補正部の動作を示すフローチャートである。 第1及び第2仮雑音電力と第1の実施例における閾値の関係を例示する図である。 本発明の第2の実施例として雑音電力推定部の構成を示すブロック図である。 図13の雑音電力推定部内の雑音電力補正部の動作を示すフローチャートである。 正弦波妨害が存在する場合の第1仮雑音電力、第2仮雑音電力及び第1の実施例における閾値を例示する図である。 正弦波妨害と時間領域雑音とが存在する場合の第1仮雑音電力、第2仮雑音電力及び第1の実施例における閾値を例示する図である。 図15の例の場合に第1の実施例で得られる推定雑音電力を示す図である。 図16の例の場合に第1の実施例で得られる推定雑音電力を示す図である。 正弦波妨害が存在する場合の第2仮雑音電力、第3仮雑音電力及び第2の実施例における閾値を例示する図である。 図19の例の場合に第2の実施例で得られる推定雑音電力を示す図である。 正弦波妨害と時間領域雑音とが存在する場合の第2仮雑音電力、第3仮雑音電力及び第2の実施例における閾値を例示する図である。 図21の例の場合に第2の実施例で得られる推定雑音電力を示す図である。 本発明の第3の実施例として雑音電力推定部の構成を示すブロック図である。 図23の雑音電力推定部内の雑音電力補正部の動作を示すフローチャートである。 小電力の時間領域雑音が存在する場合の第2仮雑音電力、第3仮雑音電力及び第2の実施例における閾値を例示する図である。 図25の例の場合に第2の実施例で得られる推定雑音電力を示す図である。 時間領域雑音が含まれていない場合の第1及び第2仮雑音電力、第1及び第2平均電力、並びに第3の実施例における閾値を例示する図である。 小電力の時間領域雑音が存在する場合の第1及び第2仮雑音電力、第1及び第2平均電力、並びに第3の実施例における閾値を例示する図である。 図28の例の場合に第3の実施例で得られる推定雑音電力を示す図である。 本発明の第4の実施例として雑音電力推定部の構成を示すブロック図である。 図30の雑音電力推定部内の雑音電力補正部の動作を示すフローチャートである。
本発明のダイバーシティ受信装置及びダイバーシティ受信方法によれば、受信系統毎の検波手段の出力受信値、伝送路推定手段による推定伝達特性、及び雑音電力推定手段による推定雑音電力を合成等化して復調値を算出する合成等化手段と、復調値を復号処理して送信情報系列を復元する復号手段と、復調値から送信値を推定して推定送信値を出力する送信値推定手段と、を備え、その雑音電力推定手段は、受信系統毎に、出力受信値、出力受信値に対応する推定伝達特性、及び出力受信値に対応する推定送信値に基づいて出力受信値の瞬時雑音電力を算出する第1瞬時雑音電力算出手段と、その瞬時雑音電力をシンボル時間方向にフィルタリングしてキャリア周波数毎の第1仮雑音電力を出力するシンボル方向フィルタ手段と、出力受信値のうちのパイロットキャリアに対応するパイロット受信値、パイロット受信値に対応する推定伝達特性、及びパイロット受信値に対応する既知の送信値に基づいてパイロット受信値の瞬時雑音電力を算出する第2瞬時雑音電力算出手段と、第1仮雑音電力をパイロット受信値の瞬時雑音電力に基づいて補正して推定雑音電力を出力する雑音電力補正手段と、を備えている。このように、検波手段から出力される受信値の瞬時雑音電力をその出力受信値のうちのパイロット受信値の瞬時雑音電力に基づいて補正することにより定雑音電力が求められ、その推定雑音電力を用いて合成等化手段により合成等化処理が行われるので、周波数選択性雑音だけでなく時間領域雑音に対しても良好な受信特性を得ることができる。すなわち、周波数選択性雑音及び時間領域雑音の双方に対する耐性が高いダイバーシティ受信装置及びダイバーシティ受信方法が達成される。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図7は本発明の第1の実施例としてダイバーシティ受信装置の雑音電力推定部の構成を示している。この第1の実施例は図1に示した受信装置の復調部3において適用されるものである。すなわち、第1の実施例の雑音電力推定部は図3に示した復調部3の雑音電力推定部23,24として用いられるものである。
図7の雑音電力推定部は、瞬時雑音電力算出部41及びシンボル方向フィルタ42の他に、パイロットキャリア抽出部43と、パイロット瞬時雑音電力算出部44と、キャリア方向フィルタ45と、雑音電力補正部46と、を備えている。
瞬時雑音電力算出部41及びシンボル方向フィルタ42は図4に示した瞬時雑音電力算出部31及びシンボル方向フィルタ32と同一であるので、ここでの説明は省略される。
なお、シンボル方向フィルタ42によって推定された雑音電力を第1仮雑音電力Z1qと称する。
パイロットキャリア抽出部43は検波部(図1の検波部1又は2)の出力信号が示す受信値Yqのうちからパイロットキャリアに対応した受信値を抽出する。
パイロット瞬時雑音電力算出部44には、パイロットキャリア抽出部43によって抽出された受信値のみが入力される。パイロット瞬時雑音電力算出部44は、これらの受信値の瞬時雑音電力(以下、パイロット瞬時雑音電力)を算出する。具体的な算出方法は、上記した式(3),(4)と同様である。ただし、推定送信値Dについては、対象がパイロット信号であるため、既知の送信値を用いる。この瞬時雑音電力は、既知の送信値を利用して算出され、パイロットキャリア以外のデータキャリアについては算出されない。
キャリア方向フィルタ45は、パイロット瞬時雑音電力算出部44から出力されるパイロット瞬時雑音電力をキャリア周波数方向にフィルタリングすることにより、第2仮雑音電力Z2qをキャリア周波数毎に算出する。ここで単純な例をあげるならば、図8に示すOFDM信号のフォーマットにおいて●で示される位置の第2仮雑音電力は、矢印Aで示される4つのパイロットキャリア位置のパイロット瞬時雑音電力の単純平均として算出される。また、この例では、▲、■で示されるキャリア位置についても、この単純平均値が、第2仮雑音電力Z2qとなる。
なお、ここでは、単純なフィルタリングを例示したが、矢印Aで示される4つの位置のパイロット瞬時雑音電力の重み付け平均値、すなわちFIR演算結果として●点の第2仮雑音電力Z2qを得ることも可能である。また、●、▲、■の各々キャリア位置について、異なる重み係数を用いることも可能である。
このように算出された第2仮雑音電力Z2qは、現在のシンボルのみに基づいて算出されているため、現在のシンボルに含まれる時間領域雑音を強く反映する。図9に示すように、通常時、すなわち時間領域雑音が含まれていない場合には、第2仮雑音電力Z2qは、第1仮雑音電力Z1qとほぼ同等の値となる。ただし、第2仮雑音電力Z2qは第1仮雑音電力Z1qに較べて精度が低いことに注意されたい。これは、第1仮雑音電力Z1qが過去のシンボルの長期的平均によって高精度に算出されることに対し、第2仮雑音電力Z2qは、現在のシンボルのパイロットキャリアのみから算出されるためである。一方、現在のシンボルに時間領域雑音が含まれている場合には、図10に示すように、第2仮雑音電力Z2qは第1仮雑音電力Z1qに対して大きい値となる。
雑音電力補正部46は第1仮雑音電力Z1qと第2仮雑音電力Z2qとを比較して時間領域雑音を検出し、時間領域雑音が検出された時には第1仮雑音電力Z1qを補正して最終的な推定雑音電力Zqとする。
雑音電力補正部46の最も簡単な補正方法としては、キャリア周波数毎に第1仮雑音電力Z1q及び第2仮雑音電力Z2qのうちで高い方の仮雑音電力を選択し、それを最終的な推定雑音電力とする方法が考えられる。こうすることで、例えば、図10においては、第2仮雑音電力Z2qが選択されることになり、時間領域雑音の影響を軽減することができる。
しかしながら、この方法では、時間領域雑音が存在しない場合に、弊害が出てしまう。すなわち、図9の矢印Bで示される部分において、精度の低い第2仮雑音電力Z2qが選択されることとなり、好ましくない。通常時においては、高精度に求められた第1仮雑音電力Z1qを最終的な推定雑音電力Zqとして選択することが望ましい。
そこで、好ましい雑音電力補正部46では、図11に示されるように、キャリア周波数毎に第1仮雑音電力Z1qに所定マージンを加算することにより、閾値Tqを設定することが行われる(ステップS1)。例えば、図12に示されるように閾値Tqは設定される。そして、第2仮雑音電力Z2qが閾値Tqと比較される(ステップS2)。
雑音電力補正部46は第2仮雑音電力Z2qがこの閾値Tq以上の場合にのみ、第2仮雑音電力Z2qを最終的な推定雑音電力Zqとして選択する(ステップS3)。第2仮雑音電力Z2qがこの閾値Tqより小である場合には、第1仮雑音電力Z1qを最終的な推定雑音電力Zqとして選択する(ステップS4)。こうすることにより、通常時の第2仮雑音電力Z2qは、閾値Tqより低くなるため、最終的な推定雑音電力Zqとして選択されなくなる。
このように、第1の実施例によれば、シンボルに時間領域雑音が含まれる場合には最終的な推定雑音電力Zqとして時間領域雑音を含む第2仮雑音電力Z2qが選択され、シンボルに時間領域雑音が含まれない場合には最終的な推定雑音電力Zqとして周波数選択性雑音に対して高精度な第1仮雑音電力Z1qが選択されるので、周波数選択性雑音及び時間領域雑音の双方に対する耐性を高めることが可能となる。
ただし、閾値Tqを必要以上に高く設定することは好ましくない。これは、閾値Tqを高くし過ぎると、時間領域雑音の検出感度が下がってしまうためである。閾値Tqは、第2仮雑音電力Z2qの推定精度に鑑みて、必要最低限に設定されることが望ましい。
なお、閾値Tqの設定については、上述のように加算によって行う方法以外に、乗算で行うことも可能である。すなわち、第2仮雑音電力Z2qが、第1仮雑音電力Z1qの所定倍より大きい場合に、第2仮雑音電力Z2qを最終的な推定雑音電力Zqとして選択することも可能である。
図13は本発明の第2の実施例として受信装置の雑音電力推定部の構成を示している。図13の雑音電力推定部は、図7の瞬時雑音電力算出部41、シンボル方向フィルタ42、パイロットキャリア抽出部43、パイロット瞬時雑音電力算出部44、キャリア方向フィルタ45、及び雑音電力補正部46からなる構成の他に、キャリア方向フィルタ47を備えている。
キャリア方向フィルタ47は、シンボル方向フィルタ42から出力される第1仮雑音電力Z1qをキャリア周波数方向にフィルタリングすることにより、第3仮雑音電力Z3qをキャリア周波数毎に算出する。ここで、キャリア方向フィルタ47は、キャリア方向フィルタ45と同等のフィルタリングを行うことが望ましい。すなわち、キャリア方向フィルタ45が前述の演算を行う場合には、キャリア方向フィルタ47も、これと同様にして、図8において▲、●、■で示されるキャリア位置の第3仮雑音電力Z3qを、矢印Aで示される4つのキャリア位置の第1仮雑音電力の単純平均として算出するのが望ましい。
雑音電力補正部46はキャリア周波数毎に第1ないし第3仮雑音電力Z1q,Z2q,Z3qに基づいて最終的な推定雑音電力Zqを決定する。具体的には、図14に示されるように、先ず、第3仮雑音電力Z3qに所定マージンを加算することにより閾値Tqを設定する(ステップS11)。そして、第2仮雑音電力Z2qを閾値Tqと比較し(ステップS12)、第2仮雑音電力Z2qが閾値Tqより低い場合には、第1仮雑音電力Z1qを最終的な推定雑音電力Zqとして選択する(ステップS13)。一方、第2仮雑音電力Z2qが閾値Tq以上である場合には、第2仮雑音電力Z2qから第3仮雑音電力Z3qを減算して得られる差分値を、第1仮雑音電力Z1qに加算することで最終的な推定雑音電力Zqを算出する(ステップS14)。
第2の実施例は、正弦波妨害に代表される狭帯域妨害が存在する場合に有効である。まずは、こうした正弦波妨害環境における第1の実施例の雑音電力推定部の動きを考える。
図15及び図16に、正弦波妨害が存在する場合の第1仮雑音電力Z1q、第2仮雑音電力Z2q、及び第1の実施例における閾値Tqを例示する。図15は時間領域雑音が存在しない場合を、図16は時間領域雑音が存在する場合を示すものである。図示したように、第1仮雑音電力Z1qには、狭帯域な正弦波妨害の電力スペクトラムが高分解能で推定される。これに対し、第2仮雑音電力Z2qでは、キャリア方向フィルタの影響により、局所的であるべき正弦波妨害のスペクトラムが周辺に広がってしまう。この結果、推定雑音電力Zqは、図15の場合には図17のように、図16の場合には図18のように算出される。どちらの場合においても、推定雑音電力Zqが、正弦波妨害周辺において、実際よりも高く推定されることになり、好ましくない。
こうした問題は、第2の実施例においては生じない。図19及び図21に、正弦波妨害が存在する場合の第3仮雑音電力Z3q、第2仮雑音電力Z2q、及び第2の実施例における閾値Tqを例示する。図19は時間領域雑音が存在しない場合を、図21は時間領域雑音が存在する場合を示すものである。シンボル方向フィルタ47の効果により、第3仮雑音電力Z3qおよび閾値Tqには、第2仮雑音電力Z2qと同様に正弦波妨害周辺におけるスペクトラムの広がりが観測される。この結果、第2の実施例においては、推定雑音電力は、図19の場合には図20のように、図21の場合には図22のように算出される。図17、図18と比較するならば、第2の実施例の有効性が理解されよう。
このように、第2の実施例では、キャリア方向フィルタにより第1仮雑音電力の周波数分解能を故意に第2の仮雑音電力と同程度に低下させ、この結果と第2仮雑音電力との差分値に基づいて第1仮雑音電力の補正を行うことで最終的な推定雑音電力Zqを算出している。このように構成することにより、正弦波妨害等の狭帯域妨害が存在する場合においても推定雑音電力Zqを適切に求めることができ、受信性能を向上させることができる。
図23は本発明の第3の実施例として受信装置の雑音電力推定部の構成を示している。図23の雑音電力推定部は、図7の瞬時雑音電力算出部41、シンボル方向フィルタ42、パイロットキャリア抽出部43、パイロット瞬時雑音電力算出部44、キャリア方向フィルタ45、雑音電力補正部46及びキャリア方向フィルタ47からなる構成の他に、第1及び第2のキャリア方向平均器48,49を備えている。
第1のキャリア方向平均器48は、第1仮雑音電力Z1qを全てのパイロットキャリア周波数について平均化することで、第1雑音電力平均A1qを算出する。また、第2のキャリア方向平均器49は、パイロット瞬時雑音電力算出部44から出力されるパイロット瞬時雑音電力を全てのパイロットキャリア周波数について平均化することで、第2雑音電力平均A2qを算出する。
雑音電力補正部46には図23に示されるように、第1仮雑音電力Z1q、第2仮雑音電力Z2q、第3仮雑音電力Z3q、第1雑音電力平均A1q、及び第2雑音電力平均A2qが供給される。雑音電力補正部46はこれらの値Z1q,Z2q,Z3q,A1q,A2qに基づいて推定雑音電力Zqを算出する。具体的には、図24に示されるように、先ず、第1雑音電力平均A1qに所定マージンを加算することにより閾値Tqを設定する(ステップS21)。第2雑音電力平均A2qと閾値Tqとを比較し(ステップS22)、第2雑音電力平均A2qが閾値Tqより小さい場合には、当該シンボルに時間領域雑音は含まれていないと判断して、全てのキャリア周波数について、第1仮雑音電力Z1qを推定雑音電力Zqとして出力する(ステップS23)。一方、第2雑音電力平均A2qが閾値Tqより大きい場合には、第2実施例における雑音電力補正部と同様の処理を行う。ただし、閾値のマージンは零とする。すなわち、第2仮雑音電力Z2qと第3仮雑音電力Z3qとを比較し(ステップS24)、第2仮雑音電力Z2qが第3仮雑音電力Z3qより低い場合には、第1仮雑音電力Z1qを推定雑音電力Zqとして選択し(ステップS25)、第2仮雑音電力Z2qが第3仮雑音電力Z3q以上である場合には、第2仮雑音電力Z2qから第3仮雑音電力Z3qを減算して得られる差分値を、第1仮雑音電力Z1qに加算することで推定雑音電力Zqを算出する(ステップS26)。
第1の実施例及び第2の実施例では、時間領域雑音の検出、すなわち時間領域雑音が存在するか否かの判断は、ステップS2及びS12のようにキャリア周波数毎に第2仮雑音電力Z2qに基づいて行われていた。このため、第2仮雑音電力Z2qの低い精度に合わせて、閾値Tqマージンを設定する必要があった。これに対し、第3の実施例においては、時間領域雑音の検出は、ステップS22のように第2雑音電力平均A2qに基づいて行われる。このとき、第2雑音電力平均A2qの精度は、第2仮雑音電力Z2qの精度に較べて高くなるため閾値Tqマージンを小さくすることができる。この結果、時間領域雑音の検出感度を高めることが可能となる。
図25に、図16や図21に比べて小さい電力の時間領域雑音が存在する場合の第2仮雑音電力Z2q、第3仮雑音電力Z3q及び第2の実施例における閾値Tqを例示する。なお、図25は図16や図21に比べて縦軸方向に拡大されている。図25に示されるように時間領域雑音の電力が小さい場合には、第2仮雑音電力Z2qは、ほとんどの周波数領域で閾値マージンの範囲内に収まってしまう。このため、第2の実施例の場合には、時間領域雑音は検出されず、推定雑音電力Zqは図26のように算出されることとなり、好ましくない。
図27は時間領域雑音が存在しない場合の第1雑音電力平均A1q、第2雑音電力平均A2q及び第3の実施例における閾値Tqの設定を例示する図である。同図で示されるように、時間領域雑音が存在しない場合の第1雑音電力平均A1q及び第2雑音電力平均A2qは非常に近い値となる。よって、第3の実施例では閾値マージンは第2の実施例と較べて小さく設定することが可能となる。
図28は、図25と同様の状況、すなわち小電力な時間領域雑音が存在する場合の第1雑音電力平均A1q、第2雑音電力平均A2q及び閾値Tqの設定を例示する図である。このように、第3の実施例では、閾値マージンを小さく設定できるため、雑音電力補正部46は、時間領域雑音が小電力な場合であっても、これを検出可能である。この結果、推定雑音電力Zqは、図29のように算出される。
このように第3の実施例によれば、平均化によって高精度に算出された第1雑音電力平均A1q及び第2雑音電力平均A2qに基づいて、高感度に時間領域雑音の検出を行うことができるため、小さな電力の時間領域雑音が存在する受信環境における受信性能を向上することができる。
図30は本発明の第4の実施例として受信装置の雑音電力推定部の構成を示している。図30の雑音電力推定部は、瞬時雑音電力算出部41、シンボル方向フィルタ42、パイロットキャリア抽出部43、パイロット瞬時雑音電力算出部44、雑音電力補正部46、第1のキャリア方向平均器48、及び第2のキャリア方向平均器49を備えている。これまでの実施例において用いられていたキャリア方向フィルタは備えていない点に注意されたい。
雑音電力補正部46には図30に示すように、第1仮雑音電力Z1q、第1雑音電力平均A1q及び第2雑音電力平均A2qが供給される。雑音電力補正部46は図31に示されるように、先ず、第1雑音電力平均A1qに所定マージンを加算することにより閾値Tqを設定する(ステップS31)。第2雑音電力平均A2qとこの閾値Tqとを比較し(ステップS32)、第2雑音電力平均A2qが閾値Tqより小さい場合には、当該シンボルに時間領域雑音は含まれていないと判断して、全てのキャリア周波数について、第1仮雑音電力Z1qを推定雑音電力Zqとして出力する(ステップS33)。ここまでの処理は、第3の実施例と同様である。一方、第2雑音電力平均A2qが閾値Tq以上である場合には、第2雑音電力平均A2qから第1雑音電力平均A1qを減算して得られる差分値を、全てのキャリア周波数について、第1仮雑音電力Z1qに加算することにより推定雑音電力Zqを算出する(ステップS34)。
第4の実施例においては、キャリア方向フィルタを備えていないため、雑音電力補正部46の演算リソースを削減することができるという利点がある。ただし、時間領域雑音の持つ周波数依存性は全く考慮されない。このため、第3の実施例に較べて、若干の性能劣化が見込まれる。しかしながら、劣化量は軽微であり、第4の実施例は、コスト対性能比の見地から最も好ましい。
なお、上記した各実施例においては、各々が個別のアンテナに接続された2つのブランチ(受信系統)を備えたダイバーシティ受信装置の例を示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。各々が個別のアンテナに接続される3以上のブランチを備えたダイバーシティ受信装置にも本発明を適用することができることは勿論である。
また、ハードウエアとして構成しても良いし、記録媒体に記憶されたプログラムをコンピュータが読み取って実行することによって上記の各実施例の構成の全て又は一部を形成しても良い。
1,2 検波部
1a,2a アンテナ
3 復調部
4 復号部
21,22 伝送路推定部
23,24 雑音電力推定部
31,41 瞬時雑音電力算出部
32,42 シンボル方向フィルタ
44 パイロット瞬時雑音電力算出部
45,47 キャリア方向フィルタ
46 雑音電力補正部
48,49 キャリア方向平均器

Claims (10)

  1. シンボル毎に1以上のパイロットキャリアを含む複数のキャリアからなるOFDM信号を受信系統毎に受信処理して合成するダイバーシティ受信装置であって、
    受信した前記OFDM信号を前記受信系統毎に周波数領域のOFDM信号に変換して前記複数のキャリア各々の受信値を出力する検波手段と、
    前記検波手段の出力受信値の伝達特性を前記受信系統毎に推定する伝送路推定手段と、
    前記検波手段の出力受信値、前記伝送路推定手段によって推定された推定伝達特性及び推定送信値に基づいて前記出力受信値の雑音電力を前記受信系統毎に推定する雑音電力推定手段と、
    前記受信系統毎の前記検波手段の出力受信値、前記伝送路推定手段による推定伝達特性、及び前記雑音電力推定手段による推定雑音電力を合成等化して復調値を算出する合成等化手段と、
    前記復調値を復号処理して送信情報系列を復元する復号手段と、
    前記復調値から送信値を推定して前記推定送信値を出力する送信値推定手段と、を備え、
    前記雑音電力推定手段は、前記受信系統毎に、
    前記出力受信値、前記出力受信値に対応する前記推定伝達特性、及び前記出力受信値に対応する前記推定送信値に基づいて前記出力受信値の瞬時雑音電力を算出する第1瞬時雑音電力算出手段と、
    前記第1瞬時雑音電力算出手段によって算出された前記瞬時雑音電力をシンボル時間方向にフィルタリングしてキャリア周波数毎の第1仮雑音電力を出力するシンボル方向フィルタ手段と、
    前記出力受信値のうちの前記パイロットキャリアに対応するパイロット受信値、前記パイロット受信値に対応する前記推定伝達特性、及び前記パイロット受信値に対応する既知の送信値に基づいて前記パイロット受信値の瞬時雑音電力を算出する第2瞬時雑音電力算出手段と、
    前記第1仮雑音電力を前記第2瞬時雑音電力算出手段によって算出された前記パイロット受信値の瞬時雑音電力に基づいて補正して前記推定雑音電力を出力する雑音電力補正手段と、を有することを特徴とするダイバーシティ受信装置。
  2. 前記雑音電力補正手段は、前記第2瞬時雑音電力算出手段によって算出された前記瞬時雑音電力をキャリア周波数方向にフィルタリングしてキャリア周波数毎の第2仮雑音電力を出力するキャリア方向フィルタと、
    前記第1仮雑音電力を前記第2仮雑音電力に基づいて補正して前記推定雑音電力を出力する雑音電力補正部と、を有することを特徴とする請求項1記載のダイバーシティ受信装置。
  3. 前記雑音電力補正部は、前記第2仮雑音電力から前記第1仮雑音電力を減じて得られる差分値が所定マージンより小であるとき前記第1仮雑音電力を前記推定雑音電力として設定し、前記差分値が前記所定マージン以上であるとき前記第2仮雑音電力を前記推定雑音電力として設定することを特徴とする請求項2記載のダイバーシティ受信装置。
  4. 前記雑音電力補正手段は、前記第2瞬時雑音電力算出手段によって算出された前記瞬時雑音電力をキャリア周波数方向にフィルタリングしてキャリア周波数毎の第2仮雑音電力を出力する第1キャリア方向フィルタと、
    前記第1仮雑音電力をキャリア周波数方向にフィルタリングしてキャリア周波数毎の第3仮雑音電力を出力する第2キャリア方向フィルタと、
    前記第1仮雑音電力を前記第2及び第3仮雑音電力に基づいて補正して前記推定雑音電力を出力する雑音電力補正部と、を有することを特徴とする請求項1記載のダイバーシティ受信装置。
  5. 前記雑音電力補正部は、前記第3仮雑音電力から前記第2仮雑音電力を減じて得られる差分値が所定マージンより小であるとき前記第1仮雑音電力を前記推定雑音電力として設定し、前記差分値が前記所定マージン以上であるとき前記第2仮雑音電力から前記第3仮雑音電力を減じて得られる差分値を、前記第1仮雑音電力に加算して前記推定雑音電力を算出することを特徴とする請求項4記載のダイバーシティ受信装置。
  6. 前記雑音電力補正手段は、前記第2瞬時雑音電力算出手段によって算出された前記瞬時雑音電力をキャリア周波数方向にフィルタリングしてキャリア周波数毎の第2仮雑音電力を出力する第1キャリア方向フィルタと、
    前記第1仮雑音電力をキャリア周波数方向にフィルタリングしてキャリア周波数毎の第3仮雑音電力を出力する第2キャリア方向フィルタと、
    前記第1仮雑音電力を全パイロットキャリア周波数について平均化して第1雑音電力平均を出力する第1キャリア方向平均器と、
    前記第2瞬時雑音電力算出手段によって算出された前記瞬時雑音電力を平均化して第2雑音電力平均を出力する第2キャリア方向平均器と、
    前記第1仮雑音電力を、前記第2及び第3仮雑音電力並びに前記第1及び第2雑音電力平均に基づいて補正して前記推定雑音電力を出力する雑音電力補正部と、を有することを特徴とする請求項1記載のダイバーシティ受信装置。
  7. 前記雑音電力補正部は、前記第2雑音電力平均から前記第1雑音電力平均を減じて得られる差分値が所定マージンより小であるとき前記第1仮雑音電力を前記推定雑音電力として設定し、前記差分値が前記所定マージン以上でありかつ前記第2仮雑音電力が前記第3仮雑音電力より小であるとき前記第1仮雑音電力を前記推定雑音電力として設定し、前記差分値が前記所定マージン以上でありかつ前記第2仮雑音電力が前記前記第3仮雑音電力以上であるとき前記第2仮雑音電力から前記第3仮雑音電力を減じて得られる差分値を、前記第1仮雑音電力に加算して前記推定雑音電力を算出することを特徴とする請求項6記載のダイバーシティ受信装置。
  8. 前記雑音電力補正手段は、前記第1仮雑音電力を全パイロットキャリア周波数について平均化して第1雑音電力平均を出力する第1キャリア方向平均器と、
    前記第2瞬時雑音電力算出手段によって算出された前記瞬時雑音電力を平均化して第2雑音電力平均を出力する第2キャリア方向平均器と、
    前記第1仮雑音電力を、前記第1及び第2雑音電力平均に基づいて補正して前記推定雑音電力を出力する雑音電力補正部と、を有することを特徴とする請求項1記載のダイバーシティ受信装置。
  9. 前記雑音電力補正部は、前記第2雑音電力平均から前記第1雑音電力平均を減じて得られる差分値が所定マージンより小であるとき前記第1仮雑音電力を前記推定雑音電力として設定し、前記差分値が前記所定マージン以上であるとき前記第2雑音電力平均から前記第1雑音電力平均を減じて得られる差分値を、前記第1仮雑音電力に加算して前記推定雑音電力を算出することを特徴とする請求項8記載のダイバーシティ受信装置。
  10. シンボル毎に1以上のパイロットキャリアを含む複数のキャリアからなるOFDM信号を受信系統毎に受信処理して合成するダイバーシティ受信装置のダイバーシティ受信方法であって、
    受信した前記OFDM信号を前記受信系統毎に周波数領域のOFDM信号に変換して前記複数のキャリア各々の受信値を出力する検波ステップと、
    前記検波ステップの出力受信値の伝達特性を前記受信系統毎に推定する伝送路推定ステップと、
    前記検波ステップの出力受信値、前記伝送路推定ステップによって推定された推定伝達特性及び推定送信値に基づいて前記出力受信値の雑音電力を前記受信系統毎に推定する雑音電力推定ステップと、
    前記受信系統毎の前記出力受信値、前記伝送路推定ステップによる推定伝達特性、及び前記雑音電力推定ステップによる推定雑音電力を合成等化して復調値を算出する合成等化ステップと、
    前記復調値を復号処理して送信情報系列を復元する復号ステップと、
    前記復調値から送信値を推定して前記推定送信値を出力する送信値推定ステップと、を備え、
    前記雑音電力推定ステップは、前記受信系統毎に、
    前記出力受信値、前記出力受信値に対応する前記推定伝達特性、及び前記出力受信値に対応する前記推定送信値に基づいて前記出力受信値の瞬時雑音電力を算出する第1瞬時雑音電力算出ステップと、
    前記第1瞬時雑音電力算出ステップによって算出された前記瞬時雑音電力をシンボル時間方向にフィルタリングしてキャリア周波数毎の第1仮雑音電力を出力するシンボル方向フィルタリングステップと、
    前記出力受信値のうちの前記パイロットキャリアに対応するパイロット受信値、前記パイロット受信値に対応する前記推定伝達特性、及び前記パイロット受信値に対応する既知の送信値に基づいて前記パイロット受信値の瞬時雑音電力を算出する第2瞬時雑音電力算出ステップと、
    前記第1仮雑音電力を前記第2瞬時雑音電力算出ステップによって算出された前記パイロット受信値の瞬時雑音電力に基づいて補正して前記推定雑音電力を出力する雑音電力補正ステップと、を有することを特徴とするダイバーシティ受信方法。
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