JP5560856B2 - 車両用フード構造 - Google Patents

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本発明は、車両用フード構造に関する。
下記特許文献1には、フードアウタパネルの車両下方側にヒンジリインフォースとフードインナパネルとヒンジアームとを積層し、ボルトを用いてこれらの3部材を締結固定したフード支持構造が開示されている。
特開2005−22459号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、ヒンジアームの固定部位の強度を確保すると共に、フードアウタパネルとフードインナパネルとの間に衝撃吸収エリアを確保して歩行者を保護するために肉厚のヒンジリインフォースは必須であり、部品点数や重量が増加する。
本発明は上記事実を考慮し、部品点数を削減し、軽量化が可能な車両用フード構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車両用フード構造は、フード外板を構成するフードアウタパネルと、前記フードアウタパネルの車両内側に設けられ、フード内板を構成するフードインナパネルと、前記フードインナパネルの車両幅方向両端部の車両後方側に設けられ、差厚結合によってヒンジアーム固定部位の板厚が前記フードインナパネルの車両幅方向中央部の車両後方側を含む他の部位よりも厚く形成された板厚部と、前記フードインナパネルの車両幅方向両端部の車両後方側の前記板厚部を含む位置に設けられ、先端が前記フードアウタパネルと接着された切り起し部と、を有し、前記切り起し部は、前記板厚部の車両幅方向内側の部位と板厚の薄い部位とに跨った部分が前記フードアウタパネル側に切り起されることにより設けられており、前記切り起し部の車両幅方向中間部より先端側が、前記板厚部から板厚の薄い部位に切り替わっている
請求項1記載の本発明によれば、フードインナパネルの車両幅方向両端部の車両後方側には、差厚結合によってヒンジアーム固定部位の板厚がフードインナパネルの車両幅方向中央部の車両後方側を含む他の部位よりも厚く形成された板厚部が設けられている。さらに、フードインナパネルには、車両幅方向両端部の車両後方側の板厚部を含む位置に切り起し部が設けられており、この切り起し部の先端がフードアウタパネルと接着されている。板厚部によりヒンジアーム固定部位の強度を確保すると共に、切り起し部によりフードアウタパネルとフードインナパネルとの間に衝撃吸収エリアを確保して歩行者保護を図ることが可能となる。これによって、従来構造で用いられた別部品としてのヒンジリインフォースを廃止することができる。このため、部品点数の削減により、車両用フード構造の軽量化が可能となる。
また、フードインナパネルの車両幅方向両端部の車両後方側に板厚部が設けられ、切り起し部は、板厚部の車両幅方向内側の部位と板厚の薄い部位とに跨った部分がフードアウタパネル側に切り起こされることにより設けられている。さらに、切り起し部の車両幅方向中間部より先端側が、板厚部から板厚の薄い部位に切り替わっており、この切り起し部の先端がフードアウタパネルと接着されている。このため、簡易な構成によりフードアウタパネルとフードインナパネルとの間に衝撃吸収エリアを確保することができ、製造が容易である。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車両用フード構造は、部品点数を削減し、軽量化が可能であるという優れた効果を有する。
さらに、請求項記載の本発明に係る車両用フード構造は、製造が容易で、簡易な構成によりフードアウタパネルとフードインナパネルとの間に衝撃吸収エリアを確保することができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両用フード構造は、フードインナパネルの板厚部の適切な位置にヒンジ穴を形成することができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る車両用フード構造をフードインナパネルの車両上方側から見た平面図である。 一実施形態に係る車両用フード構造の切り起し部の断面を示す縦断面図である。 一実施形態に係る車両用フード構造をフードインナパネルの車両下方側から見た構成図である。 一実施形態に係る車両用フード構造のロックリインフォースの断面を示す縦断面図である。 一実施形態に係る車両用フード構造の製造工程を示す工程図である。 比較例に係る車両用フード構造をフードインナパネルの車両上方側から見た平面図である。 比較例に係る車両用フード構造のヒンジリインフォースの断面を示す縦断面図である。 比較例に係る車両用フード構造をフードインナパネルの車両下方側から見た構成図である。 比較例に係る車両用フード構造のフードリインフォースの断面を示す縦断面図である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係る車両用フード構造の一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態に係る車両用フード構造の構成がフードインナパネルの車両上方側から見た状態で示されている。また、図2には、車両用フード構造の切り起し部付近の構成が縦断面図にて示されている。さらに、図3には、車両用フード構造の構成がフードインナパネルの車両下方側から見た状態で示されている。これらの図に示されるように、本実施形態の車両用フード構造が適用されたフード10は、車両上方側(車両外側)に車両幅方向及び車両前後方向に沿って配置されるフードアウタパネル12と、このフードアウタパネル12の車両下方側に車両幅方向及び車両前後方向に沿って配置されるフードインナパネル14と、を備えている。
フード10は、フードインナパネル14の周縁部とフードアウタパネル12の周縁部とがヘミング加工により一体化されることで閉断面構造に形成されている。すなわち、フードアウタパネル12はフード10の上面を構成すると共に、フードインナパネル14はフード10の下面を構成しており、フードアウタパネル12とフードインナパネル14との間は中空となっている。また、フードインナパネル14は、所定の位置で車両上方側に屈曲された凸状部と車両下方側に屈曲された凹状部とを備えており、凸状部の所定の箇所でフードアウタパネル12の下面に接着剤26により接合されている(図4参照)。
フード10は、図示を省略するが、車両本体の前部に設けられたエンジンルームの上方を覆うように配設されている。フード10は、車両幅方向両端部に設けられた図示しないヒンジアームにより、車両本体に対して開閉可能に構成されている。なお、図1では、本実施形態の車両用フード構造を分りやすくするために、フードアウタパネル12を二点鎖線で図示している。
フードインナパネル14の車両幅方向両端部の車両後方側には、ヒンジアーム固定部位の板厚がフードインナパネル14の一般部14A(他の部位)よりも厚く形成された板厚部14Bが設けられている。フードインナパネル14の一般部14Aと、この一般部14Aよりも板厚の厚い板厚部14Bとは、差厚結合によって接合されている。ここで、差厚結合とは、いわゆるテーラードブランク溶接のことであり、板厚や材質の異なる複数の鋼板(ブランク材)をプレス成形前にレーザ溶接等にて溶接し、1つの鋼板とするものである。例えば、差厚結合を車体のプレス成形部材に用いることで、強度の必要な部分だけ板厚を増すことができ、又は異種鋼板をつなぎ合わせることにより、1枚の素材の特性を部分的に変えることができるという特徴を持っている。
フード10をヒンジアーム(図示省略)により車両本体に回動可能に支持するために強度が必要であり、ヒンジアーム固定部位をフードインナパネル14の一般部14Aよりも板厚の厚い板厚部14Bで構成している。本実施形態では、フードインナパネル14の一般部14Aの厚さは約0.8mmで、板厚部14Bの厚さは約1.8に設定されている。
フードインナパネル14の車両幅方向両側の板厚部14Bには、車両前後方向に間隔をおいてヒンジアーム(図示省略)を取り付けるための2個のヒンジ穴20が形成されている。板厚部14Bの上面のヒンジ穴20周縁には、ピアスナット22が溶接により固着されている。フードインナパネル14をプレス加工する際にヒンジ穴20の建付け調整が可能な型、すなわち、ヒンジ穴20を形成するための突起を移動して締結固定することが可能な型を用いることで、板厚部14Bに形成されるヒンジ穴20の位置が調整可能となっている。板厚部14Bの下方側には、ヒンジアーム(図示省略)が配置され、ヒンジ穴20に図示しないボルトを挿通してピアスナット22に螺合させることでヒンジアーム(図示省略)が取り付けられる構成とされている。
フードインナパネル14の車両幅方向両端部の車両後方側には、板厚部14Bとこの板厚部14Bより車両幅方向内側の一般部14Aとに跨った位置に、長方形状の部位が車両上方側に切り起された切り起し部16が形成されている。切り起し部16は、フードインナパネル14の車両幅方向両端部にそれぞれ車両前後方向に間隔をおいて2つ設けられている。すなわち、切り起し部16は全部で4つ設けられており、各切り起し部16は、板厚部14B及び一般部14Aの車両幅方向内側がフードアウタパネル12側に切り起こされた構成である。フードインナパネル14の切り起し部16が形成された位置は開口17となっている。この切り起し部16は、フードインナパネル14の周縁部を車両下方側に屈曲させた凹状部15の底面部15Aから車両内側の上り勾配となる傾斜面15Bに跨った位置に設けられている。
図2に示されるように、切り起し部16は、板厚部14B及び一般部14Aの車両幅方向内側が車両斜め上方側に屈曲された傾斜縦壁部16Aと、傾斜縦壁部16Aの車両上端部から車両幅方向内側に屈曲された先端壁部16Bと、を備えている。傾斜縦壁部16Aは、その中間部で板厚部14Bから板厚の薄い一般部14Aに切り替わっている。先端壁部16Bの上面は、接着剤18によりフードアウタパネル12の下面に接着されている。フードインナパネル14に形成された切り起し部16により、フードインナパネル14とフードアウタパネル12との間に衝撃吸収エリアを確保し、歩行者保護を図ることができる。すなわち、フードアウタパネル12の剛性不足を切り起し部16により補助し、切り起し部16の変形により衝撃を吸収することで、歩行者保護を図ることができる。
このフードインナパネル14は、一般部14Aと板厚部14Bとを差厚結合によって接合することで、板厚の異なる部材を最適な位置に配置し、補強材としてのヒンジリインフォースの省略による車体の軽量化が可能である。
図4に示されるように、フードインナパネル14の車両前方側の車両幅方向中央部には、車両上方側に屈曲した凸状部30が形成されており、凸状部30の車両下方側にロックリインフォース32が配設されている(図3参照)。ロックリインフォース32は、車両前後方向に沿った断面が略「く」の字状に形成されており、フードインナパネル14の凸状部30とロックリインフォース32との間には、空間が形成されている。
ロックリインフォース32の車両前後方向の前端および後端には、略平面状のフランジ部32A、32Bが形成されている。フードインナパネル14の凸状部30の車両前後方向の前端および後端には平面部30A、30Bが形成されている。ロックリインフォース32のフランジ部32Aとフードインナパネル14の平面部30Aとが面接触状態で配置されると共に、ロックリインフォース32のフランジ部32Bとフードインナパネル14の平面部30Bとが面接触状態で配置され、フランジ部32Aと平面部30A、フランジ部32Bと平面部30Bがそれぞれボルト34とナット36により締結固定されている。フードインナパネル14の平面部30A、30Bの上面(フード10の内部)には、予めナット36が溶接により固着されており、ロックリインフォース32の車両外側からボルト34をナット36に螺合させることで、フードインナパネル14の車両外側にロックリインフォース32が取り付けられる。これによって、ロックリインフォース32をフードインナパネル14に溶接する工程を廃止することができる。
ロックリインフォース32の車両前端部には、車両下方側に屈曲された略平面状の横壁部32Cが形成されており、この横壁部32Cに車両本体(図示省略)側にロックされるストライカ38が取り付けられている。ストライカ38は、車両前後方向に沿って配置される略「コ」字状の部材であり、ロックリインフォース32から車両本体側に垂下され、その両端部がロックリインフォース32に溶接によって固定されている。ストライカ38は、車両本体のラッチ部(図示省略)に係止されることで、フード10を車両本体側に閉止した状態とする。ロックリインフォース32は、ストライカ38を固定するために強度が必要であり、フードインナパネル14よりも板厚が厚い部材で形成されている。
フードインナパネル14の凸状部30の上面はフードアウタパネル12の下面に接着剤26により接合されている。凸状部30の車両下方側にフードインナパネル14と間隔を空けてロックリインフォース32を配設することで、歩行者保護を図ることができると共に、局所的な力による圧痕を防止する耐デント性を確保することが可能となっている。
次に、フード10の製造工程について説明する。
図5に示されるように、ステップ1にて、フードインナパネル用のシート材50(薄板)からヒンジアーム固定部位(車両幅方向両側の後端部)に対応する矩形状の部位を切り出して切り欠き部51を形成する。また、シート材50よりも厚いヒンジアーム固定部位用のシート材52(厚板)から矩形状の厚板材52Aを切り出す。なお、シート材52とシート材50とは、板厚だけでなく材質が異なる部材を用いてもよい。
次いで、ステップ2にて、シート材50の切り欠き部50Aに厚板材52Aを配置し、シート材50と厚板材52Aとを差厚結合にて接合することで、フードインナパネル用板材54を形成する。差厚結合には、レーザ溶接などが用いられる。
次いで、ステップ3にて、フードインナパネル用板材54をプレス成形することによって、絞り、曲げ、穴加工等を施す。その際、ヒンジ穴を形成するための突起を動かして締結固定することが可能な型(図示省略)を用いてプレス成形することで、ヒンジ穴20(図3参照)の位置を調整することができる。さらに、ステップ4にて、フードインナパネル用板材54にピアスナット22(図3参照)及び図示しないスタッド類等を溶接、かしめ処理、又はリベットにより接合する。これによって、フードインナパネル14が完成する。
次いで、ステップ5にて、フードインナパネル14とフードアウタパネル12とをヘミング加工により一体化する。次いで、ステップ6にて、フードインナパネル14の下部にロックリインフォース32をボルト34(図4参照)により締結固定する。これによって、フード10が製造される。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
フードインナパネル14の車両幅方向両側のヒンジアーム固定部位には、差厚結合によってフードインナパネル14の一般部14Aよりも板厚が厚い板厚部14Bが設けられている。この板厚部14Bにより、ヒンジアーム固定部位の強度を確保することができる。また、ヒンジ穴を形成するための突起の位置を移動可能な型(図示省略)を用いてプレス成形することで、フードインナパネル14のヒンジ穴20(図3参照)の位置を調整することができる。
フードインナパネル14には、板厚部14Bを含む位置に切り起し部16が設けられており、この切り起し部16の先端壁部16Bの上面がフードアウタパネル12の下面に接着剤18により接着されている。この切り起し部16によりフードアウタパネル12とフードインナパネル14との間に衝撃吸収エリアを確保して歩行者保護を図ることができる。このような切り起し部16を設けることにより、従来構造で用いられた別部品としてのヒンジリインフォースを廃止することができる。このため、部品点数の削減により、フード10の軽量化が可能となり、コストを削減することができる。
また、フードインナパネル14の板厚部14Bの車両幅方向内側がフードアウタパネル12側に切り起こされた切り起し部16の先端壁部16Bがフードアウタパネル12に接着されており、簡易な構成によりフードアウタパネル12とフードインナパネル14との間に衝撃吸収エリアを確保することができると共に、製造が容易である。
さらに、フードインナパネル14に板厚部14Bと切り起し部16を一体化して設けても、ヒンジ穴20を形成するための突起の位置を移動可能な型を用いてプレス成形することで、締結時の建付け調整用のために必要であったヒンジリインフォースを廃止することができる。
ここで、図6〜図9を用いて、比較例に係るフード100について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6には、フード100の構成をフードインナパネル104の車両上方側から見た状態が示されており、図7には、フード100のヒンジリインフォース106付近の構成が示されている。図8には、フード100の構成をフードインナパネル104の車両下方側から見た状態が示されており、図9には、フード100のフードイリンフォース108付近の構成が示されている。これらの図に示されるように、フードインナパネル104の上面の車両後端側の両サイドには、断面が略L字状のヒンジリインフォース106が取り付けられており、ヒンジリインフォース106の上端部を車両幅方向内側に屈曲された先端壁部106Aがフードアウタパネル102の下面に接着剤18により接着されている。
ヒンジリインフォース106とフードインナパネル104には、ヒンジ穴107、105が連通するように設けられており、ヒンジリインフォース106とフードインナパネル104とは図示しない締結具等により締結固定されている。ヒンジリインフォース106の上面のヒンジ穴107の周縁にはピアスナット22が接合されている。フードインナパネル104よりも板厚が厚いヒンジリインフォース106を用いることで、ヒンジアーム固定部位の強度を確保している。
図9に示されるように、フードインナパネル104の車両前端部には、車両下方側に突出した凹状部104Aが形成されており、凹状部104Aの車両上方側にはフードリインフォース108が配設されている。フードリインフォース108の前端部108Aは、凹状部104Aに溶接又は締結具により接合されており、フードリインフォース108の後端部108Bは接着剤26によりフードアウタパネル102の下面に接着されている。フードリインフォース108とフードインナパネル104との間には、フードロックサブアッシー110が配設されており、フードロックサブアッシー110の前端部110Aは凹状部104Aに溶接又は締結具により接合され、フードロックサブアッシー110の後端部110Bはフードリインフォース108の下面に溶接又は締結具により接合されている。フードロックサブアッシー110には、ストライカ112が溶接により接合されている。
このようなフード100では、フードアウタパネル102とフードインナパネル104の閉断面の内部にヒンジリインフォース106、フードリインフォース108、フードロックサブアッシー110が配置されており、部品点数が多く、質量が増加すると共に、コストが高くなる。
これに対して、本実施形態のフード10では、フードインナパネル14の車両幅方向両側に差厚結合によって板厚部14Bを設け、板厚部14Bを含む位置に形成された切り起し部16の先端壁部16Bをフードアウタパネル12の下面に接着することで、比較例で用いられているヒンジリインフォース106を廃止することができる。さらに、フードインナパネル14の車両下方側にロックリインフォース32を設けることで、比較例で用いられているフードリインフォース108を廃止することができる。このため、部品点数の削減により、フード10の質量の低減が可能となり(例えば約10%)、コストを削減することができる(例えば約20%)。さらには、工場設備投資の削減や工場面積の低減も可能となる(例えば約35%)。
なお、板厚部14Bの位置や形状、及び切り起し部16の位置や形状は、上記実施形態に限定するものではなく、変更が可能である。
なお、上記実施形態では、切り起し部16は、中間部までが板厚部14Bで先端側が板厚部14Bよりも薄い一般部14Aで形成されているが、これに限定するものではなく、板厚部14Bから一般部14Aに切り替わる位置は変更可能である。また、切り起し部16の全体を板厚部14Bで形成してもよい。なお、切り起し部16の全体を板厚部14Bよりも薄い一般部14Aで形成することも可能であるが、この場合は、切り起し部16の縁部にフランジを設けるなど、切り起し部16の形状を変えて剛性を確保する必要がある。
10 フード
12 フードアウタパネル
14 フードインナパネル
14A 一般部(他の部位)
14B 板厚部
16 切り起し部
16B 先端壁部(先端)
20 ヒンジ穴

Claims (1)

  1. フード外板を構成するフードアウタパネルと、
    前記フードアウタパネルの車両内側に設けられ、フード内板を構成するフードインナパネルと、
    前記フードインナパネルの車両幅方向両端部の車両後方側に設けられ、差厚結合によってヒンジアーム固定部位の板厚が前記フードインナパネルの車両幅方向中央部の車両後方側を含む他の部位よりも厚く形成された板厚部と、
    前記フードインナパネルの車両幅方向両端部の車両後方側の前記板厚部を含む位置に設けられ、先端が前記フードアウタパネルと接着された切り起し部と、
    を有し、
    前記切り起し部は、前記板厚部の車両幅方向内側の部位と板厚の薄い部位とに跨った部分が前記フードアウタパネル側に切り起されることにより設けられており、
    前記切り起し部の車両幅方向中間部より先端側が、前記板厚部から板厚の薄い部位に切り替わっている車両用フード構造。
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