JP5557682B2 - 産業財産権の情報管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、特許権,実用新案権,意匠権,商標権といった産業財産権に関する情報を管理するシステムに関するものである。
従来より、特許権や実用新案権や意匠権や商標権といった産業財産権の取得,維持および/または利用に関する情報を管理するシステムに関する技術が開発されている。なお、このようなシステムの一例は、以下の特許文献1に開示されている。
特開2002−251508号公報
産業財産権の取得および維持に関しては、出願人や権利者といった当事者のみならず、様々な協力者(例えば、特許事務所や弁理士,翻訳会社や翻訳者,図面作成会社や図面作成者等)と連携して業務を進めることが重要である。
しかしながら、上記の特許文献1に開示されるような一般的なシステムでは、当事者と協力者とが連携し、産業財産権の取得,維持および/または利用に関する業務を効率よく進めて行くことが難しいという課題がある。
特に、特許庁から代理人が通知,査定,命令等(以下、単に、‘通知等’ともいう)を受けた場合、当事者はこの事実を知らないことが一般的である。このため、当事者は、代理人から通知等の転送を受けた後、この通知等の対象となる業務を自ら開始させる必要があり、業務効率の低下を招いている。
さらには、当事者が法人(例えば、会社)である場合、該法人における産業財産権を統括的に取り扱う部署(例えば、知的財産部)と、該法人における現場の部署(例えば、特許技術を開発する開発部や、商標や意匠を創作するデザイン部など)とが、別々に存在していることも少なくない。このような場合においては、知的財産部,開発部,デザイン部と、特許事務所とが、ともに連携して産業財産権にかかる関連業務を効率よく進めていくことも求められる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、産業財産権の取得,維持及び/又は利用に関する業務を効率よく行なうことができるようにした、産業財産権の情報管理システムを提供することを目的とする。
上記目標を達成するため、本発明の産業財産権の情報管理システムは、産業財産権に関する業務データが記録されたデータベースを管理するデータベースサーバと、該データベースサーバと通信可能に接続され、該データベースへのアクセスが可能なユーザによって操作されるクライアント端末と、該クライアント端末からの該データベースに対するアクセスを該ユーザ毎に個別に許可するアクセス許可手段と、該産業財産権の業務に関し直接的又は間接的に該業務が連携する複数の業務工程の情報の一部又は全部を該クライアント端末に表示し該複数の業務工程を管理する業務工程管理手段と、該アクセス許可手段により該業務データへのアクセスが許可された該クライアント端末において該業務工程の区切処理が実施されると、少なくとも次の業務工程の情報を自動生成し該業務工程管理手段により該クライアント端末に該自動生成された次の業務工程の情報を表示させる業務工程生成手段とを備え、該クライアント端末は、該データベースサーバとローカルエリアネットワークを介して接続され第1ユーザによって操作される第1クライアント端末と、該データベースサーバとインターネットを介して接続され第2ユーザによって操作される第2クライアント端末とを含み、該業務工程管理手段は、該第1及び第2ユーザおいて情報共有が必要な複数の案件毎の該業務工程を該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の両端末の画面上に同時に表示すると共に、該業務工程が該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の何れの主体業務であるかを該両端末の何れかの該画面上に案件毎に識別表示する表示手段を含み、該業務工程生成手段は、該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の何れか一方において該表示手段により該画面上に該主体業務であると識別表示された該業務工程の区切処理が実施されると、自動生成された該次の業務工程の情報を両端末の該画面上に同時に表示し、該表示手段は、該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の何れか他方の該画面上の該次の業務工程に対して該主体業務である新たに識別表示することを特徴としている。
該業務工程の区切処理には、該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の何れか一方からトリガデータファイル(例えば、拒絶理由通知書のデータファイル)が該データベースに登録される処理が含まれることが好ましい。
また、該業務工程の区切処理には、該複数の業務工程の何れかの終了処理が含まれることが好ましい。
この場合、該業務工程管理手段は、各業務工程における次作業を選択可能な選択手段と、該選択手段により選択された次作業を確定する確定手段とを有し、該終了処理は該確定手段により次作業が確定されたとき、所定の業務工程の終了処理に伴い、該次作業に応じて予め定められた次の該業務工程の情報を表示させることが好ましい。
或いは、該業務工程生成手段は、該複数の業務工程の何れかの業務工程における終了処理が実行されると、終了処理が実行された業務工程以外の次の業務工程(例えば、中間担当決定など)の情報を複数同時に生成し表示させることが好ましい。
この場合、該業務工程生成手段は、該第1ユーザ及び該第2ユーザのうち、複数同時に生成された該次の業務工程の情報の一部を該業務工程該主体業務を行なうユーザによって操作される該クライアント端末の該画面上にのみ表示させると共に、複数同時に生成された該次の業務工程の情報の残りを該第1ユーザによって操作される該第1クライアント端末及び情報共有が必要な該第2ユーザによって操作される該第2クライアント端末の該両端末の該画面上に表示させることが好ましい。
また、該業務工程管理手段により制御される業務工程は、該産業財産権の業務に関する複数の主工程と、該複数の主工程に夫々属する複数の副工程とを有することが好ましい。
この場合、該業務工程生成手段は、該複数の主工程の何れかに属する第1副工程と第2副工程とを有し、該第1副工程の区切処理が実行された後、該第2副工程の情報を自動生成することが好ましい。
或いは、該業務工程生成手段は、該複数の主工程の何れかに属する第1副工程の区切処理が実行された後、該第1副工程が属さない他の主工程に属する第3副工程の情報を自動生成することが好ましい。
また、該業務工程生成手段は、該業務工程を該産業財産権の業務に関する主工程と、該主工程に属する第1副工程と第2副工程とから構成し、該第1副工程の区切処理が実行された後に、該第2副工程の情報を自動生成すると共に、該第1及び第2ユーザおいて情報共有が必要な該第1副工程を該第1及び第2クライアント端末の該両端末にそれぞれ表示すると共に、該表示手段により該第1副工程が該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の何れか一方の画面上に該主体業務であることを表示し、更に該主体業務である該第1又は第2ユーザにより該第1副工程の区切処理が実行された後に、該第1及び第2ユーザおいて情報共有が必要な該第2副工程を該第1及び第2クライアント端末の該両端末にそれぞれ表示し、更に、該第2副工程が該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の何れか他方の画面上に該主体業務であることを表示することが好ましい。
本発明の産業財産権の管理システムによれば、業務工程の区切処理が実施されるのに伴い次の業務工程の情報を自動生成し表示させるので、ユーザの業務効率を向上させることができる。
また、業務工程を第1クライアント端末と第2クライアント端末とで必要な情報をそれぞれ表示させることで、第1ユーザ及び第2ユーザに対して必要な業務工程を管理させることができ、業務効率を向上させることができる。
この場合、夫々の業務工程が第1クライアント端末側の業務であるか或いは第2クライアント端末側の業務であるかを画面上に表示すると、案件が複数存在しても第1ユーザ及び第2ユーザが自分の業務と即座に認識することができ、業務効率を更に向上させることができる。
さらに、自動生成された次の業務工程の情報を第1クライアント端末及び第2クライアント端末のうち次の業務工程を担うクライアント端末に表示させることで、第1ユーザ及
び第2ユーザの業務効率の向上がさらに期待できる。
業務工程の区切処理に、トリガデータファイルがデータベースに登録される処理や業務工程の何れかの終了処理を含めると、業務効率を一層向上させることができる。
選択された次作業を確定した場合の業務工程の終了処理に伴い、次作業に応じて予め定められた次の業務工程の情報を表示させることや、何れかの業務工程における終了処理が実行されると終了処理が実行された業務工程以外の次の業務工程の情報を複数同時に生成し表示させることによっても、業務効率を向上させることができる。
この場合、複数同時に生成された次の業務工程の情報の一部を、第1ユーザ及び第2ユーザのうち主体業務を行なうユーザによって操作されるクライアント端末にのみ表示させることにより、ユーザは行うべき業務に集中でき、業務効率を向上させることができると共に、複数同時に生成された次の業務工程の情報の残りを第1ユーザ及び第2ユーザの両端末に表示させることで、情報共有が可能となるため別途連絡を取り合うことがなく業務効率を向上させることができる
また、業務工程が、産業財産権の業務に関する複数の主工程と、複数の主工程に夫々属する複数の副工程とを有すると、業務工程が細分化され、業務工程の進捗がより明確になりユーザの業務効率が向上する。
この場合、複数の主工程の何れかに属する第1副工程と第2副工程とを有し、該第1副工程の区切処理が実行された後、該第2副工程の情報を自動生成すること、或いは、複数の主工程の何れかに属する第1副工程の区切処理が実行された後、第1副工程が属さない他の主工程に属する第3副工程の情報を自動生成することによっても、主工程内の進捗が明確となり、ユーザの業務効率が向上する。
本発明の一実施形態にかかる産業財産権の管理システムの構成図である。 本発明の一実施形態にかかる第1クライアント端末(知財部端末)における業務段階「中間対応G1」の業務工程表示画面を示す模式図である。 本発明の一実施形態にかかる第2クライアント端末(事務所端末)における業務段階「中間対応G1」の業務工程表示画面を示す模式図である。 本発明の一実施形態にかかる業務段階「中間対応G1」のメイン工程「中間書類M1」におけるサブ工程「応答方針作成」を例に、対応選択ボタン(選択手段)と確定ボタン(確定手段)とを説明する模式図である。 本発明の産業財産権の情報管理システムの第1クライアント端末(知財部端末)の業務工程表示画面を示す模式図であって、中間対応G1を例にメイン工程およびサブ工程の業務の流れを説明する図(第1例)である。 本発明の産業財産権の情報管理システムの第1クライアント端末(知財部端末)の業務工程表示画面を示す模式図であって、中間対応G1を例にメイン工程およびサブ工程の業務の流れを説明する図(第2例)である。 本発明の産業財産権の情報管理システムの第1クライアント端末(知財部端末)の業務工程表示画面を示す模式図であって、中間対応G1を例にメイン工程およびサブ工程の業務の流れを説明する図(第3例)である。 本発明の産業財産権の情報管理システムの第2クライアント端末(事務所端末)の業務工程表示画面を示す模式図であって、中間対応G1を例にメイン工程およびサブ工程の業務の流れを説明する図(第1例)である。 本発明の産業財産権の情報管理システムの第2クライアント端末(事務所端末)の業務工程表示画面を示す模式図であって、中間対応G1を例にメイン工程およびサブ工程の業務の流れを説明する図(第2例)である。 本発明の産業財産権の情報管理システムの第2クライアント端末(事務所端末)の業務工程表示画面を示す模式図であって、中間対応G1を例にメイン工程およびサブ工程の業務の流れを説明する図(第3例)である。 本発明の一実施形態にかかる業務工程の内訳について中間対応を例に説明する模式図である。 本発明の産業財産権の情報管理システムによる処理を、中間対応G1を例に説明する模式的なフローチャートである。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
なお、本実施形態では、産業財産権として特許権を中心に例示して説明するが、産業財産権には実用新案権や意匠権や商標権やといった他の権利も含まれることは言うまでもない。また、本実施形態では、日本国内の法人及び代理人として説明するが、特に産業財産権の情報管理システムの使用国が日本に限定されるものではない。法人又は代理人の一方が日本国内で使用し、他方が海外で使用しても良く、或いは法人及び代理人の両方ともが海外で使用しても良い。
1.全体構成
本実施形態にかかる産業財産権の情報管理システムは、産業財産権の所有者或いは申請者(出願人)である法人(ここでは、「A会社」とする)と、この法人から産業財産権に関する業務の一部を代理する代理人(ここでは、「B特許事務所」とする)とが連携して特許業務を進めていくために用いることができる。本情報管理システムは、A会社を第1ユーザとしB特許事務所を第2ユーザとして、システムを構成するハードウェアはこれらの第1,第2ユーザに配備される。
つまり、本情報管理システムは、図1に示すように、産業財産権に関する業務データが記録されたデータベース41を管理するデータベースサーバ12と、データベースサーバ12に第1管理サーバ11Aを介して通信可能に接続され第1ユーザであるA会社101において操作される第1クライアント端末52,53と、データベースサーバ12に第2管理サーバ11Bを介して通信可能に接続され第2ユーザであるB特許事務所104において操作される第2クライアント端末54とを備えて構成されている。
A会社101に備えられる第1管理サーバ11A,データベースサーバ12及び第1クライアント端末52,53は、いずれもA会社101内のローカルエリアネットワーク(LAN; Local Area Network)13によって相互通信可能に接続されている。また、このLAN13は、ファイアウォール14Aを介してA会社101に備えられた第2管理サーバ11Bと接続され、第2管理サーバ11Bはファイアウォール14Bを介してインターネット100に対して接続されている。
2.クライアント端末
第1クライアント端末52は第1ユーザであるA会社101の知的財産部102に配備されるので、以下、知財部端末ともいう。この知財部端末52は、知的財産部102に所属する各社員に個別に備えられていてもよく、単数又は複数の端末を共同で使用するように構成してもよい。第1クライアント端末53は第1ユーザであるA会社101の研究・開発部門(以下、開発部という)103に配備されるので、以下、開発部端末ともいう。この開発部端末53も、開発部103に所属する各社員に個別に備えられていてもよく、単数又は複数の端末を共同で使用するように構成してもよい。
B特許事務所104に備えられる第2クライアント端末54も、インターネット100に接続されている。詳しくは後述するが、この第2クライアント端末54は、ファイアウォール14Bを介してインターネット100に接続されたA会社101の第2管理サーバ11Bによる認証に成功すると、A会社101のデータベースサーバ12によって管理されているデータベース41に対してアクセスすることが出来るようになっている。
第2クライアント端末54は第2ユーザであるB特許事務所104に配備されるので、以下、事務所端末ともいう。この事務所端末54は、B特許事務所104に所属する各所員に個別に備えられていてもよく、単数又は複数の端末を共同で使用するように構成してもよい。
また、A会社101の第1クライアント端末52,53も、B特許事務所104の第2クライアント端末54も、ともに汎用のパーソナルコンピュータ(Personal Computer;PC)であって、ウェブブラウザを使用することが出来るようになっている。また、ウェブブラウザによる処理結果は、クライアント端末52〜54の各モニタ52a〜54aに表示されるようになっている。
なお、B特許事務所104の事務所端末54には、日本国の特許庁105のサーバ(図示略)とデータを送受信するために用いられるソフトウェアプログラムがインストールされている。したがって、この事務所端末54は、特許庁105から発送される書類(例えば、拒絶理由通知書,拒絶査定,審尋など)を電子的に受け取ることが出来るようになっている。
なお、本実施形態では、この特許庁105から発送される書類を「庁書類」ともいう。さらに、このB特許事務所104の事務所端末54には、庁書類を電子書類形式のデータファイルに変換するソフトウェアプログラムもインストールされている。したがって、このクライアント端末54は、書類(例えば、出願書類,中間処理関連書類など)を電子書類形式のデータファイルに変換して特許庁105に電子的に提出することができる。
3.データベースサーバ
データベースサーバ12には、産業財産権に関する業務データが記録されたデータベース41が備えられている。データベースサーバ12は、各クライアント端末52〜54からのリクエストによる、データベース41からのデータの取り出しや、新たなデータのデータベース41への書き込みや書き換え等を管理する。
4.管理サーバ
第1管理サーバ11A及び第2管理サーバ11Bは、いずれも図示しないCPU(Central Processing Unit, 中央演算処理装置)やHDD(Hard Disk Drive, ハードディスクドライブ)を有するウェブサーバであって、クライアント端末52〜54からのリクエストに応じた処理を行ない、処理結果をこれらのクライアント端末52〜54のウェブブラウザに対して出力することが出来るようになっている。
また、これらの第1管理サーバ11A及び第2管理サーバ11Bの各HDD内には、いずれもソフトウェアプログラムとして、アクセス管理部(アクセス許可手段)21A,21Bと、業務工程管理部(業務工程管理手段)22A,22Bと、業務工程生成部(業務工程生成手段)23A,23Bと、自動保存部(自動保存手段)24A,24Bとが設けられている。
4.1アクセス管理部
第1管理サーバ11Aのアクセス管理部21Aは、知財部端末(第1クライアント端末)52又は開発部端末(第1クライアント端末)53からデータベースサーバ12に対するアクセスをアクセス者毎に管理(許可又は拒否)する。アクセス管理部21Bは、事務所端末(第2クライアント端末)54からデータベースサーバ12に対するアクセスをアクセス者毎に管理(許可又は拒否)する。
具体的には、アクセス者が個人ユーザID及びパスワードを入力するログイン操作によってデータベースサーバ12にアクセスしようとすると、アクセス管理部21A,21Bは、アクセス者によって入力された個人ユーザID及びパスワードを、事前に本情報管理システム内に登録された個人ユーザID及びパスワードの情報と照合してアクセス者の認証を行ない、照合の結果、入力情報と登録情報とが一致すればアクセスを許可し、一致しなければアクセスを拒否する。
また、アクセス管理部21Aは、知財部端末52又は開発部端末53からのアクセスが許可されると、アクセス許可されたアクセス者(第1ユーザ)の権限の範囲内(アクセス者が知的財産部102のスタッフU102ならスタッフU102の権限の範囲内、開発部103のスタッフU103ならスタッフU103の権限の範囲内)でアクセスを許可する。
同様に、第2管理サーバ11Bのアクセス管理部21Bは、事務所端末54からのアクセスが許可されると、B特許事務所104のスタッフU104内のアクセス者(第2ユーザ)の権限の範囲内でデータベースサーバ12へのアクセスを個別に許可する。
上述の「権限の範囲内」とは、ユーザ(ここでは、知的財産部のスタッフU102,開発部103のスタッフU103,B特許事務所104のスタッフU104)毎に設定された、本情報管理システムのデータベース41内に保存された情報に対する閲覧、編集、及び追加等を実行できるアクセス権限のことをいい、このアクセス権限は、アクセス者が行う作業内容(特許出願,中間対応など)と各ユーザの本情報管理システム内での役割等(知財担当者,知財マネージャー,開発担当者,開発マネージャー,特許事務所の技術担当者,特許事務所の事務担当者など)で、閲覧、編集及び追加等の範囲が細かく設定されている。
このため、知的財産部102のスタッフU102が開発部端末53からこのスタッフU102自身の個人ユーザIDおよびパスワードを入力した場合であっても、管理サーバ11Aのアクセス管理部21Aは、知的財産部102のスタッフU102に与えられた権限の範囲内で、データベースサーバ12へのアクセスを個別に許可されるため、開発部103のスタッフU103と打合せしながら、特に不便なく開発部端末53から知財業務を遂行できる。
ただし、知的財産部102のスタッフU102、開発部103のスタッフU103、B特許事務所104のスタッフU104のそれぞれが、自身の所属する組織以外の場所に設置されているクライアント端末52〜54を操作することは稀であるので、本実施形態では、知的財産部102のスタッフU102は知的財産部102の知財部端末52においてログイン操作を行なうものとして説明する。また、開発部103のスタッフU103は開発部103の開発部端末53においてログイン操作を行なうものとして説明する。同様に、B特許事務所104のスタッフU104はB特許事務所104の事務所端末54においてログイン操作を行なうものとして説明する。
なお、これらのスタッフU102〜U104はいずれもデータベースサーバ12の利用者であるので、これらのスタッフU102〜U104の総称として「ユーザ」と記載する場合もある。また、データベース41に記録されている業務データはA会社101に所有されている。また、知的財産部102のスタッフU102および開発部103のスタッフU103は、A会社101に所属している。
また、アクセス管理部21Aは、知的財産部102のスタッフU102のログイン操作が正常であれば、このスタッフU102に対して、データベースサーバ12のデータベース41に記録されている特許業務に関するデータ(業務データ)にアクセスする権限を付与するようになっている。
また、アクセス管理部21Aは、開発部103のスタッフU103のログイン操作が正常であれば、このスタッフU103に対して、データベースサーバ12のデータベース41に記録されている業務データのうち、開発部103のスタッフU103に関連するものだけにアクセスする権限を付与するようになっている。
また、アクセス管理部21Bは、B特許事務所104のスタッフU104のログイン操作が正常であれば、このスタッフU104に対して、データベースサーバ12のデータベース41に記録されている業務データのうち、B特許事務所104に関連するものだけにアクセスする権限を付与するようになっている。
なお、アクセス管理部21A,21Bは、ログイン操作が不正であれば、データベースサーバ12に対するアクセスを全て拒否するようになっている。
4.2業務工程管理部
業務工程管理部22A,22Bは、産業財産権の取得から維持にかかる一連の業務の流れを大分別した「業務段階」(例えば、「国内出願」,「審査請求」,「中間対応」,「登録」など)において、「業務段階」毎に細分化された直接的又は間接的に連携する複数の業務工程の情報の一部又は全部を、知財部端末(第1クライアント端末)52及び事務所端末(第2クライアント端末)54に表示し、該複数の業務工程を同時に管理する。
詳細は後述するが、業務工程管理部22A,22Bは、例えば、知財部端末52のモニタ52aには図2に例示するような業務工程を、事務所端末54のモニタ54aには図3に例示するような業務工程を表示させ、知的財産部102のスタッフU102及びB特許事務所104のスタッフU104がそれぞれ、現在係属している産業財産権の業務の進捗状況を各々の端末から画面上で確認をできるようにしている。図2,図3に例示する業務工程の具体的な説明については後述する。
なお、本実施形態では、開発部端末53には業務工程を表示させず、業務工程以外の手法(電子メールや業務工程表示画面以外の別画面での通知など)を用いて、開発部103のスタッフU103と知的財産部102のスタッフU102とが連携する(業務の照会や回答をする)ことを前提に説明するが、開発部端末53に開発部103のスタッフU103の権限(閲覧・編集・追加等)の範囲内で、業務工程を表示させるよう設定しても良い。
4.3業務工程生成部
業務工程生成部23A,23Bは、データベースサーバ12へのアクセスが、アクセス管理部21A,21Bによって許可された第1クライアント端末52及び第2クライアント端末54に表示された業務工程画面の何れかから、後述する業務工程の区切処理が実施されると、この区切処理が実施された業務工程の少なくとも次の業務工程の情報(表示データ)を自動生成して、その自動生成された次の業務工程の情報を、業務工程管理部22A,22Bにより、少なくとも次の業務工程を担当するユーザのクライアント端末に表示させる。
つまり、例えば、B特許事務所104のスタッフU104が事務所端末54のモニタ54a上で業務工程の区切処理を行った場合、次の業務工程の情報(表示データ)が自動生成され、この次の業務工程が知財部端末52のユーザ(知的財産部102のスタッフU102)が担当する業務であれば、少なくとも次の業務工程の情報を知財部端末52のモニタ52aに表示させることになる。
この場合、業務工程生成部23A,23Bは、次の業務工程の情報が、この業務工程の業務を担当しないユーザ(例えば、事務所端末54のユーザ;B特許事務所104のスタッフU104)にとって直接必要のない情報であれば、その端末(事務所端末54)には次の業務工程の情報は表示せず、逆に、次の業務工程の情報がこの業務工程の業務を担当しないユーザにとって直接又は間接的に必要な情報であれば、業務工程管理部22A,22Bにより、その端末(例えば、事務所端末54)に次の業務工程の情報を表示する。
ここで、業務工程の区切処理には、例えば、第1クライアント端末52及び該第2クライアント端末54の何れかからトリガデータファイルがデータベース41に登録される処理(「トリガイベント」)や、クライアント端末に表示された複数の業務工程(後述する「メイン工程(主工程)」や「サブ工程(副工程)」)の何れかに対する終了処理が含まれる。
具体的に後者の終了処理を説明すると、業務工程管理部22A,22Bには、例えば、図4に示すように、各業務工程における次作業を選択しうる機能を有する対応選択ボタン(選択手段)50と、この対応選択ボタン50により選択された次作業を確定する機能を有する確定ボタン(確定手段)55とが備えられ、この確定ボタン55により現在の作業を確定し次の作業に移行させる処理を終了処理とする。
業務工程管理部22A,22Bでは、この所定の業務工程の終了処理に伴い、対応選択ボタン50に設定された次作業毎に応じて予め定められた次の業務工程の情報をクライアント端末に表示させる。なお、対応選択ボタン50は、マウスのクリック操作や画面上を直接的に触るタッチ操作等により選択項目の選択が可能となり、確定ボタン55は、マウスのクリック操作や画面上を直接的に触るタッチ操作等により、確定操作が実行される。
4.4自動保存部
自動保存部24A,24Bは、本情報管理システムの機能の一部であり、例えば、クライアント端末52,54の何れかの画面上の表示から、各端末に予め保存された庁書類のデータファイルを選択し、登録(アップロード)すると、自動的に庁書類のデータファイルと本情報管理システムで既に管理されている案件とを照合し、適正にデータベースサーバ12のデータベース41内に自動保存するものである。
5.業務工程の流れ
次に、本情報管理システムによる業務工程に係る処理の流れを、「中間対応」G1という「業務段階」を例にとって説明する。ここで、「中間対応」G1とは、国内特許出願等の審査請求後の権利取得にいたる拒絶理由通知書や拒絶査定への対応業務のことをいう。
まず、図11を用いて「中間対応」G1という業務段階の内訳(「メイン工程(主工程)」と「サブ工程(副工程)」)について説明する。ここで、「メイン工程」とは、該当する「業務段階」における処理を、例えば処理順序や処理担当によって区分した各業務工程を示すもので、例えば、各「業務段階」において、A会社101の内部の各部門間やA会社101の内外(つまり、A会社101とB特許事務所104との間)という大きな単位でやり取りする業務毎に分けた業務工程のことである。また、「サブ工程」とは、例えば、A会社101の知的財産部102といった各部門内やB特許事務所104内において実施する業務を「メイン工程」の業務単位で更に細分化した業務工程のことである。
「中間対応」G1(業務段階)は、図11に示すように、その下層に「中間書類」M1,「中間応答」M2といった2つの「メイン工程」が設けられる。「中間書類」M1という「メイン工程」の下層には、「中間担当決定」SU1,「事務所見解」SU2,「応答方針作成」SU3及び「問い合わせ書」SU4という4つの「サブ工程」が設けられる。また、「中間応答」M2という「メイン工程」の下層には、「応答指示」SU5,「応答指示書」SU6,「応答書類−受付納品」SU7,「応答書類−チェック」SU8,「庁提出指示書」SU9及び「庁提出物−受付納品」SU10という6つの「サブ工程」が設けられている。
ここで、本情報管理システムによる業務工程処理(「中間対応」)の大きな流れを説明すると、図12に示すように、B特許事務所104の事務所端末(第2クライアント端末)54が特許庁105から庁書類のデータを受信すると(ステップS11)、さらに、この事務所端末54によって受信した庁書類データが電子書類形式のデータファイルに変換される(ステップ図示略)。
その後、B特許事務所104の事務所端末54のウェブブラウザにA会社101の管理サーバ11のURLが入力され、その後、ログイン操作として、事務所端末54のウェブブラウザに、予めA会社101から取得したスタッフU104の個人ユーザIDおよびパスワードが入力される(ステップS12)。
そして、入力された個人ユーザID及びパスワードがA会社101の管理サーバ11Bのアクセス管理部21Bにより、ステップS12において入力された個人ユーザIDおよびパスワードによる認証が行なわれる(ステップS13)。この認証が成功すると、このスタッフU104が事務所端末54を介してデータベースサーバ12のデータベース41にアクセスすることが許可される(ステップS14)。なお、この認証が失敗すると、スタッフU104により操作されている事務所端末54がデータベースサーバ12のデータベース41にアクセスすることが禁止される(ステップ図示略)。
その後、認証許可を受けたスタッフU104によって操作されている事務所端末54からアクセスされたデータベースサーバ12では(ステップS15)、拒絶理由通知書の電子書類形式のデータファイルDFがデータベース41内に登録される(ステップS16)。
ここで、このステップS16として示す、「データベース41内へ拒絶理由通知書のデータファイルが保存される」という事象は、上述した「トリガイベント」に該当する。
したがって、業務工程生成部23Bは、このトリガイベントの発生に起因し、トリガイベントの種類に応じて、例えば図2に示すように、「中間対応」G1における「中間書類」M1という「メイン工程」に、「中間担当決定」SU1と「事務所見解」SU2という「サブ工程」の情報(表示データ)を自動生成させ、業務工程管理部22A,22Bによりその管理を開始させる(ステップS17)。
このとき、「中間担当決定」SU1(知的財産部102のスタッフU102の誰が庁書類の業務処理を行うかを決定する「サブ工程」)は、知的財産部102のみに関わる業務のため、業務工程管理部22A,22Bにより、知財部端末52(第1クライアント端末)のみに表示される。また、「事務所見解」SU2(B特許事務所104が拒絶理由通知書や拒絶査定等の庁書類に対する反論案を作成しデータベース41に登録したことを確定する「サブ工程」)は、B特許事務所104の業務ではあるものの、知的財産部102のスタッフU102にもB特許事務所104における対応案の作成状況を知らせる必要のある共有情報であるため、知財部端末52及び事務所端末54に表示される。つまり、業務工程管理部22A,22Bは、「メイン工程」に属する複数の「サブ工程」を適正にクライアント端末52,54の一部或いは全部に表示させる(ステップS18,S19)。
5.1業務工程の具体的処理
次に、上述した本情報管理システムにおける業務工程の処理、具体的には特許庁105からの拒絶理由通知書に対する処理(「中間対応」G1)の流れを、図2,図3,図5〜図10を利用して、知財部端末52の業務工程の表示画面(図2,図5〜図7)及び事務所端末54の業務工程の表示画面(図3,図8〜図10)を例にとって説明する。但し、ここではB特許事務所104のスタッフU104がアクセス許可を受けるまでの処理の流れ(ステップS11〜S15)の説明は省略する。
A会社101のデータベースサーバ12へのアクセス許可されたB特許事務所104のスタッフU104は、特許庁105から庁書類のデータ(拒絶理由通知書の電子書類形式のデータファイルDF)を事務所端末54に取得後(事務所端末54にデータファイルDFを保存後)、事務所端末54のモニタ54a上に表示される図示しないファイル登録画面(自動保存部)を用いて、データファイルDFを自動的にA会社101のデータベース41に保存する。そして、データファイルDFのデータベース41への登録が成功する(区切処理と、拒絶理由通知書に係る新規の拒絶案件P1として「中間書類」M1(メイン工程)の「サブ工程」である「中間担当決定」SU1と「事務所見解」SU2の情報(表示データ)が自動生成される。
そして、上述したとおり、「中間担当決定」SU1は知財部端末52のモニタ52aのみに表示される(図2)。また「事務所見解」SU2は、知財部端末52のモニタ52a及び事務所端末54のモニタ54aにそれぞれ表示される(図2及び図3)。このとき、各端末のモニタ52a,54aには、「中間担当決定」SU1や「事務所見解」SU2という「サブ工程」の「作業名」63だけでなく、拒絶案件P1の「案件管理番号」60、知的財産権の種別を示す「四法」61、「発明の名称」62、本情報管理システムにより拒絶案件P1の管理を開始した日を示す「開始日」64(データファイルDFのデータベース41への保存日)、各「作業名」の作業完了の目標日を示す「目標日」65、拒絶案件P1の庁期限を示す「期限日」66、拒絶案件P1の対応を表示する「対応」67(対応選択ボタン50や確定ボタン55の表示、対応進捗状況の表示など)及び拒絶案件P1を実際に担当する知的財産部102のスタッフU102の担当者名を示す「知財担当」68も同時に表示される。
本実施形態では、業務工程生成部23A,23Bにより「開始日」64及び「目標日」65が「サブ工程」の進捗(「サブ工程」の切替え)に応じて自動設定され、「期限日」66がトリガイベントにより案件毎に自動設定される。また「目標日」65及び「期限日」66は、目標日や期限日を超えたり、或いは目標日や期限日に近くなったりする(例えば、2日前)と、背景色の色や日付の色を段階的に変更させ、ユーザが業務管理し易いように設定されている。また「対応」67は、後述するが、「サブ工程」の状態とユーザに応じて表示内容が変更されるものである。
これにより、知的財産部102のスタッフU102及びB特許事務所104のスタッフU104は、新たな拒絶理由通知書に係る拒絶案件P1が特許庁105より発行されたことがそれぞれのモニタ52a,54aで認識でき、知的財産部102のスタッフU102とB特許事務所104のスタッフU104とが特別な連絡を取り合うことなく情報を共有でき、迅速に拒絶案件P1の作業に取り掛かることができる。
また本実施形態では、B特許事務所104のスタッフU104によるトリガイベント(区切処理)実施の後、A会社101の知的財産部102のスタッフU102に対して特に連絡(電話や電子メールの送信など)を行う必要がなく、各スタッフU102,U104の工数が低減できると共に、書類の郵送なども不要になるため、従来のシステムと比較して環境に優しく、しかも経費節減(費用削減)にもつながるものである。
また本情報管理システムにおける各端末のモニタに表示される業務工程画面には、「サブ工程」毎にどちらが作業を主体的に行うかを示すカラーボール(表示手段)C1〜C3が設けられており、自らが主体的に行う作業/業務はカラーボールC1〜C3の色が「赤」となり、相手が主体的に行う業務はカラーボールC1〜C3の色が「緑」に自動的に切り替わるように設定されている。
例えば、本実施形態の場合であれば、「事務所見解」SU2はB特許事務所104が主体的に行う業務であるため、事務所端末54では、図3に示すとおり、拒絶案件P1のカラーボールC3が第1の色(ここでは、「赤」とする)に、知財部端末52では、図2に示すとおり、カラーボールC2が第2の色(ここでは、「緑」とする)となる。これにより、特許庁105から受けた拒絶案件が同時に「メイン工程」内に複数存在しても、各スタッフU102,U104は自分が行うべき業務がカラーボールの色で一目瞭然となり、迅速に業務に着手でき業務効率が格段に向上する。
「中間担当決定」SU1の知的財産部102における作業について説明する。この「サブ工程」の情報(表示データ)は上述したとおりB特許事務所104のトリガイベントにより自動生成されると、知財部端末52に表示されるため、例えば知的財産部102の管理者(マネージャーなど)MGが新規の拒絶案件P1が特許庁105より発行されたことを知財部端末52のモニタ52a上で認識(必要に応じてB特許事務所104のスタッフU104にて保存された拒絶理由通知書のデータファイルDFを確認)し、対応選択ボタン50(選択手段)から拒絶案件P1の担当者を図示しないスタッフU102の担当者名の中から選択し、確定ボタン55(確定手段)を押すことで、拒絶案件P1の知的財産部102の担当者(中間担当)CTが決定される。
この「中間担当決定」SU1の決定処理(確定ボタン55を押す処理)は、この業務工程(「サブ工程」)の終了処理(区切処理)がなされたことであり、「中間担当決定」SU1の情報表示が知財部端末52のモニタ52aから消えると共に、知財部端末52及び事務所端末54に既に表示されている「事務所見解」SU2における「知財担当」の表示エリア68に、知的財産部102の担当者(中間担当)CTの名前が自動的に表示される。また知的財産部102の担当者CTには、本情報管理システムから担当者が決定した旨の担当者決定の電子メールが送信される。このため、知的財産部102のスタッフU102は、「中間担当決定」SU1という「サブ工程」が終了したことが分かり、B特許事務所104のスタッフU104は、知的財産部102のスタッフU102から特に連絡を受けることなく、タイムリーに拒絶案件P1の知的財産部102の担当者CTが誰であるかを知ることができる。
「事務所見解」SU2について説明する。この「サブ工程」の情報(表示データ)は、上述したとおりB特許事務所104のスタッフU104によるトリガイベントにより自動生成され、事務所端末54のモニタ54a及び知財部端末52のモニタ52aに表示される。
これに対して、B特許事務所104において、拒絶案件P1の反論案A1の作成が完了し、本情報管理システムを介してデータベース41に登録した後、B特許事務所104のスタッフU104が対応選択ボタン(選択手段)50から予め「サブ工程」毎に設定された「済」(反論案A1のデータベース41への登録を済ませたことを意味する)を選択し確定ボタンを押すと、「事務所見解」SU2の終了処理が実行され、「事務所見解」SU2から新たな「応答方針作成」SU3という「サブ工程」に自動的に切り替わり、新たな「開始日」(区切処理された日)とその「開始日」を基準にした新たな「サブ工程」(ここでは、「応答方針作成」SU3)に対する「目標日」とが自動的にセットされ、知財部端末52と事務所端末54に同時に表示される(図5(a),図8(a))。
この「応答方針作成」SU3は、知的財産部102の担当者(中間担当)CTがB特許事務所104で作成された反論案A1を検討し拒絶案件P1に対する最終的な応答方針(反論する/承服するなど)を決定する「サブ工程」である。このため、知財部端末52のモニタ52aでは、図5(a)に示すとおり、知的財産部102の担当者CTが応答方針を決定できるよう対応選択ボタン50が表示され、このときのカラーボールC10の色は「赤」となる。また事務所端末54のモニタ54aでは、図8(a)に示すとおり、知的財産部102の担当者CTが対応しているため、「対応」67には「担当者CT 対応中」と表示され、このときのカラーボールC50は「緑」となる。
「応答方針作成」SU3では、知的財産部102の担当者CTが応答方針を決定するために、開発部103のスタッフU103(具体的には、拒絶案件P1の発明者I1)に照会するか否かの作業選択ができるよう、対応選択ボタン50に、拒絶案件P1の対応について開発部103の発明者I1に問合せをするための「発明者照会」と、B特許事務所104へ拒絶案件P1に対する指示を行う次のサブ工程「応答指示」に進むための「照会せず」の選択肢が設定されている。
知的財産部102の担当者CTがB特許事務所102の反論案A1を確認し、その反論案A1に基づく知的財産部102の見解を本情報管理システムの図示しない所定のエリアに入力し、その後、対応選択ボタン50にて「発明者照会」を選択する。そして、確定ボタン55を押すと、確定ボタン55が図示しない承認ボタンに切り替わり、知的財産部102の管理者MGがその承認ボタンを押すことで、知的財産部102の担当者CTの選択した作業が承認される。知的財産部102の管理者MGが承認ボタンを押すと、知財部端末52のモニタ52aにおける業務工程の表示画面は、図5(b)に示すとおり、「作業名」63が「問い合わせ書」という「サブ工程」に切り替わると共に、「対応」67の表示が「発明者I1 対応中」となる。また「開始日」64は「応答方針作成」SU3の終了処理に伴い、新たな「開始日」(終了処理が行われた日)と次の「問い合わせ書」SU4に対する新たな「目標日」が自動的にセットされる。このときのカラーボールC15は「緑」である。
開発部103の発明者I1は、開発部端末53のモニタ53aから上述した業務工程以外の手法により知的財産部102の拒絶案件P1に対する照会(「問い合わせ書」)を受け、その後、発明者I1は本情報管理システムを介して拒絶案件P1に対する回答(「問い合わせ書」に対する回答)を知的財産部102に行う。開発部103の発明者I1からの拒絶案件P1に対する回答を知的財産部102の担当者CTが知財部端末52のモニタ52a上で受け取ると、再度、図5(a)に示すように、対応選択ボタン50及び確定ボタン55が「対応」67に表示された画面に切り替わる。その後、知的財産部102の担当者CTは、開発部103の発明者I1からの回答を確認し、B特許事務所104へ拒絶案件P1に対する応答指示を行うために、対応選択ボタン50から「照会せず」を選択し、確定ボタン55を押すと、確定ボタン55が承認ボタンに切り替わり、知的財産部102の管理者MGがその承認ボタン55を押すと、「問い合わせ書」SU4の終了処理が行われ、「中間書類」M1とは別に設定された「中間応答」M2という「メイン工程」の「サブ工程」である「応答指示」SU5の情報(表示データ)が自動生成され、図5(c)に示すように、知財部端末52のモニタ52aに表示される。このときのカラーボールC20は「赤」である。
事務所端末54のモニタ54aでは、知的財産部102の担当者CTにおいて「応答方針作成」SU3及び「問い合わせ書」SU4の作業が行われている間は、知財部端末52と同様に、図8(b)に示すように、「問い合わせ書」SU4に切り替わり、「対応」67の表示は「発明者I1 対応中」に自動的に切り替わる。これにより、B特許事務所104のスタッフU104がタイムリーに現在の知的財産102側の作業状態(発明者I1へ照会中)を把握できるようになっている。このときのカラーボールC55は、「緑」である。そして、知的財産部102で「問い合わせ書」SU4の終了処理が行われると、事務所端末54のモニタ54aの業務工程表示画面も、図8(c)に示すように、「中間応答」M2の「応答指示」SU5という「サブ工程」に切り替わる。このときのカラーボールC60も「緑」である。
「中間応答」M2の「応答指示」SU5では、知的財産部102の担当者CTが拒絶案件P1に対する最終的な対応(B特許事務所104への応答指示)を選択できるよう、対応選択ボタン50には、拒絶案件P1に反論する(特許庁105に対して意見書や手続補正書を提出する)とB特許事務所104へ指示するための「応答する」と、逆に拒絶案件P1に対して反論しないとB特許事務所104へ指示するための「承服する」が設定されている。ここでは、知的財産部102の担当者CTが拒絶案件P1に対して反論する(対応選択ボタン50から「応答する」を選択する)場合を例にとって、次の業務工程の説明を進める。
知的財産部102の担当者CTが対応選択ボタン50から「応答する」を選択し確定ボタン55を押すと、確定ボタン55が承認ボタンに切り替わり、知的財産部102の管理者MGにより承認される(「応答指示」SU5の終了処理が実行される)。すると、「応答指示書」の情報(表示データ)が自動生成され、知財部端末52の業務工程表示画面は、図6(a)に示すように切り替わる。また事務所端末54の業務工程表示画面は、図9(a)に示すように切り替わる。このとき、知財部端末52のカラーボールC25は「赤」から「緑」に切り替わり、「対応」67は「B特許事務所 対応中」の表示となる。また事務所端末54のカラーボールC65は「緑」から「赤」に切り替わり、「対応」67には、対応選択ボタン50と確認ボタン55が表示される。この対応選択ボタン50には、B特許事務所104のスタッフU104が知的財産部102の応答指示書A2を受領したことを確定させる(「応答指示書」SU6を終了処理する)「済」が設定されている。
B特許事務所104のスタッフU104が知的財産部102からの応答指示書(反論案A1に対する見解)を受領すると、スタッフU104が対応選択ボタン50から「済」を選択し確定ボタン55を押すと、「応答指示書」SU6の終了処理(区切処理)が実行され、次の「応答書類−受付納品」SU7の情報(表示データ)が自動生成され、知財部端末52及び事務所端末54にそれぞれ表示される(図6(b),図9(b))。このとき、「開始日」64と「目標日」65も次の「サブ工程」と同様に新たにセットされる。なおB特許事務所104の事務所端末54に表示される確定ボタン55は、知財部端末52に表示される確定ボタン55とは異なり、全て承認が必要な業務工程ではないため、承認ボタンに切り替わらず、そのまま次の業務工程(「サブ工程」)の情報(表示データ)が自動生成されるよう設定されている。
この「応答書類−受付納品」SU7は、B特許事務所104のスタッフU104が知的財産部102の応答指示書A2に基づいて作成した意見書案や手続補正書案をデータベース41内にファイル登録し、知的財産部102に意見書案や手続補正書案を納品するための業務工程(「サブ工程」)であり、図9(b)に示すように、事務所端末54のモニタ54aには、「対応」67のエリアに対応選択ボタン50と確定ボタン55が表示され、新たにセットされた「開始日」64と「目標日」65が表示される。このときのカラーボールC70は「赤」である。知財部端末52のモニタ52aでは、図6(b)に示すように、「対応」67のエリアに「B特許事務所 対応中」という表示となり、カラーボールC30は「緑」となる。
「応答書類−受付納品」SU7において、B特許事務所104のスタッフU104が意見書案や手続補正書案を作成し、本情報管理システムのある所定のエリア(データベース41内)に保存し、その後、対応選択ボタン50に予め設定された「済」を選択して確定ボタン55を押すと、次の「サブ工程」である「応答書類−チェック」SU8の情報(表示データ)が自動生成され、図6(c),図9(c)に示すように表示される。この「応答書類−チェック」SU8は、B特許事務所104から納品された意見書案や手続補正書案等の内容を知的財産部102で確認する業務工程であり、図6(c)に示すように、「カラーボールC35は「赤」となる。
この「応答書案−チェック」SU8では、知的財産部102のスタッフU102(中間担当)がB特許事務所104のスタッフU104によりデータベース41内に保存された応答書案A3(意見書案や手続補正書案)の内容を確認し、その結果をB特許事務所104に回答することで処理が完了する。
具体的には、知的財産部102のスタッフU102が意見書案や手続補正書案を確認した後、図6(c)に示す対応選択ボタン50から予め設定された「庁提出指示」又は「再納品指示」の何れかの措置を選択する。「庁提出指示」とは、応答書案A3をベースに特許庁105に提出するよう、B特許事務所104に対して指示する作業で、「再納品指示」とは応答書案A3の内容に不備等があり、再度、応答書案A3をB特許事務所104に指示する作業である。
知的財産部102の担当者CTが「再納品指示」を選択すると、B特許事務所104が再度、応答書案A3を知的財産部102に納品することになるため、「サブ工程」が「応答書類−チェック」SU8から「応答書類−受付納品」SU7へ戻り、各々の端末上の画面に表示されることになる。つまり、対応選択ボタン50で「再納品指示」を選択した場合、「応答書類−受付納品」SU7と「応答書類−チェック」SU8との業務工程(「サブ工程」)が繰り返されることになる。事務所端末54では、「応答書類−チェック」SU8のとき、図9(c)に示されるように、「対応」67には「担当者CT 対応中」と表示され(カラーボールC75は「緑」)、知的財産部102から「再納品指示」があると、知財部端末52と同様、「サブ工程」が図9(b)の「応答書類−受付納品」に切り替わり、それと同時にカラーボールC70が「赤」になる。
ここでは「応答書類−チェック」SU8のときに、知的財産部102の担当者CTが「庁提出指示」を選択した場合について説明する。
知的財産部102の担当者CTが拒絶案件P1に対する応答書案A3で問題ないことを確認した後、対応選択ボタン50から「庁提出指示」を選択し、確定ボタン55を押す。確定ボタン55は承認ボタンに切り替わり、知的財産部102の管理者MGが承認ボタンを押すことで、「応答書類−チェック」SU8の終了処理が実行され、次の「庁提出指示書」SU9の情報(表示データ)が自動生成され、知財部端末52及び事務所端末54の業務工程表示画面に「庁提出指示書」SU9が表示される(図7(a),図10(a))。このとき、知財部端末52に表示されるカラーボールC40は「緑」であり、事務所端末54に表示されるカラーボールC80は「赤」となる。この「庁提出指示書」SU9は、知的財産部102からの応答書案A3に対する回答であり、上述した「応答指示書」SU6の業務工程に類似している。
「庁提出指示書」SU9において、B特許事務所104のスタッフU104がデータベース41に保存された応答指示書の電子書類データファイルをデータベースサーバ12から事務所端末54にダウンロードするか、或いは庁提出指示書をスタッフU104が直接的にデータファイルを開いて閲覧することで知的財産部102からの指示内容を確認する。ここで、問題なければ、その後、B特許事務所104のスタッフU104が対応選択ボタン50から「済」を選択し、確定ボタン55を押すことで、この「サブ工程」の処理が終了し(区切処理)、「開始日」と「目標日」が新たにセットされ、次の「庁提出物−受付納品」SU10という「サブ工程」の情報(表示データ)が自動生成され、知財部端末52及び事務所端末54の「サブ工程」が切り替わる(図7(b),図10(b))。このとき、知財部端末52に表示されるカラーボールC45は「緑」であり、事務所端末54に表示されるカラーボールC85は「赤」となる。
この「庁提出物−受付納品」SU10は、B特許事務所104のスタッフU104が特許庁105に提出した庁書類を知的財産部102に納品する業務工程である。具体的には、B特許事務所104が「庁提出指示書」SU9で受けた指示に基づいて特許庁105へ実際に提出した応答書A4(例えば、意見書,手続補正書など)の電子書類データファイルを、B特許事務所104のスタッフU104が事務所端末54のモニタ54aから図示しないファイル登録画面(自動保存部)からファイル登録すると(トリガイベント)で、その応答書A4のデータファイルがデータベースサーバ12のデータベース41に自動で保存される。
つまり、この「庁提出物−受付納品」SU10は、特許庁105に提出した実際の応答書A4の電子書類データファイルが、事務所端末54からA会社101のデータベースサーバ12のデータベース41に保存(アップロード)されることで、この業務工程(「サブ工程」)の処理が完了する(区切処理)ようになっている。このため、B特許事務所102でトリガイベントされると、事務所端末54のカラーボールC85は「赤」から「緑」に変更され、「対応」67の表示は「庁書類登録準備中」から「庁書類登録完了」に変わる。
また知財部端末52では、カラーボールC45の色が「緑」から「赤」に切り替わり、対応選択ボタン50及び確定ボタン55が新たに表示される。このため、知的財産部102の担当者CTは、B特許事務所104で応答書A4が特許庁105に提出され、その応答書A4の電子書類データファイルが本情報管理システムのデータベース41内に保存されたことが知財部端末52の業務工程表示画面から分かる。
知的財産部102の担当者CTは、データベース41内に保存された応答書A4の電子書類データファイルの確認を行い、問題なければ、対応選択ボタン50から「済」ボタンを選択し、確定ボタン55を押して「庁提出物−受付納品」SU10を終了させる。これにより、知財部端末52及び事務所端末54の各々のモニタ52a,54aに表示されていた拒絶案件P1の業務工程(「サブ工程」)は画面上から消え、一連の「中間対応」G1(業務段階)における業務工程処理が完了(終了)する。知的財産部102及びB特許事務所104は、この拒絶案件P1が適正に処理された(業務が完了した)ことを各端末52,54からタイムリーに知ることができる。
6.作用,効果
本実施形態に係る産業財産権の情報管理システムは上述のように構成されているので、以下のような作用,効果を奏する。
産業財産権に関する業務データを所有する第1ユーザ(本実施形態では知的財産部102のスタッフU102)又はこの業務データを所有しない第2ユーザ(本実施形態ではB特許事務所104のスタッフU104)の何れか一方のユーザによって登録される電子ファイルにより、少なくとも他方のユーザのクライアント端末に業務段階のメイン工程或いはサブ工程(個別作業も含む)の情報(表示データ)が自動生成され、他方のユーザが、ある業務段階の次作業に進められるようになれば良いものである。
したがって、本実施形態に係る産業財産権の情報管理システムによれば、クライアント端末52〜54と、特許業務に関するデータが記録されたデータベース41を管理するデータベースサーバ12とが通信可能に接続されており、管理サーバ11A,11BのHDDには、ソフトウェアプログラムとして、アクセス管理部21が記録されている。そして、このアクセス管理部21は、A会社101に属するクライアント端末52,53からデータベースサーバ12のデータベース41に対するアクセス、および、A会社101とは異なる外部組織であるB特許事務所104に属するクライアント端末54とからデータベースサーバ12のデータベース41に対するアクセスを、個別に許可したり禁止ししたりするようになっている。
また、管理サーバ11A,11BのHDDには、ソフトウェアプログラムとして、業務工程管理部22A,22Bも記録されている。この業務工程管理部22A,22Bは、特許権の業務に関する複数のサブ工程から成るメイン工程を管理するものである。
さらに、管理サーバ11A,11BのHDDには、ソフトウェアプログラムとして、業務工程生成部23A,23Bも記録されており、この業務工程生成部23A,23Bは、アクセス管理部21によりデータベース21の業務データへのアクセスが許可された第1クライアント端末52,53及び第2クライアント端末54のいずれかから、トリガデータファイルがデータベース41に登録されると、複数のサブ工程のうち、次工程の作業内容を示す個別作業を生成する。例えば、第2クライアント端末54から拒絶理由通知書のデータファイルがトリガデータファイルとしてデータベース41に登録されると、A会社101の社員であるスタッフU102,U103の作業内容を示す個別作業を生成する。さらに、この業務工程生成部23A,23Bは、この生成した作業内容を示す個別作業を、A会社101のクライアント端末52,53およびB特許事務所104のクライアント端末54に適宜表示する。
このように、A会社101とは異なる外部組織であるB特許事務所104のスタッフU104によって操作されたクライアント端末54によって、A会社101の特許業務に関する業務工程が直接的に管理されるので、特許権の取得,維持及び/又は利用に関する業務を、A会社101のスタッフU102,U103と、B特許事務所104のスタッフU104との間で、それぞれが効率よく行なうことができる。
また、管理サーバ11のHDDには、業務工程生成部23A,23Bのサブプログラムとして図示しない工程管理開始部25が記録されている。この工程管理開始部25は、メイン工程(例えば、中間書類)に属する複数のサブ工程のうち最初に処理されるべき作業内容(例えば、中間担当決定)をクライアント端末52,53に新たに表示するとともに、メイン工程の管理を業務工程管理部22A,22Bに開始させるようになっている。つまり、A会社101とは異なる外部組織であるB特許事務所104のスタッフU104によって操作されたクライアント端末54によって、A会社101の特許業務に関するメイン工程の管理が直接的に開始される。
これにより、A会社101の知的財産部102に属するスタッフU102によるクライアント端末52の操作や、開発部103に属するスタッフU103によるクライアント端末53の操作がなくても、適時、A会社101の特許権の取得,維持及び/又は利用といった特許業務を滞りなく進めることができる。
業務工程の区切処理としては、上記のトリガデータファイルがデータベースに登録される処理のほか、業務工程の何れかの終了処理もあり、終了処理と共に次の業務工程の表示情報を生成し、表示するので、業務効率を一層向上させることができる。
この場合、選択された次作業を確定した場合の業務工程の終了処理に伴い、次作業に応じて予め定められた次の業務工程の情報を表示させることや、何れかの業務工程における終了処理が実行されると終了処理が実行された業務工程以外の次の業務工程の情報を複数同時に生成し表示させることによっても、業務効率を向上させることができる。
この場合、複数同時に生成された次の業務工程の情報の一部又は全部を第1クライアント端末52にのみ表示させることにより、第2ユーザが行うべき業務に集中でき、業務効率を向上させることができる。
また、業務工程が、産業財産権の業務に関する複数のメイン工程と、複数のメイン工程に夫々属する複数のサブ工程とを有すると、業務工程が細分化され、業務工程の進捗がより明確になりユーザの業務効率が向上する。
さらに、業務工程生成部23A,23Bは、複数のメイン工程のうちの何れか1つのメイン工程に属する複数のサブ工程に関し、何れか1つのサブ工程の区切処理が実行されると、その後、これに続く他のサブ工程(サブ工程の表示データ)を自動生成する。したがって、メイン工程内の進捗が明確となり、ユーザの業務効率が向上する。
また、1つのメイン工程に属する複数のサブ工程のうち最終のサブ工程が終了すると、これに続く他のメイン工程(上記最終のサブ工程が属さない他のメイン工程)に属する複数のサブ工程のうち最初のサブ工程(サブ工程の表示データ)を自動生成する。したがって、あるメイン工程から次のメイン工程に進んだことが明確となり、ユーザの業務効率を更に向上することができる。
さらに、夫々の業務工程が第1クライアント端末側の業務であるか或いは第2クライアント端末側の業務であるかを画面上に表示すると、各ユーザが自分の業務と即座に認識することができ、業務効率を更に向上させることができる。
なお、サブ工程名(作業名)の欄に、夫々の業務工程が第1クライアント端末側の業務であるか或いは第2クライアント端末側の業務であるかを画面上に表示する表示手段として、色分けによって識別表示するカラーボールが表示されるので、各ユーザが自分の業務と即座に認識することができ、業務効率を更に向上させることができる。
7.その他
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態では、産業財産権に関する業務として、特許権の取得に関する業務(「中間対応」G1)に着目して説明をしたが、これに限定するものではない。特許権の維持および/利用に関する業務にも適用できる。また本発明のシステムは、特許権に関する業務のみならず、実用新案権,意匠権,商標権の取得,維持および/または利用等に関する業務にも利用することができる。なお、産業財産権の定義が、時代ともに変化することも想定しえる。しかしながら、このような場合であっても、本発明は、特許権,実用新案権,意匠権および商標権といった権利に準ずるものの取得,維持および/または利用等に関する業務に利用することができる。
また、上述の実施形態では、業務工程の区切処理として、B特許事務所104による拒絶理由通知書のデータファイルDFのデータベース41へのファイル登録を例示したが、これに限られるものではない。例えば、「業務段階」を「国内出願」とした場合、開発部103のスタッフU103(発明者)からの発明提案を知的財産部102のスタッフU102が本情報管理システムを介して受領/受信したことで、業務工程の情報(表示データ)を自動生成させ表示可能とする(次の業務工程を開始させる)ようにしても良い。また、「業務段階」を「外国出願」とした場合、A会社101の知的財産部102のスタッフU102又はB特許事務所104のスタッフU104が本情報管理システムを利用して関連書類のデータファイルをデータベース41に手作業で所定のエリアにファイル登録したことで、業務工程の情報(表示データ)を自動生成させ表示可能とするようにしても良い。
また、上述の実施形態では、A会社101の知的財産部102の知財部端末52(第1クライアント端末)とB特許事務所104の事務所端末54(第2クライアント端末)との間での業務工程管理について説明したが、これに限られるものではない。例えば、開発部103の開発部端末53(第1クライアント端末)にも業務工程を表示させ、知財部端末52と開発部端末53との間の業務工程管理としても良く、また知財部端末52、開発部端末53及び事務所端末54の間の業務工程管理としても良い。さらには、例えば、B特許事務所104とは別の組織(例えば、翻訳会社,図面作成会社,技術調査会社など)にクライアント端末を設け、このクライアント端末がインターネットを通じて、A会社101の管理サーバ11Bと通信することが出来るようにしてもよい。なお、ここで説明した別の‘組織’が、‘個人’(例えば、翻訳者,図面作成者,技術調査者等)であっても同様である。
また、上述の実施形態では、特許事務所として、B特許事務所104のみを示して説明したが、このような場合に限定するものではない。例えば、B特許事務所104以外に、複数の特許事務所が存する場合であっても、本発明の情報管理システムを適用することが可能である。
また、上述の実施形態では、データベースサーバ12の利用者、即ち、ユーザを示す一例として、知的財産部102のスタッフU102,開発部103のスタッフU103およびB特許事務所104のスタッフU104を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、A会社101内の知的財産部102または開発部103とは異なる別の部署に属する者であってもよい。
また、上述の実施形態では、知的財産部102のスタッフU102がログインした場合、知財部端末52からデータベースサーバ12のデータベース41に記録されている全ての特許業務データについて利用が許可されているものとして説明したが、これに限られるものではなく、上述したアクセス管理部で許可された権限の範囲内とし、例えば、知財的財産部102のスタッフU102は、所定のメイン工程やサブ工程に対してはデータベース41に記憶された特許業務データへの編集等を不可にしたり、管理者,スタッフU102及びスタッフU102の中の担当者間の役割に応じて、特許業務データへの編集等の範囲を変更したりしても良い。また、B特許事務所104の事務所端末54は、A会社101の特許業務についてA会社101と連携して対応することが求められる案件についての特許業務データの利用が許可されるようになっているとしたが、これに限定されるものではなく、B特許事務所104のスタッフU104の担当者毎(技術担当者や事務担当者)の作業範囲に応じて特許業務データの利用範囲を変更するようにしても良い。
また、上述の実施形態では、管理サーバ11A,11B及びデータベースサーバ12が、A会社101の知的財産部102に設けられている場合について説明したが、これに限定するものではなく、A会社101の他部門(例えば、情報システム部門)に設けられても良く、A会社101から管理を請け負った別会社に設けられても良い。
また、上記実施形態では、法人(A会社101)の知的財産部,開発部,デザイン部と、特許事務所とで連携して産業財産権にかかる関連業務を進めていくことを説明したが、クライアント端末は、法人(A会社101)の内部のみにおいて、例えば知的財産部,開発部,デザイン部の相互間のみで連携して産業財産権にかかる関連業務を進めていく場合に適用することもできる。
また、上述の実施形態では、管理サーバ11A,11Bがウェブサーバであり、また、クライアント端末52〜54は、管理サーバ11に対してウェブブラウザを用いてアクセスする場合について説明したが、これに限定するものではない。
さらに、本実施形態では、管理サーバを、A会社101内用管理サーバ11A用と外部用管理サーバ11Bとに別々で設け、それぞれにファイアウォール14A,14Bを設けているが、プライベートなネットワーク等を構築することにより、管理サーバを共用化し、ファイアウォールを1つにすることもできる。
本発明は、取得,維持および/または利用に関する情報を管理することが求められる産業に利用可能である。
11A,11B 管理サーバ
12 データベースサーバ
14A,14B ファイアウォール
21A,21B アクセス管理部(アクセス管理手段)
22A,22B 業務工程管理部(業務工程管理手段)
23A,23B 業務工程生成部(業務工程生成手段)
24A,24B 自動保存部(自動保存手段)
41 データベース
52,53 第1クライアント端末
54 第2クライアント端末
100 インターネット
C1〜C3,C10〜C85 カラーボール(表示手段)
U102 知的財産部のスタッフ(第1ユーザ)
U103 開発部のスタッフ(第1ユーザ)
U104 B特許事務所のスタッフ(第2ユーザ)

Claims (10)

  1. 産業財産権に関する業務データが記録されたデータベースを管理するデータベースサーバと、
    該データベースサーバと通信可能に接続され、該データベースへのアクセスが可能なユーザによって操作されるクライアント端末と、
    該クライアント端末からの該データベースに対するアクセスを該ユーザ毎に個別に許可するアクセス許可手段と、
    該産業財産権の業務に関し直接的又は間接的に該業務が連携する複数の業務工程の情報の一部又は全部を該クライアント端末に表示し該複数の業務工程を管理する業務工程管理手段と、
    該アクセス許可手段により該業務データへのアクセスが許可された該クライアント端末において該業務工程の区切処理が実施されると、少なくとも次の業務工程の情報を自動生成し該業務工程管理手段により該クライアント端末に該自動生成された次の業務工程の情報を表示させる業務工程生成手段とを備え、
    該クライアント端末は、該データベースサーバとローカルエリアネットワークを介して接続され第1ユーザによって操作される第1クライアント端末と、該データベースサーバとインターネットを介して接続され第2ユーザによって操作される第2クライアント端末とを含み、
    該業務工程管理手段は、該第1及び第2ユーザおいて情報共有が必要な複数の案件毎の該業務工程を該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の両端末の画面上に同時に表示すると共に、該業務工程が該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の何れの主体業務であるかを該両端末の何れかの該画面上に案件毎に識別表示する表示手段を含み、
    該業務工程生成手段は、該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の何れか一方において該表示手段により該画面上に該主体業務であると識別表示された該業務工程の区切処理が実施されると、自動生成された該次の業務工程の情報を両端末の該画面上に同時に表示し、
    該表示手段は、該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の何れか他方の該画面上の該次の業務工程に対して該主体業務である新たに識別表示する
    ことを特徴とする産業財産権の情報管理システム。
  2. 該業務工程の該区切処理には、該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の何れか一方からトリガデータファイルが該データベースに登録される処理が含まれることを特徴とする請求項1記載の産業財産権の情報管理システム。
  3. 該業務工程の該区切処理には、該複数の業務工程の何れかの終了処理が含まれることを特徴とする請求項1記載の産業財産権の情報管理システム。
  4. 該業務工程管理手段は、各業務工程における次作業を選択可能な選択手段と、該選択手段により選択された次作業を確定する確定手段とを有し、該終了処理は該確定手段により次作業が確定されたとき、所定の業務工程の終了処理に伴い、該次作業に応じて予め定められた次の該業務工程の情報を表示させることを特徴とする請求項3記載の産業財産権の情報管理システム。
  5. 該業務工程生成手段は、該複数の業務工程の何れかの業務工程における終了処理が実行されると、終了処理が実行された業務工程以外の次の業務工程の情報を複数同時に生成し表示させることを特徴とする請求項3記載の産業財産権の情報管理システム。
  6. 該業務工程生成手段は、該第1ユーザ及び該第2ユーザのうち、複数同時に生成された該次の業務工程の情報の一部を該業務工程の該主体業務を行なうユーザによって操作される該クライアント端末の該画面上にのみ表示させると共に、複数同時に生成された該次の業務工程の情報の残りを該第1ユーザによって操作される該第1クライアント端末及び情報共有が必要な該第2ユーザによって操作される該第2クライアント端末の該両端末の該画面上に表示することを特徴とする請求項5記載の情報管理システム。
  7. 該業務工程管理手段により制御される業務工程は、該産業財産権の業務に関する複数の主工程と、該複数の主工程に夫々属する複数の副工程とを有することを特徴とする請求項1記載の産業財産権の情報処理管理システム。
  8. 該業務工程生成手段は、該複数の主工程の何れかに属する第1副工程と第2副工程とを有し、該第1副工程の区切処理が実行された後、該第2副工程の情報を自動生成することを特徴とする請求項7記載の産業財産権の情報管理システム。
  9. 該業務工程生成手段は、該複数の主工程の何れかに属する第1副工程の区切処理が実行された後、該第1副工程が属さない他の主工程に属する第3副工程の情報を自動生成することを特徴とする請求項7記載の産業財産権の情報管理システム。
  10. 該業務工程生成手段は、該業務工程を該産業財産権の業務に関する主工程と、該主工程に属する第1副工程と第2副工程とから構成し、該第1副工程の区切処理が実行された後に、該第2副工程の情報を自動生成すると共に、
    該第1及び第2ユーザおいて情報共有が必要な該第1副工程を該第1及び第2クライアント端末の該両端末にそれぞれ表示すると共に、該表示手段により該第1副工程が該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の何れか一方の画面上に該主体業務であることを表示し、更に該主体業務である該第1又は第2ユーザにより該第1副工程の区切処理が実行された後に、該第1及び第2ユーザおいて情報共有が必要な該第2副工程を該第1及び第2クライアント端末の該両端末にそれぞれ表示し、更に、該第2副工程が該第1クライアント端末及び該第2クライアント端末の何れか他方の画面上に該主体業務であることを表示することを特徴とする請求項1記載の産業財産権の情報管理システム。
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