JP5556635B2 - 車両および電流検出装置の異常判定方法 - Google Patents

車両および電流検出装置の異常判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両に搭載された三相交流電動機の相電流を検出する電流センサの異常を判定する技術に関する。
近年、環境問題対策の1つとして、モータからの駆動力により走行するハイブリッド車、燃料電池車、電気自動車などが注目されている。このような車両には、たとえば、駆動力を発生させる三相交流電動機が搭載される。この三相交流電動機の駆動制御を適切に行なうために、同一相のモータ電流を複数の電流センサを用いて検出することによって、電流センサの故障を容易に判定する技術が公知である。
たとえば、特開2001−112295号公報(特許文献1)において開示された電流センサの故障検出方法によると、三相交流電流における任意の一対の交流電流を、各一対の電流センサによって検出することによっていずれの電流センサが故障しているかを判定するものである。
特開2001−112295号公報
しかしながら、上述した公報に開示された電流センサの故障検出方法においては、2つの相のモータ電流が4つの電流センサを用いて検出されるものである。生産コストの低減の観点から電流センサの個数は、可能な限り低減することが望ましい。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、電流センサの故障を容易に検出することができ、かつ、生産コストの上昇を抑制する車両および電流検出装置の異常判定方法を提供することである。
この発明のある局面に係る車両は、三相交流電動機と、三相のうちの第1の相に流れる第1の電流を検出するための第1の電流センサと、第1の相と異なる第2の相に流れる電流を検出するための第2および第3の電流センサと、第1〜第3の電流センサの各々から検出結果を受信して三相交流電動機を制御するための制御部とを含む。制御部は、第2および第3の電流センサの検出結果に基づいて第2および第3の電流センサが正常状態であると判定された場合に、第1の電流センサの検出結果に基づく第1の相の電流の第1の振幅と、第2の相の電流の第2の振幅との第1の差の大きさが第1のしきい値よりも大きい場合に第1の電流センサが異常状態であると判定する。
好ましくは、制御部は、第2の電流センサの第1の検出値と、第3の電流センサの第2の検出値との第2の差の大きさが第2のしきい値よりも小さい場合に、第2および第3の電流センサが正常状態であると判定する。
さらに好ましくは、制御部は、第1の差の大きさが第1のしきい値よりも小さい場合に第1の電流センサが正常状態であると判定する。
さらに好ましくは、第2の電流センサは、第3の電流センサよりも高い分解能を有する。制御部は、第2および第3の電流センサが正常状態であると判定された場合に、第2の電流センサの検出結果に基づく第2の振幅を用いて第1の電流センサが異常状態であるか否かを判定する。
この発明の他の局面に係る車両は、三相交流電動機と、三相のうちの第1の相に流れる第1の電流を検出するための第1の電流センサと、第1の相と異なる第2の相に流れる電流を検出するための第2および第3の電流センサと、第1〜第3の電流センサの各々から検出結果を受信して三相交流電動機を制御するための制御部とを含む。制御部は、第1および第2の電流センサの検出結果に基づいて第1および第2の電流センサが正常状態であると判定された場合に、第1の相および第2の相のうちのいずれか一方の電流の第1の振幅と、第3の電流センサの検出結果に基づく第1の相の電流の第2の振幅との差の大きさがしきい値よりも大きい場合に第3の電流センサが異常状態であると判定する。
この発明のさらに他の局面に係る電流検出装置の異常判定方法は、三相交流電動機の三相のうちの第1の相に流れる電流を検出するための第1の電流センサと、第1の相と異なる第2の相の電流を検出するための第2および第3の電流センサとを含む電流検出装置の異常を判定するための異常判定方法である。この異常判定方法は、第1の電流センサを用いて第1の相の電流を検出するステップと、第2および第3の電流センサを用いて第2の相の電流を検出するステップと、第2および第3の電流センサの検出結果に基づいて第2および第3の電流センサが正常であると判定された場合に、第1の電流センサの検出結果に基づく第1の相の電流の第1の振幅と、第2の相の電流の第2の振幅との差の大きさがしきい値よりも大きい場合に第1の電流センサが異常状態であると判定する。
本実施の形態に係る車両の全体構成を示す図である。 電気角に対する各相のモータ電流の変化を示す図である。 本実施の形態に係る車両に搭載されたMG−ECUの機能ブロック図である。 本実施の形態に係る車両に搭載されたMG−ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る車両に搭載されたMG−ECUの動作を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明される。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されてある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返されない。
図1に示すように、本実施の形態に係る車両10は、ハイブリッド車両である。車両10は、第1モータジェネレータ(以下、MGと記載する)12と、第2MG14と、PCU16と、メインバッテリ28と、補機バッテリ100と、エアコンディショナコンプレッサ(以下、A/Cコンプレッサと記載する)102と、パワーマネージメントECU(Electronic Control Unit)300(以下、P−ECU300と記載する)と、エンジンECU400と、エンジン402と、動力分割装置404と、駆動輪406とを含む。本実施の形態においては、トランスミッション408は、第1MG12と、第2MG14と、動力分割装置404とを含む。
第1MG12、第2MG14およびエンジン402の各出力軸は、動力分割装置404に連結される。この車両10は、エンジン402および第2MG14の少なくともいずれか一方の駆動源からの駆動力によって走行する。エンジン402が発生する動力は、動力分割装置404によって2経路に分割される。2経路のうちの一方は駆動輪406へ伝達される経路であり、もう一方は第1MG12へ伝達される経路である。
第1MG12および第2MG14の各々は、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える三相交流回転電機である。第1MG12および第2MG14の各々は、U、VおよびW相の3つのステータコイルを含む。第1MG12および第2MG14の各々のU、VおよびW相の3つのステータコイルの一端は、中性点に共通接続されている。各相の他端は、各相上下アームのスイッチング素子の中間点と接続されている。
第1MG12は、動力分割装置404によって分割されたエンジン402の動力を用いて発電する。たとえば、メインバッテリ28の残容量を示すSOC(State of Charge)が予め定められた値よりも低くなると、エンジン402が始動して第1MG12により発電が行なわれる。その発電された電力がPCU16に供給される。
第2MG14は、PCU16から供給される電力を用いて駆動力を発生させる。第2MG14の駆動力は、駆動輪406に伝達される。なお、車両10の制動時等には、駆動輪406により第2MG14が駆動させられ、第2MG14が発電機として作動する。このようにして、第2MG14は、制動エネルギーを電力に変換する回生ブレーキとして作動する。第2MG14により発電された電力は、PCU16を経由してメインバッテリ28に供給される。
動力分割装置404は、サンギヤと、ピニオンギヤと、キャリアと、リングギヤ(いずれも図示せず)とを含む遊星歯車である。ピニオンギヤは、サンギヤおよびリングギヤと係合する。キャリアは、ピニオンギヤを自転可能に支持するとともに、エンジン402のクランクシャフトに連結される。サンギヤは、第1MG12の回転軸に連結される。リングギヤは第2MG14の回転軸に連結される。
メインバッテリ28は、再充電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池や、大容量キャパシタ等である。
なお、本実施の形態においては、メインバッテリ28を主電源として車両10に搭載された場合について説明するが、特にこのような構成に限定されるものではなく、たとえば、メインバッテリ28に加えて、1または2以上のサブバッテリが搭載されていてもよい。
PCU16は、インバータ18と、昇圧コンバータ20と、DC/DCコンバータ22と、第1コンデンサ24と、システムメインリレー(以下、SMRと記載する)26と、MG−ECU200とを含む。
インバータ18は、第1IPM(Intelligent Power Module)32と、第2IPM34と、第2コンデンサ36と、放電抵抗38と、電流検出装置58とを含む。第1IPM32および第2IPM34の各々は、互いに並列に第1電力線MPLおよび第1アース線MNLに接続される。第1IPM32は、昇圧コンバータ20から供給される直流電力を交流電力に変換して第1MG12に出力する。第2IPM34は、昇圧コンバータ20から供給される直流電力を交流電力に変換して第2MG14に出力する。
さらに、第1IPM32は、第1MG12において発電される交流電力を直流電力に変換して昇圧コンバータ20に出力する。第2IPM34は、第2MG14において発電される交流電力を直流電力に変換して昇圧コンバータ20に出力する。
なお、第1IPM32および第2IPM34の各々は、たとえば、三相分のスイッチング素子を含むブリッジ回路から成る。
第1IPM32は、U相、V相、W相の上下アームを含む。各相の上下アームは第1電力線MPLと第1アース線MNLの間に互いに並列に接続される。各相の上下アームは、第1電力線MPLおよび第1アース線MNLの間に直列接続されたスイッチング素子を含む。
たとえば、U相の上下アームは、スイッチング素子Q3,Q4を含む。V相の上下アームは、スイッチング素子Q5,Q6を含む。W相の上下アームは、スイッチング素子Q7,Q8を含む。また、スイッチング素子Q3−Q8に対して、逆並列ダイオードD3−D8がそれぞれ接続されている。スイッチング素子Q3−Q8のオンオフは、MG−ECU200からのインバータ駆動信号によって制御される。
スイッチング素子Q3−Q8として、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタあるいは、電力用バイポーラトランジスタ等の電力用半導体スイッチング素子が用いられる。
なお、第2IPM34は、第1IPM32と同様の構成を有する。そのため、その詳細な説明は繰返さない。
第1IPM32は、MG−ECU200からのインバータ駆動信号に応じてスイッチング動作を行なうことにより第1MG12を駆動させる。第2IPM34は、MG−ECU200からのインバータ駆動信号に応じてスイッチング動作を行なうことにより第2MG14を駆動させる。
MG−ECU200には、電流検出装置58が接続される。電流検出装置58は、第1MG12に流れる各相のモータ電流(相電流)を検出し、その検出したモータ電流をMG−ECU200に出力する。なお、三相電流の瞬時値の和は零であるので、電流検出装置58は、第1MG12の2相分のモータ電流を検出する。MG−ECU200は、検出された2相分のモータ電流から残り1相分のモータ電流を算出する。たとえば、第1MG12において一定のトルクが発生するように制御される場合、各相の電流Iv、IwおよびIuの各々は、図2に示すように、120°ずつ位相がずれた電流波形となる。
電流検出装置58は、第1の電流センサ60と、第2の電流センサ62と、第3の電流センサ64とを含む。第1の電流センサ60は、第1MG12の三相のうちの第1の相の電流を検出する。第2の電流センサ62および第3の電流センサ64の各々は、第1MG12の三相のうちの第1の相と異なる第2の相の電流を検出する。本実施の形態において、「第1の相」は、W相であるとし、「第2の相」は、V相であるとして説明するが、特にこれらに限定されるものではない。MG−ECU200は、第1の電流センサ60、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64の各々からの検出結果を受信する。
すなわち、第1の電流センサ60は、第1MG12のW相の電流Iwを検出し、検出された電流Iwを示す信号をMG−ECU200に出力する。第2の電流センサ62および第3の電流センサ64の各々は、第1MG12のV相の電流Ivを検出して、検出された電流Ivを示す信号をMG−ECU200に出力する。以下の説明において、第2の電流センサ62により検出されるV相の電流Ivの検出値をIv1と記載し、第3の電流センサ64により検出されたV相の電流Ivの検出値Iv2と記載する。
また、本実施の形態においては、第2の電流センサ62は、第3の電流センサ64よりも高い分解能を有するとして説明するが、特にこれに限定されるものではなく、第3の電流センサ64が第2の電流センサ62よりも高い分解能を有するとしてもよいし、第2の電流センサ62と第3の電流センサ64とで同等の分解能を有するとしてもよい。
また、MG−ECU200には、第2MG14に流れるモータ電流を検出し、その検出したモータ電流をMG−ECU200に出力する電流検出装置が接続される。この電流検出装置は、電流検出装置58と同様の構成を有する。そのため、その詳細な説明は繰返さない。
MG−ECU200には、第1レゾルバ50および第2レゾルバ52が接続される。第1レゾルバ50は、第1MG12の回転軸の回転角θ1を検出し、その検出した回転角θ1をMG−ECU200に出力する。MG−ECU200は、回転角θ1に基づき第1MG12の回転速度および角速度ω1(rad/s)を算出することができる。第2レゾルバ52は、第2MG14の回転軸の回転角θ2を検出し、その検出した回転角θ2をMG−ECU200に出力する。MG−ECU200は、回転角θ2に基づき第2MG14の回転速度および角速度ω2(rad/s)を算出することができる。
なお、第1レゾルバ50および第2レゾルバ52については、回転角θ1,θ2をMG−ECU200にてモータ電圧や電流から直接演算する場合には配置を省略してもよい。
また、MG−ECU200は、インバータ18からインバータ情報を受信する。インバータ情報は、たとえば、インバータ18の温度と、昇圧コンバータ20側の電圧および電流と、第1MG12に供給される各相の電流と、第2MG14に供給される各相の電流とのうちの少なくともいずれか一つの情報を含む。インバータ18には、上述したインバータ情報を取得するための各種センサ(図示せず)が設けられる。
MG−ECU200は、予め記憶されたプログラムを図示しないCPU(Central Processing Unit)で実行することによるソフトウェア処理および/または専用の電子回路によるハードウェア処理により、インバータ18および昇圧コンバータ20の動作を制御する。
メインバッテリ28は、SMR26を介在して昇圧コンバータ20に接続される。メインバッテリ28は、第2電力線PLの一方端と第2アース線NLの一方端とに接続される。第2電力線PLの他方端と第2アース線NLの他方端とは、昇圧コンバータ20に接続される。
SMR32は、P−ECU300からの制御信号に基づいて、メインバッテリ28と昇圧コンバータ20とを電気的に接続する導通状態と、メインバッテリ28と昇圧コンバータ20とを電気的に遮断する遮断状態とのうちのいずれか一方の状態から他方の状態に切り替える。
昇圧コンバータ20は、第1電力線MPLおよび第1アース線MNLに接続される。昇圧コンバータ20は、MG−ECU200からの昇圧コンバータ駆動信号に基づいて、メインバッテリ28と、第1電力線MPLおよび第1アース線MNLとの間で電圧変換を行なう。
MG−ECU200は、昇圧コンバータ20から昇圧コンバータ情報を受信する。昇圧コンバータ情報は、たとえば、昇圧コンバータ温度と、インバータ18側の電圧および電流と、メインバッテリ28側の電圧および電流と、リアクトル44を流れる電流とのうちの少なくともいずれか1つの情報を含む。昇圧コンバータ20には、上述した昇圧コンバータ情報を取得するための各種センサ(図示せず)が設けられる。
MG−ECU200は、昇圧コンバータ20からの昇圧コンバータ情報と、車両10に搭載される電気機器の状態(たとえば、A/Cコンプレッサ102が作動を開始する状態や第1MG12を用いてエンジン402を始動させる状態等)とに基づいて目標電圧を設定し、メインバッテリ28の電圧が目標電圧に変化するように昇圧コンバータ20を制御する。目標電圧としては、たとえば、昇圧ゼロとして設定される場合もある。
昇圧コンバータ20は、スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2と、リアクトル44とを含む。スイッチング素子Q1,Q2は、第1電力線MPLと第1アース線MNLとの間に互いに直列に接続される。スイッチング素子Q1,Q2として、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタあるいは、電力用バイポーラトランジスタ等の電力用半導体スイッチング素子が用いられる。
リアクトル44は、環状のコア部と、コア部の外周に巻き付けられたコイルとによって構成される。リアクトル44のコイルの一方端は、第1電力線MPLを経由してメインバッテリ28の正極端子に接続される。リアクトル44のコイルの他方端は、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との接続ノードに接続される。
ダイオードD1は、スイッチング素子Q1に逆並列に接続される。すなわち、ダイオードD1は、第1電力線MPLへ向かう方向を順方向として、スイッチング素子Q1に並列に接続される。
ダイオードD2は、スイッチング素子Q2に逆並列に接続される。すなわち、ダイオードD2は、リアクトル44へ向かう方向を順方向として、スイッチング素子Q2に並列に接続される。
昇圧コンバータ20のスイッチング素子Q1,Q2は、MG−ECU200からの昇圧コンバータ駆動信号(duty信号)に基づいて、互いに逆の状態(すなわち、Q1オンのときはQ2オフ、Q1オフのときはQ2オン)となるように制御される。Q1オン期間(Q2オフ期間)とQ2オン期間(Q1オフ期間)とが交互に繰返されることによって、第1電力線MPLおよび第1アース線MNLの間の電圧がメインバッテリ28の出力電圧以上の電圧に制御される。
第1コンデンサ24は、第2電力線PLと第2アース線NLとの間に接続され、第2電力線PLおよび第2アース線NLの間の直流電圧に含まれる交流成分を低減する。第2コンデンサ36は、第1電力線MPLと第1アース線MNLとの間に接続され、第1電力線MPLおよび第1アース線MNLに含まれる電力変動成分を低減する。
DC/DCコンバータ22は、P−ECU300からの制御信号に基づいてメインバッテリ28の電力を用いて補機バッテリ100を充電する。DC/DCコンバータ22の正極は、第2電力線PLに接続され、DC/DCコンバータ22の負極は、第2アース線NLに接続される。同様に、A/Cコンプレッサ102の正極は、第2電力線PLに接続され、A/Cコンプレッサ102の負極は、第2アース線NLに接続される。
以上のような構成を有する車両において、P−ECU300は、車速センサ、アクセルポジションセンサおよびブレーキペダル踏力センサ(いずれも図示せず)等の各検出信号および走行状況などに基づいて車両要求パワーPsを算出し、その算出した車両要求パワーPsに基づいて第1MG12および第2MG14のトルク指令値を算出する。
MG−ECU200は、P−ECU300から入力された第1MG12に対するトルク指令値、インバータ18からのインバータ情報、第1MG12のモータ電流(相電流Iv、Iw)を検出する電流検出装置58による検出結果および第1レゾルバ50による検出結果等に基づいて第1MG12がトルク指令値に従ったトルクを出力するように、インバータ18の動作を制御する。
また、同様に、MG−ECU200は、P−ECU300から入力された第2MG14に対するトルク指令値、インバータ18からのインバータ情報、第2MG14のモータ電流、第2レゾルバ52による検出結果等に基づいて第2MG14がトルク指令値に従ったトルクを出力するように、インバータ18の動作を制御する。
MG−ECU200は、インバータ18を制御するためのインバータ駆動信号を生成して、生成したインバータ駆動信号をインバータ18に出力する。
MG−ECU200は、たとえば、P−ECU200から入力された車両要求パワーPsに基づいて第1MG12のトルク指令値Trqcomを算出する。MG−ECU200は、算出されたトルク指令値Trqcomからメモリ等に記憶された予め定められたマップにしたがってd軸電流指令値Idcomおよびq軸電流指令値Iqcomを生成する。
MG−ECU200は、生成したd軸電流指令値Idcomおよびq軸電流指令値Iqcomに基づいてd軸電圧指令値Vdおよびq軸電圧指令値Vqを算出し、算出されたd軸電圧指令値Vdおよびq軸電圧指令値Vqと第2MG14の回転軸の回転角θ2とに基づいて二相から三相への座標変換をして、三相電圧指令値Vu,Vv,Vwを生成する。MG−ECU200は、生成した三相電圧指令値Vu,Vv,Vwに基づいてインバータ駆動信号を生成する。これによって、インバータ18においてPWM制御が実行され、第1MG14においてトルク指令値Trqcomに従ったトルクが出力される。MG−ECU200は、d軸電流指令値Idcomおよびq軸電流指令値Iqcomを生成する際、あるいは、三相電圧指令値を生成する際に、電流検出装置58による検出結果(すなわち、モータ電流Iu、Iv、Iw)をフィードバックする。
このような三相交流電動機の駆動制御を適切に行なうために、同一相の電流を複数の電流センサを用いて電流を検出することによって、電流センサの故障を判定する必要がある。しかしながら、生産コストの低減の観点から電流センサの個数は、可能な限り低減することが望ましい。
そこで、本実施の形態においては、MG−ECU200が、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64の検出結果に基づいて第2の電流センサ62および第3の電流センサ64の各々が正常状態であると判定された場合に、第1の電流センサ60により検出されたW相の電流Iwの振幅Awと、V相の電流Ivの振幅Avとの差の大きさがしきい値A(0)よりも大きい場合に第1の電流センサ60が異常状態であると判定する点に特徴を有する。
なお、本実施の形態において、センサの異常状態とは、たとえば、故障、短絡あるいは断線によりセンサが正常状態である場合の出力値よりも所定値だけ低い値(下限値)を下回る値が出力されたり、あるいはセンサが正常状態である場合の出力値よりも所定値だけ高い値(上限値)を上回る値が出力されたりする場合をいう。
図3に、本実施の形態に係る車両10に搭載されたMG−ECU200の機能ブロック図を示す。MG−ECU200は、第1異常判定部202と、振幅算出部204と、第2異常判定部206と、代用値算出部208とを含む。
第1異常判定部202は、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64のうちの少なくともいずれか一方が異常状態であるか否かを判定する。具体的には、第1異常判定部202は、第2の電流センサ62によって検出された電流Ivの検出値Iv1と第3の電流センサ64によって検出された電流Ivの検出値Iv2とが一致しない場合に第2の電流センサ62および第3の電流センサ64のうちの少なくともいずれか一方が異常状態であると判定する。また、第1異常判定部202は、検出値Iv1とIv2とが一致する場合に第2の電流センサ62および第3の電流センサ64が正常状態であると判定する。
第1異常判定部202は、電流Ivの検出値Iv1とIv2との差の大きさ、すなわち、|Iv1−Iv2|がしきい値Iv(0)よりも大きい場合に、検出値Iv1とIv2とが一致しないと判定する。また、第1異常判定部202は、|Iv1−Iv2|がしきい値Iv(0)以下である場合に検出値Iv1とIv2とgAT一致すると判定する。なお、しきい値Iv(0)は、たとえば、センサの特性、センサからMG−ECU200への入力の態様、センサが部分的に故障した場合における|Iv1−Iv2|の予測値等に基づいて統計的に決定される。
なお、第1異常判定部202は、たとえば、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64のうちの少なくともいずれか一方が異常状態であると判定する場合に第1異常判定フラグをオンするようにしてもよい。
振幅算出部204は、第1異常判定部202において第2の電流センサ62および第3の電流センサ64が正常状態であると判定された場合に、W相の電流Iwの振幅AwとV相の電流Ivの振幅Avとを算出する。振幅算出部204は、第1の電流センサ60によって検出される電流Iwの予め定められた周期における最大値Iwmaxと最小値Iwminとを計測する。振幅算出部204は、計測されたIwmaxと最小値Iwminとに基づいてAw=(Iwmax−Iwmin)/2の式を用いて振幅Awを算出する。
振幅算出部204は、第2の電流センサ62によって検出される電流Ivの検出値Iv1の予め定められた周期における最大値Ivmaxと最小値Ivminとを計測する。振幅算出部204は、計測された最大値Ivmaxと最小値Ivminとに基づいてAv=(Ivmax−Ivmin)/2の式を用いて振幅Avを算出する。なお、振幅算出部204は、たとえば、第1異常判定フラグがオフである場合に、W相の電流Iwの振幅AwとV相の電流Ivの振幅Avとを算出するようにしてもよい。また、振幅算出部204は、第3の電流センサ64によって検出される電流Ivの検出値Iv2を用いて検出値Iv1を用いた場合と同様に振幅Avを算出するようにしてもよい。また、予め定められた周期は、1周期であってもよいし、複数の周期であってもよい。
第2異常判定部206は、第1の電流センサ60が異常状態であるか否かを判定する。具体的には、第2異常判定部206は、振幅算出部204において算出された振幅Awと振幅Avとが一致する場合に、第1の電流センサ60が正常状態であると判定する。第2異常判定部206は、算出された振幅Awと振幅Avとが一致しない場合に、第1の電流センサ60が異常状態であると判定する。
第2異常判定部206は、振幅Awと振幅Avの差の大きさ、すなわち、|Aw−Av|がしきい値A(0)以下である場合に振幅Awと振幅Avとが一致すると判定する。第2異常判定部206は、|Aw−Av|がしきい値A(0)よりも大きい場合に振幅Awと振幅Avとが一致しないと判定する。なお、第2異常判定部206は、たとえば、第1の電流センサ60が異常状態であると判定された場合に、第2異常判定フラグをオンするようにしてもよい。なお、しきい値A(0)は、センサの特性、センサからMG−ECU200への入力の態様、センサが部分的に故障した場合における|Aw−Av|の予測値に基づいて統計的に決定される。
代用値算出部208は、第2異常判定部206において第1の電流センサ60が異常状態であると判定された場合に、電流Iwの代用値を算出する。具体的には、代用値算出部208は、第2の電流センサ62により検出される検出値Iv1に基づいて得られる電流Ivの電流波形を120°ずらして電流Iwの予測波形を算出する。たとえば、V相の電流Ivの電流波形をIv=Av×sinωtの式で記載される場合、W相の電流Iwの電流波形は、Iw=Aw×sin(ωt+2π/3)の式で記載される。ここで、「ωt」は、V相の電気角である。「ω」は角速度、「t」は時間、「Av」はV相電流のピーク値(振幅)である。
代用値算出部208は、算出された電流Iwの予測波形から現在の電流Iwの予測値を算出する。代用値算出部208は、算出された予測値をW相の電流Iwの代用値として決定する。
なお、代用値算出部208は、第3の電流センサ64により検出される検出値Iv2に基づく電流Ivの電流波形の位相を120°ずらして電流Iwの予測波形を算出するようにしてもよい。
また、代用値算出部208は、たとえば、第2異常判定フラグがオンされた場合に、電流Iwの代用値を算出するようにしてもよい。
本実施の形態において、第1異常判定部202と、振幅算出部204と、第2異常判定部206と、代用値算出部208とは、いずれもMG−ECU200のCPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録されて車両に搭載される。
図4を参照して、本実施の形態に係る車両10に搭載されたMG−ECU200で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、フローチャート中におけるIwセンサは、第1の電流センサ60を意味し、Ivセンサは、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64を意味するものとする。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、MG−ECU200は、Iv1とIv2とが一致するか否かを判定する。Iv1とIv2とが一致する場合(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでない場合(S100にてNO)。処理はS104に移される。
S102にて、MG−ECU200は、第1の電流センサ60を用いて電流Iwの予め定められた周期における最大値Iwmaxおよび最小値Iwminを計測する。さらに、MG−ECU200は、第2の電流センサ62を用いて電流Ivの予め定められた周期における最大値Ivmaxおよび最小値Ivminを計測する。
S104にて、MG−ECU200は、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64のうちの少なくともいずれか一方が異常状態であると判定する。
S106にて、MG−ECU200は、計測された最大値Iwmaxおよび最小値Iwminに基づいて振幅Awを算出する。さらに、MG−ECU200は、計測された最大値Ivmaxおよび最小値Ivminに基づいて振幅Avを算出する。
S108にて、MG−ECU200は、電流Ivの振幅Avと電流Iwの振幅Awとが一致するか否かを判定する。振幅Avと振幅Awとが一致するか否かの判定方法については上述したとおりであるためその詳細な説明は繰返さない。振幅Avと振幅Awとが一致する場合(S108にてYES)、処理はS110に移される。もしそうでない場合(S108にてNO)、処理はS112に移される。
S110にて、MG−ECU200は、第1の電流センサ60、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64が全て正常状態であると判定する。S112にて、MG−ECU200は、第1の電流センサ60が異常状態であって、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64が正常状態であると判定する。
S114にて、MG−ECU200は、車両10のフェイルセーフモードを選択する。なお、MG−ECU200は、車両10のフェイルセーフモードが選択された場合、たとえば、車両10の車速の上限値を通常値よりも低い値に設定する。
S116にて、MG−ECU200は、電流Iwの代用値を算出する。なお、電流Iwの代用値の算出方法については上述したとおりであるためその詳細な説明は繰返さない。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両10に搭載されたMG−ECU200の動作について図5を用いて説明する。
<全ての電流センサが正常状態である場合>
第2の電流センサ62による検出値Iv1(図5の細実線)と第3の電流センサ64による検出値Iv2(図5の一点鎖線)との差の大きさ|Iv1−Iv2|がしきい値Iv(0)以下の場合に、検出値Iv1とIv2とが一致すると判定される(S100にてYES)。
そのため、第1の電流センサ60によって検出される電流Iw(図5の太実線)の予め定められた周期(t_w)における最大値Iwmaxおよび最小値Iwminが計測される。さらに、第2の電流センサ62によって検出される電流Iv(図5の細実線)の予め定められた周期(t_v)における最大値Ivmaxおよび最小値Ivminが計測される(S102)。そして、計測された最大値Iwmaxおよび最小値Iwminに基づいて振幅Awが算出され、計測された最大値IvmaxおよびIvminに基づいて振幅Avが算出される(S106)。
算出された振幅Avと振幅Awとの差が|Av−Aw|がしきい値A(0)以下である場合には、振幅Avと振幅Awとが一致すると判定される(S108にてYES)。そのため、全ての電流センサが正常状態であると判定され(S110)、第1MG12の制御が継続される。
<第1の電流センサ60のみが異常状態である場合>
たとえば、第1の電流センサ60の故障等によって電流Iwの電流波形が図5の二点鎖線に示すような波形になる場合を想定する。このとき、算出された振幅Avと振幅Aw’との差|Av−Aw’|がしきい値A(0)よりも大きい場合、振幅Avと振幅Aw’とが一致しないと判定される(S108にてNO)。振幅Avと振幅Aw’とが一致しない場合に、第1の電流センサ60が異常状態であると判定される(S112)。そのため、車両のフェイルセーフモードが選択され(S114)、第2の電流センサ62により検出された電流Iv(図5の細実線)の電流波形を120°だけ位相をずらして得られる予測波形(図5の太実線とほぼ一致する波形)から電流Iwの代用値が算出される(S116)。MG−ECU200は、検出値Iv1と電流Iwの代用値とを用いてインバータ18を制御する。このようにして、第1の電流センサ60が異常状態であると判定される場合においても、第1MG12の制御が継続される。
<第3の電流センサ64が異常状態である場合>
たとえば、第3の電流センサ64の故障等によって検出値Iv2に基づく電流Ivの電流波形が図5の破線に示すような波形になる場合を想定する。このとき、第2の電流センサ62による検出値Iv1と第3の電流センサ64による検出値Iv2との差の大きさ|Iv1−Iv2|がしきい値Iv(0)よりも大きい場合に、検出値Iv1とIv2とが一致しないと判定される(S100にてNO)。そのため、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64のうちのいずれか一方が異常状態であると判定される(S104)。なお、第2の電流センサ62が異常状態である場合も第3の電流センサ64が異常状態である場合と同様の処理が行なわれる。そのため、その詳細な説明は繰返さない。
なお、本実施の形態においては、特に、第1MG12のモータ電流を検出する電流検出装置58に含まれる第1の電流センサ60、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64のうちの少なくともいずれか1つが異常状態であるかを判定するとして説明したが、第2MG14のモータ電流を検出する電流検出装置に含まれる電流センサに対しても同様に異常状態であるか否かの判定を行なう。そのため、判定方法は同様であるため、その詳細な説明は繰返さない。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両によると、検出値Iv1とIv2とが一致するか否かによって第2の電流センサ62および第3の電流センサ64のうちの少なくともいずれか一方が異常状態であるか否かを精度高く判定することができる。また、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64が正常状態であると判定された場合に、第1の電流センサ60により検出される電流Iwの振幅Awと第2の電流センサ62により検出される電流Ivの振幅Avとが一致するか否かによって、第1の電流センサ60が異常状態であるか否かを精度高く判定することができる。また、3個の電流センサを用いて各電流センサが異常状態であるか否かを判定することができるため、各相に2個ずつの計4個の電流センサを用いて各相の2個のセンサ間の出力値を比較して異常を検出する場合よりも電流センサの個数を低減することができる。したがって、電流センサの故障を容易に検出することができ、かつ、生産コストの上昇を抑制する車両および電流検出装置の異常判定方法を提供することができる。
本実施の形態においては、振幅Awと振幅Avとの差の大きさに基づいて第1の電流センサ60が異常状態であるか否かを判定するとして説明したが、たとえば、振幅Awと振幅Avとの差の大きさに加えて、電流Ivと電流Iwとの位相差に基づいて第1の電流センサ60が異常状態であるか否かを判定するようにしてもよい。
たとえば、MG−ECU200は、振幅Awと振幅Avとが一致する場合でも電流Ivと電流Iwとの位相差が120°でない場合あるいは電流Ivと電流Iwとの位相差が120°を中心とした所定の範囲内でない場合に第1の電流センサ60が異常状態であると判定するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、MG−ECU200は、検出値Iv1とIv2とが一致することによって、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64が正常状態であると判定された場合に、振幅Awと第2の電流センサ62の検出値Iv1に基づく振幅Avとに基づいて第1の電流センサ60が正常状態であるか異常状態であるかを判定するとして説明したが、振幅Avは、検出値Iv1およびIv2の平均値を用いて算出されるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態においては、MG−ECU200は、検出値Iv1とIv2とが一致することによって、第2の電流センサ62および第3の電流センサ64が正常状態であると判定された場合に、振幅Awと振幅Avとに基づいて第1の電流センサ60が正常状態であるか異常状態であるかを判定するとして説明したが、特に第1乃至第3の電流センサが正常状態であるか異常状態であるかを判定する手法としてはこれに限定されるものではない。
たとえば、MG−ECU200は、振幅Awと第2の電流センサ62の検出値Iv1に基づく振幅Avが一致する場合に、第1の電流センサおよび第2の電流センサ62が正常状態であると判定する。さらに、MG−ECU200は、第1の電流センサ60および第2の電流センサ62が正常状態であると判定された場合に、振幅Awと第3の電流センサ64の検出値Iv2に基づく振幅Avが一致する場合に、第3の電流センサ64が正常状態であると判定するようにしてもよい。あるいは、MG−ECU200は、第1の電流センサ60および第2の電流センサ62が正常状態であると判定された場合に、検出値Iv1とIv2とが一致する場合に、第3の電流センサ64が正常状態であると判定するようにしてもよい。
あるいは、MG−ECU200は、振幅Awと第3の電流センサ64の検出値Iv2に基づく振幅Avが一致する場合に、第1の電流センサ60および第3の電流センサ64が正常状態であると判定する。さらに、MG−ECU200は、第1の電流センサ60および第3の電流センサ64が正常状態であると判定された場合に、振幅Awと第2の電流センサ62の検出値Iv1に基づく振幅Avが一する場合に、第2の電流センサ62が正常状態であると判定するようにしてもよい。あるいは、MG−ECU200は、第1の電流センサ60および第3の電流センサ64が正常状態であると判定された場合に、検出値Iv1とIv2とが一致する場合に、第2の電流センサ62が正常状態であると判定するようにしてもよい。
さらに、MG−ECU200は、検出値Iv1とIv2とが一致しない場合に、振幅Awと検出値Iv1に基づく振幅Avとが一致するか否かを判定するとともに、振幅Awと検出値Iv2に基づく振幅Avとが一致するか否かを判定するようにしてもよい。このようにすると、MG−ECU200は、たとえば、振幅Awと検出値Iv1に基づく振幅Avが一致し、振幅Awと検出値Iv2に基づく振幅Avが一致しない場合には、第3の電流センサが異常状態であると判定することができる。また、MG−ECU200は、たとえば、振幅Awと検出値Iv1に基づく振幅Avが一致せず、振幅Awと検出値Iv2に基づく振幅Avが一致する場合には、第2の電流センサ62が異常状態であると判定することができる。
また、本実施の形態においては、MG−ECU200と、P−ECU300と、エンジンECU400との3つのECUを用いて車両10の動作を制御するとして説明するが、上記3つのECUの機能を統合した1つのECU(たとえば、図1の一点鎖線の枠で囲われるECUが一例である)を用いて車両10の動作を制御するようにしてもよい。
本実施の形態において、車両10は、前輪駆動車であってもよいし、後輪駆動車であってもよい。車両10は、図1に示す構成に加えて、後輪を駆動するリアモータを搭載した車両であってもよい。また、車両10は、ハイブリッド車両であるとして説明したが、特に図1に示す形式のハイブリッド車両に限定されるものではない。たとえば、車両10は、たとえば、エンジン402と、エンジン402のクランク軸に直結した駆動用モータジェネレータとを含むパラレル方式のハイブリッド車両であってもよい。あるいは、車両10は、前輪がエンジンにて駆動され、後輪が電動機にて駆動される車両であってもよい。
また、車両10は、三相交流電動機を駆動源とした車両であればよく、たとえば、電気自動車であってもよい。電気自動車としては、車体側に電動機が設けられるものであってもよいし、車輪側に電動機が設けられるものであってもよい。
さらに、本実施の形態においては、1個の電流センサを用いてW相の電流を検出し、2個の電流センサを用いてV相の電流を検出する場合、2個の電流センサは、V相のパワーケーブルに沿って直列に配置される。そのため、3個の電流センサを各相のパワーケーブルに設ける場合よりもよりコンパクトに3個の電流センサを配置することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 車両、18 インバータ、20 昇圧コンバータ、22 DC/DCコンバータ、24 第1コンデンサ、28 メインバッテリ、36 第2コンデンサ、38 放電抵抗、44 リアクトル、50 第1レゾルバ、52 第2レゾルバ、58 電流検出装置、60 第1の電流センサ、62 第2の電流センサ、64 第3の電流センサ、100 補機バッテリ、102 A/Cコンプレッサ、200 MG−ECU、202 第1異常判定部、204 振幅算出部、206 第2異常判定部、208 代用値算出部、300 P−ECU、400 エンジンECU、404 動力分割装置、406 駆動輪、408 トランスミッション。

Claims (5)

  1. 三相交流電動機と、
    三相のうちの第1の相に流れる第1の電流を検出するための第1の電流センサと、
    前記第1の相と異なる第2の相に流れる電流を検出するための第2および第3の電流センサと、
    前記第1〜第3の電流センサの各々から検出結果を受信して前記三相交流電動機を制御するための制御部とを含み、
    前記第2の電流センサは、前記第3の電流センサよりも高い分解能を有し、
    前記制御部は、前記第2および第3の電流センサの検出結果に基づいて前記第2および第3の電流センサが正常状態であると判定された場合に、前記第1の電流センサの検出結果に基づく前記第1の相の電流の第1の振幅と、前記第2の電流センサの検出結果に基づく前記第2の相の電流の第2の振幅との第1の差の大きさが第1のしきい値よりも大きい場合に前記第1の電流センサが異常状態であると判定する、車両。
  2. 前記制御部は、前記第2の電流センサの第1の検出値と、前記第3の電流センサの第2の検出値との第2の差の大きさが第2のしきい値よりも小さい場合に、前記第2および第3の電流センサが前記正常状態であると判定する、請求項1に記載の車両。
  3. 前記制御部は、前記第1の差の大きさが前記第1のしきい値よりも小さい場合に前記第1の電流センサが正常状態であると判定する、請求項1または2に記載の車両。
  4. 三相交流電動機と、
    三相のうちの第1の相に流れる第1の電流を検出するための第1の電流センサと、
    前記第1の相と異なる第2の相に流れる電流を検出するための第2および第3の電流センサと、
    前記第1〜第3の電流センサの各々から検出結果を受信して前記三相交流電動機を制御するための制御部とを含み、
    前記第2の電流センサは、前記第3の電流センサよりも高い分解能を有し、
    前記制御部は、前記第1および第2の電流センサの検出結果に基づいて前記第1および第2の電流センサが正常状態であると判定された場合に、前記第2の電流センサの検出結果に基づく前記第2の相の電流の第1の振幅と、前記第3の電流センサの検出結果に基づく前記第の相の電流の第2の振幅との差の大きさがしきい値よりも大きい場合に前記第3の電流センサが異常状態であると判定する、車両。
  5. 三相交流電動機の三相のうちの第1の相に流れる電流を検出するための第1の電流センサと、前記第1の相と異なる第2の相の電流を検出するための第2および第3の電流センサとを含む電流検出装置の異常を判定するための異常判定方法であって、前記第2の電流センサは、前記第3の電流センサよりも高い分解能を有し、
    前記第1の電流センサを用いて前記第1の相の電流を検出するステップと、
    前記第2および第3の電流センサを用いて前記第2の相の電流を検出するステップと、
    前記第2および第3の電流センサの検出結果に基づいて前記第2および第3の電流センサが正常であると判定された場合に、前記第1の電流センサの検出結果に基づく前記第1の相の電流の第1の振幅と、前記第2の電流センサの検出結果に基づく前記第2の相の電流の第2の振幅との差の大きさがしきい値よりも大きい場合に前記第1の電流センサが異常状態であると判定する、電流検出装置の異常判定方法。
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