JP5556062B2 - 集積回路装置、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

集積回路装置、電気光学装置及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、集積回路装置、電気光学装置及び電子機器等に関する。
近年ではハイビジョン映像等の高精細な映像技術が普及しており、液晶プロジェクター等の表示機器において高精細化・多階調化が進んでいる。高精細化・多階調化が進むと、多階調であるほど1階調当たりの階調電圧が小さくなるため、データ電圧にわずかな誤差が生じるだけで表示ムラが生じるという課題がある。
ここで、本出願人は、各データ線駆動回路が1水平走査期間において複数の画素に対してデータ電圧を書き込むマルチプレクス駆動方式のドライバーを開発している。しかしながら、この方式のドライバーでは、マルチプレクス駆動される複数のデータ電圧にオフセットが生じるという課題がある。そして、このオフセットによる誤差により、表示画像に表示ムラ(スジ)が生じてしまう。
なお、特許文献1には、マルチプレクス駆動される複数のデータ線の駆動順番を水平走査期間毎に切り替えることで、データ電圧の誤差を平均化する手法が開示されている。また、特許文献2には、画面を一定間隔でエリアに区切り、各エリアの色ムラを補正する手法が開示されている。
特開2004−45967号公報 特開2002−108298号公報
本発明の幾つかの態様によれば、表示ムラを防止できる集積回路装置、電気光学装置及び電子機器等を提供できる。
本発明の一態様は、画像データの補正処理を行い、補正処理後の画像データを出力する補正回路と、各データ線駆動回路が、前記補正処理後の画像データを受け、複数のデータ信号供給線のうちの対応するデータ信号供給線に対してマルチプレクスされたデータ信号を供給する第1〜第n(nは自然数)のデータ線駆動回路と、を含み、前記第1〜第nのデータ線駆動回路のうちの第i(iは、1以上n以下の自然数)のデータ線駆動回路からの前記マルチプレクスされたデータ信号が、デマルチプレクサーによりデマルチプレクスされ、デマルチプレクス後の複数のデータ信号が、1水平走査期間において、第1〜第nの画素グループのうちの第iの画素グループの複数の画素に供給され、前記補正回路は、前記複数の画素のうちの第1の画素に対応する画像データを補正する処理を行うことを特徴とする集積回路装置に関係する。
本発明の一態様によれば、各画素グループを構成する複数の画素のうちの第1の画素に対応する画像データが補正処理され、その補正処理後の画像データに対応するマルチプレクスされたデータ信号がデータ信号供給線に供給され、その供給されたデータ信号が、デマルチプレクサーによりデマルチプレクスされ、そのデマルチプレクスにより生成された複数のデータ電圧が、各画素グループを構成する複数の画素に供給される。これにより、各画素グループを構成する複数の画素のうちの第1の画素に対応する画像データを補正する処理を行うことで、第1の画素に供給されるデータ信号に生じるオフセットを補正できる。
また、本発明の一態様では、前記補正回路は、前記複数の画素である第1〜第p(pは自然数)の画素が前記第1の画素から前記第pの画素の順に第1の方向に沿って配置されるときに、前記第1の画素に対応する画像データに対して補正処理を行ってもよい。
このようにすれば、第1の方向に沿って配置された第1〜第pの画素のうちの端に配置された第1の画素について、その第1の画素のデータ信号を補正できる。
また、本発明の一態様では、前記補正回路は、前記第1〜第nの画素グループの前記第1の画素グループの第1の画素に供給されるデータ信号に生じるオフセットと、前記第1〜第nの画素グループの前記第nの画素グループの第1の画素に供給されるデータ信号に生じるオフセットとの差によって決まるオフセット傾きを補正する処理を行ってもよい。
このようにすれば、各画素グループの第1の画素に対応する画像データを補正する処理を行うことで、各画素グループの第1の画素のデータ信号に生じるオフセット電圧のオフセット傾きを補正できる。
また、本発明の一態様では、前記補正回路は、前記第1〜第nの画素グループの1または複数の画素グループ毎に各補正データが設定される第1〜第k(kはn以下の自然数)の補正データを求め、前記第1〜第kの補正データに基づいて前記画像データを補正する処理を行ってもよい。
このようにすれば、第1〜第kの補正データに基づいて画像データを補正する処理を行うことで、各画素グループの第1の画素のデータ信号のオフセットを補正できる。
また、本発明の一態様では、前記第1〜第kの補正データは、前記第1の補正データから前記第kの補正データに向かうに従って単調増加または単調減少してもよい。
このようにすれば、第1の補正データから第kの補正データに向かうに従って単調増加または単調減少する第1〜第kの補正データに基づいてデータ信号が補正される。これにより、各画素グループの第1の画素のデータ信号に生じるオフセット傾きを補正できる。
また、本発明の一態様では、前記補正回路は、前記第1の画素グループに対応する前記第1の補正データが設定される第1のレジスターを有し、前記第1のレジスターに設定された前記第1の補正データに基づいて、前記第2〜第kの補正データを生成してもよい。
また、本発明の一態様では、前記補正回路は、前記第1〜第nの画素グループの画素グループ数であるnが設定される第2のレジスターを有し、前記第1のレジスターに設定された第1の補正データと前記第2のレジスターに設定されたnとに基づいて、前記第2〜第kの補正データを生成してもよい。
このようにすれば、第1の補正データと画素グループ数nが設定され、その設定された値に基づいて1または複数の画素グループ毎に設定される第2〜第kの補正データを生成できる。
また、本発明の一態様では、前記デマルチプレクス後の複数のデータ信号において前記第iの画素グループの前記複数の画素の位置に依存して生じるオフセットである位置オフセットに対応する位置オフセット用設定値を記憶する位置オフセット用レジスターと、前記第iのデータ線駆動回路に対応して設けられ、前記オフセット用設定値に基づいて前記位置オフセットを補正する処理を行う第iの位置オフセット用補正回路と、を含み、前記位置オフセット用レジスターは、前記複数の画素である第1の画素〜第p(pは2以上の整数)の画素のうちの前記第1の画素に対応する第1の位置オフセット用設定値と、前記第1の画素〜前記第pの画素のうちの前記第pの画素に対応する第pの位置オフセット用設定値とを前記位置オフセット用設定値として少なくとも記憶し、前記第iの位置オフセット用補正回路は、前記第1の画素〜前記第pの画素に対応する第1の画像データ〜第pの画像データのうちの前記第1の画像データに対して、前記第1の位置オフセット用設定値に基づく位置オフセット補正値を加算する処理と、前記第1の画像データ〜前記第pの画像データのうちの前記第pの画像データに対して、前記第pの位置オフセット用設定値に基づく位置オフセット補正値を加算する処理とを、前記位置オフセットを前記補正する処理として少なくとも行ってもよい。
このようにすれば、第1、第pの画素に対応する第1、第pの位置オフセット用設定値が少なくとも記憶され、その第1、第pの位置オフセット用設定値に基づいて第1、第pの画素に対応する位置オフセット補正値が少なくとも求められ、その位置オフセット補正値が第1、第pの画像データに対して少なくとも加算処理され、その加算処理後の画像データに対応するデータ信号が第1〜第pの画素P1i〜Ppiに書き込まれる。これにより、第1、第pの画素に供給されるデータ信号を少なくとも補正し、各画素グループの複数の画素の位置に依存して生じる位置オフセットを補正できる。
また、本発明の一態様では、前記デマルチプレクサーに含まれる複数のデマルチプレクス用スイッチング素子をオン・オフ制御するためのデマルチプレクス用スイッチ信号を生成するスイッチ信号生成回路を有してもよい。
このようにすれば、デマルチプレクサーに含まれる複数のデマルチプレクス用スイッチング素子をオン・オフ制御できる。これにより、マルチプレクスされたデータ信号をデマルチプレクサーによりデマルチプレクスすることができる。
また、本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の集積回路装置を含む電気光学装置に関係する。
また、本発明の他の態様は、上記に記載の電気光学装置を含む電子機器に関係する。
電気光学装置の構成例。 マルチプレクス駆動の説明図。 マルチプレクス駆動の説明図。 液晶パネルの配置構成例。 オフセット電圧のオフセット傾きの説明図。 オフセット電圧のオフセット傾きの説明図。 オフセット電圧のオフセット傾きの説明図。 本実施形態の集積回路装置の第1の構成例。 補正回路の動作説明図。 補正回路の詳細な構成例。 データ電圧に生じる位置オフセット電圧の説明図。 本実施形態の集積回路装置の第2の構成例。 第2の構成例の動作説明図。 データドライバーの詳細な構成例。 電子機器の構成例。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.電気光学装置の構成例
図1〜図3を用いて、マルチプレクス駆動(線順次駆動)について説明する。なお、以下では、単色の液晶パネルの駆動を例に説明する。但し、本実施形態では、複数色(例えばRGB)の液晶パネルが駆動されてもよく、EL(Electro-Luminescence)パネル、電気泳動パネル(EPD: Electrophoretic Display)等の液晶パネル以外の電気光学パネルが駆動されてもよい。また、以下では、データ信号供給線に供給されるデータ信号(階調信号)がデータ電圧である場合を例に説明する。但し、本実施形態では、データ信号供給線に供給されるデータ信号がデータ電流であってもよい。
図1に、液晶表示装置(LCD。広義には、電気光学装置)の構成例を示す。図1に示す構成例は、液晶パネル12(広義には、電気光学パネル)、ドライバー60(集積回路装置)、表示コントローラー40、電源回路50を含む。なお、本実施形態の電気光学装置は、図1の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば表示コントローラー等)を省略したり他の構成要素を追加したりする等の種々の変形実施が可能である。例えば、図1には、デマルチプレクサーが液晶パネルに含まれるものとして図示するが、本実施形態では、デマルチプレクサーがデータドライバー20に含まれてもよい。
液晶パネル12の液晶基板(例えば、アクティブマトリクス基板)には、走査線G1〜Gm(ゲート線。mは2以上の自然数)と、データ線S11〜S81、S12〜S82、・・・、S1n〜S8n(ソース線。nは2以上の自然数)が配置される。また、液晶基板には、データ信号供給線S1〜Sn(データ電圧供給線、またはデータ電流供給線)が設けられ、各データ信号供給線Si(iはn以下の自然数)に対応してデマルチプレクサーDMUXiが設けられる。液晶基板には、例えば、走査線Gj(jはm以下の自然数)とデータ線S1iとの交差点に対応する位置に薄膜トランジスターTji−1が設けられる。そして、画素電極PEji−1と対向電極CE(共通電極、コモン電極)との間に液晶容量CLji−1(液晶素子、広義には電気光学素子)が設けられる。
データ信号供給線Siには、マルチプレクス(時分割、時分割多重)されたデータ電圧(またはデータ電流、広義にはデータ信号)が供給される。デマルチプレクサーDMUXiは、そのデータ電圧をデマルチプレクス(分離、分割)してデータ線に供給する。具体的には、DMUXiは、S1i〜S8iの各データ線に対応するスイッチ素子(複数のデマルチプレクス用スイッチング素子)を含む。そして、マルチプレクス制御信号SEL1〜SEL8(デマルチプレクス用スイッチ信号)によってスイッチ素子がオン・オフ制御される。
ドライバー60は、データドライバー20、走査ドライバー38を含む。データドライバー20は、画像データ(階調データ)に基づいて時分割のデータ電圧をデータ信号供給線S1〜Snに出力する。また、データドライバー20はSEL1〜SEL8を出力する。走査ドライバー38は、液晶パネル12の走査線G1〜Gmを走査(順次駆動)する。
表示コントローラー40は、例えば動作モードの設定や垂直同期信号・水平同期信号の供給を行って、データドライバー20、走査ドライバー38、電源回路50を制御する。表示コントローラー40は、例えば、図示しないホストコントローラー(例えばCPU)により設定された内容に従って、これらの制御を行う。電源回路50は、外部から供給される基準電圧(電源電圧)に基づいて、液晶パネル12の駆動に必要な各種の電圧レベル(例えば、階調電圧生成用の基準電圧)や、対向電極CEの対向電極電圧VCOM(共通電圧、コモン電圧)の電圧レベルを生成する。
なお、図1では説明を簡単にするために、Siに対応するDMUXiとS1i〜S8i、S1i〜S8iとGjの交点の薄膜トランジスターのみを図示した。但し、他のデータ信号供給線に対応するデマルチプレクサーとデータ線、他のデータ線と走査線との交点の薄膜トランジスターについても同様である。
2.マルチプレクス駆動の動作例
図2、図3に、マルチプレクス駆動の動作説明図を示す。
図2に示すように、データ線S1i〜S8i用の画像データとして、画像データGD1〜GD8がラッチされる。そして、図2のA1に示すように、マルチプレクス制御信号SEL1がアクティブとなったときに、A2に示す画像データGD1が、A3に示すように選択されて出力される。同様に、マルチプレクス制御信号SEL2〜SEL8がアクティブとなったときに、画像データGD2〜GD8が選択されて出力される。このようにして、時分割多重(マルチプレクス)された画像データGD1〜GD8が生成される。時分割多重された画像データGD1〜GD8はD/A変換され、時分割多重されたデータ電圧V1〜V8が生成される。
図3に示すように、データ信号供給線Siには、時分割多重されたデータ電圧V1〜V8が1水平走査期間内に出力される。そして、図3のB1に示すように、マルチプレクス制御信号SEL1がアクティブのときは、B2に示すデータ電圧V1が、B3に示すようにデータ線S1iに出力される。同様に、マルチプレクス制御信号SEL2〜SEL8がアクティブのときは、データ電圧V2〜V8がデータ線S2i〜S8iに出力される。このようにして、時分割多重されたデータ電圧V1〜V8がS1i〜S8iに分離(デマルチプレクス)される。
なお、本実施形態では、信号SEL1〜SEL8のアクティブとなる順番が水平走査期間毎にローテーションされる(異なる順番にされる)ことで、データ線S1i〜S8iの駆動順番がローテーションされてもよい。
3.データ電圧のオフセット電圧
図4〜図8を用いて、データ電圧に生じるオフセット電圧(誤差、偏差、バラツキ。広義には、オフセット信号)の具体例について説明する。以下では、具体例として、マルチプレクス駆動におけるデータ線の位置(並び順)によって異なる位置オフセット電圧について説明する。但し、本実施形態では、以下に説明する位置オフセットに限らず、他のオフセット電圧を補正することもできる。
図4に、液晶パネルの配置構成例を模式的に示す。なお、以下では、第1〜第nの画素グループのうちの第1、第2の画素グループについて説明するが、他の画素グループについても同様である。また、各画素グループが3画素で構成される場合を例に説明するが、各画素グループが他の画素数の画素で構成されてもよい。ここで、図4に示すCp1〜Cp4、Cs1〜Cs6、Cd1〜Cd6は、寄生容量を模式的に示したものであり、液晶パネル上に実在する構成要素ではない。
図4に示すように、第1の方向D1に直交する方向を第2の方向D2とする。データ線DL1〜DL6は、方向D2に沿って配線され、方向D1に沿った方向に順次配置される。DL1〜DL3には、第1の画素グループの複数の画素P1〜P3が設けられ、DL4〜DL6には、第2の画素グループの複数の画素P4〜P6が設けられる。これらの画素は、1水平走査期間において、例えば第1の駆動期間に第1の画素P1、P4が駆動され、第2の駆動期間に第2の画素P2、P5が駆動され、第3の駆動期間に第3の画素P3、P6が駆動される。
DL1〜DL3、DL4〜DL6とデータ信号供給線S1、S2との間には、それぞれトランジスターT1〜T3、T4〜T6(デマルチプレクサー)が設けられる。T1、T4のゲート電極には、信号線NS1を介してマルチプレクス制御信号SEL1が入力される。また、T2、T5のゲート電極には、信号線NS2を介してSEL2が入力され、T3、T6のゲート電極には、信号線NS3を介してSEL3が入力される。NS1〜NS3は、方向D1に沿って配線され、方向D2に沿った方向に順次配置される。
NS1〜NS3とS1、S2との間にはそれぞれゲート−ソース間容量Cs1〜Cs3、Cs4〜Cs6が生じる。NS1〜NS3とDL1〜DL6との間にはゲート−ドレイン間容量Cd1〜Cd6が生じる。また、NS1〜NS3は液晶基板上を並走しているため、NS1とNS2の間には配線間容量Cp1、Cp3が生じ、NS2とNS3の間には配線間容量Cp2、Cp4が生じる。例えば、Cp1は、T1、T2のゲート電極までの配線間容量であり、Cp3は、T1、T2のゲート電極からT4、T5のゲート電極までの配線間容量である。
このとき、SEL1〜SEL3の変化エッジ(立ち上がりエッジ、立ち下がりエッジ)が各トランジスターに到達するまでの遅延時間や変化エッジの時定数は、各トランジスターのゲート電極までの配線間容量や配線抵抗等によって決まると考えられる。そのため、遅延時間や時定数は、第1の画素グループ、第2の画素グループ、・・・となるに従って大きな値となる。例えば、図5のC1に示すように、SEL1の立ち下がりエッジ(アクティブから非アクティブの変化エッジ)は、T1のゲート電極において最も急である。C2に示すように、T4のゲート電極において、それよりも緩やかなエッジとなる。
SEL1が立ち下がるとき、Cs1、Cd1、Cs4、Cd4を介したプッシュダウン(電圧カップリング)によりデータ線DL1、DL4のデータ電圧が変化し、オフセット電圧が生じる。このとき、立ち下がりエッジが緩やかな程プッシュダウンによるオフセット電圧(電圧変化量)が小さくなると考えられる。そのため、図5のC3に示すDL1のオフセット電圧ΔV1よりも、C4に示すDL4のオフセット電圧ΔV4は小さくなる。
このようにして、図6のE1に示すように、各画素グループの第1の画素(T1、T4等)のオフセット電圧ΔVは、第1〜第nの画素グループに対して傾き(オフセット傾き)を持つ。同様に、E2に示すように、第2の画素(T2、T5等)のオフセット電圧ΔVも第1〜第nの画素グループに対して傾きを持つ。図4で説明したように、NS2にはNS1、NS3に対する配線間容量が生じ、NS1にはNS2に対する配線間容量が生じる。そのため、NS2の配線間容量の方が大きくなり、第2の画素のオフセット電圧の傾きの方が大きくなる。
ここで、電気光学パネルの画面の左端に第1の画素グループが配置され、右端に第nの画素グループが配置されるものとする。このとき、図6のE3に示すように、第1の画素のオフセット電圧を画面一律に電圧ΔVofで補正し(例えば、後述の図12等で説明する補正)、画面中央において第1、第2の画素のオフセット電圧を一致させたとする。そうすると、E4に示すように、画面左端では第1の画素のオフセット電圧より第2の画素のオフセット電圧が大きくなり、E5に示すように、画面右端では第1の画素のオフセット電圧より第2の画素のオフセット電圧が小さくなる。そして、これらのオフセット電圧によって、図7のF1に示すように、画面左端において第1の画素が第2の画素より暗く表示される。また、F2に示すように、画面右端において第1の画素が第2の画素より明るく表示される。
このように、マルチプレクス駆動においては、画面の左右で同様のオフセット電圧補正を行ったとしてもオフセット電圧の傾きによる電圧差が残ってしまい、表示ムラ(縦スジ)が生じてしまう場合がある。
4.第1の構成例
図8に、上記課題を解決できる本実施形態の集積回路装置の第1の構成例を示す。この構成例の集積回路装置は、補正回路300、ラッチ回路330、第1〜第nのデータ線駆動回路200−1〜200−n(複数のデータ線駆動回路)、第1〜第nの出力選択回路220−1〜220−n(複数の出力選択回路)を含む。なお、本実施形態の集積回路装置は図8の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば、出力選択回路等)を省略したり他の構成要素を追加したりする等の種々の変形実施が可能である。
ここで、第1〜第nの画素グループは、それぞれ第1〜第pの画素(複数の画素。pは自然数)により構成される。なお、以下では、第1〜第nの画素グループがそれぞれ第1〜第8(p=8)の画素により構成される場合を例に説明する。但し、本実施形態では、p=8に限定されず、p=6、10等の他の数であってもよい。
補正回路300は、画像データPDを受けて、その画像データPDを補正し、補正後の画像データGDを出力する。具体的には、補正回路300には、ストリームの画像データPD(時系列データ)が入力される。そして、そのPDを補正データに基づいて順次補正処理し、補正後のストリームの画像データGDを生成する。より具体的には、補正回路300は、第1、第2のレジスター310、320を含む。レジスター310は、第1の画素グループの画素(例えば第1の画素P1)に対応する補正データを設定する。レジスター320は、画素グループ数n(データ信号供給線の本数、出力数)を設定する。そして、補正回路300は、これらのレジスターの設定値に基づいて第1〜第nの画素グループの画素(例えば、第1の画素P9、P17、・・・、P8n-7)を補正するための第1〜第k(kは、n以下の自然数)の補正データを生成する。例えば、補正回路300には、図1で説明した表示コントローラー40から画像データPDが入力され、レジスター310、320のレジスター値が設定される。
ラッチ回路330は、補正回路300から入力される補正処理後の画像データGDをラッチし、ラッチした画像データを各画素に対応する画像データGD1〜GD8nとして出力する。例えば、ラッチ回路330は、シフトレジスターにより構成され、シフト用クロックに同期してGDを取り込んでもよい。あるいは、複数のフリップフロップにより構成され、多相クロック(互いに位相の異なる複数のクロック)に同期してGDを取り込んでもよい。
出力選択回路220−1〜220−nは、第1〜第nの画素グループに対応する補正後の画像データを受けて、その画像データをマルチプレクス(時分割多重)し、マルチプレクス後の画像データQGD1〜QGDnを出力する。例えば、出力選択回路220−1(広義には、第iの出力選択回路)には、第1の画素グループ(第iの画素グループ)の画素P1〜P8に対応する画像データGD1〜GD8が入力される。そして、出力選択回路220−1は、1水平走査期間においてGD1〜GD8を順次選択し、選択した画像データを出力する。
データ線駆動回路200−1〜200−nは、画像データQGD1〜QGDnを受けて、QGD1〜QGDnに対応するマルチプレクスされたデータ電圧をデータ電圧信号線S1〜Snに出力する。具体的には、各データ線駆動回路は、D/A変換回路、オペアンプ(演算増幅器)を含む。例えば、データ線駆動回路200−1(広義には、第iのデータ線駆動回路)において、D/A変換回路は、QGD1をD/A変換処理し、QGD1に対応する階調電圧を出力する。そして、オペアンプは、例えばボルテージフォロア型に接続され、D/A変換回路から供給される階調電圧をバッファリングしてデータ電圧を出力する。データ線駆動回路200−1により供給されたデータ電圧は、デマルチプレクサーDMUX1によりデマルチプレクスされる。そして、画素P1〜P8には、それぞれGD1〜GD8に対応するデータ電圧が供給される。
5.補正回路の動作例
図9に、補正回路300の動作説明図を示す。図9では、説明を簡単にするために、画素グループ数n=8、各画素グループの画素数p=8、補正データの個数k=5である場合を例に説明する。但し、本実施形態では、n=8、p=8、k=5に限定されず、n、p、kが他の数であってもよい。
図9のG1に示すように、ストリームの画像データPDとして、1水平走査期間(1H)において画像データPD1〜PD64が時系列に入力される。このPD1〜PD64は、走査線に沿って配置される第1〜第64の画素に対応する画像データであり、8データ毎に第1〜第8の画素グループに対応する画像データである。
G2に示すように、補正データCDとして補正データCD1〜CD5が生成される。具体的には、レジスターに設定値CD1=+2、n=8が設定され、その設定値に従って、単調増加または単調減少するCD2〜CD5が生成される。例えば、第1の画素グループ(例えば画面左端)に対応する補正値であるCD1=+2を基点として、走査線方向に沿ってリニア(直線特性、直線的)に減少する補正データが生成される。このとき、第8の画素グループ(例えば画面右端)に対応する補正データは、CD1の符号を反転したデータCD=−2に設定される。
そして、生成したCD1〜CD5に基づいてPD1〜PD64が補正される。例えば、G3に示すように、各画素グループの第1の画素に対応する画像データPD1、PD9、・・、PD57に対して対応する補正データが加算処理される。例えば、PD1に対してCD1=+2が加算処理され、補正後の画像データPD1+2が出力される。一方、PD2〜PD8に対しては補正データが加算処理されず、補正後の画像データとしてPD2〜PD8が出力される。
ここで、図9では、CD1が正の値であり、CD1〜CD5がリニアに減少する場合を例に説明した。但し、本実施形態では、CD1が負の値であり、CD1〜CD5がリニアに増加してもよい。また、図9では、CD1=+2に対して、CD5=−2が生成される場合を例に説明した。但し、本実施形態では、CD5がCD1の符号を反転した値でなくともよい。例えば、上述のCD1〜CD5に定数値2が加算された補正データCD1=+4、CD2=+3、・・、CD5=0が生成されてもよい。また、図9では、第1の画素の画像データを補正する場合を例に説明した。但し、本実施形態では、第2〜第8の画素の各画素に対応する補正データを生成し、その補正データに基づいて各画素の画像データを補正してもよい。
ところで、図6等で説明したように、マルチプレクス駆動のドライバーでは、出力されるデータ電圧に生じるオフセット電圧が表示画像の左右で異なってしまう場合がある。そして、そのオフセット電圧の傾きが、マルチプレクス駆動される画素グループ内で異なるために、表示画像に表示ムラが発生してしまう場合がある。
この点、本実施形態によれば、補正回路300が、各画素グループを構成する第1〜第pの画素のうちの第1の画素に対応する画像データを補正する処理を行う。そして、データ線駆動回路200−1〜200−nが、補正処理後の画像データに対応するマルチプレクスされたデータ電圧をデータ信号供給線S1〜Snに供給する。供給されたデータ電圧は、デマルチプレクサーDMUX1〜DMUXnによりデマルチプレクスされ、そのデマルチプレクスにより生成された複数のデータ電圧が、各画素グループを構成する複数の画素に供給される。
本実施形態によれば、第1の画素に対応する画像データを補正する処理を行うことで、第1の画素に供給されるデータ電圧に生じるオフセットを補正し、表示ムラを防止することができる。例えば、本実施形態では、補正回路300が、補正データに基づいてストリームの画像データを順次補正する処理を行ってもよい。このようにすれば、走査線に沿った方向(画面左右方向)に変化するオフセット電圧を順次補正できる。また、ストリームの画像データを順次補正することで、各データ線駆動回路対応して補正回路を設ける必要がなくなり、補正回路をコンパクトに構成できる。
具体的には、本実施形態では、補正回路300が、第1の画素グループの第1の画素に供給されるデータ電圧に生じるオフセット電圧と、第nの画素グループの第1の画素に供給されるデータ電圧に生じるオフセット電圧との差によって決まるオフセット傾きを補正する処理を行ってもよい。
このようにすれば、第1の画素に対応する画像データを補正する処理を行うことで、第1の画素のデータ電圧のオフセット傾きを補正できる。例えば、図6、図7で説明したように、第1、第2の画素のデータ電圧の傾きが異なることで、画面左右で第1、第2の画素の明暗が逆転して表示ムラが発生してしまう。この点、本実施形態によれば、第1の画素に対応する画像データを補正することで、第1の画素のデータ電圧の傾きを第2の画素のデータ電圧の傾きに合わせることができる。これにより、画面左右で第1、第2の画素の明暗が逆転することを防止できる。
ここで、第1、第nの画素グループの第1の画素に供給されるデータ電圧に生じるオフセット電圧の差によって決まるオフセット傾きは、各画素グループの第1の画素のオフセット電圧が第1の画素グループから第nの画素グループに向かって変化する場合における変化率である。この傾きは、上記の差がゼロであるときは傾きもゼロであり、差が大きくなれば傾きも大きくなる。
より具体的には、本実施形態では、第1〜第pの画素が第1の画素から第pの画素の順に走査線の方向(第1の方向)に沿って配置されるときに、補正回路300が、第1の画素に対応する画像データに対して補正処理を行ってもよい。
このようにすれば、第1の方向(例えば、走査線に沿った方向)に沿って配置された第1〜第pの画素のうちの端に配置された画素について、その画素のデータ電圧を補正できる。例えば、図4で説明したように、マルチプレクス制御信号の信号線に寄生する配線容量の違いによって、端の画素(P1、P4等)と中間の画素(P2、P5等)ではオフセット電圧の傾きが異なる。この点本実施形態によれば、端の画素のオフセット電圧の傾きを補正することで、端の画素と中間の画素のオフセット電圧の傾きの差を解消できる。
また、本実施形態では、補正回路300が、1または複数の画素グループ毎に異なる第1〜第kの補正データを求め、水平走査期間毎に、その第1〜第kの補正データに基づいて画像データを補正する処理を行ってもよい。
例えば、上述の図9に示すように、第1の画素グループに対応する第1の補正データCD1、第2、第3の画素グループに対応する第2の補正データCD2を求めてもよい。そして、第1の画素グループの画像データをCD1で補正する処理を行い、第2、第3の画素グループの画像データをCD2で補正する処理を行ってもよい。
このようにすれば、第1の画素のデータ電圧のオフセット傾きに対応する第1〜第kの補正データを求め、その第1〜第kの補正データに基づいてオフセット傾きを補正することができる。
なお、本実施形態では、補正データの個数kが、第1の補正データCD1、補正データの変化のステップ幅に応じて変わる値であってもよい。例えば、上述の図9に示すように、CD1=+2、ステップ幅−1である場合に、5個(=2×2+1)の補正データが生成されてもよい。あるいは、CD1=−7、ステップ幅+2である場合に、8個(=7×2÷2+1)の補正データが生成されてもよい。
また、本実施形態では、第1〜第kの補正データは、第1の補正データから第kの補正データに向かうに従って単調増加または単調減少してもよい。
このようにすれば、走査線の方向(第1の方向)に沿って単調増加または単調減少する第1〜第kの補正データを生成できる。これにより、第1〜第kの補正データに基づいてデータ電圧のオフセット傾きを補正できる。
また、本実施形態では、補正回路300が、第1の画素グループに対応する第1の補正データを設定する第1のレジスター310を有し、第1のレジスター310に設定された第1の補正データに基づいて、第2〜第kの補正データを生成してもよい。
また、本実施形態では、補正回路300が、画素グループ数であるnを設定する第2のレジスター320を有し、第2のレジスターに設定された画素グループ数nに基づいて、第2〜第kの補正データを生成してもよい。
このようにすれば、第1の補正データと画素グループ数nをレジスター値として設定し、そのレジスター値に基づいて、1または複数の画素グループ毎に異なる第2〜第kの補正データを生成できる。例えば、上述の図9に示すように、リニアに単調減少する補正データを生成する場合、設定されたレジスター値に基づいて各補正データが対応する画素グループ数が決定される。そして、その画素グループ数ごとに変化する補正データが生成される。
なお、本実施形態では、各画素グループを構成する第1〜第pの画素のうちの第1の画素に対応する画像データを補正してもよく、第2〜第pの画素に対応する画像データを補正してもよい。例えば、上述の図6において、第2の画素に対応する画像データを補正することで、第2の画素のデータ電圧の傾きを補正して第1の画素のデータ電圧の傾きに合わせてもよい。
6.補正回路の詳細な構成例
図10に、補正回路の詳細な構成例を示す。この補正回路は、演算回路400、出力数設定レジスター410(第1のレジスター)、補正データレジスター420(第2のレジスター)、セレクター430、一致検出回路440(検出回路)、一致数カウンター450(第1のカウンター)、補正データ生成回路460、加算回路470、出力数カウンター480(第2のカウンター)、シーケンサー490(制御回路)を含む。
出力数設定レジスター410には、例えば図示しないCPU(コントローラー)により画素グループ数n(出力数)が設定される。補正データレジスター420には、同様に第1の補正データCD1が設定される。例えば、これらのレジスターは、RAM等のメモリーやフリップフロップ回路により構成される。
演算回路400は、画素グループ数nと補正データCD1を受けて、第1、第2の出力値Q1、Q2を出力する。具体的には、nをCD1で除算する処理を行い、その除算する処理により求めた商をQ1として出力する。また除算する処理により求めた余りを、さらに2で除算する処理を行い、その処理により求めた値をQ2として出力する。
セレクター430は、演算回路400の出力値Q1、Q2のいずれかを選択し、選択後の出力値QSを出力する。具体的には、シーケンサー490から入力される制御信号SLに基づいて、水平走査期間の最初にQ2を選択する。そして、Q2に相当する数の画素グループに対してQ2を選択した後、次の画素グループ以降の画素グループに対してQ1を選択する。
出力数カウンター480は、画素グループの数(出力数)をカウントし、カウント値QC1を出力する。例えば、ストリーム画像データに同期するドットクロックにより画素数をカウントし、その画素数に基づいて画素グループ数をカウントする。一致検出回路440は、セレクター430の出力値QSと出力数カウンター480のカウント値QC1の一致、不一致を検出処理する。そして、一致を検出すると検出信号QDをアクティブ(広義には、第1の論理レベル)にする。シーケンサー490は、QDがアクティブにされると、リセット信号RSTをアクティブにする。出力数カウンター480は、RSTがアクティブにされるとカウント値をリセットする。
一致数カウンター450は、検出信号QDを受けて、QSとQC1の一致が検出された回数(一致数)をカウントし、カウント値QC2を出力する。例えば、QDがアクティブにされるエッジに同期してカウント値を更新することで、一致回数をカウントする。一致数カウンター450は、HSYNCに同期してカウント値をリセットする。
補正データ生成回路460は、補正データレジスター420のレジスター値CD1と一致数カウンター450のカウント値QC2を受けて、補正データQCDを出力する。具体的には、CD1が正のデータである場合には、CD1からQC2を減算する処理を行い、CD1が負の数である場合には、CD1とQC2を加算する処理を行う。そして、これらの処理により得られた値を補正データQCDとして出力する。このようにして、一致数カウンター450のカウント値QC2が更新される毎にQCDとして補正データCD2〜CDkが順次生成される。
加算回路470は、画像データPDと補正データQCDを受けて、補正後の画像データGDを出力する。具体的には、ストリームの画像データPDに対してQCDを順次加算する処理を行って、PDを補正処理する。なお、上記の加算処理として、PDとQCDを単純に加算する処理を行ってもよく、さらに他のデータを加算する処理を行ってもよく、他のデータを乗算する処理を行ってもよい。
シーケンサー490は、補正回路の各構成要素を制御する処理を行う。具体的には、シーケンサー490は、セレクター430に対して指示信号SLを出力する。HSYNCに同期してセレクター430の出力QSをQ2に切り替え、水平走査期間において最初に一致検出信号QDがアクティブにされるとQSをQ1に切り替える。また、シーケンサー490は、出力数カウンター480に対してリセット信号RSTを出力する。HSYNCに同期して出力数カウンター480をリセットし、水平走査期間においてQDがアクティブにされたとき出力数カウンター480をリセットする。
なお、本実施形態では、補正データレジスター420が、CD1の符号及びCD1の絶対値を設定してもよい。そして、補正データ生成回路460が、CD1の絶対値からQC2を減算する処理を行い、CD1の符号に基づいて補正データQCDの符号を調整してもよい。すなわち、CD1の符号が正の場合には減算処理結果をそのままQCDとして出力してもよく、CD1の符号が負の場合には減算処理結果の正負を反転してQCDとして出力してもよい。また、本実施形態では、シーケンサー490が、演算回路400の出力値Q2=0の場合に例外処理を行ってもよい。すなわち、Q2=0の場合には、水平走査期間の最初にセレクター430にQ2を選択させず、Q1を選択させてもよい。
7.位置オフセット電圧
図11を用いて、マルチプレクス駆動における位置オフセット電圧(広義には、位置オフセット信号)について説明する。位置オフセット電圧は、画素に書き込まれるデータ電圧に生じるオフセット電圧であり、画素グループ中における画素(またはデータ線)の位置(並び順)によって異なるオフセット電圧である。なお、以下では、上述の図4に示す第1の画素グループの画素P1〜P3を例に説明する。但し、本実施形態では、他の画素グループの画素についても同様である。
上述の図4等で説明したように、マルチプレクス制御信号SEL1〜SEL3の信号線NS1〜NS3において、中間に位置するNS2には負荷容量Cp1+Cp2が見える。一方、端に位置するNS1、NS3には、Cp1+Cp2よりも小さい負荷容量Cp1、Cp2が見える。
このNS1〜NS3の配線間容量の違いによって、図11のH1に示すSEL2の立ち下がりエッジ(アクティブから非アクティブへの変化エッジ)は、H2、H3に示すSEL1、SEL3の立ち下がりエッジよりも緩やかに変化する。SEL1〜SEL3が立ち下がるとき、トランジスターT1〜T3の寄生容量Cs1〜Cs3、Cd1〜Cd3を介したプッシュダウン(電圧カップリング)により、データ線DL1〜DL3の電圧が変化する。このとき、立ち下がりエッジの緩急によって、プッシュダウンによる電圧変化量が異なる。そのため、H4に示す電圧変化量ΔVG2と、H5、H6に示す電圧変化量ΔVG1、ΔVG3とは、異なる大きさとなる。このようにして、マルチプレクス駆動される画素P1〜P3のデータ電圧には、画素(データ線)の位置によって大きさの異なる位置オフセットΔVG1〜ΔVG3が生じてしまう。
8.第2の構成例
上記の課題を解決するために、第2の構成例の集積回路装置は、第1〜第nのデータ線駆動回路200−1〜200−n(複数のデータ線駆動回路)、第1〜第nの位置オフセット用加算回路210−1〜210−n(広義には、複数の位置オフセット用補正回路)、第1〜第nの出力選択回路220−1〜220−n(複数の出力選択回路)、位置オフセット用レジスター230、選択回路240、順番設定回路250を含む。
図12には、第i(iはn以下の自然数)のデータ線駆動回路200−i、位置オフセット用加算回路210−i(広義には、補正回路)、出力選択回路220−iを図示し、以下ではこれらの図示した構成要素を例に説明する。但し、他のデータ線駆動回路、オフセット用加算回路、出力選択回路についても同様である。なお、本実施形態は第2の構成に限定されず、その構成要素の一部(例えば、選択回路240等)を省略したり、他の構成要素を追加したりする等の種々の変形実施が可能である。
第2の構成例は、データ線駆動回路が1水平走査期間において第1〜第pの画素P1i〜Ppi(複数の画素。pは2以上の自然数)にデータ電圧を書き込むマルチプレクス駆動を行う。そして、少なくとも画素P1i、Ppiに対応する画像データに対してオフセット補正値を加算処理し、データ電圧のオフセットを補正するための回路である。
ここで、以下では、少なくとも画素P1i、Ppiに対応する画像データとして、画素P1i〜Ppiに対応する第1〜第pの画像データGD1i〜GDpiに対してオフセット補正値を加算処理する場合を例に説明する。但し本発明では、少なくとも画素P1i、Ppiに対応する画像データとして、画像データGD1i、GDpiに対してオフセット補正値を加算処理してもよい。
順番設定回路250は、画素P1i〜Ppiの駆動順番を設定する。そして、順番設定回路250は、画素P1i〜Ppiのうちのいずれかの画素を選択するかを指示する画素選択信号JSを出力する。例えば、順番設定回路250は、各水平走査期間において同じ駆動順番を設定してもよく、各水平走査期間において異なる駆動順番を設定するローテーションを行ってもよい。
出力選択回路220−iは、画素選択信号JSと画像データGD1i〜GDpiとを受けて、選択画像データQGDiを出力する。出力選択回路220−iは、JSに基づいてGD1i〜GDpiを時分割多重する。具体的には、第qの画素Pqi(qはp以下の自然数)の選択を指示する画素選択信号JSを受けたとき、画像データGDqiを選択し、その画像データGDqiを選択画像データQGDiとして出力する。
位置オフセット用レジスター230は、位置オフセット用設定値OG1〜OGpを記憶する。OG1〜OGpは、画素P1i〜Ppiに書き込まれるデータ電圧に生じる位置オフセット電圧に対応する設定値である。位置オフセット用レジスター230には、例えば、図示しないホストコントローラー(CPU)からOG1〜OGpが設定される。
選択回路240は、画素選択信号JSと位置オフセット用設定値OG1〜OGpとを受けて、選択オフセット設定値QOGを出力する。具体的には、選択回路240は、画素Pqiの選択を指示する画素選択信号JSを受けたとき、位置オフセット用設定値OGqを選択し、その位置オフセット用設定値OGqを選択オフセット設定値QOGとして出力する。
位置オフセット用加算回路210−i(広義には、位置オフセット用補正回路)は、選択オフセット設定値QOGと選択画像データQGDiとを受けて、位置オフセット補正値ΔOGiを求める。そして、選択画像データQGDiと位置オフセット補正値ΔOGiとを加算処理し、加算処理後の画像データを加算画像データADGiとして出力する。なお、本実施形態では、QGDiとΔOGiを単純に加算処理してもよく、さらに他のデータを加算処理してもよく、他のデータを乗算処理してもよい。
データ線駆動回路200−iは、オフセット加算後データADGiを受けて、ADGiに対応する時分割多重されたデータ電圧をデータ信号供給線Siに出力する。具体的には、データ線駆動回路200−iは、1水平走査期間において画素P1i〜Ppiに時分割にデータ電圧を書き込む。例えば、データ線駆動回路200−iは、ADGiをD/A変換して時分割多重されたデータ電圧を生成するD/A変換回路と、時分割多重されたデータ電圧(マルチプレクスデータ信号)をSiに出力するオペアンプにより構成される。
9.第2の構成例の動作例
図13を用いて、第2の構成例の動作例を具体的に説明する。図13では、データ線駆動回路200−iにより、1水平走査期間に画素P1i〜P8i(p=8)にデータ電圧が書き込まれる場合を例に説明する。
画素P1i〜P8iの駆動順番として、1水平走査期間における第1番目〜第8番目の駆動順番(第1〜第8の駆動期間)が設定される。例えば、図13のD1に示す画素P5i(q=5)の駆動順番として、D2に示す第2番目の駆動順番が設定される。このとき、D3に示すように、画素P5iの選択を指示する画素選択信号JSが出力される。このJSに基づいて、D4に示すように、画像データGD5iが選択され、選択画像データQGDi=GD5iが出力される。D5に示すように、位置オフセット用設定値OG5が選択され、選択オフセット設定値QOG=OG5が出力される。そして、OG5とGD5iとに基づいて加算画像データADGiが出力され、このADGiに基づいて、D6に示すようにデータ線S5iが駆動される。
ここで、上述のように、マルチプレクス駆動においてデータ電圧に位置オフセット電圧が生じるという課題がある。そして、その位置オフセット電圧によって画素の輝度値の誤差が生じ、表示画像に表示ムラ(縦スジ)が発生するという課題がある。
この点、本実施形態によれば、位置オフセット用レジスター230が、画素P1i、Ppiに対応する位置オフセット用設定値OG1、OGpを少なくとも記憶し、位置オフセット用加算回路210−iが、その位置オフセット用設定値に基づいて画素P1i、Ppiに対応する位置オフセット補正値ΔOGiを少なくとも求め、その位置オフセット補正値ΔOGiを画像データGD1i、GDpiに対して少なくとも加算処理し、データ線駆動回路200−iが、その加算処理後の画像データADGiを受けて、画素P1i〜Ppiにデータ電圧を書き込む。
本実施形態によれば、少なくとも記憶される位置オフセット用設定値OG1、OGpに基づいて、画素P1i、Ppiに供給するデータ電圧を少なくとも補正できる。これにより、画素P1i〜Ppiのデータ電圧に生じる位置オフセットを補正し、表示ムラの発生を防止できる。
ここで、図11等で説明したように、画素P1i〜Ppiの両端の画素P1i、Ppiと中間の画素P2i〜Pp-1iとでは、異なる大きさの位置オフセットが生じる(例えば、図1のΔVG1及びΔVG3と、ΔVG2)。
この点、本実施形態によれば、位置オフセット用レジスター230が、少なくとも記憶する位置オフセット用設定値として、位置オフセット用設定値OG1、OGpだけを記憶してもよい。そして、位置オフセット用加算回路210−iが、その位置オフセット用設定値OG1、OGpに基づいてΔOGiを求め、その位置オフセット補正値ΔOGiを画像データGD1i、GDpiに対して加算処理してもよい。
このようにすれば、両端の画素P1i、Ppiに対応するオフセット補正値ΔOGiを求め、そのΔOGiにより両端の画素P1i、Ppiのデータ電圧を補正できる。これにより、両端の画素P1i、Ppiと中間の画素P2i〜Pp-1iのデータ電圧の位置オフセット電圧差が解消され、画素P1i〜Ppiのデータ電圧の位置オフセット電圧を補正できる。
また、本実施形態では、位置オフセット用レジスター230が、少なくとも記憶する位置オフセット用設定値として、さらに位置オフセット用設定値OG2〜OGp-1を記憶してもよい。そして、位置オフセット用加算回路210−iが、その位置オフセット用設定値OG2〜OGp-1に基づいて位置オフセット補正値ΔOGiを求め、その位置オフセット補正値ΔOGiを画像データGD2i〜GDp-1iに対して加算処理してもよい。
このようにすれば、画素P1i〜Ppiに対応するオフセット補正値ΔOGiを求め、そのΔOGiにより画素P1i〜Ppiのデータ電圧の位置オフセット電圧を補正できる。これにより、様々な状態の位置オフセット電圧に対して、適切に補正を行うことができる。
また、本実施形態では、位置オフセット用レジスター230が、位置オフセット用設定値として第1、第pのオフセット用定数値OGL1、OGLpを少なくとも記憶してもよい。そして、位置オフセット用加算回路210−iが、画像データGD1、GDpに対して、それぞれOGL1、OGLpをΔOGiとして少なくとも加算処理してもよい。
また、本実施形態では、位置オフセット用レジスター230が、位置オフセット用設定値としてオフセット用係数値OGM1、OGMpを少なくとも記憶してもよい。そして、位置オフセット用加算回路210−iが、画像データGD1、GDpに対して、それぞれOGM1、OGMpとGD1、GDpとを乗算処理した値をΔOGi(=OGM1×GD1i、OGMp×GDpi)として少なくとも加算処理してもよい。
このようにすれば、位置オフセット用設定値に基づいてオフセット補正値ΔOGiを求めることができる。また、OGM1、OGMpとGD1、GDpとを乗算処理した値をΔOGiとして求めることで、画像データの階調に対して位置オフセット電圧の特性に傾きがある場合でも、その位置オフセット電圧の特性の傾きを補正できる。
10.データドライバー
図14に、データドライバーの詳細な構成例を示す。このデータドライバーは、シフトレジスター22、ラインラッチ24、26、多重化回路80、オフセット調整部84(補正回路)、基準電圧発生回路30(階調電圧発生回路)、DAC32(Digital-to-Analog Converter)、データ線駆動回路34、マルチプレクス駆動制御部82、補正回路300を含む。
補正回路300は、ストリームの画像データDIOを受けて、DIOに対してオフセット傾きの補正処理を行い、補正処理後の画像データGDを出力する。なお、本実施形態では、補正回路300が、データドライバー(例えば図1のデータドライバー20)に含まれてもよく、表示コントローラー(例えば図1の表示コントローラー40)に含まれてもよい。
シフトレジスター22は、各データ線に対応して設けられる順次接続された複数のフリップフロップを含む。そして、クロック信号CLKに同期して、隣接するフリップフロップにイネーブル入出力信号EIOを順次シフトする。ラインラッチ24には、補正処理後の画像データGDが入力される。ラインラッチ24は、GDをEIOに同期してラッチする。ラインラッチ26は、水平同期信号LPに同期して、ラインラッチ24でラッチされた1水平走査単位の画像データをラッチする。CLK、EIO、LPは、例えば表示コントローラー40から入力される。
マルチプレクス駆動制御部82は、データ電圧の時分割タイミングを規定するマルチプレクス制御信号SEL1〜SEL8を生成する。具体的には、スイッチ信号生成回路37、順番設定回路250を含む。スイッチ信号生成回路37は、SEL1〜SEL8を生成してデマルチプレクサーに供給する。順番設定回路250は、SEL1〜SEL8をアクティブにする順番を設定する。
多重化回路80は、ラインラッチ26からの画像データを時分割多重する。具体的には、多重化回路80は、各データ信号供給線に対応する出力選択回路を含む。そして、出力選択回路は、SEL1〜SEL8に基づいて、各データ信号供給線に対応する時分割多重された画像データを生成する。
オフセット調整部84は、データ電圧を補正する処理を行う。オフセット調整部84は、図7等で説明した、図示しないオフセット用レジスター、選択回路、オフセット用加算回路を含むことができる。
DAC32は、デジタルの画像データに基づいて、各データ線に供給すべきアナログの階調電圧を生成する。具体的には、DAC32は、多重化回路80からの時分割多重された画像データと、基準電圧発生回路30からの複数の基準電圧(階調電圧)を受けて、時分割多重された画像データに対応する時分割多重された階調電圧を生成する。
データ線駆動回路34は、DAC32からの階調電圧をバッファリング(広義にはインピーダンス変換)してデータ信号供給線S1〜Snにデータ電圧を出力する。例えば、データ線駆動回路34は、各データ信号供給線に対応して設けられた図示しないボルテージフォロワー接続のオペアンプ(演算増幅器)により、階調電圧をバッファリングする。
11.電子機器
図15に、本実施形態の集積回路装置が適用されたプロジェクター(投写型表示装置)の構成例を示す。なお、本実施形態の集積回路装置が適用される電子機器として、他にテレビ受像器、カーナビゲーション、携帯電話端末、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ等が想定される。
プロジェクター700は、表示情報出力源710、表示情報処理回路720、ドライバー60(表示ドライバー)、液晶パネル12(広義には電気光学パネル)、クロック発生回路750及び電源回路760を含む。
表示情報出力源710は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)、光ディスク装置等のメモリー、画像信号を同調して出力する同調回路等を含み、クロック発生回路750からのクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の表示情報を表示情報処理回路720に出力する。表示情報処理回路720は、増幅・極性反転回路、相展開回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、或いはクランプ回路等を含むことができる。ドライバー60は、走査ドライバー(ゲートドライバー)及びデータドライバー(ソースドライバー)を含み、液晶パネル12(電気光学パネル)を駆動する。電源回路760は、上述の各回路に電力を供給する。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語(データ信号、電気光学装置、電気光学パネル、集積回路装置等)と共に記載された用語(データ電圧、液晶表示装置、液晶パネル、ドライバー等)は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また補正回路、集積回路装置、電気光学装置、電子機器等の構成、動作も本実施形態で説明したものに限定に限定されず、種々の変形実施が可能である。
12 電気光学パネル、20 データドライバー、40 表示コントローラー、
50 電源回路、60 集積回路装置、80 多重化回路、
82 マルチプレクス駆動制御部、84 オフセット調整部、
200−1〜200−n データ線駆動回路、
220−1〜220−n 出力選択回路、230 位置オフセット用レジスター、
240 選択回路、250 順番設定回路、210−i、位置オフセット用加算回路、
300 補正回路、310 第1のレジスター、320 第2のレジスター、
330 ラッチ回路、700 電子機器、
DMUX1〜DMUXn デマルチプレクサー、P1〜P8 複数の画素、
S1〜Sn データ信号供給線、SEL1〜SEL8 マルチプレクス制御信号、
JS 画素選択信号、OG1〜OGp 位置オフセット用設定値、PD 画像データ、
GD 補正処理後の画像データ、CD1〜CD5 補正データ

Claims (8)

  1. 画像データの補正処理を行い、補正処理後の画像データを出力する補正回路と、
    各データ線駆動回路が、前記補正処理後の画像データを受け、複数のデータ信号供給線のうちの対応するデータ信号供給線に対してマルチプレクスされたデータ信号を供給する第1〜第n(nは自然数)のデータ線駆動回路と、
    を含み、
    前記第1〜第nのデータ線駆動回路のうちの第i(iは、1以上n以下の自然数)のデータ線駆動回路からの前記マルチプレクスされたデータ信号が、デマルチプレクサーによりデマルチプレクスされ、デマルチプレクス後の複数のデータ信号が、1水平走査期間において、第1〜第nの画素グループのうちの第iの画素グループの複数の画素に供給され、
    前記補正回路は、
    前記複数の画素である第1〜第p(pは自然数)の画素が前記第1の画素から前記第pの画素の順に、水平走査方向に対応する第1の方向に沿って配置される場合に、前記第1の画素に対応する画像データを補正する処理を行い、前記第1〜第nの画素グループの前記第1の画素に供給されるデータ信号のオフセットの前記水平走査方向での傾きを補正することで、前記第1〜第nの画素グループの前記第1の画素グループの第1の画素に供給されるデータ信号に生じるオフセットと、前記第1〜第nの画素グループの前記第nの画素グループの第1の画素に供給されるデータ信号に生じるオフセットとの差によって決まるオフセット傾きを、前記第1〜第nの画素グループの前記第2の画素に供給されるデータ信号のオフセットの前記水平走査方向での傾きに合わせるように補正する処理を行うことを特徴とする集積回路装置。
  2. 請求項1において、
    前記補正回路は、
    前記第1〜第nの画素グループの1または複数の画素グループ毎に各補正データが設定される第1〜第k(kはn以下の自然数)の補正データを求め、前記第1〜第kの補正データの前記各補正データを、対応する前記1または複数の画素グループの前記第1の画素の前記画像データに加算処理することにより前記画像データを補正する処理を行い、
    前記第1〜第kの補正データは、前記第1の補正データから前記第kの補正データに向かうに従って単調増加または単調減少することを特徴とする集積回路装置。
  3. 請求項において、
    前記補正回路は、
    前記第1の画素グループに対応する前記第1の補正データが設定される第1のレジスターを有し、
    前記第1のレジスターに設定された前記第1の補正データを基点として、前記第1の補正データから前記第kの補正データに向かうに従って単調増加または単調減少する前記第2〜第kの補正データを生成することを特徴とする集積回路装置。
  4. 請求項において、
    前記補正回路は、
    前記第1〜第nの画素グループの画素グループ数であるnが設定される第2のレジスターを有し、
    前記第2のレジスターに設定されたnの画素グループを前記1または複数の画素グループ毎に前記各補正データに割り当て、前記第1のレジスターに設定された前記第1の補正データと前記第1の補正データの符号反転データとの間をリニアに単調増加または単調減少する前記第2〜第kの補正データを生成することを特徴とする集積回路装置。
  5. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記デマルチプレクス後の複数のデータ信号において前記第iの画素グループの前記複数の画素の位置に依存して生じるオフセットである位置オフセットに対応する位置オフセット用設定値を記憶する位置オフセット用レジスターと、
    前記第iのデータ線駆動回路に対応して設けられ、前記オフセット用設定値に基づいて前記位置オフセットを補正する処理を行う第iの位置オフセット用補正回路と、
    を含み、
    前記位置オフセット用レジスターは、
    前記複数の画素である第1の画素〜第p(pは2以上の整数)の画素のうちの前記第1の画素に対応する第1の位置オフセット用設定値と、前記第1の画素〜前記第pの画素のうちの前記第pの画素に対応する第pの位置オフセット用設定値とを前記位置オフセット用設定値として少なくとも記憶し、
    前記第iの位置オフセット用補正回路は、
    前記第1の画素〜前記第pの画素に対応する第1の画像データ〜第pの画像データのうちの前記第1の画像データに対して、前記第1の位置オフセット用設定値に基づく位置オフセット補正値を加算する処理と、前記第1の画像データ〜前記第pの画像データのうちの前記第pの画像データに対して、前記第pの位置オフセット用設定値に基づく位置オフセット補正値を加算する処理とを、前記位置オフセットを前記補正する処理として少なくとも行うことを特徴とする集積回路装置。
  6. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記デマルチプレクサーに含まれる複数のデマルチプレクス用スイッチング素子をオン・オフ制御するためのデマルチプレクス用スイッチ信号を生成するスイッチ信号生成回路を有することを特徴とする集積回路装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかに記載の集積回路装置を含むことを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項に記載の電気光学装置を含むことを特徴とする電子機器。
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