JP5555562B2 - ライトの点消灯制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両周囲の照度に応じて、ライトの点消灯を自動的に制御するライトの点消灯制御装置に関する。
車両のライトの点消灯を自動的に制御する制御装置が種々提案されており、例えば特許文献1に開示されたものがある。
特開昭62−253540号公報
特許文献1に開示された制御装置は、車両の前方の照度を検出する前方照度センサと、車両の上方の照度を検出する上方照度センサと、を備え、ライトスイッチがオートモードに操作されている時に、両センサからの出力信号に基づいてライトの点消灯を制御している。
例えば、前方照度センサと上方照度センサからの出力信号が示す照度が略同じであり、かつ所定の閾値よりも高い場合、制御装置は、昼間であると判定して、ライトを消灯状態にする。
一方、前方照度センサと上方照度センサからの出力信号が示す照度が略同じであり、かつ所定の閾値よりも低い場合、制御装置は、夜間であると判定して、ライトを点灯状態にする。
さらに、前方照度センサと上方照度センサからの出力信号が示す照度が異なっており、車両前方の照度が閾値よりも高く、車両上方の照度が閾値よりも低い場合、制御装置は、車両が高架下の暗がりを走行している昼間であると判定して、ライトを消灯状態にする。
しかし、特許文献1の制御装置の場合、ある特定の状況において、運転者がライトの点消灯に違和感を持つことがある。
例えば、コンビニエンスストアなどの店舗の駐車場に、車両を店舗側に向けて駐車している場合の夜間が、この特定の状況に相当する。
この場合、車両の前方が店舗の照明により明るく、車両の上方は夜間であるために暗くなっているので、車両を発進させようとしてエンジンを始動させると、制御装置は、例えば車両が高架下の暗がりに位置している昼間と判断して、ライトを消灯状態にしてしまう。
かかる場合、車両が店舗の駐車場から出るために向きを変えて車両の前方が暗くなっても、所定の判定時間が経過するまでは夜間であると判定されないため、車両が移動を開始してからしばらくの間はライトの消灯状態が維持されてしまう。
そのため、このような場合のライトの点消灯制御に、運転者が違和感を持つことがあった。
そこで、特定の状況におけるライトの点消灯の制御が、運転者に違和感を与えないようにすることが求められている。
本発明は、車両前方からの光を受光して、車両前方の照度を検出する前方照度検出手段と、車両上方からの光を受光して、車両上方の照度を検出する上方照度検出手段と、車両前方の照度および車両上方の照度に基づいて、ライトの点消灯を制御する点消灯制御手段と、を備えるライトの点消灯制御装置において、
受光した光が人工光であるか否かを判定する人工光判定手段を備え、
点消灯制御手段は、車両上方の照度が前記ライトの点灯を判断する閾値照度以下であり夜間であると判断された場合、車両前方の照度が閾値照度よりも大きくかつ前方照度センサが受光した光が人工光であるときに、ライトを点灯させる構成とした。

本発明によれば、車両の上方が暗く夜間であると判断されている場合で、車両の前方が明るいときにはライトを点灯させるので、コンビニエンスストアなどの店舗の駐車場で車両を店舗側に向けて駐車している場合の夜間のような特定の状況下であっても、車両が駐車場から出るために向きを変える前からライトを点灯状態にできる。
これにより、運転者が特定の状況におけるライトの点消灯の制御に対して持つ違和感を低減できる。
実施の形態にかかるライトの点消灯制御装置のブロック図である。 人工光の照度イメージを説明する図である。 実施の形態にかかる点消灯判定処理のフローチャートである。 車両の前方および上方の照度変化と、ライトの点消灯との関係を示すタイムチャートである。
以下、本発明に係るライトの点消灯制御装置の実施の形態を説明する。
ライトの点消灯制御装置1は、前方照度センサ2と、上方照度センサ3と、制御手段4と、ライト制御手段5と、を備える。
前方照度センサ2は、車両の前方から入射する光を受光素子(図示せず)で受光し、車両の前方の明るさ(前方照度Lf)を示す信号を、制御手段4に出力する。
上方照度センサ3は、車両の上方から入射する光を受光素子(図示せず)で受光し、車両の上方の明るさ(上方照度Lu)を示す信号を、制御手段4に出力する。
前方照度センサ2および上方照度センサ3は、共に可視光領域の感度を持つセンサであり、前方照度センサ2および上方照度センサ3からの信号は、点消灯制御装置1が起動している間、制御手段4に連続して入力される。
制御手段4は、照度比較部41と、人工光判定部42と、記憶部43と、点消灯判断部44とを備える。
照度比較部41は、前方照度センサ2と上方照度センサ3の各々から入力される信号に基づいて、前方照度Lfと上方照度Luとを所定時間T1毎に求め、求めた前方照度Lfと上方照度Luとを、記憶部43に記憶させる。
さらに照度比較部41は、記憶部43に記憶させた所定時間T1毎の前方照度Lfおよび上方照度Luから、所定時間T2(T2>T1)の間での前方照度Lfの平均値Lf_aveと、上方照度Luの平均値Lu_aveとを算出し記憶部43に記憶する。
そして、算出した平均値Lf_ave、Lu_aveを、それぞれ、記憶部43から取得した所定の閾値(ライトの点灯を判断するための閾値照度)Th1と比較し、比較結果を点消灯判断部44に出力する。
人工光判定部42は、記憶部43に記憶された所定時間T1毎の前方照度Lfから、所定時間T2の間での前方照度の最小値Lf_minを求める。そして、求めた最小値Lf_minと、照度比較部41が算出した平均値Lf_aveとの比較により、前方照度センサ2が検出した光が、人工光であるか否かを判定し、判定結果を点消灯判断部44に出力する。なお、人工光判定部42は、求めた最小値Lf_minを記憶部43に記憶する。
蛍光灯やナトリウム灯などの交流光からの光(人工光)は、周波数50〜60Hzで点灯と消灯を繰り返している。そのため、人工光の照度は、明るくなったり暗くなったりを所定周期Hで繰り返している(図2参照)。
そのため、例えば前方照度センサ2が検出した光が、店舗の蛍光灯などの人工光である場合には、図2に示すように、前方照度の最小値Lf_minと平均値Lf_aveとの差が大きくなる。
これに対して自然光の場合、人工光のような照度の大きな変化がないので、前方照度の最小値Lf_minと、平均値Lf_aveとが略同じとなる。
よって、最小値Lf_min<平均値Lf_aveであれば、前方照度センサ2が検出した光が、人工光であることになる。
ここで、前方照度センサ2と上方照度センサ3の出力信号に基づいて算出される平均値Lf_ave、Lu_aveや最小値Lf_minには、車両周囲の照度のバラツキなどが影響を及ぼす。
そのため、実施の形態では、前方照度の最小値Lf_minが、算出された前方照度の平均値Lf_aveに補正係数kを乗算して求めた値以下である場合(Lf_min≦Lf_ave×k)に、前方照度センサ2が検出した光が、人工光であると判定する。
ここで、補正係数kは、0よりも大きく、かつ1よりも小さい値(0<k<1)に設定されており、前方照度の平均値Lf_aveの値が小さくなる方に調整されるようにしている。なお、補正係数kの値は、実験結果などに基づき決定され、記憶部43(図1参照)に予め記憶されている。
記憶部43は、ROM、RAMなどから構成され、ライトの点消灯を判断するための閾値Th1(設定閾値)と、前方照度センサ2で受光した光が人工光であるか否かを判定する際に使用される補正係数kと、を記憶すると共に、照度比較部41で算出された前方照度Lfや上方照度Luの平均値Lf_ave、Lu_ave、そして前方照度Lfの最小値Lf_minなどを記憶する。
点消灯判断部44は、照度比較部41から入力される照度比較結果と、人工光判定部42から入力される人工光判定結果と、に基づいてライトの点消灯を判断する。
例えば、前方照度の平均値Lf_aveと上方照度の平均値Lu_aveとが、ライトの点灯を判断する閾値Th1よりも大きい(Lf_ave>Th1、Lu_ave>th1)場合には、昼間であると判定してライトを消灯状態にする。
前方照度の平均値Lf_aveと上方照度の平均値Lu_aveとが、ライトの点灯を判断する閾値Th1以下(Lf_ave≦Th1、Lu_ave≦th1)である場合には、夜間であると判定してライトを点灯状態にする。
さらに、点消灯制御装置1の始動直後に、上方照度の平均値Lu_aveが、ライトの点灯を判断する閾値Th1以下(Lu_ave≦th1)であり、前方照度センサ2が人工光を受光している場合には、ライトを点灯状態にする。
例えば、コンビニエンスストアなどの店舗の駐車場で車両を店舗側に向けて駐車している場合の夜間がこの場合に相当する。
また、上方照度の平均値Lu_aveが、ライトの点灯を判断する閾値Th1以下(Lu_ave≦th1)であって夜間であると判断されている場合に、前方照度センサ2が人工光を受光しているときには、ライトを点灯状態にする。
上方照度の平均値Lu_aveが、ライトの点灯を判断する閾値Th1以下(Lu_ave≦th1)であって夜間であると判断されている場合に、車両前方の照度の平均値Lf_aveが前記閾値照度よりも大きい(Lf_ave>Th1)場合には、ライトを点灯状態にする。
点消灯判断部44は、ライトを点灯状態にする場合にはライト点灯コマンドを生成し、ライトを消灯状態にする場合にはライト消灯コマンドを生成し、ライト制御手段5に出力する。
ライト制御手段5は、点消灯判断部44から入力されるライト自動制御コマンド(ライト点灯コマンド、ライト消灯コマンド)に基づいて、ライトの点消灯を実行する。
以下、点消灯制御装置1の始動時に実行される点消灯判定処理を説明する。
図3は、点消灯判定処理を説明するフローチャートである。
イグニッションスイッチ(図示せず)が電源供給位置に切り換えられ、かつライトスイッチがオートモードに操作されていると、点消灯制御装置1が始動し、ステップ101の初期化処理が実行される。
初期化処理が完了すると、ステップ102において、照度比較部41が、前方照度センサ2と上方照度センサ3からの出力信号に基づいて、所定時間T1が経過するたびに、車両の前方の照度(前方照度Lf)と車両の上方の照度(上方照度Lu)とを検出(特定)する。なお、検出された前方照度Lfと上方照度Luは、記憶部43に記憶される。
前方照度Lfと上方照度Luとが検出されると、ステップ103において、点消灯制御装置1の始動から所定時間T2が経過したか否かが確認される。
点消灯制御装置1の始動から所定時間T2が経過するまでの間は、前方照度Lfと上方照度Luとが、所定時間T2よりも短い時間間隔T1で繰り返し検出されて、記憶部43に蓄積される。
前記したように、蛍光灯やナトリウム灯などの交流光からの光(人工光)は、周波数50〜60Hzで点灯と消灯を繰り返している。そのため、人工光の照度は、明るくなったり暗くなったりを所定周期Hで繰り返している(図2参照)。
所定時間T2は、後記するステップ104において、受光した光の照度の平均値と最小値とを算出できるようにするために、人工光の点滅周期Hよりも長い時間に設定されている。
ここで、点消灯制御装置1の始動後の最初の点消灯判定処理では、所定時間T2は、人工光の点滅(点灯と消灯)が、複数回検出できる長さ(期間)に設定されている。
ステップ103において点消灯制御装置1の始動から所定時間T2が経過すると、ステップ104において、前方照度の平均値Lf_ave、および最小値Lf_minと、上方照度の平均値Lu_aveとが求められる。
ここで、平均値Lf_ave、Lu_aveは、点消灯制御装置1の始動から所定時間T2が経過するまでの間で記憶部43に蓄積された前方照度Lfおよび上方照度Luに基づいて、照度比較部41により、算出される。
最小値Lf_minは、点消灯制御装置1の始動から所定時間T2が経過するまでの間で記憶部43に蓄積された前方照度Lfの中から、人工光判定部42により、求められる。
平均値Lf_ave、Lu_aveと、最小値Lf_minとが求められると、これらを記憶部43に記憶させたのち、ステップ105のライトの点消灯判定が実行される。
具体的には、照度比較部41において、前方照度の平均値Lf_aveと、上方照度の平均値Lu_aveとが、ライトを点灯させる際の照度を規定した閾値Th1と比較され、平均値Lf_ave、Lu_aveの両方が閾値Th1以下である場合、ステップ105の判定が肯定される。
かかる場合、車両の前方と上方の明るさ(照度)が、ライトの点灯を決めるための閾値の明るさ(照度)よりも暗い夜間ということになる。
ステップ105の判定が肯定されると、ステップ107の処理に移行して、点消灯判断部44において、ライトを点灯状態にさせると判定(点灯判定)される。これにより、ライトの点灯を指示するコマンドが、点消灯判断部44からライト制御手段5に出力されて、点消灯制御装置1の始動直後からライトが点灯状態となる。
一方、前方照度Lfと上方照度Luの平均値Lf_ave、Lu_aveが共に閾値Th1以下でない場合、ステップ105における判定が否定されて、ステップ106の処理に移行する。
ステップ106では、前方照度センサ2が検出した光が人工光であり、かつ上方照度の平均値Lu_aveが、ライトの点灯を決めるための閾値Th1以下であるか否か(夜間であるか否か)を確認する。
前記したように、人工光は点灯と消灯とを交互に繰り返しているので、例えば前方照度センサ2が検出した光が、店舗の照明光など人工光である場合、前方照度の最小値Lf_minと平均値Lf_aveとの差が大きくなる。
これに対して自然光の場合、人工光のような照度の大きな変化がないので、前方照度の最小値Lf_minと、平均値Lf_aveが略同じとなる。
ここで、前記したステップ104において求めた前方照度の平均値Lf_aveと最小値Lf_minには、車両周囲の照度のバラツキなどの影響が及ぶので、実施の形態では、前方照度の最小値Lf_minが、算出された前方照度の平均値Lf_aveに補正係数kを乗算して求めた値以下である場合(Lf_min≦Lf_ave×k)に、前方照度センサ2が検出した光が、人工光であると判定している。
ステップ106において、前方照度センサ2が検出した光が人工光であり、かつ上方照度の平均値Lu_aveが、ライトの点灯を決めるための閾値Th1以下である場合、ステップ106の判定が肯定される。かかる場合、車両前方からの人工光を夜間に受光していることになる。
ステップ106が肯定されると、ステップ107の処理に移行して、点灯判定がされる。これにより、ライトの点灯を指示するコマンドが、制御手段4の点消灯判断部44からライト制御手段5に出力されて、点消灯制御装置1の始動直後からライトが点灯状態となる。
ステップ106の判定が否定された場合には、ステップ108の処理に移行して、ライトを消灯状態にさせると判定(消灯判定)される。これにより、ライトの消灯を指示するコマンドが、制御手段4の点消灯判断部44からライト制御手段5に出力されて、点消灯制御装置1の始動直後からライトが消灯状態のままとなる。
点灯判定(ステップ107)と消灯判定(ステップ108)のうちの何れかが実行されると、ステップ102の処理にリターンして、以降、所定時間が経過するたびに上記したライトの点消灯の一連の判定処理を繰り返す通常処理に移行する。
なお、通常処理では、ライトの点消灯の判定処理を実行するタイミングである所定時間(ステップ103)は、人工光の点滅(点灯と消灯)が少なくとも1回検出できる長さ(期間)であって、最初の点消灯判定処理の場合の所定時間T2よりも短い所定時間T2’に変更される。
点消灯制御装置1の起動直後と異なり、短時間に点消灯の判定処理を繰り返すほうが、ライトの点消灯をより適切に制御できるようになるからである。
ここで、コンビニエンスストアなどの店舗の駐車場で車両を店舗側に向けて駐車している場合の夜間に、車両が駐車場から出るために向きを変えたのちに走行を開始した場合に当てはめて、上記した点消灯の判定を説明する。
図4は、車両の上方が暗く前方が人工光により明るい状況下の夜間に車両が移動を開始した場合における前方照度Lfと上方照度Luの変化と、ライトの点消灯状態との関係を示したタイムチャートであり、(a)はライトの点消灯状態を示し、(b)は、前方照度Lfの平均値Lf_ave、および最小値Lf_minと、上方照度Luの平均値Lu_aveの変化を示している。
車両を店舗側に向けて駐車している場合の夜間では、車両の前方が店舗の照明(人工光)により明るくなっており、車両の上方は暗くなっている。
かかる状況下で、車両を発進させようとしてエンジンが始動されると、点消灯制御装置1に電源が供給された時刻t0において、最初の点消灯判定処理(図3参照)が開始される。
そうすると、初期化処理(ステップ101)ののち、ステップ102からステップ104までの処理が実行されて、前方照度の平均値Lf_ave、および最小値Lf_minと、上方照度の平均値Lu_aveとが算出される。
図4の場合、時刻t0における前方照度の平均値Lf_aveは、ライトの点灯を判定するための閾値Th1よりも大きく、上方照度の平均値Lu_aveは閾値Th1よりも小さくなっている。
そうすると、ステップ105の判定が否定されて、ステップ106の処理に移行する。
図4の(b)の場合、時刻t0における前方照度の平均値Lf_aveに補正係数kを乗算した値が、前方照度の最小値Lf_minよりも高くなっており(Lf_min≦Lf_ave×k)、さらにLu_ave≦Th1の条件が満たされている。
よって、ステップ106の処理が肯定されて、ステップ107の処理に移行する。これにより、ライトが点灯状態にされて、点消灯制御装置1の始動t0の直後からライトが点灯状態になる。
そして、ステップ102の処理にリターンして、以降、前方照度と上方照度の平均値と、所定の閾値Th1との比較による点消灯の判定を行う通常処理が実行される。
この通常処理では、車両が向きを変えようとして移動を開始(時刻t1)するまでの間、ステップ106の処理を経てステップ107の処理に移行するので、ライトが点灯状態で保持される。
そして、図4の(b)に示すように、車両が向きを変えようとして移動を開始(時刻t1)すると、車両の正面から店舗が徐々に外れるにつれて、車両の前方から入射する光(店舗の人工光)が徐々に少なくなる。
これに伴って、前方照度の平均値Lf_aveと最小値Lf_minとの差が徐々に小さくなって、最終的に略同じとなる(時刻t2)
そうすると、点消灯判定処理(図3参照)においてステップ105の処理が肯定されるようになり、以降、ステップ106の処理を経ずに、ステップ107の処理に移行して、ライトが点灯状態で保持されることになる。
実施の形態では、ステップ106の処理を設けることで、コンビニエンスストアなどの店舗の駐車場で車両が店舗側に向いている場合の夜間のような特定の状況下であっても、図4の(a)において実線で示すように、点消灯制御装置1の始動直後(時刻t0)からライトが点灯状態にされる。
ここで、このステップ106の処理が設けられていない場合、ステップ105の処理が否定されると、ステップ108の処理に移行してライトが消灯状態にされるので、図4の(a)において点線で示すように、ライトは、点消灯制御装置1の始動t0直後から消灯状態で保持される。そして、車両の正面から店舗が完全に外れる時刻t2までの間は、ステップ105の処理が否定される結果、ライトが消灯状態で維持されてしまう。そのため、かかる場合のライトの制御に、運転者が違和感を持つことがある。
本願のように、車両の前方から入射する光が人工光であるか否かを判断したうえでライトの点消灯の判断を行うことで、コンビニエンスストアなどの店舗の駐車場に、車両を店舗側に向けて駐車している場合の夜間のように、車両の前方が店舗の照明(人工光)により明るく車両の上方が夜間であるために暗いような特定の状況下において、ライトの点消灯を適切に制御できる。よって、運転者がライトの点消灯に違和感を覚えることが好適に防止される。
ここで、実施の形態における前方照度センサ2が、発明における前方照度検出手段に相当し、上方照度センサ3が、発明における上方照度検出手段に相当し、実施の形態における点消灯判断部44が、発明における点消灯制御手段に相当し、実施の形態における人工光判定部42が、発明における人工光判定手段に相当し、実施の形態における閾値Th1が、発明における閾値照度に相当する。
以上の通り、実施の形態では、車両前方からの光を受光して、車両前方の照度を検出する前方照度センサ2と、車両上方からの光を受光して、車両上方の照度を検出する上方照度センサ3と、前方照度センサ2で検出した車両前方の照度の平均値Lf_ave、および上方照度センサ3で検出した車両上方の照度の平均値Lu_aveに基づいて、ライトの点消灯を制御する点消灯判断部44と、を備える点消灯制御装置1において、受光した光が人工光であるか否かを判定する人工光判定部42を備え、点消灯判断部44は、車両上方の照度の平均値Lu_aveがライトの点灯を判断する閾値照度Th1以下であり夜間であると判断された場合、車両前方の照度の平均値Lf_aveが閾値照度Th1よりも大きく、かつ前方照度センサ2が受光した光が人工光であるときには、ライトを点灯させる構成とした。
このように構成すると、コンビニエンスストアなどの店舗の駐車場で車両を店舗側に向けて駐車している場合の夜間のように、従来ならば、車両の上方が暗く前方が明るいために、例えば車両が高架下の暗がりに位置している昼間であると判定してライトが消灯状態にされるような場合であっても、車両の前方から入射する光が人工光である場合には、点消灯制御装置1の始動直後からライトが点灯状態にされる。
よって、車両が駐車場から出るために向きを変えて車両の前方が暗くなる前からライトを点灯状態にできるので、運転者がライトの点消灯に対して持つ違和感を低減できる。
また、従来は、前方照度の平均値Lf_aveおよび上方照度の平均値Lu_aveをそれぞれ閾値と比較してライトの点消灯を判断していたが、これに受光した光が人工光であるか否かを考慮して、点消灯の判断を行うことで、ライトの初期点灯判定における精度を向上させることができる。よって、このことによっても、運転者がライトの点消灯に対して持つ違和感を低減できる。
特に、点消灯判断部44が、点消灯制御装置1の起動後の所定時間で検出した車両前方の照度と車両上方の照度に基づいて、ライトの点消灯を判断する構成としたので、コンビニエンスストアなどの店舗の駐車場で車両を店舗側に向けて駐車している場合の夜間のような特定の状況下であっても、車両が駐車場から出るために向きを変える前(点消灯制御装置1の起動直後)からライトを点灯状態にできる。よって、このことによっても、運転者がライトの点消灯に対して持つ違和感を低減できる。
また、人工光は、点灯と消灯を繰り返す光源(例えば蛍光灯)からの交流光であり、人工光判定部42は、車両前方の照度の最小値Lf_minが、車両前方の照度の平均値Lf_aveよりも小さい場合に、前方照度センサが受光した光が人工光であると判定する構成とした。
蛍光灯やナトリウム灯などの交流光からの光(人工光)は、周波数50〜60Hzで点灯と消灯を繰り返しているので、例えば交流光を検出可能なセンサ(前方照度センサ2、上方照度センサ3)が検出した光が、店舗の蛍光灯などの交流光である場合には、照度の最小値と平均値との差が大きくなる。これに対して自然光の場合、人工光のような照度の大きな変化がないので、最小値と平均値とが略同じとなる。
よって、最小値と平均値とを単純に比較するだけで、受光した光が交流光であるか否かを判別できる。
実施の形態では、ライトの点消灯を判断する際に、共通の閾値Th1を用いて、これと、車両前方の照度の平均値Lf_aveおよび車両上方の照度の平均値Lu_aveとを比較する場合を例示した。
しかし、車両前方の照度の平均値Lf_aveと比較する閾値と、車両上方の照度の平均値Lu_aveと比較する閾値とを、異なる値の閾値とし、ライトの点消灯の判断がよりきめ細かく行えるようにしても良い。
実施の形態では、車両前方の照度の平均値Lf_aveをライトの点消灯を判断するための閾値Th1と比較する場合を例示した。
しかし、スモールライトの点消灯を判断する他の閾値を記憶部43に記憶させておき、ライトの点消灯の判断に先立って、スモールライトの点消灯の判断を行うようにしても良い。かかる場合、スモールライトの点消灯を判断する他の閾値で規定される照度は、閾値Th1で規定される照度よりも高く(明るく)なっており、ライトの点灯に先立ってスモールライトが点灯されるように設定される。
実施の形態では、前方照度センサ2と上方照度センサ3の出力信号が照度比較部41に入力されて、照度比較部41が、所定時間T1毎に前方照度Lfと上方照度Luとを求めて記憶部43に記憶する構成とし、人工光判定部42が、記憶部43に記憶された前方照度Lfおよび上方照度Luから、前方照度センサ2で検出した光が人工光であるか否かを判定する場合を例示した。
しかし、人工光であるか否かの判定は、この方法に限定されるものではなく、人工光判定部42が、前方照度センサ2の出力信号から直接、前方照度Lfの平均値Lf_aveと、最小値Lf_minを求めて、人工光であるか否かを判定するようにしても良い。かかる場合には、前方照度センサ2の出力信号が、照度比較部41だけではなく、人工光判定部42にも入力されるようにすれば良い。
実施の形態では、上方照度の平均値Lu_aveと前方照度の平均値Lf_aveとが、共に閾値Th1以下でない場合(ステップ105における判定が否定された場合)に、前方照度センサ2が受光している光が人工光である(ステップ106)と、ライトを点灯状態にする場合を例示した。
しかし、ステップ105における判定が否定された場合において、上方照度の平均値Lu_aveが夜間と判断される閾値Th1以下であって、かつ前方照度の平均値Lf_aveが閾値Th1よりも大きい場合(Lu_ave≦Th1、Lf_ave>Th1)に、ライトを点灯状態にするようにしても良い。このようにすることによっても、前述の特定の状況下でのライトの点消灯を適切に制御できる。
また、前方照度の平均値Lf_aveが閾値Th1よりも大きく、かつ前方照度センサ2が受光している光が人工光である場合に、ライトを点灯状態にするようにしても良い。
また、ステップ105における判定が否定された場合、以下のように点灯状態にすることもできる。すなわち、上方照度の最小値Lu_minが、算出された上方照度の平均値Lu_aveに補正係数kを乗算して求めた値以下である場合(Lu_min≦Lu_ave×k)に、上方照度センサ3が検出した光が、人工光であると判定することにより、車両がトンネル内に位置していると判断して、ライトを点灯状態にすることもできる。
さらに、少なくとも前方照度センサ2と上方照度センサ3とが、可視光領域の感度を持つセンサであれば特に限定されない構成としたが、近年、照明への利用が広がっているLED(人工光)の紫外光領域に感度を持つセンサ、例えば紫外線検出センサを採用して、受光した光がLEDからの光であるか否かを判断して、ライトの点消灯の判断時に利用するようにしても良い。
このようにすることによっても、前記したような作用効果が奏されることになる。
実施の形態では、前方照度の最小値Lf_minと前方照度の平均値Lf_aveを比較して、最小値Lf_minが平均値Lf_ave以下である場合(Lf_min≦Lf_ave×k)に、前方照度センサ2が受光した光が人工光であると判断する場合を例示した。
前記したように、人工光は点灯と消灯とを繰り返しているので、前方照度の最大値Lf_maxと、前方照度の平均値Lf_aveとの比較により、前方照度センサ2が受光した光が人工光であるか否かを判断するようにしても良い。かかる場合には、最大値Lf_maxが平均値Lf_ave以上である場合(Lf_max≧Lf_ave×k’)に、前方照度センサ2が受光した光が人工光であると判断されることになる。なお、この場合における補正係数k’は、補正後の前方照度の平均値Lf_aveを大きくなる方向に調整する値に設定されることになる。
1 点消灯制御装置
2 前方照度センサ
3 上方照度センサ
4 制御手段
41 照度比較部
42 人工光検出部
43 記憶部
44 点消灯判断部
5 ライト制御手段

Claims (4)

  1. 車両前方からの光を受光して、車両前方の照度を検出する前方照度検出手段と、
    車両上方からの光を受光して、車両上方の照度を検出する上方照度検出手段と、
    前記車両前方の照度および前記車両上方の照度に基づいて、ライトの点消灯を制御する
    点消灯制御手段と、を備えるライトの点消灯制御装置において、
    受光した光が人工光であるか否かを判定する人工光判定手段を備え、
    前記点消灯制御手段は、
    前記車両上方の照度が前記ライトの点灯を判断する閾値照度以下であり夜間であると判断された場合、
    前記車両前方の照度が前記閾値照度よりも大きくかつ前記前方照度センサが受光した光が人工光であるときに、前記ライトを点灯させることを特徴とするライトの点消灯制御装置。
  2. 前記点消灯制御手段は、
    前記点消灯制御装置の起動後の所定時間で検出した前記車両前方の照度と前記車両上方の照度に基づいて、前記ライトの点灯を判断することを特徴とする請求項1に記載のライトの点消灯制御装置。
  3. 前記人工光は、交流光であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のライトの点消灯制御装置。
  4. 前記人工光判定手段は、前記車両前方の照度の最小値が、前記車両前方の照度の平均値よりも小さい場合に、前記前方照度検出手段が受光した光が人工光であると判定することを特徴とする請求項3に記載のライトの点消灯制御装置。
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