JP5554424B2 - 歯形部品の成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機に用いられる二段カップ状の成形方法に関し、より詳しくは、一回の工程ストロークにより、そのような歯形部品の成形が可能な方法に関する。
車両に用いられる自動変速機には、数多くの部品が用いられるが、その中で動力伝達要素として歯形部品が多く用いられる。
このような歯形部品を成形する従来の技術として、特許文献1に開示されたものがある。この技術では、歯形が成形されていないカップ状の部品を、プレス過程を経て、大径部及び小径部の周部に歯形を成形する方法であるが、カップ状の部品に成形する過程と、歯形成形過程とが分離されており、工程数が多いという問題点があった。
一方、二段カップ状を有する自動変速機の歯形部品を成形する方法として、特許文献1に開示された技術があるが、この技術では、歯形が成形されていないカップ状の部品を先ず成形し、このカップ状の部品を、プレス工程を経て、一段及び二段、すなわち、小径部及び大径部の周りに歯形を成形する。しかしながら、このように成形すると、歯形のない二段カップ状の歯形部品を成形する過程と、小径部及び大径部の周りに歯形を成形する工程とが分離されており、成形時間が長くかかるという短所があった。
米国特許第6,233,999号(登録公告日:2001年5月22日)
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、一回の工程ストロークによって、自動変速機の大径部及び/または小径部に歯形が形成される二段歯形部品を成形する方法を提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明の第1形態による歯形部品の成形方法は、外周部に第1歯形が形成されたパンチ11と、前記パンチの内側において、前記パンチ11に対して上下動可能なパンチピン12とを有する上部形成部10と、内周部に前記第1歯形13と協働して、歯形部品の歯形を形成すべき第2歯形25が、第2下死点の下方に形成されるダイス21と、前記ダイス21の内側に配置され、前記パンチピン12の下方に対向して配置されるダイスピン22と、前記ダイスピン22と前記ダイス21との間に配置されるダイススリーブ23とを有する下部成形部20と、を備える成形装置により行われる。
前記歯形部品の成形方法は、ブランク100を、前記上部形成部10と前記下部成形部20との間に介在するように配置する第1段階と、前記ブランク100が噛合わせられた状態で、前記上部形成部10、前記ダイスピン22、及び前記ダイススリーブ23を第1下死点まで下降させ、前記ブランク100をカップ状の第1中間成形物に成形する第2段階と、前記パンチピン12を第2下死点まで下降させ、前記第1中間成形物を二段カップ状の第2中間成形物に成形する第3段階と、前記パンチピン12と前記パンチ11を一緒に第3下死点まで下降させ、前記第1歯形と前記第2歯形が互いに協働して、前記第2中間成形物の1段周部の外側に歯形を成形する第4段階と、を含む。
また、前記第4段階において、前記パンチ11と前記ダイスとの間にパンチスリーブ15を介在し、前記第2中間成形物の1段周部の上部を押圧してフィードさせることが好ましい。
さらに、前記第2段階乃至第4段階は、連続して行われることが好ましい。
本発明の第2形態による自動変速機用の二段カップ状の歯形部品の成形方法は、上部成形部と下部成形部とで構成される成形装置によって行われる。上部成形部は、パンチ120と、前記パンチの内側において、前記パンチ120に対して上下動可能であり、外周部に第1歯形が形成されたパンチピン110とを有する。
下部成形部は、前記第1歯形と協働して、二段カップ状の歯形部品の小径部の歯形を成形する第2歯形が、内周部に形成されたダイススリーブ140と、前記ダイススリーブの内側において上下動可能であり、前記パンチピン110の下方に対向して配置されるダイスピン130と、前記ダイススリーブ140の外周部に隣接して設けられるダイス150とを有する。
本発明による成形方法は、ブランクを前記上部成形部と前記下部成形部との間に介在させる第1段階と、前記パンチピン110、前記パンチ120、前記ダイスピン130、及び前記ダイススリーブ140を下降させ、前記ブランクをカップ状の第1中間成形物1100−1に成形する第2段階と、前記パンチピン110のみを下降させ、前記ダイススリーブ140と協働して、前記第1中間成形物1100−1の下側に小径部を成形するとともに、小径部の周りに歯形を成形し、二段カップ状の歯形部品である第2中間成形物1100−2に成形する第3段階と、を含む。
本発明の好適な実施例によると、前記第3段階において、前記パンチ120と前記ダイス150との間にパンチスリーブ160を介在し、前記第1中間成形物の大径部の周りの上部を押圧してフィードさせる。
また、前記第2段階及び第3段階は、連続して行われることが好ましい。
本発明の第4形態による二段カップ状の歯形部品の成形方法は、上部成形部と下部成形部で構成された成形装置により行われる。
上部成形部は、パンチスリーブ260と、前記パンチスリーブ260の内側において上下動可能であり、外側に第1‐1歯形が形成されたパンチ220と、前記パンチ220の内側において上下動可能であり、外周部に第2‐1歯形が形成されたパンチピン210とを有する。
下部成形部は、第1‐1歯形と協働して、二段カップ状の歯形部品の大径部に歯形を形成すべき第1‐2歯形が、内側に形成されたダイス250と、前記ダイス250の内側において上下動可能に設けられ、内側において、前記第2‐1歯形と協働して、二段カップ状の歯形部品の小径部に歯形を形成すべき第2‐2歯形が内周部に形成されており、外周部に上方に盛り上がる***部を有するダイススリーブ230と、前記ダイススリーブ230の内側において上下動可能に設けられ、前記パンチピン210の下方に対向して配置されるダイスピン240とを有する。
本発明の第4形態による成形方法は、ブランクを、前記上部成形部と前記下部成形部との間に介在するように配置する第1段階と、パンチ220、パンチピン210、パンチスリーブ260、及びダイスピン240を下降させ、下部に、先に行くほど細くなるテーパ部を有する第1中間成形物2100−1に成形する第2段階と、前記パンチピン210を下降させ、前記ダイススリーブ230と協働して、二段カップ状の歯形部品の小径部を成形するとともに、小径部の周りに歯形を成形する第3段階と、前記パンチ220、前記パンチピン210、前記パンチスリーブ260、前記ダイススリーブ230、及び前記ダイスピン240を下降させ、前記パンチ220と前記ダイス250の協働により、二段カップ状の歯形部品の大径部に歯形を成形する第4段階と、を含む。
本発明の第4形態の変形例による成形方法は、ブランクを、前記上部成形部と前記下部成形部との間に介在するように配置する第1段階と、パンチ220、パンチピン210、パンチスリーブ260、及びダイスピン240を下降させ、下部に、先に行くほど細くなるテーパ部を有する第1中間成形物2100−1に成形する第2段階と、前記ダイスピン240を所定の地点まで下降させる第3段階と、前記パンチ220と前記パンチスリーブ260を下降させ、前記テーパ部を予備小径部に成形する第4段階と、前記パンチピン210を下降させ、前記パンチピン210と前記ダイススリーブ230の協働により、前記予備小径部を二段カップ状の歯形部品を小径部に成形するとともに、小径部の周りに歯形を成形する第5段階と、前記ダイスピン240を前記小径部の下側まで上昇させる第6段階と、前記パンチ220、前記パンチピン210、前記パンチスリーブ260、前記ダイススリーブ230、及び前記ダイスピン240を下降させ、前記パンチ220と前記ダイス250の協働により、二段カップ状の歯形部品の大径部に歯形を成形する第7段階と、を含む。
本発明による歯形部品の成形方法は、一つの成形装置において連続して行われるので、結局として、二段カップ状の歯形部品を、一回の工程ストロークによって一つの連続工程で成形することができ、成形時間を画期的に短縮し、金型製作費用と製作時間を低減することができる。また、パンチスリーブ15に背圧を加えながら一段周部の上部を押圧してフィードするので、スプライン部分の厚さ減少を最小限に制御し、局部的な過渡の歪みによる破れ現象も低減させ、スプライン部分の剛性を均一に維持することができる。
また、本発明によると、大径部及び小径部に歯形が形成される自動変速機用の二段カップ状の歯形部品を、一回の工程ストロークによって成形することができ、工程時間が短縮し、迅速な成形が可能である。
本発明による二段歯形部品の第1実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第1実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第1実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第2実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第2実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第3実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第3実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第3実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第4実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第4実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第4実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第4実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第4実施例による成形過程を示す図である。 本発明による二段歯形部品の第4実施例による成形過程を示す図である。
以下、添付した図面に基づき、本発明の好適な実施例について詳述する。
1.本発明の第1実施例
本発明の第1実施例は、二段カップ状の歯形部品のうち、大径部の周りに歯形が形成される歯形部品を成形する方法に関する。
図1は、本発明の第1段階及び第2段階を示す。本発明による歯形部品の成形方法が行われる成形装置は、上部形成部10と下部成形部20とで構成される。上部形成部10は、外周部に第1歯形13が形成されたパンチ11と、パンチの内側においてパンチ11に対して上下動可能なパンチピン12とを有する。パンチ11とダイス21(後述する)との間には、パンチスリーブ15を介して背圧を加えるようにすることが好ましい。
下部成形部20は、内周部に第1歯形13と協働して歯形部品1の歯形を形成すべき第2歯形25が、第2下死点52(後述する)の下方における内周部に形成されたダイス21と、ダイス21の内側に配置され、パンチピン12の下方に対向して設けられるダイスピン22と、ダイスピン22とダイス21との間に配置されるダイススリーブ23とを有する。
先ず、上部形成部10と下部成形部20との間にブランク100を介在させ、その間に噛合わせられるようにする。この際、ブランク100の外周部を押圧する押圧部材14を設けることが好ましい。
ブランク100が噛合わせられた状態で、上部形成部10、ダイスピン22、ダイススリーブ23を第1下死点51まで下降させ、ブランク100を図1の右側に示すように、カップ状の第1中間成形物に成形する。第1中間成形物には、大径部101が形成される。
次に、パンチピン12を第2下死点52まで下降させ、第1中間成形物を、図2の右側に示すように、小径部102も成形された二段カップ状となる第2中間成形物に加工する。この段階において、パンチピン12については下降方向への速度制御が行われ、ダイスピン22、ダイススリーブ23、及びパンチスリーブ15には背圧が加えられる。
図2に示すように、二段カップ状を有する第2中間成形物が完成すると、引き続き、図3に示すように、パンチピン12とパンチ11を、 小径部102の下側が第3下死点53に至るまで下降させる。上述のように、ダイス21の内周部には第2下死点52の下方に第2歯形25が形成されているので、パンチ11の第1歯形13が、第2下死点52の下方において第2歯形25と協働して大径部101の周りに歯形を形成するようになる。この段階において、パンチ11とパンチピン12については速度制御が行われ、ダイス21とダイスピン22については背圧制御が行われる。また、パンチスリーブ15にも背圧が加えられ、大径部101の上部を押圧して作業物をフィードすることが好ましい。
図1乃至図3に示した上述の過程は、一つの成形装置で連続して行われるので、結局として、二段カップ状の歯形部品を一つの連続工程で成形することができるので、成形時間を画期的に短縮し、金型製作費用と製作時間を低減することができる。また、パンチスリーブ15に背圧を加えながら一段周部の上部を押圧してフィードするので、スプライン部分の厚さ減少を最小限に制御し、局部的な過渡の歪みによる破れ現象も低減させ、スプライン部分の剛性を均一に維持することができる。
2.第2実施例
本実施例は、二段カップ状の歯形部品のうち、小径部の周りに歯形が形成された歯形部品を成形する方法に関する。
図4及び図5は、本発明の第2実施例による成形過程を示す。
先ず、形成装置について説明すると、本実施例による成形装置は、上部成形部と下部成形部とで構成されている。上部成形部は、パンチ120と、パンチの内側においてパンチ120に対して上下動可能であり、外周部に第1歯形が形成されたパンチピン110とを有する。下部成形部は、パンチピン110の第1歯形と協働して二段カップ状の歯形部品の小径部の歯形を成形する第2歯形が内周部に形成されたダイススリーブ140と、ダイススリーブの内側において上下動可能であり、前記パンチピン110の下方に対向して配置されるダイスピン130と、ダイススリーブ140の外周部に隣接して設けられるダイス150とを有する。また、上部成形部と下部成形部との間に介在するブランク1100を押圧する押圧部材170も成形装置に含まれる。
一方、ダイススリーブ140の上側は、ブランク1100の下側に当接している。
先ず、ブランク1100を、図4の左側に示すように、上部成形部と下部成形部との間に介在させる。この状態で、パンチピン110、パンチ120、ダイスピン130、及びダイススリーブ140を下降させ、ダイス150は固定させる。また、押圧部材170については下方に所定の圧力を加える。ブランク1100の下端部は、第1下死点A1まで下降しながら、図4の右側に示すように、一段カップ状、すなわち、第1中間成形物1100‐1に成形される。
次に、図5に示すように、パンチピン110のみを下降させ、ダイススリーブ140と協働して第1中間成形物1100‐1の下側に小径部を成形するとともに、小径部の周りに歯形を成形し、二段カップ状の歯形部品である第2中間成形物1100‐2に成形する。この段階では、パンチ120とダイス150との間にパンチスリーブ160を介在し、第1中間成形物の大径部の周りの上部を押圧してフィードさせることが好ましい。
この段階では、パンチピン110のみが速度制御されて下降し、パンチ120とダイス150は固定される。また、パンチスリーブ160には下方に背圧が、ダイスピン130及びダイススリーブ140には上方に背圧が加えられる。
この段階では、パンチピン110の外周部に形成された第1歯形と、ダイススリーブ140の内側に形成された第2歯形が、互いに協働して二段カップ状の歯形部品の周りに歯形を成形するようになる。
図4及び図5に示した過程は、連続して行われるので、一回の工程ストロークによって、ブランク1100から、二段カップ状の歯形部品として小径部に歯形が成形された最終成形物を加工することができる。
3.第3実施例
本実施例は、二段カップ状の歯形部品のうち、大径部及び小径部のいずれにも歯形が形成された歯形部品を成形する方法に関する。
図6乃至図8に示した実施例による方法を実施する成形装置も、上部成形部と下部成形部とで構成される。
上部成形部は、二段カップ状として、大径部の外周部と、大径部の下方に設けられる小径部の外周部に、それぞれ第1‐1歯形と第2‐1歯形が形成されたパンチ120と、パンチの外側に設けられるパンチスリーブ160とで構成される。二段カップ状のパンチ120は、成形しようとする二段カップ状の歯形部品に対応する形状に設けられる。
下部成形部は、第1‐1歯形と協働して、二段カップ状の歯形部品の大径部の歯形を形成すべき第1‐2歯形が内周部に形成されたダイス150と、ダイス150の内側において上下動可能であり、内側において、第2‐1歯形と協働して、二段カップ状の歯形部品の小径部の歯形を形成すべき第2‐2歯形が内周部に形成されたダイススリーブ140と、ダイススリーブ140の内側において上下動可能であり、上部成形部の小径部の下方に対向して配置されたダイスピン130とを有する。
次に、成形方法について説明する。
図6の左側に示すように、先ず、ブランク1100を上部成形部と下部成形部との間に介在して配置する。押圧部材170によってブランク1100を押圧する。
また、パンチ120、ダイスピン130、ダイススリーブ140を下降させ、下側に行くほど細くなるテーパ部を有する第1中間成形物1100−3に成形する。
パンチ120が二段カップ状であるので、第3中間成形物1100‐3のテーパ部とパンチ120との間には、図3の右側に示すようにキャビティ115が発生する。
次に、図7に示すように、パンチ120とダイスピン130を下降させ、パンチ120の小径部とダイススリーブ140が協働して、テーパ部を二段カップ状の歯形部品の小径部に成形するとともに、小径部の周りに歯形を成形し、第2中間成形物1100‐4に成形する。この際、パンチ120、パンチスリーブ160、ダイスピン130は速度制御されて下降させ、ダイススリーブ140、ダイス150は固定させる。この段階では、テーパ部がダイススリーブ140とパンチ120の小径部によって、二段カップ状の歯形部品の小径部が成形され、パンチ120の第2‐1歯形とダイススリーブ140の第2‐2歯形が協働して、歯形部品の小径部の周りに歯形が成形される。
次に、図8に示すように、パンチ120、ダイスピン130、ダイススリーブ140を下降させ、パンチ120の大径部の第1‐1歯形とダイス150の第1‐2歯形が協働して、第2中間成形物1100‐4の大径部の周りに歯形を成形して最終成形物1100‐5を成形する。
図6乃至図8の工程は、連続して行われることが好ましい。
この段階では、ダイス150は固定され、パンチスリーブ160には下方に背圧が加えられ、歯形部品の大径部の上側の周りを押圧してフィードするようになる。このようにフィードすると、スプライン部分の厚さ減少を最小限に制御し、局部的な過渡の歪みによる破れ現象も低減させ、さらには、スプライン部分の剛性を均一に維持することができる。
4.第4実施例
本実施例は、二段カップ状の歯形部品のうち、大径部及び小径部のいずれにも歯形が形成された歯形部品を成形する方法に関する。
本発明による二段カップ状の歯形部品の成形は、上部成形部と下部成形部によって行われる。
上部成形部は、パンチスリーブ260と、パンチスリーブ260の内側において上下動可能であり、外側に第1‐1歯形が形成されたパンチ220と、パンチ220の内側において上下動可能であり、外周部に第2‐1歯形が形成されたパンチピン210とを有する。
下部成形部は、第1‐1歯形と協働して、二段カップ状の歯形部品の大径部に歯形を形成すべき第1‐2歯形が内側に形成されたダイス250と、ダイス250の内側において上下動可能であり、内側において、第2‐1歯形と協働して、二段カップ状の歯形部品の小径部の歯形を形成すべき第2‐2歯形が内周部に形成され、外周部に上方に盛り上がる***部を有するダイススリーブ230と、ダイススリーブ230の内側において上下動可能であり、パンチピン210の下方に対向して配置されるダイスピン240とを有する。
一方、ダイススリーブ230は、ブランク2100の下側に当接せず、下方に離隔して配置される。
次に、成形方法について説明する。
先ず、図9の左側に示すように、ブランク2100を上部成形部と下部成形部との間に介在して配置する。ブランク2100を押圧する押圧部材170も設けられる。
また、パンチ220、パンチピン210、パンチスリーブ260、及びダイスピン240を下降させ、下部に先に行くほど細くなるテーパ部を有する第1中間成形物2100−1に成形する。テーパ部とパンチピン210及びパンチ220との間には、キャビティ215が存在する。この段階において、ダイス250とダイススリーブ230は固定され、押圧部材270には下方に背圧が加えられる。図9において、テーパ部が形成された下側角部は、図9に示すようにダイススリーブ230に接触させることが好ましい。
次に、図10に示すように、ダイスピン240のみを所定の下死点B2まで下降させ、図11に示すように、パンチ220とパンチスリーブ260を下降させ、前記テーパ部を予備小径部に成形する。図11に示した予備小径部は、最終の二段カップ状の歯形部品の小径部よりも高さの低い部分を意味し、後続工程により小径部に移行する。この予備成形部の成形段階は省略してもよく、予備成形部の成形過程無しに直ちに図12に示す小径部に成形してもよい。
図11に示した段階では、パンチピン210、ダイス250、ダイススリーブ230、及びダイスピン240は固定されている。
次いで、図12に示すように、パンチピン210を下降させ、ダイススリーブ230と協働して、二段カップ状の歯形部品の小径部を成形するとともに、第2‐1歯形と第2‐2歯形が小径部の周りに歯形を成形することにより、中間成形物2100‐3を成形する。
この段階では、パンチ220、パンチスリーブ260、ダイススリーブ230、及びダイスピン240は固定されている。
次いで、図13に示すように、ダイスピン240を小径部の下側まで上昇させる。その後、図14に示すように、パンチ220、パンチピン210、パンチスリーブ260、ダイススリーブ230、及びダイスピン240を下降させ、パンチ220の第1‐1歯形とダイス250の第1‐2歯形との協働により、二段カップ状の歯形部品の大径部に歯形を成形する。
以上、添付図面に基づき、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明の権利範囲は、後述する特許請求の範囲によって決定され、上述した実施例及び/または図面に制限されるものと解釈されてはならない。また、特許請求の範囲に記載の発明における、当業者にとって自明な改良、変更及び/または修正も、本発明の範囲に含まれることが明白に理解されなければならない。
10:上部形成部
11:パンチ
12:パンチピン
13:第1歯形
15:パンチスリーブ
20:下部成形部
21:ダイス
22:ダイスピン
23:ダイススリーブ
25:第2歯形
51:第1下死点
52:第2下死点
53:第3下死点
100:ブランク
101:大径部
102:小径部

Claims (8)

  1. 外周部に第1歯形が形成されたパンチ11と、前記パンチの内側において、前記パンチ11に対して上下動可能なパンチピン12とを有する上部形成部10と、
    内周部に前記第1歯形13と協働して、歯形部品の歯形を形成すべき第2歯形25が、第2下死点の下方に形成されるダイス21と、前記ダイス21の内側に配置され、前記パンチピン12の下方に対向して配置されるダイスピン22と、前記ダイスピン22と前記ダイス21との間に配置されるダイススリーブ23とを有する下部成形部20と、を備える成形装置による自動変速機用の歯形部品の成形方法において、
    ブランク100を、前記上部形成部10と前記下部成形部20との間に介在するように配置する第1段階と、
    前記ブランク100が噛合わせられた状態で、前記上部形成部10、前記ダイスピン22、及び前記ダイススリーブ23を第1下死点まで下降させ、前記ブランク100をカップ状の第1中間成形物に成形する第2段階と、
    前記パンチピン12を第2下死点まで下降させ、前記第1中間成形物を二段カップ状の第2中間成形物に成形する第3段階と、
    前記パンチピン12と前記パンチ11を一緒に第3下死点まで下降させ、前記第1歯形と前記第2歯形が互いに協働して、前記第2中間成形物の大径部の周りに歯形を成形する第4段階と、を含む歯形部品の成形方法。
  2. 前記第4段階において、前記パンチ11と前記ダイスとの間にパンチスリーブ15を介在し、前記第2中間成形物の1段周部の上部を押圧してフィードさせる請求項1に記載の歯形部品の成形方法。
  3. 前記第2段階乃至第4段階は、連続して行われる請求項1または2に記載の歯形部品の成形方法。
  4. パンチ120と、前記パンチの内側において、前記パンチ120に対して上下動可能であり、外周部に第1歯形が形成されたパンチピン110とを有する上部成形部と、
    前記第1歯形と協働して、二段カップ状の歯形部品の小径部の歯形を成形する第2歯形が、内周部に形成されたダイススリーブ140と、前記ダイススリーブの内側において上下動可能であり、前記パンチピン110の下方に対向して配置されるダイスピン130と、前記ダイススリーブ140の外周部に隣接して設けられるダイス150とを有する下部成形部と、を備える成形装置による自動変速機用の歯形部品の成形方法において、
    ブランクを前記上部成形部と前記下部成形部との間に介在させる第1段階と、
    前記パンチピン110、前記パンチ120、前記ダイスピン130、及び前記ダイススリーブ140を下降させ、前記ブランクをカップ状の第1中間成形物1100−1に成形する第2段階と、
    前記パンチピン110のみを下降させ、前記ダイススリーブ140と協働して、前記第1中間成形物1100−1の下側に小径部を成形するとともに、小径部の周りに歯形を成形し、二段カップ状の歯形部品である第2中間成形物1100−2に成形する第3段階と、を含む自動変速機用の歯形部品の成形方法。
  5. 前記第3段階において、前記パンチ120と前記ダイス150との間にパンチスリーブ160を介在し、前記第1中間成形物の大径部の周りの上部を押圧してフィードさせる請求項4に記載の自動変速機用の歯形部品の成形方法。
  6. 前記第2段階及び第3段階は、連続して行われる請求項4または5に記載の自動変速機用の歯形部品の成形方法。
  7. パンチスリーブ260と、前記パンチスリーブ260の内側において上下動可能であり、外側に第1‐1歯形が形成されたパンチ220と、前記パンチ220の内側において上下動可能であり、外周部に第2‐1歯形が形成されたパンチピン210とを有する上部成形部と、
    第1‐1歯形と協働して、二段カップ状の歯形部品の大径部に歯形を形成すべき第1‐2歯形が、内側に形成されたダイス250と、前記ダイス250の内側において上下動可能に設けられ、内側において、前記第2‐1歯形と協働して、二段カップ状の歯形部品の小径部に歯形を形成すべき第2‐2歯形が内周部に形成されており、外周部に上方に盛り上がる***部を有するダイススリーブ230と、前記ダイススリーブ230の内側において上下動可能に設けられ、前記パンチピン210の下方に対向して配置されるダイスピン240とを有する下部成形部と、を備える成形装置による自動変速機用の二段カップ状の歯形部品の成形方法において、
    ブランクを、前記上部成形部と前記下部成形部との間に介在するように配置する第1段階と、
    パンチ220、パンチピン210、パンチスリーブ260、及びダイスピン240を下降させ、下部に、先に行くほど細くなるテーパ部を有する第1中間成形物2100−1に成形する第2段階と、
    前記パンチピン210を下降させ、前記ダイススリーブ230と協働して、二段カップ状の歯形部品の小径部を成形するとともに、小径部の周りに歯形を成形する第3段階と、
    前記パンチ220、前記パンチピン210、前記パンチスリーブ260、前記ダイススリーブ230、及び前記ダイスピン240を下降させ、前記パンチ220と前記ダイス250の協働により、二段カップ状の歯形部品の大径部に歯形を成形する第4段階と、を含む自動変速機用の二段カップ状の歯形部品の成形方法。
  8. パンチスリーブ260と、前記パンチスリーブ260の内側において上下動可能であり、外側に第1‐1歯形が形成されたパンチ220と、前記パンチ220の内側において上下動可能であり、外周部に第2‐1歯形が形成されたパンチピン210とを有する上部成形部と、
    第1‐1歯形と協働して、二段カップ状の歯形部品の大径部に歯形を形成すべき第1‐2歯形が、内側に形成されたダイス250と、前記ダイス250の内側において上下動可能に設けられ、内側において、前記第2‐1歯形と協働して、二段カップ状の歯形部品の小径部に歯形を形成すべき第2‐2歯形が内周部に形成されており、外周部に上方に盛り上がる***部を有するダイススリーブ230と、前記ダイススリーブ230の内側において上下動可能に設けられ、前記パンチピン210の下方に対向して配置されるダイスピン240とを有する下部成形部と、を備える成形装置による自動変速機用の二段カップ状の歯形部品の成形方法において、
    ブランクを、前記上部成形部と前記下部成形部との間に介在するように配置する第1段階と、
    パンチ220、パンチピン210、パンチスリーブ260、及びダイスピン240を下降させ、下部に、先に行くほど細くなるテーパ部を有する第1中間成形物2100−1に成形する第2段階と、
    前記ダイスピン240を所定の地点まで下降させる第3段階と、
    前記パンチ220と前記パンチスリーブ260を下降させ、前記テーパ部を予備小径部に成形する第4段階と、
    前記パンチピン210を下降させ、前記パンチピン210と前記ダイススリーブ230の協働により、前記予備小径部を二段カップ状の歯形部品を小径部に成形するとともに、小径部の周りに歯形を成形する第5段階と、
    前記ダイスピン240を前記小径部の下側まで上昇させる第6段階と、
    前記パンチ220、前記パンチピン210、前記パンチスリーブ260、前記ダイススリーブ230、及び前記ダイスピン240を下降させ、前記パンチ220と前記ダイス250の協働により、二段カップ状の歯形部品の大径部に歯形を成形する第7段階と、を含む自動変速機用の二段カップ状の歯形部品の成形方法。
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