JP5552756B2 - 2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物に関する。
従来、両末端にチオール基を有し、ポリエーテルのブロックセグメントを有するポリサルファイドブロックポリマー(例えば、東レ・ファインケミカル社製LP−282)を配合した2液形ポリサルファイド系シーリング材は、アミン触媒の存在下によりチオール基とイソシアネート基が反応しチオウレタン結合が形成し硬化する。
また、両末端にチオール基を有するポリサルファイドポリマーにヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)或いはヒドロキシエチルアクリレート(HEA)反応させる提案がなされている(例えば、特許文献1)。
特開平7−196753号公報
しかしながら、両末端にチオール基を有し、ポリエーテルのブロックセグメントを有するポリサルファイドブロックポリマーをアミン触媒の存在下でポリイソシアネートと反応させる場合、施工に有する可使時間を得ようとすると硬化性が遅く発泡してしまうという問題がある。
また、本願発明者らは、(メタ)アクリレートで変性されたポリサルファイドポリマーはウレタンプレポリマーとの相溶性に乏しく均一な硬化物が得られないことを見出した。
そこで、本発明は、発泡を抑制し相溶性に優れる2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物を提供することを目的とする。
本願発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、2個以上のチオール基を有するポリサルファイドポリマーとポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートとの反応により得られる、主鎖中にポリスルフィド結合を有し、末端にヒドロキシ基を有する変性ポリサルファイドポリマーと金属触媒とを含む第1液と、ウレタンプレポリマーを含む第2液とを有する組成物が、可使時間を有し発泡を抑制し相溶性に優れる2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物となりうることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記1〜16を提供する。
1.
2個以上のチオール基を有するポリサルファイドポリマーとポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートとの反応により得られる、主鎖中にポリスルフィド結合を有し、末端にヒドロキシ基を有する変性ポリサルファイドポリマーと金属触媒とを含む第1液と、
ウレタンプレポリマーを含む第2液とを有する2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
2.
前記金属触媒が、有機カルボン酸金属塩である上記1に記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
3.
前記ウレタンプレポリマーを製造する際に使用されるポリオールが、ポリオキシアルキレンポリオールである上記1または2に記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
4.
前記第1液が、さらにポリオキシアルキレンポリオールを含む上記1〜3のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
5.
前記金属触媒が、2−エチルへキシル酸およびネオデカン酸のうちの一方または両方の有機カルボン酸と、ビスマス、錫、亜鉛、ジルコニウム、コバルト、バリウム、バナジウム、チタニウム、およびアルミニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属とから形成されるものである上記1〜4のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
6.
前記第1液が、さらに有機酸を含む上記1〜5のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
7.
前記第2液が、さらに少なくともひとつのオキサゾリジン環を有する化合物を含む上記1〜6のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
8.
前記第2液が、さらにチウラム系加硫促進剤を含む上記1〜7のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
9.
前記金属触媒の量が、組成物全量中の0.01〜3.0質量%である上記1〜8のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
10.
前記有機酸が、オクチル酸、2−エチルへキシル酸およびネオデカン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種である上記6〜9のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
11.
前記有機酸の量が、前記第1液中の0.01〜3.00質量%である上記6〜10のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
12.
前記オキサゾリジン環を有する化合物が、分子中にヒドロキシ基を1個以上有する上記7〜11のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
13.
前記オキサゾリジン環を有する化合物が、3−(2−ヒドロキシエチル)−2−(1−メチルブチル)オキサゾリジンおよび/または2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジンである上記7〜12のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
14.
前記オキサゾリジン環を有する化合物の量が、組成物全量中の0.01〜3.00質量%である上記7〜14のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
15.
前記チウラム系加硫促進剤が、下記式で表される化合物である上記8〜14のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。

16.
前記チウラム系加硫促進剤の量が、組成物全量中の0.01〜3.00質量%である上記8〜15のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
本発明の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物は、発泡を抑制し相溶性に優れる。
本発明について以下詳細に説明する。
本発明の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物は、
2個以上のチオール基を有するポリサルファイドポリマーとポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートとの反応により得られる、主鎖中にポリスルフィド結合を有し、末端にヒドロキシ基を有する変性ポリサルファイドポリマーと金属触媒とを含む第1液と、
ウレタンプレポリマーを含む第2液とを有する組成物である。
本発明の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物を以下「本発明の組成物」ということがある。
本発明において、第1液は、変性ポリサルファイドポリマーと金属触媒とを含む。
なお、本発明において、第1液を主剤ということがある。
変性ポリサルファイドポリマーについて以下に説明する。
本発明の組成物が有する第1液に含まれる変性ポリサルファイドポリマーは、2個以上のチオール基を有するポリサルファイドポリマーとポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートとの反応により得られる。
変性ポリサルファイドポリマーは、主鎖中にポリスルフィド結合を有し、末端にヒドロキシ基を有する。
変性ポリサルファイドポリマーは、末端にヒドロキシ基を有し、主鎖中に、−(R−Sx)−で示される構造単位を有するブロックセグメント(RはC24OCH2OC24または炭素数1〜12のアルキレン基を表し、xは2〜5の整数を表す。)、およびポリオキシアルキレン骨格のブロックセグメントを有するブロックポリマーであるのが好ましい態様の1つとして挙げられる。
変性ポリサルファイドポリマーは、例えば、ジブロックポリマー、トリブロックポリマーであってもよい。
変性ポリサルファイドポリマーを製造する際に使用されるポリサルファイドポリマーについて以下に説明する。
原料としてのポリサルファイドポリマーは、1分子中に2個以上のチオール基(SH基)を有し、主鎖中にポリスルフィド結合を含むものである。
ポリサルファイドポリマーとしては、例えば、下記式(A)および(B)で示されるもの等が挙げられる。

(式中、Rはそれぞれ独立にC24OCH2OC24または炭素数1〜12のアルキレン基を表し、xはそれぞれ独立に2〜5の整数を表し、mはそれぞれ独立に1〜1500の整数を表す。)
Xは2であるのが好ましい。
ポリサルファイドポリマー中、−(R−Sx)−で示される構造単位は、主鎖の全て(100質量%)を形成しているのが好ましく、他の構造単位を含有する場合であっても5〜95質量%を形成しているのが好ましい。
ポリサルファイドポリマーとしては市販品を用いることができ、その具体例としては、実施例で使用したAKZO NOBEL社製のTHIOPLASTポリマー、東レ・ファインケミカル社製(東レチオコール社製)のLPポリマー等が挙げられる。
ポリサルファイドポリマーの数平均分子量は、通常300〜200,000であるのが好ましく、500〜50,000であるのがより好ましい。
ポリサルファイドポリマーはその製造について特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。
ポリサルファイドポリマーは、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
変性ポリサルファイドポリマーを製造する際に使用されるポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートについて以下に説明する。
ポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートは、(メタ)アクリロイル基、ヒドロキシ基およびポリオキシアルキレン基を有する化合物である。
ポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートは、例えば、下記式で表されるものが挙げられる。
CH2=CR1−CO−(O−R2n−O−R2−OH
式中、R1は水素原子またはメチル基であり、R2はアルキレン基であり、nは4〜400の整数である。R2は同じでも異なっていてもよい。
オキシアルキレン基は、炭素原子数4〜400のものが挙げられる。
なかでも、相溶性により優れ、可使時間を有した状態でより発泡性を抑制するという観点から、オキシエチレン基、オキシプロピレン基が好ましい。
ポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートとしては、具体的には、例えば、下記式(i)で表わされるポリオキシプロピレングリコールのアクリレート、下記式(ii)で表わされるポリオキシエチレングリコールのアクリレート、下記式(iii)で表わされるポリオキシプロピレングリコールのメタクリレート、下記式(iv)で表わされるポリオキシエチレングリコールのメタクリレート、下記式(v)で表わされるポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコールのメタクリレート、下記式(vi)で表わされるポリオキシエチレン・ポリオキシテトラメチレングリコールのメタクリレート、下記式(vii)で表わされるポリオキシプロピレン・ポリオキシブチレングリコールのメタクリレート等が挙げられる。

(式中、n、n1およびn2は、それぞれ独立に4〜400の整数を表す。)
ポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートの数平均分子量は相溶性、可使時間を有した状態での耐発泡性に優れるという観点から、150〜15000であるのが好ましい。
ポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートはその製造について特に制限されない。例えば、ポリオキシアルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とを反応させることによって製造することができる。
ポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートを製造する際に使用されるポリオキシアルキレングリコールは、オキシアルキレン基を繰り返し単位として有するジオール化合物であれば特に制限されない。ポリオキシアルキレングリコールとしては、例えば、下記式で表されるものが挙げられる。
H−(O−R2n−O−R2−OH
式中、R2はアルキレン基であり、nは4〜400の整数である。R2は同じでも異なっていてもよい。R2、nは上記と同義である。
ポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートとしては市販品を用いることができ、その具体例としては、例えば、ブレンマーAP―400(上記式(i)中のn=6で表わされる化合物)、ブレンマーAE―400(上記式(ii)中のn=10で表わされる化合物)が挙げられる。
なかでも、(メタ)アクリレートのアルコール成分としてのポリオキシアルキレングリコールは、相溶性、可使時間を有した状態での耐発泡性により優れるという観点から、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコールであるのが好ましい。
ポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートはそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
ポリサルファイドポリマーおよびポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートの反応としては、例えば、下記反応式(1)、(2)が挙げられる。
ポリサルファイドポリマーおよびポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートの反応は、ポリサルファイドポリマーのチオール基とポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートの(メタ)アクリロイル基との付加反応が生起すれば特に限定されない。
変性ポリサルファイドポリマーの製造は、ポリサルファイドポリマーとポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートとを、例えば、無溶剤または溶剤下で、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、第3級アミン等の塩基性触媒を用い、0〜100℃で1〜12時間撹拌させることによって、変性ポリサルファイドポリマー(硬化剤)を得ることができる。

(式中、RはC24OCH2OC24を表し、nは4〜400の整数を表し、mは1〜1500の整数を表す。)
変性ポリサルファイドポリマーとしては、例えば、下記式で表されるものが挙げられる。

式中、RはC24OCH2OC24を表し、xはそれぞれ2〜5の整数を表し、R1はそれぞれ水素原子またはメチル基であり、R2はそれぞれアルキレン基であり、R1は同じでも異なっていてもよく、R2は同じでも異なっていてもよく、nはそれぞれ4〜400の整数を表し、mは1〜1500の整数を表す。
1、R2、n、mは上記と同義である。
具体的な変性ポリサルファイドポリマーとしては、例えば、上記の化合物1、化合物2が挙げられる。
なかでも、相溶性、可使時間を有した状態での耐発泡性により優れるという観点から、化合物1が好ましい。
変性ポリサルファイドポリマーは、発泡をより抑制し相溶性により優れるという観点から、ヒドロキシ基と異なる活性水素基(例えば、チオール基)を有さないのが好ましい。
変性ポリサルファイドポリマーの数平均分子量は、シーリング材としての機能である目地追従性観点から、低モジュラス、高伸長が望ましく、1,000〜10,000であるのが好ましく、3,000〜5,000であるのがより好ましい。
変性ポリサルファイドポリマーは、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
金属触媒について以下に説明する。
本発明の組成物において、第1液に含まれる金属触媒は特に制限されない。
金属触媒としては、例えば、有機カルボン酸金属塩、無機カルボン酸金属塩が挙げられる。
なかでも、相溶性、耐発泡性により優れ、可使時間を適正な長さとすることができ、硬化性に優れるという観点から、有機カルボン酸金属塩が好ましい。
有機カルボン酸金属塩は、有機カルボン酸と金属とによって形成される塩であれば特に制限されない。
有機カルボン酸金属塩を形成するために使用される有機カルボン酸としては、2−エチルへキシル酸、ネオデカン酸、が挙げられる。なかでも、相溶性、耐発泡性により優れ、可使時間を適正な長さとすることができ、硬化性に優れるという観点から、2−エチルへキシル酸およびネオデカン酸のうちの一方または両方であるのが好ましい。
有機カルボン酸金属塩を形成するために使用される金属としては、例えば、ビスマス、錫、亜鉛、ジルコニウム、コバルト、バナジウム、アルミニウム、バリウム、チタン(チタニウム)が挙げられる。なかでも、相溶性、耐発泡性により優れ、可使時間を適正な長さとすることができ、硬化性に優れるという観点から、ビスマスが好ましい。
有機カルボン酸としては、相溶性、耐発泡性により優れ、可使時間を適正な長さとすることができ、硬化性に優れるという観点から、2−エチルへキシル酸および/またはネオデカン酸のビスマス塩が好ましい。
金属触媒はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
金属触媒の量は、相溶性、耐発泡性により優れ、可使時間を適正な長さとすることができ、硬化性に優れるという観点から、組成物全量中の0.01〜3.0質量%であるのが好ましく、0.05〜0.15質量%であるのがより好ましい。
本発明の組成物において、第1液は、さらにポリオキシアルキレンポリオールを含むことができる。第1液がさらにポリオキシアルキレンポリオールを含む場合、相溶性、耐発泡性により優れ、硬化物の強度、伸びに優れるという観点から好ましい。
ポリオキシアルキレンポリオールは、オキシアルキレン基を繰り返し単位として有する主鎖を有し、ヒドロキシ基を2個以上有する。
オキシアルキレン基は、炭素原子数4〜400のものが挙げられる。なかでも、相溶性、可使時間を有した状態での耐発泡性により優れ、硬化性に優れるという観点から、オキシエチレン基、オキシプロピレン基が好ましい。
ポリオキシアルキレンポリオールは、相溶性、可使時間を有した状態での耐発泡性により優れ、硬化物性の耐水性に優れるという観点から、ポリオキシプロピレントリオールが好ましい。
ポリオキシアルキレンポリオールの数平均分子量は、相溶性、可使時間を有した状態での耐発泡性により優れ、硬化物性の耐水性に優れるという観点から、300〜200000であるのが好ましく、400〜50000であるのがより好ましい。
第1液がさらに含むことができるポリオキシアルキレンポリオールは、相溶性、耐発泡性により優れ、硬化物性の耐水性に優れるという観点から、変性ポリサルファイドポリマーを製造する際に使用されるポリオキシアルキレンポリオールと同じであるのが好ましい。
ポリオキシアルキレンポリオールはそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
ポリオキシアルキレンポリオールの量は、相溶性、耐発泡性により優れ、硬化物性の耐水性に優れるという観点から、第1液全量中0〜50.0質量%であるのが好ましく5.0〜30.0質量%であるのがより好ましい。
本発明の組成物において、第1液は、さらに有機酸を含むことができる。第1液がさらに有機酸を含む場合、耐発泡性により優れ、可使時間と硬化性のバランスに優れるという観点から好ましい。
有機酸は、カルボン酸を1個以上有する炭化水素化合物であれば特に制限されない。例えば、カルボン酸が有する炭素原子以外の炭素原子数が3〜20のものが挙げられる。なかでも、耐発泡性により優れ、可使時間と硬化性のバランスに優れるという観点から、オクチル酸、2−エチルへキシル酸、ネオデカン酸が好ましい。
有機酸はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
有機酸の量は、相溶性、耐発泡性により優れ、可使時間と硬化性のバランスに優れるという観点から、第1液全量中の0.01〜3.00質量%であるのが好ましく0.1〜1.0質量%であるのがより好ましい。
第2液について以下に説明する。
本発明の組成物において、第2液は、ウレタンプレポリマーを含む。
なお、本発明において第2液またはウレタンプレポリマーを硬化剤ということがある。
ウレタンプレポリマーについて以下に説明する。
本発明の組成物において、第2液に含まれるウレタンプレポリマーは、特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。具体的には例えば、ポリオールとポリイソシアネートとを、ヒドロキシ基に対してイソシアネート基が過剰となるように反応させることにより得られる反応生成物が挙げられる。ウレタンプレポリマーは、0.5〜5質量%のNCO基を分子末端に含有するのが好ましい。
ウレタンプレポリマーを製造する際に使用されるポリイソシアネートは、分子内にイソシアネート基を2個以上有するものであれば特に限定されない。
ポリイソシアネート化合物としては、具体的には、例えば、TDI(例えば、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI))、MDI(例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4′−MDI)、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4′−MDI))、1,4−フェニレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリフェニルメタントリイソシアネートのような芳香族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMHDI)、リジンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート(NBDI)のような脂肪族ポリイソシアネート;トランスシクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(H6XDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)のような脂環式ポリイソシアネート;これらのカルボジイミド変性ポリイソシアネート;これらのイソシアヌレート変性ポリイソシアネートが挙げられる。
ポリイソシアネート化合物は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
これらのうち、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)であるのが、得られるウレタンプレポリマーが低粘度となり、取り扱いが容易となり、相溶性、耐発泡性により優れ、硬化性に優れる理由から好ましい。
ウレタンプレポリマーを製造する際に使用されるポリオールは、ヒドロキシ基を2個以上有するものであれば特に限定されない。
ポリオールとしては、例えば、ポリオキシアルキレンポリオール;ポリエステルポリオール;ポリマーポリオール;ポリカーボネートポリオール;ポリブタジエンポリオール;水素添加されたポリブタジエンポリオール;アクリルポリオール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオールのような低分子量のポリオールが挙げられる。
なかでも、相溶性、耐発泡性により優れ、硬化物の強度、伸びに優れるという観点から、ポリオキシアルキレンポリオールが好ましい。
ポリオキシアルキレンポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン、1,2,5−ヘキサントリオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオールおよびペンタエリスリトールからなる群から選択される少なくとも1種に、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドおよびポリオキシテトラメチレンオキシドからなる群から選択される少なくとも1種を付加させて得られるポリオール等が挙げられる。具体的には、ポリオキシエチレンジオール、ポリオキシエチレントリオール、ポリオキシプロピレンジオール、ポリオキシプロピレントリオールが好適に例示される。
ポリオールはそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
ポリオールは、相溶性、耐発泡性により優れ、硬化物の強度、伸びに優れるという観点から、ポリオキシアルキレンポリオールであるのが好ましく、ポリオキシプロピレンジオール、ポリオキシプロピレントリオールであるのがより好ましい。
ポリオールの数平均分子量は、相溶性、耐発泡性により優れ、硬化物の強度、伸びに優れるという観点から、400〜10000であるのが好ましく、400〜8000であるのがより好ましい。
ウレタンプレポリマーを製造する際に使用されるポリオールは、相溶性、耐発泡性により優れ、硬化物の強度、伸びに優れるという観点から、変性ポリサルファイドポリマーを製造する際に使用されるポリオキシアルキレンポリオールと同じであるのが好ましい。
本発明においては、ウレタンプレポリマーを製造する際のポリオール化合物とポリイソシアネート化合物との組み合わせとしては、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)およびジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)からなる群から選択される少なくとも1種と、ポリオキシプロピレンジオールおよび/またはポリオキシプロピレントリオールとの組み合わせが好適に例示される。
ウレタンプレポリマーを製造する際のポリイソシアネートとポリオールとの量は、NCO基/OH基(当量比)が、1.2〜2.5となるのが好ましく、1.5〜2.0となるのがより好ましい。当量比がこのような範囲である場合、得られるウレタンプレポリマーの粘度が適当となり、ウレタンプレポリマー中の未反応のポリイソシアネート化合物の残存量を低減することができる。
ウレタンプレポリマーの製造方法は特に限定されず、例えば、上述の当量比のポリオールとポリイソシアネートとを、50〜130℃で加熱かくはんすることによって製造することができる。また、必要に応じて、例えば、有機錫化合物、有機ビスマス、アミンのようなウレタン化触媒を用いることができる。
ウレタンプレポリマーは、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
ウレタンプレポリマーの量は、第2液中のウレタンプレポリマーが有するイソシアネート基の、第1液中の含まれる変性ポリサルファイドポリマーが有するヒドロキシ基に対する当量比(イソシアネート基/ヒドロキシ基)が、0.7〜1.3となるのが、硬化物の性状により優れ、耐発泡性に優れるという観点から、好ましく、0.85〜1.15となるのがより好ましい。
なお、第1液がさらにポリオキシアルキレンポリオールを含む場合、上記の当量比の分母は、変性ポリサルファイドポリマーが有するヒドロキシ基とポリオキシアルキレンポリオールが有するヒドロキシ基との合計量である。また、第2液がさらに、以下に示す、少なくともひとつのオキサゾリジン環を有する化合物を含む場合、分母は、変性ポリサルファイドポリマーが有するヒドロキシ基とオキサゾリジン環を有する化合物から生成するアミノ基との合計量である。第1液がさらにポリオキシアルキレンポリオールを含み、第2液がさらに、以下に示す、少なくともひとつのオキサゾリジン環を有する化合物を含む場合、上記の当量比の分母は、変性ポリサルファイドポリマーが有するヒドロキシ基とポリオキシアルキレンポリオールが有するヒドロキシ基とオキサゾリジン環を有する化合物から生成するアミノ基との合計量である。
本発明の組成物において、第2液は、さらに少なくともひとつのオキサゾリジン環を有する化合物を含むことができる。
少なくともひとつのオキサゾリジン環を有する化合物は、1個以上のオキサゾリジン環を有する炭化水素化合物であれば特に制限されない。
本発明において、少なくともひとつのオキサゾリジン環を有する化合物を以下「オキサゾリジン化合物」ということがある。
第2液がさらにオキサゾリジン化合物を含む場合、可使時間を適正な長さにすることができ、発泡抑制性により優れるという観点から好ましい。
オキサゾリジン化合物はオキサゾリジン環以外に例えば、ヒドロキシ基、アミノ基、チオール基のような活性水素基を有することができる。
活性水素基を含有するオキサゾリジン化合物としては、例えば、下記式(I)で表されるものが挙げられる。

式中、R5はアルキレン基であり、R6は炭化水素基であり、X(活性水素基)はヒドロキシ基、アミノ基、チオール基である。
アルキレン基は、相溶性に優れるという観点から、炭素原子数1〜5であるのが好ましい。具体的には、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基が挙げられる。
6としての炭化水素基は特に制限されない。例えば、脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基、これらの組み合わせが挙げられる。
オキサゾリジン環を有する化合物は、可使時間を適正な長さにすることができ、貯蔵安定性、発泡抑制性に優れるという観点から分子中にヒドロキシ基を1個以上有するのが好ましい。
オキサゾリジン化合物が分子中にヒドロキシ基を1個以上有する場合、ウレタンプレポリマーを製造する際にオキサゾリジン化合物を使用しウレタンプレポリマーにオキサゾリジン環を導入することができ、耐発泡性により優れ、貯蔵安定性に優れる。また、分子中にヒドロキシ基を1個以上有するオキサゾリジン化合物は第2液中でウレタンプレポリマーと反応することができ、耐発泡性により優れ、貯蔵安定性に優れる。
ヒドロキシ基を有するオキサゾリジン化合物としては、例えば、2−イソプロピル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン、3−(2−ヒドロキシエチル)−2−(1−メチルブチル)オキサゾリジン、2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン、2−(p−メトキシフェニル)−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン、2−(2−メチルブチル)−3−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルオキサゾリジン、下記式(6)、式(7)で表される化合物が挙げられる。

(式中、nは0〜2の整数を表し、R1は、ヒドロキシ基または炭素数1〜12の分岐していてもよいアルキル基もしくはアルコキシ基であり、nが2の場合のR1は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。R2は、炭素数1〜6の分岐していてもよい、ヒドロキシ基を有するアルキル基である。R3およびR4は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜6の分岐していてもよいアルキル基またはフェニル基である。)
具体的には、上記式(6)で表される化合物としては、下記式(6a)等で表される化合物が好適に例示され、上記式(7)で表される化合物としては、下記式(7a)、(7b)等で表される化合物が好適に例示される。
ヒドロキシ基を1個以上有するオキサゾリジン化合物は、耐発泡性により優れ、貯蔵安定性に優れるという観点から、3−(2−ヒドロキシエチル)−2−(1−メチルブチル)オキサゾリジンおよび/または2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジンであるのが好ましい。
オキサゾリジン化合物はそれぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
オキサゾリジン化合物は例えば、製造中、貯蔵中にウレタンプレポリマーと反応してもよい。
オキサゾリジン化合物の量は、耐発泡性により優れ、貯蔵安定性に優れるという観点から、組成物全量中の0.01〜3.00質量%であるのが好ましく、0.05〜1.00質量%であるのがより好ましい。
本発明の組成物において、第2液はさらにチウラム系加硫促進剤を含むことができる。
第2液はさらにチウラム系加硫促進剤を含む場合、耐熱性に優れる。
チウラム系加硫促進剤は、耐熱性に優れるという観点から、下記式で表される化合物であるのが好ましい。
なかでも、硬化物の耐熱性に優れるという観点から、テトラエチルチウラムジスルフィドが好ましい。
チウラム系加硫促進剤は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
チウラム系加硫促進剤の量は、耐熱性に優れるという観点から、組成物全量中の0.01〜3.00質量%であるのが好ましく、0.05〜1.00質量%であるのがより好ましい。
本発明の組成物は、必要に応じて本発明の目的を損なわない範囲で、添加剤を含むことができる。添加剤としては、例えば、可塑剤、充填剤(例えば、炭酸カルシウム、表面処理された炭酸カルシウム、樹脂中空体)、硬化触媒、チクソトロピー性付与剤、シランカップリング剤、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、乾性油、接着性付与剤、分散剤、脱水剤、紫外線吸収剤、溶剤が挙げられる。
本発明の組成物はその製造について特に制限されない。例えば、変性ポリサルファイドポリマーと金属触媒とを含む第1液(主剤)と、ウレタンプレポリマーを含む第2液(硬化剤)とを別々に窒素ガス雰囲気下で十分に混合する方法により調製することができる。
本発明の組成物は、調製された主剤を窒素ガス等で置換された容器に、調製された硬化剤を別の容器にそれぞれ充填し保存することができる。
本発明の組成物は、第1液(主剤)と第2液(硬化剤)とを十分に混合して使用することによって使用することができる。
本発明の組成物の用途としては、例えば、シーリング材、接着剤が挙げられる。
本発明の組成物を適用することができる被着体としては、例えば、モルタル、コンクリート、金属、塗装板、プラスチック、ゴムが挙げられる。
本発明の組成物を被着体に塗布する方法は特に制限されない。例えば、従来公知のものが挙げられる。
本発明の組成物の特徴について以下に説明する。
1.本発明において、ポリサルファイドポリマーを、ポリスルフィド主鎖の両末端にポリオキシアルキレングリコール(例えば、ポリプロピレンエーテルポリオール)を主鎖延長したブロックポリマー構造とする事で、ウレタンプレポリマーとの相溶性が向上し均一な硬化物が得られた。
また、ヒドロキシ基とイソシアネート基とのウレタン反応となり、金属触媒(例えば、有機カルボン酸金属塩触媒)の存在下で安定した可使時間が得られる。ヒドロキシ基が第2級ヒドロキシ基の場合、金属触媒の存在下でより安定した可使時間と硬化物の耐水性が得られる。
2.主鎖骨格にポリスルフィド結合を有した構造ポリマーで、ポリサルファイドの耐熱性、自着性、耐候性、目地の周辺汚染が少ないなどの特長を維持する。
3.従来、両末端にチオール基を有し、ポリエーテルのブロックセグメントを有するポリサルファイドブロックポリマーはチオール基と第2級ヒドロキシ基を有しており、硬化促進触媒の選択が困難で、アミン触媒の添加量を誤るとチオウレタン結合の形成が少なくなり、硬化状態が悪くなるという問題があった。また、可使時間を得ようとアミン触媒と異種金属触媒とを併用する場合、チオウレタン結合とは異種の結合(例えば、もう一方の第2級ヒドロキシ基とイソシアネートとのウレタン結合)を促進し、チオウレタン結合の形成が少なくなるという危険性もある。
アミン触媒を使用することによって硬化状態が悪くなるという危険性を回避できるのが、本発明の組成物である。本発明の組成物は、変性ポリサルファイドポリマー[ヒドロキシ基と異なる活性水素基(例えば、チオール基)を有さないのが好ましい。]に対して、緩やかな促進効果がある金属触媒(例えば、有機カルボン酸金属塩)を用いることによって適切な可使時間が得られる。
金属触媒(特に有機カルボン酸金属塩)に、さらに有機酸(フリーカルボン酸)を添加することでウレタン結合を基本とする結合と一部の尿素結合が形成することができる。アミン触媒を使用する場合に比べ、金属触媒を使用する場合のほうが安定した性能と物性が得られることは明確である。
4.硬化剤がさらにオキサゾリジン化合物を含む場合、密閉容器中で保管されている主剤と硬化剤を混合することにより硬化剤成分中のオキサゾリジン環が系内の水分と触れることで開環し、イソシアネートと反応する官能基(アミノ基)を生じ、反応が促進される。系内の水分はイソシアネートと反応すると炭酸ガスを出し、あるいは硬化触媒を失活させる働きがある。水がイソシアネートと反応し、炭酸ガスを発生させると外観の不具合や、特にモルタルなど水分を多く含む被着体に施した場合、界面付近での物性の低下が生じやすくなるため接着不良をおこす危険性がある。また、硬化触媒を失活させるとイソシアネートとポリオールとの反応よりもイソシアネートと水との反応がより進行してしまうため発泡が発生しやすくなる。
5.硬化剤がさらにオキサゾリジン化合物を含む場合、水分の影響を受けにくくなり、貯蔵中の吸湿の影響を低減できるため貯蔵安定性に優れた組成物となる。オキサゾリジン化合物が空気中の水分と反応するのを促進するため、特に表面硬化性が向上するため内部の硬化速度を遅くすることが可能となり可使時間を確保することができる。
6.硬化剤がさらにチウラム系加硫促進剤含む場合、組成物の耐熱性が著しく向上する。
以下に、実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されない。
<変性ポリサルファイドポリマーの製造>
1.化合物1
1Lのガラス容器に、ポリサルファイドポリマー(THIOPLAST G44、数平均分子量1100、AKZO NOBEL社製)250gと、ポリオキシプロレングリコールのメタクリレート(ブレンマーAP400、数平均分子量480、日油社製)218gと、アミン触媒(トリエチルアミン)0.5gとを添加した後、60℃で3時間撹拌することにより、463gの下記式で表わされる変性ポリサルファイドポリマーを製造した。1H−NMR(400MHz、重クロロホルム)の分析結果を以下に示す。

(式中のRはC24OCH2OC24を表し、nは4〜400の整数を表し、mは1〜1500の整数を表す。)
1H−NMR(400MHz、重クロロホルム)δ(ppm):1.14(CH3);2.64(CO−CH2−);2.76(S−CH2−);2.84,2.91(SS−CH2−);3.37−3.85(O−CH2−,HO−CH2−,O−(CH3)CH−);4.07(COO−CH2−);4.73(O−CH2−O)
得られた変性ポリサルファイドポリマーを化合物1として使用した。
2.化合物2
1Lのガラス容器に、ポリサルファイドポリマー(THIOPLAST G44、数平均分子量1100、AKZO NOBEL社製)250gと、ポリオキシエチレングリコールのアクリレート(ブレンマーAE400、数平均分子量510、日油社製)240gと、アミン触媒(トリエチルアミン)0.5gとを添加した後、60℃で3時間撹拌することにより、482gの下記式で表わされる変性ポリサルファイドポリマーを製造した。1H−NMR(400MHz、重クロロホルム)の分析結果を以下に示す。

(式中のRはC24OCH2OC24を表し、nは4〜400整数を表し、mは1〜1500の整数を表す。)
1H−NMR(400MHz、重クロロホルム)δ(ppm):2.64(CO−CH2−);2.74(S−CH2−);2.84,2.91(SS−CH2−);3.71−3.83(O−CH2,OH−CH2−);4.25(COO−CH2−);4.73(O−CH2−O)
得られた変性ポリサルファイドポリマーを化合物2として使用した。
<メタクリレート変性ポリサルファイドポリマーの製造>
1Lのガラス容器に、ポリサルファイドポリマー(THIOPLAST G44、数平均分子量1100、AKZO NOBEL社製)500gと、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル130.1gと、アミン触媒(トリエチルアミン)0.5gとを添加した後、100℃で10時間撹拌することにより、629gの下記式で表わされるメタクリレート変性ポリサルファイドポリマーを製造した。

(式中のRはC24OCH2OC24を表し、mは1〜1500の整数を表す。)
得られたメタクリレート変性ポリサルファイドポリマーを化合物4とする。
<硬化剤(ウレタンプレポリマー)の製造>
下記第1表に示す各成分を同表に示す割合(質量部)で配合して、80℃の条件下で24時間反応させて、硬化剤1〜5(ウレタンプレポリマー)を製造した。NCO/OHインデックスおよび最終NCO%も第1表に示す。
上記第1表中の各成分の詳細は以下のとおりである。
・ポリオキシアルキレンポリオール1:数平均分子量3,000のポリオキシプロピレントリオール(EXCENOL−3030、旭硝子ウレタン社製)
・ポリオキシアルキレンポリオール2:数平均分子量2,000のポリオキシプロピレンジオール(EXCENOL−2020、旭硝子ウレタン社製)
・可塑剤:アジピン酸ジイソノニル(DINA、ジェイ・プラス社製)
・ポリイソシアネート1:トリレンジイソシアネート(TDI−80、日本ポリウレタン工業社製)
・ポリイソシアネート2:キシリレンジイソシアネート(タケネート500、三井化学ポリウレタン社製)
・チウラム系加硫促進剤:テトラエチルチウラムジスルフィド、商品名TET、コスモ化油社製
・オキサゾリジン化合物:2−フェニル−3−(2−ヒドロキシエチル)オキサゾリジン(PHO、横浜ゴム社製)
<評価>
下記のようにして得られた組成物について以下に示す方法で引張接着性、耐発泡性、硬度、耐候性、相溶性、可使時間を評価した。結果を第2表、第3表に示す。
1.引張接着性
得られた各組成物について、JIS A1439:2004の「建築用シーリング材の試験方法」で規定する「5.20 引張接着性試験」を行った。試験は、23℃、50%相対湿度の条件下で行った。
なお、被着体には、アルミニウムを用い、試験体の形状は、JIS A1439に示す図14(b)2形とした。標準養生は、JIS A1439における表3養生条件;多成分形、23℃、50%RH×7日間(前養生)+50℃×7日間(後養生)の硬化養生を行い標準養生後の試験体を得た。
耐熱試験の熱処理条件は、標準養生後90℃×14日間熱老化させた試験体を用いた。
2.耐発泡性
耐発泡性は、得られた各組成物を、湿潤モルタル(サイズ:25mm×50mm×50mm)の25mm×50mmの部分(面)に、厚さ5mmとなるように打設し、35℃、70%RHのオーブン中で24時間硬化させた後の発泡状態を確認することにより行った。
ここで、湿潤モルタルとは、上記サイズのモルタルを24時間以上水に浸し、水分をもった状態のモルタルのことをいい、各組成物の打設は、打設面表面に残った水を拭い取った後に行った。
また、発泡状態の確認は、組成物の打設表面、モルタルとの界面および硬化したシーリング材の内部において発泡が見られるか否かを目視により行い、いずれかに1mm以上の発泡が認められたものを「×」と評価し、打設表面およびモルタルとの界面に発泡が認められず、内部にわずかに発泡が認められたものを「△」と評価し、発泡が認められなかったものを「○」と評価した。
3.硬度
得られた組成物について、日本ゴム協会標準規格(SRIS)0101に準じてアスカーC硬度を測定した。
アスカーC硬度は、得られた組成物を、20℃×7日間、または20℃×7日間ののちさらに90℃×1〜7日間硬化させた後の硬度を、それぞれ測定した。
4.耐候性
得られた各組成物を板ガラスに3mm厚で塗布し試験体とした。試験体を20℃、65%RHの雰囲気下に7日間置いた後、サンシャインウェザオメータに1500時間置いて促進耐候試験を施した。
評価基準としては、外観上、異常がない場合を「5」、ヘアークラックが発生している場合を「4」、チェックングが発生している場合を「3」、クラックが発生している場合を「2」、クレージングが発生している場合を「1」として評価した。
5.相溶性
相溶性の評価は、第1液(主剤)と第2液(硬化剤)とを20℃、50%RH(相対湿度)の条件下で混合し、均一な混合物(組成物)を形成するか否かを目視により観察して行った。
その結果、混合物が透明であったものを相溶性に優れるものとして「○」と評価し、混合せず、相分離してしまったものを「×」と評価した。
6.可使時間
可使時間は、以下に示す方法(スナップアップ法)により測定した。
具体的には、得られた各組成物をポリカップに入れ、更にポリカップに木べらを入れた後、23℃、50%RHの条件下で混合した。その後、30分おきに木べらを持ち上げた際の様子を目視により確認した。その結果、ポリカップを押さえた状態で木べらを手で持ち上げた際に、木べらの周囲に付着した組成物が、ポリカップ内に残った組成物から引きちぎられた状態で分離されたものとなるまでの時間を測定した。
ここで、引きちぎられた状態で分離されたものとなるまでの時間が4時間以上であるものは、可使時間を十分に確保されているといえる。
<組成物の製造>
第2表、第3表に示す成分を同表に示す量(質量部)で用いて、第1液、第2液を有する組成物を製造した。
第2、3表に示されている各成分は、以下のとおりである。
・硬化剤1〜5:上述のとおり製造した硬化剤
・化合物1、2:上述のとおり製造した変性ポリサルファイドポリマー。なお表中に1モル当たりとして記載されている数値は各化合物の数平均分子量である。
本発明において、変性ポリサルファイドポリマーの数平均分子量は、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)を溶媒とするゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によってポリスチレン換算で表わされたものである。
・ポリオキシアルキレンポリオール:数平均分子量5,000のポリオキシプロピレントリオール(EXCENOL−5030、旭硝子ウレタン社製)
・化合物4::上述のとおり製造したメタクリレート変性ポリサルファイドポリマー
・可塑剤:フタル酸ジイソノニル(DINP)、ジェイ・プラス社製
・溶剤:二塩基酸エステル系高沸点混合溶剤、商品名D・B・E(二塩基酸エステル)インビスタジャパン社製
・金属触媒:有機カルボン酸ビスマス塩(有機カルボン酸:オクチル酸を90%質量%含み、金属としてのビスマスを10質量%含む。)日本化学産業社製
・有機酸:オクチル酸
・炭酸カルシウム1:表面処理軽質炭酸カルシウム、商品名MS−700、丸尾カルシウム社製
・炭酸カルシウム2:表面処理重質炭酸カルシウム、商品名ライトンA4、備北粉化社製
・樹脂中空体:炭酸カルシウムコーティングされたアクリロニトリル-メタクリロニトリル共重合体中空体、商品名MFL60CASK、松本油脂工業社製
第2表、第3表に示す結果から明らかなように、変性ポリサルファイドポリマーを含まない比較例1、2は、メタクリレート変性ポリサルファイドポリマーと第2液(硬化剤)とが相溶せず硬化性に劣った。金属触媒を含まずアミン触媒を含む比較例3は、耐発泡性に劣った。
これらに対して、実施例1〜8は、相溶性に優れ(特に、ウレタンプレポリマーを含む第2液(硬化剤)と変性ポリサルファイドポリマーを含む第1液との間の相溶性に優れる。)、耐発泡性に優れる。

Claims (8)

  1. 2個以上のチオール基を有するポリサルファイドポリマーとポリオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリレートとの反応により得られる、主鎖中にポリスルフィド結合を有し、末端にヒドロキシ基を有する変性ポリサルファイドポリマーと金属触媒とを含む第1液と、
    ウレタンプレポリマーを含む第2液とを有し、
    前記金属触媒が、2−エチルへキシル酸およびネオデカン酸のうちの一方または両方の有機カルボン酸と、ビスマス、コバルト、バナジウムおよびアルミニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の金属とから形成されるものである、2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
  2. 前記ウレタンプレポリマーを製造する際に使用されるポリオールが、ポリオキシアルキレンポリオールである請求項1に記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
  3. 前記第1液が、さらにポリオキシアルキレンポリオールを含む請求項1又は2に記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
  4. 前記第1液が、さらに有機酸を含む請求項1〜のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
  5. 前記第2液が、さらに少なくともひとつのオキサゾリジン環を有する化合物を含む請求項1〜のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
  6. 前記少なくともひとつのオキサゾリジン環を有する化合物が1個のオキサゾリジン環を有する、請求項5に記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
  7. 前記第2液が、さらにチウラム系加硫促進剤を含む請求項1〜のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
  8. 前記ウレタンプレポリマーを製造する際に使用されるポリイソシアネートが芳香族ポリイソシアネートである、請求項1〜7のいずれかに記載の2成分形変性ポリサルファイド系シーリング材組成物。
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