JP5551408B2 - 回転角度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転角度検出装置にかかり、特にモータに設けられるロータの回転角度の検出に用いて有益な回転角度検出装置に関する。
近年、例えば自動車に搭載されるパワーステアリング装置やエアコンなどでは、その駆動源となるモータとして、いわゆるブラシレスモータが使用されることが多い。このブラシレスモータは、一般に、永久磁石によって形成されるロータと通電可能なコイルからなるステータとを有し、ステータに供給される電力に応じた電磁力をロータに作用させることでモータの回転軸を回転させるものである。そして、このブラシレスモータでは、通常、ロータの回転角度を検出する回転角度検出装置が設けられており、この回転角度検出装置を通じて検出されるロータの回転角度に基づいて上記ステータへの給電を制御し、これによってモータの回転軸の回転態様を制御するようにしている。
一方、ロータの回転角度を検出する回転角度検出装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。図11にその斜視構造を示す。同図11に示されるように、この回転角度検出装置は、大きくは、モータの回転軸50と一体となって回転する回転体51、同回転体51の外周面から所定の間隙を隔てて配置される磁石52、及び回転体51の外周面と磁石52との間に配置される磁気センサ53を有している。ここで、回転体51は磁性材料からなる部材であって、その外径が円周方向に沿って徐々に長くなるように形成されている。ちなみに、モータの回転軸50も同じく磁性材料によって形成されている。一方、磁石52の回転体51と対向する面の反対側の面には、同磁石52から発せられる磁気を回転軸50の端部に導くためのJ字状のヨーク54が設けられており、このヨーク54と共に回転軸50及び回転体51によって磁気回路が形成されている。すなわち、このような磁気回路を通じて磁石52と回転体51の外周面との間の隙間に磁界が形成されるとともに、この形成される磁界に応じた電圧信号が上記磁気センサ53から出力される。
回転角度検出装置としてのこうした構成によれば、モータの回転軸50の回転に伴って回転体51が回転すると、同回転体51の外周面と磁石52との間の間隙の大きさが変化し、磁気センサ53に印加される磁界が変化するようになる。したがって、モータの回転軸50の回転に伴って磁気センサ53の出力信号が変化するようになる。そしてこの装置では、回転軸50の回転角度の変化に対して磁気センサ53の出力信号が直線的に変化するため、この磁気センサ53の出力信号に基づいて回転軸50の回転角度を算出すれば、同回転軸50の回転角度を、換言すればロータの回転角度を高い精度で検出することができるようになる。
特開2002−310609号公報
ところで、この特許文献1に記載の回転角度検出装置にあっては、回転体51のモータの回転軸50に直交する断面形状が非円形状をなしているため、回転軸50が回転する際に回転体51は偏心した状態で回転する。このため、回転体51が振動するおそれがあり、これに起因してロータの回転角度の検出精度が悪化するおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロータの回転角度を高い精度で検出することのできる回転角度検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、モータに設けられるロータと一体となって回転するとともに外周面に複数のマークが設けられる円盤状の回転体と、該回転体の回転に伴って前記マークが所定の検出範囲まで回転したときに同検出範囲内での前記マークの回転角度を検出する回転角度検出手段とを備え、前記複数のマークは前記回転体の円周方向に異なる角度間隔を隔てて配置されるとともに、前記回転体の円周方向に異なる角度間隔を隔てて配置される所定のパターンを基準として同基準となるパターンを繰り返す態様にて配置され、前記パターンの繰り返し数が、前記ロータの磁極数に基づいて設定され、前記回転角度検出手段を通じて検出される前記マークの回転角度に基づいて前記検出範囲内に位置する互いに隣接する各マークの角度間隔を求めた上で、求めた各マークの角度間隔に基づいて前記検出範囲内に前記複数のマークのうちのいずれのマークが位置しているかを判定し、判定されたマークの前記検出範囲内での回転角度に基づいて前記ロータの回転角度を算出することを要旨としている。
同構成によれば、ロータの回転に伴って回転体が回転したとすると、同回転体の外周面に設けられているマークも回転し、マークが検出範囲まで回転したときに回転角度検出手段を通じてその回転角度が検出される。ここで、各マークは回転体の円周方向に異なる角度間隔を隔てて配置されているため、検出範囲内に位置する互いに隣接する各マークの間隔を求めれば、求めた各マークの間隔に基づいて検出範囲内に複数のマークのうちのいずれのマークが位置しているかを判定することが可能である。一方、回転体の回転角度は各マークの回転角度から一義的に求めることが可能であるため、検出範囲内に位置するマークを判定することができれば、判定されたマークの検出範囲内の回転角度に基づいて回転体の回転角度を、換言すればロータの回転角度を検出することは可能である。また、ロータと共に回転する回転体を円盤状に形成することとすれば、ロータの回転に伴って回転体が偏心した状態で回転することがないため、回転角度検出手段を通じてマークの回転角度を検出する際にその回転角度を正確に検出することが可能となる。このため、ロータの回転角度を高い精度で検出することができるようになる。
また、上述したモータでは、通常、ロータの外周面が円周方向に沿ってN極及びS極に交互に着磁されて、その磁極数が2n個に設定されている(但し、nは「1」以上の整数である)。そしてこのような構成からなるロータにあっては、同ロータの回転に伴ってその磁極位置が「360°/n」周期で変化する。この点、上記構成によるように、複数のマークを、基準となる配置パターンを繰り返す態様にて回転体の円周方向に異なる角度間隔を隔てて配置するとともに、配置パターンの繰り返し数をロータの磁極数に基づいて設定することとすれば、上記算出されるロータの回転角度はロータの磁極位置に応じて周期的に変化するようになるため、ロータの磁極位置を検出することができるようになる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の回転角度検出装置において、前記検出範囲の幅は、前記各マークの角度間隔のうちの最大の角度間隔と同等の幅に設定されていることを要旨としている。
回転角度検出手段は、各マークの角度間隔のうちの最大の角度間隔を検出することのできる能力があれば必要十分である。このため、上記構成によるように、検出範囲の幅を各マークのうちの最大の角度間隔と同等の幅に設定することとすれば、回転角度検出手段の検出範囲を必要最小限の幅に設定することができるため、回転角度検出手段として必要十分な位置検出機能を確保しながらも、そのコンパクト化を図ることができるようになる。
請求項3に記載の発明は、モータに設けられるロータと一体となって回転するとともに外周面に複数のマークが設けられる円盤状の回転体と、該回転体の回転に伴って前記マークが所定の検出範囲まで回転したときに同検出範囲内での前記マークの回転角度を検出する回転角度検出手段とを備え、前記複数のマークは前記回転体の円周方向に異なる角度間隔を隔てて配置されており、前記回転角度検出手段を通じて検出される前記マークの回転角度に基づいて前記検出範囲内に位置する互いに隣接する各マークの角度間隔を求めた上で、求めた各マークの角度間隔に基づいて前記検出範囲内に前記複数のマークのうちのいずれのマークが位置しているかを判定するとともに、判定されたマークの前記検出範囲内での回転角度に基づいて前記ロータの回転角度を算出し、前記検出範囲の幅は、前記各マークの角度間隔のうちの最大の角度間隔と同等の幅に設定されてなることを要旨としている。
この構成によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果及び作用を得ることができる。
そしてこの場合、具体的には請求項4に記載の発明によるように、前記回転角度検出手段として、前記マークが近接したことを検知する複数の近接センサを有して、該複数の近接センサを前記回転体の外周に沿って前記検出範囲に対応するかたちで円弧状に複数個並設した構成からなるセンサアレイを採用することが有効である。このような構成を採用すれば、マークが所定の検出範囲まで回転したときにその回転位置を容易に検出することができるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の回転角度検出装置において、前記回転体が導電性材料からなるとともに、前記マークが凹状の溝からなり、前記近接センサが、前記回転体の外周面に交番磁界を付与することにより同外周面に渦電流を発生させる励磁コイルと、前記回転体の外周面に発生した渦電流に起因して生じる磁界の変化を検出する検出コイルとを備え、該検出コイルを通じて検出される磁界の変化に基づいて前記マークの近接を検知する渦電流探傷センサであることを要旨としている。
同構成によれば、回転体の外周面に凹状の溝を設けるだけでよいため、例えば凸部を検出対象とするような近接センサを用いるために回転体の外周面に複数の凸部を設ける場合と比較すると、回転体を容易に加工することができるようになる。
本発明にかかる回転角度検出装置によれば、ロータの回転角度を高い精度で検出することができるようになる。
本発明にかかる回転角度検出装置の一実施形態について同装置が搭載されるブラシレスモータの部分断面構造を示す断面図。 図1のA−A線に沿った断面構造を示す断面図。 図1のB−B線に沿った断面構造を示す断面図 同実施形態の回転角度検出装置についてその回転体の外周面を直線状に展開した展開図。 渦電流探傷センサの構造を模式的に示す斜視図。 (a),(b)は、同渦電流探傷センサの動作例、及びその出力信号の波形を示す図。 同実施形態の回転角度検出装置によるロータ回転角度検出処理の処理手順を示すフローチャート。 (a)〜(d)は、同実施形態の回転角度検出装置によるロータの回転角度の算出態様を示す断面図。 (a),(b)は、同実施形態の回転角度検出装置によるロータの回転角度の算出態様を示す断面図。 同実施形態の回転角度検出装置の変形例についてその断面構造を示す断面図。 従来の回転角度検出装置についてその斜視構造を示す斜視図。
以下、本発明にかかる回転角度検出装置の一実施形態について図1〜図9を参照して説明する。図1は、本実施形態にかかる回転角度検出装置を搭載したブラシレスモータの部分断面構造を、また、図2は、図1のA−A線に沿った断面構造をそれぞれ示したものであり、はじめに、同図1及び図2を参照してブラシレスモータの概略構成について説明する。
同図1に示されるように、このブラシレスモータは、大きくは、中空箱状に形成されたハウジング11と、同ハウジング11の内周壁に固定されるステータ12と、同ステータ12の径方向の内側に配設されるロータ13とから構成されている。ここで、ロータ13は、ハウジング11に設けられた軸受け11a,11bによって両端部が回転可能に支持される回転軸13aと、同回転軸13aと一体となって回転する円柱状のモータコア13bと、同モータコア13bに外嵌される円環状のリングマグネット13cとを有している。ちなみに、図2に示されるように、このリングマグネット13cは、その周方向に沿って「45°」の角度間隔をもってN極及びS極に交互に着磁されており、これによりロータ13の磁極数が8極に設定されている。そして、図1に示されるように、このブラシレスモータでは、上記ステータ12への通電を通じて形成される回転磁界がリングマグネット13cに付与されるときに同マグネット13cに働く電磁力によってロータ13が回転軸13aを中心に回転する。また、このときにロータ13に生じるトルクは回転軸13aを介して外部機器に伝達される。ちなみに、ロータ13の回転方向は、図2に示される矢印aで示す方向となっている。
一方、図1に示されるように、上記回転軸13aにおいて上記モータコア13bが取り付けられる部分よりも軸受け11a側の部分には、回転軸13aと一体となって回転する円盤状の回転体21が組み付けられている。この回転体21は、金属などの導電性材料によって形成されるとともに、その外周面に円周方向に異なる角度間隔を隔てて凹状の複数の溝Dが形成されている。また、この回転体21の外周面が対向するハウジング11の内壁面には、同回転体21の外周面と所定の間隙を隔てて回転センサ22が固定して設けられており、この回転センサ22を通じて回転体21の外周面に形成された溝Dの回転角度が検出される。そして、このブラシレスモータでは、この回転センサ22の出力信号が、マイクロコンピュータを中心に構成される制御装置30に取り込まれる。制御装置30では、回転センサ22の出力信号に基づいて上記溝Dの回転角度を検出するとともに、検出された溝Dの回転角度に基づいてロータ13の回転角度を、換言すればロータの磁極位置を検出する。ちなみに、図2に示されるように、また上述のように、ロータ13の磁極数は8極に設定されているため、ロータ13が回転するとき、ロータ13の磁極位置は「90°」周期で変化することとなる。このため、本実施形態では、ロータ13の磁極位置が図中の位置であるときを基準位置として、この基準位置からのロータ13の回転角度φを「0°≦φ<90°」の範囲で表すようにしている。そして、上記制御装置30は、図1に示されるように、回転センサ22を通じて検出されたロータ13の回転角度に基づいてドライバ回路31を介して上記ステータ12への給電を制御することにより、ロータ13の回転態様を制御する。このように、本実施形態では、回転体21、回転センサ22、及び制御装置30によって、ロータ13の回転角度φを検出するための回転角度検出装置が構成されている。
次に、図3及び図4を参照して、回転体21、及び回転センサ22の構造について詳述する。図3は、図1のB−B線に沿った断面構造を示したものであり、また図4は、回転体21の外周面を図3のA点から矢印aで示す方向に直線状に展開した図である。
同図3に示されるように、回転体21の外周面には、以下の(a1)〜(a4)に示す態様にて溝D1〜D4が各4個、合計16の溝Dが形成されている。
(a1)上記ロータ13の磁極が矢印aで示す方向にS極からN極に切り替わる角度に対応して溝D1が形成されている。
(a2)溝D2は、溝D1から矢印aで示す方向に「6°」ずれた位置にそれぞれ形成されている。
(a3)溝D3は、溝D2から矢印aで示す方向に「12°」ずれた位置に形成されている。
(a4)溝D4は、溝D3から矢印aで示す方向に「24°」ずれた位置に形成されている。
これにより、図4に示されるように、矢印aで示す方向に隣接する溝との角度間隔が「1:2:4:8」の比率で変化する溝の配置パターンを基準の配置パターンとするとき、回転体21の外周面には、この基準となる配置パターンが円周方向に「90°」の角度間隔をおいて合計4つ設けられるようになる。本実施形態では、このように溝D1〜D4の配置パターンをロータ13の磁極数の半分の数だけ回転体21の外周面に設けることにより、ロータ13のN極及びS極の一対の磁極が配置される角度範囲に溝D1〜D4を配置するようにしている。
一方、図3に示されるように、上記回転センサ22は、いわゆる渦電流探傷法によって溝Dの近接を検知する渦電流探傷センサS1〜Smを回転体21の外周面に沿って円弧状に複数並設したセンサアレイである。なお、mは「2」以上の整数である。そしてこの回転センサ22では、各センサS1〜Smが並設されている範囲を検出範囲として、この検出範囲内に位置する溝Dの回転位置に応じた電圧信号を各センサS1〜Smから上記制御装置30にそれぞれ出力する。ちなみに回転センサ22は、各溝D1〜D4の角度間隔のうちの最大の角度間隔を検出することのできる能力があれば必要十分であるため、本実施形態では、検出範囲の幅を、各溝Dの角度間隔のうちの最大の角度間隔と同等の幅に、すなわち「48°」の幅に設定するようにしている。これにより、回転センサ22として必要十分な検出機能を確保しながらも、そのコンパクト化を図ることができるようになる。
続いて、図5及び図6を参照して、渦電流探傷センサの構造、並びにその検出原理について説明する。
同図5に示されるように、この渦電流探傷センサには、一定の周波数の交流電流が流れる励磁コイル40が設けられており、交流電流が流れるときに励磁コイル40に誘起される交番磁界Bを被検出体に付与することによって同外周面に渦電流Iwを発生させる。また、この渦電流探傷センサには、この渦電流Iwによって誘起される磁界と上記励磁コイル40に誘起される交番磁界Bとに応じた交流電圧が誘起される検出コイル41も設けられている。
そして、渦電流探傷センサでは、励磁コイル40に誘起される交番磁界Bが常に一定の状態に保たれているため、同センサの直下に溝Dなどの欠陥が存在しない場合には、上記渦電流Iwの流れは一定の状態に保たれる。すなわちこの場合には、上記検出コイル41に誘起される交流電圧は一定の状態に保たれる。一方、渦電流探傷センサの直下に溝Dなどの欠陥が存在している場合には、上記渦電流Iwの流れに変化が生じるとともに、同渦電流Iwによって誘起される磁界にも変化が生じるようになる。すなわちこの場合には、上記検出コイル41に誘起される交流電流に変化が生じるようになる。そして、渦電流探傷センサでは、このような検出コイル41に誘起される交流電圧の変化を検出することによって溝Dの近接を検出する。
ちなみに、本実施形態の渦電流探傷センサS1〜Smには、検出コイル41から出力される電圧信号に対して適宜の信号処理を施すための信号処理回路が内蔵されており、各センサは検出コイル41に誘起される交流電圧の変化だけを抽出して上記制御装置30に出力する。具体的には、図6(a)に示すように、各センサS1〜Smによって被検出体の表面を矢印Sで示す方向に走査しているときに同センサの直下に溝が位置したとすると、各センサから図6(b)に示すような波形を有する信号が制御装置30に出力されるようになっている。
このような渦電流探傷センサS1〜Smを用いるようにすれば、回転体21の外周面に溝を設けるだけでよいため、例えば凸部を検出対象とするような近接センサを用いるために回転体21の外周面に複数の凸部を設ける場合と比較すると、回転体21を容易に加工することができるようになる。
そして、制御装置30では、各センサS1〜Smから出力されるそれぞれの電圧信号の波形を監視することによって上記溝Dが各センサS1〜Smのいずれに近接しているかを検出し、その検出結果に基づいて上記検出範囲内に位置する溝Dの回転角度(回転位置)θを検出する。ちなみに、本実施形態では、先の図3に示されるように、渦電流探傷センサS1に近接する溝の位置を基準位置として、この基準位置からの溝Dの回転角度θを「0°≦θ≦48°」の範囲で表すようにしている。したがって、図中に示されるように、例えば渦電流探傷センサS1,Smに対向するように溝D4,D1が位置している場合には、制御装置30は、検出範囲内に位置する溝の回転角度は「0°」及び「48°」であることを検出する。
ところで、上記各溝D1〜D4は回転体21の円周方向に異なる角度間隔を隔てて配置されているため、回転センサ22の検出範囲内に位置する互いに隣接する各溝Dの間隔を求めれば、求めた各溝Dの間隔に基づいて検出範囲内に上記溝D1〜D4のうちのいずれの溝が位置しているかを判定することが可能である。一方、回転体21の回転角度は各溝D1〜D4の回転角度から一義的に求めることが可能であるため、検出範囲内に位置する溝を判定することができれば、判定された溝の検出範囲内の回転角度に基づいて回転体21の回転角度を、換言すれば上記ロータ13の回転角度φを検出することは可能である。
図7は、制御装置30を通じて実行される、検出範囲内に位置する溝Dの回転角度θに基づいて上記ロータの回転角度φを検出するロータ回転角度検出処理の処理手順をフローチャートとして示したものである。なお、この図7に示す処理は、実際には、所定の演算周期をもって繰り返し実行される。
同図7に示されるように、この制御では、まず、上記回転センサ22の出力信号に基づいて検出範囲内に位置する溝の回転角度θが検出されるとともに(ステップS1)、その検出結果に基づいて検出範囲内に溝が2個以上存在するか否かが判断される(ステップS2)。この処理を通じて検出範囲内に溝が2個以上存在する旨が判断された場合には(ステップS2:YES)、ステップS1の処理を通じて検出される溝の回転角度θに基づいて上記矢印aで示す方向に互いに隣接する溝との角度間隔が算出される(ステップS3)。また、このステップS3の処理に続いて、検出された溝の角度間隔に基づいて検出範囲内に位置する溝が上記溝D1〜D4のいずれであるかが判定される(ステップS4)。具体的には、以下の(b1)〜(b4)に示すように、上記ステップS3を通じて算出される各溝の角度間隔のうちの最小の角度間隔に基づいて、上記検出範囲内に位置する回転角度の最も小さい溝が上記溝D1〜D4のいずれであるかが判定される。
(b1)算出される最小の角度間隔が「6°」であるとき。このとき、上記検出範囲内に位置する回転角度の最も小さい溝は溝D1であると判定する。
(b2)算出される最小の角度間隔が「12°」であるとき。このとき、上記検出範囲内に位置する回転角度の最も小さい溝は溝D2であると判定する。
(b3)算出される最小の角度間隔が「24°」であるとき。このとき、上記検出範囲内に位置する回転角度の最も小さい溝は溝D3であると判定する。
(b4)算出される最小の角度間隔が「48°」であるとき。このとき、上記検出範囲内に位置する回転角度の最も小さい溝は溝D4であると判定する。
そして、このステップS4の処理に続いて、検出範囲内に位置する回転角度の最も小さい溝が上記溝D1〜D4のいずれであるかに応じて回転角度補正値αの値が設定される(ステップS5)。具体的には、この回転角度補正値αの値は以下の(c1)〜(c4)に示すように設定される。
(c1)検出範囲内に位置する回転角度の最も小さい溝が溝D1であるとき。このとき回転角度補正値αは「42°」に設定される。
(b2)検出範囲内に位置する回転角度の最も小さい溝が溝D2であるとき。このとき回転角度補正値αは「36°」に設定される。
(b3)検出範囲内に位置する回転角度の最も小さい溝が溝D3であるとき。このとき回転角度補正値αは「24°」に設定される。
(b4)検出範囲内に位置する回転角度の最も小さい溝が溝D4であるとき。このとき回転角度補正値αは「0°」に設定される。
そして、ステップS5の処理に続いて、回転角度補正値αの値が同制御装置30に内蔵されるメモリに記憶されるととともに(ステップS6)、検出範囲内に位置する溝の回転角度θ、及び回転角度補正値αに基づいてロータ13の回転角度φが算出される(ステップS6)。具体的には、ステップS1の処理を通じて検出される溝の回転角度θのうちの最小の回転角度に回転角度補正値αを加算することによってロータ13の回転角度φが算出される。
一方、ステップS2の判断処理を通じて、回転センサ22の検出範囲内に溝が2個存在しない旨が判断された場合には(ステップS2:NO)、すなわち検出範囲内に溝が1個のみ存在する場合には、上記ステップS5の処理を通じてメモリに記憶される回転角度補正値αの値が読み込まれる(ステップS7)。そして、上記検出された1つの溝の回転角度θに回転角度補正値αを加算することによってロータ13の回転角度φが算出される。
次に、図8及び図9を参照して、このロータ回転角度検出処理を通じてロータ13の回転角度φが算出される様子について説明する。図8及び図9は、先の図3に対応する図として、先の図1のB−B線に沿った断面構造を示したものである。なお、図8及び図9では、便宜上、上記回転センサ22の検出範囲から外れている溝を破線で示すようにしている。
同図8(a)に示されるように、例えばいま、ロータ13の回転角度φが「0°」であったとすると、回転センサ22の検出範囲には上記溝D4,D1が位置することとなる。このため、制御装置30は、それらの角度間隔に基づいて回転角度補正値αの値を「0°」に設定するとともに、溝D4の回転角度θ1に回転角度補正値αを加算することによりロータ13の回転角度φを算出する。この場合には、検出範囲内での溝D4の回転角度θ4は「0°」であるため、算出されるロータ13の回転角度φの値は「0°」となる。
その後、ロータ13が矢印aで示す方向に回転して同ロータ13の回転角度φが「0°<φ<24°」の範囲で変化しているときには、図8(b)に示されるように、回転センサ22の検出範囲には溝D4のみが位置することとなる。このとき、制御装置30は、内蔵するメモリから回転角度補正値α(=「0°」)を読み込むとともに、溝D4の回転角度θ4に回転角度補正値αを加算することによりロータ13の回転角度φを算出する。したがって、ロータ13の回転に伴って検出範囲内での溝D4の回転角度θ4が「0°<θ4<24°」の範囲で変化するとき、制御装置30を通じて算出されるロータ13の回転角度φは溝D4の回転角度θ4と同じ値となる。
またその後、ロータ13が矢印aで示す方向に更に回転して同ロータ13の回転角度φが「24°≦φ<36°」の範囲で変化するときには、図8(c)に示されるように、回転センサ22の検出範囲には溝D3,D4が位置することとなる。このため、制御装置30は、それらの角度間隔に基づいて回転角度補正値αの値を「24°」に設定するとともに、溝D3の回転角度θ3に回転角度補正値αを加算することによりロータ13の回転角度φを算出する。したがって、ロータ13の回転に伴って検出範囲内での溝D3の回転角度θ3が「0°≦θ3<12°」の範囲で変化するとき、制御装置30を通じて算出されるロータ13の回転角度φは「24°≦φ<36°」の範囲の値となる。
さらにその後、ロータ13が矢印aで示す方向に更に回転して同ロータ13が「36°≦φ<42°」の範囲で回転しているときには、図8(d)に示されるように、回転センサ22の検出範囲には溝D2,D3,D4が位置することとなる。すなわちこの場合には、各溝の最小の角度間隔が「12°」となるため、制御装置30は、回転角度補正値αを「36°」に設定するとともに、溝D2の回転角度θ2に回転角度補正値αを加算することによりロータ13の回転角度φを算出する。したがって、ロータの回転に伴って検出範囲内での溝D2の回転角度θ2が「0°≦θ2<6°」の範囲で変化するとき、制御装置30を通じて算出されるロータ13の回転角度φは「36°≦φ<42°」の範囲の値となる。
そしてその後、ロータ13が矢印aで示す方向に更に回転して同ロータ13の回転角度φが「42°≦φ<84°」の範囲で変化しているときには、図9(a)に示されるように、回転センサ22の検出範囲には溝D1,D2,D3が位置することとなる。すなわちこの場合には、各溝の最小の角度間隔が「6°」となるため、制御装置30は、回転角度補正値αを「42°」に設定するとともに、溝D1の回転角度θ1に回転角度補正値αを加算することによりロータ13の回転角度φを算出する。したがって、ロータ13の回転に伴って検出範囲内での溝D1の回転角度θ1が「0°≦θ1<42°」の範囲で変化するとき、制御装置30を通じて算出されるロータ13の回転角度φは「42°≦φ<82°」の範囲の値となる。
さらにその後、ロータ13が矢印aで示す方向に更に回転して同ロータ13の回転角度φが「84°≦φ<90°」の範囲で変化しているときには、図9(b)に示されるように、回転センサ22の検出範囲には溝D1のみが位置することとなる。このとき、制御装置30は、内蔵するメモリから回転角度補正値α(=「42°」)を読み込むとともに、溝D1の回転角度θ1に回転角度補正値αを加算することによりロータ13の回転角度φを算出する。すなわちこの場合には、ロータ13の回転に伴って検出範囲内での溝D1の回転角度θ1が「42°≦θ1<48°」の範囲で変化するとき、制御装置30を通じて算出されるロータ13の回転角度φは「84°≦φ<90°」の範囲の値となる。
このように、回転角度検出装置としてのこうした構成によれば、ロータ13の回転角度φを「0°≦φ<90°」の範囲で精度良く検出することができるようになる。また、回転体21が円盤状に形成されているため、ロータ13の回転に伴って回転体21が偏心した状態で回転することがない。このため、回転センサ22を通じて溝D1〜D4の回転角度を検出する際にその回転角度を正確に検出することが可能となる。したがって、ロータ13の回転角度φを、換言すればロータ13の磁極位置を高い精度で検出することができるようになる。
以上説明したように、本実施形態にかかる回転角度検出装置によれば、以下のような効果が得られるようになる。
(1)ロータ13と一体となって回転するとともに外周面に複数の溝D1〜D4が形成される円盤状の回転体21を設けるとともに、回転体21の回転に伴って溝D1〜D4が検出範囲まで回転したときに同検出範囲内での溝D1〜D4の回転角度を検出する回転センサ22を設けるようにした。また、溝D1〜D4を回転体の外周面に設けるにあたり、溝D1〜D4を回転体21の円周方向に異なる角度間隔を隔てて配置するとともに、この溝D1〜D4の配置パターンをロータ13の磁極数の半分の数だけ設けるようにした。そして、検出範囲内に位置する互いに隣接する溝D1〜D4の角度間隔を求めた上で、各溝の角度間隔に基づいて検出範囲内に溝D1〜D4のうちのいずれの溝が位置しているかを判定し、判定された溝の検出範囲内での回転角度に基づいてロータ13の回転角度φを算出するようにした。これにより、ロータ13の回転角度φを、換言すればロータ13の磁極位置を高い精度で検出することができるようになる。
(2)回転センサ22の検出範囲を、各溝D1〜D4の角度間隔のうちの最大の角度間隔と同等の幅に設定するようにした。これより、回転センサ22として必要十分な検出機能を確保しながらも、そのコンパクト化を図ることができるようになる。
(3)回転センサ22を、渦電流探傷センサS1〜Smを回転体21の外周に沿って検出範囲に対応するかたちで円弧状に複数個並設したセンサアレイとして構成するようにした。これにより、溝D1〜D4が検出範囲に位置したときにその回転位置を容易に検出することができるようになる。また、例えば凸部を検出対象とするような近接センサを用いる場合と比較すると、回転体21の加工が容易となる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、回転センサ22の検出範囲の幅を、各溝D1〜D4のうちの最大の角度間隔と同等の幅、すなわち「48°」に設定するようにした。これに代えて、例えば図10に示されるように、溝D3,D4の間の角度間隔と、溝D4,D1の間の角度間隔とを加算して求められる幅、すなわち「72°」に設定するようにしてもよい。このように回転センサ22の検出範囲の幅を「72°」に設定することとすれば、回転センサ22の検出範囲内に2個以上の溝が必ず存在するようになるため、先の図7に例示したロータ回転角度検出処理においてステップS2,S6,S8の処理を割愛することができる。このため、制御装置30の処理負担を軽減することができるようになる。
・上記実施形態では、回転センサ22を通じて検出される溝の回転角度θに基づいて各溝の角度間隔を算出するとともに、それらのうちの最小の角度間隔に基づいて検出範囲内に位置する溝を判定した上で、判定された溝の検出範囲内での回転角度からロータ13の回転角度φを算出するようにした。これに代えて、例えば最大の角度間隔に基づいて検出範囲内に位置する溝を判定するとともに、判定された溝の検出範囲内での回転角度、並びにその溝に対応する回転角度補正値αに基づいてロータ13の回転角度φを算出するようにしてもよい。
・上記実施形態では、本発明にかかる回転角度検出装置を、ロータの磁極数が8極のブラシレスモータに適用するようにしたが、2極や4極のブラシレスモータ、あるいは10極以上のブラシレスモータに適用することも可能である。ここで、ロータ13の磁極数を2n極とするとき、溝D1〜D4の配置パターンの繰り返し数をn個に設定すれば、ロータ13の磁極位置を適切に検出することが可能となる(但し、nは「1」以上の整数である)。なお、配置パターンの繰り返し数に応じて、各溝D1〜D4の角度間隔を適宜変更する必要があることは言うまでもない。
・上記実施形態では、各溝D1〜D4の角度間隔を「1:2:4:8」の比率となるように設定したが、例えば「1:2:4:6」の比率となるように、あるいは「8:2:4:1」の比率となるように設定してもよい。なお、各溝D1〜D4の角度間隔を「8:2:4:1」の比率となるように設定した場合には、次のようにしてロータ13の回転角度を算出することが有効である。すなわち、回転センサ22を通じて検出される溝の回転角度θに基づいて各溝の角度間隔を算出するとともに、それらのうちの最小、あるいは最大の角度間隔に基づいて検出範囲内に位置する溝を判定する。そして、判定された溝の検出範囲内での回転角度、並びにその溝に対応する回転角度補正値αに基づいてロータ13の回転角度φを算出する。要は、回転体21の外周面に異なる角度間隔を隔てて複数の溝が設けられていればよい。
・溝D1〜D4の各4つの溝に代えて、各3つの溝、あるいは各5つ以上の溝を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、回転体21の外周面にマークとしての複数の溝D1〜D4を設けた上で、この溝の近接を検出することのできる複数の渦電流探傷センサS1〜Smによって回転角度検出手段としての回転センサ22を構成するようにした。これに代えて、溝D1〜溝D4の検出を例えばホールセンサやMRセンサなどを利用して行う場合には、これらのセンサを複数並設することによって上記回転センサ22を構成するようにしてもよい。また、例えば回転体21の外周面に凸部を設けた上で、この凸部の近接を検出することのできる適宜の近接センサを複数並設することによって回転センサ22を構成するようにしてもよい。
(付記)
次に、上記実施形態及びその変形例から把握できる技術的思想について追記する。
(イ)前記ロータの磁極数が2n極であるとき、前記配置パターンの繰り返し数がn個に設定されてなる請求項4に記載の回転角度検出装置。同構成によるように、ロータの磁極数が2n個であるとき、配置パターンの繰り返し数をn個に設定すれば、ロータの磁極位置を適切に検出することができるようになる。
(ロ)前記複数のマークには、前記回転体の外周面に配置されている位置に応じて回転角度補正値が各別に設定されており、前記ロータの回転角度の算出が、前記判定されたマークの前記検出範囲内の回転角度を、同判定されたマークに対応する前記回転角度補正値で補正することで行われることを特徴とする回転角度検出装置。同構成によれば、回転体の外周面に配置されているマークの位置に応じて一義的に回転角度補正値を設定することが可能であり、しかも検出範囲内のマークの回転角度を回転角度補正値で補正するだけでロータの回転角度を算出することができる。したがって、ロータの回転角度を容易に算出することができるようになる。
D1〜D4…溝、S1〜Sm…渦電流探傷センサ、11…ハウジング、11a,11b…軸受け、12…ステータ、13…ロータ、13a,50…回転軸、13b…モータコア、13c…リングマグネット、21,51…回転体、22…回転センサ、30…制御装置、31…ドライバ回路、40…励磁コイル、41…検出コイル、52…磁石、53…磁気センサ、54…ヨーク。

Claims (5)

  1. モータに設けられるロータと一体となって回転するとともに外周面に複数のマークが設けられる円盤状の回転体と、該回転体の回転に伴って前記マークが所定の検出範囲まで回転したときに同検出範囲内での前記マークの回転角度を検出する回転角度検出手段とを備え、
    前記複数のマークは前記回転体の円周方向に異なる角度間隔を隔てて配置されるとともに、前記回転体の円周方向に異なる角度間隔を隔てて配置される所定のパターンを基準として同基準となるパターンを繰り返す態様にて配置され、
    前記パターンの繰り返し数が、前記ロータの磁極数に基づいて設定され、
    前記回転角度検出手段を通じて検出される前記マークの回転角度に基づいて前記検出範囲内に位置する互いに隣接する各マークの角度間隔を求めた上で、求めた各マークの角度間隔に基づいて前記検出範囲内に前記複数のマークのうちのいずれのマークが位置しているかを判定し、判定されたマークの前記検出範囲内での回転角度に基づいて前記ロータの回転角度を算出する
    ことを特徴とする回転角度検出装置。
  2. 前記検出範囲の幅は、前記各マークの角度間隔のうちの最大の角度間隔と同等の幅に設定されてなる
    請求項1に記載の回転角度検出装置。
  3. モータに設けられるロータと一体となって回転するとともに外周面に複数のマークが設けられる円盤状の回転体と、該回転体の回転に伴って前記マークが所定の検出範囲まで回転したときに同検出範囲内での前記マークの回転角度を検出する回転角度検出手段とを備え、
    前記複数のマークは前記回転体の円周方向に異なる角度間隔を隔てて配置されており、
    前記回転角度検出手段を通じて検出される前記マークの回転角度に基づいて前記検出範囲内に位置する互いに隣接する各マークの角度間隔を求めた上で、求めた各マークの角度間隔に基づいて前記検出範囲内に前記複数のマークのうちのいずれのマークが位置しているかを判定し、判定されたマークの前記検出範囲内での回転角度に基づいて前記ロータの回転角度を算出し、
    前記検出範囲の幅は、前記各マークの角度間隔のうちの最大の角度間隔と同等の幅に設定されてなる
    ことを特徴とする回転角度検出装置。
  4. 前記回転角度検出手段は、前記マークが近接したことを検知する複数の近接センサを有して、該複数の近接センサを前記回転体の外周に沿って前記検出範囲に対応するかたちで円弧状に複数個並設したセンサアレイである
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転角度検出装置。
  5. 前記回転体が導電性材料からなるとともに、前記マークが凹状の溝からなり、
    前記近接センサが、前記回転体の外周面に交番磁界を付与することにより同外周面に渦電流を発生させる励磁コイルと、前記回転体の外周面に発生した渦電流に起因して生じる磁界の変化を検出する検出コイルとを備え、該検出コイルを通じて検出される磁界の変化に基づいて前記マークの近接を検知する渦電流探傷センサである
    請求項4に記載の回転角度検出装置。
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