JP5550664B2 - 溶解炉 - Google Patents

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Description

本発明は、溶解炉に関する。
従来、鉄を溶解する溶解炉として、石炭コークスを燃料とする溶解炉が使用されている(特許文献1参照)。
特許文献1記載の溶解炉は、円筒形状のシャフト炉で被溶解原料と石炭コークスを交互に装入し、羽口から炉内に送り込まれた空気で石炭コークスを燃焼させて、雰囲気が高温(600℃以上)に達する過熱帯を形成し、被溶解原料を溶解していた。
しかし、特許文献1記載の溶解炉は、CO排出量が多く、また、粉塵発生量や硫黄酸化物(SO)の排出量も多く環境対策に費用がかかるデメリットがある。
近年、地球環境問題は、より一層深刻なものになっており、温室効果ガスの削減や、将来的に予想される化石燃料の枯渇を見据え、エネルギー資源の確保とクリーン且つ再生可能なエネルギーの開発が急務となっている。そこで、石炭コークスの代替燃料として、バイオマス固形燃料(バイオコークス)の利用が注目を浴びている(特許文献2参照)。
特開2005−90792号公報 特許第4088933号公報
しかし、従来の溶解炉は、バイオマス固形燃料の利用が至難であると考えられていた。その理由は、図4に示すように、バイオマス固形燃料は、常温では石炭コークス以上の破壊強度を有するが、高温での炭化後は(木炭と同様に)脆く強度がないため、上からの圧縮荷重により崩壊(圧潰)してしまう虞れがあり、さらに、従来の溶解炉にバイオマス固形燃料(バイオコークス)を炉頂投入した場合、バイオマス固形燃料は高温の炉頂ガスにより予熱帯でガス化或いは酸化燃焼して灰となり分解・粉砕してしまう虞れがあったためである。即ち、バイオマス固形燃料が炉内の過熱帯での燃焼に有効に働かず、従って、バイオマス固形燃料を溶解炉に適用することは至難であった。
そこで、本発明は、バイオマス固形燃料の有効利用を可能として、エネルギー効率良く安定して被溶解原料を溶解する溶解炉を提供することを目的とする。
本発明に係る溶解炉は、内部に堆積した石炭コークスを燃焼させる鉛直円筒型の炉本体を備え、該炉本体の過熱帯に対応した側壁部の高さ位置に、バイオマス固形燃料を燃焼させてバイオマス燃焼熱を供給するバイオマス燃焼装置を複数個配設し、上記バイオマス燃焼装置は、先端部に吹出口を有すると共に長手方向中間部から該先端部にわたってバイオマス固形燃料を収納するための筒状バーナー本体を備え、該筒状バーナー本体内の上記バイオマス固形燃料を加熱して燃焼を継続させるための加熱燃焼空気を供給する熱風供給管を、上記筒状バーナー本体の上記中間部の上記先端部近傍に連通連結しているものである。
た、上記バイオマス固形燃料は、植物由来のバイオマス原料を高圧で圧縮すると共に所定温度に加熱して高硬度に結合させた短円柱形状乃至円形盤状のバイオコークスから成るものである。
また、上記バイオマス燃焼装置は、上記筒状バーナー本体を所定の傾斜角度をもって内方下傾状とし、その傾斜角度が、25°〜60°に設定されているものである。
また、上記バイオマス燃焼装置の配設高さ位置は、羽口の配設高さ位置とほぼ同じ、又は、羽口の配設高さ位置よりも上方であるものである。
本発明の溶解炉によれば、バイオマス固形燃料に過度の圧縮荷重をかけることなく保持しつつ炉本体の過熱帯の高さ位置に直接にバイオマス燃焼熱を供給することができ、バイオマス燃焼熱を被溶解原料の溶解に有効利用して安定した操業が可能となり、上方から投入する石炭コークスの量を減少できる。即ち、石炭コークスの消費量を少なく抑えて燃料コストを削減すると共に、バイオマス固形燃料のカーボンニュートラルな性質によって温室効果ガスの発生を抑制することができる。
本発明の実施の一形態を示した断面正面図である。 要部拡大断面正面図である。 炉本体内の温度分布を示したグラフ図であり、横軸は温度であり、縦軸は炉本体内の高さ方向の区分である。 石炭コークス及びバイオマス固形燃料の圧縮強度を示すグラフ図であり、横軸は温度であり、縦軸は荷重に対する圧縮強さを示している。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1に示すように、本発明の溶解炉は、内部に堆積した石炭コークスCを燃焼させる鉛直円筒型の炉本体1を備え、炉本体1の過熱帯11に対応した側壁部5の高さ位置に、バイオマス固形燃料Bを燃焼させてバイオマス燃焼熱を供給するバイオマス燃焼装置3,3を複数個配設している。
炉本体1は、燃焼空気を供給するための複数の羽口6,6を有する円筒形状の側壁部5と、上方開口状の投入口14を有する天井壁部7と、円筒形状の側壁部5の下方開口部を施蓋すると共に湯化した被溶解原料Aを排出するための出湯口15に向けて次第に下傾状の炉床16を有する炉底部8とを、備えている。炉本体1内には、炉床16上に積み上げられたコークスベッド堆積層2と、コークスベッド堆積層2の上方に敷設され被溶解原料Aの層と石炭コークスCの層を交互に積層する縞状堆積層9とを、積層している。このコークスベッド堆積層2と縞状堆積層9に於て、石炭コークスCは、燃焼ガス或いは空気が通過する空隙を形成している。また、炉本体1は、側壁部5と天井壁部7との境界近くに側方開口状の排気ガス排出口17を有している。羽口6は、夫々、図示省略のブロワに連結されており、このブロワから送られてくる空気が供給されている。なお、ブロワと羽口6との間には、例えば、排ガスを燃焼する燃焼室と、該燃焼室からの高温の排ガスの熱にて常温の空気を高温の空気に熱交換する熱交換器とを、具備するも好ましい。
図1と図3に於て、炉本体1の内部を被溶解原料Aの熱状態により区分すると、被溶解原料Aと石炭コークスCが交互に積まれた縞状堆積層9に於て、その上方部には、被溶解原料Aが予熱される予熱帯13を形成し、縞状堆積層9の下部のコークスベッド堆積層2との境界付近は、被溶解原料Aが溶解される溶解帯12を形成している。さらに、コークスベッド堆積層2に於て、燃焼空気が供給される羽口6の高さ位置よりも上方には、被溶解原料Aが過熱される過熱帯11を形成し、羽口6の高さ位置よりも下方は、湯化した被溶解原料Aが溜まる湯だまり帯10を形成している。図3のグラフに示すように、炉本体1内の温度は、予熱帯13では下方に向かうにつれて約500℃〜1300℃まで緩やかに上昇し、溶解帯12では1400℃〜1600℃に急激に上昇し、過熱帯11で1600℃〜1800℃の高温のピークPに達した後、湯だまり帯10で500℃以下まで下降する分布となる。
図2に示すように、バイオマス燃焼装置3は、先端部3Aに吹出口30を有すると共に長手方向中間部3Cから先端部3Aにわたってバイオマス固形燃料Bを収納するための筒状バーナー本体31を備え、筒状バーナー本体31内のバイオマス固形燃料Bを加熱して燃焼を継続させるための加熱燃焼空気Hを供給する熱風供給管4を、筒状バーナー本体31の中間部3Cの先端部3A近傍に連通連結している。
バイオマス燃焼装置3は、炉本体1の側壁部5に外方上傾状に突設された取付用筒部1Aに取付けられている。バイオマス燃焼装置3の先端部3Aは、短寸肉厚の円筒形状の耐火物から成り、筒状バーナー本体31内部のバイオマス固形燃料Bが圧潰しないように保持している。バイオマス燃焼装置3は、先端部3Aの吹出口30から吹出熱風Fを噴射しており、その吹出口30が炉本体1の中心方向(内方)に向き、やや下傾状となるように配設されている。
熱風供給管4は、ヒーター32を有し、図外のブロワから供給される空気を300℃〜700℃に加熱して、着火用・燃焼継続用の加熱燃焼空気Hとして筒状バーナー本体31内に供給可能に構成されている。この熱風供給管4から供給される加熱燃焼空気Hの温度が300℃未満ならば、バイオマス固形燃料Bが着火しない虞れがあり、好ましくは、450℃〜600℃に設定するのが良い。
バイオマス燃焼装置3は、熱風供給管4よりも基端部3B側にバイオマス固形燃料Bを補給する燃料投入筒部33を連通連結している。燃料投入筒部33は、第1投入弁21と、第2投入弁22を有している。、第1投入弁21と第2投入弁22は、交互に開閉するように設定され、筒状バーナー本体31内の熱気の逆流を防止しつつバイオマス固形燃料Bを間欠的に筒状バーナー本体31内に送り込めるように構成されている。
また、バイオマス燃焼装置3は、基端部3Bの燃料投入筒部33から補給されたバイオマス固形燃料Bを先端部3A側に押し込むと共に中間部3Cにバイオマス固形燃料Bが所定量残留しているか否かを検知するための押込み手段34を有している。
バイオマス燃焼装置3の吹出口30には、バイオマス固形燃料Bを筒状バーナー本体31内に保持する蓋部材38が取付けられている。蓋部材38は、吹出口30から噴射する吹出熱風Fを通過させる格子状窓部を有している。格子状窓部の目は、縦横の間隔寸法が、30mm以下に設定されている。格子状窓部の縦横の間隔寸法が、30mmを越えると、十分に燃焼しないまま吹出口30から排出されるバイオマス固形燃料Bの量が多くなり、バイオマス燃焼装置3の燃焼効率が低下する虞れがある。
バイオマス固形燃料Bは、植物由来のバイオマス原料を高圧で圧縮すると共に所定温度に加熱して高硬度に結合させた短円柱形状乃至円形盤状のバイオコークスから成る。
バイオマス固形燃料Bの原料としては、例えば、木屑、飲料カス、豆腐オカラ、焼酎カス、牛糞、鶏糞、豚糞、バイオマス系廃棄物(RPF,RDF)を利用することができる。バイオマス固形燃料Bは、これらの原料をシリンダー型の金型内に入れて高圧で圧縮しつつ所定温度に加熱することで、主要成分であるセルロース、ヘミセルロース及びリグニンの化学結合を変化させて高硬度に結合させて、短円柱形状の固形燃料(バイオコークス)とされている。なお、バイオマス固形燃料Bは、炭化していない。バイオマス固形燃料Bは、直径が、20mm〜120mmに設定され、長さ寸法が、30mm〜200mmに設定されている。好ましくは、バイオマス固形燃料Bの直径が、80mm〜120mmに設定され、長さ寸法が、30mm〜50mmに設定された円形盤状とするのが好ましい。なお、直径が、20mm以上でかつ80mmより小さく設定され、長さ寸法が、50mmより大きく200mm以下に設定されたものを短円柱形状(丸太状)とし、バイオマス固形燃料Bが短円柱形状であって良いものとする。
バイオマス固形燃料Bは、燃焼により発生するCOが光合成により同量吸収されるため、CO排出量を増加させないカーボンニュートラルな性質を有している。また、硫黄分をほとんど含まないので硫黄酸化物(SO)の排出がなく、環境に優しい燃料である。バイオマス固形燃料Bは、化学式Cで示され、石炭や石油等のCOを多く排出する化石燃料に匹敵する発熱量を有している。バイオマス固形燃料Bは、常温〜200℃までは、加熱されるのみで発熱反応は生じない。200℃〜600℃位までは、熱分解によるガス化でCO、CO、Hを発生しながら発熱する。バイオマス固形燃料Bは、600℃以上の高温下に於て、固体表面反応して燃焼して、大きな熱量を得ることができる。つまり、バイオマス固形燃料Bは、600℃以上の雰囲気に於て、化石燃料の代替燃料としての真価を発揮する。
バイオマス燃焼装置3は、筒状バーナー本体31を所定の傾斜角度θをもって内方下傾状とし、その傾斜角度θが、25°〜60°に設定されている。
筒状バーナー本体31の傾斜角度θが、25°未満ならば、バイオマス固形燃料Bの送りがスムーズに行われず途中で詰まってしまう虞れがあり、60°を越えると、ガス化終了後のバイオマス固形燃料Bに過度の圧縮荷重がかかり崩壊(圧潰)してしまう虞れがある。より好ましくは、35°〜40°に設定するのが好適である。なお、本発明に於て、「傾斜角度θ」とは、水平線Lに対して、筒状バーナー本体31の軸心線Lが成す角度をいうものとする(図1参照)。
バイオマス燃焼装置3の配設高さ位置は、羽口6の配設高さ位置とほぼ同じ、又は、羽口6の配設高さ位置よりも、上方である。
炉本体1の内部に於て、羽口6の高さ位置を含む上方位置に、過熱帯11が形成されており、バイオマス燃焼装置3は、この炉本体1内の過熱帯11に、直接にバイオマス燃焼熱を供給するように配設されている。なお、バイオマス燃焼装置3と羽口6は、炉本体1の周方向に交互にずらして配設するのが望ましい。
上述した本発明の溶解炉の使用方法(作用)について説明する。
図1と図2に示すように、バイオマス燃焼装置3の内部でバイオマス固形燃料Bを燃焼させてバイオマス燃焼熱を発生させ、吹出熱風Fとして炉本体1に供給し、投入口14から投入されて形成されたコークスベッド堆積層2上部の石炭コークスCを加熱して燃焼させ、過熱帯11を形成する。
バイオマス燃焼装置3に於て、バイオマス固形燃料Bは、熱風供給管4からの高温(300℃〜700℃)の加熱燃焼空気Hによって着火され、ガス化しつつ燃焼する。このガス化による燃焼の後、チャー燃焼しつつ崩壊を始め、バイオマス固形燃料Bは、細かな小片状となって、加熱燃焼空気Hの圧力によって炉本体1内に向けて噴射する吹出熱風Fと一緒に、小片状のバイオマス固形燃料Bが炉本体1内に吹き込まれる。炉本体1の過熱帯11には、バイオマス燃焼装置3内でバイオマス固形燃料Bが燃焼することにより発生するバイオマス燃焼熱が供給され、かつ、小片状のバイオマス固形燃料Bが吹き込まれることにより、石炭コークスCの空隙で小片状のバイオマス固形燃料Bが燃焼して、(単に石炭コークスCを燃焼した場合よりも)大きな熱量が発生する。つまり、本発明の溶解炉は、バイオマス燃焼装置3内で燃焼させるバイオマス固形燃料Bの熱量を利用して、石炭コークスCの消費量を減少させることができるのである。
バイオマス燃焼装置3は、所定の傾斜角度θをもって内方に下傾しているため、後から補給されるバイオマス固形燃料Bが自重によりコロコロと転がって先端部3A側に順次送られてくる。あるいは、押込み手段34によって、バイオマス固形燃料Bを先端部3A側に押し込んで順次搬送するも良い。バイオマス固形燃料Bは、燃焼するのに伴って崩壊し消費されるが、押込み手段34によってバイオマス燃焼装置3の中間部3Cにバイオマス固形燃料Bが所定量収納されていないことを検知すると、燃料投入筒部33からバイオマス固形燃料Bの補給を受けて、(自動的に)先端部3Aの吹出口30側に搬送されるため、熱風供給管4からの加熱燃焼空気Hにより燃焼するバイオマス固形燃料Bが適正量に維持される。
なお、本発明は、設計変更可能であって、例えば、バイオマス燃焼装置3は、熱風供給管4よりも先端部3A側に燃料投入筒部33を配設しても良い(図示省略)。
以上のように、本発明に係る溶解炉は、内部に堆積した石炭コークスCを燃焼させる鉛直円筒型の炉本体1を備え、炉本体1の過熱帯11に対応した側壁部5の高さ位置に、バイオマス固形燃料Bを燃焼させてバイオマス燃焼熱を供給するバイオマス燃焼装置3,3を複数個配設したので、バイオマス固形燃料Bに過度の圧縮荷重をかけることなく保持しつつ炉本体1の過熱帯11の高さ位置にて燃焼させることができ、バイオマス燃焼熱を被溶解原料Aの溶解に有効利用して安定した操業が可能となり、上方から投入する石炭コークスCの量を減少できる。即ち、石炭コークスCの消費量を少なく抑えて燃料コストを削減すると共に、バイオマス固形燃料Bのカーボンニュートラルな性質によって温室効果ガスの発生を抑制することができる。言い換えれば、従来から溶解炉への適用が不可能であると考えられていたバイオマス固形燃料Bを、本発明をもってすれば溶解炉に石炭コークスCの代替燃料として有効に活用することができる。
また、バイオマス燃焼装置3は、先端部3Aに吹出口30を有すると共に長手方向中間部3Cから先端部3Aにわたってバイオマス固形燃料Bを収納するための筒状バーナー本体31を備え、筒状バーナー本体31内のバイオマス固形燃料Bを加熱して燃焼を継続させるための加熱燃焼空気Hを供給する熱風供給管4を、筒状バーナー本体31の中間部3Cの先端部3A近傍に連通連結しているので、バイオマス固形燃料Bを適正な温度で加熱して確実に燃焼させることができ、バイオマス燃焼装置3内でバイオマス固形燃料Bを継続的に燃焼させることができ、吹出口30から噴射される吹出熱風Fを安定して高温に保持することができる。特に、加熱燃焼空気Hの温度を450℃〜600℃に設定すれば、バイオマス固形燃料Bを確実に着火させ、バイオマス燃焼熱を有効利用できる。
また、バイオマス固形燃料Bは、植物由来のバイオマス原料を高圧で圧縮すると共に所定温度に加熱して高硬度に結合させた短円柱形状乃至円形盤状のバイオコークスから成るので、石炭コークスCや石油等のCOを多く排出する化石燃料に匹敵する発熱量を確保でき、かつ、カーボンニュートラルな性質であるためCO排出量を増加させることがなく、また、硫黄分をほとんど含まないので硫黄酸化物(SO)の排出がなく、化石燃料の代替燃料として地球環境の保全に貢献できる。
また、バイオマス燃焼装置3は、筒状バーナー本体31を所定の傾斜角度θをもって内方下傾状とし、その傾斜角度θが、25°〜60°に設定されているので、バイオマス固形燃料Bに過度の圧縮荷重をかけて崩壊させることなく燃焼させることができ、かつ、バイオマス固形燃料Bをスムーズに送ることができる。
また、バイオマス燃焼装置3の配設高さ位置は、羽口6の配設高さ位置とほぼ同じ、又は、羽口6の配設高さ位置よりも上方であるので、バイオマス燃焼熱を、炉本体1の過熱帯11に対応した高さ位置にて確実に供給できる。
1 炉本体
3 バイオマス燃焼装置
3A 先端部
3C 中間部
4 熱風供給管
5 側壁部
6 羽口
11 過熱帯
30 吹出口
31 筒状バーナー本体
B バイオマス固形燃料
C 石炭コークス
θ 傾斜角度
H 加熱燃焼空気

Claims (4)

  1. 内部に堆積した石炭コークス(C)を燃焼させる鉛直円筒型の炉本体(1)を備え、該炉本体(1)の過熱帯(11)に対応した側壁部(5)の高さ位置に、バイオマス固形燃料(B)を燃焼させてバイオマス燃焼熱を供給するバイオマス燃焼装置(3)(3)を複数個配設し
    上記バイオマス燃焼装置(3)は、先端部(3A)に吹出口(30)を有すると共に長手方向中間部(3C)から該先端部(3A)にわたってバイオマス固形燃料(B)を収納するための筒状バーナー本体(31)を備え、該筒状バーナー本体(31)内の上記バイオマス固形燃料(B)を加熱して燃焼を継続させるための加熱燃焼空気(H)を供給する熱風供給管(4)を、上記筒状バーナー本体(31)の上記中間部(3C)の上記先端部(3A)近傍に連通連結していることを特徴とする溶解炉。
  2. 上記バイオマス固形燃料(B)は、植物由来のバイオマス原料を高圧で圧縮すると共に所定温度に加熱して高硬度に結合させた短円柱形状乃至円形盤状のバイオコークスから成る請求項1記載の溶解炉。
  3. 上記バイオマス燃焼装置(3)は、上記筒状バーナー本体(31)を所定の傾斜角度(θ)をもって内方下傾状とし、その傾斜角度(θ)が、25°〜60°に設定されている請求項1又は2記載の溶解炉。
  4. 上記バイオマス燃焼装置(3)の配設高さ位置は、羽口(6)の配設高さ位置とほぼ同じ、又は、羽口(6)の配設高さ位置よりも上方である請求項1,2又は3記載の溶解炉。
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