JP5550322B2 - 保持部材 - Google Patents

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Description

本発明は、2枚の基板の間に挟まれて当該2枚の基板を取り付け、かつ、ケースに取り付けられる合成樹脂製の保持部材に関するものである。
自動車には多種多様な電子機器が搭載されている。これら多種多様な電子機器に電力及び信号を供給するために、前記自動車には、電源と前記電子機器との間の適宜箇所に、電気接続箱が配置されている。また、本発明では、ジャンクションブロック(ジャンクションボックスとも言う。)、ヒューズブロック(ヒューズボックスとも言う。)、リレーブロック(リレーボックスとも言う。)を、総称して以下電気接続箱と呼ぶ。
この電気接続箱は、車種によりいろいろな構造のものが用いられているが、例えば、特許文献1に示された電気接続箱のように、ケースと、2枚の基板と、これら2枚の基板の間に挟まれて当該2枚の基板を取り付け、かつ、前記ケースに取り付けられる合成樹脂製の保持部材と、が設けられた構造のものがある。また、前記2枚の基板のうちの一方は、主に電流を分配する電流分配回路を構成しており、他方は、前記一方の基板に搭載された各種電気部品の制御をする制御回路を構成している。これら2枚の基板は、コネクタや導電性のピン等により互いに接続されている。また、前記保持部材は、前記2枚の基板の形状・サイズに対応した薄い板状に形成されている。また、前記2枚の基板は、保持部材の厚み方向の一方の表面と他方の表面とにそれぞれ取り付けられる。
特開2003−87933号公報
しかしながら、前述した従来の保持部材においては、以下に示す問題があった。即ち、前述した従来の保持部材は、成型金型内に溶融状態の合成樹脂材が充填され、この合成樹脂材が冷却固化されることにより形作られるが、その金型成型時に起きる不均一な冷却固化によって大きな反りが生じてしまうという問題があった。なお、大きな反りが生じた保持部材をそのまま用いると、この保持部材に取り付けられる基板が前記保持部材の反りに応じて曲げられて該基板に無理な力がかかってしまうので、これを防止するために、従来の保持部材は、金型成型後にアニーリング処理を施して前述した反りを取らなければならず、非常に時間とコストがかかってしまうという問題があった。
したがって、本発明は、反り量を小さくすることができ、アニーリング処理を省くことができる保持部材を提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、2枚の基板の間に挟まれて当該2枚の基板を取り付け、かつ、ケースに取り付けられる合成樹脂製の保持部材において、表面上に前記2枚の基板を位置付けることが可能な取付部と、前記取付部を前記2枚の基板に沿わせるように撓むことにより前記取付部の反りを吸収する撓み部と、が設けられ、前記2枚の基板の面方向に沿って互いの間に間隔をあけて配置された前記取付部としての複数の分割部と、幅と厚みとのうち一方が前記各分割部よりも小さく形成され、かつ、他方が前記各分割部と等しいか前記各分割部よりも小さく形成され、隣接した前記分割部同士を連結した前記撓み部としての複数の連結部と、により形成されていることを特徴とする保持部材である。
請求項2に記載された発明は、2枚の基板の間に挟まれて当該2枚の基板を取り付け、かつ、ケースに取り付けられる合成樹脂製の保持部材において、表面上に前記2枚の基板を位置付けることが可能な取付部と、前記取付部を前記2枚の基板に沿わせるように撓むことにより前記取付部の反りを吸収する撓み部と、が設けられ、前記取付部及び前記撓み部としての複数の棒体が連結されて網目状に形成されていることを特徴とする保持部材である。
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載された発明において、前記棒体としての第1の棒体が複数連結されて枠状に形成された枠部と、前記枠部の内側に張り巡らされた、前記第1の棒体よりも細い、前記棒体としての複数の第2の棒体と、により網目状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、表面上に前記2枚の基板を位置付けることが可能な取付部と、前記取付部を前記2枚の基板に沿わせるように撓むことにより前記取付部の反りを吸収する撓み部と、が設けられているので、取付部に反りが生じていても、取付部の表面上に基板を位置付ける際に、取付部を基板に沿わせるように撓み部が撓んで取付部の前記反りを吸収する。よって、2枚の基板が取り付けられた状態における取付部即ち保持部材の反り量を小さくすることができ、2枚の基板に無理な力がかかることを防止することができる。
また、前記2枚の基板の面方向に沿って互いの間に間隔をあけて配置された前記取付部としての複数の分割部と、幅と厚みとのうち一方が前記各分割部よりも小さく形成され、かつ、他方が前記各分割部と等しいか前記各分割部よりも小さく形成され、隣接した前記分割部同士を連結した前記撓み部としての複数の連結部と、により形成されているので、複数の分割部に反りが生じていても、これら複数の分割部の表面上に基板を位置付ける際に、複数の分割部を基板に沿わせるように複数の連結部が撓んで複数の分割部の前記反りを吸収する。よって、2枚の基板が取り付けられた状態における複数の分割部即ち保持部材の反り量を小さくすることができ、2枚の基板に無理な力がかかることを防止することができる。したがって、アニーリング処理を省くことができ、製造に要する時間とコストを削減することができる保持部材を提供することができる。
請求項2に記載された発明によれば、表面上に前記2枚の基板を位置付けることが可能な取付部と、前記取付部を前記2枚の基板に沿わせるように撓むことにより前記取付部の反りを吸収する撓み部と、が設けられているので、取付部に反りが生じていても、取付部の表面上に基板を位置付ける際に、取付部を基板に沿わせるように撓み部が撓んで取付部の前記反りを吸収する。よって、2枚の基板が取り付けられた状態における取付部即ち保持部材の反り量を小さくすることができ、2枚の基板に無理な力がかかることを防止することができる。
また、前記取付部及び前記撓み部としての複数の棒体が連結されて網目状に形成されているので、即ち板状の部分を含まない骨組み構造であるので、複数の棒体に反りが生じていても、これら複数の棒体の表面上に基板を位置付ける際に、複数の棒体を基板に沿わせるように当該複数の棒体が撓んで、即ち保持部材全体が撓んで、前記反りを吸収する。よって、2枚の基板が取り付けられた状態における複数の棒体即ち保持部材の反り量を小さくすることができ、2枚の基板に無理な力がかかることを防止することができる。したがって、アニーリング処理を省くことができ、製造に要する時間とコストを削減することができる保持部材を提供することができる。
請求項3に記載された発明によれば、前記棒体としての第1の棒体が複数連結されて枠状に形成された枠部と、前記枠部の内側に張り巡らされた、前記第1の棒体よりも細い、前記棒体としての複数の第2の棒体と、により網目状に形成されているので、保持部材の柔軟性即ち可撓性をさらに高くすることができ、2枚の基板が取り付けられた状態における保持部材の反り量をさらに小さくすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る保持部材が設けられた電気接続箱の分解図である。 本発明の第2の実施形態に係る保持部材が設けられた電気接続箱の分解図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る保持部材が設けられた電気接続箱を、図1を参照して説明する。本発明の電気接続箱1は、自動車の車室内に取り付けられて、前記自動車に搭載された電源から前記自動車に搭載された電子機器に電流を分配するものである。
上記電気接続箱1には、図1に示すように、アッパケース3とロアケース4とで構成されるケース5と、2枚の基板11,12と、これら2枚の基板11,12の間に挟まれて2枚の基板11,12を取り付け、かつ、前記ケース5の内部に取り付けられる合成樹脂製の保持部材2と、が設けられている。
また、図1中の矢印Yは、2枚の基板11,12及び保持部材2の積層方向、及び、アッパケース3とロアケース4との組み付け方向を表している。図示するように2枚の基板11,12及び保持部材2は、各々の厚み方向が前記積層方向(即ち矢印Y方向)と平行になるように重ねられる。また、図1中の矢印Xは、2枚の基板11,12、保持部材2、ケース5の長手方向を表している。また、図1中の矢印Zは、2枚の基板11,12、保持部材2、ケース5の幅方向を表している。
上記2枚の基板11,12は、四角い板状の絶縁板の表面に所定の回路パターンが印刷されたプリント基板に、リレー、ヒューズ等の複数の電気部品、2枚の基板11,12同士を接続するコネクタ、2枚の基板11,12同士を接続する導電性のピン、等が搭載されたものである。以下、一方の基板11を「第1のプリント基板11」と呼び、他方の基板12を「第2のプリント基板12」と呼ぶ。これら第1のプリント基板11の絶縁板と第2のプリント基板12の絶縁板とは、ほぼ同じ形状・サイズに形成されている。また、第1のプリント基板11は、主に電流を分配する電流分配回路を構成しており、第2のプリント基板12は、第1のプリント基板11の各種電気部品の制御をする制御回路を構成している。これら第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とは、前述したコネクタや導電性のピン等により互いに接続され、かつ、保持部材2の厚み方向(矢印Y方向)の一方の表面と他方の表面とにそれぞれ取り付けられる。
上記保持部材2は、絶縁性の熱可塑性樹脂が溶融状態で成型金型内に射出され、前記成型金型によって冷却固化されることにより形作られる射出成型により形成されている。この保持部材2は、全体として、厚み方向(矢印Y方向)の一方の表面と他方の表面とに第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とをそれぞれ取り付けることが可能な大きさで、かつ、平面視がほぼ四角形の略板状の外郭をなしている。また、保持部材2は、詳しく説明すると、前述した射出成型時に生じる反りを吸収するために、次のような形状に形成されている。
即ち、保持部材2は、第1のプリント基板11の絶縁板及び第2のプリント基板12の絶縁板の面方向に沿って互いの間に間隔をあけて配置された複数の(図示例では5つ)分割部6a,6b,6c,6d,6eと、各分割部6a,6b,6c,6d,6eよりも幅及び厚みが小さく形成され、隣接した分割部6a,6b,6c,6d,6e同士を連結した複数の連結部7と、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12に係止する複数の係止爪8,9と、により形成されている。また、複数の分割部6a,6b,6c,6d,6eと、複数の連結部7と、複数の係止爪8,9とは、1つの成型金型により一体成形されている。
上記5つの分割部6a,6b,6c,6d,6eは、第1のプリント基板11の絶縁板及び第2のプリント基板12の絶縁板とほぼ同じ大きさの四角い板を5分割することで得られるものに近似した形状である。これら5つの分割部6a,6b,6c,6d,6eは、互いに離間して同一平面上に配置されている(射出成型時に生じる反りにより同一平面上からずれることもあるが、設計上は同一平面上に配置されている)。このような5つの分割部6a,6b,6c,6d,6eは、厚み方向(矢印Y方向)の一方の表面上に第1のプリント基板11を位置付け、他方の表面上に第2のプリント基板12を位置付ける。即ち、5つの分割部6a,6b,6c,6d,6eは、特許請求の範囲に記載した「取付部」に相当する。また、各分割部6a,6b,6c,6d,6eには、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12の電気部品の端子部、第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とを接続するピン、第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とを接続するコネクタ、等が通される貫通穴が複数設けられている。
上記各連結部7は、その一端部が1つの分割部(6a,6b,6c,6d,6eのうちの1つ)に連なり、かつ、その他端部が前記1つの分割部(6a,6b,6c,6d,6eのうちの1つ)に隣接した他の分割部(6a,6b,6c,6d,6eのうちの1つ)に連なっている。また、各連結部7の前記「幅」とは、各連結部7の、前記1つの分割部(6a,6b,6c,6d,6eのうちの1つ)に連なった前記一端部から前記他の分割部(6a,6b,6c,6d,6eのうちの1つ)に連なった前記他端部に向かう方向と直交する方向の寸法を意味する。また、各連結部7の前記「厚み」とは、各連結部7の、第1のプリント基板11、保持部材2、第2のプリント基板12の積層方向(矢印Y方向)と平行な方向の寸法を意味する。このような構成により、複数の連結部7は、複数の分割部6a,6b,6c,6d,6eよりも撓み易くなっている。このような複数の連結部7は、5つの分割部6a,6b,6c,6d,6eを、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12に沿わせるように撓むことにより、これら分割部6a,6b,6c,6d,6eの反りを吸収する。即ち、複数の連結部7は、特許請求の範囲に記載した「撓み部」に相当する。
上記複数の係止爪8,9は、互いに連結された複数の分割部6a,6b,6c,6d,6eの外縁、即ち保持部材2の外縁、の複数箇所に設けられている。複数の係止爪9は、複数の分割部6a,6b,6c,6d,6eの厚み方向(矢印Y方向)の一方の表面に重ねられた第1のプリント基板11の絶縁板の外縁に係止して第1のプリント基板11を取り付ける。複数の係止爪8は、複数の分割部6a,6b,6c,6d,6eの厚み方向(矢印Y方向)の他方の表面に重ねられた第2のプリント基板12の絶縁板の外縁に係止して第2のプリント基板12を取り付ける。
上記ケース5は、箱型のアッパケース3と、箱型のロアケース4と、で構成されている。アッパケース3は、合成樹脂により形成されており、保持部材2との間に第1のプリント基板11を位置付ける天井壁30と、天井壁30の外縁から立設した複数(図示例では4つ)の側壁31と、により箱型に形成されている。ロアケース4は、合成樹脂により形成されており、保持部材2との間に第2のプリント基板12を位置付ける底壁40と、底壁40の外縁から立設した複数(図示例では4つ)の側壁41と、により箱型に形成されている。これらアッパケース3とロアケース4とは、互いの開口部が向かい合う向きで互いに組み付けられる。
また、上記アッパケース3の複数の側壁31には、上記ロアケース4の複数の側壁41に設けられた複数のロック突起43にそれぞれ係止する複数のロック受け部33が設けられている。また、上記アッパケース3の天井壁30には、複数の差し込み開口部32が設けられている。ワイヤハーネスのコネクタなどは、この差し込み開口部32に挿入されて第1のプリント基板11の電気部品に接続される。
上述した電気接続箱1を組み立てる際は、電気部品が搭載された第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とを保持部材2の厚み方向(矢印Y方向)の一方の表面と他方の表面とにそれぞれ取り付け、第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とを互いに電気接続し、第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とが取り付けられた状態の保持部材2を、ネジ等を用いてロアケース4の内部に固定する。そして、各ロック突起43を各ロック受け部33に係止させるようにしてロアケース4とアッパケース3とを互いに組み付ける。こうして電気接続箱1が組み立てられる。
このように、本発明の保持部材2は、射出成型時に生じる反りを吸収するために、複数の分割部6a,6b,6c,6d,6eと、複数の連結部7と、により形成されているので、複数の分割部6a,6b,6c,6d,6eに反りが生じていても、これら複数の分割部6a,6b,6c,6d,6eの表面上に第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12を位置付ける際に、複数の分割部6a,6b,6c,6d,6eを第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12に沿わせるように複数の連結部7が撓んで複数の分割部6a,6b,6c,6d,6eの前記反りを吸収する。よって、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12が取り付けられた状態における複数の分割部6a,6b,6c,6d,6e即ち保持部材2の反り量を小さくすることができ、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12に無理な力がかかることを防止することができる。したがって、アニーリング処理を省くことができ、製造に要する時間とコストを削減することができる保持部材2を提供することができる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態に係る保持部材が設けられた電気接続箱を、図2を参照して説明する。また、図2において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。本発明の電気接続箱101は、自動車の車室内に取り付けられて、前記自動車に搭載された電源から前記自動車に搭載された電子機器に電流を分配するものである。
上記電気接続箱101には、図2に示すように、アッパケース3とロアケース4とで構成されるケース5と、2枚の基板11,12、即ち第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12、と、これら第1のプリント基板11と第2のプリント基板12との間に挟まれて第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12を取り付け、かつ、前記ケース5の内部に取り付けられる合成樹脂製の保持部材102と、が設けられている。
また、図2中の矢印Yは、第1のプリント基板11、第2のプリント基板12、保持部材102の積層方向、及び、アッパケース3とロアケース4との組み付け方向を表している。図示するように第1のプリント基板11、第2のプリント基板12、保持部材102は、各々の厚み方向が前記積層方向(即ち矢印Y方向)と平行になるように重ねられる。また、図1中の矢印Xは、第1のプリント基板11、第2のプリント基板12、保持部材102、ケース5の長手方向を表している。また、図1中の矢印Zは、第1のプリント基板11、第2のプリント基板12、保持部材102、ケース5の幅方向を表している。
第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とは、コネクタや導電性のピン等により互いに接続され、かつ、保持部材102の厚み方向(矢印Y方向)の一方の表面と他方の表面とにそれぞれ取り付けられる。
上記保持部材102は、絶縁性の熱可塑性樹脂が溶融状態で成型金型内に射出され、前記成型金型によって冷却固化されることにより形作られる射出成型により形成されている。この保持部材102は、全体として、厚み方向(矢印Y方向)の一方の表面と他方の表面とに第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とをそれぞれ取り付けることが可能な大きさで、かつ、平面視がほぼ四角形の略板状の外郭をなしている。また、保持部材102は、詳しく説明すると、前述した射出成型時に生じる反りを吸収するために、次のような形状に形成されている。
即ち、保持部材102は、複数の棒体21,22が連結されて網目状に形成されている。また、本発明における「棒体」は、「長手方向の一端部から他端部にわたって均一な太さでまっすぐに棒状に延びた物体であり、保持部材102の反りを吸収するために撓むことが可能な太さのもの」と定義する。
さらに、保持部材102は、前記「棒体」としての第1の棒体21が複数連結されて枠状に形成された枠部20と、枠部20の内側に張り巡らされた、第1の棒体21よりも細い、前記「棒体」としての複数の第2の棒体22と、により網目状に形成されている。また、複数の第1の棒体21は、互いに同じ太さに形成されている。また、複数の第2の棒体22は、互いに同じ太さに形成されている。また、枠部20の外縁、即ち保持部材102の外縁、には、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12に係止する複数の係止爪8,9が設けられている。また、枠部20と、複数の第2の棒体22と、複数の係止爪8,9とは、1つの成型金型により一体成形されている。
上記枠部20は、4つの第1の棒体21の両端部が互いに連結されて四角形の枠状に形成されている。また、枠部20は、第1のプリント基板11の絶縁板の外縁、及び、第2のプリント基板12の絶縁板の外縁に沿う。即ち、枠部20は、その内表面上、即ち表面上、に第1のプリント基板11の絶縁板の外縁、及び、第2のプリント基板12の絶縁板の外縁を位置付ける。
上記複数の第2の棒体22は、その両端部が、他の第2の棒体22の外表面、または、第1の棒体21の外表面に連結されている。このような複数の第2の棒体22は、厚み方向(矢印Y方向)の一方の表面上に第1のプリント基板11を位置付け、他方の表面上に第2のプリント基板12を位置付ける。また、複数の第2の棒体22は、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12の電気部品の端子部、第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とを接続するピン、第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とを接続するコネクタ、等に干渉しないように枠部20の内側に張り巡らされている。即ち、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12の電気部品の端子部、第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とを接続するピン、第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とを接続するコネクタ、等は、第1の棒体21、第2の棒体22で構成される複数の枠の内側の空隙を通される。また、前記「第1の棒体21よりも細い第2の棒体22」とは、第2の棒体22の幅方向の断面積が第1の棒体21の幅方向の断面積よりも小さいことを意味する。
このように、複数の第1の棒体21と複数の第2の棒体22とにより全体として略板状の外郭をなすとともに網目状に形成された保持部材102は、高い柔軟性即ち可撓性を有している。このような保持部材102は、複数の第1の棒体21及び複数の第2の棒体22を、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12に沿わせるように、複数の第1の棒体21及び複数の第2の棒体22自体が撓むことにより、即ち保持部材102全体が撓むことにより、これら複数の第1の棒体21及び複数の第2の棒体22の反りを吸収する。即ち、複数の第1の棒体21と複数の第2の棒体22とは、特許請求の範囲に記載した「取付部」に相当するとともに「撓み部」にも相当する。
本発明では、第1の棒体21及び第2の棒体22の太さを細くするほど、保持部材102の柔軟性即ち可撓性を高くすることができ、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12が取り付けられた状態における保持部材102の反り量を小さくすることができる。よって、本発明では、保持部材102の反り量や、保持部材102に必要な剛性、などに応じて、第1の棒体21及び第2の棒体22の太さを決定する。
上記複数の係止爪9は、複数の第2の棒体22の厚み方向(矢印Y方向)の一方の表面に重ねられるとともに枠部20の内表面に沿わされた第1のプリント基板11の絶縁板の外縁に係止して第1のプリント基板11を取り付ける。上記複数の係止爪8は、複数の第2の棒体22の厚み方向(矢印Y方向)の他方の表面に重ねられるとともに枠部20の内表面に沿わされた第2のプリント基板12の絶縁板の外縁に係止して第2のプリント基板12を取り付ける。
上述した電気接続箱101を組み立てる際は、電気部品が搭載された第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とを保持部材102の厚み方向(矢印Y方向)の一方の表面と他方の表面とにそれぞれ取り付け、第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とを互いに電気接続し、第1のプリント基板11と第2のプリント基板12とが取り付けられた状態の保持部材102を、ネジ等を用いてロアケース4の内部に固定する。そして、各ロック突起43を各ロック受け部33に係止させるようにしてロアケース4とアッパケース3とを互いに組み付ける。こうして電気接続箱101が組み立てられる。
このように、本発明の保持部材102は、射出成型時に生じる反りを吸収するために、複数の棒体21,22が連結されて網目状に形成されているので、即ち板状の部分を含まない骨組み構造であるので、複数の棒体21,22に反りが生じていても、これら複数の棒体21,22の表面上に第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12を位置付ける際に、複数の棒体21,22を第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12に沿わせるように当該複数の棒体21,22自体が撓んで、即ち保持部材102全体が撓んで、前記反りを吸収する。よって、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12が取り付けられた状態における複数の棒体21,22即ち保持部材102の反り量を小さくすることができ、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12に無理な力がかかることを防止することができる。また、保持部材102を複数の棒体21,22で形成することでこの保持部材102の各部位の肉厚を小さくすることができるとともに保持部材102全体にわたって肉厚を均一化することができるので、金型成型時において保持部材102全体を均一に冷却固化することができ、反りの発生を防ぐことができる。したがって、アニーリング処理を省くことができ、製造に要する時間とコストを削減することができる保持部材102を提供することができる。
また、前述した第1,2の実施形態では、「基板」として、プリント基板に電気部品が搭載された構成の第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12を示したが、本発明の「基板」は、絶縁板にバスバや電線が取り付けられたものに電気部品が搭載された構成のものも含んでいる。
また、前述した第1,2の実施形態では、電源から電子機器に電流を分配する電気接続箱1,101を例に挙げて説明したが、本発明の「電気接続箱」は、信号の中継等を行う電気接続箱であっても良い。
また、前述した第1の実施形態では、「連結部」として、各分割部6a,6b,6c,6d,6eよりも幅及び厚みが小さく形成された構成の連結部7を示したが、本発明の「連結部」は、幅と厚みとのうち一方が各分割部6a,6b,6c,6d,6eよりも小さく形成され、かつ、他方が各分割部6a,6b,6c,6d,6eと等しいか各分割部6a,6b,6c,6d,6eよりも小さく形成された構成であっても良い。例えば、幅が各分割部6a,6b,6c,6d,6eよりも小さく形成され、かつ、厚みが各分割部6a,6b,6c,6d,6eと等しく形成された構成であっても良く、幅が各分割部6a,6b,6c,6d,6eと等しく形成され、かつ、厚みが各分割部6a,6b,6c,6d,6eよりも小さく形成された構成であっても良い。
また、前述した第1,2の実施形態では、第1のプリント基板11及び第2のプリント基板12を取り付け、かつ、ケース5の内部に取り付けられた保持部材2,102が1つのみ設けられた電気接続箱1,101を例に挙げて説明したが、本発明では、3枚以上の基板間に保持部材が複数取り付けられた構成の電気接続箱であっても良い。例えば、3枚の基板が図1及び図2中の矢印Y方向に沿って積層された構成の電気接続箱であっても良い。
また、前述した第1,2の実施形態では、保持部材2,102が電気接続箱1,101に用いられる例を説明したが、本発明の「保持部材」は、電気接続箱以外の電子機器に用いられても良いことは勿論である。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
2,102 保持部材
5 ケース
6a,6b,6c,6d,6e 分割部(取付部)
7 連結部(撓み部)
11 第1のプリント基板(基板)
12 第2のプリント基板(基板)
21 第1の棒体(棒体、取付部、撓み部)
22 第2の棒体(棒体、取付部、撓み部)

Claims (3)

  1. 2枚の基板の間に挟まれて当該2枚の基板を取り付け、かつ、ケースに取り付けられる合成樹脂製の保持部材において、
    表面上に前記2枚の基板を位置付けることが可能な取付部と、前記取付部を前記2枚の基板に沿わせるように撓むことにより前記取付部の反りを吸収する撓み部と、が設けられ、
    前記2枚の基板の面方向に沿って互いの間に間隔をあけて配置された前記取付部としての複数の分割部と、
    幅と厚みとのうち一方が前記各分割部よりも小さく形成され、かつ、他方が前記各分割部と等しいか前記各分割部よりも小さく形成され、隣接した前記分割部同士を連結した前記撓み部としての複数の連結部と、により形成されている
    ことを特徴とする保持部材。
  2. 2枚の基板の間に挟まれて当該2枚の基板を取り付け、かつ、ケースに取り付けられる合成樹脂製の保持部材において、
    表面上に前記2枚の基板を位置付けることが可能な取付部と、前記取付部を前記2枚の基板に沿わせるように撓むことにより前記取付部の反りを吸収する撓み部と、が設けられ、
    前記取付部及び前記撓み部としての複数の棒体が連結されて網目状に形成されている
    ことを特徴とする保持部材。
  3. 前記棒体としての第1の棒体が複数連結されて枠状に形成された枠部と、前記枠部の内側に張り巡らされた、前記第1の棒体よりも細い、前記棒体としての複数の第2の棒体と、により網目状に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の保持部材。
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