JP5550173B2 - 詰替ラップフィルム包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、帯状シートを用いて巻回ラップフィルムを簡易包装した詰替ラップフィルム包装体に関する。
従来、主に家庭や飲食店等において、食品若しくはその加工品或いは調味料等の一時的な保存又は加熱処理等の際にラップフィルムが一般的に使用されている。この種のラップフィルムは、通常、紙製の筒状芯体の外周に巻回されて巻筒体(巻回ラップフィルム)とされている。そして、切断刃(カット刃)を備える紙製の直方体状の収納箱内に、かかる巻回ラップフィルムを収納したもの(ラップフィルム収納体)が、市場において広く流通及び販売されている。
近年、環境問題への取り組みとして、詰替品の需要が高まっている。特に、日用品分野においては、顧客の環境問題への志向性が高く、また低価格化に繋がるとの期待が高いことから、その要望が年々高まってきている。そのため、省資源化、ゴミ削減、廃棄時の取り扱い性の向上等を図るべく、巻回ラップフィルムの詰替品について、種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、包装帯の長さ方向の一端はロールに接着することなく巻き込まれており包装帯の他端はシートロールに巻回された包装帯の対抗面に接着されたシートロール包装物が記載されており、かかる技術によれば、単純な構成なのでコストの低減が可能であり、しかも、包装帯を剥がしてゆくだけでシートロールから新規シートの端部を確実に繰出すことができ、ケースに装着する際の作業性を高めることができると記載されている。
また、特許文献2には、通気性を有する包袋を用いたラップフィルム包装体が記載されており、かかる技術によれば、自動包装及び自動箱詰の際に、複数の包装体の向きを変えずに適切に整列させることができ、また、複数の包装体をダンボール箱等の包装箱に適切に挿入及び充填できると記載されている。
さらに、特許文献3には、円筒体上にラップフィルムが巻層された巻回ラップフィルムを内容物とする包装体において、ラップフィルムの巻終り端フィルムの下面に薄葉片が配してあり、その巻終り端が薄葉片の曲げ反撥力によって巻層ラップフィルムの表面から持ち上げられている巻回ラップフィルムの包装体が記載されており、かかる技術によれば、巻終り端からのフィルム引き出しを容易に且つ確実にでき、これにより、詰替用の巻回フィルムを簡易包装形態で安定供給できると記載されている。
また、特許文献4には、特定の熱収縮性の合成樹脂フィルム・シートを用いてシュリンク包装した塩化ビニリデン系樹脂巻回ラップフィルムの緊縮包装体が記載されており、かかる技術によれば、巻終り端からのフィルム引き出しを容易に且つ確実にでき、これにより、詰替用の巻回フィルムを簡易包装形態で安定供給できると記載されている。
特開2002−128180号公報 特開平07−330024号公報 特許第3396280号公報 特許第3382687号公報
しかしながら、現在、ラップフィルムの詰替品(詰替用の巻回ラップフィルム)は、一部のメーカーで販売されているものの、市場において主流にはなっていない。その理由としては、詰替用の巻回ラップフィルムをその商品価値を損なわせることなく市場に安定して供給し得る有効な手段が確立されていなかったためと考えられる。
すなわち、食品包装用ラップフィルム分野の大半を占めるラップフィルムは、製膜時に延伸加工(一般的には1軸延伸又は2軸延伸)を行うことによりフィルム強度や使用時のカット性等の機能を高めているため、極めて容易に引き裂けるという特性を有する。そのため、従来のラップフィルムの詰替品は、輸送時の振動や陳列時の外部からの押圧等により巻回ラップフィルムが収納箱(包装材)内で軸方向に動き、ラップフィルム(の最外周)が収納箱の内壁と擦れることにより、傷が生じ易く、この傷によって種々の問題が引き起こされるという問題があった。
具体的には、詰替後の使用時(ラップフィルムの引き出し時)に、その傷を起点としてラップフィルムが引き裂けて、千切れてしまう。また、このようにラップフィルムが引き裂けてしまうと、使用者がラップフィルムの巻終り端を見失い易く、その後の引き出しが困難になる。さらには、上述したラップフィルムの引き裂けをともなった複数周回の引き出しが行われると、完全な状態で(引き裂けが生じていない状態で)ラップフィルムを引き出すことはもはや困難となり、その後の使用が不可能な状態になり得る。とりわけ、巻回ラップフィルムの軸方向の傷は、ラップフィルムの巻終り端を見失わせ易く、また、ラップフィルムの引き裂けをともなった複数周回の引き出しを誘因し易いという特徴があるため、巻回ラップフィルムの軸方向に生じる傷が特に問題となる。
なお、上記特許文献1及び2においては、輸送時の振動等の外的な影響によりラップフィルムに傷が発生することを示唆する記載は一切なく、また、その開示内容から、輸送時の振動等によるラップフィルムの傷の発生を抑制できないと考えられる。
また、特許文献3においては、移送時に受ける衝撃によりラップフィルムに傷が発生することを示唆する記載はあるものの、これを抑制する手段については何ら開示していない。また、その開示内容は、このようにラップフィルムに傷が発生しても、問題なく使用できるというものである。
一方、特許文献4においては、塩化ビニリデン系樹脂のラップフィルムは物品との接触によって擦過傷や打ち傷が生じ易いこと、及び、巻回フィルムとその表面を覆う包装材との間のずれ擦過傷を回避するために特定の熱収縮性の合成樹脂フィルム・シートを用いてシュリンク包装することが開示されている。しかしながら、このようにシュリンク包装を採用すると、包装工程において比較的大きな熱収縮率を有する包装材を用いて比較的に密に覆った後にこれを緊縮させる必要があるので、包装工程において印加する熱により、ラップフィルムの品質劣化や破体の発生を引き起こし得る。また、保管時においても、外部環境の熱の影響を受け得る。
本発明は、かかる実情に鑑みて為されたものであり、その目的は、省資源化、ゴミ削減、廃棄時の減容が容易といった環境問題に対応した簡易包装でありながらも、輸送時の振動や陳列時の外部からの押圧等によるラップフィルムの傷つきを抑制でき、これにより、詰替用の巻回ラップフィルムをその商品価値を大きく損なうことなく市場に安定して供給することが可能な詰替ラップフィルム包装体を提供することにある。
本発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、巻回ラップフィルムの外周面を帯状シートにて所定の密着状態で覆って固定することにより、上記の種々の課題が解決されることを見出し、さらには、特定構造の帯状シートを用いることにより上記所定の密着状態を容易に且つ再現性よく実現可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下<1>〜<6>を提供する。
<1>筒状芯体の外周にラップフィルムが巻回された巻回ラップフィルムと、
前記巻回ラップフィルムの外周を覆う帯状シートと、を備え、
前記ラップフィルムは、幅(TD)方向又はこれに直交する流れ(MD)方向の少なくとも一方向に延伸された延伸フィルムであり、
前記巻回ラップフィルムの外周面は、前記帯状シートの内周面の少なくとも一部と実質的に隙間なく密着しており、
同一断面における前記巻回ラップフィルムと前記帯状シートとの密着が、下記式(1):
0.20≦a/D≦1.00 ・・・(1)
D :巻回ラップフィルムの外周面の周長(cm)
a :巻回ラップフィルムの外周面と接触する帯状シートの内周面の長さの総和(cm)
を満たすことを特徴とする、
詰替ラップフィルム包装体。
<2>前記帯状シートの内周面の少なくとも一部には、前記巻回ラップフィルムの軸方向に延出した3個以上の凸部が複数並設されており、
前記巻回ラップフィルムの外周面は、少なくとも、3個以上の前記凸部と実質的に隙間なく密着しており、
同一断面における前記巻回ラップフィルムと前記帯状シートの内周面の少なくとも一部との密着が、下記式(2)及び(3):
0.30≦Σ△dn/D≦0.90 ・・・(2)
Σ△dn=△d1+△d2+△d3・・・+△dn ・・・(3)
D :巻回ラップフィルムの外周面の周長(cm)
△dn:巻回ラップフィルムの外周面と接触するn番目の凸部の長さ(cm)
を満たすことを特徴とする、
上記<1>に記載の詰替ラップフィルム包装体。
<3>前記凸部は、前記巻回ラップフィルムの軸方向の略全長に亘って前記帯状シートの内周面にストライプ状に形成されている、
上記<1>又は<2>に記載の詰替ラップフィルム包装体。
<4>前記ラップフィルムは、塩素系樹脂フィルム、オレフィン系樹脂フィルム、及び、エステル系樹脂フィルムよりなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、
上記<1>〜<3>のいずれか一項に記載の詰替ラップフィルム包装体。
<5>前記帯状シートは、プラスチック製包装材、及び/又は、耐水加工を施した紙製包装材からなることを特徴とする、
上記<1>〜<4>のいずれか一項に記載の詰替ラップフィルム包装体。
<6>前記帯状シートは、下記式(4):
0.004≦(F×G+(1−F)×0.024)/E≦0.8 ・・・(4)
E :包装後の帯状シートの最大厚み(mm)
F :帯状シートのみかけの密度(g/cm3
G :帯状シートの熱伝導率(W/(m・K))
を満たすことを特徴とする、
上記<1>〜<5>のいずれか一項に記載の詰替ラップフィルム包装体。
本発明によれば、実質的に隙間なく密着した帯状シートによって包装内の巻回ラップフィルムが固定されるので、従来に比して、輸送時の振動や陳列時の外部からの押圧等によるラップフィルムの傷つきを確実に抑制できる。したがって、詰替用の巻回ラップフィルムを、その商品価値を大きく損なうことなく、市場に安定して供給することができる。しかも、巻回ラップフィルムの外周を帯状シートに覆っただけの簡易な包装形態なので、省資源化、ゴミ削減、廃棄時の減容等が容易である。その上さらに、熱収縮性フィルムの使用及びシュリンク包装が必須とされないので、梱包、輸送、陳列及び保管時などにおいて、包装内のラップフィルム及び巻回ラップフィルムを外部環境から確実に保護することもでき、その品質を安定して保持することができる。
第1実施形態の詰替ラップフィルム包装体を概略的に示す斜視図である。 第1実施形態の巻回ラップフィルムを概略的に示す斜視図である。 第1実施形態の帯状シートを概略的に示す斜視図である。 第1実施形態の詰替ラップフィルム包装体を概略的に示す断面図である。 第1実施形態の詰替ラップフィルム包装体を示す要部拡大断面図である。 変形例の帯状シート(気泡シート)を概略的に示す斜視図である。 変形例の帯状シート(気泡シート)を概略的に示す斜視図である。 変形例の詰替ラップフィルム包装体を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はその実施の形態のみに限定されるものではない。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面中、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の詰替ラップフィルム包装体1を概略的に示す斜視図である。
本実施形態の詰替ラップフィルム包装体1は、詰替用の巻回ラップフィルム11と、この巻回ラップフィルム11の外周を覆う帯状シート31とを備える。
図2は、本実施形態の巻回ラップフィルム11を概略的に示す斜視図である。
巻回ラップフィルム11は、紙製又はポリエチレン等のプラスチック製の筒状芯体12の外周12aに、筒状芯体12の軸長さよりも幅狭のラップフィルム13を所定の数量分、巻きつけた(巻回した)ものである。
ラップフィルム13としては、幅(TD)方向又はこれに直交する流れ(MD)方向の少なくとも一方向に延伸された延伸フィルムが用いられる。かかる延伸フィルムは、一般的には、融点から結晶化温度以下に冷却した後、再度昇温し融点以下の温度で延伸するプロセスで高分子鎖を配向させることにより作製される。その延伸プロセスとして、例えば、サーキュラーダイを用いるダブルバブル延伸法、Tダイを用いたロール式延伸法、ロールとテンターを組み合わせて縦横両方向に延伸操作を行う逐次二軸延伸法或いは同時二軸延伸法等が例示されるが、これらに特に限定されず、当業界で公知の各種手法を適宜採用することができる。延伸フィルムは、極めて容易に引き裂けるという特性を有し、輸送時の振動等により傷が生じ易いため、ラップフィルム13として延伸フィルムを用いた場合に、上述したように傷の発生の抑制効果が殊に顕著となる。
ラップフィルム13(延伸フィルム)は、流れ(MD)方向(フィルム面内において押出方向に対して平行な方向)又は幅(TD)方向(フィルム面内において押出方向に対して直交する方向)の少なくとも一方の延伸倍率が、1.5倍以上であることが好ましい。少なくとも一方の延伸倍率を1.5倍以上にすることにより、使用上十分なフィルム強度が得られ易く、また、フィルムの引裂強度が低くなる傾向にあるので、使用時のカット性が高められる。なお、ラップフィルム13(延伸フィルム)の厚みは、特に限定されず、適宜設定可能であるが、通常、5〜30μmの範囲が好ましい。
ラップフィルム13の具体例としては、特に限定されないが、例えば、塩素系樹脂フィルム、オレフィン系樹脂フィルム、及びエステル系樹脂フィルム等が挙げられる。ここで、塩素系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニリデン系樹脂及びポリ塩化ビニル系樹脂並びにこれらの混合物が挙げられる。オレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂及びポリメチルペンテン系樹脂並びにこれらの混合物が挙げられる。エステル系樹脂の具体例としては、例えば、ポリ乳酸系樹脂、ポリブチレンサクシネート系樹脂、ポリブチレンサクシネートアジペート系樹脂、ポリブチレンテレフタレートアジペート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリエチレンサクシネート系樹脂、ポリエチレンサクシネートアジペート系樹脂、ポリエチレンテレフタレートサクシネート系樹脂、ポリカプロラクトン系樹脂、ポリヒドロキシアルカノエート系樹脂及びポリグリコール酸系樹脂並びこれらの混合物が挙げられる。なお、ラップフィルム13は、上記の樹脂以外に、当業界で公知の各種添加剤、例えば、可塑剤、滑剤、酸化防止剤、熱安定剤、結晶核剤、分解防止剤、流動性調整剤、相溶化剤等を含んでいてもよい。
なお、ラップフィルム13は、単層構造のものであっても、オレフィン系樹脂層とエステル系樹脂層とを積層した積層フィルムの様に、異なる系統の樹脂層を複数積層した積層構造のものであっても、組成の異なる同じ系統の樹脂層を複数積層した積層構造のものであってもよい。
図3は、本実施形態の帯状シート31を概略的に示す斜視図である。
帯状シート31は、上述した詰替用の巻回ラップフィルム11の外周を覆い、梱包、輸送、陳列、販売、保管する際に使用される包装材である。本実施形態において、帯状シート31として、筒状芯体12の軸長さよりも幅広で且つ巻回ラップフィルム11の外周長よりも長い略矩形状のものが用いられている。そして、帯状シート31は、巻回ラップフィルム11の外周に所定のテンションをかけながら巻きつけられ、さらに、筒状芯体12の両端部において筒状芯体12内へ折り込まれている(図1参照)。
帯状シート31を構成する包装材の具体例としては、特に限定されないが、例えば、プラスチック製包装材や耐水加工を施した紙製包装材等が挙げられる。ここで、プラスチック製包装材としては、例えば、各種樹脂素材にて作製されたフィルム、シート、気泡シート、微発泡シート等が挙げられる。また、紙製包装材としては、例えば、クラフト紙、不織布、片面段ボール、段ボール、コートボール紙等が挙げられる。帯状シート31は、単層構造のものに限られず、他の素材をラミネートした様な積層構造を有するものであってもよい。すなわち、帯状シート31は、例えば、クラフト紙のような紙素材やポリエチレン又はレーヨン等の他のプラスチック素材を、必要に応じて、基材に貼り合わせたのであっても構わない。紙製包装材の耐水加工は、当業界で公知の各種手法を適宜採用することができ、特に限定されない。例えば、紙製包装材の表面にポリエチレンのようなものをラミネートしたり、紙製包装材の表面に耐水コートをしたり、又は、紙製包装材自体に耐水性の素材を含浸させたりすることができる。
帯状シート31は、その内周面すなわち巻回ラップフィルム11の外周面と密着される面に、幅△dを有する複数の凸部32を備える。各々の凸部32は、巻回ラップフィルム11の筒状芯体12の軸方向に向かって延出するように、所定の間隔△pをおいて併設されている。凸部32の形成方法は、公知の手法を適宜採用することができ、特に限定されないが、例えば、フォトリソグラフィー、エンボス加工、印刷加工等により、形成することができる。
図4及び図5は、詰替ラップフィルム包装体1を概略的に示す断面図及びその要部拡大断面図である。
本実施形態の詰替ラップフィルム包装体1において、巻回ラップフィルム11の外周面は、帯状シート31を所定のテンションをかけながら巻きつけることにより、帯状シート31の内周面の少なくとも一部、具体的には、複数の凸部32の上面と実質的に隙間なく密着している(図5参照)。換言すれば、巻回ラップフィルム11の外周面は、その周方向(ラジアル方向)にわたって略均等に、複数の凸部32によって支持されている。また、本実施形態においては、各々の凸部32が巻回ラップフィルム11の筒状芯体12の軸方向に向かって延出するように併設されていることから、巻回ラップフィルム11の外周面は、筒状芯体12の軸方向(帯状シート31の幅方向)に向かって略均等に、複数の凸部32によって支持されている。
ここで、本明細書において、巻回ラップフィルム11の外周面と帯状シート31の内周面とが実質的に隙間なく密着するとは、包装内の巻回ラップフィルム11の動きを規制できる程度に、巻回ラップフィルム11の外周面と帯状シート31の内周面とが接していることを意味する。すなわち、表面が平滑ではない素材、言い換えれば、表面に微小な凹凸のある素材、例えば、片段ボールシート、気泡シート或いは微発泡シート等から帯状シート31を構成した場合、巻回ラップフィルム11の外周面と帯状シート31の内周面との間に隙間が不可避的に生じ得るが、このような表面が平滑ではない素材を用いた場合に不可避的に生じる隙間の存在に拘泥されない含意である。
本実施形態の詰替ラップフィルム包装体1においては、包装内の巻回ラップフィルム11の動きを確実に規制し、これにより、巻回ラップフィルム11と帯状シート31の擦れによる擦り傷、ラップフィルム13の捲れ、切り傷、裂け等を抑制するために、同一断面(図5参照)における巻回ラップフィルム11の外周面と帯状シート31の内周面との密着が、下記式(1)を満たすことが必要とされる。
0.20≦a/D≦1.00 ・・・(1)
D :巻回ラップフィルム11の外周面の周長(cm)
a :巻回ラップフィルム11の外周面と接触する帯状シート31の内周面の長さの総和(cm)
上記式(1)において、a/Dの値は、巻回ラップフィルム11の外周面に対する帯状シート31の接触割合を示している。このa/Dの値が0.2未満である場合、包装内における巻回ラップフィルム11の動きを規制し難く、ラップフィルム13の捲れ、切り傷、裂け等を抑制することが困難になる傾向にある。これらの観点から、a/Dの値は、0.30以上0.90以下であることが好ましく、0.35以上0.85以下であることがより好ましい。
ここで、巻回ラップフィルム11の外周面と帯状シート31の内周面との密着は、巻回ラップフィルム11の外周面(図5の断面図における巻回ラップフィルム11の周上)の略全面に亘って行われていることが好ましい。一方、本実施形態のように帯状シート31の内周面に複数の凸部32が形成されている場合は、巻回ラップフィルム11の外周面(図5の断面図における巻回ラップフィルム11の周上)において、少なくとも3箇所以上で密着していることが好ましい。このように多点密着(多点支持)させると、巻回ラップフィルム11の周方向に亘って帯状シート31の密着(圧着)が均一となり易いので、包装内の巻回ラップフィルム11の動きを確実に規制でき、これにより、巻回ラップフィルム11と帯状シート31の擦れによる擦り傷、ラップフィルム13の捲れ、切り傷、裂け等の発生がより確実に抑制される。
本実施形態の詰替ラップフィルム包装体1において、巻回ラップフィルム11の外周面は、複数の凸部32の上面と実質的に隙間なく密着している(図5参照)。このように複数の箇所で巻回ラップフィルム11の外周面と複数の凸部32の上面とが密着している場合、巻回ラップフィルム11の外周面と接触する帯状シート31の内周面の長さの総和(cm)は、n個の凸部32の長さの和となる。したがって、その密着は、下記式(2)及び(3)を満たすことが好ましい。
0.30≦Σ△dn/D≦0.90 ・・・(2)
Σ△dn=△d1+△d2+△d3・・・+△dn ・・・(3)
D :巻回ラップフィルムの外周面の周長(cm)
△dn:巻回ラップフィルムの外周面と接触するn番目の凸部の長さ(cm)
なお、包装内の巻回ラップフィルム11の動きを規制するためには、巻回ラップフィルム11の外周面と帯状シート31の内周面との密着は、帯状シート31の幅方向の少なくとも一部で行われていればよく、必ずしも幅方向の全体で行われていなくてもよい。なお、本発明者らの知見によれば、輸送時の振動等において発生する傷は巻回ラップフィルム11の軸方向の両端部に集中しており、しかも、ラップフィルム13の引き出し時に、巻回ラップフィルム11の軸方向の中央部の傷よりも両端部の傷の方がトラブルに繋がりやすい。例えば、巻回ラップフィルム11の軸方向の中央部(具体的には、巻回ラップフィルム11に巻回されたラップフィルム13の一方の端部から、巻回ラップフィルム11の軸方向の長さの45〜55%程度の間の領域)においてのみ帯状シート31を密着させた場合、包装内の巻回ラップフィルム11の動きを規制でき、輸送時の振動等によるラップフィルム13の傷の発生を抑制する作用効果が奏されるものの、両端部付近では帯状シート31のバタツキが生じて巻回ラップフィルム11の外周面と帯状シート31の内周面とが擦れるおそれがある。このことから、かかる巻回ラップフィルム11の両端部の傷の発生を抑制するためには、少なくとも、巻回ラップフィルム11の両端部付近(好ましくは巻回ラップフィルム11に巻回されたラップフィルム13の両端部付近、具体的には、巻回ラップフィルム11に巻回されたラップフィルム13の両端部から、巻回ラップフィルム11の軸方向の長さの1〜30%程度の間の領域)で巻回ラップフィルム11の外周面と帯状シート31の内周面とが密着していることが好ましい。
詰替ラップフィルム包装体1の作製方法は、特に限定されず、公知の手法を適宜採用できる。本実施形態においては、筒状芯体12の軸長さよりも長幅の帯状シート31を所定のテンションをかけながら巻回ラップフィルム11の外周面に1周以上巻きつけた後、帯状シート31の余分な両端を巻回ラップフィルム11の筒状芯体12内(コア内)へ折り込んで固定している。ここで、帯状シート31の余分な両端は、テープ等で固定してもよい。このように帯状シート31の余分な両端を折り込んで固定し、謂わば、帯状シート31によって巻回ラップフィルム11(筒状芯体12)の両端を抑えつけることにより、特に包装内の巻回ラップフィルム11の軸方向の動きが規制され、輸送時の振動等による傷の発生がより一層抑制される。このような包装を行なう場合、固定の信頼性と省資源化の観点から、帯状シート31の幅は、筒状芯体12の軸長さの101〜250%であることが好ましく、さらに好ましくは110〜200%である。なお、現行の非詰替品(切断刃(カット刃)を備える紙製の収納箱内に巻回ラップフィルムが収納されたもの)においては、使用時の巻回ラップフィルムの回転抵抗を減らして使い勝手を担保するために、収納箱の内壁と筒状芯体の両端との間にクリアランス(隙間)を設定する必要があった。しかしながら、本実施形態の詰替ラップフィルム包装体1においては、詰替用品を提供するものであるため、そのような使用時の回転抵抗については考慮する必要がないので、それ故に帯状シート31の余分な両端を折り込んで固定する上記構成を採用することが可能である。かかる点で、現行の非詰替品と本実施形態の詰替ラップフィルム包装体1とは、包装の技術的思想を異にするものであると言える。
ここで、巻回ラップフィルム11と帯状シート31の接触面の摩擦も輸送時の傷に影響するため、巻回ラップフィルム11の外周面と帯状シート31の内周面(凸部32の上面)との静摩擦係数は、0.2以上0.6以下の範囲にあることが好ましい。この範囲にある場合、巻回ラップフィルム11の外周面(ラップフィルム13)の傷つきを抑える効果が期待できるとともに、包装時の巻回ラップフィルム11の位置固定がし易いので包装の作業効率が向上する。
なお、本明細書において、静摩擦係数は、以下の条件下で測定される値を意味する。すなわち、まず、振動がなく安定した平滑かつ水平な台の上にアクリル板をのせ、そのアクリル板に皺が入らないように幅300mm長さ400mmのラップフィルム13を貼り付ける。一方、63mm×63mmのサイズで200gのライダーに、帯状シート31の内周面つまり巻回ラップフィルム11と触れる面を表にして、帯状シート31を貼り付ける。そして、アクリル板に貼り付けたラップフィルム13の上に、ラップフィルム13と巻回ラップフィルム11とが対面するようにライダーを置いた後、ライダーを1.0m/minで移動し、ライダーが動きはじめるときの最大荷重(g)を読み取る。この測定は、温度23℃及び湿度50%で5回行い、その平均値を採用する。そして、このライダーが動きはじめるときの最大荷重(g)をライダーの重さ(g)で除した値、すなわち、最大荷重(g)/ライダーの重さ(g)を静摩擦係数とする。例えば、一般的なクラフト紙の静摩擦係数は、0.35〜0.50の範囲にある。
また、本実施形態の詰替ラップフィルム包装体1においては、外部からの熱的な影響から包装内の巻回ラップフィルム11を保護する観点から、使用する帯状シート31が下記式(4)を満たすことが好ましい。
0.004≦(F×G+(1−F)×0.024)/E≦0.8 ・・・(4)
E :包装後の帯状シート31の最大厚み(mm)
F :帯状シート31のみかけの密度(g/cm3
G :帯状シート31の熱伝導率(W/(m・K))
上記式(4)において、(F×G+(1−F)×0.024)/Eの値は、空気(熱伝導率:0.024)の存在を考慮した詰替ラップフィルム包装体1(帯状シート31)の断熱性(熱遮蔽性)を表す指標であり、この値が大きいほど断熱性が低いことを示し、この値が小さいほど断熱性が高いことを示す。ここで、みかけの密度F(g/cm3)は、帯状シート31の最外層から巻回ラップフィルム11の最表層までの空間を占める体積で、空間内の帯状シート31の重量で割った密度によって表される。具体的には、帯状シート31の素材の坪量(g/m2)を包装後の最大厚みE(mm)にて割ったものである。また、熱伝導率は、厚み1mの板の両面に1℃の温度差があるとき、その板の面積1m2の面を通して1秒の間に流れる熱量を意味し、その単位はW/(m・K)と表される。つまり、この熱伝導率が小さいほど、熱を通しにくく断熱効果が高いことを示す。上記式(4)においては、帯状シート31の素材そのものの熱伝導率をGとし、上述した通り、詰替ラップフィルム包装体1の表面形状による空気(熱伝導率:0.024)の存在を考慮している。このような断熱性に優れるものの具体例としては、例えば、耐水加工を施したクラフト紙(0.75W/(m・K)程度)、耐水加工を施した片段ボールシート(0.02W/(m・K))、ポリエチレン製の気泡シート(0.007W/(m・K)程度)、ポリエチレン製の微発泡シート(0.05W/(m・K)程度)等が挙げられるが、これらに特に限定されない。なお、帯状シート31を複数周巻きつけることにより、上記式(4)の値を下げる(断熱性を高める)ことができる。
なお、詰替ラップフィルム包装体1が外部から熱的な影響を受けた場合、包装内の巻回ラップフィルム11(ラップフィルム13)の収縮、劣化、物性の変化が生じ得る。巻回ラップフィルム11(ラップフィルム13)の収縮が生じた場合、カット刃を備える収納箱内に巻回ラップフィルム11を詰替後にラップフィルム13を引き出して使用する際、その詰替後の巻回ラップフィルム11が安定的に回転せず、使用感を悪化させ得るのみならず、収納箱内で引っ掛かることによりラップフィルム13が裂けたりちぎれたりする等の予期せぬトラブルを引き起こし得る。また、巻回ラップフィルム11が劣化した場合、ラップフィルム13が変色し得る。さらに、巻回ラップフィルム11の物性が変化した場合、ラップフィルム13が容器と過剰に密着し得るのみならず、ラップフィルム13が巻回ラップフィルム11から容易に剥離しなくなりラップフィルム13の引き出しが困難になり得る。これらのトラブルを抑制するためにも、帯状シート31によって、外部からの熱的な影響から巻回ラップフィルム11(ラップフィルム13)を保護することは重要な機能である。これらの観点から、上記式(4)において、(F×G+(1−F)×0.024)/Eの値は、0.006以上、0.6以下であることがより好ましく、0.007以上、0.4以下であることがさらに好ましい。また、包装時に熱を印加する包装方法(例えば、シュリンク包装等)は、上述したように、包装内の巻回ラップフィルム11(ラップフィルム13)が熱的な影響を受け得るので、行わないことが好ましい。
さて、本実施形態の詰替ラップフィルム包装体1においては、上記式(1)を満たすように巻回ラップフィルム11の外周面が帯状シート31の内周面の凸部32と実質的に隙間なく密着しているため、包装内の巻回ラップフィルム11の動きを確実に規制できる。したがって、極めて容易に引き裂け易く傷が生じ易い延伸フィルムを用いても、巻回ラップフィルム11と帯状シート31の擦れによる擦り傷、ラップフィルム13の捲れ、切り傷、裂け等を抑制でき、これらにともなう種々のトラブルから解放される。よって、省資源化、ゴミ削減、廃棄時の減容が容易といった環境問題に対応した簡易包装でありながらも、輸送時の振動や陳列時の外部からの押圧等によるラップフィルム13の傷つきを抑制でき、これにより、詰替用の巻回ラップフィルム11をその商品価値を大きく損なうことなく市場に安定して供給することができる。
また、複数の凸部32が並設された帯状シート31を用いているので、巻回ラップフィルム11の外周面が、その周方向(ラジアル方向)及び筒状芯体12の軸方向(帯状シート31の幅方向)に向かって略均等に多点支持される。したがって、包装内の巻回ラップフィルム11の動きが確実に規制される。
しかも、巻回ラップフィルム11に巻回されたラップフィルム13の両端部付近で巻回ラップフィルム11の外周面と帯状シート31の内周面とを密着させることにより、従来、頻発していた巻回ラップフィルム11の軸方向の両端部の傷の発生を効果的に抑制することができる。
その上さらに、帯状シート31の余分な両端を巻回ラップフィルム11の筒状芯体12内へ折り込んで固定しているので、帯状シート31によって巻回ラップフィルム11(筒状芯体12)の両端が抑えつけられ、これにより、特に包装内の巻回ラップフィルム11の軸方向の動きを規制できる。
なお、巻回ラップフィルム11の詰替時には、一般的には、本実施形態の詰替ラップフィルム包装体1から帯状シート31を取り除く等して巻回ラップフィルム11を取り出し、カット刃を備える収納箱内にその巻回ラップフィルム11を収納する。そして、ラップフィルム13の使用時には、一般的には、収納箱内の巻回ラップフィルム11からラップフィルム13を引き出し、カット刃を用いて所望の量だけ切断する。
上記の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はその実施の形態のみに限定されるものではない。すなわち、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変更実施が可能である。
帯状シート31の凸部32の形状・配列・設置個数は、必要に応じて適宜設定することができる。例えば、凸部32の幅△d及び間隔△pを変更したり、複数の分割片の集合体から凸部32を構成したりしてもよい。例えば、図6及び図7に示すように、帯状シート31として気泡シートを用いてもよい。また、凸部32は、帯状シート31の幅方向の略全面に亘って形成されていなくてもよい。さらに、凸部がシート両面に形成された帯状シート31、具体的には、図8に示すように、間隔△pで並設された幅△dの凸部32と、間隔△qで並設された幅△eの凸部33とを有する帯状シート31を用いてもよい。
また、巻回ラップフィルム11(筒状芯体12)の両端部に、衝撃或いは振動の抑制又は巻回ラップフィルム11の保護を目的として、必要に応じ、キャップやカバー等を取り付けてもよい。
或いは、帯状シート31の幅を筒状芯体12の軸長さと同程度以下にしてもよい。この場合、例えば、筒状芯体12の軸長さと同程度の幅の帯状シート31や、予め筒状芯体12の軸長さと同程度の幅に折りたたんだ帯状シート31を用いることができる。このような帯状シート31を用いる場合、例えば、所定のテンションをかけながら巻回ラップフィルム11の外周面に1周以上巻きつけた後、帯状シート31を紙製或いは樹脂製のテープ類やポリエチレン等のフィルム類にて固定することにより、詰替ラップフィルム包装体1を得ることができる。なお、包装方法は、巻回ラップフィルム11と帯状シート31とが少なくとも一部が実質的に隙間なく密着可能であれば、特に限定されない。
また、より衛生性を高める目的で、及び/又は、デザイン性を高める目的で、詰替ラップフィルム包装体1を紙製や樹脂製の包装材にて包装してもよい。なお、包装方法は、特に限定されず、ピロー包装やシュリンク包装等、各種公知のものを適宜適用することができる。
本発明の巻回ラップフィルムの包装体は、省資源化、ゴミ削減、廃棄時の減容が容易といった環境問題に対応した簡易包装でありながらも、輸送時の振動や陳列時の外部からの押圧等によるラップフィルムの傷つきを抑制でき、これにより、詰替用の巻回ラップフィルムをその商品価値を大きく損なうことなく市場に安定して供給することができるので、食品用或いは日用品用のラップフィルム一般において、広く且つ有効に利用可能である。
1…詰替ラップフィルム包装体、11…巻回ラップフィルム、12…筒状芯体、12a…外周、13…ラップフィルム、31…帯状シート、32…凸部、33…凸部、△d,△e…幅、△p,△q…間隔。

Claims (5)

  1. 筒状芯体の外周にラップフィルムが巻回された巻回ラップフィルムと、
    前記巻回ラップフィルムの外周を覆う帯状シートと、を備え、
    前記ラップフィルムは、幅(TD)方向又はこれに直交する流れ(MD)方向の少なくとも一方向に延伸された延伸フィルムであり、
    前記巻回ラップフィルムの外周面は、前記帯状シートの内周面の少なくとも一部と実質的に隙間なく密着しており、
    同一断面における前記巻回ラップフィルムと前記帯状シートとの密着が、下記式(1):
    0.20≦a/D≦1.00 ・・・(1)
    D :巻回ラップフィルムの外周面の周長(cm)
    a :巻回ラップフィルムの外周面と接触する帯状シートの内周面の長さの総和(cm)
    を満たし、
    前記帯状シートの内周面の少なくとも一部には、前記巻回ラップフィルムの軸方向に延出した3個以上の凸部が複数並設されており、
    前記巻回ラップフィルムの外周面は、少なくとも、3個以上の前記凸部と実質的に隙間なく密着しており、
    同一断面における前記巻回ラップフィルムと前記帯状シートの内周面の少なくとも一部との密着が、下記式(2)及び(3):
    0.30≦Σ△dn/D≦0.90 ・・・(2)
    Σ△dn=△d 1 +△d 2 +△d 3 ・・・+△dn ・・・(3)
    D :巻回ラップフィルムの外周面の周長(cm)
    △dn:巻回ラップフィルムの外周面と接触するn番目の凸部の長さ(cm)
    を満たすことを特徴とする、
    詰替ラップフィルム包装体。
  2. 前記凸部は、前記巻回ラップフィルムの軸方向の略全長に亘って前記帯状シートの内周面にストライプ状に形成されている、
    請求項1に記載の詰替ラップフィルム包装体。
  3. 前記ラップフィルムは、塩素系樹脂フィルム、オレフィン系樹脂フィルム、及び、エステル系樹脂フィルムよりなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の詰替ラップフィルム包装体。
  4. 前記帯状シートは、プラスチック製包装材、及び/又は、耐水加工を施した紙製包装材からなることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の詰替ラップフィルム包装体。
  5. 前記帯状シートは、下記式(4):
    0.004≦(F×G+(1−F)×0.024)/E≦0.8 ・・・(4)
    E :包装後の帯状シートの最大厚み(mm)
    F :帯状シートのみかけの密度(g/cm3
    G :帯状シートの熱伝導率(W/(m・K))
    を満たすことを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の詰替ラップフィルム包装体。
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