JP5549535B2 - 情報処理装置,制御方法および制御装置 - Google Patents
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Description
また、PSUの出力に異常が発生した場合、通常、PSU自体が出力異常を検出し、出力停止や異常通知を行なう。
しかしながら、PSUの内部制御回路や内部電源が故障した場合には、PSU自体で異常を検出し、出力を停止することができなくなる場合がある。
本件の目的の一つは、このような課題に鑑み創案されたもので、PSU自体で異常を検出することができない場合においても、CMおよびPSUを含むシステムを停止することなく異常が発生したPSUを特定することである。
〔A〕実施形態の説明
図1は実施例の一例にかかるシステム1の構成を模式的に示す図である。
図1に示すシステム(情報処理装置)1は、PSU2−1,2−2,BP3およびCM4−1,4−2をそなえている。また、PSU2−1,2−2から出力された電力はBP3を介してCM4−1,4−2に供給される。
また、CMを示す符号としては、複数のCMのうち1つを特定する必要があるときには符号4−1,4−2を用いるが、任意のCMを指すときには符号4を用いる。
なお、CM4−1とCM4−2とは略同様の構成を有するため、図1においては、便宜上CM4−2の構成の図示を省略している。
PSU2は、図2に示すように、例えば、AC/DC変換回路21,DC/DC変換回路22,23,制御/監視回路24,レジスタ25およびダイオード26,27をそなえている。
DC/DC変換回路22は、AC/DC変換回路21からの出力を所望の電圧に変換する回路である。本実施形態の一例では、DC/DC変換回路22は、AC/DC変換回路21の出力を3.3Vに変換しBP3に対して出力する。また、DC/DC変換回路22は、変換後の信号を他のPSU2がそなえるDC/DC変換回路22に対してLoadバランス信号として出力する。また、DC/DC変換回路22には、他のPSU2がそなえるDC/DC変換回路22からのLoadバランス信号が入力される。ここで、DC/DC変換回路22は、自身の出力と他のPSUがそなえるDC/DC変換回路22の出力(Loadバランス信号)とに基づいて、PSU2−1,2−2がそれぞれそなえるDC/DC変換回路22の出力電流や出力電圧が等しくなるようにフィードバック制御を行なう。DC/DC変換回路22は、例えば、DC/DC変換回路22自身の出力と他のPSUがそなえるDC/DC変換回路22の出力(Loadバランス信号)との差に応じた信号を生成する図示しない増幅器の出力に基づいて、フィードバック制御を行なう。
さらに、制御/監視回路24は、外部から12Vの電源を出力する旨の指示(12V_ON)を受けると、DC/DC変換回路23をONし、DC/DC変換回路23から12Vの電源を出力させる。
なお、図3に示すように、PSU2−1,2−2のそれぞれがそなえる制御/監視回路24は、CM4−1,4−2のそれぞれがそなえる後述するEXP(Expander)45とI2C(Inter Integrated Circuit)を介して相互に通信可能に接続されている。EXP45は、I2C介して、レジスタ25の値を取得する。
バッテリー413は、例えば、電気二重層キャパシタであり、スイッチ411のOFF時にCM4内の各部に電力を供給する。すなわち、バッテリー413は、制御部に対して電力を供給する予備電力供給部の一例として機能する。また、例えば、バッテリー413の電圧は、PSU2の正常時にバッテリー付きホットスワップ回路41に印加される電圧よりも低い値であり、例えば、11Vの電圧をCM4内の各部に対して印加する。
ホットスワップ回路42は、PLD46の制御の下、CM4内の各部へBP3からの電力供給を制御する。ホットスワップ回路42は、バッテリー413および逆電流阻止用のダイオード414をそなえない点を除いてはバッテリー付きホットスワップ回路41と同様の構成を有する。すなわち、ホットスワップ回路42がそなえるスイッチ411がONであれば、ホットスワップ回路42の入出力間は通電し、CM4内の各部にはBP3からの電力が供給される。一方、ホットスワップ回路42がそなえるスイッチ411がOFFであれば、ホットスワップ回路42の入出力間は通電せず、CM4内の各部にはBP3からの電力は供給されない。したがって、以下、ホットスワップ回路42がそなえるスイッチ411をONにすることをホットスワップ回路42をONにするといい、ホットスワップ回路42がそなえるスイッチ411をOFFにすることをホットスワップ回路42をOFFにするという。
DC/DC変換回路44は、バッテリー付きホットスワップ回路41からの出力を所望の電圧に変換し、PLD46に供給する回路である。
EXP45は、例えばCPU(Central Processing Unit)をそなえ、RAID装置10においてはCE30内のHDDとのインタフェースを制御する。またEXP45は、図示しない記憶部に記憶されたプログラムを実行することで種々の機能を実現する処理装置である。
図6は、EXP45およびPLD46の機能構成を示す図である。ここで、EXP45とPLD46とは、例えば、バスを介して接続されている。
例えば、EXP45は、図示しない記憶部に記憶されたプログラムを実行することで電圧取得部451として機能する。
電圧監視部461は、例えば、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42へ入力される電圧(図1中A点およびB点の電圧)を監視することで、PSU2に発生した異常を検出する。ここで、A点はバッテリー付きホットスワップ回路41の入力に位置し、B点はホットスワップ回路42の入力に位置する。すなわち、電圧監視部461は、電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部の一例として機能する。具体的には、電圧監視部461は、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42へ入力される電圧をA/D変換することで、これらのCM4内の電圧を監視する。これにより、PSU2の過電圧異常を検出する。なお、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42へ入力される電圧をA/D変換する図示しないA/D変換回路は、例えば、PLD46内にそなえられる。但し、A/D変換回路は、PLD46内にそなえられなくともよく、CM4内やその他の場所にそなえられることとしてもよい。
一例としてPSU2−1において過電圧異常が発生した場合を想定する。PSU2−1が異常通知を行なっている場合(ステップA1のYesルート参照)には、PSU2−1が正常に動作している場合であるため、過電圧異常となったPSU2−1は自己停止する(ステップA2)。具体的には、過電圧異常となったPSU2−1の制御/監視回路24が、過電圧となっているDC/DC変換回路22またはDC/DC変換回路23の出力を停止させる。そして、正常なPSU2−2のみでCM4に対して電力を供給するようになる(ステップA3)。
まず、電圧取得部451または電圧取得部463によってPSU2内の電圧を取得(監視)し(ステップA10)、低電圧異常が発生していないか否かを判断する(ステップA11)。低電圧異常が発生していない場合(ステップA11のNoルート参照)には、再びステップA10の処理に戻る。低電圧異常が発生している場合(ステップA11のYesルート参照)には、電圧取得部451または電圧取得部463は、取得した電圧に基づいて、低電圧異常となっているPSU2を特定する(ステップA12)。次に、切離し部464は、異常があると特定されたPSU2に対してPSKILL信号を送信することで、切り離しを行なう(ステップA13)。これにより、正常なPSU2のみでCM4に対して電力を供給するようにする(ステップA14)。
さらに、本実施形態の一例では、過電圧異常を検出した場合、バッテリー付きホットスワップ回路41およびホットスワップ回路42をOFFにし、PLD46等のCM4内の各部に対してバッテリー413からの電力供給を行なう。そして、バッテリー413から電力供給を受けるPLD46が、異常が発生したPSU2を特定し切り離しを行なう。従って、CM4は過電圧から守られながら異常が発生したPSU2を特定し切り離しを行なうことができる。すなわち、本実施形態の一例では、システム1を停止させることなく、異常が発生したPSU2を特定し切り離しを行なうことができる。
また、本実施形態の一例では、電圧取得部463は、ダイオード26,27のアノード側から出力されるLoadバランス信号をA/D変換することでPSU2の出力電圧を取得している。従って、本実施形態の一例では、並列運転している他のPSU2の影響を受けずにPSU2の出力電圧を取得することができる。
PSU2の出力から過電圧異常を検出してもよい。
また、本実施形態の一例では、切離し部464が、PSKILL信号を用いて、PSU2の出力を停止する。従って、本実施形態の一例では、PSKILL信号を用いてPSU2の切り離しを簡単に行なうことができる。
なお、開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、本実施形態の一例では、PLD46は、制御/監視回路24に対してPSKILL信号を送信しているが、これに限定されるものではない。例えば、PLD46は、DC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23に対してPSKILL信号を送信してもよく、PSKILL信号を受信したDC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23は自己停止する。このようにすれば、制御/監視回路24に異常が発生しており、DC/DC変換回路22およびDC/DC変換回路23をOFFにすることができない場合にもPSU2を切り離すことが可能となる。
さらに、本実施形態の一例では、電圧監視部461は、図1中A点およびB点の電圧を監視しているが、これに限定されるものではない。例えば、過電圧異常やBP3からの電圧が正常に戻ったことが確認できる点であればよい。
さらに、本実施形態の一例では、CM4は2つの場合を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、CM4は1または3以上であってもよい。
また、本実施形態の一例では、PSU2−1およびPSU2−2の片側が異常となっている場合を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、全てのPSU2が異常となっている場合には、全てのPSU2を切り離し、バッテリー413からの電源供給により、CM4内の図示しないCPU等の処理装置がキャッシュバックアップ等を行なってもよい。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 制御部をそなえた情報処理装置において、
前記制御部に対して電力を供給する複数の電力供給部と、
前記制御部に対して電力を供給する予備電力供給部と、
をそなえ、
前記制御部が、
前記複数の電力供給部および前記予備電力供給部からの電力供給を制御する電力制御部と、
前記複数の電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部と、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部と、
前記異常箇所特定部によって特定された前記異常となった電力供給部を切り離す異常箇所切離し部と、をそなえ、
前記電力制御部は、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、
前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し、前記異常箇所切離し部によって前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して、前記予備電力供給部からの電力供給を停止することを特徴とする情報処理装置。
前記異常箇所特定部は、前記電圧取得部によって取得された出力電圧に基づいて、異常となった電力供給部を特定することを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
(付記3) 前記異常検出部は、前記制御部内の電圧を監視することで、異常を検出することを特徴とする付記1または付記2に記載の情報処理装置。
前記異常箇所特定部が、前記複数の電力供給部のうち、前記低電圧異常となった電力供給部を特定し、
前記異常箇所切離し部が、前記低電圧異常となった電力供給部を切り離すことを特徴とする付記2記載の情報処理装置。
前記複数の電力供給部に発生した異常を検出し、
異常が検出された場合、前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し
前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定し、
前記異常となった電力供給部を切り離し、
前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して前記予備電力供給部からの電力供給を停止することを特徴とする制御方法。
取得された出力電圧に基づいて、異常となった電力供給部を特定することを特徴とする付記5記載の制御方法。
(付記7) 前記制御部内の電圧を監視することで、前記複数の電力供給部に発生した異常を検出することを特徴とする付記5または付記6に記載の制御方法。
前記複数の電力供給部のうち、前記低電圧異常となった電力供給部を特定し、
前記低電圧異常となった電力供給部を切り離すことを特徴とする付記6記載の制御方法。
当該制御装置に対して電力を供給する予備電力供給部と、
前記複数の電力供給部および前記予備電力供給部からの電力供給を制御する電力制御部と、
前記複数の電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部と、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部と、
前記異常箇所特定部によって特定された前記異常となった電力供給部を切り離す異常箇所切離し部と、をそなえ、
前記電力制御部は、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、
前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し、前記異常箇所切離し部によって前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して、前記予備電力供給部からの電力供給を停止することを特徴とする制御装置。
前記異常箇所特定部は、前記電圧取得部によって取得された出力電圧に基づいて、異常となった電力供給部を特定することを特徴とする付記9記載の制御装置。
(付記11) 前記異常検出部は、前記制御部内の電圧を監視することで、異常を検出することを特徴とする付記9または付記10に記載の制御装置。
前記異常箇所特定部が、前記複数の電力供給部のうち、前記低電圧異常となった電力供給部を特定し、
前記異常箇所切離し部が、前記低電圧異常となった電力供給部を切り離すことを特徴とする付記10記載の制御装置。
2,2−1,2−2 PSU(電源供給部)
3 BP
4,4−1,4−2 CM(制御部,制御装置)
10 RAID装置
20 ホスト
21 AC/DC変換回路
22 DC/DC変換回路
23 DC/DC変換回路
24 制御/監視回路
25 レジスタ
26 ダイオード
27 ダイオード
30 CE
40 DE
41 バッテリー付きホットスワップ回路
42 ホットスワップ回路
43 DC/DC変換回路
44 DC/DC変換回路
45 EXP
46 PLD
47 ダイオード
48 ダイオード
411 スイッチ
412 ホットスワップIC
413 バッテリー(予備電力供給部)
414 ダイオード
415 ダイオード
451 電圧取得部(異常検出部,異常箇所特定部)
461 電圧監視部(異常検出部)
462 電力制御部
463 電圧取得部(異常箇所特定部)
464 切離し部
Claims (6)
- 制御部をそなえた情報処理装置において、
前記制御部に対して電力を供給する複数の電力供給部と、
前記制御部に対して電力を供給する予備電力供給部と、
をそなえ、
前記制御部が、
前記複数の電力供給部および前記予備電力供給部からの電力供給を制御する電力制御部と、
前記複数の電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部と、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部と、
前記異常箇所特定部によって特定された前記異常となった電力供給部を切り離す異常箇所切離し部と、をそなえ、
前記電力制御部は、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、
前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し、前記異常箇所切離し部によって前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して、前記予備電力供給部からの電力供給を停止することを特徴とする情報処理装置。 - 前記複数の電力供給部それぞれの出力電圧を取得する電圧取得部を更にそなえ、
前記異常箇所特定部は、前記電圧取得部によって取得された出力電圧に基づいて、異常となった電力供給部を特定することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記異常検出部は、前記制御部内の電圧を監視することで、異常を検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記電圧取得部が、前記複数の電力供給部それぞれの出力電圧に基づいて、低電圧異常を検出し、
前記異常箇所特定部が、前記複数の電力供給部のうち、前記低電圧異常となった電力供給部を特定し、
前記異常箇所切離し部が、前記低電圧異常となった電力供給部を切り離すことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。 - 制御部と、前記制御部に対して電力を供給する複数の電力供給部と、前記制御部に対して電力を供給する予備電力供給部とをそなえた情報処理装置における制御方法であって、
前記複数の電力供給部に発生した異常を検出し、
異常が検出された場合、前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し
前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定し、
前記異常となった電力供給部を切り離し、
前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して前記予備電力供給部からの電力供給を停止することを特徴とする制御方法。 - 複数の電力供給部から電力供給を受ける制御装置において、
当該制御装置に対して電力を供給する予備電力供給部と、
前記複数の電力供給部および前記予備電力供給部からの電力供給を制御する電力制御部と、
前記複数の電力供給部に発生した異常を検出する異常検出部と、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、前記複数の電力供給部のうち、異常となった電力供給部を特定する異常箇所特定部と、
前記異常箇所特定部によって特定された前記異常となった電力供給部を切り離す異常箇所切離し部と、をそなえ、
前記電力制御部は、
前記異常検出部によって異常が検出された場合、
前記複数の電力供給部からの電力供給を停止して前記予備電力供給部からの電力供給を開始し、前記異常箇所切離し部によって前記異常となった電力供給部が切り離されると、正常と判断された電力供給部からの電力供給を再開して、前記予備電力供給部からの電力供給を停止することを特徴とする制御装置。
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