JP5545828B2 - 感光体ベルト用ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
本発明の電子写真用ポリエステルフィルムを構成するポリエステルとしては、代表的には、例えば、構成単位の80モル%以上がエチレンテレフタレートであるポリエチレンテレフタレート、構成単位の80モル%以上がエチレン−2,6−ナフタレートであるポリエチレン−2,6−ナフタレート、構成単位の80モル%以上が1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレートであるポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート等が挙げられる。その他にも、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。
ポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所社製SA−CP3型)を使用して測定した等価球形分布における積算(体積基準)50%の値を平均粒径とした。
東洋精機製、デジベック平滑度試験機を用いて、JIS8119:1998に従って測定した。まず、フィルムを試料台の中心にくるようにセットし、フィルムの上にゴム製押え板および加圧板を置き、加圧装置によって100kPaの圧力をかけた。容積380mlの大真空容器を選択し、容器内の圧力を50.7kPaより低くした後、10mlの空気が流れる時間、すなわち容器内の圧力が50.7kPaから48.0kPaに変化するまでの時間を秒単位で測定した。
日本電色工業製VG‐2000型光沢度計を用いて、60度鏡面光沢度(60°)をJISZ8741に準じて測定した。すなわち、入射角、反射角60度における黒色標準板の反射率を基準に試料の反射率を求め光沢度とした。
日本電色工業製NDH‐2000型濁度計を用いて、JISK6714に準じ、日本電色工業社製によりフィルムの濁度を測定した。
透過型電子顕微鏡(TEM)によるフィルム断面の観察にて行った。すなわち、フィルムサンプルの小片を、エポキシ樹脂に硬化剤、加速剤を配合した樹脂に包埋処理し、ウルトラミクロトームにて厚み200nmの切片を作成し、観察用サンプルとした。得られたサンプルを日立(株)製透過型電子顕微鏡(H−9000)にて観察した。その断面のうちフィルム表面とほぼ平行に、明暗によってその界面が観察される。その界面とフィルム表面までの距離を透過型電子顕微鏡写真1枚について平均し、表層厚さ、および塗布層厚さを求めた。ただし、加速電圧は300kV、倍率は表層厚みに応じ、1〜10万倍の範囲で設定した。少なくとも50枚の写真について行い、測定値の厚い方から10点、薄い方から10点削除して30点を平均して測定値とした。
フィルムに、真空蒸着工程で厚さ70nmのアルミ蒸着層を設け、アルミ蒸着面に碁盤目状に100枡のクロスカットを入れる。クロスカットの部分に、ニチバン製セロテープ(登録商標)(18mm幅)を気泡の入らぬように7cmの長さに貼り、この上を3kgの手動式荷重ロールで一定の荷重を与えた。フィルムを固定し、テープの一端を500gの錘に接続し、錘が45cmの距離を自然落下後に、180℃方向の剥離試験が開始する方法で評価した。接着性は、次の3段階の基準で評価した。
○:フィルム面からアルミが全く剥離しない
△:フィルム面からアルミが剥離するが、剥離する面積は10%未満である
×:10%以上の面積でアルミが剥離する
実用的には○または△であれば使用可能である。
フィルムに、真空蒸着工程で厚さ70nmのアルミ蒸着層を設け、さらに蒸着層表面に、電荷輸送剤、電荷発生剤、結着樹脂、有機溶媒を混合した塗工液をディッピング法にて塗布し、厚さ30μmの感光層を形成した。作成された電子写真感光体ベルトを京セラミタ社製複写機AF1000に取り付け、グレー原稿にて転写紙上に画像を出し、画像上の干渉縞および白ポチ・黒ポチおよび画像抜けを評価した。
◎:最も優れた画像を形成した
○:優れた画像を形成した
△:画像にやや難があるが使用可能なレベル
×:画像欠陥が多く、使用できない
下記表1に示す水性塗料原液を下記表2に示す割合で配合してP1〜P4の水性塗布液を作成した。
ベント付き二軸押出機を使用し、平均粒子径4.1μmの無定形シリカ粒子(A)を3000ppmと、平均粒子径3.2μmの無定形シリカ粒子(B)を4000ppmを含有するポリエチレンテレフタレートを280℃〜300℃の温度で溶融押し出しし、静電密着法を併用しながら冷却ドラム上にキャストして、無定形フィルムを得た。このフィルムを82℃で縦方向に3.3倍延伸し、さらに120℃で横方向に3.9倍延伸し、230℃で熱処理して、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得た。
比較例1において、縦延伸後のフィルム片面に表2に示すP1の組成からなる塗布液を塗布した。その他は同様にして、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得た。なお、塗布層の乾燥後の厚さは0.1μmであった。
比較例1において、縦延伸後のフィルム片面に表2に示すP2の組成からなる塗布液を塗布した。その他は同様にして、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得た。なお、塗布層の乾燥後の厚さは0.1μmであった。
比較例1において、縦延伸後のフィルム片面に表2に示すP3の組成からなる塗布液を塗布した。その他は同様にして、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得た。なお、塗布層の乾燥後の厚さは0.1μmであった。
比較例1において、シリカ粒子(A)を3000ppmと、シリカ粒子(B)を5000ppm含有するポリエチレンテレフタレートを使用し、縦延伸後のフィルム片面に表2に示すP1の組成からなる塗布液を塗布した。その他は同様にして、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得た。なお、塗布層の乾燥後の厚さは0.1μmであった。
比較例1において、シリカ粒子(A)を3000ppmと、シリカ粒子(B)を3000ppmを含有するポリエチレンテレフタレートを使用し、縦延伸後のフィルム片面に表2に示すP1の組成からなる塗布液を塗布した。その他は同様にして、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得た。なお、塗布層の乾燥後の厚さは0.1μmであった。
比較例1において、シリカ粒子(A)を3000ppmと、シリカ粒子(B)を1000ppmを含有するポリエチレンテレフタレートを使用し、縦延伸後のフィルム片面に表2に示すP1の組成からなる塗布液を塗布した。その他は同様にして、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得た。なお、塗布層の乾燥後の厚さは0.1μmであった。
比較例1において、縦延伸後のフィルム片面に表2に示すP4の組成からなる塗布液を塗布した。その他は同様にして、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得た。なお、塗布層の乾燥後の厚さは0.1μmであった。
比較例1において、シリカ粒子(A)を3000ppmを含有し、シリカ粒子(B)を含有しないポリエチレンテレフタレートを使用し、縦延伸後のフィルム片面に表2に示すP1の組成からなる塗布液を塗布した。その他は同様にして、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得た。なお、塗布層の乾燥後の厚さは0.1μmであった。
比較例1において、シリカ粒子(B)を4000ppmを含有し、シリカ粒子(A)を含有しないポリエチレンテレフタレートを使用し、縦延伸後のフィルム片面に表2に示すP1の組成からなる塗布液を塗布した。その他は同様にして、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得た。なお、塗布層の乾燥後の厚さは0.1μmであった。
比較例1において、シリカ粒子(A)を10000ppm含有し、シリカ粒子(B)を含有しないポリエチレンテレフタレートを使用し、縦延伸後のフィルム片面に表2に示すP1の組成からなる塗布液を塗布した。その他は同様にして、厚さ75μmのポリエステルフィルムを得た。なお、塗布層の乾燥後の厚さは0.1μmであった。
Claims (1)
- 平均粒径1〜3μmと平均粒径4〜7μmの異なる平均粒子径を有する無定形シリカ粒子を少なくとも2種含有するポリエステルフィルムの少なくとも片面に塗布層を有し、当該塗布層がポリエステルおよびポリウレタンの中から選ばれた少なくとも1つ以上のポリマーを含有し、当該塗布層表面の空気漏れ指数が1000〜2000秒であることを特徴とする感光体ベルト用ポリエステルフィルム。
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