しかしながら、従来の地点履歴提供装置は、記録された地点情報の履歴から、必要な情報を読み出し難く、また、地点情報の履歴を分かり易く表示したり共有することが困難であった、という問題点を有していた。
例えば、特許文献1の情報提供装置では、訪問した区画を記憶しているが、読み出した時刻または時間帯に訪問した区画だけが表示されても、どの店に行って何をしたか等の詳細な行動を利用者が思い出す手掛かりとしては不足であるし、利用者の記憶に基づいて読み出した時刻と、実際に利用した時刻がずれていては何ら情報を得られない、という問題点を有していた。
また、特許文献2に記載のナビゲーション装置では、記録された停止履歴情報を一覧表示しているが、一覧表示された停止履歴から、利用者にとって必要な情報と不要な情報とを見分けることが容易ではない、という問題点を有していた。
また、特許文献3に記載の情報配信システムでは、時間的要素を含むキーワードに基づいて位置情報ログを絞り込んでいるが、入力した時間的要素を含むキーワードが利用者の記憶違いだった場合、必要な情報を得ることができない、という問題点を有していた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、記録された位置履歴から必要な情報を読み出し易く提供することができる、地点履歴検索システム、地点履歴検索装置、サーバ装置、端末装置、地点履歴検索方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の地点履歴検索システムは、制御部と入力部と表示部とを少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置を、通信可能に接続した地点履歴検索システムであって、上記サーバ装置の上記記憶部は、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、上記利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段、を備え、上記サーバ装置の上記制御部は、上記端末装置から送信される、日時または位置に関する検索条件を受信する検索条件受信手段と、上記検索条件に従って、上記位置履歴情報記憶手段から上記位置履歴情報を検索する検索手段と、上記検索手段により検索された上記位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する検索結果情報生成手段と、上記検索結果情報生成手段により生成された上記検索結果情報を、上記端末装置に送信する検索結果送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記検索条件を、上記入力部を介して入力させる検索条件入力手段と、上記検索条件入力手段により入力された上記検索条件を、上記サーバ装置に送信する検索条件送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記検索結果情報を受信する検索結果受信手段と、上記検索結果受信手段により受信された上記検索結果情報を、上記表示部に表示させる検索結果表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記端末装置の上記制御部は、上記利用者の上記現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、上記現在位置情報取得手段により取得された上記現在位置情報を、上記サーバ装置に送信する現在位置情報送信部と、を更に備え、上記サーバ装置の上記制御部は、上記端末装置から送信される、上記現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、上記現在位置情報受信手段により受信された上記現在位置情報の履歴に基づいて、上記現在位置が上記所定時間同一の上記施設または上記領域にある場合に、上記位置履歴情報を上記位置履歴情報記憶手段に格納する位置履歴情報格納手段と、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記検索手段は、上記検索条件に従った上記位置履歴情報の検索結果の時間的な前後に存在する上記位置履歴情報を、上記位置履歴情報記憶手段から検索する前後履歴情報検索手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記検索結果情報生成手段は、上記前後履歴情報検索手段により検索された上記前後の上記位置履歴情報を表示するためのリンクを含む上記検索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記現在位置情報は、緯度経度または施設IDであり、上記位置履歴情報格納手段は、上記緯度経度の変化または上記施設IDの継続取得時間に基づいて、上記現在位置が上記所定時間同一の上記施設または上記領域にあることを判断することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記サーバ装置の上記記憶部は、地図データを記憶する地図データベース、を更に備え、上記検索結果情報生成手段は、上記検索手段により検索された上記位置履歴情報の上記検索結果情報を、上記地図データの地図上に表示する上記検索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記検索結果情報生成手段は、上記位置に関する上記検索条件に従って、上記検索手段により上記位置履歴情報記憶手段から複数の上記位置履歴情報が検索された場合、上記地図データの上記地図上に、当該位置履歴情報の上記滞在期間に関する情報に基づく上記複数の日時を表示する上記検索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記検索結果情報生成手段は、上記日時に関する上記検索条件に従って、上記検索手段により上記位置履歴情報記憶手段から複数の上記位置履歴情報が検索された場合、上記地図データベースから上記複数の上記位置履歴情報の上記代表地点を含むエリアおよび縮尺の上記地図データを取得し、当該地図データの上記地図上に、当該複数の上記位置履歴情報の上記検索結果を表示する上記検索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記検索結果情報生成手段は、上記検索手段により検索された上記位置履歴情報に基づいて、訪問回数、訪問日、および、訪問時間のうち少なくとも一つを表示する検索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記検索条件入力手段は、上記入力部を介して、上記表示部に表示させたカレンダー上の日付を選択させるよう制御し、選択された日付を上記検索条件として取得することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記検索条件入力手段は、上記表示部に表示させる上記カレンダー上の対応する日付に、上記サーバ装置から送信される上記位置履歴情報の有無、種別、および、量のうち少なくとも一つを表示させることを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記サーバ装置の上記記憶部は、利用者間の関連付け情報を記憶する利用者情報記憶手段、を更に備え、上記検索結果情報生成手段は、上記検索手段により上記検索条件に従って検索された上記位置履歴情報の上記検索結果が、上記関連付け情報により関連付けられた上記利用者間で重複する場合に、当該利用者同士を同伴者と判断して同伴者数に応じた記号を付与して上記地図上に表示する上記検索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記検索結果情報生成手段は、上記検索手段により上記検索条件に従って検索された上記位置履歴情報の上記検索結果に基づいて訪問回数を判断し、上記訪問回数に応じた記号を付与して上記地図上に表示する上記検索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、交通網を規定したネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段、を更に備え、上記位置履歴情報格納手段は、上記現在位置情報の履歴に基づいて、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータが規定する交通網上の路線を特定し、特定した上記路線の情報を更に上記位置履歴情報記憶手段に格納し、上記検索結果情報生成手段は、上記位置履歴情報記憶手段に記憶された上記路線の情報を、上記検索結果として更に上記表示部に表示する上記検索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記位置履歴情報格納手段は、上記現在位置情報の履歴に基づいて移動経路を特定し、特定した上記移動経路の情報を更に上記位置履歴情報記憶手段に格納し、上記検索結果情報生成手段は、上記位置履歴情報記憶手段に記憶された上記移動経路の情報を、上記検索結果として更に上記表示部に表示する検索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記前後履歴情報検索手段は、上記検索条件受信手段により、現在時刻を指定する上記検索条件が受信された場合、上記現在時刻から所定時間前までの上記位置履歴情報を上記位置履歴情報記憶手段から検索し、上記検索結果情報生成手段は、上記前後履歴情報検索手段により検索された上記位置履歴情報の上記路線上に現在位置を表示する上記検索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記サーバ装置の上記記憶部は、時刻表データを記憶する時刻表記憶手段、を更に備え、上記位置履歴情報格納手段は、上記現在位置情報の履歴から、上記時刻表記憶手段に記憶された上記時刻表データに基づいて、移動手段および/または移動区間を判定して上記位置履歴情報記憶手段に格納することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記検索結果情報生成手段は、上記前後履歴情報検索手段により検索された上記位置履歴情報に、上記移動手段および/または上記移動区間の情報が格納されている場合、当該移動手段および/または当該移動区間ならびに当該移動手段および/または当該移動区間の名称を表示する上記検索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、上記記載の地点履歴検索システムにおいて、上記検索結果情報生成手段は、上記検索手段により、上記検索条件に従って検索された上記位置履歴情報の上記検索結果に基づいて、滞在時間および/または移動時間の統計計算を行い、計算した統計結果を示す上記検索結果情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索システムは、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、上記利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段と、日時または位置に関する検索条件を、上記入力部を介して入力させる検索条件入力手段と、上記検索条件に従って、上記位置履歴情報記憶手段から上記位置履歴情報を検索する検索手段と、上記検索手段により検索された上記位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する検索結果情報生成手段と、上記検索結果情報生成手段により生成された上記検索結果情報を、上記表示部に表示させる検索結果表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索装置は、記憶部と制御部と入力部と表示部とを少なくとも備えた地点履歴検索装置であって、上記記憶部は、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、上記利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段、を備え、上記制御部は、日時または位置に関する検索条件を、上記入力部を介して入力させる検索条件入力手段と、上記検索条件に従って、上記位置履歴情報記憶手段から上記位置履歴情報を検索する検索手段と、上記検索手段により検索された上記位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する検索結果情報生成手段と、上記検索結果情報生成手段により生成された上記検索結果情報を、上記表示部に表示させる検索結果表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明のサーバ装置は、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置であって、上記記憶部は、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、上記利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される、日時または位置に関する検索条件を受信する検索条件受信手段と、上記検索条件に従って、上記位置履歴情報記憶手段から上記位置履歴情報を検索する検索手段と、上記検索手段により検索された上記位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する検索結果情報生成手段と、上記検索結果情報生成手段により生成された上記検索結果情報を、上記端末装置に送信することにより上記表示部に表示させる検索結果送信手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の端末装置は、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、入力部と制御部と表示部とを少なくとも備えた端末装置であって、上記記憶部は、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、上記利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段、を備え、上記制御部は、日時または位置に関する検索条件を、上記入力部を介して入力させる検索条件入力手段と、上記検索条件入力手段により入力された上記検索条件を、上記サーバ装置に送信する検索条件送信手段と、上記サーバ装置から送信される、上記検索条件に従って上記位置履歴情報記憶手段から検索された上記位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を受信する検索結果受信手段と、上記検索結果受信手段により受信された上記位置履歴情報の上記検索結果情報を、上記表示部に表示させる検索結果表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索方法は、制御部と入力部と表示部とを少なくとも備えた端末装置、および、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置を、通信可能に接続した地点履歴検索システムにおいて実行される地点履歴検索方法であって、上記サーバ装置の上記記憶部は、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、上記利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段、を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記検索条件を、上記入力部を介して入力させる検索条件入力ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記検索条件入力ステップにて入力された上記検索条件を、上記サーバ装置に送信する検索条件送信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、日時または位置に関する検索条件を受信する検索条件受信ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記検索条件に従って、上記位置履歴情報記憶手段から上記位置履歴情報を検索する検索ステップと、上記サーバ装置の上記制御部において実行される、上記検索ステップにて検索された上記位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する検索結果情報生成ステップと、上記検索結果情報生成ステップにて生成された上記検索結果情報を、上記端末装置に送信する検索結果送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記サーバ装置から送信される、上記位置履歴情報の上記検索結果情報を受信する検索結果受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記検索ステップにて検索された上記位置履歴情報の検索結果情報を、上記表示部に表示させる検索結果表示ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索方法は、地点履歴検索システムにおいて実行される地点履歴検索方法であって、上記地点履歴検索システムは、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段と、検索条件入力手段と、検索手段と、検索結果情報生成手段と、検索結果表示手段と、を備え、上記検索条件入力手段が、日時または位置に関する検索条件を、上記入力部を介して入力させる検索条件入力ステップと、上記検索手段が、上記検索条件に従って、上記位置履歴情報記憶手段から上記位置履歴情報を検索する検索ステップと、上記検索結果情報生成手段が、上記検索ステップにて検索された上記位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する検索結果情報生成ステップと、上記検索結果表示手段が、上記検索結果情報生成ステップにて生成された上記検索結果情報を、上記表示部に表示させる検索結果表示ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索方法は、記憶部と制御部と入力部と表示部とを少なくとも備えた地点履歴検索装置において実行される地点履歴検索方法であって、上記記憶部は、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、上記利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、日時または位置に関する検索条件を、上記入力部を介して入力させる検索条件入力ステップと、上記検索条件に従って、上記位置履歴情報記憶手段から上記位置履歴情報を検索する検索ステップと、上記検索ステップにて検索された上記位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する検索結果情報生成ステップと、上記検索結果情報生成ステップにて生成された上記検索結果情報を、上記表示部に表示させる検索結果表示ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索方法は、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置において実行される地点履歴検索方法であって、上記記憶部は、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、上記利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される、日時または位置に関する検索条件を受信する検索条件受信ステップと、上記検索条件に従って、上記位置履歴情報記憶手段から上記位置履歴情報を検索する検索ステップと、上記検索ステップにて検索された上記位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する検索結果情報生成ステップと、上記検索結果情報生成ステップにて生成された上記検索結果情報を、上記端末装置に送信することにより上記表示部に表示させる検索結果送信ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の地点履歴検索方法は、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、入力部と制御部と表示部とを少なくとも備えた端末装置において実行される地点履歴検索方法であって、上記記憶部は、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、上記利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、日時または位置に関する検索条件を、上記入力部を介して入力させる検索条件入力ステップと、上記検索条件入力ステップにて入力された上記検索条件を、上記サーバ装置に送信する検索条件送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記検索条件に従って上記位置履歴情報記憶手段から検索された上記位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を受信する検索結果受信ステップと、上記検索結果受信ステップにて受信された上記位置履歴情報の検索結果情報を、上記表示部に表示させる検索結果表示ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、記憶部と制御部と入力部と表示部とを少なくとも備えた地点履歴検索装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、上記利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段、を備え、上記制御部において、日時または位置に関する検索条件を、上記入力部を介して入力させる検索条件入力ステップと、上記検索条件に従って、上記位置履歴情報記憶手段から上記位置履歴情報を検索する検索ステップと、上記検索ステップにて検索された上記位置履歴情報の検索結果情報を、上記表示部に表示させる検索結果表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、記憶部と制御部とを少なくとも備えたサーバ装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、上記利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される、日時または位置に関する検索条件を受信する検索条件受信ステップと、上記検索条件に従って、上記位置履歴情報記憶手段から上記位置履歴情報を検索する検索ステップと、上記検索ステップにて検索された上記位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する検索結果情報生成ステップと、上記検索結果情報生成ステップにて生成された上記検索結果情報を、上記端末装置に送信することにより上記表示部に表示させる検索結果送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、記憶部を少なくとも備えたサーバ装置に通信可能に接続された、入力部と制御部と表示部とを少なくとも備えた端末装置において実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、上記利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、上記施設または上記領域の名称および地点情報と、上記利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段、を備え、上記制御部において、日時または位置に関する検索条件を、上記入力部を介して入力させる検索条件入力ステップと、上記検索条件入力ステップにて入力された上記検索条件を、上記サーバ装置に送信する検索条件送信ステップと、上記サーバ装置から送信される、上記検索条件に従って上記位置履歴情報記憶手段から検索された上記位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を受信する検索結果受信ステップと、上記検索結果受信ステップにて受信された上記位置履歴情報の上記検索結果情報を、上記表示部に表示させる検索結果表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
この発明によれば、サーバ装置において、利用者の現在位置情報の履歴に基づいて、利用者の現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に格納された、施設または領域の名称および地点情報と、利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶部に記憶し、端末装置において、日時または位置に関する検索条件を、入力部を介して入力させ、入力された検索条件をサーバ装置に送信する。そして、サーバ装置において、受信した検索条件に従って、記憶部から位置履歴情報を検索し、検索した位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成して端末装置に送信し、端末装置において、受信した検索結果を表示させる。これにより、本発明は、記録された位置履歴から必要な情報を読み出し易く提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、端末装置において、利用者の現在位置情報を取得してサーバ装置に送信し、サーバ装置において、受信した現在位置情報の履歴に基づいて、現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に位置履歴情報を格納するので、利用者が所定時間、滞在した施設または領域の位置履歴を検出して登録することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、検索条件に従った位置履歴情報の検索結果の時間的な前後に存在する位置履歴情報を検索するので、利用者が、そこにいた正確な日時を記憶していない場合であっても、検索条件として入力された日時前後の位置履歴を検索して利用者に提示することができる、という効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、検索した前後の位置履歴情報を表示するためのリンクを表示する検索結果情報を生成するので、検索条件に従った位置履歴情報の検索結果に加えてリンクを介して、利用者に時間的前後の位置履歴情報の詳細を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、現在位置情報は、緯度経度または施設IDであり、サーバ装置において、緯度経度の変化または施設IDの継続取得時間に基づいて、現在位置が所定時間同一の施設または領域にあることを判断する。これにより、本発明は、現在位置情報として取得される緯度経度または施設IDの更新に従って、緯度経度の変化や施設IDの継続取得時間を把握して、利用者が同一の施設または領域に所定時間滞在したか否かを判定することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、地図データを記憶し、位置履歴情報の検索結果を地図データの地図上に表示する検索結果情報を生成するので、検索条件に従った位置履歴の検索結果や時間的前後の位置履歴の検索結果等を、地図上に表示させることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、位置に関する検索条件に従って複数の位置履歴情報が検索された場合に、地図データの地図上に、当該位置履歴情報の滞在期間に関する情報に基づく複数の日時を表示する検索結果情報を生成する。これにより、本発明は、同じスポットやエリアに複数回、訪問した履歴を、地図上に日時を付して利用者に提示することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、日時に関する検索条件に従って複数の位置履歴情報が検索された場合、地図データベースから複数の位置履歴情報の代表地点を含むエリアおよび縮尺の地図データを取得し、当該地図データの地図上に、当該複数の位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する。これにより、本発明は、複数の位置履歴情報による複数の代表地点を含むエリアと縮尺に合わせた地図上に、代表地点群を表示させることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、検索した位置履歴情報に基づいて、訪問回数、訪問日、および、訪問時間のうち少なくとも一つを示す検索結果情報を生成するので、利用者に以前に行った施設や領域の訪問回数や訪問日や訪問時間等を提示することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、端末装置において、入力部を介して、表示部に表示させたカレンダー上の日付を選択させるよう制御し、選択された日付を検索条件として取得するので、検索条件とする日付や期間を入力しやすいインターフェースを利用者に提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、端末装置において、表示部に表示させるカレンダー上の対応する日付に、記憶した位置履歴情報の有無、種別、数量等を表示させるので、利用者がカレンダー形式のインターフェースを介して検索条件を入力する場合に、その日に位置履歴が登録されているか否かや、どのような種別の位置履歴であるかや、位置履歴の量を把握することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、利用者間の関連付け情報を記憶し、検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果が、関連付け情報により関連付けられた利用者間で重複する場合に、当該利用者同士を同伴者と判断して同伴者数に応じた記号を付与して地図上に表示する検索結果情報を生成する。これにより、本発明は、友達同士など特定の利用者間で、同じ場所を訪れた履歴を共有することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果に基づいて訪問回数を判断し、訪問回数に応じた記号を付与して地図上に表示する検索結果情報を生成する。これにより、本発明は、数字やアイコン等の記号により訪問回数を利用者に分かり易く示すことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、交通網を規定したネットワークデータを記憶し、現在位置情報の履歴に基づいて、記憶したネットワークデータが規定する交通網上の路線を特定し、特定した路線の情報を更に格納し、記憶した路線の情報を、検索結果として更に示す検索結果情報を生成する。これにより、本発明は、利用者が移動した履歴に基づいて利用路線を特定し、利用路線の位置履歴を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、現在位置情報の履歴に基づいて移動経路を特定し、特定した移動経路の情報を更に格納し、記憶した移動経路の情報を、検索結果として更に示す検索結果情報を生成する。これにより、本発明は、利用者が移動した履歴に基づいて利用経路を特定し、利用経路の位置履歴を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、現在時刻を指定する検索条件が受信された場合、現在時刻から所定時間前までの位置履歴情報を検索し、検索した前後の位置履歴情報の路線上に現在位置を表示する検索結果情報を生成する。これにより、利用者の現在の移動状況を考慮して、現在利用中の路線を特定して利用者に示すことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、時刻表データを記憶し、現在位置情報の履歴から、記憶した時刻表データに基づいて、移動手段および/または移動区間を判定して位置履歴情報記憶手段に格納する。これにより、本発明は、時刻表を考慮して現在位置から移動手段や移動区間を判定し、これらの移動履歴を利用者に提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、検索した位置履歴情報に、移動手段および/または移動区間の情報が格納されている場合、当該移動手段および/または当該移動区間ならびに当該移動手段および/または当該移動区間の名称を示す検索結果情報を生成する。これにより、本発明は、現在位置から判定した移動手段や移動区間の移動履歴を利用者に提供することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、サーバ装置において、検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果に基づいて、滞在時間および/または移動時間の統計計算を行い、計算した統計結果を示す検索結果情報を生成する。これにより、本発明は、所定の期間の滞在時間の累積時間や、移動手段の割合等の統計計算結果を利用者に提供することができるという効果を奏する。
なお、上記において、本発明の地点履歴検索システムを一例に効果の説明をしたが、地点履歴検索装置、サーバ装置、端末装置、地点履歴検索方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
以下に、本発明にかかる地点履歴検索システム、地点履歴検索装置、サーバ装置、端末装置、地点履歴検索方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
以下、本発明の構成および処理について、第1の実施形態(地点履歴検索システム)、および、第2の実施形態(地点履歴検索装置(スタンドアローン型))の順にて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
最初に、本発明の第1の実施形態(地点履歴検索システム)について、図1〜図13を参照して以下に説明する。但し、以下に示す第1の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための地点履歴検索システムを例示するものであって、本発明をこの地点履歴検索システムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の地点履歴検索システムにも等しく適用し得るものである。例えば、第1の実施形態で例示する地点履歴検索システムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
[地点履歴検索システムの構成]
まず、第1の実施形態における地点履歴検索システムの構成の一例について、図1を参照して以下に説明する。ここで、図1は、第1の実施形態における地点履歴検索システムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、本実施形態1においては、通信型のナビゲーションを提供する地点履歴検索システムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプの地点履歴検索システムなどにも適用可能である。
図1に示すように、第1の実施形態の地点履歴検索システムは、概略的に、サーバ装置200、および、端末装置100を、ネットワーク300を介して通信可能に接続して構成される。ここで、図1に示すように、通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。なお、図1においては、一の端末装置100について代表的に図示しているが、これに限られず、複数の端末装置100−1〜nをネットワーク300に接続してもよい。
図1に示すように、第1の実施形態の地点履歴検索システムにおいて、サーバ装置200は、概略的に、制御部202と記憶部206とを少なくとも備えており、端末装置100は、位置取得部112と表示部114と入力部116と制御部102と記憶部106とを備える。
[サーバ装置200の構成]
サーバ装置200は、端末装置100から送信される、日時または位置に関する検索条件を受信し、検索条件に従って、記憶部106から位置履歴情報を検索し、検索した位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成し、生成した検索結果情報を、端末装置100に送信する等の機能を有する。サーバ装置200は、通信制御インターフェース部204を介してネットワーク300を経由し、単数または複数の端末装置100および外部機器600と相互に通信可能に接続されており、制御部202と記憶部206とを備える。なお、これらのサーバ装置200の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。制御部202は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部204は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、サーバ装置200とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部204は、端末装置100等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部206は、HD(Hard Disk)等の固定ディスク装置およびSSD(Solid State Drive)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル(ネットワークデータベース206a、地図データベース206b、ユーザデータベース206c、位置履歴データベース206d、および、時刻表データベース206e等)を格納する。
これら記憶部206の各構成要素のうち、ネットワークデータベース206aは、交通網を規定するネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段である。ここで、ネットワークデータベース206aに記憶されるネットワークデータは、道路ネットワークデータの他、路線網ネットワークデータ等の交通機関の交通ネットワークデータであってもよい。これらネットワークデータは、ネットワークデータベース206aに予め記憶されており、サーバ装置200の制御部202は、定期的にネットワーク300を介して最新のデータを外部機器600(例えば、ネットワークデータを提供するネットワークデータサーバなど)等からダウンロードしてネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータをアップデートしてもよい。
ここで、ネットワークデータベース206aに記憶される道路ネットワークデータは、道路網を規定するネットワークデータであり、例えば、交差点や分岐点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ノードデータには、ノード番号、緯度経度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、信号機や一時停止標識等の車両停止位置、および、交差点名称等を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号、接続する道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、車線数、制限速度など交通規制、一時停止標識や踏切直前等の車両停止位置、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、所要時間、および、名称等を含んでいてもよい。また、道路ネットワークデータは、交通規制データや利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、交通規制データは、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、道路の損壊や道路工事等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、および、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。また、利用料金データは、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、高速自動車国道や自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワークデータは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の地点の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。なお、ネットワークデータには、ノードとリンクで構成される各案内経路についての評価を行うために、ノード番号やリンク番号等に対応付けて評価用情報が格納されてもよい。一例として、評価用情報として交通規制データは、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、道路の損壊や道路工事等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含む。
ネットワークデータベース206aに記憶される交通ネットワークデータは、電車やバス等の交通機関の路線等を規定したネットワークデータである。例えば、交通ネットワークデータは、電車の路線網を規定した路線網ネットワークデータであってもよく、バスの路線網を規定した路線網ネットワークデータであってもよい。例えば、ネットワークデータベース206aに記憶される交通ネットワークデータは、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関の路線網を規定するネットワークデータであり、例えば、駅、空港、港、および、停留所(バス停)等の停止位置などの路線網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。なお、ノードデータには、ノード番号、緯度経度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、線路が交差する駅名等を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号、接続する駅等の種別、列車等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、車線数、制限速度など交通規制、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、および、名称等を含んでいてもよい。また、交通ネットワークデータは、交通機関の利用料金データ、および、乗車位置データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。
また、地図データベース206bは、地図データを記憶する地図データ記憶手段である。本実施形態1において、地図データベース206bに記憶される地図データは、全国および各地方の道路地図や路線図等の地図データであってもよい。例えば、地図データベース206bに記憶される地図データは、地図上に表示される地物(例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の地、行政界、行政区域、および、街区等)の形状についての形状データ、地図上に表示される注記(例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等)の注記データ、および、地図上に表示される記号(例えば、山、史跡、寺社、学校、病院、工場および墓地等の地図記号、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、レストラン、銀行および郵便局等の店舗記号、道路上の信号、有料道路の出入口、料金所、サービスエリア、パーキングエリアおよびインターチェンジ等の記号、駐車場、駅、ホテル、美術館および博物館等の施設記号、ならびに、口コミ地点記号等)の記号データ等のデータを含んでいてもよい。ここで、地図データは、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ(例えば、JIS規格の第1〜3次地域区画メッシュデータ、および、100mメッシュデータ等)等であってもよい。また、地図データは、ラスタ形式、ベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。これら地図データは、地図データベース206bに予め記憶されており、サーバ装置200の制御部202は、定期的にネットワーク300を介して最新のデータを、外部機器600(地図データを提供する地図提供サーバ等の外部機器等)からダウンロードして地図データベース206bに記憶された地図データをアップデートしてもよい。
また、ユーザデータベース206cは、利用者間の関連付け情報を記憶する利用者情報記憶手段である。一例として、ユーザデータベース206cは、複数の端末装置100の利用者の識別情報(ユーザIDや端末ID等)を関連付けた関連付け情報を記憶してもよい。すなわち、ユーザデータベース206cに格納される関連付け情報は、少なくとも2つの端末装置100の識別情報を互いに関連付けた情報であってもよい。例えば、ユーザデータベース206cは、任意のグループに属する利用者が所有する端末装置100の識別情報をグループ毎に格納する。一例として、グループは、互いに位置履歴情報を提供し合うことを予め承認した複数の利用者で構成される。ここで、ユーザデータベース206cは、識別情報に対応付けて、当該識別情報の端末装置100の利用者のユーザ名等を記憶してもよい。
また、位置履歴データベース206dは、利用者が所定時間以上滞在した施設または領域の名称および地点情報と、利用者の滞在期間に関する情報と、を対応付けて、位置履歴情報として記憶する位置履歴情報記憶手段である。ここで、地点情報は、利用者が滞在した施設または領域の地点を示す情報(緯度経度等)であって、例えば、当該施設または当該領域の、代表地点(例えば、領域が市区町村である場合の役所の所在地など)や、中心地点や、当該施設の出入り口がある地点等を示す情報であってもよい。また、地点情報は、あるスポットを示す地点が得られない場合でも、特定のエリアに現在位置の履歴が含まれる場合は、当該エリアを定義する情報(例えば、ポリゴンなど)であってもよい。なお、地点情報等は、入力部116を介して利用者が編集可能に構成されてもよい。また、領域は、市区町村などの行政区画に限らず、メッシュで区画化された地図上の区画(エリア)であってもよい。また、「滞在期間に関する情報」は、利用者が滞在した期間に関する情報であって、例えば、滞在開始時刻や滞在終了時刻、滞在中のある時刻のみであってもよく、当該滞在期間に関する情報の利用時に平均滞在時間等の所定時間を与えることによって滞在期間としてもよい。また、一例として、滞在期間に関する情報は、特定の日時(年/月/日/時/分など)から日時までの期間を表す情報であってもよい。ここで、位置履歴データベース206dは、利用者が滞在した場所の位置履歴情報に限らず、利用者が移動した路線や経路等の移動履歴を示す位置履歴情報を更に記憶してもよい。例えば、移動履歴を示す位置履歴情報は、利用者が移動した際の移動手段(徒歩、電車、自動車等)の情報や、移動区間(路線区間、経路区間など)、移動区間の名称(路線名や道路名など)、移動した経路を示すノード番号やリンク番号、移動期間に関する情報(移動開始時刻や移動終了時刻、移動中のある時刻のみの情報など)等であってもよい。ここで、図2は、位置履歴データベース206dに記憶される位置履歴情報を模式的に示した図である。
図2(a)に示すように、位置履歴データベース206dには、利用者が滞在した施設(自宅、カフェ、病院、レストラン)等の名称および地点情報(図示せず)と、滞在期間に関する情報とが対応付けて位置履歴情報として格納されている。ここで、図2(b)に示すように、位置履歴データベース206dは、利用者が移動した際に利用した移動手段(電車、バス、徒歩など)や路線名と移動期間に関する情報とを対応付けた位置履歴情報を記憶してもよい。また、図2(c)に示すように、位置履歴データベース206dは、滞在履歴を示す位置履歴情報(a)と移動履歴を示す位置履歴情報(b)との双方を記憶してもよい。この他、位置履歴情報は、利用者の滞在期間や移動期間における天気情報(晴れ、曇り、雨、雪などの情報)を含んでもよい。また、位置履歴データベース206dは、端末装置100の識別情報に対応付けて、各利用者の位置履歴情報を記憶してもよい。この図2(c)に示すように、通常、ある滞在地点と他の滞在地点の間は、移動区間となる。
また、時刻表データベース206eは、交通機関等の移動手段の時刻表データを記憶する時刻表情報記憶手段である。ここで、時刻表データベース206eに記憶される時刻表データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、リニアモーターカー、および、船等の各公共交通機関の各駅の時刻表を表す情報等であってもよい。なお、時刻表は改訂されることがあるので、時刻表データベース206eは、その時刻表が適用される期間の情報とともに時刻表データを記憶してもよい。また、時刻表データは、駅名に対応付けて、交通機関の出発時刻のほか、通過時刻や到着時刻を定義づけたデータであってもよく、交通機関の便名や行き先等の移動区間の名称や、普通や快速等の種別等を更に定義づけたデータであってもよい。時刻表データは、時刻表データベース206eに予め記憶されており、サーバ装置200の制御部202は、定期的にネットワーク300を介して最新のデータを外部機器600(例えば、時刻表情報を提供する時刻表サーバなど)等からダウンロードして時刻表データベース206eに記憶された時刻表情報をアップデートしてもよい。
また、制御部202は、OS(Operating System)等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部202は、機能概念的に、現在位置情報受信部202a、位置履歴情報格納部202b、検索条件受信部202c、検索部202d、検索結果情報生成部202f、および、検索結果送信部202gを備える。
このうち、現在位置情報受信部202aは、端末装置100から送信される、利用者の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段である。なお、現在位置情報受信部202aは、制御部202の内部クロック等により、端末装置100から送信される現在位置情報の取得時刻や受信時刻等の時刻情報を取得してもよい。また、現在位置情報受信部202aは、現在位置情報を、時刻情報に対応付けて記憶部206に一時記憶させてもよい。また、本実施の形態において、識別情報を用いて端末装置100(の利用者)の特定を行ってもよく、現在位置情報受信部202aは、現在位置情報とともに送信される識別情報を受信してもよく、また、ネットワーク300のパスを解析する等により識別情報を取得してもよい。
また、位置履歴情報格納部202bは、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報の履歴に基づいて、現在位置が所定時間同一の施設または領域にある場合に、位置履歴情報を位置履歴データベース206dに格納する位置履歴情報格納手段である。例えば、位置履歴情報格納部202bは、現在位置情報受信部202aにより時刻情報とともに記憶部206に一時記憶された現在位置情報の履歴に基づいて、所定時間以上現在位置が同一の施設または領域にあるか否かを判定し、同一の施設または領域にあると判定した場合に、当該施設や領域の名称および地点情報と滞在期間に関する情報を対応づけた位置履歴情報を位置履歴データベース206dに格納してもよい。また、位置履歴情報格納部202bは、現在位置情報受信部202aによる現在位置情報の受信時に特定された端末装置100の識別情報に対応付けて位置履歴情報を位置履歴データベース206dに格納してもよい。
また、位置履歴情報格納部202bは、現在位置情報が緯度経度である場合に、更新される緯度経度の変化に基づいて、現在位置が所定時間同一の施設または領域にあるか否かを判断してもよい。また、位置履歴情報格納部202bは、現在位置情報が施設IDである場合に、更新される施設IDの継続取得時間に基づいて、現在位置が所定時間同一の施設にあるか否かを判断してもよい。また、位置履歴情報格納部202bは、現在位置情報の履歴に基づいて、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータが規定する交通網上の路線を特定し、特定した路線の情報を更に位置履歴データベース206dに格納してもよい。また、位置履歴情報格納部202bは、現在位置情報の履歴に基づいて移動経路を特定し、特定した移動経路の情報を更に位置履歴データベース206dに格納してもよい。また、位置履歴情報格納部202bは、時刻表データベース206eに記憶された時刻表データに基づいて、現在位置情報の履歴から移動手段や移動区間を判定して、当該移動手段や移動区間の情報を位置履歴データベース206dに格納してもよい。
また、検索条件受信部202cは、端末装置100から送信される、日時または位置に関する検索条件を受信する検索条件受信手段である。
また、検索部202dは、検索条件受信部202cにより受信された検索条件に従って、位置履歴データベース206dから位置履歴情報を検索する検索手段である。例えば、検索部202dは、特定の日時や、ある日時から日時までの期間の検索条件を満たす、位置履歴情報を位置履歴データベース206dから検索してもよい。また、検索部202dは、施設や領域の名称(施設名や領域名)の検索キーワードが指定された検索条件に基づいて、位置履歴データベース206dに対し検索キーワードを一部または全部含む施設や領域の名称について、フリーワード検索を行ってもよい。また、検索部202dは、緯度経度やメッシュ区画で特定される領域を指定する検索条件に基づいて、当該領域に含まれる地点の位置履歴情報を検索してもよい。
また、図1に示すように、検索部202dは、更に、前後履歴情報検索部202eを備える。ここで、前後履歴情報検索部202eは、検索条件に従った位置履歴情報の検索結果の時間的な前後に存在する位置履歴情報を、位置履歴データベース206dから検索する前後履歴情報検索手段である。例えば、前後履歴情報検索部202eは、検索条件を満たす位置履歴情報がない場合であっても、時間的な前後に存在する位置履歴情報を、位置履歴データベース206dから検索する。また、前後履歴情報検索部202eは、検索条件を満たす位置履歴情報が移動履歴を示す場合であっても、時間的な前後に存在する滞在履歴を示す位置履歴情報を、位置履歴データベース206dから検索する。また、前後履歴情報検索部202eは、検索条件受信部202cにより、現在時刻を指定する検索条件が受信された場合、現在時刻から所定時間前までの位置履歴情報を位置履歴データベース206dから検索してもよい。
また、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索された位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する検索結果情報生成手段である。例えば、検索結果情報生成部202fは、前後履歴情報検索部202eにより検索された前後の位置履歴情報を表示するためのリンクを含む検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索された位置履歴情報の検索結果を、地図データベース206bから取得した地図データの地図上に表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、位置に関する検索条件に従って、検索部202dにより位置履歴データベース206dから複数の位置履歴情報が検索された場合、地図データベース206bから取得した地図データの地図上に、当該位置履歴情報の滞在期間に関する情報に基づく複数の日時を表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、日時に関する検索条件に従って、検索部202dにより位置履歴データベース206dから複数の位置履歴情報が検索された場合、地図データベース206bから複数の位置履歴情報の代表地点を含むエリアおよび縮尺の地図データを取得し、当該地図データの地図上に、当該複数の位置履歴情報の検索結果を表示する検索結果情報を生成する。また、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索された位置履歴情報に基づいて、訪問回数、訪問日、および、訪問時間のうち少なくとも一つを表示する検索結果情報を生成してもよい。
また、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果が、ユーザデータベース206cの関連付け情報により関連付けられた利用者間で重複する場合に、当該利用者同士を同伴者と判断して同伴者数に応じた記号を付与して地図上に表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果に基づいて訪問回数を判断し、訪問回数に応じた記号を付与して地図上に表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、位置履歴データベース206dに記憶された路線の情報を、検索結果として更に示す検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、位置履歴データベース206dに記憶された移動経路の情報を、検索結果として更に表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、前後履歴情報検索部202eにより検索された位置履歴情報の路線上に現在位置を表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、前後履歴情報検索部202eにより検索された位置履歴情報に、移動手段および/または移動区間の情報が格納されている場合、当該移動手段および/または当該移動区間ならびに当該移動手段および/または当該移動区間の名称を表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより、期間に関する検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果に基づいて、滞在時間および/または移動時間の統計計算を行い、計算した統計結果を示す検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fにより生成される検索結果情報は、日付情報に対応するカレンダーの日付位置に、地点の位置履歴情報があることを示す情報であってもよい。また、検索結果情報生成部202fは、地点情報に基づいて、地図上の地点に所定のマークを重畳させた情報でもよく、位置履歴情報に含まれる地点名称等であってもよい。
また、検索結果送信部202gは、検索結果情報生成部202fにより生成された検索結果情報を、端末装置100に送信する検索結果送信手段である。
[端末装置100の構成]
また、図2において、端末装置100は、検索条件を、入力部116を介して入力させ、入力された検索条件を、サーバ装置200に送信し、サーバ装置200から送信される、検索結果情報を受信し、受信した検索結果情報を、表示部114に表示させる等の機能を有する。端末装置100は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話やPHSやPDA等の携帯端末装置、および、現在位置案内や走行経路案内等を行なうナビゲーション端末等である。ここで、端末装置100は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置100は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、GPS機能やIMES機能等を有する位置取得部112を備えている。また、端末装置100は、表示部114と入力部116を備えている。
ここで、表示部114は、液晶や有機EL等から構成されるディスプレイやモニタ等の表示手段である。ここで、表示部114は、表示手段に加えて音声出力を行う音声出力手段(例えば、スピーカ等)を備えてもよい。また、入力部116は、検索条件等の入力等を行う入力手段(例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等)を備えている。また、入出力制御インターフェース部108は、位置取得部112、表示部114、および、入力部116等の制御を行う。
ここで、位置取得部112は、例えば、位置発信装置500から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置500は、位置情報信号(GPS信号)を発信するGPS装置であってもよい。また、位置発信装置500は、GPS信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするIMES(Indoor Message System)技術を実現するIMES装置であってもよい。なお、IMES技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。
また、位置発信装置500は、屋外で受信したGPS信号を屋内で発信するGPSリピータであってもよい。また、位置発信装置500は、建物(例えば、立体駐車場等)内の各フロアや地下構造物(例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、地下駐車場等)の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報(位置ID等)が割り振られている。そして、端末装置100が通信可能範囲に入ると、端末装置100は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグシステムやBluetooth(登録商標)等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置500は、無線LANのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部112は、無線LAN信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、端末装置100は、位置取得部112にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、端末装置100は、位置取得部112にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。
また、位置取得部112は、例えば、方位センサにて検出した端末装置100の進行方向等の方向情報(方位情報)、加速度センサや速度センサにて検出した端末装置100の加速度情報や速度情報、距離センサにて検出した距離情報、および、端末装置100の利用者の現在位置を示す位置情報等を、現在位置情報として取得してもよい。ここで、方位センサには、端末装置100の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび端末装置100の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。また、加速度センサは、光学式や半導体式等の3軸加速度センサであってもよい。
また、通信制御インターフェース部104は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、端末装置100とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部104は、サーバ装置200等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク300は、端末装置100およびサーバ装置200と、外部の地図提供サーバ等の外部機器600または外部システムとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網(携帯端末回線網および一般電話回線網等)、イントラネット、または、電力線通信(PLC)等であってもよい。
また、記憶部106は、HDやSSD等の大容量のストレージ手段、および/または、SRAM(Static Random Access Memory)等を用いて構成される小容量高速メモリ(例えば、キャッシュメモリ)等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブルを格納してもよい。ここで、記憶部106は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。例えば、記憶部106は、サーバ装置200から受信した、位置履歴情報や検索結果情報等を記憶してもよい。
また、制御部102は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部102は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部102は、機能概念的に、現在位置情報取得部102a、現在位置情報送信部102b、検索条件入力部102c、検索条件送信部102d、検索結果受信部102e、および、検索結果表示部102fを備える。
また、現在位置情報取得部102aは、端末装置100の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部102aは、端末装置100の利用者の現在位置情報を所定時間(所定周期)ごと(例えば、1秒ごと、3分ごと等)に取得してもよい。例えば、現在位置情報取得部102aは、位置取得部112にて位置発信装置500から受信した位置情報信号から算出した位置情報を、端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、現在位置情報取得部102aは、取得した現在位置情報をサーバ装置200に送信してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、現在位置情報を取得した取得時刻の時刻情報を、現在位置情報に対応付けてサーバ装置200に送信してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、現在位置情報とともに、端末装置100の識別情報をサーバ装置200に送信してもよい。
また、現在位置情報取得部102aは、更に、位置取得部112の方位センサや加速度センサ等にて検出した端末装置100の加速度、速度、および方向(方位)等の情報を、端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、利用者により入力部116を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部116を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置(一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点)であってもよい。例えば、現在位置情報取得部102aは、入力部116を介して利用者に表示部114に表示された地図データの表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の表示部114での指定操作等)させた座標を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、更に、入力部116を介して利用者に表示部114に表示された地図データの表示画面上で指定させた、加速度や速度や方向(方位)等の情報を端末装置100の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
また、現在位置情報送信部102bは、現在位置情報取得部102aにより取得された現在位置情報を、サーバ装置200に送信する現在位置情報送信手段である。ここで、現在位置情報送信部102bは、現在位置情報取得部102aにより取得される現在位置情報の更新に応じて現在位置情報をサーバ装置200に送信してもよい。また、現在位置情報送信部102bは、現在位置情報取得部102aにより取得された所定時間分の複数の現在位置情報をまとめてサーバ装置200に送信してもよい。また、現在位置情報送信部102bは、現在位置情報取得部102aにより現在位置情報が取得された取得時刻等の時刻情報を当該現在位置情報とともにサーバ装置200に送信してもよい。
また、検索条件入力部102cは、日時または位置に関する検索条件を、入力部116を介して利用者に入力させる検索条件入力手段である。例えば、検索条件入力部102cは、日時に関する検索条件として、年月日や曜日などの日付、例えば、「去年」、「今年」、「先月」、「一週間以内」等を入力あるいは選択させるように制御してもよい。より具体的には、検索条件入力部102cは、入力部116を介して、表示部114に表示させたカレンダー上の日付を選択させるよう制御し、選択された日付を検索条件として取得してもよい。このとき、検索条件入力部102cは、表示部414に表示させるカレンダー上の対応する日付に、サーバ装置200から送信される位置履歴情報の有無、種別、および、量のうち少なくとも一つを表示させてもよい。具体的には、検索条件入力部102cは、表示させるカレンダーの年月に関する情報をサーバ装置200に送信し、サーバ装置200の検索部202dにより当該年月に対応する位置履歴情報を位置履歴データベース206dから検索させ、検索された位置履歴情報の年月日等の情報をサーバ装置200から受信することにより、カレンダー上の対応する日付に位置履歴情報の有無や種別、量などを表示部114に表示させてもよい。また、検索条件入力部102cは、位置に関する検索条件として、地図データに含まれうる施設名や領域名などの名称や住所等、例えば、「○○ランド」や「○○交差点」等を入力あるいは選択させるように制御してもよい。例えば、検索条件入力部102cは、利用者により入力される地図要求をサーバ装置200に送信して、サーバ装置200から送信される、地図データベース206bから地図要求に基づいて取得された地図データを受信し、受信した地図データを表示部114に表示させ、利用者に入力部116を介して領域(メッシュ区画等)を選択させるよう制御してもよい。
また、検索条件送信部102dは、検索条件入力部102cにより入力された検索条件を、サーバ装置200に送信する検索条件送信手段である。
また、検索結果受信部102eは、サーバ装置200から送信される、検索結果情報を受信する検索結果受信手段である。
また、検索結果表示部102fは、検索結果受信部102eにより受信された検索結果情報を、表示部114に表示させる検索結果表示手段である。
以上で、第1の実施形態における地点履歴検索システムの構成の一例の説明を終える。
[地点履歴検索システムの処理]
次に、このように構成された第1の実施形態における地点履歴検索システムの処理の一例について、以下に図2から図13を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては、理解の容易のため、複数の端末装置100−1〜nのうち一の端末装置100について説明するが、その他の端末装置100についても同様に処理を行うことができる。また、以下の処理においては、位置履歴データベース206dに既に位置履歴情報が記憶されていることを前提に説明を行う。ここで、図3は、第1の実施形態における地点履歴検索システムの処理の一例を示すフローチャートである。
図3に示すように、まず、端末装置100の検索条件入力部102cは、日時または位置に関する検索条件を、入力部116を介して利用者に入力させる(ステップSA−1)。例えば、検索条件入力部102cは、日時に関する検索条件として、年月日や曜日などの日付や期間等や、位置に関する検索条件として、地図データに含まれうる施設名や領域名や駅名や路線名や住所等を、入力部116を介して入力または選択させてもよい。ここで、図4は、検索条件入力部102cの制御により表示される検索条件入力画面の一例を示す図である。
図4に示すように、検索条件入力部102cの制御により表示される検索条件入力画面は、一例として、月日や期間(ある時刻から時刻までの期間など)を入力させる日時入力画面MA−1と、駅や路線、住所、地図、検索履歴を選択させるエリア入力画面MA−2と、検索実行ボタンMA−3と、を含む。すなわち、利用者は、日時入力画面MA−1に、入力部116を介したキー入力操作により月日や時分を表す数字を入力することができ、エリア入力画面MA−2の「駅・路線」、「住所」、「地図」、「検索履歴」のいずれかのリンクを選択することによって、これらの詳細設定画面を呼び出して、検索対象とするエリアを設定することができる。そして、利用者が、検索実行ボタンMA−3を押下することによって、検索条件入力部102cは、利用者により設定された日時や位置に関する検索条件を取得することができる。
再び図3に戻り、端末装置100の検索条件送信部102dは、検索条件入力部102cにより入力された検索条件を、サーバ装置200に送信する(ステップSA−2)。
そして、サーバ装置200の検索条件受信部202cは、端末装置100から送信された検索条件を受信する(ステップSA−3)。
そして、サーバ装置200の検索部202dは、検索条件受信部202cにより受信された検索条件に従って、位置履歴データベース206dから位置履歴情報を検索する(ステップSA−4)。例えば、検索部202dは、日時に関する検索条件を満たす位置履歴情報を、位置履歴データベース206dから検索してもよい。また、検索部202dは、施設や領域の名称(施設名や領域名)の検索キーワードが指定された検索条件に基づいて、位置履歴データベース206dに対し検索キーワードを一部または全部含む施設や領域の名称について、フリーワード検索を行ってもよい。また、緯度経度やメッシュ区画で特定される領域を指定する検索条件に基づいて、当該領域に含まれる地点の位置履歴情報を検索してもよい。
ここで、検索部202dは、前後履歴情報検索部202eの処理により、当該検索部202dによる検索条件に従った位置履歴情報の検索結果の時間的な前後に存在する位置履歴情報を、位置履歴データベース206dから検索してもよい。ここで、前後履歴情報検索部202eは、検索部202dによる検索条件を満たす位置履歴情報がない場合であっても、時間的な前後に存在する位置履歴情報を、位置履歴データベース206dから検索する。例えば、上述した図2(a)の例において、検索条件の日時が「12:00」と設定されていた場合、該当する滞在履歴は存在しないため、検索部202dにより該当する検索結果なしと判断されるが、前後履歴情報検索部202eは、「12:00」より前に存在する「××カフェ」の滞在履歴と、「12:00」より後に存在する「※※病院」の滞在履歴を検索して検索結果とする。また、前後履歴情報検索部202eは、検索部202dによる検索条件を満たす位置履歴情報が移動履歴を示す場合であっても、時間的な前後に存在する滞在履歴を示す位置履歴情報を、位置履歴データベース206dから検索してもよい。例えば、上述した図2(c)の例において、検索条件の日時が「12:00」と設定されていた場合、該当する時刻には□□行きのバスに乗車していた移動履歴が検索部202dにより検索されるが、前後履歴情報検索部202eは、更に、「12:00」より前に存在する「××カフェ」の滞在履歴と、「12:00」より後に存在する「※※病院」の滞在履歴を検索して検索結果とする。なお、「時間的な前後に存在する位置履歴情報」とは、好適には、上述したように時間的に連続した直近の前後の滞在履歴であるが、これに限られず、ある時間的範囲内(例えば、1週間以内)に含まれる一または複数の滞在履歴であってもよい。
そして、サーバ装置200の検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索された位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する(ステップSA−5)。例えば、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索された検索結果(該当結果なしとの検索結果を含む。)とともに、前後履歴情報検索部202eにより検索された前後の位置履歴情報を表示するためのリンクを含む検索結果情報を生成してもよい。ここで、図5は、検索結果情報生成部202fにより生成される検索結果情報の一例を示す図である。
一例として図5に示すように、検索結果情報生成部202fにより生成される検索結果情報は、設定された時刻の検索条件に従った検索部202dによる検索結果(この例の場合、該当する位置履歴なし)を示す表示領域MB−1と、前後履歴情報検索部202eの検索による時間的前の位置履歴情報を表示するためのリンクを示す表示領域MB−2と、前後履歴情報検索部202eの検索による時間的後の位置履歴情報を表示するためのリンクを示す表示領域MB−3と、表示された検索結果が所望のものでない場合等に新たに検索条件を設定するための候補検索条件表示領域MB−4と、を含む表示画面を格納した情報である。なお、リンクは、検索結果の位置履歴情報が格納された位置履歴データベース206dの接続パスを規定してもよく、検索結果を示すウェブサイトに接続するリンクであってもよい。また、候補検索条件表示領域MB−4をクリック等すると、端末装置100の検索条件入力部102cにより検索条件が設定される。ここで、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索された位置履歴情報の検索結果を、地図データベース206bから取得した地図データの地図上に表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索された位置履歴情報に基づいて、訪問回数、訪問日、および、訪問時間のうち少なくとも一つを表示する検索結果情報を生成してもよい。ここで、図6は、検索結果情報生成部202fにより生成される検索結果情報の一例を示す図である。
一例として図6に示すように、検索結果情報生成部202fにより生成される検索結果情報は、前後履歴情報検索部202eの検索による時間的前の位置履歴情報を表示するためのリンクを示す表示領域MC−1と、検索条件に従った検索部202dにより検索された位置履歴情報の地点情報を地図データ上に示す表示領域MC−2と、前後履歴情報検索部202eの検索による時間的後の位置履歴情報を表示するためのリンクを示す表示領域MC−3と、口コミ情報を入力するための口コミ入力画面へ遷移するための口コミ入力画面遷移ボタンMC−4と、検索部202dにより検索された位置履歴情報に基づく、滞在時間と前回訪問日と訪問回数を示す詳細情報表示領域MC−5と、を含む表示画面を格納した情報である。ここで、表示領域MC−1と表示領域MC−3は、前後履歴情報検索部202eの検索による検索結果の位置履歴情報を表示するためのリンクに限らず、表示された検索結果が所望のものでない場合に新たに検索条件を設定するための候補検索条件表示領域として構成されてもよい。また、検索結果情報生成部202fは、位置に関する検索条件に従って、検索部202dにより位置履歴データベース206dから複数の位置履歴情報が検索された場合、地図データベース206bから取得した地図データの地図上に、当該位置履歴情報の滞在期間に関する情報に基づく複数の日時を表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、日時に関する検索条件に従って、検索部202dにより位置履歴データベース206dから複数の位置履歴情報が検索された場合、地図データベース206bから複数の位置履歴情報の代表地点を含むエリアおよび縮尺の地図データを取得し、当該地図データの地図上に、当該複数の位置履歴情報の検索結果を表示する検索結果情報を生成してもよい。ここで、図7は、検索結果情報生成部202fにより生成される検索結果情報の一例を示す図である。
一例として図7に示すように、日時や位置に関する検索条件に従って、検索部202dにより位置履歴データベース206dから複数の位置履歴情報が検索された場合、検索結果情報生成部202fは、地図データベース206bから複数の位置履歴情報の地点情報による地点を含むエリアおよび縮尺の地図データを取得し、当該地図データの地図表示領域MD−1上に、当該複数の位置履歴情報の検索結果を表示する検索結果情報を生成する。例えば、図7の例では、地図表示領域MD−1の中央付近の星印で示した施設に、今年4月5日のほか、2006年と2005年にも訪れた日付履歴を示すことができる。また、図7に示すように、地図表示領域MD−1に示された検索結果が所望のものでない場合に新たに検索条件を設定するため、更に、施設等のカテゴリ(種別)で検索条件を絞り込める検索条件絞込領域MD−2や、別のエリアの検索条件を再設定可能なエリア検索条件再設定領域MD−3を検索結果情報に含んでもよい。また、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索条件に従って検索された位置履歴情報の地点や日時等の検索結果が、ユーザデータベース206cの関連付け情報により関連付けられた利用者間で一致する場合に、当該利用者同士を同伴者と判断して同伴者数に応じた記号や同伴者のユーザ名等を地図上に重畳表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果に基づいて訪問回数を判断し、訪問回数に応じた記号を付与して地図上に表示する検索結果情報を生成してもよい。ここで、図8は、同伴者の人数や訪問回数等に応じた記号の一例を示す図である。
図8(a)に示すように、検索結果情報生成部202fは、判定した同伴者の人数に応じて、人型のアイコン等の記号を地図上の地点に表示する検索結果情報を生成してもよい。また、図8(b)や(c)に示すように、検索結果情報生成部202fは、判定した訪問回数に応じて、円グラフや星印等の記号を地図上の地点に表示する検索結果情報を生成してもよい。なお、記号は、同伴者数や訪問回数等を表す数字や文字等であってもよい。また、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果に基づいて、滞在時間および/または移動時間の統計計算を行い、計算した統計結果を示す検索結果情報を生成してもよい。ここで、図9は、検索結果情報生成部202fにより生成される滞在時間の統計結果を含む検索結果情報の一例を示す図であり、図10は、検索結果情報生成部202fにより生成される移動時間の統計結果を含む検索結果情報の一例を示す図である。
図9に示すように、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果に基づいて、特定の施設や領域に滞在していた滞在時間の累積時間を計算し、計算した累積時間(図9の例では、○○に10時間、××に2時間)を示す検索結果情報を生成してもよい。また、図10に示すように、検索結果情報生成部202fは、検索部202dにより検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果に基づいて、1日の平均移動時間の割合や、特定の移動手段の利用率等の統計計算を行い、これらの統計計算結果を示す検索結果情報を生成してもよい。なお、上述の種々の例に限らず、検索結果情報生成部202fは、図2で示した時系列形式の検索結果情報を生成してもよく、その際、利用者に図2(a)〜(c)を選択可能に構成してもよい。
再び図3に戻り、サーバ装置200の検索結果送信部202gは、検索結果情報生成部202fにより生成された検索結果情報を、端末装置100に送信する(ステップSA−6)。
そして、端末装置100の検索結果受信部102eは、サーバ装置200から送信される、検索結果情報を受信する(ステップSA−7)。
そして、端末装置100の検索結果表示部102fは、検索結果受信部102eにより受信された検索結果情報を、表示部114に表示させる(ステップSA−8)。
以上が、第1の実施形態における地点履歴検索システムの処理の一例である。なお、上述したステップSA−1〜SA−8の処理は、ステップSA−8の処理の後に利用者が再び検索条件の設定や絞り込みを行うことにより、繰り返し行ってもよい。また、図4を参照した上述のステップSA−1の説明では、利用者の記憶に基づいて日時や位置に関する検索条件を設定させるよう制御したが、これに限られず、検索条件の入力画面において予め履歴(履歴の有無、種別、量など)を示してもよい。ここで、図11は、日付情報に対応するカレンダーの日付位置に、地点の位置履歴情報があることを表した画面例を示す図である。
図11に示すように、ステップSA−1において、利用者が特定の月を選択等すると、検索条件入力部102cは、選択された月を検索条件として取得して、以降のステップSA−2〜SA−8の処理を行わせることにより、端末装置100は、当該選択された月に対応するカレンダーの日付位置に、地点の位置履歴情報の有無や種別等をメッシュや斜線や色等で示した検索結果情報を、新たな検索条件入力画面として表示部114に表示させてもよい。すなわち、このカレンダーの表示態様は、位置履歴情報の内容に応じて変更してもよく、位置履歴情報の多い順や位置履歴情報に含まれる施設のジャンルごとに、色の明度や彩度を変更してもよく、これらに応じたアイコン等を表示させてもよい。
[実況中継表示処理]
つづいて、第1の実施形態の地点履歴検索システムにおける、実況中継表示処理の一例について説明する。上述した処理の説明においては、過去に蓄積された位置履歴情報を閲覧する例について説明したが、これに限られず、現在時刻を検索条件として設定して現在の利用者の状況について実況中継を行うことができる。ここで、図12は、第1の実施形態の地点履歴検索システムにおける、実況中継表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の例では、検索条件の送信と同時または並行して、定期的に或いは更新毎に、端末装置100からサーバ装置200に現在地情報が送信されており、サーバ装置200は、受信した現在位置情報を時刻情報とともに位置履歴データベース206dに格納していることを前提として説明する。
図12に示すように、まず、端末装置100の検索条件入力部102cは、実況中継を開始させる検索条件を、入力部116を介して利用者に入力させる(ステップSB−1)。例えば、検索条件入力部102cは、実況中継開始ボタン等を表示部114に表示させ、利用者にクリック等させるよう制御し、実況中継開始ボタンがクリックされると、制御部102の内部クロックに基づいて現在時刻を取得してもよい。なお、検索条件は、これに限られず、単に、実況中継を要求する旨の情報であってもよい。
そして、端末装置100の検索条件送信部102dが、検索条件入力部102cにより入力された検索条件を、サーバ装置200に送信すると(ステップSB−2)、サーバ装置200の検索条件受信部202cは、検索条件を受信する(ステップSB−3)。
そして、サーバ装置200の検索部202dは、検索条件受信部202cにより受信された検索条件に従って検索を開始する(ステップSB−4)。なお、検索条件が、現在時刻でなく、実況中継を要求する旨の情報であった場合は、検索部202dは、制御部202の内部クロックに基づいて現在時刻を取得してもよい。
そして、サーバ装置200の検索部202dは、前後履歴情報検索部202eの処理により、検索条件として設定された現在時刻から所定時間前までの期間について、位置履歴データベース206dから位置履歴情報(現在位置情報の履歴)を検索する(ステップSB−5)。
そして、サーバ装置200の位置履歴情報格納部202bは、現在位置情報の履歴に基づいて、緯度経度等で表される現在位置に変化があるか否かを判定する(ステップSB−6)。
緯度経度等の現在位置に変化があった場合(ステップSB−6,Yes)、サーバ装置200の位置履歴情報格納部202bは、特定の移動手段と適合するか否かを判定する(ステップSB−7)。例えば、位置履歴情報格納部202bは、現在位置情報の履歴に基づいて、ネットワークデータベース206aに記憶されたネットワークデータが規定する交通網上の路線(例えば、電車やバス等の公共交通機関の路線等)を特定してもよい。すなわち、現在地情報の履歴に基づいて、速度や地図上の地点などから、徒歩や車またはバスや電車等の移動手段を判定することができる。また、位置履歴情報格納部202bは、時刻表データベース206eに記憶された検索条件に該当する当時の時刻表データ(この例の場合、現在の時刻表データ)に基づいて、現在位置情報の履歴から移動手段や移動区間を判定してもよい。また、位置履歴情報格納部202bは、現在位置情報の履歴に基づいて移動経路を特定してもよい。
そして、特定の移動手段と適合する場合(ステップSB−7,Yes)、サーバ装置200の位置履歴情報格納部202bは、特定した移動手段や移動区間や路線、移動経路等の情報を、位置履歴データベース206dに対応付けて格納する(ステップSB−8)。なお、移動手段が特定できない場合には、端末装置100の利用者に問合せを行い、これらの情報を編集可能に構成してもよい。
そして、サーバ装置200の検索結果情報生成部202fは、位置履歴データベース206dに格納された移動手段や移動区間や路線、移動経路等の情報を、検索結果として示す検索結果情報を生成する(ステップSB−9)。その際、検索結果情報生成部202fは、移動区間や路線や移動経路上に現在位置を表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部202fは、当該移動手段や当該移動区間とともにこれらの名称を表示する検索結果情報を生成してもよい。ここで、図13は、検索結果情報生成部202fにより検索結果情報として生成された実況中継表示例を示す図である。
一例として図13に示すように、検索結果情報生成部202fは、特定された電車路線を含む地図データを地図データベース206bから取得し、取得した地図データ上に現在位置を重畳させた実況中継表示領域を含む検索結果情報を生成する。なお、検索結果情報生成部202fは、地図による路線表示に加えて、文字により路線や区間等(図13の例では、「AA線のB駅〜C駅間あたりにいます」)を表示する検索結果情報を生成してもよい。なお、図13に示したように、「メールで送る」と表示されたメール送信ボタンを含む検索結果情報を生成することにより、利用者がメール送信ボタンをクリック等することにより、実況中継の内容を示す検索結果情報を他の利用者に転送できるよう構成してもよい。
なお、ステップSB−6において、現在時刻から所定時間前まで緯度経度等の現在位置に変化がないと判定された場合(ステップSB−6,No)、位置履歴情報格納部202bは、現在位置が所定時間同一の施設にあるとして、滞在履歴を示す位置履歴情報を位置履歴データベース206dに格納し、検索結果情報生成部202fは、当該位置履歴情報を示す検索結果情報を生成する。この場合に、現在位置情報が施設IDである場合には、位置履歴情報格納部202bは、更新される施設IDの継続取得時間に基づいて、現在位置が所定時間同一の施設にあるか否かを判断してもよい。なお、現在位置が変化する場合であって移動手段と適合しない場合でも(ステップSB−7,No)、所定時間以上所定範囲内に現在位置が含まれる場合は、地図メッシュ単位等のエリア(領域)を滞在場所として判定してもよい。
再び図12に戻り、サーバ装置200の検索結果送信部202gが、検索結果情報生成部202fにより生成された検索結果情報を、端末装置100に送信すると(ステップSB−10)、端末装置100の検索結果受信部102eは、サーバ装置200から送信された検索結果情報を受信する(ステップSB−11)。
そして、端末装置100の検索結果表示部102fは、検索結果受信部102eにより受信された検索結果情報を、表示部114に表示させる(ステップSB−12)。以上が、第1の実施形態の地点履歴検索システムにおける実況中継表示処理の一例である。
以上で、第1の実施形態の説明を終える。なお、上述の例では、実況中継を要求する検索条件が受信された場合に、現在位置情報の履歴から移動履歴や滞在履歴を示す位置履歴情報を登録する契機としたが、これに限られず、サーバ装置200は、所定時間毎に定期的に或いは現在位置情報が所定回数受信される毎に、位置履歴情報の判定を行ってもよい。
以上で、第1の実施形態の処理の説明を終える。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態(地点履歴検索装置400(スタンドアローン型))について、図14および図15を参照して以下に説明する。ここで、図14は、第2の実施形態における地点履歴検索装置400の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
なお、第2の実施形態においては、全ての機能を地点履歴検索装置400に集約し、日時または位置に関する検索条件を入力部416を介して入力させ、検索条件に従って記憶部406から位置履歴情報を検索し、検索した位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成し、表示部414に表示させる。このように、第2の実施形態は、地点履歴検索装置400がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点が第1の実施形態と異なる。
[地点履歴検索装置400(スタンドアローン型)の構成]
まず、第2の実施形態における地点履歴検索装置400(スタンドアローン型)の構成の一例について、図14を参照して以下に説明する。
図14に示すように、第2の実施形態の地点履歴検索装置400は、制御部402と記憶部406と表示部414と入力部416と位置取得部412を備える。これら地点履歴検索装置400の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
図14において、入出力制御インターフェース部408、通信制御インターフェース部404、表示部414、入力部416、および、位置取得部412、並びに、ネットワーク300、および、外部機器600の各機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部406の各部(ネットワークデータベース406a、地図データベース406b、ユーザデータベース406c、位置履歴データベース406d、時刻表データベース406e等)についても、サーバ装置200ではなく地点履歴検索装置400に備えられている点を除き、各機能が第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
また、制御部402の各部について、各機能は第1の実施形態の地点履歴検索システムの端末装置100とサーバ装置200の各制御部の機能を集約したものであり、基本的な処理は第1の実施形態と同様である。
図14において、制御部402は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部402は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部402は、機能概念的に、現在位置情報取得部402a、位置履歴情報格納部402b、検索条件入力部402c、検索部402d、検索結果情報生成部402f、および、検索結果表示部402gを備える。これら、現在位置情報取得部402a、位置履歴情報格納部402b、検索条件入力部402c、検索部402d、検索結果情報生成部402f、および、検索結果表示部402gの機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
なお、位置履歴情報格納部402bは、現在位置情報取得部402aにより取得された現在位置情報の履歴に基づいて、位置履歴情報を位置履歴データベース406dに格納する点が主に第1の実施形態と異なる。また、検索部402dは、検索条件入力部402cにより入力された検索条件に従って、位置履歴データベース406dから位置履歴情報を検索する点が主に第1の実施形態と異なる。また、検索結果表示部402gは、検索結果情報生成部402fにより生成された検索結果情報を表示部414に表示させる点が主に第1の実施形態と異なる。
以上で、第2の実施形態における地点履歴検索装置400の構成の一例の説明を終える。
[地点履歴検索装置400(スタンドアローン型)の処理]
次に、このように構成された第2の実施形態における地点履歴検索装置400の処理の一例について、以下に図15を参照して詳細に説明する。ここで、図15は、第2の実施形態における地点履歴検索装置400の処理の一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、第1の実施形態と同様に現在位置情報の履歴に基づいて位置履歴データベース406dに既に位置履歴情報が登録されていることを前提に説明する。
図15に示すように、まず、検索条件入力部402cは、日時または位置に関する検索条件を、入力部416を介して利用者に入力させる(ステップSC−1)。例えば、検索条件入力部402cは、日時に関する検索条件として、年月日や曜日などの日付等を入力あるいは選択させるように制御してもよい。例えば、検索条件入力部402cは、入力部416を介して、表示部114に表示させたカレンダー上の日付を選択させるよう制御し、選択された日付を検索条件として取得してもよい。このとき、検索条件入力部402cは、表示部414に表示させるカレンダー上の対応する日付に、位置履歴データベース406dから取得した位置履歴情報の有無、種別、および、量のうち少なくとも一つを表示させてもよい。具体的には、検索条件入力部402cは、表示させるカレンダーの年月を検索条件として、検索部402dに当該年月に対応する位置履歴情報を位置履歴データベース406dから検索させ、検索された位置履歴情報に基づいて、カレンダー上の対応する日付に位置履歴情報の有無や種別、量などを表示部414に表示させてもよい。また、検索条件入力部402cは、位置に関する検索条件として、地図データに含まれうる施設名や領域名などの名称や住所等を入力あるいは選択させるように制御してもよい。例えば、検索条件入力部402cは、地図データベース406bから地図データを取得して表示部414に表示させ、利用者に入力部416を介して領域(メッシュ区画等)を選択させるよう制御してもよい。
そして、検索部402dは、検索条件入力部402cの制御により入力された検索条件に従って、位置履歴データベース406dから位置履歴情報を検索する(ステップSC−2)。例えば、検索部402dは、特定の日時や、ある日時から日時までの期間の検索条件を満たす、位置履歴情報を位置履歴データベース406dから検索してもよい。また、検索部402dは、施設や領域の名称(施設名や領域名)の検索キーワードが指定された検索条件に基づいて、位置履歴データベース406dに対し検索キーワードを一部または全部含む施設や領域の名称について、フリーワード検索を行ってもよい。また、検索部402dは、緯度経度やメッシュ区画で特定される領域を指定する検索条件に基づいて、当該領域に含まれる地点の位置履歴情報を検索してもよい。
ここで、検索部402dは、前後履歴情報検索部402eの処理により、当該検索部402dによる検索条件に従った位置履歴情報の検索結果の時間的な前後に存在する位置履歴情報を、位置履歴データベース406dから検索してもよい。例えば、前後履歴情報検索部402eは、検索部402dによる検索条件を満たす位置履歴情報がない場合であっても、時間的な前後に存在する位置履歴情報を、位置履歴データベース406dから検索する。また、前後履歴情報検索部402eは、検索部402dによる検索条件を満たす位置履歴情報が移動履歴を示す場合であっても、時間的な前後に存在する滞在履歴を示す位置履歴情報を、位置履歴データベース406dから検索する。また、前後履歴情報検索部402eは、検索条件入力部402cの制御により、現在時刻を指定する検索条件が入力された場合、現在時刻から所定時間前までの位置履歴情報を位置履歴データベース406dから検索してもよい。
そして、検索結果情報生成部402fは、検索部402dにより検索された位置履歴情報の検索結果を示す検索結果情報を生成する(ステップSC−3)。例えば、検索結果情報生成部402fは、前後履歴情報検索部402eにより検索された前後の位置履歴情報を表示するためのリンクを含む検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部402fは、検索部402dにより検索された位置履歴情報の検索結果を、地図データベース406bから取得した地図データの地図上に表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部402fは、位置に関する検索条件に従って、検索部402dにより位置履歴データベース406dから複数の位置履歴情報が検索された場合、地図データベース406bから取得した地図データの地図上に、当該位置履歴情報の滞在期間に関する情報に基づく複数の日時を表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部402fは、日時に関する検索条件に従って、検索部402dにより位置履歴データベース406dから複数の位置履歴情報が検索された場合、地図データベース406bから複数の位置履歴情報の代表地点を含むエリアおよび縮尺の地図データを取得し、当該地図データの地図上に、当該複数の位置履歴情報の検索結果を表示する検索結果情報を生成する。また、検索結果情報生成部402fは、検索部402dにより検索された位置履歴情報に基づいて、訪問回数、訪問日、および、訪問時間のうち少なくとも一つを表示する検索結果情報を生成してもよい。
なお、第1の実施形態と同様に、検索結果情報生成部402fは、検索部402dにより検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果が、ユーザデータベース406cの関連付け情報により関連付けられた利用者間で重複する場合に、当該利用者同士を同伴者と判断して同伴者数に応じた記号を付与して地図上に表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部402fは、検索部402dにより検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果に基づいて訪問回数を判断し、訪問回数に応じた記号を付与して地図上に表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部402fは、位置履歴データベース406dに記憶された路線の情報を、検索結果として更に示す検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部402fは、位置履歴データベース406dに記憶された移動経路の情報を、検索結果として更に表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部402fは、前後履歴情報検索部402eにより検索された位置履歴情報の路線上に現在位置を表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部402fは、前後履歴情報検索部402eにより検索された位置履歴情報に、移動手段および/または移動区間の情報が格納されている場合、当該移動手段および/または当該移動区間、ならびに、これらの名称を表示する検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部402fは、検索部402dにより、期間に関する検索条件に従って検索された位置履歴情報の検索結果に基づいて、滞在時間および/または移動時間の統計計算を行い、計算した統計結果を示す検索結果情報を生成してもよい。また、検索結果情報生成部402fにより生成される検索結果情報は、日付情報に対応するカレンダーの日付位置に、地点の位置履歴情報があることを示す情報であってもよい。また、検索結果情報生成部402fは、地点情報に基づいて、地図上の地点に所定のマークを重畳させた情報でもよく、位置履歴情報に含まれる地点名称等であってもよい。
そして、検索結果表示部402gは、以上のように検索結果情報生成部402fにより生成された検索結果情報を、表示部414に表示させる(ステップSC−4)。
以上が、第2の実施形態における地点履歴検索装置400の処理の一例である。なお、上述のステップSC−1〜SC−4は、検索条件の再設定や絞込みを伴って繰り返し行ってもよい。
[他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
例えば、地点履歴検索装置400がスタンドアローンの形態で処理を行う場合を一例に説明したが、地点履歴検索装置400は、クライアント端末からの要求に応じて処理を行い、その処理結果を当該クライアント端末に返却するようにしてもよい。
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、端末装置100、サーバ装置200、および、地点履歴検索装置400に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、端末装置100、サーバ装置200、および、地点履歴検索装置400の各装置が備える処理機能、特に制御部102,202,402にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置100、サーバ装置200、および、地点履歴検索装置400に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDなどの記憶部106,206,406などには、OS(Operating System)として協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、端末装置100、サーバ装置200、および、地点履歴検索装置400に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USBメモリ、SDカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD、および、Blu−ray Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OS(Operating System)に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106,206,406に格納される各種のデータベース等(ネットワークデータベース206a,406a〜時刻表データベース206e,406e)は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、サーバ装置200、および、地点履歴検索装置400は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、サーバ装置200、および、地点履歴検索装置400は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。