JP5542192B2 - 電池ケース用の蓋体 - Google Patents

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Description

本発明は、電池の電池ケースを構成する金属板からなる電池ケース用の蓋体に関する。
従来用いられていたこの種の電池ケース用の蓋体としては、例えば特許文献1等に示されている構成を挙げることができる。図6は、従来の蓋体が用いられる電池ケースを示す分解斜視図である。図において、蓋体1は、有底筒状のケース本体2とともに電池ケース3を構成するものである。蓋体1及びケース本体2は、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケルめっき鋼板やステンレス鋼等の金属板により構成されている。蓋体1には、蓋体本体4と安全弁5とが設けられている。蓋体本体4は、平面で見たときに短辺40と長辺41とを有する矩形状に形成された平面部である。安全弁5は、電池ケース3内の圧力(以下、ケース内圧力と呼ぶ)が上昇して電池ケース3が破裂することを防止するために、電池ケース3内の圧力が所定値を超えた場合に開裂して電池ケース3内の圧力を外部へと開放するためのものである。この安全弁5は、蓋体1の素材となる金属板に刻印パンチを押し当てるコイニング加工(プレス加工)により蓋体本体4と一体に形成された環状薄肉部50を含んでいる。電池ケース3内の圧力が所定値を超えた場合に環状薄肉部50の全体又は大部分が破断されることで、安全弁5が開裂される。
特開2000−285892号公報
本願発明者は、上述のような電池ケース3の試作及び安全弁5の動作確認を繰り返し行う中で、金属板からなる蓋体本体4にコイニング加工により環状薄肉部50を一体に形成することに起因して特有の課題が生じることを見出した。
図7は、ケース内圧力が上昇した際の図6の蓋体1の変形を示す説明図である。図7に示すように、ケース内圧力が上昇した場合、蓋体1の蓋体本体4は、蓋体本体4の短手方向4aに沿う略中央において蓋体本体4の長手方向4bに沿って延びる稜線4cを形成するように、山なりに変形される。このため蓋体本体4の中央部に配置されている安全弁5の環状薄肉部50にかかる引張応力は、長手方向よりも短手方向が高くなる。一方で、環状薄肉部50の内周領域がコイニング加工の影響により増肉されているため、ケース内圧力が上昇する際の環状薄肉部50の内周領域の変形は、蓋体本体4全体の変形よりも緩やかに進行する。このため、稜線4cからより離れた環状薄肉部50の一部分(蓋体本体4の長辺41側の部分)に応力が過剰に集中してしまう。
環状薄肉部50に作用する応力が環状薄肉部50の一部分に過剰に集中すると、その一部分のみが破断されてしまう。この場合、破断された一部分から電池ケース3内の圧力が逃げてしまうため、安全弁5が正常に開裂できず、ケース内圧力の開放速度が遅くなってしまう(この状態をスローリークと呼ぶ)。すなわち、上述のような従来構成では、ケース内圧力が上昇した際の蓋体本体4の変形に伴う応力集中に対する対策が採られていないため、安全弁5が正常に開裂できないことがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、環状薄肉部の一部分に過剰に応力が集中することを回避でき、安全弁をより確実に開裂させることができる電池ケース用の蓋体を提供することである。
本発明に係る電池ケース用の蓋体は、電池ケースを構成する金属板からなる電池ケース用の蓋体であって、平面で見たときに短辺及び長辺を有する矩形状に形成された蓋体本体と、コイニング加工により蓋体本体と一体に形成された環状薄肉部を含み、電池ケース内の圧力が所定値を超えた場合に開裂して電池ケース内の圧力を外部へと開放する安全弁と、蓋体本体から張り出すように蓋体本体と一体に形成された張出部とを備え、張出部には、蓋体本体から延出されたたて壁と、たて壁に周囲を囲まれるようにたて壁の端部に設けられた平坦部とが含まれており、安全弁は、張出部の平坦部に設けられており、平坦部は、平面で見たときに矩形状に設けられており、環状薄肉部は、平坦部の角を結ぶ2つの対角線の交点が環状薄肉部の内部かつ環状薄肉部の中心位置と一致しない位置に配置されている
本発明の電池ケース用の蓋体によれば、蓋体本体から張り出すように蓋体本体と一体に形成された張出部の平坦部に安全弁が設けられているので、ケース内圧力が上昇した場合でも、環状薄肉部の周辺領域の変形を小さく抑えることができる。これにより、環状薄肉部の一部分に過剰に応力が集中することを回避でき、安全弁をより確実に開裂させることができる。
本発明の実施の形態1による電池ケース用の蓋体を示す斜視図である。 図1の蓋体を示す平面図である。 図2の線III−IIIに沿う断面図である。 ケース内圧力が上昇した際の図1の蓋体の変形を示す説明図である。 本発明の実施の形態2による電池ケース用の蓋体を示す平面図である。 従来の蓋体が用いられた電池ケースを示す分解斜視図である。 ケース内圧力が上昇した際の図6の蓋体の変形を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による電池ケース3用の蓋体1を示す斜視図であり、図2は図1の蓋体1を示す平面図であり、図3は図2の線III−IIIに沿う断面図である。なお、従来の電池ケース用の蓋体(図6及び図7参照)と同一又は同等部分については同一の符号を用いて説明する。図1に示す蓋体1は、有底筒状のケース本体2(図6参照)とともに、例えばリチウムイオン電池等の電池において電解液を収容するための電池ケース3(図6参照)を構成するものである。蓋体1は、全体としてステンレス鋼製の金属板により構成されている。
蓋体1は、蓋体本体4、安全弁5、及び張出部6を有している。蓋体本体4は、図2で示すように平面で見たときに短辺40及び長辺41を有する矩形状に形成された略平面状の平板部である。蓋体本体4の外縁からは、蓋体本体4の板厚方向に沿って側壁部42が立設されている。側壁部42の先端部からは、フランジ部43が略直角に屈曲されている。
安全弁5は、環状薄肉部50と屈曲部51とを含んでいる。環状薄肉部50は、安全弁5の縁部を構成する長円形の溝であり、蓋体1の素材である金属板に対して複数段のコイニング加工が行われることで蓋体本体4と一体に形成されている。この環状薄肉部50は、図3に示すように蓋体1内の他の板面と比して肉厚が薄くされており、電池ケース3のケース内圧力が所定値を超えた場合に最先に裂けて、安全弁5全体を開裂させるものである。屈曲部51は、環状薄肉部50の内周側の板部であり、コイニング加工により環状薄肉部50を形成する際の肉余りを吸収することにより、板厚方向に沿って曲げ変形されている(図3参照)。
張出部6は、例えばプレス加工等の張り出し加工により、蓋体本体4から張り出すように蓋体本体4と一体に形成されたものである。張出部6には、たて壁60と平坦部61とが含まれている。たて壁60は、蓋体本体4の板厚方向に沿って蓋体本体4から延出された壁体である。平坦部61は、たて壁60に周囲を囲まれるようにたて壁60の端部に設けられた平坦な板部であり、図2のように平面で見たときに矩形状に形成されている。すなわち、本実施の形態では、張出部6は、全体として断面四角形状の角筒状に形成されている。たて壁60は、蓋体本体4の板厚方向に沿って蓋体本体4から垂直に延出されたものであることが好ましい。平坦部61の周囲を蓋体本体4に垂直な壁面によって囲むことで、ケース内圧力(電池ケース3内の圧力)の上昇に対する剛性を向上させることができる。
ここで、従来構成のように、ケース内圧力(電池ケース3内の圧力)が上昇した際に、蓋体本体4の短手方向4aに沿う略中央において蓋体本体4の長手方向4bに沿って延びる稜線4cを形成するように蓋体本体4全体が山なりに変形する場合(図7参照)には、安全弁5が正常に開裂できない可能性がある。本実施の形態では、安全弁5(環状薄肉部50)を張出部6の平坦部61に設けている。これにより、環状薄肉部50の周辺領域において、図7に示すような蓋体本体4の変形に対する剛性を得ることができる。
短手方向4aに沿う平坦部61の短手方向長さ8(図2参照)は、蓋体本体4の短辺40の長さをWとした場合に0.75W以下とされている。蓋体本体4の板厚方向に沿うたて壁60の高さ9(図3参照)は、蓋体本体4の板厚をtとした場合に1.25t以上とされている。長手方向4bに沿う平坦部61の長手方向長さ10(図2参照)は、1.5W以下とされている。これらの寸法の意義については、後述の実施例にて示す。
張出部6は、蓋体1及びケース本体2により電池ケース3が構成された際に、電池ケース3の外部に向かって張り出すように形成されてもよいし、内部に向かって張り出すように形成されてもよい。しかし、電池ケース3の内部に向かって張り出すように形成されることが好ましい。張出部6を電池ケース3の内部に向かって形成するほうが、ケース内圧力の上昇により張出部6に作用する応力に対して、より大きな剛性を得ることができる。
本実施の形態では、環状薄肉部50は、点対称な形状とされており、環状薄肉部50の中心位置50a(中心点)が、平坦部61の相対する角を結ぶ2つの対角線6bの交点6cと一致するように配置されている(図2参照)。このように、対角線6bの交点6cと環状薄肉部50の中心位置50aとを一致させることで、環状薄肉部50の周辺領域が変形する際に、環状薄肉部50全体にわたって、もっとも均等に応力が分散させることができるようにしている。
次に、作用について説明する。図4は、ケース内圧力が上昇した際の図1の蓋体1の変形を示す説明図である。図4に示すように、環状薄肉部50及びその周辺領域が張出部6の平坦部61(たて壁60の内側)に設けられていることで、ケース内圧力が上昇しても蓋体本体4の変形が環状薄肉部50及びその周辺領域にまで及びにくい。このため、従来構成に比べて環状薄肉部50の周辺領域の変形が小さく抑えられ、ケース内圧力が上昇した際の蓋体本体4の変形に伴って環状薄肉部50の一部分に過剰に応力が集中することを回避できる。これにより、環状薄肉部50の一部分だけが破断してスローリークが起こることを防止でき、安全弁5をより確実に開裂させることができる。
次に、実施例を示す。本発明者らは、肉厚0.8mmのSUS430の板を素材として、図1に示す蓋体1を製作し、この蓋体1をケース本体2に溶接して電池ケース3を作製した。なお、蓋体本体4の長辺41は160mmとし、蓋体本体4の短辺40は40mmとし、電池ケース3全体の高さは100mmとした。ここで、蓋体本体4の短辺40の長さをWとする。この長さWは、本発明の張出部6の形状を規定するうえで考慮すべき基準長さである。
また、安全弁5の環状薄肉部50は10mm×15mmの長楕円とし、多段コイニングにより環状薄肉部50の最薄部の厚さを50μmとした。安全弁5の作動内圧は0.8〜1.4MPaの範囲を目標とした。
張出部6は、図1に示すような位置において電池ケース3の内部に向かって張り出すように形成した。張出部6の寸法は、短手方向4aに沿う平坦部61の短手方向長さ8を20mmとし、たて壁60の高さ9を2mmとし、平坦部61の長手方向長さ10を24mmとした。なお、張出部6を蓋体本体4から張り出すための張り出し加工において、パンチR及びダイRは2mm、略四角形の張り出し部のコーナー部のRは3mmとした。また、比較例として、張出部6が設けられていない従来の蓋体を用いた電池ケース3も比較のため製作した。
上述のように電池ケース3を製作した後に、電池ケース3の底面(蓋体1に対向する面)に水圧試験機を接続し、電池ケース3の周囲を拘束せずに、電池ケース3内に圧力を付与した。安全弁5の作動状態と作動圧の結果を以下の表1に示す。なお、安全弁5の開裂状態は目視で判定した。
Figure 0005542192
表1に示すように、張出部6が設けられていない従来の蓋体1を用いた電池ケース3では、0.8MPaの圧力を付与した段階で環状薄肉部50の一部分が破断してスローリークが発生した。一方で、張出部6が設けられた蓋体1を用いた電池ケース3では、1.2MPaの圧力を付与した段階で安全弁5の正常な開裂を確認できた。
次に、上述した張出部6の寸法から平坦部61の短手方向長さ8のみを18mm〜30mmの範囲で変更して、同様の試験を行った。結果を表2に示す。
Figure 0005542192
表2に示すように、短手方向長さ8を28mm以下とした場合(基準長さW(=40mm)に対して、短手方向長さ8を0.75W以下とした場合)には、安全弁5の正常な開裂を確認できたが、短手方向長さ8を32mmとすると(短手方向長さ8を0.75Wよりも大きくすると)、環状薄肉部50の一部分が破断してスローリークが発生した。これは、短手方向長さ8が大きいと、ケース内圧力が上昇した際に環状薄肉部50の周辺の広い領域において変形が進み、当該領域の変形を小さく抑えることができず、環状薄肉部50にかかる引張応力が長手方向よりも短手方向に高くなりすぎ、当該応力を均等に分散できなかったためと考えられる。
次に、上述した張出部6の寸法からたて壁60の高さ9のみを0.8mm〜2.0mmの範囲で変更して、同様の試験を行った。結果を表3に示す。
Figure 0005542192
表3に示すように、たて壁60の高さ9を1.0mm以上とした場合(蓋体本体4の肉厚をt(=0.8mm)として、たて壁60の高さ9を1.25t以上とした場合)は、安全弁5の正常な開裂を確認できたが、たて壁60の高さ9を0.8mmとすると(たて壁60の高さ9を1.25tよりも小さくすると)、環状薄肉部50の一部分が破断してスローリークが発生した。これは、たて壁60の高さ9が小さいと、ケース内圧力により蓋体本体4が変形する際に、当該変形の応力にたて壁60の剛性が耐えきれず、環状薄肉部50の周辺領域の変形を小さく抑えることができなかったためと考えられる。
次に、上述した張出部6の寸法から平坦部61の長手方向長さ10のみを20mm〜70mmの範囲で変更して同様の試験を行った。結果を表4に示す。
Figure 0005542192
表4に示すように、長手方向長さ10を60mm以下とした場合(基準長さW(=40mm)に対して、長手方向長さ10を1.5W以下とした場合)は、安全弁5の正常な開裂を確認できたが、長手方向長さ10を70mmとすると(長手方向長さ10を1.5Wよりも大きくすると)、環状薄肉部50の一部分が破断してスローリークが発生した。平坦部61の長手方向長さ10が長いと、環状薄肉部50の周辺領域の剛性を確保できず、当該領域の変形を小さく抑えることができなかったためと考えられる。
このような電池ケース3用の蓋体1では、蓋体本体4から張り出すように蓋体本体4と一体に形成された張出部6の平坦部61に環状薄肉部50が設けられているので、ケース内圧力が上昇した場合でも、環状薄肉部50の周辺領域の変形を小さく抑えることができる。これにより、環状薄肉部50の一部分に過剰に応力が集中することを回避でき、安全弁をより確実に開裂させることができる。なお、蓋体1を構成する金属板がステンレス鋼である場合、ステンレス鋼がアルミニウム等と比較して高強度のため環状薄肉部50を安定的に開裂させることが難しいという課題が生じるが、本実施の形態のように、環状薄肉部50とその周辺領域を張出部6の平坦部61に設けることで、安全弁5をより確実に開裂させることができる。すなわち、本発明は、蓋体1を構成する金属板がステンレス鋼である場合に特に有効である。
また、平坦部61の短手方向長さ8が0.75W以下とされ、たて壁60の高さ9が1.25t以上とされ、平坦部61の長手方向長さ10が1.5W以下とされているので、環状薄肉部50の一部分に過剰に応力が集中することをより確実に回避でき、安全弁5をより確実に開裂させることができる。
さらに、張出部6は、蓋体本体4から電池ケース3の内部に向かって張り出すように形成されているので、ケース内圧力の上昇により張出部6に作用する応力に対して、より大きな剛性を得ることができ、より確実に環状薄肉部50の一部分に過剰に応力が集中することを回避できる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2による電池ケース用の蓋体1を示す平面図である。実施の形態1では、環状薄肉部50の中心位置50a(中心点)が平坦部61の相対する角を結ぶ2つの対角線6bの交点6cと一致するように配置されていると説明したが(図2参照)、この実施の形態2では、環状薄肉部50は、平坦部61の角を結ぶ2つの対角線6bの交点6cが環状薄肉部50の内部かつ環状薄肉部50の中心位置50aと一致しない位置に配置されている。なお、環状薄肉部50の内部とは、環状薄肉部50の内側のみならず、環状薄肉部50自体も含む。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
次に、作用について説明する。ケース内圧力が上昇した場合、例えば図4等に示したように、環状薄肉部50の周辺領域は平坦部61の角を基端として変形する。このため、実施の形態1のように、対角線6bの交点6cと環状薄肉部50の中心位置50aとを一致させれば、環状薄肉部50の周辺領域が変形する際の応力は、環状薄肉部50全体に均等に分散される。
一方で、図5に示すように、交点6cと中心位置50aとが互いに一致しないよう(ずれるように)に環状薄肉部50が配置されている場合には、交点6cからの中心位置50aのずれ方向及びずれ量に従って、環状薄肉部50への応力に勾配が生じる。この応力勾配により、環状薄肉部50の破断の進展を調整できる。
具体的には、図5に示すように、中心位置50aが交点6cよりも右側に位置するように環状薄肉部50を配置した場合、環状薄肉部50の左端から破断が始まるように構成できる。このとき、ずれ量を調整することで、環状薄肉部50の大部分を破断させつつ、環状薄肉部50の一部分を蓋体本体4に繋げたままとすることができる。このように構成することで、安全弁5が開裂した場合でも、安全弁5が電池ケース3から脱落することを防止できる。
このような電池ケース3用の蓋体1では、環状薄肉部50は、平坦部61の角を結ぶ2つの対角線6bの交点6cが環状薄肉部50の内部かつ環状薄肉部50の中心位置50aと一致しない位置に配置されているので、環状薄肉部50に作用する応力に意図的な勾配を生じさせることができ、この応力勾配により環状薄肉部50の破断の進展を調整できる。
1 蓋体
3 電池ケース
4 蓋体本体
5 安全弁
50 環状薄肉部
50a 中心位置
6 張出部
6b 対角線
6c 交点
60 たて壁
61 平坦部

Claims (4)

  1. 電池ケース(3)を構成する金属板からなる電池ケース用の蓋体であって、
    平面で見たときに短辺(40)及び長辺(41)を有する矩形状に形成された蓋体本体(4)と、
    コイニング加工により前記蓋体本体(4)と一体に形成された環状薄肉部(50)を含み、前記電池ケース(3)内の圧力が所定値を超えた場合に開裂して前記電池ケース(3)内の圧力を外部へと開放する安全弁(5)と、
    前記蓋体本体(4)から張り出すように前記蓋体本体(4)と一体に形成された張出部(6)と
    を備え、
    前記張出部(6)には、前記蓋体本体(4)から延出されたたて壁(60)と、前記たて壁(60)に周囲を囲まれるように前記たて壁(60)の端部に設けられた平坦部(61)とが含まれており、
    前記安全弁(5)は、前記張出部(6)の前記平坦部(61)に設けられており、
    前記平坦部(61)は、平面で見たときに矩形状に設けられており、
    前記環状薄肉部(50)は、前記平坦部(61)の角を結ぶ2つの対角線(6b)の交点(6c)が前記環状薄肉部(50)の内部かつ前記環状薄肉部(50)の中心位置(50a)と一致しない位置に配置されている
    ことを特徴とする電池ケース用の蓋体。
  2. 前記蓋体本体(4)の短手方向(4a)に沿う前記平坦部(61)の短手方向長さ(8)は、前記短辺(40)の長さをWとした場合に0.75W以下とされ、
    前記蓋体本体(4)の板厚方向に沿う前記たて壁(60)の高さ(9)は、前記蓋体本体(4)の板厚をtとした場合に1.25t以上とされ、
    前記蓋体本体(4)の長手方向(4b)に沿う前記平坦部(61)の長手方向長さ(10)は、1.5W以下とされている
    ことを特徴とする請求項1記載の電池ケース用の蓋体。
  3. 前記張出部(6)は、前記蓋体本体(4)から前記電池ケース(3)の内部に向かって張り出すように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電池ケース用の蓋体。
  4. 前記金属板がステンレス鋼であることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の電池ケース用の蓋体。
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