JP5538931B2 - 捕獲器、真空容器、処理装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents

捕獲器、真空容器、処理装置、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、真空雰囲気中の粒子を捕獲する捕獲器に関する。
半導体デバイスのパターンの微細化に向け、極端紫外光(EUV光;extreme ultraviolet light)光を露光光として基板を露光するEUV露光装置の開発が行われている。EUV露光装置内で発生するナノメートルオーダーサイズのパーティクルは、その発生原因が十分解明されていないが、摺動または摩擦を伴うユニットの動作が発生原因でありうる。また、光源から僅かながら飛翔してくるデブリなども原因でありうる。
特許文献1は、EUV露光装置における物理的粒子トラップを開示している。この粒子トラップを構成する保護プレートは、くぼみを有し、そのくぼみには複数の突起が配置されている。各突起は、かさとげを有している。
特開2002−124463号公報
しかしながら、特許文献1の物理的粒子トラップは、極めて複雑な構造であるため、製造が難しい。また、構造が複雑であるため、製造後の洗浄工程で十分な清浄度を得ることも難しい。したがって、この粒子トラップ自体が粒子発生源となりうる。
本発明は、例えば、製造または洗浄に有利な構造の捕獲器を提供する。
本発明の一側面としての捕獲器は、真空雰囲気中の粒子を捕獲する捕獲器であって、前記捕獲器の表面複数の溝が配列され、前記複数の溝のそれぞれは、U溝の底部がV溝になった溝である、ことを特徴とする
本発明の他の側面としての捕獲器は、真空雰囲気中の粒子を捕獲する捕獲器であって、前記捕獲器の表面に複数の溝が配列され、前記複数の溝のそれぞれは、正N角錐(N=3、4、又は、6)の形状を有する、ことを特徴とする。
本発明の他の側面としての真空容器は、前記捕獲器を有する。
本発明の他の側面としての処理装置は、前記真空容器を有し、該真空容器の内部で基板を処理する。
本発明の他の側面としてのデバイス製造方法は、前記処理装置を用いて基板を処理する第1工程と、前記工程で処理された基板を処理する第2工程とを有する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、例えば、製造または洗浄に有利な構造の捕獲器を提供することができる。
実施例1における捕獲器(EUV露光装置)の表面に形成されたV溝の拡大断面図である。 実施例1におけるEUV露光装置の概略構成図である。 実施例2におけるパーティクルトラッププレートの構成図である。 実施例2において、パーティクルトラッププレートに対するパーティクルの入射角度の違いを示す図である。 実施例2において、平行平板で構成されたパーティクルトラッププレートに対するパーティクル入射角度の違いを示す図である。 実施例2における別のパーティクルトラッププレートの構成図である。 実施例3におけるパーティクルトラッププレートの構成図である。 実施例4におけるパーティクルトラッププレートの構成図である。 実施例1において、パーティクルの挙動を示すシミュレーション結果である。 実施例2における別のパーティクルトラッププレートの構成図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
まず、本発明の実施例1について説明する。図2は、本実施例におけるEUV露光装置の概略構成図である。本実施例のEUV露光装置は、真空容器を有し、真空容器の内部で基板を処理するように構成されている。また、本実施例のEUV露光装置は、真空雰囲気中のパーティクル(粒子)を捕獲する捕獲器を備える。捕獲器は、その表面にV字状又はU字状の複数の溝(V溝、U溝)が配列されている。捕獲器の詳細については後述する。
回路パターンが形成された反射型のマスク2(原版)は、マスクチャック7によって保持される。マスク2を保持したマスクチャック7は、スキャン方向(矢印方向、Y方向)に粗動及び微動が可能なマスクステージ3に搭載されている。投影光学系5は、マスク2から反射されたEUV露光光29をウエハ1(基板)に投影し、ウエハ1を露光するように構成されている。
ウエハ1は、ウエハチャック6上に保持される。ウエハチャック6は、6軸方向に粗動及び微動が可能なウエハステージ27上に搭載されている。ウエハステージ27のXY方向の位置は、不図示のレーザ干渉計によって常にモニターされる。ここで、投影光学系5の縮小倍率を1/β、マスクステージ3の走査速度をVr、ウエハステージ27の走査速度をVwとする。マスクステージ3とウエハステージ27のスキャン動作は、Vr/Vw=βの関係が成立するように同期制御される。
マスクステージ3はマスクステージ空間4a、投影光学系5は投影光学系空間4b、ウエハステージ27はウエハステージ空間4cの内部にそれぞれ配置されている。マスクステージ空間4a、投影光学系空間4b、及び、ウエハステージ空間4cは、それぞれ独立して圧力制御が可能な真空容器である。このような真空容器の内部に後述の捕獲器が設けられる。また、後述のマスクロードロック室23又はウエハロードロック室15も真空容器に相当し、必要に応じて、その内部に後述の捕獲器を設けてもよい。
マスクステージ空間4aには、マスクロードロック室23を介してマスク交換室19が接続されている。マスクステージ空間4aに配置された搬送ロボット22は、マスクステージ3(マスクチャック7)とマスクロードロック室23との間でマスク2を搬送する。マスク交換室19、マスクロードロック室23では、マスク2はパーティクルから保護するため、二重ポッド10に収納されており、マスクチャック7に保持される直前で、二重ポッドから取り出される。
マスクステージ空間4aとマスクロードロック室23との間には、ゲートバルブ12aが設けられている。マスクロードロック室23とマスク交換室19との間には、ゲートバルブ12bが設けられている。マスク交換室19に配置された搬送ロボット18は、マスク交換室19とマスクロードロック室23との間でマスクを搬送する。
ウエハステージ空間4cには、ウエハロードロック室15を介してウエハ交換室14が接続されている。ウエハステージ空間4cに配置された搬送ロボット8は、ウエハステージ27(ウエハチャック6)とウエハロードロック室15との間でウエハ1を搬送する。ウエハステージ空間4cとウエハロードロック室15との間には、ゲートバルブ11aが設けられている。ウエハロードロック室15とウエハ交換室14との間には、ゲートバルブ11bが設けられている。ウエハ交換室14に配置された搬送ロボット13は、ウエハ交換室14とウエハロードロック室15との間でウエハ1を搬送する。
ウエハ1の露光時は、不図示のEUV光源から提供されるEUV露光光29がマスク2に照射される。マスク2で反射したマスク2のパターン情報を含むEUV露光光29は、投影光学系5によってウエハチャック6上のウエハ1に投影され、これによってウエハ1が露光される。
次に、本実施例のパーティクルトラッププレート(捕獲器)について説明する。パーティクルの速度が小さい場合には、パーティクルが表面に衝突した際、運動エネルギーが小さいため、そのまま表面にトラップされてしまう。しかし、所定の閾値速度を超えると、運動エネルギーが大きいため、トラップされずに跳ね返る。例えば、粒径1.27μmのPSL(ポリスチレンラテックス)球と、研磨されたSiO表面では、この閾値速度は2m/s程度である。また、速度が5m/sでは、反発係数は0.9程度である。なお、プレート表面でのパーティクルの反跳現象に関して、各種材料の組み合わせでの実験データが知られている(Science and Technology,29:5,379−388、1998)。
本実施例におけるシミュレーションでは、パーティクルの初期速度を5m/s、圧力を1E−4Pa、パーティクルを粒径1.27μmのPSL、表面を金属表面、パーティクル初期条件を高さ0.1mから鉛直下方に射出したと仮定する。また表面でのパーティクルの反発係数は0.9とし、表面での跳ね返りを繰り返しながら、衝突速度が閾値速度以下になった場合、表面に捕獲されるものとする。
図9は、パーティクルの挙動を示すシミュレーション結果である。図9において、横軸は時間を示し、縦軸は高さ(パーティクルの位置)を示している。表面に対して0.1mの高さ位置(パーティクル射出高さ)から鉛直下方に射出したパーティクルは表面で跳ね返り、一旦1m以上の高さに達する。その後、パーティクルは、表面衝突を繰り返して表面で運動エネルギーを失い、最終的には表面に付着する。図9に示されるシミュレーション結果によれば、パーティクルは10回近く表面に衝突して付着している。
実際のパーティクルは、様々な粒径、形状、材質のものが想定されるため、全ての現象がこのようなシミュレーションで説明されるわけではない。しかし、真空中ではガスの流体抵抗がないため、パーティクルの発生速度によっては、予測できない方向に、表面に付着するまでに何回かの衝突を経て付着すると考えられる。
本実施例の捕獲器(EUV露光装置)は、このようなパーティクルの反跳現象を緩和し、マスク2又はウエハ1に対するパーティクルの付着を抑制する。具体的には、捕獲器の表面にV溝構造を形成し、表面に入射するパーティクルをこの表面構造内で複数回衝突させるように構成される。
図1は、本実施例における捕獲器(EUV露光装置)の表面に形成されたV溝の拡大断面図である。本実施例では、捕獲器の表面に頂角θを有するV溝30の断面構造を形成することにより、表面に入射したパーティクル100を、V溝30の内部において複数回衝突させる。この衝突の間に、パーティクル100は運動エネルギーを消失していき、運動エネルギーが付着エネルギーよりも小さくなると、パーティクル100はV溝30の内部の表面でトラップされる(パーティクル101)。一旦、表面でトラップされたパーティクル101は、その表面において付着した状態を維持する。パーティクル100は、例えば1〜10μm程度の直径を有する。
図1において、所定の方向からV溝30に入射したパーティクル100に対し、1回目の衝突の際、V溝30の表面とのなす角度をαとする。同様に、2回目以降の衝突の際におけるV溝30の表面とのなす角度をα、α、α…と定義する(図1では角度α〜α)。実際に真空内で発生するパーティクル100は、粒径、形状、材質など様々なものが存在するため、一般的に入射角と反跳後の反射角に対して、一般的な説明は困難である。本実施例では、簡単のために、V溝30の表面にαの角度で入射したパーティクル100は、反跳時にも表面に対してαの角度を保持すると仮定する。簡単な計算により、i回目に表面に入射する際のV溝30の表面とのなす角度をαとすると、以下の式(1)で表される漸化式が成立する。
αi+1=180°−2θ+α (i=1、2、3、…n)…(1)
V溝30の頂角θは、V溝30の表面でパーティクル100を複数回衝突させることを考慮すると、90°以下、望ましくは45°以下に設定される。例えば、頂角θ=20°とし、V溝30の表面に対して、パーティクル100が角度α=30°で入射すると仮定する。式(1)により、2回目の衝突の際は角度α=50°、3回目の衝突の際は角度α=70°となる。このように、パーティクル100は、V溝30の表面で衝突を繰り返しながらV溝30の下部に侵入し、運動エネルギーを失って、最終的にV溝30の表面に付着する。
図3は、図1に示されるV溝30の表面構造を所定の一方向に周期的に配置して構成したパーティクルトラッププレート31である。V溝30の周期dは、パーティクルトラッププレート31の表面でパーティクル100を複数回衝突させるような傾斜面が形成されていればよいため、例えば、機械加工等でmmオーダー(例えば1mm程度)のサイズを有する周期に設定される。パーティクルトラッププレート31の表面処理は、頂角θ、周期dで機械加工された表面に対して、真空使用を可能にするため、電解研磨などの研磨仕上げが行われる。真空装置では、一般的に、装置壁の表面での仕上げ状態に依存して、水分やコンタミ成分等が吸着する。その結果、真空到達度が遅いことや脱ガスにより、例えば光学ガラスにコンタミ成分が吸着してしまう。本実施例は、表面の周期構造は機械加工のサイズで実現でき、かつ電界研磨など既に確立された技術を適用することにより、単位面積当たりの脱ガス量は従来と同じになっている。
さらに、不図示の冷却装置(冷却器)を用いてパーティクルトラッププレート31(複数の溝)を冷却することにより、パーティクル100の捕獲効果を高めることが可能である。パーティクル100は運動エネルギーを備えるため、パーティクルトラッププレート31の表面に衝突した際に、運動エネルギーの一部が熱エネルギーに変換される。このため、パーティクルトラッププレート31の表面を冷却することで、その熱エネルギーを効果的に吸収することができ、捕獲効果を高めることが可能となる。
また、パーティクルトラッププレート31を冷却すると、捕獲されたパーティクル100がパーティクルトラッププレート31の表面から離脱する確率を低減することも可能である。EUV露光装置(真空容器)においては、装置の表面に熱的な刺激を与えると、パーティクルが発生するという現象が経験的に知られている。真空容器の排気に関しては、真空容器の壁を加熱して内壁のガスを放出させて真空度を高くするという手法が一般的に採用されている。特に、パーティクルの粒径が数10nm以下、特に数nmのオーダーになると、壁への吸着及び離脱現象は、通常のガス分子の挙動に似てくると予測される。このため、パーティクルトラッププレート31を冷却することは、離脱パーティクルを低減するという点でも重要である。
本実施例のEUV露光装置において、パーティクルトラッププレート31は、EUV露光装置の内部でパーティクル100の発生が予想される箇所の近傍に邪魔板として配置されることが好ましい。パーティクル100は摩擦や摺動によって発生することが多いため、特に、各種ゲートバルブ、各種アクチュエータ、各種摺動機械要素、又は、ケーブル類などの近傍に配置することが好ましい。
本実施例によれば、真空環境下で動作する半導体製造装置(捕獲器、真空容器)の内部でパーティクルが発生した場合でも、マスクやウエハへのパーティクルの付着を効果的に抑制することができる。本実施例は、特にEUV露光装置に適して用いられる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例は、パーティクルトラッププレートの表面に対するパーティクルの入射角度に対し、さらにロバストなトラップ性能を有する。この原理を図4及び図5を参照して説明する。図4は、パーティクルトラッププレート31に対するパーティクルの入射角度の違いを示す図である。本実施例において、V溝の頂角は20°である。図4(a)において、パーティクルトラッププレート31に対して深い角度、例えば70°で入射したパーティクル104は、V溝の表面に対する角度αは30°となる。前述の式(1)により、その後のパーティクルの入射角度を計算することにより、パーティクルはV溝の下部に侵入する。その結果、前述に説明した原理で、良好にパーティクルをトラップすることが可能である(パーティクル105)。一方、図4(b)に示されるように、パーティクルトラッププレート31に対して、確率的には小さいものの、浅い角度、例えば10°で入射してきたパーティクル102も存在していると考えられる。その場合、V溝の表面に対する角度αは90°となり、1回衝突し、表面に捕獲されずそのまま反跳してしまう場合も考えられる(パーティクル103)。
また、図5は、平行平板を周期的に並べて構成したパーティクルトラッププレート32に対するパーティクルの入射角度の違いを示す図である。図5(a)に示されるように、パーティクル108が、パーティクルトラッププレート32に深い角度、例えば70°で入射する場合、パーティクル108は表面に1回衝突してそのまま反跳してしまう(パーティクル109)。一方、図5(b)に示されるように、浅い角度、例えば10°で入射するパーティクル106は、平行平板間で衝突を繰り返し、最終的にトラップされる(パーティクル107)。
このように、パーティクルが深い角度で入射する場合にはパーティクルトラッププレート31の構造が有利で、浅い角度で入射する場合にはパーティクルトラッププレート32の構造が有利である。これらのパーティクルトラッププレート31、32の構造を組み合わせることで、よりロバストな構成を採用することができる。図6は、パーティクルトラッププレート31、32の構造を組み合わせて構成したパーティクルトラッププレート33の構成図である。図6に示されるように、パーティクルトラッププレート33(複数の溝のそれぞれ)は、平行平板で形成された溝とV字状の溝との組み合わせにより構成されている。また、このような構造の変形例として、図10に示されるように、U溝の断面構造を備えたパーティクルプレート37を採用することもできる。なお、図6の構造の溝は、「U字状の溝」に含まれるものとし、特に区別する場合は、「U字状の溝であって、その底部がV字状であるもの」ともいうものとする。
本実施例のパーティクルトラッププレートによれば、深い角度で入射するパーティクル、及び、浅い角度で入射するパーティクルのいずれに対しても、パーティクルを効果的に捕獲することができる。
次に、本発明の実施例3について説明する。実施例1、2のパーティクルトラッププレートでは、断面のV溝構造が周期的に一方向に並んでいるが、本発明は一方向に並ぶ構成に限定されるものではない。図7は、V溝構造が二次元方向に配置されて構成されたパーティクルトラッププレートの構成図である。図7(a)は、互いに直交する二方向にV溝構造を形成して構成されたパーティクルトラッププレート35である。パーティクルトラッププレート35は、正四角錐状の複数の溝を表面に二次元状に配列して構成されている。図7(a)において、A−B、C−Dの各断面をとると、前述の実施例と同じV溝構造が形成されている。そして、V溝構造がパーティクルトラッププレート35の平面内で、90°の周期で形成されている。この場合、パーティクルトラッププレート35の表面における凹部は、四角錐を逆にした形状となっている。なお図7(a)は、パーティクルトラッププレート35の一部を示したものであり、実際の大きさはパーティクル発生源に応じて適宜設定される。
図7(b)は、六角形のハニカム構造を備えたパーティクルトラッププレート36である。パーティクルトラッププレート36は、正六角錐状の複数の溝を表面に二次元状に配列して構成されている。図7(b)において、A−B、C−D、E−Fの各断面をとると、前述の実施例と同様にV溝構造が形成されている。そして、V溝構造がパーティクルトラッププレート36の平面内で、60°の周期で構成されている。この場合、パーティクルトラッププレート36の表面の凹部は、六角錐を逆にした形状であり、パーティクルトラップの性能をさらにロバストにすることが可能である。なお、この図はパーティクルトラッププレート36の一部を示したものであり、実際の大きさは、パーティクル発生源に応じて適宜設定される。
また、本実施例のパーティクルトラッププレートとして、正三角錐の溝を表面に二次元状に配列して構成してもよい。このように本実施例において、複数の溝は、正N角錐状(N=3、4、又は、6)の溝を捕獲器の表面に二次元状に配列して構成されている。
本実施例のパーティクルトラッププレートを備えた捕獲器(EUV露光装置)によれば、様々な方位から入射するパーティクルを効果的に捕獲することができる。
次に、本発明の実施例4について説明する。図8は、本実施例におけるパーティクルトラッププレート34の構成図である。図8に示されるように、パーティクルトラッププレート34に形成されたV字状の複数の溝のそれぞれは、所定の傾斜角度θの傾斜部34aと、所定の曲率Rの頂角部(底部)34bとを有する。本実施例のパーティクルトラッププレート34のように頂角部34bに曲率Rを設けることで剛性が高くなり、洗浄、取り付け、メンテナンス時における破損の可能性を低減することができる。このため、V溝構造の頂角部の破損が抑制され、実用上の取り扱いが有利となる。
[デバイス製造方法の実施形態]
次に、本発明の一実施形態のデバイス(半導体デバイス、液晶表示デバイス等)の製造方法について説明する。当該方法において、本発明を適用した露光装置(処理装置)を使用し得る。本実施例のデバイス製造方法は、処理装置を用いてウエハ(半導体基板)を処理する第1工程と、処理されたウエハを処理(加工)する第2工程とを有する。
具体的には、半導体デバイスは、ウエハ(半導体基板)に集積回路を作る前工程と、前工程で作られたウエハ上の集積回路チップを製品として完成させる後工程とを経ることにより製造される。前工程は、前述の露光装置を用いて、感光剤が塗布されたウエハを露光する工程と、その工程で露光されたウエハを現像する工程とを含みうる。後工程は、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)と、パッケージング工程(封入)とを含みうる。また、液晶表示デバイスは、透明電極を形成する工程を経ることにより製造される。透明電極を形成する工程は、透明導電膜が蒸着されたガラス基板に感光剤を塗布する工程と、前述の露光装置を用いて、感光剤が塗布されたガラス基板を露光する工程と、その工程で露光されたガラス基板を現像する工程とを含みうる。
本実施形態のデバイス製造方法は、デバイスの性能、生産性、品質および生産コストの少なくとも一つにおいて従来よりも有利である。
以上、上記各実施例のパーティクルトラッププレートをEUV露光装置等の半導体製造装置に適用することにより、マスク及びウエハに対するパーティクルの付着が抑制され、デバイスの歩留まりを向上することができる。また、上記各実施例のパーティクルトラッププレートは、半導体製造装置以外にも、真空環境下でパーティクルの付着が問題となる処理装置や真空容器等に適用可能である。また、上記各実施例の少なくとも2つを組み合わせて実施してもよい。
上記各実施例によれば、様々な方向から入射するパーティクルを効果的に捕獲すること可能な捕獲器、真空容器、処理装置、及び、デバイス製造方法を提供することができる。
以上、本発明の実施例について具体的に説明した。ただし、本発明は上記実施例として記載された事項に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。
30:V溝構造
31〜37:パーティクルトラッププレート
100:パーティクル

Claims (7)

  1. 真空雰囲気中の粒子を捕獲する捕獲器であって、
    前記捕獲器の表面複数の溝が配列され
    前記複数の溝のそれぞれは、U溝の底部がV溝になった溝である、
    ことを特徴とする捕獲器。
  2. 真空雰囲気中の粒子を捕獲する捕獲器であって、
    前記捕獲器の表面に複数の溝が配列され、
    前記複数の溝のそれぞれは、正N角錐(N=3、4、又は、6)の形を有する、ことを特徴とす捕獲器。
  3. 前記複数の溝を冷却する冷却手段を更に有する、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の捕獲器。
  4. 前記複数の溝のそれぞれは、その底部の頂部に曲率を有する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3うちいずれか1項に記載の捕獲器。
  5. 請求項1乃至請求項4うちいずれか1項に記載の捕獲器を有する、ことを特徴とする真空容器。
  6. 請求項に記載の真空容器を有し、該真空容器の内部で基板を処理する、ことを特徴とする処理装置。
  7. 請求項に記載の処理装置を用いて基板を処理する第1工程と、
    前記第1工程で処理された基板を処理する第2工程と、
    を有することを特徴とするデバイス製造方法。
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