JP5538804B2 - 写真撮影用粘着テープ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、写真撮影時には露出条件設定にグレーチャートが使用されている。グレーチャートとしては、NTCSログ階調、リニア階調で表現されたものもあるが、一般的な簡易の明度調整には3段階グレーチャートがよく使用されている。しかし、グレーチャートを使用する場合は、画面内の測光標準点付近で被写体と一緒に撮影するが、従来のカード形状のグレーチャートでは被写体付近にセットする場合に、クリップや粘着テープを使用するなど手間が必要であり、さらにチャートのサイズや形状及び数が限られておりセットする場所や角度にも制約があり、工夫を要した。また、グレーチャートという専用の道具を撮影現場に持ち運ぶといった手間を要した。
すなわち、本発明は、基本的に、剥離処理層、色調印刷層、顔料を分散させた含浸剤で処理した基材、粘着層を含む粘着テープであり、粘着テープの剥離層側から粘着層側への波長領域400〜700nmの光透過率が30%以下であり、剥離層側から測定した反射率、RBG値が、写真撮影で使用される3階調のグレーチャートと同じ反射率、RGB値を持つ白、黒、グレーのいずれかひとつの色に色調されていることを特徴とする写真撮影用粘着テープである。
また、本発明においては、基材がパルプを主成分とする繊維と合成樹脂からなり、反射率が60〜80%、RGB値の各値が200〜245の範囲にある白色と、反射率2〜8%、RGB値の各値が25〜60の範囲にある黒色と、反射率12〜21%、RGB値の各値が100〜140の範囲内にあるグレー色の3色のいずれかひとつに調色されていることができる。
さらに本発明においては、色調印刷層と顔料を分散させた含浸剤で処理した基材の間に、目止め処理層を設けるか若しくは乾燥処理した基材をロールの間を通して表面を平滑化した基材を用いて色調印刷することができる。
また、本発明では、粘着剤を白、黒、グレーの1種類または2種類以上の顔料を配合した着色粘着剤とすることができる。
また、本発明の製造方法において、工程(2)の乾燥処理した基材の片面もしくは両面に、クリヤー塗装による目止め処理層を設けるか、乾燥処理した基材をロールの間を通して表面を平滑化して目止め処理することができる。
本発明においては、粘着テープの剥離層側から粘着層側への波長領域400〜700nm(可視光)の光透過率が30%以下であることが要求される。30%以上になると、下地の色が影響を与えるので、粘着テープを貼った面の色調の影響が出る欠点が生じる。
剥離層側から測定した反射率、RBG値が、グレーチャートの性能を決める。したがって、本発明においては、剥離層側から測定した反射率、RBG値が、写真撮影で使用される3階調のグレーチャートと同じ反射率、RGB値を持つ白、黒、グレーに合わせる。
RGBは、赤(RED)と緑(GREEN)と青(BLUE)の3色を2桁の16進数(0、1、2、3、4、5、6、7、8、9の10個の数字とA、B、C、D、E、Fの6個の英字)を使って指定し、「#RRGGBB」(#赤赤緑緑青青)の6桁で表現され、それぞれ16進数(162=256)で色を設定でき、理論上では256×256×256=16777216色の色が表現できる。
本発明では、白色として、反射率が60〜80%、RGB値の各値が200〜245の範囲にあるものを用いる。また、黒色としては、反射率2〜8%、RGB値の各値が25〜60の範囲にあるものを用いる。
さらに、グレー色としては、反射率12〜21%、RGB値の各値が
100〜140の範囲内にあるものを用いる。
さらに、本発明では、基材を白、黒、グレーの1種類又は2種類以上の顔料を含浸樹脂に配合した着色含浸剤で含浸処理する工程(1)をまず行い、ついで、含浸後乾燥処理した基材の片面もしくは両面に白、黒、グレーの1種類又は2種類以上のインキで印刷加工する色調印刷工程(2)を行う。色調印刷工程を経た基材に粘着剤を塗布する工程又は剥離処理層を設ける工程は、同時に行っても良いし、先に色調印刷工程を経た基材に剥離処理層を設ける工程を行い次いで、粘着剤を塗布する工程を行っても良いし、先に粘着剤を塗布する工程を行い次いで剥離処理層を設ける工程を行っても良い。
木材パルプ、ビニロンを90:10の割合で配合し、湿式法で抄紙することにより厚み60μ、乾燥重量で30g/m2のベース紙基材を得た。これに酸化チタンを主成分とした白色の顔料で着色した日本カーバイト工業(株)製の水系アクリル樹脂「ニカゾールFA−2555A」を乾燥重量で15g/m2になるように含浸処理し、さらに片方の面へ未着色の同樹脂を乾燥重量で7g/m2になるように塗布し目止め処理を行った。
次に紙基材の目止め処理面に白色インキで印刷を行い、さらに艶消しクリアーインキを塗布し、艶消し白色印刷基材を得た。
印刷基材の印刷面とは反対の面に東洋インキ製造(株)製の水性アクリル粘着剤BPW6166を乾燥重量で25g/m2になるように塗布し、印刷面には剥離剤としてピーロイル1010Sのトルエン溶液を乾燥重量が0.1g/m2になるように塗布して、白色粘着テープを得た。
得られた粘着テープの剥離層側から(株)島津製作所製分光光度計UV−3100PCで反射率を測定したところ、波長領域400〜700nmの範囲で平均72%であった。さらにAdobe Photoshopを用いて測定したRGB値はR値225、G値225、B値218であった。
木材パルプ、ビニロン、ポリエステルを90:5:5の割合で配合し、湿式法で抄紙することにより厚み70μ、乾燥重量で33g/m2のベース紙基材を得た。これにカーボンブラックを主成分とした黒色の顔料で着色した日本カーバイト工業(株)製の水系アクリル樹脂「ニカゾールFA−2555A」を乾燥重量で18g/m2になるように含浸処理し、さらに片方の面へ未着色の同樹脂を乾燥重量で5g/m2になるように塗布し目止め処理を行った。
次に紙基材の目止め処理面にグレー色インキで印刷を行い、さらに艶消しクリアーインキを塗布し、艶消しグレー色印刷基材を得た。
印刷基材の印刷面とは反対の面に東洋インキ製造(株)製の水性アクリル粘着剤BPW6166を乾燥重量で25g/m2になるように塗布し、印刷面には剥離剤としてピーロイル1010Sのトルエン溶液を乾燥重量が0.1g/m2になるように塗布して、グレー色粘着テープを得た。
得られた粘着テープについて、実施例1と同様に反射率とRGB値を測定したところ、反射率は5%、RGB値はR値35、G値36、B値35であった。
木材パルプ、ビニロンを85:15の割合で配合し、湿式法で抄紙することにより厚み55μ、乾燥重量で28g/m2のベース紙基材を得た。これにカーボンブラックを主成分とした黒色の顔料と酸化チタンを主成分とする白色の顔料を配合してグレー色に色調した日本カーバイト工業(株)製の水系アクリル樹脂「ニカゾールFA−2555A」を乾燥重量で15g/m2になるように含浸処理し、さらに片方の面へ未着色の同樹脂を乾燥重量で5g/m2になるように塗布し目止め処理を行った。
次に紙基材の目止め処理面にグレー色インキで印刷を行い、さらに艶消しクリアーインキを塗布し、艶消しグレー色印刷基材を得た。
印刷基材の印刷面とは反対の面に東洋インキ製造(株)製の水性アクリル粘着剤BPW6166を乾燥重量で25g/m2になるように塗布し、印刷面には剥離剤としてピーロイル1010Sのトルエン溶液を乾燥重量が0.1g/m2になるように塗布して、グレー色粘着テープを得た。
得られた粘着テープについて実施例1と同様に反射率とRGB値を測定したところ、反射率は18%、RGB値はR値108、G値110、B値112であった。
2色調印刷層
3目止め処理層
4基材
5粘着剤層
Claims (6)
- 基本的に、剥離処理層、色調印刷層、顔料を分散させた含浸剤で処理した基材、粘着層を含む粘着テープであり、粘着テープの剥離層側から粘着層側への波長領域400〜700nmの光透過率が30%以下であり、剥離層側から測定した反射率、RBG値が、写真撮影で使用される3階調のグレーチャートと同じ反射率、RGB値を持つ白、黒、グレーのいずれかひとつの色に色調されていることを特徴とする写真撮影用粘着テープ。
- 基材がパルプを主成分とする繊維と合成樹脂からなり、剥離層側から測定した反射率が60〜80%、RGB値の各値が200〜245の範囲にある白色と、剥離層側から測定した反射率2〜8%、RGB値の各値が25〜60の範囲にある黒色と、剥離層側から測定した反射率12〜21%、RGB値の各値が100〜140の範囲内にあるグレー色の3色のいずれかひとつに調色されていることを特徴とする請求項1記載の写真撮影用粘着テープ。
- 色調印刷層と顔料を分散させた含浸剤で処理した基材の間に、目止め処理層を設けるか若しくは含浸後、乾燥処理した基材をロールの間を通して表面を平滑化した基材を用いて色調印刷することを特徴とする請求項1ないし請求項2に記載の写真撮影用粘着テープ。
- 粘着剤が白、黒、グレーの1種類または2種類以上の顔料を配合した着色粘着剤であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の写真撮影用粘着テープ。
- 基材を白、黒、グレーの1種類又は2種類以上の顔料を含浸樹脂に配合した着色含浸剤で含浸処理する工程(1)、含浸後乾燥処理した基材の片面もしくは両面に白、黒、グレーの1種類又は2種類以上のインキで印刷加工する色調印刷工程(2)を経由し、色調印刷工程を経た基材に粘着剤を塗布する工程又は剥離処理層を設ける工程を同時に行うか、若しくは色調印刷工程を経た基材に剥離処理層を設ける工程、粘着剤を塗布する工程を前後して行う写真撮影用粘着テープの製造方法。
- 工程(2)の乾燥処理した基材の片面もしくは両面に、クリヤー塗装による目止め処理層を設けるか、乾燥処理した基材をロールの間を通して表面を平滑化して目止め処理する請求項5に記載した写真撮影用粘着テープの製造方法。
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