JP5537597B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP5537597B2
JP5537597B2 JP2012097933A JP2012097933A JP5537597B2 JP 5537597 B2 JP5537597 B2 JP 5537597B2 JP 2012097933 A JP2012097933 A JP 2012097933A JP 2012097933 A JP2012097933 A JP 2012097933A JP 5537597 B2 JP5537597 B2 JP 5537597B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radial direction
tire
tire radial
layer
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012097933A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013224111A (ja
Inventor
寛之 辰巳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2012097933A priority Critical patent/JP5537597B2/ja
Priority to EP13163678.9A priority patent/EP2657049B1/en
Priority to KR1020130044231A priority patent/KR101895633B1/ko
Priority to CN201310142923.6A priority patent/CN103373182B/zh
Publication of JP2013224111A publication Critical patent/JP2013224111A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5537597B2 publication Critical patent/JP5537597B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C13/00Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
    • B60C13/04Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof having annular inlays or covers, e.g. white sidewalls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/18Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C13/00Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
    • B60C2013/005Physical properties of the sidewall rubber
    • B60C2013/006Modulus; Hardness; Loss modulus or "tangens delta"
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C13/00Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
    • B60C2013/005Physical properties of the sidewall rubber
    • B60C2013/007Thickness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C13/00Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
    • B60C13/04Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof having annular inlays or covers, e.g. white sidewalls
    • B60C2013/045Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof having annular inlays or covers, e.g. white sidewalls comprising different sidewall rubber layers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、操縦安定性を維持しつつ、転がり抵抗を低減した空気入りタイヤに関する。
近年、省エネルギー化の要請から、タイヤの転がり抵抗を低減し、車両の燃費性能を向上させることが要求されている。一般に、タイヤの転がり抵抗の約半分は、タイヤのゴム部分の発熱によるエネルギーロスである。このため、従来より、発熱によるエネルギーロスの小さいゴム材料を変形の大きいサイドウォール部に用いることにより、タイヤの転がり抵抗を低減した空気入りタイヤが提案されている。
しかしながら、このような空気入りタイヤは、サイドウォール部の剛性が低下し、操縦安定性が低下する他、サイドウォール部の耐久性が低下するおそれがあった。
このような問題に対し、下記特許文献1では、サイドウォールゴムを2層にし、内層及び外層のゴム組成物の複素弾性率E*及び損失正接tanδを規定することにより、サイドウォール部の耐久性を確保しながら、転がり抵抗を低減しうる空気入りタイヤが提案されている。
特開2007−196988号公報
しかしながら、上記のような空気入りタイヤでは、操縦安定性の維持及び転がり抵抗の低減については、さらなる改善の余地があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、サイドウォールゴムを構成する内層及び外層のゴム組成物の複素弾性率E*及び損失正接tanδを規定するとともに、内層及び外層の厚さを規定することを基本として、操縦安定性と転がり抵抗とを高い次元で両立しうる空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち、請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、前記サイドウォール部において前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴムとを有する空気入りタイヤであって、正規リムに装着されかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、前記サイドウォールゴムは、タイヤ半径方向内外にのびる内層と、該内層のタイヤ軸方向外側に配された外層とを含み、前記外層は、前記内層よりも複素弾性率E*が大きいゴム組成物からなり、かつ前記内層は、前記外層よりも損失正接tanδが小さいゴム組成物からなり、前記内層の厚さは、前記サイドウォール部の最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって漸減する一方、前記最大幅位置からタイヤ半径方向外方に向かって少なくとも前記外層のタイヤ半径方向の外端まで漸増するとともに、前記外層の厚さは、前記最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって少なくとも前記内層のタイヤ半径方向の内端まで漸増し、前記トレッド部には、前記カーカスのタイヤ半径方向外側にベルト層が配され、前記内層のタイヤ半径方向の外端部は、前記カーカスと前記ベルト層との間のベルト端部領域に配されることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記内層の前記外端部は、前記外層のタイヤ半径方向の外端から厚さが漸減する請求項1記載の空気入りタイヤである。
また、請求項3記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、前記サイドウォール部において前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴムとを有する空気入りタイヤであって、正規リムに装着されかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、前記サイドウォールゴムは、タイヤ半径方向内外にのびる内層と、該内層のタイヤ軸方向外側に配された外層とを含み、前記外層は、前記内層よりも複素弾性率E*が大きいゴム組成物からなり、かつ前記内層は、前記外層よりも損失正接tanδが小さいゴム組成物からなり、前記内層の厚さは、前記サイドウォール部の最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって漸減する一方、前記最大幅位置からタイヤ半径方向外方に向かって少なくとも前記外層のタイヤ半径方向の外端まで漸増するとともに、前記外層の厚さは、前記最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって少なくとも前記内層のタイヤ半径方向の内端まで漸増し、前記トレッド部には、前記カーカスのタイヤ半径方向外側に配されたベルト層と、該ベルト層のタイヤ半径方向外側に配されかつベルト層よりも幅広のトレッドゴムとが設けられ、前記外層の外端は、前記ベルト層の外端よりもタイヤ軸方向外側かつトレッドゴムの内方に位置することを特徴とする
また、請求項4記載の発明は、前記トレッド部は、前記ベルト層の外側に配されたトレッドゴム本体と、該トレッドゴム本体の両側縁に配されかつ前記トレッドゴム本体よりも軟質の断面略三角形状のウイングゴムとを含み、前記外層の外端は、前記ウイングゴムのタイヤ半径方向の内方面に位置する請求項3に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項5記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、前記サイドウォール部において前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴムとを有する空気入りタイヤであって、
正規リムに装着されかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、
前記サイドウォールゴムは、タイヤ半径方向内外にのびる内層と、該内層のタイヤ軸方向外側に配された外層とを含み、
前記外層は、前記内層よりも複素弾性率E*が大きいゴム組成物からなり、
かつ前記内層は、前記外層よりも損失正接tanδが小さいゴム組成物からなり、
前記内層の厚さは、前記サイドウォール部の最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって漸減する一方、前記最大幅位置からタイヤ半径方向外方に向かって少なくとも前記外層のタイヤ半径方向の外端まで漸増するとともに、
前記外層の厚さは、前記最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって少なくとも前記内層のタイヤ半径方向の内端まで漸増し、
前記カーカスは、前記トレッド部からサイドウォール部を経てビードコアに至る本体部と、該本体部に連なりかつ前記ビードコアの廻りをタイヤ軸方向内側から外側に巻上げられてタイヤ半径方向外方にのびる巻上げ部とを有するカーカスプライからなり、
前記ビード部は、前記本体部と前記巻上げ部との間を前記ビードコアからタイヤ半径方向外方にテーパ状でのびるビードエーペックスゴムが設けられ、
前記内層及び前記外層は、前記巻上げ部のタイヤ軸方向外側に配されることにより前記ビードエーペックスゴムと隔てられていることを特徴とする
また、請求項6記載の発明は、前記内層のタイヤ半径方向の内端は、前記ビードエーペックスゴムのタイヤ半径方向の外端に近接して位置する請求項5に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項7記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、前記サイドウォール部において前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴムとを有する空気入りタイヤであって、正規リムに装着されかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、前記サイドウォールゴムは、タイヤ半径方向内外にのびる内層と、該内層のタイヤ軸方向外側に配された外層とを含み、前記外層は、前記内層よりも複素弾性率E*が大きいゴム組成物からなり、かつ前記内層は、前記外層よりも損失正接tanδが小さいゴム組成物からなり、前記内層の厚さは、前記サイドウォール部の最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって漸減する一方、前記最大幅位置からタイヤ半径方向外方に向かって少なくとも前記外層のタイヤ半径方向の外端まで漸増するとともに、前記外層の厚さは、前記最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって少なくとも前記内層のタイヤ半径方向の内端まで漸増し、前記ビード部には、該ビード部において前記カーカスのタイヤ軸方向外側に、硬質ゴムからなるクリンチゴムが前記巻上げ部に接して配され、前記クリンチゴムは、タイヤ半径方向外側に向かって厚さが漸減するとともに、該クリンチゴムのタイヤ半径方向の外端は、前記内層のタイヤ半径方向の内端に近接して位置することを特徴とする
また、請求項8記載の発明は、前記外層は、前記クリンチゴムのタイヤ軸方向外側を覆ってタイヤ半径方向内方にのび、該外層のタイヤ半径方向の内端部は、前記内層の内端からタイヤ半径方向内側に向かって厚さが漸減する請求項7に記載の空気入りタイヤである。
また、請求項9記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、前記サイドウォール部において前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴムとを有する空気入りタイヤであって、正規リムに装着されかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、前記サイドウォールゴムは、タイヤ半径方向内外にのびる内層と、該内層のタイヤ軸方向外側に配された外層とを含み、前記外層は、前記内層よりも複素弾性率E*が大きいゴム組成物からなり、かつ前記内層は、前記外層よりも損失正接tanδが小さいゴム組成物からなり、前記内層の厚さは、前記サイドウォール部の最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって漸減する一方、前記最大幅位置からタイヤ半径方向外方に向かって少なくとも前記外層のタイヤ半径方向の外端まで漸増するとともに、前記外層の厚さは、前記最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって少なくとも前記内層のタイヤ半径方向の内端まで漸増する
また、請求項記載の発明は、前記ビード部の外面には、タイヤ軸方向外側に突出するリムプロテクタが設けられ、前記外層のタイヤ半径方向の内端は、前記リムプロテクタの最突出部に位置することを特徴とする
なお、本明細書において、ゴムの複素弾性率E*及び損失正接tanδは、JIS−K6394の規定に準じ、下記の条件で(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータを用いて測定された値である。
初期歪:10%
振幅:±2%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70°C
本発明の空気入りタイヤは、サイドウォールゴムが、タイヤ半径方向内外にのびる内層及び外層を含む。前記外層は、内層よりも複素弾性率E*が大きいゴム組成物からなり、前記内層は、外層よりも損失正接tanδが小さいゴム組成物からなる。このようなサイドウォールゴムは、サイドウォール部の剛性を確保しながら、発熱によるエネルギーロスを低減しうる。
また、前記内層の厚さは、サイドウォール部の最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって漸減する一方、前記最大幅位置からタイヤ半径方向外方に向かって少なくとも外層のタイヤ半径方向の外端まで漸増する。また、前記外層の厚さは、前記最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって少なくとも内層のタイヤ半径方向の内端まで漸増する。このようなサイドウォールゴムは、サイドウォール部のタイヤ半径方向内方の領域、即ち操縦安定性への寄与が大きくかつ転がり抵抗への寄与が小さい領域の剛性を大きくする。また、前記サイドウォールゴムは、サイドウォール部のタイヤ半径方向外方の領域、即ち操縦安定性への寄与が小さくかつ転がり抵抗への寄与が大きい領域の発熱性を低減する。これにより、より効果的に操縦安定性が維持されながら転がり抵抗が低減しうる。
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示す断面図である。 図1のサイドウォール部及びビードの拡大断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ1の正規状態におけるタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面図である。ここで、正規状態とは、タイヤを正規リム(図示省略)にリム組みし、かつ、正規内圧を充填した無負荷の状態とする。以下、特に言及しない場合、タイヤの各部の寸法等はこの正規状態で測定された値とする。
なお前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" とする。
また、「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とする。
図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある)1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、サイドウォール部3においてカーカス6のタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴム3Gと、ビードコア5からタイヤ半径方向外方にのびるビードエーペックスゴム8と、前記カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されるベルト層7と、このベルト層7のタイヤ半径方向外側に配されるバンド層9とを具え、本実施形態では乗用車用の空気入りタイヤが示されている。
前記カーカス6は、例えば1枚のカーカスプライ6Aにより構成される。このカーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、該本体部6aに連なりビードコア5の廻りをタイヤ軸方向内側から外側に巻上げられてタイヤ半径方向外方にのびる巻上げ部6bとを有する。また、このカーカスプライ6Aには、例えば芳香族ポリアミド、レーヨンなどの有機繊維コードがカーカスコードとして採用される。さらに、前記カーカスコードは、タイヤ赤道Cに対して例えば70〜90°の角度で配列される。
前記ベルト層7は、本実施形態では、ベルトコードがタイヤ赤道Cに対して、例えば15〜45度の角度で傾斜して配列された2枚のベルトプライ7A及び7Bを、ベルトコードが互いに交差する向きにタイヤ半径方向で重ね合わされてなる。このベルトコードには、例えば、アラミド又はレーヨン等の他、スチールコードが好適に採用される。
前記バンド層9は、例えば、バンドコードをタイヤ周方向に対して5度以下の角度で配列したバンドプライによって構成される。また、本実施形態では、バンド層9は、ベルト層7のタイヤ軸方向の外端部のみを被覆する左右一対のエッジバンドプライ9Aと、ベルト層7の略全幅を覆うフルバンドプライ9Bとで構成される。バンドコードとしては、例えば、ナイロン、アラミド又はPEN等の有機繊維コードが好適に用いられる。
前記トレッド部2には、ベルト層7のタイヤ半径方向外側に配されかつベルト層7より幅広のトレッドゴム2Gが設けられる。該トレッドゴム2Gは、例えばベルト層7のタイヤ半径方向の外側に配されかつ接地面を形成するトレッドゴム本体2gと、該トレッドゴム本体2gの両側縁に配された断面略三角形状のウイングゴム2Wとを含む。
前記ウイングゴム2Wは、主として接地面の外側に配されるため、トレッドゴム本体2gよりも軟質のゴムからなるのが望ましい。また、ウイングゴム2Wの複素弾性率E*wは、好ましくは2.8MPa以上、より好ましくは3.1MPa以上が望ましく、また好ましくは3.8MPa以下、より好ましくは3.5MPa以下が望ましい。これにより、トレッド部2とサイドウォール部3との剛性段差が緩和される。
また、前記ウイングゴム2Wの損失正接tanδwは、小さくなると、発熱性が低下して寒冷地での走行性能が低下するおそれがあり、大きくなると、転がり抵抗が大きくなるおそれがある。このような観点から、前記損失正接tanδwは、好ましくは0.168以上、より好ましくは0.172以上が望ましく、また好ましくは0.185以下、より好ましくは0.181以下が望ましい。
前記ビードエーペックスゴム8は、硬質のゴムからなり、カーカスプライ6Aの本体部6aと巻上げ部6bとの間に配され、かつビードコア5からタイヤ半径方向外方に向かってテーパ状でのびる。これにより、ビード部4及びサイドウォール部3が補強される。
また、ビード部4及びサイドウォール部3を効果的に補強する観点から、ビードベースラインBLからビードエーペックスゴム8の外端8oまでのタイヤ半径方向の高さh1は、例えば、ビードベースラインBLからタイヤ赤道C上のカーカス6の外面6sまでカーカス高さHcの38〜46%に設定されるのが望ましい。
さらに、前記ビードエーペックスゴム8の複素弾性率E*bは、例えば12〜20MPaに設定される。これにより、ビード部4の必要な剛性が確保される。
前記ビード部4には、カーカス6のタイヤ軸方向外側にクリンチゴム12が巻上げ部6bに接して配される。
前記クリンチゴム12は硬質のゴムからなり、ビード部4の剛性を確保する。クリンチゴム12の複素弾性率E*cは、小さくなると、ビード部4の耐久性が低下するおそれがあり、大きくなると、乗り心地性が悪化するおそれがある。このような観点から、前記複素弾性率E*cは、好ましくは9MPa以上、より好ましくは12MPa以上が望ましく、また好ましくは21MPa以下、より好ましくは18MPa以下が望ましい。
また、ビード部4の外面には、タイヤ軸方向外側に突出するリムプロテクタ14が設けられる。
図2には、サイドウォール部3及びビード部4の拡大断面図が示される。図2に示されるように、前記サイドウォールゴム3Gは、サイドウォール部3において、タイヤ半径方向内外にのびる内層10と、該内層10のタイヤ軸方向外側に配された外層11とを含む。本実施形態では、サイドウォールゴム3Gがこの2つの層によって形成されている。
前記外層11は、前記内層10よりも複素弾性率E*が大きいゴム組成物からなる。これにより、サイドウォール部3の剛性が確保され、操縦安定性が向上しうる。一方、外層11の複素弾性率E*oの値は、小さくなると、操縦安定性の向上効果が得られないおそれがあり、大きくなると、乗り心地性が悪化するおそれがある。このような観点から、前記複素弾性率E*oは、好ましくは4.2MPa以上、より好ましくは4.4MPa以上が望ましく、また好ましくは5.0MPa以下、より好ましくは4.8MPa以下が望ましい。
前記外層11の厚さtoは、サイドウォール部3の最大幅位置Pmからタイヤ半径方向内方に向かって少なくとも前記内層10のタイヤ半径方向の内端10iまで漸増する。最大幅位置Pmよりもタイヤ半径方向内側のビード部側領域は、操縦安定性への寄与が大きい反面、転がり抵抗への寄与が小さい。このため、複素弾性率E*が高い外層11の厚さtoを、最大幅位置Pmからタイヤ半径方向内方に向かって漸増させることにより、転がり抵抗を大きくすることなく、操縦安定性を向上させることができる。
前記内層10は、外層11よりも損失正接tanδが小さいゴム組成物からなる。これにより、サイドウォール部3の発熱によるエネルギーロスが低減し、転がり抵抗が低減する。一方、内層10の損失正接tanδiの値は、小さくなると、特に寒冷地での走行時、サイドウォール部3の温度が適正温度まで上がらず、乗り心地性が低下するおそれがあり、大きくなると、転がり抵抗が大きくなるおそれがある。このような観点から、前記損失正接tanδiは、好ましくは0.081以上、より好ましくは0.091以上が望ましく、また好ましくは0.121以下、より好ましくは0.111以下に設定されるのが望ましい。
前記内層10の厚さtiは、最大幅位置Pmからタイヤ半径方向内方に向かって漸減する。このような内層10は、最大幅位置Pmよりもタイヤ半径方向内側の領域での外層11のゴムボリュームを大きくすることができ、操縦安定性の向上に役立つ。
また、前記内層10の厚さtiは、前記最大幅位置Pmからタイヤ半径方向外方に向かって少なくとも外層11のタイヤ半径方向の外端11oまで漸増する。前記最大幅位置Pmよりもタイヤ半径方向外側のトレッド部側領域は、転がり抵抗への寄与が大きい反面、操縦安定性への寄与が小さい。このため、損失正接tanδが小さい内層10の厚さを、最大幅位置Pmからタイヤ半径方向外方に向かって漸増させることにより、操縦安定性を低下させることなく、転がり抵抗を小さくすることができる。このように、本発明の空気入りタイヤ1は、ゴム組成物の特性が異なる内層10及び外層11が、各領域での厚さを相違させて配され、操縦安定性と転がり抵抗とが高い次元で両立する。
このような効果をより一層発揮するため、前記外層11の損失正接tanδoは、好ましくは0.141以上、より好ましくは0.144以上が望ましく、また好ましくは0.153以下、より好ましくは0.150以下が望ましい。前記損失正接tanδoは、小さくなると、特に寒冷地での走行時、サイドウォール部3の温度が適正温度まで上がらず、乗り心地性が低下するおそれがあり、大きくなると、転がり抵抗が大きくなるおそれがある。
また、前記外層11は、クリンチゴム12のタイヤ軸方向外側を覆ってタイヤ半径方向内方にのびるのが望ましい。また、外層11のタイヤ半径方向の内端部11Iは、内層10のタイヤ半径方向の内端10iからタイヤ半径方向内側に向かって厚さが漸減するのが望ましい。これにより、クリンチゴム12との接合面積が増加し、サイドウォール部3及びビード部4の剛性分布が均一になり、操縦安定性及び乗り心地性が向上しうる。
前記外層11の内端11iは、リムプロテクタ14の最突出部14oに位置するのが望ましい。これにより、外層11とクリンチゴム12との接合面積がさらに増加し、剛性分布が均一になる他、外層11のゴム剥離が抑制されうる。
前記外層11の厚さtoは、前記最大幅位置Pmよりもタイヤ半径方向外方かつウイングゴム2Wのタイヤ半径方向の内端2Wiまでの領域において、略一定であるのが望ましい。前記範囲ではサイドウォール部3の撓み量が大きいため、前記厚さtoが略一定に設定されることにより、応力集中が防止される他、ゴム剥離等の損傷が抑制されうる。
前記厚さtoは、ウイングゴム2Wの前記内端2Wiからタイヤ半径方向外方の領域では、タイヤ半径方向外方に向かって漸減する。これにより、外層11とウイングゴム2Wとの剛性段差が緩和され、ゴム剥離等の損傷が抑制される他、ワンダリング性能が向上しうる。
前記外層11のタイヤ半径方向の外端11oは、ベルト層7の外端7eよりもタイヤ軸方向外側かつトレッドゴム2Gの内方に位置する。これにより、トレッド部2のタイヤ軸方向の端部の剛性が適正化され、ワンダリング性能が向上しうる。また、前記外端11oは、ウイングゴム2Wのタイヤ半径方向の内方面に位置するのが望ましい。これにより、外層11のゴム剥離が抑制され、タイヤの耐久性が向上する。
また、外層11の前記外端11oのビードベースラインBLからの高さh2は、小さくなると、操縦安定性が低下する他、トレッド部2の耐久性が低下するおそれがある。逆に前記高さh2が大きくなると、転がり抵抗が大きくなるおそれがある他、乗り心地性が悪化するおそれがある。このような観点から、前記高さh2は、カーカス6の最大高さであるカーカス高さHcの好ましくは87%以上、より好ましくは88.5%以上が望ましく、また好ましくは93%以下、より好ましくは91.5%以下が望ましい
前記内層10の複素弾性率E*iは、小さくなると、操縦安定性が悪化するおそれがあり、大きくなると、乗り心地性が悪化するおそれがある。このような観点から、前記複素弾性率E*iは、好ましくは2.7MPa以上、より好ましくは3.0MPa以上が望ましく、また好ましくは4.1MPa以下、より好ましくは3.8MPa以下が望ましい。
前記内層10のタイヤ半径方向の外端部10Oは、カーカス6とベルト層7との間のベルト端部領域13に配されるのが望ましい。これにより、トレッド部2とサイドウォール部3の剛性段差が緩和される他、ベルト層7のセパレーションが抑制され、トレッド耐久性が向上しうる。
さらに、前記内層10の前記外端部10Oは、外層11の外端11oから厚さが漸減するのが望ましい。これにより、ベルト層7がタイヤ赤道からトレッド端部に向かって直線状にのびることができ、操縦安定性及び乗り心地性が向上しうる。
前記内層10のタイヤ半径方向の内端10iは、ビードエーペックスゴム8のタイヤ半径方向の外端8oと、近接して位置するのが望ましい。ここで「近接」とは、内層10の前記内端10iと、ビードエーペックスゴム8の前記外端8oとのタイヤ半径方向の距離及びタイヤ軸方向の距離が、10mm以内、より好ましくは5mm以内、さらに好ましくは一致していることを意味する。これにより、ビード部4からサイドウォール部3にかけての剛性分布が均一になり、操縦安定性及び乗り心地性が向上しうる。
さらに、剛性分布を均一にする観点から、クリンチゴム12は、タイヤ半径方向外側に向かって厚さが漸減するとともに、該クリンチゴム12のタイヤ半径方向の外端12oは、内層10の前記内端10iに近接することが望ましい。ここで「近接」とは、上記同様、クリンチゴム12の前記外端12oと内層10の前記内端10iとのタイヤ半径方向の距離及びタイヤ軸方向の距離が、10mm以内、より好ましくは5mm以内、さらに好ましくは一致していることを意味する。
また、内層10のタイヤ半径方向の内端10iのビードベースラインBLからの高さh3は、小さくなると、外層11のゴムボリュームが低下して操縦安定性が低下するおそれがある。逆に前記高さh3が大きくなると、内層10のゴムボリュームが小さくなって転がり抵抗が増加するおそれがある。このような観点から、前記高さh3は、カーカス高さHcの好ましくは35%以上、より好ましくは37%以上が望ましく、また好ましくは45%以下、より好ましくは43%以下が望ましい。
内層10及び外層11は、カーカスプライ6Aの巻上げ部6bのタイヤ軸方向外側に配されることにより、ビードエーペックスゴム8と隔てられているのが望ましい。これにより、ビード部4の剛性が大きくなって操縦安定性が向上する他、ビードエーペックスゴム8の耐久性が向上して、リムずれの発生が抑制される。
前記最大幅位置Pmでは、サイドウォールゴム3Gの操縦安定性への寄与及び転がり抵抗への寄与が同程度となる。従って、最大幅位置Pmでの、前記内層10の厚さtiと前記外層11の厚さtoとの比to/tiは、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上が望ましく、また好ましくは120%以下、より好ましくは110%以下が望ましい。また、さらに好ましくは前記比to/tiが100%、即ち前記厚さtiと前記厚さtoが等しいのが望ましい。これにより、前記厚さti及びtoが近似し、操縦安定性及び転がり抵抗が高い次元で両立しうる。
また、前記比to/tiは、最大幅位置Pmからタイヤ半径方向外方の領域においては、漸減するのが望ましい。これにより、前記領域での剛性分布が適正化になり、操縦安定性及び乗り心地性が向上しうる。さらに、ウイングゴム2Wのタイヤ半径方向の内端2Wiでの前記比to/tiは、好ましくは33%以上、より好ましくは38%以上が望ましく、また好ましくは53%以下、より好ましくは48%以下が望ましい。これにより、バンド層7のセパレーションが抑制される他、ワンダリング性能が向上しうる。
前記ウイングゴム2Wの前記内端2Wiは、ビードベースラインBLからのタイヤ半径方向の高さh4が、大きくなるとトレッド部2のタイヤ軸方向の端部の剛性が大きくなり、ワンダリング性能が低下するおそれがある。逆に、前記高さh4が小さくなると、操縦安定性が低下するおそれがある他、ウイングゴム2Wのゴム剥離が発生するおそれがある。このような観点から、前記高さh4は、カーカス高さHcの好ましくは80%以上、より好ましくは83%以上が望ましく、また好ましくは90%以下、より好ましくは87%以下が望ましい。
以上、本発明の乗用車用タイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施しうるのはいうまでもない。
図1の基本構造をなす205/55R16の乗用車用タイヤが表1の仕様に基づき試作されるとともに、各試供タイヤの横ばね及び転がり抵抗がテストされた。また、比較例として、外層及び内層が同一のゴム組成物からなるタイヤについても、同様のテストがされた。テスト方法は以下の通りである。
<転がり抵抗>
試供タイヤの転がり抵抗が、下記の条件で転がり抵抗試験機にて測定された。結果は、比較例8の転がり抵抗の逆数を100とする指数であり、数値が大きい程、転がり抵抗が小さいことを示す。
装着リム:16×6.5JJ
内圧:210kPa
縦荷重:4.83kN
<横ばね>
試供タイヤの横ばねが、下記の条件で静的試験機にて測定された。結果は、比較例8を100とする指数であり、数値が大きい程、横ばねが大きく、操縦安定性に優れていることを示す。
装着リム:16×6.5JJ
内圧:230kPa
縦荷重:4.24kN
結果が表1に示される。また、ゴム組成物の配合の詳細が、表2に示される。
Figure 0005537597
Figure 0005537597
Figure 0005537597
Figure 0005537597
表1から明らかなように、実施例の空気入りタイヤは、比較例に比べて、横ばねを維持しながら転がり抵抗性能を有意に向上していることが確認できる。
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
8 ビードエーペックスゴム
9 バンド層
10 内層
11 外層
12 クリンチゴム
14 リムプロテクタ

Claims (9)

  1. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、前記サイドウォール部において前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴムとを有する空気入りタイヤであって、
    正規リムに装着されかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、
    前記サイドウォールゴムは、タイヤ半径方向内外にのびる内層と、該内層のタイヤ軸方向外側に配された外層とを含み、
    前記外層は、前記内層よりも複素弾性率E*が大きいゴム組成物からなり、
    かつ前記内層は、前記外層よりも損失正接tanδが小さいゴム組成物からなり、
    前記内層の厚さは、前記サイドウォール部の最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって漸減する一方、前記最大幅位置からタイヤ半径方向外方に向かって少なくとも前記外層のタイヤ半径方向の外端まで漸増するとともに、
    前記外層の厚さは、前記最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって少なくとも前記内層のタイヤ半径方向の内端まで漸増し、
    前記トレッド部には、前記カーカスのタイヤ半径方向外側にベルト層が配され、
    前記内層のタイヤ半径方向の外端部は、前記カーカスと前記ベルト層との間のベルト端部領域に配されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記内層の前記外端部は、前記外層のタイヤ半径方向の外端から厚さが漸減する請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、前記サイドウォール部において前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴムとを有する空気入りタイヤであって、
    正規リムに装着されかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、
    前記サイドウォールゴムは、タイヤ半径方向内外にのびる内層と、該内層のタイヤ軸方向外側に配された外層とを含み、
    前記外層は、前記内層よりも複素弾性率E*が大きいゴム組成物からなり、
    かつ前記内層は、前記外層よりも損失正接tanδが小さいゴム組成物からなり、
    前記内層の厚さは、前記サイドウォール部の最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって漸減する一方、前記最大幅位置からタイヤ半径方向外方に向かって少なくとも前記外層のタイヤ半径方向の外端まで漸増するとともに、
    前記外層の厚さは、前記最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって少なくとも前記内層のタイヤ半径方向の内端まで漸増し、
    前記トレッド部には、前記カーカスのタイヤ半径方向外側に配されたベルト層と、該ベルト層のタイヤ半径方向外側に配されかつベルト層よりも幅広のトレッドゴムとが設けられ、
    前記外層の外端は、前記ベルト層の外端よりもタイヤ軸方向外側かつトレッドゴムの内方に位置することを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 前記トレッドゴムは、前記ベルト層の外側に配されたトレッドゴム本体と、該トレッドゴム本体の両側縁に配されかつ前記トレッドゴム本体よりも軟質の断面略三角形状のウイングゴムとを含み、
    前記外層の外端は、前記ウイングゴムのタイヤ半径方向の内方面に位置する請求項3記載の空気入りタイヤ。
  5. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、前記サイドウォール部において前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴムとを有する空気入りタイヤであって、
    正規リムに装着されかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、
    前記サイドウォールゴムは、タイヤ半径方向内外にのびる内層と、該内層のタイヤ軸方向外側に配された外層とを含み、
    前記外層は、前記内層よりも複素弾性率E*が大きいゴム組成物からなり、
    かつ前記内層は、前記外層よりも損失正接tanδが小さいゴム組成物からなり、
    前記内層の厚さは、前記サイドウォール部の最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって漸減する一方、前記最大幅位置からタイヤ半径方向外方に向かって少なくとも前記外層のタイヤ半径方向の外端まで漸増するとともに、
    前記外層の厚さは、前記最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって少なくとも前記内層のタイヤ半径方向の内端まで漸増し、
    前記カーカスは、前記トレッド部からサイドウォール部を経てビードコアに至る本体部と、該本体部に連なりかつ前記ビードコアの廻りをタイヤ軸方向内側から外側に巻上げられてタイヤ半径方向外方にのびる巻上げ部とを有するカーカスプライからなり、
    前記ビード部は、前記本体部と前記巻上げ部との間を前記ビードコアからタイヤ半径方向外方にテーパ状でのびるビードエーペックスゴムが設けられ、
    前記内層及び前記外層は、前記巻上げ部のタイヤ軸方向外側に配されることにより前記ビードエーペックスゴムと隔てられていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  6. 前記内層のタイヤ半径方向の内端は、前記ビードエーペックスゴムのタイヤ半径方向の外端に近接して位置する請求項5記載の空気入りタイヤ。
  7. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、前記サイドウォール部において前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴムとを有する空気入りタイヤであって、
    正規リムに装着されかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、
    前記サイドウォールゴムは、タイヤ半径方向内外にのびる内層と、該内層のタイヤ軸方向外側に配された外層とを含み、
    前記外層は、前記内層よりも複素弾性率E*が大きいゴム組成物からなり、
    かつ前記内層は、前記外層よりも損失正接tanδが小さいゴム組成物からなり、
    前記内層の厚さは、前記サイドウォール部の最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって漸減する一方、前記最大幅位置からタイヤ半径方向外方に向かって少なくとも前記外層のタイヤ半径方向の外端まで漸増するとともに、
    前記外層の厚さは、前記最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって少なくとも前記内層のタイヤ半径方向の内端まで漸増し、
    前記ビード部には、該ビード部において前記カーカスのタイヤ軸方向外側に、硬質ゴムからなるクリンチゴムが前記巻上げ部に接して配され、
    前記クリンチゴムは、タイヤ半径方向外側に向かって厚さが漸減するとともに、該クリンチゴムのタイヤ半径方向の外端は、前記内層のタイヤ半径方向の内端に近接して位置することを特徴とする空気入りタイヤ。
  8. 前記外層は、前記クリンチゴムのタイヤ軸方向外側を覆ってタイヤ半径方向内方にのび、
    該外層のタイヤ半径方向の内端部は、前記内層の内端からタイヤ半径方向内側に向かって厚さが漸減する請求項7に記載の空気入りタイヤ。
  9. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、前記サイドウォール部において前記カーカスのタイヤ軸方向外側に配されたサイドウォールゴムとを有する空気入りタイヤであって、
    正規リムに装着されかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態でのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、
    前記サイドウォールゴムは、タイヤ半径方向内外にのびる内層と、該内層のタイヤ軸方向外側に配された外層とを含み、
    前記外層は、前記内層よりも複素弾性率E*が大きいゴム組成物からなり、
    かつ前記内層は、前記外層よりも損失正接tanδが小さいゴム組成物からなり、
    前記内層の厚さは、前記サイドウォール部の最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって漸減する一方、前記最大幅位置からタイヤ半径方向外方に向かって少なくとも前記外層のタイヤ半径方向の外端まで漸増するとともに、
    前記外層の厚さは、前記最大幅位置からタイヤ半径方向内方に向かって少なくとも前記内層のタイヤ半径方向の内端まで漸増し、
    前記ビード部の外面には、タイヤ軸方向外側に突出するリムプロテクタが設けられ、
    前記外層のタイヤ半径方向の内端は、前記リムプロテクタの最突出部に位置することを特徴とする空気入りタイヤ。
JP2012097933A 2012-04-23 2012-04-23 空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP5537597B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012097933A JP5537597B2 (ja) 2012-04-23 2012-04-23 空気入りタイヤ
EP13163678.9A EP2657049B1 (en) 2012-04-23 2013-04-15 Pneumatic tire
KR1020130044231A KR101895633B1 (ko) 2012-04-23 2013-04-22 공기 타이어
CN201310142923.6A CN103373182B (zh) 2012-04-23 2013-04-23 充气轮胎

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012097933A JP5537597B2 (ja) 2012-04-23 2012-04-23 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013224111A JP2013224111A (ja) 2013-10-31
JP5537597B2 true JP5537597B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=48092809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012097933A Expired - Fee Related JP5537597B2 (ja) 2012-04-23 2012-04-23 空気入りタイヤ

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP2657049B1 (ja)
JP (1) JP5537597B2 (ja)
KR (1) KR101895633B1 (ja)
CN (1) CN103373182B (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5986513B2 (ja) 2013-02-07 2016-09-06 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ
DE102015213401A1 (de) * 2015-07-16 2017-01-19 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
JP6724396B2 (ja) * 2016-02-02 2020-07-15 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP6665561B2 (ja) * 2016-02-02 2020-03-13 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
FR3062083A1 (fr) * 2017-01-20 2018-07-27 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Flanc de pneumatique pour vehicule lourd de type genie civil
JP2019001099A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤの製造方法、タイヤ加硫金型、及び、空気入りタイヤ
WO2019069487A1 (ja) * 2017-10-04 2019-04-11 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2020026194A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP7192470B2 (ja) * 2018-12-14 2022-12-20 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
FR3123589B1 (fr) 2021-06-07 2023-06-09 Michelin & Cie Pneumatique avec des performances optimisées en résistance au roulement sans dégrader la performance industrielle

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5930563B2 (ja) * 1980-05-10 1984-07-27 住友ゴム工業株式会社 乗用車ラジアルタイヤ
JPH0616017A (ja) * 1992-07-01 1994-01-25 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 低燃費化タイヤ
JP2889455B2 (ja) * 1993-03-01 1999-05-10 住友ゴム工業株式会社 空気入りラジアルタイヤ
JPH06320918A (ja) * 1993-05-11 1994-11-22 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP3626291B2 (ja) * 1996-08-07 2005-03-02 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JPH11301209A (ja) * 1998-04-20 1999-11-02 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
DE19846854A1 (de) * 1998-10-12 2000-04-20 Dunlop Gmbh Fahrzeugluftreifen
JP2006306260A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Bridgestone Corp 空気入りラジアルタイヤ
JP2007176267A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ
US7543619B2 (en) * 2005-12-29 2009-06-09 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Heavy duty tire
JP5022003B2 (ja) * 2005-12-29 2012-09-12 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ
KR101472597B1 (ko) * 2008-08-07 2014-12-15 스미도모 고무 고교 가부시기가이샤 타이어
US8672009B2 (en) * 2008-09-23 2014-03-18 The Goodyear Tire & Rubber Company Pneumatic tire with dual layer sidewall
JP5363803B2 (ja) * 2008-12-26 2013-12-11 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP2010221820A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2011121409A (ja) * 2009-12-08 2011-06-23 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013224111A (ja) 2013-10-31
EP2657049B1 (en) 2015-07-22
KR101895633B1 (ko) 2018-09-05
KR20130119364A (ko) 2013-10-31
CN103373182B (zh) 2016-07-06
EP2657049A1 (en) 2013-10-30
CN103373182A (zh) 2013-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5537597B2 (ja) 空気入りタイヤ
US10434823B2 (en) Pneumatic radial tire for a passenger vehicle and method of using the same
KR101282576B1 (ko) 중하중용 타이어
JP5986513B2 (ja) 重荷重用タイヤ
CN110654179B (zh) 充气轮胎
WO2013054757A1 (ja) ランフラットタイヤ及びその装着方法
US10328753B2 (en) Pneumatic tire
JP2013132965A (ja) 自動二輪車用タイヤ
KR101914816B1 (ko) 런플랫 타이어
CN108116168A (zh) 充气轮胎
WO2014030424A1 (ja) ランフラットタイヤ
JP6450112B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2014133439A (ja) 自動二輪車用空気入りタイヤ
JP6055351B2 (ja) 乗用車用ラジアルタイヤ
JP2013035348A (ja) 空気入りタイヤ
JP6348713B2 (ja) 空気入りタイヤ
CN108297625A (zh) 重载荷用充气轮胎
JP2013063676A (ja) 空気入りタイヤ
CN112739557B (zh) 具有减轻重量胎圈区域的轮胎
JP2010228646A (ja) 空気入りタイヤ
JP5973769B2 (ja) ランフラットタイヤ
JP2013177066A (ja) 空気入りタイヤ
JP2015116893A (ja) 自動二輪車用タイヤ
JP2015016734A (ja) 空気入りタイヤ及びタイヤホイール組立体
JP2014210492A (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5537597

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees