JP5535575B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波診断装置に関し、特に生体組織の硬さ又は軟らかさを表す弾性画像を表示する超音波診断装置に関する。
通常のBモード画像と、生体組織の硬さ又は軟らかさを表す弾性画像とを合成して表示させる超音波診断装置が、例えば特許文献1などに開示されている。この種の超音波診断装置において、弾性画像は次のようにして作成される。先ず、生体組織に対し、圧迫とその弛緩を繰り返しながら超音波の送受信を行ってエコーを取得する。そして、得られたエコーデータに基づいて、生体組織の弾性に関する物理量を算出し、この物理量を色相情報に変換してカラーの弾性画像を作成する。ちなみに、生体組織の弾性に関する物理量としては、例えば生体組織の変形による変位(以下、単に「変位」と云う)などを算出している。
前記物理量の算出手法の一例についてもう少し説明すると、先ず時間的に異なる同一音線上の二つのエコーデータに、所定のデータ数分の幅を有する相関ウィンドウをそれぞれ設定し、この相関ウィンドウ間で相関演算を行なって前記物理量を算出する。例えば特許文献2では、相関ウィンドウ間で相関演算を行なうことによって、両エコーの波形のずれを算出し、この波形のずれを変位とみなしている。
ところで、弾性画像を表示するのみならず、表示された画像における注目部分の弾性を定量的に把握することができれば、診断に有用である。そこで、特許文献3では、操作部において設定された所定の領域における被検体の弾性率をグラフで表示するようになっている。
特開2005−118152号公報 特開2008−126079号公報 特開2004−97537号公報
ここで、算出される物理量が、生体組織の弾性を正確に反映した値になっていない場合がある。例えば、圧迫とその弛緩の度合いが足りないなど、生体組織の変形が不十分な場合には、相関演算の算出値が生体組織の弾性の違いに応じた差となって現れないことがある。この場合、算出された物理量は、生体組織の弾性を正確に反映したものとならない。
一方、圧迫とその弛緩の度合いが過剰である場合には、生体組織に横ずれが生じることがある。このような場合に取得されたエコーデータには横ずれによるノイズが含まれ、相関演算における相関係数が低くなるおそれがある。また、圧迫とその弛緩の度合いが過剰であると、生体組織の変形が大きすぎ、二つのエコーデータに設定される相関ウィンドウのマッチングがとれずに相関係数が低くなるおそれがある。相関演算における相関係数が低くなると、生体組織の弾性を正確に反映した物理量を得ることができない。
また、超音波の反射体が少ない領域や送信超音波が減衰によって到達しにくい生体組織の深部などにおいては、エコーの信号強度が不十分となる。このように信号強度が不十分なエコーについての相関演算の相関係数は低くなる。また、前記超音波プローブの圧迫とその弛緩の方向が超音波の音線方向と一致していない場合、上述の横ずれが生じるため、このような状態で取得されたエコーデータについての相関演算の相関係数も低くなる。従って、これらの場合にも、生体組織の弾性を正確に反映した物理量を得ることができない。
以上のように、生体組織の弾性を正確に反映した物理量を得ることができないと、生体組織の弾性を定量的に把握するために、所定の領域における物理量をフレーム毎にプロットして得られるグラフを表示しようとした場合、表示されるグラフの中に、生体組織の弾性を正確に反映していない値が含まれていることになる。このように、表示されるグラフの中に信頼できない値が含まれていると、グラフを見て診断を行なう者は、どの値に基づいて診断を行なってよいかが分からない。
本発明が解決しようとする課題は、生体組織の弾性を定量的に、しかもより正確に把握することができる超音波診断装置を提供することである。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、第1の観点の発明は、生体組織に対する超音波の送受信により得られた同一音線上の時間的に異なる二つのエコーデータに相関ウィンドウを設定し、該相関ウィンドウ間で相関演算を行なって生体組織における各部の弾性に関する物理量を算出する物理量算出部と、超音波画像を表示する表示部と、前記物理量算出部によって算出された物理量のうち、前記表示部に表示された超音波画像において設定された設定領域における設定領域物理量を表す物理量表示を表示させる表示制御部と、前記設定領域物理量に対する評価指標を算出する評価指標算出部と、を備え、前記表示制御部は、前記物理量表示とともに、前記評価指標を表す評価指標表示を表示させることを特徴とする超音波診断装置である。
第2の観点の発明によれば、生体組織に対する超音波の送受信により得られた同一音線上の時間的に異なる二つのエコーデータに相関ウィンドウを設定し、該相関ウィンドウ間で相関演算を行なって生体組織における各部の弾性に関する物理量を算出する物理量算出部と、超音波画像を表示する表示部と、前記物理量算出部によって算出された物理量のうち、前記表示部に表示された超音波画像において設定された設定領域における設定領域物理量を表す物理量表示を表示させる表示制御部と、前記設定領域物理量に対する評価指標を算出する評価指標算出部と、を備え、前記表示制御部は、前記評価指標が所定の基準を満たす前記設定領域物理量であるか否かを認識できる形態で前記物理量表示を表示させることを特徴とする超音波診断装置である。
第3の観点の発明は、第1又は2の観点の発明において、前記評価指標算出部は、前記物理量算出部によって算出された前記物理量の平均をフレーム毎に算出する評価指標算出用物理量平均部と、該評価指標算出用物理量平均部によるフレーム毎の算出値を、予め設定された前記物理量の平均値と比較する比較部とを有し、該比較部による比較結果を前記評価指標とすることを特徴とする超音波診断装置である。
第4の観点の発明は、第3の観点の発明において、前記評価指標算出用物理量平均部は、所定の閾値以上の相関係数の相関演算が行なわれた相関ウィンドウについて得られた物理量の平均算出を行なうことを特徴とする超音波診断装置である。
第5の観点の発明は、第3又は4の観点の発明において、前記比較部は、前記比較結果として、予め設定された前記物理量の平均値に対する前記評価指標算出用物理量平均部による算出値の比を算出することを特徴とする超音波診断装置である。
第6の観点の発明は、第1又は2の観点の発明において、前記評価指標算出部は、前記相関ウィンドウ間の相関演算における相関係数の平均をフレーム毎に算出する相関係数平均部を有し、該相関係数平均部による算出結果を前記評価指標とすることを特徴とする超音波診断装置である。
第7の観点の発明は、第1又は2の観点の発明において、前記評価指標算出部は、所定の閾値以上の相関係数の相関演算が行なわれた相関ウィンドウについて得られた物理量の平均をフレーム毎に算出する評価指標算出用物理量平均部と、予め設定された前記物理量の平均値に対する前記評価指標算出用物理量平均部による算出値の比を算出する比算出部と、前記相関ウィンドウ間の相関演算における相関係数の平均をフレーム毎に算出する相関係数平均部と、前記比算出部の算出値と、前記相関係数平均部の算出値とを乗算する乗算部と、を有し、該乗算部による算出結果を前記評価指標とすることを特徴とする超音波診断装置である。
第8の観点の発明は、第7の観点の発明において、前記乗算部は、前記比算出部の算出値と、前記相関係数平均部の算出値との重み付け演算を行なうことを特徴とする超音波診断装置である。
第9の観点の発明は、第1又は2の観点の発明において、前記評価指標算出部は、所定の閾値以上の相関係数の相関演算が行なわれた相関ウィンドウについて得られた物理量の平均をフレーム毎に算出する評価指標算出用物理量平均部と、予め設定された前記物理量の平均値に対する前記評価指標算出用物理量平均部による算出値の比を算出する比算出部と、前記相関ウィンドウ間の相関演算における相関係数の平均をフレーム毎に算出する相関係数平均部と、前記比算出部の算出値と、前記相関係数平均部の算出値とを乗算する乗算部と、を有し、前記比算出部による算出結果、前記相関係数平均部による算出結果又は前記乗算部による算出結果のうちのいずれかを選択するための指示入力を行なう操作部により選択された算出結果を前記評価指標とすることを特徴とする超音波診断装置である。
第10の観点の発明は、第1又は2の観点の発明において、前記評価指標算出部は、生体組織に対する圧迫状態を算出する圧迫状態算出部を有し、該圧迫状態算出部の算出結果を前記評価指標とすることを特徴とする超音波診断装置である。
第11の観点の発明は、第10の観点の発明において、前記圧迫状態は、前記物理量に基づいて生体組織の弾性画像が作成される領域における前記物理量の平均値又は生体の体表面に加えられた圧力であることを特徴とする超音波診断装置である。
第12の観点の発明は、第1〜11のいずれか一の観点の発明において、前記設定領域物理量は、前記設定領域における画素毎の物理量の平均であることを特徴とする超音波診断装置である。
第13の観点の発明は、第1〜12のいずれか一の観点の発明において、前記超音波画像は、前記物理量に基づいて作成された生体組織の弾性画像を、Bモード画像と合成して得られた画像であることを特徴とする超音波診断装置である。
第14の観点の発明は、第1〜12のいずれか一の観点の発明において、前記超音波画像はBモード画像であることを特徴とする超音波診断装置である。
本発明によれば、前記表示部に表示された超音波画像において設定された設定領域における設定領域物理量を表す物理量表示が表示されるとともに、前記設定領域物理量に対する評価指標を表す評価指標表示が表示されるので、前記物理量表示の信頼性を把握することができる。これにより、生体組織の弾性を定量的に、しかもより正確に把握することができる。
また、他の発明によれば、前記評価指標が所定の基準を満たす前記設定領域物理量であるかを認識できる形態で前記物理量表示が表示されるので、この物理量表示の信頼性を把握することができる。これにより、生体組織の弾性を定量的に、しかもより正確に把握することができる。
本発明に係る超音波診断装置の実施形態の概略構成の一例を示すブロック図である。 弾性データの作成の説明図である。 図1に示す超音波診断装置における画像制御部の構成を示すブロック図である。 図3に示す評価指標算出部の構成を示すブロック図である。 図1に示す超音波診断装置における表示部のリアルタイムモード時における表示の一例を示す図である。 弾性画像データを作成する際における物理量の算出を説明するための図である。 比算出部で用いられる関数のグラフを示す図である。 リアルタイムモード時における表示部の表示の一例を示し、時間の経過とともに評価指標表示が左から右へ流れるように表示されることを説明するための図である。 リアルタイムモード時における表示部の表示の一例を示し、時間の経過とともに評価指標表示が左から右へ流れるように表示されることを説明するための図である。 図1に示す超音波診断装置における表示部のメモリ再生モード時における表示の一例を示す図である。 メモリ再生モード時における表示部の一例を示し、時間の経過とともに評価指標表示及び変位表示が左から右へ流れるように表示されることを説明するための図である。 メモリ再生モード時における表示部の一例を示し、時間の経過とともに評価指標表示及び変位表示が左から右へ流れるように表示されることを説明するための図である。 メモリ再生モード時における表示部の他の表示形態を示す図である。 第一実施形態の第二変形例における表示部を示す図である。 第一実施形態の第三変形例における表示部を示す図である。 本発明に係る超音波診断装置の第二実施形態における評価指標算出部の構成を示すブロック図である。 本発明に係る超音波診断装置の第三実施形態における評価指標算出部の構成を示すブロック図である。 本発明に係る超音波診断装置の第五実施形態における評価指標算出部の概略構成を示すブロック図である。 評価指標表示の他例を示す図である。 評価指標表示の他例が表示された表示部を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(第一実施形態)
先ず、第一実施形態について図1〜図13に基づいて説明する。図1に示す超音波診断装置1は、超音波プローブ2、送受信部3、Bモードデータ作成部4、弾性データ作成部5、画像制御部6、表示部7、制御部8及び操作部9を備える。
前記超音波プローブ2は、生体組織に対して超音波を送信しそのエコーを受信する。この超音波プローブ2を生体組織の表面に当接させた状態で圧迫と弛緩を繰り返しながら超音波の送受信を行なって取得されたエコーデータに基づいて、後述のように弾性画像が作成される。
前記送受信部3は、前記超音波プローブ2を所定の走査条件で駆動させて音線毎の超音波の走査を行なう。また、送受信部3は、前記超音波プローブ2で受信したエコーについて、整相加算処理等の信号処理を行なう。前記送受信部3で信号処理されたエコーデータは、前記Bモードデータ作成部4及び前記弾性データ作成部5に出力される。
ちなみに、前記送受信部3は、Bモード画像を作成するためのBモード画像用走査と、弾性画像を作成するための弾性画像用走査とを別に行なう。弾性画像用走査としては、被検体における弾性画像を作成する領域(弾性画像作成領域)である後述の関心領域REにおいて、同一音線上に二回の走査を行なう。
前記Bモードデータ作成部4は、前記送受信部3から出力されたエコーデータに対し、対数圧縮処理、包絡線検波処理等のBモード処理を行い、Bモードデータを作成する。
前記弾性データ作成部5は、前記送受信部3から出力されたエコーデータに基づいて、生体組織における各部の弾性に関する物理量のデータからなる弾性データを作成する。もう少し詳しく説明すると、この弾性データ作成部5は、生体組織における各部の弾性に関する物理量として、前記超音波プローブ2による圧迫とその弛緩によって生じた生体組織における各部の変形による変位(以下、単に「変位」と云う)を算出する。前記弾性データ作成部5は、図2に示すように時間的に異なる二つのフレーム(i),(ii)に属する同一音線上における二つのエコーデータに基づいて変位を算出する。より詳細には、前記弾性データ作成部5は、後述するように前記エコーデータに相関ウィンドウW1,W2を設定し(図6参照)、これら相関ウィンドウW1,W2間で相関演算を行なって変位を算出する。一対の前記相関ウィンドウW1,W2からは一画素分の変位のデータが得られ、この変位のデータを一フレーム分作成することにより、生体組織における各部の変位のデータからなる弾性データが一フレーム分得られる。前記弾性データ作成部5は、本発明における物理量算出部の実施の形態の一例である。
前記画像制御部6には、前記Bモードデータ作成部4から出力されたBモードデータ及び前記弾性データ作成部5から出力された弾性データが入力されるようになっている。前記画像制御部6は、図3に示すように表示画像作成部61、メモリ62、評価指標算出部63及び物理量平均部64を有している。
前記表示画像作成部61は、前記Bモードデータを、エコーの信号強度に応じた輝度情報を有するBモード画像データに変換するとともに、前記弾性データを変位に応じた色相情報を有するカラー弾性画像データに変換する。輝度情報及び色相情報は所定の階調(例えば256階調)からなる。そして、前記表示画像作成部61は、前記Bモード画像データ及び前記カラー弾性画像データを加算処理することによって合成し、前記表示部7に表示する超音波画像の画像データを作成する。この画像データは、図5及び図10に示すように白黒のBモード画像BGとカラーの弾性画像EGとが合成された超音波画像Gとして前記表示部7に表示される。本例では、前記弾性画像EGは、関心領域RE内に半透明で(背景のBモード画像が透けた状態で)表示される。前記表示部7は、本発明における表示部の実施の形態の一例である。
また、前記表示画像作成部61は、後述するように評価指標表示QGを作成してこれを前記超音波画像Gとともに前記表示部7に表示させる。前記評価指標表示QGは、本例では横軸が時間、縦軸が後述の評価指標値Qnを表す評価指標グラフQgrからなる。前記評価指標表示QGの作成については、後で詳述する。前記評価指標表示QGは本発明における評価指標表示の実施の形態の一例である。
さらに、前記表示画像作成部61は、図10に示すように、変位表示SGを作成してこれを前記超音波画像G及び前記評価指標表示QGとともに前記表示部7に表示させる。前記変位表示SGは、本例では横軸が時間、縦軸が変位を表す変位グラフSgrからなる。前記変位表示SGとしては、前記関心領域RE内に設定される変位測定領域RS1についての変位グラフSgr1と、変位測定領域RS2についての変位グラフSgr2とが表示される。前記変位グラフSgr1,SGr2の作成については後で詳述する。前記表示画像作成部61は、本発明における表示制御部の実施の形態の一例であり、前記変位表示SGは、本発明における物理量表示の実施の形態の一例である。また、前記変位測定領域RS1,RS2は、本発明における設定領域の実施の形態の一例である。
前記メモリ62には、前記Bモードデータ作成部4から出力された音線毎の前記Bモードデータ及び前記弾性データ作成部5から出力された音線毎の前記弾性データが格納される。また、前記メモリ62には、フレーム毎の評価指標値Qnが格納される。評価指標値Qnは、どのフレームの弾性データについてのものかがわかるように、弾性データと関連付けて格納される。
ここで、前記超音波プローブ2で得られたエコーデータであって、前記Bモード画像データ及び前記カラー弾性画像データに変換される前のデータをローデータ(Raw Data)と云うものとする。前記メモリ62に格納されるBモードデータ及び弾性データは、ローデータである。
前記評価指標算出部63は、本発明における評価指標算出部の実施の形態の一例であり、本例では、図4に示すように、評価指標算出用物理量平均部631及び比算出部632を有している。前記評価指標算出用物理量平均部631は、前記弾性データが入力されると、一画素毎に算出された変位の平均をフレーム毎に算出する。前記評価指標算出用物理量平均部631の算出値を平均値XrAVとする。前記評価指標算出用物理量平均部631は、関心領域REについてフレーム毎に平均値XrAVを算出する。前記評価指標算出用物理量平均部631は、本発明における評価指標算出用物理量平均部の実施の形態の一例である。
前記比算出部632は、変位の平均の理想値XiAVに対する前記平均値XrAVの比Raを算出し、さらに後述するように(式1)の演算を行なって評価指標値Qnを算出する。この評価指標値Qnは、前記弾性データ作成部5によって算出される変位が、生体組織の弾性をどれだけより正確に表すものであるかを示すものである。従って、評価指標値Qnは、前記変位測定領域RS1,RS2について後述のように算出される変位の平均値X1AV,X2AVが、生体組織の弾性をどれだけ正確に表すものであるかを示す。また、評価指標値Qnは、前記関心領域REについての前記平均値XrAV及び超音波画像Gにおける弾性画像EGが、生体組織の弾性をどれだけより正確に表すものであるかを示すものであるということもできる。前記評価指標値Qnは、本発明における設定領域物理量に対する評価指標の実施の形態の一例である。前記比算出部632は、本発明における比較部及び比算出部の実施の形態の一例である。また、前記理想値XiAVは、本発明における予め設定された物理量の平均値の実施の形態の一例である。
ここで、前記理想値XiAVは、生体組織の弾性をより正確に反映した弾性画像を得ることができる強さで、超音波の送受信時に前記超音波プローブ2による生体組織への圧迫とその弛緩が行なわれた場合に、任意に設定される領域において得られる変位の平均値である。この理想値XiAVは、例えば腫瘍と同じ硬さの部分や正常組織と同じ硬さの部分などからなるファントム等を対象として実験を行ない、経験上得られる値である。また、この理想値XiAVは、操作者が前記操作部9において設定できるようになっていてもよいし、デフォルトとして装置に記憶されていてもよい。
前記物理量平均部64は、前記弾性データ作成部5で得られた変位を用いて、前記変位測定領域RS1,RS2における画素毎に算出された変位の平均をフレーム毎に算出する。前記変位測定領域RS1についての算出値を平均値X1AVとし、前記変位測定領域RS2についての算出値を平均値X2AVとする。前記変位グラフSgr1は前記平均値X1AVの時間変化を表すグラフであり、前記変位グラフSgr2は前記平均値X2AVの時間変化を表すグラフである。前記平均値X1AV,X2AVは、本発明における設定領域物理量の実施の形態の一例である。
前記制御部8は、CPU(Central Processing Unit)で構成され、図示しない記憶部に記憶された制御プログラムを読み出し、前記超音波診断装置1の各部における機能を実行させる。また、前記操作部9は、操作者が指示や情報を入力するためのキーボード及びポインティングデバイス(図示省略)などを含んで構成されている。
さて、本例の超音波診断装置1の作用について説明する。本例では、先ずリアルタイムでの撮影時(リアルタイムモード)においては、図5に示すように前記超音波画像G及び前記評価指標表示QGを前記表示部7に表示させるものとする。そして、リアルタイムモード時に前記メモリ62に格納されたBモードデータ及び弾性データに基づいて、リアルタイムモード終了後に超音波画像Gを作成してこれを表示させる時(メモリ再生モード)においては、前記超音波画像G上で前記変位測定領域RS1,RS2を設定し、図10に示すように前記変位表示SGを前記評価指標表示QGとともに表示させるものとする。
先ず、リアルタイムモードについて説明すると、前記送受信部3は、前記超音波プローブ2から被検体の生体組織へ超音波を送信させ、そのエコーデータを取得する。このとき、前記超音波プローブ2により、被検体への圧迫とその弛緩を繰り返しながら超音波の送受信を行う。
そして、前記Bモードデータ作成部4は、前記エコーデータに基づいてBモードデータを作成する。また、前記弾性データ作成部5は、後で詳述するように前記エコーデータに基づいて弾性データを作成する。前記Bモードデータ及び前記弾性データは、前記メモリ62に格納され、また前記表示画像作成部61においてBモード画像データ及びカラー弾性画像データに変換される。そして、前記表示画像作成部61は、前記Bモード画像データ及び前記カラー弾性画像データを合成して画像データを作成し、図5に示すようにBモード画像BGと弾性画像EGとが合成された超音波画像Gを、リアルタイムの画像として前記表示部7に表示させる。
また、前記表示部7には、前記超音波画像Gの下方に、前記表示画像作成部61により作成された評価指標表示QGが表示される。
前記弾性データ作成部5における弾性データの作成と、前記表示画像作成部61における前記評価指標値Qnの算出及び前記評価指標表示QGの作成について詳細に説明する。前記弾性データを作成するにあたり、前記弾性データ作成部5は、フレーム(i),(ii)に属するエコーデータのそれぞれに相関ウィンドウを設定する。具体的には、前記弾性データ作成部5は、図6に示すようにフレーム(i)に属するエコーデータに相関ウィンドウW1を設定し、フレーム(ii)に属するエコーデータに相関ウィンドウW2を設定する。そして、前記弾性データ作成部5は、前記相関ウィンドウW1,W2間で相関演算を行なって変位を算出する。
具体的に説明すると、図6において、前記フレーム(i),(ii)は、複数本の音線上において取得されたエコーデータからなる。図6では、前記フレーム(i)における複数本の音線の一部として、五本の音線L1a,L1b,L1c,L1d,L1eが示され、また前記フレーム(ii)において前記音線L1a〜L1eに対応する音線として、音線L2a,L2b,L2c,L2d,L2eが示されている。すなわち、前記音線L1a及び前記音線L2a、前記音線L1b及び前記音線L2b、前記音線L1c及び前記音線L2c、前記音線L1d及び前記音線L2d、前記音線L1e及び前記音線L2eは、異なる二つのフレームに属する同一音線に該当する。また、図6においてR(i),R(ii)は、前記関心領域REに対応する領域を示している。
例えば、前記音線L1c上のエコーデータに、前記相関ウィンドウW1として相関ウィンドウW1cが設定され、前記音線L2c上のエコーデータに、前記相関ウィンドウW2として相関ウィンドウW2cが設定されたとする。前記弾性データ作成部5は、前記相関ウィンドウW1c,W2c間で相関演算を行ない、変位を算出する。前記弾性データ作成部5は、前記音線L1c,L2c上において、前記領域R(i),R(ii)の上端100から下端101まで相関ウィンドウW1c,W2cを順次設定し、変位を算出する。また、前記弾性データ作成部5は、前記領域R(i),R(ii)内の他の音線についても同様にして変位を算出する。これにより、変位のデータからなる一フレーム分の弾性データが得られる。
次に、前記評価指標値Qnの算出及び前記評価指標表示QGの作成について説明する。この評価指標表示QGの作成にあたり、前記弾性データが前記画像制御部6へ入力されると、先ず前記評価指標算出用物理量平均部631が、前記関心領域RE(前記領域R(i),R(ii))における変位の平均値XrAVを算出する。ちなみに、変位は負になることもあることから、前記平均値XrAVは負になることもあるものとする。次に、前記比算出部632が、XrAV/XiAVの演算を行ない、前記比Raを算出する。さらに、前記比算出部632は、前記比Raを次の(式1)に代入し、数値Yを得る。
Y=1.0−|log10|Ra||・・・(式1)
ここで、Yは、前記評価指標値Qnの一例であり、本発明において比較部による比較結果及び比較部の算出値の実施の形態の一例である。
ちなみに、この(式1)は、前記比Raを0から1までの範囲にするためのものであり、この(式1)で得られるYは、前記理想値XiAVに対する平均値XrAVの比と同等である。この(式1)で表される関数をグラフで表すと、図7に示すグラフとなる。この図7に示すように、0≦Y≦1となる。
また、0.1≦|Ra|≦10であるものとし、|Ra|がこの範囲を超えた場合、Yは零とする。
前記比算出部632の算出値Yは、前記メモリ62に格納されるとともに、前記表示画像作成部61へ入力される。ここで、前記算出値Yはフレーム毎に算出される。前記表示画像作成部61では、フレーム毎の前記算出値Yを評価指標値Qnとしてプロットし、横軸が時間、縦軸が前記評価指標値Qnを表す評価指標グラフQgrからなる評価指標表示QGを作成する。この時、前記表示画像作成部61は、前記評価指標値Qnの複数フレーム分の平均を算出し、この平均値をプロットしていってもよい。これにより、数値のばらつきのない安定した評価指標グラフQgrを得ることができる。
0≦Y≦1であるため、0≦Qn≦1となる。評価指標値Qnが1に近くなるほど、前記平均値X1AV,X2AVの評価指標としては良好であることを意味し、一方で評価指標値Qnが0に近くなるほど、前記平均値X1AV,X2AVの評価指標としては悪くなることを意味する。ここで、前記平均値X1AV,X2AVの評価指標が良好であるとは、生体組織の弾性をより正確に反映した平均値X1AV,X2AVであることを意味し、一方で前記平均値X1AV,X2AVの評価指標が悪いとは、生体組織の弾性を正確に反映した平均値X1AV,X2AVではないことを意味する。
評価指標値Qnについてより詳細に説明すると、図7のグラフから分かるように、前記平均値XrAVが前記理想値XiAVと等しい場合(すなわち、|Ra|が1)、Yすなわち評価指標値Qnは1となる。従って、評価指標値Qnが1、または1に近い値であれば、前記超音波プローブ2による生体組織に対する圧迫とその弛緩の度合いが適切であり、生体組織の弾性を正確に反映した平均値X1AV,X2AVが得られていることになる。
一方で、前記平均値XrAVが前記理想値XiAVと離れた値になるほど(すなわち、|Ra|が1から離れた値になるほど)、評価指標値Qnは零に近づく。ここで、前記平均値XrAVが前記理想値XiAVと離れた値になるということは、前記超音波プローブ2による生体組織に対する圧迫やその弛緩の度合いが足りない、または過剰であることを意味する。従って、評価指標値Qnが零に近づくほど、生体組織に対する圧迫やその弛緩の度合いが足りないか、または過剰である結果、生体組織の弾性を正確に反映した弾性画像EGが得られていないことになる。
ちなみに、リアルタイムの超音波画像Gを表示させる場合において、前記評価指標値Qnが低いフレームについては、前記弾性画像EGの表示を行わないようにしてもよい。
前記表示画像作成部61は、評価指標表示QGを前記超音波画像Gと合成してこれを前記表示部にさせる。これにより、前記表示部7には前記超音波画像Gの下方に前記評価指標表示QGが表示される。
前記評価指標表示QGについてさらに詳細に説明すると、前記超音波画像Gが動画で表示される場合、前記表示画像作成部61は、現在表示されている超音波画像Gにおける評価指標値Qnをフレーム毎にプロットすることにより、前記評価指標グラフQgrを作成する。従って、前記表示部7において、前記グラフgrは、図8、図9に示すように、時間の経過とともに左から右へ流れるように表示される。この場合、前記評価指標グラフQgrの左端が現在表示されているフレームの評価指標値を表す。
次に、メモリ再生モードについて説明する。前記表示画像作成部61は、前記メモリ62に記憶されたBモードデータ及び弾性データを読み出す。そして、前記表示画像作成部61は、これらBモードデータ及び弾性データをBモード画像データ及びカラー弾性画像データに変換してこれらを合成して画像データを作成し、図10に示すように超音波画像Gを動画像として前記表示部7に表示させる。
また、前記表示画像作成部61は、前記メモリ62に記憶された評価指標値Qnを読み出し、前記評価指標表示QGを作成して表示させる。
さらに、前記表示画像作成部61は、前記変位グラフSgr1,Sgr2を作成して表示させる。詳しく説明すると、先ず、前記弾性画像EGが表示された関心領域RE内において、前記変位測定領域RS1,RS2の設定を行なう。この変位測定領域RS1,RS2は、例えば操作者が生体組織の弾性を互いに比較したい領域であり、前記操作部9のポインティングデバイス等を用いて前記表示部7上において指定することにより設定される。前記変位測定領域RS1,RS2を設定する時には、前記超音波画像Gをフリーズさせてもよい。
前記変位測定領域RS1,RS2が設定されると、前記物理量平均部64は、前記平均値X1AV,X2AVを算出する。これら平均値X1AV,X2AVは前記表示画像作成部61へ入力される。そして、前記表示画像作成部61は、フレーム毎の平均値X1AV,X2AVをプロットして変位グラフSgr1,Sgr2を作成し表示させる。このように、前記変位グラフSgr1,Sgr2が表示されることにより、前記変位測定領域RS1,RS2における弾性を定量的に把握することができる。
前記評価指標グラフQgr及び前記変位グラフSgr1,Sgr2は、図11及び図12に示すように、左から右に流れるようにして表示される。前記表示画像作成部61は、前記評価指標グラフQgrと、前記変位グラフSgr1,Sgr2との時相を合わせて前記表示部7に表示させる。前記評価指標グラフQgrと前記変位グラフSgr1,Sgr2における左端が現在表示されているフレームの評価指標値Qn及び平均値X1AV,X2AVを表す。
ただし、前記評価指標グラフQgr及び前記変位グラフSgr1,Sgr2は、別の表示形態で表示してもよい。例えば、図13に示すように、動画像として表示される超音波画像Gの全再生範囲の評価指標グラフQgr及び変位グラフSgr1,Sgr2の全体をはじめから表示しておき、超音波画像Gの再生とともに、現在再生されているフレームを示すフレームバーbを左から右に移動させるようにしてもよい。
前記変位測定領域RS1,RS2を囲む輪郭線を互いに異なる色相で表示し、その色相と同一の色相で前記変位グラフSgr1,Sgr2を表示してもよい。例えば、前記変位測定領域RS1を囲む輪郭線を青で表示し、前記変位測定領域RS2を囲む輪郭線を赤で表示する場合、前記変位グラフSgr1を青で表示し、前記変位グラフSgr2を赤で表示する。
本例の超音波診断装置1によれば、前記表示部7に、前記変位グラフSgr1,Sgr2とともに前記評価指標グラフQgrが表示されるので、前記変位測定領域RS1,RS2について算出された変位について、どのフレームの信頼性が高いかを把握することができる。例えば、前記評価指標グラフQgrにおける評価指標値Qnが低ければ、そのフレームについての変位グラフSgr1,Sgr2における平均値X1AV,X2AVは、生体組織の弾性を正確に反映したものではないと判断できる。反対に、前記評価指標グラフQgrにおける評価指標値Qnが高ければ、そのフレームについての変位グラフSgr1,Sgr2における平均値X1AV,X2AVは、生体組織の弾性を正確に反映したものであると判断できる。以上により、前記変位測定領域RS1,RS2についての弾性を定量的に、しかもより正確に把握することができる。
また、前記理想値XiAVに対する前記平均値XrAVの比Raに基づいて算出される前記評価指標値Qnの時間変化を表す評価指標グラフQgrからなる評価指標表示QGが表示されるので、操作者は、前記超音波プローブ2による生体組織に対する圧迫とその弛緩の度合いが足りなかったり、また過剰であったりしないかどうかを容易に判断することができる。これにより、生体組織の弾性を正確に反映した弾性画像であるか否かを従来よりも幅広い観点から評価することができる。
また、操作者は、前記評価指標グラフQgrを見ることにより、評価指標値Qnが高い所で前記超音波画像Gをフリーズし、この超音波画像Gを印刷等によって出力してもよい。これにより、生体組織の弾性をより正確に反映した超音波画像を印刷等によって出力することができる。さらに、リアルタイムモード時においては、操作者は、前記評価指標グラフQgrを見ることによって前記超音波プローブ2による生体組織への圧迫とその弛緩の度合いを調節することもできる。
次に、第一実施形態の変形例について説明する。先ず、第一変形例について説明する。この変形例では、前記評価指標算出用物理量平均部631は、関心領域REにおいて、相関係数C(0≦C≦1)が所定の閾値CTH以上である相関演算が行なわれた相関ウィンドウを選択してその変位の平均算出を行ない、平均値XrAV′を得る。そして、前記比算出部632が、前記平均値XrAV′を用いて前記比Raを算出し、また(式1)を用いてYを算出して評価指標値Qnを得る。従って、このようにして算出された算出値Yが前記メモリ62に格納される。さらに、前記表示画像作成部61が、前記算出値Yを用いて前記評価指標表示QGを作成する。
前記平均値XrAV′は、エコーの信号強度が不十分な部分、生体組織の横ずれが生じている部分など、相関係数が低い部分の変位が除かれて得られた平均値である。従って、このような平均値XrAV′から得られた評価指標値Qnは、前記超音波プローブ2による圧迫とその弛緩が適切な強さで行なわれているか否かを示すものとなる。以上より、操作者は、前記評価指標表示QGから、前記超音波プローブ2による圧迫とその弛緩が適切な強さで行なわれているか否かをより正確に把握することができる。例えば、前記評価指標値Qnが1から離れている場合、前記超音波プローブ2による圧迫とその弛緩が適切な強さで行なわれていないことを把握することができる。一方で、前記評価指標値Qnが1或いは1に近い値であれば、操作者は前記超音波プローブ2による圧迫が適切な強さで行なわれていることを把握することができる。
仮に、相関係数が低い相関演算で得られた変位を含めて前記平均値XrAVの算出を行った場合、前記超音波プローブ2による生体組織への圧迫とその弛緩の度合いが適切であっても、例えばエコーの信号強度が弱い場合は、前記平均値XrAVが小さくなり、前記評価指標値Qnが1から離れてしまう。従って、この変形例のように、相関係数が低い部分の変位を除いて前記平均値XrAVの算出を行なうことにより、前記超音波プローブ2による生体組織への圧迫とその弛緩の度合いが適切であれば、常に前記評価指標値Qnが1に近くなる。以上より、生体組織に対する圧迫とその弛緩の度合いが適切であるか否かをより正確に反映した評価指標表示QGを表示させることができる。
次に第二変形例について説明する。この第二変形例では、前記表示画像作成部61は、評価指標値Qnが所定の基準を満たす平均値X1AV,X2AVであるか否かが認識できる表示形態で、前記変位グラフSgr1,Sgr2を表示させる。具体的には、前記表示画像作成部61は、図14に示すように、前記評価指標値Qnが所定の閾値QnTH以上である評価指標値Qnのみがプロットされた変位グラフSgr1,Sgr2を表示させる。これにより、前記変位グラフSgr1,Sgr2において、前記評価指標値Qnが前記閾値QnTH未満である平均値X1AV,X2AVは表示されないので、前記変位測定領域RS1,RS2についての弾性の定量的かつ正確な把握を、一層容易なものとすることができる。
次に第三変形例について説明する。この第三変形例では、前記弾性データ作成部5は、変位の算出を行なって弾性データの作成を行なうものの、図15に示すように、表示部7には前記弾性画像EGを表示させなくてもよい。すなわち、本例ではBモード画像BGからなる超音波画像Gを表示させ、Bモード画像BG上において前記変位測定領域RS1,RS2を設定して、前記変位グラフSgr1,Sgr2の表示を行なう。この場合、前記評価指標算出用物理量平均部631は、例えばBモード画像BGが作成される領域における変位の平均値を算出する。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について図16に基づいて説明する。なお、第一実施形態と同一の構成については説明を省略する。
本例において、前記評価指標算出部63は前記評価指標算出用物理量平均部631及び比算出部632を備えておらず、代わりに相関係数平均部633を有している。この相関係数平均部633は、本発明における相関係数平均部の実施の形態の一例である。
本例の作用について説明する。本例においては、前記評価指標値Qnの算出方法が第一実施形態と異なっている。具体的に説明すると、前記相関係数平均部633は、前記弾性データ作成部5によって行なわれた各相関演算における相関係数Cの関心領域RE(領域R(i),R(ii))における平均値CAVをフレーム毎に算出する。そして、本例では、この相関係数Cの平均値CAVを評価指標値Qnとする。従って、前記メモリ62には前記平均値CAVが格納される。
ここで、0≦C≦1であるので、本例においても、0≦Qn≦1である。相関演算における相関係数は、1に近づくほど生体組織の弾性をより正確に反映した変位を得ることができ、一方で零に近づくほど生体組織の弾性を正確に反映した変位を得ることができなくなる。従って、本例においても、Qnが1に近づくほど、前記平均値X1AV,X2AVの評価指標としては良好になり、一方でQnが零に近づくほど、前記平均値X1AV,X2AVの評価指標としては悪くなる。
前記評価指標表示QGの作成にあっては、前記表示画像作成部61は、前記平均値CAVを前記評価指標値Qnとしてプロットし、第一実施形態と同様に、前記評価グラフQgrからなる評価指標表示QGを作成し表示させる。この時、前記表示画像作成部61は、第一実施形態と同様に、前記評価指標値Qnの複数フレーム分の平均を算出し、この平均値をプロットしていってもよい。
本例によれば、前記変位グラフSgr1,Sgr2とともに、前記平均値CAVをプロットしてなる評価指標グラフQgrが表示されるので、第一実施形態と同様に、前記変位測定領域RS1,RS2の弾性を定量的に、しかもより正確に把握することができる。
また、相関係数Cの平均値CAVである評価指標値Qnの時間変化を表す評価指標グラフQgrからなる評価指標表示QGが表示されるので、操作者は、表示されている弾性画像について、例えば生体組織に対する圧迫とその弛緩が過剰であったり、エコーの信号強度が不十分であったりすることなどに起因して相関係数が低い相関演算で得られた変位に基づいて作成された弾性画像データの画像であるか否かを把握することができる。これにより、生体組織の弾性画像を正確に反映した画像であるか否かを従来とは異なる観点から評価することができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について図17に基づいて説明する。なお、第一、第二実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本例において、前記評価指標算出部63は、前記評価指標算出用物理量平均部631、前記比算出部632、前記相関係数平均部633を有し、さらに乗算部634を有している。前記乗算部634は、本発明における乗算部の実施の形態の一例である。
本例における評価指標値Qnの算出について説明する。前記評価指標算出用物理量平均部631は、第一実施形態の第一変形例と同様に、相関係数Cが所定の閾値CTH以上である相関演算が行なわれた相関ウィンドウを選択してその変位の平均値XrAV′を算出し、また前記比算出部632が、前記平均値XrAV′を用いて前記比Raを算出し、前記(式1)からYを算出する。また、第二実施形態と同様に、前記相関係数平均部633が相関係数Cの平均値CAVを算出する。
そして、前記乗算部634は、前記比算出部632で得られた算出値Yと、前記相関係数平均部633で得られた相関係数Cの平均値CAVとを乗算し、乗算値Mを算出する。この乗算値Mはフレーム毎に算出される。本例では、この乗算値Mを評価指標値Qnとする。従って、前記メモリ62には前記乗算値Mが格納される。
ここで、0≦Y≦1、0≦CAV≦1であるので、0≦M≦1となる。従って、本例においても、0≦Qn≦1である。前記乗算値Mは、前記算出値Yと前記相関係数Cの平均値CAVとの乗算値であるため、乗算値M、すなわち評価指標値Qnが1に近づくほど、前記平均値X1AV,X2AVの評価指標としては良好になり、一方でQnが零に近づくほど、前記平均値X1AV,X2AVの評価指標としては悪くなる。
ここで、前記乗算部614は、前記算出値Yと前記相関係数Cの平均値CAVとを乗算する時に、重み付けをして乗算してもよい。
前記評価指標表示QGの作成にあっては、前記表示画像作成部61は、前記乗算値Mを前記評価指標値Qnとしてプロットし、第一、第二実施形態と同様に前記評価指標表示QGを作成して表示させる。この時、前記表示画像作成部61は、第一、第二実施形態と同様に、前記評価指標値Qnの複数フレーム分の平均を算出し、この平均値をプロットしていってもよい。
ここで、第一実施形態の第一変形例のように、所定の閾値CTH以上の相関係数Cの相関演算で得られた変位の平均値XrAV′から算出された評価指標値Qnを前記評価指標表示QGとして表示すると、相関係数は弾性画像のクオリティの評価の要素として全く反映されないことになる。一方で、第二実施形態のように、相関係数Cの平均値CAVを前記評価指標表示QGとして表示すると、前記超音波プローブ2による生体組織への圧迫とその弛緩の度合いが足りなかったとしても、相関係数Cとしては高くなるために前記評価指標値Qnとしては良好な値が表示されることがある。従って、本例では、前記平均値XrAV′を用いて算出された前記比Raを用いて得られる算出値Yと前記相関係数Cの平均値CAVとを乗算することにより、生体組織への圧迫とその弛緩の度合いの要素と、相関係数の要素とを加味した評価指標値Qnを算出し、またこの評価指標値Qnからなる評価指標表示QGを表示することができる。これにより、生体組織の弾性を正確に反映した弾性画像であるか否かを、従来よりも幅広い観点から評価することができる。
また、前記変位グラフSgr1、Sgr2とともに、前記乗算値Mをプロットしてなる評価指標グラフQgrが表示されるので、第一、第二実施形態と同様に、前記変位測定領域RS1,RS2の弾性を定量的に、しかもより正確に把握することができる。
(第四実施形態)
次に、第四実施形態について説明する。本例では、前記比算出部632で得られる算出値Y、前記相関係数平均部633で得られる相関係数Cの平均値CAV及び前記乗算部634で得られる乗算値Mの全てを算出することができるようになっており、これら算出値Y、平均値CAV及び乗算値Mのうち、いずれかを選択して算出を行ない、評価指標値Qnとする。そして、選択された評価指標値Qnからなる評価指標表示QGが、第一〜第三実施形態と同様にして前記表示画像作成部61によって作成され表示される。前記算出値Y、前記平均値CAV、前記乗算値Mのいずれを前記評価指標値Qnとして選択するかは、操作者により前記操作部9において指示入力される。評価指標値Qnとしていったん選択されたものを変更できるようになっていてもよい。
本例によれば、前記変位グラフSgr1、Sgr2とともに、前記算出値Y、前記平均値CAV、前記乗算値Mのうちのいずれかをプロットしてなる評価指標グラフQgrが表示されるので、第一〜第三実施形態と同様に、前記変位測定領域RS1,RS2の弾性を定量的に、しかもより正確に把握することができる。
また、算出値Yを用いて作成された評価指標グラフQgr、平均値CAVを用いて作成された評価指標グラフQgr、乗算値Mを用いて作成された評価指標グラフQgrを切り替えて表示させることができるので、生体組織の弾性を正確に反映した弾性画像であるか否かを、従来よりも幅広い観点から評価することができる。
(第五実施形態)
次に、第五実施形態について図18に基づいて説明する。なお、第一〜第四実施形態と同一の構成については説明を省略する。
本例において、前記評価指標算出部63は前記評価指標算出用物理量平均部631のみを有している。そして、前記評価指標算出用物理量平均部631で算出される平均値XrAVを評価指標値Qnとする。ここでは、前記平均値XrAVは、本発明における生体組織に対する圧迫状態の実施の形態の一例であり、また前記評価指標算出用物理量平均部631は、本発明における圧迫状態算出部の実施の形態の一例である。
前記表示画像作成部61は、前記平均値XrAVを前記評価指標値Qnとしてプロットし、第一〜第四実施形態と同様にして前記評価グラフQgrからなる評価指標表示QGを作成し表示させる。この時、前記表示画像作成部61は、前記第一〜第四実施形態と同様に、前記評価指標値Qnの複数フレーム分の平均を算出し、この平均値をプロットしていってもよい。
ここで、前記のように、前記超音波プローブ2による生体組織に対する圧迫とその弛緩の度合いが過剰であったり足りなかったりすると、生体組織の弾性を正確に反映した変位が算出されない。従って、前記評価指標算出用物理量平均部631で算出される平均値XrAVが高すぎたり低すぎたりする場合には、前記変位測定領域RS1,RS2についての平均値X1AV,X2AVは生体組織の弾性を正確に反映したものとならない。このようなことから、平均値XrAVは、平均値X1AV,X2AVが生体組織の弾性を正確に反映したものであるか否かを表すものであるといえる。従って、前記変位グラフSgr1,Sgr2とともに、前記平均値XrAVをプロットしてなる評価指標グラフQgrが表示されるので、第一〜第四実施形態と同様に、前記変位測定領域RS1,RS2の弾性を定量的に、しかもより正確に把握することができる。
この第五実施形態において、生体組織に対する圧迫状態として生体の体表面に加えられた圧力を検出し、この圧力を前記評価指標値Qnとして評価指標表示QGを表示させてもよい。この場合、体表面に加えられる圧力は、例えば前記超音波プローブ2における体表面との当接部に圧力センサを設けて検出する。
以上、本発明を前記各実施形態によって説明したが、本発明はその主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、前記比算出部632では、前記比Raのみを算出し、(式1)の演算を行わなくてもよい。この場合、前記比|Ra|を評価指標値Qnとする。前記比|Ra|を前記評価指標値Qnとしてプロットして作成され、前記表示部7に表示される評価指標表示QGの一例を図19に示す。図19において、横軸は時間、縦軸は比|Ra|である。この図19に示すように、前記比|Ra|が1に近い所定の範囲に、帯状の部分Oを表示してもよい。この帯状の部分Oは、生体組織の弾性を正確に反映した弾性画像EGが得られる比|Ra|の範囲に設定される。このような帯状の部分Oを表示することにより、評価指標表示QGがこの帯状の部分Oに入るように、操作者が前記超音波プローブ2による生体組織への圧迫と弛緩を行なえば、生体組織の弾性を正確に反映した弾性画像を得ることができる。
前記各実施形態において、前記変位表示SGは、グラフによって構成されているが本発明においてこれに限られるものではない。前記変位表示SGは、変位測定領域RS1,RS2の弾性を定量的に表すものであればよく、例えば変位を数字で表してもよい。
また、前記評価指標表示QGは、図20に示すように、バーBからなるものであってもよい。このバーBは、縦方向の長さが前記評価指標値Qnの値に相当し、評価指標値Qnの変化とともに、縦方向に伸縮する。
また、バーBは、評価指標値Qnに応じて縦方向に伸縮するものではなく、評価指標値Qnに応じて色が変化するものであってもよい。
また、前記各実施形態ではメモリ再生モード時に前記変位表示SGを表示させるようにしているが、リアルタイムモード時にも前記変位表示SGを表示させるようにしてもよい。
また、前記各実施形態では、本発明における設定領域物理量として、前記平均値X1AV,X2AVを挙げて説明したが、設定領域物理量はこのような物理量そのもの、すなわち物理量を直接表すものに限られるものではない。前記設定領域物理量は、例えば前記平均値X1AV,X2AVの対数など、物理量から算出された、物理量を間接的に表すものであってもよい。
さらに、前記弾性データ作成部5は、生体組織の弾性に関する物理量として、生体組織の変形による変位の代わりに生体組織の歪みや弾性率を算出してもよい。
1 超音波診断装置
5 弾性データ作成部(物理量算出部)
7 表示部
9 操作部
62 表示画像作成部(表示制御部)
63 評価指標算出部
631 評価指標算出用物理量平均部
632 比算出部(比較部)
633 相関係数平均部
634 乗算部
G 超音波画像
BG Bモード画像
EG 弾性画像
QG 評価指標表示
Qn 評価指標値
SG 変位表示(物理量表示)
RS1,RS2 変位測定領域

Claims (14)

  1. 生体組織に対する超音波の送受信により得られた同一音線上の時間的に異なる二つのエコーデータに相関ウィンドウを設定し、該相関ウィンドウ間で相関演算を行なって生体組織における各部の弾性に関する物理量を算出する物理量算出部と、
    超音波画像を表示する表示部と、
    前記物理量算出部によって算出された物理量のうち、前記表示部に表示された超音波画像において設定された設定領域における物理量の代表値である設定領域物理量の時間変化を表す物理量表示を表示させる表示制御部と、
    前記設定領域物理量に対する評価指標を算出する評価指標算出部と、を備え、
    前記表示制御部は、前記物理量表示と、前記評価指標の時間変化を表す評価指標表示時相を合わせて表示させる
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 生体組織に対する超音波の送受信により得られた同一音線上の時間的に異なる二つのエコーデータに相関ウィンドウを設定し、該相関ウィンドウ間で相関演算を行なって生体組織における各部の弾性に関する物理量を算出する物理量算出部と、
    超音波画像を表示する表示部と、
    前記物理量算出部によって算出された物理量のうち、前記表示部に表示された超音波画像において設定された設定領域における物理量の代表値である設定領域物理量の時間変化を表す物理量表示を表示させる表示制御部と、
    前記設定領域物理量に対する評価指標を算出する評価指標算出部と、を備え、
    前記表示制御部は、前記評価指標が所定の基準を満たす時相であるか否かを認識できる形態で前記物理量表示を表示させる
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  3. 前記評価指標算出部は、前記物理量算出部によって算出された前記物理量の平均をフレーム毎に算出する評価指標算出用物理量平均部と、該評価指標算出用物理量平均部によるフレーム毎の算出値を、予め設定された前記物理量の平均値と比較する比較部とを有し、該比較部による比較結果を前記評価指標とする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波診断装置。
  4. 前記評価指標算出用物理量平均部は、所定の閾値以上の相関係数の相関演算が行なわれた相関ウィンドウについて得られた物理量の平均算出を行なうことを特徴とする請求項3に記載の超音波診断装置。
  5. 前記比較部は、前記比較結果として、予め設定された前記物理量の平均値に対する前記評価指標算出用物理量平均部による算出値の比を算出することを特徴とする請求項3又は4に記載の超音波診断装置。
  6. 前記評価指標算出部は、前記相関ウィンドウ間の相関演算における相関係数の平均をフレーム毎に算出する相関係数平均部を有し、該相関係数平均部による算出結果を前記評価指標とする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波診断装置。
  7. 前記評価指標算出部は、所定の閾値以上の相関係数の相関演算が行なわれた相関ウィンドウについて得られた物理量の平均をフレーム毎に算出する評価指標算出用物理量平均部と、予め設定された前記物理量の平均値に対する前記評価指標算出用物理量平均部による算出値の比を算出する比算出部と、前記相関ウィンドウ間の相関演算における相関係数の平均をフレーム毎に算出する相関係数平均部と、前記比算出部の算出値と、前記相関係数平均部の算出値とを乗算する乗算部と、を有し、該乗算部による算出結果を前記評価指標とする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波診断装置。
  8. 前記乗算部は、前記比算出部の算出値と、前記相関係数平均部の算出値との重み付け演算を行なうことを特徴とする請求項7に記載の超音波診断装置。
  9. 前記評価指標算出部は、所定の閾値以上の相関係数の相関演算が行なわれた相関ウィンドウについて得られた物理量の平均をフレーム毎に算出する評価指標算出用物理量平均部と、予め設定された前記物理量の平均値に対する前記評価指標算出用物理量平均部による算出値の比を算出する比算出部と、前記相関ウィンドウ間の相関演算における相関係数の平均をフレーム毎に算出する相関係数平均部と、前記比算出部の算出値と、前記相関係数平均部の算出値とを乗算する乗算部と、を有し、前記比算出部による算出結果、前記相関係数平均部による算出結果又は前記乗算部による算出結果のうちのいずれかを選択するための指示入力を行なう操作部により選択された算出結果を前記評価指標とする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波診断装置。
  10. 前記評価指標算出部は、生体組織に対する圧迫状態を算出する圧迫状態算出部を有し、該圧迫状態算出部の算出結果を前記評価指標とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波診断装置。
  11. 前記圧迫状態は、前記物理量に基づいて生体組織の弾性画像が作成される領域における前記物理量の平均値又は生体の体表面に加えられた圧力であることを特徴とする請求項10に記載の超音波診断装置。
  12. 前記設定領域物理量は、前記設定領域における画素毎の物理量の平均であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  13. 前記超音波画像は、前記物理量に基づいて作成された生体組織の弾性画像を、Bモード画像と合成して得られた画像であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  14. 前記超音波画像はBモード画像であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
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