JP5533472B2 - 分岐回路の形成方法およびコネクタ - Google Patents

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本発明は、複数の電線をそれぞれ含むワイヤハーネスを交差させ、各ワイヤハーネスの電線同士を電気的に接続することにより分岐回路を形成する方法およびこの方法の使用に適したコネクタに関するものである。
複数の電線をそれぞれ含むワイヤハーネスを交差させ、各ワイヤハーネスの電線同士を電気的に接続することにより分岐回路を形成する方法として特許文献1に記載される方法が公知である。
この方法では、図17に示すように、第1ワイヤハーネス60に含まれる複数の電線60aが平面的に配列され、同じく第2ワイヤハーネス62に含まれる複数の電線62aが平面的に配列される。そして、電線60aの群と電線62aの群とがそれらの間にコネクタ64を挟んで互いに交差状態で重ねられ、第1ワイヤハーネスの所定の電線60aと第2ワイヤハーネス62の所定の電線62aとが当該電線同士が交差する位置で前記コネクタ64により電気的に接続される。
前記コネクタ64は、マトリクス状に並ぶ複数の端子収納孔66aを備えた絶縁板66(コネクタハウジング)と、この絶縁板66の所定の端子収納孔66aに収容される複数の圧接端子68とを備える。圧接端子68は、上下両側に互いに刃の向きが直交する圧接刃68a、68bを備えており、絶縁板66の両側に圧接刃68a、68bがそれぞれ突出する状態で前記端子収納孔66aに収容される。すなわち、この方法では、コネクタ64の一方側から第1ワイヤハーネスの60各電線60aを前記圧接端子68の一方側の圧接刃68aに圧接するとともに、他方側から第2ワイヤハーネス62の各電線62aを前記圧接端子68の他方側の圧接刃68bに圧接することにより、各ワイヤハーネス60,62の所定の電線同士を当該電線同士が交差する位置で圧接端子68により電気的に接続する。
特開2000−152465号公報
上記のような従来方法では、ワイヤハーネスの各電線をそれぞれ並列に並べた状態で各ワイヤハーネス同士を交差させるため、例えばそれぞれ10本の電線を含むワイヤハーネス同士を接続して分岐回路を形成しようとすると、10本×10本の電線の交差面積が必要である。従って、電線の数の増加に伴うワイヤハーネス同士の交差面積の増大が著しく、コネクタも大型化する。このようなコネクタの大型化は、分岐回路の製造コストをアップさせるばかりでなく、各種装置への分岐回路の組込みに際して支障をもたらす場合がある。
このような不都合を回避するための手段として、例えば、一方側のワイヤハーネスの電線を複数の電線群に分けて、これら電線群を個別に他方側のワイヤハーネスに対してその長手方向の複数箇所で交差させて分岐回路を形成することにより分岐回路を細分化し、これにより大型のコネクタを用いることなく分岐回路を形成することが考えられる。
しかし、この場合には、分岐回路毎にコネクタへの電線の圧接作業等を行う必要があるため、これにより製造工程が増加しコスト高を招くといった弊害がある。従って、このような分岐回路の細分化を行うことなく、よりコンパクトに分岐回路を形成できるようにすることが望まれる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、よりコンパクトに分岐回路を形成できるようにすることを目的とするものである。
上記課題を解決するための本発明は、ワイヤハーネスにより分岐回路を形成する方法であって、複数の電線を含む第1ワイヤハーネスと、複数の電線を含み、かつ、これら複数の電線がその途中部分で折り返されることにより電線のループ部分が形成された第2ワイヤハーネスとを用意する電線準備工程と、前記第1ワイヤハーネスに含まれる電線に圧接接続が可能な第1圧接刃及び前記第2ワイヤハーネスに含まれる前記ループ部分の各電線が前記第1ワイヤハーネスに含まれる電線に対して交差する姿勢で圧接接続可能な第2圧接刃を両端に有する複数の圧接端子とこれら圧接端子を各第1圧接刃が同じ側に同じ向きで並びそれとは反対側に各第2圧接刃が同じ向きで並ぶように保持するコネクタハウジングとを有するコネクタであって、前記第2ワイヤハーネスの前記ループ部分の各電線が当該電線毎に予め定められた第1ワイヤハーネスの複数の電線と接続されるように前記圧接端子が前記コネクタハウジングに組み込まれたコネクタを用意するコネクタ準備工程と、各電線が特定方向に互いに平行に並ぶように前記第1ワイヤハーネスの各電線を配列した状態で当該各電線を前記第1圧接刃に圧接することにより第1ワイヤハーネスの各電線を前記圧接端子に接続する第1電線接続工程と、前記ループ部分の各電線が前記特定方向と直交する方向に互いに平行に並ぶように当該ループ部分の各電線を配列した状態で前記ループ部分の各電線を前記第2圧接刃に圧接することにより第2ワイヤハーネスの前記ループ部分の各電線を前記圧接端子に接続する第2電線接続工程と、前記圧接端子に接続された前記第2ワイヤハーネスの前記ループ部分の各電線を、それぞれ当該電線が接続された圧接端子のうち所定の2つの圧接端子の間の位置で切断することによりその切断位置を境に相互に絶縁された電線に分割する分割工程と、を含むものである。
このような方法により形成される分岐回路によれば、従来方法(特許文献1)により形成される分岐回路に比べてワイヤハーネスの電線同士の交差面積を縮小することが可能となる。すなわち、上記方法により最終的に形成される分岐回路では、第2ワイヤハーネスの各電線のうち半数の電線同士が上下に重なった状態で第1ワイヤハーネスの各電線に接続されることとなる。そのため、それぞれ電線同士が平面的に並列に並んだ状態でワイヤハーネス同士が交差する従来方法に基づく分岐回路と比べると、ワイヤハーネス同士の交差面積を半分に抑えることができ、これにより分岐回路をコンパクト化することができる。
上記分岐回路の形成方法において、前記コネクタ準備工程では、前記第2ワイヤハーネスに含まれる各電線の長手方向の特定位置で各電線と交差する所定の分割直線を予め定め、この分割直線を境として、前記第1ワイヤハーネスの各電線のうちそれらの並び方向における一方側に位置する少なくとも1本の電線と他方側に位置する少なくとも1本の電線とを含む複数の電線と前記第2ワイヤハーネスのループ部分の各電線とがそれぞれ接続されるように前記圧接端子をコネクタハウジングに組み込んだコネクタを用意し、前記分割工程では、前記第2ワイヤハーネスのループ部分の各電線を前記分割直線に沿って切断するのが好適である。
このような方法によれば、分割工程において第2ワイヤハーネスのループ部分の各電線を直線状の切断刃で一括して速やかに切断することが可能となるため、分岐回路の生産性が向上する。
なお、上記分岐回路の形成方法においては、前記分割工程の後、前記第2ワイヤハーネスの各電線の切断により互いに分割された電線同士の間に絶縁部材を介在させる工程をさらに含むものであるのが好適である。
この方法によれば、切断された第2ワイヤハーネスの各電線同士をより確実に電気的に絶縁することが可能となるため、分岐回路における短絡等のトラブルを未然に防止することが可能となる。
一方、本発明に係るコネクタは、複数の電線をそれぞれ含むワイヤハーネス同士が互いに交差する状態で重なり、各ワイヤハーネスの所定の電線同士がそれらの交差位置で電気的に接続された分岐回路を形成するためのコネクタであって、互いに直交する電線を圧接接続することが可能な第1圧接刃及び第2圧接刃を両端に備えた複数の圧接端子と、これら圧接端子を保持するコネクタハウジングとを備え、前記コネクタハウジングは、複数の電線を含むワイヤハーネスの各電線を並列に並べた状態で保持することが可能な第1電線保持部と、この第1電線保持部と背中合わせに設けられ、複数の電線を有するワイヤハーネスの各電線を並列に並べた状態で、かつ、前記第1電線保持部に保持されるワイヤハーネスの各電線と直交させた状態で保持することが可能な第2電線保持部と、各電線保持部にそれぞれ保持される各ワイヤハーネスの電線同士が交差する位置にそれぞれ設けられ、前記第1圧接刃が前記第1電線保持部に保持されるワイヤハーネスの各電線と直交する向きで当該第1電線保持部に配置され、かつ、前記第2圧接刃が前記第2電線保持部に保持されるワイヤハーネスの各電線と直交する向きで当該第2電線保持部に配置されるように前記圧接端子を保持することが可能な複数の端子保持部とを備えており、前記第2電線保持部には、当該第2電線保持部に保持されたワイヤハーネスの各電線を切断するための所定の切断刃が入り込むことを許容する空間が形成されているものである。
このようなコネクタは、本発明の上記分岐回路の形成方法の実施に有用なものである。すなわち、コネクタハウジングの予め定めた位置に圧接端子を保持させたコネクタを用意し、複数の電線を有するワイヤハーネス(第1ワイヤハーネス)の各電線を前記コネクタハウジングの第1電線保持部に保持させながら第1圧接刃に圧接して当該電線を圧接端子に接続する一方、複数の電線を含み、かつ、これら複数の電線がその途中部分で折り返されることにより電線のループ部分が形成されたワイヤハーネス(第2ワイヤハーネス)の前記ループ部分の各電線を第2電線保持部に保持させながら第2圧接刃に圧接させて当該電線を圧接端子に圧接することにより、各ワイヤハーネスの所望の電線同士をそれらの交差位置で互いに電気的に接続することができる。そして、第2電線保持部の前記空間に所定の切断刃を差し込みながら当該第2電線保持部に保持されている各電線を切断することにより、ワイヤハーネスの前記ループ部分を分割することができる。従って、このコネクタによれば、上述した方法に従って分岐回路を形成することが可能となる。
より具体的な構成として、前記各電線保持部は、互いに平行に延び、かつ、前記各ワイヤハーネスの電線をその軸線と直交する方向から挿入することが可能な形状を有する複数の溝部を備えており、前記第2電線保持部の前記空間は、前記各溝部を形成する側壁がそれらの長手方向の同じ位置で分断されることにより形成されている。
このコネクタによれば、第1電線保持部の各溝部にワイヤハーネス(第1ワイヤハーネス)の各電線を挿入する一方、第2電線保持部の各溝部にワイヤハーネス(第2ワイヤハーネスのループ部分)の各電線を挿入することにより、各ワイヤハーネスの電線同士を簡単にかつ速やかに交差させて所望の電線同士を電気的に接続することができる。また、前記各溝部を形成する側壁がそれらの長手方向の同じ位置で分断されることにより前記空間が形成されているので、当該空間に切断刃を差し込みならが第2電線保持部1の各溝部に挿入されているワイヤハーネス(第2ワイヤハーネスのループ部分)の各電線を適切に切断することもできる。
なお、上記のコネクタにおいて、前記コネクタハウジングは、前記各電線保持部、端子保持部及び電線切断部を備えるハウジング本体と、このハウジング本体に装着される絶縁用部材とを備え、この絶縁用部材は、その装着状態で、前記切断刃により切断された各電線の切断部分において電線間に介在することにより、切断された前記電線同士を電気的に絶縁するものであるのが好適である。
このコネクタによれば、ハウジング本体を絶縁用部材に装着することにより、切断刃により切断されたワイヤハーネスの各電線同士をより確実に電気的に絶縁することが可能となり、分岐回路における短絡等のトラブルを未然に防止することが可能となる。
この場合、前記絶縁用部材は、前記ハウジング本体に装着された状態で前記第2電線保持部に保持されるワイヤハーネスを外側から被うカバー部を有するものであるのが好適である。
このような構成によれば、切断された前記電線同士を電気的に絶縁しながら、当該切断部分を外部から覆って保護することができる。そのため、当該切断部分への異物の進入等による分岐回路における短絡等のトラブルを防止することが可能となる。
なお、上記コネクタハウジングは、前記各電線保持部、端子保持部及び電線切断部をそれぞれ備え、前記各電線保持部の並び方向に積層される複数のハウジング本体と、各ハウジング本体の間に介在する中間部材とを備え、この中間部材は、上下のハウジング本体にそれぞれ係止されることが可能な形状を有し、当該上下のハウジング本体に係止されることにより当該ハウジング本体同士を連結するものであってもよい。
このような構成によれば、分岐回路を積層した積層体を構築することが可能となり、少ないスペースに多くの分岐回路を積層状態でコンパクトに配置することが可能となる。
この場合、前記中間部材は、前記ハウジング本体に係止された状態で、前記切断刃により切断された各電線の切断部分において電線間に介在することにより、切断された前記電線同士を電気的に絶縁する絶縁部を備えているのが好適である。
この構成によれば、各ハウジング本体において切断刃により切断されたワイヤハーネスの各電線同士をより確実に電気的に絶縁することが可能となり、各層の分岐回路における短絡等のトラブルを未然に防止することが可能となる。
以上説明したように、本発明の分岐回路の形成方法によれば、ワイヤハーネス同士の交差面積を抑えてコネクタの小型化を図ることができる。そして、本発明のコネクタによれば、当該分岐回路の形成方法に従って良好に分岐回路を形成することができる。そのため、本発明によれば、よりコンパクトな分岐回路を提供することが可能となる。
本発明の分岐回路の形成方法に使用されるコネクタ(本発明に係るコネクタ)を示す分解斜視図である。 (a)は圧接端子を示す斜視図、(b)は圧接端子を示す断面図である。 コネクタハウジングのハウジング本体を示す断面図である。 本発明の分岐回路の形成方法に使用されるワイヤハーネスを示す平面図である。 コネクタ(ハウジング本体)における圧接端子の配置を説明する模式図である。 分岐回路の形成方法を説明する図である。 分岐回路の形成方法を説明する図である。 分岐回路の形成方法を説明する図である。 分岐回路の形成方法を説明する図である。 分岐回路の形成方法を説明する図である。 分岐回路の形成方法を説明する図(断面図)である。 分岐回路の形成方法を説明する図(断面図)である。 変形例に係るコネクタとそのコネクタを用いて構築された分岐回路の積層体を示す斜視図である。 分岐回路の積層体を示す断面図である。 中間部材を示す斜視図である。 中間部材を示す断面図である。 従来の分岐回路の形成方法を説明する斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
この実施形態では、図1に示すコネクタ10を用い、図4(a)及び(b)に示すワイヤハーネス1A、1Bの電線同士を接続して分岐回路を形成する例について説明する。
まず、コネクタ10の構成について説明する。このコネクタ10は、ワイヤハーネス1A、1Bの各電線を互いに交差させた状態で保持するとともに電線同士をその交差位置で電気的に接続するものである。
図1はコネクタ10を分解斜視図で示している。同図に示すように、コネクタ10は、コネクタハウジング11とこれに保持される圧接端子12とを有する。コネクタハウジング11は、絶縁性の樹脂材料からなる平面視矩形の部材であり、ハウジング本体11Aとこれに着脱可能に装着される上カバー11B及び下カバー11Cとからなる。
ハウジング本体11Aは、複数の電線を含むワイヤハーネスの各電線を並列に並べた状態で保持することが可能な第1電線保持部13Aと、この第1電線保持部13Aと背中合わせに設けられ、複数の電線を含む別のワイヤハーネスの各電線を並列に並べた状態で、かつ、第1電線保持部13Aに保持されるワイヤハーネスの各電線と交差する状態で保持することが可能な第2電線保持部13Bと、各電線保持部13A、13Bにそれぞれ保持される各ワイヤハーネスの電線同士が交差する位置でそれぞれ圧接端子12を保持することが可能な複数の端子保持部15とを備えている。
第1電線保持部13Aと第2電線保持部13Bとは上記の通り背中合わせに設けられており、図示の例では、ハウジング本体11Aの下側が第1電線保持部13Aとされ、上側が第2電線保持部13Bとされている。
第1電線保持部13Aは、互いに平行に並びかつ下向きに開く複数の溝部14を有し、第2電線保持部13Bは、各溝部14と直交する方向に互いに平行に並び、かつ、上向きに開く複数の溝部16を有している。当例では、第1電線保持部13Aは、前記溝部14として10列の溝部14を有しており、第2電線保持部13Bは、前記溝部16として5列の溝部16を有している。各溝部14、16は、ワイヤハーネスの各電線群の電線を保持可能な断面形状を有しており、従って、当該電線がその軸方向と直交する方向から各溝部14、16に挿入されることにより、各電線保持部13A、13Bは、両電線群の電線を互いに交差させた状態で保持する。
図1及び図3に示すように、第2電線保持部13Bの中間部、すなわち、溝部16の長手方向中間部には、当該第2電線保持部13に保持されたワイヤハーネスの各電線をそれぞれ切断するための後記カッターK(本発明の切断刃に相当する)が入り込むことを許容する空間22が形成されている。この空間22は、前記各溝部16を形成する側壁がそれらの長手方向の同じ位置、具体的には各溝部16の長手方向の中間位置で所定寸法だけ分断されることにより形成されており、これによって、上記空間22に、第2電線保持部13に保持されたワイヤハーネスの各電線をそれらの長手方向と直交する方向に延びる直線状の刃をもつ上記カッターKが介在可能となっている。なお、第1電線保持部13Aの各溝部14は、この空間22の位置を挟んで5列ずつ両側に分離されている。
第1電線保持部13Aの各溝部14の内底部であって当該各溝部14と第2電線保持部13Bの各溝部16とが交差する位置には前記端子保持部15が設けられている。各端子保持部15は、後述するように、圧接端子12を保持することが可能な形状を有している。
圧接端子12は、互いに直交する電線をそれぞれ圧接することが可能な一対の圧接刃を両側に外向きに備える。具体的には、図1及び図2(a)、(b)に示すように、圧接端子12は、一方側(下向き)に延びる第1圧接刃42と、この第1圧接刃42とは逆向き(上向き)に互いに平行に延びる一対の第2圧接刃44と、これら圧接刃42、44を連結する基部40とを有している。同図に示すように、第1圧接刃42と第2圧接刃44とは互いに直交する形状を有しており、従って、この圧接端子12は、第1圧接刃42に電線を圧接するとともに、第2圧接刃44に電線を圧接することにより、互いに交差(直交)する電線同士をその交差位置において互いに電気的に接続する。なお、同図中の符号42a、44aは各圧接刃42、44に形成されるスロットであり、各電線は、これらスロットに圧入されることにより各圧接刃42、44に圧接される。
この圧接端子12は、第1電線保持部13Aの各溝部14に挿入された状態で前記端子保持部15に保持される。詳しくは、圧接端子12の前記基部40には貫通穴40aが形成されている。他方、各端子保持部15は、図3に示すように、溝部14の幅方向(同図では左右方向)に並ぶ一対のスリット18と、これらスリット18の間の位置で下向きに突出する円柱状の突起20とを有する。各スリット18は、圧接端子12の前記一対の第2圧接刃44をそれぞれ圧入可能な形状を有しており、突起20は、圧接端子12の前記貫通穴40aに内嵌可能な形状を有している。従って、同図中の二点鎖線に示すように、圧接端子12を第2圧接刃44側から溝部14に挿入し、圧接端子12の各第2圧接刃44をそれぞれスリット18に差し込むとともに、前記突起20を前記貫通穴40aに嵌入することにより前記圧接端子12が端子保持部15により保持される。そして、このように端子保持部15により圧接端子12を保持した状態では、同図中に実線で示すように、前記第1圧接刃42が第1電線保持部13Aの溝部14内に、当該溝部14の長手方向と直交する状態で介在する一方で、前記第2圧接刃44が第2電線保持部13Bの溝部16内に、当該溝部16の長手方向と直交する状態で介在する。つまり、各端子保持部15は、各電線保持部13A、13Bにそれぞれ保持されるワイヤハーネスの電線をそれぞれハウジング本体11Aの上下両側から圧接刃42、44に圧接することが可能となる状態で圧接端子12を保持する。
前記上カバー11Bは、前記第2電線保持部13Bを被うことにより、当該第2電線保持部13Bに保持される電線と圧接端子12との接続部分を保護するものである。この上カバー11Bは、第2電線保持部13Bを被う天板部30とその周囲に沿って設けられる周壁部31とを備える。周壁部31は、ハウジング本体11Aに外嵌可能な形状を有しており、その所定位置には、複数の係止孔32が形成されている。他方、ハウジング本体11Aの側面であって前記係止孔32に対応する位置には複数のフック部24が形成されている。従って、周壁部31が外嵌するように上カバー11Bを当該ハウジング本体11Aに装着すると、ハウジング本体11Aの各フック部24が上カバー11Bの各係止孔32に挿入され、これにより上カバー11Bがハウジング本体11Aに係止される。
なお、上カバー11Bの天板部30には、その下面から下向きに突出して前記溝部16の並び方向に延びる絶縁部34が突設されている。この絶縁部34は、後述するように、第2電線保持部13Bに保持されかつカッターKにより切断されたワイヤハーネスの各電線同士を絶縁するものであり、上カバー11Bがハウジング本体11Aに装着された状態で、前記カッターKにより切断された各電線の切断部分において電線間に介在することが可能な形状を有している。すなわち、この実施では、この上カバー11Bが本発明の絶縁用部材に相当する。
前記下カバー11Cは、前記第1電線保持部13Aを被うことにより、当該第1電線保持部13Aに保持される電線と圧接端子12との接続部分を保護するものである。この下カバー11Cは、第1電線保持部13Aを被う底板部36とその周囲に沿って設けられる周壁部37とを備える。周壁部37は、ハウジング本体11Aに外嵌可能な形状を有しており、その所定位置には、複数の係止孔38が形成されている。他方、ハウジング本体11Aの側面であって前記係止孔38に対応する位置には複数のフック部26が形成されている。従って、周壁部31が外嵌するように下カバー11Cを当該ハウジング本体11Aに装着すると、ハウジング本体11Aの各フック部26が下カバー11Cの各係止孔38に挿入され、これにより下カバー11Cがハウジング本体11Aに係止される。
次に、ワイヤハーネス1A、1Bについて説明する。
図4(a)(b)は、ワイヤハーネス1A、1Bをそれぞれ示している。一方側のワイヤハーネス1A(第1ハーネス1Aという)は、被覆電線からなる複数本の電線2、具体的には10本の電線2と、これら電線2の両端に設けられるコネクタ3とを備える。
他方側のワイヤハーネス1B(第2ハーネス1Bという)は、被覆電線からなる複数本の電線8が束ねられてなる幹線4と、この幹線4を構成する電線8及び幹線4から分岐する分岐電線9の末端に設けられるコネクタ5a〜5dとを備える。
前記幹線4は、5本の電線8からなる電線束が折り返されてテープで固定されることにより構成されている。当実施形態では、この第2ハーネス1Bの電線8、具体的には幹線4の折り返し部分(ループ部分6という)の電線8と第1ハーネス1Aの電線2とを上記コネクタ10を用いて接続することにより、以下に説明するように、幹線4の電線8を10本の独立した電線8として前記第1ハーネス1Aの10本の各電線2に接続する。これにより、第1ハーネス1Aの各電線2にそれぞれ第2ハーネス1Bの各電線8がそれぞれ分岐電線として接続された分岐回路を形成する。
以下、上記コネクタ10を用いてワイヤハーネス1A、1Bの電線同士を接続して分岐回路を形成する方法について図5〜図12を用いて説明する。
まず、圧接端子12をハウジング本体11Aに組み込んだコネクタ10を用意する。圧接端子12のハウジング本体11Aへの組み込みは、上記の通り(図3参照)、圧接端子12を第2圧接刃44側から溝部14に挿入し、圧接端子12の各第2圧接刃44をそれぞれスリット18に差し込み、前記突起20を前記貫通穴40aに嵌入することにより行う。
なお、ハウジング本体11Aにおける圧接端子12の組み込み位置は、ハウジング本体11Aの前記第1電線保持部13Aにより第1ハーネス1Aの各電線2を保持する一方、第2電線保持部13Bにより第2ハーネス1Bの前記ループ部分6の各電線8を保持するものとし、第2ハーネス1Bの各電線8に対してそれぞれ第1ハーネス1Aの2本の電線2が接続されるように組み込む。その場合、第2ハーネス1Bに含まれる各電線と直交する分割直線を境として、具体的には、第2電線保持部13Aの前記空間22の位置で前記溝部16の長手方向と直交する直線を分割直線として、前記第1電線保持部13Aに保持される前記第1ハーネス1Aの各電線2のうち、それらの並び方向における前記分割直線の一方側に位置する少なくとも1本の電線2と他方側に位置する少なくとも1本の電線2とを含む複数の電線2と前記第2ハーネス1Bのループ部分6の各電線8とがそれぞれ接続されるように圧接端子12をハウジング本体11Aに組み込む。
例えば当例では、図5に模式的に示すように、ハウジング本体11Aに対して圧接端子12を組み込む。同図中、丸印の位置が圧接端子12の位置を示しており、上記空間22の位置を上記分割直線として各圧接端子12の位置を示している。
具体的には、第1電線保持部13Aの各溝部14をそれらの並び方向の一端側から順に第1横溝n1、第2横溝n2……第9横溝n9、第10横溝n10とし、同様に、第2電線保持部13Bの各溝部16をそれらの並び方向の一端側から順に第1縦溝m1、第2縦溝m2……第4縦溝m4、第5縦溝m5とした場合、
・第1縦溝m1に挿入される電線8と第2横溝n5及び第10横溝n10に挿入される電線2とがそれぞれ接続され、
・第2縦溝m2に挿入される電線8と第4横溝n4及び第9横溝n9に挿入される電線2とがそれぞれ接続され、
・第3縦溝m3及び第4縦溝m4に挿入される電線8と第3横溝n3及び第8横溝n8に挿入される電線2とがそれぞれ接続され、
・第5縦溝m5に挿入される電線8と第1横溝n4及び第6横溝n6に挿入される電線2とがそれぞれ接続されるように、ハウジング本体11Aに圧接端子12を組み込む。
次に、第1ハーネス1Aを用意し、図6に示すように、各電線2をハウジング本体11Aにおける第1電線保持部13Aの各溝部14に挿入し、各電線2を圧接端子12の第1圧接刃42に圧接する。その後、図7に示すように、ハウジング本体11Aに下カバー11Cを装着し、各電線2と圧接端子12との接続部分を保護する。
次に、第2ハーネス1Bを用意し、図8に示すように、各電線8をハウジング本体11Aにおける第2電線保持部13Bの各溝部16に挿入する。詳しくは、第2ハーネス1Bの前記ループ部分6の電線8をそれぞれ各溝部16に挿入し、各電線8を圧接端子12の第2圧接刃44に圧接する。これにより、第1ハーネス1Aの各電線2と第2ハーネス1Bの各電線8とを交差させた状態で、第1ハーネス1Aの所定の電線2と第2ハーネス1Bの所定の電線8とをそれらの交差位置において圧接端子12により電気的に接続する。
このようにして第2電線保持部13Bの各溝部16に第2ハーネス1Bの電線8を挿入し、第2ハーネス1Bの各電線8と第1ハーネス1Aの各電線2とを電気的に接続したら、図5、図9及び図11に示すように、ハウジング本体11Aの前記第2電線保持部13Bの前記空間22にカッターKを差し込み、これにより第2電線保持部13Bに保持されている第2ハーネス1Bのループ部分6の各電線8を切断することにより、第2ハーネス1Bの幹線4の各電線8を互いに絶縁された独立した10本の電線8とする。
そして、このように第2ハーネス1Bのループ部分6の各電線8が切断されると、図5に示したように、第2ハーネス1Bのループ部分6の各電線8に対して第1ハーネス1Aの電線2が前記空間22の両側の位置でそれぞれ接続されている結果、この電線8の切断により、第2ハーネス1Bの10本の各電線8が第1ハーネス1Aの10本の各電線2にそれぞれ分岐電線として接続された分岐回路が形成されることとなる。
そして最後に、図10に示すように、ハウジング本体11Aに上カバー11Bを装着する。このように上カバー11Bをハウジング本体11Aに装着すると、図12に示すように、上カバー11Bの天板部30下面に形成されている絶縁部34が各電線8の切断部分に介在し、これにより切断された上記ループ部分6の電線8同士が絶縁される。
以上のような方法により形成される分岐回路は、上記の通り、第1ハーネス1Aの10本の電線2と第2ハーネス1Bの10本の電線8とを接続するものであるが、図9に示すように、最終的に形成される分岐回路では、第2ハーネス1Bの各電線8のうち半数の電線8同士が直列に並びかつ互いに上下に重なる状態で第1ハーネス1Aの各電線2に接続されることとなる。
そのため、電線同士が全て平面的に並列に並んだ状態でワイヤハーネス同士が交差する従来方法(特許文献1)に基づく分岐回路と比べると、分岐回路におけるワイヤハーネス1A、1B同士の交差面積を半分に抑えることができ、これにより分岐回路をコンパクト化することができる。具体的には、従来方法に基づく分岐回路では、10本の電線を含むワイヤハーネス同士を交差させて分岐回路を構成する場合には10本×10本の電線の交差面積が必要となるが、上記実施形態に基づく分岐回路によれば、電線の交差面積を10本×5本に抑えることができ、交差面積を従来に比べて半分に抑えることができる。
従って、上記のような分岐回路の形成方法によれば、従来方法に比べてよりコンパクトに分岐回路を提供することができるとともに、コネクタ10の製造コストを抑えて分岐回路を安価に提供することが可能となる。
次に、図1に示したコネクタの変形例について説明する。なお、当該変形例に係るコネクタおよび同コネクタにより接続されるワイヤハーネスは、図1、図4に占めすものと基本的な構成が共通する。そのため、以下の説明では、共通部分については同一符号を付して説明を省略し、主に図1のものとの相違点について説明する。
図13及び図14は、当該変形例に係るコネクタ10′の使用状態を示している。このコネクタ10′は、同図に示すように、上述したようなワイヤハーネス1A、1Bによる分岐回路を複数段積層した積層体を構成するためのものである。
このコネクタ10′は、コネクタハウジング11として、複数の前記ハウジング本体11Aと、前記上カバー11Bと、前記下カバー11Cと、複数の中間部材11Dとを備えており、図示のコネクタ10′では、5つのハウジング本体11Aと4つの中間部材11Dとを備えている。そして、同図に示すように、5つのハウジング本体11Aがそれらの間に中間部材11Dを介在させた状態で積層され、最上層のハウジング本体11Aに上カバー11Bが装着される一方、最下層のハウジング本体11Aに下カバー11Cが装着された構成となっている。
前記中間部材11Dは、上カバー11B及び下カバー11Cの構造を兼ね備えた構造を有している。すなわち、中間部材11Dは、上下のハウジング本体11Aの間に介在する中間板50とその周囲に沿って設けられる周壁部52とを備える。周壁部52は、中間板50の上下両側に延びて上下のハウジング本体11Aにそれぞれ外嵌可能な形状を有しており、この周壁部52の所定位置には、上層のハウジング本体11Aのフック部26を挿入可能な複数の係止孔52と、下層のハウジング本体11Aのフック部24を挿入可能な複数の係止孔54が形成されている。従って、一対のハウジング本体11Aの間にコネクタ10を介在させると、上下のハウジング本体11Aの各フック部24、26が中間部材11Dの各係止孔52、54に挿入され、これにより上下の各ハウジング本体11Aに中間部材11Dが係止され、これにより上下のハウジング本体11Aと中間部材11Dとが一体に連結される。
なお、中間部材11Dは、前記中間板50の下面に上カバー11Bの絶縁部34と同一形状の絶縁部56を備えている。この絶縁部56は、前記ハウジング本体に中間部材11Dが係止された状態で、下層側のハウジング本体11Aにおいて前記カッターKにより切断された各電線8の切断部分において電線8間に介在することにより、切断された前記電線8同士を電気的に絶縁する。
次に、このコネクタを用いて図13に示すような分岐回路の積層体を構成する方法の一例について概略的に説明する。
まず、既に説明した分岐回路の形成方法、具体的には、図6〜図9に示す方法に従って最下層の分岐回路を形成する。
また、これとは別に、図6〜図9に示す方法に従ってそれぞれ最上層及び中間層となる4つの分岐回路を形成する。これらの分岐回路については、下カバー11Cの代わりに中間部材11Dをハウジング本体11Aの下面(第1電線保持部13A側)に装着する。
こうして各層の分岐回路を形成したら、下カバー11Cが装着されている最下層の分岐回路を構成するハウジング本体11Aの上に、中間部材11Dが装着されているハウジング本体11Aを重ね、その中間部材11Dを最下層のハウジング本体11Aに係止する。これにより2層の分岐回路を形成する。この場合、下層の分岐回路を形成する第2ハーネス1Bの電線8のうち一部を同図に示すようにハウジング本体11Aの横に逃がす。
次に、この2層の分岐回路を構成するハウジング本体11Aのうち上側のハウジング本体11Aの上に、同様にして、中間部材11Dが装着されている他のハウジング本体11Aを順次積層し、これにより5層の分岐回路を構成する。そして、最終的に最上層のハウジング本体11Aに上カバー11Bを装着することにより、図13及び図14に示すような分岐回路の積層体が完成する。
このようなコネクタ10′は、分岐回路を積層した状態でこれらを一体化することができるため、分岐回路を特定の場所にまとめて配置したいような場合に有用なものとなる。特に、図13及び図14に示すコネクタ10′は、同一構造のハウジング本体11A及び中間部材11Dを繰り返し重ねる構造であるため、当該ハウジング本体11A及び中間部材11Dの数の増減により分岐回路の積層数を任意に変更することができる。従って、用途や場所に応じて最適な積層体を構築することができるという利点がある。
なお、以上説明した本発明の分岐回路の形成方向および同方法に用いるコネクタは、本発明に係る分岐回路の形成方法及びコネクタの実施形態の一例であって、分岐回路を形成するためのより具体的な方法やコネクタのより具体的な構成等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態のコネクタ10は、上カバー11Bに絶縁部34が形成され、上カバー11Bをハウジング本体11Aに装着することにより、切断された電線8の切断部の間に絶縁部34が介在して当該切断部分の間を絶縁する構成(すなわち、本発明の絶縁用部材が、第2電線保持部に保持されるワイヤハーネスを外側から被うカバー部を有する構成)であるが、電線8の切断部を絶縁するための絶縁用部材を上カバー11Bとは別体に設けるようにしてもよい。例えば、絶縁材料からなるプレート状の絶縁用部材をハウジング本体11Aの前記空間22の部位に嵌め込み可能に設けることにより、当該絶縁用部材により電線8の切断部を絶縁する構成としてもよい。このような構成は、変形例に係るコネクタ10′についても同様である。但し、上記実施形態のように、上カバー11Bや中間部材11Dに絶縁部34、56を設けた構成によれば、部材の共通化によりコネクタの組立性が向上するとともに、コネクタハウジング11の製造、管理の上でも有利となる。
なお、上カバー11Bや中間部材11Dの絶縁部34、56は、電線8の分割後、第2ワイヤハーネス1Bの各電線8の切断部分に当該絶縁部34、56を介在させることなく電線8同士を絶縁できるような場合には省略するようにしてもよい。
1A、1B ワイヤハーネス
2、8 電線
10、10′ コネクタ
11A ハウジング本体
11B 上カバー
11C 下カバー
12 圧接端子
13A 第1電線保持部
13B 第2電線保持部
15 端子保持部
14、16 溝部
34 絶縁部
42 第1圧接刃
44 第2圧接刃

Claims (9)

  1. ワイヤハーネスにより分岐回路を形成する方法であって、
    複数の電線を含む第1ワイヤハーネスと、複数の電線を含み、かつ、これら複数の電線がその途中部分で折り返されることにより電線のループ部分が形成された第2ワイヤハーネスとを用意する電線準備工程と、
    前記第1ワイヤハーネスに含まれる電線に圧接接続が可能な第1圧接刃及び前記第2ワイヤハーネスに含まれる前記ループ部分の各電線が前記第1ワイヤハーネスに含まれる電線に対して交差する姿勢で圧接接続可能な第2圧接刃を両端に有する複数の圧接端子とこれら圧接端子を各第1圧接刃が同じ側に同じ向きで並びそれとは反対側に各第2圧接刃が同じ向きで並ぶように保持するコネクタハウジングとを有するコネクタであって、前記第2ワイヤハーネスの前記ループ部分の各電線が当該電線毎に予め定められた第1ワイヤハーネスの複数の電線と接続されるように前記圧接端子が前記コネクタハウジングに組み込まれたコネクタを用意するコネクタ準備工程と、
    各電線が特定方向に互いに平行に並ぶように前記第1ワイヤハーネスの各電線を配列した状態で当該各電線を前記第1圧接刃に圧接することにより第1ワイヤハーネスの各電線を前記圧接端子に接続する第1電線接続工程と、
    前記ループ部分の各電線が前記特定方向と直交する方向に互いに平行に並ぶように当該ループ部分の各電線を配列した状態で前記ループ部分の各電線を前記第2圧接刃に圧接することにより第2ワイヤハーネスの前記ループ部分の各電線を前記圧接端子に接続する第2電線接続工程と、
    前記圧接端子に接続された前記第2ワイヤハーネスの前記ループ部分の各電線を、それぞれ当該電線が接続された圧接端子のうち所定の2つの圧接端子の間の位置で切断することによりその切断位置を境に相互に絶縁された電線に分割する分割工程と、を含むことを特徴とする分岐回路の形成方法。
  2. 請求項1に記載の分岐回路の形成方法であって、
    前記コネクタ準備工程では、前記第2ワイヤハーネスに含まれる各電線の長手方向の特定位置で各電線と交差する所定の分割直線を予め定め、この分割直線を境として、前記第1ワイヤハーネスの各電線のうちそれらの並び方向における一方側に位置する少なくとも1本の電線と他方側に位置する少なくとも1本の電線とを含む複数の電線と前記第2ワイヤハーネスのループ部分の各電線とがそれぞれ接続されるように前記圧接端子をコネクタハウジングに組み込んだコネクタを用意し、
    前記分割工程では、前記第2ワイヤハーネスのループ部分の各電線を前記分割直線に沿って切断することを特徴とする分岐回路の形成方法。
  3. 請求項1又は2に記載の分岐回路の形成方法であって、
    前記分割工程の後、前記第2ワイヤハーネスの各電線の切断により互いに分割された電線同士の間に絶縁部材を介在させる工程をさらに含むことを特徴とする分岐回路の形成方法。
  4. 複数の電線をそれぞれ含むワイヤハーネス同士が互いに交差する状態で重なり、各ワイヤハーネスの所定の電線同士がそれらの交差位置で電気的に接続された分岐回路を形成するためのコネクタであって、
    互いに直交する電線を圧接接続することが可能な第1圧接刃及び第2圧接刃を両端に備えた複数の圧接端子と、これら圧接端子を保持するコネクタハウジングとを備え、
    前記コネクタハウジングは、複数の電線を含むワイヤハーネスの各電線を並列に並べた状態で保持することが可能な第1電線保持部と、
    この第1電線保持部と背中合わせに設けられ、複数の電線を有するワイヤハーネスの各電線を並列に並べた状態で、かつ、前記第1電線保持部に保持されるワイヤハーネスの各電線と直交させた状態で保持することが可能な第2電線保持部と、
    各電線保持部にそれぞれ保持される各ワイヤハーネスの電線同士が交差する位置にそれぞれ設けられ、前記第1圧接刃が前記第1電線保持部に保持されるワイヤハーネスの各電線と直交する向きで当該第1電線保持部に配置され、かつ、前記第2圧接刃が前記第2電線保持部に保持されるワイヤハーネスの各電線と直交する向きで当該第2電線保持部に配置されるように前記圧接端子を保持することが可能な複数の端子保持部とを備えており、
    前記第2電線保持部には、当該第2電線保持部に保持されたワイヤハーネスの各電線を切断するための所定の切断刃が入り込むことを許容する空間が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項4に記載のコネクタにおいて、
    前記各電線保持部は、互いに平行に延び、かつ、前記各ワイヤハーネスの電線をその軸線と直交する方向から挿入することが可能な形状を有する複数の溝部を備えており、
    前記第2電線保持部の前記空間は、前記各溝部を形成する側壁がそれらの長手方向の同じ位置で分断されることにより形成されていることを特徴とするコネクタ。
  6. 請求項4又は5に記載のコネクタにおいて、
    前記コネクタハウジングは、前記各電線保持部、端子保持部及び電線切断部を備えるハウジング本体と、このハウジング本体に装着される絶縁用部材とを備え、
    この絶縁用部材は、その装着状態で、前記切断刃により切断された各電線の切断部分において電線間に介在することにより、切断された前記電線同士を電気的に絶縁することを特徴とするコネクタ。
  7. 請求項6に記載のコネクタにおいて、
    前記絶縁用部材は、前記ハウジング本体に装着された状態で前記第2電線保持部に保持されるワイヤハーネスを外側から被うカバー部を有することを特徴とするコネクタ。
  8. 請求項4又は5に記載のコネクタにおいて、
    前記コネクタハウジングは、前記各電線保持部、端子保持部及び電線切断部をそれぞれ備え、前記各電線保持部の並び方向に積層される複数のハウジング本体と、各ハウジング本体の間に介在する中間部材とを備え、この中間部材は、上下のハウジング本体にそれぞれ係止されることが可能な形状を有し、当該上下のハウジング本体に係止されることにより当該ハウジング本体同士を連結することを特徴とするコネクタ。
  9. 請求項8に記載のコネクタにおいて、
    前記中間部材は、前記ハウジング本体に係止された状態で、前記切断刃により切断された各電線の切断部分において電線間に介在することにより、切断された前記電線同士を電気的に絶縁する絶縁部を備えていることを特徴とするコネクタ。
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