JP5528744B2 - 遊星減速機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊星減速機に関する。
特許文献1に示す遊星減速機においては、内歯歯車がケーシングと別体構造となっている。このため、特許文献1に示す遊星減速機では、当該ケーシングがキャリア体を回転可能に支持する主軸受の外輪外径よりも小さい内径部分を該主軸受と相手機械との間に有していても、相手機械との連結形態を変更せずに遊星減速機を大容量化することができていると考えられる。ここで、特許文献1ではノックピンを軸方向に圧入してケーシングに内歯歯車を固定している。
WO99/25992号公報
しかしながら、特許文献1で示される構成では、ノックピンの圧入された位置よりもキャリア体の半径方向で内側に主軸受を配置することとなる。即ち、特許文献1に示す遊星減速機では、ノックピンを圧入するスペースを確保するために、主軸受を支持するケーシング部分の内径を小さくしなければならない。このため、主軸受の径を小さくせざる得ないため、主軸受の容量が小さく、出力トルクやモーメント剛性も小さくなってしまう。また、主軸受の径を大きくした場合には、遊星減速機自体が大型化してしまう。
そこで、本発明は、前記問題点を解決するべくなされたもので、ケーシングがキャリア体を回転可能に支持する主軸受の外輪外径よりも小さい内径部分を該主軸受と相手機械との間に有していても、減速機自体を大型化することなく、径の大きな主軸受を設けることが可能な遊星減速機を提供することを課題とする。
本発明は、遊星歯車と、該遊星歯車が内接噛合する内歯歯車と、前記遊星歯車の公転成分又は自転成分と同期するキャリア体と、該キャリア体を回転可能に支持する主軸受と、該主軸受の外輪外径よりも小さい内径部分を該主軸受と相手機械との間に有するケーシングと、を備えた遊星減速機において、前記ケーシングが相手機械側と反相手機械側とで別体とされ、前記主軸受が軸方向で前記内歯歯車よりも前記相手機械側に配置され、前記反相手機械側のケーシングに、前記内歯歯車がその歯形部を含めて一体的に形成され、且つ、前記相手機械側のケーシングと前記反相手機械側のケーシングとが連結され、前記反相手機械側のケーシングは、前記主軸受の外輪に当接する突部を有し、前記相手機械側のケーシングの端面と前記反相手機械側のケーシングの端面とが対向する連結部分を、該反相手機械側のケーシングの前記内歯歯車の外側であって、径方向から見て前記内歯歯車と重なる位置に設けたことにより、前記課題を解決したものである。
本発明は、ケーシングを相手機械側と反相手機械側とに別体に分割し、反相手機械側のケーシングに、歯形部を含めて内歯歯車を一体的に形成している。このため、相手機械側のケーシングが、主軸受の外輪外径よりも小さい内径部分を該主軸受と相手機械との間に有したとしても、当該主軸受を相手機械側のケーシングに(反相手機械側から)組込むことができる。
又、ケーシングを相手機械側と反相手機械側とに別体に分割し、反相手機械側のケーシングに歯形部を含めて内歯歯車を一体的に形成し、さらに相手機械側のケーシングと反相手側機械のケーシングとを連結する構成としているため、遊星減速機自体を大型化することなく、径の大きな主軸受を配置することができる。これにより、主軸受の容量を大きくでき、結果出力トルクやモーメント剛性を向上させることができる。
つまり、従来技術のように内歯歯車をケーシングと別体構造とする場合、又は内歯歯車をケーシングと一体構造としても内歯歯車とその歯形部を別体構造とする場合には、内歯歯車あるいは歯形部をケーシングに固定するために、ケーシングの内歯歯車や歯形部と軸方向に隣接する部分、すなわちケーシングの主軸受を支持する部分の内径を小さくせざるを得ず、結果主軸受の径を小さくするか、主軸受の径を小さくしないのであれば、減速機自体が大型化するという問題があった。
これに対し、本発明は、上記構成を有することにより、ケーシングの内歯歯車と軸方向に隣接する部分の内径を小さくする必要がないため、減速機自体を大型化することなく、径の大きい主軸受を配置できる。その結果、主軸受の容量を大きくでき、出力トルク及びモーメント剛性を向上させることが可能となる。
本発明によれば、遊星減速機自体を大型化することなく、径の大きな主軸受を採用することができるため、主軸受の容量を大きくでき、出力トルク及びモーメント剛性を向上させることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る遊星減速機の主要部分の一例を示す断面模式図 同じくケーシングと入力側ケーシングとを連結する際の断面模式図 本発明の第2実施形態に係る遊星減速機の主要部分の一例を示す断面模式図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の一例に係る遊星減速機の主要部分を示す断面図である。
遊星減速機100は、単純遊星歯車機構であり、ケーシング136に、図示しない太陽歯車と遊星歯車114とキャリア体120と内歯歯車134とを備えている。なお、ケーシング136は遊星減速機100に接続される相手機械側のケーシングである出力側ケーシング138と反相手機械側のケーシングである入力側ケーシング137とに分割されている。
太陽歯車には、例えばヘリカルギヤが設けられており(平歯でもよい)、遊星歯車114と噛合う。太陽歯車は、例えば図示せぬモータのモータ軸に図示せぬ円筒形状の継軸を介して連結されている。
遊星歯車114は、複数が太陽歯車の外周に配置され、太陽歯車の周りで自転しながら公転する。遊星歯車114は、ニードル116を介して遊星ピン118に支持されている。ニードル116は、総ころ状態で配置され、軸方向Oにおいて2つに分割されている。このため、太陽歯車と遊星歯車114、遊星歯車114と内歯歯車134の噛合いの際に、ニードル116の片当りを低減することができる。加えて、ニードル116は、保持器のない総ころ状態で用いられているので、大きなトルクを遊星ピン118に伝達することができる。更に、2つのニードル116間にリング形状のスペーサ116Aが配置されている。そしてスペーサ116Aの内周と遊星ピン118の外周との間には隙間Gが設けられて、隙間Gに潤滑剤(グリース)が保持される構成とされている。このため、遊星歯車114が回転しても、安定してグリースをニードル116に供給することができる。このとき、スペーサ116Aの外周と遊星歯車114の内周との間に、更にグリースが保持されるような隙間が設けてあってもよい。その場合には、遊星歯車114の公転により、スペーサ116Aの中心が遊星ピン118の中心に対して偏心運動をするので、スペーサ116Aの外周と内周のグリースを効果的にニードル116に供給することが可能となる。即ち、遊星歯車114を長寿命化することができる。
なお、ニードル116の軸方向Oの両端には、ニードル116の軸方向Oへの飛び出しを防止して、ニードル116とキャリア体120との磨耗を防止するための止め部材116Bが配置されている。
遊星ピン118は、キャリア体プレート121とキャリア体本体122とを連結したキャリア体120に支持されている。キャリア体本体122は、ボルト124によりキャリア体プレート121に締結・固定されている。このため、キャリア体120は、遊星歯車114の公転成分と同期して該公転成分を遊星ピン118で取り出して回転する。キャリア体本体122の反遊星歯車側には、フランジ形状の出力軸130が一体的に設けてある。その端面130Aには複数のボルト穴132が設けてあり、そのボルト穴132に図示せぬボルトを連結することで、相手機械150の被駆動軸が接続される。キャリア体プレート121及びキャリア体本体122の外周121A、122Aにはテーパーころ軸受126(副軸受)、128(主軸受)が配置されて、キャリア体プレート121及びキャリア体本体122を回転可能に支持している。即ち、図1で示す如く、キャリア体120の半径方向で遊星ピン118の外側にテーパーころ軸受126、128が配置されている。
テーパーころ軸受128の外輪128Cの外側には、ケーシング136のうちの出力側ケーシング138が配置されている。出力側ケーシング138には、軸方向Oでテーパーころ軸受128の位置と、接続される相手機械150と、の間に、テーパーころ軸受128の外輪128C外径d1よりも小さい内径D1部分が形成されている(D1<d1)。このような大小関係は、出力側ケーシング138の外周138Aを、相手機械150の接続ケーシング152の内周152Aと適合させて、接続ケーシング152の内周152Aと嵌合して取付けの際の基準となる印籠部E1として機能させたことによるものである。このため、印籠部E1により、出力側ケーシング138の軸心と相手機械150の軸心とを軸方向Oで高精度に一致させることができる。又、相手機械150の接続ケーシング152の端面152Cが出力側ケーシング138のフランジ部138Bの端面138Cと当接することによって、軸方向Oで出力側ケーシング138の外周138A上における接続ケーシング152の位置決めがなされるようになっている。又、出力側ケーシング138において、軸方向Oでテーパーころ軸受128を印籠部E1の外側(図1で右側、若しくは反相手機械側)に配置している。このため、テーパーころ軸受128を大きくしてもテーパーころ軸受128の外側に来る出力側ケーシング138の部分138Eの肉厚を十分に厚くすることができる。つまり、出力側ケーシング138はテーパーころ軸受128にかかる大きなトルクを許容できる剛性の高いケーシングを構成することができる。
一方、テーパーころ軸受126の外輪126Cの外側には、ケーシング136のうちの入力側ケーシング137が配置されている。入力側ケーシング137には、遊星歯車114と内接噛合する内歯歯車134がその歯形部(内歯)134Aを含めて一体的に形成されている。又、入力側ケーシング137には、内歯歯車134の軸方向O両側に、テーパーころ軸受126、128の(テーパーころ126B、128Bを保持するリテーナとの干渉を避けてその外側の)外輪126C、128Cとそれぞれ当接する突部134B、134Cが設けられている。ここで、入力側ケーシング137の内歯歯車134の軸方向O両側には、テーパーころ軸受126、128の外輪126C、128Cが配置される。このため、軸方向Oにおいて、テーパーころ軸受126、突部134B、内歯歯車134、突部134C、テーパーころ軸受128、と並ぶ形態をとる。なお、テーパーころ軸受126、128は、背面組合せで配置されている。このため、高いラジアル荷重とアキシャル荷重を支持することができる。
入力側ケーシング137と出力側ケーシング138とは、軸方向Oでボルト140により連結される。その連結部分Cは、図1に示す如く、入力側ケーシング137の内歯歯車134の存在する軸方向O範囲(位置Aから位置Bまで)の外周137Aに設けられている。ここで、出力側ケーシング138の内周138Dが入力側ケーシング137の外周137Aを覆う形態とされていることから、連結部分Cに至る入力側ケーシング137の外周137Aの形態部分が出力側ケーシング138と入力側ケーシング137との印籠部E2として機能する。このため、入力側ケーシング137と出力側ケーシング138との連結を軸方向Oに短く実現することができると共に、入力側ケーシング137の軸心と出力側ケーシング138の軸心とを軸方向Oで高精度に一致させることができる。
なお、内歯歯車134の歯形部134Aは入力側ケーシング137の端部近くに位置している。このため、歯形部134Aを加工する際に、歯形加工を行うカッターアーバー支持部を被切削部(歯形部134A)により近付けることができ、たわみ等を防止できる。従って、内歯歯車134の歯形部134Aを精度よく加工できる。
なお、図1の符号142は、遊星減速機100の内外をシールするために、出力側ケーシング138とキャリア体本体122との間に配置されたオイルシールである。
次に、遊星減速機100の組立て手順について、図1、図2を用いて説明する。
最初に、キャリア体本体122の外周122Aにテーパーころ軸受128の内輪128Aとテーパーころ128Bを配置させて反相手機械側から、出力側ケーシング138の内側にキャリア体本体122を配置させる。
次に、図2に示す如く、テーパーころ軸受128の外輪128Cを出力側ケーシング138の内周138Dに軸方向Oに移動可能に配置する。そして、入力側ケーシング137を軸方向Oで反相手機械側から相手機械側に外輪128Cを内歯歯車134の突部134Cで押し込みながら出力側ケーシング138に組み込み、ボルト140で連結させて外輪128Cと入力側ケーシング137を固定する。そして、入力側ケーシング137の内周137Aであって、内歯歯車134の突部134Bに軸方向Oで当接した状態でテーパーころ軸受126の外輪126Cを配置させる。なお、図2では、オイルシール142が既に配置されているが、後述するように後でもよい。
次に、遊星ピン118をキャリア体本体122の所定の位置に配置させ、該遊星ピン118にニードル116、スペーサ116A、止め部材116B、遊星歯車114を嵌合させる。そして、キャリア体本体122とキャリア体プレート121とをボルト124で取付ける。取付けの際に、キャリア体プレート121の外周121Aにテーパーころ軸受126の内輪126Aとテーパーころ126Bを配置させておく。なお、オイルシール142を出力軸130と出力側ケーシング138との間に配置させる。このとき、軸方向Oで内輪126Aの反相手機械側(図1で右側)とキャリア体プレート121の肩部121Bとの間にシム(図示せず)を挿入することで、テーパーころ軸受126、128の与圧を容易に調整することができる。なお、シムを挿入する位置は、この位置に限られず、テーパーころ軸受126、128の与圧を調整できる箇所ならどこでもよい。
次に、図示せぬ継軸に圧入された太陽歯車を遊星歯車114の内側に配置させて、入力側ケーシング137と当該太陽歯車を回転可能に支持するケーシング部材とを、ボルト穴142を用いてボルトで固定することにより、遊星減速機100を組み立てることができる。即ち、軸方向Oの反相手機械側のみから遊星減速機100を組み立てることができるので、組立てと修理・部品交換が容易である。又、組立ての際に、テーパーころ軸受126、128の与圧を(図示せぬシム等を介して)簡単に調整できるので、入力側ケーシング137及び出力側ケーシング138に対するキャリア体120のがたなどをなくし、高精度の回転を維持させることができる。又、このためにモーメント剛性の向上も可能となる。
次に、遊星減速機100の作用を説明する。
例えば図示せぬモータの回転により継軸を介して太陽歯車が回転する。すると内歯歯車134が固定状態にあるので、遊星歯車114の公転成分がキャリア体120から取り出される。キャリア体120は出力軸130に取付けられた相手機械150の被駆動軸を回転させる。
本実施形態は、ケーシング136を相手機械側の出力側ケーシング138と反相手機械側の入力側ケーシング137とに別体に分割し、入力側ケーシング137に、歯形部134Aを含めて内歯歯車134を一体的に形成している。このため、出力側ケーシング138が、主軸受としてのテーパーころ軸受128の外輪外径d1よりも小さい内径D1部分を該テーパーころ軸受128と相手機械との間に有したとしても、当該テーパーころ軸受128を出力側ケーシング138に(反相手機械側から)組込むことができる。
又、ケーシング136を出力側ケーシング138と入力側ケーシング137とに別体に分割し、入力側ケーシング137に歯形部を含めて内歯歯車134を一体的に形成し、さらに出力側ケーシング138と入力側ケーシング137とを連結する構成としているため、遊星減速機100自体を大型化することなく、径の大きなテーパーころ軸受128を配置することができる。これにより、テーパーころ軸受128の容量を大きくでき、結果出力トルクやモーメント剛性を向上させることができる。
つまり、従来技術のように内歯歯車をケーシングと別体構造とする場合、又は内歯歯車をケーシングと一体構造としても内歯歯車とその歯形部を別体構造とする場合には、内歯歯車あるいは歯形部をケーシングに固定するために、ケーシングの内歯歯車や歯形部と軸方向Oに隣接する部分、すなわちケーシングの主軸受を支持する部分の内径を小さくせざるを得ず、結果主軸受の径を小さくするか、主軸受の径を小さくしないのであれば、遊星減速機自体が大型化するという問題があった。
これに対し、本実施形態は、上記構成を有することにより、ケーシング136の内歯歯車134と軸方向Oに隣接する部分の内径d1を小さくする必要がないため、遊星減速機100自体を大型化することなく、径の大きいテーパーころ軸受128を主軸受として配置できる。その結果、主軸受の容量を大きくでき、出力トルク及びモーメント剛性を向上させることが可能となる。
又、入力側ケーシング137と出力側ケーシング138との連結部分Cを、入力側ケーシング137の内歯歯車134の存在する軸方向O範囲の外周137Aに設けているので、その連結部分Cに至る入力側ケーシング137の外周137Aの形態部分を、出力側ケーシング138と入力側ケーシング137との印籠部E2として機能させることができる。このため、入力側ケーシング137と出力側ケーシング138とのそれぞれの軸心を高精度に軸方向Oと一致させることができるので、遊星減速機100は軸ぶれのない円滑な回転を長期に亘り実現させることができる。同時に、入力側ケーシング137と出力側ケーシング138との連結を軸方向Oに短く実現でき、遊星減速機100の軸方向長さを短縮することができる。
又、出力側ケーシング138の外周138Aが、相手機械150の接続ケーシング152の内周152Aと嵌合して取付けの際の基準となる印籠部E1として機能するので、相手機械150と遊星減速機100との軸合せが容易である。
又、テーパーころ軸受128が、遊星ピン118よりもキャリア体120の半径方向外側に配置されているので、テーパーころ軸受128を更に大きくすることができる。このため、キャリア体120にかかるラジアル荷重の容量を更に増大させることが可能となる。
又、軸方向Oにおいて内歯歯車134に対してテーパーころ軸受128の反対側にキャリア体120を構成するキャリア体プレート121を支持する副軸受であるテーパーころ軸受126を備えるので、更に大きな出力トルクとすることができる。同時に、キャリア体120の軸心と軸方向Oとを高精度に一致させることができるので、キャリア体120の回転を円滑に保つことができる。そして、テーパーころ軸受126、128が背面組合せで用いられているので、高いラジアル荷重とアキシャル荷重を支持することができる。
又、本実施形態では、キャリア体120はテーパーころ軸受126、128にそれぞれ支持されるキャリア体プレート121とキャリア体本体122とを連結した構成とされている。そして、テーパーころ軸受126、128の内輪126A、128Aがそれぞれキャリア体プレート121の外周121A、キャリア体本体122の外周122Aに配置されている。テーパーころ軸受128の外輪128Cが出力側ケーシング138と入力側ケーシング137との連結の際に軸方向Oで固定されるように出力側ケーシング138の内周138Dに配置されている。又、テーパーころ軸受126の外輪126Cが入力側ケーシング137の内周137Aに配置されている。このため、キャリア体プレート121とキャリア体本体122とを連結する際に、軸方向Oでテーパーころ軸受126の内輪126Aの反相手機械側(図1で右側)とキャリア体プレート121の肩部121Bとの間にシム等を挿入しておくことで、テーパーころ軸受126、128の与圧を容易に調整することができる。そのため、ケーシング136に対するキャリア体120のがたをなくし、高精度の回転を維持させることができる。又、このためにモーメント剛性の向上も可能となる。
従って、本実施形態によれば、遊星減速機100自体を大型化することなく、径の大きなテーパーころ軸受128を採用することができるため、主軸受としてのテーパーころ軸受128の容量を大きくでき、出力トルク及びモーメント剛性を向上させることが可能となる。
本発明について第1実施形態を挙げて説明したが、本発明は第1実施形態に限定されるものではない。即ち本発明の要旨を逸脱しない範囲においての改良並びに設計の変更が可能なことは言うまでも無い。
例えば、第1実施形態においては、出力軸130がフランジ形状であったが、本発明はこれに限定されずに、出力軸の形状を相手機械の被駆動軸の形状に基づいて変更することが容易である。例えば、図3の第2実施形態に示す如く、キャリア体本体222に円柱形状の出力軸230を設けて、キー溝230Aを介して相手機械250の被駆動軸と接続してもよい。なお、このようないわゆるソリッドタイプへの出力軸の変更(第1実施形態はフランジタイプと称する)は、本発明の作用効果を損なわずに出力軸を構成する部品(キャリア体と出力軸、若しくは出力軸の追加)の変更のみで容易に行うことが可能である。即ち、出力軸を構成する部品以外の共通化が図れることから、フランジタイプやソリッドタイプの出力軸を備える遊星減速機の低コスト化を図ることができる。
又、上記実施形態においては、ケーシングが固定されて、キャリア体に出力軸が設けられていたが、本発明は必ずしもこれに限定されず、キャリア体が固定されケーシングが回転して出力を得る、いわゆる枠回転タイプであってもよい。
又、上記実施形態においては、2つのテーパーころ軸受が背面組合せで用いられていたが、本発明は必ずしもこれに限定されずに1つの軸受を用いた場合であってもよい。例えば、図1のテーパーころ軸受(主軸受)128の位置にのみ、クロスローラ軸受を配置して用いてもよい。その際にも、相手機械の被駆動軸の軸方向で両方向のアキシャル荷重を受け持つことができ、2つのテーパーころ軸受を用いた場合と同様の作用効果を得ることができ、更に遊星減速機の軸方Oへの短縮が可能となる。
又、2つの軸受を用いた場合であっても、テーパーころ軸受ではなく、アンギュラー軸受(ころ、若しくは玉)を用いてもよいし、その組合せも背面に限定されず、正面組合せや並列組合せであってもよい。
又、上記実施形態においては、遊星減速機が単純遊星歯車機構であったが、本発明は必ずしもこれに限定されない。例えば、遊星歯車が、偏心体の回転で揺動回転する外歯歯車であってもよい。その場合には、遊星ピン(キャリアピン)は外歯歯車の自転成分と同期することとなり、該遊星ピンから外歯歯車の自転成分が取り出される。もちろん、このような場合においても、ケーシングが回転する枠回転タイプとしてよい。
100、200…遊星減速機
114、214…遊星歯車
116、216…ニードル
118、218…遊星ピン
120、220…キャリア体
121、221…キャリア体プレート
122、222…キャリア体本体
126、128、226、228…テーパーころ軸受
126A、128A…内輪
126B、128B…テーパーころ
126C、128C…外輪
130、230…出力軸
134、234…内歯歯車
134A…歯形部(内歯)
136、236…ケーシング
137、237…入力側ケーシング
138、238…出力側ケーシング
150、250…相手機械
152、252…接続ケーシング

Claims (5)

  1. 遊星歯車と、該遊星歯車が内接噛合する内歯歯車と、前記遊星歯車の公転成分又は自転成分と同期するキャリア体と、該キャリア体を回転可能に支持する主軸受と、該主軸受の外輪外径よりも小さい内径部分を該主軸受と相手機械との間に有するケーシングと、を備えた遊星減速機において、
    前記ケーシングが相手機械側と反相手機械側とで別体とされ、
    前記主軸受が軸方向で前記内歯歯車よりも前記相手機械側に配置され、
    前記反相手機械側のケーシングに、前記内歯歯車がその歯形部を含めて一体的に形成され、且つ、
    前記相手機械側のケーシングと前記反相手機械側のケーシングとが連結され、
    前記反相手機械側のケーシングは、前記主軸受の外輪に当接する突部を有し、
    前記相手機械側のケーシングの端面と前記反相手機械側のケーシングの端面とが対向する連結部分を、該反相手機械側のケーシングの前記内歯歯車の外側であって、径方向から見て前記内歯歯車と重なる位置に設けたことを特徴とする遊星減速機。
  2. 請求項において、
    前記相手機械側のケーシングの外周が、前記相手機械の接続ケーシングの内周と嵌合して取付けの際の基準となる印籠部として機能することを特徴とする遊星減速機。
  3. 請求項1又は2において、
    前記遊星歯車が遊星ピンによって支持され、
    前記主軸受が、該遊星ピンよりも前記キャリア体の半径方向外側に配置されている ことを特徴とする遊星減速機。
  4. 請求項1乃至のいずれかにおいて、更に、
    前記軸方向において前記内歯歯車に対して前記主軸受の反対側に前記キャリア体を支持する副軸受を備えることを特徴とする遊星減速機。
  5. 請求項において、
    前記主軸受と副軸受が、それぞれテーパーころ軸受であり、且つ背面組合せで用いられていることを特徴とする遊星減速機。
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