JP5528152B2 - 操縦装置 - Google Patents
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Description
バックホーは、走行装置上に上下方向の旋回軸回りに旋回自在に旋回台を搭載しており、この旋回台の前部には上下方向の軸心回りに左右揺動自在なスイングブラケットが設けられ、このスイングブラケットは油圧シリンダで左右に揺動操作されるよう構成されている。
このバックホーに装備された2方向に操作可能な操作ペダルは、前後と左右との2方向に揺動操作可能とされ、前後の揺動操作で前記油圧アタッチメントが操作可能とされ、左右の揺動操作で前記スイングブラケットが左右に揺動操作可能とされている。
操作ペダルは、中央踏み部から左右両側に延出された左右の踏み部を有する前部ペダルと、この前部ペダル側から後方側に延出状とされた後部ペダルとを備え、後部ペダルは前部ペダルの中央踏み部上に折り畳み自在とされている。
そこで、本発明は、前記課題を解決することを目的とする。
前記操作部材が第1操作方向に揺動する際には該操作部材の第2操作方向の揺動を規制し且つ前記操作部材が第2操作方向に揺動する際には該操作部材の第1操作方向の揺動を規制する規制手段を、前記サポート部材と前記支持部材との間に設けたことを特徴とする。
また、前記規制手段は、前記支持部材に設けられていて該支持部材と一体揺動する係合部と、
前記サポート部材に設けられていて、操作部材を第1操作方向又は第2操作方向の一方の操作方向に揺動操作した際に前記係合部の第1操作方向又は第2操作方向の他方の操作方向の動きを規制することにより操作部材の該他方の操作方向の揺動を規制する規制部と、
この規制部に形成されていて、操作部材を前記他方の操作方向に揺動操作した際に該他方の操作方向の揺動を許容し且つ操作部材の前記一方の操作方向の揺動を規制すべく前記係合部が挿入する揺動規制ガイド部とから構成されているのがよい。
また、前記係合部は、操作部材を揺動操作した際に、規制部又は揺動規制ガイド部に接触することにより回動する少なくとも1つの回動部材によって構成されているのがよい。
また、前記一対の規制部は第2操作方向で対向状とされ、この規制部間に第2操作方向の軸心を有する揺動支軸を設け、
前記揺動ブラケットは、前記揺動支軸に軸心回り回動自在に外嵌された第1ボス部と、この第1ボス部から上方側に延出するアーム部と、このアーム部の上端側に固定されていて前記第1ボス部の軸心と直交する軸心に平行な軸心を有する第2ボス部とを備えてなり、
前記支持部材は、前記揺動ブラケットの第2ボス部に軸心回り回動自在に支持された枢軸の一端側に該枢軸から上下に延出状とされ、
この支持部材の上端側に操作部材を設け且つ該支持部材の下端側を規制部間に挿入すると共に該支持部材の下端側に前記係合部を設けてもよい。
また、前記一対の規制部は、第1操作方向で対向状とされ且つ第2操作方向の一端側がサポート部材に設けられた支持壁に固着され、
前記支持壁に、第2操作方向の軸心を有し且つ規制部の上方側に位置する揺動支軸を設け、
前記揺動ブラケットは、前記揺動支軸に軸心回りに回動自在に支持され且つ該揺動支軸から上方側に延出する第1プレートと、この第1プレートの上部に設けられた第2プレートと、前記揺動支軸の上方側に配置されて前記第2プレートに固着され且つ第1操作方向の軸心を有する筒部材とを備えてなり、
前記支持部材は、前記揺動ブラケットの筒部材に軸心回り回動自在に支持された枢軸に固定され、
この支持部材に、枢軸の上方側に配置した操作部材を設けると共に下部が規制部間に挿入された支持棒を設け、この支持棒の下部に前記係合部を設けてもよい。
該係合部は、操作部材を中立位置から第2操作方向の一方に揺動操作することにより第2操作方向の他方に揺動して上がり、操作部材を中立位置から第2操作方向の他方に揺動操作することにより第2操作方向の一方に揺動して下がるよう構成され、
規制部の高さを、係合部が中立位置から前記他方に揺動する側が高く、係合部が中立位置から前記一方に揺動する側が低くなるように形成し、
揺動支軸を、規制部の高さの低い側の上方で且つ該規制部の上端近傍に配置するのがよい。
図1〜図8は第1の実施形態を示している。
図2において、1はバックホー(作業機)であり、このバックホー1は、下部の走行装置2と上部の旋回体3とから主構成されている。
走行装置2は、トラックフレーム4の前部に設けたアイドラ5と、トラックフレーム4の後部に設けたスプロケット6とにわたって無端帯状のクローラベルト7を巻き掛けてなるクローラ走行機構をトラックフレーム4の左右両側に設けてなるクローラ式走行装置によって構成されている。
前記旋回台8の前部にはスイングブラケット11が上下方向の軸心回りに左右揺動自在に設けられ、このスイングブラケット11は複動型の油圧シリンダからなるスイングシリンダを伸縮させることによって左右に揺動操作される。このスイングシリンダを制御するスイング制御弁は旋回台8内に設けられている。
作業装置9は、基端側がスイングブラケット11に左右軸廻りに回動自在に枢支連結されたブーム12と、このブーム12の先端側に基端側が左右軸廻りに回動自在に枢支連結されたアーム13と、このアーム13の先端側にスクイ・ダンプ動作(揺動動作)自在に装着されたバケット14とを有する。
前記旋回台8内には前記油圧アタッチメントに装備された油圧アクチュエータを制御するアタッチメント制御弁が設けられ、このアタッチメント制御弁は、油圧ホース、油圧配管等からなる油圧管路を介して前記油圧取出部16に接続されている。
運転席10は旋回台8の後部に設けられ、この運転席10の前方側には、走行装置2の左右のクローラ走行機構を操作する左右一対の走行レバー17が設けられている。
この支持台18は、旋回台8内の底部側に固定のベースプレート19から立ち上がる左右一対の縦板20と、これら左右の縦板20を連結する連結部材21等とを有する。
この走行レバー17の側方(右側方)のステップ63(運転席10の前方側の、旋回台8の上面を構成する踏板)の上側には、スイング制御弁とアタッチメント制御弁とを操作する(スイングブラケット11と油圧アタッチメントとを操作する)操作ペダル22(操作部材)が配置されている(図1参照)。
本実施形態では、第1操作方向Aが前方に行くに従って右方に移行する傾斜方向(前後方向に対して右斜め前方に傾斜した方向)とされ、第2操作方向Bが右方に行くに従って後方に移行する傾斜方向(後斜め右方に傾斜した方向)とされている。
これにより、操作ペダル22が第1操作方向A及び第2操作方向Bに(前後左右に)揺動操作可能とされている。
前記支持プレート26は、その左端側が前記支持台18の右側の縦板20の上壁20a上に重ねられて該上壁20aにボルト固定されていて、該上壁20aから右方に突出状とされている。
左右の規制壁27の後部側は支持プレート26から後方に延出状とされている。この左右の規制壁27の後部には、第2操作方向Bの軸心Xを有する揺動支軸28が設けられている。この揺動支軸28は、頭付きピンによって構成され、左右の規制壁27を貫通し、先端側に取り付けた抜け止めピンによって抜け止めされている。
アーム部30は支持プレート26の後方側を該支持プレート26の下面側から上面側へと横切るように配置されていて、第2ボス部31は支持プレート26より上方側に位置している。
前記枢軸35はペダル支持部材23を板厚方向で貫通し、軸心Y方向一端側(本実施形態では後端側)がペダル支持部材23に固着されている。したがって、ペダル支持部材23は枢軸35から上下に延出状とされている。
ペダル支持部材23の上下方向中途部で且つ枢軸35より下側には取付プレート36が設けられている。この取付プレート36は、板材によって構成され、板面が上下を向くように横向き配置されてペダル支持部材23の後面に固着されている。
前記取付プレート36には第2連動リンク37の右端側の球継手37aが下方から連結されている。
この第2連動リンク37の左端側の球継手37bの後方側には、後端側がベースプレート19に固定の支持部材に上下方向の軸心回りに回動自在に支持された第1中継レバー38が配置され、この第1中継レバー38の前端に前記第2連動リンク37の左端側の球継手37bが前方から連結されている。
前記ペダル支持部材23の上端側に操作ペダル22が設けられている。したがって、操作ペダル22は、揺動ブラケット25の第1ボス部29の軸心X回りに前後に(第1操作方向Aに)揺動操作可能とされていると共に、揺動ブラケット25の第2ボス部31の軸心Y回りに左右に(第2操作方向Bに)揺動操作可能とされている。
前部ペダル41の中央踏み部41aの前部は左右踏み部41bより前側に延出状とされ、該中央踏み部41aの後端はペダル支持部材23の上端に固着された支持筒43に固着されている。
また、前記回動筒44に、後部ペダル42の前端左右両側が固着されていて該後部ペダル42が支持筒43の軸心回りに回動自在とされており、該後部ペダル42を回動させることにより該後部ペダル42が、前部ペダル41上に重ね合わされた折り畳み状態(図7参照)と、前部ペダル41側から後方に延出状とされた展開状態とに変更自在とされている。
後部ペダル42を前部ペダル41上に折り畳むことにより、アタッチメント制御弁の不使用時に、操作ペダル22を前後方向に関してコンパクトにすることができる。
したがって、係合部47は左右規制壁27間に位置し、左右規制壁27は係合部47を挟むように対向配置されている。
前記左右の各規制壁27の後部には、操作ペダル22を第2操作方向Bに揺動操作したときに、該第2操作方向Bの揺動を許容し且つ操作ペダル22の第1操作方向Aの揺動を規制すべく前記係合部47が挿入する揺動規制ガイド部49が設けられている。
この揺動規制ガイド部49は、規制壁27に厚さ方向で貫通形成された縦長の孔(これを係合孔49という)によって構成され、この係合孔49は、側面視で、揺動支軸28の直下から後方に(第1操作方向Aで且つ枢軸35の前記一端側に)位置ズレさせて形成されている。
なお、操作ペダル22は、アタッチメント制御弁及びスイング制御弁の中立復帰バネによって中立位置に保持されると共に第1操作方向A又は第2操作方向Bに操作した位置から中立位置に戻される。
また、ペダル支持部材23が第1ボス部29の軸心X回りに揺動すると係合部47(突出部48)が係合孔49から位置ズレするので、ペダル支持部材23が第2ボス部31の軸心Y回りに左右に揺動しようとしても、係合部47(突出部48)が規制壁27の対向面に接当することによりペダル支持部材23の左右の揺動が規制される(操作ペダル22の第2操作方向Bへの揺動操作が規制される)。
また、操作ペダル22の中立位置からペダル支持部材23が第2ボス部31の軸心Y回りに左右揺動すると、係合部47の突出部48が係合孔49に挿入することにより、該ペダル支持部材23の第2ボス部31の軸心Y回りの左右揺動が許容されると共に、係合部47の突出部48が係合孔49に挿入すると、ペダル支持部材23が第1ボス部29の軸心X回りに前後に揺動しようとしても、係合孔49の内面の前後に係合部47の突出部48が係合(接当)することによりペダル支持部材23の前後の揺動が規制される(操作ペダル22の第1操作方向Aへの揺動操作が規制される)。
本実施形態では、操作ペダル22が第1操作方向Aに揺動する際には該操作ペダル22の第2操作方向Bの揺動を規制し且つ前記操作ペダル22が第2操作方向Bに揺動する際には該操作ペダル22の第1操作方向Aの揺動を規制する規制手段が前記左右の規制壁27と、係合部47と、係合孔49とで構成されており、該規制手段は、サポート部材24と支持部材23との間に設けられている(枢軸35の下方側に配置されている)。
また、操作ペダル22の揺動規制の解除操作を伴わずに、操作ペダル22を中立位置から左右又は前後に揺動させることができるので、スイングブラケット11の揺動操作と、油圧アタッチメントの操作とを頻繁に使い分ける作業をする場合における作業性がよい。
本実施形態の操縦装置にあっては、操作ペダル22の不使用時に、該操作ペダル22の操作を不能にするペダルカバー51を備えている。
このペダルカバー51は、板材によってL字形に形成され、第2ボス部31の前方に設けられた支持板52に支持されている。
前記ペダルカバー51の一端側(基端側)の左右両側が可動筒54に固着され、これによって、該ペダルカバー51は固定筒53の軸心回りに前後揺動自在とされ、該ペダルカバー51を前後に揺動させることにより、該ペダルカバー51が、図1に示すように操作ペダル22の前方側に位置する退避位置と、図7に示すように操作ペダル22上に重ねられるカバー位置とに位置変更自在とされている。
また、ペダルカバー51の基端側には、カバー位置にて、前部ペダル41の下側に位置していて前部ペダル41の踏み込み方向の移動を規制する規制プレート57が設けられている。
図9及び図10は第2の実施形態の操縦装置を示している。
この形態の操縦装置が前記第1の実施形態の操縦装置と異なる点を説明する。
前記係合孔49は、側面視で、揺動支軸28の直下に形成され、係合部47が操作ペダル22が中立位置にあるときに第1ボス部29及び第2ボス部31の直下に位置している。
メイン部材59の下端側は、前側に向けて折曲され、サブ部材60は、メイン部材59の下部後面に固着された縦板部60aと、この縦板部60aの下端から前側に延出されていてメイン部材59の下端に固着された横板部60bとからL字形に形成されている。
揺動ブラケット25のレバー部32は、第1ボス部29の前側に位置し、アーム部30と一体形成されている。
その他の構成は、前記第1の実施形態の操縦装置と同様に構成される。
図11〜図19は、第3の実施形態の操縦装置を示している。
揺動ブラケット25等を支持するサポート部材24は、ベース板61とこのベース板61に立設された縦板62とから主構成され、運転席10の前方側の、旋回台8の上面(踏板)を構成するステップ63の下方側に配置されている。
縦板62は、板面が左右を向くように配置されていて下端がベース板61の左側に固着された支持壁64と、この支持壁64の前端から右方に一体的に延出された前壁65と、支持壁64の後端下部から右方に一体的に延出された後下部壁66とを有する。
支持壁64の後部の、後下部壁66の上方側には、支持壁64後端から後方に延出されると共に後端側で左側に折曲されて形成された第1アウタ取付部67が一体形成されている。
支持壁64の上部の、第1アウタ取付部67より上方側は、該支持壁64の下部よりも前後幅が幅狭となるように形成されている。
この第3の実施形態では、一対の規制壁27は、該規制壁27間に配置された係合部47の左右揺動を許容しながら対向面27aで係合部47の前後揺動を規制するよう構成されている(すなわち、該規制壁27は、操作ペダル22の第2操作方向Bの揺動操作(左右揺動)を許容すると共に、操作ペダル22の第1操作方向Aの揺動操作(前後揺動)を規制する)。
本実施形態では、これら前後の規制壁27と連結壁69とは、一枚の板材を折曲することにより一体形成されている。
前後の各規制壁27の左右方向中途部に揺動規制ガイド部49が設けられている。したがって、この揺動規制ガイド部49の左側の規制壁27上面の高さよりも、揺動規制ガイド部49の右側の規制壁27上面の高さが高くなっている。
この係合溝49の左右方向で対向する面49aは上下方向に沿う平坦面とされ、底面49bは左右方向に沿う平坦面とされている。
図14、15に示すように、前側の規制壁27の左側上方に揺動支軸28が設けられている。
この揺動支軸28は左右方向の軸芯を有する筒状に形成され、その左側部分がサポート部材24の支持壁64を貫通すると共に該支持壁64に固着されている。
また、この揺動支軸28は規制壁27に近接配置されていて、該揺動支軸28の下端は、係合溝49の右側の規制壁27上面より下側に位置している。
前記揺動ブラケット25は、支持壁64の左側に板面が左右を向くように配置された縦長の第1プレート71と、この第1プレート71の上下中途部に右方突出状に固着された軸部材72と、前記第1プレート71の上部の前部に右方突出状に設けられた第2プレート73と、この第2プレート73の右側に後方突出状に設けられた筒部材74とから構成されている。
第1プレート71の中途部は、該中途部前端が下方に行くに従って後方に移行する傾斜状とされていて下方に行くに従って漸次幅狭となるように形成されている。
前記軸部材72は、左右方向の軸心Xを有していて、揺動支軸28に軸心X回りに回動自在に挿通されて支持されている。これにより、揺動ブラケット25が揺動支軸28に左右方向の軸心X回りに(第1操作方向Aに)揺動自在に支持されている。
この筒部材74にはペダル支持部材23の上部に前方突出状に固着された枢軸35が後方から挿通されて軸心Y回りに回動自在に支持されている。これにより、ペダル支持部材23が揺動ブラケット25に前後方向の軸心Y回りに(第2操作方向Bに)揺動自在に支持されている。
このペダル支持部材23の下部23bは、板面が前後を向くように配置されていると共に、ステップ63の下方側で且つ後側の規制壁27の後方に位置している。
また、ペダル支持部材23は、係合溝49の形成位置から左方に位置ズレした位置に配置されている。
ペダル支持部材23の上端(枢軸35より上方側)には左右方向の軸心を有する支持筒43が固着され、この支持筒43に、操作ペダル22が支持されている。この操作ペダル22の構造は、第1の実施形態と略同様であるので、同様の部材に同様の符号を付して説明を省略する。
前記揺動ブラケット25の第1プレート71の下端側には、プッシュプルケーブル等からなる操作ケーブル(図示省略)のインナケーブルの一端側が枢支連結され、該操作ケーブルのアウタケーブルの一端側は、前記第1アウタ取付部67に取り付けられる。
なお、支持壁64には、第1プレート71の下端側にインナケーブルの一端側を組付ける際に使用される取付用の孔76が形成されている。
一方、支持壁64の右側面の前下部には支持ブラケット78が固着されている。この支持ブラケット78の右側には、上下方向の軸心を有する支軸79が立設されている。この支軸79に中継筒80が軸心廻りに回動自在に外嵌されて支持されている。この中継筒80は、前側の規制壁27の前方側で且つ右側に配置されている。
また、中継筒80の下部には、第2中継レバー82が左斜め前方側に突設されている。
この第2中継レバー82の突出端側には、プッシュプルケーブル等からなる操作ケーブル83のインナケーブル83aの一端側が枢支連結され、該操作ケーブル83のアウタケーブル83bの一端側は、前記第2アウタ取付部68に取り付けられている。
この支持棒84の下部に係合部47が設けられている。したがって、係合部47は、操作ペダル22が中立位置に位置している状態で、枢軸35の軸心Yの直下から右方に位置ズレしている。
各カラー85には、筒状のブッシュ86(DUブッシュ等のドライベアリング)が内嵌され、該ブッシュ86を介してカラー85が支持棒84に外嵌されており、これによって、該カラー85が円滑に回動するように構成されている。
上下のカラー85は、操作ペダル22が中立位置に位置している状態では(スイング制御弁及びアタッチメント制御弁が中立状態であるときには)、前後の係合溝49の間に位置しており(前後の係合溝49を臨む位置に位置しており)、操作ペダル22を中立位置から左右に揺動させることにより規制壁27の間を左右に移動しながら操作ペダル22の前後の揺動を規制し、操作ペダル22を中立位置から前後に揺動させることにより係合溝49に挿入して操作ペダル22の左右の揺動を規制する。
したがって、係合部47をカラー85等の回動する部材で形成することにより、係合部47と規制壁27との間の隙間S1及び、係合部47と揺動規制ガイド部49の規制面49aとの間の隙間S2を極力小さくすることができ、操作ペダル22の揺動規制機能を十分にもたせながら操作ペダル22の動きをスムーズにすることができる操縦装置を提供することができる。
また、本実施形態にあっては、操作ペダル22とスイング制御弁とを連動連結する連動機構に対して、操作ペダル22とアタッチメント制御弁とを連動連結する連動機構は、遊び(操作ペダル22の操作が制御弁のスプールの動作に影響しない範囲)が小さい。したがって、操作ペダル22でスイング制御弁を操作する際(操作ペダル22を第2操作方向Bに操作する際)において、操作ペダル22でアタッチメント制御弁が操作されないように該操作の規制をきびしくしなければならない。
前記係合部47を一つのカラー85によって構成してもよいが、該一つのカラー85で構成された係合部47の上下一方が規制壁27に片当たりしている場合等において、部分的な回動抵抗の違いから係合部47が比較的スムーズに回転しないことが考えられるが、前記第3の実施形態では、係合部47を上下一対のカラー85によって構成していて、係合部47の上部と下部とが別個に回動するようにしているので、係合部47の上下一方が片当たりしてもスムーズに回動する。
また、図16に示すように、操作ペダル22が中立位置に位置している状態で、係合部47が枢軸35の軸心Yの直下から右方に位置ズレしているので、中立位置から操作ペダル22を枢軸35回りに左方に揺動操作すると係合部47が右方に揺動して上がり、中立位置から操作ペダル22を枢軸35回りに右方に揺動操作すると係合部47が左方に揺動して下がる。これに対応して、規制壁27の高さが揺動規制ガイド部49の右側よりも左側が低くなっている。
一方、図17に示すように、揺動支軸28の軸心Xより後方側に係合部47が位置ズレしているので、中立位置から操作ペダル22を揺動支軸28回りに前側に揺動操作すると係合部47が後側に揺動して上がり、中立位置から操作ペダル22を揺動支軸28回りに後側に揺動操作すると係合部47が前側に揺動して上がる。このため、後側の係合溝49の底面49bが前側の係合溝49の底面49bより高くなっている(前側の係合溝49の溝深さは後側の係合溝49の溝深さよりも深くなっている)。
また、第3の実施形態にあっては、サポート部材24に、揺動ブラケット25やペダル支持部材23や操作ペダル22や中継筒80や連動リンク77等を組み付けた状態で、旋回台8の底部にボルト固定することができる。
また、本実施形態では、第1操作方向Aと第2操作方向Bとの2方向に操作可能な操作部材22として操作ペダルを例示したが、操作部材22としては、操作レバー等であってもよい。
また、第3の実施形態における操作ペダル22の操作方向A,Bは、前記第1、2実施形態と同様に前後・左右方向に対して傾斜した斜め方向とされていてもよい。
23 ペダル支持部材
24 サポート部材
25 揺動ブラケット
27 規制部(規制壁)
28 揺動支軸
29 第1ボス部
30 アーム部
35 枢軸
47 係合部
49 揺動規制ガイド部(係合孔、係合溝)
64 支持壁
71 第1プレート
73 第2プレート
74 筒部材
84 支持棒
85 回動部材(カラー)
A 第1操作方向
B 第2操作方向
X 第1ボス部の軸心
Y 第2ボス部の軸心
Claims (9)
- サポート部材(24)に第1操作方向(A)に揺動自在に支持された揺動ブラケット(25)を備え、この揺動ブラケット(25)に第2操作方向(B)に揺動自在に支持された支持部材(23)を備え、この支持部材(23)に操作部材(22)を設けることにより該操作部材(22)が前記第1操作方向(A)と前記第2操作方向(B)との2方向に揺動操作可能とされた操縦装置において、
前記操作部材(22)が第1操作方向(A)に揺動する際には該操作部材(22)の第2操作方向(B)の揺動を規制し且つ前記操作部材(22)が第2操作方向(B)に揺動する際には該操作部材(22)の第1操作方向(A)の揺動を規制する規制手段を、前記サポート部材(24)と前記支持部材(23)との間に設けたことを特徴とする操縦装置。 - 前記揺動ブラケット(25)を揺動自在に支持する揺動支軸(28)の上側で、前記支持部材(23)が前記揺動ブラケット(25)に枢軸(35)を介して揺動自在に支持され、前記操作部材(22)は、前記支持部材(23)の上部の前記枢軸(35)より上方側に設けられ、前記規制手段は、前記枢軸(35)の下方側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の操縦装置。
- 前記規制手段は、前記支持部材(23)に設けられていて該支持部材(23)と一体揺動する係合部(47)と、
前記サポート部材(24)に設けられていて、操作部材(22)を第1操作方向(A)又は第2操作方向(B)の一方の操作方向に揺動操作した際に前記係合部(47)の第1操作方向(A)又は第2操作方向(B)の他方の操作方向の動きを規制することにより操作部材(22)の該他方の操作方向の揺動を規制する規制部(27)と、
この規制部(27)に形成されていて、操作部材(22)を前記他方の操作方向に揺動操作した際に該他方の操作方向の揺動を許容し且つ操作部材(22)の前記一方の操作方向の揺動を規制すべく前記係合部(47)が挿入する揺動規制ガイド部(49)とから構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の操縦装置。 - 前記規制部(27)は、前記係合部(47)を挟むように前記他方の操作方向で対向状
として一対設けられ、各規制部(27)に揺動規制ガイド部(49)が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の操縦装置。 - 前記係合部(47)は、操作部材(22)を揺動操作した際に、規制部(27)又は揺動規制ガイド部(49)に接触することにより回動する少なくとも1つの回動部材(85)によって構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の操縦装置。
- 前記一対の規制部(27)は第2操作方向(B)で対向状とされ、この規制部(27)間に第2操作方向(B)の軸心を有する揺動支軸(28)を設け、
前記揺動ブラケット(25)は、前記揺動支軸(28)に軸心回り回動自在に外嵌された第1ボス部(29)と、この第1ボス部(29)から上方側に延出するアーム部(30)と、このアーム部(30)の上端側に固定されていて前記第1ボス部(29)の軸心(X)と直交する軸心に平行な軸心(Y)を有する第2ボス部(31)とを備えてなり、
前記支持部材(23)は、前記揺動ブラケット(25)の第2ボス部(31)に軸心回り回動自在に支持された枢軸(35)の一端側に該枢軸(35)から上下に延出状とされ、
この支持部材(23)の上端側に操作部材(22)を設け且つ該支持部材(23)の下端側を規制部(27)間に挿入すると共に該支持部材(23)の下端側に前記係合部(47)を設けたことを特徴とする請求項4に記載の操縦装置。 - 前記揺動規制ガイド部(49)を、揺動支軸(28)の直下から、第1操作方向(A)で且つ枢軸(35)の前記一端側に位置ズレさせて形成したことを特徴とする請求項6に記載の操縦装置。
- 前記一対の規制部(27)は、第1操作方向(A)で対向状とされ且つ第2操作方向(B)の一端側がサポート部材(24)に設けられた支持壁(64)に固着され、
前記支持壁(64)に、第2操作方向(B)の軸心を有し且つ規制部(27)の上方側に位置する揺動支軸(28)を設け、
前記揺動ブラケット(25)は、前記揺動支軸(28)に軸心回りに回動自在に支持され且つ該揺動支軸(28)から上方側に延出する第1プレート(71)と、この第1プレート(71)の上部に設けられた第2プレート(73)と、前記揺動支軸(28)の上方側に配置されて前記第2プレート(73)に固着され且つ第1操作方向(A)の軸心(Y)を有する筒部材(74)とを備えてなり、
前記支持部材(23)は、前記揺動ブラケット(25)の筒部材(74)に軸心回り回動自在に支持された枢軸(35)に固定され、
この支持部材(23)に、枢軸(35)の上方側に配置した操作部材(22)を設けると共に下部が規制部(27)間に挿入された支持棒(84)を設け、この支持棒(84)の下部に前記係合部(47)を設けたことを特徴とする請求項4に記載の操縦装置。 - 前記係合部(47)は操作部材(22)が中立位置に位置している状態で枢軸(35)の直下から第2操作方向(B)に位置ズレしており、
該係合部(47)は、操作部材(22)を中立位置から第2操作方向(B)の一方に揺動操作することにより第2操作方向(B)の他方に揺動して上がり、操作部材(22)を中立位置から第2操作方向(B)の他方に揺動操作することにより第2操作方向(B)の一方に揺動して下がるよう構成され、
規制部(27)の高さを、係合部(47)が中立位置から前記他方に揺動する側が高く、係合部(47)が中立位置から前記一方に揺動する側が低くなるように形成し、
揺動支軸(28)を、規制部(27)の高さの低い側の上方で且つ該規制部(27)の上端近傍に配置したことを特徴とする請求項8に記載の操縦装置。
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