JP5522169B2 - 検査データ表示装置、グラフ作成方法及びプログラム - Google Patents

検査データ表示装置、グラフ作成方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、検査データ表示装置、グラフ作成方法及びプログラムに関する。
患者から採取した検体(血液や尿等)を、検査機器によって数々の検査項目について測定することが行われている。その検査結果は数値データとしてPC(Personal Computer)等に記憶される。この検査結果は、診察室等に設置されているPCのモニタに表示され、医師によるインフォームドコンセントに用いられる。
一般的には、検査結果をグラフ化してモニタに表示させることが多い。検査結果をグラフ化することにより、前回の測定日からの検査結果の変化が分かりやすくなったり、各検査項目同士を互いに比較させることが容易になる。また、医師の入力操作により、説明に必要な検査項目のみをグラフ化して表示させ、患者に対して説明することもできる。
モニタに表示する検査結果を見やすくするため、特許文献1には、グラフ上に設定した上基準値と下基準値の間を正常範囲とし、検査結果を上基準値と下基準値に対する相対値を用いてグラフ表示させ、数値の桁数が異なる検査項目同士でも同じグラフ上で表示させる技術が開示されている。
特開2001−133293号公報
上記特許文献1には、検査項目の基準値が上限値(以下、基準上限値という)のみであって下限値(以下、基準下限値という)がない場合、基準下限値を0としてその基準下限値をグラフの縦軸の下基準値に一致させることが記載されている。また、検査項目に基準下限値のみが存在し基準上限値がない場合、基準下限値を所定数倍したものを基準上限値とし、その基準上限値をグラフの縦軸の上基準値に一致させることが記載されている。
しかしながら、基準下限値がない場合に基準下限値を0としてグラフ化すると、検査結果値がマイナスとなった場合、本来なら正常値であるのにグラフ上では基準範囲より下に点がプロットされることがある。また、基準上限値がない場合に基準下限値を所定数倍したものを基準上限値としてグラフ化すると、本来ならば正常値であるのにグラフ上では基準範囲より上に点がプロットされることがある。つまり、健康な患者を病気であると誤診する危険性がある。また、基準上限値がない場合に基準下限値を所定数倍したものを基準上限値としてグラフ化すると、基準下限値が0の場合、基準上限値も0となるので、相対値表示できないという問題がある。
図21A〜図21Dに、図17に示す検査項目A〜Cの結果1〜3を上記の先行技術を用いて表示したグラフの例を示す。図21Aは、検査項目Aの検査結果を絶対値表示したグラフである。図21Bは、検査項目Bの検査結果を絶対値表示したグラフである。図21Cは、検査項目Cの検査結果を絶対値表示したグラフである。図21Dは、検査項目A〜Cの検査結果を相対値表示したグラフである。ここで、絶対値表示したグラフとは、相対値を用いずに、検査結果の値そのものを用いて表示したグラフを指す。
図21B、図21Dに示すように、基準下限値のみが設定されている検査項目Bでは、特許文献1の技術により基準上限値を決定すると、基準上限値及び基準下限値の双方が0となるので、絶対値表示で考えると0以外の検査結果値の全てが正常値の範囲外となってしまう。つまり、異常値のように見えてしまう。また、相対値表示では、基準上限値と基準下限値が一致しているためグラフを表示できない。
また、図21C、図21Dに示すように、基準上限値のみが設定されている検査項目Cでは、特許文献1の技術により基準下限値を決定すると基準下限値が0となる。そのため、マイナス値である結果3は正常値範囲外にプロットされ、正常値であるのに異常値のように見えてしまう。
本発明の課題は、相対値を用いて検査結果をグラフ表示する場合に、基準上限値がない検査項目、又は基準下限値がない検査項目であっても、正常範囲内であるか否かを正しく表示することができるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
グラフの縦軸の所定範囲に対応させて検査項目の基準値範囲を示す正常ゾーンを設定し、表示対象の検査項目の基準上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し前記表示対象の検査項目の基準下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して、前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成し表示する検査データ表示装置であって、
前記表示対象の検査項目に前記基準下限値のみが存在し前記基準上限値が存在しない場合に、当該基準下限値以上の検査結果値の最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する仮想上限値算出手段と、
前記表示対象の検査項目に前記基準上限値のみが存在し前記基準下限値が存在しない場合に、当該基準上限値以下の検査結果値の最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する仮想下限値算出手段と、
前記表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し、前記表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成するグラフ作成手段と、
前記基準下限値以上の検査結果値の最大値を前記正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを予め設定するための操作手段と、を備え、
前記仮想上限値算出手段は、前記基準下限値、前記検査結果値の最大値及び前記操作手段により設定された前記検査結果値の最大値の位置に基づいて、前記仮想上限値を算出する
請求項2に記載の発明は
グラフの縦軸の所定範囲に対応させて検査項目の基準値範囲を示す正常ゾーンを設定し、表示対象の検査項目の基準上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し前記表示対象の検査項目の基準下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して、前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成し表示する検査データ表示装置であって、
前記表示対象の検査項目に前記基準下限値のみが存在し前記基準上限値が存在しない場合に、当該基準下限値以上の検査結果値の最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する仮想上限値算出手段と、
前記表示対象の検査項目に前記基準上限値のみが存在し前記基準下限値が存在しない場合に、当該基準上限値以下の検査結果値の最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する仮想下限値算出手段と、
前記表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し、前記表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成するグラフ作成手段と、
前記基準上限値以下の検査結果値の最小値を前記正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを予め設定するための操作手段を備え、
前記仮想下限値算出手段は、前記基準上限値、前記検査結果値の最小値及び前記操作手段により設定された前記検査結果値の最小値の位置に基づいて、前記仮想下限値を算出する。
請求項3に記載の発明は
グラフの縦軸の所定範囲に対応させて検査項目の基準値範囲を示す正常ゾーンを設定し、表示対象の検査項目の基準上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し前記表示対象の検査項目の基準下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して、前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成し表示する検査データ表示装置におけるグラフ作成方法であって、
前記基準下限値以上の検査結果値の最大値を前記正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを操作手段により予め設定する設定工程と、
前記表示対象の検査項目に前記基準下限値のみが存在し前記基準上限値が存在しない場合に、当該基準下限値以上の検査結果値の最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する仮想上限値算出工程と、
前記表示対象の検査項目に前記基準上限値のみが存在し前記基準下限値が存在しない場合に、当該基準上限値以下の検査結果値の最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する仮想下限値算出工程と、
前記表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し、前記表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成するグラフ作成工程と、を含み、
前記仮想上限値算出工程は、前記基準下限値、前記検査結果値の最大値及び前記設定工程において設定された前記検査結果値の最大値の位置に基づいて、前記仮想上限値を算出する。
請求項4に記載の発明は、
グラフの縦軸の所定範囲に対応させて検査項目の基準値範囲を示す正常ゾーンを設定し、表示対象の検査項目の基準上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し前記表示対象の検査項目の基準下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して、前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成し表示する検査データ表示装置におけるグラフ作成方法であって、
前記基準上限値以下の検査結果値の最小値を前記正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを操作手段により予め設定する設定工程と、
前記表示対象の検査項目に前記基準下限値のみが存在し前記基準上限値が存在しない場合に、当該基準下限値以上の検査結果値の最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する仮想上限値算出工程と、
前記表示対象の検査項目に前記基準上限値のみが存在し前記基準下限値が存在しない場合に、当該基準上限値以下の検査結果値の最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する仮想下限値算出工程と、
前記表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し、前記表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成するグラフ作成工程と、を含み、
前記仮想下限値算出工程は、前記基準上限値、前記検査結果値の最小値及び前記設定工程において設定された前記検査結果値の最小値の位置に基づいて、前記仮想下限値を算出する
請求項5に記載の発明のプログラムは、
グラフの縦軸の所定範囲に対応させて検査項目の基準値範囲を示す正常ゾーンを設定し、表示対象の検査項目の基準上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し前記表示対象の検査項目の基準下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して、前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成し表示する検査データ表示装置に用いられるコンピュータを、
前記表示対象の検査項目に前記基準下限値のみが存在し前記基準上限値が存在しない場合に、当該基準下限値以下の検査結果値の最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する仮想上限値算出手段、
前記表示対象の検査項目に前記基準上限値のみが存在し前記基準下限値が存在しない場合に、当該基準上限値以下の検査結果値の最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する仮想下限値算出手段、
前記表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し、前記表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成するグラフ作成手段、
前記基準下限値以上の検査結果値の最大値を前記正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを予め設定するための操作手段、として機能させ、
前記仮想上限値算出手段は、前記基準下限値、前記検査結果値の最大値及び前記操作手段により設定された前記検査結果値の最大値の位置に基づいて、前記仮想上限値を算出する
請求項6に記載の発明のプログラムは、
グラフの縦軸の所定範囲に対応させて検査項目の基準値範囲を示す正常ゾーンを設定し、表示対象の検査項目の基準上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し前記表示対象の検査項目の基準下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して、前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成し表示する検査データ表示装置に用いられるコンピュータを、
前記表示対象の検査項目に前記基準下限値のみが存在し前記基準上限値が存在しない場合に、当該基準下限値以下の検査結果値の最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する仮想上限値算出手段、
前記表示対象の検査項目に前記基準上限値のみが存在し前記基準下限値が存在しない場合に、当該基準上限値以下の検査結果値の最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する仮想下限値算出手段、
前記表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し、前記表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成するグラフ作成手段、
前記基準上限値以下の検査結果値の最小値を前記正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを予め設定するための操作手段、として機能させ、
前記仮想下限値算出手段は、前記基準上限値、前記検査結果値の最小値及び前記操作手段により設定された前記検査結果値の最小値の位置に基づいて、前記仮想下限値を算出する
本発明によれば、相対値を用いて検査結果をグラフ表示する場合に、基準上限値がない検査項目、又は基準下限値がない検査項目であっても、正常範囲内であるか否かを正しく表示することが可能となる。
本実施の形態における小規模診断システムの全体構成例を示す図である。 図1の画像表示装置の機能的構成を示す要部ブロック図である。 図1の検査データ管理システムから画像表示装置に対して送信されるメッセージのデータ格納例を示す図である。 図3Aに示すメッセージと同一検査について新たに検査結果が出た場合に図1の検査データ管理システムから画像表示装置に対して送信されるメッセージのデータ格納例を示す図である。 図2の検体検査DBの受信メッセージテーブルの一例を示す図である。 図2の検体検査DBの検体検査データテーブルの一例を示す図である。 図5Aに示す検体検査データテーブルに未処理の抽出データが格納された例を示す図である。 図2の画像DBの画像情報テーブルの一例を示す図である。 図2の基準値テーブルの一例を示す図である。 図2の表示部に表示されるビューア画面の一例を示す図である。 図8に示すビューア画面に取り込んだ医用画像と検体検査イメージを表示した場合の表示の一例を示す図である。 図2の制御部により実行される検体検査イメージ作成処理を示すフローチャートである。 図10のステップS6において実行される取り込み患者決定処理を示すフローチャートである。 図10のステップS7において実行される画像作成処理を示すフローチャートである。 図2の記憶部に記憶される、検体検査イメージに含まれるグラフの表示形態に関するパラメータの一例を示す図である。 図2の記憶部に記憶される、グラフ表示すべき検査項目とその検査項目のデータを示すグラフの線の色に関するパラメータの一例を示す図である。 図2の記憶部に記憶される、表で表示すべき検査項目のパラメータの一例を示す図である。 図12のステップS73において実行される上限値・下限値決定処理を示すフローチャートである。 図14のステップS706において実行される仮想上限値算出処理を示すフローチャートである。 図14のステップS708において実行される仮想下限値算出処理を示すフローチャートである。 検査項目A〜Cの基準上限値、基準下限値、結果1〜3の一例を示す図である。 仮想上限値及び仮想下限値を用いて図17に示す検査項目Aを絶対値表示したグラフの一例を示す図である。 仮想上限値及び仮想下限値を用いて図17に示す検査項目Bを絶対値表示したグラフの一例を示す図である。 仮想上限値及び仮想下限値を用いて図17に示す検査項目Cを絶対値表示したグラフの一例を示す図である。 図18A〜図18Cに示す絶対値表示に基づいて、検査結果A〜検査結果Cを相対値表示したグラフの一例を示す図である。 図2の表示部に表示される検体検査イメージの一例を示す図である。 図2の検体検査DBのパラメータテーブルの一例を示す図である。 従来技術を用いて図17に示す検査項目Aを絶対値表示したグラフの一例を示す図である。 従来技術を用いて図17に示す検査項目Bを絶対値表示したグラフの一例を示す図である。 従来技術を用いて図17に示す検査項目Cを絶対値表示したグラフの一例を示す図である。 図21A〜図21Cに示す絶対値表示に基づいて、検査結果A〜検査結果Cを相対値表示したグラフの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
〔小規模診断システム1の構成〕
図1は、本実施の形態における小規模診断システム1のシステム構成を示すブロック図である。
小規模診断システム1は、開業医やクリニック等の比較的小規模の医療施設に適用される。小規模診断システム1は、モダリティ2、画像表示装置3、受付装置4、イメージャ5、汎用プリンタ6、クライアントPC(Personal Computer)7、及び検査データ管理システム8から構成される。小規模診断システム1を構成する各装置は、例えば図示しないスイッチングハブ等を介してLAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク(以下単に「ネットワーク」という)9に接続されている。画像表示装置3は、医師の常駐場所である診察室に設けられたWS(ワークステーション)であることが好ましい。なお、この画像表示装置3として作動するWSが各モダリティ2の起動や処理条件等を制御する構成としてもよい。
病院内の通信方式としては、一般的に、DICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格が用いられており、LAN接続された各装置間の通信では、DICOM MWM(Modality Worklist Management)やDICOM MPPS(Modality Performed Procedure Step)が用いられる。なお、本実施の形態に適用可能な通信方式はこれに限定されない。
〔小規模診断システム1の各装置の装置構成〕
以下、小規模診断システム1を構成する各装置について説明する。
モダリティ2は、患者の診断対象部位を被写体として撮影を行い、撮影した画像をデジタル変換して医用画像を生成する画像生成手段である。医用画像は、医療の分野で読影診断に用いられる画像である。
モダリティ2は、超音波診断装置(US)やFPD(Flat Panel Detector)等によって構成される。なお、モダリティ2はこれに限定されず、例えば、内視鏡、MRI等をモダリティ2として設けてもよい。また、皮膚等の身体の外観を撮影するデジタルカメラ等をモダリティ2としてもよい。
さらに、例えば超音波診断装置を2台備える等、同種の装置を複数備える構成としてもよい。また、小規模診断システム1に設けられるモダリティ2を構成する装置の組合せは上記の例に限定されない。
本実施の形態において、モダリティ2は、DICOM規格に準じた形式で、UID、撮影日時、検査ID、検査部位等の画像属性情報を各医用画像に付与する機能を備えている。つまり、これらの画像属性情報が付与された状態でモダリティ2から画像表示装置3に対して医用画像が入力される。
UIDは、小規模診断システム1内の医用画像を特定するためのユニークなIDである。また、後述する検体検査イメージ作成処理において作成された検体検査イメージに対しても同様にUIDが付与される。
また、モダリティ2は、文字入力キー、数字入力キー等を備えたキーボード等の入力部(図示せず)を備えており、撮影対象である患者を特定する患者情報を入力部より入力する。
患者情報は、患者ID、患者氏名(漢字)、患者氏名(カナ)、患者氏名(ASCII)、性別、生年月日、年齢等の他、診療日、撮影時間、受付番号、担当医等、患者を特定する情報を広く含むが、モダリティ2において入力される患者情報は、このうち、例えば患者ID、患者氏名(漢字)、患者氏名(カナ)、患者氏名(ASCII)、性別、生年月日である。なお、モダリティ2においてこれらすべてを入力する必要はなく、患者情報を何ら入力しないとすることもできる。モダリティ2が患者情報として患者IDのみを入力する仕様である場合には、モダリティ2の入力部は、例えばテンキー等でもよい。
上記画像属性情報及び患者情報は、モダリティ2で生成された医用画像に付帯する付帯情報となる。モダリティ2は、DICOM規格に則ったDICOMファイル形式で医用画像をネットワーク9を介して画像表示装置3に送信する。DICOMファイルは、画像部とヘッダ部とから構成される。画像部には医用画像の画像データ、ヘッダ部に当該医用画像に関する付帯情報が書き込まれている。
なお、モダリティ2がデジタルカメラ等のDICOM規格に準じていない機器である場合、そのモダリティ2は、JPEG形式で医用画像を画像表示装置3に送信する。この場合、UIDは、画像表示装置3において、医用画像の撮影日時等に基づいて医用画像に付与される。
画像表示装置3は、例えば診察室に設置され、モダリティ2により生成された医用画像を患者情報と対応付けて画像DB(Data Base)331に保存したり、医師が医用画像等を表示させて読影診断等を行ったりするための装置であり、一般的なPCに用いられるモニタ(表示部)よりも高精細のモニタを備えるものであってもよい。また、画像表示装置3は、検体検査データから検体検査イメージを作成し表示する検査データ表示装置として機能する。
画像表示装置3は、図2に示すように、制御部31、RAM32、記憶部33、操作部34、表示部35、通信部36、メディアドライブ37等を備えて構成されており、各部はバス38により接続されている。
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部33に記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAM32に展開し、展開されたプログラムに従って後述する検体検査イメージ作成処理(図10参照)をはじめとする各種処理を実行する。
RAM32は、制御部31により実行制御される各種処理において、記憶部33から読み出された制御部31で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部33は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成される。記憶部33には、前述のように各種プログラムが記憶されているほか、後述する検体検査イメージ作成処理において使用されるパラメータ(詳細後述)、医用画像を診断に適した画質に調整するための画像処理パラメータ(階調処理に用いる階調曲線を定義したルックアップテーブル、周波数処理の強調度等)等が記憶されている。また、記憶部33は受付装置4等で入力された患者情報を記憶する。
また、記憶部33は、検査データ管理システム8から受信した検体の検査結果に関する各種情報を格納する検体検査DB330を有している。検体の検査結果とは、検査データ管理システム8によって得られた検体に関する各検査項目の数値データである。以降、この数値データを検体検査データという。検体検査データは、CSV(Comma Separated Values)形式等で作成された特定のフォーマットのファイル(以下、このファイルをメッセージという)に格納される。画像表示装置3は、ネットワーク9を介して検査データ管理システム8からメッセージを受信する。受信したメッセージは、検体検査DB330に格納される。
〔メッセージのデータ形式〕
以下、画像表示装置3が検査データ管理システム8から受信するメッセージについて詳細に説明する。
図3Aに、メッセージのデータ形式の一例を示す。図3Aに示すように、メッセージは「メッセージID」フィールド、「検体検査ID」フィールド、「患者情報」フィールド、「採取日時」フィールド、「分類」フィールド、「検査項目」フィールド、「測定値」フィールド等を有する。メッセージには、検体検査データと検体検査データに係る患者情報等が対応付けられて格納される。なお、メッセージに格納される患者情報は、検査データ管理システム8において登録された患者情報であり、モダリティ2や画像表示装置3において登録された患者情報とは一致しない場合がある。例えば、モダリティ2で医用画像を撮影せず、検査データ管理システム8で血液検査や尿検査のみを行った患者の場合には、モダリティ2や画像表示装置3では患者情報が登録されておらず、検査データ管理システム8でのみ患者情報が登録されている。以降では区別するため、モダリティ2や画像表示装置3において登録された患者情報を患者情報Aとし、検査データ管理システム8において登録された患者情報を患者情報Bとする。
「メッセージID」フィールドには、メッセージに一意に割り当てられたIDが格納される。「検体検査ID」フィールドには、患者に対して行われた検体検査に一意に割り当てられたIDが格納される。
「患者情報」フィールドには、検体検査に係る患者の各種情報が格納され、さらに「患者ID」フィールド、「患者氏名(漢字)」フィールド、「患者氏名(カナ)」フィールド、「患者氏名(ASCII)」フィールド、「性別」フィールド、「生年月日」フィールドを有する。
「採取日時」フィールドには、検体が採取された日時が格納される。
「分類」フィールドには、メッセージに含まれる検体検査データに対応する分類が格納される。分類とは、採取された検体に対応する検査のことであり、例えば、検体が血液であれば血液検査であり、検体が尿であれば尿検査である。
「検査項目」フィールドには、分類に対応する検査項目が格納される。つまり、「分類」フィールドの値が「尿検査」の場合には、尿検査によって結果が出る各検査項目(「尿淡白定性」、「尿潜血」等)が格納され、同様に分類が「血液検査」の場合には、血液検査によって結果が出る各検査項目(「総たんぱく質」、「無機りん」等)が格納される。「測定値」フィールドには、各検査項目の検査結果の数値データ(測定値)が格納される。
メッセージは、一又は複数のレコードから構成され、各レコードには検体の分類の検査項目毎の検体検査データが格納される。例えば、図3Aに示す例のように、メッセージの送信タイミングで、「テスト太郎」という患者の尿検査の結果と、「山田三郎」という患者の血液検査の結果が検査データ管理システム8に新規に登録されていた場合、この2つの検査結果に対応するレコードが1つのメッセージに含まれる。
なお、検体を同一日時に採取しても検査結果が出る日時が分類や検査項目によって異なる場合がある。例えば、1回の検査で血液と尿を採取しても血液検査の結果が出る日時と尿検査が出る日時が異なる場合がある。この場合には、血液検査と尿検査の結果が検査データ管理システム8に登録されるタイミングが異なるため、血液検査の結果を含むメッセージと尿検査の結果を含むメッセージが画像表示装置3に対して送信されるタイミングも異なる。
例えば、「テスト太郎」という患者が血液検査と尿検査を「2008年6月15日10時00分」に行い、図3Aのメッセージが作成された時点で、尿検査の結果は出ているが血液検査の結果が出ていない場合、図3Aに示すように、メッセージには「テスト太郎」の尿検査の検査結果に対応するレコードのみが含まれる。
図3Bに、新たに検査結果が出た場合に画像表示装置3に対して送信されるメッセージを示す。図3Bに示す例は、図3Aのメッセージが画像表示装置3に対して送信された後に、「テスト太郎」の血液検査の結果が出た場合を示す。血液検査の結果は新たに出ているが、既に結果が出ている尿検査と同じ採取日時に採取されており同一の検査であるので、「検体検査ID」フィールド、「患者情報」フィールド、及び「採取日時」フィールドには、図3Aに示すメッセージの「テスト太郎」のレコードと同一の値が格納される。「分類」フィールドには、今回新たに結果が出た「血液検査」の値が格納され、「メッセージID」フィールドには、図3Aに示すメッセージとは異なる値が格納される。
図2に戻り、検体検査DB330は、ネットワーク9を介して検査データ管理システム8から受信したメッセージ、このメッセージを識別するためのメッセージID等を格納する受信メッセージテーブルT1、メッセージに含まれる検体検査データを格納する検体検査データテーブルT2、検体検査イメージの構成に関するパラメータを格納するパラメータテーブルT4等を有している。このパラメータとパラメータテーブルT4の詳細は後述する。
検体検査イメージとは、詳細な構成例等は後述するが、検査データ管理システム8から受信したメッセージに含まれる検体検査データを、記憶部33に記憶されたパラメータに基づいて画像化したものであり、例えば、検体検査データをグラフ化したり、表で表したりした画像のことである。
図4に、受信メッセージテーブルT1の一例を示す。図4に示すように、受信メッセージテーブルT1は、「メッセージID」フィールド、「未取込フラグ」フィールド等を有する。受信メッセージテーブルT1には、検査データ管理システム8からメッセージを新たに受信するたびに、このメッセージのメッセージIDに未取込フラグを対応付けたものが格納される。
未取込フラグとは、メッセージに含まれる検体検査データが後述する検体検査イメージ作成処理によって画像化され、検体検査イメージが作成されたか否かを示すフラグであり、メッセージID毎に付与される。
図4に示すデータ格納例では、メッセージIDが「3」のメッセージに含まれる2つの検査結果データは検体検査イメージ作成処理によって検体検査イメージが作成されたが、メッセージIDが「4」のメッセージに含まれる1つの検査結果データは、まだ検体検査イメージが作成されていないことを示す。
なお、受信メッセージテーブルT1には、検査データ管理システム8が画像表示装置3に対してメッセージを送信した日時や、画像表示装置3がメッセージを受信した日時等の情報が格納されていてもよい。
図5Aに、検体検査データテーブルT2の一例を示す。図5Aに示すように、検体検査データテーブルT2は、「検体検査ID」フィールド、「患者情報」フィールド、「採取日時」フィールド、「検査項目」フィールド、「分類」フィールド、「検査項目未読フラグ」フィールド、「測定値」フィールド等を有する。検体検査データテーブルT2には、受信メッセージテーブルT1に格納されたメッセージIDと対応するメッセージのうち、後述する検体検査イメージ作成処理によって検体検査イメージが作成されたメッセージに含まれる検体検査データが患者情報Aと対応付けられて検体検査ID毎に順次格納される。
「検査項目未読フラグ」フィールドには、各検査項目の測定値(検査結果)が表示部35に表示されたか否かを示す検査項目未読フラグが格納される。
後述する検体検査イメージ作成処理において作成された検体検査イメージを表示部35で表示させた場合に、この検体検査イメージに含まれる検査項目に対応する「検査項目未読フラグ」フィールドの値が「未読」から「既読」へと変更される。検体検査イメージに含まれる検査項目とは、検体検査イメージによって画像化された検査項目であり、本実施の形態では後述するパラメータ(図13A〜図13C)のグラフ表示検査項目に含まれる検査項目と表検査項目に含まれる検査項目のことである。
図2に戻り、記憶部33は、検体検査イメージ作成処理によって作成される検体検査イメージ、モダリティ2から送信された医用画像やサムネイル画像を格納する画像DB(Data Base)331を有している。
画像DB331は、画像DB331に格納されている医用画像に関する各種情報を格納する画像情報テーブルT3を有している。図6に、画像情報テーブルT3の一例を示す。図6に示すように、画像情報テーブルT3は、「レコード番号」フィールド、「UID」フィールド、「撮影日時」フィールド、「検査ID」フィールド、「検査部位」フィールド、「患者ID」フィールド、・・・「画像保存先」フィールド等を有する。画像情報テーブルT3は、モダリティ2から送信された医用画像や後述する検体検査イメージ作成処理によって作成された検体検査イメージとこれらに関する各種情報(画像関連情報、患者情報A、ファイル格納場所等)とを対応付けて1レコードとして格納する。「検査ID」フィールドには、医用画像の場合には撮影された検査に一意に割り振られたIDが格納され、検体検査イメージの場合には検体検査IDが格納される。
なお、画像情報テーブルT3には、医用画像や検体検査イメージのサムネイル画像の保存先フォルダ情報等が格納されていてもよい。
画像情報テーブルT3に格納される情報により、医用画像や検体検査イメージは、患者情報Aや各医用画像等を識別するためのUIDと対応付けられ、患者情報A、撮影日付(検体検査イメージの場合は採取日時)等をキー情報として検索可能に記憶される。モダリティ2から送信された医用画像や医用画像管理装置3において作成された検体検査イメージを画像DB331に登録する際には、画像情報テーブルT3への各情報の登録も行われる。
また、図2の記憶部33は、検体検査における各検査項目の基準値を格納する基準値テーブル332を記憶している。図7に、基準値テーブル332のデータ格納例を示す。図7に示すように、基準値テーブル332には、検体検査の検査項目毎に、検体検査データの基準値(正常値)の範囲の上限値(即ち、基準上限値)及び下限値(即ち、基準下限値)を示すデータが格納されている。なお、基準上限値のみが存在し基準下限値が存在しない検査項目は、基準上限値以下の値であればすべて正常であることを示す。また、基準下限値のみが存在し基準上限値が存在しない検査項目は、基準下限値以上の値であればすべて正常であることを示す。
図2に戻り、操作部34は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部31に出力する。
表示部35は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
図8に、表示部35に表示されるビューア画面351の一例を示す。ビューア画面とは、診断に用いる医用画像や検体検査イメージを表示し、医師が読影診断や、患者に対するインフォームドコンセントを行う際に表示させる画面である。図8に示すように、ビューア画面351には、診断対象として選択された患者の患者ID及び患者氏名を表示する患者表示欄71があり、現在どの患者のビューア画面351が表示されているかが視認できるようになっている。なお、リスト画面ボタン72を操作すると、患者情報リスト画面(特に図示せず)に画面遷移することができる。
ビューア画面351には、診断対象患者の医用画像及び検体検査イメージのうち、診断に用いる医用画像及び検体検査イメージを表示する画像表示欄73と、診断対象の患者の医用画像及び検体検査イメージのサムネイル画像を一覧表示するサムネイル画像表示欄74とが設けられている。
また、ビューア画面351には、画像取込みボタン81aと、画像取込みボタン81bとが設けられている。
画像取込みボタン81aは、ネットワーク9に接続されている各種モダリティ2から送信される医用画像を現在診断対象となっている患者(患者表示欄71に表示されている患者)の画像として取り込むことを指示するためのボタンである。本実施の形態において、画像取込みボタン81aは、ネットワーク9に接続されているモダリティ2の種別に対応してビューア画面351上に配置されるようになっている。
画像取込みボタン81bは図示しないUSB等のインターフェースを介してデジタルカメラ等のモダリティ2から送信される医用画像を現在診断対象となっている患者(患者表示欄71に表示されている患者)の画像として取り込むことを指示するためのボタンである。
ビューア画面351において、操作部34により、何れかの画像取込みボタン81a又は81bが押される(クリックされる)と、当該診断対象患者のビューア画面351が閉じられる、若しくは画像取込みボタンが解除されるまでの間に、押下された画像取り込みボタン81a又は81bに対応する種別のモダリティ2から送信された医用画像が当該診断対象患者の医用画像として取り込まれ、この患者の患者情報Aと対応付けて画像DB331に記憶される。また、取り込まれた医用画像は、診断に用いる医用画像として画像表示欄73に表示されるとともに、そのサムネイル画像が生成されてサムネイル画像表示欄74に表示される(図9参照)。生成されたサムネイル画像は、UIDや撮影日付、患者情報Aと対応付けられて画像DB331に格納される。
なお、画像取込みボタン81a又は81bが押下されていない種別のモダリティ2から医用画像が送信されてきた場合には、未確定画像として記憶部33に設けられた未確定画像記憶部(図示せず)に記憶される。未確定画像とは、患者情報と対応付けられていない医用画像のことをいう。未確定画像記憶部に記憶された未確定画像は、操作部34からのユーザ入力によって患者と対応付けられる。例えば、未確定画像の一覧と患者情報Aの一覧を表示部35に表示させ(図示せず)、未確定画像と対応付けたい患者情報Aを操作部34から選択することにより、未確定画像と患者情報Aが対応付けられる。
また、ビューア画面351には、日付ボタン75が設けられている。日付ボタン75のいずれかが操作部34からの入力により押下されると、画像DB331から診断対象患者の押下された日付ボタンが示す日付に撮影された医用画像及び採取日時がこの日付である検体検査イメージのサムネイル画像が読み出され、読み出されたサムネイル画像がサムネイル画像表示欄74に追加表示される。サムネイル画像表示欄74に表示されたサムネイル画像を操作部34のマウスで画像表示欄73にドラッグアンドドロップすることにより、画像表示欄73に医用画像と検体検査イメージを表示させることができる。
なお、操作部34から入力される医用画像に関する情報及び検体検査イメージに関する情報は、上記のような日付の情報に限られず、画像情報テーブルT3に格納された各種情報が操作部34により選択されることにより、表示部35に表示すべき医用画像及び検体検査イメージが指定されればよい。例えば、他にも検査部位や患者情報Aを指定するためのボタンをビューア画面351上に表示させ(特に図示せず)、このボタンを操作部34からの入力により選択し、画像情報テーブルT3を参照することにより、ビューア画面351に医用画像と検体検査イメージが表示されるようにしてもよい。
また、ビューア画面351には、画像表示欄73に表示された画像を見やすく表示するための各種ツールボタン83が設けられている。
更に、ビューア画面351には、医用画像の出力先としてイメージャ5を指定するための画像出力ボタン82a、医用画像と検体検査イメージの出力先として汎用プリンタ6を指定するための画像出力ボタン82b、医用画像の出力先として記録メディアを指定するための画像出力ボタン82c、医用画像の出力先として外部機器(ここでは、クライアントPC7等)指定するための画像出力ボタン82dが設けられている。
画像表示装置3においては、モダリティ2から送信された医用画像が受信されると、受信された医用画像に付帯されているUIDの参照や受信経路等により、医用画像の送信元のモダリティ2の種別に対応する画像取込みボタン81a又は81bが予め押下されたか否かが判断される。送信元のモダリティ2の種別に対応する画像取込みボタン81a又は81bが予め押下されている場合、受信された医用画像がビューア画面351の患者表示欄71に表示されている患者の医用画像として取り込まれ、画像表示欄73に表示される。
後述する検体検査イメージ作成処理によって、ビューア画面351の患者表示欄71に表示されている患者の検体検査イメージが作成されて画像情報テーブルT3に保存された場合も同様に画像表示欄73にこの検体検査イメージが表示される。
通信部36は、ネットワークインターフェース等により構成され、スイッチングハブを介してネットワーク9に接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
メディアドライブ37は、CD−R(Compact Disk Recordable)やDVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)、MO(Magnet Optical)ディスク等の可搬型の記録メディアMが着脱可能に構成され、装着された記録メディアMに対しデータの読み出し又は書き込みを行う装置である。
受付装置4は、来院した患者の受付登録、会計計算、保険点数計算等を行うためのコンピュータ装置であり、CPU、ROM、RAM等により構成される記憶部、キーボードやマウス等により構成される入力部、CRTやLCD等により構成される表示部、ネットワーク9に接続された各装置との通信を制御する通信部(いずれも図示せず)等を備えて構成されている。受付装置4は、入力部より受付入力画面の表示が指示されると、CPUと記憶部に記憶されたプログラムとの協働により、表示部に図示しない受付入力画面を表示する。この受付入力画面を介して入力部により受付情報(受付番号+患者氏名等)が入力されると、受付された患者の患者情報Aを作成(更新)して記憶部に記憶し、通信部により適宜画像表示装置3に対して送信する。
イメージャ5は、画像表示装置3から送信された医用画像に基づいて、透過型記録媒体(フィルム)にレーザ露光することによって潜像を記録し、熱現象処理により潜像を可視化する光熱銀塩方式のプリンタである。
汎用プリンタ6は、インクジェット方式或いはレーザ方式で反射型記録媒体(紙媒体、シール等)に画像を記録するプリンタである。
クライアントPC7は、例えば、画像表示装置3から送信された医用画像を表示するコンピュータ装置である。
検査データ管理システム8は、患者から採取した検体の検査結果を管理する。検査データ管理システム8は、患者から採取した血液や尿等を検査するための検査装置(特に図示せず)が備えられ、検査装置によって得られた検体検査データを管理する。予め定められた一定時間が経過する毎に、検査データ管理システム8が作成したメッセージがネットワーク9を介して画像表示装置3に対して送信される。なお、メッセージは予め定められたタイミングで検査データ管理システム8から画像表示装置3に対して送信されればよく、検体検査データが検査データ管理システム8に登録される度に送信されるようにしてもよいし、検査データ管理システム8の操作部(図示せず)からの指示入力によって送信されるようにしてもよい。
〔画像表示装置3の動作〕
次に、画像表示装置3の動作について詳細に説明する。
図10に、予め記憶部33に記憶された時間間隔で、制御部31により実行される検体検査イメージ作成処理のフローチャートを示す。検体検査イメージ作成処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、記憶部33に記憶されたメッセージと受信メッセージテーブルT1が読み出される(ステップS1)。次いで、受信メッセージテーブルT1に、新規検体検査データがあるか否かが判断される(ステップS2)。ステップS2においては、ステップS1において読み出された受信メッセージテーブルT1の「未取込フラグ」フィールドが参照され、このフィールドの値が「未取込」となっているレコードがあった場合、新規検体検査データがあると判断され、このフィールドの値が全て「取込済」となっていた場合、新規検体検査データがないと判断される。
新規検体検査データがあると判断された場合(ステップS2;YES)、新規検体検査データの数が取得される(ステップS3)。新規検体検査データとは、検体検査テーブルT1の「未取込フラグ」フィールドの値が「未取込」となっているメッセージに含まれる検体検査データのうち、検体検査IDを同じとする検体検査データの集まりのことであり、新規検体検査データの数とは、このメッセージに含まれる、互いに値が異なる検体検査IDの数のことである。図3Bのメッセージのデータ格納例及び図4の検体検査テーブルT1のデータ格納例の場合、新規検体検査データの数は検体検査IDが「40」の1つとなる。
次いで、カウンタ変数iに1が代入され(ステップS4)、未処理の抽出データがあるか否かが判断される(ステップS5)。未処理の抽出データとは、新規検体検査データのうち後述するステップS7で検体検査イメージが作成されていない新規検体検査データのことである。ステップS5においては、カウンタ変数iが新規検体検査データ数よりも大きければ、未処理の抽出データがないと判断され、カウンタ変数iが新規検体検査データ数以下であれば、未処理の抽出データがあると判断される。
未処理の抽出データがあると判断された場合(ステップS5;YES)、取り込み患者決定処理が実行される(ステップS6)。
図11に、図10のステップS6において制御部31によって実行される取り込み患者決定処理のフローチャートを示す。取り込み患者決定処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、記憶部33に記憶された患者情報Aが取得される(ステップS601)。次いで、未処理の抽出データと対応する患者IDが登録済みであるか否かが判断される(ステップS602)。ステップS602においては、記憶部33に記憶された患者情報Aの中に、未処理の抽出データに対応するメッセージの「患者ID」フィールドの患者IDが存在する場合、患者IDが登録済みであると判断され、存在しない場合、患者IDが登録済みでないと判断される。
患者IDが登録済みであると判断された場合(ステップS602;YES)、記憶部33に記憶されている患者情報Aと未処理の抽出データに対応する患者情報Bを比較するか否かが判断される(ステップS603)。ステップS603においては、患者情報を比較するか否かを示す値が予め記憶部33に記憶されており、この値が参照されることによって、患者情報を比較するか否かが判断される。なお、この値は操作部34からの入力により変更可能とする。
記憶部33に記憶されている患者情報Aと未処理の抽出データに対応する患者情報Bを比較すると判断された場合(ステップS603;YES)、この患者情報Aと患者情報Bが比較される(ステップS604)。具体的には、未処理の抽出データと対応する患者氏名(漢字)、患者氏名(カナ)、患者氏名(ASCII)、性別、及び生年月日と、記憶部33に記憶された患者情報Aのうち患者IDが一致する患者の患者氏名(漢字)、患者氏名(カナ)、患者氏名(ASCII)、性別、及び生年月日がそれぞれ比較される。
ステップS604において患者情報が比較された結果、患者情報が一致するか否かが判断される(ステップS605)。患者情報が一致すると判断された場合(ステップS605;YES)、未処理の抽出データに基づいて作成される検体検査イメージをこの患者と対応する検体検査イメージとする旨(この患者の患者IDも含む)の戻り値がRAM32に保存される(ステップS606)。
患者情報が一致すると判断されない場合(ステップS605;NO)、未処理の抽出データに基づいて作成される検体検査イメージを未確定画像とする旨の戻り値がRAM32に保存される(ステップS607)。
一方、患者IDが登録済みであると判断されない場合(ステップS602;NO)、新規患者の登録設定がされているか否かが判断される(ステップS608)。ここで新規患者の登録設定とは、未処理の抽出データに対応する患者情報Bを患者情報Aとして記憶部33に新規に記憶(登録)するか否かの設定のことをいう。ステップS608においては、新規患者の登録をするか否かを示す値が予め記憶部33にされており、この値を参照することによって新規患者の登録設定がされているか否かが判断される。なお、この値は操作部34からの入力により変更可能である。
新規患者の登録設定がされていると判断された場合(ステップS608;YES)、未処理の抽出データと対応する患者情報Bが新規の患者情報Aとして記憶部33に記憶され、患者情報が登録される(ステップS609)。次いで、未処理の抽出データに基づいて作成される検体検査イメージを、この登録された患者と対応する検体検査イメージである旨の戻り値(この患者の患者IDも含む)がRAM32に保存される(ステップS610)。
一方、新規患者の登録設定がされていると判断されない場合(ステップS608;NO)、処理はステップS607に移行し、未処理の抽出データに基づいて作成される検体検査イメージを未確定画像とする旨の戻り値がRAM32に保存される。
図10に戻り、上述した取り込み患者決定処理が行われると、画像作成処理が実行される(ステップS7)。
図12に、図10のステップS7において制御部31によって実行される画像作成処理のフローチャートを示す。画像作成処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、予め記憶部33に記憶されたパラメータが読み出されRAM32に保存される(ステップS71)。パラメータとは、検体検査イメージを構成するグラフ等の各項目に係るパラメータであり、例えば、グラフの縦軸の目盛幅や、グラフで表示する検査項目、表で表示する検査項目等を示す情報である。このパラメータは、予め操作部34からの入力により各値を変更することができる。値が変更されたパラメータは、次に検体イメージ作成処理が実行された時に有効なパラメータとなる。
図13Aに、検体検査イメージに含まれるグラフの表示形態に関するパラメータの一例を示す。このパラメータは、例えばグラフ上において基準値範囲を示す正常ゾーンの上限値、下限値、同時に表示すべき採取日時の検査数(以降では、抽出データ数という)を示す最大表示日数、グラフの縦幅等である。
図13Bに、グラフ表示すべき検査項目(グラフ表示検査項目という)とその検査項目のデータを示すグラフの線の色に関するパラメータの一例を示す。図13Cに、パラメータに含まれる、表で表示すべき検査項目の設定値の一例を示す。
ステップS71では、記憶部33に記憶された図13A〜図13Cに示すパラメータのそれぞれが読み出されて、RAM32に保存される。
次いで、ステップS71で取得されたパラメータの抽出データ数に基づいて、グラフ及び表の表示対象となるレコードが検体検査データテーブルT2から抽出される(ステップS72)。具体的には、まず、検体検査データテーブルT2に格納されたレコードのうち、未処理の抽出データに対応する患者IDと患者IDが一致するレコードが抽出される。そして、この抽出されたレコードのうち、「採取日時」フィールドの値が新しい順に、パラメータの抽出データ数に応じた検査回数分のレコードがさらに抽出される。例えば、図13Aに示すパラメータでは、抽出データ数は3である。つまり、未処理の抽出データを含め、3回分の検体検査IDに対応する検体検査データのレコードが抽出される。
次いで、上限値・下限値決定処理が実行される(ステップS73)。
グラフ表示される検査項目は、パラメータに応じて1又は複数となるが、基準上限値及び基準下限値が互いに異なる検査項目の検体検査データを一つのグラフ上に表示するには、絶対値での表示は不可能である。そこで、画像表示装置3においては、グラフの縦軸の所定範囲(パラメータの正常ゾーン下限値〜正常ゾーン上限値)に対応させて正常ゾーンを設定し、各検査項目の基準上限値がグラフの正常ゾーンの上限値に、各検査項目の基準下限値がグラフの正常ゾーンの下限値に一致するように検査項目毎に縦軸のスケールを設定して検体検査データを表示する。このような、基準値を基に計算した相対値で検体検査データをグラフ表示することを相対値表示という。
相対値表示する場合、基準上限値と基準下限値の双方が存在している場合には問題なくグラフ化することができる。しかしながら、基準上限値のみ又は基準下限値のみが存在している場合、どのように表示するかが問題となる。
そこで、ステップS73において上限値・下限値決定処理を実行し、基準上限値のみが存在する検査項目については仮想下限値を決定し、基準下限値のみが存在する検査項目については仮想上限値を決定することで、基準上限値又は基準下限値が存在しない検査項目についても相対値表示できるようにする。
図14に、図12のステップS73において制御部31によって実行される上限値・下限値決定処理のフローチャートを示す。上限値・下限値決定処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、ステップS71で取得されたパラメータのグラフ表示検査項目の基準値が基準値テーブル332から取得され、配列A(0)〜A(k−1)にセットされる(ステップS701)。kは、要素数としてのグラフ表示検査項目の数を示す。また、カウンタ変数mに0が設定される(ステップS702)。
次いで、カウンタ変数mの値が配列Aの要素数kより小さいか否かが判断され、mの値が配列Aの要素数kより小さいと判断されると(ステップS703;YES)、配列A(m)に基準上限値、基準下限値がともに存在するか否かが判断される。配列A(m)に基準上限値、基準下限値がともに存在すると判断されると(ステップS704;YES)、処理はステップS710に移行する。
配列A(m)に基準下限値が存在するが基準上限値が存在しないと判断されると(ステップS705;YES)、仮想上限値算出処理が実行され(ステップS706)、処理はステップS710に移行する。
一方、配列A(m)に基準上限値が存在するが基準下限値が存在しないと判断されると(ステップS707;YES)、仮想下限値算出処理が実行され(ステップS708)、処理はステップS710に移行する。ステップS704、S705、S707の何れの判断結果もNOである場合は(ステップS707;NO)、配列A(m)の検査項目がグラフ表示対象外項目として決定され(ステップS709)、処理はステップS710に移行する。
ステップS710においては、カウンタ変数mが1インクリメントされ(ステップS710)、処理はステップS703に戻る。ステップS703において、mの値が配列Aの要素数k以上となったと判断されると(ステップS703;NO)、処理は図12のステップS74に移行する。
以下、ステップS706において実行される仮想上限値算出処理及びステップS708において実行される仮想下限値算出処理について詳細に説明する。
まず、仮想上限値算出処理について説明する。
基準上限値が存在しないということは、検査結果が基準下限値以上の値であればすべて正常ということである。よって、基準下限値以上の値がグラフの基準値範囲内、即ち、正常ゾーン内にプロットされれば、グラフを閲覧した医師や患者が検査結果の正常/異常を正しく認識することが可能となる。
そこで、本実施の形態においては、表示対象の検体検査データのうち、基準下限値以上の検体検査データの最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する。
具体的には、該当する検査項目における基準下限値以上の検体検査データの最大値が正常ゾーン内の縦軸方向のどこにプロットされるようにするかを特定するためのパラメータを予め設定しておき、実際の検体検査データの最大値とその最大値をプロットする位置に基づいて仮想上限値を算出する。
該当する検査項目における基準下限値以上の検体検査データの最大値が正常ゾーン内の縦軸方向のどこにプロットされるようにするかを特定するためのパラメータは、正常ゾーンを縦軸方向に何等分するかの値(基準値範囲等倍数と呼ぶ。例えば、10)と、基準下限値以上の検体検査データの最大値を配置させる位置(結果最大値位置と呼ぶ。例えば、正常ゾーンを縦軸方向に10等分したときに下限から9/10に位置させるのであれば、9)により構成される。これらのパラメータは、操作部34の操作によりユーザが予め設定することができる。また、操作部34の操作により変更することができる。操作部34により設定されたパラメータは、記憶部33に記憶される。
上記の2つのパラメータ、検体検査データの最大値、基準下限値、仮想上限値の間では、以下の〔数1〕の関係式が成り立つ。なお、以下の〔数1〕〜〔数4〕において、上限値は基準上限値を、下限値は基準下限値を、結果の最大値はその検査項目における検体検査データの最大値を、結果の最小値はその検査項目における検体検査データの最小値を示す。
Figure 0005522169
よって、この〔数1〕 を変形することにより、仮想上限値を求めるための下記の〔数2〕を得ることができる。
Figure 0005522169
上記の〔数2〕によれば、基準値がマイナスの場合でも問題がない。また、結果の最大値<基準下限値の場合でも、絶対値を用いるので仮想上限値が基準下限値より下になることがないので問題がない。
結果の最大値=基準下限値の場合、検査結果が1つのみ、又は全てが基準下限値と等しければ基準下限値上に仮想上限値、検査結果がポイントされるので問題がない。しかし、検査結果が複数あり、他の検査結果が基準下限値より下の場合は、次に大きい検査結果を最大値として〔数2〕に代入して仮想上限値を求める必要がある。
そこで、ステップS706における仮想上限値算出処理では、結果の最大値として用いる検体検査データを決定し、決定された検体検査データを最大値として〔数2〕に代入することで、仮想上限値を求める。
図15に、図14のステップS706において制御部31によって実行される仮想上限値算出処理のフローチャートを示す。仮想上限値算出処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、配列A(m)に対応する検査項目の検体検査データが降順に配列a(0)〜a(j−1)にセットされる(ステップS7001)。要素数jは、表示対象の検査数を示す。また、カウンタ変数nに0がセットされる(ステップS7002)。
次いで、nの値が配列aの要素数jより小さいか否かが判断され、小さいと判断されると(ステップS7003;YES)、配列a(n)の値と基準下限値が等しいか否かが判断され、等しいと判断されると(ステップS7004;YES)、カウンタ変数nが1インクリメントされ(ステップS7005)、処理はステップS7003に戻る。
配列a(n)の値と基準下限値が等しくないと判断されると(ステップS7004;NO)、上記の〔数2〕により仮想上限値が算出され(ステップS7006)、処理は図14のステップS710に移行する。
nの値が配列aの要素数j以上となったと判断されると(ステップS7003;NO)、上記の〔数2〕により仮想上限値が算出され(ステップS7006)、仮想上限値算出処理は終了する。
次に、仮想下限値算出処理について説明する。
基準下限値がないということは、基準上限値以下の値であればすべて正常ということである。よって、基準上限値以下の値がグラフの基準値範囲内、即ち正常ゾーン内にプロットされれば、グラフを閲覧した医師や患者が検査結果の正常/異常を正しく認識することが可能となる。
そこで、本実施の形態においては、表示対象の検体検査データのうち、基準上限値以下の検体検査データの最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する。
具体的には、該当する検査項目における基準上限値以下の検体検査データの最小値が正常ゾーン内の縦軸方向のどこにプロットされるようにするかを特定するためのパラメータを予め設定しておき、実際の検体検査データの最小値とその最小値をプロットする位置に基づいて仮想下限値を算出する。
該当する検査項目における基準上限値以下の検体検査データの最小値が正常ゾーン内の縦軸方向のどこにプロットされるようにするかを特定するためのパラメータは、正常ゾーンを縦軸方向に何等分するかの値(基準値範囲等倍数と呼ぶ。例えば、10)と、基準上限値以上の検体検査データの最小値を配置させる位置(結果最小値位置と呼ぶ。例えば、正常ゾーンを縦軸方向に10等分したときに下限から1/10に位置させるのであれば、1)により構成される。これらのパラメータは、操作部34の操作によりユーザが予め設定することができる。また、操作部34の操作により変更することができる。操作部34により設定されたパラメータは、記憶部33に記憶される。
上記の2つのパラメータ、検体検査データの最小値、基準上限値、仮想下限値の間では、以下の〔数3〕の関係式が成り立つ。
Figure 0005522169
よって、この〔数3〕 を変形することにより、仮想下限値を求めるための下記の〔数4〕を得ることができる。
Figure 0005522169
上記の〔数4〕によれば、基準値がマイナスの場合でも問題がない。また、検体検査データの最小値>基準上限値の場合でも、絶対値を用いるので仮想下限値が基準上限値より上になることがないので問題がない。
検体検査データの最小値=上限値の場合は、検査結果が1つのみ、又は全てが基準上限値と等しい場合は基準上限値上に仮想下限値、検査結果がポイントされるので問題がない。しかし、検査結果が複数あり、他の検査結果が基準上限値より上の場合は、次に小さい検査結果を最小値として〔数4〕に代入して仮想下限値を求める必要がある。
そこで、ステップS708における仮想下限値算出処理では、最小値として用いる検体検査データを決定し、決定された検体検査データを最小値として〔数4〕に代入することで、仮想下限値を求める。
図16に、図14のステップS708において制御部31によって実行される仮想下限値算出処理のフローチャートを示す。仮想下限値算出処理は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、配列A(m)に対応する検査項目の検体検査データが昇順に配列a(0)〜a(j−1)にセットされる(ステップS7011)。要素数jは、表示対象の検査数を示す。また、カウンタ変数nに0がセットされる(ステップS7012)。
次いで、nの値が配列aの要素数jより小さいか否かが判断され、小さいと判断されると(ステップS7013;YES)、配列a(n)の値と基準上限値が等しいか否かが判断され、等しいと判断されると(ステップS7014;YES)、カウンタ変数nが1インクリメントされ(ステップS7015)、処理はステップS7013に戻る。
配列a(n)の値と上限値が等しくないと判断されると(ステップS7014;NO)、上記の〔数4〕により仮想下限値が算出され(ステップS7016)、仮想下限値算出処理は終了する。
nの値が配列aの要素数j以上となったと判断されると(ステップS7013;NO)、上記の〔数4〕により仮想下限値が算出され(ステップS7016)、仮想下限値算出処理は終了する。
例えば、検査項目A、検査項目B、検査項目Cの基準上限値、基準下限値、検査結果1〜3が図17に示す値である場合、上記の上限値・下限値決定処理を行って、基準上限値がない場合には仮想上限値を算出し、基準下限値がない場合には仮想下限値を算出して検査結果1〜3をそれぞれグラフ上にプロットすると、図18A〜図18Cに示すグラフ(絶対値表示のグラフ)が得られる。図18Aは検査項目A、図18Bは検査項目B、図18Cは検査項目Cの検査結果を示すグラフである。
検査項目Aについては基準上限値及び基準下限値が予め定められているので、図18Aに示すように基準上限値「20」、基準下限値「0」が絶対値における上限値、下限値となる。結果1〜3をプロットすると、基準値範囲内である検査結果1の位置は正常ゾーン内に、基準値より高値の検査結果2の位置は正常ゾーンより上側に、基準値より低値の検査結果3の位置は正常ゾーンより下側となる。
検査結果Bについては基準上限値が存在しないので、図18Bに示すように、上限値・下限値決定処理により算出された仮想上限値「40」、基準下限値「0」が絶対値における上限値、下限値となる。ここでは、基準値範囲等倍数は8、結果上限値位置は6として算出された仮想上限値を示している。結果1〜3をプロットすると、基準値範囲内である検査結果1、2の位置は正常ゾーン内に、基準値より低値の検査結果3の位置は正常ゾーンより下側となる。
検査結果Cについては基準下限値が存在しないので、図18Cに示すように、基準上限値「20」、上述の上限値・下限値決定処理により算出された仮想下限値「−20」が絶対値における上限値、下限値となる。ここでは、基準値範囲等倍数は8、結果上限値位置は2として決定された仮想下限値を示している。結果1〜3をプロットすると、基準値範囲内である検査結果1、3の位置は正常ゾーン内に、基準値より高値の検査結果2は正常ゾーンより上側となる。
図18A〜図18Cに示す絶対値表示に基づいて、検査結果A〜検査結果Cを相対値表示させると、図18Dに示すグラフが得られる。
このように、上記上限値・下限値決定処理により基準上限値が存在しない検査項目について仮想上限値、基準下限値が存在しない検査項目について仮想下限値を算出することで、基準範囲内の検査結果値は正常ゾーン内に、基準範囲外の検査結果値は正常ゾーン外に表示することができる。
上限値・下限値決定処理が終了すると、ステップS71で取得されたパラメータ、基準上限値又は仮想上限値、基準下限値又は仮想下限値に基づいて、グラフや表が作成される(図12のステップS74)。グラフについては、縦軸の所定範囲(ここでは、パラメータの正常ゾーン下限値、正常ゾーン上限値である−1〜1)に対応させて正常ゾーンが設定され、表示対象の各検査項目の基準上限値又は仮想上限値が正常ゾーンの上限値に一致し基準下限値又は仮想下限値が正常ゾーンの下限値に一致するように検査項目毎にグラフの縦軸のスケールが設定され、検体検査データがプロットされてグラフが作成される。
次いで、作成されたグラフや表を含む検体検査イメージとサムネイル画像が作成され、RAM32に一時ファイルとして保存される(ステップS75)。
図19に、ステップS75において作成される検体検査イメージ352の一例を示す。検体検査イメージ352は、採取日時201、グラフ凡例202、グラフ203、検査項目一覧204、表205等から構成される。
採取日時201は、未処理の抽出データに対応するメッセージの「採取日時」フィールドの値である。グラフ凡例202は、パラメータのグラフ表示検査項目に対応するグラフの凡例が表示される。グラフ203は、パラメータのグラフ表示検査項目に対応する検査項目のグラフが所定の色の線で描画されて表示される。検査項目一覧204は、検体検査データの一覧を示す。表205は、パラメータの表検査項目に対応する検査項目の表が表示される。
図12に戻り、作成された検体検査イメージに係るパラメータが作成され、RAM32に一時ファイルとして保存される(ステップS76)。検体検査イメージに係るパラメータとは、ステップS71で決定されたパラメータである。
画像作成処理が終了すると、処理は図10に戻り、ステップS7で作成した検体検査イメージと同一の採取日の検体検査イメージが作成済であるか否かが判断される(ステップS8)。具体的には、検体検査DB330において、ステップS7で検体検査イメージが作成された未処理の抽出データに対応するメッセージと「患者ID」フィールド及び「採取日時」フィールドの値が同一のメッセージが検索され、受信メッセージテーブルT1において、この検索されたメッセージのメッセージIDに対応付けられた「未取込フラグ」フィールドの値が「取込済」となっているレコードがある場合、同一の採取日の検体検査イメージが作成済であると判断され、このレコードがない場合、同一の採取日の検体検査イメージが作成済ではないと判断される。
同一の採取日の検体検査イメージが作成済であると判断された場合(ステップS8;YES)、この検体検査イメージのUIDが画像情報テーブルT3から取得され、パラメータテーブルT4が参照されることにより、この検体検査イメージが未読であるか否かが判断される(ステップS9)。具体的には、パラメータテーブルT4(詳細後述)のレコードのうち、作成済みの検体検査イメージのUIDに対応するレコードが参照され、このレコードの「イメージ未読フラグ」フィールドの値が参照されることによって、作成済みの検体検査イメージが未読であるか否かが判断される。なお、同一の採取日の検体検査イメージのUIDは、画像情報テーブルT3の「患者ID」フィールドと「撮影日時」がこの検体検査イメージに対応する(つまり未処理の抽出データに対応する)患者IDと採取日時と一致するレコードの「UID」フィールドが参照されることにより取得される。
同一の採取日の検体検査イメージが未読であると判断された場合(ステップS9;YES)、検体検査テーブルT2に未処理の抽出データと、未処理の抽出データに対応する各種情報(検体検査ID、患者情報A等)が格納される(ステップS10)。
図5Bに、未処理の抽出データが格納された検体検査テーブルT2の一例を示す。図5Bに示す例は、図3Bに示すメッセージのデータ格納例及び図4に示す受信メッセージテーブルT1のデータ格納例の場合に、検体検査イメージ作成処理が実行された場合に、ステップS10において未処理の抽出データが格納された例を示している。図4に示す、「テスト太郎」の「血液検査」の検体検査データが検体検査テーブルT2に格納される。
次いで、ステップS72において作成された検体検査イメージとサムネイル画像が記憶部33に上書き保存される(ステップS11)。具体的には、ステップS9で取得されたUIDの検体検査イメージとサムネイル画像が、ステップS72において作成された検体検査イメージとサムネイル画像によって上書き保存される。
ステップS71においてRAM32に保存されたパラメータとともにパラメータテーブルT4に格納されることによりパラメータの更新が行われる(ステップS12)。
図20に、パラメータテーブルT4の一例を示す。図20に示すように、パラメータテーブルT4は、「UID」フィールド、「イメージ未読フラグ」フィールド、「確定フラグ」フィールド、「グラフ表示検査項目」フィールド、「表検査項目」フィールド、「正常ゾーン上限値」フィールド、「正常ゾーン下限値」フィールド、「最大表示日数」フィールド、及び「縦幅」等を有する。パラメータテーブルT4には、検体検査イメージ作成処理によって作成された各検体検査イメージのパラメータが格納される。パラメータテーブルT4は、ステップS71で取得されたパラメータに、UID、イメージ未読フラグ、及び確定フラグが付与されて格納される。
なお、図20に示す「グラフ表示検査項目」フィールドに格納される値のうち、かっこで示しているものは、グラフの線の色である。
UIDは、作成された検体検査イメージに付与されるUIDである。
イメージ未読フラグは、レコードに対応する検体検査イメージを表示部35に表示させたか否かを識別するフラグである。ビューア画面351の画像表示欄78に表示された検体検査イメージを操作部34からの入力によりクリックする等によって表示部35に表示させた場合、この検体検査イメージのイメージ未読フラグが「未読」から「既読」に変更される。
確定フラグは、作成された検体検査イメージに含まれる検査が確定されたか否かを識別するフラグである。ここで検査の確定とは、患者に対して検査の説明を行ったか否かを示し、例えば、ビューア画面351に表示された検体検査イメージを画像出力ボタン82bで出力した場合に、患者に対して検査の説明を行ったとして確定フラグが「確定前」から「確定済」に変更される。
ステップS12においては、パラメータテーブルT4が参照され、ステップS11における上書き前の検体検査イメージに対応するレコードに格納されている各パラメータが、ステップS73においてRAM32に記憶されたパラメータに置き換えられる。
図10に戻り、ステップS11において上書き保存した検体検査イメージに関する各種情報が画像情報テーブルT3に登録される(ステップS13)。具体的には、ステップS9で取得されたUIDと画像情報テーブルT3の「UID」フィールドが一致するレコードの検体検査イメージに関わる各種情報(検査部位等)が上書きされることにより登録される。
一方、同一の採取日の検体検査イメージが既に記憶部33にあると判断されない場合(ステップS8;NO)、同一の採取日の検体検査イメージが未読であると判断されない場合(ステップS9;NO)、検体検査テーブルT2に未処理の抽出データと、未処理の抽出データに対応する各種情報(検体検査ID、患者情報A等)が格納される(ステップS14)。ステップS7において作成された検体検査イメージに新規にUIDが付与され、サムネイル画像とともにステップS7の戻り値に応じて記憶部33に保存される(ステップS15)。ステップS6の取り込み患者決定処理においてRAM32に保存された戻り値が「該当患者のデータ」又は「登録された患者のデータ」を示していれば、画像DB331の所定のフォルダに検体検査イメージが記憶され、「未確定画像」を示していれば、画像DB331の未確定画像領域に記憶される。次いで、ステップS71でRAM32に保存されたパラメータが、検体検査イメージに付されたUIDと対応付けられて、新たなレコードとしてパラメータテーブルT4に格納されることによりパラメータの追加が行われる(ステップS16)。
次いで、ステップS15において新規に保存された検体検査イメージに関する各種情報が画像情報テーブルT3に登録される(ステップS17)。具体的には、画像情報テーブルT3に新たなレコードが作成され、ステップS15で付与されたUIDと検体検査イメージに関わる各種情報(患者ID等)が対応付けられて、このレコードに格納される。ステップS6の取り込み患者決定処理においてRAM32に保存された戻り値が「該当患者のデータ」又は「登録された患者のデータ」を示していれば、この患者の患者IDが格納され、「未確定画像」であれば、患者IDには値が格納されない。「画像保存先」には、ステップS11又はステップS15でイメージが保存された場所(保存先)が格納される。
次いで、カウンタ変数iが1加算され(ステップS18)、処理はステップS5に戻る。
一方、未処理の抽出データがあると判断されない場合(ステップS5;NO)、未処理の抽出データのメッセージIDに対応する受信メッセージテーブルT1の未取込フラグを「取込済」にし(ステップS19)、処理は終了する。
新規検体検査データがあると判断されない場合(ステップS2;NO)、処理は終了する。
以上のように、本実施の形態における小規模診断システムによれば、画像表示装置3の制御部31は、表示対象の検査項目に基準下限値のみが存在し基準上限値が存在しない場合に、基準下限値以上の検体検査データの最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する。また、表示対象の検査項目に基準上限値のみが存在し基準下限値が存在しない場合に、基準上限値以下の検体検査データの最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する。そして、表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が正常ゾーンの上限値に一致し、表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して表示対象の検査項目の検体検査データを示すグラフを作成し表示部35に表示させる。
従って、相対値を用いて検査結果をグラフ表示する場合に、基準上限値がない検査項目、又は基準下限値がない検査項目であっても、基準範囲内の検体検査データを正しく正常ゾーン内に表示することができる。その結果、健康な患者を病気であると誤診する危険性を防止することが可能となる。
また、基準上限値がない場合に、基準下限値以上の検体検査データの最大値を正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを操作部34の操作によりユーザが予め設定することができるので、正常ゾーン内の範囲内で、医師が患者にグラフを見せたときに最良と思われる位置にその患者の結果の最大値を表示することが可能となる。
また、基準下限値がない場合に、基準上限値以下の検体検査データの最小値を正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを操作部34の操作によりユーザが予め設定することができるので、正常ゾーン内の範囲内で、医師が患者にグラフを見せたときに最良と思われる位置にその患者の結果の最小値を表示することが可能となる。
なお、上述した本実施の形態における記述は、本発明に係る好適な小規模診断システムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、本実施の形態において検体検査イメージ作成処理は定期的に実行されるようにしたが、操作部34からの入力によって実行されるようにしてもよい。例えば、検体検査データテーブルT2に格納された検体検査データを表示部35でグラフ化して表示させ、操作部34からの入力により、表示部35に表示されたグラフを検体検査イメージとして保存させるようにしてもよい。この場合には、グラフ化して表示させている状態の各パラメータがパラメータテーブルT4に保存される。
また、図10に示す検体検査イメージ作成処理のステップS5において、カウンタ変数を用いて未処理の抽出データがあるか否かを判断するようにしたが、検体検査イメージを作成すべき検体検査データがあるか否かを判断できればよく、他の方法であってもよい。例えば、新規検体検査データの最後のレコードにEOF(End Of File)のデータを付随させ、このデータに基づいて未処理の抽出データがあるか否かを判断するようにしてもよい。
また、検体検査イメージが作成されたメッセージに対応する未取込フラグをステップS19において更新されるようにしたが、メッセージに対応する検体検査イメージが作成された場合に未取込フラグを更新できればよく、本実施の形態における例に限られない。
また、本実施の形態においては、パラメータテーブルT4に、イメージ未読フラグと確定フラグを格納したが、記憶部33に記憶された値に基づいて、検体検査イメージが未読か否か、又は確定されたか否かを判断できればよく、これに限られない。例えば、パラメータテーブルT4に、イメージ未読フラグと確定フラグを格納せず、別テーブルにおける管理とするようにしてもよい。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、小規模診断システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
なお、明細書、請求の範囲、図面及び要約を含む2009年6月18日に出願された日本特許出願No.2009−145172号の全ての開示は、そのまま本出願の一部に組み込まれる。
検体検査の結果を診察やインフォームドコンセントに用いる医療の分野において利用可能性がある。
1 小規模診断システム
2 モダリティ
3 画像表示装置
4 受付装置
5 イメージャ
6 汎用プリンタ
7 クライアントPC
8 検査データ管理システム
9 ネットワーク
31 制御部
32 RAM
33 記憶部
330 検体検査DB
331 画像DB
34 操作部
35 表示部
351 ビューア画面
352 検体検査イメージ
36 通信部
37 メディアドライブ
38 バス
73 画像表示欄
74 サムネイル画像表示欄

Claims (6)

  1. グラフの縦軸の所定範囲に対応させて検査項目の基準値範囲を示す正常ゾーンを設定し、表示対象の検査項目の基準上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し前記表示対象の検査項目の基準下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して、前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成し表示する検査データ表示装置であって、
    前記表示対象の検査項目に前記基準下限値のみが存在し前記基準上限値が存在しない場合に、当該基準下限値以上の検査結果値の最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する仮想上限値算出手段と、
    前記表示対象の検査項目に前記基準上限値のみが存在し前記基準下限値が存在しない場合に、当該基準上限値以下の検査結果値の最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する仮想下限値算出手段と、
    前記表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し、前記表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成するグラフ作成手段と、
    前記基準下限値以上の検査結果値の最大値を前記正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを予め設定するための操作手段と、を備え、
    前記仮想上限値算出手段は、前記基準下限値、前記検査結果値の最大値及び前記操作手段により設定された前記検査結果値の最大値の位置に基づいて、前記仮想上限値を算出する検査データ表示装置。
  2. グラフの縦軸の所定範囲に対応させて検査項目の基準値範囲を示す正常ゾーンを設定し、表示対象の検査項目の基準上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し前記表示対象の検査項目の基準下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して、前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成し表示する検査データ表示装置であって、
    前記表示対象の検査項目に前記基準下限値のみが存在し前記基準上限値が存在しない場合に、当該基準下限値以上の検査結果値の最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する仮想上限値算出手段と、
    前記表示対象の検査項目に前記基準上限値のみが存在し前記基準下限値が存在しない場合に、当該基準上限値以下の検査結果値の最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する仮想下限値算出手段と、
    前記表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し、前記表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成するグラフ作成手段と、
    前記基準上限値以下の検査結果値の最小値を前記正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを予め設定するための操作手段を備え、
    前記仮想下限値算出手段は、前記基準上限値、前記検査結果値の最小値及び前記操作手段により設定された前記検査結果値の最小値の位置に基づいて、前記仮想下限値を算出する検査データ表示装置。
  3. グラフの縦軸の所定範囲に対応させて検査項目の基準値範囲を示す正常ゾーンを設定し、表示対象の検査項目の基準上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し前記表示対象の検査項目の基準下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して、前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成し表示する検査データ表示装置におけるグラフ作成方法であって、
    前記基準下限値以上の検査結果値の最大値を前記正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを操作手段により予め設定する設定工程と、
    前記表示対象の検査項目に前記基準下限値のみが存在し前記基準上限値が存在しない場合に、当該基準下限値以上の検査結果値の最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する仮想上限値算出工程と、
    前記表示対象の検査項目に前記基準上限値のみが存在し前記基準下限値が存在しない場合に、当該基準上限値以下の検査結果値の最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する仮想下限値算出工程と、
    前記表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し、前記表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成するグラフ作成工程と、を含み、
    前記仮想上限値算出工程は、前記基準下限値、前記検査結果値の最大値及び前記設定工程において設定された前記検査結果値の最大値の位置に基づいて、前記仮想上限値を算出するグラフ作成方法。
  4. グラフの縦軸の所定範囲に対応させて検査項目の基準値範囲を示す正常ゾーンを設定し、表示対象の検査項目の基準上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し前記表示対象の検査項目の基準下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して、前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成し表示する検査データ表示装置におけるグラフ作成方法であって、
    前記基準上限値以下の検査結果値の最小値を前記正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを操作手段により予め設定する設定工程と、
    前記表示対象の検査項目に前記基準下限値のみが存在し前記基準上限値が存在しない場合に、当該基準下限値以上の検査結果値の最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する仮想上限値算出工程と、
    前記表示対象の検査項目に前記基準上限値のみが存在し前記基準下限値が存在しない場合に、当該基準上限値以下の検査結果値の最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する仮想下限値算出工程と、
    前記表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し、前記表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成するグラフ作成工程と、を含み、
    前記仮想下限値算出工程は、前記基準上限値、前記検査結果値の最小値及び前記設定工程において設定された前記検査結果値の最小値の位置に基づいて、前記仮想下限値を算出するグラフ作成方法。
  5. グラフの縦軸の所定範囲に対応させて検査項目の基準値範囲を示す正常ゾーンを設定し、表示対象の検査項目の基準上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し前記表示対象の検査項目の基準下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して、前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成し表示する検査データ表示装置に用いられるコンピュータを、
    前記表示対象の検査項目に前記基準下限値のみが存在し前記基準上限値が存在しない場合に、当該基準下限値以下の検査結果値の最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する仮想上限値算出手段、
    前記表示対象の検査項目に前記基準上限値のみが存在し前記基準下限値が存在しない場合に、当該基準上限値以下の検査結果値の最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する仮想下限値算出手段、
    前記表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し、前記表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成するグラフ作成手段、
    前記基準下限値以上の検査結果値の最大値を前記正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを予め設定するための操作手段、として機能させ、
    前記仮想上限値算出手段は、前記基準下限値、前記検査結果値の最大値及び前記操作手段により設定された前記検査結果値の最大値の位置に基づいて、前記仮想上限値を算出するプログラム。
  6. グラフの縦軸の所定範囲に対応させて検査項目の基準値範囲を示す正常ゾーンを設定し、表示対象の検査項目の基準上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し前記表示対象の検査項目の基準下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して、前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成し表示する検査データ表示装置に用いられるコンピュータを、
    前記表示対象の検査項目に前記基準下限値のみが存在し前記基準上限値が存在しない場合に、当該基準下限値以下の検査結果値の最大値が基準値範囲内となる仮想上限値を算出する仮想上限値算出手段、
    前記表示対象の検査項目に前記基準上限値のみが存在し前記基準下限値が存在しない場合に、当該基準上限値以下の検査結果値の最小値が基準値範囲内となる仮想下限値を算出する仮想下限値算出手段、
    前記表示対象の検査項目の基準上限値又は仮想上限値が前記正常ゾーンの上限値に一致し、前記表示対象の検査項目の基準下限値又は仮想下限値が前記正常ゾーンの下限値に一致するようにグラフの縦軸のスケールを設定して前記表示対象の検査項目の検査結果値を示すグラフを作成するグラフ作成手段、
    前記基準上限値以下の検査結果値の最小値を前記正常ゾーン内の縦軸方向のどの位置にプロットするかを予め設定するための操作手段、として機能させ、
    前記仮想下限値算出手段は、前記基準上限値、前記検査結果値の最小値及び前記操作手段により設定された前記検査結果値の最小値の位置に基づいて、前記仮想下限値を算出するプログラム。
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