JP5518078B2 - 発光素子 - Google Patents

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Description

この発明は、発光素子に関するものである。
現在、紫外光、青色光、緑色光等を発光する発光素子の開発が行われている。このような発光素子としては、例えば複数の半導体層を積層した光半導体層からなる発光素子がある(例えば特開2006−222288号公報参照)。
そこで、光半導体層からなる発光素子の開発において、光半導体層内で発光した光を発光素子の外へ取り出す外部取出し効率の向上が求められている。
本発明の第1の実施形態に係る発光素子は、頂面を持つ突起を上面に有する透光性の基板と、前記基板の下面に配置された光半導体層と、前記頂面領域において外周から離れて位置するように、前記突起の前記頂面に設けられた、屈折率が前記基板の屈折率と異なる付属突起と、を有する。
また、本発明の第2の実施形態に係る発光素子は、一導電型を呈する第1半導体層と、前記第1半導体層上に配置された発光層と、前記発光層上に配置された、前記発光層から離隔する方向に頂面が突出した突起を表面に有する、逆導電型を呈する第2半導体層と、前記頂面領域において外周から離れて位置するように、前記突起の前記頂面に設けられた、屈折率が前記第2半導体層の屈折率と異なる付属突起と、を有する。
本発明の第1の実施形態の一例の発光素子の斜視図である。 図1に示す発光素子の平面図であり、基板の上方から平面視したときに相当する。 図1に示す発光素子の断面図であり、図1および2のA−A’線で切断したときの断面に相当する。 図3に示す発光素子の断面の一部を拡大した拡大図であり、突起および付属突起の近傍を拡大したときに相当する。 図3に示す発光素子の変形例の断面の一部を拡大した拡大図であり、突起および付属突起の近傍を拡大したときに相当する。 図3に示す発光素子の断面の一部を拡大した拡大図であり、隣接する2つの突起および付属突起の近傍を拡大したときに相当する。 図3に示す発光素子の変形例の断面の一部を拡大した拡大図であり、突起および付属突起の近傍を拡大したときに相当する。 (a)〜(c)は第1の実施形態の一例の発光素子の突起および付属突起の製造方法を説明する断面図であり、図1および2のA−A’線で切断したときの断面に相当する。 図8に示す突起および付属突起の製造方法により作製した突起および付属突起の作成例を走査型電子顕微鏡により観察したときの図面代用写真であり、図1のA−A’線で切断したときの断面に相当する。 本発明の第2の実施形態の一例の発光素子の断面図であり、図1のA−A’線で切断したときの断面に対応する。 図10に示す発光素子の断面の一部を拡大した拡大図であり、突起および付属突起の近傍を拡大したときに相当する。 (a)〜(c)は第2の実施形態の一例の発光素子の突起および付属突起の製造方法を示す断面図であり、図1のA−A’線で切断したときの断面に対応する。 (a)は第1の実施形態の一例の発光素子の一部の構造を示す拡大断面図であり、(b)は比較例の発光素子の一部の構造を示す拡大断面図である。
以下に図面を参照して、本発明の実施形態の一例の発光素子について詳細に説明する。
本発明は以下に例示する実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を施すことができる。
[第1の実施形態]
図1は本発明の実施形態の一例の発光素子20の斜視図である。図2は図1に示す発光素子20の平面図である。図3は、図1および2のA−A’線で切断したときの断面図である。
本例の発光素子20は、図3に示すように基板1、光半導体層2、突起3、付属突起3aを有している。
基板1は、光半導体層2を成長させることが可能であればよい。基板1としては、例えばサファイア、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、酸化亜鉛、シリコンカーバイド、シリコンまたは二ホウ化ジルコニウムなどを用いることができる。
本例の場合には、光半導体層2で発光した光を光半導体層2の基板1側から取り出すため、基板1として光半導体層2で発光した光を透過しやすい透光性の基材が用いられる。透光性の基材としては、光半導体層2で発光する光の波長に対して、例えば60%以上の透過率を有するものを用いればよい。基板1の透過率を求める方法としては、例えばJIS K0115に準拠した吸光光度分析法などを用いればよい。
基板1として用いられる透光性の基材としては、具体的に、後述する発光層2bの構成を用いた場合、サファイア、窒化ガリウム、酸化亜鉛または二ホウ化ジルコニウムなどを基板1として用いることができる。本例において、基板1は光半導体層2で発光した光を透過しやすい透光性の材料であるサファイアにより形成されている。基板1の厚みとしては、例えば10μm以上1500μm以下程度である。
基板1の上面には突起3を有し、基板1の下面には光半導体層2が配置されている。以後の説明において、基板1の上面を第1主面1A、基板1の下面を第2主面1Bとそれぞれ称する。
基板1の第2主面1Bに配置された光半導体層2について説明する。
光半導体層2は、基板1の第2主面1Bに、第1半導体層2aと発光層2bと第2半導体層2cとから構成されている。第1半導体層2a、発光層2b、第2半導体層2cとしては、III−V族半導体を用いることができる。
III−V族半導体としては、具体的にIII族窒化物半導体、ガリウム燐、ガリウムヒ素、酸化亜鉛などを例示することができる。III族窒化物半導体としては、例えば窒化ガリウム、窒化アルミニウム、窒化インジウムなどを例示することができ、化学式で例示するとAlx1Ga(1−x1−y1)Iny1N(0≦x1≦1、0≦y1≦1、x1+y1≦1)と表すことができる。
基板1に光半導体層2を成長させる成長方法としては、分子線エピタキシー(Molecular Beam Epitaxy、略称MBE)法、有機金属エピタキシー(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy、略称MOVPE)法、ハイドライド気相成長(Hydride Vapor Phase Epitaxy、略称HVPE)法、パルスレーザデポジション(Pulse Laser Deposition、略称PLD)法などを用いることができる。
光半導体層2は、例えば、一導電型としてn型半導体の性質を呈する第1半導体層2aと、発光層2bと、逆導電型としてp型半導体の性質を呈する第2半導体層2cとを、順に基板1の第2主面1Bに成長させた積層構造を有している。
本例において、第1半導体層2aおよび第2半導体層2cはIII族窒化物半導体である窒化ガリウムにより形成されている。第1半導体層2aをn型窒化ガリウムとするには、例えば元素周期律表においてIV族の元素のシリコンなどをドーパントとして層中に添加すればよい。第2半導体層2cをp型窒化ガリウムとするには、例えば元素周期律表においてII族の元素のマグネシウムなどをドーパントとして層中に添加すればよい。第1半導体層2aの厚みは例えば1μm以上1500μm以下、第2半導体層2cの厚みは例えば100nm以上1000nm以下にそれぞれ設定されている。
発光層2bは、第1半導体層2aと第2半導体層2cとの間に設けられている。発光層2bは、禁制帯幅の広い障壁層と禁制帯幅の狭い井戸層とからなる量子井戸構造が複数回(例えば、2回以上10回以下)繰り返し規則的に積層された多層量子井戸構造(MQW)を用いることができる。
障壁層としては例えばIn0.01Ga0.99N層、井戸層としては例えばIn0.11Ga0.89N層をそれぞれ用いることができる。この場合、障壁層の1層の厚みは例えば5nm以上15nm以下、井戸層の1層の厚みは、例えば2nm以上10nm以下にそれぞれ設定できる。発光層2b全体の厚みは、例えば25nm以上500nm以下である。このような障壁層の組成および井戸層の組成によって構成された発光層2bは、350nm以上450nm以下の波長の光を発光することができる。
光半導体層2には、第1電極4および第2電極5が設けられている。第1電極4は第1半導体層2aと電気的に接続され、第2電極5は第2半導体層2cと電気的に接続されている。本例において、第1電極4は第1半導体層2aの基板1とは反対側の面に設けられ、第2電極5は第2半導体層2cの主面2Aに設けられている。
第1電極4および第2電極5としては、アルミニウム、チタン、ニッケル、クロム、インジウム、錫、モリブデン、銀、金、ニオブ、タンタル、バナジウム、白金、鉛、ベリリウム、酸化錫、酸化インジウム、酸化インジウム錫、金−シリコン合金、金−ゲルマニウム合金、金−亜鉛合金、金−ベリリウム合金などの膜を用いることができる。第1電極4および第2電極5は、上記材料の中から選択した層を複数層積層したものとしても構わない。
第1電極4の材料として例えば金を用いた場合には、第1電極4と第1半導体層2aとの間にオーミックコンタクト層としてチタンからなる層を設けることができる。第2電極5の材料として例えば金を用いた場合には、第2電極5と第2半導体層2cとの間にオーミックコンタクト層としてニッケルからなる層を設けることができる。
第1電極4は、基板1が導電性を有する材料から構成されている場合、基板1の光半導体層2が配置された第2主面1Bと反対側の第1主面1Aに設けてもよい。このように第1電極4を基板1の第1主面1Aに設けた場合、第1電極4と第2電極5とが光半導体層2を基準として反対側に有する構成のため、第1電極4と第2電極5の絶縁性を確保することができ、発光素子1を実装基板等に容易に実装することができる。
次に、基板1の第1主面1Aに有する突起3および突起3の頂面3Aに設けられた付属突起3aについて、図3および図4を参考にしつつ説明する。なお、基板1の第1主面1Aは、基板1が突起3を有していない主面を指している。
基板1は、第1主面1Aに、頂面3Aを持つ突起3を有している。突起3は、例えば基板1を加工することにより、基板1と一体的に設けられている。突起3の頂面3Aは、基板1の第1主面1Aからの距離が最も遠い位置にある面を指す。突起3としては、例えば四角錘台または六角錘台などの多角錘台および円錐台などを用いることができる。以後の説明において、突起3の底面3Bは、図4に示す通り、突起3が基板1の第1主面1Aと接触している仮想平面を指す。本例において突起3は、頂面3A、底面3Bおよび側面によって囲まれる立体を指し、突起3は円錐台となるように設けられている。
突起3は、基板1の第1主面1Aから頂面3Aまでの高さH1を、例えば0.2μm以上5μm以下に設定することができる。突起3の高さH1を、例えば突起3の高さH1が光半導体層2で発光した光の波長より大きく設定した場合には、光半導体層3で発光して突起3に入射した光を突起3の側面から出射されやすくすることができる。
突起3の頂面3Aには、屈折率が基板1の屈折率と異なる付属突起3aが設けられている。付属突起3aとしては、例えば四角形または六角形などからなる底面を持つ多角錘および円錐などを用いることができる。付属突起3は、突起3の頂面3Aから頂部3a’までの高さH2を、例えば0.2μm以上5μm以下に設定することができる。なお、付属突起3aとして、頂部3a’に面を有している、多角錘台および円錐台を用いてもよい。
突起3および付属突起3aは、図4に示すように、例えば付属突起3aの頂部3a’を通り上方から下方にかけて切断した縦断面において、付属突起3aの面積Maが突起3の面積Mbに対して70%以上90%以下の割合となるように設定されている。
付属突起3aの材料としては、基板1と屈折率が異なる材料により構成されていればよく、例えばチタン、タンタル、アルミニウム、マグネシウム、シリコン、ジルコニウム、ハフニウム、イットリウム、トリウム、スカンジウム、ネオジウム、ニオブまたはナトリウムからなる酸化物もしくは弗化物もしくは窒化物の少なくとも一種類を含む材料から選択することができる。
本例の発光素子20は、上述の通り、基板1の第1主面1Aに突起3と、突起3の頂面3Aに基板1との屈折率が異なる付属突起3aとを有する構成である。そのため、光半導体層2で発光した光を、基板1と外部との境界で基板1の光半導体層2側に反射されにくくすることができる。その結果、基板1の上方での光取り出し効率を向上させることができる。ここで、以下の説明において、発光素子20の外部とは屈折率が1.00の空気の場合である。
付属突起3は、図2に示すように、基板1を上方から平面視したときに突起3の頂面3Aの外周によって囲まれる頂面領域に設けることができる。付属突起3が突起3の頂面3A上に設けることにより、突起3の側面から外部に一度出射された光を付属突起3aに入射されにくくすることができる。付属突起3は、付属突起3aの側面と突起3の側面が面一となるように設けられるか、突起3の頂面3Aの外周によって囲まれる頂面領域よりも内側となるように設けられていればよい。
突起3は、下方から上方に向かうにつれて、基板1の第1主面1Aと平行な断面の面積である第1横断面積が小さくなっていてもよい。すなわち、突起3を上方から下方に切断した断面において、突起3の底面3Bをなす底辺と突起3の側面をなす側辺とがなす内角が例えば0°よりも大きく90°よりも小さくなるように設けられている。
ここで、下方とは突起3を基準として第1主面1A側を指し、上方とは突起3を基準として頂面3A側を指す。突起3は下方から上方に向かうにつれて第1横断面積が小さくなるように設けられていることから、付属突起3aに入射した光を付属突起3aの側面から出射されやすくすることができる。
さらに、付属突起3aは、下方から上方に向かうにつれて基板1の第1主面1Aと平行な断面の面積である第2横断面積が小さくなっていてもよい。ここで、下方とは付属突起3を基準として突起3の頂面3A側を指し、上方とは付属突起3を基準として頂部3a’側を指す。付属突起3が、下方から上方に向かうにつれて第2横断面積が小さくなるように設けられていることから、突起3に入射した光を突起3の側面から出射されやすくすることができる。
突起3は、底面3Bが光半導体層2の発光する光の波長と同じ長さの直径を有する円よりも小さくなるように設けることができる。本例においては、突起3の底面3Bの直径t1が、光半導体層2の発光する光の波長と同じ長さの直径となるように設けられている。
突起3が光半導体層2の発光する波長よりも小さくなるように設けられている場合には、光半導体層2で発光した光が基板1から外部へ突起3を通って進む際に、基板1と外部との境界で光半導体層2に側に反射されにくくなる。この原理について以下説明する。
光半導体層2で発光した光は、突起3が基板1と一体的に設けられていることから、基板1から突起3に入射する際に、光半導体層2側に反射されるのを抑制しつつ、突起3に入射しやすくすることができる。
ここで、光が突起3を通過する際に突起3がその光の波長よりも小さい場合には、突起3の屈折率は、光線の進む方向に対して垂直方向の横断面において、突起3と外部の媒質が占める割合によって決められる。
そのため、光半導体層2で発光した光が突起3を通過する際に、突起3が上方へ向かうにつれて第1横断面積が小さくなる円錐台で設けられていることから、光線の横断面における突起3と外部との比率を少しずつ変化させることができる。その結果、突起3による屈折率変化を緩やかにすることができ、突起3に入射する光を突起3の光半導体層2側に反射されにくくすることができる。
次に、突起3から付属突起3aへ入射する際に、突起3と付属突起3aとの境界において、突起3の形状によって付属突起3aの屈折率差を小さくした状態で、付属突起3aに入射させることができる。そのため、突起3から付属突起3aに光が入射する際に、突起3と付属突起3aの境界において光半導体層2側に反射されにくくすることができる。
付属突起3aに入射した光は、付属突起3が上方に向かうにつれて第2横断面積が小さくなるように円錐台で設けられていることから、光線の横断面における付属突起3aと外部との比率を少しずつ変化させることができるため、付属突起3aによる屈折率変化を緩やかにすることができる。その結果、付属突起3aと外部との境界において、付属突起3aと外部との屈折率差を小さくすることができ、付属突起3に入射する光を光半導体層2側に反射されにくくすることができる。
付属突起3aの屈折率は、基板1の屈折率よりも小さい材料で構成されていてもよい。本例において突起3がサファイアからなる基板1と一体的に設けられていることから、付属突起3aはサファイアよりも屈折率が小さい材料を用いることができる。
具体的には、本例の発光素子20で発光する光の波長では、サファイアの屈折率が約1.70以上1.80以下であることから、付属突起3aの材料としては、例えば酸化マグネシウム(屈折率 約1.68以上1.73以下)、二酸化ジルコニウム(屈折率 約1.78以上2.00以下)、弗化マグネシウム(屈折率 約1.36以上1.40以下)、酸化シリコン(屈折率 約1.44以上1.54以下)などを用いることができる。
本例において、突起3の底面3Bの直径t1が、光半導体層2で発光した光の波長と同じ寸法で設けられている場合について説明したが、屈折率変化を緩和させるという効果を突起3が奏する限り、突起3の底面3Bの一部が光半導体層2で発光する光の波長を直径とする円からはみ出してもよい。
具体的に、突起3の底面3Bが、光半導体層2で発光した光の波長と同じ線分よりも小さく形成されている線分部分を有する場合、光半導体層2で発光した光が通過する際、かかる線分部分と平行な偏光を有していれば、本例の効果を奏するものである。
突起3の頂面3Aは、基板1の第1主面1Aに対して傾いていてもよい。具体的には、付属突起3a頂部3a’を通り上方から下方にかけて切断した断面において、突起3の頂面3Aを構成する直線を延長した仮想直線Raと基板1の第1主面1Aとがなす内角Rtが、例えば10°以上45°以下となるように設定されている。突起3の頂面3Aが基板1の第1主面1Aに対して傾いていることにより、光半導体層2で発光した光が突起3から付属突起3aに入射する際の屈折率変化をさらに緩やかにすることができる。
一方、突起3が光半導体層2で発光する光の波長よりも小さくなるように設けられている場合には、付属突起3aの屈折率は、基板1の屈折率よりも大きく、基板1を上方から平面視したときに突起3の頂面3Aの外周よりも内側で、かつ突起3の頂面3Aの外周から間隔をあけて設けられていてもよい。付属突起3aの屈折率は、例えば突起3の頂面3Aの面積、付属突起3aの底面の面積および付属突起3aの形状を考慮して設定することができる。
このような付属突起3aを設けた場合、突起3から付属突起3aを通過する際に、突起3の屈折率を付属突起3aの屈折率と近づけた状態で、付属突起3aに入射させることができるため、突起3と付属突起3aとの境界で光半導体層2側に反射されにくくすることができる。
本例の発光素子20は、図1、2および6に示すように、基板1の第1主面1Aに突起3を複数有するとともに付属突起3aを複数有していてもよい。突起3は、基板1の第1主面1Aに密度が、例えば1個/μm以上200個/μm以下となるように設けられている。突起3は、隣接する突起3との距離tdが、例えば1nm以上1000nm以下となるように設けられている。
隣接する2つの突起3の距離tdを、光半導体層2で発光した光の波長よりも小さくしてもよい。この場合、光半導体層2で発光した光が、隣接する2つの突起3の間に位置する基板1の第1主面1Aを通過する際に、基板1が突起3を有するため、外部との屈折率変化を緩やかにすることができる。その結果、光半導体層2で発光した光を、基板1の第1主面1Aで光半導体層2側に反射されにくくすることができる。
複数の付属突起3aは、複数の突起3のそれぞれの頂面3Aに、それぞれが対応して設けられている。付属突起3aの頂部3a’間teは、例えば0.3μm以上5μm以下に設定されている。突起3および付属突起3aが複数設けられていることにより、基板1と外部との境界において反射されにくくすることができるため、光半導体層2で発光した光を基板1の第1主面1A側から効率よく取り出すことができる。
インジウムとガリウムを含む窒化物の混晶で発光層2bを形成した場合には、インジウムの組成を調整して、発光する光の偏光の量を調整してもよい。インジウムとガリウムを含む窒化物の混晶で発光する光の波長を350nm以上420nm以下となるようなインジウムの組成にすると、光半導体層2の積層方向に発光する光の80%以上が発光層2bの平面に対して平行な振動の偏光を有するようになる。そのため、突起3の底面3Bを350nm以上420nm以下で形成することにより、発光層2bに対して平行な振動を有する光を効率よく取り出すことができる。
一方、発光層2bがインジウムとガリウムを含む窒化物の混晶からなり、発光する光の波長が460nmよりも大きくなるインジウムの組成の場合、インジウム原子が局在するため、発光層2bの平面に対して平行な振動を有する光が50%以下となり、発光した光の強度の低下を招きやすくなる。
本例では、突起3と基板1よりも小さな屈折率の材料からなる付属突起3aとを有する場合について説明したが、図7に示す通り、突起3と付属突起3aとの間に、基板1の屈折率と付属突起3aの屈折率との間の屈折率を有する材料からなる中間層3bを1層以上設けてもよい。突起3と付属突起3aとの間に中間層3bを設けることにより、突起3と付属突起3aとの境界における屈折率差をさらに小さくすることができる。そのため、突起3と付属突起3との境界においてさらに反射されにくくすることができる。
突起3および付属突起3aが設けられた状態は、例えばダイナミック二次イオン質量分析法(D−SIMS)、エネルギー分散X線分光法(EDX)またはオージェ電子分光法(AES)を用いて、付属突起3aの頂部3a’から突起3の底面3B方向に元素分析をすることによって確認することができる。このようなダイナミック二次イオン質量分析法またはオージェ電子分光法で測定する際には、JIS K0146に準拠した方法が用いられる。
ダイナミック二次イオン質量分析法を用いた場合、具体的に、測定の際に発光素子20に照射する一次イオン源として、ガリウム(Ga)および窒素(N)の場合は酸素イオン(O2+)やセシウムイオン(Cs)、マグネシウム(Mg)の場合は酸素イオン(O2+)、シリコン(Si)の場合はセシウムイオン(Cs)を用いることができる。
一次イオンの照射方向は、検出器などの配置等によっても異なるが、例えば基板1の第1主面1Aに対して60°方向に設定することができる。装置による測定結果の違いは、例えば標準試料を用いて相関をとることによって補正すればよい。例えば、付属突起3aがフッ化マグネシウムで形成され、突起3がサファイアで形成されている場合、それぞれの領域におけるマグネシウムの組成比をD−SIMSで測定することにより、突起3および付属突起3aを有することを確認することができる。
突起3を製造する際に、突起3と付属突起3aとの間に、突起3または付属突起3aを構成する主成分量に対してその他の成分量が増加するなどして形成された異常層が数nm程度存在することもあるが、この場合でも上述の効果を有するものである。これは、異常層の厚みが、光半導体層2で発光した光の波長の10分の1以下だと、上述の効果に与える影響は小さいからである。
次に、突起3および付属突起3aを製造する方法について、図8を参考にしつつ説明する。
突起3は、図8に示すように、光半導体層2が形成された第2主面1Bと反対側の基板1の上面1A’に付属突起3aとなる材料で積層膜10を成膜し、付属突起3aを厚み方向に基板1までエッチングすることによって形成することができる。
具体的には、図8(a)に示すように、付属突起3aとなる積層膜10を基板1の上面1A’に形成する。積層膜10の材料としては、例えば、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、フッ化マグネシウムまたは酸化シリコンなどの材料を用いることができる。積層膜10の厚みtbは、付属突起3aの高さH2に設定することができる。積層膜10は、スパッタリングまたはスピンコートなどによって形成することができる。
その後、図8(b)に示すように、マスクパターンまたはレジストパターンなどとして被覆膜11を形成する。被覆膜11は、後に除去される積層膜10の一部が露出するように形成されている。被覆膜11としては、例えばニッケルなどの金属材料などを用いることができる。
そして、図8(c)に示すように、積層膜10を厚み方向に基板1の一部が除去されるまでエッチングもしくはリソグラフィーを行うことにより、厚みtbの付属突起3aおよび厚みtaの突起3を形成することができる。基板1の一部まで除去することにより、隣接する2つの突起3の間に露出する基板1の第1主面1Aが形成され、基板1の上面1A’が突起3の頂面3Aとなる。なお、この厚みtaが突起3の高さH1に対応し、厚みtbが付属突起3aの高さH2に対応する。
積層膜10および基板1の一部を除去する際に、積層膜10と基板1とのエッチング速度の違いを用いて、突起3の頂面3Aの外周よりも内側に付属突起3aの底面が配置されるように設けてもよい。すなわち、積層膜10に基板1よりもエッチング速度の早い材料を用いて、積層膜10を基板1よりも早く除去することにより、突起3の頂面3Aの外周よりも内側に付属突起3aの底面を配置することができる。
上述した突起3および付属突起3aを製造する方法によって製造した突起3および付属突起3aの作成例を、図9に示す。図9は、基板1の上方から下方にかけて切断した断面の電子顕微鏡写真を示している。図9に示す作成例は、基板1はサファイア、付属突起3aとなる積層膜10は酸化ジルコニウムである。なお、付属突起3aは円錐台形状としている。
積層膜10の一部および基板1の一部を除去する方法としては、ECR−RIE装置を用いてエッチング法を用いた。エッチング法を用いて、積層膜10の一部および基板1の一部を除去する方法としては、ガス流量を例えば10sccm以上40sccm以下にした塩素系ガス雰囲気中で、圧力を例えば0.2Pa以上1.8Pa以下とし、電圧を例えば0.1kV以上0.5kV以下とした条件で、例えば90分以上200分以下の時間エッチングを行えばよい。
このように基板1および付属突起3aの材料とエッチング条件を調整することにより、突起3の頂面3Aの外周よりも内側に付属突起3aの底面を配置することができる。
さらに、発光素子20を保護層によって封止してもよい。この場合、保護層を、付属突起3aよりも小さい屈折率の材料で形成することができる。具体的には、シリコーン樹脂などを用いることができる。本例では、シリコーン樹脂の屈折率が1.4以上1.7以下のものを用いることができる。また、発光層2bが350nm以上420nm以下の波長の光を発光する場合、このようなシリコーン樹脂の中に発光する光の波長で励起することができる蛍光体や燐光体を混ぜて発光層2bからの光を白色光に変換してもよい。
本例の発光素子20は、例えばセラミック材料からなるパッケージなどの実装体に実装した発光装置として用いられる。このように実装体の主面に形成された配線導体に発光素子20を実装する場合、発光素子20は第2半導体層2cをパッケージの主面側にしたフリップチップ接続を用いることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る発光素子30について説明する。第1の実施形態の一例の発光素子20と重複する部分については同一符号または対応する符号を付し、その説明を省略する。図10は発光素子30の断面図であり、図1のA−A’線で切断した断面に相当する。
発光素子30は、基板1が除去され、光半導体層8を構成する一導電型を呈する第2半導体層8cの表面8Aに、発光層2bから離隔する方向に頂面9Aが突出した突起9を有し、突起9の頂面9Aに、第2半導体層8cとは屈折率が異なる付属突起9aを有する点で第1の実施形態の一例と異なっている。第1の実施形態の一例の発光素子20における光半導体層2の第1半導体層2aおよび第2半導体層2cは、本例において光半導体層8の第1半導体層8aおよび第2半導体層2cにそれぞれ対応する。
第2半導体層8cは、表面8Aを有している。この突起9は、第2半導体層8cと一体的に形成されている。突起9の頂面9Aには、第2半導体層8cと屈折率の異なる付属突起部9aが設けられている。なお、本例の突起9および付属突起9aは、上述した第1の実施形態の一例の発光素子20の突起3および付属突起3aにそれぞれ対応する。
本例の発光素子30は、このように第2半導体層8cの表面8Aに突起9と、突起9の頂面9Aに屈折率が第2半導体層8cの屈折率と異なる付属突起9aとを有する構成である。そのため、光半導体層8で発光した光を、第2半導体層8cの表面8Aと外部との境界で第2半導体層8cの発光層8b側に反射されにくくすることができる。その結果、第2半導体層8cの上方での光取り出し効率を向上させることができる。
付属突起9aは、第2半導体層8cを上方から平面視したときに突起9の頂面9Aの外周によって囲まれる頂面領域に設けられていてもよい。付属突起9aが突起9の頂面9A上に設けられていることにより、突起9の側面から外部に一度出射された光を付属突起9aに入射されにくくすることができる。第2半導体層8cの表面8Aは、第1の実施形態の一例の発光素子20における基板1の第1主面1Aに対応している。
突起9は、下方から上方に向かうにつれて、第2半導体層8cの表面8Aと平行な断面の面積である第1横断面積が小さくなっていてもよい。このように突起9が設けられていることにより、突起9に入射した光を突起9の側面から出射されやすくすることができる。
付属突起9aは、下方から上方に向かうにつれて、第2半導体層8cの表面8Aと平行な断面の面積である第2横断面積が小さくなるようになっていてもよい。このように付属突起9aが設けられていることにより、付属突起9aに入射した光を付属突起9aの側面から出射されやすくすることができる。
突起9の底面9Bは、光半導体層8の上方から平面視したときに、光半導体層2で発光した光の波長の寸法と同じ直径を有する円内に含まれる大きさで形成することができる。ただし、本例の効果を奏する限り、突起9がこの円から一部はみ出していてもよい。突起9が第2半導体層8cと一体的に設けられていることから、第2半導体層8cと外部との境界での反射を小さくすることができる。
付属突起9aの屈折率は、第2半導体層8cの屈折率よりも小さい材料で構成されていてもよい。本例において突起9が第2半導体層8cと一体的に設けられていることから、付属突起9aは第2半導体層8cよりも屈折率の小さい材料で設けられている。
付属突起9aは、具体的に、光半導体層8が窒化ガリウムで形成されている場合、光半導体層8で発光する光が例えば350nm以上450nm以下の波長において、窒化ガリウムの屈折率が例えば2.2以上2.5以下となる。そのため、付属突起9aとして、例えば、酸化マグネシウム(屈折率 約1.68以上1.73以下)、酸化ジルコニウム(屈折率 約1.78以上2.00以下)、フッ化マグネシウム(屈折率 約1.36以上1.40以下)、酸化シリコン(屈折率 約1.44以上1.54以下)などを用いることができる。
付属突起9aが、第2半導体層8cよりも屈折率が小さい材料によって構成されていることから、突起9から付属突起9aに入射する際に、突起9と付属突起9aとの境界で反射されにくくすることができる。そのため、突起9に入射した光を、付属突起9aに入射しやすくすることができる。
突起9の頂面9Aは、第2半導体層8cの表面8Aに対して傾いていてもよい。突起9の頂面9Aが、第2半導体層8cの表面8cに対して傾いていることにより、光半導体層8で発光した光が突起9から付属突起9aに入射する際の屈折率変化をさらに緩やかにすることができる。
一方、突起9が光半導体層8で発光する光の波長よりも小さくなるように設けられている場合には、付属突起9aの屈折率は、第2半導体層8cの屈折率よりも大きく、第2半導体層8cを上方から平面視したときに突起3の頂面3Aの外周よりも内側で、かつ突起9の頂面3Aの外周から間隔をあけて設けることができる。付属突起9aの屈折率は、例えば突起9の頂面9Aの面積、付属突起9aの底面の面積および付属突起9aの形状を考慮して設定することができる。
このような付属突起9aを設ける場合、突起9から付属突起9aを通過する際に、突起9の屈折率を付属突起9aの屈折率と近づけた状態で、付属突起9aに入射させることができるため、突起9と付属突起9aとの境界で光半導体層8側に反射されにくくすることができる。
本例の発光素子30は、図10に示すように、第2半導体層8の表面8Aに突起9を複数有するとともに付属突起9aを複数有していてもよい。さらに、複数の付属突起9aは、複数の突起9のそれぞれの頂面9Aに、それぞれが対応して設けられている。突起9および付属突起9aが複数設けられていることにより、基板1と外部との境界において反射されにくくすることができるため、光半導体層8で発光した光を基板1の第1主面1A側から効率よく取り出すことができる。
次に、突起9および付属突起9aを製造する方法について、図12を参考にしつつ説明する。
突起9を設ける方法としては、例えば、光半導体層8を成長させる基板1の第2主面1Bに凹部13を形成する方法を用いることができる。図12(a)に示すように、基板1の第2主面1Bに、基板1の一部が露出するようなマスクパターンまたはレジストパターンなどの保護膜12を形成する。保護層12としては、例えば金属材料などを用いることができる。
その後、図12(b)に示すように、基板1をエッチング等によって一部除去することにより、突起9および付属突起9aの高さとなる深さthの凹部13を形成する。凹部13の形状を調整することにより、突起9および付属突起9aの形状を調整することができる。
次に、付属突起9aとなる堆積部14を凹部13の内部に設ける。堆積部14は、第2半導体層8cよりも屈折率の小さな材料をスパッタリングなどすることによって設けることができる。堆積層14は、凹部13の深さよりも小さい厚みに設定される。すなわち、堆積層14は凹部13が埋まらない程度に設けられている。
その後、図12(c)に示すように、保護膜12を除去して、堆積層14および基板1の凹部13を埋設するように光半導体層8の第2半導体層8cをエピタキシャル成長させることによって突起9を形成することができる。
このように凹部13を基板1に形成した後、凹部13の一部に空間を有する状態で、保護膜12で保護されていた基板1の上部1Rに第2半導体層8cをエピタキシャル成長させる場合には、第2半導体層8cを横方向成長させてもよい。このように第2半導体層8cを横方向成長させることにより、基板1から光半導体層8の厚み方向に延びる転位の数を減らすことができるため、第2半導体層8cの結晶品質を向上させることができる。
さらに、発光層8bおよび第1半導体層8aを設けた後、基板1を除去することにより、発光素子30を製造することができる。なお、基板1を除去する際に、光半導体層2の基板1とは反対側の主面にレジン系ワックスまたはレジストを成膜した後、基板1を除去することにより、基板1を除去した際に光半導体層8に生じるクラックまたは歪みを抑制することができる。なお、基板1の屈折率が第2半導体層8cおよび付属突起9aよりも小さい場合、基板1を除去せずに発光素子30として用いてもよい。
本例においては、突起9が第2半導体層8cに設けられた場合について説明したが、突起9が第1半導体層8aに設けた場合でも上述の効果を奏するものである。
次に本発明の実施形態に係る発光素子20(以下において、本実施例という。)について、発光した光の透過率を有限差分時間領域法によるシミュレーションによって検証した。図13にシミュレーションに用いたモデルを示す。図13(a)は、本実施例に係る基板1および突起3の一部を拡大した図であり、図13(b)は比較例として基板1および基板1上に設けた光導出層25および光導出層25に形成した突起26を拡大した図である。
本シミュレーションのシュミレーションモデルは、具体的に、基板1をサファイア(屈折率1.79)、突起3をサファイア(屈折率1.79)、付属突起3aを二酸化ケイ素(屈折率1.47)、光導出層25および突起26を二酸化ケイ素(屈折率1.47)、外部を空気(屈折率1.00)とした。
図13(a)に示すように、本実施例に係る突起3および付属突起3aは、2つの付属突起3aの頂点間隔d1をλe、付属突起3aの高さd2をλe、突起3の高さd3をλe、底面の直径d4をλeとした。突起3および付属突起3aの外形は円錐とした。ただし、λeは発光波長を基板の屈折率で割ったものとする。
比較例の突起26は、図13(b)に示すように、隣接する2つの突起3の頂点間隔k1をλe、突起26の高さk2をλe、底面の寸法k3をλeの円錐とした。
本シミュレーションモデルにおいて、光半導体層2側から基板1に対し垂直方向に発光波長400nmの光を入射させた。
シミュレーションの結果、比較例の突起26を有する場合における基板1および光導出層25透過率に対して、本実施例に係る突起3を有する場合における基板1および付属突起3aの透過率が1.13倍であった。本例のような突起3を設けることにより、基板1から突起3および付属突起3aを介して外部に光が出る際に屈折率変化を小さくすることができ、基板1と外部との境界での反射を低減することができることがわかる。

Claims (16)

  1. 頂面を持つ突起を上面に有する透光性の基板と、
    前記基板の下面に配置された光半導体層と、
    前記頂面領域において外周から離れて位置するように、前記突起の前記頂面に設けられた、屈折率が前記基板の屈折率と異なる付属突起と
    を有する発光素子。
  2. 前記付属突起は、前記基板を上方から平面視したときに前記突起の前記頂面の外周によって囲まれる頂面領域に設けられている請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記突起は、下方から上方に向かうにつれて、前記基板の前記上面と平行な断面の面積である第1横断面積が小さくなっている請求項1または2に記載の発光素子。
  4. 前記付属突起は、下方から上方に向かうにつれて、前記基板の前記上面と平行な断面の面積である第2横断面積が小さくなっている請求項1−3のいずれかに記載の発光素子。
  5. 前記突起の底面は、前記光半導体層の発光する光の波長と同じ長さの直径を有する円よりも小さい請求項1−4のいずれかに記載の発光素子。
  6. 前記付属突起の前記屈折率は、前記基板の前記屈折率よりも小さい請求項1−5のいずれかに記載の発光素子。
  7. 前記付属突起は、前記屈折率が前記基板の前記屈折率よりも大き請求項5に記載の発光素子。
  8. 前記基板の前記上面に前記突起を複数有するとともに前記付属突起を複数有し、
    前記複数の突起のそれぞれの前記頂面に前記複数の付属突起がそれぞれ対応して設けられている請求項1−のいずれかに記載の発光素子。
  9. 一導電型を呈する第1半導体層と、
    前記第1半導体層上に配置された発光層と、
    前記発光層上に配置された、前記発光層から離隔する方向に頂面が突出した突起を表面に有する、逆導電型を呈する第2半導体層と、
    前記頂面領域において外周から離れて位置するように、前記突起の前記頂面に設けられた
    、屈折率が前記第2半導体層の屈折率と異なる付属突起と
    を有する発光素子。
  10. 前記付属突起は、前記第2半導体層を上方から平面視したときに前記突起の前記頂面の外周によって囲まれる頂面領域に設けられている請求項に記載の発光素子。
  11. 前記突起は、下方から上方に向かうにつれて、前記第2半導体層の前記表面と平行な断面の面積である第1横断面積が小さくなっている請求項または10に記載の発光素子。
  12. 前記付属突起は、下方から上方に向かうにつれて、前記第2半導体層の前記表面と平行な断面の面積である第2横断面積が小さくなっている請求項11のいずれかに記載の発光素子。
  13. 前記突起の底面は、前記発光層の発光する光の波長と同じ長さの直径を有する円よりも小さい請求項12のいずれかに記載の発光素子。
  14. 前記付属突起の前記屈折率は、前記第2半導体層の前記屈折率よりも小さい請求項13のいずれかに記載の発光素子。
  15. 前記付属突起は、前記屈折率が前記第2半導体層の前記屈折率よりも大き請求項13に記載の発光素子。
  16. 前記基板の前記上面に前記突起を複数有するとともに前記付属突起を複数有し、
    前記複数の突起のそれぞれの前記頂面に前記複数の付属突起がそれぞれ対応して設けられている請求項15のいずれかに記載の発光素子。
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