JP5517190B2 - 通信システム、マッピング情報通知装置、マッピング情報通知方法及びプログラム - Google Patents

通信システム、マッピング情報通知装置、マッピング情報通知方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信システム、マッピング情報通信装置、マッピング情報通知方法及びプログラムに関し、特に、通信端末の識別子と通信端末のロケータを分けて扱うアーキテクチャに基づく通信システム、マッピング情報通知装置、マッピング情報通信方法及びプログラムに関する。
インターネットにおいては、パケットは世界中に張り巡らされたネットワークを飛び交っている。インターネットは、TCP/IPネットワークを土台として、グローバルなネットワークを実現している。特に、インターネットは、IP(Internet Protocol)に基づくIPネットワークを形成することによって、グローバルなネットワークを可能としている。IPは、通信における約束事(すなわちプロトコル)であり、通信端末のロケーション(位置)を扱う。現実の土地や建物と同様に、IPネットワークにおいても、ロケーションを一意に特定することができるため、通信を行いたい相手端末のロケーションを知ることで、世界中の通信端末が互いに通信を行うことができる。すなわち、IPにおけるロケーションを示す値は、現実の土地や建物を示すアドレス(住所)の役割を果たすことから、IPアドレスと呼ばれる。
現在のインターネットにおいては、通信端末を自由に移動することが困難であり、送信先IPアドレスへの通信経路を示す経路情報が増大しているといった問題がある。これらの問題の原因は、現在のインターネットにおけるIPアドレスの特徴と役割にある。現在のインターネットを形成するIPネットワークにおいて、IPアドレスは、通信端末がどのロケーションであるかを示す値の役割を果たすと同時に、通信端末を一意に識別する識別子の役割も果たしている。すなわち、現実の住所に例えると、IPアドレスは、建物の住所を示すと同時に建物に住む人の名前(又は建物の名前)をも示している。したがって、住所と住人の名前とが関連付けられているため、住人が居住する建物を変更した場合には、住人の名前をも変更しなくてはならない。
現在のIPネットワークでは、IPアドレスのこのような特徴と役割により、通信端末が異なるネットワークに接続するごとに通信における住所が変わるのみならず、通信端末を一意に示す識別子も同時に変わってしまう。通信中に、通信端末の識別子が変更されると通信の切断が生じることから、通信中の通信端末のネットワークの移動が困難となる。
また、現在のインターネットでは、通信障害に強い冗長な通信経路の確保を目的として、あるネットワーク(ネットワークA)に他のネットワーク(ネットワークB)のIPアドレスの経路情報を流すことがある。すると、ネットワークAの管理する経路情報は、ネットワークAのIPアドレスとネットワークBのIPアドレスの両方を含み、経路情報が増加する。現在のインターネットでは、この増加した経路情報が、ネットワークA以降の下流ネットワークにも伝播されるため、経路情報の増大が問題となっている。
以上の問題は、IPアドレスが現在持っているロケーションと識別子の役割を分割することによって解決される。例えば、ネットワークにそのネットワークのロケーションを示す値(以下、「ロケータ」という。)を持たせる。一方、通信端末にはロケーションに支配されない識別子の値を持たせる。すると、通信中の通信端末がネットワークの移動を行うことでロケータが変更されたとしても、通信端末の識別子は変更されないため、通信の切断が生じることはない。また、このようなネットワーク環境において、通信端末は自身への通信経路として複数のロケータを用いることもできる。よって、通信端末はネットワークA、Bの両方のロケータを用いることで通信経路の冗長化が実現できる。このとき、ネットワークAにネットワークBのロケータを経路情報として伝播させる必要はない。したがって、経路情報の増大といった問題も解決される。
通信中の通信端末の移動を実現する方式として、非特許文献1、2に記載されたMIP(Mobile IP)が知られている。MIPでは、通信端末が本来所属するネットワークにおいて割り当てられたIPアドレスをホームアドレス(home address)と呼び、通信端末の識別子の役割を与える。一方、移動先のネットワークにおいて割り当てられたIPアドレスを気付けアドレス(care of address)と呼び、ロケータとして扱う。通信端末がネットワークを移動することで気付けアドレスが変更されても、ホームアドレスが変更されないため、通信が切断されることはない。
経路情報の増大を抑制するための方法として、非特許文献3に記載されたLISP(Locator ID Separation Protocol)がある。LISPでは、インターネットのバックボーン(inter−domain空間)において、IPアドレスをRLOC(Routing Locator)と呼ばれるロケータとして扱う。一方で、バックボーンに接続する各ネットワーク内で、IPアドレスをEID(Endpoint ID)と呼ばれる識別子として扱う。LISPでは、EIDはRLOCに制約されないため、例えば、EID ID−1の通信端末はRLOC−aもRLOC−bも自身のロケータとして扱うことができる。言い換えると、RLOCもEIDに制約されないため、バックボーンのロケータであるRLOCを整理して管理する(グループ化する)ことができる。したがって、IPアドレスをグループ化するような整理ができないことに起因する、現在のインターネットバックボーンの経路情報の増大を防ぐことができる。
以上のように、通信において通信端末の識別子(ID)と通信端末のロケータを分けて扱うアーキテクチャに基づくネットワークを、「ロケータID分離ネットワーク」という。
ところで、ロケータID分離ネットワークでは、どのIDがどのロケータに対応するかを示す情報(「マッピング情報」という。)が必要となる。通信端末は、通信相手の判断にIDを用いるだけでは、通信を実現することができない。相手がどのロケーションに属しているかを知り、相手のロケータを知ることでパケットの行き先を判断する必要があるからである。すなわち、ロケータID分離ネットワークでは、送信先IDに対応する送信先ロケータを入手し、送信先ロケータに向けてパケットを送信する。受信側は、到着したパケットにおいて、送信元IDを認識することで通信セッションを成立させる。一方で、返りパケットでは、送信元IDに対応する送信元ロケータに向けてパケットを送信する。したがって、ロケータID分離ネットワークではマッピング情報がなければ通信が実現しない。
ロケータID分離ネットワークでは、マッピング情報を通信のエンド端末が扱う場合とルータやサーバなどの通信の中継装置が扱う場合が考えられる。図14、図15にそれぞれのアーキテクチャによるネットワークの概要を示す。
図14を参照すると、通信のエンド端末がマッピング情報84、85を扱うことから、エンド端末はロケータとIDの両方を扱って通信を行う。ID ID−1からID ID−2へのパケット101は、ID ID−1のエンド端末でロケータのヘッダがカプセルされ、ロケータを扱う空間としてはロケータloc−aからロケータloc−b宛のパケットとなる(図中のパケットヘッダ情報において、S−IDは送信元IDを、D−IDは送信先IDを、S−locは送信元ロケータを、D−locは送信先ロケータを示す。)。ロケータloc−bに到着したパケットは、非カプセル化が行われ、ID ID−2宛のパケットであることが判明する。ID ID−2からID ID−1への通信(パケット102の通信)も同様に行われる。
一方、図15では、エンド端末はIDのみを扱い、中継装置がロケータを付加することで通信が行われる。ロケータloc−aの中継装置は、ID ID−1からID ID−2へのパケット103を自身の保持するマッピング情報86を参照してカプセル化する。ロケータloc−aの中継装置は「ID ID−2はロケータloc−b」とのマッピング情報86を持っているため、中継装置間により、ロケータloc−aからロケータloc−b宛にカプセル化されたパケット101が渡される。ロケータloc−bの中継装置に到着したパケット101は非カプセル化され、パケット104がID ID−2宛に届けられる。すなわち図15では、エンド端末はIDのみを扱い、中継装置はロケータとIDの両方を扱う。前述したLISPは、後者のアーキテクチャを採用している。
以下、本明細書では、特に断りのない限り、図15に示されるように、中継装置がロケータ及びIDを扱い、エンド端末はIDのみを扱うネットワークアーキテクチャを想定して説明する。また、特に断りのない限り、中継装置がマッピング情報を管理するものとする。すなわち、ルータ又はサーバのような中継装置がIDに対応するロケータを導きだし、パケットにその値を付加する。
上記のアーキテクチャでは、特定のID端末(エンド端末)間の通信において、非対称な通信経路が用いられる場合がある。非対称な通信経路の例を図16に示す。図16は、ID ID−1とID ID−2のエンド端末間の通信を示しており、ID ID−1からID ID−2へのパケットはロケータloc−aの中継装置より送信されることが、ID ID−1のエンド端末側のネットワークのポリシにおいて決められている場合を想定している。さらに、ID ID−1のエンド端末側のネットワークでは、もう1つの出入り口であるロケータloc−dの中継装置をID ID−1へのパケットの受け入れ口とするポリシを持っているとする。よって、ネットワークバックボーンに対して「ID ID−1宛てのパケットはロケータloc−dを優先的に送信先とする」ことを示すマッピング情報を伝播する。したがって、ID ID−1側からのマッピング情報を受け取るID ID−2側のロケータloc−bの中継装置は、「ID ID−1はロケータloc−a、loc−dであり、かつロケータloc−dを優先する」とのマッピング情報82を保持する(図16のマッピング情報82において、割り当てられた数字の小さいロケータが高い優先度を持つ。)。以上より、ID ID−1からID ID−2へのパケット101はロケータloc−a、loc−bを経由する一方で、ID ID−2からID ID−1へのパケット105がロケータloc−b、loc−dを経由する非対称な通信経路93、94が形成される。
このような非対称な通信経路を形成する非対称なマッピング情報によって通信が行われるネットワークにおいて、エンド端末がネットワークを移動した場合に、通信経路の最適化を効率的に行う場合に困難が生じる。通信の最適化とは、冗長な通信経路を解消することをいう。冗長な通信経路は、移動エンド端末と通信を行っている端末側のロケータとIDのマッピング情報が、エンド端末の移動後のマッピング情報と異なるために生じる。始めに、冗長な経路と、非効率的な通信経路の最適化について説明する。
図17は、エンド端末の移動による冗長な通信経路を示す。一方、図18は、通信の最適化により、最適化された通信経路を示す。
図17において、ID ID−2のエンド端末がロケータloc−bの中継装置のネットワークからロケータloc−cの中継装置のネットワークへ移動したとする。このとき、通信の最適化を行わない場合には、ロケータloc−bの中継装置は、自身のマッピング情報に「ID ID−2はロケータloc−c」を追加したマッピング情報89を持つ(あるいは、「ID ID−2はロケータlocal」から「ID ID−2はロケータloc−c」に変更する。)。したがって、ロケータloc−aの中継装置のマッピング情報87は変更されず、ID ID−2が移動した後のID ID−1からID ID−2へのパケットは、ロケータloc−a、loc−b、loc−cを経由する破線95となる。このとき、ロケータloc−aからロケータloc−cへの直接の経路ではなく、ロケータloc−b経由の経路95が形成されるため、冗長な経路となる(ロケータloc−bの中継装置でパケットの非カプセル化がされ、その後、ロケータloc−bの中継装置のマッピング情報よりロケータloc−c宛にカプセル化がされて届けられる)。一方、ロケータloc−cの中継装置は「ID ID−1はロケータloc−a、loc−dであり、かつロケータloc−dを優先する」とのマッピング情報83を知っているため、ID ID−2からID ID−1へのパケットはロケータloc−c、loc−dを経由する経路92で通信することができる。
一般に、MIPなどの分野では、このような冗長な通信経路を三角ルーティングという。三角ルーティングを解消するために、ID ID−2の移動を知るロケータloc−b又はloc−cの中継装置が、ID ID−1側のネットワークの中継装置にマッピングの変更を通知する方法がある。マッピングの変更を通知することで、冗長な経路を解消することを、一般に「通信経路の最適化」という。
図18は、図17と同様のネットワークでID ID−2のエンド端末が移動した場合を示している。図18では、ID ID−2と通信を行っているID ID−1に対して通信の最適化を行うために、ロケータloc−bの中継装置がID ID−1に対応するロケータloc−a、loc−dの中継装置に、マッピングの変更情報である「ID ID−2はロケータloc−c」を通知する(図18中の実線402、403)。ここで、ロケータloc−b及びloc−cの中継装置が持つ「ID ID−1はロケータloc−a、loc−d」とのマッピング情報82、83が、マッピング変更の通知先情報として活用される。マッピングの変更通知402、403を受け取ったロケータloc−a、loc−dの中継装置は、自身のマッピング情報を、マッピング情報81、810のように変更する。すると、図18の破線のようなロケータloc−bを経由しない最適化された経路91が実現される。
なお、特許文献1において、ノード識別子と位置指示子とを用いたパケットの通信方法が記載されている。
特開2008−312191号公報
"IP Mobility Support for IPv4", IETF RFC3344 (Aug 2002) "Mobility Support in IPv6", IETF RFC3775 (Jun 2004) "Locator/ID Separation Protocol (LISP)", IETF Internet Draft, draft-farinacci-lisp-12 (Mar 2009) "Application Mobility with HIP", In Proc. of NDSS Wireless and Security Workshop, San Diego, CA, USA, Feb. 2005. Internet Society.
図18においては、マッピング情報に存在する対象のIDの送信先ロケータすべてにマッピングの変更を通知する。したがって、IDが有するロケータの数が増大するにしたがって、対象の全ロケータに通知する方法は非スケーラブルかつ非効率的となる。したがって、通信経路の最適化を効率良く行うには、通信経路の最適化対象のIDに対応する送信先ロケータの中から、マッピングの変更通知に適したロケータを選出し、そのロケータに通知を行うことが好ましい。
しかしながら、従来のマッピング情報を用いたマッピング変更の通知方法によると、通信経路の最適化を効率良く行うことは困難である。通信の最適化が困難となる例を、図19に示す。図19において、ID ID−1からID ID−2への通信におけるロケータloc−b経由の冗長な経路を解消するために、ロケータloc−b、loc−cの中継装置が通信の最適化を試みる。ここで、ロケータloc−b、loc−cの中継装置は「ID ID−1はロケータloc−a、loc−dであり、かつロケータloc−dを優先する」とのマッピング情報82、83を保持している。したがって、通信経路の最適化を効率良く行うために、例えば、マッピングの変更通知先を1つにしぼり、優先度の高いロケータloc−dの中継装置宛にのみマッピング変更を通知404する。
しかしながら、ID ID−1側のネットワークではID ID−1からID ID−2へのパケットの出口をロケータloc−aの中継装置としており、さらにロケータloc−aの中継装置のマッピング情報はマッピングの変更通知404では更新されないため、ID ID−1からID ID−2へのパケットは相変わらずロケータloc−bの中継装置に届けられる(図19の破線96)。ロケータloc−bの中継装置が新たなID ID−2宛のマッピング情報を持っている場合には三角ルーティングとなり、持っていない場合にはパケットが破棄されてしまう。図19中では、ロケータloc−bの中継装置がID ID−2宛の新たなマッピング情報を保持していないため、パケットが破棄される。いずれにせよ、通信経路の最適化を効率良く行うことが困難となる。したがって、通信経路の最適化を効率良く行うにあたり、従来のようにマッピング情報を活用するだけでは、適切な中継装置にマッピングの変更通知ができない。
ここで、一般的な、マッピング変更の通知に用いられるメッセージ(「マッピング変更通知メッセージ」)の構成を、図20を参照して説明する。マッピング変更通知メッセージ4Aは、少なくとも、メッセージの送信先と送信元を示す送信先ロケータ(D−loc)41及び送信元ロケータ(S−loc)42を含み、さらにマッピングの変更を示す情報としてマッピング変更ID43及び変更するIDに対応するロケータ群44を含む。マッピング変更通知メッセージ4Aを受け取ったD−loc41の中継装置は、自身のマッピング情報の中でマッピング変更ID43に対応するロケータ情報を、マッピング変更通知メッセージ4Aに含まれるロケータ群44に示されるロケータ情報に変更する。このとき、旧ロケータ情報を削除するか否かは、中継装置の従うプロトコル、中継装置の特徴によって異なっていてもよい。また、マッピング変更通知メッセージ4Aは、マッピング変更ID43と対応するロケータ群44のセットを複数個有していてもよい。
ところで、上述した例は、エンド端末をモバイルノードと想定し、エンド端末ID ID−2の物理的な移動によるネットワーク変更の例である。一方、ロケータID分離ネットワークでは、IDの移動によるネットワーク変更も考えられる。異なるネットワークの端末にIDを移動することで、ネットワークを越えたプロセスマイグレーション及びアプリケーションモビリティが可能となる。ネットワーク越しのアプリケーションモビリティのために、ロケータID分離ネットワークを実現するアーキテクチャであるHIP(Host Identity Protocol)のネットワークを用いて、ネットワーク越しのID移動を行う方式が非特許文献4に記載されている。HIPは、基本的にエンド端末がロケータとIDの対応を持つアーキテクチャであるため、非特許文献3は本明細書の想定するネットワークとは異なる。しかしながら、本明細書の想定するネットワークにおいても、プロセスマイグレーションのためにIDのみを移動することが可能であり、その際の通信経路の最適化において、エンド端末が物理的に移動した場合と同様の問題が生じる。
従来のロケータID分離ネットワークでは、エンド端末やIDの移動により生じるロケータとIDのマッピング変更の適切な通知先が分からないことが問題となる。例えば、マッピングの変更を通知する中継装置が自身のマッピング情報よりマッピング変更の通知先を判断することにより、不適切な送信先中継装置にマッピングの変更を通知する可能性がある。また、マッピングの変更通知を受ける中継装置側のネットワークにおいて、マッピング変更を受け付けることが可能な中継装置が複数存在した場合、どの中継装置にマッピングの変更を通知してほしいかを制御することもできない。すなわち、適切な中継装置においてマッピングが変更されないことから、例えば、冗長な経路による通信に伴う通信遅延の増加や通信帯域の減少が生じ、場合によっては、通信セッションの切断も生じ得る。特に、エンド端末またはIDが異なるネットワークに移動した際の通信経路の最適化において、問題が生じる。
そこで、ロケータとIDを分離して扱うロケータID分離ネットワークにおいて、エンド端末又はIDを移動した場合に通信経路の最適化を効率よく行うことが課題となる。本発明の目的は、かかる課題を解決する通信システム、マッピング情報通知装置、マッピング情報通知方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の第1の視点に係るマッピング情報通知装置は、
パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を保持し、
送信先IDと送信先ロケータとの間のマッピング情報が変更された場合には、前記対応表を参照して該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを抽出し、該送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に該マッピング情報の変更内容を通知する。
本発明の第2の視点に係る通信システムは、上記第1の視点に係るパケット中継装置を備えている。
本発明の第3の視点に係るマッピング情報通知装置は、
コンピュータが、パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を記憶装置に保持する工程と、
送信先IDと送信先ロケータとの間のマッピング情報が変更された場合には、前記対応表を参照して該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを抽出する工程と、
抽出した送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に前記マッピング情報の変更内容を通知する工程とを含む。
本発明の第4の視点に係るプログラムは、
パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を記憶装置に保持する処理と、
送信先IDと送信先ロケータとの間のマッピング情報が変更された場合には、前記対応表を参照して該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを抽出する処理と、
抽出した送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に前記マッピング情報の変更内容を通知する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明の第5の視点に係る通信システムは、
パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を保持する対応表保持装置と、
送信先IDと送信先ロケータとを対応付けたマッピング情報を保持する複数のパケット中継装置と、を備え、
前記複数のパケット中継装置は、それぞれ、配下の端末の移動を検出した場合、該端末のIDを送信先IDとしたときに前記対応表において該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを前記対応表保持装置に問い合わせ、得られた送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に対して、該端末の移動後のロケータに応じてマッピング情報を変更するように通知する。
本発明の第6の視点に係るマッピング情報通信方法は、
対応表保持装置が、パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を記憶装置に保持する工程と、
複数のパケット中継装置が、それぞれ、送信先IDと送信先ロケータとを対応付けたマッピング情報を保持する工程と、
前記複数のパケット中継装置が、それぞれ、配下の端末の移動を検出した場合、該端末のIDを送信先IDとしたときに前記対応表において該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを前記対応表保持装置に問い合わせる工程と、
得られた送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に対して、前記端末の移動後のロケータに応じてマッピング情報を変更するように通知する工程と、を含む。
本発明の第7の視点に係るパケット中継装置は、
送信先IDと送信先ロケータとを対応付けたマッピング情報を保持し、
配下の端末の移動を検出した場合、該端末のIDを送信先IDとしたときに、該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを、パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を保持する対応表保持装置に問い合わせ、得られた送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に対して、該端末の移動後のロケータに応じてマッピング情報を変更するように通知する。
本発明に係る通信システム、マッピング情報通知装置、マッピング情報通信方法及びプログラムによると、ロケータとIDを分離して扱うロケータID分離ネットワークにおいて、エンド端末又はIDを移動した場合に通信経路の最適化を効率よく行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る通信システムにおける対応表生成装置の構成を一例として示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムにおける送信元ロケータ対応表の構成を一例として示す図ある。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムにおける対応表生成装置の動作を一例として示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムにおける対応表保持装置の構成を一例として示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムにおける対応表保持装置の動作を一例として示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムにおけるマッピング変更通知装置の構成を一例として示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムにおけるマッピング変更通知装置の動作を一例として示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムにおける対応情報メッセージのメッセージフォーマットを一例として示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信システムにおけるパケット通信について説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信システムにおける対応表保持装置の構成を一例として示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信システムにおける対応表保持装置の対応表情報の登録及び参照対応に関する動作を一例として示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る通信システムにおける対応表保持装置2B及び2B’の対応表の分散配置処理に関する動作を一例として示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る通信システムにおけるパケット通信について説明するための図である。 ロケータとIDの対応(マッピング)をエンド端末が保持する従来のロケータID分離ネットワークを一例として示す図である。 ロケータとIDの対応(マッピング)を中継装置が保持する従来のロケータID分離ネットワークを一例として示す図である。 非対称な通信経路を含む従来のロケータID分離ネットワークを一例として示す図である。 対称なマッピング情報を有する従来のロケータID分離ネットワークにおいて、エンド端末やIDの移動によって生じる三角ルーティングを一例として示す図である。 対称なマッピング情報を有する従来のロケータID分離ネットワークにおける通信経路の最適化を一例として示す図である。 非対称なマッピング情報を有する従来のロケータID分離ネットワークにおいて、通信経路の最適化が困難な状況を一例として示す図である。 マッピング変更を通知する従来の典型的なメッセージフォーマットを一例として示す図である。
第1の展開形態のマッピング情報通知装置は、上記第1の視点に係るマッピング情報通知装置であることが好ましい。
第2の展開形態のマッピング情報通知装置は、他のマッピング情報通知装置との間で前記対応表を分散して保持するようにしてもよい。
第3の展開形態のマッピング情報通知装置は、送信先IDと送信先ロケータとの間のマッピング情報が変更された場合には、複数のマッピング情報通知装置の間で分散保持された前記対応表を参照して該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを抽出し、該送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に該マッピング情報の変更内容を通知するようにしてもよい。
第4の展開形態のマッピング情報通知装置は、パケットを中継するようにしてもよい。
第5の展開形態の通信システムは、上記のマッピング情報通知装置を備えていることが好ましい。
第6の展開形態の通信システムは、パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を生成し、該対応表を前記マッピング情報通知装置に送信する対応表生成装置をさらに備えていることが好ましい。
第7の展開形態の通信システムは、前記対応表生成装置がパケットを中継するようにしてもよい。
第8の展開形態のマッピング情報通知方法は、上記第3の視点に係るマッピング情報通知方法であることが好ましい。
第9の展開形態のマッピング情報通知方法は、コンピュータが、他のコンピュータとの間で前記対応表を分散して保持する工程をさらに含んでいてもよい。
第10の展開形態のマッピング情報通知方法は、コンピュータが、送信先IDと送信先ロケータとの間のマッピング情報が変更された場合には、複数のコンピュータの間で分散保持された前記対応表を参照して該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを抽出する工程と、
抽出した送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に前記マッピング情報の変更内容を通知する工程とを含んでいてもよい。
第11の展開形態のマッピング情報通知方法は、コンピュータがパケットを中継する工程をさらに含んでいてもよい。
第12の展開形態のマッピング情報通知方法は、コンピュータが、パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を生成する工程と、
前記対応表を他のコンピュータに送信する工程とをさらに含むことが好ましい。
第13の展開形態のプログラムは、上記第4の視点に係るプログラムであることが好ましい。
第14の展開形態のプログラムは、他のコンピュータとの間で前記対応表を分散して保持する処理をさらにコンピュータに実行させるようにしてもよい。
第15の展開形態のプログラムは、送信先IDと送信先ロケータとの間のマッピング情報が変更された場合には、複数のコンピュータの間で分散保持された前記対応表を参照して該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを抽出する処理と、
抽出した送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に前記マッピング情報の変更内容を通知する処理とをさらにコンピュータに実行させるようにしてもよい。
第16の展開形態のプログラムは、パケットを中継する処理をさらにコンピュータに実行させるようにしてもよい。
第17の展開形態のプログラムは、パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を生成する処理と、
前記対応表を他のコンピュータに送信する処理とをさらにコンピュータに実行させることが好ましい。
本発明に係る通信システム、マッピング情報通知装置、マッピング情報通信方法及びプログラムによると、ロケータとIDを分離して扱うロケータID分離ネットワークにおいて、エンド端末又はIDを移動した場合に通信経路の最適化を効率よく行うことができる。パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を用いることにより、マッピング情報が変更されたことを通知する必要があるパケット中継装置に対してのみ、当該通知を行うことができるからである。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る通信システムについて、図面を参照して詳細に説明する。第1の実施形態では、送信先IDに対応する送信元ロケータの対応表を生成するルータやサーバなどの対応表生成装置の構成及び処理動作、対応表を保持する対応表保持装置の構成及び処理動作、マッピング変更通知を行うルータやサーバなどのマッピング変更通知装置の構成及び処理動作、対応表生成装置及びマッピング変更通知装置によるマッピング変更通知及び通信経路最適化について述べる。本発明による対応表生成装置の機能は、ルータやサーバなどの中継装置に組み込まれてもよいし、それとは異なる本発明のためのサーバなどの新たな装置によって実現されるようにしてもよい。
なお、本発明は、一般的なロケータID分離ネットワークを実現するアーキテクチャ及びプロトコルから構成されるネットワークに関するものである。以下では、ルータやサーバなどの中継装置がロケータとIDの対応を示すマッピング情報を管理・制御するネットワークを想定して説明する。しかし、本発明は、エンド端末がロケータとIDの対応を示すマッピング情報を管理・制御するネットワークにも適用することができる。例えば、エンド端末が中継装置の機能を備えている場合には、本発明の提供が可能となる。したがって、本発明は、中継装置がマッピング情報を管理・制御するネットワークにのみ限られるものでない。
第1の実施形態に係る通信システムにおいては、対応表生成装置が、自ネットワークのエンド端末と通信を行う送信先端末のIDごとに、パケットの出口となる中継装置のロケータ(送信元ロケータ)の対応表を生成し、対応表保持装置が対応表を保持し、かつ対応表の参照を受け付けることで、マッピング変更通知装置に適切なマッピング通知先ロケータを知らせる。マッピング変更通知装置は、対応表より得た適切なロケータの中継装置に対してマッピング変更を通知することができる。ここで、マッピングの変更とは、マッピング情報の追加及び削除の両方が行われることに加え、マッピング情報の追加又は削除の少なくともいずれかが行われることも示す。
はじめに、送信先IDに対応する送信元ロケータの対応表を生成する装置(対応表生成装置)について図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る通信システムにおける対応表生成装置1Aの構成を一例として示すブロック図である。図1の装置において、各構成要素で関係のある要素間を直線で結んで表示する。矢印線の方向は、本発明における特徴を説明するための、各構成要素間の詳細な制御や参照、情報の流れを示す。
対応表生成装置1Aは、自身の所属するネットワークやネットワーク間で用いられる通信ポリシの情報をもとに、送信先IDに対応する送信元ロケータの対応表を生成し、対応表をデータベースに保存する。
対応表生成装置1Aは、対応表管理部11とポリシ管理部12及び外部接続インターフェース13を含む。また、送信元ロケータ対応表DB6を外部に備えている。以下、対応表生成装置1Aの構成と動作について説明する。
対応表管理部11は、少なくとも対応表生成部111、対応表登録部112を含む。対応表管理部11は、ポリシ管理部12から受け取ったポリシ情報を参考にして送信先IDに対応する送信元ロケータの対応表を生成し、送信元ロケータ対応表DB6に対応表を保存する。対応表生成部111は、ポリシ管理部12よりポリシ情報を受け取り、どの送信先IDに対してはどの送信元ロケータを用いるか、すなわち、送信先IDに対する送信元ロケータは何かを判断し、送信先IDに対する送信元ロケータの対応表を生成する。対応表登録部112は、対応表生成部111にて生成した対応表を、送信元ロケータ対応表DB6に登録することで、対応表の保存を行う。
ポリシ管理部12は、ポリシ受付部121及びポリシ保存部122を含む。ポリシ受付部121は、外部接続インターフェース13を介して外部よりポリシ情報を受け付け、必要な情報を整理する。ポリシ保存部122は、ポリシ受付部121より整理されたポリシ情報を受け取って保存し、必要に応じて対応表管理部11の対応表生成部111にポリシ情報を与える。ここで、ポリシとは、どの送信先IDに対してはどの送信元ロケータを用いるかの情報(送信元ロケータの優先度情報)、IDにおける使用不可能な送信先ロケータや送信元ロケータの情報などの運用方法のことを指す。
外部接続インターフェース13は、外部端末との情報のやりとりを行うインターフェースである。
以上の対応表生成装置1Aにおいて、送信元ロケータ対応表DB6を装置1Aの内部に備えた対応表生成装置1A’(非図示)も考えられる。対応表生成装置1A’の構成と動作は、送信元ロケータ対応表DB6を内部に備えていること以外は、対応表生成装置1Aと同一である。
次に、本実施形態に係る通信システムにおける送信元ロケータ対応表5Aの構成について図2を参照して説明する。図2は、本実施形態による送信元ロケータ対応表5Aの一例である。送信元ロケータ対応表5Aは、送信元ロケータ対応表DB6に保存される。
送信元ロケータ対応表5Aは、送信元ID、送信先ID及び送信元ロケータの情報を含む。送信元ロケータ対応表5Aは、送信元IDから送信先IDへの通信において、送信元側ネットワークの通信の出口として、送信元ロケータの中継装置を用いていることを表す。言い換えると、送信元IDから送信先IDへの通信において、送信元ロケータを出口とする通信が行われる。
次に、本発明による対応表生成装置1A(ないし1A’)の動作について図3を参照して説明する。図3は、本発明による対応表生成装置1A及び1A’の動作の一部を示すフローチャートの一例である。
対応表生成装置1A(ないし1A’)は、対応表の生成要求が発生した場合(ステップS10のYes)、対応表を生成する(ステップS11)。要求がない場合は(ステップS10のNo)、対応表の登録要求の有無を判定する(ステップS12)。
対応表の生成要求がある場合(ステップS10のYes)、対応表管理部11の対応表生成部111にて、ポリシ管理部12のポリシ保存部122から受け取ったポリシ情報を参考に、送信元ロケータ対応表5Aを生成する(ステップS11)
対応表生成装置1A(ないし1A’)は、対応表の登録要求が発生した場合(ステップS12のYes)、送信元ロケータ対応表5Aを登録する(ステップS13)。要求がない場合は(ステップS12のNo)、処理の終了条件を満たしているか否かを判定する(ステップS14)。
対応表の登録要求がある場合(ステップS12のYes)、対応表登録部112は、送信元ロケータ対応表5Aの情報を送信元ロケータ対応表DB6に登録し(ステップS13)、処理を終了する。
処理の終了条件を満たしているか否かを判定し(ステップS14)、満たしていない場合は(ステップS14のNo)、ステップS10へ進み、満たしている場合は(ステップS14のYes)、処理を終了する。
以上の処理動作において、対応表の生成要求及び対応表の登録要求は、対応表生成装置1A(ないし1A’)の内部で発生してもよいし、外部の装置から与えられるようにしてもよい。例えば、送信先IDとの初期通信時や送信先IDのマッピング情報取得時などに、外部装置であるルータ又はサーバから要求が発生することも考えられる。また、ステップS14における処理の終了条件は、対応表生成装置1A(ないし1A’)の運用において任意に設定できる。例えば、対応表生成要求と対応表登録要求の両方がない場合のみ終了するとういう条件、又は、片方の要求がなくても終了するという条件が考えられる。
次に、本発明による対応表生成装置1Aによって生成された対応表を保持する対応表保持装置について図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る通信システムにおける対応表保持装置2Aの構成を一例として示すブロック図である。図4の装置において、各構成要素で関係のある要素間を直線で結んで表示する。矢印線の方向は、本発明における特徴を説明するための、各構成要素間の詳細な制御や参照、情報の流れを示す。
対応表保持装置2Aは、対応表生成装置1Aなどの外部装置で生成された対応表の情報を受け取り、データベースに登録し、後述のマッピング変更通知装置などからの参照要求に対してデータベースの対応表の情報を応答する。すなわち、対応表生成装置1Aにおいて、対応表管理部11の対応表登録部112は、直接に送信元ロケータ対応表DB6に対応表情報を登録するのではなく、対応表保持装置2Aを介して対応表情報を登録する形態が考えられる。この場合、対応表生成装置1Aの機能は、対応表管理部11の対応表登録部112から外部接続インターフェース13を経て対応表情報を含むメッセージが送信されるように変更される。
対応表保持装置2Aは、対応表DB変更処理部21、対応表情報送受信部22、外部接続インターフェース23を含む。また、送信元ロケータ対応表DB6を外部に備えている。以下、対応表保持装置2Aの構成と動作について説明する。また、対応表の構成は送信元ロケータ対応表5Aに従い、対応表情報とは、送信元ロケータ対応表5Aを構成する情報の全てあるいは一部を示す。
対応表DB変更処理部21は、対応表DB変更部211及び対応表DB参照部212を含む。対応表DB変更処理部21は、外部から対応表情報を受け取りデータベースに登録する。また、外部からの対応表情報の参照を受け付け、データベースに保持している対応表情報を返す。対応表DB変更部211は、対応表情報送受信部22の対応表情報受信部221から対応表情報を受け取り、送信元ロケータ対応表DB6の対応表を変更する。対応表DB参照部212は、外部からの対応表の参照要求を受け付け、送信元ロケータ対応表DB6から該当する対応表情報を入手する。入手後、対応表情報送信部222に対して、入手した対応表情報を返信するように指示する。
対応表情報送受信部22は、対応表情報受信部221及び対応表情報送信部222を含む。対応表情報送受信部22は、対応表情報の送受信の処理を行う。対応表情報受信部221は、外部からの対応表情報を受信し、対応表保持装置2Aの扱うフォーマットに変換し、対応表DB変更部211に渡す。対応表情報送信部222は、対応表DB参照部212から受け取った対応表情報を外部への送信フォーマットに変換し、送信処理を行う。
外部接続インターフェース23は、外部端末との情報のやりとりを行うインターフェースである。
以上において、送信元ロケータ対応表DB6の対応表の変更とは、対応表への情報の追加、対応表からの情報の削除のいずれの動作をも示す。
以上の対応表保持装置2Aにおいて、送信元ロケータ対応表DB6を内部に備えた対応表保持装置2A’(非図示)も考えられる。対応表保持装置2A’の構成と動作は、送信元ロケータ対応表DB6を内部に備えていること以外は、対応表保持装置2Aと同一である。
次に、本発明による対応表保持装置2Aの動作について図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る通信システムにおける対応表保持装置2Aの動作の一部を示すフローチャートの例である。
対応表保持装置2A(ないし2A’)は、外部装置より対応表情報を受信した場合(ステップS20のYes)、受信した情報を送信元ロケータ対応表DB6に登録する(ステップS21)。それ以外の場合には(ステップS20のNo)、対応表情報の参照要求を受け取ったか否かを判定する(ステップS22)。
対応表情報を受信した場合(ステップS20のYes)、対応表DB変更処理部21の対応表DB変更部211は、受け取った対応表情報に基づき送信元ロケータ対応表DB6の情報を変更する(ステップS21)。
対応表情報の参照要求を外部装置より受け取った場合(ステップS22のYes)、参照に対応する情報を入手する(ステップS23)。それ以外の場合には(ステップS22のNo)、処理を終了するか否かを判定する(ステップS25)。
対応表情報の参照要求を受け取った場合(ステップS22のYes)、対応表DB参照部212にて、参照対象の対応表情報を送信元ロケータ対応表DB6より入手する(ステップS23)。
対応表DB参照部212は、入手した対応表情報を対応表情報送受信部22の対応表情報送信部222へ渡し、対応表情報送信部222は、外部装置に対応表情報を送信する(ステップS24)。
処理の終了条件を満たしているか否かを判定し(ステップS25)、満たしていない場合には(ステップS25のNo)、ステップS20に進み、満たしている場合には(ステップS25のYes)、処理を終了する。
以上の処理において、ステップS25における処理の終了条件は、対応表生成装置2Aの運用において任意に設定することができる。例えば、対応表情報の受信と対応表情報の送信の両方がない場合のみ終了するという条件、片方の要求がなくても終了するという条件が考えられる。
次に、中継装置へマッピング変更通知を行う装置(マッピング変更通知装置)について図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る通信システムにおけるマッピング変更通知装置3Aの構成を一例として示すブロック図である。図6の装置において、各構成要素で関係のある要素間を直線で結んで表示する。矢印線の方向は、本発明における特徴を説明するための、各構成要素間の詳細な制御や参照、情報の流れを示す。
マッピング変更通知装置3Aは、通信経路の最適化において、対応表保持装置2A(ないし2A’)又は対応表生成装置1A(ないし1A’)が備えている送信元ロケータ対応表DB6からマッピング変更通知の送信先ロケータ、すなわちマッピング変更通知先中継装置のロケータを得る。そして、入手したロケータの中継装置に、マッピングの変更を通知する。
マッピング変更通知装置3Aは、ロケータ情報取得部31とマッピング変更通知部32、パケット送受信部33、外部接続インターフェース34を含む。以下、マッピング変更通知装置3Aの構成と動作について説明する。
図6を参照すると、ロケータ情報取得部31は、該当ロケータ参照要求部311及び該当ロケータ情報取得部312を含む。ロケータ情報取得部31は、該当ロケータ参照要求部311にて参照対象のID(「参照対象ID」)と参照対象のIDへのメッセージ送信元ID(「参照対象送信元ID」)の組に対するロケータ情報を外部装置に要求し、該当ロケータ情報取得部312にて、外部装置より参照対象IDと参照対象送信元IDの組に対するロケータ情報(「該当ロケータ情報」)を受け取る。
ここで、「参照対象ID」とは、端末やIDの移動によってロケータが切り替わったために、マッピングの変更が必要となるIDのことである。また、「参照対象送信元ID」とは、参照対象IDと通信を行っている送信元のIDである。
該当ロケータ参照要求部311は、パケット送受信部33のパケット送信部332へ参照対象IDと参照対象送信元IDとの組に対応するロケータ情報を要求するメッセージの送信を指示する。該当ロケータ情報取得部312は、パケット受信部331から該当ロケータ情報を含むメッセージを受け取り、参照対象IDと参照対象送信元IDの組に対する該当ロケータ情報を入手する。そして、マッピング変更通知部32に対して該当ロケータ宛のマッピング変更メッセージの生成を指示する。
図6を参照すると、マッピング変更通知部32は、変更通知メッセージ生成部321を含む。変更通知メッセージ生成部321は、ロケータ情報取得部31の該当ロケータ情報取得部312より受け取った該当ロケータ情報及び参照対象IDの情報から、マッピングの変更通知メッセージを生成する。該当ロケータ宛のマッピング変更通知メッセージを生成し、マッピング変更対象のID(「マッピング変更ID」)として参照対象IDを含める。また、マッピング変更IDの新たなロケータ情報として、参照対象IDの移動先のロケータ情報を含める。
マッピング変更通知メッセージのフォーマットは、例えば、図20のマッピング変更通知メッセージ4Aに従う。すなわち、該当ロケータは送信先ロケータ(D−loc)41に、参照対象IDはマッピング変更ID43に、参照対象IDの移動先のロケータ情報は対応ロケータ群44に与えられる。また、送信元ロケータ(S−loc)42は、基本的にはマッピング変更通知装置3Aの持つロケータが入るが、ロケータID分離ネットワークのプロトコルによっては参照対象IDの移動先の装置のロケータなどの他のロケータ情報が入るかもしれない。また、変更通知メッセージ生成部321は、生成したマッピング変更通知メッセージを、パケット送受信部33のパケット送信部332に渡す。
図6を参照すると、パケット送受信部33は、パケット受信部331及びパケット送信部332を含む。パケット受信部331は、外部接続インターフェース34を経由してパケットを受信し、ロケータ情報取得部31の該当ロケータ情報取得部312へ該当ロケータ情報を含むメッセージを渡す。パケット送信部332は、該当ロケータ参照要求部311から受け取った参照対象IDと参照対象送信元IDとの組に対応する該当ロケータを要求する内容を含むメッセージを、対応表を持つ外部装置(対応表保持装置2A、2A’や対応表生成装置1A、1A’)に送信する。また、マッピング変更通知部32の変更通知メッセージ生成部321からマッピング変更通知メッセージのパケットを受け取り、外部接続インターフェース34を経由して外部の中継装置にパケットを送信する。
外部接続インターフェース34は、外部端末とのパケットの送受信を行うためのインターフェースである。
次に、本発明によるマッピング変更通知装置3Aの処理動作について図7を参照して説明する。図7は、本発明によるマッピング変更通知装置3Aの動作の一部を示すフローチャートの一例である。
マッピング変更通知装置3Aは、参照対象IDに対するロケータの参照要求が発生した場合(ステップS30のYes)、該当ロケータの参照要求メッセージを送信する(ステップS31)。参照要求発生していない場合(ステップS30のNo)、いずれかの参照対象IDと参照対象送信元IDに対する該当ロケータを含むメッセージを受信しているか否かを判定する(ステップS32)。
ロケータ情報取得部31の該当ロケータ参照要求部311は、参照対象IDと参照対象送信元IDに対するロケータを参照する要求のメッセージを生成し、パケット送受信部33のパケット送信部332に送信を指示する。パケット送信部332は、メッセージを対応表保持装置2A(ないし2A’)又は対応表生成装置1A(ないし1A’)の外部装置に送信する(ステップS31)。
マッピング変更通知装置3Aは、過去に参照要求を出した参照対象IDと参照対象送信元IDに対するロケータ情報を含んだ応答メッセージを受信した場合(ステップS32のYes)、該当ロケータ情報取得部312にてメッセージの情報を取得し、マッピング変更メッセージを生成する(ステップS33)。受信していない場合(ステップS32のNo)、処理の終了条件を満たしているか否かを判定する(ステップS35)。
マッピング変更通知部32の変更通知メッセージ生成部321は、受信したメッセージに含まれる該当ロケータ宛のマッピング変更通知メッセージを生成する(ステップS33)。メッセージは、少なくとも、該当ロケータを送信先ロケータ(D−loc)41、該当ロケータの参照対象IDをマッピング変更ID43、参照対象IDの移動先のロケータ情報を対応ロケータ群44として生成される。
変更通知メッセージ生成部321からの指示にしたがい、パケット送信部332は生成されたマッピング変更通知メッセージを送信する(ステップS34)。
処理の終了条件を満たしているか否かを判定し(ステップS35)、満たしていない場合には(ステップS35のNo)、ステップS30に進み、満たしている場合には(ステップS35のYes)、処理を終了する。
以上の処理において、ステップS35における処理の終了条件は、対応表生成装置3Aの運用において任意に設定できる。例えば、該当ロケータ情報を含むメッセージの受信と参照要求メッセージの送信の両方がない場合のみ終了するという条件、前記の送信及び受信の処理の片方がなくても終了するという条件が考えられる。
次に、本発明による対応表生成装置1A(ないし1A’)から対応表保持装置2A(ないし2A’)に送信される場合、対応表生成装置1A(ないし1A’)又は対応表保持装置2A(ないし2A’)からマッピング変更通知装置3Aに送信される場合、マッピング変更通知装置3Aから対応表生成装置1A(ないし1A’)又は対応表保持装置2A(ないし2A’)に送信される場合において、本発明において一般的に用いられる対応表情報を含む対応表情報メッセージ7Aの構成を、図8を参照して説明する。図8は、本発明による対応表情報メッセージ7Aのフォーマットを一例として示す。
対応表情報メッセージ7Aは、メッセージタイプ71、送信先ID72、送信元ID73及び送信元ロケータ群74を含む。
メッセージタイプ71は、このメッセージがどの装置からどの装置へのメッセージであるか、メッセージが対応表情報の要求であるか対応表情報の応答であるか、対応表情報の登録であるかなどを識別するために用いられる。メッセージタイプには、これらを識別するための値が入る。例えば、対応表情報の登録を行うメッセージである対応表生成装置1A(ないし1A’)から対応表保持装置2A(ないし2A’)へのメッセージをタイプ1とし、対応表情報の要求を行うメッセージであるマッピング変更通知装置3Aから対応表生成装置1A(ないし1A’)又は対応表保持装置2A(ないし2A’)へのメッセージをタイプ2とし、対応表情報の応答を行うメッセージである対応表生成装置1A(ないし1A’)又は対応表保持装置2A(ないし2A’)からマッピング変更通知装置3Aへのメッセージをタイプ3とすることによって、メッセージの種類を識別する。
送信先ID72は、送信元ID73からのパケットの送信先IDであり、送信元ロケータ対応表5Aにおいては送信先IDを示す。送信元ID73は、送信先ID72へパケットを送信する送信元IDであり、送信元ロケータ対応表5Aにおいては送信元IDを示す。送信元ロケータ群74は、送信元ID73が送信先ID72への通信を行う際に用いる送信元ロケータ、すなわち送信元ロケータの集合であり、送信元ロケータ対応表5Aにおいては送信元ロケータを示す。
上記例におけるメッセージタイプの識別によると、タイプ1のメッセージには、送信先ID72、送信元ID73、送信元ロケータ群74の全ての情報が含まれる。すなわち、送信元ID側のネットワークにおいて、送信元ID73から送信先ID72への通信においてどの送信元ロケータ群74を用いるかを登録するメッセージとなる。
また、タイプ2のメッセージには、少なくとも送信先ID72、送信元ID73の情報が含まれる。送信先ID72には前述の参照対象IDの値が入り、送信元ID73には前述の参照対象送信元IDが入る。すなわち、マッピングの変更が必要となった参照対象IDと通信を行っている参照対象送信元IDの送信元ロケータを要求するメッセージとなる。
また、タイプ3のメッセージには、送信先ID72、送信元ID73、送信元ロケータ群74の全ての情報が含まれる。タイプ2と同様に、送信先ID72には前述の参照対象IDの値が入り、送信元ID73には前述の参照対象送信元IDが入る。異なる点は、参照対象送信元IDから参照対象IDへの通信における送信元ロケータの値が、送信元ロケータ群74に含まれていることである。すなわち、参照対象送信元IDから参照対象IDへの通信においてどの送信元ロケータを用いているかを応答するメッセージとなる。
次に、図9を参照して、対応表情報生成装置1A(ないし1A’)と対応表保持装置2A(ないし2A’)による対応表の登録について、対応表保持装置2A(ないし2A’)とマッピング変更通知装置3Aによる対応表の要求と応答について、マッピング変更通知装置3Aによる通信経路最適化について説明する。図9では、ロケータloc−aの中継装置が対応表情報生成装置1Aの機能を備えるとし、またロケータloc−bの中継装置がマッピング変更通知装置3Aの機能を備えるとする。また、対応表保持装置として対応表保持装置2Aを用いるものの、対応表保持装置は対応表保持装置2A’であってもよい。
ロケータloc−aの中継装置1Aは、自身のネットワークのポリシより、ID ID−1からID ID−2宛てのパケットの送信元ロケータとしてロケータloc−aを用いるため、メッセージタイプ71に登録の識別子を与え、送信先ID72をID ID−2、送信元ID73をID ID−1、送信元ロケータ群74をロケータloc−aとした対応表情報メッセージ701を対応表情報装置2Aに送信する。
登録タイプの対応表メッセージ701を受け取った対応表情報装置2Aは、受け取った情報から送信元ロケータ対応表DB6を変更する。
ロケータloc−bの中継装置3Aは、自身のネットワークからID ID−2の端末がロケータloc−cのネットワークへ移動したために、ID ID−2のマッピング情報が「ID ID−2はロケータloc−b」から「ID ID−2はロケータloc−c」へと変わったことを知る。ここで、ロケータloc−bの中継装置はロケータloc−cの中継装置よりID ID−2の移動を知らされるなどして、マッピング情報の変更をID ID−2の移動前のネットワークのロケータloc−bの中継装置及び移動後のロケータloc−cの中継装置間で共有することが考えられる。このとき、ロケータloc−bの中継装置は、ID ID−2の端末と通信を行っているID ID−1の端末との通信経路の最適化を行うために、マッピング変更通知メッセージの送信先を調べる。ロケータloc−bの中継装置は、マッピング変更通知メッセージの送信先を調べるために、メッセージタイプに要求の識別子を与え、送信先ID72をID ID−2、送信元ID73をID ID−1とした対応表情報メッセージ702を対応表情報装置2Aへ送信する。
ロケータloc−bの中継装置より、要求タイプの対応表情報メッセージ702を受け取った対応表情報装置2Aは、送信元ロケータ対応表DB6から、送信元IDがID ID−1であり、送信先IDがID ID−2である場合の送信元ロケータであるロケータloc−aを入手する。そして、メッセージタイプに応答の識別子を与え、送信先ID72をID ID−2、送信元ID73をID ID−1、送信元ロケータ群74をロケータloc−aとした対応表情報メッセージ703をロケータloc−bの中継装置に送信する。
対応表情報装置2Aからマッピング変更通知メッセージの送信先を得たマッピング変更通知装置3Aは、送信先ロケータ(D−loc)41を送信元ロケータであるロケータloc−aとし、送信元ロケータ(S−loc)42を自身のロケータであるロケータloc−bとし、マッピング変更ID43を移動した端末のID ID−2とし、対応ロケータ44をIDの移動先のロケータであるロケータloc−cとした、マッピング変更通知メッセージ401を生成し、ロケータloc−aの中継装置へ送信する。
マッピング変更通知メッセージ401を受け取ったロケータloc−aの中継装置は、ID ID−2のマッピング情報を「ID ID−2はロケータloc−b」から「ID ID−2はロケータloc−c」に変更し、以降ID ID−1からID ID−2宛てのパケットの送信先ロケータをロケータloc−cとして送信する。このとき、通信は図中の線91のような通信経路にて行われる。一方で、ID ID−2からID ID−1宛てのパケットは、図中の線92の通信経路で行われる。
上記の通り、ルータやサーバなどの中継装置、または本発明のためのサーバなどの装置が、送信元IDと送信先IDに対する送信元ロケータの対応表を生成し、かつ対応表を保持することで、エンド端末やIDの移動によって移動IDの対応するロケータ情報が変更された場合に、通信の最適化を行うためにマッピングの変更を通知するにあたって、保持された対応表から適切なマッピングの変更通知先である送信元ロケータを知ることができきる。したがって、マッピングの変更通知をおこなう中継装置が、通信の最適化において、適切な中継装置にマッピング変更通知メッセージを送信することができる。
本実施形態の通信シスステムによると、ロケータID分離ネットワークにおいて、エンド端末やIDの移動に伴う通信経路の最適化をスケーラブルかつ効率的に行うことができる。また、対応表を生成する側のネットワークにおいて、希望する送信元ロケータに対してマッピング変更通知メッセージを送信させることができる。したがって、ロケータID分離ネットワークにおけるエンド端末やIDの移動した場合に、マッピング変更通知を受ける側のネットワークのポリシを考慮しつつ、通信の遅延を削減し、広帯域な通信帯域を確保し(通信帯域を有効活用し)、通信セッションの接続を継続することができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る通信システムについて、図面を参照して説明する。第2の実施形態に係る通信システムにおいては、対応表を保持する対応表保持装置が複数存在し、対応表保持装置間で対応表を分散保持する。すなわち、本実施形態の通信システムでは、対応表を生成する対応表生成装置によって生成された対応表を、複数の対応表保持装置が分散して保持する。以下では、対応表保持装置の構成及び動作について述べる。
はじめに、本発明による対応表生成装置1Aによって生成された対応表を保持する対応表保持装置について図10を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る通信システムにおける対応表保持装置2Bの構成を一例として示すブロック図である。図10の装置において、各構成要素で関係のある要素間を直線で結んで表示する。矢印線の方向は、本発明における特徴を説明するための、各構成要素間の詳細な制御や参照、情報の流れを示す。
対応表保持装置2Bは、対応表生成装置1Aなどの外部装置で生成された対応表の情報を受け取り、対応表保持装置2B間で分散してデータベースに登録し、後述のマッピング変更通知装置などからの参照要求に対してデータベースの対応表の情報を対応表保持装置間で検索し、応答する。対応表保持装置2Bは、対応表保持装置2Aの構成に加え、対応表DB構成処理部24を含む。また、対応表保持装置2Aの各部において機能の追加と変更が加えられる。以下、対応表保持装置2Bの構成と動作について説明する。
対応表DB変更処理部21は、対応表DB変更部211と、対応表保持装置2Aにおける対応表参照部212の代わりとして対応表DB検索部213を含む。対応表DB変更処理部21は、外部から対応表情報を受け取りデータベースに登録する。また、外部からの対応表情報の参照を受け付け、データベースに保持している対応表情報を検索し、返す。対応表DB変更部211は、基本的に対応表保持装置2Aの機能と同じである。対応表DB検索部213は、マッピング変更通知装置などの外部装置からの対応表参照の要求に対して、対応表DB構成処理部24からのデータベースの構成情報を参考に、自分の管理する送信元ロケータ対応表DB6も含めて、どのデータベースに要求された情報が存在するか検索し、最終的に入手した対応表情報を外部装置に送信する。
対応表DB構成処理部24は、対応表DB構成計算部241、対応表DBポリシ管理部242を含む。対応表DB構成処理部24は、運用及び構成ポリシ(構成方式など)にしたがって複数のデータベースで対応表情報を分散して保持する。対応表DB構成計算部241は、対応表DBポリシ管理部242より与えられる構成方式などの運用及び構成ポリシにしたがって、実際に複数のデータベース間で対応表情報をどのように保持するかを計算する。また、計算した結果を対応表DB変更処理部21の対応表DB変更部211に通知し、自対応表保持装置2Bの管理する送信元ロケータ対応表DB6の情報を変更し、新たに他の対応表保持装置2Bの送信元ロケータ対応表DB6に変更に関する対応表情報を保持するように、変更に関する対応表情報を送信させる。対応表DBポリシ管理部242は、構成方式などの運用及び構成ポリシを管理し、必要に応じて対応表DB構成計算部241にポリシ情報を渡す。これらのポリシ情報は、外部より与えられてもよいし、運用者の指示によって対応表DBポリシ管理部242の保持及び管理するポリシを変更するようにしてもよい。
上の対応表保持装置2Bにおいて、送信元ロケータ対応表DB6を内部に備えた対応表保持装置2B’(非図示)も考えられる。対応表保持装置2B’の構成と動作は、送信元ロケータ対応表DB6を内部に備えること以外、対応表保持装置2Bと同一である。
次に、本発明による対応表保持装置2B’(ないし2B’)の動作について図11、図12を参照して説明する。図11、図12は、本発明による対応表保持装置2B(ないし2B’)の動作の一部を示すフローチャートの例であり、基本的に並列動作する。
はじめに、図11について説明する。図11は、対応表保持装置2B(ないし2B’)の対応表情報の登録処理方法及び対応表情報の検索処理方法を示している。
対応表保持装置2B(ないし2B’)は、外部装置から対応表情報を受信した場合(ステップS40のYes)、受信した情報を送信元ロケータ対応表DB6に登録する(ステップS41)。それ以外の場合には(ステップS40のNo)、対応表情報の参照要求を受け取ったか否かを判定する(ステップS42)。
対応表情報を受信した場合(ステップS40のYes)、対応表DB変更処理部21の対応表DB変更部211は、受け取った対応表情報に基づいて送信元ロケータ対応表DB6の情報を変更する(ステップS41)。
対応表情報の参照要求を外部装置より受け取った場合(ステップS42のYes)、参照に対応する情報を入手する(ステップS43)。それ以外の場合には(ステップS42のNo)、処理を終了するか否かを判定する(ステップS47)。
対応表情報の参照要求を受け取った場合(ステップS42のYes)、対応表DB構成処理部24の対応表DB構成計算部241により計算されたデータベースの構成情報及び送信元ロケータ対応表DB6の情報より、参照要求された情報を入手するためのアクセス先を得る(ステップS43)。アクセス先は、対応表保持装置2B(ないし2B’)、2A(ないし2A’)、対応表生成装置1A(ないし1A’)、又は送信元ロケータ対応表DB6などである。
対応表DB検索部213は、参照要求された情報を入手するためのアクセス先が自分の管理する送信元ロケータ対応表DB6である場合には(ステップS44のYes)、情報を入手する(ステップS45)。アクセス先が他の装置である場合には(ステップS44のNo)、新たに対応表の参照要求を送信する(ステップS46)。
対応表DB検索部213は、自分の管理する送信元ロケータ対応表DB6から参照要求された情報を入手し、入手した対応表情報を対応表情報送受信部22の対応表情報送信部222に渡し、対応表情報送信部222は、外部装置に対応表情報を送信する(ステップS45)。
対応表DB検索部213は、他の装置に対して改めて参照要求を送信するために、対応表情報の参照要求メッセージ(例えば要求タイプの対応表情報メッセージ)を生成し、アクセス先の装置に対して生成したメッセージを送信する(ステップS46)。
処理の終了条件を満たしているか否かを判定し(ステップS47)、満たしていない場合には(ステップS47のNo)、ステップS40に進み、満たしている場合には(ステップS47のYes)、処理を終了する。
以上の処理において、ステップS47における処理の終了条件は、対応表生成装置2B及び2B’の運用において任意に設定できる。例えば、対応表情報の受信と対応表情報の送信の両方がない場合のみ終了するという条件、片方の要求がなくても終了するという条件が考えられる。
次に、図12について説明する。図12は、対応表保持装置2B(ないし2B’)の対応表情報の分散配置を行う処理方法を示している。
対応表保持装置2B(ないし2B’)は、データベースへの対応表の分散配置の構成要求が発生した場合(ステップS50のYes)、対応表を各データベースで分散配置する(ステップS51)。要求が発生していない場合(ステップS50のNo)、処理を終了する。
対応表DB構成処理部24の対応表DB構成計算部241は、対応表DB構成ポリシ管理部242から構成方式の運用及び構成ポリシを受け取り、送信元ロケータ対応表DB6より現状の自身のデータベースの対応表情報を得る(ステップS51)。
ステップS51で入手した情報より、構成方式の手段にしたがって、自身の送信元ロケータ対応表DB6で保持するべき対応表情報や他の装置にて保持するべき対応表情報などを計算し、実際の対応表情報の分散配置を計算する(ステップS52)。
ステップS52で計算した結果に基づいて、自身が管理する送信元ロケータ対応表DB6の対応表情報を変更する(ステップS53)。
ステップS52で計算した結果及びステップS53で変更した対応表情報に基づいて、他の装置にて保持する対応表情報の対応表情報メッセージ(登録タイプ)を生成、送信を行い他の装置へ対応表情報の変更を指示する(ステップS54)。
以上のように、対応表保持装置2B(ないし2B’)を中心に、各装置に対応表を分散配置する。分散配置は、対応表保持装置2B(ないし2B’)のみで実現してもよく、対応表保持装置2A(ないし2A’)、対応表生成装置1A(ないし1A’)、送信元ロケータ対応表DB6との組み合わせによって実現してもよい。すなわち、少なくとも1台の対応表保持装置2B(ないし2B’)が存在すれば対応表の分散配置が可能となる。また、分散配置の方法は、例えばDHTなどのようにP2P的に対応表保持装置2B(ないし2B’)がお互いに自律する中で配置情報をやりとりする方法も可能であり、DNSなどのように対応表保持装置2B(ないし2B’)を階層化配置することで対応表の分散配置をする方法も可能である。また、一部の対応表保持装置2B(ないし2B’)が中心となり、対応表の分散配置を計算し、他の装置に対応表の保持を指示するような集中型の方法も可能である。これらの方法のいずれかを選択するかは、対応表の分散配置の運用ポリシに従うため、対応表保持装置2B(ないし2B’)の対応表DB構成処理部24の対応表DB構成ポリシ管理部242に与えられる。
また、対応表保持装置2B(ないし2B’)によって構成される対応表情報の分散配置システムの外側から見た、対応表生成装置1A(ないし1A’)からの対応表情報登録や、マッピング変更通知装置3Aからの対応表情報要求及び同装置への対応表情報応答などの一連の動作は図9に示すものと同様である。すなわち、図9においては、対応表保持装置2Aが対応表保持装置2B(ないし2B’)によって構成される分散配置システムに置き換わるだけであり、ロケータloc−aの対応表生成装置1Aやロケータloc−bのマッピング変更通知装置3Aからみた701、702、703などのメッセージの処理方法は同じである。
本実施形態に係る通信システムによると、ルータやサーバなどの中継装置、または本発明のためのサーバなどの装置が、送信元IDと送信先IDに対する送信元ロケータの対応表を生成し、かつ生成した対応表を複数の装置間で分散して保持することで、膨大な情報になりえる対応表の情報を効率よくスケーラブルに保持することができる。すなわち、インターネットなどの巨大なネットワークに本発明を適応するためのスケーラビリティを実現するため、巨大なネットワークにおいて、エンド端末やIDの移動によって移動IDの対応するロケータ情報が変更された場合に、通信経路の最適化を行うためにマッピングの変更を通知するにあたって、保持された対応表から適切なマッピングの変更通知先である送信元ロケータを知ることができる。したがって、マッピングの変更通知をおこなう中継装置が通信の最適化にとって適切な中継装置にマッピング変更通知メッセージを送信することができる。
本実施形態に係る通信システムによると、ロケータID分離ネットワークにおいて、エンド端末やIDの移動に伴う通信経路の最適化をスケーラブルに効率的に行うことを実現することができる。また、巨大なネットワークを実現する通信事業者が自身のネットワークを運用管理する上で、希望する送信元ロケータに対してマッピング変更通知メッセージを送信させることができる。したがって、ロケータID分離ネットワークにおけるエンド端末やIDの移動した場合に、マッピング変更通知を受ける側のネットワークのポリシを考慮しつつ、通信の遅延を削減し、広帯域な通信帯域を確保し(通信帯域を有効活用し)、通信セッションの接続を継続することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る通信システムについて、図面を参照して説明する。第3の実施形態に係る通信システムにおいては、対応表保持装置2A、2A’、2B、2B’の機能を中継装置が備えている。本実施形態においては、対応表保持装置の機能を中継装置が備えることで、マッピング変更通知装置が、中継装置とのやり取りのみで適切なマッピング変更通知先にマッピング変更通知を送信することができる。
中継装置が対応表保持装置の機能を備えるネットワーク例を図13に示す。図13を参照すると、対応表生成装置1Aの機能を備えたロケータloc−aの中継装置が、対応表保持装置2Aの機能を備えたロケータloc−dの中継装置に対して対応表情報を保持させ、マッピング変更通知装置3Aの機能を備えたロケータloc−bの中継装置がロケータloc−dの中継装置に対して対応表情報の参照要求を行い、応答をもらう様子を示している。
ロケータloc−aの中継装置は、送信元IDがID ID−1、送信先IDがID ID−2の送信元ロケータloc−aを表す対応表情報をロケータloc−dの中継装置に対して登録するように、登録タイプの対応表情報メッセージを送信(図13の704)し、ロケータloc−dの中継装置は受け取った対応表情報を保持する。このとき、ロケータloc−aの中継装置は、他のネットワークに対してID ID−1のマッピング情報を「ID ID−1はロケータloc−a、loc−dであり、ロケータloc−dを優先する」として広告していることを知っているとする。すなわち、ロケータloc−aの中継装置は、送信元IDがID ID−1である対応表の情報を、ID ID−1の対応ロケータとしてマッピング情報を広告しているロケータloc−dの中継装置に対して登録するように指示する。
ロケータloc−bの中継装置は、ID ID−2の移動に関してID ID−1との通信経路を最適化する場合、自身が保持するマッピング情報82を参考にロケータloc−dの中継装置に対して、マッピング変更通知メッセージの送信先を求める要求タイプの対応表情報メッセージを送信する(図13の705)。
ロケータloc−dの中継装置は、要求に対して、保持している対応表情報から、該当するロケータである送信元ロケータloc−aの情報を含む応答タイプの対応表情報メッセージをロケータloc−bの中継装置に送信する(図13の706)。
ID ID−1の送信元ロケータ情報を得たロケータloc−bの中継装置は、ロケータloc−aの中継装置に対してマッピング変更通知メッセージを送信する(図13の401)。
マッピング変更通知メッセージを受信したロケータloc−aの中継装置は、ID ID−2に関するマッピング情報を「ID ID−2はロケータloc−b」から「ID ID−2はロケータloc−c」に変更する。
以上の通信動作において、704のメッセージに含まれる対応表情報は図9の701のメッセージと同一であり、705のメッセージに含まれる対応表情報は図9の702のメッセージと同一であり、706のメッセージに含まれる対応表情報は図9の703のメッセージと同一である。異なる点は、メッセージの送信先及び送信元である。また、ロケータloc−dの中継装置は、中継装置2B(ないし2B’)を中心に構成される対応表の分散保持システムの中の一装置であってもよい。
以上の通信動作例において、ロケータloc−dの中継装置が、ロケータloc−bの中継装置より要求タイプの対応表情報メッセージ705ではなく、マッピング変更通知メッセージを受け取った場合、マッピング変更通知メッセージの情報より対応表情報を検索及び参照し、入手した対応表情報を用いて適切なマッピング変更通知メッセージの送信先中継措置であるロケータloc−aの中継装置にマッピング変更メッセージを転送するようにしてもよい。すなわち、送信先ロケータ(D−loc)41をロケータloc−d、送信元ロケータ(S−loc)42をロケータloc−b、マッピング変更ID43をID ID−2、対応ロケータ44をロケータloc−cとしたマッピング変更通知メッセージを受け取った場合、対応表から送信先IDがID ID−2であるあらゆる送信元IDとの組み合わせに対応するロケータを入手し、送信先ロケータ(D−loc)41を入手したロケータに、変更した同マッピング変更通知メッセージを送信する。このとき、ロケータloc−aの中継装置に対してマッピング変更通知メッセージが転送される。
この場合、送信先ID ID−2を持つあらゆる送信元IDとの組み合わせに対応するロケータにマッピング変更通知メッセージを転送するため、ID ID−1に関する送信元ロケータの中継装置にのみ送信することはできない。一方、ロケータloc−dの中継装置が、ロケータloc−bの中継装置から、マッピング変更通知メッセージに加えて要求タイプの対応表情報メッセージ705も受信した場合、マッピング変更通知メッセージの情報より、マッピングの変更が生じたID(ID ID−2)と変更後のロケータ情報(ロケータloc−c)が分かり、対応表情報メッセージ705よりマッピング変更通知メッセージの対象となる送信元ID(ID ID−1)の情報が分かる。したがって、ロケータloc−dの保持する対応表情報より、ロケータloc−dの中継装置が直接にロケータloc−aの中継装置にマッピングの変更通知を行うことができる。
上記の通り、ルータやサーバなどの中継装置が本発明による対応表を保持することで、マッピング変更通知装置は、中継装置とのみメッセージのやりとりをすることで適切なマッピング変更通知メッセージの送信先を得ることができる。また、対応表を登録する中継装置をネットワークに広告しているマッピング情報と対応した中継装置にすることで、マッピング変更通知メッセージが自身のマッピング情報をもとに対応表情報から適切なマッピング変更通知メッセージの送信先を得ることができる。
本実施形態に係る通信システムによると、ロケータID分離ネットワークにおけるマッピング情報が非対称なネットワークにおいても、エンド端末やIDの移動に伴う通信経路の最適化をスケーラブルに効率的に行うことを実現することができる。また、本実施形態に係る通信システムによると、対応表を生成する側のネットワークにおいて希望する送信元ロケータに対して、マッピング変更通知メッセージを送信させることができる。したがって、ロケータID分離ネットワークにおけるエンド端末やIDの移動した場合に、マッピング変更通知を受ける側のネットワークのポリシを考慮しつつ、通信の遅延を削減し、広帯域な通信帯域を確保し(通信帯域を有効活用し)、通信セッションの接続を継続することができる。
以上の記載は実施形態に基づいて行ったが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更を加えることができる。
1、2 識別子(ID)
1A、1A’ 対応表生成装置
11 対応表管理部
111 対応表生成部
112 対応表登録部
12 ポリシ管理部
121 ポリシ受付部
122 ポリシ保存部
13 外部接続インターフェース
2A、2A’ 対応表保持装置
21 対応表DB変更処理部
211 対応表DB変更部
212 対応表DB参照部
213 対応表DB検索部
22 対応表情報送受信部
221 対応表情報受信部
222 対応表情報送信部
23 外部接続インターフェース
3A マッピング変更通知装置
31 ロケータ情報取得部
311 該当ロケータ参照要求部
312 該当ロケータ情報取得部
32 マッピング変更通知部
321 変更通知メッセージ生成部
33 パケット送受信部
331 パケット受信部
332 パケット送信部
34 外部接続インターフェース
4A マッピング変更通知メッセージフォーマット
41 送信先ロケータ(D−loc)
42 送信元ロケータ(S−loc)
43 マッピング変更ID
44 対応ロケータ群
401〜404 マッピング変更メッセージ通知例
5A 送信元ロケータ対応表
6 送信元ロケータ対応表DB
7A 対応表情報メッセージ
71 メッセージタイプ
72 送信先ID
73 送信元ID
74 送信元ロケータ群
701〜706 対応表情報メッセージ通知例
81〜89、810 マッピング情報
91〜96 通信経路(パケットフロー)
101〜105 パケットヘッダ
loc−a〜loc−d ロケータ
ID ID−1、ID ID−2 識別子(ID)

Claims (7)

  1. パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を保持する対応表保持装置と
    送信先IDと送信先ロケータとを対応付けたマッピング情報を保持する複数のパケット中継装置と、を備え、
    前記複数のパケット中継装置は、それぞれ、配下の端末の移動を検出した場合、該端末のIDを送信先IDとしたときに前記対応表において該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを前記対応表保持装置に問い合わせ得られた送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に対して、該端末の移動後のロケータに応じてマッピング情報変更するように通知する、通信システム
  2. 前記対応表保持装置は、他の対応表保持装置との間で前記対応表を分散して保持する、請求項1に記載の通信システム
  3. 前記複数のパケット中継装置は、それぞれ、配下の端末の移動を検出した場合該端末のIDを送信先IDとしたときに前記対応表において該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを、前記対応表を分散保持する複数の対応表保持装置に問い合わせ得られた送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に対して、該端末の移動後のロケータに応じてマッピング情報変更するように通知する、請求項2に記載の通信システム
  4. 対応表保持装置が、パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を記憶装置に保持する工程と、
    複数のパケット中継装置が、それぞれ、送信先IDと送信先ロケータとを対応付けたマッピング情報を保持する工程と、
    前記複数のパケット中継装置が、それぞれ、配下の端末の移動を検出した場合、該端末のIDを送信先IDとしたときに前記対応表において該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを前記対応表保持装置に問い合わせる工程と、
    得られた送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に対して、前記端末の移動後のロケータに応じてマッピング情報変更するように通知する工程と、を含む、マッピング情報通知方法。
  5. 前記対応表保持装置が、他の対応表保持装置との間で前記対応表を分散して保持する工程をさらに含む、請求項4に記載のマッピング情報通知方法。
  6. 前記複数のパケット中継装置が、それぞれ、配下の端末の移動を検出した場合該端末のIDを送信先IDとしたしたときに前記対応表において該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを、前記対応表を分散保持する複数の対応表保持装置に問い合わせる工程と、
    得られた送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に対して、前記端末の移動後のロケータに応じてマッピング情報変更するように通知する工程と、を含む、請求項5に記載のマッピング情報通知方法。
  7. 送信先IDと送信先ロケータとを対応付けたマッピング情報を保持し、
    配下の端末の移動を検出した場合、該端末のIDを送信先IDとしたときに、該送信先IDに対応付けられた送信元ロケータを、パケットの送信元IDと送信先IDの組と該パケットの送信元ロケータとを対応付ける対応表を保持する対応表保持装置に問い合わせ、得られた送信元ロケータに含まれるパケット中継装置に対して、該端末の移動後のロケータに応じてマッピング情報を変更するように通知する、パケット中継装置。
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