JP5515594B2 - クリップ、クリップユニット及びクリップ装置 - Google Patents

クリップ、クリップユニット及びクリップ装置 Download PDF

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Description

本発明は、クリップ、クリップユニット及びクリップ装置に関する。
生体組織を結紮するクリップとしては、種々のものが提案されている。
特許文献1には、クリップと、このクリップに嵌着して装着することにより該クリップを閉成する締付リングと、この締付リング内に挿入可能で、前記クリップと係合する連結部材と、前記クリップと締付リングとを収納可能な導入管と、この導入管内に進退自在に挿通された操作部材と、前記締付リングもしくは導入管の少なくとも一方に設けられ、前記クリップ及び締付リングが前記導入管の前方に突出した際に前記導入管と前記締付リングとを係合させ、該締付リングが導入管内に再度収納されることを禁止する係合手段と、を具備する生体組織のクリップ装置が開示されている。この生体組織のクリップ装置によれば、操作部材の進退操作だけで、クリップを導入管内に収納してクリップを生体腔内に挿入でき、更に、操作部材の進退操作だけで収納したクリップを導入管から開放すると同時に係合し、生体組織を結紮することができる。
しかしながら、特許文献1のクリップ装置では、クリップを一度閉じると、再び開いて結紮をし直すことが困難であり、結紮処置に失敗すると、新しいクリップで再度処置を試みる必要があった。
このような課題に鑑み、特許文献2、3には、最適な結紮が確認できるまでは開き直しが可能なクリップが記載されている。
このうち特許文献2のクリップは、基端部より延出し自己拡開性により開腕する両腕部を有する本体と、本体に対して進退可能に装着された締付け部材と、を備える。両腕部は、それぞれ、基端部より延出する湾曲部と、湾曲部より先端側へ延出する略直線状の把持部と、を含む。このクリップは、締付け部材が基端部側へ移動したときに両腕部が開腕し、締付け部材が湾曲部側へ移動したときに両腕部が閉腕するように構成されている。そして、両腕部の湾曲部に、それぞれ括れ部が設けられている。
また、特許文献3のクリップは、特許文献2のクリップの括れ部の代わりに、締付け部材の所定以下の力での進入を規制する少なくとも1つの規制部を有している。この規制部は、略半球状の外面を有する突起から成る。この突起は、締付け部材に当接して締付け部材の両腕部の先端側への進入を規制する。
特開2007−222649号公報 特開2007−159794号公報 特開2009−66226号公報
特許文献1乃至3のクリップは、平板な板状部材を折り曲げるなどして構成されている。このため、生体組織の結紮を十分な力で行うには、板状部材を十分な板厚に設定することにより、該クリップの剛性を確保する必要がある。その板厚及び剛性が不足すると、結紮の際にクリップが変形して使用不能になってしまうことがある。
また、特許文献2、3のクリップでは、本体の自己拡開性により、平板な板状部材によって締付け部材を基端部側に押し戻すことにより、両腕部の開き直しを行うようになっている。このため、基端部側への締付け部材の押し戻しを十分な力で行うためにも、板状部材を十分な板厚及び剛性に設定する必要がある。その板厚及び剛性が不足すると、板状材が変形するため締付け部材を十分な力で基端部側に押し戻すことができず、両腕部の開き直しを好適に行うことが困難となる。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、クリップの剛性を十分に確保できるとともに、結紮のし直しのためのクリップの開き直しを好適に行うことが可能なクリップ、このクリップを有するクリップユニット、及び、このクリップを有するクリップ装置を提供することを目的とする。
本発明は、基端側から先端側に向けて互いに開く一対の腕部、を有する本体と、
前記本体に外挿され、前記先端側に移動されることにより、前記一対の腕部を締め付けてそれらの先端部どうしを閉じることが可能な締付け部材と、
を有し、
前記一対の腕部は、それらの先端部どうしが閉じることにより該先端部で生体組織を結紮するものであり、前記先端部どうしを近づける方向に作用する外力に抗して互いに反撥し合うように構成され、
各腕部において、前記基端側から前記先端側へ向かう方向における一部の区間は、前記締付け部材により締め付けられる締付け受部を構成し、
少なくとも一方の前記腕部における前記締付け受部の外周形状は、他方の前記腕部に対して逆向きに凸の曲面状に形成され、
前記締付け受部は、第1乃至第3区間を、前記基端側から前記先端側へ向かう方向においてこの順に有し、前記第1及び第2区間では前記先端側へ向けて拡径しており、
前記締付け部材が前記一対の腕部の前記第3区間を締め付ける状態では、前記先端部どうしが閉じた状態で前記締付け部材が前記一対の腕部に固定され、前記反撥の力では前記締付け部材が前記第2及び第1区間へ移動しないように構成され、
前記締付け部材が前記一対の腕部の前記第2区間を締め付ける状態では前記先端部どうしが閉じ、その状態において前記締付け部材を前記先端側へ移動させようとする力またはその位置に保持させようとする力が解除された場合には、前記反撥の力を利用して前記一対の腕部どうしが開くのに伴い、前記締付け部材が前記一対の腕部の前記第1区間へと移動して、前記先端部どうしが前記生体組織を結紮し直し可能な程度に開くことを特徴とするクリップを提供する。
このクリップによれば、少なくとも一方の前記腕部における前記締付け受部の外周形状は、他方の前記腕部に対して逆向きに凸の曲面状に形成されているので、締付け受部が平板状に構成されている場合と比べて、締付け受部の剛性を高めることができる。
また、一対の腕部は、それらの先端部どうしを近づける方向に作用する外力に抗して互いに反撥し合うように構成されているとともに、締付け受部は、その第1及び第2区間では先端側へ向けて拡径している。このため、締付け部材により一対の腕部の第2区間を締め付けて先端部どうしを閉じた後でも、すなわち生体組織を結紮した後でも、一対の腕部の反撥力を利用して締付け部材を第2区間から第1区間へと押し戻し、生体組織を結紮し直し可能な程度に先端部どうしを開くことができる。このような先端部の開き直し動作は、上述のように締付け受部の剛性が高められていることによって、一層好適に行うことができる。
このように、本発明のクリップによれば、クリップの剛性を十分に確保できるとともに、結紮のし直しのためのクリップの開き直しを好適に行うことが可能となる。
なお、第2区間の先に位置する第3区間へと締付け部材を移動させて締付け部材により第3区間を締め付けると、先端部どうしが閉じられた状態で締付け部材が一対の腕部に固定され、一対の腕部の反撥力では締付け部材が第2及び第1区間へ移動しないようになっている。このため、締付け部材により第3区間を締め付けることによって、本体と締付け部材とを有するクリップを、生体組織を結紮した状態に維持させることができる。
また、本発明は、本発明のクリップと、
前記クリップの前記本体に対して分離可能に連結されている連結部と、
前記連結部が牽引されるのに伴い前記本体が前記基端側に移動する際に、前記締付け部材を移動規制し、該締付け部材を前記本体に対して相対的に前記先端側へ移動させる移動規制部と、
を有することを特徴とするクリップユニットを提供する。
また、本発明は、本発明のクリップと、
前記クリップを収容可能なシースと、
前記シース内に挿通された操作伝達ワイヤと、
前記操作伝達ワイヤと前記クリップの前記本体とを相互に連結し、且つ、前記本体より分離可能な連結部と、
前記操作伝達ワイヤを前記シース内で進退させることにより、前記クリップを前記シース外に押し出す操作と、前記本体を前記シース内に引き込む操作と、が可能な操作部と、
前記本体が前記シース内に引き込まれる際に前記締付け部材を移動規制し該締付け部材を前記本体に対して相対的に前記先端側へ移動させる移動規制部と、
を有することを特徴とするクリップ装置を提供する。
本発明によれば、クリップの剛性を十分に確保できるとともに、結紮のし直しのためのクリップの開き直しを好適に行うことが可能となる。
実施形態に係るクリップを示す側面図である。 実施形態に係るクリップの本体を示す図である。 実施形態に係るクリップの本体の斜視図である。 実施形態に係るクリップの本体の先端部を示す正面図である。 締付けリング(締付け部材)が本体の締付け受部の第1区間を締め付ける状態を示す側面図である。 締付けリング(締付け部材)が本体の締付け受部の第2区間を締め付ける状態を示す側面図である。 締付けリング(締付け部材)が本体の締付け受部の第3区間に固定された状態を示す側面図である。 実施形態に係るクリップの締付けリング(締付け部材)を示す図である。 実施形態に係るクリップ装置の全体構成を示す模式図である。 実施形態に係るクリップ装置の先端部を示す図である。 実施形態に係るクリップユニットの連結ユニットを示す分解斜視図である。 連結ユニットにより操作伝達ワイヤと本体とを連結した状態を示す平面図である。 実施形態に係るクリップユニットの縮径チューブを示す斜視図である。 縮径チューブがシースの先端に設けられている先端リングに係合した状態を示す要部の平断面図である。 実施形態に係るクリップユニットを有するカートリッジを示す平断面図である。 図15のカートリッジのクリップユニットをクリップ装置のシース内に収容する動作を説明するための平断面図である。 本実施形態に係るクリップをクリップ装置のシース内に収容した状態を示す要部の平断面図である。 締付けリング(締付け部材)が本体の締付け受部の第3区間を締め付ける状態でのクリップ装置の先端部を示す平断面図である。 爪状部の他の例を示す先端部の正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
図1は実施形態に係るクリップ1を示す側面図である。図2は実施形態に係るクリップ1の本体4を示す図であり、このうち(a)は平面図、(b)は側面図である。図3は実施形態に係るクリップ1の本体4の斜視図である。図4は実施形態に係るクリップ1の本体4の先端部5を示す正面図である。図5は締付けリング6が本体4の締付け受部7の第1区間11を締め付ける状態を示す側面図である。図6は締付けリング6が本体4の締付け受部7の第2区間12を締め付ける状態を示す側面図である。図7は締付けリング6が本体4の締付け受部7の第3区間13に固定された状態を示す側面図である。図8は実施形態に係るクリップ1の締付けリング(締付け部材)6を示す図であり、このうち(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は(b)の矢印A方向から見た正面図、(d)は(b)の矢印B方向から見た背面図である。図9は実施形態に係るクリップ装置100の全体構成を示す模式図である。図10は実施形態に係るクリップ装置100の先端部を示す図であり、このうち(a)は平断面図、(b)は側断面図である。図11は実施形態に係るクリップユニット110の連結ユニット50を示す分解斜視図、図12は連結ユニット50により操作伝達ワイヤ42と本体4とを連結した状態を示す平面図、図13は実施形態に係るクリップユニット110の縮径チューブ70を示す斜視図である。図15は実施形態に係るクリップユニット110を有するカートリッジ150を示す平断面図である。
なお、実施形態に係るクリップ1、クリップユニット110及びクリップ装置100、並びに、それらの各構成要素において、図1、図2、図5〜図7、図10、図12、図14〜図18における左端を先端といい、右端を基端という。同様に、クリップ装置100の操作部80において、図9における左端を先端といい、右端を基端という。
本実施形態に係るクリップ1は、基端側から先端側に向けて互いに開く一対の腕部2、3を有する本体4を有する。更に、本体4に外挿され、先端側に移動されることにより、一対の腕部2、3を締め付けてそれらの先端部5どうしを閉じることが可能な締付け部材(例えば、締付けリング6)を有する。一対の腕部2、3は、それらの先端部5どうしが互いに閉じることにより該先端部5で生体組織を結紮するものであり、先端部5どうしを近づける方向に作用する外力に抗して互いに反撥し合うように構成されている。各腕部2、3において、基端側から先端側へ向かう方向における一部の区間は、締付け部材により締め付けられる締付け受部7を構成している。少なくとも一方の腕部(本実施形態の場合、双方の腕部2、3)における締付け受部7の外周形状は、他方の腕部に対して逆向きに凸の曲面状に形成されている。締付け受部7は、第1乃至第3区間11、12、13を、基端側から先端側へ向かう方向においてこの順に有し、第1及び第2区間11、12では先端側へ向かうほど拡径している。締付け部材が一対の腕部2、3の締付け受部7における第3区間13を締め付ける状態では、先端部5どうしが閉じた状態で締付け部材が一対の腕部2、3に固定され、前記反撥の力では締付け部材が第1及び第2区間11、12へ移動しないように、クリップ1は構成されている。締付け部材が一対の腕部2、3の締付け受部7における第2区間12を締め付ける状態では先端部5どうしが閉じ、その状態において締付け部材を先端側へ移動させようとする力またはその位置に保持させようとする力が解除された場合には、前記反撥の力を利用して一対の腕部2、3どうしが開くのに伴い、締付け部材が一対の腕部2、3の締付け受部7における第1区間11へと移動して、先端部5どうしが生体組織を結紮し直し可能な程度に開く。
本実施形態に係るクリップユニット110は、本実施形態に係るクリップ1と、クリップ1の本体4に対して分離可能に連結されている連結部(例えば、連結ユニット50)と、を有する。更に、連結部が牽引されるのに伴い本体4が基端側に移動する際に、締付け部材(例えば、締付けリング6)を移動規制し、該締付け部材を本体4に対して相対的に先端側へ移動させる移動規制部(例えば、縮径チューブ70)を有する。
本実施形態に係るクリップ装置100は、本実施形態に係るクリップ1と、クリップ1を収容可能なシース41とを有する。更に、シース41内に挿通された操作伝達ワイヤ42と、操作伝達ワイヤ42とクリップ1の本体4とを相互に連結し、且つ、本体4より分離可能な連結部(例えば、連結ユニット50)と、を有する。更に、操作伝達ワイヤ42をシース41内で進退させることにより、クリップ1をシース41外に押し出す操作と、本体4をシース41内に引き込む操作と、が可能な操作部80を有する。更に、本体4がシース41内に引き込まれる際に締付け部材を移動規制し該締付け部材を本体4に対して相対的に先端側へ移動させる移動規制部(例えば、縮径チューブ70)を有する。
以下、詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るクリップ1の構成を説明する。
本実施形態に係るクリップ1は、例えば内視鏡などに好適に用いられるものであり、例えば図1に示すように、本体4と、締付けリング6と、を有している。
図1乃至図3に示すように、本体4は、一対の腕部2、3を有している。腕部2、3は、図1において互いに上下対称に形成されている。本体4は、例えば、一対の腕部2、3を形成した1枚の板状部材を中央で折り曲げることにより構成されている。つまり、一対の腕部2、3はそれらの基端部4bにおいて相互に繋がって一体的となっている。そして、一対の腕部2、3は、その基端側から先端側に向けて互いに開いている。腕部2、3は、それらの先端部5どうしが互いに閉じることにより該先端部5で生体組織(図示略)を結紮するものである。この結紮により、止血処置、粘膜縫縮及びマーキングなどの処置が可能である。このうち止血処置としては、例えば、露出血管又は出血点の止血が挙げられる。また、粘膜縫縮としては、EMR(内視鏡的粘膜切除術)或いはESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)後潰瘍の縫縮や、穿孔閉鎖が挙げられる。また、マーキングは、クリップ1をさまざまな目印として用いることである。
なお、図1では本体4の一対の腕部2、3がそれらの反撥力によって自然に開いた状態を示し、図2及び図3では本体4の一対の腕部2、3が外力によって閉じられた状態を示している。
腕部2、3において、その基端側から先端側へ向かう方向における一部の区間は、締付けリング6により締め付けられる締付け受部7を構成している。腕部2における締付け受部7を含む先端側部分8の外周形状は、腕部3に対して逆向きに凸の曲面状に形成されている。同様に、腕部3における締付け受部7を含む先端側部分8の外周形状は、腕部2に対して逆向きに凸の曲面状に形成されている。なお、先端側部分8は、内部が中空であっても良いし、内部が中空でなくても良い。
締付け受部7は、第1乃至第3区間11、12、13を、腕部2、3の基端側から先端側へ向かう方向においてこの順に有している。
締付け受部7は、第1及び第2区間11、12では腕部2、3の先端側へ向けて拡径している。すなわち、締付け受部7において第1区間11から第2区間12にかけての部位は、凸曲面状の一連のスロープ形状をなしている。
締付け受部7の第1区間11から第2区間12にかけての外周形状は、錐形状をその軸と平行に分割したような形状となっている。締付け受部7の第1区間11から第2区間12にかけての外周形状は、より具体的には、例えば、円錐状の構造体を円錐軸と平行な平面で切断して得られる2つの構造体のうち、円錐軸を含まない方の構造体の外周の曲面のような形状となっている。
そして、図2及び図3に示すように先端部5が閉じた状態においては、一方の腕部2の第1及び第2区間11、12の外周と、他方の腕部3の第1及び第2区間11、12の外周とが、円錐形状の外周面に沿って位置するようになっている。なお、このように先端部5が閉じた状態において、例えば、腕部2の直線状部15と腕部3の直線状部15との間に間隔29が生じるようになっている。
また、締付け受部7の第3区間13は、第2区間12よりも更に大径となっている。具体的には、例えば、締付け受部7における第2区間12と第3区間13との境界には、第2区間12よりも第3区間13を大径とさせる段差14が形成されている。なお、この段差14は、例えば、図2(b)に示すように、第1及び第2区間11、12よりも傾斜が急な傾斜面として形成しても良い。
締付け受部7の第3区間13における先端側の端部には、締付けリング6の後述する凸部16と係合する凹部17が形成されている。
腕部2、3は、先端部5どうしを近づける方向に作用する外力に抗して互いに反撥し合うように構成されている。具体的には、例えば、腕部2、3は、締付け受部7よりも基端側に、板バネ状に構成された板バネ部9を有している。これら板バネ部9の基端部は、上記基端部4bである。一方、板バネ部9の先端部どうしが互いに遠ざかるように、これら板バネ部9はそれぞれ弓なりに反っている。このため、腕部2、3は、板バネ部9の弾性力により、先端部5どうしを近づける方向に作用する外力に抗して互いに反撥し合うようになっている。なお、腕部2、3の板バネ部9は、図1に示すように腕部2、3が開いた状態では互いの片面どうしが斜向かい(はすむかい)し、図2及び図3に示すように腕部2、3が閉じた状態で片面どうしが対向する(具体的には対向し接する)ようになっている。
また、図2(a)及び図3に示すように、本体4の基端側部分4aには、弧状(好ましくは円弧状)の切欠部25が形成されている。ここで、板バネ部9の板面方向に沿い、且つ、腕部2、3の長手方向に対して直交する方向を左右方向と称するとすれば、切欠部25は、具体的には、例えば、本体4の基端側部分4aにおける左右方向の両端部にそれぞれ形成されている。
また、基端側部分4aにおいて切欠部25の後側に隣接する部位は、切欠部25に対して相対的に左右方向に張り出した一対の張出部26を構成している。
更に、基端側部分4aにおいて張出部26の後側に隣接する部位は、その基端側に向けて次第に左右幅が小径となるように形成され、連結用摺動部27を構成している。
更に、基端側部分4aにおいて連結用摺動部27の後側に隣接する部位は、連結用摺動部27の基端部、すなわち連結用摺動部27における最小径の部分と等しい径の小径部28を構成している。
なお、板バネ部9は、例えば、切欠部25の形成箇所と、連結用摺動部27及び小径部28を除いて、該板バネ部9の基端側から先端側にかけて略一定幅となっている。ただし、板バネ部9は、基端側に向けて若干小径となるように形成しても良い。
また、腕部2、3において、先端部5と締付け受部7との中間部は、例えば、基端側から先端側へと直線的に延在する直線状部15を構成している。この直線状部15と第3区間13との境界には、第3区間13よりも直線状部15を大径とさせる段差18が形成されている。
先端側部分8の第3区間13から直線状部15にかけての外周形状は、例えば、それぞれ半割筒状に形成されている。先端側部分8の第3区間13から直線状部15にかけての外周形状は、具体的には、例えば、円柱状の構造体をその中心軸と平行な平面で切断して得られる2つの構造体のうち、中心軸を含まない方の構造体の外周の曲面のような形状となっている。
そして、図2及び図3に示すように先端部5が閉じた状態においては、一方の腕部2の先端側部分8の第3区間13から直線状部15にかけての外周と、他方の腕部3の先端側部分8の第3区間13から直線状部15にかけての外周とが、一の円柱形状の外周面に沿って位置するようになっている。
また、腕部2、3の先端部5は、これら先端部5の先端に向けて互いに近づくように、直線状部15に対して屈折ないし屈曲するようにして、直線状部15の先端と連続的に設けられている。
図4に示すように、腕部2、3の先端部5には、例えば、生体組織を結紮する複数の爪状部31、32が形成されている。これら爪状部31、32は、それぞれ裾広がりの複数の山型31a、32aと、谷型33と、を交互に形成することによって構成されている。複数の山型31a、32aには、互いに高さが異なる山型が含まれている。すなわち、本実施形態の場合、例えば、一の先端部5に含まれる山型は山型31aと32aとの2つであり、これら2つの山型31a、32aの高さが互いに異なっている。また、一方の先端部5の爪状部31、32と他方の先端部5の爪状部31、32とは、対称中心点34を中心とする点対称形となっている。
このような構成の本体4は、例えば、金属により構成することが好ましく、例えば、ステンレススチールにより構成することがより好ましく、なかでもSUS304或いはSUS301により構成することが特に好ましい。
図1に示すように、締付けリング6は、本体4に対し、該本体4の基端側から外挿される。締付けリング6は、本体4に対して相対的に腕部2、3の先端側に移動されることにより、腕部2、3を締め付けてそれらの先端部5どうしを閉じることが可能に構成されている。
すなわち、板バネ部9の弾性による反撥力に抗して、締付けリング6を本体4の先端側に移動させると、腕部2、3どうしの開角度が徐々に小さくなり、やがて先端部5どうしが閉じる。
図5に示すように、締付けリング6が腕部2、3の締付け受部7における第1区間11を締め付ける状態では、先端部5どうしは未だ開いており、この状態から生体組織の結紮を開始することが可能である。
図6に示すように、締付けリング6が腕部2、3の締付け受部7における第2区間12を締め付ける状態では、先端部5どうしが閉じている。なお、この段階で、先端部5どうしが接触していることが好ましい一例であるが、接触していなくても一対の先端部5により生体組織を結紮可能な程度に先端部5どうしが閉じていればよい。
ここで、締付けリング6が腕部2、3の締付け受部7における第2区間12を締め付ける状態において、締付けリング6を先端側へ移動させようとする力、又は、締付けリング6をその位置に保持させようとする力が解除されたとする。この場合には、板バネ部9の弾性による反撥力に従って腕部2、3どうしが開くのに伴い、締付けリング6が腕部2、3の締付け受部7における第1区間11ないしは該第1区間11よりも基端側(板バネ部9等)へと移動する。その結果、先端部5は、例えば図5に示すように、再び、生体組織を結紮し直し可能な程度に開く。
また、図7に示すように、締付けリング6が腕部2、3の締付け受部7における第3区間13を締め付ける状態では、先端部5どうしが閉じられた状態で締付けリング6が腕部2、3に固定される。この状態においては、板バネ部9の弾性による反撥力では締付けリング6が第1及び第2区間11、12へ移動しないように、クリップ1は構成されている。
図8に示すように、締付けリング6は、例えば、筒状(具体的には、例えば、円筒状)に形成されている。締付けリング6の内径は、例えば、腕部2、3の先端側(図8(b)の左側)の端部に位置する大径部22の内径φ1よりも、腕部2、3の基端側(図8(b)の右側)の端部に位置する小径部23の内径φ2の方が小径となるように形成されている。
締付けリング6における先端側の端部の内周には、例えば、腕部2、3の第3区間13の凹部17と係合する凸部16が形成されている。この凸部16は、具体的には、例えば、環状に形成されている。そして、この凸部16により、大径部22が構成されている。なお、締付けリング6における大径部22(凸部16)と小径部23との間に位置する中間部24の内径は、大径部22よりも凸部16の高さ分だけ大径となっている。
締付けリング6にはこのように凸部16が形成されているとともに、締付け受部7には上述の段差14が形成されているため、締付けリング6は一定以上の強い力で本体4に対して相対的に前進しない限り、第3区間13には外嵌されない。
ここで、このような締付けリング6の製法について説明する。先ず、平面形状が矩形且つ帯状の板材(図示略)を準備する。この板材は、後に凸部16となる直線状の凸部(図示略)を、該板材の一辺に沿って有する。なお、この凸部の延在方向は、この板材の帯方向である。次に、この板材の帯方向における一方の端部には係合片19aを、他方の端部にはこの係合片19aと係合する切欠部19bを、それぞれ打ち抜き形成などによって形成する。一方、この板材において、凸部を有する辺と平行な辺に沿って、複数の切欠部20を間欠的に形成する。なお、切欠部20どうしの間に残留する残留片21は、後に図8(a)に示すように締付けリング6の中心に向くように折り曲げられる。このように折り曲げられた状態で、各残留片21の端面21aの集合体により構成される環状枠の内周が断面円形となるように、残留片21の端面21aの形状も打ち抜き形成などによって適宜加工する。なお、図8(b)では切欠部20及び残留片21の図示を省略している。次に、凸部が内側となるように板材を筒状に曲げ加工してループさせ、係合片19aを切欠部19bに係合させる。次に、切欠部20の間の各残留片21を内側に向け折り曲げ加工することにより、図8に示す締付けリング6が得られる。すなわち、この状態では、図8(c)及び図8(d)に示すように、凸部が環状の凸部16となるとともに、各残留片21の端面21aの集合体により構成される環状枠、すなわち小径部23の内周が断面円形となる。なお、締付けリング6は、棒状部材を旋盤加工して製作しても良い。
このような締め付けリング6は、例えば、金属により構成することが好ましい。より具体的には、締め付けリング6は、例えば、ステンレススチールにより構成することがより好ましく、なかでもSUS304或いはSUS303により構成することが特に好ましい。
次に、本実施形態に係るクリップ装置100の構成を説明する。
本実施形態に係るクリップ装置100は、例えば内視鏡などに好適に用いられるものであり、例えば図9ないしは図10に示すように、上述したクリップ1と、シース41と、操作伝達ワイヤ42と、連結ユニット50と、縮径チューブ(移動規制部)70と、操作部80と、を有している。
このようなクリップ装置100は、カテーテルであることが好適な一例である。
シース41は、長尺で可撓性の鞘状部材である。このシース41は、クリップ1、操作伝達ワイヤ42、連結ユニット50及び縮径チューブ70を内部に収容可能となっている。シース41の内周形状は、その長手方向に対して直交する断面が円形とされている。
操作伝達ワイヤ42は、シース41内に挿通され、シース41に対して進退可能とされている。すなわち、操作伝達ワイヤ42は、操作部80に対する操作に伴い、シース41に対してその長手方向に進退するようになっている。また、操作伝達ワイヤ42は、操作部80に対する操作に伴い、該操作伝達ワイヤ42の長手方向を軸とする軸周りに回動するようになっている。
図10(b)に示すように、操作伝達ワイヤ42の先端部には、トルク伝達部43が固定されている。このトルク伝達部43は、操作伝達ワイヤ42の回転動作を、連結ユニット50を介してクリップ1に伝達するためのものである。この伝達を好適に行うため、トルク伝達部43の少なくとも一部分は、操作伝達ワイヤ42の長手方向を軸とする軸周りにおける外周面43aの断面形状が回転対称な多角形状(例えば、八角形など)とされている。
更に、操作伝達ワイヤ42において、トルク伝達部43と所定間隔(後述する距離D1(図11(b))と同じ間隔)を開けた後側位置には、センタリング部44が該操作伝達ワイヤ42に対して外挿され且つ固定されている。このセンタリング部44の外径寸法は、シース41が屈曲した状態でも該センタリング部44がシース41内で該シース41の長手方向に円滑に移動でき、且つ、該センタリング部44によって操作伝達ワイヤ42をシース41のほぼ中心に位置決めできる程度の寸法に設定されている。センタリング部44の外周形状は、断面円形とされている。
なお、図10(a)では、操作伝達ワイヤ42、トルク伝達部43及びセンタリング部44の図示を省略し、連結ユニット50の後述する連結部材51、52の形状を見せている。
図11(a)、図11(b)は連結ユニット50の分解斜視図である。
図11に示すように、連結ユニット50は、一対の連結部材51、52を有している。
連結部材51、52は、相互に組み付けられた状態で操作伝達ワイヤ42とクリップ1の本体4とを相互に連結する。ただし、連結部材51、52と本体4とは、締付けリング6が本体4の腕部2、3の第3区間13に固定されて以降の段階で分離できるようになっている(詳細後述)。
連結部材51、52は、例えば、半割円柱状部54と、この半割円柱状部54の一端部より直線的な棒状に延出する半割角柱状部55と、をそれぞれ有している。連結部材51と連結部材52との接合は、例えば、図11(a)に示すように、連結部材51、52にそれぞれ形成された接合凹部59と、連結部材51、52とは別体の組付部材53と、をしまり嵌めすることによって行う。或いは、連結部材51と連結部材52との接合は、例えば、図11(b)に示すように、連結部材51に形成された接合凹部59と、連結部材52に形成された接合凸部64と、をしまり嵌めすることによって行う。連結部材51、52において、互いに組み付けられた状態で互いに対向及び当接される突き合わせ面56は、それぞれ平坦となっている。
半割円柱状部54には、トルク伝達部43を内部に収容及び位置決めする収容凹室57と、この収容凹室57にトルク伝達部43を導入するための導入用切欠58と、が形成されている。
連結部材51、52の収容凹室57どうしは互いに対向するように形成されている。連結部材51と連結部材52とが組み付けられると、一対の収容凹室57により、トルク伝達部43を収容する中空が形成される。なお、例えば、一方の収容凹室57はトルク伝達部43の左半部を収容し、他方の収容凹室57はトルク伝達部43の右半部を収容する。このように一対の収容凹室57内にトルク伝達部43を収容した状態では、連結ユニット50は、トルク伝達部43に対して該トルク伝達部43の軸周りに回動不能となる。収容凹室57の内部空間の形状はトルク伝達部43の外形に対応しており、具体的には、例えば、八角柱をその高さ方向に沿って2分割した形状となっている。
導入用切欠58は、収容凹室57と連続的に、半割円柱状部54の基端部に形成されている。連結部材51と連結部材52とが組み付けられると、一対の導入用切欠58により、操作伝達ワイヤ42におけるトルク伝達部43の近傍の部分を内部に収容及び位置決めする円筒状の中空が形成される。
連結部材51、52は弾性を有する材質により構成されている。連結ユニット50の一対の導入用切欠58により形成される上記中空にトルク伝達部43の先端が挿入されると、トルク伝達部43の先端が摺動しながら上記導入用切欠58を両側に押す。これにより、一対の半割円柱状部54は、互いに離間する方向に弾性変形し、一対の導入用切欠58どうしの距離は、トルク伝達部43が通過可能な距離に開く。上記中空にトルク伝達部43がさらに挿入されると、トルク伝達部43が一対の収容凹室57内に収容される。この状態で、一対の半割円柱状部54は閉じた状態となり、連結ユニット50とトルク伝達部43との連結が完了する。
このように連結された状態でスライド操作部82(図9)を前後にスライドさせると、操作伝達ワイヤ42に伴って連結ユニット50もシース41に対して進退する。つまり、スライド操作部82に対する操作により、連結ユニット50の牽引(後退)及び押し込み(前進)が可能となっている。
ここで、例えば、連結部材51、52の収容凹室57の基端から、連結部材51、52の基端までの距離D1(図11(b))と、トルク伝達部43とセンタリング部44との距離とはほぼ等しく設定されている。このため、連結ユニット50が操作伝達ワイヤ42に接続された状態では、図12に示すように、センタリング部44の先端が連結部材51、52の基端に接するようになっている。
次に、連結ユニット50とクリップ1の本体4との連結及び分離を可能とさせる構成を説明する。
図11に示すように、連結部材51、52の半割角柱状部55には、本体4における切欠部25及び基端部4bを含む基端側部分4aを半割角柱状部55内に入り込ませるスリット60と、切欠部25と係合する突起61と、本体4の張出部26が入り込む孔部62と、が形成されている。
スリット60は、半割角柱状部55の先端部に形成されている。このスリット60は、本体4の基端側部分4aを、半割角柱状部55の前側から半割角柱状部55内に挿入させるものである。スリット60は、半割角柱状部55の前面側と突き合わせ面56側とにそれぞれ開いている。また、上述のように、連結部材51と連結部材52とは、互いに面対称である。このため、連結部材51、52を相互に組み付けた状態では、連結部材51のスリット60と連結部材52のスリット60とは、相互に一体化されて、半割角柱状部55の前面側に開口する1つの挿入孔を形成する。そして、このように一対のスリット60により形成される挿入孔に対し、本体4の基端側部分4aを前側から挿入できるようになっている。
突起61は、スリット60の内部空間に面して配置されている。連結部材51、52を相互に組み付けた状態では、一方の半割角柱状部55の突起61と他方の半割角柱状部55の突起61とが、スリット60の内部空間を介して互いに対向し、且つ、互いの方向に突出するように、突起61は形成されている。そして、一対のスリット60により形成される上記挿入孔に対し、本体4の基端側部分4aが挿入されることにより、各突起61が基端側部分4aの対応する切欠部25とそれぞれ係合するようになっている。この突起61は、例えば、切欠部25に沿って当接するように、半円板状に形成されている。
孔部62は、スリット60の基端部と連続的に形成されており、例えば、スリット60の内部空間は、孔部62を介して半割角柱状部55の外方へ連通している。そして、一対のスリット60により形成される上記挿入孔に対し、本体4の基端側部分4aが挿入されることにより、各孔部62内に基端側部分4aの対応する張出部26がそれぞれ入り込むようになっている。
なお、スリット60は、突起61と切欠部25とが係合し、孔部62内に張出部26が入り込んだ状態で、本体4の基端側部分4aにおける小径部28も上記挿入孔内に収容できるだけの奥行きを有している。ただし、この状態において、スリット60の後端の壁面によって、本体4の基端(小径部28の基端)の後方(基端側)への移動が規制されることが好ましい。
上述のように、連結部材51、52は弾性を有する材質により構成されている。一対のスリット60により形成される上記挿入孔に本体4の基端側部分4aが挿入される過程では、基端側部分4aの連結用摺動部27が突起61に突き当たり、更に挿入が進行すると、この連結用摺動部27の左右両側面が突起61に対して摺動しながら該突起61を側方に押す。これにより、一対の半割角柱状部55は、互いに離間する方向に弾性変形し、一対の突起61どうしの距離は、張出部26が通過可能な距離に開く。上記挿入孔に基端側部分4aがさらに挿入されると、張出部26が半割角柱状部55の孔部62内にそれぞれ入り込むとともに、切欠部25と突起61とが係合する。この状態で、一対の半割角柱状部55は閉じた状態となり、連結ユニット50と本体4との連結が完了する。
また、本体4に対して連結ユニット50が相対的に後方へと強く引っ張られると、一対の半割角柱状部55は互いに離間する方向に弾性変形し、本体4の基端側部分4aと連結ユニット50との連結状態が解除されるようになっている。すなわち、先ず、切欠部25の内周面により突起61が押され、一対の半割角柱状部55は互いに離間する方向に弾性変形する。これにより、切欠部25と突起61との係合状態が解除されるとともに、張出部26が孔部62から抜ける。更に本体4に対して連結ユニット50が相対的に後方へ引っ張られると、上記挿入孔から本体4の基端側部分4aが抜け出る。これにより連結ユニット50と本体4とは分離する。
ここで、一対の半割角柱状部55の外形寸法は、連結ユニット50として組み付けられた状態で、一対の半割角柱状部55の集合体をまとめて縮径チューブ70内へ後方から差し込み可能な寸法に設定されている。
また、半割角柱状部55の先端部63には、一対の半割角柱状部55の集合体の先端部が先細となるようなテーパー加工ないし面取り加工が施されている。
なお、このような連結部材51、52は、例えば、樹脂製であることが好ましい例であり、なかでも、例えば、ポリエーテルスルホンにより構成することが好ましい。
図13は縮径チューブ70の斜視図である。また、図14は縮径チューブ70がシース41の先端に設けられている先端リング75に係合した状態を示す要部の平断面図である。
図13及び図14に示すように、縮径チューブ70は、両端が開口した筒型形状に形成されている。縮径チューブ70の先端70aの開口は、該開口内に締付けリング6が入り込み不能な寸法に設定されている。
縮径チューブ70には、その軸方向に延在する一対の割り溝部71が、縮径チューブ70の先端70aより基端70b側に向けて切り込むようにして形成されている。一対の割り溝部71は互いに対向するように配置されている。これら割り溝部71は、先端70aから基端70bに向かうにつれて小径となっている。縮径チューブ70において、一対の割り溝部71により左右両側に分割された部分は、一対の分割部72を構成している。
一対の分割部72の先端部における外側面には第1拡径部73が形成されている。更に、一対の分割部72の外側面における第1拡径部73の後方位置(基端側位置)には、該第1拡径部73と離間して第2拡径部74が形成されている。縮径チューブ70における第1及び第2拡径部73、74の形成箇所は、シース41の内径よりも大径に形成されている。一方、縮径チューブ70の後部70cは、シース41の内径とほぼ等しい外径に設定されている。
縮径チューブ70は、弾性を有する材質により構成されている。一対の分割部72が両側から押されると、縮径チューブ70は一対の分割部72が互いに近づくように弾性変形する。これにより、縮径チューブ70における先端70a側の部分が縮径し、縮径チューブ70はその全体がシース41内に入り込み可能となる。
シース41の先端には、筒状の先端リング75がシース41の先端部と同軸上に位置するよう固定されている。この先端リング75の内径は、シース41の内径とほぼ等しい。ただし、先端リング75の内周面には、縮径チューブ70の第2拡径部74が係合する係合凹部76が環状に形成されており、係合凹部76の形成箇所での先端リング75の内径は、シース41の内径よりも大径となっている。
図14に示すように、縮径チューブ70は先端リング75に係合するようになっている。ここで、第1拡径部73の基端面は、段差部73bとなっている。この段差部73bが先端リング75の先端面に突き当たることにより、縮径チューブ70が先端リング75に対して相対的に後方に移動することが規制される。また、係合凹部76の先端の内壁面は段差部76aとなっており、第2拡径部74の先端面は段差部74aとなっている。この段差部74aが段差部76aに突き当たることにより、縮径チューブ70が先端リング75に対して相対的に前方に移動することが規制される。また、第1拡径部73の先端部には傾斜面73aが形成され、第2拡径部74の基端部には傾斜面74bが形成されている。
このような縮径チューブ70は、例えば、樹脂製であることが好ましい例であり、なかでも、例えば、ポリエーテルスルホンにより構成することが好ましい。
操作部80は、図9に示すように、管状の操作部本体81と、スライド操作部82と、を有する。操作部本体81は、その基端部に指掛けリング84を一体的に有している。スライド操作部82は、操作部本体81に外嵌されており、この操作部本体81に対して該操作部本体81の長手方向にスライド移動可能となっている。スライド操作部82は、例えば、前後の鍔部を有する筒状体として構成され、前後の鍔部の間などに指を掛けてスライド操作部82のスライド操作を容易に行うことができるようになっている。また、操作伝達ワイヤ42の基端部は、操作部本体81の内部においてスライド操作部82に接続されている。従って、操作部本体81に対してスライド操作部82を前後にスライドさせると、シース41に対して操作伝達ワイヤ42が進退する。また、操作部本体81をシース41に対して回転させると、操作伝達ワイヤ42もシース41に対して回転する。
図15は実施形態に係るクリップユニット110を有するカートリッジ150を示す平断面図である。
個々のクリップユニット110は、例えば、カートリッジ150として提供される。カートリッジ150は、一組のクリップユニット110が容器151内に配置されることにより構成されている。一組のクリップユニット110は、例えば、本体4及び締付けリング6に加えて、縮径チューブ70及び連結ユニット50を有している。
容器151には、一組のクリップユニット110を収容する中空状の収容室152が形成されている。この収容室152は、大径部153と、テーパー状部154と、第1直線状部155と、第2直線状部156と、をこの順の配置で有している。第1直線状部155の長手方向における中央部分は、その両側よりもやや大径に形成された連結操作部158を構成している。また、収容室152は、第2直線状部156の一端側において開口している。
本体4の基端側は締付けリング6内に挿入され、この締付けリング6の基端と縮径チューブ70の先端が連なるように縮径チューブ70が配置されている。更に、縮径チューブ70の基端側から連結ユニット50の先端部(つまり半割角柱状部55)が縮径チューブ70内部に挿入され、縮径チューブ70内部において本体4の基端側部分4aと連結ユニット50の半割角柱状部55とが連結されている。具体的には、例えば、本体4の一対の腕部2、3は大径部153に収められ、締付けリング6はテーパー状部154に収められている。また、縮径チューブ70は、その一対の分割部72がテーパー状部154から第1直線状部155にかけての部位に収められている。連結ユニット50の基端側の半割円柱状部54は連結操作部158に収められている。
テーパー状部154は、収容室152の開口側に向けて縮径しており、容器151からのクリップユニット110の取り出しの際に縮径チューブ70を縮径させる。なお、第1直線状部155は、シース41の内径と略等しい内径に設定されている。第1直線状部155に隣接する第2直線状部156には、クリップ装置100のシース41がその先端側より挿入される。第2直線状部156と第1直線状部155との境界には、第1直線状部155よりも第2直線状部156を大径とさせる段差157が形成されている。
次に、カートリッジ150のクリップ1をクリップ装置100のシース41内に収容する動作を説明する。
図16はカートリッジ150のクリップユニット110をクリップ装置100のシース41内に収容する動作を説明するためのカートリッジ150の平断面図である。図17はクリップユニット110をクリップ装置100のシース41内に収容した状態を示す要部の平断面図である。
クリップユニット110をシース41内に収容するには、先ず、シース41を先端側から第2直線状部156内に挿入する。この挿入は、先端リング75の先端が段差157に突き当たるまで行う。
次に、スライド操作部82を操作部本体81に対して前進させる操作を行うことにより、トルク伝達部43を先端リング75より前方に突き出し、トルク伝達部43を連結ユニット50の基端側の導入用切欠58から収容凹室57内に入り込ませて、連結ユニット50とトルク伝達部43との連結を行う。なお、連結ユニット50とトルク伝達部43との連結は、カートリッジ150内の連結操作部158にて行われる。連結操作部158は第1直線部155における他の部分よりも内径が大きくなっており、連結ユニット50とトルク伝達部43が連結する際、連結ユニット50の一対の半割円柱状部54が互いに離間する方向に弾性変形できるようになっている。なお、図12では、縮径チューブ70及び締付けリング6の図示を省略している。
このように連結ユニット50とトルク伝達部43とを連結したら、スライド操作部82を操作部本体81に対して後退させる操作を行う。この操作により、操作伝達ワイヤ42がシース41に対して相対的に後退し、これに伴いクリップユニット110も後退する。なお、この後退の際に、本体4は例えばその締付け受部7によって締付けリング6を後方に押し、締付けリング6はその基端によって縮径チューブ70を後方に押す。また、この後退の際には、テーパー状部154によって一対の腕部2、3が閉じられる。また、テーパー状部154によって、縮径チューブ70はその一対の分割部72が互いに近づく方向に弾性変形することにより縮径される。なお、上述のように縮径チューブ70の第2拡径部74の後部には傾斜面74bが形成されているので、テーパー状部154による縮径動作を好適に行うことができる。更にクリップユニット110が後退すると、クリップユニット110は、第1直線状部155を介して、シース41内に入り込む(図17参照)。なお、シース41においても縮径チューブ70は圧縮状態で縮径したままである。また、締付けリング6には上述の凸部16が形成されているとともに、締付け受部7には上述の段差14が形成されているため、この段階では締付けリング6は第3区間13に外嵌されない。
次に、クリップ1によって生体組織を結紮する動作を説明する。
クリップ1によって生体組織を結紮するには、先ず、クリップ装置100のシース41の先端部を体腔へ進入させる。なお、クリップ装置100は、例えば、内視鏡の鉗子孔を通じて体腔内に導入される。操作者はモニターで目視確認を行いながら、鉗子孔から先端側に突出させたシース41の先端を体腔内の結紮位置近傍に導くことができる。
次に、操作者は、クリップユニット110の縮径チューブ70を先端リング75に係合及び位置決めさせる操作を行う。
すなわち、操作者がスライド操作部82を操作部本体81に対して前進させることにより、操作伝達ワイヤ42を介してクリップユニット110を前進させる。この前進の際には、連結ユニット50はその先端の半割角柱状部55によって本体4を前方に押す。また、一対の半割角柱状部55はそれらの根元まで縮径チューブ70内に入り込み、連結部材51、52における半割角柱状部55と半割円柱状部54との境界の段差によって連結ユニット50が縮径チューブ70を前方に押す(図17参照)。更に、縮径チューブ70はその先端70aによって締付けリング6を前方に押す。よって、クリップユニット110はその全体が前進する。
やがて、縮径チューブ70の第1拡径部73が先端リング75の前方に突出すると、縮径チューブ70は圧縮状態から開放されて、その分割部72が互いに離間する方向に弾性変形する。この弾性変形により、第1拡径部73の基端面の段差部73bが先端リング75の先端面に係合するとともに、第2拡径部74が先端リング75の係合凹部76と係合する。これにより、縮径チューブ70は、先端リング75によって前方へも後方へも移動規制された状態となる(図10及び図14参照)。こうして、縮径チューブ70は先端リング75に対して係合及び位置決めされる。
なお、このように縮径チューブ70を先端リング75に係合及び位置決めさせる過程で、図10に示すように、締付けリング6と、本体4における先端側部分8は、先端リング75の前方に突出する。この状態で、一対の腕部2、3は、それらの反発の力によって互いに開いている。
次に、操作者は、一対の腕部2、3を結紮位置に対して位置合わせすべく、シース41の配置、腕部2、3の前後位置並びに回転位相を必要に応じて調節する。腕部2、3の前後位置の調節は、操作部80全体を内視鏡に押し込む深さの調節により行い、腕部2、3の回転位相の調節は操作部本体81及びスライド操作部82をシース41及び内視鏡に対して回転させることにより行う。
次に、操作者は、一対の腕部2、3を閉じる操作を行う。すなわち、操作者がスライド操作部82を操作部本体81に対して後退させることにより、操作伝達ワイヤ42及び連結ユニット50を介して本体4を後退させる。この際、縮径チューブ70は先端リング75に対して位置決めされているため、縮径チューブ70及び締付けリング6は後退しない。よって、締付けリング6は、本体4に対して相対的に腕部2、3の先端側へ向けて移動され、腕部2、3を締め付ける。これにより、腕部2、3の先端部5どうしの開角度が次第に狭まり(図5参照)、やがて先端部5どうしが閉じ(図6参照)、先端部5どうしにより生体組織を結紮した状態となる。
ただし、図6に示すように、締付けリング6が第2区間12を締め付ける状態では、締付けリング6は本体4に対して完全に固定されてはおらず、結紮し直しのために締付けリング6を第1区間11へ移動させて、先端部5どうしを開き直すことが可能である。
結紮し直しのために先端部5どうしを開くには、締付けリング6を腕部2、3の先端側へ移動させようとする力またはその位置に保持させようとする力を解除する。具体的には、例えば、スライド操作部82を操作部本体81に対して前進させることにより、その力を解除する。すると、腕部2、3どうしの反撥の力を利用して腕部2、3どうしが開くのに伴い、締付けリング6は第2区間12のスロープ状の外周面により押されて第1区間11へと移動する。その結果、先端部5どうしは、生体組織を結紮し直し可能な程度に開く(図5参照)。
このような結紮動作と、結紮し直しのために先端部5どうしを開く動作とを繰り返すことにより、最適な結紮が確認できるまで先端部5どうしを開き直すことができる。
なお、締付けリング6が第2区間12を超えて第3区間13に移動するには、締付けリング6が段差14に乗り上げるだけの強い力が必要である。また、操作者は、締付けリング6の先端が段差14に突き当たったかどうかを、スライド操作部を操作する感触で判別することができる。よって、操作者が適切な操作を行うことにより、締付けリング6を第3区間13に到達させずに、締付けリング6を第2区間12と第1区間11との間で繰り返し移動させることができる。
また、最終的な結紮を行うには、一対の腕部2、3を閉じる操作を行う。すなわち、図6に示すように先端部5どうしを閉じて生体組織を結紮した状態から、更に、本体4を一定以上の強い力で後退させる。すると、締付けリング6が段差14に乗り上げる。そして、尚も本体4を後退させると、やがて、締付けリング6の先端が段差18に突き当たるとともに、締付けリング6の内周の凸部16が段差18の手前の凹部17と係合する。なお、この状態で、締付けリング6の残留片21が段差14に突き当たるとともに、締付けリング6の小径部23が第2区間12を締め付ける状態となる。
こうして、図7及び図18に示すように、締付けリング6が腕部2、3の締付け受部7の第3区間13に固定される。この状態では、締付けリング6は腕部2、3どうしの反発の力では第2区間12に移動することができない。よって、先端部5が生体組織を結紮した状態に維持される。
また、このように凸部16が凹部17と係合するまで締付けリング6が第3区間13に外挿された段階では、図18に示すように、連結ユニット50の一対の半割角柱状部55が縮径チューブ70の基端70bから後側に抜けた位置或いはその付近に位置する。
ここで、一対の半割角柱状部55は、縮径チューブ70内においては、該縮径チューブ70の内周によって両側への移動が規制され、互いに離間する方向に開けないようになっている。よって、一対の半割角柱状部55が縮径チューブ70内に位置する段階では、本体4の基端側部分4aと半割角柱状部55とが連結状態に維持される。
これに対し、上述のように締付けリング6が第3区間13に固定されるとともに半割角柱状部55が縮径チューブ70の基端70bから後側に抜けた位置或いはその付近に位置する段階では、縮径チューブ70の内周による半割角柱状部55の移動規制が解除されるか、或いは、その規制の度合いが少なくとも弱まる。また、この段階では、本体4の段差18が締付けリング6の先端に突き当たっているため、本体4はこれ以上後方に移動しない。このため、連結ユニット50が更に後方に引っ張られると、一対の半割角柱状部55が互いに離間する方向に弾性的に変形して切欠部25と突起61との係合状態が解除されるので、連結ユニット50と本体4とが分離する。
よって、本体4と締付けリング6とが一体となって、生体組織を結紮したまま、体腔内に残留する。
以上のような実施形態によれば、一対の腕部2、3における締付け受部7を含む先端側部分8の外周形状は、それぞれ他方の腕部2、3に対して逆向きに凸の曲面状に形成されているので、先端側部分8が平板状に構成されている場合と比べて、先端側部分8の剛性を高めることができる。
よって、締付けリング6による締め付けに対する先端側部分8の保形性を十分に確保できるため、先端部5によって生体組織を結紮する力を向上させることができ、例えば、結紮による止血性能等も向上させることができる。
なお、具体的には、例えば、先端側部分8の全体が曲面状且つ半割筒状であるため、先端部5のみならず、先端側部分8の全体で生体組織を結紮することも可能である。
また、一対の腕部2、3は、それらの先端部5どうしを近づける方向に作用する外力に抗して互いに反撥し合うように構成されているとともに、締付け受部7は、その第1及び第2区間11、12では先端側へ向けて拡径している。このため、締付けリング6により一対の腕部2、3の第2区間12を締め付けて先端部5どうしを閉じた後でも、すなわち生体組織を結紮した後でも、一対の腕部2、3の反撥力によって締付けリング6を第2区間12から第1区間11へと押し戻し、生体組織を結紮し直し可能な程度に先端部5どうしを開くことができる。このような先端部5の開き直し動作は、上述のように締付け受部7を含む先端側部分8の剛性が高められていることによって、一層好適に行うことができる。
このように、本実施形態に係るクリップ1によれば、クリップ1の剛性を十分に確保できるとともに、結紮のし直しのためのクリップ1の開き直しを好適に行うことが可能となる。
なお、第2区間12の先に位置する第3区間13へと締付けリング6を移動させて締付けリング6により第3区間13を締め付けると、先端部5どうしが閉じられた状態で締付けリング6が一対の腕部2、3に固定され、一対の腕部2、3の反撥力では締付けリング6が第2及び第1区間12、11へ移動しないようになっている。このため、締付けリング6により第3区間13を締め付けることによって、本体4と締付けリング6とを有するクリップ1を、生体組織を結紮した状態に維持させることができる。
また、腕部2、3の先端側部分8の外周面が曲面状であるため、シース41内にクリップ1を収容する際、並びに、シース41からクリップ1を押し出す際に、シース41とクリップ1との摺動抵抗を低減でき、その動作をスムーズにすることができる。
また、締付け受部7には、第2区間12と第3区間13との境界に、第2区間12よりも第3区間13を大径とさせる段差14が形成されているので、締付けリング6の先端がこの段差14に突き当たった感触が操作者に分かるようにできる。よって、結紮し直しを行うかどうかの判断を、締付けリング6が第2区間12を締め付ける仮固定状態の段階で行うことができる。
また、締付け受部7の第3区間13には凹部17が形成され、この凹部17と係合する凸部16が締付けリング6の内周面に形成されているので、締付けリング6を確実に第3区間13に固定させることができる。
また、締付けリング6の内径は、先端側よりも基端側が小径とされているので、締付けリング6の内周が締付け受部7の第1及び第2区間11、12の形状に沿ったものとなり、締付け受部7に対する締付けリング6の動きをスムーズにさせることができる。また、腕部2、3に対して締付けリング6が前後移動する際に、その小径部23が第1及び第2区間11、12のスロープ面と軽く当接することにより、締付けリング6の傾きを抑制でき、腕部2、3の開閉をスムーズに行うことができる。
なお、具体的には、例えば、締付けリング6は筒状に形成され、該締付けリング6における基端側の端部には該締付けリング6の軸周り方向に沿って間欠的に切欠部20が形成され、それら切欠部20の間の残留片21が該締付けリング6の中心軸側に向けて折り曲げ形成されたことにより、該締付けリング6における基端側の部分が小径部23となっている。
また、図4に示すように、腕部2、3の先端部5には、生体組織を結紮する複数の爪状部31、32が形成され、爪状部31、32は、複数の山型31a、32aと、谷型33と、を交互に形成することにより構成され、複数の山型31a、32aには、互いに高さが異なる山型31a、32aが含まれる。このため、生体組織の結紮動作の初期段階において高い方の山型31aにより構成される爪状部31に噛合力を集中させることができるので、先端部5から生体組織が逃げてしまうことを抑制でき、生体組織の結紮を確実に行うことができる。
また、一方の先端部5の複数の爪状部31、32と他方の先端部5の複数の爪状部31、32とは互いに点対称形であるので、生体組織をバランス良く荷重をかけて結紮することができる。また、複数の山型31a、32aはそれぞれ裾広がり(両側に裾広がり)であるため、生体組織に対する侵襲度を低減することができる。
なお、例えば、図19(a)に示すように、山型131a、132aの高さが同一であると、結紮の際に各爪状部131、132が同時に生体組織に接触する可能性が高く、一つの爪状部に噛合力を集中させることが困難となるため、先端部5から生体組織が逃げてしまう可能性が高まる。また、図19(a)の場合、上下の先端部5の爪状部131、132の位置が左右方向に食い違ってしまい、生体組織に加わる荷重のバランスが悪い。
また、例えば、図19(b)に示すように、山型132aが裾広がりでない(片側が切り立っている)と、爪状部132の先端が鋭利となる。このため、結紮し直しなどの際に爪状部132の先端が生体組織に引っかかってしまい、生体組織を侵襲してしまう可能性がある。
なお、上記の各実施形態では、腕部2、3の全体と締付けリング6とが生体組織と一体的に残留する例を説明したが、腕部2、3の先端部5から締付け受部7までの部分を含む一部分と締付けリング6とが、腕部2、3の基端側の部分より分離して生態組織と一体的に残留するように構成しても良い。
以下、参考形態の例を付記する。
1.
基端側から先端側に向けて互いに開く一対の腕部、を有する本体と、
前記本体に外挿され、前記先端側に移動されることにより、前記一対の腕部を締め付けてそれらの先端部どうしを閉じることが可能な締付け部材と、
を有し、
前記一対の腕部は、それらの先端部どうしが閉じることにより該先端部で生体組織を結紮するものであり、前記先端部どうしを近づける方向に作用する外力に抗して互いに反撥し合うように構成され、
各腕部において、前記基端側から前記先端側へ向かう方向における一部の区間は、前記締付け部材により締め付けられる締付け受部を構成し、
少なくとも一方の前記腕部における前記締付け受部の外周形状は、他方の前記腕部に対して逆向きに凸の曲面状に形成され、
前記締付け受部は、第1乃至第3区間を、前記基端側から前記先端側へ向かう方向においてこの順に有し、前記第1及び第2区間では前記先端側へ向けて拡径しており、
前記締付け部材が前記一対の腕部の前記第3区間を締め付ける状態では、前記先端部どうしが閉じた状態で前記締付け部材が前記一対の腕部に固定され、前記反撥の力では前記締付け部材が前記第2及び第1区間へ移動しないように構成され、
前記締付け部材が前記一対の腕部の前記第2区間を締め付ける状態では前記先端部どうしが閉じ、その状態において前記締付け部材を前記先端側へ移動させようとする力またはその位置に保持させようとする力が解除された場合には、前記反撥の力を利用して前記一対の腕部どうしが開くのに伴い、前記締付け部材が前記一対の腕部の前記第1区間へと移動して、前記先端部どうしが前記生体組織を結紮し直し可能な程度に開くことを特徴とするクリップ。
2.
前記締付け受部には、前記第2区間と前記第3区間との境界に、前記第2区間よりも前記第3区間を大径とさせる段差が形成されていることを特徴とする1.に記載のクリップ。
3.
前記締付け受部の前記第3区間には凹部が形成され、この凹部と係合する凸部が前記締付け部材の内周面に形成されていることを特徴とする1.又は2.に記載のクリップ。
4.
前記締付け部材の内径は、前記先端側よりも前記基端側が小径とされていることを特徴とする1.乃至3.の何れか1つに記載のクリップ。
5.
前記締付け部材は筒状に形成され、該締付け部材における前記基端側の端部には該締付け部材の軸周り方向に沿って間欠的に切り欠きが形成され、それら切り欠きの間の舌片が該締付け部材の中心軸側に向けて折り曲げ形成されたことにより、該締付け部材における前記基端側の部分が小径となっていることを特徴とする4.に記載のクリップ。
6.
前記一対の腕部の前記先端部には、生体組織を結紮する複数の爪状部がそれぞれ形成され、
前記爪状部は、複数の山型と、谷型と、を交互に形成することにより構成され、
前記複数の山型には、互いに高さが異なる山型が含まれることを特徴とする1.乃至5.の何れか1つに記載のクリップ。
7.
一方の前記先端部の前記複数の爪状部と他方の前記先端部の前記複数の爪状部とは互いに点対称形であることを特徴とする6.に記載のクリップ。
8.
1.乃至7.の何れか1つに記載のクリップと、
前記クリップの前記本体に対して分離可能に連結されている連結部と、
前記連結部が牽引されるのに伴い前記本体が前記基端側に移動する際に、前記締付け部材を移動規制し、該締付け部材を前記本体に対して相対的に前記先端側へ移動させる移動規制部と、
を有することを特徴とするクリップユニット。
9.
1.乃至7.の何れか1つに記載のクリップと、
前記クリップを収容可能なシースと、
前記シース内に挿通された操作伝達ワイヤと、
前記操作伝達ワイヤと前記クリップの前記本体とを相互に連結し、且つ、前記本体より分離可能な連結部と、
前記操作伝達ワイヤを前記シース内で進退させることにより、前記クリップを前記シース外に押し出す操作と、前記本体を前記シース内に引き込む操作と、が可能な操作部と、
前記本体が前記シース内に引き込まれる際に前記締付け部材を移動規制し該締付け部材を前記本体に対して相対的に前記先端側へ移動させる移動規制部と、
を有することを特徴とするクリップ装置。
1 クリップ
2 腕部
3 腕部
4 本体
4a 基端側部分
4b 基端部
5 先端部
6 締付けリング
7 締付け受部
8 先端側部分
9 板バネ部
11 第1区間
12 第2区間
13 第3区間
14 段差
15 直線状部
16 凸部
17 凹部
18 段差
19a 係合片
19b 切欠部
20 切欠部
21 残留片(舌片)
21a 端面
22 大径部
23 小径部
24 中間部
25 切欠部
26 張出部
27 連結用摺動部
28 小径部
29 間隔
31 爪状部
31a 山型
32 爪状部
32a 山型
33 谷型
34 対称中心点
41 シース
42 操作伝達ワイヤ
43 トルク伝達部
43a 外周面
44 センタリング部
50 連結ユニット
51 連結部材
52 連結部材
53 組付部材
54 半割円柱状部
55 半割角柱状部
56 突き合わせ面
57 収容凹室
58 導入用切欠
59 接合凹部
60 スリット
61 突起
62 孔部
63 先端部
64 接合凸部
70 縮径チューブ
70a 先端
70b 基端
70c 後部
71 割り溝部
72 分割部
73 第1拡径部
73a 傾斜面
73b 段差部
74 第2拡径部
74a 段差部
74b 傾斜面
75 先端リング
76 係合凹部
76a 段差部
80 操作部
81 操作部本体
82 スライド操作部
84 指掛けリング
100 クリップ装置
110 クリップユニット
131 爪状部
131a 山型
132 爪状部
132a 山型
150 カートリッジ
151 容器
152 収容室
153 大径部
154 テーパー状部
155 第1直線状部
156 第2直線状部
157 段差
158 連結操作部

Claims (16)

  1. 基端側から先端側に向けて互いに開く一対の腕部、を有する本体と、
    前記本体に外挿され、前記先端側に移動されることにより、前記一対の腕部を締め付けてそれらの先端部どうしを閉じることが可能な締付け部材と、
    を有し、
    前記一対の腕部は、それらの先端部どうしが閉じることにより該先端部で生体組織を結紮するものであり、前記先端部どうしを近づける方向に作用する外力に抗して互いに反撥し合うように構成され、
    各腕部において、前記基端側から前記先端側へ向かう方向における一部の区間は、前記締付け部材により締め付けられる締付け受部を構成し、
    少なくとも一方の前記腕部における前記締付け受部の外周形状は、他方の前記腕部側とは反対側に向けて凸の曲面状に形成され、
    前記締付け受部は、第1乃至第3区間を、前記基端側から前記先端側へ向かう方向においてこの順に有し、
    前記少なくとも一方の前記腕部における前記締付け受部の、前記第1区間から前記第2区間にかけての部位の外周形状は、錐形状をその軸と平行に分割した形状であり、且つ、当該少なくとも一方の前記腕部の先端側へ向けて拡径しており、
    前記締付け部材が前記一対の腕部の前記第3区間を締め付ける状態では、前記先端部どうしが閉じた状態で前記締付け部材が前記一対の腕部に固定され、前記反撥の力では前記締付け部材が前記第2及び第1区間へ移動しないように構成され、
    前記締付け部材が前記一対の腕部の前記第2区間を締め付ける状態では前記先端部どうしが閉じ、その状態において前記締付け部材を前記先端側へ移動させようとする力またはその位置に保持させようとする力が解除された場合には、前記反撥の力を利用して前記一対の腕部どうしが開くのに伴い、前記締付け部材が前記一対の腕部の前記第1区間へと移動して、前記先端部どうしが前記生体組織を結紮し直し可能な程度に開くことを特徴とするクリップ。
  2. 前記少なくとも一方の前記腕部における前記締付け受部の、前記第1区間から前記第2区間にかけての部位の外周形状は、円錐状の構造体を円錐軸と平行な平面で切断して得られる2つの構造体のうち、前記円錐軸を含まない方の構造体の外周の曲面の形状であることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
  3. 前記一対の腕部の各々における前記締付け受部の、前記第1区間から前記第2区間にかけての部位の外周形状は、円錐状の構造体を円錐軸と平行な平面で切断して得られる2つの構造体のうち、前記円錐軸を含まない方の構造体の外周の曲面の形状であり、
    前記一対の腕部の先端部どうしが閉じた状態では、一方の前記腕部の前記第1区間から前記第2区間にかけての部位の外周と、他方の前記腕部の前記第1区間から前記第2区間にかけての部位の外周とが、円錐形状の外周面に沿って位置することを特徴とする請求項2に記載のクリップ。
  4. 前記一対の腕部の各々において、前記先端部と前記締付け受部との中間部は、基端側から先端側へと直線状に延在する直線状部を構成しており、
    前記一対の腕部の各々において、前記第3区間から前記直線状部にかけての部位の外周形状は、半割筒状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のクリップ。
  5. 前記一対の腕部の各々において、前記第3区間から前記直線状部にかけての部位の外周形状は、円柱状の構造体をその中心軸と平行な平面で切断して得られる2つの構造体のうち、前記中心軸を含まない方の構造体の外周の曲面の形状であることを特徴とする請求項4に記載のクリップ。
  6. 前記一対の腕部の各々において、前記第3区間は前記第2区間よりも大径であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のクリップ。
  7. 前記締付け受部には、前記第2区間と前記第3区間との境界に、前記第2区間よりも前記第3区間を大径とさせる第1の段差が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のクリップ。
  8. 前記締付け受部の前記第3区間には凹部が形成され、この凹部と係合する凸部が前記締付け部材の内周面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のクリップ。
  9. 前記締付け部材の内径は、前記先端側よりも前記基端側が小径とされていることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載のクリップ。
  10. 前記締付け部材は筒状に形成され、該締付け部材における前記基端側の端部には該締付け部材の軸周り方向に沿って間欠的に切り欠きが形成され、それら切り欠きの間の舌片が該締付け部材の中心軸側に向けて折り曲げ形成されたことにより、該締付け部材における前記基端側の部分が小径となっていることを特徴とする請求項に記載のクリップ。
  11. 前記締付け部材の内径は、前記先端側よりも前記基端側が小径とされ、
    前記締付け部材は筒状に形成され、該締付け部材における前記基端側の端部には該締付け部材の軸周り方向に沿って間欠的に切り欠きが形成され、それら切り欠きの間の舌片が該締付け部材の中心軸側に向けて折り曲げ形成されたことにより、該締付け部材における前記基端側の部分が小径となっており、
    前記一対の腕部の各々には、前記第1の段差が、各腕部の長手軸周りに沿って弧状に形成され、
    前記締付け部材が前記一対の腕部の前記第3区間を締め付ける状態では、前記舌片が前記第1の段差に突き当たった状態となる請求項7に記載のクリップ。
  12. 前記一対の腕部の各々において、前記先端部と前記締付け受部との中間部は、基端側から先端側へと直線状に延在する直線状部を構成しており、
    前記一対の腕部の各々において、前記直線状部と前記第3区間との境界には、前記第3区間よりも前記直線状部を大径とさせる第2の段差が、各腕部の長手軸周りに沿って弧状に形成され、
    前記締付け部材が前記一対の腕部の前記第3区間を締め付ける状態では、前記締付け部材の先端が前記第2の段差に突き当たった状態となる請求項11に記載のクリップ。
  13. 前記一対の腕部の前記先端部には、生体組織を結紮する複数の爪状部がそれぞれ形成され、
    前記爪状部は、複数の山型と、谷型と、を交互に形成することにより構成され、
    前記複数の山型には、互いに高さが異なる山型が含まれることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載のクリップ。
  14. 一方の前記先端部の前記複数の爪状部と他方の前記先端部の前記複数の爪状部とは互いに点対称形であることを特徴とする請求項13に記載のクリップ。
  15. 請求項1乃至14の何れか一項に記載のクリップと、
    前記クリップの前記本体に対して分離可能に連結されている連結部と、
    前記連結部が牽引されるのに伴い前記本体が前記基端側に移動する際に、前記締付け部材を移動規制し、該締付け部材を前記本体に対して相対的に前記先端側へ移動させる移動規制部と、
    を有することを特徴とするクリップユニット。
  16. 請求項1乃至14の何れか一項に記載のクリップと、
    前記クリップを収容可能なシースと、
    前記シース内に挿通された操作伝達ワイヤと、
    前記操作伝達ワイヤと前記クリップの前記本体とを相互に連結し、且つ、前記本体より分離可能な連結部と、
    前記操作伝達ワイヤを前記シース内で進退させることにより、前記クリップを前記シース外に押し出す操作と、前記本体を前記シース内に引き込む操作と、が可能な操作部と、
    前記本体が前記シース内に引き込まれる際に前記締付け部材を移動規制し該締付け部材を前記本体に対して相対的に前記先端側へ移動させる移動規制部と、
    を有することを特徴とするクリップ装置。
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