JP5514698B2 - 補聴器 - Google Patents

補聴器 Download PDF

Info

Publication number
JP5514698B2
JP5514698B2 JP2010247668A JP2010247668A JP5514698B2 JP 5514698 B2 JP5514698 B2 JP 5514698B2 JP 2010247668 A JP2010247668 A JP 2010247668A JP 2010247668 A JP2010247668 A JP 2010247668A JP 5514698 B2 JP5514698 B2 JP 5514698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sound
hearing aid
mixing ratio
unit
microphone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010247668A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012100160A (ja
Inventor
誠 西崎
良久 中藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010247668A priority Critical patent/JP5514698B2/ja
Priority to US13/287,360 priority patent/US8565456B2/en
Publication of JP2012100160A publication Critical patent/JP2012100160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5514698B2 publication Critical patent/JP5514698B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R25/00Deaf-aid sets, i.e. electro-acoustic or electro-mechanical hearing aids; Electric tinnitus maskers providing an auditory perception
    • H04R25/43Electronic input selection or mixing based on input signal analysis, e.g. mixing or selection between microphone and telecoil or between microphones with different directivity characteristics

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Description

本発明は、マイクにより取得される音信号(マイク入力信号)に加えて、テレビなどの外部機器から外部入力端子に入力される音信号(外部入力信号)も、レシーバに出力する補聴器に関するものである。
近年、テレビやCDなどの外部機器の音をマイクで拾うのではなく、有線手段や無線手段(例えば、ブルートゥース)を介して、直接的に外部入力端子から受信する補聴器が提案されている。
この補聴器は、テレビやCDなどの外部機器の音を、ノイズのないクリアーな音で楽しむことができるため、補聴器の使用者に好評である。
一方、この補聴器では、例えば、家族でテレビを見ながら食卓を囲んでいる際に、マイクにおいて受信した家族の会話を聞き取ることができないおそれがある。
そこで、特許文献1には、テレビやオーディオ機器等の外部機器から有線や無線により外部入力端子に入力される音信号(外部入力信号)と、補聴器に付属しているマイクで取得された音信号(マイク入力信号)とを混合し、レシーバから使用者に提供する補聴器が開示されている。
この補聴器では、マイクで取得された音信号(マイク入力信号)の音圧レベルが、所定レベルを超過している場合には、外部機器からの音信号(外部入力信号)を弱める処理を行うことで、上述した問題を解消している。
しかしながら、上記従来の補聴器では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された補聴器では、マイクで取得された音信号(マイク入力信号)を、外部機器からの音信号(外部入力信号)よりも優勢にする処理を行うためには、マイク入力信号が所定の音圧レベルを超える必要がある。そのため、従来の構成では、小さな声(音)がマイクに入力された場合には、マイク入力信号を外部入力信号よりも優勢にする処理は行われないため、いわゆる「聞き逃し」が発生してしまう。
一方、この「聞き逃し」を防ぐために、音圧レベルの閾値を下げた場合には、使用者がテレビなどの外部機器から出力される音を聞きたいと思っているにもかかわらず、周りで大きな声で会話が行われていると自動的にマイク信号を優勢にしてしまう。このため、従来の構成では、上記処理を行う閾値を調整した場合でも、テレビの音が聞きにくくなってしまうという問題がある。
このように、マイク入力信号と外部入力信号とを出力する従来の補聴器では、使用者が聞きたい音を適切に聞くことができないので、補聴効果を十分に得ることが困難であった。
本発明の課題は、マイク入力信号と外部入力信号とを出力する構成において、従来よりも補聴効果を向上させることが可能な補聴器を提供することにある。
第1の発明に係る補聴器は、マイクと、外部入力端子と、補聴処理部と、レシーバと、混合部と、類似度算出部と、混合比決定部と、を備えている。マイクは、使用者に装着された状態における使用者の顔の正面方向の音を取得する。外部入力端子は、外部機器から入力される入力音を取得する。補聴処理部は、マイクおよび外部入力端子から出力された音信号を受信して、音信号に対して補聴処理を行う。レシーバは、補聴処理部において補聴処理された音信号を受信して出力する。混合部は、マイクに入力された音信号と外部入力端子に入力された音信号とを混合してレシーバに音信号を出力する。類似度算出部は、マイクから入力された音信号と外部入力端子から入力された音信号との間の相関度を算出する。混合比決定部は、類似度算出部における算出結果に基づいて、混合部におけるマイクに入力された音信号と外部入力端子に入力された音信号との混合比を決定し、混合部に送信する。
本発明の補聴器は、以上のような構成により、使用者がその音を聞きたいと興味を持った方向に対して顔を向けるという行動に着目し、使用者の正面方向の音を取得するマイクによって使用者の顔の正面に外部機器(テレビ等)以外の音が有るか否かを判断し、周囲音の中から使用者が聞きたい音を判別することができる。この結果、マイクに入力された音信号と外部入力端子に入力された音信号とを適切な混合比によって混合して出力することができるため、従来よりも補聴効果を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る補聴器の構成を示す斜視図。 図1の本発明の実施の形態1に係る補聴器のブロック図。 図2の補聴器に搭載された混合比決定部を示すブロック図。 図1の補聴器における動作を示すフローチャート。 図1の補聴器に含まれる状態検出部において検出を行う状態の一覧を示す図。 図1の補聴器における具体的動作例を示す説明図。 図1の補聴器における具体的動作例を示す説明図。 図1の補聴器における他の具体的動作例を示す説明図。 図1の補聴器における他の具体的動作例を示す説明図。 図1の補聴器における他の具体的動作例を示す説明図。 本発明の他の実施形態に係る補聴器の構成を示す斜視図。
以下に、本発明の一実施の形態に係る補聴器100について、図1〜図10を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る補聴器100の構成図、図2は、図1の補聴器100の制御ブロック図である。図1および図2において、101は指向性マイク、102は外部入力端子、104は減算器、105,106は増幅器、107,108は補聴フィルタ、109は類似度算出部、110は正面音検出部、111は混合比決定部、112は混合部、113はレシーバである。
本実施形態の補聴器100は、指向性マイク101、外部入力端子102、減算器104、増幅器105,106、補聴フィルタ107,108、類似度算出部109、正面音検出部110、混合比決定部111、混合部112、レシーバ113を、本体ケース1内に収納しており、電池2によって駆動される。
指向性マイク101は、本体ケース1の表面に形成された開口3を介して、本体ケース1外に通じている。
レシーバ113は、湾曲状の耳掛け部4を介して、使用者の耳管内へ挿入される装着部5に連結されている。また、レシーバ113は、本体ケース1の外表面に露出したボリューム9によって設定された大きさで音を出力する。
外部入力端子102は、テレビ6(外部機器の一例)をノイズのないクリアーな音で楽しむために、テレビ6から出力される音を直接的に補聴器100に入力するために設けられている。なお、補聴器100とテレビ6とを有線で接続する場合には、外部入力端子102として、通信用のリード線7の接続端子を用いることができる。また、補聴器100とテレビ6とが無線で接続されている場合には、外部入力端子102として、無線通信用のアンテナを用いることができる。
また、補聴処理部150は、減算器104、増幅器105,106、補聴フィルタ107,108、類似度算出部109、正面音検出部110、混合比決定部111、混合部112を含むように構成されている。なお、図1の8は電源スイッチであって、使用時および不使用時に操作され、補聴器100の電源をON/OFFする。また、9はボリュームであって、指向性マイク101に入力された音の出力音を調整して、大きくしたり、小さくしたりする。
図1に示した補聴器100は、耳掛け式(BTE(Behind-the-ear))の補聴器であって、耳掛け部4が耳の上部に掛けられた状態で、本体ケース1が耳の後ろ側に沿うように装着される。また、装着部5は、使用者の耳管内に挿入された状態で使用される。
指向性マイク101は、補聴器100の使用者の正面にある音源から発せられる音(使用者の正面から聞こえてくる音)を取得し、マイク入力信号123として類似度算出部109、減算器104に出力する。
ここで、指向性マイク101によって音が取得される使用者の正面の範囲は、以下のように定義される。
具体的には、人間の視野角は、顔の正面方向を0度とした場合に左右それぞれに90〜105度の広がり(つまり、顔の正面における左右方向に180〜210度の広がり)を持っている。そして、この視野角のうち、比較的明瞭に認知可能な範囲である有効視野角の範囲(顔の正面における4〜20度)を考慮すれば、使用者の顔の正面とは、左右方向に20〜40度の範囲と定義される。よって、使用者の顔の正面(左右20〜40度の範囲)において、聞こえてくる音を拾うように、指向性マイク101が設定されていることが好ましい。
一方、外部入力端子102は、リード線7等の有線手段を介して、またはブルートゥースやFM電波などの無線手段を介して、テレビ6から出力される音が直接入力される。そして、外部入力端子102に入力された音は、外部入力信号124として類似度算出部109、減算器104、増幅器106に出力される。
減算器104は、外部入力端子102から入力されたテレビ6やCD等の音を利用して、指向性マイク101に回り込んだテレビ6の音をキャンセルするノイズキャンセル処理を行い、増幅器105に出力する。なお、ノイズキャンセル処理には、外部入力の位相を反転させ、マイク入力から減算するなどの方法を利用すればよい。
増幅器105は、指向性マイク101から入力されたマイク入力信号123を増幅して、補聴フィルタ107に対して出力する。
増幅器106は、外部入力端子102から入力された外部入力信号124を増幅して、補聴フィルタ108に対して出力する。
補聴フィルタ107,108は、使用者の聴力に応じた補聴処理を行い、それぞれマイク入力補聴信号128、外部入力補聴信号129を混合部112に対して出力する。
正面音検出部110は、取得したマイク入力信号123に基づいて正面の音が含まれているか否かを判定する。ここで、正面音検出部110は、使用者の顔の正面方向からの音が含まれていると判定した場合には「+1」、含まれていないと判定した場合には「−1」とする判定結果を、正面音検知信号122として混合比決定部111に出力する。
類似度算出部109は、指向性マイク101から入力されたマイク入力信号123と外部入力端子102から入力された外部入力信号124との相関関係の程度(相関度)を求める。ここで、両信号の相関度が低いと判断した場合には、マイク入力信号123と外部入力信号124との間に異なる信号、すなわち使用者の顔の正面方向から指向性マイク101で取得可能な音が聞こえてきたものと判定する。そして、類似度算出部109は、使用者の顔の正面方向に外部入力と異なる音がある場合に「+1」、無い場合に「−1」とする前方環境音存在信号125を、混合比決定部111に対して出力する。
混合比決定部111は、正面音検知信号122と前方環境音存在信号125とに基づいて、補聴フィルタ107,108から出力された補聴処理後のマイク入力補聴信号128と補聴処理後の外部入力補聴信号129とを、どのような割合で混合してレシーバ113から出力すればよいかを判断して、混合比率(優勢度とも表現される)を決定する。
混合部112は、混合比決定部111から送られてきた混合比信号126に基づいて決定される混合比によって、補聴フィルタ処理されたマイク入力補聴信号128と外部入力補聴信号129とを混合し、レシーバ113に対して混合信号127を出力する。
レシーバ113は、混合部112から受信した混合信号127を出力する。
なお、補聴処理部150において行われる補聴処理としては、NAL−NL1法などの公知な技術を用いることができる(例えば、原著者HarveyDillon, 監訳者中川雅文「補聴器ハンドブック」P236参照。)。
(混合比決定部111の詳細な構成)
図3は、図2に示した混合比決定部111の詳細な構成図である。
混合比決定部111は、図3に示すように、状態検出部201、経過時間算出部202、混合比算出部203を有している。
状態検出部201は、正面音の有無と正面の音の種類によって想定される使用者の状態を判別し、状態信号211を出力する。
経過時間算出部202は、状態信号211に基づいて、前記状態が継続している継続時間を算出する。そして、経過時間算出部202は、前記状態とその継続時間とに基づいて生成される継続時間付き状態信号212を、混合比算出部203に対して出力する。なお、状態検出部201において検出された前記状態が変化した場合には、継続時間は0にリセットされる。
混合比算出部203は、マイク入力補聴信号128と外部入力補聴信号129とをどのような割合で混合すれば良いかを表す混合比αを保持している。そして、混合比算出部203は、継続時間付き状態信号212と混合比αとに基づいて混合比αの値を更新するとともに、混合部112に対してこの混合比αを示す混合比信号126を出力する。なお、混合比αとは、マイク入力補聴信号128を割合α、外部入力補聴信号を割合(1−α)で混合することを示す指標である。
<本補聴器100の動作>
以上のように構成された補聴器100を用いた使用者が、自宅でテレビ6を見ながら家族と会話する場面を想定し、図4に示すフローチャートを用いて、本実施形態の補聴器100の動作について説明する。
まず、ステップ301(音取り込みステップ)では、指向性マイク101によって使用者の前方(顔の正面方向)の音を取得し、また外部入力端子102を介してテレビ6の音を取得する。
次に、ステップ302(正面音検出ステップ)では、指向性マイク101によって取得された使用者の顔の正面方向の音に基づいて、正面から音が来ているかどうかを判定し、正面音検知信号を出力する。正面から音が来ているか否かの判定は、例えば、指向性マイク101において取得された音圧レベルに基づいて判定すればよい。
次に、ステップ303(類似度算出ステップ)では、類似度算出部109において、指向性マイク101を介して入力されたマイク入力信号123と、外部入力端子102を介して入力された外部入力信号124との相関係数(相関度)を求める。ここで、相関係数が高くない場合(例えば、相関係数0.9以下の場合)は、類似度算出部109は、マイク入力信号123と外部入力信号124との間に異なる音があるものと判断する。これにより、使用者の顔の正面方向に話をしている家族がいることを検出することができる。ここで、上記相関係数の算出は、直近の200msec間に入力された音に対して行われればよい。そして、類似度算出部109は、前方環境音存在信号(会話がある場合は「1」、無い場合は「−1」)を混合比決定部111に対して出力する。
次に、ステップ304(状態検出ステップ)では、ステップ302において類似度算出部109が取得した前方環境音存在信号125と、ステップ303において正面音検出部110が取得した正面音検知信号122とに基づいて、使用者がどのような状態にあるかを検出する。
ここで、使用者の状態は、図5に示すように、テレビ6以外の音が指向性マイク101から入力されているか(すなわち、家族の会話がある)を表す前方環境音存在信号125と、使用者の顔の正面方向に音があるかを示す正面音検知信号122との組合せによって表される。
通常、使用者の顔の正面からの音がテレビ6である状態S1では、使用者はテレビ6の音声に着目している状態であることが予想される。
また、正面からの音がテレビ6以外である状態S2では、使用者は正面にあるテレビ6以外の音(すなわち、正面にいる家族の話し声)に着目していることが想定される。
さらに、正面からの音がない状態S3は、会話の途中で話が途切れている状態や、使用者が何も音がない方向を向いている状態が想定される。使用者の正面に何も音がない場合には、テレビ6や周囲の音に対して何に着目するかが均等の状態であることが想定される。また、使用者は次の発話を待っている場合でも、その発話があるかどうかはその時点では分からない。このため、この状態では、特に顔の正面方向の音だけを聞こうとしている状態ではなく、テレビ6の音や正面を含む周囲の音に対して、次に着目する音を見つけるまでの状態であると想定される。
次に、ステップ305(経過時間算出ステップ)では、ステップ304において検出された状態がどの程度続いているか算出し、混合比算出部203に対して継続時間付き状態信号212を出力する。この時、ステップ304において検出された状態が変化した場合は、継続時間を0にリセットし、状態が変化していない場合は、その継続時間を更新する。
次に、ステップ306(混合比算出ステップ)では、継続時間付き状態信号212と、直前の混合比αとに基づいて、以下の式で混合比αの更新を行う。
ここで、各状態に切り替わったときの時刻tinを当該状態での継続時間、αinitialを各状態に切り替わったときのαの初期値、αmax、αmin、αcenterをそれぞれαのとりうる最大値と最小値と中間値、αを継続時間tinに応じてαを増加させる割合、bを継続時間tinに応じてαを減算させる割合、Lpを通常人が発話と発話の間に息継ぎをするなどに必要となる空白時間(約3秒程度)とすると、各状態になってからtin時間経過した時刻t1+tinにおける混合比αの値は、以下の(式1)のように計算できる。
(式1)
Figure 0005514698
本実施形態では、以上の式1に従って混合比αを算出することにより、使用者が正面にいる家族の会話に対して興味を持っている状況が想定される状態S2において、使用者の正面に家族の会話が検出されてから混合比αを最大混合比αmaxまで増加させることができる。そして、この混合比αの値が0.5以上に増加によって、マイク入力補聴信号128の入力を外部入力補聴信号129よりも優勢にすることができる。
さらに、使用者の正面にテレビ6がありテレビ6の音を聞いている状態S1の場合、混合比αを初期値αinitialから最小値αminまで減少させる。これにより、外部入力補聴信号129の優勢度をマイク入力補聴信号128よりも高めて、外部入力音をマイク入力音よりも優先的に聞くことができる。すなわち、この場合には、テレビ6の音をマイク入力音よりも優勢に聞くことができる。
また、使用者の正面に音がない状態S3では、会話の途中で話が途切れて顔の正面方向からの音がない状態である可能性がある。このため、例えば、相手が次の発話を行うのに必要な時間Lpの間、直前の混合比を維持したまま会話相手の発話があるまで待機する。しかし、会話がないまま時間Lpを過ぎた場合は、指向性マイク101からのマイク入力信号123の優勢度を下げて他の音への注意を払うことができるように、混合比αの値を小さくする方向に変化させる。このとき、最終的に混合比αcenterに漸近させることにより、次にどの音へ着目するかを阻害することなく、混合比αを制御することができる。これにより、マイク入力補聴信号128および外部入力補聴信号129の両者に対して、適度に聞き取れる状態を実現でき、重要な情報を聞き逃すことが無くなる。
以上のように、ステップ306(混合比算出ステップ)では、使用者の状態、各状態の継続時間、現在の混合比に基づいて、直近の状態に応じた新たな混合比を算出する。
ステップ307(キャンセル処理)では、減算器104において、マイク入力信号123と外部入力信号124とのゲインを揃えた後、マイク入力信号123から外部入力信号124を減算する。これにより、減算器104は、周辺の会話状況に応じた信号を抽出し、増幅器105に出力することができる。
ステップ308(増幅処理ステップ)では、増幅器105,106にそれぞれ入力された信号を増幅し、補聴フィルタ107,108に出力する。
ステップ309(補聴処理ステップ)では、ステップ308において増幅されたマイク入力信号123と外部入力信号124とを、使用者の聴力データに基づいて、補聴フィルタ107,108によってフィルタバンク処理して複数の周波数帯に分け、各周波数帯ごとに利得調整を行う。そして、補聴フィルタ107,108は、その結果を、マイク入力補聴信号128および外部入力補聴信号129として、混合部112に出力する。
ステップ310(混合処理ステップ)では、混合部112が、ステップ306において得られた混合比αに基づいて、ステップ309において得られたマイク入力補聴信号128と外部入力補聴信号129とを混合して混合信号を生成する。
ステップ311(出力ステップ)では、混合部112が、レシーバ113に対して混合信号127を出力する。
ステップ312(電源OFFステップ)では、電源スイッチ8がOFFになったか否かを検出する。ここで、電源スイッチ8がOFFになっていない場合には、ステップ301に戻って処理を繰り返す。一方、電源スイッチ8がOFFになっている場合には、処理を終了する。
<本補聴器100のより詳細な動作>
次に、本実施の形態における補聴器100の具体的な動作を、図6(a)〜図6(e)および図7を用いて説明する。
図6(a)〜図6(e)および図7では、補聴器100の使用者(お父さんA)が自宅のテレビ6でドラマを見ている時に、家族(お母さんB)から話しかけられるという場面を想定する。
具体的には、補聴器100において処理を開始してから5秒後に、お母さんBがお父さんAに、小さい声で「お父さん、このドラマに出ているCって可愛いよね」と発話し、しばらくして(18秒後)、Cさんの笑顔がテレビ6に映り、お母さんBが興奮して大きな声で「ほら〜、可愛いでしょ」とお父さんAに同意を求める発話をする。それに対して、お父さんAが「そうだね」と答えるという一例を挙げて説明する。
上記会話例を図6(e)、前方環境音存在信号を図6(d)、正面音検出信号を(図6(c)、混合比信号を図6(b)、状態信号を図6(a)にそれぞれ示す。
また、混合比αの初期値であるαinitialを0.1、αminを0.1、αmaxを0.9、αcenterを0.5、Lpを3とする。混合比αの初期値αinitial=0.1であることから、混合比α=0.1から開始される。
ここで、図6(e)に示すように、処理開始後の最初の5秒間は家族間で会話はなく、使用者がテレビ6をただ見ている状態であるため、状態S1と判定され、混合比αは最小値の0.1のままである。したがって、外部入力信号102であるテレビ6の音とマイク入力信号123の音とは、9:1で混合され、レシーバ113から出力される。
次に、処理開始から5秒後に「お父さん、このドラマに出ているCさんって可愛いよね。」とお母さんBがお父さんAに話しかける。このとき、マイク入力信号123の割合が0.1と少ないものの、呼びかけに対してお父さんAが、お母さんBの方に振り向くことにより、一旦テレビ6からお母さんの方に向く間に正面音が途切れ、そしてお母さんの方に向いた時点で正面音が検出される。このとき、その音がテレビ6ではない話し声であるため、前方環境音存在信号125として(−1)が出力される。すなわち、状態信号211が、状態S3を経て状態S2に移行する。
状態S2では、上述した(式1)に従って、状態S2に移行してから1秒間後に、混合比αが増大することでマイク入力信号123の混合比率が高くなり、マイク入力信号123の聞き取りがしやすくなる。これにより、お父さんAがお母さんBの発話「このドラマに出ているCさんって可愛いよね。」を聞き取ることができる。
処理開始から13秒後、「このドラマに出ているCさんって可愛いよね。」という音声入力が終了した後、状態S3へ移行する。状態S3に移行した後、発話が続く可能性がある間(Lp)は混合比αを維持する。そして、状態S3に移行してから経過した時間tinがLpを越えた後、混合比αをαcenterまで低下させる。
次に、処理開始から18s後、Cさんがテレビ6の画面に再度登場し、これを見たお母さんBが「ほら〜、可愛いでしょ。」と発話する。この時、再び状態S2に移行して混合比αの値が再び0.9まで上昇するため、お父さんAは、お母さんBの発言をもれなく聞きとって、同意を行う会話である「そうだね」と返答することができる。
これに対して、従来手法の音圧による混合比の制御を行う方法では、お母さんBの発話が所定の音圧レベルを超えた場合にのみ、処理が行われる。そのため、処理開始5秒後の「お父さん、このドラマに出ているCさんって可愛いよね。」という発話が、本会話例のように小さい声で行われた場合には、混合比を変更する制御が行われないため、この発話を聞き取ることができない。そして、処理開始18秒後に、テレビ6の画面に映し出されたCさんの笑顔を見て興奮して行われた発話「ほら〜、可愛いでしょ。」の意味を、使用者は理解することができず、うまくコミュニケーションが成立しなくなってしまう。
これに対して、本実施形態の補聴器100によれば、上述したように、従来よりも補聴効果を向上させることで、従来では上手く行えなかったコミュニケーションを確実に行うことができる。
続いて、さらに異なる例として、使用者(お父さんA)が自宅でテレビ6のニュースを見ており、周りでは子供D,Eがゲームをやり、お母さんBが子供D,Eがゲームをしているのをやめさせようとしている状況における補聴器100の処理について、以下で説明する。
ここでは、お父さんはその会話には余り触れず、テレビ6でニュース以外の番組がやっているかどうかを調べるために新聞Fのテレビ欄を見ている状況を想定し、図8(a)〜図8(e)、図9および図10を用いて説明する。
具体的には、図9および図10に示すような配置において、図8(a)〜図8(e)に示すように、まずお母さんBが「そろそろゲームをやめなさい。」と子供D,Eに促す.これに対して、子供D,Eは反発し「もうちょっと。」、「やだよー。」と発話する。さらに、お母さんBが「宿題やりなさい!!」と怒り、最後には「お父さんも何か言ってよー。」と助けを求めている。さらに、このときお父さんAは、テレビ6で他にどのような番組がやっているかを調べるために、ニュースを聞きながら新聞Fのテレビ欄を見ているものとする。
従来の音圧による手法では、これら周りの声を指向性マイク101が拾って混合比を変更する制御が行われるため、お父さんAは外部入力音であるニュースの音を聞きにくくなってしまう。さらに、処理開始から約10秒後に、例えば、正面のテレビ6の方向から右45度顔を回転させ、テーブルの上の新聞Fに手を伸ばすことにより、途中で周りの会話の音声の入力を外部入力よりも優勢(混合比0.9)にした場合には、お父さんAは、ニュースの音声が聞き取れない状態になってしまう。
これに対して、本実施の形態に係る補聴器100によれば、お父さんAが顔を動かしたり、新聞を取ったりした場合でも、顔の正面方向にお母さんBや子供D,Eがいないため、外部入力であるニュースの音声が聞き取りにくくなるように、外部入力に対する混合比αの値を変化させすぎることを回避することができる。また、本実施形態の補聴器100では、お茶を手に取ることなくお父さんAの顔さえ動かなければ、混合比αが最小値の0.1のまま変わらない。これにより、上述のようにお母さんBや子供D,Eの声に邪魔されずに、外部入力信号124として入力されるテレビ6のニュースの音声を明確に聞き取ることができる。
図8(a)〜図8(e)に、そのときの状況を示す。なお、混合比αなどのパラメータについては、図6(a)〜図6(e)の例と同様とする。
処理開始0秒後から、お母さんBの「そろそろゲームをやめなさい。」という声に続いて、子供D,Eが「もうちょっと。」、「やだよー。」、さらにお母さんBが「宿題やりなさい!!」と答えている。さらに途中で、お父さんAが、新聞を手に取っている。補聴器100の使用者であるお父さんAは、周りで会話が行われているが、会話をしている子供D,Eやお母さんBの方を向いていないので、テレビ6以外の会話が指向性マイク101からほとんど入ってこないため、前方環境音存在信号125は+1になることはない。そのため、状態S3へ移行し、混合比αは、外部入力と指向性マイク101の入力とが均等となるように変化する。
その後、お母さんBの「お父さんも何か言ってよ。」という発話に反応し、お父さんAが、図10に示すように、お母さんBの方に顔を動かすと、指向性マイク101によってお母さんBの声を取得し、前方環境音存在信号125が+1となる。これにより、混合比αの値が増大し、その後、子供D,Eにゲームをやめさせる会話を行うために必要な会話(マイク入力信号123)に対する混合比αが増大するため、お父さんAは、自然に周辺の会話を聞き取り易くなる。
以上のように、本実施の形態に係る補聴器100によれば、使用者の顔の動きを利用することなく指向性マイク101における入力と、指向性マイク101において取得された音とによって、使用者のマイク入力補聴信号128と外部入力補聴信号129との混合比(優勢度)αを適切に変更することができる。この結果、使用者が着目している音を従来よりも確実に聞き取り易くして、従来よりも補聴効果を向上させることができる。
<主な特徴>
本実施形態に係る補聴器100は、指向性マイク101と外部入力端子102と補聴処理部150とレシーバ113と混合部112と類似度算出部109と混合比決定部111とを備えており、指向性マイク101に入力された音信号と外部入力端子102に入力された音信号との混合比を決定する混合比決定部111に、類似度算出部109とを接続している。
ここで、類似度算出部109は、指向性マイク101において取得した使用者の顔の正面方向からの音と外部入力端子102に入力される音との相関度、つまり両音信号が類似しているか否かを検出するために設けられている。具体的には、指向性マイク101において取得した使用者の顔の正面の音と、外部入力端子102から取得した音とがほぼ一致している場合には、類似度算出部109は、両信号の相関度が高いと判断する。
すなわち、このような状況は、使用者がテレビ6の方向を向いて、集中してテレビ6を見ている状況が想定される。
これにより、使用者がテレビ6から出力される音を集中して聞きたい状況では、使用者の顔の正面からの音がほとんどテレビ6の音のみであるか否かを検出して、外部入力端子102からの音信号をマイク入力音よりも優勢にする。この結果、使用者が興味のない周りの人の雑談の声が邪魔になることを回避することができる。
一方、外部入力端子102から入力された音信号をマイク入力信号よりも優勢にしている状態で、例えば、使用者が家族から話しかけられた場合には、その家族の方向に使用者の顔が向いたことを、正面音検出部110と類似度算出部109とによって検出する。
すなわち、この場合には、指向性マイク101によって取得された使用者の顔の正面方向の音(家族の声)と、外部入力端子102において取得された音(テレビ6の出力音)との相関度が低くなる。
これにより、家族の話を聞こうとする使用者の意思を示す顔の動作に応じて、指向性マイク101から入力された音信号の優勢度を外部入力端子102から入力された音信号よりも高めることで、家族の話を適切に聞き取ることができる。よって、指向性マイク101から取得した音を聞きたい補聴器100の使用者に対して、外部入力信号よりもマイク入力信号の優勢度を高めることが可能になる。
本実施形態の補聴器100では、以上のように、使用者の意思に応じて適切な音の優勢度を高めた補聴処理を行うことができるため、従来よりも補聴効果を向上させることができる。
また、本実施形態の補聴器100では、正面音検出部110と類似度算出部109とにおいて、使用者の顔の向きがテレビ(外部機器)6の方向に向いていることが検出された場合に、混合比決定部111において、指向性マイク101において取得された音の優勢度を低下させるように、混合比αを変更することができる。
これにより、テレビ6等の外部機器の出力音を聞きたい使用者に対して、外部入力信号の優勢度を高める混合比αに変更することができる。
また、本実施形態の補聴器100では、正面音検出部110において使用者の顔の正面方向から音を取得していないと判定された場合には、混合比決定部111において指向性マイク101において取得された音信号と外部入力端子102において取得された音信号の優勢度を中庸にする混合比αに変更する。
すなわち、本実施形態の補聴器100では、使用者の正面方向から音が取得されない場合には、使用者が周辺の様子に気を配っている状況を想定し、指向性マイク101および外部入力端子102において取得された音信号の優勢度をほぼ均等(混合比α≒0.5)に設定する。
これにより、使用者が、周辺の様子に気を配るために必要な優勢度で、マイク入力信号を提供することができる。かつ、この時、外部入力端子102において取得された音も同様に聞くことができる。
また、本実施形態の補聴器100では、混合比決定部111が、使用者の正面方向からの音の有無と、使用者の正面方向からの環境音の有無とによって決定される使用者の状態を検出する状態検出部201と、状態検出部201において検出された状態が継続している時間を計測する経過時間算出部202と、状態検出部201において検出された状態と経過時間算出部202において算出された継続時間と直前の混合比αとに基づいて新たな混合比αを算出する混合比算出部203と、を有している。
これにより、正面音検出部110と類似度算出部109とにおいて使用者の正面方向からの音の有無とその種類とに基づいて使用者の状態を判定し、その状態の継続時間に基づいて混合比αを計算することができる。
また、本実施形態の補聴器100では、混合比算出部203において、さらに各状態に入ったときの混合比αと状態検出部201において検出された状態と経過時間算出部202において算出された継続時間とに基づいて、混合比αを決定する混合比決定テーブルを設けてもよい。
これにより、混合比決定テーブルを用いて、テーブルルックアップ処理によって混合比αの演算をすることなく補聴処理を行うことができるため、状況に応じた効率のよい適切な補聴処理を行うことができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、補聴処理部150が、類似度算出部109や正面音検出部110、混合比決定部111および混合部112等を含むような構成を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、混合部等の構成については、必ずしも補聴処理部内に設けられている必要はなく、それぞれの構成、あるいは一部の構成が補聴処理部に対して並列関係で別々に設けられている構成であってもよい。
(B)
上記実施形態では、使用者の顔の正面の音を取得するために指向性マイク101を利用した補聴器100を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図11に示すように、装着状態における使用者の正面方向において前後に配置された無指向性マイク114,114を備え、2つの無指向性マイク114,114において得られる音を信号処理することによって使用者の顔の正面方向への指向性を持たせてもよい。
(C)
上記実施形態では、混合比算出部203が、上述した式1に基づいて、混合比αを計算する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、各状態ごとに混合比αの初期値と継続時間とに基づいて、混合比αを選択的に取り出せるテーブル(混合比決定テーブル)を、補聴器100内に設けられた記憶手段等に用意しておいてもよい。
これにより、混合比αの演算を行うことなく、容易に混合比αの値を決定することができる。
(D)
上記実施形態では、補聴器100の外部入力端子102に接続された外部機器として、テレビを例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、テレビ以外の外部機器として、CD/MDプレイヤー、DVD/HDDレコーダー、携帯型オーディオプレイヤー、ラジオ等のオーディオ機器、カーナビゲーションシステム、パソコンなどの情報機器、ドアホンなどのホームネットワーク機器、ガスコンロ、電磁調理器などの調理機器等を、外部入力端子102を介して補聴器に接続してもよい。
本発明に補聴器は、使用者の顔の動きに応じて適切な補聴動作を行うことで、従来よりも補聴効果を向上させることができるという効果を奏することから、テレビ、CD/MDプレイヤー、DVD/HDDレコーダー、携帯型オーディオプレイヤー、カーナビゲーションシステム、パソコンなどの情報機器、ドアホンなどのホームネットワーク機器、ガスコンロ、電磁調理器などの調理機器などを含む各種外部機器と、無線や有線を介して接続可能な補聴器に対して広く適用可能である。
1 本体ケース
2 電池
3 開口
4 耳掛け部
5 装着部
6 テレビ(外部機器の一例)
7 リード線
8 電源スイッチ
9 ボリューム
100 補聴器
101 指向性マイク
102 外部入力端子
104 減算器
105 増幅器
106 増幅器
107 補聴フィルタ
108 補聴フィルタ
109 類似度算出部
110 正面音検出部
111 混合比決定部
112 混合部
113 レシーバ
114 無指向性マイク
122 正面音検知信号
123 マイク入力信号
124 外部入力信号
125 前方環境音存在信号
126 混合比信号
127 混合信号
128 マイク入力補聴信号
129 外部入力補聴信号
150 補聴処理部
200 補聴器
201 状態検出部
202 経過時間算出部
203 混合比算出部
211 状態信号
212 継続時間付き状態信号
特開平1−179599号公報

Claims (6)

  1. 使用者に装着された状態における使用者の顔の正面方向の音を取得するマイクと、
    外部機器から入力される入力音を取得する外部入力端子と、
    前記マイクおよび前記外部入力端子から出力された音信号を受信して、前記音信号に対して補聴処理を行う補聴処理部と、
    前記補聴処理部において補聴処理された音信号を受信して出力するレシーバと、
    前記マイクに入力された音信号と前記外部入力端子に入力された音信号とを混合して前記レシーバに音信号を出力する混合部と、
    前記マイクから入力された音信号と前記外部入力端子から入力された音信号との間の相関度を算出する類似度算出部と、
    前記類似度算出部における算出結果に基づいて、前記混合部における前記マイクに入力された音信号と前記外部入力端子に入力された音信号との混合比を決定し、前記混合部に送信する混合比決定部と、
    を備えている補聴器。
  2. 前記類似度算出部において前記相関度が低いことが検出されると、
    前記混合比決定部は、前記マイクからの入力された音信号の優勢度を前記外部入力端子から入力された音信号よりも高めるように前記混合比を決定する、
    請求項1に記載の補聴器。
  3. 前記類似度算出部において前記相関度が高いことが検出されると、
    前記混合比決定部は、前記マイクからの入力された音信号の優勢度を前記外部入力端子から入力された音信号よりも低下させるように前記混合比を決定する、
    請求項1または2に記載の補聴器。
  4. 前記マイクで取得された音に基づいて、前記正面方向に音源があるか否かを判定する正面音検出部をさらに備え、
    前記正面音検出部において、前記マイクにおいて取得された音信号に音情報が含まれていないことが検出された場合には、
    前記混合比決定部は、前記マイクにおいて取得された音信号と前記外部入力端子において取得された音信号との優勢度がほぼ均等になるように前記混合比を決定する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の補聴器。

  5. 前記混合比決定部は、
    前記正面音検出部により判定される前記正面方向の音の有無、および前記音が外部入力信号か否かにより決定される使用者の状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部において検出された状態が継続している時間を計測する経過時間算出部と、
    前記状態検出部において検出された状態と前記経過時間算出部において算出された継続時間と直前の前記混合比とに基づいて、新たな混合比を算出する混合比算出部と、
    を有している、
    請求項4に記載の補聴器。
  6. 前記混合比決定部は、前記混合比算出部において前記状態検出部で検出された状態ごとに各状態に入ったときの混合比の初期値と前記経過時間算出部において算出された継続時間とに基づいて混合比を決定可能な混合比決定テーブルを、さらに有し、前記混合比決定テーブルに基づいて新たな混合比を決定する、
    請求項5に記載の補聴器。
JP2010247668A 2010-11-04 2010-11-04 補聴器 Active JP5514698B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010247668A JP5514698B2 (ja) 2010-11-04 2010-11-04 補聴器
US13/287,360 US8565456B2 (en) 2010-11-04 2011-11-02 Hearing aid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010247668A JP5514698B2 (ja) 2010-11-04 2010-11-04 補聴器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012100160A JP2012100160A (ja) 2012-05-24
JP5514698B2 true JP5514698B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=46019653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010247668A Active JP5514698B2 (ja) 2010-11-04 2010-11-04 補聴器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8565456B2 (ja)
JP (1) JP5514698B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10489109B2 (en) 2015-12-24 2019-11-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Electronic device and method for controlling operation of electronic device

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6031767B2 (ja) * 2012-01-23 2016-11-24 富士ゼロックス株式会社 音声解析装置、音声解析システムおよびプログラム
KR20130139074A (ko) * 2012-06-12 2013-12-20 삼성전자주식회사 오디오 신호 처리 방법 및 이를 적용한 오디오 신호 처리 장치
WO2014186580A1 (en) * 2013-05-17 2014-11-20 Crystal Sound, Llc Hearing assistive device and system
DE102013212853A1 (de) 2013-07-02 2015-01-08 Siemens Medical Instruments Pte. Ltd. Erkennen von Hörsituationen mit unterschiedlichen Signalquellen
US9048798B2 (en) * 2013-08-30 2015-06-02 Qualcomm Incorporated Gain control for a hearing aid with a facial movement detector
WO2014184394A2 (en) * 2014-09-15 2014-11-20 Phonak Ag Hearing assistance system and method
CN105976829B (zh) * 2015-03-10 2021-08-20 松下知识产权经营株式会社 声音处理装置、声音处理方法
US20180317024A1 (en) 2015-11-24 2018-11-01 Sonova Ag Method for Operating a hearing Aid and Hearing Aid operating according to such Method
DE102017202480A1 (de) * 2017-02-16 2018-08-16 Sivantos Pte. Ltd. Verfahren zum Betrieb einer Hörvorrichtung und Hörvorrichtung
EP3373603B1 (en) * 2017-03-09 2020-07-08 Oticon A/s A hearing device comprising a wireless receiver of sound
JP2019054385A (ja) 2017-09-14 2019-04-04 カシオ計算機株式会社 集音機器、補聴器、及び集音機器セット
GB201819422D0 (en) 2018-11-29 2019-01-16 Sonova Ag Methods and systems for hearing device signal enhancement using a remote microphone
EP3799439B1 (en) 2019-09-30 2023-08-23 Sonova AG Hearing device comprising a sensor unit and a communication unit, communication system comprising the hearing device, and method for its operation

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01179599A (ja) * 1988-01-05 1989-07-17 Commercio Mundial Internatl Sa 補聴器
JP2001008285A (ja) * 1999-04-19 2001-01-12 Sony Corp 音声帯域信号処理方法及び音声帯域信号処理装置
JP4134551B2 (ja) * 2001-11-02 2008-08-20 ヤマハ株式会社 聴覚補助装置
JP4247037B2 (ja) * 2003-01-29 2009-04-02 株式会社東芝 音声信号処理方法と装置及びプログラム
JP5063489B2 (ja) * 2008-06-04 2012-10-31 三洋電機株式会社 判定装置及びそれを備えた電子機器並びに判定方法
DE102008053458A1 (de) * 2008-10-28 2010-04-29 Siemens Medical Instruments Pte. Ltd. Hörvorrichtung mit spezieller Situationserkennungseinheit und Verfahren zum Betreiben einer Hörvorrichtung
EP2328362B1 (en) * 2009-06-24 2013-08-14 Panasonic Corporation Hearing aid

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10489109B2 (en) 2015-12-24 2019-11-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Electronic device and method for controlling operation of electronic device
KR102549689B1 (ko) * 2015-12-24 2023-06-30 삼성전자 주식회사 전자 장치 및 전자 장치의 동작 제어 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012100160A (ja) 2012-05-24
US8565456B2 (en) 2013-10-22
US20120114155A1 (en) 2012-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5514698B2 (ja) 補聴器
JP4694656B2 (ja) 補聴器
KR102111464B1 (ko) 향상된 오디오를 갖는 디바이스
US11343607B2 (en) Automatic active noise reduction (ANR) control to improve user interaction
CN110447073B (zh) 用于降噪的音频信号处理
CN108028974B (zh) 多源音频放大和耳部保护装置
JP5740572B2 (ja) 補聴器、信号処理方法及びプログラム
US12014716B2 (en) Method for reducing occlusion effect of earphone, and related apparatus
WO2010140358A1 (ja) 補聴器、補聴システム、歩行検出方法および補聴方法
CN111683319A (zh) 一种通话拾音降噪方法及耳机、存储介质
US10121491B2 (en) Intelligent volume control interface
CN113542960B (zh) 音频信号处理方法、***、装置、电子设备和存储介质
JP5928102B2 (ja) 音調整装置、音調整方法、及び音調整プログラム
WO2024138600A1 (en) Using on-body microphone to improve user interaction with smart devices
TW201642675A (zh) 通訊裝置及其音量調整方法
CN115580678A (zh) 一种数据处理方法、装置和设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140331

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5514698

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151