JP5513846B2 - 原子力発電プラントおよびその運転方法 - Google Patents

原子力発電プラントおよびその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5513846B2
JP5513846B2 JP2009250728A JP2009250728A JP5513846B2 JP 5513846 B2 JP5513846 B2 JP 5513846B2 JP 2009250728 A JP2009250728 A JP 2009250728A JP 2009250728 A JP2009250728 A JP 2009250728A JP 5513846 B2 JP5513846 B2 JP 5513846B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel pool
pool
water
fpc
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009250728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011095160A (ja
Inventor
圭太 後藤
理知 黒田
和夫 久島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009250728A priority Critical patent/JP5513846B2/ja
Publication of JP2011095160A publication Critical patent/JP2011095160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5513846B2 publication Critical patent/JP5513846B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Description

この発明は、燃料プール冷却浄化系および圧力抑制プール浄化系を備えた原子力発電プラント、および、その運転方法に関する。
沸騰水型軽水炉を利用した原子力発電プラントでは、使用済燃料プール内に貯蔵する使用済燃料の崩壊熱を除去し、プール水温を規定値以下に抑えるとともに使用済燃料プールの水質を維持するための燃料プール冷却浄化設備を有している。また、改良型沸騰水型軽水炉を利用した原子力発電プラントでは、燃料プール冷却浄化設備に加え、圧力抑制プール(S/P)の水質を維持するための圧力抑制プール浄化設備を有している。
図10は、現状の燃料プール冷却浄化系(FPC系)および圧力抑制プール浄化系(SPCU系)の構成を示す。
使用済燃料プール1内の使用済燃料2から発生した崩壊熱により温められたプール水は、使用済燃料プール1上部へ移行する。使用済燃料プール1上部のプール水は、スキマサージタンク3へ流入する。スキマサージタンク3へ流入したプール水は、FPCポンプ吸込配管4を通し、FPCポンプ27により加圧され、FPCろ過脱塩塔28により浄化される。浄化されたプール水は、FPC熱交換器29により冷却され、FPC戻り配管15を経由して、使用済燃料プールディフューザ16を介し、使用済燃料プール1底部に戻される。
ここで、2基のFPC熱交換器29は、独立した3区分(3系統)から成る原子炉補機冷却水系(RCW系)(図示せず)のうち2区分(2系統)により、1基ずつ冷却される。
圧力抑制プール水は、S/Pストレーナ19を介し、SPCUポンプ吸込配管20を通し、SPCUポンプ30により加圧され、FPCろ過脱塩塔28により浄化される。浄化された圧力抑制プール水はS/P戻り配管23を経由して圧力抑制プール18に戻される。
特許文献1に示すように、燃料プール冷却浄化設備と圧力抑制プール浄化設備の合理化の観点で、SPCUポンプをFPCポンプとして使用可能な構成とすることが挙げられている。特許文献1では、燃料プール冷却浄化・圧力抑制プール浄化設備は、FPCポンプ1台と、SPCUポンプ1台と、FPCろ過脱塩塔2基と、FPC熱交換器2基から構成されている。
特開2003−149380号公報
原子力発電プラントでは、現在、信頼性向上のためのオンラインメンテナンス(原子炉運転時の機器メンテナンス)時の単一故障への対応、および、稼働率アップのための定期点検短縮が望まれている。
しかし、従来のFPC系・SPCU系の構成では、FPC系が2区分(2系統)の構成である。このため、原子炉運転時にFPC系の2区分のうちの1区分をオンラインメンテナンスのために機能停止させている状況で、さらに、安全評価の基準として機器の単一故障を想定すると、原子炉運転時に燃料プール冷却が不能となるので、安全が確保できないという課題があった。
また、従来のFPC系・SPCU系の構成で定期点検短縮を行う場合は、崩壊熱が大きい状況で使用済燃料プールゲートを閉とするために、燃料プール中で除熱すべき崩壊熱量が増加する。そのため、熱交換器の除熱量が増加し、FPC系2区分の構成ではRCW系3区分の熱負荷バランスが悪化するという課題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、原子力発電プラントのFPC系・SPCU系において、オンラインメンテナンス時の単一故障を想定したときにも高い信頼性を得られるようにし、また、RCW系3区分の熱負荷バランスを改善することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る原子力発電プラントは、使用済燃料を水中で貯蔵するための使用済燃料プールと、原子炉格納容器の過剰な圧力上昇を抑制する圧力抑制プールと、前記使用済燃料プール内の燃料プール水を取り出してその燃料プール水を冷却し浄化して前記使用済燃料プールに戻す燃料プール冷却浄化系と、弁の切り替えによって前記燃料プール冷却浄化系の一部を利用して前記圧力抑制プール内の圧力抑制プール水を取り出してその圧力抑制プール水を浄化する圧力抑制プール浄化系と、を有する原子力発電プラントであって、前記燃料プール冷却浄化系は、燃料プール水を浄化するろ過脱塩装置と、前記燃料プール水を冷却する互いに並列の3基の熱交換器と、前記燃料プール水を循環させる互いに並列の第1、第2および第3のポンプと、を有し、前記圧力抑制プール浄化系は、少なくとも前記第3のポンプおよび前記ろ過脱塩装置を用いて前記圧力抑制プール水を浄化するように構成され、かつ前記燃料プール冷却浄化系の前記第1、第2および第3のポンプの吐出側配管は互いに連通可能であってしかも、前記第1のポンプの吐出側配管から分岐し、前記ろ過脱塩装置をバイパスして前記熱交換器の上流側に接続されるバイパス配管を備え、原子炉の運転停止時に、当該バイパス配管と前記第1のポンプで前記燃料プール水を循環させて前記3基の熱交換器のうちの少なくとも1基の熱交換器によって当該燃料プール水を冷却できるように構成されていること、を特徴とする。
また、本発明に係る原子力発電プラント運転方法は、
使用済燃料を水中で貯蔵するための使用済燃料プールと、原子炉格納容器の過剰な圧力上昇を抑制する圧力抑制プールと、を有する原子力発電プラントの運転方法であって、ろ過脱塩装置と、互いに並列の3基の熱交換器と、互いに並列の第1、第2および第3のポンプと、を用いて、前記使用済燃料プール内の燃料プール水を取り出してその燃料プール水を冷却および浄化して前記使用済燃料プールに戻す燃料プール冷却浄化工程と、弁を切り替えて、前記使用済燃料プール内の燃料プール水を取り出して、前記ろ過脱塩装置をバイパスさせて前記第1のポンプで前記燃料プール水を循環させて前記3基の熱交換器のうちの少なくとも1基の熱交換器によって当該燃料プール水を冷却する燃料プール冷却工程と、弁を切り替えて、前記圧力抑制プール内の圧力抑制プール水を取り出して、少なくとも前記第3のポンプおよび前記ろ過脱塩装置を用いて前記圧力抑制プール水を浄化する圧力抑制プール浄化系工程と、を有し、前記圧力抑制プール浄化系工程は前記燃料プール冷却工程と同時に行なわれること、を特徴とする。
本発明によれば、原子力発電プラントのFPC系・SPCU系において、オンラインメンテナンス時の単一故障を想定したときにも高い信頼性を得られ、また、RCW系3区分の熱負荷バランスを改善することができる。
本発明に係る原子力発電プラントの第1の実施形態に係る燃料プール冷却浄化系(FPC系)・圧力抑制プール浄化系(SPCU系)を示す系統図であって、原子炉通常運転時の状況を示す図である。 図1の燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系において、原子炉運転停止時の原子炉ウェルの水張り運転状況を示す系統図である。 図1の燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系において、原子炉運転停止時の原子炉ウェルの水抜き運転状況を示す系統図である。 本発明に係る原子力発電プラントの第2の実施形態に係る燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系を示す系統図であって、原子炉通常運転時の状況を示す図である。 図4の燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系において、原子炉運転停止時の原子炉ウェルの水張り運転状況を示す系統図である。 図4の燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系において、原子炉運転停止時の原子炉ウェルの水抜き運転状況を示す系統図である。 本発明に係る原子力発電プラントの第3の実施形態に係る燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系を示す系統図であって、原子炉通常運転時の圧力抑制プール浄化運転の状況を示す図である。 図7の燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系において、原子炉運転停止時の原子炉ウェルの水張り運転状況を示す系統図である。 図7の燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系において、原子炉運転停止時の原子炉ウェルの水抜き運転状況を示す系統図である。 従来の原子力発電プラントの燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系を示す系統図であって、原子炉通常運転時の状況を示す図である。
以下、本発明に係る原子力発電プラントの燃料プール冷却浄化・圧力抑制プール浄化設備の実施形態について、図面を参照して説明する。ここで、図10に示した従来技術と同一もしくは類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明に係る原子力発電プラントの第1の実施形態を、図1、図2および図3を用いて説明する。図1は、第1の実施形態に係る燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系を示す系統図であって、原子炉通常運転時の状況を示す図である。図2は、図1の燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系において、原子炉運転停止時の原子炉ウェルの水張り運転状況を示す系統図である。図3は、図1の燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系において、原子炉運転停止時の原子炉ウェルの水抜き運転状況を示す系統図である。これらの図で、弁のうちで白抜きで示したものは開いた状態を示し、黒く塗りつぶしたものは閉じた状態を示している。以下の図面でも同様である。
この第1の実施形態は、沸騰水型原子力発電プラントであって、使用済燃料プール1内に冷却水が満たされ、その中に使用済燃料2が貯蔵される。使用済燃料プール1からあふれた冷却水はスキマサージタンク3に流入し、スキマサージタンク3内の冷却水は、燃料プール冷却浄化系(FPC系)50を経て循環し、使用済燃料プール1内の使用済燃料プールディフューザ16に戻るように構成されている。
すなわち、スキマサージタンク3は、燃料プール冷却浄化(FPC)ポンプ吸込配管4を経て、燃料プール冷却浄化(FPC)ポンプ(第1のポンプ)9、燃料プール冷却浄化(FPC)・圧力抑制プール浄化(SPCU)ポンプ(第2のポンプ)8およびFPC・SPCUポンプ(第3のポンプ)7の吸込側に接続されている。スキマサージタンク3とFPCポンプ9の吸込側配管の間には弁51が配置され、スキマサージタンク3とFPC・SPCUポンプ8の吸込側配管の間には弁51に加えて弁52が配置されている。FPC・SPCUポンプ8と7の各吸込側配管同士は接続配管5で接続され、この接続配管5に接続弁6が配置されている。なお、符号24は、FPC・SPCUポンプ7のSPCUポンプ吐出配管である。
FPCポンプ9、FPC・SPCUポンプ8、7の各吐出側配管それぞれには各ポンプ内の逆流を防ぐための逆止弁53、54、55が配置されている。逆止弁53、54の下流側は弁32を介して互いに接続され、逆止弁54、55の下流側は弁33を介して互いに接続されている。逆止弁55、54の下流側にはそれぞれ、第1のFPCろ過脱塩塔(第1のFPCろ過脱塩装置)10、第2のFPCろ過脱塩塔(第2のFPCろ過脱塩装置)11が接続されている。第1のFPCろ過脱塩塔10、第2のFPCろ過脱塩塔11の下流側は弁34を介して互いに接続されている。
第2のFPCろ過脱塩塔11の下流側には、FPC熱交換器入口弁35を介してFPC熱交換器群56が接続されている。FPC熱交換器群56は、第1、第2、第3のFPC熱交換器12、13、14からなり、これらが並列に接続されている。
FPC熱交換器群56の下流側はFPC戻り配管15を経て、使用済燃料プール1内の使用済燃料プールディフューザ16に接続されている。
FPCポンプ9の吐出側の逆止弁53の下流側で、FPCろ過脱塩塔バイパス配管17が分岐し、FPCろ過脱塩塔バイパス弁36を介してFPC熱交換器群56の上流側に接続されている。
圧力抑制プール浄化系(SPCU系)70は、適時に弁を切り替えることによって、燃料プール冷却浄化系50の一部を利用して、圧力抑制プール(S/P)18内のプール水の浄化を行う系統である。圧力抑制プール18内のS/Pストレーナ19とFPC・SPCUポンプ(第3のポンプ)7の吸込側とがSPCUポンプ吸込配管20で接続されている。SPCUポンプ吸込配管20には、弁60、61および逆止弁62が直列に配置されている。
第1のFPCろ過脱塩塔10の下流側から弁37を経て圧力抑制プール18に至るS/P戻り配管23が接続されている。また、第1のFPCろ過脱塩塔10の上流側から第1のFPCろ過脱塩塔10をバイパスして、弁63を介してS/P戻り配管23に至るバイパス配管64が接続されている。
第1のFPCろ過脱塩塔10の下流側から水張り弁38を介して機器仮置きプール21に至る原子炉ウェル水張り配管39が配置されている。
原子炉ウェル26は、原子炉運転停止時に、燃料交換などのために、機器仮置きプール21とともに水張り可能なものである。原子炉ウェル26および機器仮置きプール21に水を張った状態で、使用済燃料プール1と連通可能である。
機器仮置きプール21の底部から下方にドレン配管22が延びて、低電導度廃液系43に接続されている。また、ドレン配管22から分岐して、原子炉ウェル水抜き配管40が、水抜き弁41を介して接続配管5に接続されている。
原子炉事故時の崩壊熱を除去するための残留熱除去系(RHR系)42が、FPC戻り配管15に接続されて、また、原子炉ウェル26に接続されている。さらに、残留熱除去系42は、RHR−FPC連絡配管31により、弁65を介してFPCポンプ吸込配管4と接続されている。
つぎに、第1の実施形態の作用について説明する。
図1に示すように、原子炉の通常運転時には、使用済燃料プール1の冷却・浄化に関して、プール水は、スキマサージタンク3を介して、FPCポンプ吸込配管4および接続配管5上の接続弁6開で接続配管5に移行後、FPC・SPCUポンプ7、またはFPC・SPCUポンプ8、またはFPCポンプ9のうち2台により加圧され、第1のFPCろ過脱塩塔10および第2のFPCろ過脱塩塔11で浄化される。浄化されたプール水は、並列したFPC熱交換器12、13、14により冷却され、FPC戻り配管15と、使用済燃料プールディフューザ16を介し、使用済燃料プール1に戻される。
このとき、弁36、37、38、41、60、61、63、65が閉じており、SPCUポンプ吸込配管20、S/P戻り配管23、原子炉ウェル水張り配管39、原子炉ウェル水抜き配管40、FPCろ過脱塩塔バイパス配管17、RHR−FPC連絡配管31には水が流れず、圧力抑制プール浄化系70は機能停止している。
原子炉運転停止時の定期点検などのために原子炉ウェル26の水張りを行うときには、図2に示すように、使用済燃料プール1の冷却のために、燃料プール水は、スキマサージタンク3を介し、FPCポンプ吸込配管4に移行後、FPCポンプ9により加圧され、FPCろ過脱塩塔バイパス配管17を通って、FPC熱交換器12、13、14により冷却され、FPC戻り配管15を通って、使用済燃料プール1に戻される。
一方、同時に、圧力抑制プール18のプール水は、S/Pストレーナ19を介し、SPCUポンプ吸込配管20を通り、FPC・SPCUポンプ7と、FPC・SPCUポンプ8の2台により加圧され、第1のFPCろ過脱塩塔10および第2のFPCろ過脱塩塔11で浄化され、原子炉ウェル水張り配管39を経由して、機器仮置プール21に導かれる。
このとき、弁32、35、37、41、52、63、65は閉じており、S/P戻り配管23、原子炉ウェル水抜き配管40、RHR−FPC連絡配管31には水が流れない。
原子炉運転停止時に原子炉ウェル26の水張りを行い、燃料交換作業を完了した後に原子炉ウェル26の水を抜くときには、図3に示すように、使用済燃料プール1の冷却のための流路は図2に示す原子炉ウェル26の水張り時と同様である。すなわち、燃料プール水は、スキマサージタンク3を介し、FPCポンプ吸込配管4に移行後、FPCポンプ9により加圧され、FPCろ過脱塩塔バイパス配管17を通って、FPC熱交換器12、13、14により冷却され、FPC戻り配管15を通って、使用済燃料プール1に戻される。
また、原子炉ウェル26の水抜きに時に、原子炉ウェル26の水は、機器仮置プール21底部から、ドレン配管22と、原子炉ウェル水抜き配管40を経由し、FPC・SPCUポンプ7とFPC・SPCUポンプ8の2台の並列のポンプにより加圧され、第1のFPCろ過脱塩塔10および第2のFPCろ過脱塩塔11で浄化される。浄化された水は、S/P戻り配管23を通り、圧力抑制プール18に戻される。このとき、弁32、35、38、52、60、61、63、65は閉じており、SPCUポンプ吸込配管20の逆止弁62の上流、原子炉ウェル水張り配管39、RHR−FPC連絡配管31には水が流れない。
この第1の実施形態によれば、第1、第2、第3のFPC熱交換器12、13、14が並列に接続されているので、原子炉運転中に3基のFPC熱交換器のうちの1基についてメンテナンスを行っているときに残りの2基のFPC熱交換器のうちの1基が単一故障を起こしたことを想定しても、1基は動作可能である。これにより、使用済燃料プール1の冷却を行うことができ、冷却性が確保される。
また、3台のポンプ、すなわち、FPCポンプ(第1のポンプ)9、FPC・SPCUポンプ(第2のポンプ)8およびFPC・SPCUポンプ(第3のポンプ)7を備えていることから、これらのうちの1台がオンラインメンテナンス中に残りの2台のうちの1台に単一故障があっても1台のポンプを使用することができる。これにより、使用済燃料プール1の冷却を行うことができ、冷却性が確保される。
また、使用済燃料プール中の使用済燃料から発生する崩壊熱が十分に減少した後、FPC系1系統で使用済燃料プール冷却を行う。この際、他のFPC2系統のうちの1系統についてオンラインメンテナンスを実施し、残り1系統を予備機として運用することができる。この第1の実施形態によれば、FPC系のオンラインメンテナンス中の単一故障が発生した場合でも、残り1系統のFPC系により使用済燃料プールの冷却が可能である。
また、使用済燃料プール冷却を1区分確保しつつ、定期点検時にポンプ2台により大容量の原子炉ウェル水張り・水抜きが可能であり、定期点検時間の短縮が可能である。
[第2の実施形態]
本発明に係る原子力発電プラントの第2の実施形態を、図4、図5および図6を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成では、同一の符号を付し、重複の説明は省略する。
図4は、第2の実施形態に係る燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系を示す系統図であって、原子炉通常運転時の状況を示す図である。図5は、図4の燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系において、原子炉運転停止時の原子炉ウェルの水張り運転状況を示す系統図である。図6は、図4の燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系において、原子炉運転停止時の原子炉ウェルの水抜き運転状況を示す系統図である。
この第2の実施形態では、第1の実施形態の構成における接続配管5を、RHR−FPC連絡配管31から分岐し、SPCUポンプ吸込配管20に接続し、FPC系3区分構成とする。
スキマサージタンク3は、FPCポンプ吸込配管4を経て、互いに並列に接続された2台のFPCポンプ(第1、第2のポンプ)27の吸込側に接続されている。スキマサージタンク3とFPCポンプ27の吸込側配管の間には弁51が配置されている。2台のFPCポンプ27の各吐出側配管それぞれには各ポンプ内の逆流を防ぐための逆止弁53、54が配置されている。
逆止弁53、54の下流側には弁71を介して第2のFPCろ過脱塩塔11が接続されている。第2のFPCろ過脱塩塔11の下流側には、FPC熱交換器入口弁35を介してFPC熱交換器群56が接続されている。FPC熱交換器群56の構成は第1の実施形態と同様である。第2のFPCろ過脱塩塔11の上流側および下流側にはそれぞれ、弁33、弁34を介して第1のFPCろ過脱塩塔10が、第2のFPCろ過脱塩塔11に並列に接続されている。
FPC熱交換器群56の下流側は、第1の実施形態と同様に、FPC戻り配管15を経て、使用済燃料プール1内の使用済燃料プールディフューザ16に接続されている。
弁71の上流側でFPCろ過脱塩塔バイパス配管17が分岐し、FPCろ過脱塩塔バイパス弁36を介してFPC熱交換器群56の上流側に接続されている。
圧力抑制プール浄化系(SPCU系)70では、圧力抑制プール18内のS/Pストレーナ19とSPCUポンプ(第3のポンプ)30の吸込側とがSPCUポンプ吸込配管20で接続されている。SPCUポンプ吸込配管20には、弁60、61および逆止弁62が直列に配置されている。
残留熱除去系(RHR系)42とFPCポンプ吸込配管4とを接続するRHR−FPC連絡配管31から分岐して接続配管5が延び、接続弁6を介して、SPCUポンプ吸込配管20に接続されている。
SPCUポンプ30の吐出側のSPCUポンプ吐出配管24には逆止弁55が接続され、逆止弁55の下流側は、3本の配管に分岐している。この分岐管の1本目は、弁72を介して弁33と第1のFPCろ過脱塩塔10の上流側に接続され、2本目は、弁73を介してFPC熱交換器群56の入口部に接続され、3本目は弁63を介してS/P戻り配管23に至るバイパス配管64となっている。
第1の実施形態と同様に、弁37からS/P戻り配管23を経て圧力抑制プール18に接続されている。また、第1の実施形態と同様に、弁38および原子炉ウェル水張り配管39が機器仮置きプール21に延びている。
第1のFPCろ過脱塩塔10の下流側は、弁74を介して、弁37と弁38を結ぶ配管に接続されている。
第1の実施形態と同様に、機器仮置きプール21の底部から下方にドレン配管22が延びて、低電導度廃液系43に接続されている。また、ドレン配管22から分岐して、原子炉ウェル水抜き配管40が、水抜き弁41を介して接続配管5に接続されている。
つぎに、第2の実施形態の作用について説明する。
図4に示すように、原子炉の通常運転時には、使用済燃料プール1の冷却・浄化に関して、プール水は、スキマサージタンク3を介して、FPCポンプ吸込配管4を通り、弁51を通って、並列した2台のFPCポンプ27のうち1台により加圧され、第1のFPCろ過脱塩塔10または第2のFPCろ過脱塩塔11で浄化される。浄化されたプール水は、並列した3基のFPC熱交換器12、13、14により冷却され、FPC戻り配管15と、使用済燃料プールディフューザ16を介して、使用済燃料プール1に戻される。
このとき、弁6、36、37、38、41、60、61、63、65、72、73、74が閉じており、SPCUポンプ吸込配管20、S/P戻り配管23、原子炉ウェル水張り配管39、原子炉ウェル水抜き配管40、FPCろ過脱塩塔バイパス配管17、RHR−FPC連絡配管31、接続配管5には水が流れず、圧力抑制プール浄化系70は機能停止している。
原子炉運転停止時の定期点検などのために原子炉ウェル26の水張りを行うときには、図5に示すように、使用済燃料プール1の冷却のために、燃料プール水は、スキマサージタンク3を介し、FPCポンプ吸込配管4に移行後、2台のFPCポンプ27により加圧され、FPCろ過脱塩塔バイパス配管17を通って、FPC熱交換器12、13、14により冷却され、FPC戻り配管15を通って、使用済燃料プール1に戻される。
一方、同時に、圧力抑制プール18のプール水は、S/Pストレーナ19を介し、SPCUポンプ吸込配管20を通り、SPCUポンプ30により加圧され、第1のFPCろ過脱塩塔10および第2のFPCろ過脱塩塔11で浄化され、原子炉ウェル水張り配管39を経由して、機器仮置プール21に導かれる。
このとき、弁6、35、37、41、63、65、71、73は閉じており、接続配管5、S/P戻り配管23、原子炉ウェル水抜き配管40、RHR−FPC連絡配管31には水が流れない。
原子炉運転停止時に原子炉ウェル26の水張りを行い、燃料交換作業を完了した後に原子炉ウェル26の水を抜くときには、図6に示すように、使用済燃料プール1の冷却のための流路は図5に示す原子炉ウェル26の水張り時と同様である。すなわち、燃料プール水は、スキマサージタンク3を介し、FPCポンプ吸込配管4に移行後、2台のFPCポンプ27により加圧され、FPCろ過脱塩塔バイパス配管17を通って、FPC熱交換器12、13、14により冷却され、FPC戻り配管15を通って、使用済燃料プール1に戻される。
また、原子炉ウェル26の水抜きに時に、原子炉ウェル26の水は、機器仮置プール21底部からドレン配管22と、原子炉ウェル水抜き配管40および接続配管5を経由し、SPCUポンプ30により加圧され、第1のFPCろ過脱塩塔10および第2のFPCろ過脱塩塔11で浄化される。浄化された水は、S/P戻り配管23を通り、圧力抑制プール18に戻される。このとき、弁6、35、38、63、65、71、73は閉じており、原子炉ウェル水張り配管39、RHR−FPC連絡配管31には水が流れない。
この第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、第1、第2、第3のFPC熱交換器12、13、14が並列に接続されているので、原子炉運転中に3基のFPC熱交換器のうちの1基についてメンテナンスを行っているときに残りの2基のFPC熱交換器のうちの1基が単一故障を起こしたことを想定しても、1基は動作可能である。これにより、使用済燃料プール1の冷却を行うことができ、冷却性が確保される。
また、3台のポンプ、すなわち、2台のFPCポンプ(第1および第2のポンプ)27およびSPCUポンプ(第3のポンプ)30を備えていることから、これらのうちの1台がオンラインメンテナンス中に残りの2台のうちの1台に単一故障があっても1台のポンプを使用することができる。これにより、使用済燃料プール1の冷却を行うことができ、冷却性が確保される。
また、第1の実施形態と同様に、使用済燃料プール中の使用済燃料から発生する崩壊熱が十分に減少した後、FPC系1系統で使用済燃料プール冷却を行う。この際、他のFPC2系統のうちの1系統についてオンラインメンテナンスを実施し、残り1系統を予備機として運用することができる。これにより、FPC系のオンラインメンテナンス中の単一故障が発生した場合でも、残り1系統のFPC系により使用済燃料プールの冷却が可能である。
また、この第2の実施形態では、図10に示す従来の系統に対する変更が比較的少なく、改造工事を行う場合に有利である。
[第3の実施形態]
本発明に係る原子力発電プラントの第3の実施形態を、図7、図8および図9を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成では、同一の符号を付し、重複の説明は省略する。
図7は、第3の実施形態に係る燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系を示す系統図であって、原子炉通常運転時の圧力抑制プール浄化運転の状況を示す図である。図8は、図7の燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系において、原子炉運転停止時の原子炉ウェルの水張り運転状況を示す系統図である。図9は、図7の燃料プール冷却浄化系・圧力抑制プール浄化系において、原子炉運転停止時の原子炉ウェルの水抜き運転状況を示す系統図である。
この第3の実施形態では、第1の実施形態の構成におけるろ過脱塩塔バイパス配管17に3基目のろ過脱塩塔25を設ける構成となっている。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
つぎに、第3の実施形態の作用について説明する。
はじめに、原子炉の通常運転時の圧力抑制プール浄化運転時の状況を、図7を参照して説明する。
使用済燃料プール1の冷却・浄化に関して、プール水は、スキマサージタンク3を介して、FPCポンプ吸込配管4を通り、FPCポンプ(第1のポンプ)9およびFPC・SPCUポンプ(第2のポンプ)8により加圧される。FPCポンプ9およびFPC・SPCUポンプ8により加圧されたプール水は第2のFPCろ過脱塩塔11および第3のFPCろ過脱塩塔25で浄化される。浄化されたプール水は、第1の実施形態と同様に、並列したFPC熱交換器12、13、14により冷却され、FPC戻り配管15と、使用済燃料プールディフューザ16を介し、使用済燃料プール1に戻される。
一方、同時に、圧力抑制プール18のプール水は、S/Pストレーナ19を介し、SPCUポンプ吸込配管20を通り、FPC・SPCUポンプ(第3のポンプ)7により加圧され、第1のFPCろ過脱塩塔10で浄化され、S/P戻り配管23を通して圧力抑制プール18に戻される。
このとき、弁6、33、34、38、41、65が閉じており、連絡配管5、原子炉ウェル水張り配管39、原子炉ウェル水抜き配管40、RHR−FPC連絡配管31には水が流れない。
原子炉運転停止時の定期点検などのために原子炉ウェル26の水張りを行うときには、図8に示すように、使用済燃料プール1の冷却のために、燃料プール水は、スキマサージタンク3を介し、FPCポンプ吸込配管4に移行後、FPCポンプ9により加圧される。その後、第3のFPCろ過脱塩塔25を通って、FPC熱交換器12、13、14により冷却され、FPC戻り配管15を通って、使用済燃料プール1に戻される。
一方、同時に、圧力抑制プール18のプール水は、第1の実施形態における原子炉ウェル26の水張り時(図2)と同様に、S/Pストレーナ19を介し、SPCUポンプ吸込配管20を通り、FPC・SPCUポンプ7と、FPC・SPCUポンプ8の2台により加圧され、第1のFPCろ過脱塩塔10および第2のFPCろ過脱塩塔11で浄化され、原子炉ウェル水張り配管39を経由して、機器仮置プール21に導かれる。
このとき、弁32、35、37、41、52、63、65は閉じており、S/P戻り配管23、原子炉ウェル水抜き配管40、RHR−FPC連絡配管31には水が流れない。
原子炉運転停止時に原子炉ウェル26の水張りを行った後に原子炉ウェル26の水を抜くときには、図9に示すように、使用済燃料プール1の冷却のための流路は図8に示す原子炉ウェル26の水張り時と同様である。すなわち、燃料プール水は、スキマサージタンク3を介し、FPCポンプ吸込配管4に移行後、FPCポンプ9により加圧される。その後、第3のFPCろ過脱塩塔25を通って、FPC熱交換器12、13、14により冷却され、FPC戻り配管15を通って、使用済燃料プール1に戻される。
また、原子炉ウェル26の水抜きに時には、第1の実施形態における原子炉ウェル26の水抜きに時(図3)と同様に、原子炉ウェル26の水は、機器仮置プール21底部からドレン配管22と、原子炉ウェル水抜き配管40を経由し、FPC・SPCUポンプ7とFPC・SPCUポンプ8の2台の並列のポンプにより加圧され、第1のFPCろ過脱塩塔10および第2のFPCろ過脱塩塔11で浄化される。浄化された水は、S/P戻り配管23を通り、圧力抑制プール18に戻される。このとき、弁32、35、38、52、60、61、63、65は閉じており、SPCUポンプ吸込配管20、原子炉ウェル水張り配管39、RHR−FPC連絡配管31には水が流れない。
この第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、3基のFPC熱交換器12、13、14が並列に接続されているので、原子炉運転中に3基のFPC熱交換器のうちの1基についてメンテナンスを行っているときに残りの2基のFPC熱交換器のうちの1基が単一故障を起こしたことを想定しても、1基は動作可能である。これにより、使用済燃料プール1の冷却を行うことができ、冷却性が確保される。
また、3台のポンプ、すなわち、FPCポンプ9、FPC・SPCUポンプ8およびFPC・SPCUポンプ7を備えていることから、これらのうちの1台がオンラインメンテナンス中に残りの2台のうちの1台に単一故障があっても1台のポンプを使用することができる。これにより、使用済燃料プール1の冷却を行うことができ、冷却性が確保される。
また、使用済燃料プール中の使用済燃料から発生する崩壊熱が十分に減少した後、FPC系1系統で使用済燃料プール冷却を行う。この際、他のFPC2系統のうちの1系統についてオンラインメンテナンスを実施し、残り1系統を予備機として運用することができる。この第1の実施形態によれば、FPC系のオンラインメンテナンス中の単一故障が発生した場合でも、残り1系統のFPC系により使用済燃料プールの冷却が可能である。
また、使用済燃料プール冷却を1区分確保しつつ、定期点検時にポンプ2台により大容量の原子炉ウェル水張り・水抜きが可能であり、定期点検時間の短縮が可能である。
さらにこの第3の実施形態によれば、圧力抑制プール浄化時および原子炉ウェル水抜き・水張り時においても使用済燃料プール冷却および使用済燃料プール浄化が可能である。
[他の実施形態]
以上説明した各実施形態は単なる励磁であって、本発明はこれらに限定されるものではない。たとえば、第3の実施形態の第3のFPCろ過脱塩塔25を第2の実施形態に適用することもできる。
1…使用済燃料プール、2…使用済燃料、3…スキマサージタンク、4…燃料プール冷却浄化(FPC)ポンプ吸込配管、5…接続配管、6…接続弁、7…FPC・SPCUポンプ(第3のポンプ)、8…FPC・SPCUポンプ(第2のポンプ)、9…燃料プール冷却浄化(FPC)ポンプ(第1のポンプ)、10…第1のFPCろ過脱塩塔(第1のFPCろ過脱塩装置)、11…第2のFPCろ過脱塩塔(第2のFPCろ過脱塩装置)、12、13、14…FPC熱交換器、15…FPC戻り配管、16…使用済燃料プールディフューザ、17…FPCろ過脱塩塔バイパス配管、18…圧力抑制プール(S/P)、19…S/Pストレーナ、20…SPCUポンプ吸込配管、21…機器仮置きプール、22…ドレン配管、23…S/P戻り配管、24…SPCUポンプ吐出配管、25…第3のFPCろ過脱塩塔(第3のFPCろ過脱塩装置)、26…原子炉ウェル、27…FPCポンプ、28…FPCろ過脱塩塔、29…FPC熱交換器、30…SPCUポンプ、31…RHR−FPC連絡配管、35…FPC熱交換器入口弁、36…FPCろ過脱塩塔バイパス弁、38…水張り弁、39…原子炉ウェル水張り配管、40…原子炉ウェル水抜き配管、41…水抜き弁、42…残留熱除去系(RHR系)、43…低電導度廃液系、50…燃料プール冷却浄化系(FPC系)、53、54、55…逆止弁、56…FPC熱交換器群、62…逆止弁、64…バイパス配管、70…圧力抑制プール浄化系(SPCU系)

Claims (8)

  1. 使用済燃料を水中で貯蔵するための使用済燃料プールと、
    原子炉格納容器の過剰な圧力上昇を抑制する圧力抑制プールと、
    前記使用済燃料プール内の燃料プール水を取り出してその燃料プール水を冷却し浄化して前記使用済燃料プールに戻す燃料プール冷却浄化系と、
    弁の切り替えによって前記燃料プール冷却浄化系の一部を利用して前記圧力抑制プール内の圧力抑制プール水を取り出してその圧力抑制プール水を浄化する圧力抑制プール浄化系と、
    を有する原子力発電プラントであって、
    前記燃料プール冷却浄化系は、燃料プール水を浄化するろ過脱塩装置と、前記燃料プール水を冷却する互いに並列の3基の熱交換器と、前記燃料プール水を循環させる互いに並列の第1、第2および第3のポンプと、を有し、
    前記圧力抑制プール浄化系は、少なくとも前記第3のポンプおよび前記ろ過脱塩装置を用いて前記圧力抑制プール水を浄化するように構成され、かつ
    前記燃料プール冷却浄化系の前記第1、第2および第3のポンプの吐出側配管は互いに連通可能であってしかも、前記第1のポンプの吐出側配管から分岐し、前記ろ過脱塩装置をバイパスして前記熱交換器の上流側に接続されるバイパス配管を備え、原子炉の運転停止時に、当該バイパス配管と前記第1のポンプで前記燃料プール水を循環させて前記3基の熱交換器のうちの少なくとも1基の熱交換器によって当該燃料プール水を冷却できるように構成されていること、
    を特徴とする原子力発電プラント。
  2. 原子炉の運転停止時に、前記第2および第3のポンプにより前記圧力抑制プール水を駆動して、前記ろ過脱塩装置を用いて前記圧力抑制プール水を浄化しながらその浄化された圧力抑制プール水を前記燃料プールに移送できるように構成されていること、を特徴とする請求項1に記載の原子力発電プラント。
  3. 原子炉の運転停止時に、前記第2および第3のポンプで前記燃料プール内の燃料プール水を駆動して、前記ろ過脱塩装置を用いて前記燃料プール水を浄化しながらその浄化された燃料プール水を前記圧力抑制プールに移送できるように構成されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の原子力発電プラント。
  4. 原子炉の事故時に前記使用済燃料プール内の燃料プール水を取り出してその燃料プール水を冷却して前記使用済燃料プールに戻す残留熱除去系と、
    前記第1および第2のポンプの吸込側と前記使用済燃料プールとを接続する燃料プール冷却浄化ポンプ吸込配管と、
    前記燃料プール冷却浄化ポンプ吸込配管と前記残留熱除去系とを接続する連絡配管と、
    前記第3のポンプの吸込側と前記圧力抑制プールとを接続する圧力抑制プール浄化ポンプ吸込配管と、
    前記連絡配管の途中と前記圧力抑制プール浄化ポンプ吸込配管の途中とを接続する接続配管と、
    を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の原子力発電プラント。
  5. 前記ろ過脱塩装置は第1、第2および第3のろ過脱塩装置からなり、
    前記燃料プール冷却浄化系は、原子炉の運転時に、少なくとも前記第1のポンプ、少なくとも前記第1のろ過脱塩装置および前記3基の熱交換器を用いて前記使用済燃料プール内の燃料プール水を冷却および浄化して前記使用済燃料プールに戻すとともに、
    前記圧力抑制プール浄化系は、原子炉の運転時に、少なくとも前記第3のポンプおよび少なくとも前記第3のろ過脱塩装置を用いて前記圧力抑制プール水を浄化することができるように構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の原子力発電プラント。
  6. 原子炉の運転停止時に、
    前記第1のポンプ、前記第1のろ過脱塩装置および前記3基の熱交換器を用いて前記使用済燃料プール内の燃料プール水を冷却および浄化して前記使用済燃料プールに戻すとともに、
    前記圧力抑制プール浄化系は、前記第2および第3のポンプと前記第2および第3のろ過脱塩装置とを用いて前記圧力抑制プール水を浄化しながらその浄化された圧力抑制プール水を前記燃料プールに移送できるように構成されていること、を特徴とする請求項5に記載の原子力発電プラント。
  7. 原子炉の運転停止時に、
    前記第1のポンプ、前記第1のろ過脱塩装置および前記3基の熱交換器を用いて前記使用済燃料プール内の燃料プール水を冷却および浄化して前記使用済燃料プールに戻すとともに、
    前記圧力抑制プール浄化系は、前記第2および第3のポンプと前記第2および第3のろ過脱塩装置とを用いて前記燃料プール水を浄化しながらその浄化された燃料プール水を前記圧力抑制プールに移送できるように構成されていること、を特徴とする請求項5または請求項6に記載の原子力発電プラント。
  8. 使用済燃料を水中で貯蔵するための使用済燃料プールと、原子炉格納容器の過剰な圧力上昇を抑制する圧力抑制プールと、を有する原子力発電プラントの運転方法であって、
    ろ過脱塩装置と、互いに並列の3基の熱交換器と、互いに並列の第1、第2および第3のポンプと、を用いて、前記使用済燃料プール内の燃料プール水を取り出してその燃料プール水を冷却および浄化して前記使用済燃料プールに戻す燃料プール冷却浄化工程と、
    弁を切り替えて、前記使用済燃料プール内の燃料プール水を取り出して、前記ろ過脱塩装置をバイパスさせて前記第1のポンプで前記燃料プール水を循環させて前記3基の熱交換器のうちの少なくとも1基の熱交換器によって当該燃料プール水を冷却する燃料プール冷却工程と、
    弁を切り替えて、前記圧力抑制プール内の圧力抑制プール水を取り出して、少なくとも前記第3のポンプおよび前記ろ過脱塩装置を用いて前記圧力抑制プール水を浄化する圧力抑制プール浄化系工程と、
    を有し、前記圧力抑制プール浄化系工程は前記燃料プール冷却工程と同時に行なわれること、を特徴とする原子力発電プラント運転方法。
JP2009250728A 2009-10-30 2009-10-30 原子力発電プラントおよびその運転方法 Active JP5513846B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009250728A JP5513846B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 原子力発電プラントおよびその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009250728A JP5513846B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 原子力発電プラントおよびその運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011095160A JP2011095160A (ja) 2011-05-12
JP5513846B2 true JP5513846B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=44112231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009250728A Active JP5513846B2 (ja) 2009-10-30 2009-10-30 原子力発電プラントおよびその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5513846B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2713222C1 (ru) * 2019-05-21 2020-02-04 Российская Федерация, от имени которой выступает Государственная корпорация по атомной энергии "Росатом" Ядерный реактор на быстрых нейтронах с тяжелым жидкометаллическим теплоносителем

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5784390A (en) * 1980-11-17 1982-05-26 Hitachi Ltd Discharging system for pool water of pressure suppression chamber
JPH09211188A (ja) * 1996-01-30 1997-08-15 Toshiba Corp 可燃性ガス濃度制御装置
JPH09329689A (ja) * 1996-06-11 1997-12-22 Hitachi Ltd 使用済燃料貯蔵プールの浄化冷却設備
JP2003149380A (ja) * 2001-11-19 2003-05-21 Hitachi Ltd プール水浄化設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011095160A (ja) 2011-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5027258B2 (ja) 非常用システムの閉鎖された回路においてナノ粒子を使用する原子力発電所及び関連する方法
JP2008185572A (ja) 原子炉等代替冷却設備
CN104520941A (zh) 用于核反应堆***中的衰变热去除的辅助冷凝器***
JP3226383B2 (ja) 原子炉
JP4653763B2 (ja) 原子力プラントの冷却系
JP5276362B2 (ja) キャビテーション除去システムおよび発電プラントの給水装置
JP5513846B2 (ja) 原子力発電プラントおよびその運転方法
JP2012207917A (ja) 冷却装置
JP2008232880A (ja) 燃料プール冷却設備及び燃料プール冷却方法
JP5586213B2 (ja) 非常用炉心冷却装置
JP5969355B2 (ja) 核燃料冷却方法及び核燃料冷却装置
JP4896527B2 (ja) 原子力プラントの制御棒水圧供給システム
JP2001091684A (ja) 燃料プール冷却設備
JP4215383B2 (ja) 沸騰水型原子力発電プラント
JP4916497B2 (ja) 沸騰水型原子力プラントの設備点検方法
JP3909973B2 (ja) 復水貯蔵設備とその運転制御方法
RU2102800C1 (ru) Энергетическая установка
JP2011164077A (ja) 原子炉のプール水の排水設備、並びに、原子炉ウェルおよびドライヤセパレータプールの水抜き方法
JP2011214906A (ja) 沸騰水型原子炉および原子炉水抜き方法
JP2012149968A (ja) 原子力発電プラントの1/2次系排水システム及び原子力発電プラント
JP2003149380A (ja) プール水浄化設備
JP2001074874A (ja) 原子炉等冷却設備
JP2573284B2 (ja) 原子炉ウエルプール冷却設備の運転方法
JP3017858B2 (ja) 原子炉の有機体炭素除去システム
JP5779117B2 (ja) 原子炉給水管の洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110421

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130703

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140328

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5513846

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151