JP5513795B2 - 研磨方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、研磨方法および装置に係り、特に半導体ウエハなどの研磨対象物(基板)を研磨して平坦化する研磨方法および装置に関するものである。
近年、半導体デバイスの高集積化・高密度化に伴い、回路の配線がますます微細化し、多層配線の層数も増加している。回路の微細化を図りながら多層配線を実現しようとすると、下側の層の表面凹凸を踏襲しながら段差がより大きくなるので、配線層数が増加するに従って、薄膜形成における段差形状に対する膜被覆性(ステップカバレッジ)が悪くなる。したがって、多層配線するためには、このステップカバレッジを改善し、然るべき過程で平坦化処理しなければならない。また光リソグラフィの微細化とともに焦点深度が浅くなるため、半導体デバイスの表面の凹凸段差が焦点深度以下に収まるように半導体デバイス表面を平坦化処理する必要がある。
従って、半導体デバイスの製造工程においては、半導体デバイス表面の平坦化技術がますます重要になっている。この平坦化技術のうち、最も重要な技術は、化学的機械研磨(CMP(Chemical Mechanical Polishing))である。この化学的機械的研磨は、研磨装置を用いて、シリカ(SiO)等の砥粒を含んだ研磨液を研磨パッド等の研磨面上に供給しつつ半導体ウエハなどの基板を研磨面に摺接させて研磨を行うものである。
上述した多層配線を行う場合、予め基板上の絶縁層(誘電材料)に所定パターンの配線用の溝を形成しておき、基板をめっき液中に浸漬させて例えば銅(Cu)の無電解又は電解めっきを行ってCu層を形成し、その後CMPプロセスにより配線用の溝内に形成されたCu層のみを残して不要部分を選択的に除去することが行われている。この場合、研磨が不充分で、Cu層が絶縁層(酸化膜)上に残ると、回路の分離がうまくいかず、短絡が起こる。逆に、過剰研磨の場合、配線用の溝内のCu層を絶縁層とともに研磨してしまうと、回路抵抗が上昇し、半導体基板全体を廃棄しなければならず、多大な損害となる。この事情は、Cu層に限らず、Al層等の他の金属膜を形成し、この金属膜をCMPプロセスで研磨する場合も同様である。
上述したCMPプロセスを行う研磨装置は、研磨パッドからなる研磨面を有する研磨テーブルと、半導体ウエハ(基板)を保持するためのトップリング又は研磨ヘッド等と称される基板保持装置とを備えている。このような研磨装置を用いて半導体ウエハの研磨を行う場合には、基板保持装置により半導体ウエハを保持しつつ、この半導体ウエハを研磨面に対して所定の圧力で押圧する。このとき、研磨テーブルと基板保持装置とを相対運動させることにより半導体ウエハが研磨面に摺接し、半導体ウエハの表面が平坦かつ鏡面に研磨される。
このような研磨装置には、基板保持装置の下部に弾性膜から形成される圧力室を設け、この圧力室に空気などの流体を供給することで弾性膜を介して流体圧により半導体ウエハを研磨面に押圧するタイプの研磨装置や、基板保持装置の下部にセラミックス等からなる剛性のある保持面を設け、エアシリンダ等により保持面に力を加えることにより半導体ウエハを研磨面に押圧するタイプの研磨装置などがある。
特開2006−255851号公報
上述した従来の研磨装置においては、基板保持装置により半導体ウエハを保持して研磨パッドの研磨面に接地(接触)した後に、圧力室に圧縮空気などの圧力流体を供給することで弾性膜を介して流体圧により半導体ウエハを研磨面に押圧して研磨を行い又はエアシリンダ等により保持面に力を加えることより半導体ウエハを研磨面に押圧して研磨を行い、半導体ウエハ上の金属膜を除去することが行われている。
研磨工程の終了後、半導体ウエハ内に金属残膜がある状態で次工程に進むと、短絡等の問題が起こるため半導体ウエハは使用できなくなる。そのため、研磨工程の終了後、ウエハを研磨パッド(研磨面)から離間させて金属残膜の有無について検査を実施することにより、残膜確認は可能となるが、検査に時間を要するためにウエハ処理能力が低減してしまうという問題がある。検査実施後、ウエハ上に残膜を検出した場合、再研磨を実施する必要があるが、ウエハが研磨パッドを離れた後、研磨を実施する場合には、ウエハ1枚あたりの処理時間が増加するという問題がある。すなわち、スループットが低下するという問題がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、研磨中に半導体ウエハ等の基板上に金属膜(または導電性膜)の残膜があるか否かの検査を実施することにより検査時間を短縮することができ、残膜を検出した場合には、そのまま追加研磨を実施することにより処理時間を短縮することができる研磨方法および研磨装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様によれば、回転する研磨テーブル上の研磨面に研磨対象の基板を押圧して基板上の膜を研磨する研磨方法において、前記基板の研磨中に、前記研磨テーブルの回転に伴い、該研磨テーブルに設置された終点検出センサにより基板の被研磨面を走査し、前記基板の被研磨面の走査により得られた前記終点検出センサの出力を監視し、該終点検出センサの出力の変化から研磨終点を検出し、前記研磨終点を検出した後に、前記終点検出センサとは異なるセンサであって前記研磨テーブルに設置されたセンサの出力を監視し、基板上の一部に残った膜を検出する残膜監視を行い、前記終点検出センサは渦電流センサからなり、前記残膜監視を行うセンサは、前記終点検知センサより高い感度の渦電流センサからなることを特徴とする。
本発明によれば、終点検出センサは、研磨テーブルの回転に伴い基板の下方を通過している間、基板の金属膜(または導電性膜)等の膜に反応して所定の電圧値等を出力するので、この終点検出センサの出力を監視し、出力の変化が予め設定された膜クリアレベルになったら研磨終点を検出する。そして、研磨終点を検出した後に、異なるセンサの出力を監視し、基板上の一部に残った膜を検出する残膜監視を行うことにより、研磨中に残膜の有無について検査を実施することができる。
発明によれば、研磨開始から研磨終点の検出および残膜監視まで所定の感度を有する終点検出センサのみを使用した場合、ターゲットの膜が薄くなった場合や膜の面積が小さくなった場合には、膜の検出が困難になる。一方、薄膜用のセンサのみを使用して研磨終点の検出を行う場合、初期膜が厚い場合には、出力がオーバーレンジ(測定範囲外)になってしまうため、研磨工程を監視することができない。そこで、本発明においては、感度が異なる2つのセンサを用い、研磨開始から終点検出センサの感度がなくなるまで出力を監視して研磨終点を検出し、研磨終点の検出を実施した後、異なるセンサに切替えを行い、基板上の残膜を確実に検出できる。
また、本発明においては、タイプが異なる2つのセンサを用いてもよい。研磨開始から研磨終点の検出までは膜が厚い場合にも検出可能なタイプのセンサである渦電流センサを用い、研磨終点の検出後に、薄膜用のセンサである光学式センサを用いて、基板上に残膜があるか否かを検査してもよい。
本発明の好ましい態様によれば、前記残膜監視は、前記異なるセンサが基板の被研磨面を走査する軌跡上にある各測定点の出力値を監視することにより行うことを特徴とする。
本発明によれば、研磨終点を検出した後の残膜監視の際には、センサは、基板の表面を1回走査するごとに、各測定点において測定された出力値を出力する。そのため、残膜が発生している場合には、その部分のセンサの出力は、所定の大きさの出力になり、局所的な面積が小さい残膜の検出が可能になる。また、センサの出力の形態等から残膜が発生している箇所の把握も可能になる。
本発明の好ましい態様によれば、前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、この情報を制御装置に伝えることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、追加の研磨を行うことを特徴とする。
本発明によれば、研磨中に基板上に残膜があるか否かの検査を実施し、残膜を検出した場合には、そのまま追加研磨を実施することにより処理時間を短縮することができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、研磨プロファイルの異常を制御装置に通知することを特徴とする。
本発明によれば、残膜監視において残膜を検出した場合に、通常、追加研磨を実施して薄膜を除去する。しかしながら、追加研磨によってウエハの平坦性が保たれた場合でも、CMPのプロセスに異常をきたしている場合があるため、研磨プロファイルの異常を研磨装置の制御装置に通知することができるようにしている。
本発明の好ましい態様によれば、前記残膜監視の際には、前記研磨面への研磨液の供給を停止し、水を前記研磨面に供給することを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、水を供給しつづけながら追加の研磨を行うことを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記研磨終点を検出したら、前記基板を前記研磨テーブルから離すことなく前記残膜監視を行うことを特徴とする。
本発明の第2の態様によれば、研磨面を有する研磨テーブルと、研磨対象の基板を保持するトップリングとを有し、回転する研磨テーブル上の研磨面に基板を押圧して基板上の膜を研磨する研磨装置において、前記研磨テーブルに設置され、前記研磨テーブルの回転に伴って基板の被研磨面を走査する終点検出センサと、前記基板の被研磨面の走査により得られた前記終点検出センサの出力を監視し、該終点検出センサの出力の変化から研磨終点を検出し、前記研磨終点を検出した後に、前記終点検出センサとは異なるセンサであって前記研磨テーブルに設置されたセンサの出力を監視し、基板上の一部に残った膜を検出する残膜監視を行う制御装置を備え、前記終点検出センサは渦電流センサからなり、前記残膜監視を行うセンサは、前記終点検知センサより高い感度の渦電流センサからなることを特徴とする。
本発明によれば、終点検出センサは、研磨テーブルの回転に伴い基板の下方を通過している間、基板の金属膜(または導電性膜)等の膜に反応して所定の電圧値等を出力するので、この終点検出センサの出力を監視し、出力の変化が予め設定された膜クリアレベルになったら研磨終点を検出する。そして、研磨終点を検出した後に、異なるセンサの出力を監視し、基板上の一部に残った膜を検出する残膜監視を行うことにより、研磨中に残膜の有無について検査を実施することができる。
発明の好ましい態様によれば、前記残膜監視は、前記異なるセンサが基板の被研磨面を走査する軌跡上にある各測定点の出力値を監視することにより行うことを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、この情報を前記制御装置に伝えることを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、追加の研磨を行うことを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、研磨プロファイルの異常を前記制御装置に通知することを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記残膜監視の際には、前記研磨面への研磨液の供給を停止し、水を前記研磨面に供給することを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、水を供給しつづけながら追加の研磨を行うことを特徴とする。
本発明の好ましい態様によれば、前記研磨終点を検出したら、前記基板を前記研磨テーブルから離すことなく前記残膜監視を行うことを特徴とする。
本発明によれば、以下に列挙する効果を奏する。
(1)研磨中に半導体ウエハ等の基板上に金属膜(または導電性膜)等の残膜があるか否かの検査を実施することにより、検査時間を短縮することができ、基板処理能力を向上させることができる。
(2)研磨中に基板上に金属膜(または導電性膜)等の残膜があるか否かの検査を実施し、残膜を検出した場合には、そのまま追加研磨を実施することにより処理時間を短縮することができる。
(3)研磨中の検査により残膜を検出した場合に、CMPプロセスの全体を管理する制御装置が追加研磨時間や残膜状況を管理することによって、次の研磨対象の研磨条件を最適なものに変更することが可能になる。
(4)半導体ウエハ等の基板を研磨面(研磨パッド)から離すことなく基板上に金属膜(または導電性膜)等の残膜があるか否かの検査を実施することができる。
図1は、本発明に係る研磨装置の全体構成を示す概略図である。 図2は、研磨テーブルと渦電流センサと半導体ウエハとの関係を示す平面図である。 図3は、渦電流センサの構成を示す図であり、図3(a)は渦電流センサの構成を示すブロック図であり、図3(b)は渦電流センサの等価回路図である。 図4は、本実施形態の渦電流センサにおけるセンサコイルの構成例を示す概略図である。 図5は、センサコイルにおける各コイルの接続例を示す概略図である。 図6は、渦電流センサの同期検波回路を示すブロック図である。 図7は、渦電流センサを備えた研磨装置の要部構成を示す図であり、図7(a)は渦電流センサの制御部を含む全体構成を示す図であり、図7(b)は渦電流センサ部分の拡大断面図である。 図8(a)は、渦電流センサが半導体ウエハの表面(被研磨面)を走査(スキャン)するときの軌跡と渦電流センサの出力との関係を示す図であり、図8(b)は、正常な半導体ウエハの場合の渦電流センサの出力を示す図である。 図9(a)は、半導体ウエハの研磨を開始してから半導体ウエハ上の金属膜(または導電性膜)がクリアされる(無くなる)までの研磨工程と渦電流センサの出力との関係を示す図であり、図9(b)は、半導体ウエハの研磨を開始してから半導体ウエハ上の金属膜(または導電性膜)がクリアされる(無くなる)までの研磨時間(t)と渦電流センサの出力値の変化の関係を示す図である。 図10は、半導体ウエハ上の金属膜(または導電性膜)の研磨工程および監視工程の手順を示すフローチャートである。 図11は、金属薄膜検出を目的としたセンサ感度を上げて実施する方法においてセンサの切替えを行うタイミングを示す模式図である。 図12は、ウエハ上の局所的な残膜の検出を目的に監視手法を変更する方法を示す図であり、図12(a)は、1回の走査で得られたセンサ軌跡上の全ての測定点のデータを平均した出力値を用いる監視手法を示し、図12(b)は、1回の走査で得られたセンサ軌跡上の各測定点の出力値を用いる監視手法を示し、図12(c)は、図12(a)に示す監視手法から図12(b)に示す監視手法に切替える場合を示すグラフである。 図13は、渦電流センサにより得た各測定値の出力値を監視することにより局所的な残膜の発生を検出する場合に、ウエハの下層にある金属配線等の影響について示す図であり、図13(a)は、ウエハの下層の影響を受けない場合を示し、図13(b)は、ウエハの下層にある金属配線等の影響を受ける場合を示す。 図14は、渦電流センサが半導体ウエハ上を走査する軌跡を示す模式図である。 図15は、渦電流センサが半導体ウエハ上を走査する軌跡を示す模式図である。 図16は、渦電流センサが半導体ウエハ上を走査する軌跡を示す模式図である。 図17は、図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図18は、図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図19は、図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図20は、図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図21は、図1に示すトップリングの構成例を示す断面図である。 図22は、図19に示すリテーナリングのA部拡大図である。
以下、本発明に係る研磨装置の実施形態について図1乃至図22を参照して詳細に説明する。なお、図1から図22において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、本発明に係る研磨装置の全体構成を示す概略図である。図1に示すように、研磨装置は、研磨テーブル100と、研磨対象物である半導体ウエハ等の基板を保持して研磨テーブル上の研磨面に押圧するトップリング1とを備えている。
研磨テーブル100は、テーブル軸100aを介してその下方に配置されるモータ(図示せず)に連結されており、そのテーブル軸100a周りに回転可能になっている。研磨テーブル100の上面には研磨パッド101が貼付されており、研磨パッド101の表面101aが半導体ウエハWを研磨する研磨面を構成している。研磨テーブル100の上方には研磨液供給ノズル102が設置されており、この研磨液供給ノズル102によって研磨テーブル100上の研磨パッド101上に研磨液Qが供給されるようになっている。図1に示すように、研磨テーブル100の内部には、渦電流センサ50が埋設されている。
トップリング1は、半導体ウエハWを研磨面101aに対して押圧するトップリング本体2と、半導体ウエハWの外周縁を保持して半導体ウエハWがトップリングから飛び出さないようにするリテーナリング3とから基本的に構成されている。
トップリング1は、トップリングシャフト111に接続されており、このトップリングシャフト111は、上下動機構124によりトップリングヘッド110に対して上下動するようになっている。このトップリングシャフト111の上下動により、トップリングヘッド110に対してトップリング1の全体を昇降させ位置決めするようになっている。なお、トップリングシャフト111の上端にはロータリージョイント125が取り付けられている。
トップリングシャフト111およびトップリング1を上下動させる上下動機構124は、軸受126を介してトップリングシャフト111を回転可能に支持するブリッジ128と、ブリッジ128に取り付けられたボールねじ132と、支柱130により支持された支持台129と、支持台129上に設けられたACサーボモータ138とを備えている。サーボモータ138を支持する支持台129は、支柱130を介してトップリングヘッド110に固定されている。
ボールねじ132は、サーボモータ138に連結されたねじ軸132aと、このねじ軸132aが螺合するナット132bとを備えている。トップリングシャフト111は、ブリッジ128と一体となって上下動するようになっている。したがって、サーボモータ138を駆動すると、ボールねじ132を介してブリッジ128が上下動し、これによりトップリングシャフト111およびトップリング1が上下動する。
また、トップリングシャフト111はキー(図示せず)を介して回転筒112に連結されている。この回転筒112はその外周部にタイミングプーリ113を備えている。トップリングヘッド110にはトップリング用モータ114が固定されており、上記タイミングプーリ113は、タイミングベルト115を介してトップリング用モータ114に設けられたタイミングプーリ116に接続されている。したがって、トップリング用モータ114を回転駆動することによってタイミングプーリ116、タイミングベルト115、およびタイミングプーリ113を介して回転筒112およびトップリングシャフト111が一体に回転し、トップリング1が回転する。なお、トップリングヘッド110は、フレーム(図示せず)に回転可能に支持されたトップリングヘッドシャフト117によって支持されている。
図1に示すように構成された研磨装置において、トップリング1は、その下面に半導体ウエハWなどの基板を保持できるようになっている。トップリングヘッド110はトップリングシャフト117を中心として旋回可能に構成されており、下面に半導体ウエハWを保持したトップリング1は、トップリングヘッド110の旋回により半導体ウエハWの受取位置から研磨テーブル100の上方に移動される。そして、トップリング1を下降させて半導体ウエハWを研磨パッド101の表面(研磨面)101aに押圧する。このとき、トップリング1および研磨テーブル100をそれぞれ回転させ、研磨テーブル100の上方に設けられた研磨液供給ノズル102から研磨パッド101上に研磨液を供給する。このように、半導体ウエハWを研磨パッド101の研磨面101aに摺接させて半導体ウエハWの表面を研磨する。
図2は、研磨テーブル100と渦電流センサ50と半導体ウエハWとの関係を示す平面図である。図2に示すように、渦電流センサ50は、トップリング1に保持された研磨中の半導体ウエハWの中心Cwを通過する位置に設置されている。符号Cは研磨テーブル100の回転中心である。例えば、渦電流センサ50は、半導体ウエハWの下方を通過している間、通過軌跡(走査線)上で連続的に半導体ウエハWのCu層等の金属膜(導電性膜)を検出できるようになっている。
次に、本発明に係る研磨装置が備える渦電流センサ50について、図3から図7を用いてより詳細に説明する。
図3は、渦電流センサ50の構成を示す図であり、図3(a)は渦電流センサ50の構成を示すブロック図であり、図3(b)は渦電流センサ50の等価回路図である。
図3(a)に示すように、渦電流センサ50は、検出対象の金属膜(または導電性膜)mfの近傍にセンサコイル51を配置し、そのコイルに交流信号源52が接続されている。ここで、検出対象の金属膜(または導電性膜)mfは、例えば半導体ウエハW上に形成されたCu,Al,Au,Wなどの薄膜である。センサコイル51は、検出用のコイルであり、検出対象の金属膜(または導電性膜)に対して、例えば1.0〜4.0mm程度の近傍に配置される。
渦電流センサには、金属膜(または導電性膜)mfに渦電流が生じることにより、発振周波数が変化し、この周波数変化から金属膜(または導電性膜)を検出する周波数タイプと、インピーダンスが変化し、このインピーダンス変化から金属膜(または導電性膜)を検出するインピーダンスタイプとがある。即ち、周波数タイプでは、図3(b)に示す等価回路において、渦電流Iが変化することで、インピーダンスZが変化し、信号源(可変周波数発振器)52の発振周波数が変化すると、検波回路54でこの発振周波数の変化を検出し、金属膜(または導電性膜)の変化を検出することができる。インピーダンスタイプでは、図3(b)に示す等価回路において、渦電流Iが変化することで、インピーダンスZが変化し、信号源(固定周波数発振器)52から見たインピーダンスZが変化すると、検波回路54でこのインピーダンスZの変化を検出し、金属膜(または導電性膜)の変化を検出することができる。
インピーダンスタイプの渦電流センサでは、信号出力X、Y、位相、合成インピーダンスZ、が後述するように取り出される。周波数F、またはインピーダンスX、Y等から、金属膜(または導電性膜)Cu,Al,Au,Wの測定情報が得られる。渦電流センサ50は、研磨テーブル100の内部の表面付近の位置に内蔵することができ、研磨対象の半導体ウエハに対して研磨パッドを介して対面するように位置し、半導体ウエハ上の金属膜(または導電性膜)に流れる渦電流から金属膜(または導電性膜)の変化を検出することができる。
渦電流センサの周波数は、単一電波、混合電波、AM変調電波、FM変調電波、関数発生器の掃引出力または複数の発振周波数源を用いることができ、金属膜の膜種に適合させて、感度の良い発振周波数や変調方式を選択することが好ましい。
以下に、インピーダンスタイプの渦電流センサについて具体的に説明する。交流信号源52は、2〜8MHz程度の固定周波数の発振器であり、例えば水晶発振器が用いられる。そして、交流信号源52により供給される交流電圧により、センサコイル51に電流Iが流れる。金属膜(または導電性膜)mfの近傍に配置されたコイル51に電流が流れることで、この磁束が金属膜(または導電性膜)mfと鎖交することでその間に相互インダクタンスMが形成され、金属膜(または導電性膜)mf中に渦電流Iが流れる。ここでR1はセンサコイルを含む一次側の等価抵抗であり、Lは同様にセンサコイルを含む一次側の自己インダクタンスである。金属膜(または導電性膜)mf側では、R2は渦電流損に相当する等価抵抗であり、Lはその自己インダクタンスである。交流信号源52の端子a,bからセンサコイル側を見たインピーダンスZは、金属膜(または導電性膜)mf中に形成される渦電流損の大きさによって変化する。
図4は、本実施形態の渦電流センサにおけるセンサコイルの構成例を示す概略図である。図4に示すように、センサコイル51は、金属膜(または導電性膜)に渦電流を形成するためのコイルと、金属膜(または導電性膜)の渦電流を検出するためのコイルとを分離したもので、ボビン71に巻回された3層のコイル72,73,74により構成されている。ここで中央のコイル72は、交流信号源52に接続される発振コイルである。この発振コイル72は、交流信号源52より供給される電圧の形成する磁界により、近傍に配置される半導体ウエハW上の金属膜(または導電性膜)mfに渦電流を形成する。ボビン71の上側(金属膜(または導電性膜)側)には、検出コイル73が配置され、金属膜(または導電性膜)に形成される渦電流により発生する磁界を検出する。そして、発振コイル72の検出コイル73と反対側にはバランスコイル74が配置されている。
図5は、センサコイルにおける各コイルの接続例を示す概略図である。図5(a)に示すように、コイル72,73,74は、同じターン数(1〜20t)のコイルにより形成され、検出コイル73とバランスコイル74とは互いに正相に接続されている。
検出コイル73とバランスコイル74とは、上述したように正相の直列回路を構成し、その両端は可変抵抗76を含む抵抗ブリッジ回路77に接続されている。コイル72は交流信号源52に接続され、交番磁束を生成することで、近傍に配置される金属膜(または導電性膜)mfに渦電流を形成する。可変抵抗76の抵抗値を調整することで、コイル73,74からなる直列回路の出力電圧が、金属膜(または導電性膜)が存在しないときにはゼロとなるように調整可能としている。コイル73,74のそれぞれに並列に入る可変抵抗76(VR,VR)でL,Lの信号を同位相にするように調整する。即ち、図5(b)の等価回路において、
VR1-1×(VR2-2+jωL3)=VR1-2×(VR2-1+jωL1) (1)
となるように、可変抵抗VR1(=VR1-1+VR1-2)およびVR2(=VR2-1+VR2-2)を調整する。これにより、図5(c)に示すように、調整前のL,Lの信号(図中点線で示す)を、同位相・同振幅の信号(図中実線で示す)とする。
そして、金属膜(または導電性膜)が検出コイル73の近傍に存在する時には、金属膜(または導電性膜)中に形成される渦電流によって生じる磁束が検出コイル73とバランスコイル74とに鎖交するが、検出コイル73のほうが金属膜(または導電性膜)に近い位置に配置されているので、両コイル73,74に生じる誘起電圧のバランスが崩れ、これにより金属膜(または導電性膜)の渦電流によって形成される鎖交磁束を検出することができる。即ち、交流信号源に接続された発振コイル72から、検出コイル73とバランスコイル74との直列回路を分離して、抵抗ブリッジ回路でバランスの調整を行うことで、ゼロ点の調整が可能である。従って、金属膜(または導電性膜)に流れる渦電流をゼロの状態から検出することが可能になるので、金属膜(または導電性膜)中の渦電流の検出感度が高められる。これにより、広いダイナミックレンジで金属膜(または導電性膜)に形成される渦電流の大きさの検出が可能となる。
図6は、渦電流センサの同期検波回路を示すブロック図である。
図6は、交流信号源52側からセンサコイル51側を見たインピーダンスZの計測回路例を示している。図6に示すインピーダンスZの計測回路においては、膜厚の変化に伴う抵抗成分(R)、リアクタンス成分(X)、振幅出力(Z)および位相出力(tan−1R/X)を取り出すことができる。
上述したように、検出対象の金属膜(または導電性膜)mfが成膜された半導体ウエハW近傍に配置されたセンサコイル51に、交流信号を供給する信号源52は、水晶発振器からなる固定周波数の発振器であり、例えば、2MHz,8MHzの固定周波数の電圧を供給する。信号源52で形成される交流電圧は、バンドパスフィルタ82を介してセンサコイル51に供給される。センサコイル51の端子で検出された信号は、高周波アンプ83および位相シフト回路84を経て、cos同期検波回路85およびsin同期検波回路86からなる同期検波部により検出信号のcos成分とsin成分とが取り出される。ここで、信号源52で形成される発振信号は、位相シフト回路84により信号源52の同相成分(0゜)と直交成分(90゜)の2つの信号が形成され、それぞれcos同期検波回路85とsin同期検波回路86とに導入され、上述の同期検波が行われる。
同期検波された信号は、ローパスフィルタ87,88により、信号成分以上の不要な高周波成分が除去され、cos同期検波出力である抵抗成分(R)出力と、sin同期検波出力であるリアクタンス成分(X)出力とがそれぞれ取り出される。また、ベクトル演算回路89により、抵抗成分(R)出力とリアクタンス成分(X)出力とから振幅出力(R+X1/2が得られる。また、ベクトル演算回路90により、同様に抵抗成分出力とリアクタンス成分出力とから位相出力(tan−1R/X)が得られる。ここで、測定装置本体には、各種フィルタがセンサ信号の雑音成分を除去するために設けられている。各種フィルタは、それぞれに応じたカットオフ周波数が設定されており、例えば、ローパスフィルタのカットオフ周波数を0.1〜10Hzの範囲で設定することにより、研磨中のセンサ信号に混在する雑音成分を除去して測定対象の金属膜(または導電性膜)を高精度に測定することができる。
図7は、渦電流センサを備えた研磨装置の要部構成を示す図であり、図7(a)は渦電流センサの制御部を含む全体構成を示す図であり、図7(b)は渦電流センサ部分の拡大断面図である。図7(a)に示すように、研磨装置の研磨テーブル100は矢印で示すようにその軸心まわりに回転可能になっている。この研磨テーブル100内には、交流信号源および同期検波回路を含むプリアンプ一体型のセンサコイル51が埋め込まれている。センサコイル51の接続ケーブルは、研磨テーブル100のテーブル軸100a内を通り、テーブル軸100aの軸端に設けられたロータリジョイント150を経由して、ケーブルによりメインアンプ55を介して制御装置(コントローラ)56に接続されている。
ここで、制御装置56には、各種フィルタがセンサ信号の雑音成分を除去するために設けられている。各種フィルタは、それぞれに応じたカットオフ周波数が設定されており、例えば、ローパスフィルタのカットオフ周波数を0.1〜10Hzの範囲で設定することにより、研磨中のセンサ信号に混在する雑音成分を除去して測定対象の金属膜(または導電性膜)を高精度に測定することができる。
図7(b)に示すように、研磨テーブル100に埋め込まれた渦電流センサ50の研磨パッド側の端面には4フッ化エチレン樹脂などのフッ素系樹脂のコーティングCを有することで研磨パッドをはがす場合に、研磨パッドと渦電流センサが共にはがれてこないようにできる。また渦電流センサの研磨パッド側の端面は研磨パッド101近傍のSiCなどの材料で構成された研磨テーブル100の面(研磨パッド側の面)からは0〜0.05mm凹んだ位置に設置され、研磨時にウエハに接触することを防止している。この研磨テーブル面と渦電流センサ面の位置の差はできる限り小さい方が良いが実際の装置では0.02mm前後に設定することが多い。またこの位置調整にはシム(薄板)151nによる調整やネジによる調整手段が取られる。
ここで、センサコイル51と制御装置56を接続するロータリジョイント150は、回転部においても信号を伝送することはできるが、伝送する信号線数に制限がある。このことから、接続する信号線は、8本に制限され、DC電圧源、出力信号線、および各種制御信号の伝送線のみに限られる。なお、このセンサコイル51は、発振周波数が、2から8MHzで切り替え可能となっていて、プリアンプのゲインも研磨対象の膜質に応じて切り替え可能となっている。
次に、図1乃至図7に示すように構成された渦電流センサを備えた研磨装置において、研磨中の半導体ウエハ上の金属膜(または導電性膜)を検出してモニタする方法について説明する。
図8(a)は、渦電流センサ50が半導体ウエハWの表面(被研磨面)を走査(スキャン)するときの軌跡と渦電流センサ50の出力との関係を示す。図8(a)に示すように、渦電流センサ50は、研磨テーブル100の回転に伴い半導体ウエハWの下方を通過している間、半導体ウエハWの金属膜(または導電性膜)mfに反応して所定の電圧値(V)を出力するようになっている。
図8(b)は、正常な半導体ウエハWの場合の渦電流センサ50の出力を示す図である。図8(b)において、横軸は研磨時間(t)であり、縦軸は渦電流センサ50の出力値(電圧値)(V)である。図8(b)に示すように、正常な半導体ウエハWの場合には、渦電流センサ50は、半導体ウエハ上の金属膜(または導電性膜)mfに反応した概略方形パルス状の出力(電圧値)を得ることができる。
図9(a)は、半導体ウエハWの研磨を開始してから半導体ウエハW上の金属膜(または導電性膜)mfがクリアされる(無くなる)までの研磨工程と渦電流センサ50の出力との関係を示す図である。図9(a)に示すように、半導体ウエハWの研磨開始直後は、金属膜(または導電性膜)mfが厚いため、渦電流センサ50の出力は高くなるが、研磨が進行するにつれて金属膜mfが薄くなるため、渦電流センサ50の出力が低下していく。そして、金属膜mfがクリアされる(無くなる)と、渦電流センサ50の出力値がなくなる。
図9(b)は、半導体ウエハWの研磨を開始してから半導体ウエハW上の金属膜(または導電性膜)mfがクリアされる(無くなる)までの研磨時間(t)と渦電流センサ50の出力値の変化の関係を示す図である。研磨テーブル100が1回転して、渦電流センサ50が半導体ウエハWの表面(被研磨面)を走査(スキャン)すると、渦電流センサ50は略方形パルス状の出力を出す。制御装置56(図7参照)は、渦電流センサ50が半導体ウエハWの表面を1回走査する毎に、通過軌跡(走査線)上の各測定点の出力値を平均した平均値を出力値として出力する。そして、制御装置56は、研磨テーブル100が1回転する毎に渦電流センサ50の各測定点の平均値としての出力値を監視し、渦電流センサ50の出力値が無くなるまで監視し続ける。
図9(b)は研磨時間による渦電流センサ50の出力値(平均値)の変化を示す。図9(b)に示すように、渦電流センサ50の出力値の監視を行うことにより、金属膜が一様にクリアされた状態を検出できる。
図10は、半導体ウエハW上の金属膜(または導電性膜)の研磨工程および監視工程の手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、研磨装置は、ウエハカセットから半導体ウエハWを取り出してトップリング1に受け渡し、トップリング1により半導体ウエハWを研磨テーブル100上の研磨面101aに押圧して研磨を開始する。研磨を開始した後に、制御装置56は渦電流センサ50の出力値を監視し、研磨終点の検出までは研磨を続行し、渦電流センサ50の出力値の監視工程を続行する。研磨終点の検出は、渦電流センサ50の出力値が金属膜クリアレベルになったことを検出して半導体ウエハW上に一様に金属残膜がないことを検出することである。研磨終点を検出したら、半導体ウエハWを研磨面(研磨パッド)から離すことなく、残膜監視に移行する。
残膜監視は、以下の方法を任意に選択することにより行う。
(1)渦電流センサのセンサ感度の切替え
(2)監視手段の切替え
(3)光学式センサに切替え
なお、上記(1)〜(3)の残膜監視方法については後述する。
次に、残膜監視によって得た情報をCMPプロセスの全体を制御する制御装置(プロセスコントローラ(図示せず))に伝達する。なお、CMPプロセスの全体を制御する制御装置(プロセスコントローラ)は、前記制御装置56を含んだ単一の制御装置でもよく、制御装置56とは別の制御装置でもよい。制御装置(プロセスコントローラ)は、残膜監視の情報に基づいて追加研磨の実施が必要か否かを判定する。そして、追加研磨の実施が必要と判定した場合には、追加研磨を実施し、残膜監視を行って、残膜がないことを確認した後に、洗浄プロセスに移行する。一方、CMPのプロセスに異常をきたしていると判定した場合には、追加研磨の実施ではなく、研磨プロファイル異常通知を行った後に、洗浄プロセスに移行する。洗浄プロセスは、研磨済の半導体ウエハをトップリング1から取り外した後に研磨装置内の洗浄機によりスクラブ洗浄、純水洗浄、乾燥等を行う。そして、洗浄プロセスが終了したら、研磨済の半導体ウエハWのウエハカセットへの回収を行う。
次に、図10に示すフローチャートにおける残膜監視および追加研磨について更に説明する。
残膜監視は、ウエハの本研磨処理後の水ポリッシング中またはオーバポリッシュ中に実施する。ここで、水ポリッシングとは、研磨面に純水(水)を供給しながらウエハに加える面圧を小さくしてポリッシングを行うことを云う。また、オーバポリッシュとは、特徴点検出後に研磨面にスラリを供給しながらポリッシングを行う方法を云う。
残膜監視として、以下の方法を用いる。
(1)金属薄膜検出を目的としたセンサ感度を上げて実施する方法
(2)局所的な残膜を検出するために監視を行う範囲を点データの集積値の平均から点データによる検出方法
(3)ウエハの下層の影響を受け難い光学式センサを用いて残膜を監視する方法
残膜監視方法として、(1)、(2)、(3)を任意に組合わせて実施する。この場合、(1)と(2)の方法を組合せることによって、局部的な金属薄膜の検出が可能になる。また(3)を並行して行うこともできる。
また、残膜を検出した場合の追加研磨は以下のように行う。
追加研磨の実施手段として、オーバポリッシュ中に残膜を検出した場合には、オーバポリッシュの研磨時間を変更する。また、残膜監視によりウエハの特定の箇所に残膜があることを検出した場合には、検出した特定の箇所のトップリングの圧力を変化させることで追加研磨を行い、或いは専用の研磨条件にて追加研磨を行う。追加研磨条件は、次の半導体ウエハ以後を研磨する際の研磨条件にフィードバックする。
次に、上述した残膜監視方法のうち、金属薄膜検出を目的としたセンサ感度を上げて実施する方法について説明する。
研磨開始からターゲットの金属膜クリアまで所定の感度を有するセンサ(センサA)のみを使用した場合、ターゲットの金属膜が薄くなった場合や金属膜の面積が小さくなった場合には、金属膜の検出が困難になる。一方、薄膜用のセンサ(センサB)のみを使用して研磨終点の検出を行う場合、初期金属膜が厚い場合には、出力がオーバーレンジ(測定範囲外)になってしまうため、研磨工程を監視することができない。
そこで、本発明においては、感度が異なる2つのセンサA,Bを用い、研磨開始からセンサAの感度がなくなるまで出力を監視し、研磨終点の検出を実施した後、センサBに切替えを行い、ウエハ上に金属残膜がないことを確認する。渦電流センサの感度を上げるには、発振周波数を上昇させる、受信回路の増幅をあげる、等の手段をとる。励磁電圧を上昇させるとS/N比が向上する。
図11は、金属薄膜検出を目的としたセンサ感度を上げて実施する方法においてセンサの切替えを行うタイミングを示す模式図である。図11に示すように、半導体ウエハWの研磨開始時には、金属膜(または導電性膜)mfが厚いため、渦電流センサAの出力は高くなるが、研磨が進行するにつれて金属膜mfが薄くなるため、渦電流センサAの出力が低下していく。そして、「ウエハ中心部金属膜クリア/ウエハ端部金属残膜あり」の状態になると、渦電流センサAはセンサ感度なしの状態になる。したがって、渦電流センサAは研磨終点の検出を実施する。渦電流センサAが研磨終点の検出を実施した後、渦電流センサBに切替えを行う。渦電流センサBは、渦電流センサAより感度が高く設定されているため、ウエハ端部側の出力値が山形状に大きくなり、「ウエハ中心部金属膜クリア/ウエハ端部金属残膜あり」の状態を検出できる。図11においては、感度が異なる2つのセンサA,Bを用い、研磨開始からセンサAの感度がなくなるまで出力を監視し、研磨終点の検出を実施した後、センサBに切替えを行い、ウエハ上に金属残膜があるか否かを確認したが、同一のセンサ(センサAのみ)を用いて、センサ感度を高低の2段階の切替えを可能とし、研磨終点の検出までは低いセンサ感度とし、研磨終点の検出後は高いセンサ感度としてもよい。
次に、上述した残膜監視方法のうち、ウエハ上の局所的な残膜の検出を目的に監視手法を変更する方法について説明する。
残膜発生位置、残膜の大きさ・膜厚に関する情報を得るために、研磨終点の検出に使用した、1回の走査で得られた全ての測定点のデータを平均した出力値による監視から、各測定点の出力値による監視に切替える。残膜の位置が全周に渡らず、局所的な場合には、センサの軌跡上を残膜が通過した場合に、出力値が変化する。この出力値の変化をとらえてウエハの端部(または中心)からの距離を把握することができる。この場合、センサ感度を切替えることにより、金属薄膜の監視も可能になる。
図12は、ウエハ上の局所的な残膜の検出を目的に監視手法を変更する方法を示す図である。図12(a)は、1回の走査で得られたセンサ軌跡上の全ての測定点のデータを平均した出力値を用いる監視手法を示し、図12(b)は、1回の走査で得られたセンサ軌跡上の各測定点の出力値を用いる監視手法を示し、図12(c)は図12(a)に示す監視手法から図12(b)に示す監視手法に切替える場合を示すグラフである。図12(c)において、横軸は研磨時間(t)であり、縦軸は渦電流センサの出力値である。
図12(a)に示すように、渦電流センサ50が半導体ウエハの表面を1回走査するごとに、全ての測定点において測定されたデータを平均した出力値を用いて監視する。そして、図12(c)に示すように、渦電流センサAの軌跡上の全ての測定点のデータを平均した出力値を監視することにより研磨終点の検出を行う。渦電流センサAにより研磨終点を検出した時点では、金属膜クリアレベルになっている。この場合、局所的な面積が小さい金属薄膜は、その部分の出力値が平均化処理されてしまうために検出することはできない。
そのため、研磨終点を検出した後に、渦電流センサBに切替えを行う。図12(b)に示すように、渦電流センサBは、渦電流センサが半導体ウエハの表面を1回走査するごとに、各測定点において測定された出力値を出力する。そのため、残膜が発生している場合には、渦電流センサBの出力値は、図12(b)の下部に示すように山形状の出力値になり、金属薄膜の検出が可能になる。また、残膜が発生している箇所の把握も可能になる。すなわち、図12(c)に示すように、渦電流センサAの平均化処理された出力値を監視して研磨終点を検出した後に、渦電流センサBに切替え、渦電流センサBにおける平均化処理されない各測定値の出力値を監視することにより、局所的な面積が小さい残膜の発生を検出できる。図12においては、各測定点のデータを平均化処理するためのセンサAと各測定点のデータを平均化処理しないでそのまま出力値とするセンサBとを用いて研磨終点の検出と残膜の検出を行ったが、同一のセンサ(センサAのみ)を用いて、平均化処理をする場合と平均化処理をしない場合とを切替え可能とし、研磨終点の検出までは平均化処理をし、研磨終点の検出後は平均化処理をしないようにしてもよい。
図13は、渦電流センサBにより得た各測定値の出力値を監視することにより局所的な残膜の発生を検出する場合に、ウエハの下層にある金属配線等の影響について示す図である。図13(a)は、ウエハの下層の影響を受けない場合を示し、図13(b)は、ウエハの下層にある金属配線等の影響を受ける場合を示す。
上述したように、渦電流センサAを用い、ウエハ面内を通過するセンサの軌跡上の出力を平均化することによって、金属膜の下層にある金属配線の影響を回避することができる。一方、渦電流センサBは各測定点において測定された出力値を出力するため、図13(a)に示すように、渦電流センサBの平均化処理されない各測定値の出力値を監視することにより、局所的な面積が小さい残膜の発生を検出できる。しかしながら、渦電流センサBの出力値は、各測定点の出力値であるため、金属膜の下層にある金属配線等の影響を受ける可能性がある。そのため、図13(b)に示すように、出力が上昇している点が多い場合には、残膜ではなく、ウエハの下層による影響と判断する。
次に、上述した残膜監視方法のうち、光学式センサを用いて残膜を監視する方法について説明する。図12(a)に示すように、渦電流センサが半導体ウエハの表面を1回走査するごとに、全ての測定点において測定されたデータを平均した出力値を用いて監視する。そして、渦電流センサの軌跡上の全ての測定点のデータを平均した出力値を監視することにより研磨終点の検出を行う。渦電流センサにより研磨終点を検出した時点では、金属膜クリアレベルになっている。研磨終点を検出した後に、研磨テーブル内に別途設けられた光学式センサに切替えを行う。
前記光学式センサは、投光素子と受光素子を備えており、投光素子から半導体ウエハWの被研磨面に光を照射し、被研磨面からの反射光を受光素子で受光するように構成されている。この場合、投光素子から発せられる光は、レーザー光又はLEDによる光であり、場合によっては白色光も考えられる。ここで、研磨パッド101(図1参照)には、光学式センサの光を透過させるための円柱状の透光窓部材が取付けられている。あるいは、研磨パッド101に小さな貫通孔を設けて、ウエハ下に貫通孔が来た時に,貫通孔とウエハ面で囲まれる空間に透光性の液体を満たすようにしてもよい。
多くの場合、Cuなどの金属部材の残膜は、ウエハ面上で、円弧状の筋や斑点状になって、目視で色を識別することが可能である。したがって、例えばCuなら反射率の高い波長700〜800nm付近の光を照射し、或いは、同波長範囲の光に着目して、上述の投光窓部材、または、貫通孔がウエハ下を監視する間の反射光を監視すれば、一時的に反射強度が増加するタイミングを捉えて部分的な残膜を検出することができる。
次に、図10に示すフローチャート中の残膜監視において残膜を検出した場合に、CMPにより追加研磨を実施する場合と研磨プロファイルの異常を通知する場合の方式を選択可能としている点について説明する。
残膜監視において残膜を検出した場合に、通常、追加研磨を実施して金属薄膜を除去する。しかしながら、追加研磨によってウエハの平坦性が保たれた場合でも、CMPのプロセスに異常をきたしている場合があるため、研磨プロファイルの異常を研磨装置の制御装置に通知することができるようにしている。
次に、渦電流センサ50が半導体ウエハの表面を走査するときの軌跡(走査線)について説明する。
本発明では、所定の時間内(例えば、移動平均時間内)に渦電流センサ50が半導体ウエハW上に描く軌跡が半導体ウエハWの表面の全周にわたってほぼ均等に分布するようにトップリング1と研磨テーブル100の回転速度比を調整する。
図14は、渦電流センサ50が半導体ウエハW上を走査する軌跡を示す模式図である。図14に示すように、渦電流センサ50は、研磨テーブル100が1回転するごとに半導体ウエハWの表面(被研磨面)を走査するが、研磨テーブル100が回転すると、渦電流センサ50は概ね半導体ウエハWの中心Cw(トップリングシャフト111の中心)を通る軌跡を描いて半導体ウエハWの被研磨面上を走査することになる。トップリング1の回転速度と研磨テーブル100の回転速度とを異ならせることにより、半導体ウエハWの表面における渦電流センサ50の軌跡は、図14に示すように、研磨テーブル100の回転に伴って走査線SL,SL,SL,…と変化する。この場合でも、上述したように、渦電流センサ50は、半導体ウエハWの中心Cwを通る位置に配置されているので、渦電流センサ50が描く軌跡は、毎回半導体ウエハWの中心Cwを通過する。
図15は、研磨テーブル100の回転速度を70min−1、トップリング1の回転速度を77min−1として、移動平均時間(この例では5秒)内に渦電流センサ50が描く半導体ウエハ上の軌跡を示す図である。図15に示すように、この条件下では、研磨テーブル100が1回転するごとに渦電流センサ50の軌跡が36度回転するので、5回走査するごとにセンサ軌跡が半導体ウエハW上を半周だけ回転することになる。センサ軌跡の湾曲も考慮すると、移動平均時間内に渦電流センサ50が半導体ウエハWを6回走査することにより、渦電流センサ50は半導体ウエハW上をほぼ均等に全面スキャンすることになる。
上述した例では、トップリング1の回転速度が研磨テーブル100の回転速度よりも速い場合を示したが、トップリング1の回転速度が研磨テーブル100の回転速度よりも遅い場合(例えば、研磨テーブル100の回転速度が70min−1、トップリング1の回転速度が63min−1)も、センサ軌跡が逆方向に回転するだけであり、所定の時間内に渦電流センサ50が半導体ウエハWの表面に描く軌跡を半導体ウエハWの表面の全周にわたって分布させる点では上述の例と同じである。
また、上述の例では、トップリング1と研磨テーブル100の回転速度比が1に近い場合を述べたが、回転速度比が0.5や1.5、2など(0.5の倍数)に近い場合も同様である。即ち、トップリング1と研磨テーブル100の回転速度比が0.5の場合、研磨テーブル100が1回転するごとにセンサ軌跡が180度回転し、半導体ウエハWから見れば渦電流センサ50が一回転ごとに逆方向から同一軌跡上を移動することになる。
そこで、トップリング1と研磨テーブル100の回転速度比を0.5から少しずらして(例えば、トップリング1の回転速度を36min−1、研磨テーブル100の回転速度を70min−1とする)、研磨テーブル100が1回転するごとにセンサ軌跡が(180+α)度回転するようにすれば、センサ軌跡が見かけ上α度ずれるようにできる。したがって、移動平均時間内にセンサ軌跡が半導体ウエハWの表面上を約0.5回、または約N回、または約0.5+N回(言い換えれば、0.5の倍数、すなわち0.5×N回(Nは自然数))だけ回転するようにαを設定(即ち、トップリング1と研磨テーブル100の回転速度比を設定)すればよい。
移動平均時間内に渦電流センサ50が半導体ウエハWの表面に描く軌跡が全周にわたって略均等に分布するようにすることは、移動平均時間の調整も考慮すると広い範囲において回転速度比の選択を可能とする。したがって、研磨液(スラリ)の特性などによりトップリング1と研磨テーブル100の回転速度比を大きく変える必要がある研磨プロセスにも対応できる。
ところで、一般に、トップリング1の回転速度が研磨テーブル100の回転速度の丁度半分である場合を除いて、渦電流センサ50が半導体ウエハW上に描く軌跡は図15に示すように湾曲する。したがって、所定の時間内(例えば移動平均時間内)に渦電流センサ50が半導体ウエハW上に描く軌跡が半導体ウエハWの全周にわたって分布したとしても、センサ軌跡が必ずしも厳密な意味で周方向に均等に分布する訳ではない。センサ軌跡を半導体ウエハWの周方向に厳密に均等に分布させるには、所定時間毎にセンサ軌跡が半導体ウエハWの周上をちょうどN回(Nは自然数)だけ回転するようにする必要がある。この間に、渦電流センサ50は、半導体ウエハWの表面を全周にわたり周方向に均等な方向・向きに走査する。これを実現するためには、例えば研磨テーブル100が所定の回数(自然数)だけ回転する間に、トップリング1がちょうど研磨テーブル100の回転回数とは異なる回数(自然数)だけ回転するように、研磨テーブル100とトップリング1の回転速度を定めればよい。この場合においても、上述のようにセンサ軌跡は湾曲するため、センサ軌跡が周方向に等間隔に分布するとはいえないが、センサ軌跡を2本ずつ対にして考えれば、センサ軌跡は任意の半径位置において周方向に均等に分布しているものと見なすことができる。図16はこれを示す例であり、図15と同一の条件で研磨テーブル100が10回回転する間の半導体ウエハW上のセンサ軌跡を示した図である。以上より、渦電流センサ50は、上述の例に比べて半導体ウエハWの全面をより平均的に反映したデータを取得することができる。
次に、本発明の研磨装置において好適に使用できるトップリング1についてより詳細に説明する。
図17乃至図22は、トップリング1を示す図であり、複数の半径方向に沿って切断した断面図である。
図17に示すように、トップリング1は、半導体ウエハWを研磨面101aに対して押圧するトップリング本体2と、研磨面101aを直接押圧するリテーナリング3とから基本的に構成されている。トップリング本体2は、円盤状の上部材300と、上部材300の下面に取り付けられた中間部材304と、中間部材304の下面に取り付けられた下部材306とを備えている。リテーナリング3は、トップリング本体2の上部材300の外周部に取り付けられている。上部材300は、図18に示すように、ボルト308によりトップリングシャフト111に連結されている。また、中間部材304は、ボルト309を介して上部材300に固定されており、下部材306はボルト310を介して上部材300に固定されている。上部材300、中間部材304、および下部材306から構成されるトップリング本体2は、エンジニアリングプラスティック(例えば、PEEK)などの樹脂により形成されている。
図17に示すように、下部材306の下面には、半導体ウエハの裏面に当接する弾性膜314が取り付けられている。この弾性膜314は、外周側に配置された環状のエッジホルダ316と、エッジホルダ316の内方に配置された環状のリプルホルダ318,319とによって下部材306の下面に取り付けられている。弾性膜314は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。
エッジホルダ316はリプルホルダ318により保持され、リプルホルダ318は複数のストッパ320により下部材306の下面に取り付けられている。リプルホルダ319は、図18に示すように、複数のストッパ322により下部材306の下面に取り付けられている。ストッパ320およびストッパ322はトップリング1の円周方向に均等に設けられている。
図17に示すように、弾性膜314の中央部にはセンター室360が形成されている。リプルホルダ319には、このセンター室360に連通する流路324が形成されており、下部材306には、この流路324に連通する流路325が形成されている。リプルホルダ319の流路324および下部材306の流路325は、図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体が流路325および流路324を通ってセンター室360に供給されるようになっている。
リプルホルダ318は、弾性膜314のリプル314bおよびエッジ314cをそれぞれ爪部318b,318cで下部材306の下面に押さえつけるようになっており、リプルホルダ319は、弾性膜314のリプル314aを爪部319aで下部材306の下面に押さえつけるようになっている。
図19に示すように、弾性膜314のリプル314aとリプル314bとの間には環状のリプル室361が形成されている。弾性膜314のリプルホルダ318とリプルホルダ319との間には隙間314fが形成されており、下部材306にはこの隙間314fに連通する流路342が形成されている。また、図17に示すように、中間部材304には、下部材306の流路342に連通する流路344が形成されている。下部材306の流路342と中間部材304の流路344との接続部分には、環状溝347が形成されている。この下部材306の流路342は、環状溝347および中間部材304の流路344を介して図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体がこれらの流路を通ってリプル室361に供給されるようになっている。また、この流路342は、図示しない真空ポンプにも切替可能に接続されており、真空ポンプの作動により弾性膜314の下面に半導体ウエハを吸着できるようになっている。
図20に示すように、リプルホルダ318には、弾性膜314のリプル314bおよびエッジ314cによって形成される環状のアウター室362に連通する流路326が形成されている。また、下部材306には、リプルホルダ318の流路326にコネクタ327を介して連通する流路328が、中間部材304には、下部材306の流路328に連通する流路329がそれぞれ形成されている。このリプルホルダ318の流路326は、下部材306の流路328および中間部材304の流路329を介して図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体がこれらの流路を通ってアウター室362に供給されるようになっている。
図21に示すように、エッジホルダ316は、弾性膜314のエッジ314dを押さえて下部材306の下面に保持するようになっている。このエッジホルダ316には、弾性膜314のエッジ314cおよびエッジ314dによって形成される環状のエッジ室363に連通する流路334が形成されている。また、下部材306には、エッジホルダ316の流路334に連通する流路336が、中間部材304には、下部材306の流路336に連通する流路338がそれぞれ形成されている。このエッジホルダ316の流路334は、下部材306の流路336および中間部材304の流路338を介して図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体がこれらの流路を通ってエッジ室363に供給されるようになっている。
このように、本実施形態におけるトップリング1においては、弾性膜314と下部材306との間に形成される圧力室、すなわち、センター室360、リプル室361、アウター室362、およびエッジ室363に供給する流体の圧力を調整することにより、半導体ウエハを研磨パッド101に押圧する押圧力を半導体ウエハの部分ごとに調整できるようになっている。
図22は、図19に示すリテーナリングのA部拡大図である。リテーナリング3は半導体ウエハの外周縁を保持するものであり、図22に示すように、上部が閉塞された円筒状のシリンダ400と、シリンダ400の上部に取り付けられた保持部材402と、保持部材402によりシリンダ400内に保持される弾性膜404と、弾性膜404の下端部に接続されたピストン406と、ピストン406により下方に押圧されるリング部材408とを備えている。
リング部材408は、ピストン406に連結される上リング部材408aと、研磨面101に接触する下リング部材408bとから構成されており、上リング部材408aと下リング部材408bとは、複数のボルト409によって結合されている。上リング部材408aはSUSなどの金属材料やセラミックス等の材料からなり、下リング部材408bはPEEKやPPS等の樹脂材料からなる。
図22に示すように、保持部材402には、弾性膜404によって形成される室413に連通する流路412が形成されている。また、上部材300には、保持部材402の流路412に連通する流路414が形成されている。この保持部材402の流路412は、上部材300の流路414を介して図示しない流体供給源に接続されており、加圧された流体がこれらの流路を通って室413に供給されるようになっている。したがって、室413に供給する流体の圧力を調整することにより、弾性膜404を伸縮させてピストン406を上下動させ、リテーナリング3のリング部材408を所望の圧力で研磨パッド101に押圧することができる。
図示した例では、弾性膜404としてローリングダイヤフラムを用いている。ローリングダイヤフラムは、屈曲した部分をもつ弾性膜からなるもので、ローリングダイヤフラムで仕切る室の内部圧力の変化等により、その屈曲部が転動することにより室の空間を広げることができるものである。室が広がる際にダイヤフラムが外側の部材と摺動せず、ほとんど伸縮しないため、摺動摩擦が極めて少なくてすみ、ダイヤフラムを長寿命化することができ、また、リテーナリング3が研磨パッド101に与える押圧力を精度よく調整することができるという利点がある。
このような構成により、リテーナリング3のリング部材408だけを下降させることができる。したがって、リテーナリング3のリング部材408が摩耗しても、下部材306と研磨パッド101との距離を一定に維持することが可能となる。また、研磨パッド101に接触するリング部材408とシリンダ400とは変形自在な弾性膜404で接続されているため、荷重点のオフセットによる曲げモーメントが発生しない。このため、リテーナリング3による面圧を均一にすることができ、研磨パッド101に対する追従性も向上する。
また、図22に示すように、リテーナリング3は、リング部材408の上下動を案内するためのリング状のリテーナリングガイド410を備えている。リング状のリテーナリングガイド410は、リング部材408の上部側全周を囲むようにリング部材408の外周側に位置する外周側部410aと、リング部材408の内周側に位置する内周側部410bと、外周側部410aと内周側部410bとを接続している中間部410cとから構成されている。リテーナリングガイド410の内周側部410bは、ボルト411により、下部材306に固定されている。外周側部410aと内周側部410bとを接続する中間部410cには、円周方向に所定間隔毎に複数の開口410hが形成されている。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 トップリング
2 トップリング本体
3 リテーナリング
50 渦電流センサ
51 センサコイル
52 交流信号源
54 検波回路
55 メインアンプ
56 制御装置(コントローラ)
71 ボビン
72,73,74 コイル
73 検出コイル
74 バランスコイル
76 可変抵抗
77 抵抗ブリッジ回路
82 バンドパスフィルタ
83 高周波アンプ
84 位相シフト回路
85 cos同期検波回路
86 sin同期検波回路
87,88 ローパスフィルタ
89 ベクトル演算回路
100 研磨テーブル
100a テーブル軸
101 研磨パッド
101a 研磨面
102 研磨液供給ノズル
110 トップリングヘッド
111 トップリングシャフト
112 回転筒
113 タイミングプーリ
114 トップリング用モータ
115 タイミングベルト
116 タイミングプーリ
117 トップリングヘッドシャフト
124 上下動機構
125 ロータリージョイント
126 軸受
128 ブリッジ
129 支持台
130 支柱
132 ボールねじ
138 ACサーボモータ
132a ねじ軸
132b ナット
150 ロータリジョイント
151n シム(薄板)
300 上部材
304 中間部材
306 下部材
308 ボルト
314 弾性膜
314a,314b リプル
314c エッジ
314d エッジ(外周縁)
314f 隙間
316 エッジホルダ
318,319 リプルホルダ
318b,318c 爪部
320,322 ストッパ
324,325,326,328,334,336,338 流路
327 コネクタ
342,344 流路
347 環状溝
349 駆動ピン
350 ゴムクッション
351 カラー
360 センター室
361 リプル室
362 アウター室
363 エッジ室
400 シリンダ
402 保持部材
404 弾性膜
406 ピストン
408 リング部材
408a 上リング部材
408b 下リング部材
408a1 下部リング状部
408a2 上部円弧状部
409 ボルト
410 リテーナリングガイド
410a 外周側部
410b 内周側部
410c 中間部
410h 複数の開口
410g ガイド面
411 ボルト
412,414 流路
413 室
418 長円形状溝
420 接続シート
421 バンド
422 シール部材
W 半導体ウエハ
mf 金属膜(または導電性膜)

Claims (16)

  1. 回転する研磨テーブル上の研磨面に研磨対象の基板を押圧して基板上の膜を研磨する研磨方法において、
    前記基板の研磨中に、前記研磨テーブルの回転に伴い、該研磨テーブルに設置された終点検出センサにより基板の被研磨面を走査し、
    前記基板の被研磨面の走査により得られた前記終点検出センサの出力を監視し、該終点検出センサの出力の変化から研磨終点を検出し、
    前記研磨終点を検出した後に、前記終点検出センサとは異なるセンサであって前記研磨テーブルに設置されたセンサの出力を監視し、基板上の一部に残った膜を検出する残膜監視を行い、
    前記終点検出センサは渦電流センサからなり、
    前記残膜監視を行うセンサは、前記終点検知センサより高い感度の渦電流センサからなることを特徴とする研磨方法。
  2. 前記残膜監視は、前記異なるセンサが基板の被研磨面を走査する軌跡上にある各測定点の出力値を監視することにより行うことを特徴とする請求項1記載の研磨方法。
  3. 前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、この情報を制御装置に伝えることを特徴とする請求項1または2記載の研磨方法。
  4. 前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、追加の研磨を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の研磨方法。
  5. 前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、研磨プロファイルの異常を制御装置に通知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の研磨方法。
  6. 前記残膜監視の際には、前記研磨面への研磨液の供給を停止し、水を前記研磨面に供給することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の研磨方法。
  7. 前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、水を供給しつづけながら追加の研磨を行うことを特徴とする請求項6記載の研磨方法。
  8. 前記研磨終点を検出したら、前記基板を前記研磨テーブルから離すことなく前記残膜監視を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の研磨方法。
  9. 研磨面を有する研磨テーブルと、研磨対象の基板を保持するトップリングとを有し、回転する研磨テーブル上の研磨面に基板を押圧して基板上の膜を研磨する研磨装置において、
    前記研磨テーブルに設置され、前記研磨テーブルの回転に伴って基板の被研磨面を走査する終点検出センサと、
    前記基板の被研磨面の走査により得られた前記終点検出センサの出力を監視し、該終点検出センサの出力の変化から研磨終点を検出し、前記研磨終点を検出した後に、前記終点検出センサとは異なるセンサであって前記研磨テーブルに設置されたセンサの出力を監視し、基板上の一部に残った膜を検出する残膜監視を行う制御装置を備え、
    前記終点検出センサは渦電流センサからなり、
    前記残膜監視を行うセンサは、前記終点検知センサより高い感度の渦電流センサからなることを特徴とする研磨装置。
  10. 前記残膜監視は、前記異なるセンサが基板の被研磨面を走査する軌跡上にある各測定点の出力値を監視することにより行うことを特徴とする請求項9記載の研磨装置。
  11. 前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、この情報を前記制御装置に伝えることを特徴とする請求項9または10記載の研磨装置。
  12. 前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、追加の研磨を行うことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の研磨装置。
  13. 前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、研磨プロファイルの異常を前記制御装置に通知することを特徴とする請求項9または10記載の研磨装置。
  14. 前記残膜監視の際には、前記研磨面への研磨液の供給を停止し、水を前記研磨面に供給することを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の研磨装置。
  15. 前記残膜監視により、残膜があることを確認したら、水を供給しつづけながら追加の研磨を行うことを特徴とする請求項14記載の研磨装置。
  16. 前記研磨終点を検出したら、前記基板を前記研磨テーブルから離すことなく前記残膜監視を行うことを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の研磨装置。
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