JP5510467B2 - 窒化物半導体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、窒化物半導体層をサファイア基板上に成長させるための窒化物半導体の製造方法に関する。
窒化物半導体は、高輝度の紫外光、青色光、緑色光等を発光する発光ダイオード(LED)や、高出力用途の高電子移動度トランジスタ(HEMT)などの材料として、研究、開発、実用化が行われている。
窒化物半導体の結晶成長には、主に異種基板であるサファイアあるいは炭化珪素の単結晶基板が用いられている。特に、サファイア基板は、窒化物半導体の一般的な結晶成長温度(1000℃付近)において安定であり、また、低価格で大口径基板が得やすいことから広く用いられている。
窒化物半導体をサファイア基板上に成長する方法として、有機金属気相成長法(MOVPE法)を用いた「2段階成長法」が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、2段階成長法による結晶成長方法を示し、(a)は水素クリーニング工程、(b)は低温成長バッファ層の成長工程、(c)は単結晶核の成長工程、(d)はGaN層の成長工程を示す。また、図6は、2段階成長法における温度シーケンスを示す。なお、図6中の(a)〜(d)は、図5の各工程に対応する。
2段階成長法は、以下の工程により行われる。(a)1200℃程度の温度において、サファイア基板101の表面に水素ガス102を噴射し、基板表面をクリーニング(水素クリーニング)する。
(b)500〜600℃の雰囲気中で、サファイア基板101上にGaN、AlN等からな低温成長バッファ層103を成長させる。この工程では、結晶成長温度がGaN、AlN等の融点より低いため、多結晶の低温成長バッファ層103が形成される。
(c)サファイア基板101及び低温成長バッファ層103を1100℃程度に昇温(アニール)することで、低温成長バッファ層103に部分的に単結晶核104を形成する。
(d)1100℃程度の温度雰囲気において、単結晶核104を核として、低温成長バッファ層103及び単結晶核104上にGaN層(エピタキシャル層)105を成長させる。
因みに、2段階成長法以前の従来の成長方法は、1000℃以上の高温により、サファイア基板上に直接窒化物半導体を成長させていた。しかし、サファイア基板全面を連続的に覆う窒化物半導体膜を得るのが困難であり、連続膜が得られた場合でも、窒化物半導体層の転位密度が非常に高く、1010〜1011cm-2程度であった。転位は、電子、正孔に対する非発光再結合中心、あるいは散乱中心として働くので、この方法で製作された窒化物半導体を半導体デバイスに適用した場合、実用に耐えるデバイス特性を得ることは不可能であった。
上記した2段階成長法により、デバイス応用可能な窒化物半導体層をサファイア基板上に成長することが可能になり、また、転位密度を109cm-2程度に低減することが可能になり、初めて窒化物半導体を用いた各種デバイスの実用化が可能になった。
しかし、上記した2段階成長法には、以下に述べる欠点がある。
(1)従来のGaAsやInP系半導体の結晶成長と比較して、生産効率が悪く、従来の半分程度になる。2段階成長法によらない従来の結晶成長は、室温から500〜600℃への昇温(10分)→成長(60分)→室温への降温(20分)→取り出し、という単純で温度変化の小さい温度シーケンスが一般的である。
これに対し、2段階成長法の窒化物半導体の成長は、図6に示すように、室温から1200℃への昇温(30分)→工程(a)の水素クリーニング(10分)→約530℃への降温(40分)→工程(b)の低温成長バッファ層103の成長(1分)→工程(c)の昇温(20分)→工程(d)のGaN成長(60分)→降温(30分)→室温(取り出し)というように、昇温/降温を繰り返す複雑かつ温度変化が大きな温度シーケンスである。このため、結晶成長時間が、3時間以上になり、生産効率が悪くなる。
例えば、GaAs基板上にGaAs層を量産装置で成長するに際し、成長時間を1時間とした場合、昇温に10分、成長に1時間、降温に20分の合計1.5時間が必要になる。一方、サファイア基板上にGaNを成長する場合、図6に示すように、(30分+10分+40分+1分+20分+60分+30分)=191分(3時間11分)になるため、2段階成長法によらない従来法の90分に比べて結晶成長時間が大幅に長くなり、生産効率が半分以下になる。
(2)結晶成長の安定性及び再現性が悪い。この問題について、本発明者らは、2段階成長法によるGaN層の厚み及びX線回折半値幅の再現性について、以下の調査を行った。
図7は、2段階成長法によりGaN成長を同一条件で100回行ったときのGaN層の厚み特性を示し、図8は、2段階成長法によりGaN成長を同一条件で100回行ったときのGaN層のX線回折半値幅特性を示す。なお、温度シーケンスは図6に従った。
図7及び図8の特性を得るため、以下の条件により、図5に示した工程に従ってGaN成長を実施した。工程(b)に示す低温成長バッファ層103は、原料であるトリメチルガリウム(TMG)を382μmol/分、アンモニアを10slmとし、キャリアガスを水素40slm、窒素100slmとして、80秒間成長し、厚みを約25nmとした。工程(c)のアニール処理は、アンモニア20slm、水素30slm、窒素50slmとしてサファイア基板101を1100℃にまで加熱して行った。更に、工程(d)に示すGaN層105は、基板温度が1100℃になった時点で、TMGを846μmol/分の流量で流し始め、GaNの成長を30分間実施した。30分経過後、TMG流量を0として成長を終えた。その後、基板温度を室温にまで下げ、基板を取り出した。工程(d)により得られたGaN層105の厚みの平均値は1.5μm、X線回折半値幅の平均値は329秒であった。
その結果、図7及び図8に示す特性が得られた。図7及び図8に示されるように、2段階成長法によるGaN層の厚み及びX線回折半値幅は、共に成長毎に大きく変動(平均値に対して±20%以上)しており、再現性及び安定性の悪いことが分かる。
このような2段階成長法の不安定性は、上記した工程(b)の低温バッファ成長と工程(c)のアニールとにより、GaN層105の成長起点となる単結晶核104を形成することに起因している。低温成長バッファ層103をアニールすることで、単結晶核104が形成されるが、この過程の進行と同時に低温成長バッファ層103が徐々に蒸発していく過程も存在している。成長温度付近(〜1000℃)でのGaNの蒸発量は温度に対して指数関数的に依存しており、僅かの温度変動でも大きな蒸発量の変動をもたらす。このため、成長毎の僅かな基板温度の違いを反映して、成長開始の段階での単結晶核104の量および密度が変動し、上述のような不安定性が引き起こされる。
より詳しく説明すると、1000℃以上の高温では、GaNはサファイア基板の表面に直接は付着しにくく、単結晶核104を成長の基点として成長を始める。このため、成長初期の段階でのGaN層105の成長速度は初期の単結晶核104の密度に依存し、単結晶核104の密度の変動が、図7に示した最終的な膜厚の変動として現れることになる。
また、X線回折半値幅が大きく変動するということは、GaN層105の転位密度が大きく変動していることを意味している。転位は、成長の起点となる単結晶核の内部、或いは成長により核と核が融合する境界に発生するので、単結晶核104の密度が高いほど転位密度が高くなる。このため、成長の起点となる単結晶核104の密度が変動すると、その上に成長するGaN層105の転位密度も変動する結果、図8に見られるように、X線回折半値幅が変動する。
このような2段階成長法の欠点を克服する方法として、窒素を含む原料ガス中でサファイア基板を熱処理し、サファイア基板の表面に窒化領域を形成し、この窒化領域上にGaN層を成長する方法が知られている(例えば、特許文献2,3参照)。本発明者がこの方法を追試したところ、生産効率が2段階成長法に比べて向上することが確認された。すなわち、成長シーケンスが、室温から1000℃へ昇温(30分)→アンモニア中熱窒化処理(30分)→GaN成長(60分)→室温へ降温(30分)となり、2段階成長法よりも単純化された。これにより、総成長時間が2.5時間となり、2段階成長法の3時間11分よりは短縮された。また、この方法により、サファイア表面の窒化領域がGaN成長の起点となる核として作用することから、GaN層を成長できることが確認できた。
しかしながら、得られたGaN層の厚みやX線回折半値幅は、2段階成長法によるGaNと同様に、再現性に乏しいものであった。この原因は、熱窒化により形成されたサファイア表面の窒化領域の厚さが、実験毎に5〜35nmの範囲で変動していることにあった。窒化領域の厚さが実験毎に変動する原因は明らかではないが、熱窒化により形成されたサファイア表面の窒化物が、熱的に不安定なことが原因である可能性が高い。
また、サファイア基板表面を熱窒化する代わりに、窒素ガスなどのプラズマでサファイア表面を窒化する方法も知られている(例えば、特許文献4,5参照)。これらについて追試を行ったところ、窒化面上にプラズマCVD(原料はTMG及び窒素)でGaNを成長させることにより、平坦な膜を得ることができた。
しかし、得られたGaN層のX線回折の半値幅は1000秒程度になり、2段階成長法によるGaN層の329秒よりも格段に大きな値となった。これは、2段階成長法によるGaN層よりも転位密度が格段に高いことを意味し、再現性及び安定性を悪化する原因になっている。
GaN層の成長中に表面に窒素ラジカルが存在すると、窒素ラジカルは非常に活性であることより、これがTMGより乖離したGa原子と即座に結合し、GaNが析出する。これにより、成長表面におけるGa原子の表面拡散が阻害され、GaNの横方向(表面に平行方向)の成長速度が遅くなる。この場合、プラズマ窒化によりサファイア基板表面に形成された成長の起点となる核の密度が高い場合にしかサファイア表面全体を覆う連続的なGaN層を得ることが出来なくなり、結果として、連続的なGaN層が得られた場合には、その転位密度が高くなる。
これに対し、2段階成長法で用いるMOVPE法においては、Gaの表面拡散を阻害するラジカルが存在しないので、GaNの横方向成長速度が速く、単結晶核の密度が低い場合でも連続的なGaN層を得ることができ、従って、転位密度の低い膜を得ることができる。
特公平8−8217号公報 特公平7−54806公報 特開2001−15443号公報 特開平11−87253号公報 特開2001−217193号公報
しかし、従来の窒化物半導体の製造方法によると、サファイア基板表面の熱窒化物を安定した形態で形成することが、極めて困難である。また、サファイア基板表面の窒化をプラズマで行い、その上のGaN成長にプラズマCVD法を用いた場合、得られるGaN結晶の特性が従来の2段階成長法に比べて著しく劣る。このため、2段階成長法で得られるGaN層と同等以上の膜質を維持しつつ、2段階成長法の欠点である低生産効率と成長の不安定性を克服することができない。
従って、本発明の目的は、2段階成長法と同等以上の膜質のGaN層をサファイア基板上に成長させることができると共に、高い生産効率及び成長安定性を得ることのできる窒化物半導体の製造方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、サファイア基板上に表面改質層を形成する第1の工程と、前記表面改質層が形成された前記サファイア基板を、不活性ガスの雰囲気中または不活性ガスに10%以下の濃度の水素を混合した雰囲気中で窒化物半導体の成長温度まで昇温する第2の工程と、前記表面改質層の表面に窒化物半導体層を成長させる第3の工程と含む窒化物半導体の製造方法を提供する。
本発明の窒化物半導体の製造方法によれば、2段階成長法と同等以上の膜質のGaN層をサファイア基板上に成長させることができると共に、高い生産効率及び成長安定性を得ることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体の製造方法の製造工程を示し、(a)はサファイア基板を示す図、(b)は表面改質層の製作工程を示す図、(c)はGaN層の製作工程を示す図である。 図2は、図1の成長法における温度シーケンスを示し、(a)はプラズマ窒化工程における温度シーケンス図、(b)はMOVPE成長工程における温度シーケンス図である。 図3は、GaN成長を同一条件により100回行ったときのGaN層の厚み特性図である。 図4は、GaN成長を同一条件により100回行ったときのGaN層のX線回折半値幅特性図である。 図5は、2段階成長法による結晶成長方法を示し、(a)は水素クリーニング工程を示す図、(b)は低温成長バッファ層の成長工程を示す図、(c)は単結晶核の成長工程を示す図、(d)はGaN層の成長工程を示す図である。 図6は、2段階成長法における温度シーケンス図である。 図7は、2段階成長法によりGaN成長を同一条件により100回行ったときのGaN層の厚み特性図である。 図8は、GaN成長を同一条件により2段階成長法により100回行ったときのGaN層のX線回折半値幅特性である。
[第1の実施の形態]
(窒化物半導体の製造方法)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体の製造方法の製造工程を示し、(a)はサファイア基板を示す図、(b)は表面改質の製作工程を示す図、(c)はGaN層の製作工程を示す図である。また、図2は、図1の成長法における温度シーケンスを示し、(a)はプラズマ窒化工程における温度シーケンス図、(b)はMOVPE成長工程における温度シーケンス図である。
まず、C面サファイア基板(以下、単にサファイア基板という)1を電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマ装置(図示せず)に導入し、ECRプラズマ装置内の真空度を1×10-9Torrにまで減圧した後、サファイア基板1の温度を室温から300℃にまで昇温した(図1(a))。
次に、ECRプラズマ装置内に窒素ガスを所定の流量(例えば、30sccm)で導入し、所定の真空度(例えば、7mTorr)とした。この状態で、マイクロ波を照射(例えば、パワー100W)してプラズマを発生させた。このプラズマ処理により、サファイア基板1の表面には、所定の厚さ(例えば、約3nm)にわたる表面改質層(窒化層)2が形成された(図1(b))。なお、表面改質層2の厚さは、X線反射率の測定により求めた。
本発明者は、プラズマでサファイア基板1の表面を窒化して得られた表面改質層2は、熱窒化の場合に比べて遥かに再現性良く厚さを制御できることを見出した。これは、プラズマ窒化は、熱窒化よりも低温で窒化が行われるため、形成された表面改質層2はエッチングにより失われることが無いためである。また、表面改質層2を形成する窒化物の密度は、X線反射率の測定から見積もることが可能であるが、プラズマ窒化による窒化物の方が熱窒化による場合よりも密度が高く、より緻密で熱に対する耐性の高い窒化物が形成されていることも明らかとなった。
更に、本発明者は、プラズマ処理の温度を室温から600℃の間で変え、また、マイクロ波のパワーを100〜500Wの間で変えて検討した。その結果、処理温度及びマイクロ波パワー毎に処理時間を調整し、表面改質層2の厚さを1〜10nmに制御しさえすれば、2段階成長法と同等の結果が得られることを見出した。そして、窒化領域の厚さが1nmより小さい場合、表面改質層2の一部が昇温中にエッチングされ、成長の安定性が損なわれた。また、表面改質層2の厚さが10nmより大きい場合、表面改質層2上に成長するGaN層の転位が大幅に増加した。これは、表面改質層2の厚さが大きいと、表面改質層2の表面側の結晶性が低下してしまうためである。
次に、図2(a)に示すように、プラズマ窒化に要する時間は、室温から300℃までの昇温(10分)→プラズマ窒化処理(30分)→室温までの降温(20分)、の合計1時間であった。
次に、窒化処理を行ったサファイア基板1をMOVPE装置(図示せず)に導入してGaN層3を成長した(図1(c))。この成長においては、まず、真空引きによりMOVPE装置内を減圧(例えば、5×10-2Torr)した後、同装置内に水素を導入し、圧力を大気圧に戻すことでMOVPE装置内の雰囲気を清浄化した。
その後、アンモニア(NH3:例えば、20slm)、水素(例えば、30slm)、窒素(例えば、50slm)を含む雰囲気中でサファイア基板1の温度を1100℃に上昇させた。サファイア基板1の温度が1100℃になった時点で、トリメチルガリウム(TMG)を所定の流量(例えば、846μmol/分)で流し始め、GaN層3の成長を実施した。その後、TMGを止め、GaN成長を終了した。
その後、基板温度を室温にまで下げ、サファイア基板1をMOVPE装置から取り出した。なお、GaN層3の成長開始以降の条件は、上記した2段階成長法の場合と同じにした。
図2(b)に示すように、MOVPE成長にかかる時間は、室温から1100℃まで昇温(30分)→GaN成長(60分)→室温へ降温(30分)の合計2時間となり、2段階成長法の3時間以上よりも大幅に短縮できた。
図2(b)に示す室温からの昇温を、アンモニア、水素、窒素を含む雰囲気中で行った理由は、表面改質層2の成長状態が成長毎に大きく変動することを防止するためである。2段階成長法と同様にして昇温を行ったところ、得られたGaN層2の特性は成長毎に大きく変動していた。そこで、この不安定性の原因を調査したところ、表面を窒化したサファイア基板1を成長装置に導入し、温度を室温から成長温度(約1100℃)に昇温する間に、通常のMOVPE成長雰囲気に存在する水素がサファイア基板1の表面の表面改質層2をエッチングすることにより、表面改質層2の厚さを成長毎に変化させていることが判明した。
そこで、表面改質層2のエッチングを防止する策として、
(1)アンモニア中で昇温する
(2)窒素などの不活性ガス中(あるいは低水素濃度の不活性ガス中)で昇温するを検討したところ、どちらの方法でも成長の安定性を格段に向上できることが分かった。具体的には、得られたGaN層3の厚み及びX線回折半値幅の平均値からの変動が、±3%以下となり、従来法による値(±20%)よりも格段に改善できた。更に言えば、厚み及びX線回折半値幅の平均値は、2段階成長法によるGaN層105とほぼ同じ値か、むしろ改善されており、2段階成長法によるGaN層105と同等以上の膜質のGaN層3を、より安定して成長することができた。
図3は、GaN成長を同一条件により100回行ったときのGaN層の厚み特性を示し、図4は、GaN成長を同一条件により100回行ったときのGaN層のX線回折半値幅特性を示す。
本実施の形態に係る図3及び図4の特性と、図7及び図8に示した従来の2段階成長による特性とを比較して明らかなように、図3及び図4の特性は格段に変動の小さい(平均値に対して±2%以下)ことが分かる。また、GaN層の厚みの平均値は1.84μm、X線半値幅の平均値は265秒である。このことから、本実施の形態に係るGaN層成長方法は、2段階成長の場合(1.5μm、329秒)と比べ、成長速度の増加(即ち、生産効率が向上)及びX線回折半値幅の減少(即ち、転位の減少)が可能になる。
なお、上記実施の形態において、上記プラズマは、平行平板プラズマ装置、ECRプラズマ装置、ICPプラズマ装置のいずれかにより発生したものであるのが好ましい。
また、上記プラズマが窒素原子を含むガスのプラズマであり、表面改質層2が窒化層であることが好ましい。
また、本実施の形態は、上記プラズマが、窒素原子を含むガス及びシリコン原子を含むガスの混合ガスによるプラズマであり、表面改質層2が、少なくともAl、N、Si、及びO原子を含む構成も可能である。この場合、上記の窒素原子を含むガスは、N2、NH3、N2Oの何れかであるのが好ましく、また、上記のシリコン原子を含むガスは、SiH4、Si26、SiF4の何れかであるのが好ましい。
上記実施の形態において、GaN層3は、少なくとも表面改質層2に接して成長される領域の成長温度は、900℃以上であるのが好ましい。
また、上記実施の形態において、サファイア基板1の温度をGaN層3の成長温度にまで昇温する処理において、気相成長装置内へのアンモニアの導入を、サファイア基板1の温度が800℃以下で開始するのが好ましい。そして、アンモニアの導入開始温度は、300℃以下が好ましいが100℃以下であっても良い。
上記のアンモニアを含む雰囲気は、アンモニアと水素の混合ガス、アンモニアと窒素の混合ガス、あるいは、アンモニアと水素及び窒素の混合ガスのいずれかであるのが好ましい。
また、気相成長は、有機金属気相成長法(MOVPE法)に代えて、ハイドライド気相成長法(HVPE法)を用いることもできる。
(第1の実施の形態の効果)
第1の実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)サファイア基板1の表面をプラズマ窒化して表面改質層2を形成し、表面改質層2を結晶成長の起点となる核にして、その上に気相成長法によりGaN層3を形成したことにより、2段階成長法の欠点である低生産効率と成長の不安定性を克服することができる。
(2)サファイア基板1の表面改質層2上に、気相成長法によりGaN層3を形成するに際し、サファイア基板1の温度をGaN層3の成長温度にまで昇温する処理を、アンモニアを含む雰囲気中で行うことにより、表面改質層2が成長毎に大きく変動することを防止することが可能になり、GaN層3を安定に成長させることができる。
(4)窒化処理をプラズマCVD装置で行い、気相成長をMOVPE装置で行うことにより、窒化と成長を平行して実施することが可能になり、生産効率は、時間が長いMOVPE成長で決定され、プラズマ窒化の時間は生産効率に影響しないので、GaN層3の生産効率を上げることができる。
なお、上記実施の形態において、図2(b)に示す室温から1100℃への昇温工程は、アンモニアを含む雰囲気中で行うのに代えて、窒素などの不活性ガスの雰囲気中または窒素などの不活性ガスに10%以下の濃度の水素を混合した雰囲気中で行っても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、窒素のみを一定速度(例えば、100slm)で流している状態で、図1(b)の昇温処理をMOVPE装置内で実施し、サファイア基板1の温度が1100℃となった段階で、第1の実施の形態と同様に、アンモニア、水素、窒素をMOVPE装置内に導入し、更に、TMGを流し(例えば、846μmol/分)始めてGaN成長を開始するようにしたものであり、その他は第1の実施の形態と同様である。
第2の実施の形態によれば、GaN層3の厚み及びX線半値幅の変動は第1の実施の形態よりも若干大きく(±3%程度)なったが、従来の2段階成長の場合の±20%よりは、格段に成長の安定性を改善することができた。また、上記の成長条件により成長させたGaN層3の厚みの平均値は1.7μm、また、X線回折半値幅は282秒であり、第1の実施の形態と同様の結果が得られた。
X線半値幅の平均値は、第1の実施の形態が265秒であり、第2の実施の形態が282秒であり、これらを用いて発光ダイオードを製作したところ、従来の2段階成長を用いた場合と同等以上の光出力を得た。このことから、本方法で製作するGaN層のX線半値幅は、290秒以下が望ましい値であることがわかる。
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態において、プラズマ発生時にプラズマ装置に導入するガスを、以下の(1)、(2)から1種類ずつ選び、それぞれを1対1の割合で混合したガス(計6種類)として、図1に示した工程に従ってプラズマ処理及び成長を実施した。
(1)N2、NH3、N2
(2)SiH4、Si26、SiF4
この場合のX線半値幅の平均値の変動は5%程度であり、第1の実施の形態に比べて大きくなったものの、ほぼ上記実施の形態と同じ結果が得られた。この場合、サファイア表面の改質状態が、上記各実施の形態のような単純な窒化ではなく、ガス中のSiを取り込んだA1、N、Si、Oが混合された物質へと改質されているため、上記各実施の形態とは若干異なった結果が得られたものと考えられる。しかし、このようにSiが混入した場合においても、従来の2段階成長法と比較すると、成長の安定性は格段に向上する。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態は、第1の実施の形態において、昇温過程のみを若干変更したものである。即ち、MOVPE装置内に流すガスを、昇温処理の最初の段階では、例えば、水素50slm、窒素50slmとし、更に、温度がある温度Tに達した段階では、例えば、アンモニア20slm、水素30slm、窒素50slmに変えて1100℃まで昇温した。
ある温度Tが100℃以下においては、第1の実施の形態と同様の結果が得られた。また、ある温度Tが100〜300℃以下においては、GaN層3の厚み及びX線回折半値幅の平均値は第1の実施の形態と同程度であったが、それらの変動は、第1の実施の形態よりも若干大きくなり、±3%程度になったが、従来の2段階成長法よりは格段に小さくなった。
また、ある温度Tが300〜800℃の間では、GaN層3の厚み及びX線回折半値幅の平均値は、2段階成長法によるものと同程度にまで劣化した。しかし、それらの変動は、±20%以下で、2段階成長法よりも高い成長再現性が得られた。
また、ある温度Tが800℃以上では、GaN層3の厚み及びX線回折半値幅の平均値は、2段階成長法によりも悪くなり、また、その変動は、±30%以上と2段階成長法による場合よりも大きくなった。この理由は、上記したように、表面改質層2が雰囲気中の水素によりエッチングされたためである。
次に、本発明の実施例1〜3について説明する。
(実施例1)
第1の実施の形態において、昇温過程のみを若干変更して実施した。即ち、昇温中に流すガスを、下記の
(3)アンモニア20slm、水素80slm、
(4)または、アンモニア20slm、窒素80slm、
として行った。その結果、上記した第1の実施の形態と同様の結果が得られた。
(実施例2)
本実施例は、第1の実施の形態において、GaN層3の成長をHVPE(ハイドライド気相成長)装置を用いて行ったものである。本実施例の具体的な成長手順について以下に説明する。
窒化処理の済んだサファイア基板1をHVPE装置に導入した後、真空引きによりHVPE装置内を5×10-1Torrにまで減圧した。その後、HVPE装置内に水素を導入し、圧力を大気圧に戻すことでHVPE装置内を清浄化した。
その後、アンモニア2slm、水素3slm、窒素5slmをHVPE装置へ導入し、図1(b)に示すように、サファイア基板1の温度を1100℃に上げた。サファイア基板1の温度が1100℃になった時点で、800℃に保った金属GaにHClを吹き付けて生成したGaClガスを500ccm導入して、GaN層3の成長を開始した。成長時間は30分とした。30分経過後、GaClの供給を止めて成長を終えた。その後、サファイア基板1の温度を室温にまで下げ、サファイア基板1を取り出した。この結果、第1の実施の形態と同様の結果が得られた。
(実施例3)
本実施例は、第2の実施の形態において、GaN層3の成長装置をHVPE装置で行うと共に、以下の成長手順により実施した。
まず、窒化処理を行ったサファイア基板1をHVPE装置に導入した後、真空引きによりHVPE装置内を5×10-1Torrにまで減圧し、その後、HVPE装置内に窒素を導入し、圧力を大気圧に戻すことでHVPE装置内の雰囲気を清浄化した。
その後、窒素流量を10slmとしてサファイア基板1の温度を1100℃に上げた。基板温度が1100℃となった時点で、HVPE装置内に流すガスをアンモニア2slm、水素3slm、窒素5slmとし、更に、800℃に保った金属GaにHClを吹き付けて生成したGaClガスを500ccm導入し、GaNの成長を開始した。成長時間は30分とした。30分経過後、GaClの供給を止め、成長を終えた。その後、基板温度を室温にまで下げサファイア基板1を取り出した。本実施例によれば、第2の実施の形態と同様の結果が得られた。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々な変形が可能である。
例えば、上記各実施の形態において、表面改質層2を形成するに際し、ECRプラズマ装置に代えて、平行平板プラズマ装置またはICPプラズマ装置を用いることができる。
また、表面改質層2を形成する際に導入するガスは、[アンモニア+水素+窒素]に代えて、アンモニアあるいはN2Oを用いることもできる。これにより、本発明は、使用するガス種によらず、表面改質層2を形成することができる。
また、上記各実施の形態において、MOVPE法による成長開始(つまり、TMGの導入開始)を、温度が1100℃に達する前の昇温中に成長を開始し、成長をしながら温度を1100℃にまで上げる温度シーケンスも可能である。この場合、成長開始温度が900℃以上であれば、上記各実施の形態と同様の結果が得られる。
1 サファイア基板
2 表面改質層(窒化層)
3 GaN層
101 サファイア基板
102 水素ガス
103 低温成長バッファ層
104 単結晶核
105 GaN層

Claims (11)

  1. サファイア基板を、該サファイア基板上に前記サファイア基板の表面を窒化した窒化層をプラズマの照射により形成する温度まで昇温し、前記プラズマ照射により前記窒化層を形成した後、室温まで降温する第1の工程と、
    前記窒化層が形成された前記サファイア基板を、不活性ガスの雰囲気中または不活性ガスに10%以下の濃度の水素を混合した雰囲気中で窒化物半導体の成長温度まで昇温する第2の工程と、
    前記窒化層の表面に窒化物半導体層を成長させる第3の工程と含むことを特徴とする窒化物半導体の製造方法。
  2. 前記窒化層は、その厚さが1〜10nmの範囲である請求項1に記載の窒化物半導体の製造方法。
  3. 前記第1の工程は、前記プラズマを平行平板プラズマ装置、電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマ装置、誘導結合(ICP)プラズマ装置のいずれかを用いて発生させる請求項1に記載の窒化物半導体の製造方法。
  4. 前記プラズマは、窒素原子を含むガスのプラズマである請求項1に記載の窒化物半導体の製造方法。
  5. 前記窒素原子を含むガスは、N2、NH3、N2Oのいずれかである請求項4に記載の窒化物半導体の製造方法。
  6. 前記窒化層は、少なくともAl、N、Si、及びO原子を含み、
    前記プラズマは、窒素原子を含むガス及びシリコン原子を含むガスの混合ガスによるプラズマである請求項1に記載の窒化物半導体の製造方法。
  7. 前記シリコン原子を含むガスは、SiH4、Si26、SiF4のいずれかである請求項6に記載の窒化物半導体の製造方法。
  8. 前記不活性ガスは、窒素を含む請求項1に記載の窒化物半導体の製造方法。
  9. 前記第3の工程は、前記窒化物半導体層の前記窒化層に接して成長される領域の成長温度を900℃以上にする請求項1に記載の窒化物半導体の製造方法。
  10. 前記第3の工程は、前記窒化物半導体層の成長を、有機金属気相成長法またはハイドライド気相成長法により行う請求項1に記載の窒化物半導体の製造方法。
  11. 前記第3の工程は、前記窒化物半導体層の成長を同一条件により100回行ったときの前記窒化物半導体層のX線回折半値幅の平均値が290秒以下になるようにする請求項1に記載の窒化物半導体の製造方法。
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