JP5510448B2 - 圧電発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電発電装置に関する。
センサと無線装置とデータ処理機能を小型一体化したセンサノードをネットワーク化したセンサネットワークの開発が進められている。このようなセンサノードは、バッテリーレスで自己発電することが望まれていることから、太陽電池や熱電発電、振動発電のようにその場の環境を利用する発電方式であって、しかも、超小型のマイクロ発電の採用が検討されている。
マイクロ発電の一種として、圧電現象を利用するマイクロ圧電発電がある。マイクロ圧電発電は、振動や衝撃などの機械的力を電気エネルギーに変換する方式であり、自動車や各種機械だけでなく、人体、生物など、動く物に広く適用することができる。
マイクロ圧電発電については各種検討されているが、振動板と錘を組み合わせたユニモルフ構造が基本となっている。
ユニモルフ構造として、チップ状の錘を先端に設けたカンチレバーの上に圧電キャパシタを取り付けた構造が知られ、錘の上下動によりカンチレバー及び圧電キャパシタに応力が加わる構造となっている。その圧電キャパシタは、例えば、プラチナ下部電極、PZT膜及びアルミニウム上部電極を積層した構造を有している。
非特許文献1:Proceedings of the 14th International
Conference on Solid-State Sensors, Actuators and Microsystems, Lyon, France,
June 10-14, 2007, p.891-894
しかし、そのようなカンチレバーの上に圧電キャパシタを形成したユニモルフ構造によれば、圧電発電装置の全体積に占める圧電素子の体積の割合が小さく、発電効率が低い。
本発明は、発電効率の高い圧電発電装置を提供することを目的とする。
本実施形態の1つの観点によれば、間隙をおいて配置され、固定端と自由端を有する複数の圧電体と、複数の前記圧電体のそれぞれの一面に形成される第1表面電極と、複数の前記圧電体のそれぞれの反対面に形成される第2表面電極と、複数の前記圧電体を跨ぎ、前記複数の前記圧電体が変形した状態で前記複数の前記圧電体が剥離せず、且つ前記複数の前記圧電体の変形を妨げない材料から形成された接着層により、複数の前記自由端に取り付けられる錘と、を有し、前記圧電体は第1圧電層と第2圧電層を含み、前記第1圧電層と前記第2圧電層の間に内部電極を有することを特徴とする圧電発電装置が提供される。
発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解すべきである。
本実施形態によれば、発電部となる複数の圧電体の自由端に錘が接続されており、発電装置の体積あたりの発電部の数を増やすことができ、発電効率を高めることができる。また、複数の圧電発電部を短い距離で直列又は並列に接続できるので、大きな電力が発電される。
図1は、第1実施形態に係る圧電発電装置を示す側断面図である。 図2は、第1実施形態に係る圧電発電装置の筐体を外した状態を示す平面図である。 図3A〜図3Dは、第1実施形態に係る圧電発電装置の形成工程を示す断面図である。 図3E〜図3Gは、第1実施形態に係る圧電発電装置の形成工程を示すその他の断面図である。 図4は、比較例に係る圧電発電装置を示す側断面図である。 図5は、第2実施形態に係る圧電発電装置を示す側断面図である。 図6は、第3実施形態に係る圧電発電装置を示す側断面図である。 図7は、第4実施形態に係る圧電発電装置を示す側断面図である。 図8は、第5実施形態に係る圧電発電装置を示す側断面図である。 図9は、第6実施形態に係る圧電発電装置を示す側断面図である。 図10は、第7実施形態に係る圧電発電装置を示す側断面図である。 図11A、図11Bは、第7実施形態に係る圧電発電装置を示す側断面図である。 図12は、第8実施形態に係る圧電発電装置を示す側断面図である。 図13は、第8実施形態に係る圧電発電装置の筐体を外した状態を示す平面図である。 図14A、図14Bは、第8実施形態に係る圧電発電装置に含まれる圧電体の形成工程を示す断面図である。 図15A〜図15Eは、第8実施形態に係る圧電発電装置に含まれる圧電体を形成するための5つのグリーンシート積層ユニットを示す断面図である。 図16A〜図16Eは、第8実施形態に係る圧電発電装置に含まれるグリーンシート積層ユニットの形成工程の一例を示す断面図である。 図17A、図17Bは、第8実施形態に係る圧電発電装置の等価回路図である。 図18は、実施形態の圧電発電装置が適用される装置の一例を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して好ましい実施形態を説明する。図面において、同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。
(第1の実施の形態)
図1は、第1実施形態に係る圧電発電装置を示す断面図、図2は、図1に示す圧電発電装置の内部を示す平面図である。
図1、図2において、アルミナ、ステンレス、繊維強化プラスチック(FRP)等の強度の高い材料から形成された基板1上には、圧電体基板2が配置されている。
圧電体基板2の上部には、複数の板状のユニモルフ圧電体セル2aが溝状の間隙2bを介して列状に形成されている。ユニモルフ圧電体セル2aのそれぞれは、根本の固定端が圧電体基板2の下部、即ち圧電支持部に固定される一方、上側に自由端を有している。板状のユニモルフ圧電体セル2aには、圧電体基板2の底面に略平行な方向でその自由端に加わる圧力の大きさに応じて表面電荷が現れる。固定端、自由端は相対的な関係であり、以下の実施形態でも同様である。
なお、ユニモルフ圧電体セル2aの数は、図1,図2では7つ示されているが、これに限るものではない。
圧電体基板2とユニモルフ圧電体セル2aは、圧電材料から形成される。圧電材料として、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT;Pb(Zr,Ti)3)、或いは、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛(PLZT;(Pb,La)(Zr,Ti)O3)、ニオブ(Nb)添加PZT、さらにはPNN−PZT(Pb(Ni,Nb)O3−PbTiO3−PbZrO3)、PMN−PZT(Pb(Mg,Nb)O3−PbTiO3−PbZrO3)、チタン酸バリウム(BaTiO3)等のペロブスカイト酸化物が挙げられる。また、これらの材料の他に、ニオブ酸カリウム(KNbO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、チタン酸リチウム(LiTiO3)、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)なども使用可能である。
また、ユニモルフ圧電体セル2aのそれぞれの一面の上には第1表面電極3が形成され、他面の上には第2表面電極4が形成されている。また、隣接するユニモルフ圧電体セル2aのうち互いに対向する面の第1表面電極3と第2表面電極4は、ユニモルフ圧電体セル2aの間を仕切る間隙2bの底面上で互いに電気的に接続されている。
以上のような1つのユニモルフ圧電体セル2aとその両面の第1、第2表面電極3、4は一つの発電動作部となる。
第1表面電極3は第2表面電極4よりも外力に対して変形しにくい条件で形成されている。換言すれば、第1表面電極3は、第2表面電極4よりも潰れ難い膜厚、材料等の条件で形成される。この変形し難さは、第1、第2表面電極3、4となる材料のヤング率(伸び弾性率)Eと厚さTとの積P=E×Tで定量的に表すことができる。
例えば、第1表面電極3と第2表面電極4とが同じ材料からなる場合、図1に示されるように、第1表面電極3を第2表面電極4よりも厚く形成することにより、第1表面電極3は第2表面電極4よりも変形し難くなる。
また、第1表面電極3の材料のヤング率が、第2表面電極4の材料のヤング率よりも高い場合には、第1、第2表面電極3、4の膜厚がそれぞれ同じであっても、第1表面電極3は第2表面電極4よりも変形し難くなる。なお、ユニモルフ圧電体セル2aの一面と他面に形成される表面電極の厚さは、以下の他の実施形態も含めて、一面から他面への方向で測定される厚さである。
第1表面電極3及び第2表面電極4に使用可能な導電性材料として、例えば、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)、銅(Cu)、チタン(Ti)等の金属や、窒化チタン(TiN)等の窒化物、炭化タングステン(WC)等の炭化物、或いは、酸化インジウムスズ(ITO)等の酸化物が使用可能である。
第1、第2表面電極3、4はそれぞれ2層以上の積層構造を有していてもよい。この場合、ユニモルフ圧電体セル2aの両面に接する層に上記の導電性材料が用いられる。
圧電体基板2上の複数の表面電極3、4のうち最も外側の両端寄りの第1表面電極3と第2表面電極4にはそれぞれ第1、第2配線5a、5bが接続されている。第1、第2配線5a、5bは、例えば、はんだを使用して接続してもよいし、ワイヤボンディングにより接続してもよい。
複数のユニモルフ圧電体セル2aの自由端の上には、接着層6を介して錘7が取り付けられている。錘7は、図1、図2に示すように、ユニモルフ圧電体セル2aの自由端を渡る形状の1つの固まりであるが、複数に分割されてもよい。
さらに、錘7は、比重及びヤング率の高い材料から形成することが好ましく、例えばステンレス、タングステン、鉛等の金属、或いは、ジルコニア等のセラミックが好ましく、また、圧電材料から形成してもよい。
接着層6は、加速度が印加された錘7の移動によりユニモルフ圧電体セル2aが変形しても錘7とユニモルフ圧電体セル2aが剥離しない材料であることが好ましく、ユニモルフ圧電体セル2aよりもヤング率が低くて接着性に優れた接着材、例えばシリコーン弾性樹脂から形成する。
基板1の上には筐体8が取り付けられている。筐体8は、圧電体基板2、ユニモルフ圧電体セル2a及び錘7を収容するとともに、ユニモルフ圧電体セル2a及び錘7が変位できる広さの内部空間を有し、その下面の開口部の縁は、エポキシ系樹脂等の封止剤9により基板1上面の周縁部に接着されている。筐体8は、ユニモルフ圧電体セル2a及び錘7を保護する材料、例えばステンレス、アルミニウム、樹脂等から形成されている。
筐体8と基板1の間には、第1、第2表面電極3、4に接続される配線5a、5bを通す隙間が形成され、その隙間は、封止剤9により密閉される。
なお、筐体8と基板1により囲まれる空間内は、空気で満たされた状態であってもよいが、窒素等の不活性ガスを封入し、或いは減圧された状態であってもよい。
上記した圧電発電装置において、図1の矢印に示すように錘7を移動させると、複数のユニモルフ圧電体セル2aのそれぞれが同じ方向に湾曲する。この場合、ヤング率Eと膜厚Tの積Pについて、第1表面電極3の積Pを第2表面電極4の積Pよりも大きくしているので、湾曲が大きくなるにつれてユニモルフ圧電体セル2aの他面側の伸縮量は、一面側の伸縮量よりも大きくなる。これにより、ユニモルフ圧電体セル2aの内部に歪みが生じ、圧電横効果(d31効果)により圧力の大きさに応じた電位差が第1表面電極3と第2表面電極4の間に生じる。
また、間隙2bを挟んで相対向する第1表面電極3と第2表面電極4は、間隙2bの底面でそれぞれ接続されているので、複数のユニモルフ圧電体セル2aは第1、第2表面電極3、4を介して互いに直列に接続されている。これにより、圧電体基板2上部の複数のユニモルフ圧電体セル2aは電気的に直列に接続され、それらの両面に生じる電位差はユニモルフ圧電体セル2aの数だけ加算される。この結果、第1、第2表面電極5a、5bの間には大きな電位差が生じる。
なお、ユニモルフ圧電体セル2aと錘7を接着する接着層6は、錘7よりもヤング率が低い材料から形成されているので、錘7の移動を阻害することはない。
次に、上記した圧電発電装置の形成方法について説明する。
まず、図3Aに示すように、例えばシリコンの基板1上に圧電体基板2を形成する。圧電体基板2として例えばPZT膜をCVD法により25μmの厚さに形成した後に、これをフォトリソグラフィー法によりパターニングし、例えば奥行きと幅がそれぞれ約5mmとなる大きさにする。PZT膜のヤング率は約65GPaである。
圧電体基板2を形成する方法としては、CVD法に限定されず、例えば、スパッタリング法、ゾルゲル法、パルスレーザ蒸着法、MOCVD法、厚膜印刷法、グリーンシート積層法、或いは、エアロゾルデポジション法などで形成してもよいし、圧電体の板を基板1に接着してもよい。グリーンシート積層法により形成された圧電体基板2は焼結体である。
続いて、図3Bに示すように、ダイシングソーを使用して圧電体基板2の上部に溝を入れて間複数の間隙2bを形成することにより、間隙2bにより区画される板状のユニモルフ圧電体セル2aを形成する。間隙2bの形成方法は、ダイシングソーを使用する方法に限定されるものではなく、例えばマスクを使用してミリング、リアクティブイオンエッチングなどにより形成することもできる。
間隙2bの深さを例えば約20μmとし、図中横方向の間隙2bの幅を例えば約10μm又はそれ以下とする。これにより、圧電体基板2の上部には、ピッチが30μmの凹凸パターンが形成される。
次に、図3Cに示すように、枠10の中に圧電体基板2を嵌め込み、圧電体基板2の周りを枠10で囲んだ後に、無電解メッキによりユニモルフ圧電体セル2aの上と間隙2bの中に第1の導電膜11を形成する。第1の導電膜11として、例えばヤング率が約220GPaのニッケル膜を形成する。第1表面電極膜11は、間隙2b内を完全に充填する厚さに形成される。その後に、第1の導電膜11の上面を化学機械研磨(CMP)法等により平坦化する。
続いて、図3Dに示すように、ダイシングソーをユニモルフ圧電体セル2a及び間隙2b内に入れることにより第1の導電膜11に間隙2bを再び露出させる。これにより、ユニモルフ圧電体セル2aの一面上で第1の導電膜11を厚さ約5μmに残すとともに、ユニモルフ圧電体セル2aの他面を露出させる。この場合、間隙2bの幅を例えば15μm幅とし、ユニモルフ圧電体セル2aの図中横方向の厚さは約10μmとする。
次に、図3Eに示すように、ユニモルフ圧電体セル2aの露出面と第1の導電膜11の露出面上に第2の導電膜12を形成する。第2の導電膜12として、例えばヤング率が約50GPaのニッケル膜をDCスパッタ法により形成する。第2の導電膜12は、ユニモルフ圧電体セル2aの両面の上で0.1μmとなる厚さに形成される。
これにより、圧電体基板2の一面上に形成された第1及び第2の導電膜11、12を第1表面電極3として使用し、また、他面上に形成された第2の導電膜12を第2表面電極4として使用する。間隙2bから露出する第1表面電極3と第2表面電極4は間隙2bの底面で電気的に接続される。
第1、第2の導電膜11、12の形成方法は上記の方法に限定されるものではなく、例えば、電解めっき法、無電解めっき法等のめっき法、スパッタリング法等の物理的気相成長法(PVD法)、或いは、有機金属化学気相成長法(MO−CVD法)等の化学気相成長(CVD)法などにより形成してもよい。
特に、第1の導電膜11は、上記のように無電解めっき法により形成することが、コスト的にも、成膜速度を高くする観点からも好ましい。また、第2の導電膜12は、第1の導電膜11よりも潰れ難くさを小さくするために、スパッタリング法を用いて形成することが好ましい。なお、第1、第2の導電膜11、12の材料として、タンタル、チタン、その他の金属又は合金を使用してもよい。
続いて、図3Fに示すように、ユニモルフ圧電体セル2aの自由端上の第1、第2の導電膜11、12を研磨して除去する。これにより、ユニモルフ圧電体セル2aの一面側の第1の導電膜11と他面側の第2の導電膜12はユニモルフ圧電体セル2aの自由端上で分離される。
この処理において、研磨の方法は特に限定されるものではないが、例えば化学機械研磨(CMP)法を用いてもよい。
なお、凸状のユニモルフ圧電体セル2aの破損を防ぐために、研磨前に間隙2b内を樹脂などで埋め、研磨後に樹脂を溶剤により除去してもよい。
次に、図3Gに示すように、厚さ約30μmのステンレス製の錘7を用意し、接着層6を介して錘7を複数のユニモルフ圧電体セル2aの自由端の上に載置する。
その後に、図1に示したように、エポキシ系封止剤9を介して外形立方体状の筐体8を基板1の周縁部上に接着固定する。
以上により形成した圧電発電装置をバイブレータにより横方向に周波数1kHzで振動させて加速試験を行った。圧電発電装置内には板状のユニモルフ圧電体セル2aを100個とすると、第1、第2配線5a、5bから約500μWの高い出力が得られる。
これに対し、図4に示す従来の圧電発電装置では、上下方向の振動周波数を1kHzとした場合に、約40μWの低出力が得られる。
図4に示す圧電発電装置は、基板101上の支持部102に片持ち梁状に支えられた振動板103の自由端の下に錘104を取り付けた構造を有している。
振動板103の上には、上部電極105と下部電極106に挟まれた板状のPZT圧電体107が形成されている。PZT圧電体107の大きさは、上記の圧電体基板2上部の1つのユニモルフ圧電体セル2aと同じ寸法である。また、上部電極105はニッケル膜から形成され、その厚さは約0.1μmである。
支持部102、振動板103、錘104、PZT圧電体107等は筐体108により覆われている。なお、筐体108及び支部部102は、接着層109を介して基板101上に接着固定されている。
(第2の実施の形態)
図5は、第2実施形態に係る圧電発電装置を示す断面図である。
図5において、第1実施形態と同様に、溝状の間隙2bにより分離された複数のユニモルフ圧電体セル2aを有する圧電体基板2が基板1上に取り付けられている。また、第1実施形態と同様に、ユニモルフ圧電体セル2aの一面上には第1表面電極3、他面上には第2表面電極4が形成され、さらに、複数のユニモルフ圧電体セル2aの自由端上には接着層6を介して錘7が載置されている。この場合にも、圧電体基板2の下部がユニモルフ圧電体セル2aの圧電支持部となっている。
また、複数のユニモルフ圧電体セル2aのうち中央のユニモルフ圧電体セル2a又は中央に最も近い1つのユニモルフ圧電体セル2aは絶縁部2cとして機能し、絶縁部2cの一面上の第1表面電極3には第3配線5cが接続されている。第3配線5cは、第2配線5bに電気的に接続されている。さらに、絶縁部2cとなるユニモルフ圧電体セル2aの他面上の第2表面電極4には第4配線5dが接続され、第4配線5dは第1配線5aに接続されている。
従って、絶縁部2cに対して図中右側の複数のユニモルフ圧電体セル2aは、第1配線5aと第3配線5cの間で電気的に直列に接続される。また、絶縁部2cに対して図中左側の複数のユニモルフ圧電体セル2aは、第2配線5bと第4配線5dの間で電気的に直列に接続される。
また、絶縁部2cに対して図中右側の群のユニモルフ圧電体セル2aは第1配線5aと第3配線5cにより引き出され、また、図中左側の群のユニモルフ圧電体セル2aは第2配線5bと第4配線5dにより引き出され、それら2つの群は電気的に並列に接続されている。これにより、第1、第2配線5a、5bの間の内部インピーダンスは、第1実施形態に示す圧電発電装置に比べて1/2になる。
本実施形態に係る圧電発電装置について、加速度を印加して錘7を横方向に移動させると、圧電横効果により第1、第2表面電極3、4の間に電位差が生じる。例えば、バイブレータを用いて錘7を振動させて加振試験を行うと、100個のユニモルフ圧電体セル2aの発電により振動周波数1kHzで約500μWの出力が得られる。
なお、本実施形態では、絶縁部2cを介して複数のユニモルフ圧電体セル2aを2つの群に分けたが、複数のユニモルフ圧電体セル2aを3つ以上の群に分け、複数の電極対を形成してもよい。
(第3の実施の形態)
図6は、第3実施形態に係る圧電発電装置を示す断面図である。
図6において、第1実施形態と同様に、溝状の間隙2b、2dにより分離された複数のユニモルフ圧電体セル2aを有する圧電体基板2が基板1上に取り付けられている。また、第1実施形態と同様に、ユニモルフ圧電体セル2aの一面上には第1表面電極3、他面上には第2表面電極4が形成され、さらに、複数のユニモルフ圧電体セル2aの自由端上には接着層6を介して錘7が載置されている。この場合にも、圧電体基板2の下部がユニモルフ圧電体セル2aの圧電支持部となっている。
複数のユニモルフ圧電体セル2aは中央に形成された幅の広い第2の間隙2dを境にして2つの群に分けられている。第2の間隙2dの図中横方向の奥行きを、例えば約50μmとし、間隙2dの底部ではその両側方の第1、第2表面電極3、4が分離されている。広い間隙2dに対して図中右側のユニモルフ圧電体セル2aの群のうち最も右側の第1表面電極3には第1配線5aが接続され、最も左側の第2表面電極4には第3配線5cが接続されている。
また、第2の間隙2dに対して図中左側のユニモルフ圧電体セル2aの群のうち最も左側の第2電極4には第2配線5bが接続され、最も右側の第1表面電極3には第4配線5dが接続されている。
これにより、奥行きの広い第2の間隙2dに対して図中右側の群の複数のユニモルフ圧電体セル2aは、第1配線5aと第3配線5cの間に直列に接続されている。また、第2の間隙2dに対して図中左側の群の複数のユニモルフ圧電体セル2aは、第2の配線5bと第4の配線5dの間に直列に接続されている。
以上のことから、広い間隙2dに対して図中右側のユニモルフ圧電体セル2aの群は第1の配線5aと第3の配線5cにより引き出され、また、図中左側のユニモルフ圧電体セル2aの群は第2の配線5bと第4の配線5dにより引き出されている。そして、第1の配線5aは第4の配線5dに接続され、また、第2の配線5bは第3の配線5cに接続される。
これにより、右側の群のユニモルフ圧電体セル2aと左側の群のユニモルフ圧電体セル2aは電気的に並列に接続されている。そして、第1、第2の配線5a、5bの間の内部インピーダンスは、第1実施形態と同数のユニモルフ圧電体セル2aを有する圧電発電装置に比べて1/2になる。
本実施形態に係る圧電発電装置について、加速度を印加して錘7を横方向に振動すると、圧電横効果により第1、第2表面電極3、4の間に電位差が生じる。例えば、バイブレータを用いて錘7を振動させて加振試験を行うと、振動周波数1kHzで100個のユニモルフ圧電体セル2aから約500μWの出力が得られる。
なお、本実施形態では、広い第2の間隙2dを介して複数のユニモルフ圧電体セル2aを2つの群に分けたが、広い第2の間隙2dを介して複数のユニモルフ圧電体セル2aを3つ以上の群に分け、複数の電極対を設けてもよい。また、広い第2の間隙2dを形成するのではなく、間隙2b内面で第1、第2表面電極3、4を分断して複数のユニモルフ圧電体セル2aを複数の郡に分けても良い。
(第4の実施の形態)
図7は、第4実施形態に係る圧電発電装置を示す断面図である。
図7において、第1実施形態と同様に、溝状の間隙2bにより分離された複数のユニモルフ圧電体セル2aを有する圧電体基板2が基板1上に形成されている。また、第1実施形態と同様に、ユニモルフ圧電体セル2aの一面上には第1表面電極3が、他面上には第2表面電極4が形成されている。
複数のユニモルフ圧電体セル2aを区分する溝状の間隙2bの中には、接着性の弾性体13が充填される。その弾性体13は、ユニモルフ圧電体セル2aの自由端上にも形成され、ユニモルフ圧電体セル2aと錘7を接着する。弾性体13は、ユニモルフ圧電体セル2aの材料よりもヤング率が低い絶縁材、例えばシリコーン系樹脂等から形成されている。
弾性体13は、第1実施形態の図3Fに示したように、第1、第2表面電極3、4の形成後に形成される。即ち、弾性体13を間隙2b内に充填するとともにユニモルフ圧電体セル2aの自由端上に形成する。その後に、ユニモルフ圧電体セル2aの自由端を覆う弾性体13の上に錘7を乗せ、その後に加熱等により弾性体13を硬化する。これにより、錘7は、弾性体13を介して圧電セル2aの自由端に接着される。
この場合にも、圧電体基板2の下部がユニモルフ圧電体セル2aの圧電支持部となっている。
続いて、第1実施形態と同様に、接着剤9により筐体8を基板1の上に接着する。
以上の本実施形態によれば、錘7に加速度を印加すると、錘7の変位によりその下のユニモルフ圧電体セル2aが変形し、第1実施形態と同様に、圧電横効果により第1表面電極3、第2表面電極4の間に電位差が生じて発電される。この場合、錘7及びユニモルフ圧電体セル2aの移動に伴って弾性体13が変形する。
弾性体13は、ユニモルフ圧電体セル2aの過剰な変形を抑止するとともに、湾曲したユニモルフ圧電体セル2aを元の位置に戻り易くする。
以上の圧電発電装置について、バイブレータを用いて錘7を振動させて加振試験を行ったところ、振動周波数1kHzで800μWの出力が得られた。
ところで、図3Eに示したように第2の導電膜12を形成した後に、ユニモルフ圧電体セル2aの自由端を覆わない程度の深さで弾性体13を間隙2b内に埋め込んでもよい。これにより、図3Fに示すように、ユニモルフ圧電体セル2aの自由端上の第1、第2の導電膜11、12をCMPする際に、ユニモルフ圧電体セル2aの変形が弾性体13により抑制され、第1、第2の導電膜11、12の最頂部の除去が容易になる。ユニモルフ圧電体セル2aの自由端と錘7は、第1実施形態と同様に接着層6を介して接続される。
(第5の実施の形態)
図8は、第5実施形態に係る圧電発電装置を示す断面図である。
図8において、ユニモルフ圧電体セル2aを支える圧電体基板2の下部、即ち圧電支持部は、数mm以上の厚みを有し、第1実施形態で説明した基板1の機能を兼ね備えている。
圧電体基板2の上部のうち周縁部2fを除いた領域には、第1実施形態と同様に、溝状の間隙2bを介して複数の板状のユニモルフ圧電体セル2aが形成されている。ユニモルフ圧電体セル2aと溝状の間隙2bは、第1実施形態と同様な大きさに形成される。また、圧電体基板2の周縁部2fは、両端寄りのユニモルフ圧電体セル2aから間隔をおいてユニモルフ圧電体セル2aと同じ高さに形成されている。
ユニモルフ圧電体セル2aのそれぞれの一面の上には第1表面電極3が形成され、他面の上には第2表面電極4が形成されている。第1表面電極3と第2表面電極4のヤング率と厚さの関係は第1実施形態と同様にする。また、間隙2bを介して対向する第1表面電極3と第2表面電極4は、間隙2bの底面上で互いに電気的に接続されている。
圧電体基板2の上の複数の電極3、4のうち最も両端寄りの第1表面電極3と第2表面電極4にはそれぞれ第1の配線5aと第2の配線5bが接続されている。
複数のユニモルフ圧電体セル2aの自由端の上には、第1実施形態と同様に、接着層6を介して錘7が取り付けられている。
圧電体基板2の周縁部2fの上には、圧電体基板2及び錘7が変位できる広さの内部空間を有する筐体8が封止剤9を介して取り付けられている。
なお、筐体8と圧電体基板2により区画される空間内は、空気で満たされた状態であってもよいが、窒素等の不活性ガスを封入し、或いは減圧された状態にしてもよい。
上記した圧電発電装置において、図8の矢印に示す横方向に錘7に加速度を印加して錘7を移動させると、ユニモルフ圧電体セル2aのそれぞれが同じ方向に湾曲する。この場合、ヤング率Eと膜厚Tの積Pの値について、第1表面電極3の積Pが第2の分極4の積Pよりも大きいので、ユニモルフ圧電体セル2aの内部に歪みが生じ、圧電横効果によって圧力に応じた電位差が第1表面電極3と第2表面電極4の間に生じる。
また、圧電体基板2が基板1と兼用しているので、図1に示す基板1が不要になり、部品点数を少なくすることができる。
(第6の実施の形態)
図9は、第6実施形態に係る圧電発電装置を示す断面図である。
図9において、シリコン、セラミック、アルミナ、ステンレス等の強度の高い材料、又はFRP等の樹脂などから形成された基板1上には圧電体基板2が配置されている。圧電体基板2は第1実施形態に示した圧電材料から形成される。
圧電体基板2の下部には、溝状の間隙2bを介して互いに対向する複数の板状のユニモルフ圧電体セル2aが形成されている。ユニモルフ圧電体セル2aは、第1実施形態と同様な方法により圧電体基板2に複数の間隙2bを入れることにより形成される。また、圧電体基板2のうちユニモルフ圧電体セル2aの自由端に一体形成されたブロックは錘部2gとなる。そのブロックの厚さを例えば数mmとする。PZTのような圧電体材料は、比重が大きいので第1実施形態の錘7と同じ機能を担わせてもよい。
ユニモルフ圧電体セル2aの先端は接着層6aを介して基板1に接着され、固定端となる。そして、圧電基板2の錘部2gの横方向の移動によりユニモルフ圧電体セル2aが湾曲してその両面に表面電荷が現れる。この場合、基板1は、ユニモルフ圧電体セル2aの支持部となる。なお、ユニモルフ圧電体セル2aの数は、図では7つ示されているが、これに限るものではない。

接着層6については、ユニモルフ圧電体セル2aが変形してもユニモルフ圧電体セル2aを基板1から剥離させない材料で形成することが好ましく、ユニモルフ圧電体セル2aよりもヤング率が低くて接着性に優れた接着材、例えばシリコーン弾性樹脂から形成する。
第1実施形態と同様に、ユニモルフ圧電体セル2aの一面の上には第1表面電極3が形成され、他面の上には第2表面電極4が形成されている。また、間隙2bを介して互いに対向する第1表面電極3と第2表面電極4は、間隙2bの上端面上で電気的に接続されている。
第1表面電極3は、第1実施形態と同様に、第2表面電極4よりも外力に対して変形し難い条件で形成されている。換言すれば、第1表面電極3は、第2表面電極4よりも潰れ難い膜厚、材料等を有している。この変形し難さは、第1、第2表面電極3、4となる材料のヤング率Eと厚さTとの積P=E×Tで定量的に表すことができる。
第1表面電極3及び第2表面電極4に使用可能な導電性材料として、第1実施形態に示したと同様な材料がある。
圧電体基板2の上で最も両端寄りの第1表面電極3と第2表面電極4には、第1、第2の配線5a、5bが接続されている。また、基板1の上には、第1実施形態と同様に、圧電体基板2の変位を制限しない広さの内部空間を有する筐体8が封止剤9を介して取り付けられている。
上記した圧電発電装置において、図9の矢印に示す横方向に圧電体基板2の錘部2gを移動させると、ユニモルフ圧電体セル2aのそれぞれが同じ方向に湾曲し、圧電横効果によって圧力に応じた電位差が第1表面電極3と第2表面電極4の間に生じる。
また、間隙2bを挟んで相対向する第1表面電極3と第2表面電極4は、間隙2bの天井面でそれぞれ接続されているので、複数のユニモルフ圧電体セル2aは第1、第2表面電極3、4を介して互いに直列に接続されている。これにより、複数のユニモルフ圧電体セル2aの両面に生じる電位差は加算され、最両端の第1、第2表面電極5a、5bの間には大きな電位差が生じる。
さらに、ユニモルフ圧電体セル2aと錘7を接着する接着層6は、錘7よりもヤング率が低い材料から形成されているので、錘7の移動を阻害することはない。また、本実施形態では、第1実施形態の錘が不要となるので、部品点数を少なくすることができる。
なお、第4実施形態と同様に、ユニモルフ圧電体セル2a、第1電極3及び第2電極4から形成される圧電発電部と基板1との間の空間の少なくとも一部を、ユニモルフ圧電体セル2aよりもヤング率が低い材料により充填してもよい。
(第7の実施の形態)
図10は、第7実施形態に係る圧電発電装置を示す断面図である。
図10において、第1実施形態と同様に、基板1上には圧電体基板2が形成され、圧電体基板2の上部には、互いに溝状の間隙2bを介して対向する複数の板状のユニモルフ圧電体セル2aが形成されている。
ユニモルフ圧電体セル2aは、根本が圧電体基板2の下部、即ち圧電支持部に固定される一方、その上側に自由端を有し、自由端に横方向に加わる圧力に応じて表面電荷が現れる。ユニモルフ圧電体セル2aの数は、図では7つ示されているが、これに限るものではない。
また、ユニモルフ圧電体セル2aの一面の上には第1表面電極3a、絶縁膜14が順に形成されている。また、ユニモルフ圧電体セル2aの他面の上には第2表面電極4aが形成されている。第2表面電極4aは、間隙2bの底面からユニモルフ圧電体セル2aの一面側に延在し、略U字状に形成されている。
また、第1表面電極3aと第2表面電極4aは、圧電セル2aの間を仕切る間隙2bの底面上で互いに電気的に接続されている。
第1表面電極3aは、第2表面電極4aよりも潰れ難い条件で形成される。換言すれば、ユニモルフ圧電体セル2aの一面側の第1表面電極3a、絶縁膜14及び第2表面電極4aの積層構造は、他面側の第2表面電極4aよりも外力に対して変形しにくい条件で形成されている。
従って、ユニモルフ圧電体セル2aの一面における積層構造の変形し難さは、第1、第2表面電極3a、4aのそれぞれのヤング率E、Eと厚さT、Tとの積P、Pの和P+P=E×T+E×Tと、絶縁膜14のヤング率Eと厚さTとの積P=E×Tとの総和=P+P+Pで定量的に表すことができる。また、第2表面電極4aの変形し難さは、第2表面電極4aとなる材料のヤング率Eと厚さTとの積P=ETで表すことができる。
第1表面電極3a及び第2表面電極4aに使用可能な導電性材料として、例えば第1実施形態に示した第1、第2表面電極3a、4aの形成に用いる材料が採用される。また、絶縁膜14の材料は、ヤング率が高い材料が好ましく、例えばアルミナが採用される。
圧電体基板2における両端側の第1表面電極3と第2表面電極4には、第1、第2の配線5a、5bが電気的に接続されている。第1、第2の配線5a、5bは、例えば、はんだを使用して接続してもよいし、ワイヤボンディングにより接続してもよい。
また、複数のユニモルフ圧電体セル2aの自由端の上には、第1実施形態と同様に、接着層6を介して錘7が取り付けられている。
基板1の上には、第1実施形態と同様に、エポキシ系樹脂等の封止剤9を介して筐体8が取り付けられている。
上記した圧電発電装置において、図10の矢印に示す横方向に錘7を移動させると、第1実施形態と同様に、ユニモルフ圧電体セル2aのそれぞれが同じ方向に湾曲し、ユニモルフ圧電体セル2aの内部に歪みが生じ、圧電横効果によって圧力に応じた電位差が第1表面電極3と第2表面電極4の間に生じる。
また、第1表面電極3aと第2表面電極4aは間隙2bの底面でそれぞれ接続されているので、複数のユニモルフ圧電体セル2aは第1、第2表面電極3a、4aを介して互いに直列に接続されている。
また、第1表面電極3aの強度は、その上の絶縁膜14及び第2表面電極4aによって補強されているので、ユニモルフ圧電体セル2aの一面側の強度の調整が容易になる。
上記の第1、第2表面電極3a、4aと絶縁膜14は例えば次のような方法で形成される。
まず、第1実施形態の図3Bに示すように、圧電体基板2にユニモルフ圧電体セル2aと間隙2bを形成した後に、板状のユニモルフ圧電体セル2aの両面に例えばスパッタ法により第1の導電膜15を形成する。第1の導電膜15の厚みは間隙2bを埋め込まない程度にする。
その後に、間隙2bを完全に埋め込む厚さのアルミナからなる絶縁膜14を第1の導電膜15の上に形成する。
さらに、図11Aに示すように、ダイシングソー等を使用して絶縁膜14に間隙2bを再び形成し、ユニモルフ圧電体セル2aの一面側で絶縁膜14を薄く残存させるとともに、圧電セル2aの他面側を露出させる。
次に、図11Bに示すように、ユニモルフ圧電体セル2aの露出面と絶縁膜14の上に、例えばスパッタ法により第2の導電膜16を形成する。
その後に、第1、第2の導電膜15、16と絶縁膜14を研磨してユニモルフ圧電体セル2aの自由端を露出させる。これにより、ユニモルフ圧電体セル2aの頂部の上で、第1、第2の導電膜15、16を分離すると、図10に示した第1、第2表面電極3a、4aが形成される。一面上では、第1表面電極3aから第2表面電極4aまでが、実質的に第1実施形態の第1表面電極となる。
以上のように、2層以上の積層構造を有する電極の変形しにくさは、積層構造を構成する各層のヤング率と厚さの積の和で定量的に表すことができる。
なお、上記の第1〜第7実施形態において、複数の圧電セルを同じ材料により形成しているが異なる材料により形成し、間隔をおいて基板上に取り付けてもよい。
(第8の実施の形態)
図12は、第8実施形態に係る圧電発電装置を示す断面図、図13は、図12に示す圧電発電装置の内部を示す平面図である。
図12、図13において、アルミナ、ステンレス、FRP等の強度の高い材料から形成された基板21上には圧電体基板22が載置されている。圧電体基板22は、例えば第1実施形態において例示した圧電体基板2の材料から選択してもよし、その他の圧電材料を採用してもよい。
圧電体基板22の上部には、複数の板状のバイモルフ圧電体セル23が溝状の間隙20を介して一列に形成されている。バイモルフ圧電体基板23は、基板21上面に略垂直方向に延びて形成され、その根本が圧電体基板22の下部に固定さる一方、その上端は自由端となっている。バイモルフ圧電セル23の間隙は例えば約50μmである。
これにより、バイモルフ圧電体基板23は、その自由端に加わる力の大きさに応じて湾曲し、その湾曲によりバイモルフ圧電体セル23の両表面に電荷が現れる。なお、バイモルフ圧電体セル23の数は、図では6つ示されているが、これに限られるものではない。
バイモルフ圧電体セル23は第1圧電層22aと第2圧電層22bを有し、第1圧電層22aと第2圧電層22bの間には内部電極25が挟まれている。また、第1、第2圧電層22a、22bのうち内部電極25に接合しない2つの表面にはそれぞれ第1表面電極24と第2表面電極26が形成されている。第1、第2圧電層22a、22bは、圧電体基板21と同じ材料から例えば約50μmの厚さに形成されている。
第1表面電極24は、圧電体基板22下部の中に形成される第1配線27に接続される。第1配線27は、基板21の上面に略平行に形成され、圧電体基板22側面上の第1端子28に接続される。第1配線27は、内部電極25と第2表面電極26には接続されない。
内部電極25は、圧電体基板22下部の中に形成された第2配線29に接続される。第2配線29は、第1配線27の上方で平行に形成され、圧電体基板22側面上の第2端子30に接続される。第2配線29は、第1表面電極24及び第2表面電極26に接続されず、第1表面電極24の第1ホール24a内を非接触で貫通するか、或いは第1表面電極24を迂回する。
第2表面電極26は、圧電体基板22下部の中に形成された第3配線31に接続される。第3配線31は、で第2配線29の上方で平行に形成され、圧電体基板22側面上の第3端子32に接続される。第3配線31は、第1表面電極24及び内部電極25に接続されず、第1表面電極24及び内部電極25の第2、第3ホール24b、25a内を非接触で貫通するか、或いは第1表面電極24及び内部電極25を迂回する。
内部電極25、第1、第2表面電極24、26、第1、第2、第3配線27、29、31及び第1、第2、第3端子28、30、32は、導電材であれば特に限定される必要はないし、それぞれ異なる導電材から形成してもよい。
しかし、圧電体基板22をセラミックスから形成する場合には、セラミックスと同時に焼成可能な導電材から形成することが好ましい。そのような導電材として、例えば、Pt、Ni、パラジウム(Pd)、銀パラジウム(AgPd)等がある。
なお、第1、第2表面電極24、25は、セラミックス焼成後に、第1〜第7実施形態に示したと同様な方法で、第1表面電極3,3a、第2表面電極4、4aと同じ方法で形成されてもよい。
複数のバイモルフ圧電体セル23の自由端の上には、接着層33を介して錘34が取り付けられている。錘34は、複数の自由端を橋渡す形状を有し、1つの塊であってもよいし、複数の塊であってもよい。錘34は、比重及びヤング率の高い材料から形成することが好ましく、例えば第1実施形態に示した錘7と同じ材料から形成してもよい。おな、錘34を圧電材料から形成して第1、第2圧電層22a、22bと一体化してもよい。この場合、接着層33は不要になる。
接着層33として、バイモルフ圧電体セル23が変形した状態で錘34とバイモルフ圧電体セル23が剥離しない材料であって、バイモルフ圧電体セル23の変形を妨げない材料から形成されることが好ましい。接着層33として、例えば第1、第2の圧電層22a、22bよりもヤング率が低い材料、例えばシリコーン弾性樹脂から形成する。
基板21の上には、筐体38が取り付けられている。筐体38は、圧電体基板22及び錘34を収容する空間を有するとともに、バイモルフ圧電体セル23及び錘34が自由に変形できる広さの内部空間を有している。また、筐体38下面の開口部周囲の縁は、エポキシ系樹脂等の封止剤38aを介して基板21上面の周縁部に接着される。筐体38は、例えば、ステンレス、アルミニウム、樹脂等の材料から形成される。
筐体38と基板21の間には、筐体38の内側から外側に第1、第2及び第3引出配線35、36、37を通す隙間が確保されている。第1、第2、第3引出配線35、36、37はそれぞれ第1、第2、第3端子28、30、32に接続される。
なお、特に図示しないが、圧電体基板22内に第1、第2及び第3配線27、29、31を形成せずに、内部電極25同士を外部から配線で接続し、第1表面電極24同士を外部から配線で接続し、さらに、第2表面電極26同士を外部から配線で接続してもよい。
バイモルフ圧電体では第1及び第2の圧電層22a、22bの分極方向を同じにする「同一方向型」と、それらの分極方向を逆にする「逆方向型」の2種類の方法がある。基本的にどちらの方法でもよいが、以下の説明は逆方向型についてのものである。
上記の実施形態において、まず、第1端子28と第3端子32を導通させ、それらの端子28、32と第2端子30の間に直流電圧を印加する。これにより、第1表面電極24と内部電極25の間および第2表面電極26と内部電極25の間にそれぞれ電界を発生させる。これにより、第1圧電層22aは第1方向に分極され、さらに第2圧電層22bは第1方向とは反対方向に分極される。
その後に直流電圧を第1〜第3端子28、30、32から切り離す。その切り離し後にも、第1、第2圧電層22a、22bの分極はそのまま維持される。第1、第2圧電層22a、22bは、上記したような圧電材料から形成されるので、強誘電体の性質があるからである。
次に、基板21の上面に平行な方向の成分を有する振動を図12、図13に示す圧電発電装置に加えると、その内部の錘34が振動する。このため、圧電体基板22の上部に形成された複数のバイモルフ圧電体セル23は、錘34の振動に伴って湾曲する。
これにより、バイモルフ圧電体セル23を構成する第1圧電層22aと第2圧電層22bのうち一方は伸び、他方は縮むので、第1圧電層22aと第2圧電層22bのそれぞれの内部には歪みが生じる。発生する電圧は、圧電横効果(d31効果)によって錘34の加速度に応じた値となる。
複数のバイモルフ圧電体セル23により発生した電力は、第1、第2表面電極24、26から第1、第3の配線27、31及び第1、第2端子28、32に導かれる。
1つのバイモルフ電圧セル23において、第1表面電極24と第2表面電極26の間の電圧は、第1圧電層22aの両面と第2圧電層22bの両面にそれぞれ発生する電圧の合計となる。
複数のバイモルフ圧電体セル23により発生した電力は、第1、第3の配線27、31を介して第1、第3端子28、32に導かれ、第1、第3引出配線35、37により外部に引き出される。
以上のように本実施形態によれば、複数のバイモルフ圧電体セル23の自由端に錘34を橋渡しして接着したので、各バイモルフ圧電体セル23の両面に発生する電荷の極性を同じにすることができる。また、複数のバイモルフ圧電体セル23は、第1、第3の配線27、31を介して互いに並列に接続され、それらの両面に発生する電荷は互いに加算されて第1、第3端子28、32から流出可能になる。
ところでバイモルフ圧電体セル23が10個形成された圧電発電装置をバイブレータにより振動させて加速試験を行う。この場合、バイモルフ圧電体セル23のそれぞれの高さを約5mm、幅約を5mm、厚みを約115μmとする。
これにより、錘34の振動周波数を1kHzに設定すると、第1端子28と第3端子32から約20mWの高い電力が出力される。
これに対し、図4に示した従来の圧電発電装置では、上下方向の振動周波数を1kHzとした場合に、約40μWの低い電力が出力される。
ところで、図12に示す圧電発電装置を同一方向型で用いる場合は、まず、第1端子28と第2端子30の間に直流電圧を印加することにより、第1表面電極24と内部電極25の間に電界を発生させる。さらに第2端子30と第3端子32の間に同様に直流電圧を印加することにより、内部電極24と第2表面電極26の間に電界を発生させる。
これにより、第1圧電層22aは第1方向に分極され、さらに第2圧電層22bは第1方向と同方向に分極される。
同一方向型では、逆方向型と異なり、1つのバイモルフ電圧セル23が湾曲した状態において、内部電極25に対して第1表面電極24及び第2表面電極26は同じ極性の電位が発生するため、第1端子28と第2端子32を導通し、それらの端子28、32と第3端子30との間で出力を取り出す。この場合、出力電圧は逆方向型の1/2となるが電流は2倍となり、出力電力は特に変わらない。
次に、上記した圧電発電装置の形成方法の一例について説明する。
まず、図14Aに示すようなグリーンシート積層ブロック50を形成する。グリーンシート積層ブロック50は、図15A〜図15Eに示すような同じ平面形状を有する第1〜第5のグリーンシート積層ユニット51〜55を積層することにより形成される。
第1〜第5のグリーンシート積層ユニット51〜55は、四角の平面形状に形成され、左右対称の構造を有している。その四角形のうち奥行き方向(x方向)の2つの辺の長さは、バイモルフ圧電体セル23を含む圧電体基板21の高さの2倍である。また、奥行き方向に直交する方向(y方向)の2辺は、バイモルフ圧電体セル23の幅と同じ長さを有している。
第1のグリーンシート積層ユニット51の上には、第2のグリーンシート積層ユニット52と第3のグリーンシート積層ユニット53が順に重ねられる。さらに、第3のグリーンシート積層ユニット53の上には、第4のグリーンシート積層ブロック54と第3のグリーンシート積層ユニット53が交互に4層ずつ重ね合わせられる。さらに、最上の第3のグリーンシート積層ユニット53上には、第5のグリーンシート積層ユニット55が重ねられる。
第1のグリーンシート積層ユニット51は、図15Aに示すように、第1グリーンシート41の上に第2グリーンシート42を重ねた構造を有している。
第1グリーンシート41は、図12に示した溝状の間隙20を高さ方向に2つ繋げた形状の広い溝41dを有し、その中には樹脂ペースト40、例えばアクリル樹脂が埋め込まれている。また、第1グリーンシート41において、樹脂ペースト40上とその両側の領域には第1表面電極24が形成されている。また、溝41dの両側のそれぞれには、第1表面電極24に形成された第1ホール24aを貫通する第1ビアホール41aが形成され、第1ビアホール41a内には第1導電性プラグ29aが充填されている。
なお、第1グリーンシート41の下面には、第1導電性プラグ29aの下端に接続される第2端子30が形成されている。
第2グリーンシート42は、第1グリーンシート41上の第1表面電極24の両端にそれぞれ繋がる第2ビアホール42aと、第1ビアホール41aに直結する第3ビアホール42bを有している。第2、第3ビアホール42a、42b内には第2、第3導電性プラグ27b、29bが充填されている。第2グリーンシート42上には内部電極25が形成され、内部電極25の両端は第3導電性プラグ29bの上端に接続されるが、第3埋込導電性プラグ29bより外寄りの第2導電性プラグ27bに達しない大きさを有している。
第2のグリーンシート積層ユニット52は、図15Bに示すように、第3グリーンシート43の上に第4グリーンシート44を重ねた構造を有している。
第3グリーンシート43の両側領域のそれぞれには、図14Aに示す第2グリーンシート42内の第2導電性プラグ27bに重なる第4ビアホール43aと、第2グリーンシート42内の第3導電性プラグ29bに重なる第4ビアホール43bが形成されている。第4、第5ビアホール43a、43bのそれぞれの中には第4、第5導電性プラグ27c、29cが形成されている。さらに、第3グリーンシート43の上面のうち、両端寄りの2つの第5導電性プラグ29cに挟まれる領域に第2表面電極26が形成されている。第2表面電極26は、第5導電性プラグ29cに非接触状態となっている。
第4グリーンシート44は、第1グリーンシート41の溝41dと同じ位置に同じ形状の溝44dを有し、その中には樹脂ペースト40が埋め込まれている。また、第4グリーンシート44において、溝44dの両側には、第4導電性プラグ27cに繋がる第6ビアホール44aと、第5導電性プラグ29cに繋がる第7ビアホール44bが形成されている。また、溝44dの両側において、第3グリーンシート44上の第2表面電極26の両端の上には第8ビアホール44cが形成されている。第6、第7及び第8ビアホール44a、44b、4c内にはそれぞれ第6、第7及び第8導電性プラグ27d、29d、31dが充填されている。
第3のグリーンシート積層ユニット53は、図15Cに示すように、第5グリーンシート45を有している。第5グリーンシート45の下面には第1表面電極24が形成される一方、その上面には内部電極25が形成されている。第5グリーンシート45の両端寄りの領域には、図14Bに示す第4グリーンシート44の第6、第7及び第8導電性プラグ27d、29d、31dに重なる第9、第10及び第11ビアホール45a、45b、45cが形成されている。また、第9、第10及び第11ビアホール45a、45b、45c内にはそれぞれ第9、第10及び第11導電性プラグ27e、29e、31eが充填されている。第9導電性プラグ27eは、第5グリーンシート45下面の第1表面電極24の端部に接続される。さらに、第10導電性プラグ29eは、第5グリーンシート45上面上の内部電極25の端部に接続される。
第5グリーンシート45表面の第1表面電極24には第10、第11導電性プラグ29e、31eを貫通させる第1、第2ホール24a、24bが形成されている。また、第5グリーンシート45表面の内部電極25には、第11導電性プラグ31eを貫通させる第3ホール25aが形成されている。
第4のグリーンシート積層ユニット54は、図15Dに示すように、第6グリーンシート46の上に第7グリーンシート47を重ねた構造を有している。
第6グリーンシート46の両側領域のそれぞれには、図15Cに示した第5グリーンシート45内の第9、第10及び第11導電性プラグ27e、29e、31eにそれぞれ重なる第12、第13及び第14ビアホール46a、46b、46cが形成される。第12、第13及び第14ビアホール46a、46b、46cのそれぞれの中には第12、第13及び第14導電性プラグ27f、29f、31fが形成されている。さらに、第6グリーンシート46の上面には、端部が第14導電性プラグ31fに接続される第2表面電極26が形成されている。
第7グリーンシート47は、第1グリーンシート41の溝41dと同じ位置に同じ形状の溝47dを有し、その中には樹脂ペースト40が埋め込まれている。また、第7グリーンシート47において、溝47dの両側には、第12、第13及び第14導電性プラグ27f、29f、31fに繋がる第15、第16及び第17ビアホール47a、47b、47cが形成されている。そして、第15、第16及び第17ビアホール47a、47b、47cの中には、第15、第16及び第17導電性プラグ27g、29g、31gが形成されている。
第5のグリーンシート積層ユニット55は、図15Eに示すように、第8グリーンシート48の上に第9グリーンシート49を重ねた構造を有している。
第8グリーンシート46の両側領域のそれぞれには、図15Cに示す第5グリーンシート45内の第9及び第11導電性プラグ27e、31eにそれぞれ重なる第18及び第19ビアホール48a、48bが形成される。第18及び第19ビアホール48a、48bのそれぞれの中には第18及び第19導電性プラグ27h、31hが形成されている。さらに、第8グリーンシート48の上面には、端部が第19導電性プラグ31hに接続される第2表面電極26が形成されている。
第9グリーンシート49は、第1グリーンシート41の溝41dと同じ位置に同じ形状の溝49dを有し、その中には樹脂ペースト40が埋め込まれている。また、第7グリーンシート49において、溝49dの両側には、第18及び第19導電性プラグ27h、31hに繋がる第20及び第21ビアホール49a、49bが形成されている。そして、第20及び第21ビアホール49a、49bの中には、第20及び第21導電性プラグ27i、31iが形成されている。
なお、第9グリーンシート49上には、第20及び第21導電性プラグ27i、31iにそれぞれ接続される第1、第3端子28、32が形成されている。
ところで、第1〜第9のグリーンシート41〜49は、セラミック材料を有機バインダーで分散させてシート状に成型することにより形成される。セラミック材料は、圧電体基板22として使用される材料であり、例えばPZT系材料が使用される。
また、第1〜第21導電性プラグ27b〜27i、29a〜29g、30b〜31iは、例えば銀パラジウムから形成されている。第1表面電極24、内部電極25及び第2表面電極26は、例えば銀パラジウムから形成されている。
グリーンシート積層ブロック50は、第1〜第9グリーンシート41〜49、第1表面電極24等を下から順に形成してもよいし、或いは第1〜第5グリーンシート積層ユニット51〜55を別々に形成した後にそれらを重ね合わせてもよい。
グリーンシート積層ブロック50は大気中で脱脂された後に焼成され、これにより圧電材からなる焼結体が形成される。脱脂のための加熱温度は例えば約400℃であり、焼成のための加熱温度は例えば約1000℃である。
グリーンシート積層ブロック50内の樹脂ペースト40は、図14Bに示すように、それらの加熱により飛散、燃焼し、消失する。これにより、樹脂ペースト40が消失した領域はバイモルフ圧電体セル23の溝状の間隙20となる。
グリーンシート積層ブロック50において、第2、第4、第6、第9、第12、第15、第18及び第20の導電性プラグ27b〜27iは互いに接続されて第1の配線27となる。また、第1、第3、第5、第7、第10、第13、第16の導電性プラグ29a〜29gは互いに接続されて第2の配線29となる。さらに、第8、第11、第14、第17、第19及び第21の導電性プラグ31d〜31iは互いに接続されて第3の配線31となる。
焼結されたグリーンシート積層ブロック50は、図14Bの一点鎖線に沿って切断され、これにより図12に示したようなバイモルフ圧電体セル23を有する圧電体基板22が2つ形成される。
続いて、図12に示した錘34を接着剤33により複数のバイモルフ圧電体セル23の自由端に接着する。
例えば、圧電体基板22の高さが約5mmであって、バイモルフ圧電体セル23の幅が約5mm、厚みが約100μmの場合に、約1mmの厚さのステンレス製の錘34を複数のバイモルフ圧電体セル23の自由端に接続する。
次に、第1〜第3端子28、30、32のそれぞれに第1〜第3の引出配線35、36、37の一端を接続した後に、第1〜第3の引出配線35、36、37の他端を基板21の外に引き出す。続いて、エポキシ樹脂38aを介して外形が立方体状の筐体38を基板1の周縁部上に接着固定する。
次に、上記のグリーンシート、電極及び導電性プラグの形成方法について、第4のグリーシート積層ユニット54を例に挙げて説明する。
まず、図16Aに示すように、圧電セラミック粉末とバインダー樹脂と可塑剤を含む圧電材からなる厚さ50μmの第4グリーンシート46をドクターブレード法により形成した後に、例えば10mm×5mmの大きさの四角形に切断する。
続いて、図16Bに示すように、第6グリーンシート46のうち長辺を正面にして両端寄りの領域のそれぞれに第12、第13及び第14のビアホール46a、46b、46cをパンチを用いて打ち抜く。第12、第13及び第14のビアホール46a、46b、46cの直径を例えば約50μmとする。
その後に、図16Cに示すように、第12、第13及び第14のビアホール46a、46b、46c内にAgPdペーストをスクリーン印刷により充填する。これにより、第12、第13及び第14のビアホール46a、46b、46c内にはAgPdを含む第12、第13及び第14の導電プラグ27f、29f、31fが形成される。
さらに、第2表面電極26として用いられるAgPdペーストを第6グリーンシート46上にスクリーン印刷により形成する。
その後に、図16Dに示すように、溝47dが形成された第7のグリーンシート47を第6のグリーンシート上に載せる。第7のグリーンシートのうち溝47dの両側にはそれぞれ第15、第16及び第17のビアホール47a、47b、47cがパンチにより形成されている。
そして、第15、第16及び第17のビアホール47a、47b、47c内にAgPdペーストをスクリーン印刷により充填する。これにより、第15、第16及び第17のビアホール47a、47b、47c内には、AgPdを含む第15、第16及び第17の導電プラグ27g、29g、31gが形成される。
さらに、図16Eに示すように、溝47d内には、スクリーン印刷により樹脂ペースト40としてアクリル材を充填する。
以上により、第4のグリーンシート積層ユニット54が完成する。
ところで、第1〜第9のグリーンシート41〜49をそれぞれ幅100mm×奥行き100nmの平面形状に切断し、さらに、その平面領域を10×20に区画する。そして、第1〜第9のグリーンシート41〜49内で区画された領域毎に、図14Aに示した構造の第1〜第5グリーンシート積層ユニット51〜55を形成してもよい。これにより一体化した200個のグリーンシート積層ブロック50が形成される。そして、その一体化したグリーンシート積層ブロック50を焼結することにより、1つの焼結ブロックから400個の圧電素子を同時に形成することができ、大量生産が可能になる。
なお、溝47dの中に、第4実施形態、第6実施形態と同様に、ヤング率がバイモルフ圧電体セル23より小さい絶縁材を充填してもよい。
図12に示した圧電発電装置は、図17Aの等価回路に示すように、複数のバイモルフ圧電体セル23を全て並列に接続した構造である。その他に、図17Bの等価回路に示すように、複数のバイモルフ圧電体セル23を複数のグループに分けて、グループ毎に並列に接続してもよい。
このように、複数のバイモルフ圧電体セル23の互いの接続は上記の回路に限定されない。例えば、直列に接続してもよい。それらの接続は、圧電体基板21内の配線で接続されてもよいし、外部の配線で接続されてもよい。
第8実施形態に説明した圧電発電装置においては、図7に示したと同様に、内部に樹脂13を充填してもよいし、また、図8に示すと同様に基板21を省略して圧電発電基板21に基板21の機能を兼用させてもよい。さらに、図12に示した圧電発電装置において、図9に示したと同様に、バイモルフ圧電体セル23の先端を基板21に固定して固定端にし、圧電体基板22のうち配線27、29、31が形成されている部分を錘として使用してもよい。
ところで、図18に示すように、上記の各実施形態で説明した構造を有する圧電発電装置61は、センサ62とデータ処理機能等を有する無線通信装置63に内部で又は外部で接続されて使用されてもよいし、或いはその他の機器に接続されて使用されていてもよい。センサ61は、特に限定されるものではなく、ガス、温度、湿度、照度等を検出するものがある。
また、上記の各実施形態で説明した構造を有する圧電装置は、振動が発生する場所に設置してもよい。
なお、上記した各実施形態では、圧電体セルを一列に形成した構造を例に挙げて説明しているが、これを複数列形成してもよい。
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定するものではなく、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、組み合わせ、置換および変形を施すことができる。

Claims (10)

  1. 間隙をおいて配置され、固定端と自由端を有する複数の圧電体と、
    複数の前記圧電体のそれぞれの一面に形成される第1表面電極と、
    複数の前記圧電体のそれぞれの反対面に形成される第2表面電極と、
    複数の前記圧電体を跨ぎ、前記複数の前記圧電体が変形した状態で前記複数の前記圧電体が剥離せず、且つ前記複数の前記圧電体の変形を妨げない材料から形成された接着層により、複数の前記自由端に取り付けられる錘と、を有し、
    前記圧電体は第1圧電層と第2圧電層を含み、前記第1圧電層と前記第2圧電層の間に内部電極を有することを特徴とする圧電発電装置。
  2. 前記第1圧電層と前記第2圧電層は、前記固定端に対する前記錘の位置の変化により生じる圧電横効果により、第1電極と前記内部電極の間及び第2電極と前記内部電極の間にそれぞれ電位差が生じる圧電材から形成されることを特徴とする請求項1に記載の圧電発電装置。
  3. 前記第1圧電層と前記第2圧電層内のそれぞれの分極方向は、初期状態で相対的に逆向きに調整されていることを特徴とする請求項2に記載の圧電発電装置。
  4. 前記第1圧電層と前記第2圧電層のそれぞれの分極方向は、初期状態で相対的に同じ向きに調整されていることを特徴とする請求項2に記載の圧電発電装置。
  5. 複数の前記圧電体の前記固定端は、支持部に一体に形成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の圧電発電装置。
  6. 前記支持部の中には、複数の前記第1表面電極を接続する第1配線と、複数の前記内部電極を接続する第2配線と、複数の前記第2表面電極を接続する第3配線とが形成されていることを特徴とする請求項5に記載の圧電発電装置。
  7. 前記支持部の表面には、第1の配線に接続する第1端子と、第2の配線に接続する第2の端子と、第3の配線に接続する第3の端子が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の圧電発電装置。
  8. 前記圧電体と支持部は、1つの焼結体であることを特徴とする請求項3に記載の圧電発電装置。
  9. 前記間隙の中には、ヤング率が前記圧電体よりも小さい絶縁物が充填されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか1項に記載の圧電発電装置。
  10. 前記接着層は、前記複数の前記圧電体よりもヤング率が低い材料で
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の圧電発電装置。
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