JP5508294B2 - アポイクオリン含有組成物及びその使用方法 - Google Patents

アポイクオリン含有組成物及びその使用方法 Download PDF

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Description

(関連する出願の参照)
本出願は、2008年3月11日に提出された米国仮出願第61/035,443の利益を主張し、当該出願の全内容はここに引用して組み込んでいるものとする。
(連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載)
該当なし
本発明は、全体的に、カルシウムの恒常性を維持するために有用とされる組成物に関する。特に、本発明は、カルシウムの不均衡に関連する病気又は症状を防止及び/又は軽減するために有用とされるアポイクオリン(apoaequorin)含有組成物に関する。
カルシウムは、人間の体内で五番目に多く含まれる元素であり主に骨組織に存在する。体内のカルシウムの99%以上は、骨格に蓄えられ、血液などの体液及び軟組織中に溶け込んだ残りの1%と定期的に交換される。この交換に関する制御はその大部分が内分泌系からの指示によりなされるものであり、該内分泌系は血漿中のカルシウムイオン濃度を感知することで上記の臨界バランスを維持するためにカルシウムの交換を指示する。間質液及び軟組織中の1%のカルシウムのうちのごく一部がイオン化されたものでありかつ溶性である。体液及び組織中の残りのカルシウムは、タンパク質、特にカルシウム結合タンパク質(CaBPs)と結合する。CaBPsがカルシウムの恒常性の維持において作用することが知られている。
体が必要とされる生理的過程を実行するためにはカルシウムイオンが特定の濃度であることが要求されることから、カルシウムの恒常性を維持することは体の健康にとって非常に重要である。医学界では、神経細胞の興奮性、筋肉収縮、膜透過性、細胞***、ホルモンの分泌、及び骨石灰化、しかしこれらに限定されない、を含む身体機能において、血漿及び体液中の適切なカルシウムイオン濃度が非常に重要であると考えられている。カルシウムの恒常性の崩壊、即ちカルシウムの不均衡は、癌、心臓病、及び神経変性病、しかしこれらに限定されない、を含む様々な病気、症状及び状態に関連する。
従来、高血圧、狭心症、ぜんそく、片頭痛、及び神経系の低下を含むカルシウムに関する疾患の予防に有用な医薬品として、細胞内部と間質液との間のカルシウムの流れを妨げるカルシウムチャンネル拮抗薬が広く処方されてきた。例えば、ニモジピンにより神経系の低下の原因となるカルシウムの不均衡が軽減されることで認知症の臨床的症状及び認識機能が改善されることが確認されている。しかしながら、これらのカルシウムチャンネル拮抗薬の多くは、不快感、体液鬱滞、胸やけ、心拍異常、めまい、胃のむかつき、並びに、まれに気絶、発熱、及び過剰な出血、しかしこれらに限定されない、などの望ましくない副作用を生じる。
これらの進歩にもかかわらず、カルシウムの不均衡を軽減又は予防する、新規かつ代替的な治療法が、いまだに必要とされている。特に、従来の薬剤と比べて副作用の少ない薬剤の又は栄養補助的な組成物が望まれ、そして、もしそれが発見されたならば、それは医学界及び栄養学健康の分野における長年にわたる要求を満たすものとなる。
本発明により、カルシウムの不均衡に関連する症状又は疾患の軽減及び/又は予防に有利な組成物が提供される。そのような組成物には、対象へ投与する種々のルートのための許容(acceptable)キャリアと併用されるアポイクオリンが含まれる。
したがって、本発明は、許容キャリアと併用されるアポイクオリンの有効量を含む組成物を提供することを目的とする。特定の実施形態においては、本発明は、許容キャリアと併用されるアポイクオリンの有効量を含む栄養補助組成物を提供することを目的とする。特定の実施形態においては、栄養補助組成物には、アポイクオリンの他に、例えば免疫機能増加剤、抗炎症剤、抗酸化剤、抗ウイルス剤、又はこれらの混合物などの、栄養補助的有効性をもたらすと認められる少なくとも一つの別の構成要素が含まれる。特定の実施形態におけるアポイクオリン組成物は、錠剤、カプセル、溶液、懸濁液、シロップ、飲み物、経口もしくは経眼用製剤、又は注射のうちから選択される単位用量の形で提供される。
別の側面においては、本発明は、カルシウムの不均衡に関連する症状又は疾患を治療するための方法であって、それらの治療を必要とする対象に有効量のアポイクオリンを投与することを含む方法の提供を目的とする。
本発明に係る方法は、睡眠の質、活力の質、心的状態の質、痛み、記憶力の質、しかしこれらに限定されない、を含むカルシウムの不均衡に関連する様々な症状又は疾患の治療に有用である。特定の実施形態においては、カルシウムの不均衡は、神経細胞の興奮性、筋肉収縮、膜透過性、細胞***、ホルモンの分泌、骨石灰化、又は虚血による細胞死に、生理的に関係する。そのような方法においては、アポイクオリンを栄養補助組成物の形で対象に投与することが好ましい。
さらに別の実施形態においては、本発明は、栄養補助組成物が投与された対象内のカルシウムの不均衡に関連する症状又は疾患を治療するための栄養補助組成物を製造するためのアポイクオリンの使用を含む。そのような組成物により治療される症状又は疾患の例としては、睡眠、活力、心的状態、痛み、又は記憶力に関連するものが挙げられる。
したがって、本発明は、対象内のカルシウムの不均衡に関連する症状又は疾患の治療に使用されるアポイクオリンをさらに意図し、それらの症状又は疾患には、例えば、対象の睡眠、活力、心的状態、痛み、又は記憶力に関連するものが含まれる。
本発明により、従来の組成物及び方法に優る様々な有利点が提供され、対象の精神的及び肉体的健康が全般的に改善される。
本発明のその他の目的、特徴、及び有利点は、本明細書及び特許請求の範囲を精査することにより明らかとなる。
範囲におけるスコアの基準値からの変化率を示すグラフであり、0日目から90日目対睡眠、活力、心的状態、痛み、及び全般的な健康の総合的な質を示す。 56人の参加者がアポイクオリン(10mg)を毎日摂取したときのデータを示すグラフである。参加者は8日間から30日間評価された。記憶力に関する調査から、記憶力について統計学的に有意な改善が30日後に示された(hp<0.05)。参加者の57%に全般的な記憶力の改善がみられ、51%に情報保持力の改善がみられ、84%に運転経路の記憶力の改善がみられ、そして66%に単語を思い出す力の改善がみられた。N=56;66%は女性、34%は男性、平均年齢=56歳、20〜78歳に及ぶ。 0日目から90日目対認識力に関する標準化されたバッテリーアンケート(battery questionnaire)におけるスコアの、基準値からの変化率を示すグラフである。
本発明の製品及び方法を記載する前に、本発明が、記載される特定の方法論及び製品に限定されるものでなく、種々変形されてもよいことが理解される。また、本明細書に用いられる用語は特定の実施形態のみを記載するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲の記載により限定される。
本明細書及び特許請求の範囲では、特に別途明記されない限り、単数形「a」、「an」及び「the」は複数形の意味を含む。同様に、「a」(又は「an」)、「一又は複数」及び「少なくとも」なる語は、本明細書ではほぼ同じ意味として用いられる。また、「備える」、「含む」、及び「有する」なる語もまたほぼ同じ意味として用いられる。
別途定義されない限り、本明細書に用いられる全ての技術及び科学用語は、本発明が属する分野の当業者により一般的に理解されるように同じ意味を持つ。本明細書に記載されるものと類似の又は同等の方法及び製品の何れもが本発明の実施又はテストにおいて使用可能であり、以下に好ましい方法及び製品が記載される。本明細書で具体的に言及される全ての発行物及び特許は、本発明に関連して用いられ得る発行物の中に報告される化学物質、器具、統計学的分析、及び方法論を記載及び開示するなどを含む全ての目的のために、参照して盛り込まれる。本明細書に引用される全ての文献は当該分野のスキルのレベルを示すものとされる。本明細書の記載は何れも、本発明が先行発明に基づく開示に先行する権利を持たないとする承認として解釈されるものではない。
イクオリンは、元々は発光クラゲ及びその他の海洋生物から抽出される蛍光タンパク質である。イクオリン複合体は、22,285ダルトンのアポイクオリンタンパク質、酸素分子、及び蛍光団セレンテラジン(luminophore coelenterazine)を含む。三つのCa2+イオンがこの複合体と結合すると、セレンテラジンは、二酸化炭素と青い光を同時に放出して酸化されてセレンテルアミド(coelentermide)となる。イクオリンは細胞からエクスポート又は分泌されるものでなく、また細胞内において区分化又は隔離されるものでない。したがって、比較的長い期間にわたって生じるCa2+の変化を検出するために、イクオリン測定が用いられてきた。様々な実験系において、イクオリンの発光は、細胞ローディング加工(cell loading)後、数時間から数日間検出することができる。またイクオリンが細胞機能又は胚発生を崩壊させないこともさらに知られている。
そのようなCa2+に依存する発光により、イクオリン複合体は、細胞内Ca2+インジケータとして広く利用されている。オワンクラゲは、特に、(1)ニコチンコリン作動薬への単一副腎クロム親和性細胞の分泌反応の分析、(2)心筋ダメージにおけるCa2+放出の役割の解明、(3)受精中のCa2+の大量リリースの立証、(4)成長中の鶏筋芽細胞における筋小胞体カルシウム・ポンプ発現の制御の調査、及び(5)わずか三ピコリットルの注入量を有するマイクロピペットの検査、に用いられる。
アポイクオリンは、分子量約22kDaを有する。アポイクオリンは、アポイクオリン中のジスルフィド結合を減少させることによってイクオリンを再生させるために使用される。カルシウム担持アポイクオリンは、結合基質を含有する未反応蛍光タンパク質と同様のコンパクトな骨組み及び全体にわたる折りたたみパターンを保有する。
従来のオワンクラゲからのイクオリンの精製は、長い時間と多大な労力のかかる抽出過程を必要とし、さらに、時には、実質的に異質な又は研究対象の生物に有害な生成物を生じる。二トンのクラゲからは通常約125mgの精製された蛍光タンパク質が得られる。一方で、組み換え型イクオリンが、好ましくは遺伝子操作されている大腸菌からアポイクオリンを精製することにより作成され、続いて、純粋なセレンテラジンを用いてインビトロでイクオリン複合体が再構成される。本発明に有用なアポイクオリンが記載され、かつ、該アポイクオリンは当業者に知られる精製スキーム及び/又は合成から商業的に取得可能である。S.Inouye、S.Zenno、Y.Sasaki、及びF.Tsuji。アポイクオリンの高レベル発現及び精製。(1991)タンパク質発現及び精製2、122−126。
本発明は、対象内のカルシウムの均衡を補正又は維持するために該対象にアポイクオリン含有組成物を投与することを目的とする。血漿及び体液中のカルシウムイオン濃度は、神経細胞の興奮性、筋肉収縮、膜透過性、細胞***、ホルモンの分泌、骨石灰化、しかしこれらに限定されない、を含む様々な身体機能、又は虚血による細胞死の予防において、非常に重要であると考えられている。カルシウムの恒常性の崩壊、即ちカルシウムの不均衡が、様々な病気、症状、及び状態の原因となる及び/又はそれらと相互関係を示すと考えられる。そのような病気、症状、及び状態は、睡眠の質、活力の質、心的状態の質、記憶力の質、及び痛覚に関連するものを含む。CaBPsの研究により、これらが適切なカルシウムイオンのレベルの維持に作用する保護因子として認識された。
特定の実施形態においては、本発明の方法は、カルシウムの不均衡を治療するため、カルシウムの不均衡の進行を遅らせるため、カルシウムの不均衡の発症を予防するため、並びにカルシウムの不均衡の再発を防止及び/又は治療するために、唯一の有効成分としてのアポイクオリンを投与することを含む。別の実施形態においては、本発明は、アポイクオリンを、周知の治療的又は栄養学的価値を有する一又は複数の付加的な作用物質と併用して投与することを含む方法を提供する。アポイクオリンの特に好ましい応用は、睡眠、活力、心的状態、記憶力の質、及び痛覚に関連する一又は複数の症状及び疾患の治療における応用である。
本明細書では、「治療」なる語は、予防手段及び疾患を緩和させる治療を含む。本明細書では、「弱める」、「軽減」、「抑制」、及び「抑止」なる語は、少なくする又は減少という通常理解される定義である。本明細書では、「進行」なる語は範囲もしくは重症度の増加、前進、成長、又は悪化を意味する。本明細書では、「再発」なる語は、緩和後に病状が戻ってくることを意味する。
本明細書では、「投与」なる語は患者、組織、臓器、又は細胞を、アポイクオリンと接触させることをいう。本明細書では、インビトロ即ち体外、又は、インビボ即ち人間などの生体の細胞もしくは組織内において、投与が達成される。好ましい実施形態においては、本発明は、本発明に有用な組成物を患者又は対象に投与することを含む。本明細書で等価なものとして用いられる「患者」又は「対象」は、(1)アポイクオリンの投与により治癒もしくは治療可能な、カルシウムの不均衡に関連する疾患を有するもの、又は、(2)アポイクオリンの投与により予防可能な、カルシウムの不均衡に関連する疾患の影響を受けやすいとされるもの、うちの、何れかに該当する哺乳類、好ましくは人間をさす。
本明細書では、「有効量」及び「治療における有効量」なる語は、毒性、炎症、又はアレルギー反応などの過度の不利な副作用のない治療的反応を生じさせるのに十分な、活性薬剤の量をいう。治療される特定の状態、患者の身体状態、治療される動物のタイプ、治療の持続、併用療法の性質(もしあれば)、並びに採用される具体的な製剤及び合成物の構造、又はその派出物などの因子と共に、具体的な「有効量」が変化することは、明らかである。この場合、(1)カルシウム不均衡に関連する疾患の予防、及び(2)カルシウムの不均衡に関連する疾患の逆転又は安定、のうちの一又は複数の結果を示す量が、治療に有効であるとみなされる。最適な有効量は、当業者が日常的な実験から容易に決定することができる。
対象への経口投与のための特定の好ましい組成物においては、アポイクオリンが少なくとも一つの許容キャリアと共に、約10mg/回の用量で、好ましくはカプセルの形で、対象への推奨用量約10mg/日で(即ち一日一カプセル)、処方される。
本発明に係る組成物は、液体の又は凍結乾燥された又はさもなければ乾燥された製剤を含み、かつ、様々な緩和剤(例えばトリス塩酸、酢酸塩、リン酸塩)の希釈剤、pH及びイオン強度、表面吸着を防止するためのアルブミンやゼラチンなどの添加物、界面活性剤(例えばツイン20、ツイン80、プルロニックF68、胆汁酸塩)、可溶化剤(例えばグリセロール、ポリエチレン・グリセロール)、抗酸化剤(例えばアスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム)、防腐剤(チメロサール、ベンジルアルコール、パラベン)、バルキング物質又は張度調整剤(例えばラクトース、マンニトール)、タンパク質へのポリエチレン・グリコールの共有結合などの重合体の共有結合、金属イオンとの錯体形成、又は、ポリ乳酸やポリグリコール酸などの高分子化合物の微粒子調合剤もしくはヒドロゲル中へもしくは上への物質の含有、又は、リポソーム、マイクロエマルション、ミセル、膜状もしくは多重膜状の小胞、赤血球ゴーストもしくはスフェロプラスト上への物質の含有、を含む。そのような組成物は、物理的状態、溶解性、安定性、インビボリリース率、及びインビボクリアランス率に影響を与える。制御された又は持続されたリリース組成物には脂溶性デポ(depots)の製剤(例えば脂肪酸、ワックス、油)が含まれる。
本発明は、重合体(例えばポロキサマー又はポロキサミン)でコーティングされた微粒子組成物を投与する方法をさらに含む。その他の実施形態における組成物には、非経口、経肺、経鼻及び経口を含む様々な投与ルートのための、微粒子構造、保護コーティング、プロテアーゼ抑制剤又は透過促進剤が含まれる。特定の実施形態においては、非経口投与、経肺投与(paracancerally)、経粘膜投与、筋肉内投与、静脈内投与、皮内投与、皮下投与、腹腔内投与、脳室内投与、頭蓋内投与、又は腫瘍内投与により、組成物が投与される。
さらに、本明細書では、「調合剤的許容キャリア」は、当業者に周知のものであり、かつ、0.01〜0.1M、及び好ましくは0.05Mリン酸緩衝剤、又は0.9%生理食塩水、しかしこれらに限定されない、を含む。加えて、そのような調合剤的許容キャリアは、水溶性又は非水溶性の溶液、懸濁、及びエマルションでもよい。非水溶性溶剤の例としては、プロピレン・グリコール、ポリエチレン・グリコール、オリーブオイルなどの植物油、及び注入可能なオレイン酸エチルなどの有機エステルが含まれる。水溶性キャリアは、生理食塩水及び緩衝媒体を含む、水、アルコール/水溶性溶液、エマルション、又は懸濁を含む。
非経口添加剤は、塩化ナトリウム溶液、リンガー・デキストロース、デキストロース及び塩化ナトリウム、乳酸加リンガー、及び固定油を含む。例えば抗菌剤、抗酸化剤、照合剤、不活性ガスなどの防腐剤、及びその他の添加剤が存在してもよい。
本発明を用いて投与可能な制御された又は持続的なリリース組成物は、脂溶性デポの製剤(例えば脂肪酸、ワックス、油)を含む。さらに、本発明は、重合体(例えばポロキサマー又はポロキサミン)でコーティングされた微粒子組成物、及び組織特異的レセプター、リガンドもしくは抗原に対する抗体と結合した構成要素、又は組織特異的レセプターのリガントと結合した構成要素を含む。
本発明により投与される組成物のその他の実施形態は、非経口、経肺、経鼻、経眼、及び経口などの様々な投与ルートのための、微粒子構造、保護コーティング、プロテアーゼ抑制剤、又は透過促進剤を含む。
ポリエチレン・グリコール、ポリエチレン・グリコール、及びポリプロピレン・グリコールの共重合体、カルボキシメチル・セルロース、デキストラン、ポリビニル・アルコール、ポリビニルピロリドン、又はポリプロリンなどの水溶性重合体の共有結合により調製された化学物質は、静脈注射後の血液中の半減値が、対応する調整されていない構成要素よりも実質的に長いことが知られている。そのような調整は、さらに、化学物質の水溶液中の溶解度を高め、凝集を除去し、構成要素の物理的及び化学的安定性を促進し、さらに、構成要素の免疫原性及び反応性を大幅に低下させる。結果として、調製されていないものよりもそのような重合体の外転の頻度を少なくする又は投与量を少なくすることによって、所望のインビボ生物活動が達成される。
本発明に係るさらに別の方法においては、組成物は、制御されたリリースシステム内へ投与される。例えば、静脈注射、移植可能な浸透圧ポンプ、経皮貼布、リポソーム、又は投与のその他のモードを用いて、薬剤が投与される。一実施形態においては、ポンプを用いてもよい。別の実施形態においては、高分子物質を用いてもよい。さらに別の実施形態においては、治療されるターゲット、即ち脳の近くに制御されたリリースシステムを配置してもよく、これにより必要となる全身の投与量が少なくなる。
組成物は、アポイクオリン単体を含んでもよく、又は調合剤的許容キャリアをさらに含んでもよく、錠剤、粉末、カプセル、丸薬、溶液、懸濁、エリキシル剤、シロップ、飲み物、エマルション、ゲル、クリーム、点眼剤、又は肛門座剤や尿道用座剤を含む座剤などの、固体又は液体の形態であってもよい。調合薬的許容キャリアはまた、ガム、のり、砂糖、セルロース系材料、及びそれらの混合物を含む。アポイクオリンを含有する組成物は、例えば、丸薬を皮下移植することにより患者に投与されてもよい。さらなる実施形態においては、丸薬を用いることにより、ある期間にわたってアポイクオリンの制御されたリリースが提供されることとなる。組成物はまた、溶液の静脈注射、動脈注射、筋肉注射、又は液体もしくは固体の経口投与、又は局所使用により、投与されてもよい。さらに、肛門座剤又は尿道用座剤を用いることにより投与が達成されてもよい。
本発明により投与可能な組成物は、周知の溶解、混合、粒状化、又は錠剤形成処理により作成される。経口投与においては、アポイクオリン又はその生理学的に許容な塩、エステル、N−酸化物などの誘導体が、この目的のために常とされている添加剤、安定剤、又は不活性希釈剤などの添加物と混合され、習慣的な方法を用いて錠剤、コーティングされた錠剤、硬質又は軟質ゼラチンカプセル、水溶性、アルコール性又は油性の溶液などの、投与に適した形へと変換される。
適切な不活性添加剤の例は、コーンスターチ、ポテトスターチ、アルギン酸などの崩壊剤を含むかもしくはステアリン酸などの潤滑剤もしくはマグネシウムステアレートを含む、アカシア、コーンスターチ、ゼラチンなどのバインダーと組み合わされて用いられるラクトース、スクロース、又はコーンスターチなどの従来の錠剤ベースである。
適切な油性添加剤又は溶剤の例は、ヒマワリ油又は魚肝油などの植物性又は動物性油である。組成物は乾式顆粒及び湿式顆粒の両方であっても達成される。経口投与(皮下注射、静脈注射、動脈注射、又は筋肉注射)においては、化学物質又はその生理的に許容な塩、エステル、N−酸化物などの誘導体が、溶液、懸濁、又は駆除剤(expulsion)、及び、所望される場合にはこの目的のために常でありこの目的に適した安定剤又はその他の補助剤などの物質が併用される。
例としては、水及び油などの減菌液が挙げられ、界面活性剤及びその他の調合剤許容アジュバントが添加される又は添加されない。説明のための油は、ピーナツ油、大豆油、又はミネラル油などの、石油、動物、植物、又は合成起源のものである。一般的には、水、生理食塩水、水溶性デキストロース、及び関連する砂糖水、並びにプロピレン・グリコールもしくはポリエチレン・グリコールなどのグリコールが、特に注射用溶液として好ましい液状キャリアである。
活性成分が含まれる組成物の作成は当該分野において理解されている。そのような組成物は、鼻咽頭に運ばれるエアロゾル又は注入物質として、その何れも液状溶液又は懸濁液として、作成されてもよい。しかしながら、注入前に液体に溶かされる又は懸濁されるのに適した形態の固体が作成されてもよい。組成物はまた乳化されてもよい。活性治療成分は、調合剤的に許容かつ活性成分と混合可能な賦形剤としばしば混合される。適切な賦形剤は、例えば水、生理食塩水、デキストロース、グリセロール、エタノールなど、又はそれらの混合物を含む。加えて、組成物は、湿潤剤又は乳化剤、活性成分の有効性を促進させるpH緩衝剤などの補助物質のわずかな量を含有する。
活性成分は、中和された調合剤的許容塩の形態として、組成物に調剤される。調合剤的許容塩は、例えば塩酸もしくはリン酸などの無機酸、又は酢酸、酒石酸、マンデル酸などの有機酸を用いて形成される酸付加塩を含む。遊離型カルボキシル基から形成された塩もまた、例えばナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウム、又は水酸化鉄などの無機ベース、及びイソプロピルアミン、トリメチルアミン、2−エチルアミノエタノール、ヒスチジン、プロカインなどの有機ベースから得られる。
例えばクリーム、ゲル、点滴剤などを用いる身体表面への局所性投与においては、アポイクオリン又はその生理的に許容な誘導体は、生理的に許容な希釈剤中の溶液、懸濁液、又はエマルションとして、調合剤的キャリアを用いて又は用いずに作成及び適用される。
本発明に係る別の方法においては、活性成分が小胞、特にリポソーム内に運ばれる(Langer、サイエンス 249、1527〜1533(1990);Treatら、感染病及び癌の治療におけるリポソーム、Lopez−Berestein and Fidler(eds.),Liss,N.Y.、353−365頁(1989))。
アポイクオリンの塩は、好ましくは調合剤的に許容な塩である。しかしながら、その他の塩は、本発明に係る組成物又はそれらの調合剤的に許容な塩の作成に有用であり得る。適切な調合剤的に許容な塩は、例えば塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、炭酸又はリン酸などの調合剤許容酸の溶液と、アポイクオリンの溶液と、を混合することにより形成される酸付加塩を含む。
加えて、本明細書に記載されるアポイクオリン含有組成物は、栄養補助組成物の形態で提供されてもよく、アポイクオリンにより、様々な有害なカルシウム不均衡関連疾患の発症が防止され、又は該カルシウム不均衡関連疾患が弱まるもしくは安定する。本明細書において、「栄養補助」又は「栄養補助組成物」なる語は、病気の予防及び/又は治療を含む医学的な健康に効果をもたらす食品、又は食品の一部をさす。本発明に係る栄養補助組成物は、活性成分としてアポイクオリンのみを含有してもよく、あるいは、ビタミン、コエンザイム、ミネラル、ハーブ、アミノ酸などの総摂取量を高める、これらを含む食習慣を補助する健康補助食品を、混合する形で、さらに有してもよい。
したがって、本発明は、患者に栄養補助的な利益を与える方法であって、該患者にアポイクオリンを含有する栄養補助組成物を投与することを含む方法を提供する。そのような組成物は、本明細書に記載されるように、「栄養補助的許容キャリア」を一般的に含み、それは、上記の経口投与ルートに適した調合剤的許容キャリアを含む経口投与に適した任意のキャリアである。特定の実施形態においては、本発明の栄養補助組成物は、機能に基づく定義付けがされた、免疫機能増加剤、抗炎症剤、抗酸化剤、抗ウイルス剤、又はそれらの混合物を含む、健康補助食品を含む。
免疫機能増加剤及び/又は抗ウイルス剤は、創傷治癒の加速及び免疫機能の改善に有用であり、かつ、それらは、コーンフラワー又はエキナシア属のハーブからの抽出物、サンブカ属のハーブからの抽出物、及びヒドラスチス抽出物を含む。レンゲ属のハーブもまた、天然形態又は処理された形態の何れかにおいて、有効な免疫機能増加剤とされる。レンゲは、マロー内の幹細胞及びリンパ組織活性免疫細胞の成長を促す。亜鉛並びにグルコン酸亜鉛及び酢酸亜鉛などの亜鉛の生物活性塩もまた、一般的な風邪の治療における免疫機能増加剤として作用する。
抗酸化剤は、天然の、血液中の抗酸化酵素のレベルを増加させるように作用する硫黄含有アミノ酸アリシンを含む。ガーリックなどのアリシンを含むハーブ又はハーブ抽出物もまた有効な抗酸化剤である。カテキン及びカテキンを含む緑茶などのハーブの抽出物もまた、有効な抗酸化剤である。レンゲ属の抽出物もまた抗酸化活性を示す。ケルセチン、ヘスペリジン、ルチン、及びそれらの混合物などのバイオフラボノイドもまた抗酸化剤として有効である。バイオフラボノイドの主な有益な役割は、体内でビタミンCが酸化することを保護することである。これにより、ビタミンC、及び体が利用可能なアスコルビン酸がより多く生成されることとなる。
ケルセチンなどのバイオフラボノイドもまた有効な抗炎症剤であり、かつ、抗炎症剤として本発明の組成物に用いられてもよい。抗炎症的なハーブの補助食品、及び植物又はハーブから得られる抗炎症成分もまた、本発明の組成物に抗炎症剤として用いられてもよい。これらは、ブロメライン、パイナップルに存在するタンパク質分解酵素、並びに、紅茶及びイラクサ抽出物、並びに、ターメリック、ターメリック抽出物又はターメリックから分離される黄色の色素であるクルクミンを含む。
本発明に用いられてもよい別の補助食品は、ショウガ属のハーブから抽出される生姜である。生姜を用いることにより、ジンジェロールや関連成分であるショウガオールなどのような成分による強心作用をもたらすこと、並びに、めまい及び前庭障害に効果をもたらすことが分かっている。生姜はまた吐き気やその他の胃の病気の治療にも効果的である。
軟組織構造の再構築、特に軟骨の再構築を助ける補助食品は、関節炎の痛み及びその他の関節障害を治療するための組成物において有用である。グルコサミン、グルコサミン・サルフェイト、コンドロイチンは、ヘラジカの枝角皮膚など様々な抽出源から抽出されてもよい。海産脂質複合体、オメガ3脂肪酸複合体、及び魚油もまた関節炎に関連する痛みの治療に有用であることが知られている。
片頭痛の治療に有用な補助食品には、ナツシロギク及びイチョウの葉が含まれる。ナツシロギクの中の主な有効成分は、セスキテルペン・ラクトン・パルテノイドであり、これは、血管の血管けいれん活動による痛みの原因となるプロスタグランジンの分泌を抑制する。ナツシロギクはさらに抗炎症特性を示す。魚油はさらに、その血小板安定化及び抗血管けいれん作用により、片頭痛の治療にも有用である。ショウガ属のハーブは、さらに、動脈を安定化させて血液循環を改善することにより、片頭痛の治療を助ける。
上で挙げられた補助食品のうちのいくつかがその薬理学的効果について記載されているものの、その他の補助食品が本発明に利用されてもよく、それらの効果は科学文献に記載されている。
以下に記載する、限定を目的としない例を検討することにより、本発明がより深く理解される。

例1.
九十(90)日間にわたりアポイクオリンを投与した結果、テスト対象の生活の質に改善がみられた。
32人の患者に対する90日間にわたる非盲検法による本分析によって、睡眠、活力、心的状態、痛み、及び全体的な健康の総合的な質が改善したことがわかった。能力の変化は、標準化された一連の質問を用いて評価された。これらの、定性的認識力試験の評価には、睡眠指標、頭痛指標、及び生活の質に関するアンケートが含まれる。調査の結果から能力の改善が示された。有害事象が原因で調査を中断した患者はいなかった。
図1に示された結果は、表記の領域におけるスコアの、基準値からの変化率を示す。別のグラフに示される記憶力に関するスコアは除外した。この分析は、0日目から90日目に対して1、2、3、4、5とグラフに記されて、示されている。このグラフは、睡眠、活力、心的状態、痛み、及び全体的な健康の総合的な質が改善したことを示す。基準値は事前調査段階からわかっている。
例2.
三十(30)日間にわたりアポイクオリンを投与した結果、テスト対象の生活の質に改善がみられた。
本調査は、56人の患者に対する30日間にわたる非盲検法である。能力の変化は、記憶力スクリーニング手段を用いて評価された。図2に示されるとおり、早くも8日で記憶能力の改善が示され、30日目で統計学的により顕著な改善が示された。有害事象が原因で調査を中断した患者はいなかった。
例3.
九十(90)日間にわたりアポイクオリンを投与した結果、テスト対象の認識力に改善がみられた。
32人の患者に対する90日間にわたる非盲検法による本分析によって、認識力が改善したことがわかった。能力の変化は、標準化された認識力に関する一連の試験(battery)を用いて評価された。調査により、早くも8日で認識力の改善が示され、30日目、そして60〜90日で、統計学的により顕著な改善が示された。有害事象が原因で調査を中断した患者はいなかった。図3に示される結果は、認識力において、スコアの基準値からの顕著な増加率を明示している。注意:患者の51%越において認識力が増加した。
本明細書に記載される例及び実施形態は説明のためのみのものであることが理解され、したがって、様々な修正及び変更が当業者に示唆されると共に本願の範囲の精神及び添付の特許請求の範囲の中に含まれる。本明細書に引用される全ての発行物、特許、及び特許出願の全体が、本明細書によって全ての目的のために参照することによって盛り込まれる。

Claims (5)

  1. カルシウムの不均衡に関連する睡眠、痛み又は記憶力に関する症状又は疾患を治療するための組成物において、
    (a)有効量のアポイクオリンと、
    (b)許容キャリアと、
    を含む(但し、セレンテラジンをさらに含むイクオリン複合体を除く)ことを特徴とする組成物。
  2. 免疫機能増加剤、抗炎症剤、抗酸化剤、抗ウイルス剤、又はそれらの混合物をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組成物が、錠剤、カプセル、溶液、懸濁液、シロップ、飲み物、経口もしくは経眼用製剤、又は注射からなる群から選択される単位用量の形とされることを特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記組成物が栄養補助的な組成物とされることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の組成物。
  5. アポイクオリンを使用(但し、セレンテラジンを含むイクオリン複合体の使用を除く)して、栄養補助組成物が投与される対象内のカルシウムの不均衡に関連する睡眠痛み又は記憶力に関する症状又は疾患を治療するための前記栄養補助組成物を製造する方法。
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