JP5503442B2 - 遊技システム - Google Patents

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本発明は、遊技機に対する不正防止技術に関する。
遊技媒体の投入を条件に、所定の抽選契機が成立するごとに当落抽選を行い、当選により遊技者が遊技媒体を増やせるようにした遊技機が知られている。この種の遊技機では、当落抽選を司る基板を不正改造した基板に交換する不正行為が問題となっており、各種の対策技術が提案されている。例えば、当落抽選を司る基板を遊技機が備える他の基板が認証を行うことで、基板の正当性を確認する技術(例えば、特許文献1、特許文献2参照)や、遊技場に設置した検査装置により遊技機に予め登録した固有識別情報の正当性を検査して不正改造を検知する技術(例えば、特許文献3参照)などが提案されている。
特開2002−263340号公報 特開2005−21330号公報 特開2001−137516号公報
特許文献1及び2の技術では、認証に関与する全ての基板が不正な基板に交換されてしまった場合、不正改造を検知できない、という問題がある。また特許文献3の技術では、検査装置に対して不正改造が行われていると、不当な遊技機を検知できなくなる、という問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、遊技機に対する不正改造をより確実に検知し、なおかつ、不正改造状態での遊技を禁止できる遊技システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、遊技媒体を用いた遊技による特別遊技状態の移行を制御する遊技機メイン基板、及び前記遊技媒体の払出を制御する払出制御基板を備えた遊技機と、前記遊技媒体の貸出を制御する貸出装置制御基板を備え、前記遊技機にデータを送受可能に接続された遊技媒体貸出装置と、を有する遊技システムにおいて、前記遊技媒体貸出装置は、前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板のそれぞれを認証するとともに、前記貸出装置制御基板を認証する認証手段を備え、前記遊技機メイン基板、前記払出制御基板、及び貸出装置制御基板に対する前記認証手段による全ての認証の成立を条件に前記遊技機を遊技可能にすることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明は、所定個数の遊技媒体を封入し、これらの遊技媒体を遊技に循環利用する封入式に構成され、前記遊技による特別遊技状態の移行を制御する遊技機メイン基板、及び遊技者が遊技に使用可能な遊技媒体数データを管理する払出制御基板を備えた遊技機と、前記遊技者へ貸し出す前記遊技媒体数データを管理する貸出装置制御基板を備え、前記遊技機にデータを送受可能に接続された遊技媒体貸出装置と、を有する遊技システムにおいて、前記遊技媒体貸出装置は、前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板のそれぞれを認証するとともに、前記貸出装置制御基板を認証する認証手段を備え、前記遊技機メイン基板、前記払出制御基板、及び貸出装置制御基板に対する前記認証手段による全ての認証の成立を条件に前記遊技機を遊技可能にすることを特徴とする。
また、上記遊技システムにおいて、前記認証手段は、前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板と、前記貸出装置制御基板との間で送受されるデータを中継するとともに、前記認証の成立を条件に、暗号通信の暗号化に用いるキー情報を生成し、当該キー情報を前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板に出力し、前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板のそれぞれに、前記貸出装置制御基に送信するデータを前記キー情報に基づいて暗号化させることを特徴とする。
また、上記遊技システムにおいて、前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板のそれぞれは、相互間で送受されるデータを暗号化する暗号化手段を備え、各暗号化手段は、前記認証手段によって生成された前記キー情報に基づいて暗号化することを特徴とする。
また、上記遊技システムにおいて、前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板の各暗号化手段が、前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板の相互間でデータを送受することを特徴とする。
本発明によれば、遊技機に接続される遊技媒体貸出装置に認証手段を設け、この認証手段が当該遊技機の遊技機メイン基板、及び払出制御基板のそれぞれを認証する構成としたから、遊技機の遊技機メイン基板、及び払出制御基板に対する不正交換や不正改造等の不正行為を検出することができる。また、遊技機を認証する遊技媒体貸出装置にあっても、認証手段が貸出装置制御基板を認証する構成としたため、この貸出装置制御基板に対する不正交換や不正改造等の不正行為を検出することができる。
これにより、遊技機のみならず、当該遊技機を認証する遊技媒体貸出装置に対する不正行為も検知されることから、遊技機の認証の正当性を保つことができる。
これに加え、遊技媒体貸出装置は、遊技機メイン基板、払出制御基板、及び貸出装置制御基板に対する認証手段による全ての認証の成立を条件に遊技機を遊技可能にするため、遊技機、及び遊技媒体貸出装置の両方の基板認証が成立しているときにだけ遊技可能となり、遊技媒体貸出装置、及び遊技機のいずれかが不正交換や不正改造等された状態での遊技を確実に禁止することができる。
本発明の実施形態に係る遊技サービスシステムの全体構成を示す図である。 遊技システムの機能的構成を示す図である。 基板間暗号通信の説明図である。 本発明の第1変形例に係る基板間暗号通信の説明図である。 本発明の第2変形例に係る基板間暗号通信の説明図である。 本発明の第3変形例に係る基板間暗号通信の説明図である。 本発明の第4変形例に係る基板間暗号通信の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る遊技サービスシステム1の構成を示す図である。
遊技サービスシステム1は、遊技店舗2に導入されている遊技管理システム3と、サービス提供サーバー群4とを備えている。遊技管理システム3は、遊技機の一例たるパチンコ機5から遊技情報を取得して管理するシステムであり、複数台のパチンコ機5及びCR(Card Reader)ユニット(遊技球貸出装置)6等を備えて構成されている。サービス提供サーバー群4は、遊技管理システム3に対して各種サービスを提供するサーバー群である。
サービス提供サーバー群4には、大別すると、ベンダー系に属するベンダー系サーバー群4Aと、データセンター系に属するデータセンター系サーバー群4Bとが含まれており、それぞれがインターネット等の広域網11を介して遊技管理システム3と通信可能に接続されている。
ベンダー系サーバー群4Aには、遊技機メーカーサーバー12Aと、販社・中古機業者サーバー12Bと、カード会社サーバー12Cと、コンテンツプロバイダーサーバー12Dとが含まれている。
遊技機メーカーサーバー12Aは、パチンコ機5を製造する遊技機メーカーが所有するサーバーであり、販社・中古機業者サーバー12Bは、パチンコ機5を販売する販売会社や中古のパチンコ機5を販売する中古機業者が所有するサーバーである。これら遊技機メーカーサーバー12A、及び販社・中古機業者サーバー12Bからは、製造、或いは販売したパチンコ機5の識別情報(例えば製造番号)と、パチンコ機5の後述する基板認証に供される認証用情報としての遊技機ID(例えば、遊技機メイン基板40のCPU固有ID61(図2))と、出荷先とが遊技機ID管理センターサーバー13D(後述)に送信され、当該遊技機ID管理センターサーバー13Dで管理される。
カード会社サーバー12Cは、遊技球の貸し出しに供する後述するプリペイド媒体14を製造販売するカード会社によって利用され、プリペイド媒体の製造番号やシリアル番号の照会サービスを提供するサーバーである。遊技店舗側は、かかる照会サービスを利用することで、偽造等された不正なプリペイド媒体を発見できる。
コンテンツプロバイダーサーバー12Dは、コンテンツを配信するプロバイダーによって利用され、各種コンテンツを配信するサーバーである。コンテンツの例としては、例えば遊技機メーカーによって登録されたパチンコ機5のPR(Public Relations)コンテンツや、遊技性能、遊技方法等の説明コンテンツなどが挙げられる。かかるコンテンツは、遊技管理システム3の例えば各CRユニット6に配信され、後述のタッチ液晶モジュール27などに表示されて遊技者に提供される。
データセンター系サーバー群4Bには、コンテンツ配信データセンターサーバー13Aと、プリペイド管理データセンターサーバー13Bと、第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cと、遊技機ID管理センターサーバー13Dと、不正情報監視センターサーバー13Eとが含まれている。
コンテンツ配信データセンターサーバー13Aは、TVや映画などの動画や音楽等のエンターテイメントコンテンツを配信するサーバーであり、かかるコンテンツは、遊技管理システム3の各CRユニット6に配信されタッチ液晶モジュール27などに表示される。
プリペイド管理データセンターサーバー13Bは、遊技店舗2で利用されている各プリペイド媒体14の残価値の記録・照会サービスを提供するサーバーである。また第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cは、遊技店舗2の会員となった遊技者ごとに遊技球の貯玉数の記録・照会サービスを提供するサーバーである。遊技店舗側は、これらプリペイド管理データセンターサーバー13B、及び第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cが記録しているデータと遊技管理システム3で管理しているデータとの間の整合性を検証可能になっている。
遊技機ID管理センターサーバー13Dは、パチンコ機5の識別情報と、上記遊技機IDと、当該パチンコ機5の出荷先の遊技店舗2とを対応付けたデータを管理し、また照会可能にするサーバーである。すなわち、どの遊技機IDのどのパチンコ機5がどの遊技店舗2に設置されているかが遊技機ID管理センターサーバー13Dで管理され、また各遊技店舗2から参照可能になる。かかるデータは、遊技機メーカー、販社、或いは中古機業者がパチンコ機5を出荷するごとに遊技機メーカーサーバー12A、及び販社・中古機業者サーバー12Bから登録され、また遊技店舗2がパチンコ機5を撤去するごとに、対応するパチンコ機5のデータが抹消される。また、データ登録者以外にデータを参照できる者を出荷先の遊技店舗2に限定するために、出荷先の遊技店舗2には、当該出荷先に対応付けられた遊技機IDを参照するためのデータアクセスID及びパスワードが付与されている。遊技店舗2側は、これらを用いて遊技機ID管理センターサーバー13Dにアクセスすることで、当該遊技店舗2のみが遊技機IDを取得可能になる。
なお、遊技機ID管理センターサーバー13Dの管理データには、他に任意の情報を含めることができ、例えば遊技機メーカー名やパチンコ機5の機種名の情報等を含めても良い。
不正情報監視センターサーバー13Eは、何らかの理由で不正と認められたパチンコ機5の識別情報を遊技店舗2の端末などから照会可能に管理するサーバーである。遊技店舗側は、不正情報監視センターサーバー13Eに問い合わせることで、所有のパチンコ機5が不正なものでないかを確認できる。
次いで、遊技管理システム3を構成する各装置について詳述する。
遊技管理システム3は、複数台のパチンコ機5及びCR(Card Reader)ユニット(遊技球貸出装置)6と、精算機7と、管理コンピュータ群8とを備え、CRユニット6、精算機7及び管理コンピュータ群8のそれぞれが店内LAN9、或いは専用通信線10により通信可能に接続されている。
パチンコ機5は、遊技球を遊技媒体に使用する遊技機である。このパチンコ機5は、遊技者が、価値媒体たるプリペイド媒体14を購入、或いは、プリペイド媒体14に現金をチャージし、該プリペイド媒体14の残価値を代償として遊技球を借りて遊技する、いわゆるCR機と呼ばれる遊技機である。そして、かかるパチンコ機5と、当該パチンコ機5と通信可能に接続され、プリペイド媒体14を読み取る上記CRユニット6と、を備えて遊技システム15が構成されている。この遊技システム15では、パチンコ機5は、CRユニット6と電気的に接続されている(通電状態である)事を条件に遊技球を発射可能に構成されている。
パチンコ機5は、遊技盤(ゲージ盤)16の前面に前面ガラス17を設け、該前面ガラス17を通じて遊技盤16の遊技領域を視認可能に構成したパチンコ機本体18を備えている。遊技盤16の遊技領域には、遊技球通過時に賞球が得られる入賞口として始動入賞口19や他の入賞口20、常閉状態の大入賞口(いわゆるアタッカー)21と、これら始動入賞口19、他の入賞口20及び大入賞口21のいずれにも入賞しなかった遊技球(いわゆるアウト玉)を遊技領域から遊技盤16の裏側に導いて回収する回収口22と、多数の障害釘23と、始動入賞口19への遊技球の入賞(通過)に伴い図柄を変動表示する図柄表示ユニットとしての遊技機液晶表示器24とが設けられている。始動入賞口19、大入賞口21、及び他の入賞口20に入賞したときの賞球数はそれぞれ異なり、本実施形態では、始動入賞口19が3個、大入賞口21が15個、及び他の入賞口20が10個となっている。
パチンコ機本体18の正面には、遊技球の貸出操作用の貸出スイッチ25A、プリペイド媒体14の返却(遊技終了の指示)操作用の返却スイッチ25B、遊技機液晶表示器24での表示演出時などに操作入力するプッシュボタン25C等の各種操作ボタンが設けられている。
またパチンコ機本体18の右下には、遊技球を遊技盤16の遊技領域に1発ずつ所定の時間間隔で発射する遊技球発射ハンドル26が設けられている。遊技球発射ハンドル26の操作に伴って発射された遊技球が始動入賞口19を通過したことを契機にパチンコ機5は特賞の当落抽選を行うとともに、遊技機液晶表示器24に図柄を後述する表示演出を伴って変動表示し、停止図柄により当落抽選結果を遊技者に通知する。また当選時には、パチンコ機5は、大入賞口21を開放して遊技球が入賞し易い状態とすることで遊技者に持玉を増やす機会を与える。
ここで、このパチンコ機5は、所定個数(例えば25個)の遊技球をパチンコ機本体18に封入し、これらの遊技球をパチンコ機本体18の中で循環利用する封入球式の遊技機として構成されている。具体的には、パチンコ機5は、遊技盤16に発射され、始動入賞口19や大入賞口21、他の入賞口20に入賞した遊技球(いわゆるセーフ玉)及び回収口22に回収された遊技球(いわゆるアウト玉)をそれぞれ遊技盤16の裏側に回収し、発射位置に還流する循環流路(図示せず)を有し、当該循環流路内に所定個数の遊技球を封入して、封入した遊技球を繰り返して遊技領域に発射することで遊技を行うように構成されている。封入球式のパチンコ機5においては、パチンコ機本体18の外部から遊技球を補充する必要がないため、パチンコ機本体18の正面に、遊技球を一時的に貯留するいわゆる上皿や、上皿からパチンコ機本体18の内部に遊技球を捕球する捕球口、上皿に賞球を排出する排出口等は設けられておらず、かかる上皿等が従来配設された箇所(すなわち、前面ガラス17の下)には、タッチ液晶モジュール27が設けられている。
タッチ液晶モジュール27は、パチンコ機本体18の台枠に組み込まれたタッチ操作可能な表示ユニットであり、CRユニット6の操作部及び表示部として機能し、かかる構成については、後に詳述する。
CRユニット6は、各パチンコ機5の片側に配置され通信可能に接続されており、プリペイド媒体14の残価値がゼロでない事を条件に、貸出スイッチ25Aの操作を示すスイッチ押下信号をパチンコ機5から受信した場合に遊技球の貸出指示信号を出力する。プリペイド媒体14の残価値は、管理コンピュータ群8(より正確には後述するプリペイド管理サーバー35B)に管理されており、CRユニット6は、玉貸完了時に、管理コンピュータ群8との間で貸出玉数に応じてプリペイド媒体14の残価値を減じる処理を行う。なお、CRユニット6は、玉貸時における残価値の使用単位(例えば100円単位、500円単位など)や、1個の遊技球あたりの貸出単価(例えば4円/玉、1円/玉など)を予め設定可能に構成されており、遊技場側が営業形態に応じて適宜に設定・変更可能に成されている。
プリペイド媒体14にはICを内蔵した硬貨形状のICコイン14A及びカード型の会員カード14Bが用いられている。会員カード14Bは、遊技店に会員登録している顧客に貸与される記録媒体であり、ICコイン14Aは、それ以外の顧客(いわゆる、ビジター)に貸与される記録媒体である。プリペイド媒体14には、カード会社によって付された、一意に特定するための識別情報が付与されており、この識別情報と残価値とが対応付けられて管理コンピュータ群8により管理されている。
このCRユニット6は、プリペイド媒体14の発行機能を有し、紙幣(例えば、「一万円」、「五千円」や「二千円」などの紙幣)を挿入する紙幣挿入口28、ICコイン14Aを投入するコイン投入口29、ICコイン14Aを排出するコイン排出口30、会員カード14Bを挿入する会員カード挿入口31が設けられている。
CRユニット6は、紙幣挿入口28に紙幣が挿入された場合、管理コンピュータ群8と通信して紙幣の額面に応じた価値をプリペイド媒体14に付与する処理を行う。具体的には、CRユニット6は、プリペイド媒体14として会員カード14Bが挿入されている場合には、会員カード14Bの残価値を管理する管理コンピュータ群8に対し、会員カード14Bの識別情報に投入金額分の価値を付与する旨を通知する。これにより、会員カード14Bへのプリペイド残高のチャージが行われる。また、会員カード14Bが挿入されていない場合には、CRユニット6は、新規にICコイン14Aを発行するとともに、ICコイン14Aの残価値を管理する管理コンピュータ群8に対し、このICコイン14Aの識別情報に投入金額分の価値を付与する旨を通知する。これにより、会員カード14Bを持たない遊技者に、プリペイド媒体14としてのICコイン14Aが新規に発行される。
CRユニット6は、プリペイド媒体14が投入されている間、その残価値をタッチ液晶モジュール27に表示し、貸出スイッチ25Aの操作により玉貸が行われるごとに残価値を減算更新し、また更新後の残価値をタッチ液晶モジュール27に表示する。また、CRユニット6は、返却スイッチ25Bが操作されたときには、プリペイド媒体14を排出するとともに、プリペイド媒体14の識別情報と残価値とを管理コンピュータ群8に送信し、これにより、CRユニット6から排出されたときのプリペイド媒体14の最終的な残価値が管理コンピュータ群8に記録される。
精算機7は、プリペイド媒体14の残価値を精算する装置であり、この精算機7には、ICコイン14Aのコイン投入口32及び会員カード14Bのカード挿入口33が設けられている。精算機7は、プリペイド媒体14が投入された場合、残価値を上記管理コンピュータ群8に問い合わせ、残価値に応じた金額を払い出す。精算機7は、金額払出完了後に、その旨を管理コンピュータ群8に通知し、管理コンピュータ群8が、そのプリペイド媒体14の残価値として記録している値をクリアすることで精算が完了する。
この遊技管理システム3においては、パチンコ機5ごとにデータ表示器34を備えている。データ表示器34は、対応するパチンコ機5の過去営業日の大当たり情報や、当日の大当たり回数、前回大当たりからの図柄変動回数(スタート回数)といった遊技情報を表示する表示パネル34Aを有する。またデータ表示器34には、表示パネル34Aの他にも、遊技場のホールスタッフを呼び出す呼出ボタンや、パチンコ機5の大当たり状態や確率変動遊技状態、時短遊技状態等の所定の遊技状態を報知するランプ等が設けられている。各データ表示器34は、対応するパチンコ機5と通信するCRユニット6に接続され、パチンコ機5が出力する遊技情報をCRユニット6から取得して表示パネル34Aに表示する。
管理コンピュータ群8は、遊技台計数管理装置35Aと、プリペイド管理サーバー35Bと、持玉管理サーバー35Cと、会員・景品管理サーバー35Dと、コンテンツサーバー35Eと、遊技機ID管理サーバー35Fとを備えている。
遊技台計数管理装置35Aは、いわゆるホールコンピュータ(図示では「ホールコン」)と呼ばれる装置であり、各パチンコ機5での出球や大当たり回数、エラー状況、パチンコ機5のパチンコ機本体18が備える扉の開放等の遊技機に係る遊技情報、並びに、各CRユニット6への入金や再プレイ、プリペイド残価値の消費等に関する情報をCRユニット6から取得して中枢的に管理する。遊技台計数管理装置35Aは、かかる各種の情報を、パチンコ機5からではなくCRユニット6から取得する。すなわち、遊技台計数管理装置35AとCRユニット6とはパラレル信号線10A、及び/或いはホールコンI/F装置36を中継器に備えたシリアル信号線10Bを介して接続されており、CRユニット6がパチンコ機5から逐次情報を受信して遊技台計数管理装置35Aに出力する。
プリペイド管理サーバー35Bは、プリペイド媒体14としてのICコイン14A及び会員カード14Bの各識別情報と残価値を対応付けて記憶し、これらの残価値を管理するサーバーである。CRユニット6は、プリペイド媒体14が投入されたときには、当該プリペイド媒体14の識別情報に対応する残価値をプリペイド管理サーバー35Bに問い合わせ、応答により得られた残価値をタッチ液晶モジュール27に度数表示する。
プリペイド媒体14の残価値は、CRユニット6でのチャージによって増加し、また玉貸によって減少し、プリペイド管理サーバー35Bは、これらチャージ及び玉貸しに応じて残価値を更新する。すなわち、CRユニット6が残価値をプリペイド媒体14にチャージした場合には、プリペイド管理サーバー35Bは、チャージされた残価値を識別情報とともに取得して残価値を加算更新する。貸出スイッチ25Aの操作に応じてCRユニット6が玉貸を行った場合には、プリペイド管理サーバー35Bは、かかる玉貸の代償価値をプリペイド媒体14の識別情報とともに取得して残価値を減算更新する。
このプリペイド管理サーバー35Bには、上述した精算機7が店内LAN9を介して接続されており、精算機7にプリペイド媒体14が投入されると、精算機7がプリペイド媒体14の残価値をプリペイド管理サーバー35Bに問い合わせて、残価値に応じた金額払い出し等の精算を行う。
持玉管理サーバー35Cは、遊技者の持玉数を管理するサーバーである。具体的には、持玉管理サーバー35Cは、遊技者の持玉数を、投入されているプリペイド媒体14の識別情報とともに店内LAN9を介してCRユニット6から取得して管理する。遊技者は、獲得当日に限り、持玉を遊技に使用することができ、CRユニット6は、プリペイド媒体14が投入されたときには、当該プリペイド媒体14の識別情報に対応する持玉数を持玉管理サーバー35Cに問い合わせ、応答により得られた持玉数をタッチ液晶モジュール27に表示する。このときCRユニット6は、持玉を使って遊技球の払い出しを受けるための持玉使用ボタン(図示せず)をタッチ液晶モジュール27に表示し、当該持玉使用ボタンが操作された場合には、所定玉数の遊技球の払出指示信号をパチンコ機5に出力するとともに、持玉管理サーバー35Cに対してプリペイド媒体14の識別情報とともに使用持玉数を送信する。持玉管理サーバー35Cは、使用持玉数を取得すると、対応するプリペイド媒体14の持玉数を減算更新する。また、CRユニット6は、プリペイド媒体14の排出時には、持玉管理サーバー35Cに対してプリペイド媒体14の識別情報とともに最終的な持玉数を送信し、この持玉数が持玉管理サーバー35Cに記録される。なお、持玉管理サーバー35CとCRユニット6との間の通信障害に備え、遊技者の持玉数をプリペイド媒体14にも記録する構成としても良い。
会員・景品管理サーバー35Dは、顧客会員と景品交換の管理をするサーバーである。顧客会員の管理について詳述すると、顧客の氏名や年齢、性別、職業、携帯電話番号、会員番号、サービス利用のための暗証番号、会員カード14Bの識別情報、顧客が遊技場に預けている再遊技可能な遊技媒体数(いわゆる貯玉数)、遊技履歴に係る情報が管理される。顧客会員には、氏名や年齢等を通知して会員登録を済ました顧客のみならず、会員登録をせずに遊技を行う顧客、いわゆるビジター会員も含まれる。すなわち、ビジター会員には当日限り有効の専用の会員カード14Bが発行され、当該会員カード14BをCRユニット6に挿入して遊技を行うこととなる。なお、ビジター会員に対し、会員カード14Bに代えて、上述のICコイン14Aを用いることができ、この場合には、CRユニット6に会員カード14Bを挿入せずともICコイン14Aを投入することで遊技を行う。
CRユニット6は、会員カード14Bが挿入された場合、タッチ液晶モジュール27に暗証番号入力画面を表示して入力を促し、入力された暗証番号及び会員カード14Bの識別情報の正当性を会員・景品管理サーバー35Dに問い合わせる。ただし、会員カード14Bがビジター会員用である場合には、かかる問い合わせは省略しても良い。CRユニット6は、これらの正当性が会員・景品管理サーバー35Dによって認められた場合に限り、当該会員・景品管理サーバー35Dから貯玉数を取得し、タッチ液晶モジュール27に表示する。またCRユニット6は貯玉が使用されるごとに会員・景品管理サーバー35Dに貯玉使用数を送信し、これにより会員・景品管理サーバー35Dが当該顧客の貯玉数を減算更新する。
また、この遊技管理システム3においては、遊技者が持玉を景品や貯玉に交換可能になされており、会員・景品管理サーバー35Dは、この景品交換の管理機能を有する。
すなわち、遊技者が景品カウンター(図示せず)等で持玉を景品に交換した場合、当該景品カウンターに設置されたPOS端末を含むPOSシステム37から持玉を交換した旨が、プリペイド媒体14の識別情報とともに持玉管理サーバー35Cに入力され、持玉管理サーバー35Cがプリペイド媒体14の識別情報に対応する持玉数を減算更新することで交換が完了する。このとき、会員カード14Bを利用して遊技を行った顧客会員が景品交換した場合に、当該顧客会員が交換した景品を会員・景品管理サーバー35Dに記録して管理するようにしても良い。
また、顧客会員が持玉を貯玉に交換するときには、会員・景品管理サーバー35Dに、貯玉数がプリペイド媒体14の識別情報とともに送信され、顧客会員の会員カード14Bに対応付けて管理されている貯玉数が加算更新され、また同様に第3者貯玉データ管理センターサーバー13Cが管理する貯玉数のデータも更新される。
なお、遊技場の営業日の終了時に、持玉がゼロでない会員カード14Bが持玉管理サーバー35Cに記録されている場合に、当該持玉管理サーバー35Cが会員・景品管理サーバー35Dに記録を転送し、当該会員・景品管理サーバー35Dが管理する会員カード14Bの貯玉に持玉を加算することで、自動で振り替えるようにしても良い。
コンテンツサーバー35Eは、上記コンテンツプロバイダーサーバー12D、及び上記コンテンツ配信データセンターサーバー13Aのそれぞれから各種コンテンツを取得し、各CRユニット6に配信する。
遊技機ID管理サーバー35Fは、所定のデータアクセスIDとパスワードを用いて遊技機ID管理センターサーバー13Dにアクセスし、パチンコ機5の識別情報(製造番号等)、遊技機ID、及び出荷先情報を上記遊技機ID管理センターサーバー13Dから取得して管理する。
図2は、遊技システム15の機能的構成を示す図である。
パチンコ機5は、図2に示すように、主基板に分類される遊技機メイン基板40及び払出制御基板41と、主基板に対する周辺基板である演出用サブ基板42及び発射制御基板43とを備えている。主基板は、当落抽選及び遊技球の獲得に影響を及ぼし、又は及ぼすおそれがある機能を有する回路を実装した基板である。これら遊技機メイン基板40及び払出制御基板41のそれぞれは、開封の痕跡を残すことができる、いわゆる、かしめ構造を有したケース体に封入されている。
遊技機メイン基板40は、入賞に伴う賞球の払出指示や特賞の当落を抽選する主制御CPU40Aを備えた基板である。具体的には、パチンコ機5は、大入賞口21、始動入賞口19、及び他の入賞口20のそれぞれごとに、大入賞口入賞検知センサ44A、始動入賞口入賞検知センサ44B、及び他の入賞口入賞検知センサ44Cを備え、入賞時には、対応する入賞口の入賞検知センサ44A、44B、44Cから検知信号が遊技機メイン基板40に出力される。
遊技機メイン基板40は、始動入賞口19、他の入賞口20及び大入賞口21ごとに賞球数を対応付けて記憶する入賞口別賞球数記憶部45を備え、上記入賞検知センサ44A、44B、44Cにて入賞口への入賞が検知されるごとに、当該入賞口に対応する賞球数を入賞口別賞球数記憶部45から読み出し、当該賞球数の賞球払い出しを指示する賞球払出指示信号を払出制御基板41に出力する。
また遊技盤16には、始動入賞口19、他の入賞口20及び大入賞口21のそれぞれごとに、入賞時に点灯して遊技者に通知する大入賞口入賞通知灯46A、始動入賞口入賞通知灯46B、及び他の入賞口入賞通知灯46Cが設けられており、遊技機メイン基板40は、賞球払出指示信号の出力時に、遊技球が入賞した入賞口に対応する入賞通知灯46A、46B、46Cを1回点滅させる。これにより、遊技者が入賞口への入賞を入賞通知灯46A、46B、46Cの点滅で視覚的に把握することができる。入賞通知灯46A、46B、46Cの点滅を把握することで、払出制御基板41の誤動作等の理由により賞球が払い出されなかった場合(遊技機管理発射可能玉数表示灯52の表示が更新されなかった場合)でも、遊技者は、これを速やかに把握できる。
なお、大入賞口入賞通知灯46A、始動入賞口入賞通知灯46B、及び他の入賞口入賞通知灯46Cごとに、点滅、或いは点灯のパターンを変えて、又は/及び発光色を異ならせて識別性を高めても良い。
また遊技機メイン基板40は、始動入賞口19への入賞の検知を契機として特賞の当落抽選を行い、当落抽選結果を図柄表示部(いわゆる、特別図柄表示器)47に表示する。特賞当選時には、遊技機メイン基板40は遊技状態を特別遊技状態(いわゆる大当たり遊技状態や確率変動状態、時間短縮遊技状態など)に移行させ、特別遊技状態の終了条件成立に伴って通常の遊技状態に移行する。図柄表示部47は、遊技盤16に視認可能に設けられ、例えば7セグメント表示器や多数のLEDランプにより構成されており、表示図柄(7セグ表示や点灯LEDランプの組み合わせ)によって当落抽選結果を表示する。図柄表示部47では、当落抽選結果を示す表示図柄が、遊技機メイン基板40が都度決定する時間の変動表示を経て表示される。また、遊技機メイン基板40は、遊技機液晶表示器24や音源、ランプ等により当落抽選結果に応じた遊技演出を行うべく、どういった演出を行うかを指定し、また図柄の変動時間(当落抽選結果の表示タイミング)等を指定する演出指示信号を、当落抽選結果を示す大当たり発生信号とともに演出用サブ基板42に出力する。さらに遊技機メイン基板40には、パチンコ機本体18に設けられた前面扉の開放等の各種異常情報が払出制御基板41から入力された場合には、音声やランプ、遊技機液晶表示器24などの演出に供する各種の手段を適宜用いて異常を報知する。
払出制御基板41は、遊技球の払出及び発射を管理する払出制御CPU41Aを備えた基板であり、CRユニット6との電気的な接続状態に基づいて接続状態を監視し、正常に接続されていない(非導通状態)の場合は、遊技球の発射を禁止し、遊技を不能にする。
ここで、このパチンコ機5は、上述の通り、封入球式の遊技機として構成されているため、遊技中にパチンコ機5の外から遊技球が投入されることはなく、当該遊技球の実際の投入に代えて、発射可能な遊技球の投入がデジタルデータ上で行われる。すなわち、払出制御基板41は、遊技者が発射可能な遊技球の残数(以下、「発射可能玉数」と言う)を記憶する遊技機管理発射可能玉数記憶部48を備え、発射可能玉数が「ゼロ」でない事を条件に、遊技球の発射を許可する発射許可信号を後述する発射制御基板43に出力する。払出制御基板41は、CRユニット6から貸出指示信号が入力された場合、所定貸玉個数の遊技球の投入に代えて、当該所定貸玉個数分を発射可能玉数に加算し、加算結果を貸出結果信号としてCRユニット6に返信する。
また、払出制御基板41には、発射可能玉数の増減を管理可能にすべく、回収口22に回収されたアウト玉を検知するアウト玉検知センサ49、発射後遊技領域に到達しなかった遊技球であるファウル玉を検知するファウル玉検知センサ50、及び、発射された遊技球を検知する1或いは複数の発射球検知センサ51(図示例では1つ)のそれぞれの検知信号が入力される。そして、払出制御基板41は、遊技機メイン基板40から賞球払出指示信号を受けるごと、ファウル玉が検知されるごと、及びCRユニット6から貸出指示信号のいずれかが入力されるごとに発射可能玉数を加算更新し、また発射球検知センサ51の検知信号が入力されるごとに発射可能玉数を減算更新することで発射可能玉数を(すなわち遊技者の持玉数)を管理する。払出制御基板41は、これら賞球発生やセンサ検知によって発射可能玉数を増減するごとに増減結果を示す払出結果信号をCRユニット6に出力し、また、増減結果の発射可能玉数を遊技機管理発射可能玉数表示灯52に外部から視認可能に常時表示する。遊技中の発射可能玉数は、CRユニット6の制御の下、パチンコ機5に設けられたタッチ液晶モジュール27にも表示される。これに加え、遊技機管理発射可能玉数表示灯52を外部から視認可能に設けることで、タッチ液晶モジュール27が故障などしても、遊技者は遊技中の持玉数を把握することができるようになっている。なお、アウト玉検知センサ49及びファウル玉検知センサ50の出力を遊技機メイン基板40に入力し、当該遊技機メイン基板40から払出制御基板41に出力する構成としても良い。また、上記貸出指示は、プリペイド媒体14の残価値を対価とした貸出に限らず、貯玉を用いた再プレイ、持玉の払い出しの利用に基づく指示も含む。このとき、不正防止を目的に1回の貸出あたりの玉数に上限をCRユニット6等に設定することもできる。
払出制御基板41が管理する上記発射可能玉数は、遊技終了時に決済される。すなわち、遊技者が遊技を終了すべく、会員カード14Bを返却するために返却スイッチ25Bを操作すると、CRユニット6から発射可能玉数移行要求コマンドが払出制御基板41に出力される。払出制御基板41は、この発射可能玉数移行要求コマンドを受信した場合、発射可能玉数をCRユニット6に価値移行する処理(決済処理)を行い、発射可能玉数をゼロにクリアする。CRユニット6に移行した価値は、当該CRユニット6から持玉管理サーバー35Cに持玉数として出力され、そのパチンコ機5に設定された遊技球の貸出単価とともに記録される。
上記発射制御基板43は、発射許可信号が払出制御基板41から入力されている事を条件に遊技球の発射を制御する基板であり、また遊技球の発射が可能か否かを示す発射状態信号を払出制御基板41に出力する。この発射制御基板43により、図示せぬ発射装置が制御され、遊技球発射ハンドル26の操作量に応じた弾発力で遊技球が発射される。
また払出制御基板41には、球磨制御基板53が接続されている。球磨制御基板53は、パチンコ機5に封入されている遊技球の玉磨機構を制御する基板である。払出制御基板41は、遊技球発射時に打ち出し可能な遊技球が無くならないように球磨制御基板53から玉磨状態を取得しながら制御する。
さらに、払出制御基板41には、パチンコ機本体18に設けられた各種センサ(前面扉開放センサ、玉数異常検知センサ等)の検知信号が入力され、当該検知信号が遊技機メイン基板40に出力されて異常が判定される。
演出用サブ基板42は、遊技機メイン基板40の演出指示信号に基づいて、遊技機液晶表示器24や図示せぬ音源、台枠ランプを制御して、当落抽選結果に応じた遊技演出を行う回路を搭載した基板であり、遊技機メイン基板40に対して信号を出力することはなく、その動作が遊技機メイン基板40の当落抽選結果に影響を及ぼす事がないように構成されている。演出用サブ基板42は、各表示演出に用いる画像データを記憶し、遊技機メイン基板40の演出指示信号及び演出の進行に合わせて画像データを順次読み出し、この画像データに基づく画像信号を遊技機液晶表示器24に出力して、遊技機液晶表示器24に表示させる。
またパチンコ機5は、上述した部材の他にも、図2に示すように、外部端子板54と、CR基板55と、さらに、パチンコ機本体18には上述したタッチ液晶モジュール27が組み込まれている。
外部端子板54は、遊技情報を示す外部端子出力信号SoutをCRユニット6に一方向に出力する端子板であり、CRユニット6から外部端子板54への信号入力は禁止されている。外部端子板54から出力される遊技情報は、遊技機メイン基板40及び払出制御基板41が管理する情報である。この遊技情報には、パチンコ機5での大当たり発生を示す大当たり信号、図柄表示部47での図柄の変動停止を示す図柄停止信号(スタート信号)、賞球数を示す賞球信号、アウト玉数を示すアウト玉信号、ファウル玉数を示すファウル玉信号等が含まれている。この遊技情報をCRユニット6が取得することで、大当たり信号及び図柄変動停止信号に基づいて大当たり発生や大当たり発生回数、図柄変動回数(スタート回数)を特定し、また、アウト玉信号、ファウル玉信号及び賞球信号に基づいて、払出制御基板41とは別に差玉を管理し、また、それらの情報を遊技台計数管理装置35Aに出力する。
CR基板55は、上記貸出スイッチ25A及び返却スイッチ25Bのスイッチ押下信号をCRユニット6に出力する基板である。また、このCR基板55には、度数表示器57及び貸出可能ランプ58が接続されており、CR基板55は、CRユニット6から入力されたプリペイド媒体14の残価値を示す度数を度数表示器57に7セグメント等で表示するとともに、CRユニット6からの貸出許可信号の有無に応じて貸出可能ランプ58を点灯する。
パチンコ機本体18に組み込まれたタッチ液晶モジュール27は、CRユニット6により制御されて当該CRユニット6の表示部及び操作部として機能する。すなわち、CRユニット6が遊技球貸出装置の装置本体に、タッチ液晶モジュール27が遊技球貸出装置の表示部及び操作部にそれぞれ相当し、これらによって遊技球貸出装置65が構成される。
タッチ液晶モジュール27は、遊技球貸出装置65の装置本体たるCRユニット6に互いに通信可能に接続されており、タッチパネルを備えた液晶表示部66を備え、この液晶表示部66の表示画像を制御する画像表示制御信号SgがCRユニット6から入力されている。液晶表示部66に対するタッチ操作は、CRユニット6にタッチ操作入力信号Stとして出力され、当該CRユニット6にタッチ操作が入力される。すなわち、このタッチ液晶モジュール27は、パチンコ機5に組み込まれているものの、その表示動作はCRユニット6によって制御され、なおかつ、入力操作はCRユニット6に出力されており、CRユニット6の表示部及び操作部として構成されている。
また、CRユニット6からタッチ液晶モジュール27には、当該タッチ液晶モジュール27の電力供給線67を介して動作電力が供給されている。すなわち、タッチ液晶モジュール27は、CRユニット6との間でパチンコ機5を介さずに直接的に通信し、また、動作電力もCRユニット6から供給を受ける構成であるため、パチンコ機5が備える電気回路を変更する必要が無く、製造等が容易となる。
CRユニット6は、貸出装置制御基板68と、プリペイド媒体14を読み書きする価値媒体R/W69と、所定の遊技者に対してコンテンツを配信等のサービスを提供すべく遊技者IDを記録した例えば電子決済機能付き携帯電話等に対し遊技者IDを読み書きするID識別媒体R/W70と、紙幣識別機71と、リモコン操作を受け付けるためのリモコン受光部72と、各種異常等を検知するためのセンサ類73と、貸出装置搭載暗号基板74と、電源モジュール75とを備えている。
電源モジュール75は、CRユニット6の各部に電源を供給するとともに、上記のように、タッチ液晶モジュール27にも電力を供給する。また、この電源モジュール75の電力が貸出I/F用電源として、払出制御基板41、及びCR基板55のそれぞれに出力されている。CR基板55は、この貸出I/F用電源を駆動電源とし駆動し、また、払出制御基板41は貸出I/F用電源の入力を検知することでCRユニット6との導通状態を検知する。すなわち、払出制御基板41への貸出I/F用電源の入力を遮蔽することでパチンコ機5とCRユニット6とが非導通状態となり、パチンコ機5での遊技球の発射が禁止される。なお、CR基板55は、貸出I/F用電源の供給を検知していれば、パチンコ機5が備える電源を駆動電源として駆動しても良い。
このCRユニット6には、パチンコ機5との接続コネクタとして、パチンコ機5の内蔵基板たる外部端子板54等との間の通信線を接続するコネクタCAと、タッチ液晶モジュール27との間の通信線を接続するコネクタCBとが、それぞれ別々に設けられている。
貸出装置制御基板68は、制御手段として、各部を制御する主制御用のCPU76Aと、高速I/O(Input/Output)用のCPU76Bとを、それぞれに別々に有している。CPU76Bは、主としてタッチ液晶モジュール27に各種情報を表示するための画像処理や、当該タッチ液晶モジュール27に対するタッチ操作の受付処理といった、高速なデータのI/Oを要求される処理の制御を主に実行するものである。すなわち、貸出装置制御基板68には、高速I/O部品として、コンテンツサーバー35Eとの通信インターフェースである高速I/F77と、ワンセグ放送(ワンセグ:携帯電話・移動体端末向けの1セグメント部分受信サービス)を受信してタッチ液晶モジュール27に表示するワンセグユニット78と、画像や動画のキャッシュとして機能する画像・動画一時記憶部79と、タッチ液晶モジュール27との間で画像表示制御信号Sgを送受する通信I/Fとである高速通信I/F80と、当該タッチ液晶モジュール27からのタッチ操作信号の入力インターフェースであるシリアル通信I/F81とが設けられており、これらがCPU76Bによって制御される。このように画像処理等のデータの高速I/Oが要求される処理用に専用のCPU76Bを設けることで処理の遅延が防止される。
2つのCPU76AとCPU76Bとは、それぞれCPU間通信I/F82A、82Bによって相互にデータ通信可能に接続され、連携が図られている。
主制御用のCPU76Aは、プリペイド媒体14や会員カード14Bのデータの読み書き、管理コンピュータ群8、及びデータ表示器34とのデータ送受等の制御、パチンコ機5に対する玉貸制御の他、さらに遊技中におけるプリペイド媒体14の残価値、持玉及び再プレイ可能玉数(貯玉数)を管理する。
詳述すると、CPU76Aは、キャッシュメモリを備え、当該キャッシュメモリを、プリペイド残価値記憶部83、貸出装置管理持玉数記憶部84、再プレイ可能玉数記憶部85、遊技機管理残玉数記憶部86として機能させる。
プリペイド残価値記憶部83は、プリペイド媒体14の残価値を記憶するものであり、プリペイド媒体14の投入時、或いは発行時にプリペイド管理サーバー35Bから取得した残価値を初期値として記憶し、玉貸操作に伴って残価値を減算更新し、またチャージ操作に伴って加算更新する。
貸出装置管理持玉数記憶部84は、遊技者の持玉数を記憶する。すなわち、プリペイド媒体14がCRユニット6に投入されたときに、持玉管理サーバー35Cで管理されている持玉数が読み出されて貸出装置管理持玉数記憶部84に貸出装置管理持玉数として格納され、またタッチ液晶モジュール27に表示される。この貸出装置管理玉数は、遊技者が持玉を使用するごとに減算更新される。また、この貸出装置管理玉数は、パチンコ機5に記録されている遊技機管理発射可能玉数をパチンコ機5から持玉に移行する操作を遊技者が行った事を契機に加算更新される。本実施形態では、遊技終了のための返却スイッチ25Bの操作を移行操作とみなし、プリペイド媒体14の返却時に、貸出装置管理玉数を遊技機管理発射可能玉数で加算更新し、更新後の貸出装置管理玉数を持玉管理サーバー35Cに通知し、またプリペイド媒体14に記録する。この移行操作に伴い、遊技機管理発射可能玉数は「ゼロ」にクリアされる。
なお、持玉管理サーバー35Cで管理されている持玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84に格納する構成に限らず、例えばプリペイド媒体14に記録されている持玉数や会員・景品管理サーバー35Dで管理されている貯玉数を貸出装置管理持玉数記憶部84に格納しても良い。
また、遊技機管理発射可能玉数から持玉への移行の契機としては、上記の他にも、例えばタッチ液晶モジュール27に設けた移行操作のためのボタンに対するタッチ操作や、休憩時にパチンコ機5をロックするための休憩ボタンが操作されたときなどが挙げられる。休憩ボタン操作時のパチンコ機5のロックについて簡単に説明すると、ロック時には、CRユニット6が貸出指示信号を送信しないようにすることでパチンコ機5での遊技球の貸出動作が行われないようになり、また遊技機管理発射可能玉数が持玉に移行して「ゼロ」にクリアされることで、遊技球を用いた遊技ができない状態(ロック状態)に維持される。
再プレイ可能玉数記憶部85は、遊技者の貯玉数を記憶するものであり、会員カード14Bの挿入後パスワード認証正常終了時に、会員・景品管理サーバー35Dから取得した貯玉数を初期値として記憶し、貯玉の払出操作に伴って貯玉数を減算更新する。この貯玉数は、タッチ液晶モジュール27に再プレイ可能玉数として表示され、返却スイッチ25Bの操作時に、再プレイ可能玉数記憶部85に記憶されている貯玉数が会員・景品管理サーバー35Dに送信されて記録される。なお、このキャッシュメモリは、その他、各種情報の記憶部87としても用いられる。
またCPU76Aは、上記CPU76Bが高速I/O部品を制御したのに対して、それよりも低速で良いI/O部品を制御する。すなわち、貸出装置制御基板68には、店内LAN9を介した管理コンピュータ群8との通信インターフェースであるシリアル通信I/F88と、ホールコンI/F装置36を介した遊技台計数管理装置35Aとの通信インターフェースであるシリアル通信I/F89と、パチンコ機5の外部端子板54との通信インターフェースである入力専用のシリアル通信I/F90と、後述する貸出装置搭載暗号基板74との通信インターフェースであるシリアル通信I/F91とを備え、これらがCPU76Aによって制御されている。
また、貸出装置制御基板68には、パラレル信号線10Aを介して遊技台計数管理装置35Aと接続するためのパラレルポート92が設けられており、パラレルポート92からの出力が光MOSリレー等の駆動回路を備えた信号変換器93で信号変換され、パラレル出力用コネクタ94に接続されたパラレル信号線10Aを介して遊技台計数管理装置35Aに出力される。
上記貸出装置搭載暗号基板74は、貸出装置制御基板68を認証するとともに、パチンコ機5において主基板に分類される遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41を認証し、またパチンコ機5の間でシリアル暗号通信をするものであり、認証手段及び暗号通信手段としてのセキュリティチップ60Aと、汎用CPU95とを備え、基板外部から内部の処理動作、処理内容等を特定不可能な、いわゆるブラックボックスとして構成されている。
汎用CPU95は、セキュリティチップ60Aの制御、及びシリアル暗号通信の制御等の各種制御処理を実行するものである。パチンコ機5から貸出装置搭載暗号基板74にシリアル通信により送信されたデータは、汎用CPU95を経由して貸出装置制御基板76に出力される。これとは逆に、貸出装置制御基板76からパチンコ機5に出力されるデータは、一旦、汎用CPU95に入力され、必要に応じてセキュリティチップ60Aで暗号化して当該汎用CPU95からパチンコ機5に出力される。なお、かかる通信態様の詳細については、後に詳述することとする。
セキュリティチップ60Aは、所定の認証情報に基づいて他のセキュリティチップを認証する機能を備えた認証及びシリアル暗号通信用の半導体チップ回路である。
パチンコ機5においては、主基板たる遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれに、セキュリティチップ60B、60Cが実装され、また、CRユニット6においては、貸出装置制御基板68にセキュリティチップ60Dが実装されており、これらセキュリティチップ60B、60C、60Dが、貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Aにより認証される。
パチンコ機5の認証は、遊技機ID管理センターサーバー13Dに記録されている遊技機IDを遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれが保持しているか否かに基づいて行われる。この遊技機IDは、パチンコ機5ごとに固有に割り振られたIDであり、本実施形態では、遊技機メイン基板40に搭載されている主制御CPU40AのCPU固有ID61を用いることとしている。
すなわち、遊技機メーカーは、パチンコ機5の製造出荷時に、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれに、認証キーたる遊技機ID(CPU固有ID61)を記録したセキュリティチップ60B、60Cを実装して出荷し、また、遊技機ID管理センターサーバー13Dに、パチンコ機5の識別情報、出荷先、及び遊技機IDを送信して記録し、出荷先の遊技店舗2の遊技機ID管理サーバー35Fから参照可能にする。
パチンコ機5の電源投入時においては、貸出装置搭載暗号基板74が遊技機ID管理サーバー35Fから遊技機ID(CPU固有ID61)を取得するとともに、パチンコ機5の遊技機メイン基板40のセキュリティチップ60B、及び払出制御基板41のセキュリティチップ60Cのそれぞれから遊技機IDを取得し、これら遊技機IDをセキュリティチップ60Aが照合することで、貸出装置搭載暗号基板74がパチンコ機5の遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれを認証する。
例えば、パチンコ機5が遊技店舗2に至る流通過程、或いは遊技店舗2への設置後において、かしめケースごと、遊技機メイン基板40及び払出制御基板41のいずれか、或いは両方が不正交換されていた場合、貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Aによる認証が不成立となり、かかる不正交換が速やかに検知される。
また、CRユニット6の電源投入時においては、貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Aが貸出装置制御基板68のセキュリティチップ60Dを認証する。これにより、パチンコ機5と同様にCRユニット6においても、不正な貸出動作を誘発する等の目的で、CRユニット6の流通過程、或いは遊技店舗2の設置後に貸出装置制御基板68が不正に交換されていた場合には、貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Aによる認証が不成立となる。貸出装置搭載暗号基板74は、認証が不成立の場合、CR基板55から貸出装置制御基板68への貸出スイッチ25Aのスイッチ押下信号の入力を遮断するなどして貸出動作を実行不能にする。
貸出装置搭載暗号基板74による認証結果は、遊技台計数管理装置35A、及びタッチ液晶モジュール27のそれぞれに出力され、店員等が認証結果を各パチンコ機5の前で目視で確認できるようになっている。
なお、貸出装置搭載暗号基板74と貸出装置制御基板68の間の認証方式には、貸出装置制御基板68のセキュリティチップ60Dの改造や交換を識別できる方式であれば任意の認証方式を採用することができる。
また、貸出装置搭載暗号基板74と遊技機メイン基板40及び払出制御基板41の認証方式では、遊技機メイン基板40のセキュリティチップ60B、及び払出制御基板41のセキュリティチップ60Cの正当性が判定できる認証情報であれば、遊技機IDに代えて任意の情報を用いることができる。例えば、入力値と出力値とが1対1の関係を有した演算アルゴリズムを認証情報としてセキュリティチップ60B、60Cに格納し、セキュリティチップ60B、60Cに入力した入力値に対して、所定の出力値が得られるか否かを貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Aが判定する構成としても良い。かかる判定により、セキュリティチップ60B、60Cが正規のものである否かが判定されることで、遊技機メイン基板40及び払出制御基板41が正規のものであるか否かが判定できる。
また、貸出装置搭載暗号基板74は、遊技機メイン基板40のセキュリティチップ60B、及び払出制御基板41のセキュリティチップ60Cが正規のものか否かを判定した後、さらに、遊技機メイン基板40の主制御CPU40とセキュリティチップ60Bのペア(対)が正しい組み合わせかを判定する(正規CPU判定)構成としても良い。この正規CPU判定により、遊技機メイン基板40の主制御CPU40Aの不正交換を確実に検知することができる。
さらに、貸出装置搭載暗号基板74が上記正規CPU判定を実行する構成にあっては、よりセキュリティを高めるために、パチンコ機5から受信したCPU固有ID61が、前回の認証成立に取得していたCPU固有ID61と一致しているか否かをCRユニット6の貸出装置搭載暗号基板74、もしくは、貸出装置制御基板68、或いは、遊技機ID管理サーバー35Fが判定する構成としても良い。
なお、貸出装置搭載暗号基板74が認証を実行するタイミングは、CRユニット6及びパチンコ機5の電源投入時に限らず、両者の電源投入後から電源切断までの間、一定時間経過ごとに実行しても良い。
さて、貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Aは、遊技機メイン基板40、払出制御基板41、及び貸出装置制御基板68の全ての認証が成立したこと(いずれも正当と判定されたこと)を条件に、貸出装置搭載暗号基板74、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれの基板間の暗号通信に用いる暗号/復号キーを生成し、遊技機メイン基板40のセキュリティチップ60B、及び払出制御基板41のセキュリティチップ60Cに送信する。この暗号/復号キーは、毎回生成するごとに異なるように所定のアルゴリズムに基づいて生成され、セキュリティの向上が図られている。また暗号/復号キー生成のためのシード情報には、例えば上記遊技機ID等の任意に情報を用いることができる。
遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41にあっては、セキュリティチップ60B、60Cが相互の基板間で送受するデータを暗号化して送受する暗号化手段として機能し、これらセキュリティチップ60B、60C間で基板間暗号通信を行う構成となっている。各セキュリティチップ60B、60Cは、貸出装置搭載暗号基板74が生成する暗号/復号キーに基づいてデータを暗号化する構成となっている。換言すれば、貸出装置搭載暗号基板74から暗号/復号キーを受信しない限りは、互いの信号を復号することができない。
したがって、貸出装置搭載暗号基板74から暗号/復号キーが遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれに送信されるまで遊技不能となり、認証が成立していない状態での遊技が確実に禁止される。
認証成立後にあっては、遊技機メイン基板40、払出制御基板41、及び貸出装置搭載暗号基板74の基板間で、暗号/復号キーを用いた暗号通信により、各種信号やデータが送受されることから、これら遊技機メイン基板40、払出制御基板41、及び貸出装置搭載暗号基板74に不正な信号を入力して誤動作させる等の不正行為を防止することができる。
また、貸出装置搭載暗号基板74を通じてパチンコ機5とCRユニット6との間で送受される暗号化した通信データは、主に、改ざん等により出球に影響を及ぼす虞れがあるデータであり、例えば、CRユニット6がパチンコ機5に入力する貸出指示信号(持玉使用時にあっては払出指示信号)や、払出制御基板41が出力する、玉貸し/払出しが正常に完了したか否かを示す貸出(払出)結果信号、CR基板55がCRユニット6に出力する貸出スイッチ25A及び返却スイッチ25Bのスイッチ押下信号などが含まれる。
このように、改ざん等により出球に影響を及ぼす虞れがあるデータを暗号化してパチンコ機5とCRユニット6との間で送受する構成であるため、データ改ざん等による不正行為を防止することができる。
なお、貸出装置搭載暗号基板74は、CRユニット6の電源モジュール75によって駆動されるが、貸出装置搭載暗号基板74とパチンコ機5の内蔵基板の間の通信路の電気的ノイズを低減するために、貸出装置搭載暗号基板74をCRユニット6から電気的に絶縁する構成としても良い。すなわち、貸出装置搭載暗号基板74、及びパチンコ機5の内蔵基板の間の通信路用に供される専用の所定電圧の直流電源をCRユニット6に設ける構成としても良い。また、専用の直流電源に対して、所定電圧を生成するための電力をパチンコ機5側から電力線PL(図2中仮想線で示す)を介して供給する構成としても良い。
ここで、本実施形態では、上述の通り、パチンコ機5とCRユニット6の貸出装置制御基板68とは、シリアル通信により通信しており、かかるシリアル通信路98を図3に模式的に示す。なお、この図において、上位サーバー99は、店内LAN9を介して、又は直接CRユニット6と通信可能に設置されたサーバーであり、例えば、例えば遊技台計数管理装置35Aや遊技機ID管理サーバー35Fなどである。
この図に示すように、シリアル通信路98は、CPU間暗号通信路98A、セキュリティチップ間暗号通信路98B、及びCR基板用通信路98Cを含んでいる。各CPU間暗号通信路98A、セキュリティチップ間暗号通信路98B、及びCR基板用通信路98Cは、それぞれごとに1本のシリアル通信線材で構成されても良く、また、1本のシリアル通信線を用いたシリアル通信を論理的に3つに分けて構成しても良い。
CPU間暗号通信路98Aは、払出制御基板41の払出制御CPU41Aと貸出装置搭載暗号基板74の汎用CPU95とが相互に暗号通信する通信路であり、遊技球の貸出処理に関する信号(貸出(払出)指示信号や貸出(払出)結果信号)が送受される。すなわち、払出制御基板41では、払出制御CPU41Aがセキュリティチップ60Cを制御して、CPU間暗号通信路98Aを通じて送信する貸出(払出)結果信号の暗号化、及び受信した貸出(払出)指示信号の復号化を行う。
また貸出装置搭載暗号基板74では、汎用CPU95がセキュリティチップ60Aを制御して、CPU間暗号通信路98Aを通じて受信した貸出(払出)結果信号の復号化、及び送信する貸出(払出)指示信号の暗号化を行う。
セキュリティチップ間暗号通信路98Bは、遊技機メイン基板40のセキュリティチップ60B、及び払出制御基板41のセキュリティチップ60Cと、貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Aとの間で相互に暗号通信する通信路であり、貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Aが遊技機メイン基板40及び払出制御基板41を認証するときのデータの送受に用いられる。より具体的には、認証成立前にあっては、各セキュリティチップ60A、60B、60C間で例えば平文で通信(電文)が行われ、認証成立後に、セキュリティチップ60Aが生成した暗号/復号キーに基づく暗号通信が行われる。この暗号/復号キーは上記CPU間暗号通信路98Aの暗号通信にも用いられている。
なお、認証成立前において、セキュリティチップ間暗号通信路98Bで送受される電文を全て平文とするのではなく、適宜に暗号化することで認証時のセキュリティを高めても良い。これにより、相互認証中の通信データが傍受されたとしても通信データの解読が困難となり認証キーの漏洩を防止できる。
また例えばセキュリティチップ60Aからセキュリティチップ60B、60Cに送信する認証開始の契機となる電文は平文とし、その後に行われるセキュリティチップ60A、60B、60C間の相互認証は、認証開始契機電文の送信をトリガーにして一見ランダムな数値のやり取りを数往復させることで、正規の認証用処理手順を保有する通信相手かどうかを判定し認証するようにしても良い。上記の一見ランダムな数値は、セキュリティチップ60Aがランダムに生成しセキュリティチップ60B、60Cに送信する数値、並びに、これらセキュリティチップ60B、60Cが予め保持する認証用処理手順に基づいて、セキュリティチップ60Aから受信した数値を変換し当該セキュリティチップ60Aに送信する数値である。すなわち、セキュリティチップ60Aは、各セキュリティチップ60B、60Cから所望の数値が応答として得られたか否かを判定することにより、各セキュリティチップ60B、60Cが正規の認証用処理手順を保有するか否かを判定して認証する。なお、セキュリティチップ60A、60B、60Cの間で相互認証中に一見ランダムな数値を送受する際の電文は平文であっても良いことは勿論である。この場合、電文される内容が一見ランダムな数値であることから、相互認証中の通信データが傍受されたとしても認証キーの漏洩を防止できる。
CR基板用通信路98Cは、CR基板55と、貸出装置搭載暗号基板74の汎用CPU95との間の信号の送受に用いられる通信路である。この通信路は暗号化されずに平文で送受される。このCR基板用通信路98Cでは、上述の通り、CR基板55の貸出スイッチ25A及び返却スイッチ25Bのスイッチ押下信号や、度数表示(7セグ表示信号)、貸出可能であることを報知する貸出可ランプを点灯させる貸出可ランプ信号が送受される。
CRユニット6にあっては、貸出装置搭載暗号基板74の汎用CPU95と、貸出装置制御基板68のCPU76Aとが基板間通信路L1で通信可能に接続されており、パチンコ機5から貸出装置搭載暗号基板74に入力されたデータは、汎用CPU95を経由し、基板間通信路L1を通じて貸出装置制御基板68に入力される。これとは逆に、貸出装置制御基板68からパチンコ機5に出力されるデータは、基板間通信路L1を通じて汎用CPU95に出力され、上記シリアル通信路98を通じてパチンコ機5に送信される。この基板間通信路L1で送受されるデータは、貸出装置搭載暗号基板74のセキュリティチップ60Aが生成した暗号/復号キーによって暗号化されている。
一方、パチンコ機5にあっては、遊技機メイン基板40のセキュリティチップ60Bと、払出制御基板41のセキュリティチップ60Cとが暗号通信路L2で暗号通信可能に接続されており、当該暗号通信路L2を通じて遊技機メイン基板40と払出制御基板41とが全てのデータを送受する。
すなわち、遊技機メイン基板40では、主制御CPU40Aは、払出制御基板41に送信すべきデータ(賞球払出指示信号等)をセキュリティチップ60Bに入力し、当該セキュリティチップ60Bがデータを暗号化し暗号通信路L2を通じて払出制御基板41に送信する。この払出制御基板41では、セキュリティチップ60Cが遊技機メイン基板40からのデータを受信して復号し、払出制御CPU41Aに出力する。
これにより、パチンコ機5にあっては、遊技機メイン基板40と払出制御基板41の基板間で送受されるデータが暗号化されることで、不正な信号入力により遊技機メイン基板40や払出制御基板41を誤動作させる等の不正行為を防止することができる。
さらに、遊技機メイン基板40にあっては、払出制御基板41との通信の送受を全てセキュリティチップ60Bが行うため、基板間で暗号通信を行う際の主制御CPU40Aの処理負担(負荷)を抑えることができる。また、主制御CPU40Aは、送受データを平文のまま扱うことができるため、払出制御基板41に平文のままデータを送信していた従来の構成からの変更が小さく、主制御CPU40Aの制御プログラムの変更を少なくできる。
以上説明したように、本実施形態によれば、パチンコ機5に接続されて使用されるCRユニット6が当該パチンコ機5の遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれを認証するセキュリティチップ60Aを備える構成とした。
この構成により、パチンコ機5の遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41に対する不正交換や不正改造等の不正行為を確実に検出することができる。また、パチンコ機5と対にして使用されるCRユニット6がパチンコ機5を認証するため、認証専用の装置を別途に設ける必要がなく、パチンコ機5の電源投入時や一定時間経過毎など任意のタイミングでパチンコ機5の認証を行うことができる。
これに加え、CRユニット6についても、セキュリティチップ60Aが貸出装置制御基板68を認証することから、当該CRユニット6に対する不正交換や不正改造等の不正行為を検出することができ、パチンコ機5を認証するCRユニット6の正当性を維持することができる。
さらに、CRユニット6は、遊技機メイン基板40、払出制御基板41、及び貸出装置制御基板68に対するセキュリティチップ60Aによる全ての認証の成立を条件にパチンコ機5を遊技機可能にするため、パチンコ機5の遊技を、当該パチンコ機5及びCRユニット6の両方の基板認証が成立している場合にだけに制限することができ、CRユニット6、及びパチンコ機5のいずれかが不正交換や不正改造等された状態での遊技を確実に禁止することができる。
また本実施形態によれば、CRユニット6にあっては、上記セキュリティチップ60Aを有する貸出装置搭載暗号基板74が、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41と、CRユニット6との間で送受されるデータを中継するとともに、認証の成立を条件に暗号通信の暗号化に用いる暗号/復号キーを生成し、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41のそれぞれに、CRユニット6の貸出装置制御基板68に送信するデータを上記暗号/復号キーに基づいて暗号化させる構成とした。
この構成により、CRユニット6とパチンコ機5との間でシリアル通信により送受されるデータの改ざん等を防止することができる。
特に、このシリアル通信では、主に、改ざん等により出球に影響を及ぼす虞れがあるデータ(例えば、貸出指示信号(持玉使用時にあっては払出指示信号)や払出制御基板41が出力する貸出(払出)結果信号)を送受するようにしているため、データ改ざん等によって不正に遊技球を獲得する等の不正行為を防止することができる。
また本実施形態によれば、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41の相互間で送受されるデータをセキュリティチップ60B、60Cが、CRユニット6のセキュリティチップ60Aで生成された暗号/復号キー情報に基づいて暗号化する構成とした。
この構成により、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41の間のデータが暗号化されるため、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41の間の暗号通信路L2に不正な信号を流し込むなどして、これら遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41を誤動作させる等の不正行為を防止することができる。
特に、暗号/復号キー情報は、認証成立の都度に異なるようにセキュリティチップ60Aによって生成されるから、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41の間の暗号通信路L2のセキュリティを高めることができ、より確実に、不正行為を防止することができる。
これに加え、本実施形態によれば、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41にあっては、セキュリティチップ60B、60Cが、遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41の相互間でデータを送受する構成としたため、遊技機メイン基板40の主制御CPU40A、及び払出制御基板41の払出制御CPU41Aに要求される暗号化通信のための処理負担(負荷)を抑えることができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、任意に変形及び応用が可能である。
<変形例1>
上述した実施形態では、パチンコ機5の遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41と、CRユニット6の貸出装置搭載暗号基板74との間のシリアル通信路98に、CPU間暗号通信路98A、セキュリティチップ間暗号通信路98B、及びCR基板用通信路98Cの3つを設ける構成とした。
この構成に対して、図4の遊技システム115に示すように、認証時のデータ送受のための通信路として、セキュリティチップ間暗号通信路98Bの代わりにCPU間暗号通信路98Aを用いたシリアル通信路198を構成しても良い。
<変形例2>
また、第1変形例において、図5の遊技システム225に示すように、CRユニット6から貸出装置搭載暗号基板74を省略し、当該貸出装置搭載暗号基板74が備えたセキュリティチップ60Aの機能、及び汎用CPU95の機能を、それぞれ貸出装置制御基板268が備えるセキュリティチップ260D、及びCPU276Aが担う構成としても良い。
すなわち、貸出装置制御基板268が備えるCPU276Aには、パチンコ機5の主制御CPU40A等とは異なり、プログラム容量等の制約が少なく比較的高性能なプロセッサを用いることができる。したがって、このCPU276Aに、貸出装置搭載暗号基板74の汎用CPU95の機能を持たせ、またセキュリティチップ60Aの機能をセキュリティチップ60Dに持たせる構成とすることで、貸出装置搭載暗号基板74を省略したCRユニット206を構成することができる。
この構成においては、貸出装置制御基板268の認証は、例えばセキュリティチップ260Dと、遊技店舗2内に設置されている上位サーバー299との間で行われる。この上位サーバー299には、例えば遊技台計数管理装置35A、遊技機ID管理サーバー35F、或いは貸出装置制御基板868を認証するために店内LAN9を介して、又は直接CRユニット206と通信可能に設置されたサーバー又は専用装置を用いることができる。
<変形例3>
また上述した実施形態では、パチンコ機5の遊技機メイン基板40、及び払出制御基板41がセキュリティチップ60B、60Cを通じて互いにデータを送受したが、これに限らない。すなわち、図6の遊技システム315に示すように、遊技機メイン基板340の主制御CPU340Aと、払出制御基板341の払出制御CPU341Aとの間に平文でデータを送受する通信路L3を設け、当該通信路L3を通じてデータを送受しても良い。
また、この変形例3にあっては、主制御CPU340A、及び払出制御CPU341Aのそれぞれが、例えば大当たり(当落抽選結果)や入賞、払出等の出球に係るデータを送受する際に、このデータを通信路L3を介して送信するとともに、セキュリティチップ60B、60Cを通じて送信し、そして、受信先の基板が、平文のデータと暗号化されたデータとを対比してデータの正当性を判定する構成としても良い。これにより、データの信頼性を高めることができる。
<変形例4>
また変形例3においては、通信路L3を通じて電文を平文で送受する構成を示したが、これに限らず暗号化して送受しても良い。すなわち、図7の遊技機システム415に示すように、遊技機メイン基板440にあっては、主制御CPU440Aは、払出制御基板441の払出制御CPU441Aとの間で通信路L3を通じて送受するデータをセキュリティチップ60Bに暗号化/復号化させる構成としても良い。
また上述した実施形態及び各変形例において、パチンコ機5及びCRユニット6の間の相互認証、パチンコ機5の内部基板同士の相互認証、並びに、CRユニット6の内部基板同士の相互認証を行うタイミングは、電源投入時に限らず、一定期間ごとに行っても良く、また遊技場の管理者等がCRユニット6の操作部たるタッチ液晶モジュール27をタッチ操作する等して指示したタイミングで行っても良い。
また上述した実施形態及び各変形例では、遊技機の一例としてパチンコ機5を例示したが、これに限らず、遊技媒体の投入を条件に、所定の抽選契機成立時に当落抽選を行う遊技機であれば、任意の遊技機に本発明を適用することができる。かかる遊技機には、例えば、遊技メダルを遊技媒体に使用し、遊技メダルの投入を条件に、操作レバーが操作された時に当落抽選を行うパチスロ機などが挙げられる。この場合には、本発明の遊技媒体貸出装置が遊技メダルをパチスロ機に貸し出す遊技メダル貸出装置に適用される。
5、305、405 パチンコ機(遊技機)
6、206 CRユニット
8 管理コンピュータ群
13D 遊技機ID管理センターサーバー
14 プリペイド媒体
15、115、215、315、415 遊技システム
16 遊技盤
19 始動入賞口
20 入賞口
21 大入賞口
27 タッチ液晶モジュール
35A 遊技台計数管理装置
35F 遊技機ID管理サーバー
40、340、440 遊技機メイン基板
41、341、441 払出制御基板
40A、340A、440A 主制御CPU40A
41A、341A、441A 払出制御CPU
55 CR基板
60A セキュリティチップ(認証手段)
60B セキュリティチップ(暗号化手段)
60C セキュリティチップ(暗号化手段)
60D、260D セキュリティチップ
61 CPU固有ID
65 遊技球貸出装置(遊技媒体貸出装置)
68、268 貸出装置制御基板
74 貸出装置搭載暗号基板
76 貸出装置制御基板
95 汎用CPU
98、198 シリアル通信路
98A CPU間暗号通信路
98B セキュリティチップ間暗号通信路
98C CR基板用通信路
L1 基板間通信路
L2 暗号通信路
L3 通信路

Claims (5)

  1. 遊技媒体を用いた遊技による特別遊技状態の移行を制御する遊技機メイン基板、及び前記遊技媒体の払出を制御する払出制御基板を備えた遊技機と、
    前記遊技媒体の貸出を制御する貸出装置制御基板を備え、前記遊技機にデータを送受可能に接続された遊技媒体貸出装置と、を有する遊技システムにおいて、
    前記遊技媒体貸出装置は、
    前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板のそれぞれを認証するとともに、前記貸出装置制御基板を認証する認証手段を備え、
    前記遊技機メイン基板、前記払出制御基板、及び貸出装置制御基板に対する前記認証手段による全ての認証の成立を条件に前記遊技機を遊技可能にする
    ことを特徴とする遊技システム。
  2. 所定個数の遊技媒体を封入し、これらの遊技媒体を遊技に循環利用する封入式に構成され、前記遊技による特別遊技状態の移行を制御する遊技機メイン基板、及び遊技者が遊技に使用可能な遊技媒体数データを管理する払出制御基板を備えた遊技機と、
    前記遊技者へ貸し出す前記遊技媒体数データを管理する貸出装置制御基板を備え、前記遊技機にデータを送受可能に接続された遊技媒体貸出装置と、を有する遊技システムにおいて、
    前記遊技媒体貸出装置は、
    前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板のそれぞれを認証するとともに、前記貸出装置制御基板を認証する認証手段を備え、
    前記遊技機メイン基板、前記払出制御基板、及び貸出装置制御基板に対する前記認証手段による全ての認証の成立を条件に前記遊技機を遊技可能にする
    ことを特徴とする遊技システム。
  3. 前記認証手段は、
    前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板と、前記貸出装置制御基板との間で送受されるデータを中継するとともに、
    前記認証の成立を条件に、暗号通信の暗号化に用いるキー情報を生成し、当該キー情報を前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板に出力し、
    前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板のそれぞれに、前記貸出装置制御基に送信するデータを前記キー情報に基づいて暗号化させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技システム。
  4. 前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板のそれぞれは、前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板の相互間で送受されるデータを暗号化する暗号化手段を備え、
    各暗号化手段は、前記認証手段によって生成された前記キー情報に基づいて暗号化することを特徴とする請求項に記載の遊技システム。
  5. 前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板の各暗号化手段が、前記遊技機メイン基板、及び前記払出制御基板の相互間でデータを送受する
    ことを特徴とする請求項に記載の遊技システム。
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