JP5502440B2 - 燃料電池スタック及びそれを備えた燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、放熱ロスを低減し、熱交換効率の高い燃料電池システムを得ることができるように改良を施した燃料電池スタック及びそれを備えた燃料電池システムに関するものである。
燃料電池システムは、水素を含む燃料ガスと酸素を含む酸化剤ガスから電気化学反応により電気と水と熱を取り出す装置である。現在、固体高分子電解質膜型燃料電池については、車載用、定置用、携帯用の用途に用いられている。中でも定置用は一般家庭あるいは店舗に設置する燃料電池システムであり、コージェネレーションシステムとして電気だけでなく熱も供給する。
この定置用の燃料電池システムは、都市ガス、LPガス、灯油を原燃料とし、燃料電池システム内の改質器で改質反応によって得られる水素を燃料とする。従って、定置用の燃料電池システムは、発電部である燃料電池スタック、燃料電池に供給する反応ガスを製造する改質器、反応ガスを供給する手段、冷却媒体を循環する手段、発電された直流電流を昇圧し交流に変換する電気系、全装置を適正に運転する制御系の機器から構成されている。
一般に、燃料電池スタックは、電解質の両面に貴金属触媒を含む燃料極と酸化剤極の一対の電極を配置し、さらに前述の反応ガスを導入するガス流路を有するセパレータを前記電極の背面に配置して構成される単電池を複数積層して形成されている。また、燃料電池スタックにおいては、燃料電池反応による熱を冷却するために、冷却水などの冷媒が導入されている。
この冷却水は燃料電池反応による熱によって温められるため、その出口温度は入口温度よりも高くなる。そのため、電池から排出された冷却水は、燃料電池スタックとは別個に設置された熱交換器に導入され、燃料電池システムの外部に供給される水との間で熱交換されるように構成されている。
ここで、従来の燃料電池スタック40を用いた燃料電池システムについて説明する。すなわち、図13に示したように、ポンプ42によって冷却水タンク44から燃料電池スタック40に導入された冷却水は、燃料電池スタック40からの熱を回収し、第1の循環ライン41に設けられた熱交換器43に導入されるように構成されている。また、この熱交換器43には、貯湯タンク47を備えた第2の循環ライン46が接続され、燃料電池システムの外部に供給される水が循環するように構成されている。
そして、前記熱交換器43において、第1の循環ライン41を流れる冷却水と第2の循環ライン46を流れる水との間で熱交換され、前記貯湯タンク47に温水を溜めることができるように構成され、さらに、前記貯湯タンク47から、燃料電池システムのユーザーに温水を供給することができるように構成されている。
また、燃料電池スタックから排出される燃料ガス及び酸化剤ガスの排気ガスについても、冷却水と同様に熱交換器を通して熱回収される。すなわち、これらの排気ガスは、燃料電池反応の生成水が蒸発した蒸気を含んでいるため、前記熱交換器によって熱回収されて排気ガスが冷やされると、蒸気が凝縮し、水として回収される。このようにして回収された水は燃料電池スタックの冷却水として再利用される。燃料電池システムとして水自立させる、すなわち、燃料電池システムの外部からの水の補給を行わないで運転するためには、排気ガスからの水を効率良く回収することが重要である。
このような燃料電池スタックとしては、燃料電池スタックと排気ガスからの水回収部と空気供給ポンプを近接配置するというものがある(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1に示された技術は、空気供給ポンプから燃料電池スタックに供給される空気によって、排気ガスを冷却して水回収を行うというものである。
特開2008−10293号公報
ところで、このような燃料電池システムの効率については、発電効率と排熱回収効率の両方を考慮すべきである。この排熱回収効率を上げるためには、熱交換器における熱交換効率を上げること、あるいは、燃料電池システムを構成する機器からの放熱ロスを下げることが必要である。この熱交換効率を上げるためには、燃料電池スタックから排出される冷却水の出口温度を高くすることが望ましい。また、放熱ロスを低減するためには、燃料電池スタックと熱交換器との距離を近くする、できれば隣接して配置することが望ましい。
しかしながら、上述した燃料電池システムにおいては、構成機器からの放熱ロスがあるために、排熱回収効率が不十分であるという問題点があった。また、熱交換器における熱交換効率を上げるためには、燃料電池スタックからの冷却水出口温度を上げることが望ましいが、冷却水の出口温度は燃料電池反応からの入熱量と冷却水流量によって決まり、この入熱量は所定の発電条件によって決まってしまうため、冷却水出口温度を上げることは困難であった。
本発明は、上述したような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、放熱ロスを低減し、熱交換効率の高い燃料電池システムを得ることができる燃料電池スタック及びそれを備えた燃料電池システムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の燃料電池スタックは、高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の両面に配置される燃料極及び酸化剤極と、前記燃料極に面して水素を含む燃料ガスを供給する燃料ガス流路を有する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に面して酸素を含む酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有する酸化剤極セパレータと、冷却水セパレータから成る単電池を複数積層して構成された発電部と、前記発電部に隣接して配置された熱交換部を有し、前記熱交換部の一次側に前記発電部から排出される酸化剤ガスを導入すると共に、前記熱交換部の二次側には冷却水を導入し、この酸化剤ガスと冷却水との間で熱交換を行い、前記熱交換部から排出された冷却水を前記冷却水セパレータに導入するように構成したものであって、前記熱交換部は、酸化剤ガス流路を有する多孔質炭素板と冷却水流路を有する多孔質炭素板とを交互に複数積層して構成され、前記発電部となる単電池の積層体と連続して積層されていることを特徴とするものである。
上記のような構成を有する本発明によれば、酸化剤ガスはまず発電部に導入され、燃料電池反応により熱と水を生成し、発電部から排出された酸化剤ガスは、飽和に近い湿度の蒸気を含み、発電部と同等の温度で熱交換部に導入される。一方、冷却水はまず熱交換部に導入された後に、発電部に導入される。熱交換部においては、冷却水の温度よりも熱交換部に導入された酸化剤ガスの温度の方が高いために、冷却水は酸化剤ガスの熱を奪って温められる。これにより発電部に導入される冷却水の温度を上げることができる。さらに、熱交換部と発電部とが隣接して配置されているために、発電部からの放熱も冷却水の昇温に活用することができる。
以上のような本発明によれば、放熱ロスを低減し、熱交換効率の高い燃料電池システムを得ることができる燃料電池スタック及びそれを備えた燃料電池システムを提供することができる。
本発明に係る燃料電池スタックの第1実施形態の構成を示す斜視図。 第1実施形態の熱交換部の構成を示す斜視図。 本発明に係る燃料電池スタックを用いた燃料電池システムの構成を示す図。 第1実施形態の燃料電池スタックにおけるガス及び冷却水の流れを示す図。 本発明に係る燃料電池スタックの第2実施形態の構成を示す斜視図。 本発明に係る第3実施形態の燃料電池スタックにおけるガス及び冷却水の流れを示す図。 本発明に係る燃料電池スタックの第4実施形態の構成を示す斜視図。 本発明に係る燃料電池スタックの第4実施形態の他の構成を示す斜視図。 本発明に係る燃料電池スタックの第5実施形態の構成を示す斜視図。 第5実施形態の燃料電池スタックを用いた燃料電池システムの構成を示す図。 第5実施形態の燃料電池スタックにおけるガス及び冷却水の流れを示す図。 本発明に係る燃料電池スタックの第6実施形態の構成を示す斜視図。 従来の燃料電池スタックを用いた燃料電池システムの構成を示す図。
以下、本発明に係る燃料電池スタックの実施形態の一例について、図面を参照して具体的に説明する。
(1)第1実施形態
(1−1)構成
第1実施形態の燃料電池スタック1は、図1に示すように、大別して発電部3と熱交換部2とから構成され、両者が中間締め付け板9を挟んで隣接するように配置されている。また、隣接配置された発電部3と熱交換部2の両端部には一対の締め付け板5が配設され、締め付けロッド4によって、前記発電部3と熱交換部2とを挟持した締め付け板5及び中間締め付け板9が締め付け固定されている。また、前記発電部3及び熱交換部2の外側部には、それぞれ対をなすガスマニホールド10及びガス−冷却水マニホールド11が取り付けられている。
そして、前記熱交換部2の一次側には前記発電部3から排出される酸化剤ガスを導入すると共に、熱交換部2の二次側には冷却水を導入し、この酸化剤ガスと冷却水との間で熱交換を行い、前記熱交換部2から排出された冷却水を前記発電部3の冷却水セパレータに導入するように構成されている。なお、本発明においては、前記マニホールド10、11の配置部位は、前記発電部3及び熱交換部2の外側部に限定されるものではない。
また、図2は、第1実施形態の熱交換部2の構成を示す斜視図である。すなわち、第1実施形態の熱交換部2は、表面に酸化剤ガス流路8が形成された多孔質炭素板6aと、表面に冷却水流路7が形成された多孔質炭素板6bを交互に積層して形成されている。
ここで、前記多孔質炭素板6a、6bとしては、グラファイト粒子とレジンを圧縮して固めた板を使用することができる。グラファイト粒子の粒径は5〜30ミクロンが好ましく、所望する成型後の孔の大きさに応じて、グラファイト粒子の粒径を選定することが好ましい。また、黒鉛化度の低いカーボン材を適用することも可能である。
なお、圧縮する際の圧力が高すぎると緻密構造となるため、本発明に適用するのは好ましくない。従って、多孔質構造を維持できる程度の圧力で圧縮し成型することが好ましい。また、流路の形状に合わせた型を使って、圧縮成型時に多孔質炭素板表面に流路を形成することもできる。
また、図3は、本発明に係る燃料電池スタックを適用した燃料電池システムの構成を示したものである。すなわち、第1の循環ライン41において、ポンプ42によって冷却水タンク44から燃料電池スタック1に導入される冷却水は、まず、燃料電池スタック1の熱交換器2に導入され、ここで昇温された後、発電部3に導入される。これにより、発電部3から出てくる冷却水の温度を高く保つことができるため、熱交換器43における熱交換率を向上させることが可能となる。
(1−2)作用
第1実施形態の燃料電池スタック1においては、冷却水21及び酸化剤ガス22の流れは図4に示したようになる。すなわち、酸化剤ガス22は発電部3に導入され、燃料電池反応により熱と水を生成する。発電部3から排出された酸化剤ガス23は、飽和に近い湿度の蒸気を含み、発電部3と同等の温度で熱交換部2に導入される。
一方、冷却水21はまず熱交換部2に導入された後に、発電部3に導入される。熱交換部2においては、冷却水21の温度よりも酸化剤ガス22の温度の方が高いために、冷却水21は酸化剤ガス22の熱を奪って温められる。これにより酸化剤ガス22は冷やされるために、酸化剤ガス22中の蒸気は凝縮し、液体(水)になる。この場合、熱交換部2における酸化剤ガス22の圧力を冷却水21の圧力よりも高く保つことによって、凝縮水は多孔質炭素板中の気孔を通って冷却水流路に移動し、冷却水21として回収される。
(1−3)効果
このように第1実施形態の燃料電池スタック1によれば、発電部3に導入される冷却水21の温度を上げることができる。さらに、熱交換部2と発電部3とが隣接して配置されているために、発電部3からの放熱も冷却水21の昇温に活用することができる。また、発電部3及び熱交換部2から構成される燃料電池スタック1の周囲を保温材で覆うことによって、さらに放熱を抑制することができる。
このように第1実施形態の燃料電池スタック1を用いることにより、燃料電池スタック1からの冷却水21の出口温度を上げ、放熱ロスを抑制することが可能な、排熱回収効率の高い燃料電池システムを提供することができる。
(2)第2実施形態
次に、本発明に係る燃料電池スタックの第2実施形態を、図5を用いて説明する。なお、上記第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付して、説明は省略する。
(2−1)構成
第2実施形態の燃料電池スタック31においては、発電部33と熱交換部32とが連続して積層され、その両端部に一対の締め付け板5が配設され、締め付けロッド4によって、前記発電部33と熱交換部32とを挟持した両締め付け板5が締め付け固定されている。
この場合、熱交換部32に適用する多孔質炭素板として、発電部33に適用される多孔質炭素板36と同一素材の多孔質炭素板を用いることが好ましい。これにより、熱交換部32も十分な導電性を有するため、発電部33と熱交換部32とを連続して積層することができる。また、締め付け板5として金属等の導電性の部材を適用することにより、燃料電池スタック31の両端の締め付け板5から、発電した電気を取り出すこともできる。
また、第2実施形態においては、電池運転時には、(冷却水圧力)<(反応ガス圧力)となるように運転することが望ましい。これにより、熱交換部32において凝縮した水が、圧力差によって多孔質炭素板36中の気孔を通って冷却水流路に移動し、冷却水として回収される。なお、上記圧力差としては、10〜50kPaで運転することが望ましい。50kPa以上の圧力差があると、多孔質炭素板のガスシール機能が失われて、反応ガスが冷却水中にリークする可能性があるからである。
また、上記圧力差を維持するためには、冷却水を供給するポンプの吐出圧と反応ガスを供給する手段であるブロワあるいはコンプレッサーの吐出圧を制御する方法を用いることができる。あるいは、熱交換部32又は燃料電池スタック31の下流に、圧損要素を入れて反応ガス圧力を高くするように構成しても良い。
(2−2)作用・効果
第2実施形態の燃料電池スタック31においても、上記第1実施形態と同様、冷却水21及び酸化剤ガス22の流れは図4に示したようになる。従って、第1実施形態と同様に、発電部33に導入される冷却水21の温度を上げることができる。また、熱交換部32と発電部33とが隣接して配置されているため、発電部33からの放熱も冷却水の昇温に活用することができる。さらに、発電部33及び熱交換部32から構成される燃料電池スタック31の周囲を保温材で覆うことによって、さらに放熱を抑制することができる。
このように、第2実施形態の燃料電池スタック31を用いることにより、燃料電池スタック31からの冷却水出口温度を上げ、放熱ロスを抑制することが可能な、排熱回収効率の高い燃料電池システムを提供することができる。
(3)第3実施形態
第3実施形態は、上記第1実施形態の変形例であって、図6に示すように、第1実施形態における酸化剤ガスを、燃料ガスに置き換えたものである。すなわち、燃料電池スタック1から排出される燃料ガス23中には水素が含まれるため、燃料改質器の昇温バーナーに導入して燃焼させることが一般であるが、燃料ガス中に水分が含まれると、昇温バーナー内の燃焼を阻害し失火させる恐れもある。しかしながら、第3実施形態によれば、燃料ガス23中に含まれる水分を凝縮して回収することができるため、昇温バーナーの失火を防止することができる、信頼性の高い燃料電池システムを提供することができる。
(4)第4実施形態
(4−1)構成
続いて、本発明に係る燃料電池スタックの第4実施形態について説明する。第4実施形態は、熱交換部2を構成する炭素板として、発電部3に適用される燃料極セパレータ、酸化剤極セパレータ及び冷却水セパレータを用いたものである。すなわち、図7は第4実施形態における熱交換部2を構成する炭素板の構成を示したものである。通常、発電部3においては、燃料極セパレータと酸化剤極セパレータの間には膜・電極接合体(MEA)が配置されるが、熱交換部2においては、燃料ガス流路15を備えた燃料極セパレータと空気流路17を備えた酸化剤極セパレータ18の間に緻密炭素板14あるいは金属板を挟むことにより、燃料ガスと酸化剤ガスが混合されることを防止するように構成されている。
また、第4実施形態においては、前記発電部3から排出される燃料ガスを前記熱交換部2の燃料極セパレータ16に導入すると共に、前記発電部3から排出される酸化剤ガスを前記熱交換部2の酸化剤極セパレータ18に導入するように構成されている。なお、図7中の符号19は、冷却水流路17を備えた冷却水セパレータである。
また、第4実施形態における熱交換部2を構成する炭素板としては、図8に示すように、炭素板の両面にガス流路と冷却水流路をそれぞれ形成した両面セパレータを用いることも可能である。例えば、図8は、冷却水流路7と空気流路17とを両面に加工した両面セパレータ20を適用した場合を示したものであるが、冷却水流路7と燃料ガス流路15とを両面に加工した両面セパレータを適用することも可能である。
(4−2)作用・効果
このように構成された第4実施形態の燃料電池スタックにおいても、上記第1〜第3実施形態と同様の作用・効果が得られるので、発電部3に導入される冷却水21の温度を上げることが可能となる。また、発電部3からの放熱も、冷却水21の昇温に使うことができる。
さらに、第4実施形態においては、熱交換部2に発電部3と同じ部材を適用することにより、構成部材の製造コストを低減することができるだけではなく、燃料ガス23、酸化剤ガス22、冷却水21の入口及び出口の位置を揃えることができるために、マニホールド構造を簡略化することができる。
このように、第4実施形態の燃料電池スタックを用いることにより、燃料電池スタックからの冷却水出口温度を上げ、放熱ロスを抑制することが可能な、排熱回収効率の高い燃料電池システムをより安価に提供することができる。
(5)第5実施形態
(5−1)構成
さらに、本発明に係る第5実施形態について、図9〜図11を用いて具体的に説明する。第5実施形態の燃料電池スタック34では、複数の熱交換部を有している点に特徴がある。すなわち、図9に示すように、大別して発電部3と第1の熱交換部24と第2の熱交換部25とから構成されている。図9において、第1の熱交換部24は発電部3の手前側に配置され、第2の熱交換部25は発電部3の奥側に配置されている。
発電部3と第1及び第2の熱交換部24、25との間には中間締め付け板9が設けられている。つまり、発電部3と第1の熱交換部24ならびに発電部3と第2の熱交換部25は、中間締め付け板9を挟んで互いに隣接するように配置されている。また、発電部3及び第1及び第2の熱交換部24、25の外側部には、それぞれ対をなすガスマニホールド10及びガス−冷却水マニホールド11が取り付けられている。
なお、燃料電池スタック34の両端部に一対の締め付け板5が配設される点や、締め付けロッド4によって締め付け板5及び中間締め付け板9が締め付け固定される点に関しては、上記第1の実施形態における燃料電池スタック1の構成と同様である。さらに、熱交換部24、25の構成についても第1の実施形態の熱交換部2と同様である(図2参照)。
2つの熱交換部24、25を有する第4実施形態において、排ガスと冷却水の流れは以下のようになっている。すなわち、第1の熱交換部24においては、一次側に発電部3から排出される燃料ガスを導入すると共に二次側に冷却水を導入するように構成されている。このため、第1の熱交換部24では燃料ガスと冷却水との間で熱交換を行うようになっている。さらに、第1の熱交換部24では、排出した冷却水を発電部3の冷却水セパレータに導入するように構成されている。
一方、第2の熱交換部25においては、一次側に発電部3から排出される酸化剤ガスを導入すると共に二次側に冷却水を導入するように構成されている。このため、第2の熱交換部25では酸化剤ガスと冷却水との間で熱交換を行うようになっている。そして、第2の熱交換部25も第1の熱交換部24と同じく、排出した冷却水を発電部3の冷却水セパレータに導入するように構成されている。
また、図10は、第5実施形態に係る燃料電池スタック34を適用した燃料電池システムの構成を示したものである。すなわち、第1の循環ライン41において、ポンプ42によって冷却水タンク44から燃料電池スタック1に導入される冷却水は、まず、燃料電池スタック34の熱交換部24および25に導入され、ここで昇温された後、発電部3に導入される。これにより、発電部3から出てくる冷却水の温度を高く保つことができるため、熱交換器43における熱交換効率を向上させることが可能となる。
(5−2)作用
第5実施形態の燃料電池スタック34においては、冷却水21、酸化剤ガス22及び燃料ガス23の流れは図11に示したようになる。すなわち、酸化剤ガス22及び燃料ガス23は発電部3に導入され、燃料電池反応により熱と水を生成する。発電部3から排出された酸化剤ガス22及び燃料ガス23は、飽和に近い湿度の蒸気を含み、発電部3と同等の温度で、それぞれ第2の熱交換部25及び第1の熱交換部24に導入される。
一方、冷却水21はまず熱交換部24および25に導入された後に、発電部3に導入される。第1の熱交換部24においては、冷却水21の温度よりも燃料ガス23の温度の方が高いために、冷却水21は燃料ガス23の熱を奪って温められる。
これにより燃料ガス23は冷やされるために、燃料ガス23中の蒸気は凝縮し、液体(水)になる。この場合、第1の熱交換部24における燃料ガス23の圧力を冷却水21の圧力よりも高く保つことによって、凝縮水は多孔質炭素板中の気孔を通って冷却水流路に移動し、冷却水21として回収される。
また、第2の熱交換部25においては、冷却水21の温度よりも酸化剤ガス22の温度の方が高いために、冷却水21は酸化剤ガス22の熱を奪って温められる。これにより酸化剤ガス22は冷やされるために、酸化剤ガス22中の蒸気は凝縮し、液体(水)になる。この場合も、第2の熱交換部25において、酸化剤ガス22の圧力を冷却水21の圧力よりも高く保つことによって、凝縮水は多孔質炭素板中の気孔を通って冷却水流路に移動し、冷却水21として回収される。
(5−3)効果
このように第5実施形態の燃料電池スタック34によれば、燃料電池スタック34から排出される酸化剤ガス22及び燃料ガス23の両方を用いて、発電部3に導入される冷却水21の温度を上げることができる。しかも、第1及び第2の熱交換部24、25と発電部3とが隣接して配置されているために、発電部3からの放熱も冷却水21の昇温に活用することができる。また、発電部3及び熱交換部24、25から構成される燃料電池スタック34の周囲を保温材で覆うことによって、さらに放熱を抑制することができる。
このような第5実施形態の燃料電池スタック34によれば、排熱回収効率が極めて高く、燃料電池スタック34からの冷却水21の出口温度を十分に上げることが可能である。したがって、放熱ロスを抑制することが可能な、排熱回収効率の高い燃料電池システムを提供することができる。
しかも、第5実施形態では、燃料ガス23が導入される第1の熱交換部24と、酸化剤ガス22が導入される第2の熱交換部25とを、別々に設けているので、各ガスの流路を形成するセパレータの加工が容易である。したがって、燃料電池スタック34の構造を簡略化することができる。また、燃料ガス23及び酸化剤ガス22を異なる熱交換部24、25に流すため、熱交換器24、25の温度を制御し易く、熱交換効率の向上に寄与することができる。さらに、第5実施形態においては、燃料ガス23中に含まれる水分を凝縮して回収しているため、前記第3実施形態と同じく、昇温バーナーの失火を防止することが可能である。
(6)第6実施形態
次に、本発明に係る燃料電池スタックの第6実施形態を、図12を用いて説明する。なお、第6実施形態は、上記第2実施形態及び第5の実施形態を組み合わせたものであり、各実施形態と同一の部材については同一の符号を付し、説明は省略する。
(6−1)構成
図12に示すように、第6実施形態の燃料電池スタック35においては、発電部33と第1及び第2の熱交換部24、25とが連続して交互に積層され、その両端部に一対の締め付け板5が配設され、締め付けロッド4によって、前記発電部33と熱交換部24、25とを挟持した両締め付け板5が締め付け固定されている。
この場合、第1及び第2の熱交換部24、25に適用する多孔質炭素板としては、図5に示した熱交換部32の場合と同じく、発電部33に適用される多孔質炭素板36と同一素材の多孔質炭素板を用いることが好ましい。これにより、第1及び第2の熱交換部24、25も十分な導電性を有するため、発電部33と第1及び第2の熱交換部24、25とを連続して積層することができる。また、締め付け板5として金属等の導電性の部材を適用することにより、燃料電池スタック35の両端の締め付け板5から、発電した電気を取り出すこともできる。
また、第6実施形態においては、上記第2実施形態と同様、電池運転時には、(冷却水圧力)<(反応ガス圧力)となるように運転することが望ましい。これにより、第1及び第2の熱交換部24、25において凝縮した水が、圧力差によって多孔質炭素板中の気孔を通って冷却水流路に移動し、冷却水として回収される。なお、上記圧力差としては、上述したように、10〜50kPaで運転することが望ましい。50kPa以上の圧力差があると、多孔質炭素板のガスシール機能が失われて、反応ガスが冷却水中にリークする可能性があるからである。
また、上記圧力差を維持するためには、冷却水を供給するポンプの吐出圧と反応ガスを供給する手段であるブロワあるいはコンプレッサーの吐出圧を制御する方法を用いることができる。あるいは、第1及び第2の熱交換部24、25又は燃料電池スタック35の下流に、圧損要素を入れて反応ガス圧力を高くするように構成しても良い。
(6−2)作用・効果
以上のような第6実施形態の燃料電池スタック35によれば、上記第5実施形態と同様、冷却水21、酸化剤ガス22及び燃料ガス23の流れは前記図11に示したようになる。従って、発電部33に導入される冷却水21の温度を上げることができる。
また、第1及び第2の熱交換部24、25と発電部33とが隣接して配置されているため、発電部33からの放熱も、冷却水21の昇温に活用することができる。さらに、発電部33及び1及び第2の熱交換部24、25から構成される燃料電池スタック35の周囲を保温材で覆うことによって、さらに放熱を抑制することができる。
このように、第6実施形態の燃料電池スタック35を用いることにより、燃料電池スタック35からの冷却水21の出口温度を上げ、放熱ロスを抑制することが可能な、排熱回収効率の高い燃料電池システムを提供することができる。
(7)他の実施形態
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、複数の熱交換部を備えた燃料電池スタックにおいて、熱交換部の設置数は適宜選択可能である。
また、他の部材に関しても設置数や構成等は、適宜変更可能である。具体的には、発電部3を中央部及び両端部に分割して、中央部の発電部3における冷却水セパレータには第1の熱交換部24を出た冷却水21(つまり燃料ガス23により温められた冷却水21)を導入し、両端部の発電部3における冷却水セパレータには第2の熱交換部を出た冷却水21(つまり酸化剤ガス22により温められた冷却水21)を導入するように構成しても良い。このような実施形態によれば、より効率よく冷却水21を温めることが可能であり、優れた排熱回収効率を獲得することができる。
1、31、34、35、40…燃料電池スタック
2、32…熱交換部
3、33…発電部
4…締め付けロッド
5…締め付け板
6、36…多孔質炭素板
7…冷却水流路
8…ガス流路
9…中間締め付け板
10…ガスマニホールド
11…ガス−冷却水マニホールド
12…ガス配管
13…冷却水配管
14…緻密炭素板
15…燃料ガス流路
16…燃料極セパレータ
17…空気流路
18…酸化剤極セパレータ
19…冷却水セパレータ
20…両面セパレータ
21…冷却水
22…酸化剤ガス
23…燃料ガス
24…第1の熱交換部
25…第2の熱交換部
41…第1の循環ライン
42、45…ポンプ
43…熱交換器
44…冷却水タンク
46…第2の循環ライン
47…貯湯タンク

Claims (11)

  1. 高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の両面に配置される燃料極及び酸化剤極と、前記燃料極に面して水素を含む燃料ガスを供給する燃料ガス流路を有する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に面して酸素を含む酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有する酸化剤極セパレータと、冷却水セパレータから成る単電池を複数積層して構成された発電部と、
    前記発電部に隣接して配置された熱交換部を有し、
    前記熱交換部の一次側に前記発電部から排出される酸化剤ガスを導入すると共に、前記熱交換部の二次側には冷却水を導入し、この酸化剤ガスと冷却水との間で熱交換を行い、前記熱交換部から排出された冷却水を前記冷却水セパレータに導入する燃料電池スタックにおいて、
    前記熱交換部は、酸化剤ガス流路を有する多孔質炭素板と冷却水流路を有する多孔質炭素板とを交互に複数積層して構成され、前記発電部となる単電池の積層体と連続して積層されていることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の両面に配置される燃料極及び酸化剤極と、前記燃料極に面して水素を含む燃料ガスを供給する燃料ガス流路を有する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に面して酸素を含む酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有する酸化剤極セパレータと、冷却水セパレータから成る単電池を複数積層して構成された発電部と、
    前記発電部に隣接して配置された熱交換部を有し、
    前記熱交換部の一次側に前記発電部から排出される酸化剤ガスを導入すると共に、前記熱交換部の二次側には冷却水を導入し、この酸化剤ガスと冷却水との間で熱交換を行い、前記熱交換部から排出された冷却水を前記冷却水セパレータに導入する燃料電池スタックにおいて、
    前記熱交換部における酸化剤ガス圧力を冷却水圧力よりも高く維持することを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の両面に配置される燃料極及び酸化剤極と、前記燃料極に面して水素を含む燃料ガスを供給する燃料ガス流路を有する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に面して酸素を含む酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有する酸化剤極セパレータと、冷却水セパレータから成る単電池を複数積層して構成された発電部と、
    前記発電部に隣接して配置された熱交換部を有し、
    前記熱交換部の一次側に前記発電部から排出される燃料ガスを導入すると共に、前記熱交換部の二次側には冷却水を導入し、この燃料ガスと冷却水との間で熱交換を行い、前記熱交換部から排出された冷却水を前記冷却水セパレータに導入する燃料電池スタックにおいて、
    前記熱交換部は、燃料ガス流路を有する多孔質炭素板と冷却水流路を有する多孔質炭素板とを交互に複数積層して構成され、前記発電部となる単電池の積層体と連続して積層されていることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の両面に配置される燃料極及び酸化剤極と、前記燃料極に面して水素を含む燃料ガスを供給する燃料ガス流路を有する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に面して酸素を含む酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有する酸化剤極セパレータと、冷却水セパレータから成る単電池を複数積層して構成された発電部と、
    前記発電部に隣接して配置された熱交換部を有し、
    前記熱交換部の一次側に前記発電部から排出される燃料ガスを導入すると共に、前記熱交換部の二次側には冷却水を導入し、この燃料ガスと冷却水との間で熱交換を行い、前記熱交換部から排出された冷却水を前記冷却水セパレータに導入する燃料電池スタックにおいて、
    前記熱交換部における燃料ガス圧力を冷却水圧力よりも高く維持することを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の両面に配置される燃料極及び酸化剤極と、前記燃料極に面して水素を含む燃料ガスを供給する燃料ガス流路を有する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に面して酸素を含む酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有する酸化剤極セパレータと、冷却水セパレータから成る単電池を複数積層して構成された発電部と、
    前記発電部に隣接して配置された熱交換部を有し、
    前記熱交換部の一次側に前記発電部から排出される燃料ガス及び酸化剤ガスを導入すると共に、前記熱交換部の二次側には冷却水を導入し、この燃料ガス及び酸化剤ガスと冷却水との間で熱交換を行い、前記熱交換部から排出された冷却水を前記冷却水セパレータに導入する燃料電池スタックにおいて、
    前記熱交換部は、前記発電部を構成する燃料極セパレータ、酸化剤極セパレータ及び冷却水セパレータとそれぞれ同じ部材を複数積層して構成され、
    この熱交換部が前記発電部となる単電池の積層体と連続して積層され、
    前記発電部から排出される燃料ガスを前記熱交換部の燃料極セパレータに導入すると共に、前記発電部から排出される酸化剤ガスを前記熱交換部の酸化剤極セパレータに導入するように構成したことを特徴とする燃料電池スタック。
  6. 前記燃料極セパレータ、酸化剤極セパレータ及び冷却水セパレータが、多孔質炭素板から構成されていることを特徴とする請求項に記載の燃料電池スタック。
  7. 高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の両面に配置される燃料極及び酸化剤極と、前記燃料極に面して水素を含む燃料ガスを供給する燃料ガス流路を有する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に面して酸素を含む酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有する酸化剤極セパレータと、冷却水セパレータから成る単電池を複数積層して構成された発電部と、
    前記発電部に隣接して配置された熱交換部を有し、
    前記熱交換部の一次側に前記発電部から排出される燃料ガス及び酸化剤ガスを導入すると共に、前記熱交換部の二次側には冷却水を導入し、この燃料ガス及び酸化剤ガスと冷却水との間で熱交換を行い、前記熱交換部から排出された冷却水を前記冷却水セパレータに導入する燃料電池スタックにおいて、
    前記熱交換部における燃料ガス圧力及び酸化剤ガス圧力のいずれよりも、冷却水圧力を低く維持することを特徴とする燃料電池スタック。
  8. 高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の両面に配置される燃料極及び酸化剤極と、前記燃料極に面して水素を含む燃料ガスを供給する燃料ガス流路を有する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に面して酸素を含む酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有する酸化剤極セパレータと、冷却水セパレータから成る単電池を複数積層して構成された発電部と、
    前記発電部に隣接して第1及び第2の熱交換部を少なくとも1つずつ配置し、
    前記第1の熱交換部の一次側に前記発電部から排出される燃料ガスを導入し、当該熱交換部の二次側にはそれぞれ冷却水を導入し、燃料ガスと冷却水との間で熱交換を行い、
    前記第2の熱交換部の一次側に前記発電部から排出される酸化剤ガスを導入し、当該熱交換部の二次側にはそれぞれ冷却水を導入し、燃料ガスと冷却水との間で熱交換を行い、
    前記第1及び第2の熱交換部から排出された冷却水を前記冷却水セパレータに導入する燃料電池スタックにおいて、
    前記第1の熱交換部は、燃料ガス流路を有する多孔質炭素板と冷却水流路を有する多孔質炭素板とを交互に複数積層して構成され、前記第2の熱交換部は、酸化剤ガス流路を有する多孔質炭素板と冷却水流路を有する多孔質炭素板とを交互に複数積層して構成され、前記発電部となる単電池の積層体と連続して積層され、前記第1及び第2の熱交換部の間に前記単電池の積層体が配置されたことを特徴とする燃料電池スタック。
  9. 高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の両面に配置される燃料極及び酸化剤極と、前記燃料極に面して水素を含む燃料ガスを供給する燃料ガス流路を有する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に面して酸素を含む酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有する酸化剤極セパレータと、冷却水セパレータから成る単電池を複数積層して構成された発電部と、
    前記発電部に隣接して第1及び第2の熱交換部を少なくとも1つずつ配置し、
    前記第1の熱交換部の一次側に前記発電部から排出される燃料ガスを導入し、当該熱交換部の二次側にはそれぞれ冷却水を導入し、燃料ガスと冷却水との間で熱交換を行い、
    前記第2の熱交換部の一次側に前記発電部から排出される酸化剤ガスを導入し、当該熱交換部の二次側にはそれぞれ冷却水を導入し、燃料ガスと冷却水との間で熱交換を行い、
    前記第1及び第2の熱交換部から排出された冷却水を前記冷却水セパレータに導入する燃料電池スタックにおいて、
    前記発電部を中央部及び両端部に分割し、中央部の前記発電部における前記冷却水セパレータに前記第1の熱交換部を出た冷却水を導入し、両端部の前記発電部における前記冷却水セパレータに前記第2の熱交換部を出た冷却水を導入するように構成したことを特徴とする燃料電池スタック。
  10. 高分子電解質膜と、前記高分子電解質膜の両面に配置される燃料極及び酸化剤極と、前記燃料極に面して水素を含む燃料ガスを供給する燃料ガス流路を有する燃料極セパレータと、前記酸化剤極に面して酸素を含む酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を有する酸化剤極セパレータと、冷却水セパレータから成る単電池を複数積層して構成された発電部と、
    前記発電部に隣接して第1及び第2の熱交換部を少なくとも1つずつ配置し、
    前記第1の熱交換部の一次側に前記発電部から排出される燃料ガスを導入し、当該熱交換部の二次側にはそれぞれ冷却水を導入し、燃料ガスと冷却水との間で熱交換を行い、
    前記第2の熱交換部の一次側に前記発電部から排出される酸化剤ガスを導入し、当該熱交換部の二次側にはそれぞれ冷却水を導入し、燃料ガスと冷却水との間で熱交換を行い、
    前記第1及び第2の熱交換部から排出された冷却水を前記冷却水セパレータに導入する燃料電池スタックにおいて、
    前記第1及び第2の熱交換部における燃料ガス圧力及び酸化剤ガス圧力を冷却水圧力よりも高く維持することを特徴とする燃料電池スタック。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の燃料電池スタックを備えたことを特徴とする燃料電池システム。
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