JP5502432B2 - 気流整流装置および気流整流システム - Google Patents

気流整流装置および気流整流システム Download PDF

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Description

本発明は、気流を整流する気流整流装置およびこの気流整流装置を備えた気流整流システムに関する。
従来、気流を生成するための送風機と、この送風機で生成された気流を整流する気流整流装置とを備えた気流整流システムが知られている。
このような気流整流システムは、整流された気流を供給することが可能であり、プッシュ・プル装置、エアカーテン装置、クリーンルーム、クリーンブース等に適用される。
例えば、特許文献1には、複数の多孔板を気流に対して垂直となるような姿勢で互いに間隔をあけて平行に配設し、気流をそれらの多孔板の各通気用貫通孔を通過させることで整流するようにした一様空気流吹出装置が開示されている。
この特許文献1での多孔板は、具体的には、ハニカムコアとパンチング板である。
一般に、ハニカムコアとは、正六角柱状の通気用貫通孔がほぼ隙間無く隣接配置されるように構成されたものを言う。このようなハニカムコアの特徴は、気流の直進性を向上させ易い一方、気流の均一性を向上させ難いという点にある。
また、一般に、パンチング板とは、全面に亘って連続する板材にプレス加工によって複数の通気用貫通孔を形成することにより構成されたものを言う。このようなパンチング板の特徴は、気流に比較的大きな抵抗を作用させることが可能であり、この抵抗により気流の均一性を向上させ易いという点にある。
ところで、上記ハニカムコアには、分厚く嵩張る、低強度を補うための補強によって重くなる、高コストであるといったような種々の不都合な点がある。
そこで、本願発明者は、パンチング板のみによって装置を構成し、これによって装置の薄型化、軽量化、コストダウンを実現することを考えた。
特開2001−289500号公報
しかしながら、上記パンチング板のみの構成では、上述した不都合を解消することはできるものの、パンチング板ではハニカムコアに比べて気流の直進性を得難いことから、気流の整流性を向上させ難いという新たな課題が発生することがわかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、薄型化、軽量化、コストダウンが可能でかつ気流を十分に整流可能な気流整流装置および気流整流システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の気流整流装置は、複数の通気用貫通孔を有し、気流に対して略直交する姿勢で当該気流の流路に配設される第1ないし第3の多孔板を備え、気流が前記第1ないし第3の多孔板を順に通過することで当該気流を整流するように構成された気流整流装置であって、前記第1ないし第3の多孔板は、互いに間隔をあけて平行に配設されており、前記第1ないし第3の多孔板全てがメッシュスクリーンからなり中間位置に配されるメッシュスクリーンの所定長さ当りの通気用貫通孔の数が、その両側位置に配される各メッシュスクリーンの前記所定長さ当りの通気用貫通孔の数よりも少ないことを特徴とする。
請求項2に記載の気流整流装置は、上記請求項1に記載の気流整流装置において、前記最下流位置に配される第3の多孔板のメッシュスクリーンは、断面面取り形状の線材で形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の気流整流装置は、上記請求項1または請求項2に記載の気流整流装置において、直方体の箱形状のケーシングと、枠体と、押えプレートとをさらに備え、前記ケーシングは、気流の上流側を向く面に形成された第1上流側開口と、気流の下流側を向く面に形成され、前記第3の多孔板を固定した第1下流側開口と、側面の前記上流側開口寄りの部分に形成された、前記枠体を挿入するための挿入用開口と、互いに対向する内側面に設けられ、前記挿入用開口から挿入される前記枠体を支持するための一対のレールとを備え、前記枠体は、気流の上流側を向く面に形成され、前記第1の多孔板を固定した第2上流側開口と、気流の下流側を向く面に形成され、前記第2の多孔板を固定した第2下流側開口とを備え、前記押えプレートは、前記第1および第2の多孔板を固定した前記枠体を前記挿入用開口から前記ケーシング内に挿入されて前記挿入用開口を塞ぐように前記ケーシングの側面に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の気流整流システムは、気流を生成するための送風機と、この送風機で生成される気流の流路に設けられ、気流を通過させることで当該気流を整流する請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の気流整流装置とを備えることを特徴とする。
本発明の気流整流装置によれば、当該装置の薄型化、軽量化、コストダウンを実現することができるとともに、気流を十分に整流することができる。
また、本発明の気流整流システムによれば、十分に整流された気流を生成することができる。
本発明の実施形態による気流整流システムの全体構成を示した断面図である。 図1の気流整流装置の分解斜視図である。 (a)はメッシュスクリーンによる整流作用を説明するための断面図であり、(b)はパンチング板による整流作用を説明するための断面図である。 実施例1による気流整流装置の整流特性を示した図表である。 実施例2による気流整流装置の整流特性を示した図表である。 実施例3による気流整流装置の整流特性を示した図表である。 比較例による気流整流装置の整流特性を示した図表である。 実施形態の気流整流システムを適用したプッシュ・プル装置の構成を示した概略図である。 実施形態の気流整流システムを適用したクリーンルームの構成を示した概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本実施形態の気流整流システム1の基本的な構成について説明する。
この気流整流システム1は、整流された気流を供給可能なように構成されている。
なお、「整流された気流」は、気流と直交する面上の複数点の風速の平均値に対して風速の最大値および最小値が±20%の範囲内にあるような気流と定義される場合もあるが、本実施形態では、単に、気流の整流性(均一性および直進性)が従来の気流整流装置(後述の比較例の気流整流装置を参照)に比べて向上している場合に、当該気流を「整流された気流」と呼ぶ。
気流整流システム1は、図1に示すように、気流を生成するための送風機11を有する気流生成装置10と、この気流生成装置10に対して気流の流路の下流側に設けられる気流整流装置20とを備えている。
送風機11としては、例えばターボファン、軸流ファン、FFU(ファンフィルタユニット)のフィルタを省略したもの、および、シロッコファン等が挙げられる。
気流整流装置20は、気流の流路に配設される3つの多孔板31〜33、すなわち、流路の最上流位置に配される第1多孔板31と、流路の中間位置に配される第2多孔板32と、流路の最下流位置に配される第3多孔板33とを有している。
3つの多孔板31〜33は、気流に対して略直交する面に沿って拡がるような姿勢で互いに平行に、かつ、当該多孔板31〜33の配設方向に互いに所定の間隔を空けて設けられている。この多孔板同士の間隔は、気流整流装置10の厚みに寄与するものであるので、装置の薄型化という観点からは、できる限り小さい値であることが好ましい。しかし、一方で、当該間隔が狭過ぎると、多孔板に挟まれた空間を空気が横方向(多孔板の拡がる方向)に移動し難くなり、その結果、気流の均一性が低下することになる。従って、多孔板同士の間隔は、例えば25mm〜125mm程度に設定されるのが好ましい。
各多孔板31〜33は、それぞれ、複数の通気用貫通孔31a〜33aを有している。これら複数の通気用貫通孔31a(32a,33a)は、多孔板31(32,33)の全面に亘って所定ピッチで配列するように設けられており、互いに同一形状に形成されている。
以下、図2を参照して、上記気流整流装置20の詳細な構成について説明する。
気流整流装置20は、図2に示すように、直方体の箱形状のケーシング21と、枠体22と、図略の押えプレートと、上述した3つの多孔板31〜33とで構成されている。
ケーシング21の気流の上流側を向く面(図2では上面)には上流側開口21aが形成されており、ケーシング21の気流の下流側を向く面(図2では下面)には下流側開口21bが形成されている。また、ケーシング21の側面の上流側開口21a寄りの部分には、上記枠体22を挿入するための挿入用開口21cが設けられている。
また、ケーシング21の互いに対向する内側面には、挿入用開口21cから挿入された枠体22を当該ケーシング21内で支持するための一対のレール21d(図2では一方のレールのみを図示している。)が設けられている。
枠体22は、断面コの字状に形成されている。この枠体22の気流の上流側を向く面(図2では上面)には上流側開口22aが形成されており、枠体22の気流の下流側を向く面(図2では下面)には下流側開口22bが形成されている。
多孔板31〜33には、それぞれ、当該多孔板31〜33を囲む補強枠23〜25が取り付けられている。
第1多孔板31は、補強枠23が枠体22の上流側開口22aを有する上面にビス等によって固定されることによって枠体22の上面に取り付けられる。また、第2多孔板32は、補強枠24が枠体22の下流側開口22bを有する下面にビス等によって固定されることによって枠体22の下面に取り付けられる。
そして、枠体22が挿入用開口21cからケーシング21内に挿入されることにより、ケーシング21の内部空間の上部および中央部に多孔板31,32がそれぞれセットされる。なお、第1多孔板31は、ケーシング21の上流側開口21aを通して外部に表出している。
また、第3多孔板33は、補強枠25がケーシング21の下流側開口21bを有する下面にビス等によって固定されることによってケーシング21の下面に取り付けられる。
また、図略の押えプレートは、挿入用開口21cを塞ぐようにケーシング21の側面に取り付けられるものであり、枠体22がケーシング21から抜け落ちるのを防ぐために設けられている。
なお、補強枠23〜25を省略して、多孔板31〜33を単体でケーシング21あるいは枠体22に取り付けることもできる。
また、ケーシング21や枠体22の厚み方向の寸法(図2では上下方向の寸法)を変えることで、多孔板31〜33同士の間隔を調整することが可能である。
このように構成された気流整流装置20を、多孔板31〜33が気流生成装置10によって生成される気流(以下、この気流の流れる方向を「気流方向」と呼ぶ。)に対して略直交するような姿勢で気流生成装置10の気流方向の下流側に設けることで、気流生成装置10によって生成された気流が3つの多孔板31〜33の各通気用貫通孔31a〜33aを順に通過し、これによって当該気流が整流される。
次に、上述した気流整流装置20を基本構成とする第1の形態による気流整流装置20Aについて説明する。すなわち、この第1の形態の気流整流装置20Aでは、3つ全ての多孔板31〜33がメッシュスクリーンで構成されている。なお、本願発明では、多孔板を、厚み方向に貫通する複数の通気用貫通孔を有する板状体と定義しており、メッシュスクリーン、パンチング板、ハニカムコア等の総称として用いている。
ここでのメッシュスクリーン(メッシュシートとも言う)としては、例えば、鋼鉄製の線材を平織や綾織等で平面的に編み込んで形成されるもの、あるいは、樹脂を網目状となるように成形することで形成されるものが挙げられ、先の背景技術で述べたハニカムコアやパンチング板とは異なるものである。このようなメッシュスクリーンでは、1インチ当りのメッシュ数(通気用貫通孔の数)を示す規格化された数値が知られており、この数値によってメッシュスクリーンの網目の細かさが表される。例えば、100メッシュとは、1インチ当りのメッシュの数が100であることを表しており、当該100メッシュは20メッシュに比べて網目が細かいことを意味する。なお、上記数値が異なれば、一般に、メッシュスクリーンを構成する線材の径や、オープニング、開口率、網厚等は異なる。
上記第1の形態の気流整流装置20Aによれば、当該装置20Aの薄型化、軽量化、コストダウンを実現することができるとともに、気流を十分に整流することができる。
つまり、この気流整流装置20Aでは、分厚く嵩張り、低強度を補うための補強によって重く、さらに高コストのハニカムコアを使用していないため、ハニカムコアを使用する場合に比べて、当該装置20Aの薄型化、軽量化、コストダウンが実現される。
また、最下流位置の第3多孔板33をメッシュスクリーンで構成しているため、例えばこの位置の多孔板をパンチング板で構成する場合に比べて、気流に対してより高い整流作用が得られる。このようなメッシュスクリーンの整流作用の優位性については、後述する比較実験の結果からも明らかであるが、本願発明者はその整流の仕組みについて以下のように推察している。
すなわち、図3(a)に示すように、断面略円形の線材(いわゆる丸線)を編み込んで形成される一般的なメッシュスクリーンからなる多孔板133では、その通気抵抗部133bの断面形状が、角の取れたいわゆる面取り形状となっている。従って、このようなメッシュスクリーンからなる多孔板133の通気用貫通孔133aの入口側部位および出口側部位は、ともにその開口面積が気流方向で徐々に小さく、あるいは大きくなるような略錘形状となっている。このため、通気用貫通孔133aを気流が通過することによって通気抵抗部133bの直下流位置に形成される渦流r1が比較的小さく、通気用貫通孔133aを通過した気流f1の乱れ(乱流)度合いは小さい。なお、樹脂成形で形成されるメッシュスクリーンにおいても、成形型の形状を工夫するだけで、容易に通気抵抗部の断面形状を上記面取り形状とすることができる。
一方、図3(b)に示すように、プレス加工により形成される一般的なパンチング板からなる多孔板233では、その通気抵抗部233bの断面形状が、面取りされていない角のある矩形状となっている。従って、このようなパンチング板からなる多孔板233の通気用貫通孔233aの入口側部位および出口側部位は、ともにその開口面積が気流方向で急激に変化するような形状となっている。このため、通気用貫通孔233aを気流が通過することによって通気抵抗部233bの直下流位置に形成される渦流r2が比較的大きく、通気用貫通孔233aを通過した気流f2の乱れ度合いは大きい。
以上より、メッシュスクリーンからなる多孔板133では、通気用貫通孔133aを通過する気流に対する整流作用(特に直進性向上作用)がより発揮され、当該気流が十分に整流される。このように、本形態の気流整流装置20Aでは、最下流位置の第3多孔板33により気流が十分に整流されるので、全体では十分に高い整流作用が得られる。
また、第1の形態の気流整流装置20Aでは、多孔板の数を3つにすることにより、気流を十分に整流することができるとともに、装置が分厚く嵩張るのを抑えることができる。つまり、気流に対する十分な整流作用の確保と装置の薄型化とが両立される。
また、第1の形態の気流整流装置20Aでは、3つ全ての多孔板をメッシュスクリーンで構成することによって、メッシュスクリーンはパンチング板やハニカムコアに比べて軽量であるので、当該装置のさらなる軽量化を図ることができる。また、メッシュスクリーンはパンチング板に比べて圧力損失が小さいため、所定の風速を得るための送風機11の駆動力が小さくて済む。これにより、整流された気流を効率良く生成することができる。
また、第1の形態の気流整流装置20Aを備えた気流整流システム1によれば、気流生成装置10からの気流が気流整流装置20Aによって十分に整流されるようになるため、十分に整流された気流を供給することができる。
次に、上記気流整流装置20を基本構成とする第2の形態による気流整流装置20Bについて説明する。すなわち、この第2の形態の気流整流装置20Bの上記第1の形態の気流整流装置20Aと異なる点は、最上流位置の第1多孔板31がメッシュスクリーンではなくパンチング板で構成されている点である。
つまり、第2の形態では、第1多孔板31がパンチング板で構成されており、第2多孔板32および第3多孔板33がメッシュスクリーンで構成されている。
この第2の形態の気流整流装置20Bでは、上記のように、最上流位置の第1多孔板31をパンチング板により構成することで、当該装置20Bを通過する気流に対して初期の段階で第1多孔板31によって大きな抵抗を付与し、これによって当該気流の均一性を向上させることができるので、最終的に気流の整流性をより向上させることができる。
なお、第2の形態の気流整流装置20Bにおけるその他の効果およびこの気流整流装置20Bを備える気流整流システム1における効果は、上記第1の形態で説明したものと同様である。
次に、上記気流整流装置20を基本構成とする第3の形態による気流整流装置20Cについて説明する。すなわち、この第3の形態の気流整流装置20Cの上記第2の形態20Bと異なる点は、中間位置の第2多孔板32がメッシュスクリーンではなくパンチング板で構成されている点である。
つまり、第3の形態では、第1多孔板31および第2多孔板32がパンチング板で構成されており、第3多孔板33がメッシュスクリーンで構成されている。
この第3の形態の気流整流装置20Cおよびこの気流整流装置20Cを備える気流整流システム1においても、上記第1の形態および第2の形態で記載した各効果が同様に発揮される。
次に、上記第1〜第3の形態の気流整流装置20A〜20Cによる整流作用を証明するために行った比較実験について図4〜図7を参照して説明する。
すなわち、本発明の第1の形態に対応する実施例1による気流整流装置と、第2の形態に対応する実施例2による気流整流装置と、第3の形態に対応する実施例3による気流整流装置とを作製するとともに、従来技術に対応する比較例による気流整流装置を作製し、それらの気流整流装置の整流特性を比較した。
実施例1の気流整流装置は、上述の第1の形態の気流整流装置20Aと基本的に同一構成であり、3つ全ての多孔板がメッシュスクリーンで構成されている。
より詳細に、実施例1の試料aの気流整流装置では、最上流位置の第1多孔板に20メッシュのメッシュスクリーンを用いており、中間位置の第2多孔板に60メッシュのメッシュスクリーンを用いており、最下流位置の第3多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いている。
実施例1の試料bの気流整流装置では、第1多孔板に60メッシュのメッシュスクリーンを用いており、第2多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いており、第3多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いている。
実施例1の試料cの気流整流装置では、第1多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いており、第2多孔板に20メッシュのメッシュスクリーンを用いており、第3多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いている。
実施例1の試料dの気流整流装置では、第1多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いており、第2多孔板に60メッシュのメッシュスクリーンを用いており、第3多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いている。
実施例1の試料eの気流整流装置では、第1多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いており、第2多孔板に80メッシュのメッシュスクリーンを用いており、第3多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いている。
実施例1の試料fの気流整流装置では、第1多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いており、第2多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いており、第3多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いている。
また、実施例2の気流整流装置は、上述の第2の形態の気流整流装置20Bと基本的に同一構成であり、最上流位置の第1多孔板がパンチング板で構成されているとともに、中間位置および最下流位置の各多孔板がメッシュスクリーンで構成されている。
より詳細に、実施例2の試料gの気流整流装置では、最上流位置の第1多孔板にパンチング板を用いており、中間位置の第2多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いており、最下流位置の第3多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いている。
実施例2の試料hの気流整流装置では、第1多孔板にパンチング板を用いており、第2多孔板に60メッシュのメッシュスクリーンを用いており、第3多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いている。
また、実施例3の気流整流装置は、上述の第3の形態の気流整流装置20Cと基本的に同一構成であり、最上流位置および中間位置の各多孔板がパンチング板で構成されているとともに、最下流位置の第3多孔板がメッシュスクリーンで構成されている。
より詳細に、実施例3の試料iの気流整流装置では、最上流位置および中間位置の各多孔板にパンチング板を用いており、最下流位置の第3多孔板に100メッシュのメッシュスクリーンを用いている。
これに対して、比較例の試料pの気流整流装置は、3つ全ての多孔板がパンチング板で構成されている。
なお、20メッシュのメッシュスクリーンの線材径は0.5φであり、その開口率は37%である。また、60メッシュのメッシュスクリーンの線材径は0.14φであり、その開口率は45%である。また、100メッシュのメッシュスクリーンの線材径は0.1φであり、その開口率は37%である。
また、パンチング板の通気用貫通孔の孔径は1.5mmであり、通気用貫通孔の配列ピッチは3mmであり、開口率は22.8%である。
そして、気流生成装置の風速機により気流を発生させ、気流整流装置を通過した気流に対して、最下流位置の多孔板から下流側に50mmだけ隔てた平面上の20箇所での各風速を、超音波風速計を用いて測定した。
そして、それらの測定結果から、気流整流装置を通過した気流の平均風速、バラツキ、最大風速、最小風速を求め、当該気流整流装置の整流特性を求めた。
また、多孔板同士の間隔(ピッチ)を、この例では均等ピッチの25mm、50mm、75mm、100mmに変えて、それぞれにおいて上記測定を行って整流特性を求めた。
以上のようにして求めた実施例1の気流整流装置の整流特性を図4の表1に示し、実施例2の気流整流装置の整流特性を図5の表2に示し、実施例3の気流整流装置の整流特性を図6の表3に示し、比較例の気流整流装置の整流特性を図7の表4に示す。
表1〜表4を参照して、実施例1〜3の試料a〜iの各気流整流装置における整流特性と比較例の試料pの気流整流装置における整流特性とを比較すると、実施例1〜3の各気流整流装置を通過した気流のバラツキが比較例の気流整流装置を通過した気流のバラツキよりも小さいことがわかった。これにより、第1〜第3の形態の気流整流装置20A〜20Cにおける最下流位置の第3多孔板33をメッシュスクリーンで構成したことによる整流作用向上の効果が確実に得られることが確認できた。
特に、表3,表4を参照して、実施例3の試料iの気流整流装置における整流特性と比較例の試料pの気流整流装置における整流特性とを比較すると、実施例3の気流整流装置を通過した気流のバラツキが比較例の気流整流装置を通過した気流のバラツキよりも小さく、実施例3の気流整流装置を通過した気流の最大風速(%)が比較例の気流整流装置を通過した気流の最大風速(%)よりも小さく、さらに、実施例3の気流整流装置を通過した気流の最小風速(%)が比較例の気流整流装置を通過した気流の最小風速(%)よりも大きいことがわかった。すなわち、実施例3の気流整流装置において全ての整流特性が向上したことがわかった。従って、気流整流装置の最下流位置の第3多孔板をパンチング板からメッシュスクリーンに代えるだけで、装置の薄型化、軽量化、コストダウンを図りつつ、気流整流装置の整流作用を格段に向上させるという効果が得られると推察される。
また、表1を参照して、実施例1の6つの試料a〜fのうち試料dの気流整流装置において比較的良好な整流特性が得られた。このことから、第2多孔板を構成するメッシュスクリーンの1インチ当りのメッシュ数が、その両側位置の各多孔板を構成するメッシュスクリーンの1インチ当りのメッシュ数よりも少ない場合、整流特性がより向上すると推察される。
また、表1を参照して、実施例1の試料a〜fの気流整流装置では、多孔板同士の間隔が50mm、75mm、100mmの場合において、最大風速および最小風速が平均風速に対してほぼ±20%以内となり、当該気流整流装置を通過した気流は上述した「整流された気流」の定義に適うものとなっている。また、表2,表3を参照して、実施例2,3の試料g〜iの気流整流装置では、多孔板同士の間隔が25mm、50mm、75mm、100mmのいずれの場合においても、最大風速および最小風速が平均風速に対してほぼ±20%以内となり、当該気流整流装置を通過した気流は上述した「整流された気流」の定義に適うものとなっている。
上記実施形態の気流整流システム1は、図8に示すようなプッシュ・プル装置に適用可能である。すなわち、図8に示すプッシュ・プル装置は、左方に配置された上記実施形態の気流整流システム1からなるプッシュ側装置と、右方に配置されたプル側装置301とで構成されている。プル側装置301は、吸引機能をもつ送風機310とこの送風機310の気流の流路の上流側に設けられる上記実施形態の気流整流装置からなる気流整流装置320とを有している。このプッシュ・プル装置では、両装置1,301の間の空間に、整流された気流が生成される。なお、プル側装置301の送風機310に吸い込まれた空気は、図略の通気路を通ってプッシュ側装置の気流生成装置10に送り込まれる。
また、上記実施形態の気流整流システム1は、図9に示すようなクリーンルームに適用可能である。すなわち、図9に示すクリーンルームは、下向きの気流を生成可能な上記実施形態の気流整流システム1と、この気流整流システム1の下方に設けられる空間部401と、空間部401の下端に設けられる吸引用の送風機410と、気流整流システム1および空間部401を囲むように設けられる通気路402と、気流整流システム1の上方に隣接配置されるFFU(ファンフィルタユニット)420とで構成されている。このクリーンルームでは、整流された下向きの気流が空間部401に生成される。なお、送風機410に吸い込まれた空気は、通気路402を通ってFFU420に送り込まれる。
なお、上記実施形態と異なり、最上流位置および最下流位置の各多孔板をメッシュスクリーンで構成するとともに、中間位置の多孔板をパンチング板で構成した気流整流装置であってもよい。この構成の気流整流装置でも、最下流位置の第3多孔板がメッシュスクリーンで構成されているため、上記実施形態の整流効果を奏する。
また、上記実施形態では、多孔板を3つ備えた気流整流装置について示したが、これに限らず、4つ以上の多孔板を備えた気流整流装置であってもよい。ただし、4つ以上の多孔板を備えた構成であると、装置が分厚く嵩張り過ぎるようになるので、整流作用向上と薄型化の両立の観点から言えば、多孔板の数は3つであることが好ましい。
1 気流整流システム
11 送風機
20、20A、20B、20C 気流整流装置
31 第1多孔板
31a 通気用貫通孔
32 第2多孔板
32a 通気用貫通孔
33 第3多孔板
33a 通気用貫通孔

Claims (4)

  1. 複数の通気用貫通孔を有し、気流に対して略直交する姿勢で当該気流の流路に配設される第1ないし第3の多孔板を備え、気流が前記第1ないし第3の多孔板を順に通過することで当該気流を整流するように構成された気流整流装置であって、
    前記第1ないし第3の多孔板は、互いに間隔をあけて平行に配設されており、前記第1ないし第3の多孔板全てがメッシュスクリーンからなり
    中間位置に配されるメッシュスクリーンの所定長さ当りの通気用貫通孔の数が、その両側位置に配される各メッシュスクリーンの前記所定長さ当りの通気用貫通孔の数よりも少ないことを特徴とする気流整流装置。
  2. 前記最下流位置に配される第3の多孔板のメッシュスクリーンは、断面面取り形状の線材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の気流整流装置。
  3. 直方体の箱形状のケーシングと、枠体と、押えプレートとをさらに備え、
    前記ケーシングは、気流の上流側を向く面に形成された第1上流側開口と、気流の下流側を向く面に形成され、前記第3の多孔板を固定した第1下流側開口と、側面の前記上流側開口寄りの部分に形成された、前記枠体を挿入するための挿入用開口と、互いに対向する内側面に設けられ、前記挿入用開口から挿入される前記枠体を支持するための一対のレールとを備え、
    前記枠体は、気流の上流側を向く面に形成され、前記第1の多孔板を固定した第2上流側開口と、気流の下流側を向く面に形成され、前記第2の多孔板を固定した第2下流側開口とを備え、
    前記押えプレートは、前記第1および第2の多孔板を固定した前記枠体を前記挿入用開口から前記ケーシング内に挿入されて前記挿入用開口を塞ぐように前記ケーシングの側面に取り付けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の気流整流装置。
  4. 気流を生成するための送風機と、この送風機で生成される気流の流路に設けられ、気流を通過させることで当該気流を整流する請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の気流整流装置とを備えることを特徴とする気流整流システム。
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