JP5500523B2 - 変位センサ - Google Patents

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Description

本発明は、リードスイッチを使用して被検出体の変位を検出する変位センサに関する。
従来、リードスイッチを使用した変位センサは、例えば図22に示すように構成されている。図22において、変位センサ1は、ケース2内の下端付近に配置されたリードスイッチ3と、ケース2内でリードスイッチ3の上方に配置された磁石4及び検出部材5と、から構成されている。
ケース2は上下方向に細長い形状を有しており、下端付近で側方に開口したリードスイッチ収容部2aと、リードスイッチ収容部2aの直上に形成された磁石収容部2bと、を有している。
リードスイッチ収容部2aは、図22にて左右方向に細長い形状を有している。開放した右端からリードスイッチ収容部2a内にリードスイッチ3が挿入された後、例えばウレタン樹脂等の封止材がリードスイッチ収容部2a内に充填され硬化されることにより、リードスイッチ3は、リードスイッチ収容部2a内で固定され、防水性を付与される。
リードスイッチ3は公知の構成であって、細長いガラス管3aに封入された二本のリード3b,3cから構成されており、二本のリード3b,3cがそれぞれガラス管3a内で両端から軸方向に延びていて、その一端の接点部3d,3eがガラス管3aの軸方向中央付近で軸方向と垂直な方向にずれて重なっている。なお、ガラス管3a内には、各接点部3d,3eの酸化による接触不良を防止するために、例えば窒素等の不活性ガスが封入されている。また、二本のリード3b,3cの他端は、ガラス管3aの外側まで延びており、外部接続のためのリード線3f,3gが接続されている。
磁石収容部2bは上下方向に長く形成されており、その横断面の大きさが磁石4の外形よりやや大きく選定されている。これにより、磁石4は磁石収容部2b内で上下方向に移動し得る。さらに、磁石収容部2b内において、磁石4の下方には、磁石4を上方に向かって付勢する圧縮バネ4aが配置されている。また、磁石収容部2b内において、磁石4の上方には検出部材5が配置されている。
磁石4は磁性材料から構成されていて、細長い棒状の形状を有しており、一端がS極、他端がN極となるように着磁されている。
ここで、検出部材5は、その下端が磁石4の上面に接着等により固定されている。また、検出部材5は、その上面から上方へ突出するノブ5aを有している。ノブ5aは、磁石4が圧縮バネ4aにより磁石収容部2b内の上方へ付勢されることにより、ケース2の上面に設けられた貫通孔2cを通って外部に突出する。
このような構成の変位センサ1によれば、図22に示すように、被検出体がない状態、即ちノブ5aが下方に押し込まれない状態では、磁石4は圧縮バネ4aの弾性に基づいて磁石収容部2b内で上方に押圧されている。従って、リードスイッチ3の接点部3d,3eには磁石4の磁力が及ばないので、互いに離反した状態にあって、リードスイッチ3はオフ状態にある。
この状態から、被検出体(図示せず)がノブ5aに接触すると、ノブ5a及び検出部材5は磁石4を介して圧縮バネ4aの張力に抗して下方へ移動し、磁石4も下方へ移動してリードスイッチ3に接近する。これにより、図23に示すように、点線で示す磁力線がリードスイッチ3のリード3b,3cを通るので、各接点部3d,3eは互いに異極に磁化されて吸引され、互いに接触する。これにより、リードスイッチ3はオン状態となる。
ここで、磁石4の位置とリードスイッチ3のオンオフの関係は、図24のようにリードスイッチの駆動領域として表される。即ち、リードスイッチ3の軸方向をX方向とし、磁石4の移動方向をY方向とすると、X方向に三つ並んだオン領域と、これらのオン領域周りの保持領域と、オン領域及び保持領域を除いたオフ領域とがある。
従って、磁石4がリードスイッチ3に接近して、磁石4の中心がオフ領域から保持領域を越えてオン領域内に入ったとき、リードスイッチ3はオンとなる。
これに対して、磁石4がリードスイッチ3から離反して、磁石4の中心がオン領域から保持領域を越えてオフ領域に入ったとき、リードスイッチ3はオフとなる。
また、図25に示す構成の変位センサも知られている。図25において、変位センサ6では,図22に示した変位センサ1に対して、ケース2のリードスイッチ収容部2aが磁石収容部2bの側方に配置されており、リードスイッチ3は、その軸方向が図面にて上下に、即ち磁石4の移動方向に平行に配置されている。
このような構成の変位センサ6によれば、図25に示すように、被検出体がない状態、即ちノブ5aが下方に押し込まれない状態では、磁石4は圧縮バネ4aの弾性に基づいて磁石収容部2b内で上方に押圧されている。従って、磁石4の中心線がリードスイッチ3の中心部(接点部3d,3e)とほぼ一致しており、リードスイッチ3の接点部3d,3eは、磁石4の極の配置から何れもN極となるので、互いに離反した状態にあって、リードスイッチ3はオフ状態にある。
この状態から、被検出体(図示せず)がノブ5aに接触すると、ノブ5a及び検出部材5は、磁石4を介して圧縮バネ4aの張力に抗して下方へ移動し、磁石4も下方へ移動接近する。これにより、図26に示すように、磁石4の中心線がリードスイッチ3の中心からずれて、リードスイッチ3の一方の接点部3dはN極となり、他方の接点部3eはS極となるので、各接点部3d,3eは互いに異極に磁化されて吸引され、相互に接触する。つまり、リードスイッチ3はオン状態となる。
この場合、磁石4の位置とリードスイッチ3のオンオフの関係は、図27のようにリードスイッチの駆動領域として表される。即ち、リードスイッチ3の軸方向中心を挟んだ二つのオン領域と、これらのオン領域周りの保持領域と、オン領域及び保持領域を除いたオフ領域とがある。
従って、磁石4の中心線がリードスイッチ3の中心を通る場合には、リードスイッチ3はオフ状態であり、磁石4の中心線がリードスイッチ3の中心からずれて、オフ領域から保持領域を越えてオン領域内にリードスイッチ3の中心付近の接点部3d,3eが入ったとき、リードスイッチ3はオンとなる。これに対して、磁石4の中心線がリードスイッチ3の中心と一致すると、オン領域から保持領域を越えてオフ領域にリードスイッチ3の接点部3d,3eが入ったとき、リードスイッチ3はオフとなる。
これに対し、特許文献1に開示された近接スイッチでは、一端がケースからノブ状に突起し被検出体との接触により移動する検出棒と、検出棒の他端に接し検出棒の移動に応じて回転軸の周りで回動する磁石と、が設けられている。磁石の先端部がリードスイッチの接点の付近で回動することで、被検出体の移動を接点の開閉によって検知している。
また、特許文献2には、磁性材料から成る一対のリードがその接点部を対向させて絶縁容器に封入され、リードに印加する磁界に応じて、接点部が開放または接触するリードスイッチにおいて、磁界が印加していない状態では接点部同士がリードの弾性力により機械的に押し付けられた状態で接触しており、各接点部を同極に磁化し磁気反発力を誘起することにより接点部を開放する常閉型のリードスイッチが開示されている。
さらに、特許文献3に開示された車両用ストップランプスイッチでは、車両のブレーキペダルの踏み込み操作に応じて移動する移動子と、移動子と共に移動する可動磁石と、可動磁石の移動によって動作されるリードスイッチと、リードスイッチによって動作されるトランジスタと、トランジスタによって動作されるリレーと、を備えており、スイッチケースに、移動子を磁石と共に移動可能に設けると共に、リードスイッチ、トランジスタ及びリレーを収納配置している。さらにスイッチケースには、リードスイッチに常時磁力を及ぼす固定磁石が収納配置されており、可動磁石が移動して固定磁石とでリードスイッチに及ぼす磁界を変化させることにより、リードスイッチが動作する。
特開2007−328993号公報(例えばフロント頁、請求項1) 特開2007−335217号公報(例えばフロント頁、請求項1、図6、図7) 特開2008−084582号公報(例えばフロント頁、請求項1)
図22に示した変位センサ1においては、リードスイッチ3を安定して動作させるためには、オン領域とオフ領域とを確実に切り換える必要がある。しかしながら、図24に示すようにオン領域とオフ領域の間には広い保持領域が存在するため、磁石4の移動量を大きくする必要がある。従って、検知部材5のストロークも大きくする必要があり、被検出体による変位を検出することが困難になってしまう。また、リードスイッチ3の軸方向に対して直角に磁石4を移動させるため、ケース2が磁石4の移動方向に関して大きくなってしまうので、変位センサを小型化することができない。
図25に示した変位センサ6においては、オフ状態において磁石4の中心線がリードスイッチ3のほぼ中心を通るように高精度に配置しなければならない。即ち、磁石の移動量に対して最適な感動値を有するリードスイッチを選択する必要がある。また、磁石4はリードスイッチ3の軸方向に対して直交するよう配置されている。このため、ケース2が磁石の中心線の方向に長くなってしまい、変位センサを小型化することができない。
特許文献1による近接スイッチにおいては、磁石が回動することによって検出棒の移動量を拡大しており、オン領域とオフ領域の切り換えを確実に行なうことができる。しかしながら、この場合も、磁石がリードスイッチの軸方向に直交するように配置されているため、ケースが磁石の中心線の方向に長くなり、変位センサを小型化することができない。
一方、特許文献2によるリードスイッチ機構では、二個の角棒状または丸棒状の磁石を中央部がN極またはS極同士になるように直列に並べて接続したことにより、中央部から指向性の鋭い磁束が発生することを利用して、磁石の変位に応答して、常閉型のリードスイッチの接点部の開閉が行なわれている。しかしながら、この場合、リードスイッチの接点部が互いに機械的に押圧されることにより、閉状態となっており、開状態にするためには、磁石の中央部の接近によって、この押圧力に匹敵する強い反発力を接点部間に発生させる必要がある。従って、この場合も同様に、最適な感動値を有するリードスイッチと強い磁石との組み合わせを選択する必要がある。
本発明は、以上の点に鑑み、小型で簡単な構成により、被検出体の変位を高精度で検知する変位センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による変位センサの第一の構成は、被検出体の運動を伝達する検知部材と、第一の磁石と第二の磁石とが検知部材の移動方向に沿って並んで配置された一対の磁石と、一対の磁石に併設されたリードスイッチと、を備え、第一の磁石が検知部材側に位置し、リードスイッチの軸方向が第一の磁石及び第二の磁石の並び方向に沿っており、第一の磁石におけるそれぞれの極がリードスイッチの軸方向に沿って配置され、第二の磁石におけるそれぞれの極がリードスイッチの軸方向に沿って配置され、第一の磁石及び第二の磁石が同極を対向するように並んで配置されており、リードスイッチと第一の磁石との相対的な変位方向にリードスイッチのオン領域に挟まれてオフ領域が形成され、検知部材の移動に連動して第一の磁石とリードスイッチとの相対的な変位が生じることによりリードスイッチが開閉する。
本発明による変位センサの第二の構成は、被検出体の運動を伝達する検知部材と、第一の磁石と第二の磁石とが検知部材の移動方向に沿って並んで配置されてなる一対の磁石と、一対の磁石に併設されたリードスイッチと、を備え、第一の磁石が検知部材側に位置し、リードスイッチの軸方向が第一の磁石及び第二の磁石の並び方向と交差しており、第一の磁石におけるそれぞれの極がリードスイッチの軸方向に沿って配置され、第二の磁石におけるそれぞれの極がリードスイッチの軸方向に沿って配置され、第一の磁石及び第二の磁石が異極を対向するように並んで配置されており、リードスイッチと第一の磁石との相対的な変位方向にリードスイッチのオン領域に挟まれてオフ領域が形成され、検知部材の移動に連動して第一の磁石とリードスイッチとの相対的な変位が生じることによりリードスイッチが開閉する。
上記第一の構成の変位センサでは、一対の磁石が同極同士を向かい合わせて第一及び第二の磁石の直列配列により構成されているので、第一の磁石と第二の磁石の間に磁束密度が極めて高い領域が形成される。一対の磁石とリードスイッチとの組み合わせで、リードスイッチの中心部にリードスイッチのオフ領域が極めて狭くなるよう形成可能となる。よって、少なくとも第一の磁石をリードスイッチの軸方向に沿って移動させることによりリードスイッチの一対の接点部を開閉し、変位を検出することができる。
上記第二の構成の変位センサでは、一対の磁石が異極同士を並列に向かい合わせて第一及び第二の磁石の並列配列により構成されているので、第一の磁石と第二の磁石との間に磁束密度が極めて低い領域が形成される。一対の磁石とリードスイッチとの組み合わせで、リードスイッチの中心部にリードスイッチのオフ領域を極めて狭くなるよう形成可能となる。よって、少なくとも第一の磁石をリードスイッチの軸に対して垂直な方向に移動させることによりリードスイッチの一対の接点部を開閉し、変位を検出することができる。
このように、本発明によれば、簡単な構成により、被検出体の変位を高精度で検知することができる。
本発明の第一の実施形態に係る変位センサによる非検知状態を示す概略断面図である。 図1の変位センサによる検知状態を示す概略断面図である。 同極同士を対向した一対の磁石により生じる磁界の様子を示し、(A)は概略斜視図、(B)はA−A線に沿う断面図である。 図1の変位センサにおいて、リードスイッチの動作状態を示し、(A)はリードスイッチのON領域,OFF領域,保持領域を示すグラフ、(B)はリードスイッチと一対の磁石との関係を示す概略説明図である。 図1の変位センサにおける磁石の移動量に対するON位置,OFF位置とリードスイッチの感動値との関係を示すグラフである。 本発明の第二の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。 本発明の第四の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。 本発明の第五の実施形態に係る変位センサに関して非検出状態を示す概略断面図である。 図9の変位センサについてリードスイッチと一対の磁石との配置関係を示す斜視図である。 図9の変位センサによる検知状態を示す概略断面図である。 図9の変位センサにおいて、一対の磁石により生じる磁界の様子を示し、(A)は概略斜視図、(B)はB−B線に沿う断面図である。 図9の変位センサにおいて、リードスイッチの動作状態を示し、(A)はリードスイッチのON領域,OFF領域,保持領域を示すグラフ、(B)はリードスイッチと一対の磁石との関係を示す説明図である。 本発明の第六の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。 本発明の第七の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。 本発明の第八の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。 本発明の第九の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。 本発明の第十の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。 本発明の第十一の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。 本発明の第十二の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。 本発明の第十三の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は検出部材の移動方向から見た模式図、(B)はC−C線に沿う模式的な断面図である。 従来の変位センサの一例の構成を示す非検知状態の概略断面図である。 図22の変位センサの検知時の概略断面図である。 図22の変位センサにおいて、リードスイッチの動作状態を示し、(A)はリードスイッチのON領域,OFF領域,保持領域を示すグラフ、(B)はリードスイッチと磁石との関係を示す説明図である。 従来の変位センサの他の例の構成を示す非検知状態の概略断面図である。 図25の変位センサの検知状態の概略断面図である。 図25の変位センサにおいて、リードスイッチの動作状態を示し、(A)はリードスイッチのON領域,OFF領域,保持領域を示すグラフ、(B)はリードスイッチと磁石との関係を示す説明図である。
以下、図面を参照しながら本発明の幾つかの実施形態について詳細に説明する。
〔第一の実施形態〕
図1及び図2は本発明の第一の実施形態に係る変位センサの構成を示し、図1では非検知状態を、図2では検知状態を示している。
図1において、変位センサ10は、ケース11内の一側に配置されたリードスイッチ12と、リードスイッチ12に隣接して平行に配置された一対の磁石13と、一対の磁石13の上方に配置された検出部材14と、から構成されている。
ケース11は、リードスイッチ12の軸方向に沿って上下方向に細長い形状を有しており、一側で下方に開口したリードスイッチ収容部11aと、このリードスイッチ収容部11aに隣接して形成された磁石収容部11bと、を有している。
リードスイッチ収容部11aは、図1にて上下方向に細長い形状を有している。開放した下端からリードスイッチ収容部11a内にリードスイッチ12が挿入された後、例えばウレタン樹脂等の封止材16がリードスイッチ収容部11a内に充填され硬化されることにより、リードスイッチ12は、リードスイッチ収容部11a内で固定され、防水性が付与されている。
リードスイッチ12は、細長いガラス管12aに封入された二本のリード12b,12cから構成されており、双方のリード12b,12cがそれぞれガラス管12a内で上下両端から軸方向に延びていて、各一端の接点部12d,12eがガラス管12aの軸方向中央部で軸方向と垂直な方向(図面では左右方向)にずれて重なっている。なお、ガラス管12a内には、各接点部12d,12eの酸化による接触不良を防止するために、例えば窒素等の不活性ガスが封入されている。また、二本のリード12b,12cの他端は、ガラス管12aの外側まで延びており、外部接続のためのリード線12f,12gが接続されている。
磁石収容部11bは上下方向に長く形成されており、その横断面の大きさが一対の磁石13の外形よりやや大きく選定されている。磁石収容部11b内において、一対の磁石13の下方には、一対の磁石13を上方に向かって付勢する圧縮バネ15が配置されている。磁石収容部11b内において、一対の磁石13の上方には、検出部材14が配置されている。従って、磁石収容部11bの上下方向の長さは、一対の磁石13,検出部材14及び圧縮バネ15を収容することができる程度に選定されている。
一対の磁石13は、図1に示すように、第一の磁石13aと第二の磁石13bとから構成されている。第一の磁石13a及び第二の磁石13bは何れも磁性材料から構成された永久磁石であって、例えば細長い棒状の形状を有しており、一端がS極,他端がN極となるように着磁されている。第一及び第二の磁石13a,13bは、何れも、リードスイッチ12の軸方向に沿って配置され、しかも、同極(図示の場合N極)同士を対向するよう向かい合わせて配置されている。第一及び第二の磁石13a,13bの突き合わせ面が接触して一体化されている。第一及び第二の磁石13a,13bの突き合わせ面は必要に応じて接着剤等で接着されていてもよい。一対の磁石13は、全体が一体的に磁石収容部11b内にてその長手方向に沿って、つまり、検知部材14の移動方向に沿って移動する。
検出部材14は、その下端が第一の磁石13aの上面に接触している。検出部材14と第一の磁石13aとは接着等により固定されていてもよい。検出部材14は、一対の磁石13とは反対側に突出するノブ14aを有している。ノブ14aは、一対の磁石13が圧縮バネ15により磁石収容部11b内で上方へ移動する。検出部材14が磁石収容部11aの上壁面に当接して移動が規制され、ノブ14aはケース11の上部に設けられた貫通孔11cを通って外部に突出する。このとき、第一の磁石13a,第二の磁石13bの突き合わせ面、つまり中心面13cは、リードスイッチ12の中心部即ち接点部12d,12eとほぼ同じ高さに位置している。
被検出体が検知部材14のケース11から突出したノブ14aを押圧したとき、図2に示すように、ノブ14a及び検知部材14が一対の磁石13を介在して圧縮バネ15の張力に抗して下方に向かって押動され、一対の磁石13が下方へ移動する。このとき、一対の磁石13の中心面13cは、リードスイッチ12の中心部、即ち接点部12d,12eよりも下方の高さに位置している。
本発明の第一の実施形態に係る変位センサ10は、以上のように構成されており、次のように動作する。即ち、図1に示すように、被検出体がない状態、即ちノブ14aが下方に押し込まれない状態では、一対の磁石13、即ち第一の磁石13a及び第二の磁石13bは、圧縮バネ15の弾性に基づいて磁石収容部11b内で上方に押圧されている。このとき、検知部材14の上面がケース11の磁石収容部11bの上壁面に当接して、磁石13の中心面13cはリードスイッチ12の中心部、即ち接点部12d,12eとほぼ同じ高さ位置にある。この状態では、一対の磁石13の中心面13cからリードスイッチ12側に向かって延びる磁力線は、図面にて矢印で示すように、リードスイッチ12に隣接した領域でそれぞれ上下方向に屈曲し、一対の磁石13の上下端でそれぞれ第一及び第二の磁石13a,13b内に戻っている。従って、リードスイッチ12の各リード12b,12cには、互いに逆向きの磁界が作用するので、リード12b,12cは、互いに逆向きに磁化される。これにより、各リード12b,12cの先端の接点部12d,12eは、共にS極となり、反発力により互いに離反し、リードスイッチ12がオフとなる。
このオフ状態から、被検出体(図示せず)がノブ14aを押圧すると、ノブ14a及び検出部材14は、一対の磁石13を介在して圧縮バネ15の張力に抗して下方へ移動し、一対の磁石13が下方へ移動する。これにより、図2に示すように、一対の磁石13の中心面13cはリードスイッチ12の中心部、即ち接点部12d,12eとほぼ同じ高さ位置から下方、つまり第二の磁石13b側にずれる。従って、リードスイッチ12の中心付近には、一対の磁石13の中心面13cからリードスイッチ12側に向かいさらに上方に屈曲した磁力線による磁界が作用するので、リード12b,12cの接点部12d,12eは、互いに異極に磁化されて吸引され、互いに接触する。これにより、リードスイッチ12はオン状態となる。
ところで、第一及び第二の磁石13a,13bから成る一対の磁石13は、図3(A)に示すように、第一の磁石13a、第二の磁石13b単体の場合と比較して、第一及び第二の磁石13a,13bの突き合わせ面の間では、磁力線の間隔が圧縮されて磁束密度が局部的に極めて高くなる。このため、図3(B)に示すように、磁束密度が極めて高い領域が形成される。この局部的な領域の磁束密度は、第一及び第二の磁石13a,13bの周りのうち対向側を除いた領域と比較して極めて高い。従って、一対の磁石13の位置とリードスイッチ12のオンオフの関係は、図4に示すリードスイッチの駆動領域により表される。リードスイッチ12の軸方向をX方向とし、それに垂直な方向をY方向とすると、リードスイッチ12の中心部(X=0)を挟んで二つのオン領域が互いに接近しており、上述の磁束密度が極めて高い領域によって二つのオン領域の間にオフ領域が非常にせまい範囲で画成され、それに伴って保持領域も非常に狭くなっている。
従って、一対の磁石13の変位によって、リードスイッチ12の中心付近において、オン及びオフの切り換えを確実に行なうことができる。その際、保持領域も非常に狭いことから、リードスイッチ12の中心付近に対して一対の磁石13の接近時と離反時における切り換え位置のずれも非常に小さくすることができる。
即ち、図5のグラフに示すように、リードスイッチ12の感動値に対するオンオフ時の一対の磁石13の移動量はあまり変化しない。例えば感動値14Aのリードスイッチ12を使用する場合、一対の磁石13の移動量は、オン時で約0.8mmであり、オフ時で約0.6mmである。また感動値20Aのリードスイッチ12を使用する場合、一対の磁石13の移動量は、オン時で約1.2mmであり、オフ時で約1.0mmである。
このようにして、異なる感動値のリードスイッチ12を使用しても、リードスイッチ12がオフからオンとなるよう一対の磁石13が移動する量、逆にリードスイッチ12がオフからオンとなるよう一対の磁石13が移動する量は、リードスイッチ12の感動値により大きく依存しない。即ち、最適な感動値のリードスイッチを選択する必要がないので、変位センサ10の製造コストを低減することができる。
その際、変位センサ10においては、同極同士を直列に向かい合わせた一対の磁石13即ち第一の磁石13a,第二の磁石13bを使用して、第一の磁石13aと第二の磁石13bとの間に、磁束密度が極めて高い領域を形成して、一対の磁石13をリードスイッチ12の軸方向に沿って平行に配置することにより、リードスイッチ12の中心部に極めて狭いオフ領域が形成されている。そして、このオフ領域と隣接するオン領域との境界を跨ぐように、一対の磁石13をリードスイッチ12の軸方向に沿って移動させることにより、一対の磁石13の変位に基づいて、リードスイッチがオンオフされる。
〔第二の実施形態〕
図6は、本発明の第二の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態を、(B)は検知状態を示している。変位センサ20は、図1に示した変位センサ10とは、一対の磁石13a,13bが互いに一体に連結されておらず、圧縮バネ15を備えていない点で異なる構成である。
第二の実施形態では、ケース11の磁石収容部11b内において、第一の磁石13aは、第二の磁石13bとの間で発生する反発力によって、上方に向かって付勢されている。第二の磁石13bは、第一の磁石13aとの間で発生する反発力によって、下方に向かって付勢され、磁石収容部11bの下壁面に対して当接し、実質的に固定保持されている。なお、第二の磁石13bは、磁石収容部11bの下壁面に対して接着剤等により固定されていてもよい。
第二の実施形態において一対の磁石13の位置とリードスイッチ12のオンオフの関係についても、図4に示すようなリードスイッチの駆動領域により表される。ただし、第二の実施形態においては、第一の磁石13aと第二の磁石13bとの中心面の位置で駆動領域が示されている。よって、第二の実施形態においても、リードスイッチ12の中心部(X=0)を挟んで二つのオン領域が互いに接近しており、磁束密度が極めて高い領域によって二つのオン領域の間にオフ領域が非常に狭い範囲で画成され、それに伴って保持領域も非常に狭くなっている。従って、第一の磁石13aと第二の磁石13bとの中心面の変位によって、リードスイッチ12の中心付近において、オン及びオフの切り換えを確実に行なうことができる。
第二の実施形態に係る変位センサ20によれば、図6(A)に示すように、被検出体がない状態、即ちノブ14aが下方に押し込まれない状態では、第一の磁石13aは、第二の磁石13bとの間に発生する反発力により磁石収容部11b内で上方に押圧されている。このとき、検知部材14の上面が磁石収容部11bの上壁面に当接して、第一の磁石13aの中心は、リードスイッチ12の中心付近、即ち接点部12d,12eより上方の高さ位置にある。また、第二の磁石13bの中心は、リードスイッチ12の中心部より下方の高さにある。これにより、第一及び第二の磁石13a,13bの対向面側からリードスイッチ12側に向かって延びる磁力線は、それぞれ図面にて矢印で示すように、リードスイッチ12に隣接した領域でそれぞれ上下方向に屈曲し、第一及び第二の磁石13a,13bの他端で各磁石13a,13b内に戻っている。
従って、リードスイッチ12の各リード12b,12cには、互いに逆向きの磁界が作用するので、リード12b,12cは、互いに逆向きに磁化される。これにより、各リード12b,12cの先端の接点部12d,12eは、共にS極となり、反発力により互いに離反し、リードスイッチ12がオフとなる。
このオフ状態から、被検出体がノブ14aを押圧すると、検出部材14は、第一の磁石13aを介在して第二の磁石13bとの間に発生する反発力に抗して下方へ移動し、第一の磁石13aも下方へ移動する。これにより、図6(B)に示すように、一対の磁石13の突き合わせ面はリードスイッチ12の中心部、即ち接点部12d,12eより下方の高さ位置にずれる。
従って、リードスイッチ12の中心部には、第一及び第二の磁石13a,13bの突き合わせ面からリードスイッチ12側に向かいさらに上方に屈曲した磁力線による磁界が作用するので、リード12b,12cの接点部12d,12eは、互いに異極に磁化されて吸引され、互いに接触する。これにより、リードスイッチ12はオン状態となる。
〔第三の実施形態〕
図7は、本発明の第三の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態を、(B)は検知状態を示している。図7において、変位センサ30は、図1に示した変位センサ10とほぼ同じ構成であり、一対の磁石13の位置とリードスイッチ12のオンオフの関係は、第一の実施形態と同様である。第三の実施形態は第一の実施形態と次の点で異なる。図7(A)に示す非検知状態では、第一の磁石13aと第二の磁石13bとの突き合わせ面、即ち一対の磁石13の中心面13cは、リードスイッチ12の中心部、即ち接点部12d,12eより上方の高さ位置に位置している。そして、検知状態では、被検出体がノブ14aを押圧して、検知部材14が一対の磁石13と共に圧縮バネ15の張力に抗して下方に向かって移動すると、一対の磁石13の中心面13cは、リードスイッチ12の中心部、即ち接点部12d,12eとほぼ同じ高さに位置する。
第三の実施形態に係る変位センサ30によれば、被検出体がない状態、即ちノブ14aが下方に押し込まれない状態では、一対の磁石13は、圧縮バネ15の弾性に基づいて磁石収容部11b内で上方に押圧されている。このとき、図7(A)に示すように、磁石13の中心面13cはリードスイッチ12の中心部、即ち接点部12d,12eより上方の高さ位置にある。従って、リードスイッチ12の中心部には、一対の磁石13の中心面13cからリードスイッチ12側に向かいさらに下方に屈曲した磁力線による磁界が作用するので、リード12b,12cの接点部12d,12eは、互いに異極に磁化されて吸引され、互いに接触する。これにより、リードスイッチ12はオン状態となる。
このオン状態から、被検出体がノブ14aを押圧すると、検出部材14は、一対の磁石13を介在して圧縮バネ15の張力に抗して下方へ移動し、一対の磁石13も下方へ移動する。このとき、図7(B)に示すように、一対の磁石13の中心面13cはリードスイッチ12の中心部、即ち接点部12d,12eとほぼ同じ高さ位置にある。これにより、一対の磁石13の中心面13cからリードスイッチ12側に向かって延びる磁力線は、図面にて矢印で示すように、リードスイッチ12に隣接した領域でそれぞれ上下方向に屈曲し、第一及び第二の磁石13a,13bの他端で第一及び第二の磁石13a,13b内にそれぞれ戻っている。従って、リードスイッチ12の各リード12b,12cには、互いに逆向きの磁界が作用するので、リード12b,12cは、互いに逆向きに磁化される。これにより、各リード12b,12cの先端の接点部12d,12eは、共にS極となり、反発力により互いに離反し、リードスイッチ12がオフとなる。
〔第四の実施形態〕
図8は、本発明の第四の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態を、(B)は検知状態を示している。図8において、変位センサ40は、図6に示した変位センサ20とほぼ同じ構成であり、一対の磁石13の位置とリードスイッチ12のオンオフの関係は、第二の実施形態と同様である。第二の実施形態とは次の点で異なる。図8(A)に示す非検知状態では、図6(A)に示す変位センサ20と比べて、リードスイッチ12の各接点部12d,12eが第二の磁石13bからの磁界が強く作用して第二の磁石13bの上端のN極とは逆のS極となるよう、リードスイッチ12と第一及び第二の磁石13a,13bとが距離を保って配置されている。
検知状態では、被検出体が検知部材14のケース11から突出したノブ14aを押圧して、検知部材14が第一の磁石13aと共に第二の磁石13bとの間に発生する反発力に抗して下方に向かって移動して、第一の磁石13aの下面が第二の磁石13bの上面に当接するので、第一及び第二の磁石13a,13bの突き合わせ面は、リードスイッチ12の中心部、即ち接点部12d,12eとほぼ同じ高さに位置する。
第四の実施形態に係る変位センサ40によれば、被検出体がなくノブ14aが下方に押し込まれない状態では、第一の磁石13aは、第二の磁石13bとの間の反発力により磁石収容部11b内で上方に押圧されている。このとき、図8(A)に示すように、第二の磁石13bによりリード12b,12cの各接点部12d,12eが第二の磁石13bの上端の極とは異なる極(図8に示す態様ではS極)となる。別の説明をすると、リードスイッチ12の中心部には、第二の磁石13bの上端からリードスイッチ12側に向かいさらに下方に屈曲した磁力線による磁界が作用するので、リード12b,12cの接点部12d,12eは互いに異極に磁化されて吸引され、互いに接触する。これにより、リードスイッチ12はオン状態となる。
このオン状態から、被検出体がノブ14aを押圧すると、検出部材14は第一の磁石13aと共に、第二の磁石13bとの間に発生する反発力に抗して下方へ移動し、第一の磁石13aが第二の磁石13bと当接する。このとき、図8(B)に示すように、第一及び第二の磁石13a,13bの突き合わせ面はリードスイッチ12の中心付近、即ち接点部12d,12eとほぼ同じ高さ位置にある。これにより、第一及び第二の磁石13a,13bの対向面側からリードスイッチ12側に向かって延びる磁力線は、矢印で示すように、リードスイッチ12に隣接した領域でそれぞれ上下方向に屈曲し、第一及び第二の磁石13a,13bの他端で第一及び第二の磁石13a,13b内に戻っている。従って、リードスイッチ12の各リード12b,12cには、互いに逆向きの磁界が作用するので、リード12b,12cは、互いに逆向きに磁化される。これにより、各リード12b,12cの先端の接点部12d,12eは、共にS極となり、反発力により互いに離反し、リードスイッチ12がオフとなる。
〔第五の実施形態〕
図9は本発明の第五の実施形態に係る変位センサの構成を示し、図10は図9の変位センサについてリードスイッチと一対の磁石との配置関係を示す斜視図である。第五の実施形態に係る変位センサ50は、ケース51内の一側に配置されたリードスイッチ52と、リードスイッチ52に隣接してリードスイッチ52の軸方向に沿って平行に配置された一対の磁石53と、一対の磁石53の上方に配置された検出部材54と、から構成されている。
ケース51は、リードスイッチ52の軸方向に平行な横方向に細長い形状を有しており、一側で下方に開口したリードスイッチ収容部51aと、リードスイッチ収容部51aに隣接して形成された磁石収容部51bと、を有している。
リードスイッチ収容部51aは、図9にて紙面垂直方向に細長い形状を有している。開放した下端からリードスイッチ収容部51a内にリードスイッチ52が挿入された後、例えばウレタン樹脂等の封止材56がリードスイッチ収容部51a内に充填され硬化されることにより、リードスイッチ52は、リードスイッチ収容部51a内で固定され、防水性が付与される。
リードスイッチ52は、図10に示すように、細長いガラス管52aに封入された二本のリード52b,52cから構成されている。各リード52b,52cは、その先端の接点部52d,52eが、ガラス管52aの軸方向中央部で軸方向と垂直な方向(図面では上下方向)にずれて重なっていると共に、その他端は、それぞれガラス管52aの外側まで延びており、外部接続のためのリード線52f,52gが接続されている。
磁石収容部51bは、リードスイッチ収容部51aと平行に細長く形成されており、その横断面の大きさが一対の磁石53の外形よりやや大きく選定されている。磁石収容部51b内において、一対の磁石53の下方には、一対の磁石53を上方に向かって付勢する圧縮バネ55が配置されている。磁石収容部51b内において、一対の磁石53の上方には、検出部材54が配置されている。従って、磁石収容部51bの上下方向の長さは、一対の磁石53,検出部材54及び圧縮バネ55を収容することができる程度に選定されている。
一対の磁石53は、図9及び図10に示すように、第一の磁石53a,第二の磁石53bから構成されている。第一及び第二の磁石53a,53bは、それぞれ磁性材料から構成された永久磁石であって、例えば細長い棒状の形状を有しており、一端がS極,他端がN極となるように着磁されている。第一及び第二の磁石53a,53bは、図10に示すように、第一の磁石53aにおけるそれぞれの極がリードスイッチ52の軸方向に沿って配置され、第二の磁石53bにおけるそれぞれの極がリードスイッチ52の軸方向に沿って配置され、しかも第一の磁石53a及び第二の磁石53bが異極を対向する第二の磁石53bの上に第一の磁石53aが積まれて積層されている。第一の磁石53aと第二の磁石53bとは、リードスイッチ52の軸方向とは交差、詳細にはほぼ直交するよう並んで配置されている。第一の磁石53aと第二の磁石53bとは磁力により互いに引き合うため一体化される。ただし、第一の磁石53aと第二の磁石53bとを接着剤等で一体化することを妨げるものではない。以上のように、一対の磁石53は全体が一体化され、磁石収容部51b内にてその長手方向に垂直な方向に沿って移動する。
検出部材54は、その下端が第一の磁石53aの上面に接触している。検出部材54の下端と第一の磁石53aとは接着等により固定されていてもよい。検出部材54は、その上面から上方へ突出するノブ54aを有している。ノブ54aは、一対の磁石53が圧縮バネ55により磁石収容部51b内で上方へ移動すると、ケース51の上面に設けられた貫通孔51cを通って外部に突出する。このとき、第一の磁石53aと第二の磁石53bとの突き合わせ面、即ち一対の磁石53の中心面53cは、リードスイッチ52の中心部、即ち接点部52d,52eとほぼ同じ高さ位置に位置している。
ノブ54aがケース51の上面から突出している状態において、図示しない被検出体がノブ54aと接触し、図11に示すように、検知部材54が一対の磁石53を介在して圧縮バネ55の張力に抗して下方に向かって押動すると、一対の磁石53も下方へ移動する。このとき、一対の磁石53の中心面53cは、リードスイッチ52の中心部、即ち接点部52d,52eよりも下方の高さ位置に位置している。
第五の実施形態に係る変位センサ50は、次のように動作する。即ち、図9に示すように、被検出体がない状態、即ちノブ54aが下方に押し込まれない状態では、一対の磁石53は、圧縮バネ55の弾性に基づいて磁石収容部51b内で上方に押圧されている。このとき、検知部材54の上面がケース51の磁石収容部51bの上壁面に当接して、磁石53の中心面53cはリードスイッチ52の中心部、即ち接点部52d,52eとほぼ同じ高さ位置にある。
ところで、第一の磁石53a,第二の磁石53bから成る一対の磁石53は、図12(A)に示すように、第一の磁石53a、第二の磁石53b単体による場合と比較して、第一の磁石53aの一側(図では右側)の端面から出る磁力線のうち下側に屈曲する磁力線は、第二の磁石53bの一側(図では右側)の端面に入る。また第二の磁石53bの他側(図では左側)の端面から出る磁力線のうち上側に屈曲する磁力線は、第一の磁石53aの他側(図では右側)の端面に入る。従って、第一及び第二の磁石53a,53bの突き合わせ面の間の両側には、磁束密度が局部的に極めて低くなる。即ち、図12(B)に示すように、第一の磁石53aと第二の磁石53bとが異極同士を対向させているので、第一の磁石53aと第二の磁石53bとの両端側には磁束密度の高い領域が形成され、かつ第一の磁石53aと第二の磁石53bとの間でその一対の磁石53よりも外側にはそれぞれ磁束密度が極めて低い領域が形成される。従って、一対の磁石53の位置とリードスイッチ52のオンオフの関係は、図13に示すリードスイッチの駆動領域により表される。リードスイッチ52の軸方向をX方向とし、それに垂直な方向をY方向とすると、リードスイッチ52の中心部(Y=0)を挟んで二つのオン領域が互いに接近しており、上述の磁束密度が極めて低い領域によって二つのオン領域の間にオフ領域が非常に狭い範囲で画成され、それに伴って保持領域も非常に狭くなっている。
従って、一対の磁石53の変位によって、リードスイッチ52の中心付近において、オン及びオフの切り替えを確実に行なうことができる。その際、保持領域も非常に狭いことから、リードスイッチ52の中心付近に対して一対の磁石53の接近時と離反時における切り換え位置のずれも非常に小さくすることができる。
中心面53cがリードスイッチ52の中心部とほぼ同じ高さ位置にあるときには、リードスイッチ52の各リード52b,52cは、上述の磁束密度が極めて低い領域と重なる。このため、各リード52b,52には、一対の磁石53a,53bからそれぞれ出た磁力線による磁界が互いに反対方向に作用し、互いに相殺されるので、実質的に各リード52b,52cには磁界が強く作用しない。これにより、各リード52b,52cの先端の接点部52d,52eは、互いに離反した状態に保持され、リードスイッチ52がオフとなる。
このオフ状態から、被検出体がノブ54aを押圧すると、検出部材54は、一対の磁石53を介在して圧縮バネ55の張力に抗して下方へ移動し、一対の磁石53も下方へ移動する。これにより、図11に示すように、一対の磁石53の中心面53cはリードスイッチ52の中心付近、即ち接点部52d,52eとほぼ同じ高さ位置から下方にずれる。従って、リードスイッチ52の中心付近には、第一の磁石53aの端面からリードスイッチ52側に向かいさらにリードスイッチ52の軸方向に沿って進む磁力線による磁界が作用するので、リード52b,52cの接点部52d,52eは互いに異極に磁化され、吸引されて、互いに接触する。これにより、リードスイッチ52はオン状態となる。
第五の実施形態に係る変位センサ50では、異極同士を並列に向かい合わせた一対の磁石53を備えており、第一の磁石53aと第二の磁石53bとの間でかつ一対の磁石53の両極に垂直な方向の両側には磁束密度の極めて低い領域が形成され、一対の磁石53をリードスイッチ52の軸方向と平行に配置している。よって、リードスイッチ52の中心付近に極めて狭いオフ領域が形成されている。そして、このオフ領域と隣接するオン領域との境界を跨ぐように、一対の磁石53をリードスイッチ12の軸方向に垂直な方向に沿って移動させることにより、一対の磁石53の変位に基づいて、リードスイッチがオンオフされる。
〔第六の実施形態〕
図14は、本発明の第六の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態を、(B)は検知状態を示している。図14において、変位センサ60は、図9に示した変位センサ50とは、第一及び第二の磁石53a,53bが一体化されておらず、圧縮バネ55が第一の磁石53aと第二の磁石53bとの間に介装されている点で異なる構成である。この場合、ケース51の磁石収容部51b内において、第一の磁石53aは、第二の磁石53bとの間に介装された圧縮バネ55の弾性によって、上方に向かって付勢されている。第二の磁石53bは、同様に第一の磁石53aとの間で発生する反発力によって、下方に向かって付勢され、磁石収容部51bの下壁面に対して当接し、実質的に固定保持されている。なお、第二の磁石53bは、磁石収容部51bの下壁面に対して接着剤等により固定されていてもよい。
第六の実施形態において、一対の磁石53の位置とリードスイッチ52のオンオフの関係についても、図13に示すようなリードスイッチの駆動領域により表される。ただし、第六の実施形態においては、第一の磁石53aと第二の磁石53bとの中心面の位置で駆動領域が示されている。よって、第六の実施形態においても、リードスイッチ52の中心部(Y=0)を挟んで二つのオン領域が互いに接近しており、上述の磁束密度が極めて低い領域によって二つのオン領域の間にオフ領域が非常に狭い範囲で画成され、それに伴って保持領域も非常に狭くなっている。
このような構成の変位センサ60によれば、図14(A)に示すように、被検出体がない状態、即ちノブ54aが下方に押し込まれない状態では、第一の磁石53aは、第二の磁石53bとの間に介装された圧縮バネ55の弾性により磁石収容部51b内で上方に押圧されている。このとき、検知部材54の上面が磁石収容部51bの上壁面に当接して、第一の磁石53aの中心は、リードスイッチ52の中心部、即ち接点部52d,52eより上方の高さ位置にある。また、第二の磁石53bの中心は、リードスイッチ52の中心部より下方の高さ位置にある。
ここで、第一の磁石53aと第二の磁石53bは、リードスイッチ52の中心部に対してそれぞれ上方及び下方に同じ距離だけずれており、図9の場合と同様にして、リードスイッチ52の中心部は、磁束密度の極めて低い領域と重なることになる。
従って、リードスイッチ52の各リード52b,52には、実質的に強い磁界が作用しないので、各リード52b,52cの先端の接点部52d,52eは、互いに離反した状態に保持され、リードスイッチ52がオフとなる。
この状態から、被検出体がノブ54aを押圧すると、検出部材54は、第一の磁石53aと共に第二の磁石53bとの間に介装された圧縮バネ55の弾性に抗して下方へ移動し、第一の磁石53aが下方へ移動する。これにより、図14(B)に示すように、第一及び第二の磁石53a,53bの互いに対向する端面はリードスイッチ52の中心部、即ち接点部52d,52eより下方の高さ位置にずれる。従って、リードスイッチ52の中心部には、第一の磁石53aの一側の端面からリードスイッチ52側に向かいさらにリードスイッチ52の軸方向に沿って進む磁力線による磁界が作用するので、リード52b,52cの接点部52d,52eは、互いに異極に磁化され、吸引されて、互いに接触する。これにより、リードスイッチ52はオン状態となる。
〔第七の実施形態〕
図15は、本発明の第七の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態を、(B)は検知状態を示している。図15において、変位センサ70は、図9に示した変位センサ50とほぼ同じ構成であり、一対の磁石53の位置とリードスイッチ52のオンオフの関係は、第五の実施形態と同様である。第七の実施形態は第五の実施形態と次の点で異なっている。図15(A)に示す非検知時において、一対の磁石53の中心面53cは、リードスイッチ52の中心部、即ち接点部52d,52eより上方の高さ位置に位置している。そして、検知時において、被検出体が検知部材54のケース51から突出したノブ54aを押圧して、検知部材54が一対の磁石53と共に圧縮バネ55の張力に抗して下方に向かって移動したとき、一対の磁石53の中心面53cは、リードスイッチ52の中心部、即ち接点部52d,52eとほぼ同じ高さに位置する。
第七の実施形態に係る変位センサ70によれば、被検出体がない状態、即ちノブ54aが下方に押し込まれない状態では、一対の磁石53は、圧縮バネ55の弾性に基づいて磁石収容部51b内で上方に押圧されている。このとき、図15(A)に示すように、一対の磁石53の中心面53cはリードスイッチ52の中心部、即ち接点部52d,52eより上方の高さ位置にある。従って、リードスイッチ52の中心部には、第二の磁石53bの端面からリードスイッチ52側に向かいさらにリードスイッチ52に沿って進む磁力線による磁界が作用するので、リード52b,52cの接点部52d,52eは互いに異極に磁化されて吸引され、互いに接触する。これによりリードスイッチ12はオン状態となる。
このオン状態から、被検出体がノブ54aを押圧すると、検出部材54は、一対の磁石53を介在して圧縮バネ55の張力に抗して下方へ移動し、一対の磁石53が下方へ移動する。このとき、図15(B)に示すように、一対の磁石53の中心面53cはリードスイッチ52の中心部、即ち接点部52d,52eとほぼ同じ高さ位置にある。これにより、リードスイッチ52の各リード52b,52c及び各接点部52d,52eは、上述の磁束密度の極めて低い領域と重なることになる。このため、リードスイッチ52の各リード52b,52には、一対の磁石53の第一及び第二の磁石53a,53bからそれぞれ出た磁力線による磁界が互いに反対方向に作用し、互いに相殺されるので、実質的に各リード52b,52cには磁界が強く作用しない。これにより、各リード52b,52cの先端の接点部52d,52eは、互いに離反した状態に保持され、リードスイッチ52がオフとなる。
〔第八の実施形態〕
図16は、本発明の第八の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態を、(B)は検知状態を示している。図16において、変位センサ80は、図14に示した変位センサ60とほぼ同じ構成であり、一対の磁石53の位置とリードスイッチ53のオンオフの関係は、第六の実施形態と同様である。第八の実施形態は第六の実施形態と次の点で異なっている。図16(A)に示す非検知状態において、第二の磁石53bの上面が、リードスイッチ52の中心部、即ち接点部52d,52eより下方の高さ位置に位置していると共に、第一の磁石53aの下面は、リードスイッチ52の中心部からより遠い高さ位置に位置している。そして、検知状態においては、検知部材54のケース51から突出したノブ54aを被検出体が押圧して、検知部材54が第一の磁石53aと共に第二の磁石53bとの間に介装された圧縮バネ55の弾性に抗して下方に向かって移動して、圧縮バネ55が最も圧縮されたとき、二つの磁石53a,53bの互いに対向する突き合わせ面の中間位置が、リードスイッチ12の中心部、即ち接点部52d,52eとほぼ同じ高さに位置する。
第八の実施形態に係る変位センサ80によれば、被検出体がない状態、即ちノブ54aが下方に押し込まれない状態では、第一の磁石53aは、圧縮バネ55の弾性に基づいて磁石収容部51b内で上方に押圧されている。このとき、図16(A)に示すように、リードスイッチ52の中心部、即ち接点部52d,52eからみて第一の磁石53aは第二の磁石53bより遠く離れている。従って、リードスイッチ52の中心部には、第二の磁石53bの端面からリードスイッチ52側に向かいさらにリードスイッチ52に沿って進む磁力線による磁界が作用するので、リード52b,52cの接点部52d,52eは、互いに異極に磁化されて吸引されて、互いに接触する。これにより、リードスイッチ52はオン状態となる。
このオン状態から、被検出体がノブ54aを押圧すると、検出部材54は、第一の磁石53aと共に、第二の磁石53bとの間に発生する反発力に抗して下方へ移動し、第一の磁石53aが第二の磁石53bと当接する。このとき、図16(B)に示すように、第一及び第二の磁石53a,53bの突き合わせ面はリードスイッチ52の中心部、即ち接点部52d,52eに対して上下にほぼ同じ距離だけずれている。これにより、リードスイッチ52の各リード52b,52c及び各接点部52d,52eは、磁束密度の極めて低い領域と重なることになる。このため、リードスイッチ52の各リード52b,52には、第一及び第二の磁石53a,53bからそれぞれ出た磁力線による磁界が互いに反対方向に作用し、互いに相殺されるので、実質的に各リード52b,52cには強い磁界が作用しない。これにより、各リード52b,52cの先端の接点部52d,52eは、互いに離反した状態に保持され、リードスイッチ52がオフとなる。
上述したように、第一乃至第八の実施形態の何れも、一対の磁石に対して一つのリードスイッチを所定の方向に向けて併設している。しかしながら、一対の磁石に対して複数のリードスイッチを併設してもよい。以下、第一乃至第八の実施形態の応用として、第九乃至第十二の実施形態を説明する。
〔第九の実施形態〕
図17は本発明の第九の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。第九の実施形態に係る変位センサ90は、図1に示す第一の実施形態に係る変位センサ10とは、別のリードスイッチ17を併設している点で異なる。即ち、変位センサ90では、一対の磁石13を挟んでリードスイッチ12とほぼ対峙する位置に別のリードスイッチ17を設け、かつ、リードスイッチ12の各接点部12d,12eと別のリードスイッチ17の各接点部17d,17eとを検知部材14の移動方向に僅かにずらしている。
詳細には、ケース11のほぼ中心には磁石収容部11bが設けられ、その両側にリードスイッチ収容部11a,11dが設けられている。磁石収容部11bには、図1と同様に一対の磁石13が収容されており、第一の磁石13aの上端側には検知部材14が設けられ、検知部材14のノブ14aがケース11の貫通孔11cに挿通されている。第二の磁石13bの下端には磁石収容部11bの底面との間に圧縮バネ15が設けられている。リードスイッチ収容部11a,11dにはそれぞれリードスイッチ12と別のリードスイッチ17が一つずつ設けられ封止材16,18で固定されている。
リードスイッチ12と別のリードスイッチ17は何れも、リード12b,12c,17b,17cが接点部12d,12e,17d,17eが重なり合うよう配置されてガラス管12a,17aに封入されて構成されている。
非検知状態では、リードスイッチ12がオフとなり、別のリードスイッチ17がオンとなるよう、接点部12d,12e,17d,17eが一対の磁石13との距離を保って配置されている。
この非検知状態において、図示しない被検出体がノブ14aを押圧したとき、図17(B)に示すように、検知部材14が一対の磁石13を介在して圧縮バネ15の張力に抗して下方に向かって押動され、一対の磁石13が下方へ移動する。すると、リードスイッチ12の接点部12d,12eには第一の磁石13aからの磁界が強く作用して、接点部12d,12eが異極となるよう磁化され、吸引されて、オン状態となる。一方、別のリードスイッチ17の接点部17d,17eには第一の磁石13a及び第二の磁石13bからほぼ等しく磁界を受けて、同極のS極となり、反発力により互いに離反し、別のリードスイッチ17がオフとなる。
このように第九の実施形態に係る変位センサ90によれば、検知状態と非検知状態とでは、リードスイッチ12と別のリードスイッチ17の状態が相反するので、微小変位検出の性能が高く、誤検出が極めて少なくなる。
〔第十の実施形態〕
図18は本発明の第十の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。第十の実施形態に係る変位センサ100は、図6に示す第二の実施形態に係る変位センサ20とは、別のリードスイッチ17を併設している点で異なる。即ち、変位センサ100では、一対の磁石13を挟んでリードスイッチ12とほぼ対峙する位置に別のリードスイッチ17を設け、かつ、リードスイッチ12の各接点部12d,12eと別のリードスイッチ17の各接点部17d,17eとを検知部材14の移動方向に僅かにずらしている。
変位センサ100は、非検知状態において第一の磁石13aと第二の磁石13bとが接触しておらず、第一の磁石13aと第二の磁石13bとが反発して第二の磁石13bが磁石収容部11bの底面に接触しており、図17に示す圧縮バネ15が介在していない点で第九の実施形態とは異なる。その他の構成については前述と同様であるので説明を省略する。
非検知状態では、リードスイッチ12がオフとなり、別のリードスイッチ17がオンとなるよう、接点部12d,12e,17d,17eが一対の磁石13との距離を保って配置されている。
この非検知状態において、図示しない被検出体がノブ14aを押圧したとき、図18(B)に示すように、検知部材14が第一及び第二の磁石13a,13bの反発力に抗して下方に向かって押動され、第一の磁石13aが下方へ移動する。すると、リードスイッチ12の接点部12d,12eには第一の磁石13aからの磁界が強く作用して、接点部12d,12eが異極となるよう磁化され、吸引されて、オン状態となる。一方、別のリードスイッチ17の接点部17d,17eには第一の磁石13a及び第二の磁石13bからほぼ等しく磁界を受けて、同極のS極となり、反発力により互いに離反し、別のリードスイッチ17がオフとなる。
このように第十の実施形態に係る変位センサ100によれば、検知状態と非検知状態とでは、リードスイッチ12と別のリードスイッチ17の状態が相反するので、微小変位検出の性能が高く、誤検出が極めて少なくなる。
〔第十一の実施形態〕
図19は本発明の第十一の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。第十一の実施形態に係る変位センサ110は、図9に示す第五の実施形態に係る変位センサ50とは、別のリードスイッチ57を併設している点で異なる。即ち、変位センサ110では、一対の磁石53を挟んでリードスイッチ52とほぼ対峙する位置に別のリードスイッチ57を設け、かつ、リードスイッチ52の各接点部52d,52eと別のリードスイッチ57の各接点部57d,57eとを検知部材54の移動方向に僅かにずらしている。
詳細には、ケース51のほぼ中心には磁石収容部51bが設けられ、その両側にリードスイッチ収容部51a,51dが設けられている。磁石収容部51bには、図9と同様に一対の磁石53が収容されており、第一の磁石53aの上端側には検知部材54が設けられ、検知部材54のノブ54aがケース54の貫通孔51cに挿通されている。第二の磁石53bの下端には磁石収容部51bの底面との間に圧縮バネ55が設けられている。リードスイッチ収容部55a,55dにはそれぞれリードスイッチ52と別のリードスイッチ57が一つずつ設けられ封止材56,58で固定されている。
リードスイッチ52と別のリードスイッチ57は何れも、リードが接点部52d,52e,57d,57eが重なり合うよう配置されてガラス管に封入されて構成されている。
非検知状態では、リードスイッチ52がオフとなり、別のリードスイッチ57がオンとなるよう、接点部52d,52e,57d,57eが一対の磁石53との距離を保って配置されている。
この非検知状態において、図示しない被検出体がノブ54aを押圧したとき、図19(B)に示すように、検知部材54が一対の磁石53を介在して圧縮バネ55の張力に抗して下方に向かって押動され、一対の磁石53が下方へ移動する。すると、リードスイッチ52の接点部52d,52eには第一の磁石53aからの磁界が作用して、接点部52d,52eが異極となるよう磁化され、吸引されて、オン状態となる。一方、別のリードスイッチ57の接点部57d,57eには第一の磁石53a及び第二の磁石53bからほぼ等しく磁界を受けて、同極となり、反発力により互いに離反し、別のリードスイッチ57がオフとなる。
このように第九の実施形態に係る変位センサ110によれば、検知状態と非検知状態とでは、リードスイッチ52と別のリードスイッチ57の状態が相反するので、微小変位検出の性能が高く、誤検出が極めて少なくなる。
〔第十二の実施形態〕
図20は本発明の第十二の実施形態に係る変位センサの構成を示し、(A)は非検知状態の概略断面図、(B)は検知状態の概略断面図である。第十二の実施形態に係る変位センサ120は、図14に示す第六の実施形態に係る変位センサ60とは、別のリードスイッチ57を併設している点で異なる。即ち、変位センサ120では、一対の磁石53を挟んでリードスイッチ52とほぼ対峙する位置に別のリードスイッチ57を設け、かつ、リードスイッチ52の各接点部52d,52eと別のリードスイッチ57の各接点部57d,57eとを検知部材54の移動方向に僅かにずらしている。
変位センサ120は、非検知状態において第一の磁石53aと第二の磁石53bとが圧縮バネ55で離隔しており、第二の磁石53bが磁石収容部51bの底面に接触している点で第十一の実施形態とは異なる。その他の構成については前述と同様であるので省略する。
非検知状態では、リードスイッチ52がオフとなり、別のリードスイッチ57がオンとなるよう、接点部52d,52e,57d,57eが一対の磁石53との距離を保って配置されている。
この非検知状態において、図示しない被検出体がノブ54aを押圧したとき、図20(B)に示すように、検知部材54が圧縮バネ55の反発力に抗して下方に向かって押動され、第一の磁石53aが下方へ移動する。すると、リードスイッチ52の接点部52d,52eには第一の磁石53aからの磁界が強く作用して、接点部52d,52eが異極となるよう磁化され、吸引されて、オン状態となる。一方、別のリードスイッチ57の接点部57d,57eには第一の磁石53a及び第二の磁石53bからほぼ等しく逆向きの磁界を受けて同極となり、反発力により互いに離反し、別のリードスイッチ57がオフとなる。
このように第十の実施形態に係る変位センサ120によれば、検知状態と非検知状態とでは、リードスイッチ52と別のリードスイッチ57の状態が相反するので、微小変位検出の性能が高く、誤検出が極めて少なくなる。
〔その他の形態〕
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。
例えば、上述した第二、第四、第六、第八、第十、第十二の実施形態において、第二の磁石13b,53bが第一の磁石13a,53aと離れて配置されている場合、第二の磁石13b,53bは、磁石収容部11b,51の下壁面に対して固定されていないが、これに限らず、第二の磁石13b,53bを、例えば接着剤等により磁石収容部11b,51の下壁面に対して固定してもよい。また、検出部材14,54は、その下端が第一の磁石13aの上面に接着等により固定されているが、これに限らず、検出部材14は、例えば接着剤等によりその下端を第一の磁石13aの上面に対して接着等により固定していなくてもよい。
また、上述した第一、第三、第五、第七、第九、第十一の実施形態において、第二の磁石13b,53bが第一の磁石13a,53aと一体的に連結されている場合、実際には第二の磁石13b,53bは第一の磁石13a,53aに対して接着剤等により固定されているが、これに限らず、第二の磁石13b,53bは、第一の磁石13a,53aに対して一体的に連結されていなくてもよい。
この場合、圧縮バネ15,55は、非検知時に、第二の磁石13b,53bを第一の磁石13a,53aに対して密着するか又は磁束密度が極めて高い領域を形成する程度に接近させる張力を備えている必要がある。ただし、圧縮バネ15,55の張力を高くすると、被検出体に対する検知部材14,54の応答感度が低下してしまう。
また、第九及び第十の実施形態のように、一対の磁石13に対して対称に二つのリードスイッチ12,17を設けるだけでなく、図21(A)に示すように、一対の磁石132の周りに、間隔をおいて三つ以上のリードスイッチ133A,133B,133C,133Dを設けて、図21(B)にC線−C線に沿う断面を示すようにリードスイッチ133A,133B,133C,133D毎の接点部をノブ131の移動方向に沿ってずらしてもよい。なお、図21(B)にはリードスイッチ133A,133B,133C,133Dのみを概念的に示している。
以上述べたように、本発明によれば、簡単な構成により、被検出体の変位を高精度で検知できるようにした小型の変位センサが提供される。
10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,110,120,130:変位センサ
11,51:ケース
11a,11d,51a,51d:リードスイッチ収容部
11b,51b:磁石収容部
11c,51c:貫通孔
12,17,52,57:リードスイッチ
12a,52a:ガラス管
12b,12c,17b,17c,52b,52c,57b,57c,133A,133B,133C,133D:リード
12d,12e,17d,17e,52d,52e,57d,57e:接点部
12f,12g,17f,17g,52f,52g,57f,57g:リード線
13,53,132:一対の磁石
13a,53a:第一の磁石
13b,53b:第二の磁石
13c,53c:中心面
14,54:検出部材
14a,54a,131:ノブ
15,55:圧縮バネ
16,18,56,58:封止材

Claims (10)

  1. 被検出体の運動を伝達する検知部材と、第一の磁石と第二の磁石とが上記検知部材の移動方向に沿って並んで配置された一対の磁石と、上記一対の磁石に併設されたリードスイッチと、を備え、
    上記第一の磁石が上記検知部材側に位置し、
    上記リードスイッチの軸方向が上記第一の磁石及び上記第二の磁石の並び方向に沿っており、
    上記第一の磁石におけるそれぞれの極が上記リードスイッチの軸方向に沿って配置され、上記第二の磁石におけるそれぞれの極が上記リードスイッチの軸方向に沿って配置され、上記第一の磁石及び上記第二の磁石が同極を対向するように並んで配置されており、
    上記リードスイッチと上記第一の磁石との相対的な変位方向に上記リードスイッチのオン領域に挟まれてオフ領域が形成され、
    上記検知部材の移動に連動して上記第一の磁石と上記リードスイッチとの相対的な変位が生じることにより上記リードスイッチが開閉する、変位センサ。
  2. さらに、前記一対の磁石及び前記リードスイッチを収容するケースを備え、
    上記ケースが、前記一対の磁石を前記リードスイッチの軸方向に沿って移動可能に収容する磁石収容部を有しており、
    上記ケースが、上記磁石収容部内の前記検知部材側から外部に連通する貫通孔を備えていて、前記検知部材の前記一対の磁石とは反対側に設けられたノブが、上記貫通孔を通って外部に突出する、請求項1に記載の変位センサ。
  3. 前記第一の磁石が、前記磁石収容部内で、前記第一の磁石と前記第二の磁石との間に作用する反発力により、前記ノブ側に付勢されている、請求項2に記載の変位センサ。
  4. 前記第一の磁石と前記第二の磁石が接触して前記一対の磁石が一体的に構成され、
    前記磁気収容部には、前記検知部材と反対側に圧縮バネが配置されており、
    前記一対の磁石が前記磁石収容部内で上記圧縮バネにより前記ノブ側に付勢されている、請求項2に記載の変位センサ。
  5. 被検出体の運動を伝達する検知部材と、第一の磁石と第二の磁石とが上記検知部材の移動方向に沿って並んで配置された一対の磁石と、上記一対の磁石に併設されたリードスイッチと、を備え、
    上記第一の磁石が上記検知部材側に位置し、
    上記リードスイッチの軸方向が上記第一の磁石及び上記第二の磁石の並び方向と交差しており、
    上記第一の磁石におけるそれぞれの極が上記リードスイッチの軸方向に沿って配置され、上記第二の磁石におけるそれぞれの極が上記リードスイッチの軸方向に沿って配置され、上記第一の磁石及び上記第二の磁石が異極を対向するように並んで配置されており、
    上記リードスイッチと上記第一の磁石との相対的な変位方向に上記リードスイッチのオン領域に挟まれてオフ領域が形成され、
    上記検知部材の移動に連動して上記第一の磁石と上記リードスイッチとの相対的な変位が生じることにより上記リードスイッチが開閉する、変位センサ。
  6. さらに、前記一対の磁石及び前記リードスイッチを収容するケースを備え、
    上記ケースが、前記一対の磁石をその並び方向に沿って移動可能に収容する磁石収容部を有しており、
    上記ケースが、上記磁石収容部内の前記検知部材側から外部に連通する貫通孔を備えていて、前記検知部材の前記一対の磁石とは反対側に設けられたノブが、上記貫通孔を通って外部に突出する、請求項5に記載の変位センサ。
  7. 前記磁気収容部において前記第一の磁石と前記第二の磁石との間に圧縮バネが設けられており、
    前記第一の磁石が前記磁石収容部内で上記圧縮バネにより前記ノブ側に付勢されている、請求項6に記載の変位センサ。
  8. 前記第一の磁石と前記第二の磁石が接触して前記一対の磁石が一体的に構成され、
    前記磁気収容部には、前記検知部材と反対側に圧縮バネが配置されており、
    前記一対の磁石が前記磁石収容部内で上記圧縮バネにより前記検知部材側に付勢されている、請求項6に記載の変位センサ。
  9. 前記リードスイッチが前記一対の磁石の周りに複数配置されている、請求項1又は5に記載の変位センサ。
  10. 前記リードスイッチが各接点部の相互の位置を前記リードスイッチの軸方向にずらして配置されている、請求項9に記載の変位センサ。
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