JP5498518B2 - 画像表示装置、コンピュータプログラムおよび画像表示方法 - Google Patents

画像表示装置、コンピュータプログラムおよび画像表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、表示画像をポインティングデバイスで操作する技術に関するものである。
従来から、ポインティングデバイスを用いて行う操作について、画像を描画する操作(描画操作)と、表示部に表示させる表示画像の範囲を変更する操作(表示範囲変更操作)との切り替えをスムーズに行いながら、画像を描画したいという要望があった。例えば下記特許文献1には、ユーザがタッチパネルを指でなぞって画像を描画中に、タッチパネルに接触している指が、タッチパネルの周縁領域に入った際に、表示画像のスクロールを行うと言う技術が開示されている。
しかし従来の技術では、描画操作中のユーザの指がタッチパネルの周縁領域に入らないとスクロール操作が行えず、ユーザが周縁領域まで描画しなかった場合にスクロール操作が行えないと言った問題があった。
特開2007-25023号公報
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、ユーザが描画操作と表示範囲変更操作との切り替えを容易に行うことのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。画像を表示する画像表示装置であって、表示領域に画像を表示する表示部と、座標を入力するポインティングデバイスと、前記入力された座標である入力座標に基づいて描画画像を生成し、該描画画像を前記表示部によって表示させる描画処理を実行する描画処理部と、前記入力座標に基づいて前記表示領域に表示する前記画像の範囲を変更するスクロール処理を実行するスクロール処理部と、前記描画処理の実行中に前記ポインティングデバイスから前記座標の入力が非入力の状態に変化した場合、前記描画処理による描画画像の端点の座標である描画端点座標に基づいて、前記表示領域上に、所定の領域である描画端点領域を設定する描画端点領域設定処理を実行する描画端点領域設定部と、前記表示領域に前記描画端点領域を表示させる表示処理部と、前記描画端点領域設定処理後に前記ポインティングデバイスから入力される座標である再入力座標が前記描画端点領域の内か外かに基づいて、前記描画処理もしくは前記スクロール処理のいずれか一方を行わせる処理切替部とを備える画像表示装置。そのほか、本発明は、以下の形態としても実現可能である。
[適用例1]画像を表示する画像表示装置であって、表示領域に画像を表示する表示部と、座標を入力するポインティングデバイスと、前記入力された座標である入力座標に基づいて描画画像を生成し、該描画画像を前記表示部によって表示させる描画処理を実行する描画処理部と、前記入力座標に基づいて前記表示領域に表示する前記画像の範囲を変更するスクロール処理を実行するスクロール処理部と、前記描画処理の実行中に前記ポインティングデバイスから前記座標の入力が非入力の状態に変化した場合、前記描画処理による描画画像の端点の座標である描画端点座標に基づいて、前記表示領域上に、所定の領域である描画端点領域を設定する描画端点領域設定処理を実行する描画端点領域設定部と、前記描画端点領域設定処理後に前記ポインティングデバイスから入力される座標である再入力座標が前記描画端点領域の内か外かに基づいて、前記描画処理と前記スクロール処理のいずれか一方を行わせる処理切替部とを備える画像表示装置。
この画像表示装置によると、処理切替部は再入力座標が描画端点領域の内か外かに基づいて処理の切替えを行うので、ユーザは描画処理とスクロール処理の各々に対応するポインティングデバイスを用いた操作の切り替えを、再入力座標の位置によって行うことができる。従って、ユーザは操作の切り替えを容易に行うことができる。
[適用例2]適用例1記載の画像表示装置であって、前記処理切替部は、前記再入力座標が前記描画端点領域の内である場合、前記再入力座標に基づく描画処理を前記描画処理部に実行させ、前記再入力座標が前記描画端点領域の外である場合、前記再入力座標に基づくスクロール処理を前記スクロール処理部に実行させる画像表示装置。
この画像表示装置によると、再入力座標が描画端点領域の内である場合には描画処理を実行し、再入力座標が描画端点領域の外である場合にはスクロール処理を実行することができる。
[適用例3]適用例2記載の画像表示装置であって、前記描画処理部は、複数回の前記描画処理によって、順次、描画画像L[0]ないし描画画像L[n](nは0以上の整数)を生成して前記表示部によって前記表示領域に表示させ、前記描画端点領域設定部は、描画画像L[0]ないし描画画像L[n]の生成に対応して、順次、描画端点領域F[1]ないし描画端点領域F[n+1]を設定し、前記切替処理部は、前記描画端点領域F[n+1]を設定後に、前記ポインティングデバイスから入力される座標が描画端点領域F[m](mはn+1)の内である場合には、該入力される座標に基づいて描画画像L[n+1]を生成して前記表示部によって前記表示領域に表示させる前記描画処理を行わせ、前記描画端点領域F[n+1]を設定後に、前記ポインティングデバイスから入力される座標が描画端点領域F[m](mは0以上n+1未満の整数)の内である場合には、前記描画端点領域F[m]の設定以降に生成された前記描画画像および設定された前記描画端点領域を消去し、該入力される座標に基づいて新たな描画画像L[m]を生成して前記表示部によって前記表示領域に表示させる前記描画処理を行わせる画像表示装置。
この画像表示装置によると、描画画像L[0]ないし描画画像L[n]の生成後に、描画端点領域F[m]の設定以降に生成された描画画像および設定された描画端点領域を消去し、新たな描画画像L[m]を生成することができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載の画像表示装置であって、さらに、地図画像を取得する地図画像取得部と、前記地図画像に前記描画画像を重畳して前記表示領域に表示させる画像重畳部と、前記描画画像を前記地図画像上の経路として扱い、該経路に基づく経路案内を行う経路案内部とを備える画像表示装置。
この画像表示装置によると、描画画像を地図画像上の経路として扱って経路案内を行うことができる。
[適用例5]コンピュータに画像を表示させるためのコンピュータプログラムであって、表示領域に画像を表示する表示機能と、ポインティングデバイスから座標を入力する座標入力機能と、前記入力された座標である入力座標に基づいて描画画像を生成し、該描画画像を前記表示領域に表示させる描画処理を実行する描画処理機能と、前記入力座標に基づいて前記表示領域に表示する前記画像の範囲を変更するスクロール処理を実行するスクロール処理機能と、前記描画処理の実行中に、前記ポインティングデバイスから前記座標の入力が非入力の状態に変化した場合に、前記描画処理による描画画像の端点の座標である描画端点座標に基づいて、前記表示領域上に、所定の領域である描画端点領域を設定する描画端点領域設定処理を実行する描画端点領域設定機能と前記描画端点領域設定処理後に前記ポインティングデバイスから入力される座標である再入力座標が前記描画端点領域の内か外かに基づいて、前記描画処理もしくは前記スクロール処理のいずれか一方を行わせる処理切替機能とを前記コンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
このコンピュータプログラムによると、処理切替機能は再入力座標が描画端点領域の内か外かに基づいて処理の切替えを行う機能を備える。従って、コンピュータにこのコンピュータプログラムをインストールすることによって、ユーザに、描画処理に対応する操作とスクロール処理に対応する操作の切り替えを容易に行わせることができる。
[適用例6]コンピュータに画像を表示させる画像表示方法であって、表示領域に画像を表示する表示工程と、ポインティングデバイスから座標を入力する座標入力工程と、前記入力された座標である入力座標に基づいて、描画画像を生成し該描画画像を前記表示領域に表示させる描画処理、又は、前記表示領域に表示する前記画像の範囲を変更するスクロール処理のいずれか一方を実行する処理実行工程と、前記描画処理の実行中に前記ポインティングデバイスから前記座標の入力が非入力の状態に変化した場合、前記描画処理による描画画像の端点の座標である描画端点座標に基づいて、前記表示領域上に、所定の領域である描画端点領域を設定する描画端点領域設定処理を実行する描画端点領域設定工程と、前記描画端点領域設定処理後に前記ポインティングデバイスから入力される座標である再入力座標が前記描画端点領域の内か外かに基づいて、前記描画処理もしくは前記スクロール処理のいずれか一方を行わせる処理切替工程とを備える画像表示方法。
この画像表示方法によると、処理切替工程において、再入力座標が描画端点領域の内か外かに基づいて処理の切替えを行う。従って、ユーザに、描画処理に対応する操作とスクロール処理に対応する操作の切り替えを容易に行わせることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、画像描画方法および装置、描画経路探索システム、それらの方法または装置の機能を実現するための集積回路、コンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
経路案内システム10の構成を説明する説明図である。 描画経路案内処理の流れについて説明するフローチャートである。 経路描画処理の一例を説明する説明図である。 経路描画処理の一例を説明する説明図である。 経路描画処理の流れを示したフローチャートである。 変形例1における経路描画処理の説明図である。 変形例1における経路描画処理の流れを示すフローチャートである。 変形例2における経路描画処理の説明図である。 変形例2における経路描画処理の流れを示すフローチャートである。 変形例3における経路描画処理の流れを示したフローチャートである。 スクロール領域Fsc[n]を設定する様子を示す説明図である。
A.第1実施例:
(A1)システム構成:
図1は、本発明の一実施例における携帯端末20を用いた経路案内システム10の構成を説明する説明図である。経路案内システム10は、携帯端末20と地図サーバ50とを備える。携帯端末20と地図サーバ50とは、互いにインターネットINTを介して接続可能である。携帯端末20は、基地局BSを介して無線によってインターネットINTに接続可能である。なお、実際には、携帯端末20は、送受信アンテナ、無線基地局、交換局を介してインターネットINTに接続される。図1に示した基地局BSは、これらアンテナ、無線基地局、交換局を含むものとする。経路案内システム10は、携帯端末20に表示された地図画像上に、ユーザが希望する経路を描画し、描画された経路(以下、描画経路とも呼ぶ)に基づいて、携帯端末20が経路案内を行うためのシステムである。
図示するように、携帯端末20は、主制御部22を中心に構成され、通信部32、通信制御部34、タッチパネル36、表示部38、音声出力部40、GPS受信機42が接続されている。主制御部22は、CPU24と、RAM26と、ROM28とを備える。主制御部22は、携帯端末20の全体の動作を制御する。また、ROM28には、後述する描画経路案内処理を行うためのプログラム(描画経路案内プログラム)が記憶されており、CPU24が読み出して実行することによって描画経路案内処理が実現される。通信部32は、基地局BSとの間でデータ通信もしくは音声通信を行うための回路である。通信部32は、基地局BSを介して地図サーバ50にアクセスを行うことができる。通信制御部34は、音声通話のための着信や呼び出し、音声信号と電気信号の変換などを行う回路である。携帯端末20は、通信部32と通信制御部34とを備えることにより電話としても動作する。
タッチパネル36は、ユーザによる指や専用のペン等(以下、指や専用のペンなどをまとめて単に「指示体」と表現する)による接触操作を受け付け、接触位置に基づく座標を取得するポインティングデバイスである。表示部38は、画像を表示可能な領域(以下、表示領域DFとも呼ぶ)に、種々の画像(表示画像)を表示する。タッチパネル36と表示部38の表示領域DFとは重畳されている。主制御部22は、タッチパネル36へのユーザの接触位置の座標(接触位置座標)に基づいて、接触位置座標に対応する表示領域DF上の座標を取得し、接触操作に対応して表示画像が動作するように画像処理を行う。従って、見かけ上、ユーザが指示体で直接的に表示画像を操作することを可能にしている。
音声出力部40は、描画経路案内処理実行時に、ユーザに向けて経路案内用の音声を出力するスピーカである。その他、音声出力部40は、経路案内システム10が備える種々のアプリケーションを実行時に、ユーザに向けて音声を出力する。GPS受信機42は、GPS(Global Positioning System/全地球測位システム)を構成する人工衛星から送信された電波を受信することによって、携帯端末20の現在位置の座標(経度・緯度)を取得するための装置であり、描画経路案内処理の実行時に、ユーザの現在位置の情報を取得する。
上述した携帯端末20と協働して経路案内システム10を構成する地図サーバ50について説明する。地図サーバ50は、携帯端末20からの地図データの取得要求に応じて、指定された範囲の地図データをインターネットINTを介して携帯端末20に送信するためのサーバである。地図サーバ50は、通信部52と、制御部54と、地図データベース56(以下、地図DB56とも呼ぶ)とを備える。地図サーバ50は内部にCPU、ROM、RAM、ハードディスク等のデバイスを備え、所定のプログラムを実行することにより、通信部52、制御部54、地図データベース56として機能する。
制御部54は、地図サーバ50全体の動作を制御する。通信部52は、制御部54による制御によって、インターネットINTを介して携帯端末20と通信を行う。地図データベース56は地図を表す地図データMDを格納する記憶部である。描画経路案内処理実行時に、携帯端末20からの地図データMDの取得要求を受信した際には、制御部54は、地図データベース56から地図データMDを読み出し、通信部52を介して携帯端末20へ送信する。
地図データMDは、地図を表す画像である地図画像データMPDと、道路網をノードとリンクとで表したネットワークデータNTDとからなる。本実施例では、地図画像データMPDは、ベクトルデータ形式で格納されている。なお、地図画像データMPDはベクトルデータ形式に代えて、ビットマップ形式やJPEG形式などのラスターデータ形式で格納されているとしてもよい。ネットワークデータNTDを構成するノードとリンクについては、一般的な電子地図データに用いられている技術であるので詳しい説明は省略する。
(A2)描画経路案内処理:
図2は、携帯端末20が行う描画経路案内処理の流れについて説明するフローチャートである。描画経路案内処理は、ユーザがタッチパネル36を操作してROM28に格納されている描画経路案内プログラムを起動することによって開始される。描画経路案内処理が開始されると、CPU24は、GPS受信機42によってユーザの現在位置を取得し、現在位置を中心にした所定範囲の地図データMDをインターネットINTを介して地図サーバ50から取得する(ステップS100)。具体的には、CPU24が所定範囲の地図データMDの取得要求を地図サーバ50に送信し、地図サーバ50の制御部54が取得要求に応じて地図データベース56から所定範囲の地図画像データMPDとネットワークデータNTDとを読み込み、地図データMDとして携帯端末20に送信する。CPU24は、地図サーバ50から送信された地図データMDを受信しRAM26に記憶することによって所定範囲の地図データMDを取得する。
地図データMDを取得すると、CPU24は、取得した地図データMDうち、ユーザの現在位置を中心とした予め設定された範囲(設定範囲)の地図画像データMPDを表示部38に表示する(ステップS110)。表示部38に表示された地図画像に対して、ユーザは通行を希望する経路をタッチパネル36を用いて描画する。CPU24は、ユーザが経路を描画する際にタッチパネル36に対して行う一連の操作に対応して経路描画処理を行う(ステップS120)。経路描画処理は、ユーザが経路を描画する操作(描画操作)や、表示部38に表示される地図画像の表示範囲を変更する操作(以下、表示範囲変更操作とも呼ぶ)など、経路を描画する際にユーザがタッチパネル36に対して行う一連の操作に対応して、CPU24が行う処理である。表示範囲変更操作としては、表示部38に表示させる地図画像の平行移動操作(スクロール操作)や、表示部38に表示させる地図画像の拡大、縮小を行う操作(ピンチイン操作や、ピンチアウト操作)などが挙げられる。経路描画処理においてCPU24が行う処理の詳細は、後で詳しく説明する。
経路描画処理後、CPU24は、描画画像に基づく経路(以下、描画経路とも呼ぶ)に対応して、ユーザに対して経路案内を行う(ステップS160)。具体的には、GPS受信機42を用いて所定のインターバルでユーザの現在位置を取得し、現在位置と描画経路との対比によって、ユーザが進行すべき方向や、右折または左折すべき交差点や、描画経路を逸脱していないか否か等の経路案内を、表示部38による表示と音声出力部40からの音声案内によって行う。CPU24は、ユーザが目的地へ到着するまで経路案内を行う(ステップS170:NO)。そして、CPU24は、ユーザが目的地に到着した場合、または、ユーザがタッチパネル36を介して描画経路案内プログラムの終了操作を行った場合に(ステップS170:YES)、描画経路案内処理を終了する。CPU24はこのようにして描画経路案内処理を行う。
(A3)経路描画処理:
次に、描画経路案内処理においてCPU24が行う経路描画処理(図2:ステップS120)について説明する。上述したように、経路描画処理は、描画操作や表示範囲変更操作など、ユーザが経路を描画する際にタッチパネル36に対して行う一連の操作に対応して、CPU24が行う処理である。本説明においては、表示範囲変更操作の一例としてスクロール操作を例に説明をする。すなわち、本説明において経路描画処理は、ユーザがタッチパネル36に対して行った操作に対して、当該操作が描画操作であるのか、またはスクロール操作であるのかの判断をし、判断結果に応じて描画処理又はスクロール処理を実行する処理である。最初に図3および図4を用いて経路描画処理の大凡の内容を説明し、その後、フローチャートによって経路描画処理の詳細を説明する。
図3および図4は、CPU24が行う経路描画処理の一例を模式的に説明する説明図である。図3および図4には、携帯端末20における表示部38の表示領域DF、および、表示部38に重畳されているタッチパネル36を示している。また、経路描画処理の際は、表示部38には地図画像が表示されるが、説明の便宜上、図3および図4においては、表示部38に表示される地図画像の図示を省略している。
CPU24は、経路描画処理を開始すると、表示部38(表示領域DF)に、ユーザが描画を開始するためのアイコンBT1を表示する(ステップT11)。経路描画処理開始後、ユーザがアイコンBT1を操作するまで、CPU24は、ユーザによるタッチパネル36への接触操作をスクロール操作と判断し、ユーザの接触操作に対してはスクロール処理を実行する。
ユーザがアイコンBT1を操作すると、CPU24は、アイコンBT1操作以後のユーザによる接触操作を描画操作と判断し、接触操作に対して描画処理を行う。具体的には、ユーザがタッチパネル36に対して接触操作を行うと、CPU24は、その接触操作の軌跡に対応する座標を取得し、取得した座標に基づいて描画画像L[0]を生成し、地図画像に重畳して表示部38(表示領域DF)に表示させる(ステップT12)。また、ユーザがアイコンBT1を操作後、CPU24は、経路描画処理を終了するためのアイコンBT2を表示領域DFに表示させる。仮に、ユーザがアイコンBT2を操作した場合には、CPU24は経路描画処理を終了する。
ステップT12における描画処理中に、ユーザによるタッチパネル36への指示体の接触が解除されると、CPU24は、描画画像L[0]の端点の座標(描画端点座標)のうちユーザが接触を解除した位置に対応する座標(以下、接触解除座標P[1])を中心として、所定の大きさの円形の領域である描画端点領域F[1]を設定し、表示領域DFに表示させる(ステップT13)。
描画端点領域F[1]を設定後、ユーザによるタッチパネル36への接触操作において、最初の接触位置に対応する座標(以下、接触開始座標とも呼ぶ)が描画端点領域F[1]の外側であった場合には、CPU24は、この接触操作に対してスクロール処理を実行する(ステップT14)。一方、接触開始座標が描画端点領域F[1]の内側であった場合には、CPU24は、この接触操作に対して描画処理を実行し、描画画像L[1]を表示領域DFに表示する(ステップT15)。また、図示したように、ステップT15において、接触開始座標が接触解除座標P[1]と離れている場合には、CPU24は、接触解除座標P[1]と描画画像L[1]の間を補間する補間処理を行う。具体的には、描画画像L[1]と描画端点領域F[1]との交点Qと、接触解除座標P[1]とを結ぶ補間画像を生成し、描画した経路の補間を行う。その他、例えば、CPU24は、描画画像L[1]の接触開始座標と接触解除座標P[1]との間を補間する画像を生成し、描画した経路の補間を行うとしてもよい。なお、図3においては、ステップT13→ステップT14→ステップT15の順に処理が進行するとして説明したが、ステップT13においてCPU24が描画端点領域F[1]を設定した後に、ユーザが描画端点領域F[1]の内側の領域に接触操作を行った場合には、ステップT13→ステップT15の順に処理が進行する。
ステップT15における描画処理中に、ユーザによるタッチパネル36への接触が解除されると、CPU24は、ユーザが接触を解除した位置に対応する座標である接触解除座標P[2]を中心として、所定の大きさの円形の領域である描画端点領域F[2]を設定し、表示領域DFに表示する(図4:ステップT16)。
描画端点領域F[2]を設定後、ユーザの接触操作における接触開始座標が描画端点領域F[1]および描画端点領域F[2]の外側の領域であった場合には、CPU24は、ユーザの接触操作に対してスクロール処理を実行する。接触開始座標が描画端点領域F[2]の内側であった場合には、CPU24は、ユーザの接触操作に対して描画処理を実行する。接触開始座標が描画端点領域F[1]の内側であった場合には(ステップT17)、CPU24は、表示領域DFから描画画像L[1]を消去し(ステップT18)、ユーザの接触操作に対して描画処理を実行し、新たな描画画像L[1]を表示領域DFに表示する(ステップT19)。
ステップT19における描画処理中に、ユーザによるタッチパネル36への接触が解除されると、CPU24は、接触を解除した位置、すなわち新たな描画画像L[1]の端点に対応する座標(新たな接触解除座標P[2])を中心として、所定の大きさの円形の領域である新たな描画端点領域F[2]を設定し、表示領域DFに表示する(ステップT20)。そして、ユーザがアイコンBT2を操作すると、CPU24は、ユーザが描画した描画画像(本例においては描画画像L[0]〜L[1])に基づいて描画経路を決定し、その後、経路描画処理を終了する。
このように、CPU24は、接触解除座標Pの位置に基づいて描画端点領域Fを設定する。そして、CPU24は、スクロール処理と描画処理との切替えを、ユーザのタッチパネル36へ接触操作における接触開始座標が描画端点領域Fの内側か外側かに基づいて行う。また、描画端点領域F[2]の設定後の接触操作において、描画端点領域F[1]の内側に接触した場合には、描画端点領域F[1]の設定以降に生成した描画画像L[1]の消去、および設定した描画端点領域F[2]の解除を行い、新たな描画画像L[1]の生成および描画端点領域F[2]を生成する。
次に、CPU24が行う経路描画処理をフローチャートによって説明する。図5は、経路描画処理の流れを示したフローチャートである。CPU24は、経路描画処理を開始すると、表示領域DFにアイコンBT1を表示し、ユーザがアイコンBT1を操作して描画操作を開始するまでは(ステップS122:NO)、ユーザによる接触操作に対してスクロール処理を実行する(ステップS124)。ユーザがアイコンBT1を操作すると、CPU24は、後の処理に用いるカウンタの値をn=0に設定する(ステップS126)。その後、CPU24は、表示領域DFにアイコンBT2を表示し、ユーザがアイコンBT2を操作した場合には(ステップS128:YES)、CPU24は、経路描画処理を終了する。一方、ユーザがタッチパネル36上のアイコンBT2以外の領域に対して描画操作を行い、タッチパネル36から座標が入力されると(ステップS128:NO→ステップS130;YES)、CPU24は、タッチパネル36から入力された座標(入力座標)に基づいて描画処理を実行する(ステップS132)。すなわち、CPU24は、入力座標に対応した描画画像L[n]を生成し、表示領域DFに表示する。CPU24は、ユーザによるタッチパネル36への接触が解除されるまで、ユーザの描画操作に基づいて描画処理を継続する(ステップS134:NO)。その後、ユーザによる描画操作に対応するタッチパネル36への接触が解除されると(ステップS134:YES)、CPU24は、カウンタの「n」の値をインクリメントする(ステップS136)。その後、CPU24は、ユーザが接触を解除した位置に対応する座標である接触解除座標Pを中心として描画端点領域F[n]を設定し、表示領域DFに表示する(ステップS138)。
その後、ユーザがタッチパネル36に接触するまでCPU24は処理を待機状態とし、ユーザがアイコンBT2を操作した場合には(ステップS140:YES)、描画処理によって生成された描画画像を描画経路に決定し(ステップS142)、経路描画処理を終了する。一方、ユーザが、タッチパネル36に対して接触操作を行った場合には(ステップS140:NO)、その接触操作に対する接触開始座標が描画端点領域F[n]の内側である場合には(ステップS144:F[n])、CPU24は、ステップS132から処理を繰り返す。また、CPU24がステップS132からの処理を繰り返して行ったことによりカウンタの「n」の値が2以上である場合において、ユーザの接触操作に対する接触開始座標が描画端点領域F[n−1]の内側である場合には(ステップS144:F[n−1])、CPU24は、設定したF[n]の解除、および描画画像L[n−1]の消去を行い(ステップS146)、その後、カウンタの「n」の値をデクリメントして(ステップS148)、ステップS132から処理を繰り返す。また、ユーザの接触操作に対する接触開始座標が描画端点領域F[n]およびF[n−1]以外の位置である場合には(ステップS142:F[n],F[n−1]以外)、CPU24は、ユーザの接触操作をスクロール操作と判断してスクロール処理を実行し(ステップS150)、その後、ステップS140から処理を繰り返す。このようにしてCPU24は経路描画処理を行う。
以上説明したように、本実施例の携帯端末20は、経路描画処理において、描画画像L[n]の端点の座標の1つである接触解除座標Pの位置に基づいて描画端点領域F[n]を設定する。したがって、描画端点領域Fの位置を、ユーザが認識しやすい位置や、描画操作とスクロール操作との切り替えを行いやすい位置に設定することが可能である。また、携帯端末20は、経路描画処理において、ユーザにおける接触操作に対して描画処理又はスクロール処理のいずれを行うかの判断を、接触開始座標が描画端点領域Fの内側か外側かによって判断するので、ユーザは、経路の描画時に、描画操作とスクロール操作との切り替えを意識する必要がない。従って、ユーザは、描画操作とスクロール操作との切り替えを、例えばアイコン操作やキー操作など、描画操作とスクロール操作以外の操作によって行う必要がない。結果として、ユーザは、容易に、かつ、スムーズに、描画操作とスクロール操作とを切替えながら経路の描画を行うことができる。また、携帯端末20は、描画端点領域F[n]を設定した後に、ユーザの接触操作による接触開始座標が描画端点領域F[n―1]の内側である場合には、描画端点領域F[n]の解除およびL[n−1]の消去を行い、当該ユーザの接触操作に対して描画処理を行い、新たにL[n−1]を生成するので、ユーザは、描画画像の修正用のアイコンの操作等を行うことなく、描画した画像の修正を容易に行うことができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(B1)変形例1:
上記実施例においては、図5で説明した経路描画処理としたが、他の経路描画処理を採用するとしてもよい。図6は、変形例1における経路描画処理の概要を説明する説明図である。例えば、ユーザの接触操作によって、CPU24が、描画画像L[0]〜L[3]を生成し、描画端点領域F[1]〜F[4]まで設定した状態で(ステップT31)、ユーザの接触操作において、接触開始座標が描画端点領域F[1]である場合には(ステップT32)、CPU24は、描画端点領域F[1]の設定以降に設定した描画端点領域である描画端点領域F[2]〜F[4]の解除、および、描画画像L[1]〜L[3]の消去を行い(ステップT33)、その後、ユーザの接触操作に対して描画処理を実行し、新たな描画画像L[1]を生成する(ステップT34)。
図7は、変形例1における経路描画処理の流れを示すフローチャートである。ステップS136までは、図5で説明した経路描画処理と同じであるので、図示および説明を省略する。CPU24は、ユーザの接触解除座標に応じて描画端点領域F[n]を設定後(ステップS138a)、ユーザがアイコンBT2を操作せず(ステップS140a:NO)、タッチパネル36に接触操作を行った場合、接触開始座標が描画端点領域F[m](m<n)の内側である場合には(ステップS144a:F[m](m<n))、CPU24は、描画端点領域F[m]の設定以降に設定した描画端点領域F[m+1]〜F[n]の解除、および描画画像L[m]〜L[n−1]の消去を行う(ステップS146a)。その後、CPU24は、カウンタの値を「n=m」に設定し(ステップS148a)、ステップS132(図5参照)から処理を繰り返し、ユーザの接触操作に対して描画処理を実行する。
一方、接触開始座標が描画端点領域F[m](m=n)の内側である場合には(ステップS144a:F[m](m=n))、CPU24は、ステップS132(図5参照)から処理を繰り返し、ユーザの接触操作に対して描画処理を実行する。また、接触開始座標がF[m](1≦m≦n)の場合には(ステップS144a:F[m](1≦m≦n))、CPU24は、ユーザの接触操作をスクロール操作と判断し、スクロール処理を実行し(ステップS150a)、その後、ステップS140aから処理を繰り返す。
変形例1においては、このような経路描画処理を採用することによって、CPU24は、接触開始座標が描画端点領域F[m](m<n)の内側である場合には、描画端点領域F[m]の設定以降に設定した描画端点領域F[m+1]〜F[n]の解除、および描画画像L[m]〜L[n−1]の消去を行い、ユーザの接触操作に対して描画処理を実行する。従って、ユーザは、描画した画像の大幅な修正を行うことが可能となる。また、このような大幅な修正を、例えばアイコン操作やキー操作など、描画操作とスクロール操作以外の操作によって行うことを回避することができスムーズに経路の描画を行うことができる。
(B2)変形例2:
上記実施例においては、描画画像Lの端点の座標(描画端点座標)のうち接触解除座標の位置に基づいて描画端点領域Fを設定したが、それに限ることなく、描画画像の両端の座標に基づいて描画端点領域Fを設定するとしてもよい。図8は、変形例2における経路描画処理の概要を説明する説明図である。図示するように、描画処理の実行中に(ステップT41)、ユーザがタッチパネル36への接触を解除すると、CPU24は、生成した描画画像L[0]の両端のそれぞれの座標(描画端点座標)を中心に、描画端点領域F[1]を設定する(ステップT42)。その後、ユーザの接触操作において、接触開始座標が描画端点領域F[1]の内側である場合には、CPU24は、ユーザの接触操作に対して描画処理を実行する(ステップT43)。そして、再び、ユーザがタッチパネル36への接触を解除すると、CPU24は、生成した描画画像の全てを連結して1つの描画画像(以下、連結描画画像とも呼ぶ)とみなし、連結描画画像の両端のそれぞれの座標(描画端点座標)を中心に、描画端点領域F[2]を設定する(ステップT44)。
図9は、変形例2における経路描画処理の流れを示すフローチャートである。ステップS136までは、図5で説明した経路描画処理と同じであるので、図示および説明を省略する。本説明における経路描画処理においては、CPU24は、描画画像L[0]〜L[n]を生成後(図5:ステップS132,S134参照)、カウンタの「n」の値をインクリメントする(図5:ステップS136参照)。その後、CPU24は、生成した描画画像L[0]〜L[n]を1つの連結描画画像とみなし、連結描画画像の両端に描画端点領域F[n](nはインクリメント後の値)を設定する(図9:ステップS138b)。ユーザがアイコンBT2を操作せず(ステップS140b:NO)、タッチパネル36に接触操作を行った場合、接触開始座標が描画端点領域F[n]の内側である場合には(ステップS144b:F[n])、CPU24は、ステップS132(図5参照)から処理を繰り返し、ユーザの接触操作に応じて描画処理を実行する。一方、接触開始座標が描画端点領域F[n]以外の位置である場合には(ステップS144b:F[n]以外)、CPU24は、ユーザの接触操作に対してスクロール処理を実行する(ステップS150b)。このような経路描画処理とすることで、ユーザは、既に生成された描画画像の両端から、さらに描画を行うことができる。
(B3)変形例3:
上記実施例の経路描画処理(図5参照)においては、CPU24は、接触開始座標が、接触解除座標P[n]の位置に応じて設定した領域(上記実施例においては描画端点領域F[n])の内側である場合には描画処理を実行し、外側である場合にはスクロール処理を実行した。一方、変形例3においては、CPU24は、接触開始座標が、接触解除座標P[n]の位置に応じて設定した領域(スクロール領域Fsc[n])の内側である場合にはスクロール処理を実行し、外側である場合には描画処理を実行する。
図10は、変形例3における経路描画処理の流れを示したフローチャートである。ステップS136までは、図5で説明した経路描画処理と同じであるので、図示および説明を省略する。本説明における経路描画処理においては、CPU24は、ユーザの接触解除座標P[n]の位置に応じてスクロール領域Fsc[n]を設定する(ステップS138c)。ユーザがアイコンBT2を操作せず(ステップS140c:NO)、タッチパネル36に接触操作を行った場合、接触開始座標がスクロール領域Fsc[n]の内側である場合には(ステップS144c:Fsc[n])、CPU24aは、ユーザの接触操作に応じてスクロール処理を実行する(ステップS150c)。接触開始座標がスクロール領域Fsc[n]以外の位置である場合には、CPU24aは、ユーザの接触操作に応じて描画処理を実行する。
変形例3における経路描画処理後においては、CPU24は、ステップS138cにおけるスクロール領域Fsc[n]を以下のように設定する。図11は、CPU24がスクロール領域Fsc[n]を設定する様子を示す説明図である。図示するように、タッチパネル36上の領域を区分して、予め4つの領域を設定しておく。そして、描画処理時に、CPU24は、描画画像Lにおける接触解除座標Pが4つに区分した領域うちのどの領域内に存在するかによって、スクロール領域Fsc[n]を設定する位置を変える。本実施例においては、図11に示すように、区分した4つの領域のうち、接触解除座標Pが属する領域と対角に位置する領域にスクロール領域Fscを設定する。
本変形例においては、図11に示した位置にスクロール領域Fscを設定するが、ユーザの描画操作に支障を来さない位置であれば、接触解除座標Pの位置に応じて、他の位置にスクロール領域Fscを設定するとしてもよい。また、スクロール領域Fscの形状についても、円形や、三角形や五角形などの多角形の形状を採用するとしてもよい。このようにしても、上記実施例と同様に、ユーザは、経路の描画時に、タッチパネル36への接触操作に対して、携帯端末20に描画処理を行わせるかスクロール処理を行わせるかの指示をアイコン等の操作によって行うことを回避することができ、スムーズに描画操作とスクロール操作とを切替えながら経路の描画を行うことができる。また、上記実施例においては、描画操作を行うためには、接触開始座標が描画端点領域内である必要があるが、本変形例においては、描画操作を行うには、接触開始座標がスクロール領域Fscの外側であればタッチパネル上のどの位置でもよい。従って、上記実施例のように経路を連続的に描画する必要がなく、ユーザは、部分的に複数の経路を描画しながら描画経路を作成することができる。
(B4)変形例4:
上記実施例における経路描画処理を、ユーザが画像を描画する画像描画装置に適用するとしてもよい。すなわち、ユーザが経路を描画するのではなく、所望の形状の画像を描画する際に用いる画像描画装置に適用する。本変形例における画像描画装置も、上記実施例における携帯端末20と同様のハードウェア構成であり、タッチパネル36上にユーザが接触操作を行うことによって、所望の画像の描画を行う。画像描画装置におけるCPU24aが行う処理(以下、画像描画処理とも呼ぶ)は、図5で説明した経路描画処理と同様の処理とすることができる。このようにしても、上記実施例と同様に、ユーザは、画像の描画時に、タッチパネルへの接触操作に対して、画像描画装置に描画処理を行わせるかスクロール処理を行わせるかの指示を、アイコンの操作等によって行うことを回避することができ、スムーズに描画操作とスクロール操作とを切替えながら所望の画像の描画を行うことができる。
(B5)変形例5:
上記実施例においては、ポインティングデバイスとしてタッチパネルを採用したが、それに限ることなく、マウス、タブレット、壁に投射された投射画像の位置を手などで指定することによって座標の指定が可能な投写型の座標指定装置など、ユーザの特定の操作によって座標の指定が可能な装置であれは、種々のポインティングデバイスを採用することが可能である。このようにしても、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
(B6)変形例6:
上記実施例においては、表示範囲変更操作として、スクロール操作を例に説明をしたが、それに限ることなく、表示部38に表示させる地図画像の拡大、縮小を行う操作(ピンチイン操作や、ピンチアウト操作)など、ポインティングデバイスにおいて座標を指定する特定の操作であれば、種々の操作を採用することができる。CPU24は、ユーザが行った各種操作に対して、描画操作に対応した描画処理、各種表示範囲変更操作(スクロール操作、ピンチイン操作、ピンチアウト操作など)に対応した各種表示範囲変更処理を行う。なお、ピンチインやピンチアウトによって地図画像の拡大・縮小を行った場合には、描画端点領域の大きさは変更せず一定としてもよいし、予め定めた拡縮の割合で、拡大・縮小を行うとしてもよい。地図画像の拡大・縮小を行った場合に、描画端点領域の大きさを一定とした場合には、ユーザは地図画像のみの拡縮の割合に依存せず、一定の操作で描画操作と表示範囲変更操作との切り替えを行うことができる。
(B7)変形例7:
上記実施例においては、描画端点領域Fは所定の大きさの円形の領域としたが、それに限ることなく、例えば、楕円や、三角形や四角形や五角形などの多角形、描画画像の形状に依存した形状など種々の形状を採用することができる。描画画像の形状に依存した形状としては、例えば、描画画像における描画端点座標における接線の角度に依存して所定の回転角度で回転した四角形を採用することができる。
また、CPU24は、設定した描画端点領域Fを表示領域DFに表示しないとしてもよい。例えば、ユーザが描画端点領域Fの位置を予め認識可能な場合には、表示領域DFに描画端点領域Fを表示しなくても、ユーザは描画操作と表示範囲変更操作の切り替えを容易に行うことができる。
(B8)変形例8:
上記実施例における地図サーバ50が備える構成の一部または全部を携帯端末20が備えるとしてもよいし、携帯端末20が備える構成の一部または全部を地図サーバ50が備えるとしてもよい。
(B9)変形例9:
上記実施例においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェアで実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
10…経路案内システム
20…携帯端末
22…主制御部
24,24a…CPU
26…RAM
28…ROM
32…通信部
34…通信制御部
36…タッチパネル
38…表示部
40…音声出力部
42…GPS受信機
50…地図サーバ
52…通信部
54…制御部
56…地図データベース
BT1,BT2…アイコン
L…描画画像
P…接触解除座標
F…描画端点領域
Fsc…スクロール領域
MD…地図データ
DF…表示領域
BS…基地局
MPD…地図画像データ
NTD…ネットワークデータ
INT…インターネット

Claims (6)

  1. 画像を表示する画像表示装置であって、
    表示領域に画像を表示する表示部と、
    座標を入力するポインティングデバイスと、
    前記入力された座標である入力座標に基づいて描画画像を生成し、該描画画像を前記表示部によって表示させる描画処理を実行する描画処理部と、
    前記入力座標に基づいて前記表示領域に表示する前記画像の範囲を変更するスクロール処理を実行するスクロール処理部と、
    前記描画処理の実行中に前記ポインティングデバイスから前記座標の入力が非入力の状態に変化した場合、前記描画処理による描画画像の端点の座標である描画端点座標に基づいて、前記表示領域上に、所定の領域である描画端点領域を設定する描画端点領域設定処理を実行する描画端点領域設定部と、
    前記表示領域に前記描画端点領域を表示させる表示処理部と、
    前記描画端点領域設定処理後に前記ポインティングデバイスから入力される座標である再入力座標が前記描画端点領域の内か外かに基づいて、前記描画処理もしくは前記スクロール処理のいずれか一方を行わせる処理切替部と
    を備える画像表示装置。
  2. 請求項1記載の画像表示装置であって、
    前記処理切替部は、前記再入力座標が前記描画端点領域の内である場合、前記再入力座標に基づく描画処理を前記描画処理部に実行させ、前記再入力座標が前記描画端点領域の外である場合、前記再入力座標に基づくスクロール処理を前記スクロール処理部に実行させる
    画像表示装置。
  3. 請求項2記載の画像表示装置であって、
    前記描画処理部は、複数回の前記描画処理によって、順次、描画画像L[0]ないし描画画像L[n](nは0以上の整数)を生成して前記表示部によって前記表示領域に表示させ、
    前記描画端点領域設定部は、描画画像L[0]ないし描画画像L[n]の生成に対応して、順次、描画端点領域F[1]ないし描画端点領域F[n+1]を設定し、
    前記切替処理部は、
    前記描画端点領域F[n+1]を設定後に、前記ポインティングデバイスから入力される座標が描画端点領域F[m](mはn+1)の内である場合には、該入力される座標に基づいて描画画像L[n+1]を生成して前記表示部によって前記表示領域に表示させる前記描画処理を行わせ、
    前記描画端点領域F[n+1]を設定後に、前記ポインティングデバイスから入力される座標が描画端点領域F[m](mは0以上n+1未満の整数)の内である場合には、前記描画端点領域F[m]の設定以降に生成された前記描画画像および設定された前記描画端点領域を消去し、該入力される座標に基づいて新たな描画画像L[m]を生成して前記表示部によって前記表示領域に表示させる前記描画処理を行わせる
    画像表示装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像表示装置であって、さらに、
    地図画像を取得する地図画像取得部と、
    前記地図画像に前記描画画像を重畳して前記表示領域に表示させる画像重畳部と、
    前記描画画像を前記地図画像上の経路として扱い、該経路に基づく経路案内を行う経路案内部と
    を備える画像表示装置。
  5. コンピュータに画像を表示させるためのコンピュータプログラムであって、
    表示領域に画像を表示する表示機能と、
    ポインティングデバイスから座標を入力する座標入力機能と、
    前記入力された座標である入力座標に基づいて描画画像を生成し、該描画画像を前記表示領域に表示させる描画処理を実行する描画処理機能と、
    前記入力座標に基づいて前記表示領域に表示する前記画像の範囲を変更するスクロール処理を実行するスクロール処理機能と、
    前記描画処理の実行中に前記ポインティングデバイスから前記座標の入力が非入力の状態に変化した場合、前記描画処理による描画画像の端点の座標である描画端点座標に基づいて、前記表示領域上に、所定の領域である描画端点領域を設定する描画端点領域設定処理を実行する描画端点領域設定機能と
    前記表示領域に前記描画端点領域を表示させる表示機能と、
    前記描画端点領域設定処理後に前記ポインティングデバイスから入力される座標である再入力座標が前記描画端点領域の内か外かに基づいて、前記描画処理もしくは前記スクロール処理のいずれか一方を行わせる処理切替機能と
    を前記コンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  6. コンピュータに画像を表示させる画像表示方法であって、
    表示領域に画像を表示する表示工程と、
    ポインティングデバイスから座標を入力する座標入力工程と、
    前記入力された座標である入力座標に基づいて、描画画像を生成し該描画画像を前記表示領域に表示させる描画処理、又は、前記表示領域に表示する前記画像の範囲を変更するスクロール処理のいずれか一方を実行する処理実行工程と、
    前記描画処理の実行中に前記ポインティングデバイスから前記座標の入力が非入力の状態に変化した場合、前記描画処理による描画画像の端点の座標である描画端点座標に基づいて、前記表示領域上に、所定の領域である描画端点領域を設定する描画端点領域設定処理を実行する描画端点領域設定工程と、
    前記表示領域に前記描画端点領域を表示させる表示工程と、
    前記描画端点領域設定処理後に前記ポインティングデバイスから入力される座標である再入力座標が前記描画端点領域の内か外かに基づいて、前記描画処理もしくは前記スクロール処理のいずれか一方を行わせる処理切替工程と
    を備える画像表示方法。
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