JP5496564B2 - 制汗・防臭剤用油中水型乳化組成物 - Google Patents

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本発明は、乳化組成物、特に、制汗・防臭剤用油中水型乳化組成物に関するものである。
汗をかく部位、特にワキにおける発汗は、ベタつくことによって不快感を与え、また不快臭を発生する。そのため、それらを抑える目的として制汗剤が使用されている。その種類は、エアゾールタイプ、ローションタイプ、ロールオンタイプ、スティックタイプ、クリームタイプ等、様々である。
一般に、汗そのものはほとんど無臭である。しかし、汗をかいた部位では、温度が上がり、湿気を帯び、さらに過剰な皮脂が発生することにより、皮膚常在菌が繁殖する。この皮膚常在菌が、発汗により生じた皮膚分泌物を、低級脂肪酸、ケトン、アンモニア、アルデヒド等の成分に分解することによって、特有の不快な臭いを顕著に発生させる。
このような臭いを抑える方法としては、汗及びそれに伴う皮膚分泌物を抑制する、皮膚常在菌を殺菌あるいは滅菌する、発生した臭いを香料等によりマスキングする、といった方法が知られており、従来から制汗剤の製造方法においてはこれらの方法が併用される場合が多い。
制汗剤の主要成分としては、クロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛等の制汗成分及びイソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム等の殺菌成分が配合されている。また、酸化亜鉛粉体は皮脂と反応し固定化することによって、ファンデーション等の化粧もちを向上させることが知られている(例えば特許文献1〜3)。しかしながら、単純に酸化亜鉛粉体を配合するだけでは、二次凝集によるざらつき及びきしみ感が発現してしまうため、使用感の観点から好ましくないという問題がある。
また、一般的には、球状粉体は肌になめらかな使用感を付与する成分として、化粧品に広く使用されている。例えば、特許文献4では、使用感を向上させるために、表面を疎水化した吸水性ポリマー粒子が配合され、このような配合は制汗剤にも応用できることが例示されている。
一方、従来の制汗剤では、汗をかくことによって肌に塗布した製剤が流れ落ちやすい。そのため、殺菌成分及び制汗成分等も一緒に流れ落ちてしまい、その効果が長続きしない。特に、広範囲に噴霧できるエアゾールタイプは、簡易的に使用できる点での有用性はある。しかし、希薄な濃度でしか塗布できないため、肌に残る有効成分が少なく、効果の持続性の低さは顕著である。また、ロールオンタイプ、スティックタイプ、及びクリームタイプでは、効果の持続性はやや高い。しかし、乾きにくく、ベタつきがあり、白くなるといった使用感の観点から好ましくないという欠点がある。
特開2003−95839号公報 特開2004−67624号公報 特開2007−176822号公報 特開2004−161693号公報
本発明は上記事情に鑑み、制汗・防臭効果を長時間持続することができ、かつ、肌感触の良い使用感を与えることができる制汗・防臭剤用油中水型乳化組成物を提供することを目的としている。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った。酸化亜鉛粉体の二次凝集によるざらつき及びきしみ感を低減するために、上述したような球状粉体を配合することは、容易に予想し得ることであった。ところが、当該油中水型乳化組成物においては、酸化亜鉛粉体及び球状粉体を配合したところ、ある配合比率において予想に反し、その防臭効果、ならびに塗布後の感触が相乗的に向上することを見出した。
すなわち、本発明に係る制汗・防臭剤用油中水型乳化組成物は、(A)100nm以下の平均粒子径を有する酸化亜鉛粉体と、(B)疎水化処理を表面に施した、又は表面が疎水性である、1〜20μmの平均粒子径を有する球状粉体と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る油中水型乳化組成物では、成分(A)が0.1〜5.0重量%であり、成分(B)が1.0〜10.0重量%であることが好適である。
本発明に係る油中水型乳化組成物では、成分(A)を、350〜600℃の温度で焼成することが好適である。
本発明の乳化組成物、特に、制汗・防臭剤用油中水型乳化組成物により、制汗・防臭効果を長時間持続することができ、かつ、肌感触の良い使用感を与えることができる。
(1)油中水型乳化組成物
一般に、乳化組成物は油中水型と水中油型に大別することができる。連続相が油成分である油中水型は、撥水性を有しており、肌に塗布した場合においても、水分の添加による再乳化が起こりにくく、製剤も流れ落ちにくい。そのため、製剤中に配合されている殺菌成分及び制汗成分等の有効成分の流れ落ちを抑えることができ、その効果の持続性を確保することができる。本発明の乳化組成物は、発汗しやすい部位に使用するものであり、汗による製剤の流れ落ちを防ぎ、かつ、殺菌成分及び制汗成分等の効果を長時間持続させることを目的としているため、油中水型としている。
本発明に係る油中水型乳化組成物は配合成分として、油成分と乳化剤を含むことが好ましい。
油成分
油成分は、特に限定されるものではなく、例えば、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素類;オリーブ油、ホホバ油、アボカド油、メドウフォーム油、ラノリン等の天然動植物油脂;2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸ステアリル等の脂肪酸エステル類;トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等のトリグリセライド、及び多価アルコール脂肪酸エステル油類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状シリコーン油、デカメチルシクロペンタシロキサン等の環状シリコーン油、ポリエーテル変性シリコーン油、架橋型メチルポリシロキサン等のシリコーンゲル、シリコーンパウダー等の液体又は固体のシリコーン油等が挙げられる。好ましくは、撥水性に優れ、塗布後に素早く乾燥し、さらっとした使用感を得ることができる環状又は鎖状のシリコーン油である。また、上記油成分を、一種類又は二種類以上組み合わせて使用することができる。
乳化剤
乳化剤は、特に限定されるものではなく、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、シリコーン油用の乳化剤であるシリコーン系界面活性剤等が挙げられる。好ましくは、非イオン性界面活性剤及びシリコーン系界面活性剤である。また、上記乳化剤を、一種類以上使用することができる。
本発明の乳化組成物は油中水型であることから、乳化剤としては、HLB(Hydrophile−Lipophile Balance)が6以下となるように非イオン性界面活性剤及びシリコーン系界面活性剤を組み合わせたものが、安定性及び使用感の点で好ましい。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びこれらの誘導体;モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;モノステアリン酸グリセリル、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル;モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;モノラウリン酸ポリグリセリル、モノミリスチン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリグリセリル、トリステアリン酸ポリグリセリル、トリオレイン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
シリコーン系界面活性剤としては、例えば、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン等が挙げられる。
制汗成分、殺菌成分
本発明に係る油中水型乳化組成物には、制汗成分としてクロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛等を、殺菌成分としてイソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム等を、それぞれ適宜配合することができる。
また、本発明に係る油中水型乳化組成物には、更に一般に使用されているその他の化粧料成分、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール;パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸Na、フェノキシエタノール等の防腐剤;クエン酸、クエン酸Na、乳酸、乳酸Na等のpH調整剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
(2)皮脂固定化剤
皮脂は、皮脂腺から分泌され、その成分は、スクワレン、脂肪酸、トリグリセライド等である。皮脂は汗と混ざり合うことによって皮脂膜を形成する。皮脂膜は、水分の蒸発を防ぐ、肌を滑らかにする、刺激から皮膚を守るといった役割を有する。しかし、過剰な皮脂の分泌は、皮膚常在菌の繁殖及び体臭の原因であることが知られている。
一方、皮脂固定化剤である酸化亜鉛は、ある特定の粒径以下の場合、脂肪酸と反応して脂肪酸亜鉛を生成し、いわゆる金属石鹸を形成する。金属石鹸は、一般的に、油ゲル化能を有しているため、油成分及び皮脂を固定化することができる。
本発明者らは、この反応性を応用することにより、過剰の皮脂が肌上で拡散することを抑制できると考え、上記課題を解決するために鋭意検討を行った。
酸化亜鉛粉体
すなわち、本発明に用いられる酸化亜鉛粉体の平均粒子径は、100nm以下であることを特徴とする。また、その下限は10nm以上であることが好ましい。この平均粒子径の範囲であれば、皮脂を効率良く固定化することができるからである。好ましくは、10〜50nm、さらに好ましくは、10〜30nmである。
上記範囲の平均粒子径を得るために、酸化亜鉛粉体を、350〜600℃の温度で焼成することが好ましい。焼成する温度が350℃未満である場合、例えば、炭酸亜鉛の分解が完結せずに炭酸根が残ってしまい、亜鉛の純度及び紫外線遮蔽能が低下するおそれがあるためである。また、焼成する温度が600℃を超える場合、粒子の融着が生じてしまい、得られる酸化亜鉛粉体の透明性及び分散性が低下するおそれがあるためである。
本発明に用いられる酸化亜鉛粉体は、乳化系への分散性を考慮すると、その表面に疎水化処理を施したものが好ましい。この疎水化処理は、通常用いられる公知の方法によって行うことができる。具体的には、例えば、酸化亜鉛粉体粒子の表面に油脂を吸着させる油脂処理法、水酸基等の官能基を利用することにより酸化亜鉛粉体粒子の表面をエステル化又はエーテル化させ、該表面を親油性にする油脂処理法、脂肪酸の亜鉛塩、マグネシウム塩又はアルミニウム塩を用いる金属石鹸処理法、ジメチルポリシロキサン又はメチルハイドロジェンポリシロキサンを用いるシリコーン処理法、パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物で処理する方法等が挙げられる。好ましくは、メチルハイドロジェンポリシロキサンを用いるシリコーン処理法である。また、特開昭63−11308号公報に記載されているように、酸化亜鉛粉体に蒸気の形態であるシリコーン化合物を接触させることによって疎水化処理を行うこともできる。
本発明に用いられる酸化亜鉛粉体の配合量は、0.1〜5.0重量%が好ましい。さらに好ましくは、0.5〜3.0重量%である。この範囲を下回る場合は、酸化亜鉛粉体が有する皮脂の固定化能を発揮することができないためである。また、この範囲を上回る場合は、肌への使用感が悪くなるためである。
(3)粉体成分
本発明に係る油中水型乳化組成物では、粉体成分を配合することにより、汗及び皮脂による肌のベタつきを抑えることができ、さらさらとした使用感を与えることができる。一般に、粉体成分の形状には、球状、柱状、板状、針状等がある。本発明においては、肌での滑りやすさ、及びさらさらとした使用感を与えるために、粉体成分を球状粉体としている。
球状粉体
本発明に用いられる球状粉体は、通常化粧料に使用されるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、メチルシロキサン網状重合体、シリコーンエラストマー等のシリコーン系樹脂粒子、フッ素系樹脂粒子等の疎水性粒子;ナイロンパウダー、ポリメタクリル酸メチル系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、合成シリカビーズ等の表面にシリコーン処理(例えば、メチルハイドロジェンポリシロキサン)等の疎水化処理を施した粒子等が挙げられ、上記球状粉体を一種以上用いることができる。
本発明に用いられる球状粉体の平均粒子径は、1〜20μmであることを特徴とする。好ましくは、2〜10μmである。この範囲の平均粒子径であれば、きしみ感及びざらつき感がなく使用感が良好だからである。
本発明に用いられる球状粉体の配合量は、1.0〜10.0重量%であることが好ましい。さらに好ましくは、3.0〜5.0重量%である。この範囲を下回る場合は、球状粉体成分が有するさらさら感を発揮することが難しいためである。また、この範囲を上回る場合は、乳化物の粘度が高くなることによって、肌への伸びが悪くなるからである。
以下、実施例等を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
実施例1
表1に示す成分1(油成分)、成分2(油成分)と、成分3(シリコーンゲル)と、成分4(界面活性剤)と、成分8(皮脂固定化剤)とを約40℃に加温して均一に混合した。次に、表1に示す成分5(多価アルコール)、成分6(多価アルコール)と、成分9(制汗成分)と、成分10(殺菌成分)と、成分11(溶剤)とを約40℃に加温して均一に混合した。その後、成分1、2、3、4、8の混合物に、成分5、6、9、10、11の混合物を撹拌しながら徐々に添加した。得られた混合物を冷却し、乳化組成物を得た。
実施例2及び3
実施例1と同様の方法で、表1に記載の各配合量に従い、それぞれ乳化組成物を得た。
比較例1及び2
実施例1と同様の方法で、表1に記載の各配合量に従い、それぞれ乳化組成物を得た。なお、比較例2では、実施例1中の成分8は、成分7に置き換えて配合した。
評価方法
5名の男性被験者に実施例1〜3及び比較例1〜2の各試料を配布して、各被験者のワキに塗布し、塗布して6時間後の汗の臭いの防臭効果について、下記の評価基準を用いて官能評価を受けた。
評価基準
◎:ほとんど臭わない。
○:あまり臭わない。
△:やや臭う。
×:臭う。
実施例1〜3及び比較例1〜2で得られた各試料の各成分の配合量と各試料の評価結果を表1に示す。
Figure 0005496564
比較例1と実施例1〜3より、本発明に用いられる酸化亜鉛粉体を含む試料の方が、6時間経過後においても持続した、優れた防臭効果を示すことが実証された。また、比較例2と実施例1〜3より、通常の酸化亜鉛粉体を含む試料よりも本発明に用いられる酸化亜鉛粉体を含む試料の方が、6時間経過後においても持続した、優れた防臭効果を示すことが実証された。
実施例4
表2に示す成分1(油成分)、成分2(油成分)と、成分3(シリコーンゲル)と、成分4(界面活性剤)と、成分7(皮脂固定化剤)と、成分8(粉体成分)とを約40℃に加温して均一に混合した。次に、表2に示す成分5(多価アルコール)、6(多価アルコール)と、成分12(制汗成分)と、成分13(殺菌成分)と、成分14(溶剤)とを約40℃に加温して均一に混合した。その後、成分1、2、3、4、7、8の混合物に、成分5、6、12、13、14の混合物を撹拌しながら徐々に添加した。得られた混合物を冷却し、乳化組成物を得た。
実施例5〜9
実施例4と同様の方法で、表2に記載の各配合量に従い、それぞれ乳化組成物を得た。なお、実施例7〜9では、実施例4中の成分8は、それぞれ成分9、10、11に置き換えて配合した。
比較例3
実施例4と同様の方法で、表2に記載の各配合量に従い、乳化組成物を得た。
評価方法
5名の男性被験者に実施例4〜9及び比較例3の各試料を配布して、各被験者の前腕部に塗布し、各試料における粉体成分が与える肌への使用感について、下記の評価基準を用いて官能評価を受けた。官能評価は、各試料につき5回ずつ行った。
評価基準
◎:非常にさらさらしていて、肌のベタつきがない。
○:さらさらしていて、肌のベタつきがほとんどない。
△:ややベタつく。
×:ベタつく。
実施例4〜9及び比較例3で得られた各試料の各成分の配合量と各試料の評価結果を表2に示す。
Figure 0005496564
比較例3と実施例4〜9より、本発明に用いられる球状粉体を含む試料の方が、肌のベタつきがなく、さらさらとした使用感を与え、肌への使用感において優れた効果を示すことが実証された。

Claims (2)

  1. (A)100nm以下の平均粒子径を有する、表面に疎水化処理を施した酸化亜鉛粉体と、
    (B)疎水化処理を表面に施した、又は表面が疎水性である、1〜20μmの平均粒子径を有する球状粉体と、
    を含み、
    上記成分(A)が0.1〜5.0重量%であり、上記成分(B)が1.0〜10.0重量%である配合比率としたことを特徴とする制汗・防臭剤用油中水型乳化組成物。
  2. 上記成分(A)を、350〜600℃の温度で焼成することを特徴とする請求項に記載の制汗・防臭剤用油中水型乳化組成物。
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