JP5494376B2 - シート処理システム、画像形成システム及び小口断裁位置決定方法 - Google Patents

シート処理システム、画像形成システム及び小口断裁位置決定方法 Download PDF

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Description

本発明は、筋付け装置、折り装置及び小口裁断装置が連結されたシート処理システムに係り、特にシート処理システム内での小口裁断の裁断位置の制御に特徴のあるシート処理システム、このシート処理システムを画像形成装置の後段に備えた画像形成システム及びこれらのシステムにおける小口裁断位置決定方法に関する。
従来から、画像形成装置から排出された複数の用紙などのシート部材を束状にまとめたシート束に中綴じを行い、中綴じしたシート束を中央部で2つ折りにする、所謂中折りもしくは中折り製本が行われている。このように複数枚からなるシート束をまとめて折ると、シート束の外側は内側のシートと比べて折り部のシートの伸び量が大きくなる。そのため、外側のシートの折り部では形成された画像部が伸びることにより、トナー剥がれ等、画像部にダメージが生じることがある。同様の現象はZ折り、3つ折り等、その他の折り処理でも発生する。また、シート束の厚さによって折りが不十分であることがある。
そのため、シート束を2つ折りする等の折り処理を行う前に、シートの折り部に予め筋を付けておき、外側のシートも折れやすくすることによってトナー剥がれを防止するクリーサと呼ばれる筋付け装置が既に知られている。また、折られたシート束の小口を裁断し、見栄えの良い製本を行う小口製本装置も知られている。
ところで、これらの各装置、すなわち、画像形成装置、筋付け装置、折り装置及び小口裁断装置は一般に連結されて1つの画像形成システムとして使用される。このような画像形成システムでは、画像形成装置から排紙されたシートに対して折り処理を行う前に、筋付け装置によって予め折り目部に筋を付け、折り装置で例えば中綴じした後、2つ折りし、冊子小口部を小口断裁装置で断裁し、冊子小口部のシートを揃えるようになっている。
このような装置として例えば特許文献1(特許第4079141号公報)記載の発明が公知である。この発明は、断裁後の冊子の大きさをシートサイズ毎に一定とするため、中折りされた用紙束からなる冊子を後処理する用紙後処理装置において、前記冊子の進行方向先端部が当接される定位置に配置された先端ストッパと、前記先端ストッパに当接して停止した前記冊子の後端部を検知する検知手段を備え、前記冊子を挟持して移動することにより前記冊子を搬送する移動手段と、前記移動手段の移動を制御する制御手段と、前記移動手段により断裁位置まで搬送された前記冊子の小口部を断裁する断裁装置とを有し、前記制御手段は、断裁後の冊子の折り目部から断裁部までの長さを用紙サイズ毎に一定とすべく、前記移動手段が所定の基準位置から前記検知手段によって前記冊子の後端部を検知するまでに移動した移動距離と、前記移動手段が前記所定の基準位置から前記冊子を前記断裁位置に搬送するまでに移動する用紙サイズ毎に定められた移動距離とに基づき、前記冊子の後端部を検知した位置から前記冊子を前記断裁位置に搬送するまでの前記移動手段の移動を制御することを特徴とするものである。
ところで、前述の画像形成システムのように筋付け装置を備えたものでは、筋を付けた際にシート搬送方向のシートサイズが筋付け分だけ短くなる。また、筋付けされたシートを重ねて折ると、折り目がシートの厚さ方向に大きくなり、冊子サイズが大きくなる。また、筋付け部の影響でシートの端部が揃わなくなる。そのため、前記特許文献1記載の発明のように冊子の端部を検知した位置を基準に断裁位置を制御しても、個々の冊子の小口が揃わなくなる。
すなわち、従来の小口断裁では、筋付け処理の実施有無による小口部揃え精度の影響が考慮されてないため、筋付け処理の有無によらず、シートサイズ情報、及び/又は入力された断裁位置情報に基づいて断裁位置を決定していた。このため、前述のように筋付け処理を実施した場合には、小口断裁後の小口揃え品質が低下せざるを得ず、筋付け処理後の小口の精度の低下は解決されていない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、筋付け処理を実施したときでも小口断裁後の冊子の小口揃え品質を維持することにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、シートに筋付け処理を行う筋付け装置と、シートに中折り処理を行う折り装置と、折り処理された冊子の小口部を切断する小口断裁装置とが連結されたシート処理システムであって、筋付けの有無、及び筋付けを行って折り込んだときのずれ量を推定するための情報に基づいて小口断裁処理のシート端部からの断裁位置を決定する手段を備えていることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記断裁位置を決定する手段は、筋付け処理を施された冊子の方が、筋付け処理を施されない冊子よりも、シート端部から断裁位置までの距離が大きくなるように断裁位置を決定することを特徴とする。
第3の手段は、第1又は第2の手段において、前記ずれ量を推定するための情報がシートの枚数であることを特徴とする。
第4の手段は、第1又は第2の手段において、前記ずれ量を推定するための情報が筋付け処理されたシートの枚数であることを特徴とする。
第5の手段は、第1ないし第4のいずれかの手段において、前記ずれ量を推定するための情報が筋付け処理されたシート厚であることを特徴とする。
第6の手段は、第1ないし第5のいずれかの手段において、シート断裁位置を入力する手段をさらに備え、当該入力する手段からシート断裁位置が入力された場合は、断裁位置を決定する手段によって決定された断裁位置よりも入力された断裁位置を優先して断裁位置を決定することを特徴とする。
第7の手段は、第6の手段において、前記決定する手段によって決定されたシート端部から断裁位置までの距離の値が、入力されたシート端部から断裁位置までの距離の値よりも大きい場合は、前記決定する手段によって決定された断裁位置で断裁処理を実行することを特徴とする。
第8の手段は、第1ないし第7のいずれかの手段に係るシート処理システムと、前記筋付け装置の前段に連結された画像形成装置と、を備えた画像形成システムを特徴とする。
第9の手段は、シートに筋付け処理を行う筋付け装置と、シートに中折り処理を行う折り装置と、折り処理された冊子の小口部を断裁する小口断裁装置とが連結されたシート処理システムにおける小口断裁位置決定方法であって、筋付け処理の有無を示す筋付け情報を取得する第1の工程と、筋付け処理されたシート枚数及び/又はシート厚の情報からシート束端部からの距離で規定されるシート断裁位置を決定する第2の工程と、ユーザからの断裁位置指定の有無を判定する第3の工程と、ユーザから断裁位置の指定がない場合に第2の工程で決定された断裁位置とする第4の工程と、ユーザから断裁位置の指定があった場合に入力された断裁位置を取得し、第2の工程で決定した断裁位置とユーザ入力の断裁位置を比較する第5の工程と、第5の工程の比較結果が第2の工程で決定した断裁位置がユーザ入力の断裁位置以下の場合は断裁位置をユーザ入力の断裁位置とし、そうでない場合には、第2の工程で決定した断裁位置とする第6の工程と、を備えていること特徴とする。
なお、後述の実施形態では、筋付け装置は符号Aに、折り装置は符号Bに、小口断裁装置は符号Cに、画像形成装置は符号PRに、断裁位置を決定する手段は画像形成装置PRのCPU_PRcあるいは小口断裁装置cのCPU_Ccに、シート断裁位置を入力する手段は操作パネルOPに、第1の工程はステップS101に、第2の工程はステップS102に、第3の工程はステップS103に、第4の工程はステップS104に、第5の工程はステップS105及びステップS106に、第6の工程はステップS107及びステップS108に、それぞれ対応する。
本発明によれば、筋付けの有無、及び筋付けを行って折り込んだときのずれ量を推定するための情報に基づいて小口断裁処理のシート端部からの断裁位置を決定する手段を備えているので、筋付け処理を実施したときでも小口断裁後の冊子の小口揃え品質を維持することができる。
本発明の実施形態における画像形成システムの概略構成を示す図である。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、シートが筋付け装置に搬入されたときの状態を示す。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、突き当て部材にシート先端が当接したときの状態を示す。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、突き当て部材が下降し、シートが更に搬送されたときの状態を示す。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、シート中央に筋付け処理行われているときの状態を示す。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、シートが折り装置の折り処理トレイに搬送されたときの状態を示す。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、筋付け処理されたシートが折り処理トレイに積載されていく状態を示す。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、筋付け処理されたシート束の折り処理トレイへの積載が完了した状態を示す。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、折り処置トレイ上に積載されたシート束が折り位置まで後端フェンスにより押し上げられた状態を示す。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、シート束が中折りされている状態を示す。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、折りが終了して小口断裁装置に搬出された状態を示す。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、シート束が断裁位置で停止している状態を示す。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、シート束を断裁位置で断裁している状態を示す。 画像形成システムの動作を示す動作説明図で、小口断裁されたシート束を排紙したときの状態を示す。 筋付け処理を実施していないシート束の小口部のずれ量を示す図である。 全シートに筋付け処理を実施したときのシート束の小口部ずれ量を示す図である。 最下位及び最上位のシートに筋付け処理を実施したときのシート束の小口部ずれ量を示す図である。 厚紙の全シートに筋付け処理を実施したときのシート束の小口部ずれ量を示す図である。 画像形成装置の操作パネルのユーザ入力時の表示画面を示す図である。 本実施形態に係る画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る画像形成システムにおける断裁位置決定制御の制御手順を示すフローチャートである。
本発明は、筋付け装置、折り装置及び小口切断装置が連結されたシート処理システムにおいて、筋付け処理情報に応じて、冊子小口部のシート端部からの切断位置を制御するようにしたものである。以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態における画像形成システムの概略構成を示す図である。本画像形成システムは、シートに画像を形成する画像形成装置PR、筋付けを付ける筋付け装置A、折り処理(後処理)を行う折り装置B、及び折られた冊子の小口を断裁する小口断裁装置Cから基本的に構成されている。なお、画像形成装置PRを除くシステムが画像形成装置PRの後段に設けられたシート処理システムに相当する。
画像形成装置PRはスキャナ、PCなどから入力された画像データをシート上に可視像として顕像化して出力するもので、電子写真方式、液滴吐出方式などの公知の作像エンジンが使用される。
筋付け装置Aは第1及び第2の搬送手段1,2、筋付けユニットAu、及び第3及び第4の搬送手段3,4を備え、筋付けユニットAuは筋付け部材11及び受け台12から構成され、筋付け部材11と受け台12でシートを挟み込むことにより筋を付ける。筋付けユニットAuは駆動カム13、加圧バネ14及びこれらを支持する支持部材15と備え、筋付け動作時には、駆動カム13が回転し、筋付け手段11が下降し、加圧バネ14によりシートに圧をかける。なお、符号10は第2の搬送手段12のシート搬送方向下流側に位置し、シート先端が突き当てられスキューを補正する突き当て部材である。
筋付け部材11の受け台12に対向する端面には筋を付けるための刃(クリース刃−凸刃)がシート搬送方向の直交する方向に直線状に設けられている。クリース刃は先端が尖った刃形状に形成されている。一方、受け台12の前記クリース刃と対向する面にはクリース刃の先端縁が嵌り込むような筋付け溝(凹刃)が切溝されている。このような形状に両者が形成されていることから、シートを挟み込んだときに、先端形状(凸刃)と溝形状(凹刃)による筋が付けられる。
筋付け装置Aで筋が付けられた後、シートは下流の折り装置Bへ送られる。折り装置Bは第5ないし第7の搬送手段5,6,7、折りプレート20、折りローラ21、中折り折り処理トレイ22、及び後端フェンス23を備えている。
折り処理トレイ22は、第5ないし第7の搬送手段5,6,7が設置された搬送路に続いて設置され、下端(搬送方向最上流側)に後端フェンス23が設けられている。折りプレート20及び折りローラ対21は、折り処理トレイ22のほぼ中央部配置され、後端フェンス23によって折り位置までシートが持ち上げられる。なお、別途、折り処理トレイ22にそって昇降動作する爪手段を設け、この爪手段にシートを保持させて持ち上げるようにしても良い。後端フェンス23はシートの搬送方向の整合を行うもので、図示しない戻しローラによって折り処理トレイ22に排紙されたシートの後端を強制的に後端フェンス11に押し付け、シートの位置を揃える。また、図示しないジョガーフェンスによって搬送方向に直交する方向の整合も行われる。なお、後端フェンス23は慣習上こう呼ぶが、この実施形態では、シートの先端が当接する。
折りプレート20は整合されたシート束に対して自身の先端縁を前記筋に沿って押し当て、折りローラ対21のニップに押し込む。これにより、シート束は折りローラ対21のニップに押し込まれ、当該ニップで筋が付けられる。中綴じ処理を伴う場合には、筋を付ける部分に図示しない綴じ装置によって綴じ処理を行った後、この折り処理、所謂2つ折りが実行される。
なお、第1ないし第10の搬送手段1〜7,24,28,29は本実施形態では、搬送ローラが使用されている。
折り処理が完了したシートは下流の小口断裁装置Cへ送られる。小口断裁装置Cは、搬送路27に沿って第8ないし第10の搬送手段24,28,29と、第8及び第9の搬送手段24,28の間に設置された断裁部Cuとを備えている。断裁部Cuは、搬送路を挟んで断裁刃部25a及び刃受け部25bと、この下流側に配置された押え部26a及び押え受け部26bと、刃受け部25bの下方に設置された断裁屑収納部31からなる。
なお、図1において、第1の搬送手段1の上流側には入口センサSN1が、筋付けユニットAuの下流側には先端検知センサSN2が、小口断裁装置Cの断裁部Cuの下流側にも先端検知センサSN3がそれぞれ配置されている。
図2ないし図14は上記のように構成された画像形成システムの動作を示す動作説明図である。この画像形成システムの動作について、図を参照しながら説明する。
図2に示すように、画像形成装置PRから送られてきたシートP1は入口センサSN1を通過し、その検知情報に基づいて第1ないし第4の搬送手段1,2,3,4が起動する。すなわち、搬送ローラ群が回転を開始する。次いで、図3に示すようにシートP1は第1及び第2の搬送手段1,2により搬送され、突き当て部材10にシート先端を一度突き当て、スキューを補正する。スキュー補正完了後、図4に示すように突き当て部材10は矢印方向に下降し、搬送路を開ける。
搬送路が開放されたことからシートP1搬送が再び可能となり、引き続き搬送され、先端検知センサSN2によってシート先端位置が検知される。この先端検知信号を基準としてシートP1は所定距離搬送され、図5に示すように、シートP1の中央が筋付けユニットAuの筋付け部材11の位置に達したとき、駆動カム13が回転し、筋付け部材11が下降し、加圧バネ14によりシートが加圧され、筋が付けられる。図6に示すように筋付けが完了したシートP1は、第3及び第4の搬送手段3,4により、折り装置Bに搬送され、折り装置B内の第5ないし第7の搬送手段5,6,7により折り処理トレイ22に搬送される。図7に示すように、後続のシートP2,P3も筋付け部材11により筋が付けられ、折り処理トレイ22に搬送され、積載される。このとき、シートが搬送されてくる度に、シート搬送方向は後端フェンス23で、シート搬送方向と直交する方向は、図示しないジョガーで整合される。
図8,9に示すように、1ジョブ分のn枚(n:正の整数)のシートP1〜Pnが折り処理トレイ22に整合された状態で積載されると、n枚のシートP1〜PNからなるシート束は後端フェンス23により筋付けされた部分が折りプレート20に対向する位置まで押し上げられ、中折りが可能な状態となる。次いで、図10に示すように折りプレート20が矢印方向に移動し、シート束P1〜Pnを折りローラ対21のニップに押し込み、折りローラ対21で折り処理が行われる。なお、中綴じを行う場合には、図示しない中綴じスティプラの綴じ位置まで押し上げて、中綴じを行った後、更に、折りプレート20に対向する位置まで押し上げる。
折り処理されたシート束P1〜Pnは図11に示すように、小口断裁装置Cに搬送される。そして、図12に示すように、シート束P1〜Pnは先端検知センサSN3によって検知された位置から所定量搬送され、小口部のシート端部から、切断位置dの位置が、切断刃部25aの真下の位置で停止する。この切断位置dはシート枚数、シート厚などにより決められ、あるいは、ユーザに指定により決定される。
図12に示したように小口断裁位置が決定されると、図13に示すように、断裁刃部25aが下降し、シート束P1〜Pnの小口部を断裁する。小口部が断裁されたシート束P1〜PNは、図14に示すように、第9及び第10の搬送手段28,29によって排紙トレイ30に搬送される。また断裁された断裁屑Paは断裁屑収納部31に収納される。
以上が筋付け処理から小口断裁処理までの一連の動作となる。
前記図12、図13に示したように、小口断裁をする際には、シート束P1〜Pnは小口断裁装置Cに搬送された後、小口部のシート端部から、切断位置dの位置が、切断刃部25a真下の位置になるよう搬送され、その位置で停止し、切断される。
図15は筋付け処理を実施していないシート束P1〜PNの小口部のずれ量を示す図で、図15におけるずれ量を「x1」とする。図16は全シートに筋付け処理を実施したときのシート束P1〜PNの小口部ずれ量を示す図で、図16におけるずれ量は「x1」より大きい「x2」となる。これは、筋付け処理を実施することで、図16に示すように筋付け部にはシートの膨らみ部32が発生するからである。そのため、
x1=x2
となることはない。
そこで、本実施形態では、筋付け処理情報に応じて、小口断裁位置dを制御するようにした。これにより、適切な位置での小口断裁を実施することが可能となり、小口断裁部の品質を維持することが可能となる。
すなわち、シート束小口部のずれ量は
x1<X2
となるので、筋付け処理が施された冊子の方が、筋付け処理が施されない冊子よりも、シート端部から切断位置までの距離dが大きくなるよう制御することによって小口裁断時のシート端部の不揃いを防止することができる。
大きくする距離は、予め用紙の紙厚、枚数及びずれ量の関係をデータ化しておき、小口が揃う距離dを画像形成装置PRのCPUが決定(推定)し、小口断裁装置CのCPUに指示し、小口断裁装置Cで実行する。このように制御すると、シート端が不揃いになる部分での断裁が実施されないので、小口断裁部の品質を維持することが可能となる。また、データ化された用紙の紙厚、枚数及びずれ量の関係は断裁位置決定情報として図示しないメモリに保持しておく。また、このように制御することを本実施形態では、断裁位置決定制御と称する。
図17は最外紙及び最内紙のみ筋付け処理を実施した場合のシート束の小口部ずれ量を示す図で、この場合のずれ量を「x3」で示す。筋付け処理が実施されたシート枚数によって、小口部ずれ量は異なるため、図16に示したずれ量「x2」と比較すると、
x3<x2
となる。そのため、筋付け処理を実施されたシート枚数が少ない冊子の場合の方が、シート端部から切断位置までの距離dが小さくなるよう制御する。この場合も、予め用紙の紙厚、枚数及びずれ量、及び筋付け枚数の関係をデータ化しておき、小口が揃う距離dを画像形成装置PRのCPUが決定(推定)し、小口断裁装置CのCPUに指示し、小口断裁装置Cで実行する。
図18は厚紙に対して筋付け処理を実施し、折り処理された場合のシート束の小口部ずれ量を示す図で、この場合のずれ量を「x4」で示す。筋付け処理が実施されたシートが厚くなると、筋付け処理により発生した膨らみ部33は、図16に示す普通紙での膨らみ部32と比べ大きくなり、小口部ずれ量は、
x2<x4
となる。したがって、筋付け処理を実施されたシート厚が厚い冊子の場合の方が、よりシート端部から切断位置までの距離dが大きくなるよう制御する。この場合、図16で説明したように、紙厚のデータを持っているので、このデータを使用して距離dを設定すれば良い。
シート断裁位置は、このように画像形成装置PRのCPUが決定(推定)し、小口断裁装置Cで実行されるが、ユーザが任意に小口断裁位置を指定することにより決定することもできる。図19は図20に示す画像形成システムにおける画像形成装置PRの操作パネルOPの表示状態を示す図である。この表示状態は、シート断裁位置をユーザが「+1mm」と指定状態を示す。勿論、ユーザが指定した場合には、画像形成装置PRのCPUによる断裁位置の決定制御は行われない。
しかし、入力されたシート断裁位置が、筋付け処理情報より決定(推定)された切断位置よりも小さい場合には、画像形成装置PRによるCPUによる断裁位置決定制御を実施する。これにより、小口断裁部の品質を維持することができる。
なお、シート枚数が増加すれば、ずれ量x1,x2,x3,x4もそれぞれ大きくなることは言うまでもなく、図15ないし図18の比較は、同じシート枚数でのものである。
また、本実施形態において筋付け処理情報とは、筋付けの有無、シート枚数、シート厚、筋付けを行った枚数等に関する情報である。また、断裁位置Pcは図15ないし図18に示したずれ量x1,x2,x3,x4を示す図面のシート束端部ではない側、すなわち表紙のシートの端部にあたる位置である。
図20は本実施形態に係る画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像形成システムでは、画像形成装置PR、折り付け装置A、折り装置B、小口断裁装置Cがこの順で直列に接続されている。この場合、シートの搬送経路が直列というばかりでなく、制御系もシリアルに接続されている。すなわち、画像形成装置PRはCPU_PRcと通信ポート(インターフェース)PRif、折り付け装置AはCPU_Acと接続方向上流側と下流側の第1及び第2の通信ポート(インターフェース)Aif1,Aif2、折り装置BはCPU_Bcと接続方向上流側と下流側の第1及び第2の通信ポート(インターフェース)Bif1,Bif2、小口断裁装置CはCPU_Ccと通信ポート(インターフェース)Cifを備え、画像形成装置PRからの制御信号を各通信ポートとCPUを介して下流側の装置に送信し、また、下流側からは上流側に各通信ポートとCPUを介して状態信号や問い合わせに応じた信号等を送信する。これにより、画像形成システムは1つの制御体として機能する。また、各装置について図示しないROM及びRAMもそれぞれ備え、各CPUは各装置のROMに格納された制御プログラムをRAMに展開し、RAMをワークエリア及びデータバッファとして使用しながら、前記プログラムで定義された制御を実行する。
図21は、このように構成されるが画像形成システムにおける断裁位置決定制御の制御手順を示すフローチャートである。同図において、まず、筋を付け処理の有無を示す筋付け情報を取得し(ステップS101)、筋付け処理されたシート枚数やシート厚などの断裁位置決定情報からシート断裁位置dcを決定する(ステップS102)。
次いで、ユーザからの断裁位置指定の有無を判定する(ステップS103)。指定がない場合は、断裁位置dをシート束の端部からの距離dcとし(ステップS104)、断裁処理を実行する(ステップS109)。断裁位置指定があった場合には、入力された断裁位置diを取得し(ステップS105)、ステップS102で決定した断裁位置dcとユーザ入力の断裁位置diを比較し(ステップS106)、
dc≦di
の場合は断裁位置dをユーザ入力の断裁位置diとし(ステップS107)、断裁処理を実行する(ステップS109)。
これに対し、
dc>di
の場合は断裁位置dを断裁位置決定情報から決定された断裁位置dcとし(ステップS108)、断裁処理を実行する(ステップS109)。
この制御手順では、ステップS101からステップS108までは、基本的に画像形成装置PRのCPU_PRcが実行して小口断裁処理Cに指示し、これらの指示に応じてステップS109で断裁処理が実行される。なお、この制御手順は、画像形成装置PRのCPU_PRcをシステムのメインCPUと見立てて制御しているからであり、小口裁断装置CのCPU_Ccでこの断裁位置決定制御を実行することができるようにすることもできる。
以上のように、本実施形態によれば、筋付け処理を施したシート束について、前記断裁位置決定制御を実施するので、筋付け処理実施時にも、小口断裁後の、冊子の小口揃え品質を維持することができる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲により規定される範囲に含まれる。
A 筋付け装置
B 折り装置
C 小口断裁装置
OP 操作パネル
P1 シート
P1〜PN シート束(冊子)
PR 画像形成装置
PRc,Cc CPU
特許第4079141号公報

Claims (9)

  1. シートに筋付け処理を行う筋付け装置と、シートに中折り処理を行う折り装置と、折り処理された冊子の小口部を切断する小口断裁装置とが連結されたシート処理システムであって、
    筋付けの有無、及び筋付けを行って折り込んだときのずれ量を推定するための情報に基づいて小口断裁処理のシート端部からの断裁位置を決定する手段を備えていることを特徴とするシート処理システム。
  2. 請求項1記載のシート処理システムであって、
    前記断裁位置を決定する手段は、筋付け処理を施された冊子の方が、筋付け処理を施されない冊子よりも、シート端部から断裁位置までの距離が大きくなるように断裁位置を決定すること
    を特徴とするシート処理システム。
  3. 請求項1又は2記載のシート処理システムであって、
    前記ずれ量を推定するための情報がシートの枚数であること
    を特徴とするシート処理システム。
  4. 請求項1又は2記載のシート処理システムであって、
    前記ずれ量を推定するための情報が筋付け処理されたシートの枚数であること
    を特徴とするシート処理システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシート処理システムであって、
    前記ずれ量を推定するための情報が筋付け処理されたシート厚であること
    を特徴とするシート処理システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート処理システムであって、
    シート断裁位置を入力する手段をさらに備え、
    当該入力する手段からシート断裁位置が入力された場合は、断裁位置を決定する手段によって決定された断裁位置よりも入力された断裁位置を優先して断裁位置を決定すること
    を特徴とするシート処理システム。
  7. 請求項6記載のシート処理システムであって、
    前記決定する手段によって決定されたシート端部から断裁位置までの距離の値が、入力されたシート端部から断裁位置までの距離の値よりも大きい場合は、前記決定する手段によって決定された断裁位置で断裁処理を実行すること
    を特徴とするシート処理システム。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート処理システムと、
    前記筋付け装置の前段に連結された画像形成装置と、
    を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  9. シートに筋付け処理を行う筋付け装置と、シートに中折り処理を行う折り装置と、折り処理された冊子の小口部を断裁する小口断裁装置とが連結されたシート処理システムにおける小口断裁位置決定方法であって、
    筋付け処理の有無を示す筋付け情報を取得する第1の工程と、
    筋付け処理されたシート枚数及び/又はシート厚の情報からシート束端部からの距離で規定されるシート断裁位置を決定する第2の工程と、
    ユーザからの断裁位置指定の有無を判定する第3の工程と、
    ユーザから断裁位置の指定がない場合に第2の工程で決定された断裁位置とする第4の工程と、
    ユーザから断裁位置の指定があった場合に入力された断裁位置を取得し、第2の工程で決定した断裁位置とユーザ入力の断裁位置を比較する第5の工程と、
    第5の工程の比較結果が第2の工程で決定した断裁位置がユーザ入力の断裁位置以下の場合は断裁位置をユーザ入力の断裁位置とし、そうでない場合には、第2の工程で決定した断裁位置とする第6の工程と、
    を備えていること
    と特徴とする小口断裁位置決定方法。
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