JP5492720B2 - 光コネクタ清掃工具 - Google Patents

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Description

本発明は、光コネクタの接合端面を、テープ状の布、あるいは紐などの柔軟な一方向に連続する清掃体によって清掃するための光コネクタ清掃工具に関するものである。
周知のように、光コネクタを突合せ接続する際にその接合端面に汚れや異物が付着していれば、着脱時の損傷や伝送損失の増大などの原因になるため、突き合わせ接続に先だって、接合端面を清掃しておく必要がある。
光コネクタの接合端面の清掃には、接合端面に紐などの一方向に連続する柔軟な連続材からなる清掃体を接触させて汚れ等を拭き取るようにした光コネクタ清掃工具が、従来から用いられている。
この種の光コネクタ清掃工具としては、その先端部分(ヘッド部分)において、連続材からなる清掃体の一部を露出させ、その露出した清掃体を、その連続方向に送り移動させつつ光コネクタの接合端面に接触させる(押し当てる)と同時に、ヘッド部分を接合端面に対して垂直な軸線を中心として回転させる方式のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような方式を採用した光コネクタ清掃工具では、紐などの一方向に連続する柔軟な連続材からなる清掃体を、工具先端部分に向けて繰り出すための供給リールと、工具先端部分から清掃体を引取って巻取る巻取リールとを備えた送り機構(引取機構)、およびヘッド部分を回転させる回転機構を有する構成とされている。そしてこのような光コネクタ清掃工具では、上記各機構を収容するケース状の収容体に、巻取リールを含む前記送り機構に対して相対的に前後方向に直線的に移動させ得る駆動部を設けておき、この駆動部を手指などにより前方に直線的に移動させることにより、巻取リールを巻取り方向に回転駆動させてテープ状の清掃体を送り移動させるように構成されている。
以上のような従来の光コネクタ清掃工具においては、清掃体は供給リールから連続的に繰り出されて、ヘッド部分に至り、さらにそのヘッド部分からの戻りの清掃体が巻取リールに巻取られるように、工具内に巻き廻される。そしてこの際、前記駆動部を直線的に前進移動させることにより巻取リールを巻取方向に回転させて、戻りの清掃体を巻取リールに巻取ることにより戻り側の清掃体に張力(バックテンション)を与え、供給リールから清掃体を引き出す(繰り出す)ことになる。
上述のような送り機構を用いた従来の清掃工具では、次のような問題があった。すなわち、1回の製品使用時における清掃体の送り量が一定ではなく、使用開始の初期においては送り量が小さいのに対し、使用を重ねるうちに次第に送り量が大きくなり、供給リールに巻かれていた未使用の清掃体の残りの長さが少なくなる使用後期から、最終的に未使用の清掃体を繰り出し得なくなる使用終了時近く(使用末期)においては、送り量が初期と比較して格段に大きくなってしまう。これは、次のような理由による。
前述のように清掃工具使用時には、駆動部を相対的に前進移動させ、その前進移動により巻取リールを駆動させて巻取リールを巻取り方向に回転させる。そして巻取リールの回転によりその胴部上に清掃体を巻取ることにより、清掃体に送りが与えられる。ここで、清掃工具の1回の使用時における駆動部の前進距離は、常にほぼ一定であり、したがってその駆動部に連動する巻取リールの回転角度(回転数)も、ほぼ一定となる。ところが、使用回数を重ねていくにしたがって、巻取リールの胴部上には巻き太り(巻径の増大)が生じ、巻取リールの回転角度が同じでも、引取られる長さ(すなわち送り量)は大きくなる。すなわち、1回の使用時の清掃体の送り量は、そのときの巻取リールの胴部上での巻径に比例するから、巻き太りにより巻径が増大すれば、それに伴って送り量も大きくなってしまう。したがって、1回の使用時における巻取リールの回転角度は同じでも、使用を重ねるにつれて、次第に送り量は大きくなってしまうのである。
ここで、一方向に連続する清掃体としては、断面が略円形をなす紐状のもの、及び厚みに対して幅が格段に大きいテープ状のものとに大別されるが、清掃体として、紐状のものではなく、テープ状のものを用いている場合には、上述のような使用後期〜末期における送り量の粗大傾向が顕著となり、使用末期においては、1回の送り量が初期の数倍にも達してしまうのが通常である。
すなわち、紐状の清掃体を巻取る場合には、清掃体が巻取リールの胴部の外周面上の一定の位置に連続して巻取られる(一定位置で次々に重ねて巻取られる)ことは少なく、胴部の軸線方向にある程度分散して巻取られるのが通常である。これに対し、テープ状の清掃体の場合は、清掃体が巻取リールの胴部の一部に偏って巻取られ、ほぼ一定位置で次々に重ね巻きされてしまうのが通常である。そのため、紐状の場合とテープ状の場合とを比較すれば、紐状の清掃体の場合は、使用を重ねても胴部上の清掃体の巻径がさほど大きくならないのに対し、テープ状の清掃体の場合は、使用を重ねれば巻径が紐状の清掃体の場合よりも格段に大きくなってしまうから、同じ使用回数でも、使用末期における巻き径は紐状の場合の数倍に達してしまうのが通常であり、したがって清掃体の一回あたりの送り量も、紐状の場合の数倍となってしまう。
ところで1回の使用時における清掃体の送り量は、光コネクタ接合面を確実かつ十分に清掃できるような最小長さ(必要最小清掃長さ)以上に定めておかなければならないが、前述のように使用開始初期の送り量が小さく、使用を重ねるうちに送り量が大きくなることを考慮すれば、使用開始の初期において清掃体の送り量が前記最小必要清掃長さ以上となるように、前記駆動部の移動距離に対する巻取リールの回転数を設定しておかなければならない。ところが、前述のように使用末期において使用初期の数倍にも送り量が増大してしまうことは、1回の使用時に、清掃体が無駄に(すなわち必要最小清掃長さをはるかに越える長さで)消費されることを意味する。これは逆に言えば、収納長さに限りがある清掃体の全長を有効利用していないことを意味する。すなわち、清掃体の全長を前記最小必要清掃長さで割り算した仮想使用回数よりも、実際に使用できる回数は著しく少なく制限されてしまうのであり、特に前述のようにテープ状の清掃体を用いた場合には、その問題が顕著となる。したがってテープ状の清掃体を用いた場合、使い捨てタイプの清掃工具として、その使用可能回数の増大を図ることが、紐状の清掃体を用いた場合よりも困難であり、また同じ使用回数を確保しようとすれば、紐状の場合よりも長尺の清掃体が必要となり、装置全体として小型化を図ることが困難となってしまう。
一方、光コネクタの接合面の清掃効果の点から紐状の清掃体とテープ状の清掃体とを比較すれば、後者のテープ状のものの方が有利である。すなわち、紐状の清掃体の場合、光コネクタの接合面に対する清掃体の接触面積が小さく、そのためヘッド部分を回転させても、接合面への押し当て力が不十分であったり、押し当て方向が傾いて押し当て力が不均一となったりすれば、接合面の一部、例えば周辺部などに拭き残りが生じて、十分な清掃が行われなくなる事態が発生しやすい。これに対してテープ状の清掃体を用いた場合は、光コネクタの接合面に対する清掃体の接触面積が大きく、そのため拭き残りが生じてしまうおそれも少ない。したがって、清掃能力の点からは、テープ状の清掃体を用いることが望まれる。
しかるに前述のように清掃体長さの有効利用、ひいては使い捨てタイプの清掃工具としての清掃使用回数増大、あるいは清掃工具小型化の観点からは、テープ状の清掃体よりも紐状の清掃体の方が有利であり、そのため従来はテープ状清掃体の使用が進んでいなかったのが実情である。
なお、1製品での清掃可能回数を犠牲にすれば、テープ状の清掃体を用いても小型化は可能であるが、そのようにすれば、製品の商品価値を損なってしまうから、実際の製品には不適当である。
国際公開第2008/108278号
前述のように清掃工具に使用する清掃体としては、清掃効果の点からは紐状のものよりもテープ状のもののほうが有利であって、紐状の清掃体を使用した場合に問題となる光コネクタ接合端面の拭き残しの問題も解消または軽減することができる。しかしながら、テープ状の清掃体を用いた場合、清掃体の長さの有効利用の点で問題があり、そのため使い捨てタイプの清掃工具としての使用回数の増大および工具の小型化を図ることが困難であることから、テープ状の清掃体の使用が進んでいなかったのである。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもので、使用後期〜末期における清掃体の送り量の増大が生じないようにし、これによって、清掃効果の点で有利なテープ状の清掃体を用いた場合でも、清掃工具の使用回数の増大および清掃工具の小型化を図り得るようにし、併せて前述のようなテープ状の清掃体の使用による清掃効果の向上を図り得るようにした光コネクタ清掃工具を提供することを課題とするものである。
本発明の光コネクタ清掃工具では、基本的には、テープ状の布、あるいは紐などの一方向に連続する連続体からなる清掃体を工具内で送り移動させるにあたり、清掃体を従来技術のように巻取リールに巻取るのではなく、その清掃体を両側から挟む少なくとも1対の引取ロールを用いて、その引取ロールにより清掃体に引取り方向の張力を与えると同時にその清掃体を送り出す(排出する)ようにし、これにより清掃体の送り量を、工具の使用開始から末期まで常に一定となるようし、さらにそのための適切な具体的形態を規定した。
したがって本発明の基本的な形態(第1の形態)による光コネクタ清掃工具は、
一方向に連続する柔軟な連続材からなる清掃体を移動させながら、その一部を光コネクタの接合端面に押し当てて、接合端面を拭き取り清掃するための光コネクタ清掃工具において、
工具本体と、前記工具本体から前方に延出する延出部とを備え、
前記工具本体は、清掃体の供給および引取りを行う供給・引取機構と、回転機構と、これらを収容する収容体とを有し、
前記延出部は、前記収容体から延出する延出筒体と、その延出筒体の先端において清掃体を前記接合端面に押し当てるヘッド部材とを有し、
前記供給・引取機構が、清掃体を前記ヘッド部材に連続的に供給する供給リールと、ヘッド部材を経た清掃体を両側から挟んで連続的に引取ると同時にその清掃体を送り出すための、1対の引取ロールを1組とする第1の組および第2の組からなる2組各1対の引取ロールを備えた引取部とを有し、
前記収容体は、前記延出部および前記供給・引取機構に対し前記延出方向前方および後方に相対移動可能であって、前方移動によって前記引取部の引取ロールを引取り方向に回転駆動させる駆動体を備えており、
前記回転機構が、前記収容体の相対移動によって、ヘッド部材を軸回りに回転させる回転シャフトを備え、
前記回転シャフトには、清掃体を供給リールからヘッド部材に導くとともに、ヘッド部材を経た清掃体を、前記引取ロールに導く挿通孔が形成されており、
前記駆動体の前進移動により前記各組の引取ロールを回転させることによって、その駆動体の前進移動距離に比例する長さずつ清掃体を引取り移動させるとともにその清掃体を送り出すように構成され、
さらに、前記引取部の2組の引取ロールが前後方向に直列状に配列されて、清掃体が順次各組の1対の引取ロール間に挟まれて送られるように構成されており、前記2組の引取ロールのうち、ヘッド部材からの戻りの清掃体を最初に挟む第1の組の1対の引取ロールは、それぞれ外周面にギヤ歯状の凹凸を形成したものとされるとともに、そのギヤ歯状の凹凸がその間に清掃体を挟んで噛み合うように構成され、その後に清掃体を挟む第2の組の1対の引取ロールは、それぞれ外周面が平滑なものとされ、第2の組の1対の引取ロールの回転時の周速が、第1の組の1対の引取ロールの回転時の周速よりも大きくなるように構成され、これにより第1の組の1対の引取ロールから出た清掃体に張力が付与されるようにしたことを特徴とするものである。
さらに本発明の第2の形態による光コネクタ清掃工具は、
前記第1の形態の光コネクタ清掃工具において:
前記引取部には、前記各組の1対の引取ロールにおける少なくとも一方の引取ロールに、これら2組の引取ロールが清掃体を挟んで相対的に接近する方向に弾性的に付勢力を与えるための引取ロール付勢手段が設けられていることを特徴とするものである。
さらに本発明の第3の形態による光コネクタ清掃工具は、
前記第1もしくは第2の形態の光コネクタ清掃工具において:
前記引取部の後部側に、前記第2の組の1対の引取ロールにより引取られて送り出された清掃体を収納する清掃体収納室が設けられており、その清掃体収納室の引取部側の壁面には、前記引取部により送り出された清掃体が通過する導入口部が形成されていることを特徴とするものである。
そしてまた本発明の第4の形態による光コネクタ清掃工具は、
前記第3の形態による光コネクタ清掃工具において:
前記導入口部が、前記第2の組の1対の引取ロールの間の位置へ向けて突出するように作られていることを特徴とするものである。
本発明によれば、一方向に連続する柔軟な連続材からなる清掃体を、工具内で送り移動させるにあたり、清掃体を従来技術のように巻取リールに巻取るのではなく、その清掃体を両側から挟む少なくとも1対の引取ロールを用いて、その引取ロールにより清掃体に引取り方向の張力を与えると同時にその清掃体を送り出す(排出する)ようにしているため、清掃体の送り量は、工具の使用開始から末期まで常に一定となり、そのため清掃工具の1回の使用時の清掃体送り量を、1回の清掃のために必要な最小長さに定めておけば、工具使用開始の初期から末期まで、常にその最小送り量で清掃体を送ることができるから、清掃体の全長を有効利用して、使い捨てタイプの清掃工具としてその使用可能回数を増大させることができ、また清掃工具全体の小型化を図ることができるという効果を奏することができる。またこれらの効果は、清掃体として紐状のものを用いた場合よりもテープ状のものを用いた場合に顕著に発揮され、したがって清掃効果の点では紐状のものより優れているテープ状清掃体を実際に適用して、清掃工具の使用可能回数の増大および小型化と、清掃効果の向上とを同時に図り、光コネクタ接合端面の拭き残しなどの問題が生じることを確実に防止することが可能となった。
本発明の光コネクタ清掃工具の一実施形態の光コネクタ清掃工具を示す斜視図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具の正面図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具の正断面図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具の正断面図で、図3の一部をさらに切り欠いた図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具に用いられる駆動体を示す正面図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具に用いられる供給・引取機構の収容部分を示す正面図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具に用いられる引取部の略解的な底面図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具に用いられる延出筒体を示す斜視図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具に用いられるヘッド部材を示す斜視図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具に用いられる回転シャフトを一方側から見た斜視図である。 前記回転シャフトおよびその先端に取り付けられたヘッド部材を示す一部断面状態の側面図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具に用いられる第1の引取ロールを示す分解斜視図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具に用いられる第2の引取ロールを示す分解斜視図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具に用いられる引取ロール付勢手段としての弾性支持部材142を示す斜視図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具に用いられる清掃体収納室を構成する清掃体収納箱を示す斜視図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具における引取部の状況を略解的に示す正面図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具の使用方法を示す工程図である。 前図に続く工程図である。 前図に続く工程図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具に用いられる供給・引取機構の動作を示す工程図であり、(a)は通常状態を示す断面図であり、(b)は収容体が前方移動した状態を示す断面図である。 前記回転シャフトの動作を示す工程図である。 前図に続く工程図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具の使用方法を示す工程図である。 前記実施形態の光コネクタ清掃工具における清掃体の引取り状態を拡大して示す略解図である。
以下、本発明の一実施形態である光コネクタ清掃工具(以下、単に「清掃工具」ともいう)1を、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、柔軟な一方向に連続する連続材からなる清掃体として、布などのテープ状のものを用いていることとする。
図1〜図3に示すように、清掃工具1は、工具本体10と、工具本体10から延出する延出部20とを有する。なお以下の説明においては、図1に示す延出部20(延出筒体21)の先端方向を延出方向の前方といい、その反対方向を後方ということがある。
図1〜図3に示すように、工具本体10は、清掃体2の供給および引取りを行う供給・引取機構3と、ヘッド部材23を回転させる回転機構5と、これらを収容する収容体11と、収容体11内にあって収容体11を付勢する付勢手段40とを備えている。ここで、収容体11は、略直方体のケース部12と、ケース部12内にあってケース部12に対し位置決めされた駆動体13とを有する。
ケース部12は、収容空間12eを隔てて向かい合う基板部12a、12aと、基板部12a、12aの側縁に形成された側板部12b、12bと、基板部12aの前縁に設けられた前板部12cとを有する。この前板部12cには、延出筒体21が挿通する挿通口12d(図1参照)が形成されている。
図3および図5に示すように、駆動体13は、基板53(図20の(a)、(b)参照)と、基板53の前端部から基板53の厚さ方向に突出して形成された挿入凸部54と、基板53の両側縁部から内面側に張り出して形成された張り出し部55と、基板53の前端部に形成された押圧部57と、基板53の後端部から内面側に延出する後端板58とを備えている。
基板53の両側縁部の張り出し部55のうち一方には、鋸歯状(ラック状)のギヤ受け部56(駆動部)が形成されている。このギヤ受け部56は、供給・引取機構3に対する駆動体13の前方移動によって後述する引取部120の引取ロール122A、132Aを引取り方向に回転駆動させる駆動部であって、他方の張り出し部55に向けて突出して形成された複数の受け歯部56aからなる。受け歯部56aは、前後方向に配列されている。
なお、本形態例では、鋸歯状のギヤ受け部56が採用されているが、引取ロール122A、132Aを回転駆動させるための構成はこれに限らず、これらに回転方向の力を加えることができるものであれば、例えば引取ロール122A、132Aの外周縁に当接して摩擦により引取ロール122A、132Aに回転方向の力を加えるものなど、他の構成を採用してもよい。
挿入凸部54は、略円筒状とされ、基板53の内面から基板53の厚さ方向に突出して形成され、その突出高さおよび外径は、回転筒部82のカム溝85に嵌合可能となるように設定されている(図21および図22参照)。
図3、図5に示すように、押圧部57は、付勢手段40を押圧する押圧板57aと、その周縁に形成された筒状の保持筒部57bとを有する。ここで押圧板57aは、基板53の内面から基板53の厚さ方向に突出して、前後方向に対して直交するように形成されている。また保持筒部57bは、付勢手段40の位置ずれを規制するものであり、付勢手段40の後端部を収容するように作られている。
図1および図2に示すように、駆動体13の基板53の外面には、基板部12aの係止穴12fに係止する係止突起53aが形成されている。ここで駆動体13は、係止突起53aが係止穴12fに係止することによってケース部12に対し位置決めされ、ケース部12とともに移動するようになる。
図10に示すように、回転機構5は、軸回りに回転可能な回転シャフト52を備えている。この回転シャフト52は、回転筒部82と、回転筒部82の前端から前方に延出するガイド筒部81とを備えている。ここで回転筒部82内には、清掃体2が挿通する挿通孔83が、回転筒部82の後端に開口して形成されている。この挿通孔83は、回転筒部82の軸方向に沿って形成されている。図示の例では、挿通孔83は断面略矩形とされている。
ガイド筒部81には、全長にわたって挿通孔87が形成されている。この挿通孔87は、テープ状の清掃体2を、供給リール30からヘッド部材23に導くとともに、ヘッド部材23からの戻りの清掃体2を、後述する引取部120を経由して清掃体収納箱152に導くものであって、回転筒部82の挿通孔83に連通している。
ガイド筒部81は略円筒状に形成され、前端部において挿通孔87にヘッド部材23の挿入部91が挿入される(図11参照)。ガイド筒部81の前端部の内面は、平坦に形成された回転止部84とされている。
回転筒部82は略円筒状に形成され、その外面には、駆動体13の挿入凸部54が挿入されるカム溝85が形成されている。このカム溝85は、少なくとも一部が回転筒部82の軸方向に対し傾斜して形成されている。そのため、後述するように、カム溝85に挿入された挿入凸部54が前後方向に移動すれば、回転筒部82がカム溝85に沿って移動することによって、回転シャフト52は軸回りに回転することになる。図示の例では、カム溝85は螺旋状に形成されている。
図9および図11に示すように、ヘッド部材23は、ガイド筒部81の挿通孔87に挿入可能な挿入部91と、挿入部91の前端に形成されたフランジ部92と、フランジ部92の前面から前方に延出する先端延出部28とを備えている。この先端延出部28の先端面は、清掃体2を接合端面61a(図23参照)に押し当てる押当て面24となる。
フランジ部92には、清掃体2が通過する通過口92A、92Bが形成されている。
先端延出部28には、基端部から先端方向に向かって、清掃体2を導くガイドスリット26が形成されている。さらに先端延出部28には、ガイドスリット26の前端部から先端延出部28の外面にかけてガイド口部25が形成されている。
ここでガイド口部25は、供給・引取機構3(供給リール30)からの清掃体2を押当て面24に導く(または押当て面24を通過した清掃体2を供給・引取機構3(引取部120に導く)ためのものである。このように先端延出部28にガイド口部25を形成しておくことによって、清掃体2が押当て面24から外れることを防ぐことができる。
挿入部91は板状に形成されており、一方面側の平坦部93Aと他方面側の平坦部93Bとが回転止部84に沿って配置されるため、ヘッド部材23がガイド筒部81に対して回転しないように規制される。またこの挿入部91には、係合爪93aを有する弾性片93bが形成されている。係合爪93aは、ガイド筒部81に形成された係合開口部81a(係合凹部)(図10参照)の前縁に係止することにより、ヘッド部材23の前方移動を規制することができる。
図11における符号94は、ガイド筒部81の前端とフランジ部92との間に設けられた付勢手段(例えばコイルスプリングなどのバネ部材)を示す。この付勢手段94は、ヘッド部材23を接合端面61aに押し当てたときにヘッド部材23を前方に付勢するためのものである。
図11に示すように、ヘッド部材23には、供給リール30から引き出された清掃体2が巻き回されている。
ここで清掃体2は、連続的に繰り出し可能な程度に軟質で一方向に連続する連続材であれば、特に限定されるものではなく、公知の適当な清浄布(不織布や織布)をテープ状や、断面略円形の紐状に加工したものなどを採用することができる。具体的には、例えばポリエステルやナイロンなどの極細の繊維で構成されたテープあるいは紐を使用することができる。但し、この発明の清掃工具では、清掃体2として、紐状のものを用いた場合よりもテープ状のものを用いた場合のほうが、よりその効果を発揮することができる。なおテープ状の清掃体2を用いる場合、その幅は1.0〜2.5mm程度が好適であり、厚さは0.1〜0.2mm程度が好適である。
清掃体2は、供給リール30から、回転シャフト52(図10参照)の挿通孔83および挿通孔87を経て、ヘッド部材23(図11参照)に至る。このヘッド部材23において、清掃体2は、挿入部91の平坦部93A、フランジ部92の通過口92Aを経て先端延出部28の押当て面24に至り、ガイド口部25、ガイドスリット26、通過口92B、平坦部93Bを通り、挿通孔87および挿通孔83を通り、さらに後述する引取部120(引取ロール122A、122B;132A、132B)を経て清掃体収納箱152の清掃体収納室150に達するように巻回される。
なお逆に清掃体2を、供給リール30から挿通孔83および挿通孔87を経てヘッド部材23に達し、平坦部93B、通過口92B、ガイドスリット26、ガイド口部25を経て押当て面24に至り、通過口92A、平坦部93A、挿通孔87および挿通孔83を通り、さらに引取部120(引取ロール122A、122B;132A、132B)を経て清掃体収納箱152の清掃体収納室150に達するように巻回すこともできる。
図3、図4、図7に示すように、供給・引取機構3は、連続材からなる清掃体2を巻装した供給リール30(供給手段)と、使用後の清掃体2を両側から挟んで連続的に引取ると同時にその清掃体を、例えば後方へ送り出すための少なくとも1対(次に述べるように本実施形態では2対)の引取ロール122A、122B;132A、132Bを備えた引取部120と、供給リール30、引取ロール122A;132Aをそれぞれ回転自在に支持する支持枠35(図6参照)と、引取ロール122B;132Bを回転自在に支持すると同時にこれらを引取ロール122A;132Aに接近させる方向の付勢力を弾性的に与えるための弾性支持部材142(図14参照)とを有する構成とされている。
前記引取部120は、特に図7、図16に詳細に示しているように、軸中心に回転可能でかつ相互に接近して平行に配列された1対の引取ロール122A、122Bと、その1対の引取ロール122A、122Bよりも後方の位置(後述する清掃体収納箱152の導入口部154に近い側の位置)に、軸中心に回転可能でかつ相互に接近して平行に配列された1対の引取ロール132A、132Bとを有している。なお以下の説明では、前方の1対の引取ロール122A、122Bについては、第1の組の引取ロール122A、122Bと称し、後方の1対の引取ロール132A、132Bについては、第2の組の引取ロール132A、132Bと称することがある。
第1の組の引取ロール122A、122Bのうち、一方の引取ロール122Aは、図12に示しているように、全体として中空筒状に作られるとともに、胴部122Aaの外周面にギヤ歯124Aを形成して歯車状とし、さらに軸方向両端のフランジ部122Ab、122Acのうちの一方のフランジ部122Abの盤面に、後述する 被係合部128aが形成されてなるものであり、この引取ロール122Aは、支軸126Aに回転可能に支持されている。さらに、この引取ロール122Aのフランジ部122Abの盤面に対向する位置には、全体として円盤状をなす回動基板129が同軸状に配設され、この回動基板129は、引取ロール122Aと同様に前記支軸126Aに回転可能に支持されている。そしてこの回動基板129における、一方の盤面(引取ロール122Aのフランジ部122Abに対向する側の面)には、前記被係合部128aに係合し得る複数の係合突起129aが形成されており、またその回動基板129における他方の盤面には、歯車状の被動ギヤ128が同軸状に設けられている。
ここで、前記被動ギヤ128は、駆動体13に設けられた鋸歯状(ラック状)のギヤ受け部56(駆動部:図5参照)が噛み合うものであり、したがって被動ギヤ128および回動基板129は、駆動体13の前後方向の移動によって、駆動体13の移動速度に比例した回転速度で回転せしめられることになる。また回動基板129における係合突起129aは、その回動基板129が所定方向に回転したときに回動基板129の回転を引取ロール122Aに伝達する一方、回動基板129が反対方向に回転したときにはその回動基板129の回転を引取ロール122Aに伝達しないように、引取ロール122Aのフランジ部122Abの側の被係合部128aと係合し得る構成とされている。ここで、係合突起129aと被係合部128aとの間の回転伝達方向は、前記駆動体13が前方へ移動したときのギヤ受け部56による被動ギヤ128の回転(回動基板129の回転)が引取ロール122Aに伝達され、駆動体13が後方へ移動したときのギヤ受け部56による被動ギヤ128の回転(回動基板129の回転)は引取ロール122Aに伝達されないように定められている。
第1の組の引取ロール122A、122Bのうち、他方の引取ロール122Bは、前記一方の引取ロール122Aのギヤ歯124Aに噛み合うギヤ歯124Bを外周面に形成した歯車状に作られており、その外径(ギヤ歯124Bの最大径)は、前記一方の引取ロール122Aの胴部外径(ギヤ歯124Aの最大径)DAと実質的に同径に定められている。そして、この歯車状の引取ロール122Bの軸方向両端から突出する支軸126Bが、後述する引取ロール付勢手段140としての弾性支持部材142に回転自在に支持されて、その引取ロール122Bが、前記一方の引取ロール122Aと平行な軸線を中心として回転し得るように構成されている。
前記引取ロール付勢手段140としての弾性支持部材142は、引取ロール122Bを引取ロール122Aに接近する方向(したがって引取ロール122Bのギヤ歯124Aを引取ロール122Aのギヤ歯124Bに噛み合わせる方向)に、弾性的に付勢するとともに、後述する第2の組の引取ロール132A、132Bのうち、引取ロール132Bをその外周面が引取ロール132Aに接近する方向に弾性的に付勢するためのものであり、図示の例では、ある程度の弾性を示し得る樹脂などの材料によって一体に作られている。具体的には、弾性支持部材142は、図14に示すように、全体として矩形板状をなす基部144のほぼ4隅から、4本の支持腕146a、146b、146c、146dを、基部144の板面に直交する面内(したがって各引取ロールの回転軸線に対して直交する面内)で湾曲するように延出させ、かつ支持腕146a、146bの先端部分に、前記第1の組の他方の引取ロール122Bの支軸126Bが回転自在に挿入される支持孔148a、148bを形成するとともに、支持腕146c、146dの先端部分に、前記第2の組の他方の引取ロール132Bの支軸136Bが回転自在に挿入される支持孔148c、148dを形成したものである。
また、第2の組の引取ロール132A、132Bのうち、一方の引取ロール132Aは、図13に示しているように、全体として中空筒状に作られるとともに、胴部132Aaの外周面が平滑な円筒面とされている。すなわち、引取ロール132Aは、前述の第1の組の引取ロール122Aを歯車状としたのとは異なり、単なる円柱状とされており、かつその胴部132Aaの外径DBは、第1の組の引取ロール132Aの胴部122Aaの外径DA(すなわちギヤ歯124Aの最大径)よりも若干大きくなるように定められている。但し、これらの点以外は、引取ロール122Aと実質的に同様である。すなわち、引取ロール132Aの軸方向両端のフランジ部132Ab、132Acのうちの一方のフランジ部132Abの盤面に、被係合部138aが形成され、かつこの引取ロール132Aは、支軸136Aに回転可能に支持されている。さらに、この引取ロール132Aのフランジ部132Abの盤面に対向する位置には、全体として円盤状をなす回動基板139が同軸状に配設され、この回動基板139は、前記支軸136Aに回転可能に支持されている。そしてこの回動基板139における、一方の盤面(引取ロール132Aのフランジ部132Abに対向する側の面)には、前記被係合部138aに係合し得る複数の係合突起139aが形成されており、またその回動基板139における他方の盤面には、歯車状の被動ギヤ138が同軸状に設けられている。ここで、被動ギヤ138は、前記引取ロール132Aの側の被動ギヤ128と同様に、前記駆動体13に設けられた鋸歯状(ラック状)のギヤ受け部56(駆動部:図5参照)が噛み合うものであり、したがって被動ギヤ138および回動基板139は、駆動体13の前後方向の移動によって、駆動体13の移動速度に比例した回転速度で回転せしめられることになる。また回動基板139における係合突起139aは、その回動基板139が所定方向に回転したときに回動基板139の回転を引取ロール132Aに伝達する一方、回動基板139が反対方向に回転したときにはその回動基板139の回転を引取ロール132Aに伝達しないように、引取ロール132Aのフランジ部132Abの側の被係合部138aと係合し得る構成とされている。ここで、係合突起139aと被係合部138aとの間の回転伝達方向は、前記駆動体13が前方へ移動したときのギヤ受け部56による被動ギヤ138の回転(回動基板139の回転)が引取ロール132Aに伝達され、駆動体13が後方へ移動したときのギヤ受け部56による被動ギヤ138の回転(回動基板139の回転)は引取ロール132Aに伝達されないように定められている。
第2の組の引取ロール132A、132Bのうち、他方の引取ロール132Bは、前記一方の引取ロール132Aの胴部132Aaと同様に、外周面が平滑な円筒面をなすように、円柱状に作られて、その外径が前記一方の引取ロール132Aの胴部132Aaの外径DBと実質的に同径に定められ、かつその軸方向両端から突出する支軸136Bが、前述の引取ロール付勢手段140の弾性支持部材142における支持腕146c、146dの支持孔148c、148dに回転自在に支持されて、その他方の引取ロール132Bが、前記一方の引取ロール132Aと平行な軸線を中心として回転し得るようになっている。
図3および図6に示すように、支持枠35は、基板41と、供給リール30を回転自在に支持する供給リール支持筒32と、引取ロール122A、132Aの支軸126A、136Aをそれぞれ回転自在に支持する引取ロール支持筒33A,33Bと、弾性支持部材142を支持するための弾性支持部材保持部149と、第2の組の引取ロール132A、132Bの後方において清掃体収納箱152を着脱可能に保持する収納箱保持部156と、基板41の両側縁部に形成された側板44A、44Bと、基板41の前部において両側板44A、44B間に設けられた仕切板43と、基板41の前端部に形成された前端板46とを備えている。ここで仕切板43は、基板41の前部における両側板44A、44B間の空間を、筒体基部収容部36と付勢手段収容部37とに区画するためのものである。また弾性支持部材保持部149には、弾性支持部材142を保持するための複数の保持爪142A、142B、142Cが形成されている。さらに収納箱保持部156には、清掃体収納箱152を係止保持するための複数の係止爪部156A、156Bが形成されている。ここで、清掃体収納箱152は、連続材からなる清掃体2の使用済みの部分、すなわち引取部120によって引取られて後方に送られた清掃体2を収納するための清掃体収納室150を構成するものであり、その清掃体収納箱152は、後に詳細に説明するように、収納箱保持部156の前記係止爪部156A、156Bによって着脱可能に保持されるようになっている。
筒体基部収容部36は、延出部20の筒体基部15を収容するように作られている。そして一方の側板44Bの後端近傍には、筒体基部15の後方移動を規制する規制板42Aが形成され、仕切板43の後端部にも、筒体基部15の後方移動を規制する規制板42Bが形成されている。また前端板46には、延出筒体21が挿通する凹部46aが形成されている。
このような構成により、筒体基部収容部36は、筒体基部15の後方移動を規制板42A、42Bにより規制するとともに、前端板46によって前方移動を規制することになる。
付勢手段収容部37は、側板44Aと仕切板43との間の空間であって、付勢手段40を収容するためのものである。一方前端板46の後面には、付勢手段収容部37内の付勢手段40の前端部に挿入されて付勢手段40を位置決めする保持突起39が後方に突出して形成されている(図3、図6参照)。
ここで、支持筒32、33A,33Bの位置は、供給リール30および引取部120(引取ロール122A、122B、;132A、132B)の設置位置(前後方向位置)が、筒体基部収容部36および付勢手段収容部37より後方寄りとなるように定められている。
図示の例では、引取ロール支持筒33A,33Bは、引取ロール122A、122B、;132A、132Bが供給リール30の後方に位置するように、供給リール支持筒32の後方に定められている。また引取ロール支持筒33A,33Bは、第2の組の引取ロール132A、132Bが第1の組の引取ロール122A、122Bの後方に位置するように定められている。
基板41には、供給リール30、引取ロール122A、132Aの径方向に対し垂直に延出する延出板45A、45B、45Cが形成され、延出板45A、45B、45Cの先端には、それぞれ供給リール30、引取ロール122A、132Aに向けて突出する係止爪45Aa、45Ba、45Caが形成されている。各延出板45A、45B、45Cは、それぞれ弾性的に曲げ変形可能であり、各係止爪45Aa、45Ba、45Caは供給リール30、引取ロール122A、132Aに対し接近および離間する方向に変位可能となっている。
供給リール30は、図7に示すように、繰り出すべきテープ状の清掃体2が巻付けられる胴部47Aと、胴部47Aの一端に設けられた第1フランジ板48Aと、胴部47Aの他端に設けられた第2フランジ板49Aとを備えている。そして第1フランジ板48Aの外面には、周方向に沿って配列された複数の係止凹部(図示略)が形成されており、延出板45Aの係止爪45Aaが前記係止凹部に係合することにより、供給リール30の逆方向回転が阻止されるようになっている。また引取ロール122A、132Aの一方のフランジ部122Ac、132Acの外面にも、周方向に沿って配列された複数の係止凹部(図示略)が形成されており、延出板45B、45Cの係止爪45Ba、45Caが前記係止凹部に係合することにより、引取ロール122A、132Aの逆方向回転が阻止されるようになっている。なお図3、図4において符号34は、供給リール30および引取ロール122A、132Aの支軸32、126A,136Aを保持するための押さえ板である。
図3に示すように、付勢手段40は、前方に相対移動した状態の収容体11を、支持枠35に反力をとって後方に付勢するものであって、コイルスプリングなどのバネ部材が好適に用いられる。その場合、前端板46に反力をとって駆動体13の押圧部57を後方に付勢することができる。
図8に示すように、延出部20は、筒体基部15と、筒体基部15の先端側に設けられた延出筒体21と、延出筒体21に挿通するヘッド部材23とを備えている。そして筒体基部15は、回転シャフト52の回転筒部82を収容できる保持枠部97と、保持枠部97の前端から前方に延出する円筒状の接続筒部96とを備えている。ここで保持枠部97は、断面矩形の筒状に形成され、保持枠部97を構成する4つの側板99のうちひとつである側板99aには、前後方向に沿って、駆動体13の挿入凸部54が挿入されるスリット100が形成されている。
さらに図8に示すように、延出筒体21は、円筒状の太径部21bと、その前端から前方に延出する細径部21cとからなる。この細径部21cの先端には、ヘッド部材23の先端延出部28が出没自在に挿通する挿通口部21dが形成されている。一方接続筒部96の外面には、延出筒体21の太径部21bに形成された係止開口部21aに嵌合する嵌合爪96aが形成されている。
また前記清掃体収納室150を構成する清掃体収納箱152は、図15に示すように、全体として方形箱状に作られており、その前面には、第2の組の引取ロール132A、132Bの間の出側開き部分に向かって突出する導入口部154が形成され、またその清掃体収納箱152の後端外壁部152Aは、係脱可能に開放させ得るように作られている(図示略)。そしてこの清掃体収納箱152は、ケース部12の後端側から挿入されて、前述の支持枠35の収納箱保持部156上に、前記係止爪部156A、156Bにより係止されて保持されるようになっている。
ここで前記清掃体収納箱152における前方に突出する導入口部154は、図7、図16に示しているように、第2の組の引取ロール132A、132Bの外周面に対向する外側面154B、154Cが、第2の組の引取ロール132A、132Bの出側開き部分に沿うような傾斜面もしくは湾曲面とされて、その導入口部154の開口端154Aが第2の組の引取ロール132A、132Bの出側にできるだけ近接するように構成されている。
次に、テープ状の清掃体2を用いての清掃工具1の使用方法、及び使用時の各部の動作の一例について説明する。
図20(a)に示す通常状態(非使用時)においては、収容体11は、延出部20および供給・引取機構3に対して相対的に比較的後方に位置している。
図17、図18および図23に示すように、収容体11を手指などにより把持して、延出部20の延出筒体21を光アダプタ70のコネクタ挿入口71から挿入すれば、延出筒体21は、光アダプタ70の内壁70aにより位置決めされながらコネクタ収容穴72に進入する。そして押当て面24上の清掃体2は、図23に示すように、光プラグ60の接合端面61aの適切な位置(ここでは、光ファイバ穴61bとその周辺)に当接する。
図20(b)に示すように、収容体11にさらに前方への力を加えれば、延出筒体21の先端が光アダプタ70の壁部70b等(図23参照)から反力を受けて前方移動が規制される一方、収容体11は延出部20に対して相対的に前方に移動する。このとき、延出部20の筒体基部15は、図6に示す規制板42A、42Bによって後方移動が規制された状態で筒体基部収容部36に収容されているため、供給・引取機構3の前後方向位置は大きく変化しない。このため、付勢手段40は駆動体13により圧縮され、支持枠35からの反力により駆動体13を後方に付勢する状態となる。
図20(b)、図21および図22に示すように、収容体11の駆動体13が回転筒部82に対して相対的に前方移動すれば、挿入凸部54も回転筒部82のカム溝85に挿入された状態で前方移動する。このため、回転シャフト52は軸回りに回転する。このような回転シャフト52の回転によって、図23に示すように、ヘッド部材23が軸回りに回転するため、清掃体2は、接合端面61aに当接した状態のままヘッド部材23の軸回りに回転し、接合端面61aが拭き取り清掃される。
またここで図20(b)に示すように、駆動体13が供給・引取機構3に対し相対的に移動すれば、ギヤ受け部56によって、引取部120の被動ギヤ128、138に同方向の回転力が与えられ、これらの被動ギヤ128、138の回転に伴って引取ロール122A、132Aも同方向に回転する。そしてこれらの引取ロール122A、132Aと引取ロール122B、132Bとは、それらの間に清掃体2を挟んで噛み合いまたは接しているため、引取ロール122B、132Bが従動回転せしめられ、同時に第1の組の引取ロール122A、122Bの間および第2の組の引取ロール132A、132Bの間に挟まれた清掃体2に対して、後方(引取り方向)への送り力が与えられる。ここで、清掃体2は、先ず第1の組の歯車状の引取ロール122A、122Bのギヤ歯124A、124Bの間に噛み込まれて、引取ロール122A、122Bに対して滑りが生じることなく、引取ロール122A、122Bの回転により後方へ確実に送ることができ、さらにその清掃体2は、第2の組の引取ロール132A、132Bの間に挟まれて、清掃体収納箱152の導入口部154を経て、清掃体収納箱152内に送り込まれる。またこのように清掃体2が引取り移動させられるに伴い、供給リール30に巻き付けられている清掃体2が供給リール30から引き出され、ヘッド部材23の押当て面24を通って送り移動される。このような清掃体2の送り移動によって、接合端面61aに付着しているゴミや埃、油分などの汚れが確実に拭き取られる。
以上のように、駆動体13を供給・引取機構3に対し相対的に前進移動させることにより、清掃体2を送り移動させることができるが、駆動体13の前進移動距離が一定であれば、引取ロール122A、132Aの回転量(回転角度)も一定となる。したがって第1の組の引取ロール122A、122Bおよび第2の組の引取ロール132A、132Bによって挟まれて後方に送られる清掃体2の前進移動距離(送り量)も一定となり、清掃工具の使用開始の初期から末期まで、常に一定の送り量で清掃体が送られることになる。
この点についてより詳細に説明すれば、第1の組の一方の引取ロール122Aと、それにより従動回転せしめられる第1の組の他方の引取ロール122Bは、駆動体13の前進移動速度に比例した周速で回転し、また第2の組の一方の引取ロール132Aと、それにより従動回転せしめられる第2の組の他方の引取ロール132Bも、駆動体13の前進移動速度に比例した周速で回転し、したがって第1の組の引取ロール122A、122B、第2の組の引取ロール132A、132Bを回転させることによって、駆動体13の前進移動距離に比例する長さずつ、清掃体を引取り移動させるとともにその清掃体を送り出すことができるのである。そして前述のように駆動体13の前進移動距離が一定であれば、清掃工具の使用開始の初期から末期まで、常に一定の送り量で清掃体が送られることから、駆動体13の前進移動距離、したがって、1回の使用時の清掃体2の送り量を、清掃のために必要最小限の長さに設定しておけば、連続材からなる清掃体2の全長を有効利用することができるのである。
なお前述のようにして清掃が終了した後、延出部20を光アダプタ70から引き抜く際には、収容体11を後方移動させればよい。このとき、収容体11に対する延出筒体21および供給・引取機構3の前後方向位置は、付勢手段40の弾性力によって、通常状態(図20(a)に示す状態)に戻ることになる。
ここで、戻りの清掃体2が、引取部120によって引取られ、さらに清掃体収納箱152に送り込まれる際の状況について、図16、図24を参照して更に詳細に説明する。
前述のように戻りの清掃体2は、先ず歯車状の第1の組の引取ロール122A、122Bのギヤ歯124A、124Bの間に噛み込まれる。このとき、清掃体2はギヤ歯124A、124Bの外面の凹凸に挟まれて、屈曲した状態で噛み込まれるため、引取ロール122A、122Bに対して滑りが生じることなく、引取ロール122A、122Bの回転により後方への送り力が確実に与えられる。そしてその歯車状の引取ロール122A、122Bから後方に出た清掃体2は、直ちに外周面が平滑な円柱状の第2の組の引取ロール132A、132Bの間に挟まれ、これらの第2の組の引取ロール132A、132Bの回転によりさらに後方に送られる。ここで、円柱状の第2の組の引取ロール132A、132Bは、本形態例では第1の組の引取ロール122A、122Bと同じ回転速度で回転するが、第2の組の引取ロール132A、132Bの外径DBが第1の組の引取ロール122A、122Bの外径DAよりも若干大きい値となるように定められているため、第2の組の引取ロール132A、132Bの回転時の周速は、第1の組の引取ロール122A、122Bの周速よりも若干大きくなる。そのため、第1の組の引取ロール122A、122Bの間から出てきた清掃体2に対して、第2の組の引取ロール132A、132Bにより後方への張力が与えられ、その結果、第1の組の引取ロール122A、122Bの出側の清掃体2を、第2の組の引取ロール132A、132Bによって円滑に引取り、更に後方に送り出して、清掃体収納箱152における導入口部154の開口端154Aに導くことができるのである。
ここで、第2の組の引取ロール132A、132Bが存在しなければ、歯車状の引取ロール122A、122Bの間で屈曲して噛み込まれた清掃体2がこれらの間から後方に出る際に、引取ロール122A、122Bのギヤ歯124A、124Bのうち、いずれか一方の表面に貼りついたまま、あるいはその表面形状に沿って屈曲したまま、引取ロールに巻き込まれたり、あるいは巻き込まれないまでも、引取ロールの出側の空間に屈曲した状態で滞留してしまったりするおそれがあるが、本実施形態では、歯車状の引取ロール122A、122Bの出側に外周面が平滑な円柱状の第2の組の引取ロール132A、132Bを配設しておき、しかもその第2の組の引取ロール132A、132Bの周速を第1の組の引取ロール122A、122Bの周速よりも大きくして、第1の組の引取ロール122A、122Bの出側の清掃体2に張力(バックテンション)Tを与えることとしているため、上述のような歯車状の第1の引取ロール122A、122Bの出側での清掃体2の巻き込みや滞留の発生を未然に防止することができるのである。
なお、第2の組の引取ロール132A、132Bは、外周面が平坦な円柱状に作られているため、第2の組の引取ロール132A、132Bの間から後方に送り出された清掃体2には、上述のような巻き込みが生じるおそれは少ない。しかも本実施形態では、清掃体収納箱152の導入口部154が前方に突出していて、その開口端部154Aが、第2の組の引取ロール132A、132Bの間の口開き部分に近接しているため、第2の組の引取ロール132A、132Bから後方に送り出された清掃体2は、直ちに清掃体収納箱152の導入口部154に送り込まれることになり、その結果、第2の組の引取ロール132A、132Bの出側の空間に清掃体2が滞留してしまうことを確実に防止できる。
このようにして、戻りの清掃体2を確実に引取り、同時に清掃体収納箱152内に確実に送り込むことが可能となるのである。
なお以上の実施形態では、第1の組の引取ロール122A、122Bとして、外周面にギヤ歯124A、124Bを形成して、歯車状としたものを用いているが、ここでギヤ歯状とは、ギヤ歯の形状に類似した凹凸形状を含む。このようにギヤ歯状の凹凸形状とすれば、清掃体2を噛み込んで、確実かつ十分な引取り力を与えることができる。
さらに前述の実施形態においては、第2の組の引取ロール132A、132Bの胴部外径DBを、第1の組の引取ロール122A、122Bの胴部外径DAよりも若干大きくなるように定め、これにより第2の組の引取ロール132A、132Bの胴部周速が第1の組の引取ロール122A、122Bの胴部周速(ギヤ歯124A、124Bの最大外径部分の周速)よりも若干大きくなるようにして、第1の組の引取ロール122A、122Bから出た清掃体2に張力Tを加える構成としているが、上述のような周速差を付与して清掃体2に張力を加えるための具体的構成は、上記の実施形態には限られない。すなわち、上記の実施形態では、第1の組の引取ロール122A、122Bの回転速度と第2の組の引取ロール132A、132Bの回転速度が等しいことを前提としていることから、外径差によって周速差を与えているが、第1の組の引取ロール122A、122Bの胴部外径DAと第2の組の引取ロール132A、132Bの胴部外径DAが等しい場合でも、例えば第1の組の一方の引取ロール122Aの被動ギヤ128の径と第2の組の一方の引取ロール132Aの被動ギヤ138の径とを異ならしめておけば、第1の組の引取ロール122A、122Bと第2の組の引取ロール132A、132Bに前記同様な周速差を与えて、第1の組の引取ロール122A、122Bから出た清掃体2に張力を加えることが可能である。
また上記の実施形態では、引取部120を、2組の引取ロール122A、122B;132A、132Bで構成しているが、場合によっては、3組(3対)以上の引取ロールによって構成することもできる。
さらに前述の実施形態では、引取ロール付勢手段140の弾性支持部材142として、第1の組の引取ロール122Bと、第2の組の引取ロール132Bとの両者に同時に付勢力を与える構成のものを用いているが、場合によっては、第1の組の一方の引取ロール122Aに付勢力を与えかつこれを回転自在に支持する部材と、第2の組の一方の引取ロール132Aに付勢力を与えかつこれを回転自在に支持する部材とを別個に構成してもよいことはもちろんである。また前述の実施形態では、引取ロール付勢手段140の弾性支持部材142を、弾性を有する樹脂によって一体に構成して、引取ロールを回転自在に支持すると同時に付勢力を与える構成としているが、場合によっては引取ロールを回転自在に支持する部材と付勢力を与える部材とを切り分けてもよいことはもちろんであり、その場合には、付勢力を与える部材としてコイルスプリングなどを使用することも可能である。
また上記の実施形態では、例えば2組の引取ロール122A、122B;132A、132Bからなる引取部120によって、清掃体2を後方に送り出だすこととしているが、場合によっては、清掃体収納室150(例えば清掃体収納箱152)を、引取部120の上方もしくは下方、あるいは側方に設けておき、その清掃体収納室150が位置する方向に向けて清掃体2を送り出すように構成してもよい。
そしてまた前述の実施形態では、清掃体収納箱152を全体として箱状に作り、これを支持枠35の収納箱保持部156に保持する構成としているが、場合によっては、積極的に箱状に作らず、第2の組の引取ロール132A、132Bの後方のケース内空間をそのまま清掃体収納空間としてもよい。但しその場合でも、引取ロール132A、132Bと清掃体収納空間との間に隔壁を設け、その隔壁に、前記清掃体収納箱152の前面の導入口部154と同様に、引取ロール132A、132Bの間の出側開き部分にできるだけ近接するように、開口端が前方に突出する導入口部を形成しておくことが望ましい。
また場合によっては、上述のような清掃体収納箱152を省くのみならず、引取部120によって引取られかつ後方に送られた清掃体2を、工具後端あるいは下面もしくは上面などに形成した図示しない排出口から、工具外部の空間に直接送り出すように構成することも許容される。この場合、工具使用時には、外部に送り出された清掃体2(使用済みの部分)を、鋏などの適宜の切断手段によって切断しながら使用することが望まれる。またその場合、鋏などの切断手段を、紐などの適宜の連結手段によって工具本体に着脱可能に連結しておいてもよい。
なお本発明の清掃工具は、種々のタイプの光ファイバコネクタに適用することができ、例えば、LC形光コネクタ(ルーセント社商標)、JIS C 5973に制定されるSC形光コネクタ(SC:Single fiber Coupling optical fiber connector)、JIS C 5983に制定されるMU形光コネクタ(MU:MiniatureーUnit coupling optical fiber connector)、SC2形光コネクタ等の単心光コネクタに適用することができる。ここで、SC2形光コネクタとは、SC形光コネクタから、ハウジングの外側に装着されるつまみを省略したものである。
また図示の例では、光アダプタ70および光プラグ60を対象としたが、本発明の清掃工具の対象はこれに限定されず、光コネクタレセプタクル(詳細には、レセプタクルハウジング)を、コネクタ用位置決めハウジングとして機能させた構成も採用可能である。この場合には、スリーブ状のレセプタクルハウジング内に組み込まれたフェルールが本発明に係る光コネクタとして機能する。すなわち、レセプタクルハウジングの内側空間であるコネクタ収容穴に清掃工具の挿入部を挿入することで、フェルールの接合端面を清掃できる。
1・・・光コネクタ清掃工具、2・・・清掃体、3・・・供給・引取機構、5・・・回転機構、10・・・工具本体、11・・・収容体、13・・・駆動体、20・・・延出部、21・・・延出筒体、23・・・ヘッド部材、30・・・供給リール、35・・・支持枠、40・・・付勢手段、52・・・回転シャフト、56・・・ギア受け部(駆動部)、61・・・フェルール、61a・・・接合端面、81・・・ガイド筒部、82・・・回転筒部、85・・・カム溝、87・・・挿通孔、120・・・引取部、122A、122B・・・第1の組の引取ロール、124A、124B・・・ギヤ歯、132A、132B・・・第2の組の引取ロール、140・・・引取ロール付勢手段、150・・・清掃体収納室、152・・・清掃体収納箱、154・・・導入口部。

Claims (4)

  1. 一方向に連続する柔軟な連続材からなる清掃体を移動させながら、その一部を光コネクタの接合端面に押し当てて、接合端面を拭き取り清掃するための光コネクタ清掃工具において、
    工具本体と、前記工具本体から前方に延出する延出部とを備え、
    前記工具本体は、清掃体の供給および引取りを行う供給・引取機構と、回転機構と、これらを収容する収容体とを有し、
    前記延出部は、前記収容体から延出する延出筒体と、その延出筒体の先端において清掃体を前記接合端面に押し当てるヘッド部材とを有し、
    前記供給・引取機構が、清掃体を前記ヘッド部材に連続的に供給する供給リールと、ヘッド部材を経た清掃体を両側から挟んで連続的に引取ると同時にその清掃体を送り出すための、1対の引取ロールを1組とする第1の組および第2の組からなる2組各1対の引取ロールを備えた引取部とを有し、
    前記収容体は、前記延出部および前記供給・引取機構に対し前記延出方向前方および後方に相対移動可能であって、前方移動によって前記引取部の引取ロールを引取り方向に回転駆動させる駆動体を備えており、
    前記回転機構が、前記収容体の相対移動によって、ヘッド部材を軸回りに回転させる回転シャフトを備え、
    前記回転シャフトには、清掃体を供給リールからヘッド部材に導くとともに、ヘッド部材を経た清掃体を、前記引取ロールに導く挿通孔が形成されており、
    前記駆動体の前進移動により前記各組の引取ロールを回転させることによって、その駆動体の前進移動距離に比例する長さずつ清掃体を引取り移動させるとともにその清掃体を送り出すように構成され、
    さらに、前記引取部の2組の引取ロールが前後方向に直列状に配列されて、清掃体が順次各組の1対の引取ロール間に挟まれて送られるように構成されており、前記2組の引取ロールのうち、ヘッド部材からの戻りの清掃体を最初に挟む第1の組の1対の引取ロールは、それぞれ外周面にギヤ歯状の凹凸を形成したものとされるとともに、そのギヤ歯状の凹凸がその間に清掃体を挟んで噛み合うように構成され、その後に清掃体を挟む第2の組の1対の引取ロールは、それぞれ外周面が平滑なものとされ、第2の組の1対の引取ロールの回転時の周速が、第1の組の1対の引取ロールの回転時の周速よりも大きくなるように構成され、これにより第1の組の1対の引取ロールから出た清掃体に張力が付与されるようにしたことを特徴とする、光コネクタ清掃工具。
  2. 前記引取部には、前記各組の1対の引取ロールにおける少なくとも一方の引取ロールに、これら組の引取ロールが清掃体を挟んで相対的に接近する方向に弾性的に付勢力を与えるための引取ロール付勢手段が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の光コネクタ清掃工具。
  3. 前記引取部の後部側に、前記第2の組の1対の引取ロールにより引取られて送り出された清掃体を収納する清掃体収納室が設けられており、その清掃体収納室の引取部側の壁面には、前記引取部により送り出された清掃体が通過する導入口部が形成されていることを特徴とする、請求項1、請求項2のいずれか1の請求項に記載の光コネクタ清掃工具。
  4. 前記導入口部が、前記第2の組の1対の引取ロールの間の位置へ向けて突出するように作られていることを特徴とする、請求項3に記載の光コネクタ清掃工具。
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