JP5491097B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は、双方向通信機能を利用して緊急警報及び安否確認装置を備えた自動販売機に関する。
近年ではCATV網やインターネットを代表とするネットワークに、有線通信或いは無線通信回線によって接続されたパソコン、TV、及び携帯電話、PDA等の携帯型情報端末を多くの人々が所持し仕事や生活の中で利用している。しかし、過去の地震、火山の噴火、津波、台風等の自然災害や、事故及び火災等の緊急事態が発生した被災地において、電話会社基地局の被災により被災地との連絡の途絶、或いは電話会社基地局に、処理能力の限界を超えた問い合わせが集中し安否確認が出来ない等の事例から、地域住民にいち早く避難警報や緊急情報の伝達、家族の安否確認するための防災ネットワークを早急に構築することが求められている。
一方、被災時に電子メールの送受信は可能であったとの報告事例が多く、中越大地震の際、通常の電話や携帯電話との通話は発信規制によりほぼできなくなっていたが、唯一パソコン、PHS等の携帯電話のパケット通信網による電子メールのみ利用可能であった。そのため復旧作業に携わる担当者や被災者との連絡にこのパケット通信網を活用して、災害時のリスクコミュニケーションを行っていたことが報告されている。
過去の災害事例を踏まえて、政府が主導し設置を進めている全国瞬時警報システム(J−ALERT)によって、デジタル方式の地域防災行政無線をネットワーク化して緊急情報を地域住民へ伝達するシステムの構築が進められている。図8に全国瞬時警報システム(J−ALERT)の概略図を示す。全国瞬時警報システム(J−ALERT)の情報伝達の流れは、自然災害等の緊急事態の発生後の気象関係情報について気象庁が覚知する。気象庁は、覚知した緊急事態について消防庁に伝達する。次に、消防庁は、通信衛星を経由して緊急情報を全国の地方公共団体へ配信する。消防庁から配信された緊急情報を受信した地方公共団体は、該当する市町村において防災行政無線や消防救急無線を自動起動しサイレン吹鳴や音声放送等により、緊急情報が住民と所轄消防署へ伝達されるシステムである。その他にも道路等に設置された情報表示盤に緊急情報の表示や、エレベータの使用を停止するエレベータ制御を行う。
気象庁から伝達された情報の内、どの情報について防災行政無線を自動起動させるかは市町村で決定することになっているが、緊急地震速報(予測震度5弱以上)、大津波警報、津波警報、緊急火山情報については、自動起動が原則とされている。
そこで、各地域に設置されている自動販売機を地方自治体の防災行政無線にリンクさせて活用することができれば、高度な防災行政無線システムを構築できる。災害等の緊急事態の際、避難警報や緊急情報の伝達手段として日本全国に約260万台が設置されている自動販売機を、地域の防災情報伝達手段として有効に利用する試みが成されている。
現在の自動販売機には在庫、売り切れ、補充、売り上げ等の販売情報を、販売網の基地局である地域情報センターとの間でPHSやインターネット等のネットワークを利用して交信する双方向通信機能を有している。
例えば、特許文献1に開示されている自動販売機を活用したインフォメーションネットワークシステムが提案されている。図9に示すように非常信号を検知した場合は、当該非常信号の種別に応じて地震警報の表示や音声による放送、地震に伴う津波予報、避難経路の表示や放送を、警報解除信号を受信するまで繰り返し行うシステムが紹介されている。
また、例えば特許文献2に開示されている自動販売機および非常時通信システムが提案されている。図10に示すように非常事態が発生した場合に登録された地域住人情報を基に、個人と防災情報センターとの間で情報の伝達を確実に行うことができる自動販売機及び非常時通信システムが紹介されている。
特開2003−151021号公報 特開2006−31226号公報
しかし、いざ災害が発生した場合、情報の入手には電力の途絶や、通話の発信規制によって個々に情報入手する手段が無くなる事態が発生しているのが実情である。
自然災害発生時には、県庁、市町村役所、警察、消防、病院等の公共団体に気象庁から気象情報、地震情報等の情報が提供され、また、災害地域の情報は派出所、消防署等を介して情報が提供されている。それらの情報に基づいて災害対策本部が設置され、災害情報の分析、住民の避難対策、ライフラインの確保等の様々な対策が行われる。しかし、情報の錯綜や災害対策本部の設置の遅れにより被災地域の住民に対して十分な情報の提供が成されていないのが現状で、特に防災行政無線の整備が遅れている地域においては、被災情報、避難場所や避難経路の伝達、電力、水道等のライフラインの復旧対策などの緊急情報伝達ができない状況におかれる。
また、緊急情報の伝達手段として自動販売機を利用する場合、各自動販売機メーカーがばらばらに設置している自動販売機を、自然災害時に双方向緊急警報及び安否確認装置として起動、或いは停止する条件をどうするか、そして、自動販売機の双方向通信手段の回線確保と安否確認装置の使用方法をどうするかと言った統一した運用方法が確立されていない。更に、災害時の電源の確保をどうするか等の問題が山積している。
本発明は以上の問題点に着目しなされたもので、地域防災行政無線にリンクしてPHSやインターネット等のネットワークに接続された自動販売機の双方向通信機能を利用して、緊急警報伝達手段及び安否確認装置を備えた自動販売機を提供することを目的とする。
本発明は上述の目的を達成するため、以下(1)〜()の構成を備えるものである。
(1)警察、消防庁及び災害対策本部と入出力装置で接続された地域情報センターと、該地域情報センターの間の通信がネットワークを介して有線または無線で双方向通信が可能な通信手段を有する自動販売機であって、
該自動販売機が、情報を表示する表示手段と、情報を入力する入力手段と、情報を記録及び再生する記録手段とを具備し、
前記入力手段は、電子情報読取装置と、映像入力装置と、音声入力装置、及び文字入力装置とからなり、
前記消防庁の配信する緊急信号を受信して前記地域情報センターから配信される起動信号から災害の種類を判別して前記記録手段に予め記録された緊急警報や避難情報を選択して前記表示手段を使って放送する災害対応手段と、該災害対応手段が起動された場合には、前記通信手段を使ってネットワークに接続し住民の安否確認を双方向通信で行える安否確認手段を備えることを特徴とする自動販売機。
(2)前記入力手段により入力した情報が、前記表示手段のディスプレイの画面に表示されることを特徴とする前記(1)に記載の自動販売機。
(3)前記入力手段のCCDカメラで記録される映像情報とマイクロホンで記録される音声情報と、前記通信手段のGPS通信機能により当該自動販売機の設置場所を特定する位置情報とを付加した災害情報が前記地域情報センターへ送信され、前記地域情報センターに記録されることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の自動販売機。
(4)前記自動販売機が、前記地域情報センターから該自動販売機に対して防犯モニターの起動信号を配信することで、前記自動販売機の前記入力手段を起動し、前記自動販売機の周辺を監視して防犯情報を収集し記録することを特徴とする前記(1)乃至(3)いずれか1項記載の自動販売機。
本発明によれば、災害等の緊急事態において避難警報や緊急情報の伝達や、家族の安否確認や本人の安否の通報するための伝達手段として、至る所に設置されている自動販売機の双方向通信機能を利用して被災した人々が自身の安全を家族に通報するため、或いは家族の安否を確認するための安否確認機能を備えた自動販売機を提供し、平常時においては双方向通信機能を利用して周辺地域の防犯機能及び情報提供機能を備えた自動販売機を提供することで、経済的にも安価な地域防災システムの構築に貢献できる。
実施例1に係る自動販売機の構成図、(a)自動販売機の外観図、(b)自動販売機の構成図 実施例1に係る自動販売を統括する地域情報センターの構成図、(a)地域情報センターの外観図、(b)地域情報センターの構成図 本実施例1の係る自動販売機と防災行政無線との関係図 実施例1に係る自動販売機の災害対応システムの概略図、(a)警察、消防及び災害対策本部と自動販売機の連携を示す概略図、(b)安否確認システムの概略図 実施例1に係る自動販売機を統括する地域情報センターの自販機管理プログラムのフローチャート 実施例1に係る自動販売機の自販機運用プログラムのフローチャート 実施例1に係る自動販売機の安否確認システム、(a)安否確認システムのフローチャート、(b)安否確認システム操作時のディスプレイの表示 全国瞬時警報システム(J−ALERT)の概略図 情報ネットワークシステムを活用した自動販売機の構成図(a)自動販売機の構成図、(b)情報ネットワークシステムのフローチャート 非常時通信システムを内蔵した自動販売機の構成図、(a)自動販売機の構成図、(b)非常時通信システムの構成図
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により詳しく説明する。
本発明に係る自動販売機が備える双方向通信機能を利用して、緊急事態においては緊急警報伝達手段及び安否確認装置を具備し、平常時においては周辺地域の防犯機能及び情報提供機能を備えた自動販売機の形態を添付した図面に基づいて説明する。尚、以下に説明する自販機の構成や形状は、本発明を最適に説明するものであって自動販売機メーカーの仕様により異なるため本発明を制限するものではない。
図1は双方向通信機能を利用した緊急警報伝達手段及び安否確認装置を具備した本実施例に係る自動販売機の構成図である。図1(a)は自動販売機の外観図、図1(b)は自動販売機の構成図である。図中において、1は本実施例の自動販売機である。2は商品陳列用ウインドウである。3は情報を表示するディスプレイである。ディスプレイ3は緊急時には開閉可能で内部に電話用受話器を内蔵している。4は通貨投入部で、コイン投入口4aと紙幣投入口4bからなる。5はコイン返却部である。6はマイクロホン(以下「マイク」と記す)である。7はスピーカーである。8は非常ボタンである。非常ボタン8を操作するとディスプレイ3が開き中の電話用受話器で警察或いは消防への通報が可能となる。9はCCDカメラである。CCDカメラ9はネットワークを介して遠隔操作が可能なWevカメラの機能を備えている。10はディスプレイ3の表面に取り付けられる入力用のタッチパネルである。11はICカードやICタグを読み取るICカードリーダである。12はネットワーク通信用(通常電話回線やCATV用)の有線ケーブルである。13はPHSやMCA無線等の無線通信用のアンテナである。14は警告灯である。15は太陽電池パネルで、非常用バッテリ25の充電に使用される。20は自動販売機1の全機能を制御する自販機コントローラである。21は外部メモリである。22は情報を記録及び再生するためのCD及びDVDのドライブユニットである。23はUSB接続用のUSBポートである。24はデジタル通信を行う通信ユニットである。通信用ニット24には、有線または無線で双方向通信が可能な電話回線24a(通常電話回線とPHSを含む)、CATV24b、FM文字多重通信24c、MCA無線24d、GPS24e、赤外線通信24f等を備えている。25は非常用バッテリで、外部電源が遮断されると自動的に切り替わるバックアップ用電源である。26は通常の自動販売機の販売処理を行う自販機入出力管理部である。
図2は地域の自動販売機を統括する基地局の地域情報センターの構成図である。図2(a)は地域情報センターのサーバー外観図、図2(b)は地域情報センターのサーバー構成図である。図中において、30は地域情報センターである。31は地域通信センター30の制御部である。制御部31はコントローラ31a、自販機情報生成部31b、緊急事態情報生成部31c、安否確認情報生成部31d、防犯情報生成部31eから構成されている。32は地域情報センター30とネットワークを繋ぐ自販機通信部である。地域情報センター30と夫々の自動販売機1とはネットワークを介して接続されている。33は送信されてきた情報を記録する記録部である。記録部33は自販機情報ファイル33a、緊急情報ファイル33b及び防犯情報ファイル33cから構成されている。34は入出力装置との入出力制御部である。35は警察、気象庁、消防庁及び災害対策本部との入出力装置である。36は自動販売機メーカーとの入出力装置である。気象庁及び消防庁より緊急地震速報(予測震度5弱以上)、大津波警報、津波警報、緊急火山情報等が発表されると、地域情報センター30は該当する地域の自動販売機1に対し災害対応システムの起動信号を送信する。警察、気象庁、消防庁及び災害対策本部と自動販売機メーカーとの入出力回線を分けて確保することで通信の混乱を防いでいる。
地域情報センター30によって起動した災害対応システムにより、該当地域の災害情報伝達手段として自動販売機は以下の機能を有する。
地震等の災害が発生した際、通常の有線の電話回線24aが遮断或いは発信制限が発生しても、自動販売機1の基地局である地域情報センター30は自動販売機1に対して無線電話回線(PHS等)24aやCATV24b、FM文字多重通信24c、MCA無線24d等のネットワークに接続可能な回線を選択し該当地域の自動販売機1に接続して災害対応システムを起動することができる。
自動販売機1は、地域情報センター30からの起動信号により災害対応システムを起動して、飲料品の無料提供(フリーベンダー)の他に緊急警報や避難情報をディスプレイ3に表示し、スピーカー7から警報音と音声による警告を発し、警告灯14の点滅を行う。また、オフィス等の室内に設置された自動販売機1では、紙コップによる量り売り方式のため災害対応システムが起動して飲料品の無料提供(フリーベンダー)を行う際は、自動販売機のボタン操作により紙コップが無い場合でも代用のペットボトルやマグカップ等に応じて供給量や濃さを選択することが出来る。
また、付属するディスプレイ3を使ってニュース等の被災状況、内蔵されているCD、DVDのドライブユニット22に予め収録されている避難情報(避難場所と避難経路の案内)、災害対応病院の案内、安否確認装置の使用方法の案内を随時行う。また災害復旧対策が進んで新たな避難場所、配給所等が開設される等の災害情報の更新が成される場合は、最新のニュースを表示すると共に、PHSやFM文字多重通信24cによる文字情報の配信でディスプレイ3に最新の災害情報をテロップで表示させることができる。また、CD、DVDのドライブユニット22に予め収録されている情報には、通常時の新製品情報の他の地域のレストラン等のグルメ情報や催し案内などの地域情報が収められて、製品購入時に地域情報案内から利用することが出来る。
自動販売機1に付属するCCDカメラ9は、遠隔操作が可能なWevカメラの機能を有し自動販売機周辺の被災状況をリアルタイムで地域情報センター30を経由して警察、消防或いは災害対策本部へ送信することができる。また、安否確認システムを使用する際、CCDカメラ9で操作者の顔や体の状態を記録し、内蔵された電話用受話器や付属したマイク6から操作者の肉声を記録して本人確認情報ファイルを作成し、地域情報センター30へ送信することができる。
自動販売機1に付属する電子情報読取装置11は、安否確認システムを使用する際に、操作者が持っているICカードやICタグ或いはICカード機能付き携帯電話等から登録された個人情報を読み込んで本人確認情報として利用することができる。
平常時には、上述した双方向通信機能を利用して接続されたCCDカメラ9、マイク6、電子情報読取装置11を使い、警察、消防、或いは教育委員会などの要請で、地域情報の伝達や子供たちの防犯用に無線ICタグやICタグ内蔵の携帯電話を持たせて小中学校の通学路の安全確認に利用する地域の犯罪監視の防犯モニターとして利用することができる。
自動販売機1に付属するディスプレイ3は、緊急情報の表示の他に、安否確認システムを使用する際、ディスプレイ3の表面に設置されているタッチパネル10か、或いは不図示の付設のキ―ボードによって文字入力が可能となり、操作者が外国人であっても負担なく操作をすることができる。
自動販売機1の災害対応システムに付加された安否確認システムが選択されると、ディスプレイ3の裏側に内蔵された電話用受話器を取り出してスカイプ(Skype(登録商標))などのネット電話を利用して家族や友人、会社等との連絡を取ることができ、入力された通話記録とCCDカメラ9による操作者の映像は、地域情報センター30に交信記録として本人確認情報と共に記録される。この場合、直接通話による安否確認ができなくても自動販売機1のUSB接続や赤外線通信24fにより携帯電話やPDA等の携帯型情報端末からメールを送受信することもできる。
自動販売機1に付属するGPS通信機能により、夫々の自動販売機に付属するCCDカメラ3やマイク6によって収録された被災状況に位置情報を付加したリアルタイム情報は地域情報センター30の緊急情報ファイル33bに記録される。このリアルタイム情報を地域情報センター30から警察、消防及び災害対策本部に配信して災害マップ上に夫々の地域の被災状況をリアルタイムで表示することができる。
自動販売機1の電力供給が災害時に途絶しても、非常用バッテリ25や充電用の太陽電池パネル15から構成される非常電源を装備することで電力を確保し自立型の情報伝達装置として機能することができる。
また、人命救助の観点から自動体外式除細動器(AED)を内蔵した自動販売機1であってもよい。
全国瞬時警報システム(J−ALERT)の情報伝達の流れは、自然災害等の緊急事態の発生後、緊急情報が気象庁から消防庁に伝達され、次に消防庁から通信衛星を経由して緊急情報を全国の地方公共団体へ配信される。消防庁から配信された緊急情報を受信した地方公共団体は、該当する市町村において防災行政無線を自動起動しサイレン吹鳴や音声放送等により災害情報が地域住民へ伝達される。
気象庁から伝達された情報の内で、緊急地震速報(予測震度5弱以上)、大津波警報、津波警報、緊急火山情報については防災行政無線が自動起動される。また、消防庁から情報を配信する際、情報の種類を識別する情報番号と対象地域コード情報を含めて配信することで、配信された緊急情報に基づく放送内容の自動選択、及び防災行政無線を自動起動させる地方公共団体等を選別するフィルタリングが可能となっている。地域情報センター30では、消防庁から配信された情報の種類を識別する情報番号と対象地域コード情報を受信することで、災害対応システムを起動させる地域や、災害の種類を判別する。
図3は、各自治体で整備されている防災行政無線と本実施例に係る自動販売機との連携を示す概略図で示す。市町村役場等に設置された災害対策本部から地域住民に災害情報を伝達する無線ラインを同報系と呼ぶ。災害対策本部の指示により災害現場の災害情報を報告或いは広報車による現場の職員や住民に情報を伝達する無線ラインを移動系と呼ぶ。河川や火山の観測所や管理事務所と災害対策本部との間で観測データを伝送する無線ラインをテレメータ系と呼ぶ。そして、新たに自販機ネットワークで結ばれている自動販売機1を上述した防災行政無線と連携させることができれば、自動販売機を固定局として災害現場の被災情報を伝達し、地域住民の安否確認を行う双方向通信機能を備えた自販機系として提供することができる。
図4は、災害対応システムの概略図である。図4(a)は自動販売機と警察、消防及び災害対策本部との連携を示す概略図で、図4(b)は安否確認システムの概略図ある。自動販売機1の災害対応システムが起動すると、自動販売機1は、内蔵されたCCDカメラ9、マイク6を使って自動販売機周辺の状況を記録し、GPS24eで入手した設置場所を特定する位置情報(緯度、経度)を付加したリアルタイム情報を地域情報センター30に送信する。地域情報センター30は、夫々の自動販売機1から送られてきたリアルタイム情報を警察、消防及び災害対策本部の求めに応じて送信する。警察、消防及び災害対策本部では、送信されて来たリアルタイム情報を被災現場の被災状況を把握するための画像として、防災マップ上に表示し利用することができる。
この警察、消防及び災害対策本部との連携は、平常時において自動販売機1の双方向通信機能に接続されたCCDカメラ9やマイク6や電子情報読取装置11を使い、子供たち登下校時の通学路の安全確認や、夜間の事故や犯罪、或いは火災の発生等を常時監視する地域の防犯モニターとして利用することもできる。緊急時には非常ボタン8を操作して内蔵された電話用受話器で直接警察或いは消防への通報が可能である。
また、図4(b)に示す災害時に自動販売機1の安否確認システムを使用して、インターネットを利用したネット電話で家族や友人、会社等との連絡を取り、通話する相手がWevカメラ付きPCであれば、お互いを映像で確認しながら無事を確認することができる。
また、自動販売機1には商品購入者に対するサービスとして、地域の美味しいレストラン等のグルメ情報や店舗の特売日情報、美容院や公共施設、病院等への道案内情報など地域に密着した情報を発信する地域情報案内の機能も自動販売機1が備え、自動販売機の持つ双方向通信機能を有効に利用して質の高いサービスを提供することができる。
上述した機能を実現するため、地域情報センター30の自販機管理プログラムの災害対応システムの機能を説明する。
<地域情報センターの自販機管理プログラム>
通常、基地局である地域情報センター30は、市町村等の地域毎に区分けされたエリアに設置されている自動販売機1の状況を管理するためのサーバー機能を備え、自動販売機1の入出力状況(商品の在庫数、売り切れ、温度、釣銭の有無)をモニターして夫々の地域に設置された自動販売機1の商品、釣銭の補充や、売れ筋商品の販売データの集計を行い、双方向通信を利用して地域毎に設置された自動販売機1を効率的に運用するための管理を行っている。
しかし、自動販売機1の基地局である地域情報センター30では、災害等の緊急情報が気象庁から消防庁に伝達されると、消防庁から配信される緊急地震速報(予測震度5弱以上)、大津波警報、津波警報、緊急火山情報等の緊急コード情報(災害の種類を識別する情報コード、対象地域コード)を含む緊急信号を受信し、配信された緊急コード情報を判別して自動的に該当地域の自動販売機に対しネットワークに接続されている交信可能な回線、PHSを含む電話回線網24a、CATV回線24b、MCA無線網24d、FM文字多重通信24cの中から選択して災害対応システムの起動信号を送信する。そして、常時自動販売機1とのネットワーク通信回線を確保し自動販売機1の状態を把握する。
図5に示す自販機管理プログラムのフローチャートに従い、地域情報センター30の自販機管理プログラムを説明する。
地域情報センター30のサーバーが立ち上がると自販機管理プログラムがスタートし(S100)、気象庁及び消防庁から配信される緊急信号受信の有無を確認する(S101)。緊急信号の配信が無ければ通常販売業務を開始し(S102)、各地域に設置された自動販売機1の機能が正常であるか自販機モニターを行う。自動販売機1の動作を確認して自動販売機1の状態を把握し(S103)、もし自動販売機1の不具合を検知した場合は(S104)、自販機修理部門に通知して、自動販売機1の修理を依頼する(S105)。各地域の自動販売機1から送信されてくる商品在庫、釣銭の補充や、売れ筋商品等の自販機販売データ、また、地域情報案内の利用データを自販機情報生成部31bで収集して自販機情報ファイル33aに記録する(S106)。警察、消防、或いは教育機関の依頼により自動販売機1の双方向通信機能を利用した防犯モニターを起動するか判断する(S107)。防犯モニターを起動する場合は、該当地域の自動販売機1に防犯モニター起動信号を送信し、自動販売機1から送られて来る映像や音声、ICタグ読取データ等の防犯情報を、防犯情報生成部31eで収集し防犯情報ファイル33cに記録する(S108)。記録された防犯情報は、防犯データとして警察、消防へ送信される(S109)。その他に火災や事故等で自販機非常SW8が操作された場合には(S110)、警察、消防への緊急回線に接続し(S111)、内蔵されている電話用受話器を使用できるようにディスプレイ3の扉を開ける。自販機非常SW8が押されていなければ終了する(S112)。
次に、ステップS101において消防庁から配信された緊急信号を受信した場合は、地域情報センター30のコントローラ31aで緊急信号コード判別処理を行い(S113)、配信された情報の種類を識別する情報番号と対象地域コード情報から、地域別に自動販売機1を分類し、対象地域に該当する自動販売機1に対して緊急信号コードを送信する(S114)。地域情報センター30は入出力装置35に接続された災害対策本部との回線を確保して災害対策本部と自動販売機1との通信を仲介する。対象地域コード情報によって地域Aが該当地域の場合は、地域Aに設置された自販機の機能確認をして災害対応システムを起動し外部電力の有無、非常電力の機能確認、飲料品の無料提供開始等を行わせる(S115)。同様に地域Bが該当地域の場合は、地域Bに設置された自販機の機能確認し災害対応システムを起動する(S116)。同じく地域Cが該当地域の場合は、地域Cに設置された自販機の機能確認し災害対応システムを起動する(S117)。その他の地域に付いても同様に、地域に設置された自販機の機能を確認し災害対応システムを起動する(S118)。
警察、消防、災害対策本部から配信されてきた災害情報は、地域情報センター30の緊急事態情報生成部31cで処理して災害対応システムが起動された自動販売機1に配信し(S119)、自動販売機1のディスプレイ3やスピーカー7を通じて放送させる。また、該当地域の自動販売機1から送信されて来た、CCDカメラ9や集音マイク6によりリアルタイムで収録された被災状況の映像情報及び音声情報とGPS24eで入手した設置場所を特定する位置情報(緯度、経度)とを付加したリアルタイム情報を緊急事態情報生成部31cで処理し緊急情報ファイル33bに記録し、要請に応じて入出力制御部34を介して災害対策本部、警察、消防にリアルタイム情報を送信する(S120)。
自動販売機1のディスプレイ3に表示された安否確認のアイコンが操作された場合(S121)、後述する安否確認システムで入力された安否確認データを安否確認情報生成部31dで蓄積して緊急情報ファイル33bに交信記録として保存する(S122)。
そして、地域情報センター30では常時、気象庁、消防庁から緊急警報の解除信号が配信されていないかを確認(S123)、解除信号がなければステップS113に戻り新たな緊急信号コードが配信さていないか確認して災害対応システムを継続する。しかし、気象庁、消防庁から解除信号が配信された場合は、地域情報センター30は該当地域の自動販売機1に対して災害対応システムの解除信号を配信し、自動販売機1が正常機能に復帰していることを確認して(S124)災害対応システムを終了する(S112)。
以上の自販機管理プログラムを地域情報センター30が停止されるまで繰り返し実行される。
次に、図6に示す自動販売機1の自販機運用プログラムの災害対応システムの機能を説明する。
<自動販売機の自販機運用プログラム>
通常、自動販売機1は販売データを管理する自販機入出力管理部26により、自動販売機1の入出力状況(商品の販売、商品の在庫数、売り切れ、温度、釣銭の有無)及び地域情報案内の利用状況を制御して、自販機販売データを基地局である地域情報センター30へネットワークを介して送信している。また、地域情報センター30に対し地域管轄の警察、消防、或いは教育機関からの依頼により、自動販売機1の双方向通信機能を利用した児童の通学時間帯や夜間の事故や犯罪、或いは火災の発生等を常時監視するための防犯モニター機能を提供している。しかし、自然災害等の緊急事態が発生した場合、地域情報センター30によって災害対応システムが起動されると、該当地域の自動販売機1は災害情報伝達手段としての機能を発揮する。
図6に示す自販機運用プログラムのフローチャートに従い自動販売機1の自販機運用プログラムの機能を説明する。
自動販売機1が立ち上がると自販機運用プログラムがスタートし(S200)、自動販売機1に電力を供給している外部入力電源に異常がないかを確認する(S201)、外部入力電源に異常があれば外部入力電源から非常用バッテリ25へ電力供給を切り替えて基地局の地域情報センター30へ不具合状況を送信する(S202)。
自動販売機1は、基地局の地域情報センター30からの災害対応システム起動信号が配信されているかを確認する(S203)。起動信号の配信が無い場合は通常販売業務開始し、自販機セルフモニタを実行して自動販売機1の状態を地域情報センター30へ送信する(S204)。ディスプレイ3には地域情報センター30からFM文字多重通信24cにより配信される宣伝広告番組を表示し(S205)、地域情報センター30に対し地域管轄の警察、消防、或いは教育機関からの依頼により防犯モニターの起動信号が配信されているか確認する(S206)。防犯モニターが起動されると、児童の通学時間帯の登下校時の安全確認、夜間の事故や犯罪、或いは火災の発生等を常時監視するためCCDカメラ9、マイク6及びICカードリーダ11による防犯データを収集する(S207)。収集された防犯データはネットワークを介して送信され地域情報センター30の防犯情報ファイル33cに記録保存され、警察、消防、及び教育機関に配信される。
通貨投入部4にお金の投入或いは電子マネーカードをICカードリーダ11にかざすことで通貨投入が検知され(S209)商品が選択されると、ディスプレイに商品取扱、取扱説明番組の表示、及び地域情報案内サービスが表示される(S210)。地域情報案内を選択すると(S211)、自動販売機1の記録部のCD、DVDに予め記録されている地域のレストランや商店、祭りやイベントが行われる公園への道順、お得情報など地域に密着した情報が利用できるサービスで、商品購入者にのみ利用できる(S212)。また、火災や事故等で自販機非常SW8が操作された場合(S213)、内蔵された電話用受話器を使用可能とするためディスプレイ3の扉を開錠し、警察、消防への緊急回線に接続する(S214)。自販機非常SW8が押されていなければ終了する(S215)。
ステップS203で地域情報センター30より災害対応システムの起動信号を受信した場合、緊急信号に含まれる緊急コードを災害の種類を判別してデコードし、自動販売機1の警告灯14の点灯、及びスピーカー7による警報音を鳴らし、周囲の人々に緊急警報が発令されたことを知らせる(S216)。デコードされた緊急コードから災害の種類別(緊急地震速速報予測震度5弱以上、大津波警報、津波警報、緊急火山情報等)に分散処理を実行する(S217)。例えば緊急コードN=300の場合は、緊急地震速報/警報及び地震警報番組を放送する処理を行い(S218)、緊急コードN=400の場合は、大津波警報/津波警報及び津波警報番組を放送する処理を行い(S219)、緊急コードN=500の場合は、緊急火山警報及び火山警報番組を放送する処理を行い(S220)、その他の緊急尾コードに従い台風情報、火災等の警報番組を放送する処理を行う(S221)。その後に避難場所や避難経路、救急病院、配給所案内番組を放送する(S222)。そして災害時の自動販売機周辺をCCDカメラ9や集音マイク6によりリアルタイムで収録した被災状況の映像情報及び音声情報とGPS24eで入手した自動販売機の設置場所を特定する位置情報(緯度、経度)とを付加した被災情報として、地域情報センター30の緊急情報ファイル33bに記録保存され、災害対策本部の要請に応じて被災情報を送信する(S223)。
次に自動販売機1では、災害対応システムが起動すると、ディスプレイ3に表示された安否確認のアイコンが操作されたかを判別し(S224)、安否確認アイコンが押された場合は、安否確認システムが起動して入力処理を行い、入力された安否確認データを交信記録として地域情報センター30へ送信する(S225)。安否確認システムの詳細については、図7に示す安否確認システムのフローチャートを使って後述する。
安否確認システムの操作が終了すると地域情報センター30より緊急信号の解除信号が配信されていないか解除信号の有無を確認し(S226)、解除信号が無ければステップS2016へ戻り災害対応システムを繰り返し実行する。解除信号を確認した場合は、自動販売機1の災害対応システムを解除し解除番組を放送、自動販売機1の正常機能を確認して地域情報センター30に自動販売機1の状態を送信し(S227)、自販機管理プログラム終了する(S215)。
以上の自販機運用プログラムを自動販売機1が停止されるまで繰り返し実行される。
次に、上述した地域情報センター30の自販機管理プログラムのステップS122、及び自動販売機1の自販機運用プログラムのステップS225の安否確認システムの詳細について説明する。
<自動販売機の安否確認システム>
自動販売機1の災害対応システムが起動すると、自動的に安否確認機能である安否確認システムが立ち上がり、ディスプレイ画面に安否確認のアイコンが表示され、内蔵された電話用受話器が利用可能となるようにディスプレイ3の扉が開錠されて操作待ちの状態となる。安否確認システムは、ネット電話と呼ばれるインターネットの接続可能なPHSを含む電話回線24a、CATV24b、MCA無線24d等のネットワーク回線を利用し音声や映像データを圧縮、符号化した通信データを一定の大きさのパケットに分割しアドレスを付けて送受信する電子メールと同じパケット通信を利用する。データを多数のパケットに分割して送受信することにより、ある2地点間の通信に途中の回線が占有されることがなくなり、通信回線を効率良く利用することができるため、インターネット網の中で柔軟に経路選択が可能で、一部に障害が出ても他の回線で代替できるという利点がある。このネット電話であるスカイプ(Skype(登録商標))やIP電話等によってインターネットを介しパケット通信で音声、映像をリアルタイムで送受信することができる通話システムを利用した安否確認システムである。電話回線網が途絶、或いは発信規制が行われた場合でも、その他の通信回線を使ってインターネットに接続し自動販売機に付属するCCDカメラ9、マイク6、ディスプレイ3、タッチパネル10を使って、被災時に当事者が一番確認したい家族、友人、会社等の安否を確認する手段を提供することができる。
インターネットとの接続は、災害対応システムが起動される際、自動販売機1に装備している通信ユニット24を使いMCA無線24dや電話回線24a、CATV24bの有線ケーブルを利用して接続可能な回線を自動的に選択して地域情報センター30に接続されることで通信回線が確保される。将来的には、次世代通信規格であるWIMAX(IEEE802.16−2004)を装備することも可能である。
図7(a)に示す安否確認システムのフローチャートに従って安否確認システムを説明する。図7(b)は、安否確認システムを操作する時のディスプレイ3に表示される操作画面の流れを示す。
自動販売機1の災害対応システムが起動すると、自動的に安否確認システムをスタート(S300)して、ディスプレイ3に表示された安否確認アイコンの操作の有無を確認する(S301)。安否確認アイコンが選択されると本人確認入力画面を表示し、手入力(画像音声入力を含む)、ICカード、携帯電話から入力方法を選択して選択別に分散処理を行う(S302)。例えば緊急コードN=1の場合は、手入力画面を表示して操作者本人の名前、年齢、性別、住所等の本人確認データをタッチパネル10入力、内蔵キーボード入力、或いはWEVカメラとして機能するCCDカメラ9とマイク6で入力した映像音声データを個人確認データとして利用することができる(S303)。緊急コードN=2の場合は、ICカード読取装置にICカード或いはICカード内蔵の携帯電話をかざし本人データを読取り、CCDカメラ9による映像データと共に本人データを画面に表示して本人確認を行う(S304)。また、緊急コードN=300の場合は、携帯電話とのUSB接続、或いは赤外線通信により本人確認データを読取り、CCDカメラ9による映像データに共に本人確認データを画面に表示して本人確認を行う(S305)。そして、安否確認する相手の電話番号を入力する画面を表示して電話番号を入力してネット電話を起動する(S306)。また、携帯電話を使用した場合は、USB接続や赤外線通信により携帯電話のアドレス帳から電話番号、メールアドレス等を入力することができる。安否確認する相手と交信を開始しお互いの安否を確認する際に、相手がWEVカメラ付きPCを利用している場合はテレビ電話のようにお互いを映像で確認することもできる。交信は予め設定した制限時間内に通話を制限し(S307)、自動販売機1の通信ユニット24を使ってネットワークを介して安否確認相手と通話する。安否確認の利用には制限を設けるようにする、例えば交信時間を3分間に制限し、交信相手も3件までに制限して多くの被災者が利用できるようにする。メールによる交信の場合は、自動販売機1に付属するCCDカメラ9、マイク6で収集したデータを添付して送信することができる。交信後、操作者に通話継続の有無を確認するためディスプレイ3の表示画面に通話の「継続」と「終了」のアイコンを表示して選択させる(S308)。通話継続の場合は、通話が予め設定した制限回数に達しているか確認(S309)、例えば交信回数が3件に達していなければステップS306に戻り次の安否確認相手と通話する。通話が制限回数を超えた場合は、通話を終了して次の利用者と代わるように音声と画面表示する(S310)。安否確認システムの交信記録として自動販売機1に付属する受話器、CCDカメラ9、マイク6で入力された交信記録は収録され、地域情報センター30に送信して(S311)、サーバーの緊急情報ファイル33bに交信記録として記録され安否確認システムを終了する(S312)。
以上、説明したように災害が発生した際、気象庁、消防庁から配信される緊急情報により地域情報センター30は、災害対応システムの起動信号を該当する自動販売機1に送信して災害対応システムを起動して緊急情報の伝達や、安否確認システムによる家族の安否確認や本人の安否の通報するための独立した伝達手段として機能する。特に、自動販売機1の安否確認システムを起動するとインターネット等のネットワークに接続されたネット電話を利用して家族や友人、会社等との連絡手段として自動販売機を利用することができる。その結果、災害等の緊急事態において、避難警報や緊急情報の伝達、家族の安否確認や本人の安否の通報するための伝達手段として地域の至る所に設置されている自動販売機を利用して、地域の人々に対する避難警報や緊急情報の伝達や、被災した人々が家族の安否確認や本人の安全を伝達するための安否確認機能を備えた地域の災害情報伝達装置として自動販売機を有効に活用することができる。
本実施で使用した緊急コードの設定については、本発明の趣旨を最適に説明するためのもので本発明を限定するものではない。
1 自動販売機
2 商品陳列用ウインドウ
3 ディスプレイ(表示手段に対応)
4 通貨投入部
4a コイン投入口
4b 紙幣投入口
5 コイン返却部
6 マイクロホン
7 スピーカー
8 非常ボタン
9 CCDカメラ(入力手段に対応)
10 タッチパネル(入力手段に対応)
11 ICカードリーダ(入力手段に対応)
12 有線ケーブル
13 アンテナ
14 警告灯(表示手段に対応)
15 太陽電池パネル
20 自販機コントローラ
21 外部メモリ
22 CD、DVDドライブユニット(記録手段に対応)
23 USBポート
24 通信ユニット(通信手段に対応)
24a 電話回線
24b CATV
24c FM文字多重通信
24d MCA無線
24e GPS
24f 赤外線通信
25 非常用バッテリ
26 自販機入出力管理部
27 USBポート
30 地域情報センター(基地局に対応)
31 制御部
31a コントローラ
31b 自販機情報生成部
31c 緊急事態情報生成部
31d 安否確認情報生成部
31e 防犯情報生成部
32 自販機通信部
33 記録部
33a 自販機情報ファイル
33b 緊急情報ファイル
33c 防犯情報ファイル
34 入出力制御部
35 入出力装置
36 入出力装置

Claims (4)

  1. 警察、消防庁及び災害対策本部と入出力装置で接続された地域情報センターと、該地域情報センターの間の通信がネットワークを介して有線または無線で双方向通信が可能な通信手段を有する自動販売機であって、
    該自動販売機が、情報を表示する表示手段と、情報を入力する入力手段と、情報を記録及び再生する記録手段とを具備し、
    前記入力手段は、電子情報読取装置と、映像入力装置と、音声入力装置、及び文字入力装置とからなり、
    前記消防庁の配信する緊急信号を受信して前記地域情報センターから配信される起動信号から災害の種類を判別して前記記録手段に予め記録された緊急警報や避難情報を選択して前記表示手段を使って放送する災害対応手段と、該災害対応手段が起動された場合には、前記通信手段を使ってネットワークに接続し住民の安否確認を双方向通信で行える安否確認手段を備えることを特徴とする自動販売機。
  2. 前記入力手段により入力した情報が、前記表示手段のディスプレイの画面に表示されることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記入力手段のCCDカメラで記録される映像情報とマイクロホンで記録される音声情報と、前記通信手段のGPS通信機能により当該自動販売機の設置場所を特定する位置情報とを付加した災害情報が前記地域情報センターへ送信され、前記地域情報センターに記録されることを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機。
  4. 前記自動販売機が、前記地域情報センターから該自動販売機に対して防犯モニターの起動信号を配信することで、前記自動販売機の前記入力手段を起動し、前記自動販売機の周辺を監視して防犯情報を収集し記録することを特徴とする請求項1乃至いずれか1項記載の自動販売機。
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