JP5490285B2 - シール構造及びこれを備える回転機械 - Google Patents
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Description
ここで、シール部材は、周方向に沿って延在する環状部材であって、その内周面にはアブレーダブル材を溶射して形成されたアブレーダブル皮膜が形成されている。
ここで、ロータの回転時には、隣接する静翼の内側シュラウド同士で軸方向にせん断力が生じるため、アブレーダブル材が該せん断力を負担しなければならない。しかしながら、アブレーダブル材は切削性が高いため、静翼に直接溶射しただけのアブレーダブル材は該せん断力により破損し、さらには静翼から脱落する可能性があるため、単純に溶射するだけでは適用できない。
すなわち、本発明に係るシール構造は、ロータの外周面から周方向に沿って突出するフィンと、内側シュラウドの内周面に、前記フィンと対向するようにアブレーダブル皮膜が形成された静翼とを備え、前記内側シュラウドの内周面に凹凸形状が形成されており、前記アブレーダブル皮膜が前記凹凸形状に沿って形成され、前記凹凸形状は、前記内側シュラウドの内周面からその内部に向かって形成された凹部により構成され、前記内側シュラウドの内周面は、前記凹部の延在方向に交差する断面形状が直線状に形成されていることを特徴とする。
また、凹凸形状は、例えば、内側シュラウドの内周面からその内部に向かって形成された凹部により形成されている。よって、アブレーダブル皮膜が凹部の内部に入り込んでいるため、確実に接着力を向上させることができる。よって、アブレーダブル皮膜に損傷が生じた場合でも、該アブレーダブル皮膜の脱落を防止することができる。
以下、図面を参照し、本発明の第一実施形態に係る回転機械について説明する。
本発明に係る第一実施形態について、図1を参照して説明する。ガスタービン(回転機械)1は、圧縮空気を生成する圧縮機2と、圧縮機2で生成された圧縮空気に燃料を混合して燃焼させて燃焼ガスMを生成する燃焼器3と、燃焼器3で生成された燃焼ガスMを作動流体として回転駆動するタービン4とを備える。
また、内側シュラウド50は軸方向Pに配設され、周方向Rに隣接する内側シュラウド50と互いに当接して配されている。
また、図3に示すように、内側シュラウド50の内周面50aには、凹凸形状が形成されている。本実施形態では、内側シュラウド50の内周面50aからその内部、換言すると径方向Q外側に向かって凹部51が周方向Rに延在するように形成されている。
なお、アブレーダブル材としては例えばニッケル基合金が採用される。
腹側面71は、背側面72側に向かって膨らむように湾曲しており、背側面72は、腹側面71と同じ側に向かって膨らむように湾曲している。
以下、本発明の第二実施形態に係るガスタービン201について、図4を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
以下、本発明の第三実施形態に係るガスタービン301について、図5を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
以下、本発明の第四実施形態に係るガスタービン401について、図6を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
以下、本発明の第五実施形態に係るガスタービン501について、図7を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
また、内側シュラウド550及びアブレーダブル皮膜560のいずれか一方に選択的に凹部を設けて、他方に凸部を設ければいいため、設計の自由度が広がる。
以下、本発明の第六実施形態に係るガスタービン601について、図8を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
また、凹部651の内部には、アブレーダブル皮膜660が凸部661として入り込んで形成されている。
また、隣接する内側シュラウド650,650…同士の境界線654では、該内側シュラウド650,650…間のせん断力が生じるところ、アブレーダブル皮膜660が凹部651に凸部661として入り込んでいる分のせん断力を低減することができる。よって、タービン静翼630のねじれによる変形を防止することができ、ガスタービン601自体の安定性を向上させることができる。
以下、本発明の第七実施形態に係るガスタービン701について、図9を用いて説明する。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
以下、本発明の第八実施形態に係るガスタービン801について、図10,11を用いて説明する。
ここで、図10は本実施形態に係るシール構造807における図1のY−Y断面図であり、図11はシール構造807の内側シュラウド850部分を切断した断面図である。
この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
なお、上記数値は一例であり、3箇所であってもよく当該数値に限定されるものではない。
また、ピン部材890は、棒状部材であり、一端890aが凹部851のシュラウド側底部851cに、他端890bが第二の凹部862アブレーダブル側底部861cに配設されている。
また、アブレーダブル材を溶射する際には、ピン部材890の他端890b側が突出しているため、アブレーダブル材の溶着を良好として、アブレーダブル皮膜860を形成することができる。よって、ピン部材890を介して、内側シュラウド850とアブレーダブル皮膜860とを強固に接着することができる。
5…ロータ
7,207,307,407,507,607,707,807…シール構造
30…タービン静翼(静翼)
40…フィン
50,250,350,450,550,650,750,850…内側シュラウド
50a,250a,350a,550a,650a,850a…内周面
51,251,351,451,561,651,751,851…凹部
60,260,360,460,560,660,760,860…アブレーダブル皮膜60a,260a,360a,560a,860a…外周面
654,854…境界線
R…周方向
Claims (10)
- ロータの外周面から周方向に沿って突出するフィンと、
内側シュラウドの内周面に、前記フィンと対向するようにアブレーダブル皮膜が形成された静翼とを備え、
前記内側シュラウドの内周面に凹凸形状が形成されており、前記アブレーダブル皮膜が前記凹凸形状に沿って形成され、
前記凹凸形状は、前記内側シュラウドの内周面からその内部に向かって形成された凹部により構成され、
前記内側シュラウドの内周面は、前記凹部の延在方向に交差する断面形状が直線状に形成されていることを特徴とするシール構造。 - 請求項1に記載のシール構造において、
前記凹部は、該凹部の延在方向に直交する断面において前記内側シュラウドの内周面から該凹部の底部に向かうにしたがって幅が次第に広くなるように形成されていることを特徴とするシール構造。 - 請求項1または請求項2に記載のシール構造において、
前記凹部は、該凹部の延在方向に直交する断面において前記内側シュラウドの内周面から膨らむ円弧状に形成されていることを特徴とするシール構造。 - ロータの外周面から周方向に沿って突出するフィンと、
内側シュラウドの内周面に、前記フィンと対向するようにアブレーダブル皮膜が形成された静翼とを備え、
前記内側シュラウドの内周面に凹凸形状が形成されており、前記アブレーダブル皮膜が前記凹凸形状に沿って形成され、
前記凹凸形状は、前記アブレーダブル皮膜の外周面からその内部に向かって形成された凹部により構成され、
前記凹部の底部をなすアブレーダブル側底部は、前記凹部の延在方向に交差する断面形状が直線状に形成されていることを特徴とするシール構造。 - 請求項4に記載のシール構造において、
前記凹部は、該凹部の延在方向に直交する断面において前記アブレーダブル皮膜の外周面から該凹部の底部に向かうにしたがって幅が次第に広くなるように形成されていることを特徴とするシール構造。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のシール構造において、
前記凹部は、前記周方向に延在するように形成されていることを特徴とするシール構造。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のシール構造において、
前記凹部は、前記ロータの軸線方向に延在するように形成されていることを特徴とするシール構造。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のシール構造において、
前記凹部は、前記周方向に隣接する前記内側シュラウド同士の境界線上に形成されていることを特徴とするシール構造。 - 請求項7に記載のシール構造において、
前記内側シュラウドの内周面及び前記アブレーダブル皮膜の外周面の一方側には、前記内側シュラウドの内周面及び前記アブレーダブル皮膜の外周面の他方側に形成された前記凹部に対向して第二の凹部が形成され、
前記凹部及び前記第二の凹部との間に挿入されたピン部材を備えることを特徴とするシール構造。 - 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のシール構造を備えることを特徴とする回転機械。
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