JP5487447B2 - 椅子 - Google Patents

椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP5487447B2
JP5487447B2 JP2010038162A JP2010038162A JP5487447B2 JP 5487447 B2 JP5487447 B2 JP 5487447B2 JP 2010038162 A JP2010038162 A JP 2010038162A JP 2010038162 A JP2010038162 A JP 2010038162A JP 5487447 B2 JP5487447 B2 JP 5487447B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support base
seat
shelf board
back frame
chair according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010038162A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011172688A (ja
Inventor
哲男 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP2010038162A priority Critical patent/JP5487447B2/ja
Publication of JP2011172688A publication Critical patent/JP2011172688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5487447B2 publication Critical patent/JP5487447B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Description

本発明は、背凭れの動作と座の動作とを一定の比率で連動させるシンクロチルト機構を備えてなる椅子のうち、フリーアドレスタイプのオフィスで好適に使用され得る椅子に関するものである。
フリーアドレス形式のオフィスレイアウトを採用したフリーアドレスオフィス(例えば、下記非特許文献を参照)は、1980年代後半に始まったとされる。フリーアドレスオフィスでは、執務者個々人の自席を固定せず、誰でも自由に利用できるデスク及び椅子を配したカフェスタイルのフロアを構築する。
そしてこのようなフリーアドレスオフィスの場合、執務者は、必要書類やパーソナルコンピュータ等を予め勤務者に割り当てられたロッカー等から取り出し、それらをオフィス内に持参し、空いている席に着いて仕事をする。
つまり、また他方、現在のオフィスでは、背凭れの動作と座の動作とを一定の比率で連動させるシンクロチルト機構を備えてなる椅子が多く適用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−212399号公報
嶋村仁志、山田哲弥、杉山武、岩田美成、「研究執務スペースのフリーアドレス化に関する研究その1:折畳移動机を用いたフリーアドレス・オフィスのユーザー満足度評価による効果分析」、日本建築学会計画系論文集、社団法人日本建築学会、1998年7月30日、No.509、pp.129−134 岩切一幸、毛利一平、外山みどり、野瀬かおり、落合孝則、城内博、斉藤進、「フリーアドレス形式オフィスレイアウトでのVDT作業者の姿勢および身体的疲労感」、産業衛生学雑誌、社団法人日本産業衛生学会、2006年1月20日、Vol.48、pp.7−14
ここで、上述のようなフリーアドレスオフィスにおける執務者の実際の作業を考えると、上記のような必要書類等に限られず、様々な荷物類を椅子に近接した位置に位置付けておく事ができる椅子が求められている。すなわち、上記特許文献1に挙げたようなシンクロチルト機構を具備している椅子においても、同様に上記の要求を満たし得る椅子が求められる。しかしながら同文献に挙げたものの他、現在オフィスで採用されているシンクロチルト機構は背凭れの後傾に伴い座の後端部が沈み込む動作を行なうものが殆どであり、座の下方には、このような座の沈み込み動作を許容するためのスペースが確保されている。しかしながらこのようなスペースは、座の沈み込み動作の際には大きく位置が変わってしまうために、椅子の脚体や、座を支持する支持基部に対して静止させた状態で荷物を置いた場合には、荷物が座の動作に干渉してしまうとともに、荷物が座や座を支持する構成要素に不意に当たってしまうということが起こり得る。つまり、荷物類を載置する際にはこのようなシンクロチルト機構を有する椅子の特性に好適に応じ得るもの、具体的には、上記のスペースを有効に利用することが必要となる。
本発明は、このような点に着目したものであり、着座者の付近に容易に荷物類を位置付けておくことができる椅子を提供することを目的としている。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち本発明に係る椅子は、脚体と、この脚体により回転可能に支持された支持基部と、この支持基部上に配された座と、前記支持基部に支持され前記座の後端部を支持する背凭れとを具備し、前記背凭れの後傾動作と前記座の後端部の下降動作とを一定の比率で連動させるためのシンクロチルト機構を備えてなる椅子において、前記背凭れが前記支持基部に対して傾動可能に支持された背フレームを有するものであり、前記支持基部と前記座との間に荷物を載置し得る荷物載置面の一部又は全部を形成する棚板が設けられ、前記荷物載置面と座の裏面との間に荷物を出し入れ自在に収容するための荷物載置空間が形成されたものであり、前記棚板が、前記背フレームの後傾に応じて当該棚板の後端が沈み込むように前記背フレームに支持されている動作部を有していることを特徴とする。
このようなものであれば、シンクロチルト機構によって座の後端部が沈み込んだとしても、座の下方に位置付けたスペースからなる荷物載置空間の後端が座の動作に応じて沈み込む動作を行うので、荷物載置面上に載置した荷物に座が干渉してしまうという不具合を有効に回避することが可能となる。このようにしてシンクロチルト機構によって座の下方に設けられたスペースを有効に利用することで、オフィスによって多く用いられているこの種の椅子においても、好適に着座者の近辺に荷物を載置し得るものを提供することが可能となる。
そして、より安定して荷物を載置し得る荷物載置面を形成するためには、棚板を、当該棚板の前部に前記支持基部上に載置された載置部と、当該棚板の後部に位置付けた動作部と、載置部と動作部とを相対動作可能に接続する変形許容部とを有したものとすることが望ましい。
そして椅子の姿勢変更に好適に伴わせるための構成としては、変形許容部を、湾曲又は屈曲可能に構成したものや、伸縮可能に構成したものを挙げることができる。
そして、安定して荷物を載置し得る荷物載置面を構成するためには、棚板の前部に前記支持基部の上面に係り合うことにより支持される係合被支持部を有するものとすることが望ましい。
また他方、背フレームを支持基部から後方へ延出する前後方向部と前後方向部の後端から上方へ延出する上下方向部とを有したものとして、棚板を背起立状態にある前後方向部よりも上方に配置したものとすれば、荷物載置面を前後方向部に干渉されることを有効に回避して、座の下方において平面視でより大きな荷物載置空間を設定し得ることができる。
特に、より広い荷物載置面を確保するためには、棚板の左右幅寸法を、前記支持基部よりも大きく設定しておくことが望ましい。
そして側方からの荷物の出し入れを円滑なものとするとともに、側方への荷物のずれを有効に回避するためには、棚板の左右縁部から立ち上がる立ち上がり部を設けておくことが好ましい。
そして、荷物載置空間を着座者が荷物の出し入れが行ない易いように構成するためには、背凭れを支持基部に対して傾動可能に支持された背フレームを有するものとして、前記背フレーム、前記支持基部及び前記座で側面視囲まれ左右側方に開口した荷物載置空間を設定することが好ましい。
椅子の通常の使用時に棚板が着座者の動作の邪魔にならないようにするためには、棚板の左右縁部を、座の左右縁部よりも正面視内側に位置付けておくことが好ましい。
本発明によれば、シンクロチルト機構によって座の後端部が沈み込んだとしても、座の下方に位置付けたスペースからなる荷物載置空間の後端が座の動作に応じて沈み込む動作を行うので、荷物載置面上に載置した荷物に座が干渉してしまうという不具合を有効に回避することが可能となる。このようにしてシンクロチルト機構によって座の下方に設けられたスペースを有効に利用することで、オフィスによって多く用いられているこの種の椅子においても、好適に着座者の近辺に荷物を載置し得るものを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る椅子の側面図。 同背面図。 図1に対応した動作説明図。 同実施形態の変形例に係る椅子の背面図。
以下、本発明の第1実施形態につき、図面を参照して説明する。
この椅子は、図1ないし図3に示すように、脚体1と、この脚体1の上部に支持され水平旋回可能な支持基部2と、この支持基部2の上に配された座3と、前記座3側方から左右上方に延びて設けられた肘掛け5と、支持基部2に後傾動作可能に設けられた背フレーム40を有する背凭れ4と、そして後に詳述する棚板6とを具備してなる。斯かる構成によりこの椅子は、背フレーム40後傾時に座3も連動して後方に沈み込むシンクロチルト動作をするようになっている。
脚体1は、同図に示すように、キャスタ11を有した脚羽根タイプの脚ベース12と、この脚ベース12の中心部に立設した脚支柱13とを具備してなる。脚支柱13は、ガススプリングを主体に構成された通常のもので、この脚支柱13の上端部に支持基部2が取り付けられている。
支持基部2は、同図に示すように、脚体1によって水平旋回可能に支持されたもので、脚支柱13に装着されたハウジング21と、このハウジング21の前後中間部から両側へ突出させて設けた背凭れ4支持用の延出軸支部たる支軸22とを具備してなる。そして本実施形態ではこの支軸22にトーションバーとしての作用を奏させて傾動反力発生機構としての役割を担わせることにより、支持基部2自体をよりコンパクトに構成しているが、図示しないコイルスプリングやガススプリング等を用いて支軸22に回転方向の弾性反発力を付与し得るように構成されたものや、通常の他の構成を使用しても良い。また他方支持基部2は、前端部において上下方向リンク23を介して座3の前端部31を支持している。これにより荷物載置空間Xの前側部分の高さ寸法X2を有効に確保し得るものとなっている。また勿論図示のような上下方向リンク23に限らず、支持基部2の前端部を立ち上がるように***させて、その上端部と座3の前部下面とで前後スライドする構成としても良い。さらに支持基部2は、同図では脚支柱13から斜め上方に延出した形状としているが、勿論前方に水平に延びるようにしても良い。そうすれば前から後まで略水平に後述の棚板6を確保でき、より大きな荷物載置空間Xを確保できる。
座3は、図1に示すように、座受に座面を構成するクッション体を装着してなるものである。本実施形態では、座3の前端部31は、支持基部2に対し前記上下方向リンク23を介して動作可能に支持させており、座3の後端部32は、背フレーム40における座支持部44に前後スライド可能に取り付けている。また当該座3は、後端部32の上方に、後述の張地41の下方を支持するとともに着座者の腰部を支えるためのランバーサポート部33を具備しているが、当該ランバーサポート部33は、斯かる態様に限られることはなく、例えば背フレーム40に設けられたものであるなど、他の構成を適用しても良い。
背凭れ4は、同図に示すように、背フレーム40の前面に背凭れ4の前面を構成する張地41を張り設けたものである。背フレーム40は、全体が側面視ほぼL字型であり、基端部を前記支持基部2の支軸22に後傾動作可能に取り付けられた左右対をなす前後方向部42と、この前後方向部42の先端すなわち後端から上方に延出する上下方向部43と、この上下方向部43から前方に突出させて形成され、前記座3の後端部32を支持、詳細には、背フレーム40の後傾に伴って後端部32を前後スライド可能に支持する座支持部44を備えている。本実施形態では、座支持部44を上下方向部43側に設けることにより後述する荷物載置空間Xの後側の上下寸法を大きく設定し得るものとしているが、勿論前後方向部42から上方へ持ち出すことにより構成した構成や、その他の構成により設けたものであって良い。また本実施形態では一対の前後方向部42を支軸22から外嵌するように取り付けることにより、一対の前後方向部42間の離間距離を十分に確保したものとなっている。
本実施形態の椅子は、座3及び背凭れ4が連動して傾動するシンクロロッキング動作が可能である。すなわち、シンクロロッキング動作では、背フレーム40全体が支軸22回りに回動することで背凭れ4が前後に傾動する。同時に、座3の後端部32が背フレーム40に連動して上下に揺動しつつ前後にスライドし、かつ座3の前端部31が前後に動作する。
肘掛け5は、左右対称形状をなしている、所謂T型肘の形状を採用したものであり、基端部を前記座3に取り付けられた肘支柱50と、この肘支柱50に支持された肘当て51とを具備してなる。なお本実施形態に係る肘掛け5は、座3に対して固定され且つ一体的に形成されたT型肘の態様としているが、例えば肘支柱50の長さを適宜変更して肘当て51の高さ寸法を変更し得る可動肘の態様を採用してもよい。また勿論、肘当て51を水平方向に旋回可能に構成した態様を適用してもよい。さらに肘掛け5は、図示の態様の他、背フレーム40の上下方向部43から前方に持ち出して構成しても良い。
しかして本実施形態に係る椅子は以上に述べたような背凭れ4の後傾動作と前記座3の後端部32の下降動作とを連動させるためのシンクロチルト機構を備えてなる椅子である。そして支持基部2と座3との間に荷物載置面6aが設けられている。荷物載置空間Xは、前記背フレーム40、前記支持基部2及び前記座3で側面視囲まれ左右側方に開口したものである。前記支持基部2の上面を覆い隠すようにして棚板6が設けられており、その棚板6に前記荷物載置面6aの全部を形成している。
そして本実施形態に係る椅子は、棚板6の後部62を背フレームに支持させている。すなわち、棚板6の後部62を、背フレーム40の後傾に応じて当該棚板6の後端が沈み込むように背フレーム40に支持されている本発明の動作部に設定しているものである。
以下、棚板6の構成を基に、荷物載置空間X並びに荷物載置面6aについて説明する。
棚板6は、本実施形態では支持基部2の上側の略全面を覆うことにより荷物載置面6aの全てを構成し得るものであって、支持基部2の上方に位置付けられ支持基部2上に載置される載置部たる前部61と、支持基部2の後端よりも後方に迫り出して背フレーム40の前後方向部42に係り合う後部62と、両側を上方に立ち上げた左右立ち上がり部63と、後端を前記左右立ち上がり部63よりもさらに大きな寸法で立ち上げた後端立ち上がり部64とを主に有している。前部61は、支持基部2のハウジング21上面に係り合うことにより固定支持される係合被支持部たる前係合部61aを有している。そして後部62は背フレーム40の前後方向部に係り合う後係合部62aを有している。これら前係合部61a並びに後係合部62aが支持基部2又は背フレーム40に係り合うための具体的な構成は、弾性係合や適宜ねじ止めなど、既存の種々の態様を適用することができる。また本実施形態では、この棚板6の後端立ち上がり部64は、上下方向部42の前端縁に接した状態で位置付けている。
しかして本実施形態では、この後部62は、棚板6の裏面側において背フレーム40の前後方向部42に係り合う後係合部62aを有して後部62が背フレーム40の前後方向部42とともに動作するとともに、後部62と前部61との間に、これら相対動作可能に接続する変形許容部65を有している。
この変形許容部65は、例えば棚板6を構成する素材を薄肉且つ波状や蛇腹状に形成することにより可撓性を持たせたものである。すなわち、斯かる変形許容部65は湾曲可能かつ若干寸法の伸縮が可能である。つまりこの変形許容部65により、前部61と後部62とは相対角度並びに相対距離が変化可能に接続されているものとなっている。なお変形許容部65の構成は斯かる構成に限定されることはなく、可撓性を有する別異の素材によって形成したり、また、伸縮する箇所と湾曲又は屈曲する箇所とを異ならせて位置付けるなど、既存の種々の態様を適用することができる。
そしてこの椅子を図3に示すように背凭れ4を後傾状態(Q)とすると、座3の後端部32が背支持部44に対しスライドしながら下方に沈み込むこととなるが、本実施形態では後部62が前後方向部42とともに沈み込むため、座3の後端部32又はその近傍が荷物載置面6a近傍の荷物に干渉することはない。またこのとき、背凭れ4の後傾状態(Q)棚板6の前部61と後部62とが変形許容部65を介してなす角度が大きくなり、側面視直線状、すなわち180度に近付くこととなる。このように、本実施形態では棚板6は左右方向にはほぼ平面状をなしているので、背凭れ4のあらゆる動作範囲において荷物を好適に載置するためには、後傾状態(Q)での棚板6の後部62は、前部61よりも下方に下がらないことが必要である。言い換えれば、前部61及び後部62が変形許容部65を介してなす荷物載置面6aの角度は、180度を超えないことが本発明を実現するための要件であるといえる。
なお荷物載置空間Xは図示の通り背凭れ4を起立姿勢とした際に後側の上下寸法X1の方が前側の上下寸法X2よりも大きく設定しているが、本実施形態では後部62が前後方向部とともに沈み込むため、後ろ側の上下寸法X1は略一定に維持されるものとなっている。
そして図3に示す背凭れ4の後傾すると、支持基部2から背フレーム40の上下方向部43の前端縁との距離は若干大きくなるが、変形許容部65が伸長することによって、後端立ち上がり部64は常に上下方向部43の前端縁に接した状態が維持される。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る椅子は、シンクロチルト機構によって座3の後端部32が沈み込んだとしても、背フレーム40に支持された棚板6の後部すなわち動作部62もそれに伴って沈み込むので、荷物載置面6a上に載置した荷物に座3が干渉してしまうという不具合を有効に回避している。その結果、好適に着座者の近辺に荷物を載置し得る特性と、オフィスによって多く用いられているシンクロチルト機構とを好適に両立させることを実現している。
そして、より安定して荷物を載置し得る荷物載置面を形成するために本実施形態は、棚板6を、当該棚板の前部61を支持基部2上に載置させた載置部に設定するとともに、棚板6の後部62を動作部に設定し、これら載置部たる前部61と動作部たる後部62とを相対動作可能に接続する変形許容部65を設けたものとしている。
そして本実施形態ではこの変形許容部65を、支持基部2に対する背凭れ4の後傾動作に応じて湾曲可能に形成するとともに、背凭れ4動作時の支持基部2と背フレーム40との相対距離の変化に応じて伸縮可能に構成しているので、棚板6の後端立ち上がり部64は常に上下方向部43に接した状態を維持しているので、棚板6と背フレームとの衝突などで、荷物の位置がずれたり、さらには脱落したりといった事態を有効に回避している。
そして、安定して荷物を載置し得る荷物載置面6aを構成するために本実施形態では、支持基部2の上面を覆い隠すようにして棚板6を設け、その棚板6に荷物載置面6aの全部を形成し、棚板6の前部61に前記支持基部2の上面に係り合うことにより支持される係合被支持部つまり前係合部61aを設けたものとしている。
また本実施形態に係る椅子は、上記構成のもと、棚板6を背フレーム40の前後方向部42よりも上方に配置することにより、平面視においてより広い荷物載置空間Xの確保を実現しているものである。斯かる構成により、荷物載置面6aを前後方向部42に干渉されることを有効に回避して、座3の下方において平面視でより大きな荷物載置空間Xを設定することができる。
特に、より広い荷物載置面を確保するために本実施形態では、棚板6の左右幅寸法を、前記支持基部2よりも大きく設定している。
そして側方からの荷物の出し入れを円滑なものとするとともに、側方への荷物のずれを有効に回避するために本実施形態では、棚板6の左右縁部から立ち上がる左右立ち上がり部63を設けている。
そして、着座者が荷物の出し入れが行ない易い荷物載置空間Xを構成するために本実施形態では、背凭れ4を支持基部2に対して傾動可能に支持された背フレーム40を有するものとして、前記背フレーム40、前記支持基部2及び前記座3で側面視囲まれ左右側方に開口させた箇所を荷物載置空間Xとしている。
更に本実施形態では後端立ち上がり部64を設けることにより、荷物載置面6a上の荷物が後方へ脱落することを有効に回避したものとなっている。
そして椅子の通常の使用時に棚板6が着座者の動作の邪魔にならないようにするために本実施形態では、また棚板6の当該左右の縁部は、座3の左右縁部よりも正面視又は平面視内側に位置付けられたものとなっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
<変形例>
例えば図4に示す本実施形態の変形例のように、棚板6の幅を、背フレーム40よりも広く構成するものとしても良い。またこの棚板6の幅寸法は、座3の幅寸法よりは狭い寸法に設定されている。なお変形例では、上記実施形態に相当する構成要素に対しては同じ符号を付すとともに、詳細な説明を省略している。
このようにすれば、荷物載置面6aをより大きくすることができ、荷物載置空間Xをより有効に利用し得るものとなる。
さらに、上記実施形態では棚板6の後端立ち上がり部64は、上下方向部42の前端縁に接した状態で位置付けている態様を開示したが、後端立ち上がり部64が上下方向部42の後ろ側の面すなわち後端にまで至っているものや、また、棚板6の左右幅が左右の背フレーム40よりも内側で収まっているもの、上記変形例のように外側まで延出させるなどといった棚板6の具体的な寸法や平面視の配置は自由に設定することができる。さらには、棚板6が背フレーム40の上方に位置付けられているものや左右の背フレーム40間で背フレーム40の下方に至っているもの、など、棚板6の高さに関する配置においても、適宜設定することができる。そして勿論、これらのような棚板6の平面視並びに高さ方向の寸法並びに配置は、設計者の意図次第で自由に組み合わせることが可能である。
加えて、背フレームが左右一対設けられた態様を図示、開示したが、勿論、1本のみの背フレームや、三本以上のフレームが延出する態様の椅子に上記の棚板を適用してもよい。また変形許容部や棚板と支持基部又は背フレームとを係り合わせるための係合部の具体的な態様は上記実施形態のものに限定されることはなく、既存のものを含め、種々の態様のものを適用することができる。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…脚体
2…支持基部
22…延出軸支部(支軸)
3…座
4…背凭れ
40…背フレーム
42…前後方向部
43…上下方向部
6…棚板
61載置部(前部)
61a…係合被支持部(前係合部)
62…動作部(後部)
6a…荷物載置面
63…立ち上がり部(左右立ち上がり部)
64…立ち上がり部(後端立ち上がり部)
65…変形許容部
X…荷物載置空間

Claims (10)

  1. 脚体と、この脚体により回転可能に支持された支持基部と、この支持基部上に配された座と、前記支持基部に支持され前記座の後端部を支持する背凭れとを具備し、前記背凭れの後傾動作と前記座の後端部の下降動作とを一定の比率で連動させるためのシンクロチルト機構を備えてなる椅子において、
    前記背凭れが前記支持基部に対して傾動可能に支持された背フレームを有するものであり、
    前記支持基部と前記座との間に荷物を載置し得る荷物載置面の一部又は全部を形成する棚板が設けられ、前記荷物載置面と座の裏面との間に荷物を出し入れ自在に収容するための荷物載置空間が形成されたものであり、
    前記棚板が、前記背フレームの後傾に応じて当該棚板の後端が沈み込むように前記背フレームに支持されている動作部を有していることを特徴とする椅子。
  2. 前記棚板が、当該棚板の前部に前記支持基部上に載置された載置部と、当該棚板の後部に前記動作部とを有し、前記載置部と前記動作部とを相対動作可能に接続する変形許容部とを有している請求項1記載の椅子。
  3. 前記変形許容部を、湾曲又は屈曲可能に構成している請求項2記載の椅子。
  4. 前記変形許容部を、伸縮可能に構成している請求項2又は3記載の椅子。
  5. 前記棚板が、当該棚板の前部に前記支持基部の上面に係り合うことにより支持される係合被支持部を有している請求項2、3又は4記載の椅子。
  6. 前記背フレームが、前記支持基部から後方へ延出する前後方向部と、この前後方向部の後端から上方へ延出する上下方向部とを有し、
    前記動作部を前記前後方向部よりも上方に配置している請求項2、3、4又は5記載の椅子。
  7. 前記棚板の左右幅寸法を、前記支持基部よりも大きく設定している請求項1、2、3、4、5又は6記載の椅子。
  8. 前記棚板が、当該棚板の左右縁部から立ち上がる立ち上がり部を有している請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の椅子。
  9. 前記背凭れが前記支持基部に対して傾動可能に支持された背フレームを有するものであり、
    荷物載置空間が、前記背フレーム、前記支持基部及び前記座で側面視囲まれ左右側方に開口したものである請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の椅子。
  10. 前記棚板の左右縁部を、前記座の左右縁部よりも正面視内側に位置付けている請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載の椅子。
JP2010038162A 2010-02-24 2010-02-24 椅子 Expired - Fee Related JP5487447B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010038162A JP5487447B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010038162A JP5487447B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011172688A JP2011172688A (ja) 2011-09-08
JP5487447B2 true JP5487447B2 (ja) 2014-05-07

Family

ID=44686146

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010038162A Expired - Fee Related JP5487447B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5487447B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014239723A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 コクヨファニチャー株式会社 椅子
JP6194753B2 (ja) * 2013-10-29 2017-09-13 コクヨ株式会社 椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011172688A (ja) 2011-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8029061B2 (en) Link mechanism for a chair and a chair
JP2000079034A (ja) 椅 子
JP2013132403A (ja) 椅子
JP6978433B2 (ja) 椅子
JP6527623B1 (ja) 椅子
JP5487447B2 (ja) 椅子
EP3005905B1 (en) Chair
KR102032781B1 (ko) 리클라이닝 체어
JP6920156B2 (ja) 椅子
KR102303651B1 (ko) 의자용 좌판의 국부 변동 구조
JP5830701B2 (ja) 椅子
JP6942592B2 (ja) 椅子
JP2011172687A (ja) 椅子
JP2009172087A (ja) 椅子
JP6777281B2 (ja) 椅子
JP6379377B2 (ja) 椅子
CN218605843U (zh) 一种坐具调节机构及坐具
JP5946261B2 (ja) 椅子
JP2011072581A (ja) 椅子
JP6809716B2 (ja) 多機能家具
JP5891012B2 (ja) 格納椅子
JP3777951B2 (ja) 椅子
JP5946262B2 (ja) 椅子
JP2022148815A (ja) 乗物用の椅子および乗物
JP5876275B2 (ja) 椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5487447

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

SZ03 Written request for cancellation of trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z03

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees