JP5486198B2 - 水不溶性色材分散体及びこの製造方法、これを用いた記録液、インクセット、画像形成方法、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
(1)有機溶剤に、下記一般式(I)又は(II)で表される相間移動塩基の存在下で、水不溶性色材と、カルボン酸基、スルホン酸基、及びリン酸基から選ばれる一種類以上の酸基を親水性基として有する高分子化合物とを共溶解させる工程、及び前記工程で得られた溶解液を水性媒体と混合させる工程を有する製造方法により得られる水不溶性色材分散体であって、水不溶性色材の微粒子と、カルボン酸基、スルホン酸基、及びリン酸基からなる群より選ばれる一種類以上の酸基を親水性基として有する高分子化合物と、水性媒体と、下記一般式(I)又は(II)で表される相間移動塩基とを含んでなり、前記高分子化合物の酸価が100〜300mg−KOH/gであることを特徴とする水不溶性色材分散体。
(2)前記相間移動塩基のClogP値が、負の値を示すことを特徴とする(1)に記載の水不溶性色材分散体。
(3)前記酸基がカルボン酸基であることを特徴とする(1)又は(2)記載の水不溶性色材分散体。
(4)前記水不溶性色材が、キナクリドン有機顔料、ジケトピロロピロール有機顔料、及びモノアゾイエロー有機顔料からなる群より選ばれる有機顔料であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
(5)前記水不溶性色材100質量部に対して前記高分子化合物を0.1〜1000質量部の範囲で用いる(1)〜(4)のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
(6)前記高分子化合物をなす単量体が、スチレン、ビニルナフタレン、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アルケニルスルホン酸、ビニルアミン、アリルアミン、イタコン酸、フマール酸、酢酸ビニル、ビニルホスホン酸、ビニルピロリドン、アクリルアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド、及びその誘導化合物から選ばれる(1)〜(5)のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
(7)前記水不溶性色材とのモル比で前記相間移動塩基を1.0〜100モル当量で用いる(1)〜(6)のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
(8)前記相間移動塩基を、前記高分子化合物が持つ酸基1モル当量に対し、0.5〜10モル当量で用いる(1)〜(7)のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
(9)前記高分子化合物の分子量が質量平均分子量で5,000〜100,000である(1)〜(8)のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
(10)前記水不溶性色材を0.01〜30質量%で含有させた(1)〜(9)のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
(11)前記水不溶性色材分散体と有機酸及び/又は無機酸とを混合し、前記水不溶性色材の微粒子の凝集物を得る工程、及び
前記凝集物と水性媒体とを混合し前記微粒子の凝集を解き再分散する工程
をさらに経て得たことを特徴とする(1)〜(10)のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
(12)有機溶剤に、下記一般式(I)又は(II)で表される相間移動塩基の存在下で、水不溶性色材と、カルボン酸基、スルホン酸基、及びリン酸基から選ばれる一種類以上の酸基を親水性基として有する高分子化合物とを共溶解させる工程、及び
前記工程で得られた溶解液を水性媒体と混合し、前記水不溶性色材の微粒子を生成させ、該微粒子を分散させる工程
を有することを特徴とする水不溶性色材分散体の製造方法。
(13)前記水不溶性色材分散体と有機酸及び/又は無機酸とを混合し、前記水不溶性色材の微粒子の凝集物を得る工程、及び
前記凝集物と水性媒体とを混合し前記微粒子の凝集を解き再分散する工程
をさらに有することを特徴とする(12)記載の水不溶性色材分散体の製造方法。
(14)前記凝集物と水性媒体との混合物に前記一般式(I)または(II)で表される相間移動塩基を含有させることを特徴とする(12)に記載の水不溶性色材分散体の製造方法。
(15)(1)〜(11)のいずれか1項に記載の分散体を用いて作製された記録液であって、前記水不溶性色材を、記録液全質量の0.1〜15質量%含むことを特徴とする記録液。
(16)前記記録液がインクジェット用記録液である(15)に記載の記録液。
(17)(16)に記載のインクジェット用記録液を用いたインクセット。
(18)(15)もしくは(16)に記載の記録液、又は(17)に記載のインクセットを用いて記録液を媒体に付与することにより、画像を記録する工程を有することを特徴とする画像形成方法。
(19)(15)もしくは(16)に記載の記録液、又は(17)に記載のインクセットを用いて記録液を媒体に付与することにより、画像を記録させるための手段を有することを特徴とする画像形成装置。
また、本発明の分散体は、入手ないし合成しにくい特殊な高分子化合物に頼ることなく、水不溶性色材と特定の酸基を有する高分子化合物との組合せ選択肢を豊富化し汎用性を高めることができ、しかもこれらを含有し高い分散安定性を示すものとすることができる。さらに本発明の水不溶性色材の微粒子分散体は保存安定性が高く、長時間の貯蔵が可能であり、これを用いた記録液及びインクセットの良好な品質を維持し、その印画物、画像形成方法、画像形成装置の印画精度を高めることができる。
本発明の分散体は、カルボン酸基、スルホン酸基、及びリン酸基からなる群れより選ばれる一種類以上を親水性部位として有する高分子化合物を含有する。この高分子化合物は水不溶性色材の微粒子の分散剤として用いることが好ましく、具体的にはスチレン、ビニルナフタレン、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アルケニルスルホン酸、ビニルアミン、アリルアミン、イタコン酸、フマール酸、酢酸ビニル、ビニルホスホン酸、ビニルピロリドン、アクリルアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド、及びその誘導化合物から選ばれた少なくとも2つ以上の単量体(このうち少なくとも1つはカルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基のいずれかになる官能基を有する単量体)から構成されるブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体、これらの変性物、又はこれらの塩等が挙げられる。
式中、R1〜R5はメチル基、エチル基、プロピル基(n−プロピル基又はイソプロピル基)であるが、好ましくはメチル基、エチル基、又はn−プロピル基であり、より好ましくはメチル基あるいはエチル基であり、さらに好ましくはメチル基である。
上記アルカリの使用量は、凝集した粒子を水に安定に再分散できる範囲であれば特に限定されるものではないが、印刷インキやインクジェットプリンター用インクなどの用途に用いる場合は各種部材の腐食の原因になる場合があるため、pHが6〜12になる量とすることが好ましく、7〜11の範囲になる量とすることがより好ましい。
本発明において、分散体に含まれる水不溶性色材は、透過型電子顕微鏡(TEM)観察により、水不溶性色材溶解液と水性媒体混合時に形成された一次粒子の形状を観察し、平均粒径を以下のようにして算出することができる。水不溶性色材の微粒子を含む分散体をカーボン膜を貼り付けたCu200メッシュに希釈し、これを載せて乾燥させ、TEM(日本電子製1200EX)で10万倍で撮影した画像から粒子300個の径を測定して平均値を求める。この際、上記のように分散体を前記Cu200メッシュ上で乾燥させるため、前記分散体中に水不溶性色材が良好に分散した状態であっても、乾燥の過程で水不溶性色材粒子が見かけ上凝集してしまい、正確な粒子径が判別しにくい場合がある。このような場合には、重なっていない独立した粒子300個の径を測定して平均値を求める。また、水不溶性色材が球状でない場合は、粒子の長径(粒子の最も長い径)を測定する。
本発明において、水不溶性色材の分散状態は動的散乱法により評価することもでき、これにより体積平均粒径を算出することができる。その原理は次のとおりである。粒径が約1nm〜5μmの範囲にある粒子は、液中で並進・回転等のブラウン運動により、その位置・方位を時々刻々と変えている。したがって、これらの粒子にレーザー光を照射し、出てくる散乱光を検出すると、ブラウン運動に依存した散乱光強度の揺らぎが観測される。この散乱光強度の時間の揺らぎを観測することで、粒子のブラウン運動の速度(拡散係数)が得られ、さらには粒子の大きさを知ることができる。
すなわち、TEMによる一次粒子径観察と、動的光散乱法による二次粒子径測定により、水不溶性色材がどの程度の分散状態を形成しているかを知ることが可能である。
dG=f(D)×dD(Gは粒子数、Dは一次粒径を表す)
の積分式における、全粒子数の90個数%を占める粒子の粒径(D90)と10個数%を占める粒子の粒径(D10)との差を用いることができる。本発明においては、前記D90とD10の差が45nm以下であることが好ましく、1〜30nmであることがより好ましく、1〜20nmであることが特に好ましい。なおこの方法は、前述した透過型電子顕微鏡により観察される粒子径を用いて作製する粒径分布曲線でも適用することができる。
C.I.ピグメントレッド122 13.2質量部(g)、下記酸基含有ポリマーA(分散剤A,スチレン/メタクリル酸共重合体,酸価180mgKOH/g、Mw=18000) 6.6質量部(g)、ジメチルスルホキシド 140質量部(g)、 テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(Alfa Aesar社製 25%メタノール溶液)〔共溶解用塩基〕39質量部(g)を混合し、60℃に加温後、2時間攪拌することで、前記顔料とスチレン/メタクリル酸共重合体とを共溶解し、濃青紫色の顔料溶解液を得た。
C.I.ピグメントレッド122 13.2質量部、下記酸基含有ポリマーA(スチレン/メタクリル酸共重合体、酸価180mgKOH/g、Mw=18000) 6.6質量部、ジメチルスルホキシド 160質量部を混合させ、懸濁液を形成させた。次に28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(和光純薬(株)社製)を少量ずつ加え、前記顔料の溶解を試みた。しかし、顔料(PR−122)は溶解するが、スチレン/メタクリル酸共重合体が溶解不能であり、十分に共溶解させることが不可能であった。別途ジメチルスルホキシド溶液中へ溶解させたスチレン/メタクリル酸共重合体の溶液に対し、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液を添加したところ、不溶性の固形物が析出することから、水不溶性色材(有機顔料)と、酸基含有ポリマーとを十分に共溶解できず、水性媒体との混合により水分散体を得ることを行わなかった。
C.I.ピグメントレッド122 13.2質量部、下記酸基含有ポリマーA(スチレン/メタクリル酸共重合体、酸価180mgKOH/g、Mw=18000)6.6質量部、ジメチルスルホキシド 140質量部を混合させ、懸濁液を形成させた。次に1N水酸化カリウム水溶液(和光純薬(株)社製)を少量ずつ加え、前記顔料の溶解を試みた。しかし、こちらでも顔料(PR−122)は溶解するが、スチレン/メタクリル酸共重合体が溶解不能であり、共溶解させることが不可能であった。別途ジメチルスルホキシド溶液中へ溶解させたスチレン/メタクリル酸共重合体の溶液に対し、1N水酸化カリウム水溶液を添加したところ、不溶性の固形物が析出することから、水不溶性色材(有機顔料)と、酸基含有ポリマーとの共溶解ができず、水性媒体との混合により水分散体を得ることを行わなかった。
それぞれ使用する顔料及び各剤を、下記表1のように変えた以外、実施例1及び比較例1と同様にしてそれぞれ顔料溶液の調製を行った。実施例2〜10については上記顔料溶液を用いて顔料分散液2〜10を調製した。比較例3〜5については、顔料溶液に沈降物がみられたため顔料分散液の調製は行わなかった。結果を表1に示した。共溶解性において○は有機顔料/分散剤がDMSO中へ完溶することを意味し、×は有機顔料もしくは分散剤が完溶しないことを意味する。分散体形成において○は透明性のある希薄分散液が形成されることを意味し、×は粗大な顔料粒子を伴う透明性のない溶液が形成されることを意味する。
次いでこの顔料分散液1を3Lフラスコに入れ、50℃に加熱し3時間攪拌した。次に室温まで冷却後、塩酸11mlを滴下してpHを3程度に調整し、顔料の分散体から顔料粒子を凝集させた。その後、さらに酢酸エチル200mlを加え2時間攪拌した後(表1参照)、平均孔径0.2μmのメンブレンフィルターを用いて減圧濾過し、イオン交換水で2回水洗し、真空乾燥(45℃)を一日行うことで、脱塩及び脱溶剤されたPR−122(キナクリドン有機顔料)/酸基含有ポリマーの凝集粉末体を得た。このとき濾過にかかった時間は5分であった。
上記実施例11に対して、用いる顔料分散液及び/又は添加する各剤を表2のように変えた以外同様にして、顔料分散液12〜19、c6〜c17を得た。得られた分散液中の微粒子の粒径を測定し結果を表2に示した。なお、顔料微粒子が凝集していることは、上記動的光散乱により求めた体積平均粒径がTEM平均粒径の約2倍以上であるか、あるいはTEM平均粒径が20〜30nmであるとき動的光散乱により求めた体積平均粒径が50nm以上であることが一つの目安となる。
比較例13及び14で用いた顔料分散液は、顔料分散液2の調製において分散剤Aに代えて分散剤DまたはEを用いたものであることを意味する。
TMAH:テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(ClogP: −4.586)
TEAH:テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(ClogP: −3.14)
TPAH:テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド(ClogP: −1.024)
TBAH:テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(ClogP: +1.092)
THAH:テトラヘキシルアンモニウムヒドロキシド(ClogP: +5.324)
DABCO: 1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン
DMSO:ジメチルスルホキシド
NMP:N−メチルピロリドン
コリンハイドロキシド(Choline Hydoxide):下記の式a参照
(インク組成物の調整)
顔料分散液11、14、15、18、19をそれぞれ50質量部用い、ジエチレングリコール7.5質量部、グリセリン5質量部、トリメチロールプロパン5質量部、アセチレノールEH(商品名、川研ファインケミカル社製)0.2質量部、及びイオン交換水32.3質量部と混合した後超音波処理し、インク組成物A〜Eをそれぞれ得た。
顔料分散液c6、c7、c15、c16をそれぞれ50質量部、ジエチレングリコール7.5質量部、グリセリン5質量部、トリメチロールプロパン5質量部、アセチレノールEH0.2質量部、イオン交換水32.3質量部を混合した後超音波処理し、インク組成物F〜Iをそれぞれ得た。
得られたインク組成物A〜Iについて、まず作成当日の動的光散乱平均粒子径を測定した。次に、該インク組成物を60℃下加熱強制経時した後、再度動的光散乱による平均粒子径を測定した。このときの粒子径変動率を表3に示す。この粒子径変動率が低ければ、保存安定性の高いインク組成物といえる。
上記作製したインク組成物(顔料分散液)A〜Iをインクジェットプリンター(PX−G930、エプソン(株)社製)のカートリッジに詰め、インクジェットペーパー(写真用紙<光沢>エプソン(株)社製)にベタ画像(反射濃度が1.0)を全面に印字して、白スジの発生数を計測し、下記の基準に則り吐出性の評価を行った。
2:僅かに白スジの発生は認められるが、実用上許容範囲にある
1:印字面全体に亘り白スジが多発し、実用上不可の品質である
評価結果を表4に示す。
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インク組成物 吐出性
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A(実施例1)−(実施例20) 3
B(実施例2)−(実施例21) 3
C(実施例2)−(実施例22) 3
D(実施例9)−(実施例23) 3
E(実施例10)−(実施例24) 3
F(比較例6)−(比較例18) 2
G(比較例7)−(比較例19) 1
H(比較例15)−(比較例20) 2
I(比較例16)−(比較例21) 1
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インク組成物A〜Iを厚さ60μmのポリエチレンテレフタレート(PET)シート上にバーコーターで塗工し、乾燥させた後、透明性を目視で評価した。
2:良好
1:不良
〔顔料粒子径の評価〕
TEM平均粒子径を前述の方法に従って算出した。
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インク組成物 TEM平均粒径[nm] 透明性
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A(実施例1)−(実施例20) 28.3 2
B(実施例2)−(実施例21) 33.6 2
C(実施例2)−(実施例22) 30.5 2
D(実施例9)−(実施例23) 29.3 2
E(実施例10)−(実施例24) 34.2 2
F(比較例6)−(比較例18) 26.9 1
G(比較例7)−(比較例19) 34.2 1
H(比較例15)−(比較例20) 27.9 1
I(比較例16)−(比較例21) 31.2 1
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Claims (19)
- 有機溶剤に、下記一般式(I)又は(II)で表される相間移動塩基の存在下で、水不溶性色材と、カルボン酸基、スルホン酸基、及びリン酸基から選ばれる一種類以上の酸基を親水性基として有する高分子化合物とを共溶解させる工程、及び前記工程で得られた溶解液を水性媒体と混合させる工程を有する製造方法により得られる水不溶性色材分散体であって、水不溶性色材の微粒子と、カルボン酸基、スルホン酸基、及びリン酸基からなる群より選ばれる一種類以上の酸基を親水性基として有する高分子化合物と、水性媒体と、下記一般式(I)又は(II)で表される相間移動塩基とを含んでなり、前記高分子化合物の酸価が100〜300mg−KOH/gであることを特徴とする水不溶性色材分散体。
- 前記相間移動塩基のClogP値が、負の値を示すことを特徴とする請求項1に記載の水不溶性色材分散体。
- 前記酸基がカルボン酸基であることを特徴とする請求項1又は2記載の水不溶性色材分散体。
- 前記水不溶性色材が、キナクリドン有機顔料、ジケトピロロピロール有機顔料、及びモノアゾイエロー有機顔料からなる群より選ばれる有機顔料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
- 前記水不溶性色材100質量部に対して前記高分子化合物を0.1〜1000質量部の範囲で用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
- 前記高分子化合物をなす単量体が、スチレン、ビニルナフタレン、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アルケニルスルホン酸、ビニルアミン、アリルアミン、イタコン酸、フマール酸、酢酸ビニル、ビニルホスホン酸、ビニルピロリドン、アクリルアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド、及びその誘導化合物から選ばれる請求項1〜5のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
- 前記水不溶性色材とのモル比で前記相間移動塩基を1.0〜100モル当量で用いる請求項1〜6のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
- 前記相間移動塩基を、前記高分子化合物が持つ酸基1モル当量に対し、0.5〜10モル当量で用いる請求項1〜7のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
- 前記高分子化合物の分子量が質量平均分子量で5,000〜100,000である請求項1〜8のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
- 前記水不溶性色材を0.01〜30質量%で含有させた請求項1〜9のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。
- 前記水不溶性色材分散体と有機酸及び/又は無機酸とを混合し、前記水不溶性色材の微粒子の凝集物を得る工程、及び
前記凝集物と水性媒体とを混合し前記微粒子の凝集を解き再分散する工程
をさらに経て得たことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の水不溶性色材分散体。 - 前記水不溶性色材分散体と有機酸及び/又は無機酸とを混合し、前記水不溶性色材の微粒子の凝集物を得る工程、及び
前記凝集物と水性媒体とを混合し前記微粒子の凝集を解き再分散する工程
をさらに有することを特徴とする請求項12記載の水不溶性色材分散体の製造方法。 - 前記凝集物と水性媒体との混合物に前記一般式(I)または(II)で表される相間移動塩基を含有させることを特徴とする請求項12に記載の水不溶性色材分散体の製造方法。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載の分散体を用いて作製された記録液であって、前記水不溶性色材を、記録液全質量の0.1〜15質量%含むことを特徴とする記録液。
- 前記記録液がインクジェット用記録液である請求項15に記載の記録液。
- 請求項16に記載のインクジェット用記録液を用いたインクセット。
- 請求項15もしくは16に記載の記録液、又は請求項17に記載のインクセットを用いて記録液を媒体に付与することにより、画像を記録する工程を有することを特徴とする画像形成方法。
- 請求項15もしくは16に記載の記録液、又は請求項17に記載のインクセットを用いて記録液を媒体に付与することにより、画像を記録させるための手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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