JP5486191B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、インク循環時とインク非循環時に拘わりなくヘッドのノズルにかかる内圧が一定であるインクジェットプリンタに関する。
従来、一般的に、インクジェット記録方式による画像記録装置(インクジェットプリンタ)は、サーマルヘッド方式或いは、電気機械変換素子(ピエゾ)方式等の記録ヘッドを搭載し、この記録ヘッドにより記録用紙等の記録媒体上にインク滴を吐出することによって記録(印刷)が行われている。このような画像記録装置の一部には、インクを循環させるインク循環経路を備えたものがある。
このようなインク循環経路を備えたものでは、ヘッドの熱その他の要因で、しばしばインク循環経路内に気泡が混入する。このようにインク循環経路内に気泡が混入すると、ヘッドのノズル圧に変動をきたし、ノズルのインク吐出機能に悪影響を及ぼす。そこで、インク循環経路内に混入した気泡を除去する処理が必要となる。
例えば、特許文献1に開示されるインクジェットプリンタは、記録ヘッドと、記録ヘッドより下力に設けられたインク室と、インク室のインクを記録ヘッドに送液するポンプと、記録ヘッド、インク室、ポンプを結ぶ配管と、によってインク循環経路を形成し、インク循環径路内のインクを循環させることによって、プリントヘッド内及びその近傍に混入する気泡を、ノズルからのインク漏れを防止しながら除去している。
特開2005−125670号公報
ところで、上記特許文献1に記載のインク循環経路では、非インク循環時とインク循環時でのノズル圧の差や、非インク循環時からインク循環時への切替えによるノズル圧変動が発生することにより、印字動作中にはインク循環動作が行うことができない。そのため、インク径路内の気泡の除去を行うインク循環動作時には、印字動作を停止しなければならない。
ところが、近年では印刷物を短時間で印字する必要があり、気泡除去の都度、印字動作を停止していたのでは、印字作業のスループットが大幅に低下するという課題がある。
上記の課題を解決するために、本発明は、印字動作中でも非インク循環とインク循環動作の切り替えを可能とするインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
本発明のインクジェットプリンタは、複数のノズル孔が形成されたノズル面を有し、ノズル孔からインクを吐出するインクヘッドと、貯留されたインクの液面がインクヘッドのノズル面と同等、又は重力方向上方となるように配置された大気と連通、又は遮断可能な第一のタンクと、貯留されたインクの液面がインクヘッドのノズル面より重力方向下方となるように配置された大気と連通、又は遮断可能な第二のタンクと、第二のタンク内のインクを第一のタンクへと送液するポンプと、により構成されたインク循環経路と、第二のタンクを大気に対して遮断した際に、該第二のタンク内の圧力を一定の負圧状態に維持させる圧力調整部と、を備え、インク循環経路は、インクを循環させるインク循環モード時は、第一のタンクを大気に対して連通すると共に第二のタンクを大気に対して遮断し、インクを循環させない非インク循環モード時は、第一のタンクを大気に対して遮断すると共に第二のタンクを前記大気に対して連通し、第一のタンクの液面とノズル面との高低差により生じる正圧の水頭差圧をP1、第二のタンクの液面とノズル面との高低差により生じる負圧の水頭差圧をP2、第二のタンク内部にかかる負圧の圧力をP3、第一のタンクからインクヘッドまでの流路抵抗をR1、インクヘッドから第二のタンクまでの流路抵抗をR2、とすると、インク循環経路が−(P3/(P1−P2))=R2/R1を満たすように構成されていることを特徴とする。
また、本発明のインクジェットプリンタは、複数のノズル孔が形成されたノズル面を有し、ノズル孔からインクを吐出するインクヘッドと、貯留されたインクの液面がインクヘッドのノズル面より重力方向下方となるように配置された大気と連通、又は遮断可能な第一のタンクと、貯留されたインクの液面がインクヘッドのノズル面、且つ第一のタンクのインク液面より重力方向下方となるように配置された大気と連通、又は遮断可能な第二のタンクと、第二のタンク内のインクを第一のタンクへと送液するポンプと、により構成されたインク循環経路と、第一のタンクを大気に対して遮断した際に、該第一のタンク内の圧力を一定の正圧状態に維持させる加圧部と、第二のタンクを大気に対して遮断した際に、該第二のタンク内の圧力を一定の負圧状態に維持させる圧力調整部と、を備え、インク循環経路は、インクを循環させるインク循環モード時は、第一のタンク及び第二のタンクを大気に対して遮断し、インクを循環させない非インク循環モード時は、第一のタンクを大気に対して遮断すると共に第二のタンクを大気に対して連通し、第一のタンク内部にかかる正圧の圧力をP0、第一のタンクの液面とノズル面との高低差により生じる負圧の水頭差圧をP1、第二のタンクの液面と前記ノズル面との高低差により生じる負圧の水頭差圧をP2、第二のタンク内部にかかる負圧の圧力をP3、第一のタンクからインクヘッドまでの流路抵抗をR1、インクヘッドから第二のタンクまでの流路抵抗をR2、とすると、インク循環経路が−(P3/(P0+P1−P2))=R2/R1を満たすように構成されていることを特徴とする。
本発明は、印字動作中でも非インク循環とインク循環動作の切り替えを可能とするインクジェットプリンタを提供することが可能となるという効果を奏する。
本発明の実施1に係るインクジェットプリンタのインク経路構成を概略的に示す図である。 本発明の実施例1に係るインクジェットプリンタのインク循環経路の構成を模式的に拡大して示す図である。 本発明の実施例1に係るインクジェットプリンタにおいて非インク循環時とインク循環時とに動作を切り替えることが可能な構成について説明する図である。 本発明の実施例1に係るインクジェットプリンタにおいて式2に示す条件が成り立つよう各々の値を設定した例を示す図表である。 本発明の実施例1に係るインクジェットプリンタのインク循環に関わる状態遷移を示す図である。 本発明の実施例1に係るインクジェットプリンタの状態遷移における各状態への切り替えを実行するための処理動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係るインクジェットプリンタの印字動作中に非インク循環とインク循環動作の切り替えを行った際におけるインクヘッドのノズル圧の変動及び第二タンクの内圧を測定した結果を示すグラフである。 本発明の実施例1に係るインクジェットプリンタにおけるインク非循環からインク循環への切り替えの処理動作の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係るインクジェットプリンタのインク循環処理中における各部の動作とその遷移状態を示す図である。 (a) は本発明の実施例2に係るインクジェットプリンタの第一のタンクと第二のタンクの異なる配置例を示す図、(b) は式3に示す条件が成立つよう各々の値を設定した例を示す図表である。 (a) は本発明の実施例3に係るインクジェットプリンタの第一のタンクと第二のタンクの異なる他の配置例を示す図、(b) は式5に示す条件が成立つよう各々の値を設定した例を示す図表である。 本発明の実施例3に係るインクジェットプリンタの非インク循環からインク循環への切り替え及びインク循環から非インク循環への切り替えの処理動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施1に係るインクジェットプリンタのインク経路構成を概略的に示す図である。
尚、図1には、記録媒体を供給する供給部、供給された記録媒体を搬送する搬送機構、画像形成された記録媒体を搬出する排出部、インクヘッド(以下、記録ヘッドともいう)のメンテナンスを行うメンテナンス部、及びインク吐出制御を始めとして装置全体を制御する装置制御部等の通常のインクジェットプリンタが備えている構成は図示を省略している。
図1に示すインクジェットプリンタ1は、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4種類の色のインクを用いて記録媒体に画像を記録する。なお、図1においては、代表的に1色のインクに関わるインク循環経路の構成を示している。
このインクジェットプリンタ1は、大別すると、複数のインクヘッド2を備える画像記録部3と、各インクヘッド2に対してインクが供給・排出(流入・流出)されるように循環させるインク循環経路4を備えている。
更に、このインクジェットプリンタ1は、インクが充填されたインクカートリッジ5を着脱可能に装着するインクカートリッジホルダ部6と、不要となったインクやオーバーフローしたインクを収容する廃液タンク部7と、第一のタンク31の内部を大気と連通又は、遮断可能とする大気開放弁46を備えた全色共通の第一のタンク共通気室8を備えている。
また、更に、このインクジェットプリンタ1は、第二のタンク32の内部を大気と連通又は、遮断可能とする大気開放弁54を備えた全色共通の第二のタンク共通気室9と、第二のタンク共通気室9の負圧を調整することにより、全色の第二のタンク内部の負圧を調整可能する圧力調整部10を備えている。
このインクジェットプリンタ1は、外部から入力された画像信号に基づき、各インクヘッド2のノズルプレートに形成されているノズル孔から液体であるインクを吐出し、このインク吐出と同期して所定の搬送方向に移動する搬送機構(図示せず)により搬送される記録媒体(図示せず)上に、上記吐出したインクによる画像を形成する。
図1において、4色のインクを用いた場合の構成は、独立した4系統のインク循環経路(インク流路)を備えることとなるが、第一のタンク共通気室8、第二のタンク共通気室9、圧力調整部10、廃液タンク部7や、大気開放弁46、大気開放弁54は全色で共有している。
画像記録部3は、複数のインクヘッド2と、複数のインクヘッド2にインクを分配するためのインクバス11と、複数のインクヘッド2からインクを回収、又は分配するインクバス12と、を備えている。インクバス11は、第一のタンク31及びインクヘッド2と接続されており、インクバス12は、第ニのタンク32及びインクヘッドと接続されている。
インクヘッド2内は、詳細は後述するが、非インク循環時、及び、インク循環時共に、印字動作に適した負圧(本実施例では、ゲージ圧で約−1kPa)に保たれている。これによって、ノズル孔に掛かるインクには、内側に球面状に凹むメニスカスが形成され、インク循環動作の有無にかかわらず正常な印字動作が可能となっている。
なお、本実施形態では、インクバス11、12を設けたが、第一のタンク31及び第ニのタンク32とインクヘッド2を直接接続してもよい。また、本実施形態の画像記録部3は、記録媒体の幅(搬送方向に直交する方向)に満たない記録幅(ノズル列の長さ)を有する短尺のインクヘッドを用いて、これら短尺のインクヘッドを記録媒体の幅方向に、例えば千鳥状に並べてフレーム等に固定された構成である。
インクカートリッジホルダ部6は、インクが充填されたインクカートリッジ5の供給口5aと矢印aで示すように着脱可能に装着するためのジョイント部13、インクカートリッジ5の誤装着を防止し且つインク残量を検出するためのカートリッジ判断部14、及びインクカートリッジ5から第二のタンク32へ接続された管路の開閉を行ってインクの供給動作を行う補給弁63とで構成される。
廃液タンク部7は、インク経路の最下位の高さに配置されるタンクトレイ21、タンクトレイ21上に配置された廃液タンク22、廃液タンク22内に収容されたインク量を、重量や液面の違いにより検知する廃インク量検知部23、光学的な検知により廃液タンク22の有無を検知するタンク装着検知部24、及びインク循環経路4から溢れた(オーバーフロー)インクを回収し廃液タンク22に流すオーバーフロータンク44で構成される。
ここで、オーバーフロータンク44は、ポンプ33が破損してインクが漏れてもそのインクを全て受けるようポンプ33の下方に設けられている。さらに、オーバーフロータンク44は、第一のタンク共通気室8、第二のタンク共通気室9に、大気開放弁46、大気開放弁54を介して接続されている。
第一のタンク共通気室8から延出したチューブが大気開放弁46を介在させてオーバーフロータンク44内にチューブ端を差し入れているため、大気開放弁46の開閉(開放遮断)により、第一のタンク共通気室8を大気に開放することができる。
また、第二のタンク共通室9においても同様に、第二のタンク共通気室9から延出したチューブが大気開放弁54を介在させてオーバーフロータンク44内にチューブ端を差し入れているため、大気開放弁54の開閉(開放/遮断)により、第二のタンク共通気室9を大気に開放することができる。
また、このような構成により、装置の異常により第一のタンク31や、第二のタンク32からオーバーフローにより溢れたインクが外部に漏れ出ないように、オーバーフロータンク44に収容させることができる。そして、オーバーフロータンク44に収容されたインクは、チューブ等を介して廃液タンク22へ流れる。
次に、インク循環経路4について説明する。このインク循環経路4は、第一のタンク31、第二のタンク32、ポンプ33、インク熱交換器34、ポンプ33とインク熱交換器34との間に配置された一方向弁66(図2参照)、及びフィルタ部35とで構成される。 これらの構成部位の内、インクヘッド2のノズル面60と、第一のタンク31のインク液面61と、第二のタンク32のインク液面62の位置関係は、鉛直方向(重力方向)に低い位置から高い位置へ順に、インク液面62、ノズル面60、インク液面61となるように配置されている。
インク循環経路4は、インク循環時において、第一のタンク31から、インク分配器11、インクッド2、インク回収器12、第二のタンク32、ポンプ33、一方向弁66、インク熱交換器34及び、フィルタ部35の順にインクが流れ、第一のタンク31へ帰還するよう、チューブにより各々が接続されている。
また、このインク循環経路4の第一のタンク31には、第一のタンク共通気室8が接続され、第二のタンク32には、第二のタンク共通気室9がチューブにより接続されている。更に、第一のタンク共通気室8には、大気開放弁46が接続され、第二のタンク共通気室9には、圧力調整部10と、大気開放弁54とが接続されている。
ここで、インク循環経路4の構成について更に詳しく説明する。
図2はインク循環経路4の構成を模式的に且つ図1よりも拡大して示す図である。尚、図2内の太線の矢印は、インク循環時において、インク経路内をインクが循環する時のインクの流れる方向を示しており、太線は、チューブ等による配管を示している。また、簡明に図示するために、第一のタンク31の配管構成が、図1と図2でやや異なるが、図1と図2ともに同一機能部分には同一の番号を付与して示している。
以下、図2(図1も参照)を用いて、インク循環経路4の詳細について説明する。
本実施の形態のインク循環経路4は、第1の経路40と第2の経路41の2つに大きく分けることができる。第1の経路40は、第一のタンク31からインクヘッド2を経由して第二のタンク32へインクが流れる経路である。
まず、第1の経路40の個々の構成について詳細に説明する。第一のタンク31には、インク入口ポート31aと、インク出口ポート31bと、大気ポート31cと、が設けられている。
また、第一のタンク31内には、インク液面の位置を所定の高さに保つために、液面検出部42が設けられている。液面検出部42は、第一のタンク31内でインクの液面の高さに応じて回動可能に支持軸42dにより軸支されているフロート部材42aと、例えば磁気センサからなる液面位置センサ42bとにより構成される。
この液面位置センサ42bは、フロート部材42aに取り付けられた磁石42cの磁力を検出することによって、フロート部材42aの位置即ち、第一のタンク31のインク液面61の高さが検出される。
インク入口ポート31aは、チューブを介して後述する第2の経路41側のフィルタ部35(図1参照)に接続され、フィルタ部35から流出したインクを第一のタンク31内に流入するよう設けられている。
尚、インク入口ポート31aの第一のタンク31内の開口部は、流入したインクに気泡が混入し難いよう、第一のタンク31内のインク液面61より鉛直方向(重力方向)に対して低い位置(図1参照、図2では第一のタンク31の底部)に設けられている。インク出口ポート31bは、チューブを介してインク分配器11に接続され、第一のタンク31からインク分配器11にインクを流入させる。
インク分配器11に流入したインクは、それぞれ略均等に各インクヘッド2に分配される。インクヘッド2に流入したインクは、インクヘッド2のノズル面60に対向する位置に、図示しない搬送機構により搬送される記録媒体に対して、ノズル面60に形成されたノズル孔より吐出され、記録媒体に画像が記録される。
インクヘッド2に流入するインク量は、ノズル孔から吐出されるインク量を上回るよう設定されているため、インクヘッド2内で吐出されなかったインクは、インク回収器12に流れ込み、接続されているチューブを経由して第二のタンク32に流出する。
大気ポート31cは、第一のタンク共通気室8に接続されている。この第一のタンク共通気室8は、他色の第一のタンク31における大気ポートとも接続されている(図1参照)。
第二のタンク32には、インク回収器12からチューブを介してインクが流入するインク入口ポート32aと、ポンプ33にインクを送り出すインク出口ポート32bと、第二のタンク共通気室9に接続されている大気ポート32c、インクカートリッジ5からの補給インクが流入する補給ポート32dが設けられている。
また、第二のタンク32内には、インク液面の位置を所定の高さに保つために、第一のタンク31と同様、液面検出部45が設けられている。
液面検出部45は、第二のタンク32内でインクの液面の高さに応じて回動可能に支持軸45dにより軸支されているフロート部材45aと、例えば磁気センサからなる液面位置センサ45bとにより構成される。
この液面位置センサ45bは、フロート部材45aに取り付けられた磁石45cを検出することによって、フロート部材45aの位置即ち、第二のタンク32のインク液面62の高さが検出される。
次に、第2の経路41について詳細に説明する。第2の経路41は、第二のタンク32のインク出口ポート32bから、一方向弁66、インク熱交換器34(図1参照)、フィルタ部35を経由して、第一のタンク31まで、ポンプ33によってインクを揚送する経路である。
第2の経路41の個々の構成について詳細に説明する。ポンプ33は、例えば、電磁式のピストンポンプを用いることができる。ポンプ33の駆動、停止は、インク液面61、及び、インク液面62の高さを所望の範囲に維持するよう、液面検出部42、及び液面検出部45の検出結果に応じて行われる。
本実施形態では、ポンプ33の送液能力は、第二のタンク32に流入してくるインク量よりも、多くのインクを第一のタンク31へと送液可能に設計されている。これは、第二のタンク32のオーバーフローを防止するためである。
すなわち、通常の使用状態で第二のタンク32に流入するインク流量よりも、ポンプ33が駆動した際、揚送可能なインク流量を多くすることで、第二のタンク32が溢れないようにするためである。
尚、本実施例では、ポンプ33に電磁式のピストンポンプを用いているが、前述したように第二のタンク32に流入するインク量よりも、多くのインクを送液出来る能力があれば良く、ダイヤフラムポンプ、ギアポンプ、チューブポンプ、ロータリーポンプ、渦巻きポンプを用いても構わない。
ポンプ33のインク排出側(第一のタンク31への送液側の径路)には、一方向弁66が接続され、第一のタンク31のインク液面61と、第2のタンク32のインク液面62との高低差によるインクの逆流(第一のタンク31から第二のタンク32への逆流)を防止している。
すなわち、前述したようにポンプ33の送液能力は、第一のタンク31からインクヘッド2を経由し第二のタンク32に流れ落ちる量よりも高く設定されているため、インク循環動作が行われた際、ポンプ33の動作は間欠動作を行うことになる。ポンプ33が停止した際には第二の径路41からインクが逆流するため、この流れを一方向弁66は防止している。
インク熱交換器34は(図1参照)、特には図示しないが、ヒートシンク部、冷却フアン、ヒータ部、及びインク流路部で構成される。インク流路部以外の構成部位は、全色のインク流路に対して共用する構成である。
本実施形態のインク循環経路4において、インク吐出に伴うヘッドピエゾ部(図示せず)の発熱及び、インクヘッド2の駆動部(図示せず)の発熱により、インクヘッド2が加熱される。
しかし、その熱は、印字時にインクヘッド2から吐出されるインクや、インクヘッド2の内部を流れるインクによって、インクヘッド2の外部に伝搬され、結果的にインクヘッド2は冷却される。連続的に印字が行われない場合や、低印字率の印字の場合には、インクヘッド2の発熱量は小さく、流れ出るインクに伝わった熱は、循環径路内を廻る間に外部に放出される。
ところが、高印字率の印字が連続して行われた場合には、インクヘッド2から流れ出るインクに伝わる熱量は大きく、循環径路内を廻ってインクヘッド2に流れ込むインクの温度は次第に上昇し、印字品質を保証可能な温度範囲を超えてしまい、印字品質を保証できなくなる。
このような状態を防止するために、インク熱交換器34は、ヒートシンク部と冷却フアンによってインクを冷却し、印字品質を保証できるインク温度を維持している。
反対に、冬の朝などインクが冷えている低温環境では、印字品質を保証する温度範囲を下回るインク温度となり、印字品質が悪くなる可能性がある。このような低温時には、インク熱交換器34は、ヒータ部により、インクの温度を上昇させて、印字品質を保証できる温度まで加熱する。
このように、インク循環流路4内に流れるインクの温度を所望の温度に制御するためにインク熱交換器34が機能する。なお、インクの温度を検出してインク熱交器34を制御するために、各インクヘッド2又はその近傍のインク流路には、温度センサ47(図1参照)が配置されている。
次に、フィルタ部35について説明する。このフィルタ部35は、インクヘッド2に供給されるインクに含まれる異物を除去し、ノズル孔の目詰まりなどに起因する印字不良をなくすために設けられている。
フィルタ部35は、インクを通過させるメッシュ状の部材を有し、そのメッシュがヘッドノズル孔の口径を問題なく通過できるように、充分小さい異物まで除去する目のサイズが選択されている。本実施形態におけるインク循環経路4は、クリーンな環境下で洗浄/組み立てが行われるため、経路部内に異物は混入しない又は、混入し難い。
しかし、設置場所におけるメンテナンス時などに、空気中に漂う異物が侵入する虞がある。異物を含むインクがインクヘッド2内に送り込まれると、ノズル孔を詰まらせミスファイアを発生させる危険性が高くなる。そこで、インク循環経路4内に入り込んだ異物をインク循環により除去出来るよう、フィルタ部35がインク循環経路4内に設けられている。
次に、圧力調整部10について説明する。
圧力調整部10は(以下、図1参照)、負圧を発生させるベローズ部51、錘部52及びベローズ昇降機構53で構成される。
ベローズ部51は、第二のタンク共通気室9にチューブによって接続され、大気開放弁54が大気と遮断された状態でベローズ部51が錘部52の荷重により伸び下がることで第二のタンク共通気室9内を負圧状態にすることができる。
尚、ベローズ昇降機構53の待機位置は、ベローズ部51を縮めた状態であり、インク循環が実行された際、短時間で負圧を生成出来る位置となっている。この負圧は、大気開放弁54を閉じ、ベローズ昇降機構53を図1に示す位置に降下させると、離間したベローズ部51が錘部52の重さによって下方に引っ張られ、錘部52に加わる重力と釣り合う大きさで、第二のタンク共通気室9内に発生する。
第二のタンク共通気室9内に発生させた負圧は、チューブで連通する第二のタンク32内も同じ負圧状態にする。第二のタンク32の負圧は、インク循環時において、チューブで連通するインクヘッド2内、詳しくは、ノズル孔近傍のインクヘッド2内部に、印字に適した圧(例えば、インク循環状態で、ノズル圧が約−1kPa)がかかるようになっている。
この圧により、ノズル孔にメニスカスが形成される。また、圧力調整部10で発生させた負圧は、第一のタンク31からインクヘッド2を経由して、第二のタンクに流れるインク流量にも影響する。
また、第二のタンク共通気室9の内部には、第二のタンク32内のインクがオーバーフローしても、圧力調整10方向へインクが進入できないように上部のみ連通する仕切り壁(図示せず)で仕切られ、第二のタンク9から圧力調整部10へ連通するチューブ内は、気体の移動のみが行われるように構成されている。
大気開放弁54を閉じると、第二のタンク32の空気部分、第二のタンク共通気室部9及びベローズ部51の内部は連通しつつ外部とは閉じられた空間となる。この状態でベローズ部51を伸縮させると、上記閉じられた空間の体積が増減する。これによって、全色の第二のタンク32内部の圧力を同時に変化させることができる。
ベローズ部51が錘部52の重さにより伸長した場合には、上記閉じられた空間の体積が増加して、負圧が発生する。さらに、大気開放弁46及び大気開放弁54を閉じた状態にすると、インク循環経路全てのタンク内の空気が密閉され、インクヘッド2のノズル孔のみが大気開放となる。
この状態でベローズ部51を伸張した状態から圧縮することで、上記閉じられた空間の圧力を加圧することができる。このインク循環経路全体に対する加圧により、ノズル孔に圧力を掛けることができる。
よって、インクの増粘などにより目詰まりしたインクヘッド2のノズル孔に、この圧力を掛けて、インクを外に圧し出し、ノズル孔の目詰まりを解消するパージ動作が実現できる。
本実施例では、このパージ動作は、第一のタンク共通気室8及び、第二のタンク共通気室9を共用しているため、全色同時に行われる。別々に行うためには、色毎に独立した共通気室を設け、大気と連通又は、遮断を色毎に制御出来るように構成すればよい。
また、第二のタンク32には、チューブを介してインクカートリッジ5が接続されている。第一のタンク31、及び、第二のタンク32に設けられている液面検出部42、及び、液面検出部45が色毎に検知し、その検出結果に応じて、色毎に独立して動作可能な補給弁63の開閉動作により、インクカートリッジ5から第二のタンク32にインクの補給が行われる。
次に、本実施の形態における、非インク循環時とインク循環時とに動作を切り替えることが可能な構成について説明する。
図3は、非インク循環時とインク循環時とに動作を切り替えることが可能な構成について説明する図である。尚、図3には、図1及び図2と同一の構成部分において本項の説明に必要な部分にのみ図1又は図2と同一の番号を付与して示している。
図3に示すように、第一のタンク31のインク液面61と、インクヘッド2のノズル面60と、第二のタンク32のインク液面62の位置関係は、第二のタンク32のインク液面62より、インクヘッド2のノズル面60の方が鉛直方向(重力方向)に“h2”高い所に位置し、インクヘッド2のノズル面60より、第一のタンク31のインク液面61の方が鉛直方向(重力方向)に“h1”高い所に位置されている。
このように第一のタンク31、インクヘッド2及び第二のタンク32を配置することで、インクヘッド2には、高低差による水頭差圧がかかる。この水頭差圧は、インクの密度、重力加速度及び高低差をそれぞれ掛け合わせた値となる。そのため、第一のタンク31のインク液面61からノズル面60の高低差によりインクヘッド2には、正圧の水頭差圧(水頭差正圧)がかかる。この水頭差正圧を“P1”とする。同様に、第二のタンク32のインク液面62からノズル面60の高低差によりインクヘッド2には、負圧の水頭差圧(水頭差負圧)がかかる。この水頭差負圧を“P2”とする。
また、第一のタンク31内部にかかる圧力を“P0”、第二のタンク32内部にかかる圧力を“P3”とする。
さらに、第一のタンク31からインクヘッド2内部のノズル孔近傍に形成されたインク室(図示しない)までの流路抵抗“R1”、インクヘッド2内部のノズル孔近傍に形成されたインク室(図示しない)から第二のタンク32までの流路抵抗“R2”とする。
非インク循環時は、ポンプ33は停止、大気開放弁46を閉じ、大気開放弁54は開いた状態になっている。
まず、第二のタンク32にかかる圧力P3について説明する。
大気開放弁54が開いていることにより、圧力調整部10の内部は、第二のタンク共通気室9を介して大気と連通している。 そのため、第二のタンク32の内部は、大気と連通しているため、その内部圧力P3は大気圧(ゲージ圧でゼロ)となる。
次に、第一のタンク31にかかる圧力P0について説明する。
第一のタンク31の内部には、第二のタンク32の内部が大気と連通し、且つ第一のタンク31の内部が大気から遮断されているため、第二のタンク32のインク液面62と第一のタンク31のインク液面61との高低差“h1+h2”により生ずる水頭差圧がかかる。すなわち、第一のタンク31にかかる圧力P0は一定の負圧を保った状態となっている。
このように、第一のタンク31の内部には、負圧がかかっているため第一のタンク31から第二のタンクに定常的に流れ落ちるインクは無い。そのため、第二のタンク32のインク液面62は、オーバーフローすることは無く、ノズル面60から所望の位置に維持されている。
次に、インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力について説明する。
インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力は、第二のタンク32の内部が大気と連通し、且つ第一のタンク31の内部が大気から遮断されているため、ノズル面60と第二のタンク32のインク液面62との高低差h2により生ずる水頭差負圧P2のみである。
ここで、非インク循環における印字時のインクの流れは、第二のタンク32のインク入口ポート32aからインクバス12(図1又は図2参照)を経由して、インクヘッド2に分配されるよう、インク循環時とは逆の向きで流れている。この流れは、インク吐出によりインクヘッド2内でインクの体積が減少することで、第二のタンク32内のインクが吸い上げられるからである。なお、インクヘッド2から第二のタンク32までの経路は、流路抵抗R2を有しているが、該経路を流れるインクは、吐出された微量なインク量であるため流路抵抗R2で生じる圧力損失を無視することができる。
このように非インク循環時では、流路抵抗R2による圧力損失の影響を無視することができるため、インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力は、水頭差負圧P2のみによって決定される。そして、この水頭差負圧P2、つまりノズル面60と第二のタンク32のインク液面62との高低差によってインクヘッド2のノズル孔には、最適なメニスカスが形成され、印字可能な状態となる。なお本実施例では、高低差h2によって水頭差負圧P2を−1kPaとなるように設定しているが、水頭差負圧P2の値はこれに限らず、印字に最適な水頭差負圧P2となるように高低差を設定すればよい。
インクの補給は、第二のタンク32のインク液面62を検知している液面位置センサ45により、インク量が不足していると判断された場合、補給弁63が開き、インクカートリッジ5のインクが第二のタンク2内に供給される。インク量が十分補給されたと判断されれば、補給弁63が閉まり、インク補給は停止する。
一方、インク循環時は、ポンプ33を駆動、大気開放弁46を開き、大気開放弁54は閉じた状態となっている。
まず、第一のタンク31にかかる圧力P0について説明する。
大気開放弁46が開いていることにより第一のタンク31の内部は、大気と連通している。そのため、第一のタンク31の内部にかかる圧力P0は大気圧(ゲージ圧でゼロ)となる。
次に、第二のタンク31にかかる圧力P3について説明する。
第二のタンク32の内部には、第二のタンク32の内部が大気から遮断されているため、圧力調整部10によって発生させた負圧がかかる。すなわち、第二のタンク32の内部にかかる圧力P3は、負圧となっている。ここで、圧力P3は、圧力調整部10によって常に一定の負圧を保つよう調整されている。
次に、インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力について説明する。
インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力は、ノズル面60と第一のタンク31のインク液面61との高低差h1により生ずる水頭差正圧P1と、ノズル面60と第二のタンク32のインク液面62との高低差h2により生ずる水頭差負圧P2と、第一のタンク31内部の圧力P0と、第二のタンク32内部の圧力P3である。
また、インク循環における印字時では、第一のタンク31、インクヘッド2、第二のタンク32の順に常にインクが流れ続けているため、第一のタンク31からインクヘッド2内部のノズル孔近傍に形成されたインク室(図示しない)までの流路抵抗R1と、インクヘッド2内部のノズル孔近傍に形成されたインク室(図示しない)から第二のタンク32までの流路抵抗R2とによる圧力損失を考慮する必要がある。
そのため、インク循環状態では、インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力は以下のようになる。
(P0+P1)−(1/(1+R2/R1))*(P0+P1−P2−P3)
第一のタンク31内は、大気と連通していることより、
P1−(1/(1+R2/R1))*(P1―P2−P3)
となる。
ここで、本実施例では、非インク循環時とインク循環時とで、非インク循環時でのノズル孔にかかる圧力=インク循環時でのノズル孔にかかる圧力となる。つまり、次式、
P2=P1−(1/(1+R2/R1))*(P1−P2−P3) ・・・ 式1
の関係が成り立つインク経路となっている。
すなわち、式1を変形すると、
(P1−P2)/(P1−P2−P3)=R1/(R1+R2)
1/(1−(P3/(P1−P2))=1/(1+R2/R1)
となる。よって、
−(P3/(P1−P2))=R2/R1 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 式2
の関係が成り立つインク経路となっていればよい。
本実施形態では、非インク循環時にノズル孔にかかる圧力は、P2のみによって決定され、このP2を−1.0kPaに設定している。そのため、インク循環時にノズル孔にかかる圧力も−1.0kPaとするため、上記式2で示す条件を満たすP1、P3、R1、R2が設定される。なお、インク循環量を確保するため、P1>0、P3<0とるように設定されている。
図4は、上記の式2に示す条件が成り立つよう各々の値を設定した例を示す図表である。
同図表の例1では、R2よりR1が大きく、R2/R1=0.5の場合の一例を示している。このような場合、例えば、P1を2.0kPa、P3を−1.5kPaとすることで上記式2を満たすことができる。この時、インク循環時にノズル孔にかかる圧力は、“P1−(1/(1+R2/R1))*(P1―P2−P3)”の式から−1.0kPaとなり、非インク循環時にノズル孔にかかる圧力と同一となる。
同図表の例2では、R2=R1の場合の一例を示している。R2=R1とすることにより、式2はP2=P1+P3と変形できる。このような場合、R2/R1=1.0とすれば、例えば、P1を1.7kPa、P3を−2.7kPaとすることで上記式を満たすことができる。この時、非インク循環時にノズル孔にかかる圧力とインク循環時にノズル孔にかかる圧力とが、同じ−1.0kPaとなる。
同図表の例3では、P1=−P2の場合の一例を示している。P1=−P2とすることにより、式2はR2/R1=−(P3/(2*P1))、と変形できる。このような場合、P1=−P2=1.0kPaなので、例えば、P3を−4.0kPa、R2/R1を2.0とすることで上記式を満たすことができる。この時、非インク循環時にノズル孔にかかる圧力とインク循環時にノズル孔にかかる圧力とが、同じ−1.0kPaとなる。
同図表の例4では、P1=−P2、かつ、R2=R1の場合の一例を示している。P1=−P2、かつ、R2=R1とすることにより、式2は、2*P1=−P3、と変形できる。このような場合、P1=−P2=1.0kPa、R2/R1=1.0なので、例えば、P3を−2.0kPaとすることで上記式を満たすことができる。この時、非インク循環時にノズル孔にかかる圧力とインク循環時にノズル孔にかかる圧力とが、同じ−1.0kPaとなる。
同図表の例5では、P1=−P2=−P3の場合の一例を示している。P1=−P2=−P3とすることにより、式2は、R2/R1=P1/(2*P1)、となる。このような場合、P1=−P2=−P3=1.0kPaなので、R2/R1=0.5となる。この時、非インク循環時にノズル孔にかかる圧力とインク循環時にノズル孔にかかる圧力とが、同じ−1.0kPaとなる。
なお、本実施例では、P2を−1kPaになるよう設定しているが、この値に限らず、インクヘッド2が印字に最適となる圧を設定すればよい。 また、前述した内容では、流路抵抗R1、R2としたが、インク流路を流れる流体の粘度が温度により変化することにより流路抵抗も変動する。しかし、式1では“R2/R1”と流路抵抗比が設定値には影響するが、粘度には影響されない設定となっている。
次にマシン待機状態から、インク循環状態や、非インク循環への切り替え処理における状態遷移について説明する。
図5は、本実施の形態におけるインク循環に関わる状態遷移図を示している。図5において、インクジェットプリンタ1(以下、マシンという)に電源が入り、稼動状態に設定されると、図5に示す状態切替処理がスタートする。
先ず、マシン待機状態70から、インク経路内のインク循環動作を行わない非循環状態74へ、又は非循環状態74からマシン待機状態70への移行処理75、及びマシン待機状態70から、インク経路内のインク循環動作を行う循環状態72へ、又は循環状態72からマシン待機状態70への移行処理71がある。
この中で、マシン待機状態70からは、インク経路内のインク循環動作を行わない非循環状態74への移行処理75と、インク経路内のインク循環動作を行う循環状態72へ移行する処理を、任意の条件下で選択可能である。
任意の条件とは、インク経路内の気泡除去を行う必要があるとき、マシン起動(電源投入)のとき、印字開始直前のとき、所定時間を経過したとき、インクヘッド2、又は、インクの温度が所望の温度範囲を逸脱したとき(インクの加熱又は、冷却を行うとき)、などであり、この条件に当てはまる場合は、循環状態72に移行し、当てはまらない場合は、非循環状態74への移行が行われる。
図5の最初に述べたように、移行処理75や移行処理71の向きは、双方向で可能であり、非循環状態74から待機状態70への移行や、循環状態72から待機状態70への移行も可能である。
また、非循環状態74から循環状態72への移行処理73も双方向であり、循環状態72から非循環状態への移行処理73も可能である。この移行処理73は、インク経路内の気泡除去を行う必要があるとき、所定の枚数を印字したとき、所定時間を経過したとき、インクヘッド2、又は、インクヘッド2に送液されるインクの温度が所望の温度範囲を逸脱したとき、などの条件下に応じて非循環状態74と循環状態72の切り替えが双方向で行われる。
同図の斜線部は、印字可能な範囲を示しており、非循環状態74、循環状態72、移行73の状態に於いて、印字可能となっている。また、マシンの稼動停止(移行処理の終了)は、マシン待機状態70の状態から行われる。
図6は、図5の状態遷移に示す各状態への切り替えを実行するための処理動作を示すフローチャートである。尚、この各状態への切り替え実行の処理は、印字処理動作と並行又は、独立して行われる。また、この処理は、図1において図示を省略した装置制御部によって行われる処理である。
図6において、先ず、印字処理動作から説明する。マシンに電源が入り、稼動可能な状態に設定されると、図6に示す処理がスタートする。
STEP500では、マシンがユーザからの印字動作命令や、循環動作を行うか否かの命令を待っている待機状態である。インク経路内は、インクは循環していない非循環状態となっている。
STEP506で、ユーザより印字動作命令が行われると、次に、STEP507で、印字動作を行うことができる条件が満たされているか否かの判断を行い、条件が満たされていないときは、条件が満たされるまで待機する(STEP507がNO)。
そして、条件が満たされと判断されたときは(STEP507がYES)、STEP508で印字処理動作が行われる。
この印字処理動作中は、STEP509で、所定の枚数が印字されて印字を終了するか否かの判断が行われ、未だ終了するときでないなら(STEP509がNO)、STEP508及びSTEP509の処理が繰り返されて印字処理動作が進行する。
そして、印字を終了するときになった場合は(STEP509がYES)、STEP505に進んで、マシンの待機状態に戻り、マシンの終了処理が行われる(図5参照)。
他方、上記最初のSTEP500の待機状態から分岐して、上述したSTEP506〜509の印字状態と平行して、STEP501〜504に示す、条件判断処理と、この条件判断処理に応じた状態移行の処理が行われる。
すなわち、先ず、STEP501では、マシンの状態が前述した循環動作を行う任意の条件に当てはまるか否かを判断する。そして、当てはまらない場合は(STEP501がNO)、STEP502に処理が進んで、インク経路内が非循環状態になる。
一方、循環動作を行う任意の条件に当てはまる場合は(STEP501がYES)、STEP503に処理が進んで、インク経路内がインク循環動作を行う状態になる。
上記STEP502の非循環状態、又はSTEP503のインク循環状態のいずれの場合においても、常にSTEP504で、「循環動作の判断」を終了するか否かの判断がおこなわれる。
そして、「循環動作の判断」を続ける場合は(STEP504がNO)、STEP501に進み、STEP502の非循環状態、又はSTEP503のインク循環状態を維持して、STEP504の判断を行う、ということが繰り返えされる。
そして、STEP504の判断で、「循環動作の判断」の終了が判断されたときは(STEP504がYES)、上述したSTEP505の待機状態に戻り、マシンの終了処理が行われる。
尚、STEP501〜STEP504は、STEP506〜STEP509の印字動作が行われる際には、必ず行われる処理であるが、印字動作が行われない場合でも、インク径路内の気泡除去や、インク温調のために、前述した条件下に当てはまれば単独で処理が行われるものである。
図7は、図5及び図6に説明した本例の印字動作中に非インク循環とインク循環動作の切り替えを行った際における、インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力の変動、及び、第二タンク32の内圧を測定した結果を示すグラフである。
尚、図7のグラフは横軸に時間(sec)を示し、縦軸に圧力を測定した測定機器が示した圧力値(kPa)を示している。また、グラフの下方に時間軸に沿って示される範囲70〜75は、図5の状態遷移図で示した番号における各状態の各圧力変動を示しており、例えば、図7のグラフ内の時間軸方向に記された範囲70は、図5の待機状態70の圧力変動を示し、図7の範囲71は、図5の待機状態から循環状態への移行71のときの圧力変動を示している。
このように図7に示す波形によれば、インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力は、全範囲にわたって安定している。すなわち、本実施の形態のインクヘッドでは、ノズル孔にかかる圧力が−0.5〜−1.5kPaが印字品質を満足させる圧力となっているが、同グラフに示す圧力は、常に−0.5〜−1.5kPaの範囲内に維持されている。
このように、本例では、待機時から循環時、循環時から非循環時、非循環時から循環時、非循環時から待機時と、インク循環動作の切り替え時においても、印字品質を満足可能な圧力を維持できることから、印字動作中でも非インク循環とインク循環動作の切り替えが可能となり、これにより印字動作を停止させることなく、インク循環動作によってインク経路内の気泡除去が行うことが出来る。
続いて、更に、非循環状態から循環状態への切り替えの動作の詳細について説明する。
図8は、非循環状態から循環状態への切り替え、又は、待機状態から循環状態への切り替えの処理動作の詳細を示すフローチャートである。尚、この処理は、図1において図示を省略した装置制御部によって行われる処理である。また、インク循環経路4の非インク循環状態(待機状態と同様)は、以下のようになっている。
大気開放弁46は閉まっている(大気と遮断)。大気開放弁54は開いている(大気と連通)。ポンプ33は停止している。補給弁63は閉まっている。圧力調整部10は止まっている(負圧生成は行われていない状態)。
この状態からインク循環動作が行われる。すなわち、図8において、処理がスタートすると、先ず、STEP101で、待機中、又は、印字動作中において、循環動作を開始する命令が行われる。
この処理では、インク経路内の気泡除去を行う必要があるインクジェットプリンタの起動時(電源投入時)、印字開始直前、所定の枚数を印字したとき、所定時間を経過したとき、インクヘッド2、又は、インクへツド2に送液されるインクの温度が所望の温度範囲を逸脱したとき(つまりインクの加熱又は冷却を行うとき)などに、インク循環の指示(命令)が行われる。
これにより、特に、前記所定の枚数を印字したとき、所定時間を経過したとき、及びインクの加熱又は冷却を行うときには、非循環状態での印字中であっても印字動作を止めずに、インク循環の処理が進められる。
STEP102では、上記の循環動作の開始命令を受けて、装置制御部は、ベローズ昇降機構53が待機位置にあるか否かの確認を行う。この確認処理は、第二のタンク32内に負圧を生成するために必要となる圧力調整部10が待機状態にあるか否かを確認する処理である。
すなわち、ベローズ昇降機構53が、錘部52を介してベローズ部51を縮めた状態にし、ベローズ部51の伸びを抑えた状態(待機位置)にあるか否かの判断を行う処理である。尚、ベローズ昇降機構53の位置は、図示されていない位置センサにより行われる。
そして、ベローズ昇降機構53が待機位置に無いと判断された場合には(STEP102がNO)、STEP103に進み、ベローズ昇降機構53が待機位置に在ると判断された場合には(STEP102がYES)、直ちにSTEP104に進む。
STEP103では、ベローズ昇降機構53を待機位置に移動させることにより、圧力調整部10を待機状態にする。これにより、第二のタンク32内部に負圧を生成する準備が整う。この後、装置制御部は、STEP104の処理に進む。
そして、STEP104では、大気開放弁54を閉じることにより、第二のタンク32内を、第二のタンク共通気室9を介して大気から遮断する。
続いて、STEP105では、大気開放弁46を開くことによりき、第一のタンク31内を、第一のタンク共通気室8を介して大気と連通させる。
更に、STEP107では、ベローズ昇降機構53を動作(待機位置から下方のインク循環位置に移動)させて、圧力調整部10により第二のタンク32内部に負圧を生成する状態にする。
なお、ベローズ昇降機構53のインク循環位置とは、待機位置よりも重力方向に低い位置で、錘部52の重さによりベローズ部51が伸びてもベローズ昇降機構53に支持されない位置になっている。
よって、ベローズ昇降機構53と離間した位置で、ベローズ部51が錘部52の重さによって下方に引っ張られ、錘部52に加わる重力と釣り合う大きさの大気より低い圧(負圧)が、ベローズ51、第二のタンク32、第二のタンク共通気室9の内部に生成されることになる。
上記STEP104〜STEP107の処理の動作は、略同時、又は短時間の中で連続して行われる。これは、インク循環経路4内のインクが静的な状態から動的な状態(循環状態)に移行する際、第一のタンク31や、第二のタンク32の内圧が変動するが、この変動量を抑えるためである。
つまり、第一のタンク31や、第二のタンク32の内圧の変動は、インクヘッド2の内圧にも影響し、インクヘッド2のノズル孔に形成されたメニスカスを壊す虞や、印字中においても印字不良(印字ムラや吐出不良)が発生する虞があるからである。
このように、STEP104〜STEP107の処理の動作を略同時、又は短時間の中で連続して行うことにより、図7の範囲71及び範囲73に示されるように、ゲージ圧に示されるノズル孔にかかる圧力の変動を極めて小さく抑えることができ、常に印字に適した略−1kPaの負圧に保つことができる。
上記3つのSTEP(STEP104、STEP105、STEP107)が行われると、第一のタンク31は、第一のタンク共通気室8を介して大気と連通し、第二のタンク32の内部は、大気と遮断され、第二のタンク共通気室9を介して連通する圧力調整部10により大気より低い圧力(負圧)が生成される。
この状態で、第一のタンク31からインクヘッド2を経由し、第二のタンク32へインクが定常的に流れ落ちている。
よって第一のタンク31のインク液面61は時間の経過とともに所望の位置より低くなり、やがて液面検出部42がOFFする。その逆に第二のタンク32のインク液面62は時間の経過とともに所望の位置以上となり、やがて液面検出部45がONすることになる。
上記3つのSTEPの処理に続いて、STEP108で、液面検出部42がOFF(インク液面61が所望の位置に達してなく、重力方向対して低い位置にある状態)、かつ、液面検出部45がON(インク液面62が所望の位置に達している状態)であるかの判断を行う。この液面検出部42と液面検出部45の検知した結果に応じて、ボンプの駆動又は停止が行われる。
すなわち、上記STEP108の判断で、両条件が満たされていないと判断した場合は(STEP108がNO)、STEP109に進み、ポンプ33を停止させてから(既に停止している場合は、その状態を維持して)、STEP111に進む。
他方、STEP108の判断で、両条件が満たされていると判断した場合は(STEP108がYES)、STEP110に進み、ポンプ33を駆動してから(既に駆動している場合は、その状態を維持して)、STEP111に進む。
上記に続くSTEP111、STEP112、STEP113では、液面検出部42と液面検出部45の検知した結果(STEP111)に応じて、該当色の補給弁63を閉める動作又は該当色の補給弁63を開く動作が行われる。
すなわち、先ず、STEP111で、液面検出部42がOFF(インク液面61が所望の位置に達してなく、重力方向に対して低い位置にある状態)、かつ、液面検出部45がOFF(インク液面62が所望の位置に達してなく、重力方向に対して低い位置にある状態)であるかの判断を行う。
上記の判断で、両条件が満たされていると判断された場合は(STEP111がYES)、STEP113に進んで、該当色の補給弁63が開かれる(既に開いている場合は、その状態が維持される)。
印字により径路内のインク量が減少した場合、第二のタンク32からポンプによる汲み上げ動作が行われた際、液面検出部45がOFFする状態が発生する。そして上記のように、両液面検出部の検出条件が満たされていれば、補給弁63が開きインクカートリッジ5のインクが第二のタンク32へ補給される。これにより第二のタンク32のインク量が増加し、液面62が正常位置に復帰する。
他方、両条件が満たされていないと判断された場合は(STEP111がNO)、STEP112に進んで、該当色の補給弁63が閉じられる(既に閉じている場合は、その状態が維持される)。このように、両液面検出部の検出条件が満たされていない場合は、補給弁63は閉じた状態となり、第二のタンク32へのインク補給は行われない。
上記STEP112又はSTEP113の処理が行われた後は、いずれの場合もSTEP114に進む。STEP114では、上記のSTEP109又はSTEP110、及びSTEP112又はSTEP113で設定されている状態を維持しながら、所定の時間の経過を待つ。
このSTEP114において設定されている待ち時間は、所定のインク循環動作時間や所望のインクの加熱、又は冷却処理に、ポンプが駆動される時間や、インクが補給される時間も加味して任意に設定される。本実施例では、例えば、100(msec)に設定されている。
そして、所定のインク循環動作時間や、所望のインクの加熱、又は冷却処理が終了すると、STEP115で、インク循環動作を停止(終了)するか否かの判断が行われる。
上記の判断で、インク循環動作を継続すると判断した場合は(STEP115がNO)、STEP108へ戻って、STEP108〜STEP115までの処理が繰り返えされる。
他方、上記の判断で、インク循環動作を終了すると判断された場合、つまり非インク循環へ移行すると判断された場合は(STEP115がYes)、STEP201に進み、補給弁63を閉じ(既に閉じている場合は、その状態を維持し)、更に、STEP202で、ポンプ33を停止する(既に停止している場合は、その状態を維持する)。
続くSTEP203では、STEP201及びSTEP202で設定した状態を維持しながら、所定の時間の経過を待ったのち、STEP204で、大気開放弁46を閉じ、第一のタンク31内を、第一のタンク共通気室8を介して大気と遮断する。
上記STEP203における待ち時間は、ポンプ33が慣性により、停止の指示を行った後でも動きが急には止まらないことを考慮したものである。
本実施例では、電磁式のピストンポンプを用いているため、上記の待ち時間は短時間(切り替え動作の際、ノズル圧変動が所望の範囲に入っていれば、待ち時間の設定は必要が無い)の設定になっている。
しかし、駆動源に例えばDCモータを用いたギアポンプの場合、停止の指示を行った後でも慣性の力で回転動作が止まらず、したがって、第一のタンク31へのインク汲み上げ動作も短時間では止まらない。
インクの汲み上げ動作が停止していない状態(待ち時間が無い状態)で、大気開放弁46を閉じた場合、汲み上げたインクにより第一のタンク31の内圧が上昇し、その影響により、インクヘッド2のノズル孔に形成されたメニスカスを壊す虞がある。
逆に、待ち時間を長く設定した場合は、第一のタンク31のインクが第一の経路40から第二のタンク32に流れ落ちていくため、第二のタンク32の負圧が徐々に小さくなりノズル孔のメニスカスに影響したり、第一のタンクのインクが少なくなり第一の経路40に気泡が混入したりする虞がある。
よって、待ち時間は、ポンプ33の動作を停止する命令がだされてから、実際にポンプ33のインク汲み上げ動作が停止するまでの時間を考慮し、インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力の圧力変動や、第一のタンク31のインク量に問題無い値を設定すれば良い。本実施例では、上記の待ち時間は、例えば200(msec)に設定されている。
尚、ブレーキ機能が付いたモータや、クラッチによる動力の切り離しにより、待ち時間を略0秒(待ち時間無し)にすることも可能である。
この所定の待ち時間が経過すると、上述したようにSTEP204で大気開放弁46が閉じられ、続いてSTEP205で大気開放弁54が開かれ、第二のタンク32内が第二のタンク共通気室9を介して大気と連通される。
上記のSTEP204の大気開放弁46が閉じられる動作と、STEP205の大気開放弁54が開かれる動作は、略同時、又は短時間の中で連続して行われる。これは、インクヘッド2の内圧をインク循環中でもインク循環を停止した状態(非インク循環時)でも、印字に適した圧(本実施例では、略−1kPaの負圧)に保つ必要があるため、その切り替えを速やかに行っている。
つまり、インク循環中と非インク循環中では、大気開放弁46と大気開放弁54の状態が逆になっており、両大気開放弁を略同時又は、短時間で切り替えることで、インクヘッド2の内圧変動を抑え、ノズル孔に形成されているメニスカスが壊れるのを防止している。
このように切り替えを速やかに行うことにより、図7の範囲71及び範囲73に示されるように、ゲージ圧に示されるノズル孔にかかる圧力の変動を極めて小さく抑えることができ、常に印字に適した略−1kPaの負圧に保つことができる。
また、大気開放弁54が開くと、圧力調整部10のベローズ部51内部も第二のタンク共通気室9を介して大気と連通するため、ベローズ部51は錘部52の重さにより、下方に位置するベローズ昇降機構53に支持される位置まで伸長する。
ここまでの処理で、インク循環経路4のインク循環動作が停止し、インク循環経路4は非インク循環状態となる。
続いて、STEP206で、STEP201〜STEP205で設定した状態を維持しながら、所定の時間の経過を待ち、待ち時間が経過すると、STEP207で、ベローズ昇降機構53を待機位置に移動させて圧力調整部10を待機状態にする。このSTEP207の処理は、次の動作が実行された際、短時間でインク循環動作が実行されるよう圧力調整部10を待機状態にする処理である。
また、上記STEP206での待ち時間は、ベローズ昇降機構53を待機位置に移動する際、圧力調整部10のベローズ部51が押し縮まるが、大気開放弁54が大気に開放されていない状態でこの動作が行われると、第二のタンク32の内圧が変動するため、大気開放弁54が完全に開くまで待つ時間である。この待ち時間として設定される時間は、本例の場合、例えば3秒に設定されている。
図9は、図8のSTEP108〜STEP115のインク循環処理中における各部の動作とその遷移状態を示す図である。図9は、インク循環動作中に両液面検出部で検知される条件別に、ポンプ33の動作、及び補給弁63の動作を示している。
図9に示す液面検出部がOFFとは、タンク内のインク液面が所望の位置に達してなく、重力方向に対して低い位置にある状態である。また、液面検出部がONとは、タンク内のインク液面が所望の位置に達している状態である。
また、ポンプがOFFとは、ポンプが停止し、インクを送液しない状態である。ポンプがONとは、ポンプが駆動し、インクを送液する状態である。
また、補給弁がOFFとは、弁が閉じており、インクが供給されない状態である。補給弁がONとは、弁が開いており、インクがインク経路内に供給される状態である。
図9において、液面検出部42がOFF、かつ、液面検出部45がOFFの場合、インク経路内はインクが不足しているため、ポンプ33はOFF、補給弁63はONされる。これにより、インク経路内のインク量が増え、液面検出部42がOFF、かつ、液面検出部45がONの状態に移行する。
このように液面検出部42がOFF、かつ、液面検出部45がONになった場合、ポンプ33はON、補給弁63はOFFされ、第二のタンク32内のインクが第一のタンクに汲み上げられる。
インク経路内のインク量が、まだ不足している場合には、前述した液面検出部42がOFF、かつ、液面検出部45がOFFの状態に移行する。
インク経路内のインク量が所定の量に達していれば、液面検出部42がON、かつ、液面検出部45がONの状態、又は、面検出部42がON、かつ、液面検出部45がOFFの状態に移行する。
液面検出部42がON、かつ、液面検出部45がONの場合、インク経路内のインク量は十分であり、ポンプ33はOFF、補給弁はOFFされる。
このとき、インク液面61は液面検出部42がONとなる近傍に位置している場合、第一のタンク31内のインクが第二のタンク32に流れ落ちることにより短時間で、液面検出部42がOFF、かつ、液面検出部45がONの状態に移行する。
また、液面検出部42がON、かつ、液面検出部45がOFFの場合も、インク経路内のインク量は十分であり、ポンプ33はOFF、補給弁はOFFされる。
このときも、インク液面61は液面検出部42がONとなる近傍に位置しているため、第一のタンク31内のインクが第二のタンク32に流れ落ちることにより短時間で、液面検出部42がOFF、かつ、液面検出部45がON、又は、液面検出部42がOFF、かつ、液面検出部45がOFFの状態に移行する。
本実施例では、インクヘッド2が固定タイプに限定されるものではなく、非インク循環時にインクヘッドにかけられる圧力と、インク循環時にインクヘッドにかけられる圧力が同等になるようにインク循環径路が構成されていれば良い。
すなわち、走査機構を有し、画像記録時に走査移動するシリアル型インクヘッドに対しても、上述したインク循環の制御は同様に適用することが可能である。
この際、第一のタンクからインクヘッドに配管される径路や、第二のタンクからインクヘッドに配管される径路を、弾性を有して屈曲可能なチューブ、例えばスパイラルチューブ等で形成し、ヘッド部の走査が移動可能な構成とすると良い。
本実施例では、インク循環時、第二のタンク32内に負圧を発生させる際、ベローズ部、錘部及びベローズ昇降機構で構成された圧力調整部10を用いたが、これに限ることなく、要は第二のタンク32内部の圧力を常に一定の負圧に維持させることができるものであればよい。したがって、ポンプやシリンダー等を用いた方法でも有効である。
また、本実施例によれば、印字動作中でも、非インク循環動作とインク循環動作の切り替えができ、且つ、いずれにおいても、印字品質を満足可能なノズル孔にかかる圧力を維持することができるから、印字動作中でも印字動作を停止すること無く、非インク循環とインク循環動作を切り替え、インク循環動作によりインク経路内の気泡除去が行うことができる。したがって、インクジェットプリンタの印字品質の低下を防止することが出来る。
また、本実施例によれば、インクヘッド又はインクヘッド近傍のインク流路に温度センサを配置してインクヘッドやインクの温度状況をモニタし、インクヘッドの温度や、インクヘッドに送液されるインクの温度に応じて、非インク循環とインク循環を切り替えることが出来、これにより、インク温度の変化で印字不良が発生する前に、インク温度の変化に応じてインクヘッドの加熱、又は冷却を、インク循環動作によって行うことができる。したがって、常に安定した印字動作を連続して行うことが出来る。
このように、本実施の形態によれば、印字動作中でも非インク循環とインク循環動作の切り替えが可能であるため、印字動作中でもインク循環動作によりインク路内の気泡除去を行うことができ、印字処理の高いスループットを維持しながらインク径路内の気泡による印字品質の低下を防止することが出来る。
図10(a) は、本発明の実施例2に係る第一のタンクと第二のタンクの異なる配置例を示す図であり、同図(b) は、式3に示す条件が成立つよう各々の値を設定した例を示す図表である。尚、図10(a) に示す構成以外の構成は、図1で説明した構成と同一である。
この第2の実施の形態のインクジェットプリンタにおける第一のタンクと第二のタンクの配置は、図10(a) に示すように、第一のタンク31のインク液面61が、ノズル面60の位置と鉛直方向(重力方向)で略同じ高さに位置している。よって、第一のタンク31のインク液面61とノズル面60との間に水頭差圧は生じず、P1=0となる。よってインクヘッド2のノズル孔にかかる圧力は、前述した第1の実施の形態の式2から、
(P3/P2)=R2/R1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 式3
の関係が成り立つインク経路となればよい。
本実施形態では、非インク循環時にノズル孔にかかる圧力は、P2のみによって決定され、このP2を−1.0kPaに設定している。そのため、インク循環時にノズル孔にかかる圧力も−1.0kPaとするため、上記式3で示す条件を満たすP3、R1、R2が設定される。
図10(b) は、上記の条件が成り立つように各々の値を設定した例を示す図表である。
同図表の例6では、P3/P2=R2/R1=2の場合を示し、P3、R1、R2の値はそれぞれ表の通りである。
同図表の例7では、P3/P2=R2/R1=1の場合を示し、P3、R1、R2の値はそれぞれ表の通りである。
本実施例では、P2を−1kPaになるよう設定しているが、この値に限らず、インクヘッド2が印字に最適となる圧を設定すればよい。なお、非インク循環からインク循環への切り替え、及び、インク循環から非インク循環への切り替え処理については、第1の実施の形態の場合と同様の処理で行われる。
この第2の実施の形態によれば、第一のタンク31のインク液面61がノズル面60と鉛直方向(重力方向)で略同じ高さに位置しているため、マシントラブルにより、非インク循環時、第一のタンク31の内部が大気に連通したとしても、ノズル面60に形成されたノズル孔からのインク漏れを発生させない、又は、軽減することが出来でき、マシン内汚れの発生を抑えることが出来る。その他、実施例1と同様の効果を得ることが出来る。
図11(a) は、本発明の実施例3に係る第一のタンクと第二のタンクの異なる他の配置例を示す図であり、同図(b) は、式5に示す条件が成立つよう各々の値を設定した例を示す図表である。尚、図11(a) に示す構成以外の構成は、図1で説明した構成と同一である。
この実施例3のインクジェットプリンタにおける第一のタンクと第二のタンクの配置は、図11(a) に示すように、第一のタンク31のインク液面61が、ノズル面60の位置と鉛直方向(重力方向)で低い位置にある。また、インク循環時、第一のタンク31内部の圧力P0を一定の正圧状態に保つように加圧部としてのポンプ77及び、定圧弁76が第一のタンク31に配管されている。定圧弁76は、第一のタンク31内をインク循環時、維持したい正圧になるよう設定されている。
また、第一のタンク31のインク液面61がノズル面60の位置と鉛直方向(重力方向)で低い位置にあるため、インクヘッド2のノズル孔には、負圧の水頭差圧P1がかかる。
このため、第二のタンク32内部にかかる圧力P3の負圧を大きくする必要がある。
それに伴い、インク循環時のノズルにかかる圧力を所望の圧力になるよう、流路抵抗比(R2/R1)を大きくする必要があり結果的に気泡除去を行うために必要となる循環流量を確保できない虞がある。
そこで、本実施例では、ポンプ77と定圧弁76を用い、第一のタンク31内を正圧に保つことにより、インク循環を行った場合でも、所望のノズル圧及び、循環流量を確保している。
本実施例でも、非インク循環時でのノズル孔にかかる圧力=インク循環時でのノズル孔にかかる圧力となる。つまり、
P2=(P0+P1)−(1/(1+R2/R1))*(P0+P1−P2−P3)・・・式4
の関係が成り立つインク経路となっている。
すなわち、式4を変形すると、
(P0+P1−P2)/(P0+P1−P2−P3)=R1/(R1+R2)
1/(1−(P3/(P0+P1−P2))=1/(1+R2/R1)
となる。よって、
−(P3/(P0+P1−P2))=R2/R1 ・・・ 式5
の関係が成り立つインク経路となればよい。
本実施例では、非インク循環時にノズル孔にかかる圧力は、P2のみによって決定され、このP2を−1.0kPaに設定している。そのため、インク循環時にノズル孔にかかる圧力も−1.0kPaとするため、上記5で示す条件を満たすP0、P1、P3、R1、R2が設定される。
図11(b) は、この条件が成り立つよう各々の値を設定した例を図表で示している。
同図表の例8では、第一のタンク31と第二のタンク32の液面高さが同等の場合のそれぞれの値を示し、同図表の例9では、第一のタンク31より第二のタンク32の液面高さを低くした場合のそれぞれの値を示している。
図12は、図11(a),(b) に示す本例の構成における非インク循環からインク循環への切り替え、及び、インク循環から非インク循環への切り替えの処理動作を説明するフローチャートである。
尚、インク循環経路4の非インク循環状態は、次のようになっている。大気開放弁46は閉まっている(大気と遮断)。大気開放弁54は開いている(大気と連通)。ポンプ33は停止している。ポンプ77は停止している。補給弁63は閉まっている。圧力調整部10は止まっている(負圧生成は行われていない状態)。この状態からインク循環動作が行われる。
先ず、待機中、又は、印字動作中において、つまりインク経路内の気泡除去を行う必要があるインクジェットプリンタの起動時(電源投入時)、印字開始直前、所定の枚数を印字したとき、所定時間を経過したときや、インクヘッド2、又は、インクヘッド2に送液されるインクの温度が所望の温度範囲を逸脱した時(インクの加熱又は、冷却を行うとき)、などにインク循環の指示(命令)が行われる(STEP301)。
これにより、特に、所定の枚数を印字したとき、所定時間を経過したとき及び、インクの加熱又は、冷却を行うときには、非循環状態での印字中であっても印字動作を止めずインク循環の処理が進められる。
命令が行われると、装置制御部は、第二のタンク32内に負圧を生成するために必要となる圧力調整部10が待機状態にあるか否かの判断を行なう。すなわち、ベローズ昇降機構53が、錘部52を介してベローズ部51を縮めた状態にし、ベローズ部51の伸びを抑えた状態(待機位置)にあるか否かの判断を行う処理である(STEP302)。尚、ベローズ昇降機構53の位置は、図示されていない位置センサにより行われる。
そして、ベローズ昇降機構53が待機位置に無いと判断された場合には(STEP302がNO)、STEP303に進み、ベローズ昇降機構53が待機位置に在ると判断された場合には(STEP302がYES)、STEP304に進む。
STEP303では、ベローズ昇降機構53を待機位置に移動させて圧力調整部10を待機状態にする。これにより、第二のタンク32内部に負圧を生成する準備が整う。この後、装置制御部は、STEP304の処理に進む。
STEP304では、大気開放弁54を閉じ、第二のタンク32内を、第二のタンク共通気室9を介して大気から遮断する。
そして、STEP305で、ポンプ77を駆動する。これにより、第一のタンク31内の圧が、定圧弁76で設定した圧まで上昇する。
続いて、STEP307で、ベローズ昇降機構53を下方のインク循環位置に移動するよう動作させ、圧力調整部10により第二のタンク32内部に負圧を生成する状態にする。
尚、上記の待機開放弁54を閉じる動作(STEP304)、ポンプ77を駆動する動作(STEP305)、及びベローズ昇降機構53をインク循環位置に移動する動作(STEP307)は、略同時、又は、短時間の中で連続して行われる。
これは、インク循環経路4内のインクが静的な状態から動的な状態(循環状態)に移行する際、第一のタンク31や、第二のタンク32の内圧が変動するため、この変動量を可及的に小さく抑えるために、3つの連続する動作が略同時、又は、短時間の中で行われるものである。
すなわち、第一のタンク31や、第二のタンク32の内圧の変動は、インクヘッド2のノズル圧にかかる圧力にも影響し、インクヘッド2のノズル孔に形成されたメニスカスを壊す虞や、印字中においても印字不良(印字ムラや吐出不良)が発生する虞があるから、この不具合を、上記の3つの連続する動作を略同時、又は、短時間の中で行うことによって防止している。
上記3つのSTEP(STEP304、STEP305、STEP307)が行われると、第一のタンク31内の圧が、定圧弁76で設定した大気より高い圧(正圧)まで上昇し、第二のタンク32の内部は、大気と遮断され、第二のタンク共通気室9を介して連通する圧力調整部10により大気より低い圧力(負圧)が生成される。
上記に続くSTEP308〜STEP315の処理は、本発明の実施例1に係る図8に示したSTEP108〜STEP115の処理と同様であるので説明は省略する。
説明を省略した最後のSTEP315で、インク循環が終了する判断が行われると、先ず、STEP401で補給弁63を閉じ(既に閉じている場合はその状態を維持し)、更に、STEP402でポンプ33の動作を停止させる(既に停止している場合はその状態を維持させる)。
このポンプ33停止後、STEP403で所定の時間を待ち、所定の時間が経過したならば、STEP404でポンプ77を停止させる。
ポンプ33停止後(STEP402)、待ち時間(STEP403)を設けているが、これはポンプ33が慣性により、停止の指示を行った後でも動きが急には止まらないことを考慮したものである。
また、待ち時間は、ポンプ33の動作を停止する命令がだされてから、実際にポンプ33のインク汲み上げ動作が停止するまでの時間を考慮し、インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力の変動や、第一のタンク31のインク量に問題無い値を設定すれば良く、本実施例では、100msecに設定されている。
上記に続いて、STEP405で、大気開放弁46を開き、第一のタンク31内を、第一のタンク共通気室8を介して大気と連通させる。
続いて、更に、STEP406で、大気開放弁54を開き、第二のタンク32内を、第二のタンク共通気室9を介して大気と連通させる。大気開放弁54が開くと、圧力調整部10のベローズ部51内部も第二のタンク共通気室9を介して大気と連通するため、ベローズ部51は錘部52の重さにより、下方に位置するベローズ昇降機構53に支持される非インク循環位置まで伸長する。
尚、上記待ち時間を待った(STEP403)後に、ポンプ77を停止する動作(STEP404)、大気開放弁46を開く動作(STEP405)、及び大気開放弁54を開く動作(STEP406)は、略同時、又は、短時間の中で連続して行われる。
また、大気開放弁46を開くのは、ポンプ77により加圧されて正圧となっている第一のタンク31内の圧を、一度、大気圧に戻し、非インク循環時に移行する際、ノズル孔にかかる圧力を印字可能な状態に維持するためである。
すなわち、インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力をインク循環中でもインク循環を停止した状態(非インク循環時)でも、印字に適した圧力(本実施例では、略−1kPaの負圧)に保つためである。
上記大気開放弁46を開く処理を行った後、STEP407で、所定の時間待つ。この時間待ちは、上述したように、インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力を印字に適した略−1kPaの負圧に保つため、任意の時間、大気開放弁46を開くことによって、インク循環から非インク循環への切り替えを速やかに行うためである。なお、本例では任意の時間は、例えば200msecに設定されている。
この任意の時間(本例では、200msec)が経過した後、STEP408で、大気開放弁46が閉じられる。これにより、第一のタンク31内は大気と遮断され、大気と連通している第二のタンク32のインク液面62とノズル面60の高差による水頭差圧で、インクヘッド2のノズル孔にかかる圧力は、印字可能な圧力に維持される。
次に、STEP409で、再び所定の時間を待ってから、STEP410で、短時間で次のインク循環動作が実行されるようにベローズ昇降機構53をインク循環位置である待機位置に移動させベローズ部51を圧縮して、圧力調整部10を待機状態にする。以上でインク非循環状態が設定される。
なお、ベローズ昇降機構53を待機位置に移動させる際には、圧力調整部10のベローズ部51が押し縮まるが、大気開放弁54が大気に開放されていない状態でこの動作が行われると、第二のタンク32の内圧が変動する。
この変動を避けるため、圧力調整部10を待機状態にするSTEP410の直前に、STEP409で大気開放弁54が完全に開くまでの待ち時間が設定されている。この待ち時間は、本実施例では、3秒に設定されている。
尚、本実施例では、インク循環時、第一のタンク31内を正圧に維持する手段としてポンプ77及び、定圧弁76を用いているが、第一のタンク31内を正圧に維持出来れば良く、バルーンの収縮を利用した加圧方法や、ベローズの伸縮及び、バネを用いた加圧方法を用いる方法でも適用できる。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
1 インクジェットプリンタ
2 インクヘッド
3 画像記録部(画像記録部)
4 インク循環経路
5 インクカートリッジ
5a 供給口
6 インクカートリッジホルダ部
7 廃液タンク部
8 第一のタンク共通気室
9 第二のタンク共通気室
10 圧力調整部
11、12 インクバス
13 ジョイント部
14 カートリッジ判断部
21 タンクトレイ
22 廃液タンク
23 廃インク量検知部
24 タンク装着検知部
31 第一のタンク
31a インク入口ポート
31b インク出口ポート
31c 大気ポート
32 第二のタンク
32a インク入口ポート
32b インク出口ポート
32c 大気ポート
32d 補給ポート
33 ポンプ
34 インク熱交換器
35 フィルタ部
40 第1の経路
41 第2の経路
42 液面検出部
42a フロート部材
42b 液面位置センサ
42c 磁石
42d 支持軸
44 オーバーフロータンク
45 液面検出部
45a フロート部材
45b 液面位置センサ
45c 磁石
45d 支持軸
46 大気開放弁
47 温度センサ
51 ベローズ部
52 錘部
53 ベローズ昇降機構
54 大気開閉弁
60 ノズル面60
61、62 インク液面
63 補給弁
66 一方向弁
70 マシン待機状態
71 移行処理
72 循環状態
74 非循環状態
75 移行処理
76 定圧弁
77 ポンプ

Claims (3)

  1. 複数のノズル孔が形成されたノズル面を有し、前記ノズル孔からインクを吐出するインクヘッドと、
    貯留されたインクの液面が前記インクヘッドのノズル面と同等、又は重力方向上方となるように配置された大気と連通、又は遮断可能な第一のタンクと、
    貯留されたインクの液面が前記インクヘッドのノズル面より重力方向下方となるように配置された大気と連通、又は遮断可能な第二のタンクと、
    前記第二のタンク内のインクを前記第一のタンクへと送液するポンプと、により構成されたインク循環経路と、
    前記第二のタンクを前記大気に対して遮断した際に、該第二のタンク内の圧力を一定の負圧状態に維持させる圧力調整部と、を備え、
    前記インクを循環させない非インク循環モード時において、前記第一のタンクを前記大気に対して遮断すると共に前記第二のタンクを前記大気に対して連通し、かつ、前記ポンプの駆動動作を停止した場合に、前記第二のタンクの液面と前記ノズル面との高低差により生じる負圧の水頭差圧がP2とし、
    前記インクを循環させるインク循環モード時において、前記第一のタンクを前記大気に対して連通すると共に前記第二のタンクを前記大気に対して遮断し、かつ、前記ポンプの駆動動作を行った場合に、
    前記第一のタンクの液面と前記ノズル面との高低差により生じる正圧の水頭差圧をP1、前記第二のタンク内部にかかる負圧の圧力をP3、
    前記第一のタンクから前記インクヘッドまでの流路抵抗をR1、前記インクヘッドから 前記第二のタンクまでの流路抵抗をR2とし、
    前記非インク循環モード時にインクヘッドのノズル孔にかかる圧力「P2」と、前記インク循環モード時にインクヘッドのノズル孔にかかる圧力「P1−(1/(1+R2/R1))*(P1−P2−P3)」とが等しくなるように前記インク循環経路が構成されている、
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 複数のノズル孔が形成されたノズル面を有し、前記ノズル孔からインクを吐出するインクヘッドと、
    貯留されたインクの液面が前記インクヘッドのノズル面と同等、又は重力方向上方となるように配置された大気と連通、又は遮断可能な第一のタンクと、
    貯留されたインクの液面が前記インクヘッドのノズル面より重力方向下方となるように配置された大気と連通、又は遮断可能な第二のタンクと、
    前記第二のタンク内のインクを前記第一のタンクへと送液するポンプと、により構成されたインク循環経路と、
    前記第二のタンクを前記大気に対して遮断した際に、該第二のタンク内の圧力を一定の負圧状態に維持させる圧力調整部と、を備え、
    前記インクを循環させない非インク循環モード時において、前記第一のタンクを前記大気に対して遮断すると共に前記第二のタンクを前記大気に対して連通し、かつ、前記ポンプの駆動動作を停止した場合に、前記第二のタンクの液面と前記ノズル面との高低差により生じる負圧の水頭差圧がP2とし、
    前記インクを循環させるインク循環モード時において、前記第一のタンクを前記大気に対して連通すると共に前記第二のタンクを前記大気に対して遮断し、かつ、前記ポンプの駆動動作を行った場合に、
    前記第一のタンクの液面と前記ノズル面との高低差により生じる正圧の水頭差圧をP1、前記第二のタンク内部にかかる負圧の圧力をP3、
    前記第一のタンクから前記インクヘッドまでの流路抵抗をR1、前記インクヘッドから 前記第二のタンクまでの流路抵抗をR2とし、
    前記インク循環モード時と前記非インク循環モード時の切り替えにおいて、前記第一のタンク及び前記第二のタンクを前記大気に対して連通または遮断する動作を所定の短時間の中で連続的に行う場合において、前記非インク循環モード時にインクヘッドのノズル孔にかかる圧力「P2」と、前記インク循環モード時にインクヘッドのノズル孔にかかる圧力「P1−(1/(1+R2/R1))*(P1−P2−P3)」とが等しくなるように前記インク循環経路が構成されている、
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 複数のノズル孔が形成されたノズル面を有し、前記ノズル孔からインクを吐出するインクヘッドと、
    貯留されたインクの液面が前記インクヘッドのノズル面より重力方向下方となるように配置された大気と連通、又は遮断可能な第一のタンクと、
    貯留されたインクの液面が前記インクヘッドのノズル面、且つ前記第一のタンクのインク液面より重力方向下方となるように配置された大気と連通、又は遮断可能な第二のタンクと、
    前記第二のタンク内のインクを前記第一のタンクへと送液すると共に前記第一のタンク内の圧力を一定の正圧状態に維持するポンプと、
    により構成されたインク循環経路と、
    前記第二のタンクを前記大気に対して遮断した際に、該第二のタンク内の圧力を一定の負圧状態に維持させる圧力調整部と、
    を備え、
    前記インク循環経路は、
    前記インクを循環させない非インク循環モード時において、前記第一のタンクを前記大気に対して遮断すると共に前記第二のタンクを前記大気に対して連通し、かつ、前記ポンプの駆動動作を停止し、
    前記インクを循環させるインク循環モード時において、前記第一のタンク及び前記第二のタンクを前記大気に対して遮断することと、前記ポンプを駆動することを、同時又は短時間の中で連続して行い、
    前記第一のタンク内部にかかる正圧の圧力をP0、
    前記第一のタンクの液面と前記ノズル面との高低差により前記ノズル面に生じる負圧の水頭差圧をP1、
    前記第二のタンクの液面と前記ノズル面との高低差により前記ノズル面に生じる負圧の水頭差圧をP2、
    前記第二のタンク内部にかかる負圧の圧力をP3、
    前記第一のタンクから前記インクヘッドまでの流路抵抗をR1、
    前記インクヘッドから前記第二のタンクまでの流路抵抗をR2、
    としたとき、
    前記非インク循環モード時にインクヘッドのノズル孔にかかる圧力「P2」と、前記インク循環モード時にインクヘッドのノズル孔にかかる圧力「(P0+P1)−(1/(1+R2/R1))*(P0+P1−P2−P3)」とが等しくなるように前記インク循環経路が構成されている、
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
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