JP5484954B2 - 利用料金算出装置、ゲートウェイシステム、利用料金算出方法及びプログラム - Google Patents
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Description
また、NGNでは、サードパーティ・ISP等の連携に関し、NGNとサーバ装置との接続インターフェースであるSNI(Server Network Interface:アプリケーションサーバ・網インターフェース)を公開している。そして、このSNIを介することで、サーバ装置は、クライアント装置にサービスを提供することができる。
このように、2つの異なるプロトコルで通信を行う機器同士をリアルタイムデータ通信させることは、困難であるという問題があった。
なお、特許文献1に、プロトコルの異なる環境上に構築されるアプリケーションを相互連携する技術が開示されている。
例えば、クライアント装置からサーバ装置にメッセージを送信する場合、NGNを介してメッセージを送信する装置はクライアント装置である。このとき、NGNが発側課金制である場合、NGNの利用料金はクライアント装置に発生する。
他方、サーバ装置からクライアント装置にメッセージを送信する場合、NGNを介してメッセージを送信する装置はゲートウェイ装置である。したがって、NGNの利用料金はサーバ装置に発生せず、ゲートウェイ装置に発生することとなる。
これにより、ゲートウェイ装置に発生する一のネットワークの利用料金から、それぞれの通信装置に課する利用料金を適切に算出することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について詳しく説明する。
まず、本発明による利用料金算出装置1の料金算出対象となるゲートウェイ装置100の動作を説明する。
図1は、第1の実施形態によるゲートウェイ装置を介して、クライアント装置からサーバ装置へメッセージを伝送する処理の概略を示す図である。
ゲートウェイ装置100は、SIPによって通信を行うクライアント装置200(通信装置)と、HTTPによって通信を行うサーバ装置300(通信装置)とを接続する。なお、図1には図示しないが、クライアント装置200は、UNI(User Network Interface:ユーザ・網インターフェース)及びP/I/S−CSCF(Proxy/Interrogating/Serving−Call Session Control Function:呼セッション制御機能)を介してゲートウェイ装置100に接続している。
UNIは、NGN(一のネットワーク)とクライアント装置200などのユーザ端末との間のインターフェースである。
P/I/S−CSCFは、SIPに基づいて、ユーザの登録やセッション設定の制御を行うSIPサーバである。
このように、本実施形態では、ゲートウェイ装置100を介して通信を行うことで、クライアント装置200とサーバ装置300とのリアルタイムデータ通信を行う。
ここで、SIP及びHTTPのレイヤ構造を説明する。
SIPによる通信は、下位のプロトコルとして、トランスポート層にUDP(User Datagram Protocol:ユーザデータグラムプロトコル)を用い、ネットワーク層にIP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)を用いる。したがって、ゲートウェイ装置100は、クライアント装置200からIPパケットを受信する。このとき、IPパケットのボディには、UDPセグメントが格納され、さらに当該UDPセグメントのボディには、SIPメッセージが格納される。以下、SIPメッセージが格納されたIPパケットを「SIPパケット」と呼ぶ。
さらに、サーバ装置300がMMS(Multimedia Messaging Service:マルチメディアメッセージングサービス)による通信を行う場合、HTTPメッセージのボディには、MMSメッセージが格納される。
また、SIPメッセージは、実行するコマンドや送信元電話番号(UNI番号、SNI番号)、送信先電話番号(UNI番号、SNI番号)等を格納するSIPヘッダとボディとで構成されている。また、HTTPメッセージは、メッセージの送信先となるアプリケーションのURL等を格納するHTTPヘッダとボディとで構成されている。
また、MMSメッセージは、送信先アドレスや送信元アドレス等を格納するMMSヘッダとボディとで構成されている。
ゲートウェイ装置100は、自装置にアクセスするための識別情報であるSNI番号に割り当てられた追加番号(ゲートウェイアクセス情報)の各々に、サーバ装置300のIPアドレス(サーバアクセス情報)を関連付けて記憶している。図3によれば、ゲートウェイ装置100は、自装置の追加番号「043bbbxxxx」に関連付けて、サーバ装置300−1のIPアドレス「xxx.xxx.xxx.xxx」を記憶し、自装置の追加番号「043bbbyyyy」に関連付けて、サーバ装置300−2のIPアドレス「yyy.yyy.yyy.yyy」を記憶している。
まず、クライアント装置200が属するUNIは、宛先番号を示すSIPヘッダに、サーバ装置300−1のIPアドレスに関連付けられた追加番号を指定したSMSメッセージを生成する。次に、UNIは、自装置のUNI番号を収容するP/I/S−CSCFを介してSMSメッセージを送信する。ここで、SMSメッセージの宛先番号を示すSIPヘッダには、ゲートウェイ装置100に割り当てられた追加番号が格納されているため、SMSメッセージはゲートウェイ装置100に送信される。
ここで、SMSメッセージの宛先番号を示すSIPヘッダは、サーバ装置300−1のIPアドレスに関連付けられているため、ゲートウェイ装置100は、サーバ装置300−1にSMS受信通知を送信する。
このような手順で、ゲートウェイ装置100は、SIPメッセージの送信先となるサーバ装置300を特定することができる。
図4は、第1の実施形態によるゲートウェイ装置の構成を示す概略ブロック図である。
ゲートウェイ装置100は、クライアント受信部110、サーバ送信部120、サーバ受信部130、クライアント送信部140、ルーティング部150、履歴管理部160を備える。
クライアント受信部110は、クライアント装置200からSIPメッセージを格納したパケットを受信し、当該パケットから復元したSIPメッセージをルーティング部150に出力する。
サーバ送信部120は、ルーティング部150からHTTPパケットを読み出し、当該HTTPパケットをサーバ装置300に送信する。
サーバ受信部130は、サーバ装置300からHTTPパケットを受信し、当該HTTPパケットから復元したHTTPメッセージをルーティング部150に出力する。
クライアント送信部140は、ルーティング部150からSIPパケットを読み出し、当該SIPパケットをクライアント装置200に送信する。
ルーティング部150は、クライアント受信部110から入力したSIPメッセージに基づいてHTTPパケットを生成し、当該HTTPパケットをサーバ送信部120に送信する。また、ルーティング部150は、サーバ受信部130から入力したHTTPメッセージに基づいてSIPパケットを生成し、当該SIPパケットをクライアント送信部140に送信する。
履歴管理部160は、自装置が送受信したメッセージの状態を管理する。
SIP受信部111は、クライアント装置200からSIPパケットを受信し、当該SIPパケットをSIP形式チェック部112に出力する。
SIP形式チェック部112は、SIP受信部111が受信したSIPパケットからSIPメッセージを復元し、当該SIPメッセージがSIPフォーマットを満たすか否かを判定する。
SIPレスポンス生成部113は、SIP受信部111が受信したSIPメッセージに関するSIPレスポンスを生成し、クライアント装置200に送信する。SIPレスポンスとは、SIP受信部111が受信したSIPメッセージに対する処理結果として返送するSIPメッセージである。
HTTP読出部121は、ルーティング部150からHTTPパケットを読み出す。
HTTP送信部122は、HTTP読出部121が読み出したHTTPパケットをサーバ装置300に送信する。
HTTP受信部131は、サーバ装置300からHTTPパケットを受信し、当該HTTPパケットをHTTP形式チェック部132に出力する。
HTTP形式チェック部132は、HTTP受信部131が受信したHTTPパケットからHTTPメッセージを復元し、当該HTTPメッセージがHTTPフォーマットを満たすか否かを判定する。
HTTPレスポンス生成部133は、受信したHTTPメッセージに関するHTTPレスポンスを生成し、サーバ装置300に送信する。HTTPレスポンスとは、HTTP受信部131が受信したHTTPメッセージに対する処理結果として返送するHTTPメッセージである。
SIP読出部141は、ルーティング部150からSIPパケットを読み出す。
SIP送信部142は、SIP読出部141が読み出したSIPパケットをクライアント装置200に送信する。
図5は、サーバ情報記憶部が記憶する情報を示す図である。
サーバ情報記憶部151は、サーバ装置300を特定するサーバID、当該サーバ装置300に割り当てる追加番号、当該サーバ装置300が所属する企業の企業名、通信料の請求先となる企業住所、サーバ装置300のIPアドレス、接続するポート番号、メッセージに対する処理を行うアプリケーションのURLを示す通知先URL、料金の支払の有無、及びサーバ装置300の利用可能時間帯を関連付けて記憶する。
メッセージ生成部153は、入力キュー152からメッセージを取り出し、当該メッセージに基づいて他のプロトコルのメッセージを生成する。すなわち、メッセージ生成部153は、入力キュー152から取り出したメッセージがSIPメッセージであった場合、当該SIPメッセージに基づいてHTTPメッセージを生成する。他方、メッセージ生成部153は、入力キュー152から取り出したメッセージがHTTPメッセージであった場合、当該HTTPメッセージに基づいてSIPメッセージを生成する。なお、本明細書中で、「取り出す」とは、キューが最初に入力した情報を読み出し、当該キューから読み出した情報を削除する動作のことをいう。
サーバ利用判定部155は、パケット生成部154からパケットを入力し、サーバ情報記憶部151が記憶する料金の支払の有無及び利用可能時間帯に基づいて、入力したパケットの送信先または送信元となるサーバ装置300が現在利用可能であるか否かを判定する。また、サーバ利用判定部155は、サーバ装置300が利用可能であると判定した場合に、入力したパケットを出力キュー156に出力する。
出力キュー156は、サーバ利用判定部155からパケットを入力し、当該パケットを入力順に蓄積する。
送受信履歴記憶部161は、パケットの受信履歴を示す受信履歴テーブル、受信したパケットが示すコンテンツの情報を示すコンテンツ情報テーブル、送信したパケットの情報を示す送信情報テーブルを記憶する。
ID生成部162は、クライアント受信部110またはサーバ受信部130がパケットを受信すると、当該パケットに格納されたメッセージを特定するメッセージIDを生成する。
履歴登録部163は、クライアント受信部110、サーバ送信部120、サーバ受信部130、クライアント送信部140によってメッセージが処理される毎に、送受信履歴記憶部161の受信履歴テーブルまたは送信情報テーブルに新たに当該メッセージの情報を登録する。
送受信履歴記憶部161のコンテンツ情報テーブルは、図6(a)に示すように、受信したメッセージに含まれるコンテンツを特定するコンテンツID、受信したメッセージに含まれるコンテンツの種別を示すコンテンツタイプ、及びメッセージサイズを関連付けて格納する。
送受信履歴記憶部161の受信履歴テーブルは、図6(b)に示すように、受信したメッセージを特定するメッセージID、受信したメッセージに含まれるコンテンツを特定するコンテンツID、送受信の種別、メッセージの受信日時、当該メッセージに対する送達確認要求の有無、当該メッセージに対する処理状態を示すステータスを関連付けて格納する。
なお、受信履歴テーブルの「送受信の種別」には、クライアント装置200からメッセージを受信する処理を示す「振り分け要求」、クライアント装置200から受信したメッセージをサーバ装置300に送信する処理を示す「振り分け通知」、サーバ装置300からメッセージを受信する処理を示す「SMS送信」、サーバ装置300から受信したメッセージをクライアント装置200に送信する処理を示す「SMS通知」、サーバ装置300に送達確認を送信する処理を示す「SMS送達確認」の何れかが格納される。
また、「送達要求の有無」は、MMSメッセージのMMSヘッダに含まれる情報である。なお、当該MMSメッセージは、サーバ装置300が送信するHTTPメッセージのボディに格納されるものである。
これにより、クライアント装置200はサーバ装置300とリアルタイムデータ通信を行うことができる。
図7は、第1の実施形態によるゲートウェイ装置のSIPパケット受信時の動作を示すフローチャートである。
まず、クライアント装置200がゲートウェイ装置100の追加番号を送信先としてSIPパケットを送信すると、クライアント受信部110のSIP受信部111は、クライアント装置200から当該SIPパケットの受信を開始する(ステップS101)。
SIP受信部111がSIPパケットを受信すると、履歴管理部160のID生成部162は、当該SIPパケットに含まれるメッセージを特定するメッセージIDを生成する(ステップS102)。次に、履歴登録部163は、送受信履歴記憶部161のコンテンツ情報テーブル及び受信履歴テーブルに、SIP受信部111が受信したSIPパケットに含まれるSIPメッセージの情報を登録する(ステップS103)。具体的には、履歴登録部163は、以下に示す処理を行うことで送受信履歴記憶部161にSIPメッセージの情報を登録する。
次に、履歴登録部163は、受信履歴テーブルのメッセージIDにID生成部162が生成したメッセージIDを格納し、コンテンツIDに、コンテンツ情報テーブルに登録したコンテンツIDを格納し、送受信種別に、「振り分け要求」を格納し、受信日時にサーバに有する時刻を格納し、ステータスに「処理中」を格納する。
そして、履歴登録部163がSIPメッセージの情報を登録すると、ゲートウェイ装置100は、処理を終了する。
次に、ルーティング部150のメッセージ生成部153は、入力キュー152からSIPメッセージを取り出し、当該SIPメッセージから送信先を示す追加番号を抽出する(ステップS113)。次に、メッセージ生成部153は、抽出した追加番号と、入力キュー152から取り出したSIPメッセージとに基づいて、サーバ装置300に送信するHTTPメッセージを生成する(ステップS114)。例えば、メッセージ生成部153が取り出したSIPメッセージがSMSメッセージであった場合、メッセージ生成部153は、SMSメッセージをMMSメッセージに変換し、当該MMSメッセージを格納したHTTPメッセージを生成する。
ここで、SIPヘッダは、実行するコマンドを示すMESSAGE(本実施形態では、送信先のSIPアドレスが格納される)、送信元を示すFromやContact、送信先を示すToやR−URI等、リクエストのシーケンス番号を示すCseq、ボディに格納されるコンテンツの種別を示すContent−Typeを格納する。
また、HTTPヘッダは、メッセージの送信先となるアプリケーションのURLを示すPOST、及びボディに格納されるコンテンツの種別を示すContent−Typeを格納する。
次に、メッセージ生成部153は、SIPメッセージのボディに格納された情報を抽出し、当該情報をMMSメッセージのMMSボディに格納する。そして、メッセージ生成部153は、生成したMMSメッセージをHTTPメッセージのボディに格納する。次に、メッセージ生成部153は、ステップS113で抽出した追加番号に関連付けられた通知先URLをサーバ情報記憶部151から読み出し、HTTPメッセージのHTTPヘッダのPOSTに、当該通知先URLを格納する。
これにより、メッセージ生成部153は、HTTPメッセージを生成する
他方、サーバ利用判定部155は、サーバ装置300が利用可能であると判定した場合(ステップS117:YES)、パケット生成部154が生成したHTTPパケットを出力キュー156に登録する(ステップS118)。
サーバ送信部120のHTTP読出部121は、ルーティング部150の出力キュー156からHTTPパケットを取り出す(ステップS119)。そして、サーバ送信部120のHTTP送信部122は、HTTP読出部121が取り出したHTTPパケットをサーバ装置300に送信する(ステップS120)。
そして、履歴登録部163がHTTPメッセージの情報を登録すると、ゲートウェイ装置100は、処理を終了する。
上述した処理により、クライアント装置200は、ゲートウェイ装置100を介してサーバ装置300にデータを送信することができる。
図9は、本発明の第1の実施形態によるゲートウェイ装置を介して、サーバ装置からクライアント装置へメッセージを伝送する処理の概略を示す図である。
ゲートウェイ装置100は、サーバ装置300から送信されたHTTPメッセージを受信し、応答として処理の成功を示す「200 OK」を送信する。次に、ゲートウェイ装置100は、受信したHTTPメッセージの内容をSIPによってクライアント装置200に送信する。
このような処理により、サーバ装置300はクライアント装置200にSMSメッセージを送信する。
ところで、NGNとクライアント装置200などのユーザ端末との間のインターフェースであるUNIは、複数のクライアント装置200に接続されるケースがある。このとき、サーバ装置は、同一のUNIに接続された複数のクライアント装置200の中から、メッセージの送信先となるクライアント装置200を特定する必要がある。
そこで、サーバ装置300は、クライアント装置200−1にアクセスする場合、クライアント装置200−1に割り当てられた追加番号を送信先とするパケットを生成し、ゲートウェイ装置100に送信する。
まず、サーバ装置300は、MMSメッセージの送信先を示すToに、クライアント装置200−1に割り当てられた追加番号を指定する。次に、サーバ装置は、ゲートウェイ装置100に当該MMSメッセージを送信する。
このとき、SIPパケットのR−URIは、クライアント装置200−1に割り当てられた追加番号を示すため、UNIは、クライアント装置200−1にSIPパケットを転送する。
このような手順で、サーバ装置300は、MMSメッセージの送信先となるクライアント装置200を特定することができる。
図11は、第1の実施形態によるゲートウェイ装置のHTTPパケット受信時の動作を示す第1のフローチャートである。
図12は、第1の実施形態によるゲートウェイ装置のHTTPパケット受信時の動作を示す第2のフローチャートである。
サーバ装置300は、クライアント装置200に送信するMMSメッセージを格納したHTTPパケットを、ゲートウェイ装置100に送信する。なお、MMSメッセージのMMSヘッダには、送信元としてサーバ装置300のIPアドレスが格納され、送信先としてクライアント装置200のUNI番号または追加番号(クライアントアクセス情報)が格納されているものとする。
HTTP受信部131がHTTPパケットを受信すると、履歴管理部160のID生成部162は、当該HTTPパケットに含まれるメッセージを特定するメッセージIDを生成する(ステップS202)。次に、履歴登録部163は、送受信履歴記憶部161のコンテンツ情報テーブル及び受信履歴テーブルに、HTTP受信部131が受信したHTTPパケットに含まれるHTTPメッセージの情報を登録する(ステップS203)。具体的には、履歴登録部163は、以下に示す処理を行うことで送受信履歴記憶部161にHTTPメッセージの情報を登録する。
次に、履歴登録部163は、受信履歴テーブルのメッセージIDにID生成部162が生成したメッセージIDを格納し、コンテンツIDに、コンテンツ情報テーブルに登録したコンテンツIDを格納し、送受信種別に「SMS送信」を格納し、受信日時に現在時刻を格納し、送達確認に、HTTPパケットに含まれる送達確認の有無を示す情報を格納し、ステータスに「処理中」を格納する。
そして、履歴登録部163がHTTPメッセージの情報を登録すると、ゲートウェイ装置100は、処理を終了する。
HTTP形式チェック部132が、MMSメッセージに含まれる送達確認要求が「有」を示すと判定した場合(ステップS212:YES)、履歴登録部163は、送受信履歴記憶部161の受信履歴テーブルにHTTPメッセージの情報を登録する(ステップS213)。このとき、履歴登録部163は、受信履歴テーブルのメッセージIDに、ステップS202でID生成部162が生成したメッセージIDを格納し、送受信種別に「SMS送達確認」を格納し、送達確認の有無に「有」を格納し、受信日時に現在時刻を格納し、ステータスに「処理中」を格納する。
ここで、HTTPメッセージからSIPメッセージを生成する例を説明する。まず、メッセージ生成部153は、図13に示すように、ステップS215で読み出したIPアドレスから変換された追加番号をSIPメッセージのFromに格納する。また、メッセージ生成部153は、MMSメッセージのMMSヘッダのToから宛先番号を抽出し、当該宛先番号をSIPメッセージのR−URI及びToに格納する。
次に、メッセージ生成部153は、MMSメッセージのボディに格納された情報を抽出し、当該情報をSIPメッセージのボディに格納する。
これにより、メッセージ生成部153は、SIPメッセージを生成する。
次に、サーバ利用判定部155は、サーバ情報記憶部151が記憶する料金の支払の有無及び利用可能時間帯に基づいて、HTTP受信部131が受信したHTTPパケットの送信元のサーバ装置300が利用可能であるか否かを判定する(ステップS219)。
クライアント送信部140のSIP読出部141は、ルーティング部150の出力キュー156からSIPパケットを取り出す(ステップS221)。そして、SIP送信部142は、SIP読出部141が取り出したSIPパケットをクライアント装置200に送信する(ステップS222)。
そして、履歴登録部163がHTTPメッセージの情報を登録すると、ゲートウェイ装置100は、処理を終了する。
上述した処理により、サーバ装置300は、ゲートウェイ装置100を介してクライアント装置200にデータを送信することができる。
そのため、クライアント装置200は、目的のサーバ装置300に関連付けられた追加番号を送信先とするSIPメッセージを送信することで、当該SIPメッセージに含まれる情報を、ゲートウェイ装置100を介して目的のサーバ装置300に伝送することができる。
このとき、ゲートウェイ装置100がクライアント装置200またはサーバ装置300との通信に成功した場合、受信履歴テーブル及び送信情報テーブルには、同一のメッセージIDかつ同一の送受信種別に関連付けて、ステータスが「処理中」を示す送受信履歴情報と、ステータスが「処理済」またはエラー情報を示す送受信履歴情報とが蓄積される。
図14は、本発明の一実施形態による利用料金算出装置の構成を示す概略ブロック図である。
利用料金算出装置1は、ゲートウェイ情報読出部2(伝送履歴入力部)、利用料金入力部3、送受信履歴抽出部4、利用割合算出部5、利用料金算出部6を備える。なお、利用料金算出装置1は、ゲートウェイ装置100に接続されている。
ゲートウェイ情報読出部2は、ゲートウェイ装置100から、サーバ情報記憶部151が記憶するサーバ情報、及び送受信履歴記憶部161に蓄積された送受信履歴情報を読み出す。
利用料金入力部3は、ゲートウェイ装置100の管理者から、ゲートウェイ装置100に請求されたNGNの利用料金情報の入力を受け付ける。
送受信履歴抽出部4は、ゲートウェイ情報読出部2が入力を受け付けた送受信履歴情報の中から、利用料金の算出に用いる送受信履歴情報を抽出する。
利用割合算出部5は、利用料金入力部3が入力を受け付けた利用料金情報と送受信履歴抽出部4が抽出した送受信履歴情報に基づいて、ゲートウェイ装置100によるNGNの全利用量に対するサーバ装置300毎のNGNの利用量の割合を算出する。
利用料金算出部6は、利用料金入力部3が入力を受け付けた利用料金に利用割合算出部5が算出した割合を乗算することで、サーバ装置300毎の利用料金を算出する。
次に、本発明による利用料金算出装置1の動作を説明する。ここでは、NGNが、発側課金制であり、かつ時間従量課金制である場合の利用料金算出方法を説明する。ここで、時間従量課金制とは、ネットワークを介した通信時間の長さに応じて課金を行う料金体系のことである。
まず、利用料金算出装置1のゲートウェイ情報読出部2は、ゲートウェイ装置100からサーバ情報記憶部151が記憶するサーバ情報、及び送受信履歴記憶部161が記憶する送受信履歴情報を読み出し、内部メモリに登録する(ステップS1)。つまり、ゲートウェイ情報読出部2の内部メモリには、図5に示す情報及び図6に示す情報が記録される。
次に、利用料金入力部3は、ゲートウェイ装置100の管理者から、ゲートウェイ装置100に請求されたNGNの利用料金を示す情報の入力を受け付ける(ステップS2)。
次に、利用割合算出部5は、送受信履歴抽出部4が抽出した送受信履歴情報の中から、同一のメッセージIDを有するステータスが「処理中」を示す送受信履歴情報とステータスが「処理済」を示す送受信履歴情報との組を読み出す(ステップS4)。
これにより、利用料金算出装置1は、ゲートウェイ装置100に発生するNGNの利用料金から、サーバ装置300のそれぞれに課する利用料金を適切に算出することができる。
次に、NGNが発側課金制であり、かつ回数従量課金制である場合の利用料金算出装置1の動作を説明する。ここで、回数従量課金制とは、メッセージの送信回数に応じて課金を行う料金体系のことである。
まず、利用料金算出装置1のゲートウェイ情報読出部2は、ゲートウェイ装置100からサーバ情報記憶部151が記憶するサーバ情報、及び送受信履歴記憶部161が記憶する送受信履歴情報を読み出し、内部メモリに登録する(ステップS11)。次に、利用料金入力部3は、ゲートウェイ装置100の管理者から、ゲートウェイ装置100に請求されたNGNの利用料金を示す情報の入力を受け付ける(ステップS12)。
これにより、利用料金算出装置1は、ゲートウェイ装置100に発生するNGNの利用料金から、サーバ装置300のそれぞれに課する利用料金を適切に算出することができる。
なお、NGNが、発側課金制であり、かつデータ量従量課金制である場合の利用料金算出方法も上述した処理と同様に求めることができる。これは、一度のSMSで送信可能な送信メッセージのデータ量が限られているためである。なお、データ量従量課金制とは、メッセージのデータ量に応じて課金を行う料金体系のことである。
すなわち、送受信履歴抽出部4は、送受信種別が「SMS通知」を示す送受信履歴情報に加え、送受信種別が「振り分け要求」を示す送受信履歴情報を抽出する。このとき、送受信種別が「振り分け要求」を示す送受信履歴情報は、図6(b)に示す受信履歴テーブルに格納される送受信履歴情報であるため、送信先の追加番号が記録されていない。そのため、利用割合算出部5は、送受信履歴抽出部4から、送受信種別が「振り分け要求」を示す送受信履歴情報と同一のメッセージIDを有し、かつ送受信種別が「振り分け通知」を示す送受信履歴情報を読み出す。そして、利用割合算出部5は、読み出した送受信履歴情報から送信先の追加番号を読み出し、送受信種別が「振り分け要求」を示す送受信履歴情報の送信先を、読み出した追加番号であるものとして扱う。これにより、利用料金算出装置1は、NGNが発側及び着側両者に課金する場合にも、利用料金の算出を行うことができる。
これにより、利用料金算出装置1は、NGNが発側及び着側両者に課金し、かつデータ量従量課金制である場合にも、利用料金の算出を行うことができる。
次に、第2の実施形態について詳しく説明する。
第1の実施形態によるゲートウェイ装置100は、1つのNGNのSNIに接続される。そのため、サーバ装置300は、複数の異なるNGNのそれぞれに対してサービスを提供する場合、それぞれのNGNに接続するゲートウェイ装置100との通信を行う必要がある。ここでサーバ装置300は、メッセージの送信先であるクライアント装置200が、何れのNGNに属しているかを判定できない場合、デフォルトで指定された一のゲートウェイ装置100を介してメッセージを送信することとなる。このとき、サーバ装置300が送信したメッセージは、複数のNGNを跨いで伝送されることとなり、不必要にNGNのリソースを消費することとなる。
そこで、第2の実施形態によるゲートウェイシステム10は、複数のゲートウェイ装置100と、メッセージに格納された送信先に基づいて何れのゲートウェイ装置100にメッセージを転送するかを判定する収容管理装置400とを備える。これにより、サーバ装置300が送信したメッセージは、ゲートウェイシステム10を介して適切なNGNに伝送されることとなり、不必要なリソースの消費を抑制することができる。
収容管理装置400は、メッセージ受信部401、形式チェック部402、レスポンス生成部403、レスポンス送信部404、方路情報記憶部405、方路決定部406、サーバ情報記憶部407、サーバ利用判定部408、メッセージ送信部409、レスポンス受信部410を備える。
メッセージ受信部401は、サーバ装置300からHTTPパケットを受信する。
形式チェック部402は、メッセージ受信部401が受信したHTTPパケットからHTTPメッセージを復元し、当該HTTPメッセージがHTTPフォーマットを満たすか否かを判定する。
レスポンス生成部403は、形式チェック部402による判定結果またはレスポンス受信部410が受信したHTTPレスポンスに基づいて、サーバ装置300に対するHTTPレスポンスを生成する。
レスポンス送信部404は、レスポンス生成部403が生成したHTTPレスポンスをサーバ装置300に送信する。
方路情報記憶部405は、クライアント装置200のUNI番号のパターンを示すアドレス情報と、HTTPパケットを転送するゲートウェイ装置100において、メッセージに対する処理を行うアプリケーションのURLを示す方路URL、HTTPパケットを転送するゲートウェイ装置100のIPアドレス、及びHTTPパケットを転送するゲートウェイ装置100のポート番号を関連付けて記憶する。
なお、図19に示す「Default」は、クライアント装置200のUNI番号が、アドレス情報が示すパターンに合致しなかった場合に参照する値である。
方路決定部406は、メッセージ受信部401が受信したHTTPパケットと方路情報記憶部405が記憶する情報とに基づいて、HTTPパケットを送信するゲートウェイ装置100を決定する。
サーバ情報記憶部407は、サーバ装置300を特定するサーバID、当該サーバ装置300が所属する企業の企業名、通信料の請求先となる企業住所、料金の支払の有無、及びサーバ装置300の利用可能時間帯を関連付けて記憶する。
サーバ利用判定部408は、サーバ情報記憶部407が記憶する料金の支払の有無及び利用可能時間帯に基づいて、HTTPパケットの送信元であるサーバ装置300が現在利用可能であるか否かを判定する。
メッセージ送信部409は、方路決定部406が決定したゲートウェイ装置100にHTTPパケットを送信する。
レスポンス受信部410は、ゲートウェイ装置100からHTTPレスポンスを受信する。
図21は、収容管理装置の動作を示すフローチャートである。
サーバ装置300は、クライアント装置200に送信するMMSメッセージを格納したHTTPパケットを、収容管理装置400に送信する。なお、MMSメッセージのMMSヘッダには、送信元としてサーバ装置300のIPアドレスが格納され、送信先としてクライアント装置200の宛先番号または追加番号が格納されているものとする。
メッセージ受信部401が一のHTTPメッセージを示す一連のHTTPパケットを全て受信すると、形式チェック部402は、メッセージ受信部401が受信したHTTPパケットからHTTPメッセージを復元する(ステップS302)。次に、形式チェック部402は、復元したHTTPメッセージがHTTPフォーマットを満たすか否かを判定する(ステップS303)。
次に、方路決定部406は、方路情報記憶部405が記憶するアドレス情報のうち、抽出したUNI番号の先頭の数列に一致するものを抽出し、当該アドレス情報に関連付けられたIPアドレス及びポート番号を読み出す(ステップS305)。なお、方路情報記憶部405が記憶するアドレス情報のうち、抽出したUNI番号の先頭の数列に一致するものが存在しない場合、方路決定部406は、アドレス情報「Default」に関連付けられたIPアドレス及びポート番号を読み出す。
これにより、HTTPメッセージの送信先となるクライアント装置200が属するNGNに接続しているゲートウェイ装置に、当該HTTPメッセージを格納したHTTPパケットを転送することができる。
サーバ利用判定部408が、サーバ装置300が利用可能であると判定した場合(ステップS307:YES)、メッセージ送信部409は、方路決定部406が生成したHTTPパケットをゲートウェイ装置100に送信する(ステップS308)。
ステップS303で、SIP形式チェック部112が、SIPフォーマットを満たしていないと判定した場合(ステップS303:NO)、ステップS307で、サーバ利用判定部155が、サーバ装置300が利用不可能であると判定した場合(ステップS307:NO)、またはステップS309でレスポンス受信部410がタイムアウト時間の間にゲートウェイ装置100からHTTPレスポンスを受信していない場合(ステップS309:NO)、レスポンス生成部403は、発生したエラーを示すHTTPレスポンスを生成する(ステップS311)。そして、レスポンス送信部404は、レスポンス生成部403が生成したHTTPレスポンスをサーバ装置300に送信する(ステップS312)。
これにより、利用料金算出装置1は、異なるネットワークに接続されたクライアント装置200とサーバ装置300とを接続するゲートウェイ装置100に発生するNGNの利用料金から、サーバ装置300に課する利用料金を適切に算出することができる。
例えば、第1の実施形態では、ゲートウェイ装置100にアクセスするための複数の異なる識別情報として追加番号を用いる場合を説明したが、これに限られず、他の情報を用いても良い。以下に、他の情報を用いる例を示す。
例えば、図22に示すように、ゲートウェイ装置100のサーバ情報記憶部151が、追加番号に代えて自装置に割り当てられたサブアドレス(ゲートウェイアクセス情報)を記憶する構成を有していても良い。ここで、サブアドレスとは、SNI番号に付与する番号であって、当該SNI番号が示す回線上に接続されている一の装置を特定する情報のことである。
図22によれば、ゲートウェイ装置100は、自装置のサブアドレス「1234」に関連付けて、サーバ装置300−1のIPアドレス「xxx.xxx.xxx.xxx」を記憶し、自装置のサブアドレス「9876」に関連付けて、サーバ装置300−2のIPアドレス「yyy.yyy.yyy.yyy」を記憶している。
まず、クライアント装置200が属するUNIは、ToやR−URI等に、ゲートウェイ装置100のSNI番号と、サーバ装置300−1のIPアドレスに関連付けられたサブアドレスとを指定したSMSメッセージを生成する。次に、UNIは、自装置のUNI番号を収容するP/I/S−CSCFを介してSMSメッセージを送信する。ここで、SMSメッセージの宛先情報を格納したToやR−URI等には、ゲートウェイ装置100に割り当てられたSNI番号が含まれるため、SMSメッセージはゲートウェイ装置100に送信される。
ここで、SMSメッセージの宛先情報を格納したToやR−URI等に含まれるサブアドレスは、サーバ装置300−1のIPアドレスに関連付けられているため、ゲートウェイ装置100は、サーバ装置300−1にSMS受信通知を送信する。
これにより、ゲートウェイ装置100は、SIPメッセージの送信先となるサーバ装置300を特定することができる。
例えば、図23に示すように、ゲートウェイ装置100のサーバ情報記憶部151が、追加番号に代えて自装置に割り当てられたSNIドメインのサブドメイン(ゲートウェイアクセス情報)を記憶する構成を有していても良い。ここでは、予め、サーバ装置300毎に異なるサービス属性を示すサブドメインを割り当てておき、当該サブドメインによってサーバ装置300を識別するものとする。
図23によれば、ゲートウェイ装置100は、サブドメイン「abcd」に関連付けて、サーバ装置300−1のIPアドレス「xxx.xxx.xxx.xxx」を記憶し、サブドメイン「xyz」に関連付けて、サーバ装置300−2のIPアドレス「yyy.yyy.yyy.yyy」を記憶している。
まず、クライアント装置200が属するUNIは、R−URIに、サーバ装置300−1に割り当てられたホスト名(SNIドメイン+サブドメイン)を指定したSMSメッセージを生成する。次に、UNIは、自装置のUNI番号を収容するP/I/S−CSCFを介してSMSメッセージを送信する。ここで、SMSメッセージの宛先情報を格納したToやR−URI等は、ゲートウェイ装置100を示すため、SMSメッセージはゲートウェイ装置100に送信される。
ここで、SMSメッセージの宛先情報を格納したToやR−URI等に含まれるサブドメインは、サーバ装置300−1のIPアドレスに関連付けられているため、ゲートウェイ装置100は、サーバ装置300−1にSMS受信通知を送信する。
これにより、ゲートウェイ装置100は、SIPメッセージの送信先となるサーバ装置300を特定することができる。
なお、第1の実施形態では、UNIにクライアント装置200が複数接続される場合、クライアント装置200に割り当てられた追加番号によりクライアント装置200を特定する例を説明したが、これに限られない。例えば、サーバ装置300は、クライアント装置200−1にアクセスする際に、クライアント装置200−1に割り当てられたサブアドレスを送信先に含めるパケットを生成し、ゲートウェイ装置100に送信しても良い。
まず、サーバ装置300は、MMSメッセージの送信先を示すToに、ゲートウェイ装置のSNI番号とクライアント装置200−1に割り当てられたサブアドレスとを指定する。次に、サーバ装置は、ゲートウェイ装置100に当該MMSメッセージを送信する。
このとき、SIPパケットのR−URIには、クライアント装置200−1に割り当てられたサブアドレスが含まれるため、UNIは、クライアント装置200−1にSIPパケットを転送する。
このような手順で、サーバ装置300は、MMSメッセージの送信先となるクライアント装置200を特定することができる。
Claims (4)
- 異なるネットワークに接続された通信装置同士を接続するゲートウェイ装置に発生する一のネットワークの利用料金から前記通信装置のそれぞれに課する利用料金を算出する料金算出装置であって、
前記ゲートウェイ装置に発生する前記一のネットワークの利用料金を示す情報の入力を受け付ける利用料金入力部と、
前記一のネットワークを介して伝送を行ったSIPメッセージの送信元と送信先であって他のネットワークのサーバ装置のIPアドレスと対応付られた送信先とデータ量と送受信の種別とメッセージに対する処理状態を示すステータスとを含む、前記ゲートウェイ装置による伝送履歴情報に基づいて、前記ゲートウェイ装置が伝送したSIPメッセージのデータ量の総和に対する前記通信装置毎及び前記サーバ装置毎の前記伝送データ量の割合を算出する利用割合算出部と、
前記利用料金入力部が入力を受け付けた利用料金に前記利用割合算出部が算出した割合を乗算することで、前記送信元毎及び前記送信先に対応付られたIPアドレスのサーバ装置毎に課金する利用料金を算出する利用料金算出部と
を備えることを特徴とする利用料金算出装置。 - 一のプロトコルによって通信を行うクライアント装置と、他のプロトコルによって通信を行うサーバ装置とを接続するゲートウェイ装置と、前記ゲートウェイ装置に発生する一のプロトコルを用いるネットワークの利用料金に基づいて前記サーバ装置のそれぞれに課する利用料金を算出する料金算出装置とを備えるゲートウェイシステムであって、
前記ゲートウェイ装置は、
前記一のプロトコルを用いて自装置にアクセスするための複数の異なる識別情報であるゲートウェイアクセス情報のそれぞれに関連付けて、前記他のプロトコルを用いて前記サーバ装置にアクセスするための識別情報であるIPアドレスを記憶する識別情報記憶部と、
前記クライアント装置から前記一のプロトコルで規定されたヘッダを有するデータを受信するクライアント受信部と、
前記識別情報記憶部から、前記クライアント受信部が受信したデータに含まれる前記ゲートウェイアクセス情報に関連付けられたIPアドレスを読み出すサーバアクセス情報読出部と、
前記サーバアクセス情報読出部が読み出したIPアドレスを送信先とする前記他のプロトコルで規定されたヘッダを有し、前記クライアント受信部が受信したデータが示す情報をボディに含むデータを生成するサーバデータ生成部と、
前記サーバデータ生成部が生成したデータを前記サーバ装置に送信するサーバ送信部と、
前記一のプロトコルを用いて伝送を行ったメッセージの送信元を含む伝送履歴情報を蓄積する伝送履歴情報蓄積部と
を備え、
前記利用料金算出装置は、
前記ゲートウェイ装置の伝送履歴情報蓄積部から、前記伝送履歴情報の入力を受け付ける伝送履歴入力部と、
前記ゲートウェイ装置に発生する前記一のプロトコルを用いたネットワークの利用料金を示す情報の入力を受け付ける利用料金入力部と、
前記一のネットワークを介して伝送を行ったSIPメッセージの送信元と送信先であって他のネットワークのサーバ装置のIPアドレスと対応付られた送信先とデータ量と送受信の種別とメッセージに対する処理状態を示すステータスとを含む、前記ゲートウェイ装置による伝送履歴情報に基づいて、前記ゲートウェイ装置が伝送したSIPメッセージのデータ量の総和に対する前記通信装置毎及び前記サーバ装置毎の前記伝送データ量の割合を算出する利用割合算出部と、
前記利用料金入力部が入力を受け付けた利用料金に前記利用割合算出部が算出した割合を乗算することで、前記送信元毎及び前記送信先に対応付られたIPアドレスのサーバ装置毎に課金する利用料金を算出する利用料金算出部と
を備えることを特徴とするゲートウェイシステム。 - 異なるネットワークに接続された通信装置同士を接続するゲートウェイ装置に発生する一のネットワークの利用料金から前記通信装置のそれぞれに課する利用料金を算出する料金算出装置を用いた利用料金算出方法であって、
伝送履歴入力部は、前記ゲートウェイ装置から、少なくとも前記一のネットワークを介して伝送を行ったメッセージの送信元を含む伝送履歴情報の入力を受け付け、
利用料金入力部は、前記ゲートウェイ装置に発生する前記一のネットワークの利用料金を示す情報の入力を受け付け、
利用割合算出部は、前記一のネットワークを介して伝送を行ったSIPメッセージの送信元と送信先であって他のネットワークのサーバ装置のIPアドレスと対応付られた送信先とデータ量と送受信の種別とメッセージに対する処理状態を示すステータスとを含む、前記ゲートウェイ装置による伝送履歴情報に基づいて、前記ゲートウェイ装置が伝送したSIPメッセージのデータ量の総和に対する前記通信装置毎及び前記サーバ装置毎の前記伝送データ量の割合を算出し、
利用料金算出部は、前記利用料金入力部が入力を受け付けた利用料金に前記利用割合算出部が算出した割合を乗算することで、前記送信元毎及び前記送信先に対応付られたIPアドレスのサーバ装置毎に課金する利用料金を算出する
ことを特徴とする利用料金算出方法。 - 異なるネットワークに接続された通信装置同士を接続するゲートウェイ装置に発生する一のネットワークの利用料金から前記通信装置のそれぞれに課する利用料金を算出する料金算出装置を、
前記ゲートウェイ装置から、少なくとも前記一のネットワークを介して伝送を行ったメッセージの送信元を含む伝送履歴情報の入力を受け付ける伝送履歴入力部、
前記ゲートウェイ装置に発生する前記一のネットワークの利用料金を示す情報の入力を受け付ける利用料金入力部、
前記一のネットワークを介して伝送を行ったSIPメッセージの送信元と送信先であって他のネットワークのサーバ装置のIPアドレスと対応付られた送信先とデータ量と送受信の種別とメッセージに対する処理状態を示すステータスとを含む、前記ゲートウェイ装置による伝送履歴情報に基づいて、前記ゲートウェイ装置が伝送したSIPメッセージのデータ量の総和に対する前記通信装置毎及び前記サーバ装置毎の前記伝送データ量の割合を算出する利用割合算出部、
前記利用料金入力部が入力を受け付けた利用料金に前記利用割合算出部が算出した割合を乗算することで、前記送信元毎及び前記送信先に対応付られたIPアドレスのサーバ装置毎に課金する利用料金を算出する利用料金算出部
として機能させるためのプログラム。
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