JP5480421B1 - 機械式駐車場設備の制御装置、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備の制御方法 - Google Patents

機械式駐車場設備の制御装置、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5480421B1
JP5480421B1 JP2013073487A JP2013073487A JP5480421B1 JP 5480421 B1 JP5480421 B1 JP 5480421B1 JP 2013073487 A JP2013073487 A JP 2013073487A JP 2013073487 A JP2013073487 A JP 2013073487A JP 5480421 B1 JP5480421 B1 JP 5480421B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
user
authentication information
locking
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013073487A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014196646A (ja
Inventor
和也 原
整一 野田
貴眞 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Parking Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Parking Co Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Parking Co Ltd
Priority to JP2013073487A priority Critical patent/JP5480421B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5480421B1 publication Critical patent/JP5480421B1/ja
Publication of JP2014196646A publication Critical patent/JP2014196646A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】入力表示部の蓋の開錠や施錠を自動的に行い、利便性を高めるとともに、入力表示部の保安性を健全に保つ。
【解決手段】立体駐車場の制御装置50は、機械式駐車場設備を操作する入力表示部35と、この入力表示部35を覆う開閉可能な蓋34と、蓋34を施錠する施錠部38と、ユーザーが携帯する携帯認証媒体41と、入力表示部35の近傍に配置されて携帯認証媒体41から発信される認証情報を取得する認証情報取得部43と、認証情報取得部43による前記認証情報の取得を待機し、該認証情報の取得に基づいて施錠部38を開錠させ、該認証情報の取得が途絶えると施錠部38の開錠を行わない施錠制御部30dと、を具備してなることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、機械式駐車場設備に係り、特に車両の入庫時および出庫時に、該車両のユーザー(ドライバー)自身が入出庫扉を開閉操作するように構成された機械式駐車場設備の制御装置、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備の制御方法に関するものである。
オフィスビルやマンション等に併設されている機械式駐車場設備(立体駐車場)では、契約したユーザーだけが使用するため、予め各ユーザーに暗証番号を付与したり、認証カード、認証タグ、リモコンといった専用の携帯認証媒体を貸与し、各ユーザーが車両を入出庫させる際には、入力表示部(操作盤)に暗証番号を入力する、あるいは携帯認証媒体から発信される認証情報を受信させることによって、車体搬送手段(パレット、リフト等)の呼び出しと、入出庫扉の開閉操作を行わせている。
このように、ユーザーの認証や機械操作を行うための入力表示部には、部外者の悪戯や風雨からの保護の目的で、例えば特許文献1に記載されているように、開閉可能かつ施錠可能な蓋が設けられている。各ユーザーは開錠用の鍵を所持しており、機械式駐車場設備を利用する都度、鍵で施錠を開錠して蓋を開き、入力表示部での認証および機械操作を行う。また、ユーザーが機械式駐車場設備から立ち去る際には入力表示部の蓋を閉めて施錠する。
特許第4356230号公報
しかしながら、このように入力表示部の使用に際してユーザーが蓋の開錠と施錠を行わなければならないため、その作業が煩わしい上に、入力表示部の使用後に施錠を忘れて立ち去ってしまうユーザーが多く、管理者が居ない駐車場においては入力表示部の保安性が損なわれる懸念があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、入力表示部の蓋の開錠や施錠を自動的に行い、機械式駐車場設備の利便性を高めるとともに、入力表示部の保安性を健全に保つことのできる機械式駐車場設備の制御装置、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
即ち、本発明の第1態様に係る機械式駐車場設備の制御装置は、機械式駐車場設備を操作する入力表示部と、前記入力表示部を覆う開閉可能な蓋と、前記蓋を施錠する施錠部と、ユーザーが携帯する携帯認証媒体と、前記入力表示部の近傍に配置され、前記携帯認証媒体を所持するユーザーが所定の距離範囲内にいる場合に、前記携帯認証媒体から発信される認証情報を継続的に取得する認証情報取得部と、前記認証情報取得部による前記認証情報の取得を待機し、該認証情報の取得に基づいて前記施錠部を開錠させ、該認証情報の取得が途絶えると前記施錠部の開錠を行わない施錠制御部と、を具備し、前記施錠部は、前記蓋が閉められると同時に施錠されるオートロック形式であり、前記施錠制御部は、前記蓋が閉められて施錠された後、所定時間が経過してから前記認証情報の取得の待機を再開し、前記所定時間は、前記蓋を閉めた前記ユーザーが該蓋を閉めてから退去するまでの時間を考慮して決定されていることを特徴とする。
上記構成の制御装置によれば、携帯認証媒体を携帯するユーザーが入力表示部(操作盤)に接近するか、もしくは入力表示部の近くで携帯認証媒体を操作することにより、携帯認証媒体から発信される認証情報が認証情報取得部に取得され、この認証情報の取得に基づいて、待機中の施錠制御部が施錠部を開錠させる。また、ユーザーが入力表示部から離れると、認証情報の取得が途絶えるため、施錠制御部による開錠が行われなくなる。
このためユーザーは、従来のように鍵で入力表示部の蓋の開錠および施錠を行う必要が無くなり、これによって機械式駐車場設備の利便性を飛躍的に高めることができる。しかも、ユーザーが入力表示部の蓋を閉めて退去した後は、携帯認証媒体を所持した別なユーザーが接近するまでは蓋の開錠が行われない。このため、入力表示部の蓋が開錠された状態で放置されるようなことがなく、入力表示部の保安性を健全に保つことができる。
更に、上記構成の制御装置によれば、ユーザーが入力表示部の蓋を閉めてから所定時間が経過するまでの間は施錠制御部が次の認証情報の取得(待機)を再開しないため、入力表示部の蓋が閉められた直後に、まだ近くに居るユーザー自身の認証情報によって再度施錠が開錠されてしまうことが防止される。これにより、ユーザーが入力表示部の近くから離れる猶予が生じ、施錠部が無用に施錠と開錠を繰り返すことを防止して、施錠部に設けられているソレノイド等の駆動機構の耐久性を向上させることができる。しかも、ユーザーが入力表示部の蓋を閉めた後に入力表示部から離れるまでは蓋が自動開錠されることがないため、例えば入力表示部の近くに部外者が居る場合に、この部外者によって入力表示部の蓋が開けられてしまうことを防止でき、入力表示部の保安性を健全に保つことができる。
また、上記構成の制御装置において、前記施錠制御部は、前記施錠部を開錠させた後、所定時間が経過しても前記ユーザーにより前記蓋が開かれない場合には、前記施錠部を施錠させてから再び前記認証情報の取得を待機するようにしてもよい。
上記構成の制御装置によれば、ユーザーの接近によって施錠部が開錠された後に、何らかの理由によって蓋が開かれない場合(例えばユーザーが入力表示部の近くを通っただけの場合)には、所定時間(例えば数秒間)が経過した後に、施錠制御部によって施錠部が施錠され、施錠制御部は再び認証情報の取得を待機する。
このため、操作盤の蓋が開錠された後でユーザーが不在になっても、部外者が蓋を開けて入力表示部に悪戯をするといった事態を回避することができ、入力表示部の保安性を健全に保つことができる。
また、上記構成の制御装置において、前記携帯認証媒体は、前記入力表示部を遠隔操作することができるリモートコントローラーの機能を有することを特徴とする。これにより、認証情報の発信を任意に行ったり、入力表示部の操作を遠隔で行ったりすることができるため、機械式駐車場設備の利便性をさらに高めることができる。
本発明の第2態様に係る機械式駐車場設備の制御装置は、機械式駐車場設備を操作する入力表示部と、前記入力表示部を覆う開閉可能な蓋と、前記蓋を施錠する施錠部と、ユーザーが携帯するリモートコントローラーと、前記リモートコントローラーが前記ユーザーによって操作されることにより発信された認証情報を取得する認証情報取得部と、取得した前記認証情報を、データベースに登録されているユーザー登録情報と照合して認証を行い、前記認証が成功した場合にパレットの呼び出しを指示する主制御部と、前記パレットの呼び出し中に、前記ユーザーが前記リモートコントローラーを操作することにより前記蓋の開錠を要求した場合に、前記施錠部を開錠させる施錠制御部と、を備え、前記施錠制御部は、前記パレットの呼び出し中に、前記リモートコントローラーから前記蓋の開錠が要求されなかった場合には、前記施錠部を施錠状態に維持することを特徴とする。
また、本発明の第3態様に係る機械式駐車場設備は、上記の制御装置を備えたことを特徴とするため、ユーザーが鍵で操作することなく、入力表示部の蓋の開錠や施錠を自動的に行うようにし、械式駐車場設備の利便性を高めるとともに、入力表示部の保安性を保つことができる。
また、本発明の第4態様に係る機械式駐車場設備の制御方法は、入力表示部に、開閉可能かつ施錠可能な蓋が設けられた機械式駐車場設備の制御方法であって、前記入力表示部の近傍に認証情報取得部を配置し、該認証情報取得部から所定の距離範囲内にいるユーザーが携帯する携帯認証媒体から発信される認証情報を継続的に取得する過程と、取得した前記認証情報を、データベースに登録されているユーザー登録情報と照合して認証を行う過程と、前記認証が成功したら前記蓋を開錠する過程と、開けられていた前記蓋が閉じられた場合、または前記認証情報の取得が途絶えた場合に前記蓋を施錠する過程と、前記蓋が閉じられて施錠された後、所定時間が経過してから前記認証情報の取得の待機を再開する過程と、を含み、前記所定時間は、前記蓋を閉めた前記ユーザーが該蓋を閉めてから退去するまでの時間を考慮して決定されていることを特徴とする。
上記の制御方法によれば、ユーザーは入力表示部に接近するだけで入力表示部の蓋の施錠を開錠させることができ、入力表示部の使用後は蓋を閉めて入力表示部から離れれば蓋の開錠が行われなくなる。このため、ユーザーは、従来のように鍵で入力表示部の蓋の開錠および施錠を行う必要が無くなり、機械式駐車場設備の利便性を飛躍的に高めることができる。しかも、ユーザーが蓋を施錠し忘れることが無くなることと、部外者に対しては蓋の開錠が行われないこととにより、入力表示部の保安性を健全に保つことができる。
また、本発明の第5態様に係る機械式駐車場設備の制御方法は、入力表示部に、開閉可能かつ施錠可能な蓋が設けられた機械式駐車場設備の制御方法であって、ユーザーが携帯するリモートコントローラーから発信される認証情報を取得し、取得した前記認証情報をデータベースに登録されているユーザー登録情報と照合して認証を行い、前記認証が成功した場合にパレットの呼び出しを行い、前記パレットの呼び出し中に、前記リモートコントローラーから前記蓋の開錠が要求された場合に、前記蓋を開錠し、前記パレットの呼び出し中に、前記リモートコントローラーから前記蓋の開錠が要求されなかった場合に、前記施錠部を施錠状態に維持することを特徴とする。
以上のように、本発明に係る機械式駐車場設備の制御装置、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備の制御方法によれば、入力表示部の蓋の開錠や施錠を自動的に行い、械式駐車場設備の利便性を高めるとともに、入力表示部の保安性を健全に保つことができる。
本発明を適用可能な機械式駐車場設備の一例を示す立体駐車場の縦断面図である。 乗入階、入出庫口、操作盤、主制御部等を示す斜視透視図である。 操作盤および蓋の正面図である。 蓋を開いた操作盤の斜視図である。 操作盤、施錠制御部、認証情報取得部(アンテナ)等を示す縦断面図である。 制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における入庫時の流れを示すタイムチャートである。 本発明の第1実施形態における出庫時の流れを示すタイムチャートである。 本発明の第1実施形態に係る自動開錠制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る自動施錠制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における入庫時の流れを示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態における出庫時の流れを示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態における自動開錠制御の流れの前半部分を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における自動開錠制御の流れの後半部分を示すフローチャートである。
以下に、本発明の2つの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明に係る制御装置および制御方法を適用可能な機械式駐車場設備の一例を示すエレベータ式の立体駐車場の縦断面図である。なお、本発明に係る制御装置および制御方法は、以下に述べるエレベータ式の立体駐車場に限らず、複数の駐車スペースに搬送機で駐車車両を入出庫させる機械式駐車場設備であれば、他の様々な形式のものにも幅広く適用することができる。
図1に示すように、立体駐車場1は、複数の車両2を収容可能なタワー型の駐車塔3を備えている。駐車塔3の一階部分には車両2を入出庫させる入出庫口4が開設されており、その外側上部に雨よけの庇5が設けられている。入出庫口4には上下スライド式の入出庫扉4aが設けられている。
駐車塔3の地上階は図2にも示す乗入階7となっており、その床面には車両2の方向を転換させるターンテーブル8が設置されている。ターンテーブル8は、乗入階7の床面に形成された凹状のピット9内に旋回板10と旋回駆動部11が設けられた構成である。
駐車塔3の中心部には垂直な昇降通路13が形成されており、この中にリフト14(エレベータ状の搬送機)が上下に昇降可能に設けられている。リフト14は、例えば駐車塔3の上部に設けられた図示しないウインチから下方に延びる4本のワイヤロープ15に四隅を吊持され、上記ウインチが起動することにより昇降通路13内を上下に昇降することができる。
一方、昇降通路13の両側には車両格納棚17(駐車スペース)が設けられている。この車両格納棚17は、昇降通路13を挟むようにして上下に多階層状に設けられており、それぞれの車両格納棚17には車両を積載するためのパレット18が1枚ずつ収容されている。なお、車両格納棚17の支柱等は図示が省略されている。
リフト14と車両格納棚17の床面には、両者14,17の床面の高さが一致した時に、空荷のパレット18、または車両2が積載されたパレット18を、リフト14から車両格納棚17に、または車両格納棚17からリフト14に、スムーズに受け渡すことができる図示しない受渡機構が設けられている。
車両2の入庫時は、まず空のパレット18が収容されている車両格納棚17から、リフト14によって空のパレット18が乗入階7に降ろされ、このパレット18に車両2が乗り上げて、そのままパレット18ごとターンテーブル8によって90°方向転回された後、リフト14で昇降通路13を上昇し、車両格納棚17に収容される。
また、出庫時は、出庫する車両2が収容されている車両格納棚17の高さまでリフト14が上昇し、パレット18ごと出庫車両がリフト14に引き取られ、そのままパレット18はリフト14によって乗入階7に降ろされ、出庫車両が入出庫口4から出庫する。
図2は、乗入階7を示す斜視透視図である。外側から見て、入出庫口4に向かって左側に非常用出入口20があり、入出庫口4の上部に青と赤のランプを備えた入庫管制灯21が設けられている。また、入出庫口4に向かって右側に操作盤22が設けられている。この操作盤22は、ユーザー各自が立体駐車場1を操作するものであり、図1および図5に示すように、庇5の下に設けられて風雨から保護されている。
乗入階7の内部には、中央部にパレット18が配置されるスペースがあり、入出庫口4の正面の壁には車両の位置をドライバーが確認するための鏡24と、「前進」、「停車」、「後退」の指示を行う電光式の停車位置指示灯25が設けられている。また、乗入階7の両側面の壁には、車両の大きさや前後位置を検知するための人感・車両センサ26,27や、非常停止ボタン28等が設けられている。停車位置指示灯25は、人感・車両センサ26,27により検知される車両位置のデータに基づいて、車両2のドライバーに車両位置の指示を行う。
さらに、図1、図2および図5に示すように、乗入階7の内部等に、この立体駐車場1の全体の制御を行う主制御部30が設置されている。主制御部30は、後述する制御装置50の主要部であり、入出庫口4、ターンテーブル8、リフト14等による一連の入出庫動作を実行する装置である。主制御部30には操作盤22が接続されていて、後述するように操作盤22と情報を交換しながら入出庫操作を実行する。
図3および図4に示すように、操作盤22は、手前側に開口する筐体33と、この筐体33の開口部を覆う開閉可能な蓋34とを備えており、筐体33の内部には、例えばタッチパネル式の液晶画面である操作画面35(入力表示部)と、認証用のICカードリーダー36、非常停止ボタン37等が配置されている。操作画面35を使用しない時には、蓋34を閉じることで操作画面35を外部から覆い、風雨から保護する。
また、蓋34には、引き開けるための取手を兼ねるとともに、蓋34を施錠するための施錠部38が設けられている。施錠部38は、蓋34が閉められると同時に施錠されるオートロック形式であるが、主制御部30からの開錠司令を受けると、図示しないソレノイド等の駆動機構によって開錠されるように構成されている。さらに、施錠部38は、蓋34の開閉状態を主制御部30に出力することができる。
施錠部38は、その鍵穴38aに専用の鍵を差し込んで手動で開錠および施錠することができるが、後述する携帯認証媒体41を用いれば、主制御部30から開錠司令を出力させて自動開錠させることができる。施錠部38の上部には、開錠時に点灯する緑ランプ39と、施錠時に点灯する赤ランプ40とが設けられている。これらのランプ39,40としては例えばLEDが用いられている。
また、図5に示すように、この立体駐車場1を利用するユーザーには、当該ユーザー自身の固有の認証情報を記憶された携帯認証媒体41が貸与され、ユーザーが機械式駐車場1を利用する時に携帯することが求められる。この携帯認証媒体41は、例えばタグやキーホルダー状に形成され、車両のキーと一緒に持ち歩いたり、鞄やバック等に入れて持ち運ぶものである。後述するように携帯認証媒体41は、操作盤22を遠隔操作することができるリモートコントローラーであってもよい。
携帯認証媒体41には電源バッテリーが内蔵され、固有の認証情報(信号電波)を発信している。携帯認証媒体41は、ユーザーの身体と一緒に移動するようにしておくことが必須であり、例えば携帯認証媒体41を駐車車両の内部に放置してユーザーが降車してはならない。
操作盤22(操作画面35)の近傍、例えば庇5の下部に、アンテナ43(認証情報取得部)が設けられている。このアンテナ43は、ユーザーが所持している携帯認証媒体41から発信される認証情報を取得し、主制御部30に設けられた後述の施錠制御部30dに送信するものである。
アンテナ43が認証情報を取得できる距離(検知範囲)は、例えば3m程度に設定されている。これにより、遠くに居るユーザーの認証情報を無用に取得してしまうことが防止されるとともに、携帯認証媒体41にリモコン機能がある場合には、ユーザーが車両2に乗車したままでも認証情報を取得できるようになっている。なお、アンテナ43を庇5の下部に設けることによって風雨や落雷等から保護することができる。
図6は、この立体駐車場1の制御装置50の概略構成を示すブロック図である。
この制御装置50において、操作盤22の操作画面35(入力表示部)は主制御部30に接続されており、タッチパネルである入力部と、液晶画面である表示部とを兼ねている。ユーザーが操作画面35から入力する各種の情報は主制御部30に伝達され、主制御部30から送られる各種の情報が操作画面35に表示される。
主制御部30には、機械制御・認証制御・画面表示・入力処理・スクロール処理・入力処理等を実行する演算処理部30aが内蔵されるとともに、データベース30bが接続されている。データベース30bは、在車状態、パレット形状種別、充電車両(EV)の有無、ユーザー登録情報等のデータが記憶されている。
また、主制御部30には、アンテナ43が認証情報取得部として接続されるとともに、機械制御部30cが接続されている。機械制御部30cは、旋回駆動部11の動作、リフト14の昇降、入出庫扉4aの開閉等の各制御を実行する部分である。
さらに、主制御部30には施錠制御部30dが接続されている。施錠制御部30dは、アンテナ43によってユーザーが所持する携帯認証媒体41から認証情報が取得されるのを待機し、この認証情報の取得状況に基づいて施錠部38の開錠と施錠の制御を実行する。
即ち、ユーザーが入庫または出庫のために操作盤22(アンテナ43)に接近すると、ユーザーが所持している携帯認証媒体41から発信される認証情報がアンテナ43に検知され、この認証情報が認証結果として主制御部30に入力される。
これに基づき、主制御部30から施錠制御部30dに開錠司令が出力され、施錠制御部30dが施錠部38に開錠信号を出力して施錠部38を開錠する。具体的には、施錠部38に内蔵されている図示しないソレノイドが通電されて励磁し、開錠機構が動作して開錠される。このため、ユーザーは鍵を用いることなく操作盤22の蓋34を簡単に開くことができる。ユーザーにより蓋34が開かれたか否かの情報は、施錠部38から施錠制御部30dを経て主制御部30に入力される。つまり、主制御部30は蓋34の開閉状態を認識することができる。
また、施錠制御部30dは、携帯認証媒体41から発信される認証情報の取得が途絶えると施錠部38の開錠を行わないようにする。つまり、オートロック形式である施錠部38が自動的に施錠するのに任せる。もちろん、携帯認証媒体41を所持しない部外者が操作盤22に接近しても操作盤22の蓋34は開錠されない。
さらに、施錠制御部30dは、認証情報の取得に基づいて施錠部38を開錠させた後、所定時間(例えば5秒〜10秒間程度)が経過してもユーザーにより蓋34が開かれない場合には、施錠部38を施錠させてから再び認証情報の取得を待機する。
また、施錠制御部30dは、開かれていた蓋34がユーザーによって閉じられて施錠部38のオートロック機構により蓋34が自動施錠された後、所定時間(例えば5秒間程度)が経過してからでないと次の認証情報の取得の待機を再開しないようになっている。
次に、上記のように構成された立体駐車場1における入庫時の流れについて、図7に示すタイムチャートを参照しながら説明する。このタイムチャートは、入出庫口4の前の状況と、操作盤22の状況と、乗入階7の状況と、立体駐車場1の動作状況とが横並びで、上方から下方に向かって時間と共に推移していく様子が表示されており、各動作(アクション)には符号A1,A2,A3…を付してある。
入庫時には、まず入庫する車両が入出庫口4の前に停車し(A1)、ユーザーが降車して操作盤22の前へ移動する(A2)。これにより、ユーザーが所持している携帯認証媒体41から発信される認証情報が取得されて操作盤22の蓋34が開錠される(A3)。この時、蓋34の赤ランプ40が消えて緑ランプ39が点灯し、ユーザーに蓋34が開錠されたことが通知される。ユーザーは蓋34を開け(A4)、操作盤22を操作して入庫の意思入力と入庫車種の選定を行い(A5)、車両に戻る(A6)。なお、アクションA3と同時に1回目のユーザー認証が自動的に行われるため、アクションA5で暗証番号の入力等を行う認証操作は必要ない。
一方、ユーザーのアクションA5によって空のパレット18の搬送が開始され(A7)、空のパレット18が乗入階7に到着して入出庫扉4aが開く(A8)。車両内で待機していたユーザーは車両を運転して乗入階7に乗り入れ(A9)、車両を定位置に停車させた後に降車して操作盤22の前へ移動する(A10)。これにより、2回目のユーザー認証が自動的に行われる(A11)。
ユーザーは、乗入室7内の安全を確認して入出庫扉4aを閉め(A12)、次に操作盤22の蓋34を閉める(A13)。このため、施錠部38のオートロック作用によって蓋34が自動施錠される。この時、蓋34の緑ランプ39が消えて赤ランプ40が点灯し、ユーザーに蓋34が施錠されたことが通知される。なお、2回目のユーザー認証の結果が1回目のユーザー認証の結果と異なる場合には、操作盤22の操作画面35にエラー表示がなされ、入出庫扉4aを閉められないようになっている。
操作盤22の蓋34が閉められると、所定時間(例えば5秒間)が経過してから、認証情報の取得の待機(自動認証モード)が再開される(A14)。
次に、出庫時の流れについて、図8に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
出庫時には、立体駐車場1に来場したユーザーが操作盤22の前に到着し(A16)、これにより、ユーザーが所持している携帯認証媒体41から発信される認証情報が取得されて操作盤22の蓋34が開錠される(A17)。この時、蓋34の赤ランプ40が消えて緑ランプ39が点灯し、ユーザーに蓋34が開錠されたことが通知される。ユーザーは蓋34を開け(A18)、操作盤22を操作して出庫の意思入力を行い(A19)、待機する。なお、アクションA17と同時に1回目のユーザー認証が自動的に行われる。
ユーザーのアクションA19によって、出庫車両が収容されている車両格納棚17からパレット18の搬送が開始され(A20)、出庫車両が積載されたパレット18が乗入階7に到着して入出庫扉4aが開く(A21)。待機していたユーザーは乗入階7の中に入って車両に乗車し(A22)、車両を運転して乗入階7の外へ移動させ(A23)、降車して操作盤22の前へ移動する(A24)。これにより、2回目のユーザー認証が自動的に行われる(A25)。
ユーザーは、乗入室7内の安全を確認して入出庫扉4aを閉め(A26)、次に操作盤22の蓋34を閉める(A27)。このため、施錠部38のオートロック作用によって蓋34が自動施錠される。この時、蓋34の緑ランプ39が消えて赤ランプ40が点灯し、ユーザーに蓋34が施錠されたことが通知される。なお、入庫時と同じく、2回目のユーザー認証の結果が1回目のユーザー認証の結果と異なる場合には、操作盤22の操作画面35にエラー表示がなされ、入出庫扉4aを閉められないようになっている。
操作盤22の蓋34が閉められると、所定時間(例えば5秒間)が経過してから、認証情報の取得の待機(自動認証)が再開される(A28)。
次に、入庫時、出庫時の別に拘わらず、制御装置50によって操作盤22の蓋34が自動開錠制御される流れについて、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。このフローチャートにおいて、各制御ステップには符号S1,S2,S3…を付してある。
この制御のスタート時に制御装置50は自動開錠待機モードにあり、操作盤22の蓋34は閉じており、施錠部38は施錠されている(ステップS1)。携帯認証媒体41を所持するユーザーが来場すると、携帯認証媒体41から発信されている認証情報がアンテナ43によって取得され、施錠制御部30dに送られる(ステップS2)。施錠制御部30dでは認証情報の取得が成功したか否かが判定される(ステップS3)。
ステップS3の判定結果がNOであればステップS4に移行し、一定時間が経過するまで待機される。この待機時間は、例えば3秒間程度とされる。ステップS3がNOになる原因としては、例えばユーザーが携帯認証媒体41をバッグの中に入れていて、その位置関係等によって認証情報の発信が弱い場合が挙げられる。このような場合には、一定時間の待機が行われることによって、その間に認証情報が取得される確率を高めることができる。
ステップS3の判定結果がYESであれば、取得された認証情報が主制御部30に送られ、データベースに記憶されているユーザー登録情報と照合される(ステップS5)。次に、上記の照合結果に基づいて、認証が成功したか否かが判定される(ステップS6)。ステップS6の判定結果がNOであればステップS4に移行して一定時間が経過するまで待機され、ステップS6の判定結果がYESであれば施錠部38が開錠される(ステップS7)。
ステップS7で施錠部38が開錠されると、タイマーが設定されて、例えば5秒間の待機時間がもたらされる(ステップS8)。ユーザーはこの間に操作盤22の蓋34を開く必要がある。この間、ステップS9にてタイムアップしたか否かが判定され、タイムアップしていない(ステップS9→NO)であればステップS10に移行し、蓋34が開かれたか否かが判定される。蓋34が開かれていなければ(ステップS10→NO)再びステップS9に戻り、蓋34が開かれていれば(ステップS10→YES)制御が終了する。
また、ステップS9の判定結果がYESとなった場合、即ち蓋34が開かれないままタイムアップしてしまった場合は、施錠部38が施錠され(ステップS11)、制御が終了する。このように蓋34が開かれないままタイムアップする状況としては、携帯認証媒体41を所持したユーザーがたまたま操作盤22(アンテナ43)の近くを通り掛かった場合や、立体駐車場1を利用しようとしたユーザーが意思変更して蓋34を開けずに立ち去った場合等が挙げられる。
次に、制御装置50によって操作盤22の蓋34が自動施錠制御される流れについて、図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。
この制御のスタート時に操作盤22の蓋34は開いており、施錠部38はオートロックで施錠されている(ステップS21)。施錠制御部30dは蓋34の閉状態を取得する状態にあり(ステップS22)、次に蓋34が閉められたか否かが判定される(ステップS23)。蓋34が閉められていなければ(ステップS23→NO)ステップS22とステップS23が繰り返され、蓋34が閉められていれば(ステップS23→YES)タイマーが設定されて、例えば5秒間の待機時間がもたらされる(ステップS24)。この待機時間は、ユーザーが蓋34を閉めてから退去するまでの時間を考慮したものである。
この待機時間の間、ステップS25にてタイムアップしたか否かが判定され、タイムアップしていない(ステップS25→NO)であれば再度ステップS25に戻り、タイムアップしたら(ステップS25→YES)、自動開錠待機モードに移行して(ステップS26)制御が終了する。
以上説明したように、この制御装置50によれば、携帯認証媒体41を携帯するユーザーが操作盤22に接近することにより、携帯認証媒体41から発信される認証情報がアンテナ43(認証情報取得部)に取得され、この認証情報の取得に基づいて、待機中の施錠制御部30dが施錠部38を開錠させる。また、ユーザーが操作盤22から離れると、認証情報の取得が途絶えるため、施錠制御部30dによる施錠部38の開錠が行われなくなる。
このためユーザーは、従来のように鍵で操作盤22の蓋34の開錠および施錠を行う必要が無くなり、立体駐車場1の利便性を飛躍的に高めることができる。しかも、ユーザーが操作盤22の蓋34を閉めて退去した後は、携帯認証媒体41を所持した別なユーザーが接近するまでは蓋34の開錠が行われないため、操作盤22の蓋34が開錠された状態で放置されるようなことがない。
このように、部外者に対しては蓋34の開錠が行われないことに加えて、ユーザーが蓋34を施錠し忘れて退去する懸念が無くなるため、操作盤22(操作画面35)の保安性を健全に保つことができる。
また、施錠制御部30dは、施錠部38を開錠させた後、所定時間が経過してもユーザーにより蓋34が開かれない場合には、施錠部38を施錠させてから再び認証情報の取得を待機するようになっている。
したがって、ユーザーの接近によって施錠部38が開錠された後に、何らかの理由によって蓋34が開かれない場合(例えばユーザーが操作盤22の近くを通っただけの場合)には、所定時間(例えば5秒間)が経過した後に、施錠制御部30dによって施錠部38が施錠され、施錠制御部30dは再び認証情報の取得を待機する。
このため、蓋34が開錠された後でユーザーが不在になっても、部外者によって操作盤22の操作画面35が悪戯されるといった事態を回避することができ、操作画面35の保安性を健全に保つことができる。
さらに、施錠部38は、蓋34が閉められると同時に施錠されるオートロック形式であり、施錠制御部30dは、蓋34が閉められて施錠された後、所定時間(例えば5秒間)が経過してから認証情報の取得の待機を再開するようになっている。
このため、ユーザーが操作盤22の蓋34を閉めてから所定時間が経過するまでの間は施錠制御部30dが次の認証情報の取得(待機)を再開せず、したがって蓋34が閉められた直後に、まだ近くに居るユーザー自身の認証情報によって再度施錠が開錠されてしまうことが防止される。
これにより、ユーザーが操作盤22の近くから離れる猶予が生じ、施錠部38が無用に施錠と開錠を繰り返すことを防止して、施錠部38に設けられているソレノイド等の駆動機構の耐久性を向上させることができる。
しかも、ユーザーが蓋34を閉めた後に操作盤22から離れるまでは蓋34が自動開錠されないため、例えば操作盤22の近くに部外者が居る場合に、この部外者によって蓋34が開けられてしまうことを防止でき、操作盤22(操作画面35)の保安性を健全に保つことができる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について説明する。ここでは、携帯認証媒体41が、操作盤22の操作画面35を遠隔操作することができるリモートコントローラーである点が異なる他は、第1実施形態の制御装置50と同様な構成であるため、構造については図1〜図6を参照するものとして説明を省略し、その入庫時および出庫時の流れと、自動開錠制御および自動施錠制御の流れのみについて説明する。
図11は、携帯認証媒体41がリモコンである場合における入庫時の流れを示すタイムチャートである。このタイムチャートは、第1実施形態における図7と同様に、入出庫口4の前の状況と、操作盤22の状況と、乗入階7の状況と、立体駐車場1の動作状況とが横並びで、上方から下方に向かって時間と共に推移していく様子が表示されており、各動作(アクション)には符号A31,A32,A33…を付してある。
入庫時には、まず入庫する車両が入出庫口4の前に停車し(A31)、次にユーザーがリモコンによってパレット18の呼び出しボタンを押す(A32)。これにより、1回目のユーザー認証が自動的に行われ、それと同時に空のパレット18の搬送が開始され(A33)、空のパレット18が乗入階7に到着して入出庫扉4aが開く(A34)。
パレット18の呼び出しが行われている時は、操作盤22の蓋34に設けられた緑ランプ39が点滅し、この点滅期間中にユーザーがリモコンのリクエストスイッチを押すことで操作盤22の蓋34を開錠させることができる。点滅期間中にリクエストスイッチが押されない場合は、安全性と施錠部38のソレノイド等の寿命対策のために、施錠部38が施錠状態のままに保たれる。
パレット18が乗入階7に到着した後、車両内で待機していたユーザーは車両を運転して乗入階7に乗り入れ(A35)、車両を定位置に停車させた後に降車して操作盤22の前へ移動する(A36)。次に、ユーザーは上述したようにリモコンのリクエストスイッチを押して操作盤22の蓋34を開錠し(A37)、次にリモコンの設定ボタンを押して2回目のユーザー認証を行う(A38)。操作盤22の蓋34が開錠されると緑ランプ39が点滅状態から点灯状態となる。
その後、ユーザーは乗入室7内の安全を確認して入出庫扉4aを閉め(A39)、次に操作盤22の蓋34を閉める(A40)。このため、施錠部38のオートロック作用によって蓋34が自動施錠され、蓋34の緑ランプ39が消えて赤ランプ40が点灯する。なお、2回目のユーザー認証の結果が1回目のユーザー認証の結果と異なる場合には、操作盤22の操作画面35にエラー表示がなされ、入出庫扉4aを閉められないようになっている。
操作盤22の蓋34が閉められると、所定時間(例えば5秒間)が経過してから、認証情報の取得の待機(自動認証モード)が再開される(A41)。
次に、出庫時の流れについて、図12に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
出庫時には、立体駐車場1に来場したユーザーが操作盤22の前に到着し、リモコンの呼び出しボタンを押す(A43)。これにより、1回目のユーザー認証が自動的に行われ、それと同時に出庫車両が収容されている車両格納棚17からパレット18の搬送が開始され(A44)、出庫車両が積載されたパレット18が乗入階7に到着して入出庫扉4aが開く(A45)。待機していたユーザーは乗入階7の中に入って車両に乗車し(A46)、車両を運転して乗入階7の外へ移動させ(A47)、降車して操作盤22の前へ移動する(A48)。
この時も入庫時と同様に操作盤22の蓋の緑ランプ39が点滅しており、この点滅期間中にユーザーがリモコンのリクエストスイッチを押すことで操作盤22の蓋34を開錠させることができる。緑ランプ39の点滅期間中にリクエストスイッチが押されない場合は、安全性と施錠部38のソレノイド等の寿命対策のために、施錠部38が施錠状態のままに保たれる。
ユーザーは、リモコンのリクエストスイッチを押して操作盤22の蓋34を開錠し(A49)、次にリモコンの設定ボタンを押して2回目のユーザー認証を行う(A50)。操作盤22の蓋34が開錠されると緑ランプ39が点滅状態から点灯状態となる。
その後、ユーザーは乗入室7内の安全を確認して入出庫扉4aを閉め(A51)、次に操作盤22の蓋34を閉める(A52)。このため、施錠部38のオートロック作用によって蓋34が自動施錠され、蓋34の緑ランプ39が消えて赤ランプ40が点灯する。なお、2回目のユーザー認証の結果が1回目のユーザー認証の結果と異なる場合には、操作盤22の操作画面35にエラー表示がなされ、入出庫扉4aを閉められないようになっている。
操作盤22の蓋34が閉められると、所定時間(例えば5秒間)が経過してから、認証情報の取得の待機(自動認証モード)が再開される(A53)。
次に、入庫時、出庫時の別に拘わらず、制御装置50とリモコン式の携帯認証媒体41とを用いた場合における操作盤22の蓋34の自動開錠制御の流れについて、図13と図14に示すフローチャートを参照しながら説明する。このフローチャートにおいて、各制御ステップには符号S31,S32,S33…を付してある。図13に示すフローチャートと図14に示すフローチャートは、図中の符号Aと符号Bの位置で繋がっている。
この制御のスタート時に制御装置50は自動開錠待機モードにあり、操作盤22の蓋34は閉じており、施錠部38は施錠されている(ステップS31)。また、施錠制御部30dはリモコンによる呼び出しを取得する状態にあり(ステップS32)、呼び出しがあるか否かが常に判定されている(ステップS33)。
ユーザーが居ない時、もしくはユーザーが居てもリモコンの呼び出しボタンが押されない限り、ステップS33の判定はNOとなるが、呼び出しボタンが押されると、ステップS33の判定がYESとなり、緑ランプ39が点滅する(ステップS34)。次に、リモコンのリクエストスイッチが押されたか否かが判定され(ステップS35)、この判定結果がYESであれは施錠部38が開錠され(ステップS36)、緑ランプ39が点滅状態から点灯状態となる(ステップS37)。また、ステップS35の判定結果がNOであれば、リクエストスイッチが押されるまでステップS35で待機となる。
ステップS36,S37を経て施錠部38が開錠されると、タイマーが設定されて、例えば5秒間の待機時間がもたらされる(ステップS38)。ユーザーはこの間に操作盤22の蓋34を開く必要がある。この間、タイムアップしたか否かが判定され(ステップS39)、タイムアップしていないと判定されれば(ステップS39→NO)、蓋34が開かれたか否かが判定される(ステップS40)。蓋34が開かれていなければ(ステップS40→NO)再びステップS39に戻り、蓋34が開かれていれば(ステップS40→YES)制御が終了する。
また、ステップS39にてタイムアップしたと判定されれば(ステップS39→YES)施錠部38が施錠され(ステップS41)、緑ランプ39が点滅する(ステップS42)。そして図13のステップS35に戻り、蓋34が開かれるまでステップS35からのルーティンが反復される。
このように、携帯認証媒体41を、操作盤22の入力表示部である操作画面35を遠隔操作することができるリモートコントローラーとすれば、リクエストスイッチによって認証情報の発信を任意に行ったり、操作画面35の操作を遠隔で行ったりすることができるため、立体駐車場1の利便性をさらに高めることができる。
なお、本実施形態における操作盤22の蓋34の自動施錠制御の流れについては、第1実施形態の図10と同様であるため、図示および説明を省略する。
ところで、本発明に係る操作盤およびこれを備えた機械式駐車場設備は、上記各実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。
例えば、上記実施形態では、本発明に係る制御装置を、タワー型の駐車塔3を持つエレベータ式の立体駐車場1に適用した例について説明したが、本発明に係る制御装置は、タワー型、エレベータ式に限らず、平面循環式、多層循環式、垂直循環式、コンベア搬送式等、搬送機により車両が搬送される類のものであれば、幅広い種類の機械式駐車場設備に適用することができる。
1 立体駐車場(機械式駐車場設備)
2 車両
3 駐車塔
4 入出庫口
5 庇
22 操作盤
30 主制御部
30a 演算処理部
30b データベース
30c 機械制御部
30d 施錠制御部
33 筐体
34 蓋
35 操作画面(入力表示部)
38 施錠部
39 緑ランプ
40 赤ランプ
41 携帯認証媒体
43 アンテナ(認証情報取得部)
50 制御装置

Claims (7)

  1. 機械式駐車場設備を操作する入力表示部と、
    前記入力表示部を覆う開閉可能な蓋と、
    前記蓋を施錠する施錠部と、
    ユーザーが携帯する携帯認証媒体と、
    前記入力表示部の近傍に配置され、前記携帯認証媒体を所持するユーザーが所定の距離範囲内にいる場合に、前記携帯認証媒体から発信される認証情報を継続的に取得する認証情報取得部と、
    前記認証情報取得部による前記認証情報の取得を待機し、該認証情報の取得に基づいて前記施錠部を開錠させ、該認証情報の取得が途絶えると前記施錠部の開錠を行わない施錠制御部と、
    を具備し
    前記施錠部は、前記蓋が閉められると同時に施錠されるオートロック形式であり、
    前記施錠制御部は、前記蓋が閉められて施錠された後、所定時間が経過してから前記認証情報の取得の待機を再開し、
    前記所定時間は、前記蓋を閉めた前記ユーザーが該蓋を閉めてから退去するまでの時間を考慮して決定されていることを特徴とする機械式駐車場設備の制御装置。
  2. 前記施錠制御部は、前記施錠部を開錠させた後、所定時間が経過しても前記ユーザーにより前記蓋が開かれない場合には、前記施錠部を施錠させてから再び前記認証情報の取得を待機することを特徴とする請求項1に記載の機械式駐車場設備の制御装置。
  3. 前記携帯認証媒体は、前記入力表示部を遠隔操作することができるリモートコントローラーの機能を有することを特徴とする請求項1または2に記載の機械式駐車場設備の制御装置。
  4. 機械式駐車場設備を操作する入力表示部と、
    前記入力表示部を覆う開閉可能な蓋と、
    前記蓋を施錠する施錠部と、
    ユーザーが携帯するリモートコントローラーと、
    前記リモートコントローラーが前記ユーザーによって操作されることにより発信された認証情報を取得する認証情報取得部と、
    取得した前記認証情報を、データベースに登録されているユーザー登録情報と照合して認証を行い、前記認証が成功した場合にパレットの呼び出しを指示する主制御部と、
    前記パレットの呼び出し中に、前記ユーザーが前記リモートコントローラーを操作することにより前記蓋の開錠を要求した場合に、前記施錠部を開錠させる施錠制御部と、
    を備え、
    前記施錠制御部は、前記パレットの呼び出し中に、前記リモートコントローラーから前記蓋の開錠が要求されなかった場合には、前記施錠部を施錠状態に維持することを特徴とする機械式駐車場設備の制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の制御装置を備えたことを特徴とする機械式駐車場設備。
  6. 入力表示部に、開閉可能かつ施錠可能な蓋が設けられた機械式駐車場設備の制御方法であって、
    前記入力表示部の近傍に認証情報取得部を配置し、該認証情報取得部から所定の距離範囲内にいるユーザーが携帯する携帯認証媒体から発信される認証情報を継続的に取得する過程と
    取得した前記認証情報を、データベースに登録されているユーザー登録情報と照合して認証を行う過程と
    前記認証が成功したら前記蓋を開錠する過程と、
    開けられていた前記蓋が閉じられた場合、または前記認証情報の取得が途絶えた場合に前記蓋を施錠する過程と、
    前記蓋が閉じられて施錠された後、所定時間が経過してから前記認証情報の取得の待機を再開する過程と、
    を含み、
    前記所定時間は、前記蓋を閉めた前記ユーザーが該蓋を閉めてから退去するまでの時間を考慮して決定されていることを特徴とする機械式駐車場設備の制御方法。
  7. 入力表示部に、開閉可能かつ施錠可能な蓋が設けられた機械式駐車場設備の制御方法であって、
    ユーザーが携帯するリモートコントローラーから発信される認証情報を取得し、
    取得した前記認証情報をデータベースに登録されているユーザー登録情報と照合して認証を行い、前記認証が成功した場合にパレットの呼び出しを行い、
    前記パレットの呼び出し中に、前記リモートコントローラーから前記蓋の開錠が要求された場合に、前記蓋を開錠し、
    前記パレットの呼び出し中に、前記リモートコントローラーから前記蓋の開錠が要求されなかった場合に、前記施錠部を施錠状態に維持することを特徴とする機械式駐車場設備の制御方法。
JP2013073487A 2013-03-29 2013-03-29 機械式駐車場設備の制御装置、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備の制御方法 Active JP5480421B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013073487A JP5480421B1 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 機械式駐車場設備の制御装置、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013073487A JP5480421B1 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 機械式駐車場設備の制御装置、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5480421B1 true JP5480421B1 (ja) 2014-04-23
JP2014196646A JP2014196646A (ja) 2014-10-16

Family

ID=50749955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013073487A Active JP5480421B1 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 機械式駐車場設備の制御装置、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5480421B1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102022771B1 (ko) * 2017-09-18 2019-09-18 신인범 개구리 주차대

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10102805A (ja) * 1996-09-25 1998-04-21 Nissei Ltd 機械式立体駐車装置
JP2005076288A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 駐車場制御装置、携帯型通信端末、駐車場制御方法およびプログラム
JP2006188813A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Kokuyo Co Ltd 持ち去り防止システム
JP2007032009A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置制御システム
JP4356230B2 (ja) * 2000-11-08 2009-11-04 フジテック株式会社 機械式駐車装置の操作盤
JP2010059648A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Takenaka Komuten Co Ltd 認証機能付きエアシャワーシステム
JP2011154511A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Shimizu Corp 認証システム及びそれを用いた機械式駐車場入出庫管理システム
JP2011220001A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Takenaka Komuten Co Ltd 建物
WO2013018540A1 (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 三菱重工パーキング株式会社 機械式駐車場の制御装置、制御方法、および機械式駐車場

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10102805A (ja) * 1996-09-25 1998-04-21 Nissei Ltd 機械式立体駐車装置
JP4356230B2 (ja) * 2000-11-08 2009-11-04 フジテック株式会社 機械式駐車装置の操作盤
JP2005076288A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 駐車場制御装置、携帯型通信端末、駐車場制御方法およびプログラム
JP2006188813A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Kokuyo Co Ltd 持ち去り防止システム
JP2007032009A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置制御システム
JP2010059648A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Takenaka Komuten Co Ltd 認証機能付きエアシャワーシステム
JP2011154511A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Shimizu Corp 認証システム及びそれを用いた機械式駐車場入出庫管理システム
JP2011220001A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Takenaka Komuten Co Ltd 建物
WO2013018540A1 (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 三菱重工パーキング株式会社 機械式駐車場の制御装置、制御方法、および機械式駐車場

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014196646A (ja) 2014-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5480423B1 (ja) 機械式駐車場設備の制御装置、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備の制御方法
JP5480208B2 (ja) 機械式駐車場の制御装置、制御方法、および機械式駐車場
JP6460655B2 (ja) 機械式駐車場設備の安全確認システム、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備の安全確認方法
JP5562750B2 (ja) 機械式立体駐車場の制御方法およびこの制御方法により制御される機械式立体駐車場
JP6817999B2 (ja) 機械式駐車装置及び機械式駐車装置の画像表示方法
JP6489740B2 (ja) 機械式駐車装置の制御装置、機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法
JP5710042B2 (ja) 機械式立体駐車場の制御方法およびこの制御方法により制御される機械式立体駐車場
JP6698255B2 (ja) 機械式駐車装置の安全装置、機械式駐車装置の安全確認方法、及び機械式駐車装置
JP5709961B2 (ja) 機械式駐車場設備の制御装置、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備におけるユーザー認証方法
JP6788051B2 (ja) 機械式駐車装置及び機械式駐車装置の制御方法
JP6316553B2 (ja) 機械式駐車場設備の制御装置およびこれを備えた機械式駐車場設備
JP5480421B1 (ja) 機械式駐車場設備の制御装置、これを備えた機械式駐車場設備、および機械式駐車場設備の制御方法
JP2024014887A (ja) 安全確認システム及び安全確認方法並びに機械式駐車場設備
JP7358547B2 (ja) 機械式駐車装置及び機械式駐車装置の制御方法
JP6381903B2 (ja) 機械式駐車装置の制御装置、機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法
JP6838039B2 (ja) 機械式駐車場設備及びその制御方法
JP5752191B2 (ja) 機械式駐車場設備の制御装置およびこれを備えた機械式駐車場設備
JP7009530B2 (ja) 機械式駐車装置の安全装置、機械式駐車装置の安全確認方法、及び機械式駐車装置
JP6498385B2 (ja) 機械式駐車場設備の携帯型認証装置及び機械式駐車場設備の携帯型認証装置の制御方法
JP7383655B2 (ja) 機械式駐車場設備及びその制御方法並びに制御プログラム
JP6890948B2 (ja) 機械式駐車装置のリモコン装置、機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の操作方法
JP7101960B2 (ja) 立体駐車装置
JP2017096053A (ja) 機械式駐車装置の制御装置、機械式駐車装置、及び機械式駐車装置の制御方法
JP6749206B2 (ja) 機械式駐車装置の制御方法、及び、機械式駐車装置
JP2019090280A (ja) 立体駐車装置の運転操作盤

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5480421

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350