JP5475756B2 - スペクトル純度フィルタを形成する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、放射システム、放射コレクタ、放射ビーム調整システム、放射システムのためのスペクトル純度フィルタ、及びスペクトル純度フィルタを形成する方法に関する。
本出願は、2008年5月30日に出願されその全体が本明細書に援用される米国特許仮出願第61/057,704号に基づき優先権を主張する。
リソグラフィ装置は、所望のパターンを基板に、たいていは基板の目標部分に付与する機械である。リソグラフィ装置は例えば集積回路(IC)の製造に用いられる。その場合、パターニングデバイスが、これはマスクまたはレチクルと呼ばれることもあるが、ICの個別の層に形成されるべき回路パターンを生成するために使用される。このパターンが基板(例えばシリコンウェーハ)の(例えばダイの一部、1つのダイ、またはいくつかのダイを含む)目標部分に転写される。パターンの転写は通常、基板に形成された放射感応性材料(レジスト)層に結像されることによって行われる。一般に一枚の基板には網状に隣接する複数の目標部分が含まれており、これらに連続的にパターンが付与される。
リソグラフィは、ICまたはその他のデバイス及び/または構造の製造における1つの重要工程であると広く認識されている。ところが、リソグラフィを使用して作られる形状の寸法が小さくなるにつれて、リソグラフィこそが、製造されるべきICまたはその他のデバイス及び/または構造の微細化にとってのより重要な因子となってきている。
理論的にはパターン転写の限界は、式(1)に示される解像度についてのレイリー条件によって見積もられる。
ここで、λは使用される放射の波長であり、NAPSはパターンの転写に使用される投影系の開口数であり、kはプロセス依存の調整因子でありレイリー定数とも呼ばれており、CDは転写されるフィーチャのフィーチャサイズ(またはクリティカルディメンション)である。式(1)から導かれるのは、最小の転写可能フィーチャサイズを小さくするには3つの方法があるということである。すなわち、露光波長λを短くするか、開口数NAPSを大きくするか、kの値を小さくするか、である。
露光波長を短くして最小転写可能サイズを小さくするために、極紫外(EUV)放射源を使用することが提案されている。EUV放射源は約13nmの放射波長を出力するよう構成されている。よってEUV放射源は、微小フィーチャの転写実現に向けて大きな一歩を与える。こうした放射は極紫外または軟X線と呼ばれており、これを可能とする放射源には例えば、レーザ生成プラズマ源、放電プラズマ源、あるいは電子蓄積リングからのシンクロトロン放射がある。有用なEUV波長域の放射に加えて、EUV放射源はそれと同程度の(ときにそれ以上の)望ましくない域外の赤外(IR)放射や深紫外(DUV)放射を生成し得る。
スペクトル純度フィルタが開発されている。これは非EUVの放射を露光に使用される放射ビームから取り除くためのものである。しかしながら、開発されているスペクトル純度フィルタは、高い熱負荷に耐えられるものではなく、大きさに制限があり、所望のフィルタリングを提供できない。
米国特許出願公開第2003/0058529号には、反射性スペクトルフィルタを形成する方法が開示されている。多層コーティングが第1帯域の放射を反射するミラー基板上に形成され、格子構造がその多層コーティング上に成膜され、第2帯域の放射を光路外に回折させる格子周期をもたせるようエッチングがされている。
改良された放射システムが提供されることが望ましい。また、リソグラフィに使用するのに十分にスペクトルが純化された放射ビームを生成することのできる放射システムが提供されることが望ましい。また、純粋な極紫外(EUV)放射ビームを、望ましくない放射の経路を該放射ビームから外すことによって生成することのできる耐久性のある放射システムが提供されることが望ましい。
本発明の一実施形態によれば、請求項により特定されるスペクトル純度フィルタを形成する方法が提供される。
本発明の実施形態が付属の図面を参照して以下に説明されるがこれらは例示に過ぎない。各図面において対応する参照符号は対応する部分を指し示す。
本発明の一実施形態に係るリソグラフィ装置を示す図である。 本発明の一実施形態に係るリソグラフィ装置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る放射源及び垂直入射コレクタを示す図である。 本発明の一実施形態に係る放射源及びシュバルツシルト型垂直入射コレクタを示す図である。 図1のリソグラフィ装置に使用し得るスペクトル純度フィルタの実施例を示す図である。 本発明に係るスペクトル純度フィルタを使用する放射ビーム調整システムの構成を示す図である。 図6に示す構成の変形例を示す図である。 スペクトル純度フィルタを形成する方法を示す図である。 図8に示す方法に使用するための、放射の干渉パターンを標的に投影するためのシステムを示す図である。
図1は、リソグラフィ装置の一実施例を模式的に示す。このリソグラフィ装置は本発明の一実施形態であるか、本発明の一実施形態を含みうる。リソグラフィ装置は、放射ビームB(例えばEUV放射)を調整するよう構成されている照明系(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えばマスクまたはレチクル)MAを支持し、パターニングデバイスを正確に位置決めする第1位置決め装置PMに接続されている支持構造またはパターニングデバイス支持部(例えばマスクテーブル)MTと、基板(例えば、レジストでコーティングされたウェーハ)Wを保持し、基板を正確に位置決めする第2位置決め装置PWに接続されている基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTと、パターニングデバイスMAにより放射ビームBに付与されたパターンを基板Wの(例えば1つまたは複数のダイを含む)目標部分Cに投影するよう構成されている投影系(例えば反射投影レンズ系)PSと、を含む。
照明系は、屈折光学素子、反射光学素子、磁気的光学素子、電磁気的光学素子、静電的光学素子、あるいは他の種類の光学素子などの各種の光学素子、またはこれらの組合せを含み得るものであり、放射の向きや形状を整え、あるいは放射を制御するためのものである。
支持構造MTは、パターニングデバイスの向き、リソグラフィ装置の設計、及びパターニングデバイスが真空環境で保持されるか否か等のその他の条件に応じた方式でパターニングデバイスMAを保持する。支持構造は、機械的固定、真空固定、静電固定、またはパターニングデバイスを保持するその他の固定技術を用いてもよい。支持構造は、例えばフレームまたはテーブルであってもよく、これらは固定されていてもよいし必要に応じて移動可能であってもよい。支持構造は、パターニングデバイスが例えば投影系に対して所望の位置にあることを保証してもよい。
「パターニングデバイス」なる用語は、基板の目標部分にパターンを生成するために放射ビーム断面にパターンを与えるのに使用される何らかのデバイスを表すと広義に解釈される。放射ビームに付与されたパターンは、目標部分に生成される集積回路等のデバイスにおける特定の機能層に対応してもよい。
パターニングデバイスは、透過型であってもよいし、反射型であってもよい。パターニングデバイスにはマスクやプログラム可能ミラーアレイ、プログラム可能LCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知であり、バイナリマスク、レベンソン型位相シフトマスク、減衰型位相シフトマスク、さらには多様なハイブリッド型マスクが含まれる。プログラム可能ミラーアレイは例えば、小型ミラーのマトリックス配列で構成される。各ミラーは、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個別的に傾斜可能である。ミラーマトリックスにより反射された放射ビームには、傾斜されたミラーによってパターンが付与されている。
「投影系」なる用語は、使用される露光放射に応じて、あるいは液浸液または真空の使用等のその他の要因に応じて適切とされる、屈折光学素子、反射光学素子、反射屈折光学素子、磁気的光学素子、電磁気的光学素子、静電的光学素子、またはこれらの組合せを含む何らかの投影系であると広義に解釈される。EUV放射または電子ビーム放射には真空を使用することが望ましい。放射または電子をガスが過度に吸収しうるからである。よって、真空壁及び真空ポンプの利用によってビーム経路の全体に真空環境を提供するようにしてもよい。
図示されるように、リソグラフィ装置は(例えば反射型マスクを有する)反射型である。あるいは、リソグラフィ装置は(例えば透過型マスクを有する)透過型の装置であってもよい。
リソグラフィ装置は2つ以上(2つの場合にはデュアルステージと呼ばれる)の基板テーブル(及び/または2つ以上のマスクテーブル)を備えてもよい。こうした多重ステージ型の装置においては、複数のテーブルは並行して使用されるか、あるいは1以上のテーブルが露光のために使用されている間に1以上の他のテーブルで準備工程が実行されるようにしてもよい。
図1を参照するにイルミネータILは放射源SOから放射ビームを受け取る。放射源SOは放射システム3(すなわち放射生成ユニット3)の一部であってもよい。放射システム3とリソグラフィ装置とは別体であってもよい。この場合、放射システム3はリソグラフィ装置の一部を構成するとはみなされなく、放射ビームは放射システム3のソースSOからイルミネータILへとビーム搬送系を介して到達する。ビーム搬送系は例えば適当な方向変更用ミラー及び/またはビームエキスパンダを含む。他の場合においては、光源はリソグラフィ装置に一体であってもよい。
放射システム3のソースSOは種々の方式で構成される。例えば、ソースSOはレーザ生成プラズマ源(LPP光源)、例えばスズLPP光源(こうしたLPP光源自体は公知である)であってもよいし、放電生成プラズマ源(DPP光源)であってもよい。ソースSOはその他の放射源であってもよい。
イルミネータILは放射ビームの角強度分布を調整するアジャスタを備えてもよい。一般には、イルミネータの瞳面における照度分布の少なくとも外径及び/または内径(通常それぞれ「σouter」、「σinner」とも呼ばれる)が調整される。加えてイルミネータILは、インテグレータやコンデンサなどの他の要素を備えてもよい。イルミネータILはビーム断面における所望の均一性及び照度分布を得るべく放射ビームを調整するために用いられる。
放射ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブル)MTに保持されているパターニングデバイス(例えばマスク)MAに入射して、当該パターニングデバイスによりパターンが付与される。パターニングデバイス(例えばマスク)MAで反射された放射ビームBは投影系PSに進入する。投影系PSはビームを基板Wの目標部分Cに合焦させる。第2位置決め装置PWと位置センサIF2(例えば、干渉計、リニアエンコーダ、静電容量センサなど)により基板テーブルWTは正確に移動される。こうして例えば放射ビームBの経路に異なる複数の目標部分Cを位置決めするように移動される。同様に、放射ビームBの経路に対してパターニングデバイス(例えばマスク)MAを正確に位置決めするために第1位置決め装置PMと別の位置センサIF1が使用されてもよい。パターニングデバイス(例えばマスク)MAと基板Wとは、マスクアライメントマークM1、M2、及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせされてもよい。
図示の装置は以下のモードのうち少なくとも1つで使用することができる。
1.ステップモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンの全体が1回の照射で1つの目標部分Cに投影される間、支持構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTは実質的に静止状態とされる(すなわち1回の静的な露光)。そして基板テーブルWTがX方向及び/またはY方向に移動されて、異なる目標部分Cが露光される。
2.スキャンモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間、支持構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTは同期して走査される(すなわち1回の動的な露光)。支持構造(例えばマスクテーブル)MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影系PSの拡大(縮小)特性及び像反転特性により定められる。
3.別のモードにおいては、放射ビームに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間、支持構造(例えばマスクテーブル)MTはプログラム可能パターニングデバイスを保持して実質的に静止状態とされ、基板テーブルWTは移動または走査される。このモードでは一般にパルス放射源が用いられ、プログラム可能パターニングデバイスは1回の走査中において基板テーブルWTが移動するたびに、または1回の走査中において連続するパルスとパルスの間に、必要に応じて更新される。この動作モードは、上述の形式のプログラム可能ミラーアレイ等のプログラム可能パターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに適用可能である。
上記のモードを組み合わせて動作させてもよいし、モードに変更を加えて動作させてもよく、さらに全く別のモードを用いてもよい。
図2は、EUVリソグラフィ装置の更なる一実施例を模式的に示す。この装置の動作原理は図1の実施例に示す装置の動作と同様である。図2の実施例においては、リソグラフィ装置は、ソースコレクタモジュールまたは放射ユニット3(放射システムとも称する)と、照明系ILと、投影系PSと、を備える。一実施例によれば、放射ユニット3は放射源SO好ましくはレーザ生成プラズマ(LPP)光源を備える。本実施例においては放射源SOにより発せられた放射はソースチャンバ7を、ガスバリアまたは「フォイルトラップ」9を通じてチャンバ8へと通過する。図2においてチャンバ8は放射コレクタ10を含む。
図2は斜入射コレクタ10の適用を示す。しかし、コレクタは、特に光源がLPP光源の場合には垂直入射コレクタであってもよい。他の一実施例においては、コレクタがシュヴァルツシルトコレクタ(図4参照)であり、光源がDPP光源であってもよい。
放射は仮想光源点12(すなわち中間焦点IF)にチャンバ8の開口から合焦されてもよい。チャンバ8から出て、放射ビーム16は照明系ILにおいて垂直入射リフレクタ13、14を介してパターニングデバイス(例えばレチクルまたはマスク)へと反射される。パターニングデバイスは支持構造またはパターニングデバイス支持部(例えばレチクルテーブルまたはマスクテーブル)MTに位置決めされている。パターンが与えられたビーム17が形成され、投影系PSによって反射素子18、19を介してウェーハステージまたは基板テーブルWTに結像される。一般には図示よりも多くの要素が照明系IL及び投影系PSには存在する。
複数の反射素子の1つである反射素子19の正面には、貫通する開口21を有する開口数(NA)ディスク20が設けられていてもよい。開口21の大きさが、基板テーブルWTに入射するパターン付き放射ビーム17によりその範囲が定まる角度αを決定する。
他の実施例においては、放射コレクタは、集光された放射を放射ビーム発射開口へと合焦させるためのコレクタと、ソースに一致する第1焦点と放射ビーム発射開口に一致する第2焦点とを有するコレクタと、垂直入射コレクタと、単一の実質的に楕円の放射集光表面区域を有するコレクタと、2つの放射集光表面を有するシュバルツシルトコレクタとのうち1つまたは複数である。
また、別の実施例においては、放射源SOは、予め定められた波長のコヒーレント光ビームを燃料に合焦させるよう構成されている光源を含むレーザ生成プラズマ(LPP)光源であってもよい。
例えば、図3は、垂直入射コレクタ70を含む放射源ユニット3の一実施例につき断面を示す。コレクタ70は楕円形状を有しており、そこには2つの焦点F1、F2がある。特に、この垂直入射コレクタは、楕円の一部分の形状をもつ単一の放射集光表面70sを有するコレクタを含む。言い換えれば、楕円放射集光表面区域が仮想的な楕円(その一部が図面に破線Eで示されている)に沿って延びている。
当業者に認識されるように、コレクタミラー70が楕円体(すなわち楕円に沿って延びる反射面70sを含む)の場合には、コレクタミラー70は一方の焦点F1から他方の焦点F2に放射を合焦する。これらの焦点は楕円の長軸上に楕円の中心から距離f=(a−b1/2の位置にある。ここで2a、2bはそれぞれ長軸、短軸の長さである。図1に示す実施例がLPP放射源SOを含む場合には、コレクタは図3に示す単一の楕円ミラーであってもよい。この場合、光源SOは一方の焦点F1に配置され、中間焦点IFはミラーの他方の焦点F2に定められる。第1焦点F1に位置する放射源から発せられた放射は反射面70sへと向けられ、その表面で反射された放射は第2焦点F2へと向けられる。これが線rで図示されている。例えば、一実施例によれば、既述の中間焦点IFはコレクタとリソグラフィ装置の照明系IL(図1、図2を参照)との間に位置していてもよい。あるいは、そう望まれる場合には照明系ILの内部に位置していてもよい。
図4は、本発明の一実施形態に係る放射源ユニット3’の断面を模式的に示す。放射源ユニット3’はコレクタ170を含む。この場合、コレクタは2つの垂直入射コレクタ部分170a、170bを含む。各部分170a、170bは好ましくは(必須ではなく)、実質的に楕円の放射集光表面区域を有する。特に、図4の実施例はシュバルツシルトコレクタの構造をもち、好ましくは2つのミラー170a、170bからなる。ソースSOは第1焦点F1に配置されてもよい。例えば、第1コレクタミラー部分170aは(例えば楕円面または放物面形状の)凹反射面を有し、この反射面は第1焦点F1から発せられた放射を第2コレクタミラー部分170bに、特に第2焦点F2に向けて合焦するよう構成されていてもよい。第2ミラー部分170bは、第1ミラー部分170aにより第2焦点F2へと向けられた放射を、更なる焦点IF(例えば中間焦点)へと合焦するよう構成されていてもよい。第1ミラー部分170aは開口172を含み、ここを通じて(第2ミラー170bで反射された)放射が上記の更なる焦点IFへと伝達されてもよい。例えば、図4の実施例は有利にはDPP放射源と組み合わせて使用されてもよい。
本実施例においては、ソースSOはLPP光源であり、予め定められた波長をもつコヒーレント光レーザビームを生成するレーザ光源が付設されている。レーザ光は燃料(例えば燃料供給部により供給される燃料であり、例えば燃料滴を含む)に合焦し、レーザ生成プラズマプロセスにおいてそこから放射を生成する。こうして得られる放射はこの実施例ではEUV放射であってもよい。非限定的な一実施例においては、予め定められたレーザ光の波長は10.6ミクロン(即ちμm)である。例えば、燃料はスズ(Sn)であってもよく、あるいは当業者に認識されるその他の燃料であってもよい。
放射コレクタ70は、ソースにより生成された放射を集光し、集光された放射をチャンバ3の下流の放射ビーム発射開口60に合焦するよう構成されていてもよい。
例えば、ソースSOは発散する放射を発するよう構成され、コレクタ70はその発散する放射を反射して、(図3、図4にあるように)発射開口60に収束する収束放射をもたらすよう構成されていてもよい。特に、コレクタ70は系の光軸O(図2参照)上の焦点IFに放射を合焦してもよい。焦点IFは発射開口60に位置する。
発射開口60は円形開口またはその他の形状(例えば楕円、方形、または他の形状)であってもよい。発射開口60は好ましくは小さく、例えば約10cm未満、好ましくは1cm未満の直径(放射伝達方向Tに交差する方向に、例えば、開口60が円形断面を持つ場合には径方向に測定された直径)をもつ。好ましくは光軸OXは開口60の中心を貫通して延びるが、これは必須ではない。
放射源SOにより生成され得る赤外放射(IR)は、コレクタの下流のミラーに、更には同様にレチクルステージにも、加熱を生じさせるので、パターニングデバイスに与えられる所望のEUV放射からはIRをフィルタすることが望まれる。また、(例えば約190nm乃至250nmの範囲の波長をもつ)深紫外(DUV)放射もEUVからフィルタすることが望ましい。DUVは基板W上のレジストにおけるEUV像にボケを生じさせるおそれがあるからである。
本発明の一実施形態によれば、スペクトル純度フィルタ11がリソグラフィ装置のミラーに提供される。スペクトル純度フィルタ11に関する複数の非限定の実施形態が図5に示されており、これらはA、B、C、Dと示されている。後述するように、スペクトル純度フィルタは上述のいずれのコレクタのミラーに適用されてもよいし、例えば図2に示すミラー18、19等の照明系ILのミラーに適用されてもよい。スペクトル純度フィルタ11は下記の仕様を満たすことが望ましいが、これは必須ではない。
13.5nmの波長をもつ放射(EUV)への反射性をコレクタに残しておくために、スペクトル純度フィルタ11は、コレクタに通常使用される平滑な(例えば研磨された)基板に適用されるコーティングを含む。このコーティングは、材質が交互に繰り返される複数の層(図5参照)を備えてもよい。こうして、平滑基板上にいわゆる多層スタック100が生成される。一実施例においては多層スタック100は、約1000のオーダの複数の交互の層を含み、その全体の厚さが約7μmであってもよい。当該分野で公知の任意の適切な材質の組み合わせが交互層に使用され得る。
平滑基板に多層スタック100が適用された後に、多層スタックの上側がエッチングまたはスパッタリングにより、例えば不規則な方形パターン(図5のAを参照)、不規則なのこぎり状パターン(図5のDを参照)、または不規則な波状パターン(図5のB、Cを参照)が形成され、多層スタック100の上側に複数の凹部110が生成されてもよい。このようにしてスペクトル純度フィルタ11が形成される。
一実施例においては、凹部110は、例えば図5に示されるように、対称な断面を有してもよい。
一実施例においては、凹部110は、上述の望ましくない放射の波長の約5分の1(すなわちλ/5)の深さをもち、(約50倍の)散乱を当該凹部に許容するか、または望ましくない放射(例えばIR及び/またはDUV)の0次を望まれるEUV放射の反射方向とは異なる方向に反射することを当該凹部に許容する適切な形状を有してもよい。同時に、EUVのコントラストが多層スタックの複数の交互層により決定されることは公知である。望ましいEUV放射は中間焦点IFへと直接に反射されてもよいし、追加のミラーの使用により反射されてもよい。
図5のスペクトル純度フィルタ11は、(図3及び図4に示す)開口60を通じて発せられる放射のスペクトル純度を高めるよう構成されている。一実施例においては、フィルタ11は、放射の所望のスペクトル部分のみを開口60へ向けて伝達するよう構成されている。例えばフィルタ11は、他の「望まれない」放射のスペクトル部分を反射し、遮断し、または向きを変えるよう構成されていてもよい。好ましくは、フィルタ11は、他の「望まれない」放射のスペクトル部分の遮断、方向変更、及び反射の1つまたは複数の組み合わせを提供するよう構成される。
一実施例によれば、所望の(すなわち開口60を通じて発せられるべき)スペクトル部分は、(例えば20nmより短波長の、例えば13.5nmの波長の)EUV放射である。フィルタ11は、当該所望のスペクトル部分の入射放射(すなわちソースSOからフィルタへと向けられている放射)のうち少なくとも50%、好ましくは80%より多くを伝達するよう構成されてもよい。例えば、約10μmの波長λをもつ放射をフィルタにより取り除くために、多層スタックの上側にある凹部は約2μmの深さであってもよい(この深さは、多層スタックが約1000組の交互の層を有する場合には、約300組の多層の深さである。)。
一実施例においては、スペクトル純度フィルタは、凹部が形成された後に多層スタックの上側に形成される薄いコーティングを含んでもよい。このコーティングは、約0.2nm乃至約1nmの厚さを有してもよい。コーティングは高い電気伝導率を有しかつ酸化はしない金属を含んでもよい。例えば、その金属は、Ru、Pd、Pt、Rh、Ti、Au、Mo、Zr、Cu、Fe、Cr、Ni、Zn、及びAgからなるグループから選択されてもよい。一実施例においては、その金属は、Ru、Pd、Pt、Rh、Ti、及びAuからなるグループから選択されてもよい。
一実施例においては、反射性をもつ多層スタックが研磨されたコレクタミラーに成膜されていてもよい。反射性多層スタックはスペクトル純度フィルタに、ウェットエッチング、ドライエッチング、スクラッチング、及び/または、反射表面に所望のスペクトル純度フィルタを転写するためのその他適切なリソグラフィ技術により形成されてもよい。
一実施例においては、反射性多層スタックは上記により形成された基板及びスペクトル純度フィルタの上に成膜されてもよい。この多層スタック及びスペクトル純度フィルタを含む基板は、研磨されたコレクタミラーに例えば適切な接着剤により取り付けられてもよい。
図8a乃至図8gは、本発明のスペクトル純度フィルタを形成する処理を示す。図示されるように、この処理は例えば研磨されたコレクタミラーであってもよい基板300から始まる。
反射性をもつ多層スタック301が基板300の表面に形成される。放射感応性材料(例えばレジスト302)層が反射性多層スタック301の上に成膜される。放射の干渉パターン303が放射感応層302に投影される。放射感応層302の材料が現像される。これにより、反射性多層スタック301の表面にパターンが付与されたマスク304が生成される。表面にエッチングがなされ、例えば化学的にエッチングがなされ、パターン付きマスク304はエッチングの作用により、反射性多層スタック201の表面に凹凸表面305を生成し、こうしてスペクトル純度フィルタが形成される。最後に必要があれば、上述のように多層スタックの上側に薄いコーティング306が形成されてもよい。
上述のように、基板300は、その上にスペクトル純度フィルタを形成することが望ましい部材例えばリフレクタであってもよい。あるいは基板は、その上にスペクトル純度フィルタが形成される別体の部材であり、スペクトル純度フィルタを配置することが望まれる部材に取り付けられてもよい。
図9は、図8a乃至図8gに示す方法を使用してスペクトル純度フィルタを形成するときに基板に放射の干渉パターンを投影するために使用され得るシステムを模式的に示す。なお、スペクトル純度フィルタが形成されるべき表面に放射の干渉パターンを投影するために他のシステムが提供されてもよい。
図9に示されるように、システムは狭帯域放射源350を含んでもよい。例えば、狭帯域放射源350は、UV光源351及び狭帯域フィルタ352を含んでもよい。システムは更に、狭帯域放射源350により生成された放射ビームに干渉パターンを導入するための構成を備える。例えば図9に示されるように、エタロン353(フェブリ・ペロー干渉計としても知られる)が設けられていてもよい。加えて、干渉パターンを標的354に適切に投影するための光学素子が設けられていてもよい。例えば図示のように、非球面ビームエキスパンダ355が放射源350とエタロン353との間に設けられ、フィールドレンズ356がエタロンと標的354との間に設けられていてもよい。
図9に示されるような構成が使用される場合には、標的354に投影される放射干渉パターンは、使用される放射の波長、放射ビーム強度の調整によって、及び/またはエタロン間隔の調整によって、調整されてもよい。
上述のスペクトル純度フィルタ形成方法、特に図9に示す構成を使用して基板に放射干渉パターンを投影する形成方法によれば、比較的大きな部材、例えば上述のコレクタミラーに必要な凹凸表面を形成することができる。また、こうしたシステムは、凹凸表面の形成ひいては上述のスペクトル純度フィルタの形成を湾曲表面にも適用可能であるという点でも有利である。
一実施例によれば、スペクトル純度フィルタ11は、放射源からの予め定められた波長をもつコヒーレントレーザ光の放射の少なくとも一部を、発せられるべき放射からフィルタにより取り除くよう構成されていてもよい。特に、発せられるべき放射の望まれる部分は、そのコヒーレントレーザ光よりも相当に短い波長をもつ。コヒーレントレーザ光の波長は例えば10ミクロンより長い。一実施例においてはフィルタにより取り除かれるべきコヒーレントレーザ光は10.6ミクロンの波長をもつ。
上記においてスペクトル純度フィルタ11は、放射コレクタを含む放射システムに適用されている。一実施例においては、本明細書に記載の実施例のスペクトル純度フィルタは、リソグラフィ装置の照明系ILのミラーに適用されてもよい。
スペクトル純度フィルタをコレクタミラーに組み合わせることにより、帯域外の放射をその放射源のより近傍で取り扱うことができるので、EUVに更なる損失を生じさせないか、最小の損失を実現することができる。これは、いわゆる光学コラムのより上流でフィルタを実現する技術であることによるものである。スペクトルフィルタが光学コラムの最大面積の表面に位置するので、負荷が比較的低くなる。また、中間焦点IFまでの光路を長くとることができるので、放射源SOから出た不要な放射のイルミネータILへの入射を防ぐために使用する発散角が小さくてもよくなる。本発明の実施例のスペクトル純度フィルタは、過酷な環境においても動作可能であり、そのため高価なフィルタに置き換える必要もなく、潜在的に費用を抑えることができる。
図6は、本発明の一実施形態に係るリソグラフィ装置での使用のために提供される照明系の一部を模式的に示す。特に、図6に示す構成は、放射ビームを少なくとも部分的に調整するために設けられてもよい。
図6に示されるように、放射が中間焦点200から第1リフレクタアレイ201へと供給される。第1リフレクタアレイ201の各リフレクタは放射ビームの一部分を、対応する第2反射素子アレイ202の反射素子それぞれへと合焦する。第2反射素子アレイ202の各反射素子は、第2リフレクタアレイのリフレクタに入射した放射を、調整された放射ビーム203へと向けるよう構成されている。調整された放射ビーム203は、放射ビーム調整デバイスにより提供されるべき放射ビームである。
調整された放射ビーム203は例えば、リソグラフィ処理の一部として放射ビームにパターンを与えるために使用されるパターニングデバイスへと向けられてもよい。こうした構成においては、第2リフレクタアレイ202の各リフレクタは、関連する第1リフレクタアレイ201の素子の視野がパターニングデバイスに結像されるよう構成されていてもよい。そうした構成は「フライアイインテグレータ」として知られている。このような構成においては第1リフレクタアレイ201のリフレクタは視野ファセットミラーと称され、第2リフレクタアレイ202のリフレクタは瞳ファセットミラーと称される。理解されるように、このような構成は、パターニングデバイス(または放射ビーム調整デバイスの出口)での視野が第1リフレクタアレイ201の重畳する複数の像からなるよう構成されている。これにより、中間焦点200からの放射、すなわち放射源により発せられた放射を混合して、照明均一性を改善することができる。
図6に示される構成においては、第1リフレクタアレイ201の各リフレクタには上述の実施形態のいずれかによるスペクトル純度フィルタが設けられている。
また、第1リフレクタアレイ201及び第2リフレクタアレイ202は、所望の波長をもつ放射が第1リフレクタアレイ201の各リフレクタから対応する第2リフレクタアレイ202の1つのリフレクタへと反射されるよう構成されている。これら第2リフレクタアレイの対応リフレクタは、所望波長の放射を反射して調整された放射ビーム203の一部を形成するよう適切に構成されている。その一方で望まれない波長の放射は、第1リフレクタアレイ201の各リフレクタから別の方向に反射されて第2リフレクタアレイ202のある別のリフレクタに入射する。この場合、望まれない波長の放射は入射した第2リフレクタアレイ202の当該リフレクタから、調整された放射ビーム203の一部を形成しないように反射される。
好ましい構成においては図6に示されるように、放射アブソーバ204が設けられている。放射アブソーバ204は、調整された放射ビーム203の一部を形成しない方向に反射された望まれない波長の放射を吸収するよう構成されている。例えば、放射アブソーバ204は、第1方向に反射された所望波長の放射を許容する開口の形式に構成されていてもよい。放射アブソーバ204は、調整された放射ビーム203の通過をこの開口により許容するが、別の方向に反射される望まれない波長の放射を吸収する。
なお図6に示される構成においては、望まれない波長をもつ放射が第1リフレクタアレイ201の各リフレクタにより第2リフレクタアレイ202の複数のリフレクタへと反射されてもよい。加えて、第2リフレクタアレイ202の各リフレクタが、第1リフレクタアレイ201の第1リフレクタからの所望波長をもつ放射を受光して調整された放射ビーム203に含まれるようその所望の放射を反射し、かつ第1リフレクタアレイ201の1つまたは複数のその他のリフレクタからの望まれない波長をもつ放射を受光して調整された放射ビーム203の一部を形成しないようその望まれない放射を反射してもよい。
図7は、図6に示す構成に類似するある構成を模式的に示す。よって、簡潔のため同様の特徴についての説明は省略する。図7に示す構成と図6に示す構成との相違点は、望まれない波長の放射が第1リフレクタアレイ201の各リフレクタから第2リフレクタアレイ202の2つのリフレクタ間の隙間へと向けられるように反射されるよう第1リフレクタアレイ201及び第2リフレクタアレイ202が構成されている点にある。したがって、所望波長の放射のみが第1リフレクタアレイ201のリフレクタにより第2リフレクタアレイ202のリフレクタへと反射され、調整された放射ビーム203の一部を形成する。図7に示されるように、放射アブソーバ205は、第2リフレクタアレイ202の第1リフレクタアレイ201とは反対側に設けられていてもよい。放射アブソーバ205は、第2リフレクタアレイ202のリフレクタ間を通過した望まれない波長の放射を吸収するよう構成されている。
図6及び図7に示す構成に示されている放射アブソーバ204、205には、望まれない波長の放射を吸収した結果生じる熱を放つための冷却システムが設けられていてもよい。
図6及び図7に示す構成においてはスペクトル純度フィルタが第1リフレクタアレイ201のリフレクタに設けられているが、それに代えて第2リフレクタアレイ202のリフレクタにスペクトル純度フィルタを設ける代替的な構成が提供されてもよいし、第1リフレクタアレイ201とともに第2リフレクタアレイ202のリフレクタにもスペクトル純度フィルタを設ける代替的な構成が提供されてもよい。いずれの場合においてもスペクトル純度フィルタは、所望波長の放射を調整された放射ビームを形成するよう向けるとともに望まれない波長をもつ放射を1つまたは複数の別の方向に向けるよう構成されていてもよい。別の方向に向けられた望まれない波長の放射は適切な放射アブソーバに吸収させてもよい。
図6及び図7に示す構成は、望まれない波長の放射をリソグラフィ装置の他の部位へと進入させないという点で有利である。加えて、放射ビーム調整システムで使用されるリフレクタアレイのリフレクタにスペクトル純度フィルタを形成するのは、スペクトル純度フィルタを例えば上述のコレクタミラーに形成するよりも容易であり得る。また、コレクタミラーが動作する環境においては、コレクタミラーに形成されたスペクトル純度フィルタの耐用寿命が図6及び図7に示す放射ビーム調整システムのリフレクタに形成されたときのスペクトル純度フィルタの耐用寿命よりも短くなり得る。
本明細書ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用を例として説明しているが、リソグラフィ装置は他の用途にも適用することが可能であるものと理解されたい。他の用途としては、集積光学システム、磁区メモリ用案内パターンおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなどがある。
ここでは特に光リソグラフィを本発明に係る実施形態に適用したものを例として説明しているが、本発明は例えばインプリントリソグラフィなど文脈が許す限り他にも適用可能であり、光リソグラフィに限られるものではない。
本明細書において「放射」及び「ビーム」という用語は、紫外(UV)放射(例えば約365nm、355nm、248nm、193nm、157nm、または126nmの波長を有する)、極紫外(EUV)放射(例えば5乃至20nmの範囲の波長を有する)、及び、イオンビームまたは電子ビーム等の粒子ビームを含むあらゆる種類の電磁放射を示す。
本発明の具体的な実施形態が上述のように説明されたが、本発明は上述の形式以外の形式でも実施可能であると理解されたい。例えば本発明は、上述の方法が記述された機械で読み取り可能な1以上の一連の命令を含むコンピュータプログラムの形式、またはこうしたコンピュータプログラムが記録されたデータ記録媒体(例えば半導体メモリ、磁気ディスク、または光ディスク)の形式をとってもよい。
上述の説明は例示であり、限定を意図しない。よって、この開示に基づく請求項の範囲から逸脱することなく既述の本発明に変更を加えることができるということは、関連技術の当業者には明らかなことである。
本願において「含む」との用語はその他の要素または工程を除くものではない。また、「1つの」という用語は複数を除くものではない。請求項における参照符号によって請求項の範囲が限定して解釈されるべきではない。

Claims (8)

  1. スペクトル純度フィルタを形成する方法であって、
    基板(300)に、複数の交互の層を備える多層スタック(301)であって極紫外放射を反射する多層スタックを設けることと、
    前記多層スタック(301)に放射感応性材料層(302)を形成することと、
    前記放射感応性材料(302)に放射の干渉パターン(303)を露光することと、
    パターンが付与されたマスク(304)を前記多層スタック(301)上に形成するために前記放射感応性材料(302)を現像することと、
    凹凸表面(305)を形成するために、前記マスクが形成されている前記多層スタック(301)の表面にエッチングをすることと、を含み、
    前記干渉パターン(303)は狭帯域のUV放射源から形成され、
    前記干渉パターン(303)は、前記狭帯域のUV放射源により生成された放射ビームに前記干渉パターン(303)を導入するためのエタロン(353)を使用して形成されることを特徴とする方法。
  2. 前記多層スタック(301)上にコーティング(306)を形成することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスペクトル純度フィルタを形成する方法。
  3. 前記コーティング(306)は、Ru、Pd、Pt、Rh、Ti、Au、Mo、Zr、Cu、Fe、Cr、Ni、Zn、及びAgからなるグループから選択された金属を含むことを特徴とする請求項2に記載のスペクトル純度フィルタを形成する方法。
  4. 前記金属は、Ru、Pd、Pt、Rh、Ti、及びAuからなるグループから選択されることを特徴とする請求項3に記載のスペクトル純度フィルタを形成する方法。
  5. 前記コーティング(306)は約0.2nm乃至約1nmの厚さを有することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のスペクトル純度フィルタを形成する方法。
  6. 前記狭帯域のUV放射源は狭帯域フィルタ(352)を備え、前記エタロンは、前記狭帯域フィルタと前記放射感応性材料(302)との間に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のスペクトル純度フィルタを形成する方法。
  7. 前記放射源(350)と前記エタロン(353)との間に非球面ビームエキスパンダ(355)が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のスペクトル純度フィルタを形成する方法。
  8. 前記エタロン(353)と前記放射感応性材料(302)との間にフィールドレンズ(356)が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のスペクトル純度フィルタを形成する方法。
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