JP5473788B2 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス絶縁開閉装置に関し、特に、金属異物捕獲用のトラップ手段を備えたガス絶縁開閉装置に関する。
ガス絶縁開閉装置は、SF(六フッ化硫黄)ガス等の絶縁性ガスが封入されたタンク内に遮断器、母線、断路器、計器用変流器等の各種機器を格納して構成される。
ところで、ガス絶縁開閉装置のタンク内に金属異物が混入することがあるが、金属異物はタンク内の電界により挙動し、絶縁性能の低下を引き起こす要因となり得るため、かかる金属異物の除去または捕獲をすることが課題となっている。
例えば特許文献1では、ガス絶縁電気機器において、絶縁スペーサを取付けるためのフランジの内周面に溝を設けている。この溝は低電界部を構成することから、この溝に金属異物が落ち込むことにより、金属異物は無害化される。
特開平07−245853号公報
しかしながら、上記特許文献1の従来技術は、タンクの一部であるフランジに溝加工を施す必要があることからコストがかかるという問題点があった。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、低コストな構成でタンク内に混入した金属異物を効率良く捕獲し無害化することが可能な異物のトラップ手段を備えたガス絶縁開閉装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るガス絶縁開閉装置は、絶縁性ガスが封入された金属容器と、この金属容器内で水平に延設され、電流が通流する中心導体と、この中心導体を周回するように前記金属容器内に配置されるとともに、金属製の板状部材を筒状に折り曲げた後、この板状部材の互いに対向する周方向の両端部を、少なくとも軸方向の両端部を含む3箇所以上でかつ互いに離隔した溶接部にて溶接することにより接合したものを、前記溶接部を下側に配置して成る筒状部材と、この筒状部材の軸方向の一端部が取り付けられるとともに前記金属容器に固定されて前記筒状部材を支持する支持部材と、前記筒状部材により挿通されて支持され、前記中心導体を周回するように配置された筒状機器と、を備え、前記溶接部は、前記板状部材の互いに対向する周方向の両端部間に挟まれた金属製のスペーサを有するとともに、このスペーサと前記各端部とが溶接されたものであることを特徴とする。
この発明によれば、筒状部材の溶接部間に開口部が形成されるので、低コストな構成でタンク内に混入した金属異物を効率良く捕獲し無害化することができる。
図1は、実施の形態1に係るガス絶縁開閉装置の構成例を示す縦断面図である。 図2は、図1のA−A線による横断面図である。 図3は、筒状部材5の下部の横断面構成を示す図であり、(a)は図1のPで示す部分の横断面図、(b)は図1のQで示す部分の横断面図である。 図4は、実施の形態1に係るガス絶縁開閉装置の別の構成例を示す縦断面図である。 図5は、実施の形態2に係るガス絶縁開閉装置の溶接部の構造を示す図であり、図1のPで示す部分に対応する図である。 図6は、実施の形態3に係るガス絶縁開閉装置の溶接部の構造を示す図であり、図1のPで示す部分に対応する図である。 図7は、実施の形態4に係るガス絶縁開閉装置の溶接部の構造を示す図であり、図1のPで示す部分に対応する図である。 図8は、実施の形態5に係るガス絶縁開閉装置の溶接部の構造を示す図であり、図1のPで示す部分に対応する図である。 図9は、実施の形態6に係るガス絶縁開閉装置の構成例を示す縦断面図である。 図10は、図9のB−B線による横断面図である。
以下に、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の構成例を示す縦断面図であり、図2は、図1のA−A線による横断面図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置は、タンク1と、中心導体2と、支持部材3と、計器用変流器4と、筒状部材5と、を備えている。
タンク1は、接地された筒状の金属容器であり、内部に例えばSFガス等の絶縁性ガスが封入されている。タンク1はその軸を例えば水平にして配置されている。中心導体2は、図示しない遮断器に接続され、遮断器が閉じた状態で電流が流れる。中心導体2は、例えばタンク1の軸に沿って水平に延設されている。
筒状部材5は、例えば円筒状の金属部材であり、中心導体2を周回するように配置される。筒状部材5の軸と中心導体2の軸は例えば一致し、中心導体2は筒状部材5を軸方向に貫通している。また、筒状部材5の軸方向における一端部は、支持部材3に取付けられている。支持部材3は、例えばリング形状の金属部材からなり、その外周縁部がタンク1のフランジ部10間に挟持され、例えばボルト等でタンク1に固定されている。
計器用変流器4は、例えばリング形状の3つのコア4a〜4cから構成され、計器用変流器ケースとしての筒状部材5により支持されている。すなわち、計器用変流器4は、筒状部材5に挿通されるようにして筒状部材5に装着されている。さらに、計器用変流器4は、例えば図示しないボルト等により支持部材3に取付けられている。コア4a〜4cは、それぞれ鉄心にコイルを巻回して構成され、それぞれ中心導体2を周回するようにかつ中心導体2の軸方向に並べて配置されている。なお、コアの個数は図示例に限定されない。計器用変流器4は、中心導体2を周回し、中心導体2に流れる電流に起因する誘導電流を出力し、中心導体に流れる電流の大きさを計測する。
筒状部材5は、その下部にて軸方向に沿って配置された例えば3箇所の溶接部6を有し、互いに隣接する溶接部6間には開口部7が形成されている。ここで、筒状部材5は、金属材料からなる板状部材を筒状に折り曲げ、この板状部材の対向する周方向の両端部を突き合わせて3箇所で溶接により接合して形成される。この際、この板状部材の対向する両端部は、軸方向に略平行になるように両端部間の間隔を保持して溶接される。したがって、筒状部材5の側面に形成される開口部7は周方向に略一定幅で形成され、例えば軸方向に長尺の矩形形状である。また、溶接部6は、筒状部材5の軸方向の例えば両端部と中央部に形成することが強度上好ましい。
図3は、筒状部材5の下部の横断面構成を示す図であり、(a)は図1のPで示す部分の横断面図、(b)は図1のQで示す部分の横断面図である。
図3(a)に示すように、図1のPで示す部分では、筒状部材5は、対向する端部間を接合する溶接部6を有している。溶接部6は、これらの対向する端部の端面を厚さ方向の全長にわたって接合している。同図では、コア4aの一部が示されており、このコア4aと筒状部材5の間には空間(間隙)が形成されている。
図3(b)に示すように、図1のQで示す部分では、筒状部材5の対向する端部間に開口部7が形成されている。同図では、コア4bの一部が示されており、このコア4bと筒状部材5の間には空間(間隙)が形成されている。
ところで、中心導体2と筒状部材5との間の空間では、中心導体2に流れる電流により大きな電界が発生する。一方、筒状部材5と計器用変流器4との間の空間および開口部7内では電界は抑制され、低電界部が形成される。これは、筒状部材5が電界シールドとして機能するからである。
中心導体2と筒状部材5との間の空間は高電界部を形成することから、この空間内に金属粉等の金属異物(図示せず)が進入すると、金属異物は電界の作用により挙動し、ガス絶縁開閉装置の絶縁耐力が低下する要因となる。なお、金属異物は、例えば機器の組み立て時または運転中に発生するものである。
中心導体2と筒状部材5との間の空間に進入した金属異物は、印加電界による作用と重力の作用とにより、浮上と落下を繰り返し、やがて開口部7内に落下する。金属異物は、例えば開口部7と計器用変流器4の内底面で構成される凹部(溝部)に落下する。この凹部(溝部)は、上述のように低電界部であり、したがって、金属異物は、その後、再浮上することが抑制され、凹部(溝部)の底(計器用変流器4の内底面上)に留まる。すなわち、金属異物は、凹部(溝部)の底にトラップされ、無害化される。
以上説明したように、本実施の形態では、筒状部材5は、板状部材を折り曲げ加工して例えば円筒状に構成し、端部間のつなぎ目を例えば3箇所の溶接部6とし、これらの溶接部6を下側に配置してタンク1内に設置する。ここで、筒状部材5は、計器用変流器ケースとしての強度を確保できればよいので、軸方向の全長にわたって溶接する必要はなく、部分的な溶接でも強度は確保できる。この構造により、筒状部材5の側面には開口部7が形成されるので、上述のように、筒状部材5は金属異物の捕獲に用いることができ、トラップ手段として機能する。
なお、筒状部材5は、発熱を抑制するために例えばアルミニウムまたはステンレスを材料として形成されるが、これらを材料とする筒状のパイプは一般に高価である。そこで、本実施の形態では、板状部材を折り曲げ加工しつなぎ目を溶接することで筒状体を低コストで作成するとともに、溶接部6間に形成された開口部7を金属異物の捕獲に用いることができる。また、開口部7は、軸方向に配列されているので、金属異物の挙動に対して捕獲率の向上が期待できる。
このように、本実施の形態によれば、筒状部材5の強度を確保しつつ、金属異物捕獲用の開口部7を容易に構成することができ、低コストな構成でタンク1内に混入した金属異物を効率良く捕獲し無害化することができる。
また、計器用変流器4はタンク1内で中心導体2を周回するように配置されていることから、一般にタンク径増大の要因となる。計器用変流器4を小型化しタンク径を縮小化するためには、計器用変流器4と中心導体2との間の絶縁性能を向上させ双方の間隔を縮小する必要があり、そのためには、計器用変流器4と中心導体2との間で金属異物を除去し絶縁性能を向上させることが必要となる。本実施の形態によれば、金属異物の捕獲効率が向上するので、タンク径の縮小化にもつながる。
なお、図1では、溶接箇所を3箇所としたが、筒状部材5の軸方向の両端部とその間を複数箇所溶接する構成でもよい。図4は、このような構成例を示した図であり、溶接部6は軸方向の両端部を含めて例えば5箇所に形成され、これに応じて開口部7は4箇所に形成されている。この構成によれば、計器用変流器ケースとしての筒状部材5の強度はより高まる。
また、本実施の形態では、計器用変流器4のケースとしての筒状部材5にトラップ手段としての機能を付与する例について説明したが、筒状部材5により支持される機器は計器用変流器4に限定されず、その他の機器でもよい。すなわち、中心導体2を周回し、筒状部材5により支持される筒状機器であればよく、例えば変圧器でもよい。
実施の形態2.
図5は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の溶接部の構造を示す図であり、図1のPで示す部分に対応する図である。本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の構成は、図1のPで示す部分の構造を除けば、実施の形態1と同様である。
図5に示すように、本実施の形態では、筒状部材5の軸方向における対向する端部間にスペーサ9を介在させ、このスペーサ9と各端部とをそれぞれ溶接箇所11で溶接することにより、スペーサ9を介して両端部間を接合している。すなわち、本実施の形態の溶接部50は、スペーサ9と複数の溶接箇所11からなる。ここで、スペーサ9は、筒状部材5の軸方向に所定の長さでかつ周方向の幅が略一定の板状の金属片であり、例えば筒状部材5と同じ材質のものである。
スペーサ9の厚さは、筒状部材5の厚さと略同じ厚さになるように設定されている。溶接箇所11は、筒状部材5の中心導体2側の表面と筒状部材5の計器用変流器4側の表面の双方に設けられている。
溶接部50の形成箇所は、例えば図1と同様に、筒状部材5の軸方向における両端部および中央部であり、溶接部50はそれぞれ同じ幅のスペーサ9を含んでいる。これにより、溶接部50間に形成される開口部7の幅は略一定となる。スペーサ9の幅は例えば10mm〜15mm程度とし、開口部7の幅を同程度とすることが金属異物の捕獲上好ましい。なお、溶接部50は、図4の例のように、軸方向における両端部間に複数箇所設けることもできる。
本実施の形態によれば、筒状部材5は、板状部材を筒状に折り曲げ、この板状部材の対向する両端部を突き合わせ、さらに両端部間にスペーサ9を介在させて溶接するようにしているので、開口部7はスペーサ9の幅で規定されることになり、開口部7の幅を軸方向にわたって略一定に保つことが容易である。特に、板厚が厚い場合には、スペーサ9を用いることにより接合が容易となる。
また、本実施の形態によれば、スペーサ9を用いることで、開口部7の幅が筒状部材5の軸方向にわたって略一定となり、幅寸法精度のよい開口部7を得ることができるので、金属異物の捕獲性能を軸方向にわたって安定化することができる。
なお、本実施の形態のその他の構成は、図1〜図4に示した実施の形態1と同様であり、開口部7を介した金属異物の捕獲方法についても既に説明したとおりである。
実施の形態3.
図6は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の溶接部の構造を示す図であり、図1のPで示す部分に対応する図である。
図6に示すように、本実施の形態では、筒状部材5の周方向における対向する両端部間を、スペーサを介さずに溶接部12により接合する。ただし、実施の形態1の溶接部6と異なり、この溶接部12は筒状部材5の対向する端面を厚さ方向に全長にわたって接合するものではなく、各端面のそれぞれ一部分であって計器用変流器4側(中心導体2と反対側)の部分を接合するものである。これにより、溶接部12の上面と筒状部材5の対向する端面により溝部13が形成される。さらに、この溶接部12は、実施の形態1の溶接部6と異なり、筒状部材5の軸方向の全長にわたって形成される。したがって、溝部13は、筒状部材5の軸方向の全長にわたって形成される。
溝部13は、筒状部材5の下部に形成され、低電界部を構成することから、この溝部13内に落下した金属異物は再浮上することが抑制され、無害化される。
本実施の形態によれば、筒状部材5は、板状部材を筒状に折り曲げ、この板状部材の対向する両端部を突き合わせ、互いの端面のそれぞれ一部分であって計器用変流器4側の部分を溶接しかつ溶接部12を筒状部材5の軸方向の全長にわたって形成するようにしているので、筒状部材5の強度を確保しつつ、金属異物捕獲用の溝部13を容易に構成することができる。なお、本実施の形態のその他の構成は、図1〜図4に示した実施の形態1と同様である。
実施の形態4.
図7は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の溶接部の構造を示す図であり、図1のPで示す部分に対応する図である。
図7に示すように、本実施の形態では、筒状部材5の周方向における対向する両端部間にスペーサ15を介在させ、このスペーサ15と各端部とをそれぞれ溶接箇所16で溶接することにより、スペーサ15を介して両端部間を接合している。すなわち、本実施の形態の溶接部51は、スペーサ15と複数の溶接箇所16からなる。
ここで、スペーサ15は、板状部材を折り曲げて形成される筒状部材5の軸方向の長さと同じ長さで、周方向の幅が略一定であり、かつその厚さが筒状部材5の厚さよりも薄い板状の金属部材であり、例えば筒状部材5と同じ材質のものである。
また、スペーサ15は、筒状部材5の対向する各端面のそれぞれ一部分であって計器用変流器4側(中心導体2と反対側)の部分と当接し、かつ、スペーサ15と各端部とが計器用変流器4側の表面の溶接箇所16にて互いに接合されている。この構造により、スペーサ15の上面と筒状部材5の対向する端面により溝部14が形成される。
また、スペーサ15は、上記のように筒状部材5の軸方向の長さと同じ長さであるから、溶接部51は、実施の形態1の溶接部6と異なり、筒状部材5の軸方向の全長にわたって形成される。したがって、溝部14は、筒状部材5の軸方向の全長にわたって形成される。
溝部14は、筒状部材5の下部に形成され、低電界部を構成することから、この溝部14内に落下した金属異物は再浮上することが抑制され、無害化される。
本実施の形態によれば、実施の形態3と同様に、筒状部材5の強度を確保しつつ、金属異物捕獲用の溝部14を容易に構成することができる。さらに、筒状部材5の対向する端部間にスペーサ15を介在させて溶接するようにしたので、溝部14の幅が筒状部材5の軸方向にわたって略一定となり、幅寸法精度のよい溝部14を得ることができ、金属異物の捕獲性能を軸方向にわたって安定化することができる。なお、本実施の形態のその他の構成は、図1〜図4に示した実施の形態1と同様である。
実施の形態5.
図8は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の溶接部の構造を示す図であり、図1のPで示す部分に対応する図である。
図8に示すように、本実施の形態では、筒状部材5の対向する両端部の中心導体2側の角をそれぞれ面取りした後に、一方の端部の端面21aと他方の端部の端面21bとを互いに当接した状態で両端部間を計器用変流器4側(中心導体2と反対側)の表面の溶接部22にて接合している。この構造により、一方の端部に形成された面取り部20aと他方の端部に形成された面取り部20bによって断面V字型の溝部23が筒状部材5の軸方向の全長にわたって形成される。
溝部23は、筒状部材5の下部に形成され、低電界部を構成することから、この溝部23内に落下した金属異物は再浮上することが抑制され、無害化される。
本実施の形態によれば、筒状部材5は、板状部材の端部を予め面取り加工し、この板状部材を筒状に折り曲げ、この板状部材の対向する両端部を突き合わせて溶接することで、スペーサを用いることなく、溝幅寸法の精度の良い溝部23を筒状部材5の軸方向の全長にわたって形成することができ、金属異物の捕獲性能を軸方向にわたって安定化することができる。なお、本実施の形態のその他の構成は、図1〜図4に示した実施の形態1と同様である。
実施の形態6.
図9は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置の構成例を示す縦断面図であり、図10は、図9のB−B線による横断面図である。なお、図9および図10では、図1および図2と同一の構成要素には同一の符号を付している。
図9および図10に示すように、本実施の形態では、計器用変流器4は、例えばリング形状の5つのコア4a〜4eから構成され、図1と比べて、中心導体2の軸方向の長さがより長くなっている。また、計器用変流器ケースとしての筒状部材5は、計器用変流器4の長さが軸方向に長くなっていることに対応して、軸方向に配置された複数個の筒体をつなぎ合わせて構成されている。
具体的には、筒状部材5は、金属製の例えば2個の円筒体5a,5bからなり、円筒体5a,5bの対向する端部が円周方向において部分的に溶接されることによりつなぎあわされている。このように、円筒体5a,5bのつなぎ目の溶接を部分的に行うことにより、開口部30が形成される。
開口部30は、筒状部材5の下部にて円周方向に所定の角度範囲となるように形成される。図10では、開口部30の円周方向の延設範囲を角度θで表し、円筒体5a,5b間の溶接箇所を溶接部31で表している。開口部30は、例えばその円周方向の長さが軸方向の幅よりも長くなるように形成することができる。
開口部30と計器用変流器4の内底面で構成される凹部(溝部)は、低電界部を構成することから、この凹部(溝部)内に落下した金属異物は再浮上することが抑制され、無害化される。
なお、開口部30は、図示例に限定されず、例えば、円周方向に複数個形成されるようにしてもよく、少なくとも筒状部材5の下部に開口部30が形成されていればよい。
筒状部材5を構成する円筒体の個数は図示例に限定されず、3個以上の円筒体を接合する場合でも、同様にして、円筒体の各つなぎ目にそれぞれ開口部を形成することができる。円筒体5a,5bは、金属製の板状部材を折り曲げて円筒状に構成し、対向する両端部を軸方向の全長にわたって溶接することにより作成することができる。なお、円筒体5a,5bは、実施の形態1〜5で示したものを用いることもできる。
本実施の形態によれば、円筒体5a,5bを部分的に溶接して筒状部材5を構成するようにしたので、筒状部材5の下部に周方向に開口部30を形成することができる。したがって、筒状部材5の強度を確保しつつ、金属異物捕獲用の開口部30を容易に構成することができる。
本発明は、中心導体を周回するように配置された金属異物捕獲用のトラップ手段を備えたガス絶縁開閉装置として有用である。
1 タンク
2 中心導体
3 支持部材
4 計器用変流器
4a-4e コア
5 筒状部材
5a,5b 円筒体
6,12,22,31,50,51 溶接部
7,30 開口部
9 スペーサ
10 フランジ部
11,16 溶接箇所
13,14,23 溝部
15 スペーサ
16 溶接箇所
20a,20b 面取り部
21a,21b 端面

Claims (4)

  1. 絶縁性ガスが封入された金属容器と、
    この金属容器内で水平に延設され、電流が通流する中心導体と、
    この中心導体を周回するように前記金属容器内に配置されるとともに、金属製の板状部材を筒状に折り曲げた後、この板状部材の互いに対向する周方向の両端部を、少なくとも軸方向の両端部を含む3箇所以上でかつ互いに離隔した溶接部にて溶接することにより接合したものを、前記溶接部を下側に配置して成る筒状部材と、
    この筒状部材の軸方向の一端部が取り付けられるとともに前記金属容器に固定されて前記筒状部材を支持する支持部材と、
    前記筒状部材により挿通されて支持され、前記中心導体を周回するように配置された筒状機器と、
    を備え、
    前記溶接部は、前記板状部材の互いに対向する周方向の両端部間に挟まれた金属製のスペーサを有するとともに、このスペーサと前記各端部とが溶接されたものであることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 絶縁性ガスが封入された金属容器と、
    この金属容器内で水平に延設され、電流が通流する中心導体と、
    この中心導体を周回するように前記金属容器内に配置されるとともに、金属製の板状部材を筒状に折り曲げた後、この板状部材の互いに対向する周方向の両端部を、軸方向の全長にわたって形成された溶接部にて溶接することにより接合したものを、前記溶接部を下側に配置して成る筒状部材と、
    この筒状部材の軸方向の一端部が取り付けられるとともに前記金属容器に固定されて前記筒状部材を支持する支持部材と、
    前記筒状部材により挿通されて支持され、前記中心導体を周回するように配置された筒状機器と、
    を備え、
    前記溶接部は、前記板状部材の互いに対向する周方向の両端部間に挟まれその厚さが前記筒状部材よりも薄くかつ前記両端部の各端面のそれぞれ一部であって前記中心導体と反対側の部分と当接した金属製のスペーサを有するとともに、このスペーサと前記各端部とが前記中心導体の反対側の表面で溶接されたものであることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  3. 絶縁性ガスが封入された金属容器と、
    この金属容器内で水平に延設され、電流が通流する中心導体と、
    この中心導体を周回するように前記金属容器内に配置されるとともに、金属製の板状部材を筒状に折り曲げた後、この板状部材の互いに対向する周方向の両端部であって前記中心導体側の角が面取りされた前記両端部を、互いの端面が当接した状態で、前記中心導体と反対側の表面にて軸方向の全長にわたって形成された溶接部にて溶接することにより接合したものを、前記溶接部を下側に配置して成る筒状部材と、
    この筒状部材の軸方向の一端部が取り付けられるとともに前記金属容器に固定されて前記筒状部材を支持する支持部材と、
    前記筒状部材により挿通されて支持され、前記中心導体を周回するように配置された筒状機器と、
    を備えることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  4. 絶縁性ガスが封入された金属容器と、
    この金属容器内で水平に延設され、電流が通流する中心導体と、
    この中心導体を周回するように前記金属容器内に配置されるとともに、複数個の金属製の筒体を軸方向につなぎ合わせて構成され、前記筒体の端部同士を周方向に部分的に溶接することによりつなぎ目に形成された開口部を下側に配置して成る筒状部材と、
    この筒状部材の軸方向の一端部が取り付けられるとともに前記金属容器に固定されて前記筒状部材を支持する支持部材と、
    前記筒状部材により挿通されて支持され、前記中心導体を周回するように配置された筒状機器と、
    を備えることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
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